JPH0839441A - 部品把持具 - Google Patents

部品把持具

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JPH0839441A
JPH0839441A JP19375394A JP19375394A JPH0839441A JP H0839441 A JPH0839441 A JP H0839441A JP 19375394 A JP19375394 A JP 19375394A JP 19375394 A JP19375394 A JP 19375394A JP H0839441 A JPH0839441 A JP H0839441A
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JP
Japan
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tweezers
semiconductor device
holding
component
semiconductive material
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Application number
JP19375394A
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English (en)
Inventor
Hideharu Hasegawa
秀晴 長谷川
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体装置等の部品を把持した際の静電気放
電等を確実に防止することを可能にしたピンセット等の
部品把持具を提供する。 【構成】 金属等の導電性部材で形成されたピンセット
1の少なくとも半導体装置等の部品を把持する把持部3
を、5×107 〜1×109 Ω・cmの体積固有抵抗を
有する半導電性の材料で構成する。この半導電性材料の
体積固有抵抗により、部品を把持した際の静電気放電が
防止され、除電速度が高速化され、絶縁性が確保されて
静電気放電による部品の静電破壊が有効に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微細な部品を把持するピ
ンセット等の部品把持具に関し、特に半導体装置等の部
品の取扱作業時に生じ易い静電気破壊を防止した部品把
持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、微細な部品を把持するためのピン
セットは、バネ性を得るために金属材や合成樹脂材で形
成されている。しかしながら、金属材のものは、導電性
が大きいために通電中の部品を取扱うと短絡事故や感電
事故を引起したり、半導体装置または人体の帯電により
ピンセット先端での静電気放電が起こり、半導体装置を
破壊してしまうという問題がある。また、合成樹脂材の
ものは、ピンセットの絶縁性が高いため、ピンセット自
体が帯電してしまい、二次的に半導体装置を破壊した
り、半導体装置自体の帯電電荷の除去ができないという
問題がある。
【0003】このため、例えば実開昭64−20259
号公報に開示されているように、体積固有抵抗が102
〜106 Ω・cmの比較的導電性の大きいセラミックで
ピンセットの挟持部材や硬質膜を構成したものが提案さ
れており、短絡事故や感電事故を防止する一方で、半導
体装置における静電破壊を防止するようにしたものが提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者が前記公報に開示されているピンセットについて検討
を加えたところ、高電圧において短絡事故や感電事故が
しばしば発生するとともに、半導体装置の静電破壊に対
しても本発明者が期待するレベルでの効果が得られない
という結果であった。特に、静電破壊については、近年
における半導体装置の高集積化、微細化に伴って半導体
装置の絶縁膜の薄膜化が進行されているため、低レベル
の静電気でも絶縁破壊が生じ易くなっており、前記した
公報のものでは特に人体の帯電によるピンセット先端で
の静電気放電による静電破壊が生じる結果となってい
る。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、従来のピンセットを更
に改善して静電気放電による半導体装置の静電破壊を防
止することを可能にした部品把持具を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の部品把持具は、
少なくとも半導体装置等の部品を把持する部分が、5×
107 〜1×109 Ω・cmの体積固有抵抗を有する半
導電性の材料で構成されることを特徴とする。
【0007】この場合、金属等の導電性部材で形成され
たピンセットの先端部に半導電性材料を一体的に設け、
或いは金属等の導電性部材で形成されたピンセットの表
面に半導電性材料をコーティングした構成とされる。
【0008】
【作用】半導体装置等の部品に直接接してこれを把持す
る部分が半導電性の材料で形成されており、その体積固
有抵抗が5×107 〜1×109 Ω・cmの範囲である
ことから、静電気放電が防止され、除電速度が高速化さ
れ、絶縁性が確保されて静電気放電による静電破壊が有
効に防止される。
【0009】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明をピンセットに適用した実施例の斜視
図である。ピンセット1は導電材であるステンレスで二
股形状の柄部2を構成するとともに、この柄部2の二股
先端部に体積固有抵抗が5×107 〜1×109 Ω・c
mの半導電性材料で形成された把持部3を一体に接着し
たものである。この接着に際しては導電性の接着剤が用
いられ、柄部2と把持部3とを相互に電気的に導通させ
た状態で接着している。
【0010】前記した把持部3の半導電性材料として
は、体積固有抵抗が前記した範囲にあるものであれば良
く、例えば、半導体材料であるシリコンを利用すること
ができる。即ち、シリコンに適宜の不純物を導入してそ
の導電性をコントロールすることによりその体積固有抵
抗を前記した範囲のものに形成できる。そして、このシ
リコン片を研磨加工等により鋭角形状にしてピンセット
1の先端部の形状とし、これを柄部2の二股先端部に導
電性接接着剤により接着している。
【0011】このような構成のピンセットを従来のステ
ンレス製のピンセットと、前記した公報に記載されてい
るような先端部がジルコニアセラミックで形成されたピ
ンセットとで比較しながら使用試験を行った。即ち、こ
れらのピンセットについて、半導体装置を強制帯電させ
た状態で半導体装置が破壊にいたる静電気放電の有無、
強制帯電させた金属体の除電速度、及び絶縁性について
試験及び測定を行った。
【0012】その結果を図2に示す。ピンセットの先端
部の体積固有抵抗が5×107 Ω・cm以上のものは、
半導体装置が破壊にいたる静電気放電はなく、また1×
109 Ω・cm以下のものは1msecで90%の除電
速度を有する。また、103Ω・cm以上のものは、絶
縁性の面で特に問題は生じていない。
【0013】この試験の結果から、本発明のピンセット
のように、少なくとも半導体装置を直接に把持する把持
部3の体積固有抵抗が5×107 〜1×109 Ω・cm
の範囲であれば、静電気放電、除電速度、絶縁性の各項
目において金属製ピンセットやセラミック製ピンセット
よりも有利となり、半導体装置における静電破壊を有効
に防止できることが確認された。
【0014】図3(a)は本発明の他の実施例の斜視図
であり、図3(b)はそのA−A線拡大断面図である。
前記実施例と同様に本発明をピンセットに適用した例で
ある。この実施例では、ピンセット11は導電材である
ステンレスで本体12を構成するとともに、この本体の
表面に体積固有抵抗が5×107 〜1×109 Ω・cm
の半導電性材料をコーティングして表面層13を形成し
たものである。図3(b)はそのA−A線拡大断面図で
ある。
【0015】この表面層13の半導電性材料としては、
図1の実施例と同様に、例えば不純物を適宜導入してそ
の体積固有抵抗を前記した値の範囲に調整したシリコン
が利用できる。例えば、前記したピンセット本体12の
表面に多結晶シリコンを堆積させ、かつその際に不純物
を多結晶シリコンに導入することで表面層13を形成し
て前記したピンセットを製造することができる。
【0016】したがって、このピンセットにおいても、
その静電気放電、除電速度、絶縁性については図1に示
したピンセット1の場合と同様に、図2に比較したよう
な特性を得ることができ、半導体装置を把持した際の半
導体装置の静電破壊を有効に防止することが可能とな
る。
【0017】ここで、本発明は堆積固有抵抗が前記した
5×107 〜1×109 Ω・cmの範囲であれば、前記
したシリコンに限られるものではなく、他の材料を利用
することも可能である。また、本発明はピンセットに限
られるものではなく、半導体素子ペレットを把持する治
具であれば同様に適用することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、少なくと
も半導体装置等の部品を把持する部分が、5×107
1×109 Ω・cmの体積固有抵抗を有する半導電性の
材料で構成することにより、静電気放電が防止され、除
電速度が高速化され、絶縁性が確保されて静電気放電に
よる部品の静電破壊を有効に防止することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部品把持具の一実施例の斜視図であ
る。
【図2】本発明の部品把持具における静電気放電、除電
速度、絶縁性の各特性を従来の把持具と比較して示す図
である。
【図3】本発明の部品把持具の他の実施例の斜視図とそ
のA−A線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ピンセット 2 柄部 3 把持部 11 ピンセット 12 本体 13 表面層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置等の部品を把持するための把
    持具において、少なくとも前記部品を把持する部分が、
    5×107 〜1×109 Ω・cmの体積固有抵抗を有す
    る半導電性の材料で構成されたことを特徴とする部品把
    持具。
  2. 【請求項2】 金属等の導電性部材で形成されたピンセ
    ットの先端部に半導電性材料を一体的に設けてなる請求
    項1の部品把持具。
  3. 【請求項3】 金属等の導電性部材で形成されたピンセ
    ットの表面に半導電性材料をコーティングしてなる請求
    項1の部品把持具。
JP19375394A 1994-07-26 1994-07-26 部品把持具 Pending JPH0839441A (ja)

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