JP2004303704A

JP2004303704A - 荷車の静電気除去装置

Info

Publication number: JP2004303704A
Application number: JP2003098336A
Authority: JP
Inventors: Fumio Tamagawa; 文夫玉川; Toshihiko Kondo; 敏彦近藤
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd; Sanyo Multimedia Tottori Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 2003-04-01
Filing date: 2003-04-01
Publication date: 2004-10-28

Abstract

【課題】床面あるいは路面を移動する荷車に取り付けられ荷車の電荷を床面あるいは路面に放出する荷車の静電気除去装置において、静電気除去装置の床面あるいは路面との接触抵抗を小さくする。また、進路方向が変わっても安定した接触抵抗となるようにする。
【解決手段】床面あるいは路面に接し円柱形状の導電材からなる接触部６と、接触部６の円面部８が床面あるいは路面に接するように接触部６と荷車１を電気的に接続する接続部４を備える。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床面あるいは路面を移動する荷車に取り付けられ荷車の電荷を床面あるいは路面に放出する荷車の静電気除去装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
電子機器や電子機器部品を搭載して搬送する荷車は搭載しているものを静電気障害から防止するために、荷車の電荷を床面あるいは路面に放出する必要があった。この静電気障害から防止する方法として一般的に考えられた方法は、図２に示す如く、ボールチェーン（金属球を可動に連結する鎖であり、風呂の栓に多く使用されるもの。）を荷車から垂らす方法であった。
【０００３】
しかしながら、床面あるいは路面と接触する部分が球面であるために接触面積が少なくて抵抗が大きいという問題があった。また、金属球の連結が可動するために、抵抗が大きくなるという問題があった。
【０００４】
このために、床面あるいは路面と面接触する方法として、図３に示す如く、帯状の導電体を垂らす方法が考えられた（例えば、特許文献１参照。）。
【０００５】
【特許文献１】
特開２０００−２５２０９２号公報（第４頁）
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、帯状の導電体を垂らす方法は重量が軽いために抵抗が大きく、また、荷車の速度の変化により抵抗が変化しやすいという問題があった。特に、進路を変更するときは帯が変形して抵抗が大きくなるという問題があった。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の荷車の静電気除去装置はかかる点に鑑みなされたもので、床面あるいは路面に接し円柱形状の導電材からなる接触部と、該接触部の円面部が前記床面あるいは路面に接するように前記接触部と前記荷車を電気的に接続する接続部を備える。
【０００８】
また、前記接続部はステンレス材のワイヤである。
【０００９】
また、前記ステンレス材のワイヤは前記接触部の側面の略中央に接続される。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面に基づき説明する。図１は本実施例の要部の構成を示す斜視図である。荷車（１）は電子機器製造工場の床面を移動するものであり、電子機器部品、組み立ての仕掛品や組み立てが完成した電子機器が搭載される。工場の床面には導電塗料が塗布されているが、荷車（１）のフレーム（２）はアルミニウムであるが、車（３）の材質は絶縁体（合成樹脂やゴム）であり、荷車の電荷を床面に放出する必要がある。
【００１１】
このための静電気除去装置（４）はステンレス製のワイヤ（５）と黄銅製の接触部（６）からなる。ワイヤ（５）は直径１ｍｍ、長さ２５０ｍｍで、ステンレス線をより合わせたものであり、容易に屈曲する。接触部（６）は直径２０ｍｍ、高さ７ｍｍの円柱形である。図示しないが、円柱の角（側面（７）と円面部（８）（９）が交わる部分）はＣ１の面取りが施されている。接触部（６）の側面（７）の中央にワイヤ（５）の一端が接続される。接触部（６）の一方の円面部（８）が床面に当接する状態で、ワイヤ（５）の他端が荷車（１）の床面より１００ｍｍの高さの位置に固着される。
【００１２】
これにより、荷車（１）の静電気が静電気除去装置（４）のワイヤ（５）と接触部（６）を通って導電塗料が塗布されている床面に放出される。荷車（１）が移動しても接触部（６）の自重により円面部（８）が床面に当接する。また、荷車（１）の進路が変わっても、接触部（６）の回転により、略均一な接触抵抗を維持することができる。
【００１３】
また、ワイヤ（５）は接触部（６）の側面（７）の中央に接続されるために、急激な進路変更などにより接触部（６）が上下逆になっても、同じ接触抵抗で静電気を放出することができる。
【００１４】
尚、上述のワイヤ（５）は屈曲する導電体であればよく、例えばピアノ線でもよい。
【００１５】
また床面でなく、路面に荷車の電荷を放出させてもよい。
【００１６】
【発明の効果】
床面あるいは路面を移動する荷車に取り付けられ荷車の電荷を床面あるいは路面に放出する荷車の静電気除去装置において、床面あるいは路面との接触抵抗を小さくすることができる。また、進路方向が変わっても安定した接触抵抗となるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例の主要な構成を示す斜視図である。
【図２】従来例を示す斜視図である。
【図３】他の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
１荷車
２フレーム
４静電気除去装置
５ワイヤ
６接触部

Claims

床面あるいは路面を移動する荷車に取り付けられ荷車の電荷を床面あるいは路面に放出する荷車の静電気除去装置において、
前記床面あるいは路面に接し円柱形状の導電材からなる接触部と、該接触部の円面部が前記床面あるいは路面に接するように前記接触部と前記荷車を電気的に接続する接続部を備えたことを特徴とする荷車の静電気除去装置。
前記接続部はステンレス材のワイヤであることを特徴とする請求項１に記載の荷車の静電気除去装置。
前記ステンレス材のワイヤは前記接触部の側面の略中央に接続されることを特徴とする請求項２に記載の荷車の静電気除去装置。