JP2004302935A - 自動機取引処理方法、および取引処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】顧客が自動機に取引内容を入力する操作の負担を軽減する。
【解決手段】自動機で顧客が要求する取引が選択されると(S10) 、ホストは、取引を処理し(S11) 、取引履歴を取得して取引履歴ファイル20に記憶する(S12) 。自動機で繰り返し取引が選択され(S20) 、取引候補の検索方法が入力されると(S21) 、ホストは、入力された情報をもとに取引履歴ファイル20から取引候補を抽出し(S22) 、取引候補データを自動機に応答し(S23) 、自動機で取引候補を表示する(S24) 。取引候補から選択された顧客の要求取引を入力すると(S25) 、ホストは、要求取引を処理し(S27) 、取引履歴を取得して取引履歴ファイル20に記憶し(S28) 、入出金や取引処理結果を通知する(S29) 。
【選択図】 図1
【解決手段】自動機で顧客が要求する取引が選択されると(S10) 、ホストは、取引を処理し(S11) 、取引履歴を取得して取引履歴ファイル20に記憶する(S12) 。自動機で繰り返し取引が選択され(S20) 、取引候補の検索方法が入力されると(S21) 、ホストは、入力された情報をもとに取引履歴ファイル20から取引候補を抽出し(S22) 、取引候補データを自動機に応答し(S23) 、自動機で取引候補を表示する(S24) 。取引候補から選択された顧客の要求取引を入力すると(S25) 、ホストは、要求取引を処理し(S27) 、取引履歴を取得して取引履歴ファイル20に記憶し(S28) 、入出金や取引処理結果を通知する(S29) 。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顧客の口座取引を管理するホストコンピュータ(以下「ホスト」という)との交信により、入金・出金・振込等の取引を処理する端末である現金自動預け払い機などの自動機において、顧客が、要求したい取引(要求取引)の内容を特定するために必要な項目(必要項目)を入力する場合に、自動機での顧客の入力操作を省略して要求された取引を処理する自動機取引処理方法および取引処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動機では、ホストとの交信により、入金・出金・振込等の要求取引が入力されると、1つの要求取引ごとに以下のような処理が行われる。
(1)操作入力画面の待機。
(2)要求取引の選択。
(3)キャッシュカードの挿入。
(4)暗証番号の入力。
(5)取引金額等の必要項目の入力。
(6)取引金額等の必要項目(取引内容)の確認。
(7)必要項目(取引内容)をホストへ送信。
(8)ホストから取引結果を受信。
(9)取引結果に応じて、現金の入出金、レシート・通帳の印字等。
(10)カードの排出。
【0003】
したがって、例えば、出金および振込の2つの要求取引を続けて処理する場合には、1回目の取引(出金)処理を完了し、続いて2回目の取引(振込)処理を行うことになる。この場合に、顧客は、自動機の表示部に表示される前記の処理(1)〜(10)に応じた操作指示に従って同様の操作を2回繰り返すことになる。
【0004】
しかし、1回目の取引(出金)と2回目の取引(振込)との操作では重複する操作もあり、顧客にとって、自動機での操作が煩わしく感じることも多い。
【0005】
特に、例えば、月ごとに口座から同じ金額を払い出し、続いて同じ振込先へ振込を行う等、定取引内容が同じ取引を繰り返す顧客にとって、取引のたびに取引金額、振込種別、振込先などの必要項目を繰り返して入力操作をしなければならず、操作負担が非常に大きい。
【0006】
顧客の入力間違い防止の観点から、自動機に顧客の過去の取引一覧を日付け順に表示させ、顧客が取引一覧から選択した振込内容を振込必要項目の入力として使用する技術が開示されている(特許文献1参照)。特許文献1の技術では、結果的に必要項目の入力操作を軽減している。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−110608号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1の技術では、顧客の過去の取引が日付け順に表示されるだけである。また、過去の取引の必要項目が利用できる取引は、振込を行う場合だけである。したがって、顧客の取引が多い場合には、例えば「月末ごとの出金および振込」などのように間隔をおいて定期的に発生するような取引の履歴はまとまって表示されないために、過去の取引一覧から必要な取引を見つけ出すのにかえって手間取ることもある。
【0009】
また、出金・振込・入金等の種類が異なる取引を連続して行う顧客にとっては、結局、出金、入金などの操作は別に行わなければならず、操作負担があまり軽減されない。
【0010】
本発明の目的は、口座取引処理システムの端末である自動機において、顧客の取引履歴を利用することにより、繰り返し要求される取引についてはその取引内容(必要項目)の入力操作を省略して、要求取引を処理する取引処理方法を提供することである。
【0011】
これにより、同一内容の取引を繰り返す顧客が自動機で入力操作を行う際の操作負担の軽減を図ることが可能となる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、口座取引を管理するホストコンピュータとの交信により顧客が要求する取引を処理する自動機において、顧客が要求した取引の内容を特定する必要項目を入力する場合に、顧客の入力操作を省略して顧客の要求取引を処理する自動機取引処理方法であって、以下の処理を行うものである。
【0013】
すなわち、本発明は、自動機で過去に処理した取引内容を特定する項目であって、少なくとも取引発生日、取引種別、および取引金額を含む取引履歴データを、口座ごとに記憶した取引履歴ファイルにアクセスし、前記取引履歴データを取得する(取引履歴データ取得処理)。そして、自動機で選択された取引履歴検索方法に従って、前記取引履歴ファイルから、自動機で入力された前記要求取引の必要項目の一部をもとに該当する取引履歴データを抽出して取引候補とし(取引候補抽出処理)、前記取引候補の取引内容を特定する取引候補データを前記自動機に送信して表示させる(取引候補データ応答処理)。
【0014】
さらに、自動機では前記取引候補データをもとに前記取引候補を表示し(取引候補表示処理)、前記取引候補から選択された取引候補に対応する取引候補データから、取引単位ごとに要求取引データを作成して前記ホストへ通知する(要求取引通知処理)。
【0015】
さらに、本発明は、上記の処理を行う場合に、前記取引候補抽出処理の過程において、前記取引検索方法として、前記自動機で入力された取引金額をもとに、前記取引履歴ファイルから取引履歴データを抽出し、抽出された前記取引履歴データすべての取引種別および付帯情報を検索し、前記取引種別および付帯情報が同一の取引内容ごとに取引履歴データを集約し、集約した前記取引履歴データの発生回数を集計し、前記集計数が所定数以上である取引内容の取引履歴データを1つ抽出して取引候補とする。
【0016】
もしくは、前記自動機で入力された取引金額および取引種別をもとに、前記取引履歴ファイルから取引履歴データを抽出し、抽出された前記取引履歴データすべての取引種別および付帯情報を検索し、前記取引種別および付帯情報が同一の取引内容ごとに取引履歴データを集約し、集約した前記取引履歴データの発生回数を集計し、前記集計数が所定数以上となった取引内容の取引履歴データを抽出して第1候補とする。次に、前記第1候補の取引発生日をもとに、前記取引履歴ファイルから取引履歴データを抽出し、抽出した前記取引履歴データであって、第1候補の取引内容と一致しない取引履歴データを抽出し、抽出した前記取引履歴データすべての取引種別および付帯情報を検索し、前記取引種別および付帯情報が同一の内容ごとに前記取引履歴データを集約し、集約した前記取引履歴データの発生回数を集計し、前記集計数が所定数以上となった取引内容の取引履歴データを抽出して第2候補とする。そして、取引発生日が同じ前記第1候補と前記第2候補とをマージし、前記第1候補、前記第2候補の順序でならべた組を取引候補とする。
【0017】
もしくは、取引当日を基点として所定範囲の日付を設定し、設定した前記日付をもとに、前記取引履歴ファイルから取引履歴データを抽出し、抽出された前記取引履歴データすべての取引種別および付帯情報を検索し、前記取引種別および付帯情報が同一の取引内容ごとに取引履歴データを集約し、集約した前記取引履歴データの発生回数を集計し、前記集計数が所定数以上である取引内容の取引履歴データを1つ抽出して取引候補とする。
【0018】
上記の各処理を行うことにより、本発明は、顧客が同一内容の要求取引を繰り返す場合に、その顧客の過去の取引状況に応じて抽出した取引候補を用いて、顧客が要求取引の必要項目を入力する操作の負担を軽減することができる。
【0019】
例えば、顧客が同一金額の取引を毎月繰り返している場合に、顧客の要求取引の必要項目である取引金額をもとに、取引履歴ファイルから取引金額が合致する取引履歴を抽出し、取引候補として表示させる。
【0020】
さらに、顧客が同じ組み合わせの取引を繰り返している場合には、顧客の要求取引の必要項目である取引金額および取引種別をもとに、取引履歴ファイルから該当する取引履歴データを第1候補を抽出し、第1候補と同日に連続して行われた取引履歴データ(取引発生日が一致する取引履歴データ)を第2候補として抽出し、第1候補と第2候補との組み合わせを取引候補として表示させる。
【0021】
また、顧客が毎月同じ頃に取引を繰り返している場合には、顧客が取引を要求している当日の日付けを基点とする所定の範囲の日付け(例えば、前日、当日、翌日の3日間)で行われた取引履歴データを取引履歴ファイルから抽出し、取引候補として表示させる。
【0022】
取引を処理するホストおよびホストとの交信により顧客の要求取引を行う自動機とを備えた取引処理システムにおける、本発明の処理動作の概略を、図1を用いてさらに説明する。
【0023】
図1(A)は、取引履歴取得処理の概略を示す図であり、図1(B)は、取引候補による取引処理の概略を示す図である。
【0024】
図1(A)に示すように、自動機で出金、入金、振込、振替等の通常の取引が要求された場合には、以下の取引履歴取得処理が行われる。
【0025】
ステップS10:自動機では、顧客が投入したキャッシュカードを挿入処理し、要求取引選択画面を表示し、要求取引選択画面から顧客が選択した要求取引を入力する。自動機は、上り電文として、選択された取引種別、暗証データ、口座番号、取引の必要項目等の要求取引データをホストへ送信する。
【0026】
ステップS11:ホストでは、受信した要求取引データをもとに要求取引を処理し、自動機に、下り電文として、処理結果を応答する。
【0027】
ステップS12:ホストでは、さらに、実行された要求取引について、取引発生日、発生回数、取引種別、取引金額などのデータから構成される取引履歴データを作成して取引履歴ファイル20に格納する。
【0028】
ステップS13:自動機では、ホストから受信した処理結果をもとに、現金の入出金、取引結果の通知(通帳記入、レシート印刷等)、キャッシュカード排出などの処理を行い、取引を終了する。
【0029】
さらに、図1(B)に示すように、自動機で「繰り返し取引」が要求される場合には、以下の取引候補による取引処理が行われる。
【0030】
ステップS20:自動機では、顧客が投入したキャッシュカードを挿入処理し、要求取引選択画面上で顧客が選択した「繰り返し取引」を入力する。
【0031】
ステップS21:自動機では、さらに候補検索方法選択画面を表示して、顧客が選択した候補検索方法を入力する。要求取引データとして、繰り返し取引、選択された候補検索方法、暗証番号、口座番号、および要求取引の必要項目の一部等の情報をホストへ送信する。
【0032】
候補検索方法として、以下のいずれかの方法が選択される。
1)金額一致取引検索:
顧客の要求取引の取引金額と一致する取引履歴を検索する。
2)取引組み合わせ検索:
第1候補として、顧客が要求する取引金額および取引種別の両方と一致する取引履歴を検索し、さらに第2候補として、第1候補と同日に発生した別の取引履歴を検索し、取引発生日が同じ第1候補と第2候補との組み合わせを取引候補とする。
3)日付範囲取引検索:
顧客が取引を要求する当日の日付を基点として設定した所定の範囲内の日付で発生した取引履歴を検索する。
【0033】
ステップS22:ホストでは、受信した要求取引データの中の候補検索方法に従い要求取引の必要項目をもとに取引履歴ファイル20から該当する取引履歴データを抽出し、抽出した取引履歴データの中から所定数以上発生している取引履歴を抽出して取引候補とする。さらに、発生回数が多い順に取引履歴をソートして、自動機において発生回数順に取引履歴が表示されるようにする。
【0034】
ステップS23:ホストでは、取引候補に定めた取引履歴データから必要項目を抽出して取引候補データを作成し、下り電文として自動機へ送信する。
【0035】
ステップS24:自動機では、受信した取引候補データをもとに取引候補の一覧を含む要求取引選択画面を作成し、表示する。
【0036】
ステップS25:自動機では、要求取引選択画面上で顧客が選択した要求取引を入力する。自動機は、入力した要求取引の必要項目を取引候補データから抽出し、選択された要求取引の取引種別、必要項目等の要求取引データをホストへ送信する。要求取引が複数ある場合には、1つの要求取引ごとに要求取引データを作成してホストへ送信する。なお、ステップS27〜ステップS29の処理も、1つの要求取引ごとに処理が行われる。
【0037】
ステップS26:自動機では、ステップS25の処理において複数の「出金」が要求取引として選択されている場合には、「出金」を集約し、各取引金額の合計額を取引金額とする要求取引データを作成する。
【0038】
ステップS27〜ステップS29の各処理は、図1(A)に示すステップS11〜ステップS13の各処理と同様の処理を行い、ステップS29の処理では、すべての要求取引の終了後にキャッシュカードの排出を行う。
【0039】
本発明の各処理過程、機能または要素は、コンピュータにより読み取られ実行されるプログラムとして実現することができる。また、本発明を実現するプログラムは、コンピュータが読み取り可能な、可搬媒体メモリ、半導体メモリ、ハードディスクなどの適当な記録媒体に格納することができ、これらの記録媒体に記録して提供され、または、通信インタフェースを介して種々の通信網を利用した送受信により提供されるものである。
【0040】
【発明の実施の形態】
図2は、本発明の実施の形態における構成例を示す。本発明を実施する取引処理システムは、金融機関のセンタ等に設けられ、取引を処理するホスト2と、ホスト2との交信により顧客の要求取引を行う自動機1とを備える。
【0041】
自動機1は、取引選択部11、繰り返し取引選択部12、候補検索方法入力部13、取引候補表示処理部14、要求取引選択部15、出金処理集約部16、カード挿入/排出部17、操作入力部18、暗証入力部19、表示処理部110、通帳処理部111、および紙幣/硬貨入出金部112を備える。
【0042】
自動機1の取引選択部11は、自動機1の表示装置に要求取引選択画面を表示させ、要求取引選択画面から顧客が選択した「繰り返し取引」以外の通常取引(入金、出金、照会、通帳記入、振込、振替等)のいずれかの取引を要求取引として入力する手段である。
【0043】
繰り返し取引選択部12は、自動機1の表示装置に要求取引選択画面を表示させ、要求取引選択画面から顧客が選択した「繰り返し取引」を要求取引として入力する手段である。
【0044】
候補検索方法入力部13は、要求取引として繰り返し取引が選択されている場合に、自動機1の表示装置に候補検索方法選択画面を表示させ、候補検索方法選択画面から顧客が選択した候補検索方法を入力する手段である。候補検索方法として、金額一致取引検索、取引組み合わせ検索、または日付範囲取引検索等の検索方法を予め設定しておく。
【0045】
また、候補検索方法入力部13は、候補検索方法が「金額一致取引検索」の場合に、さらに取引金額を入力する。
【0046】
また、候補検索方法が「取引組み合わせ検索」の場合に、取引金額および最初の取引として要求された取引種別を入力する。
【0047】
また、候補検索方法が「日付範囲取引検索」の場合に、この取引処理が行われる当日の日付を入力する。なお、当日の日付は、ホスト2側で取得してもよい。
【0048】
取引候補表示処理部14は、ホスト2から受信した取引候補データの取引候補の取引データにもとづいて、取引候補の一覧を含む要求取引選択画面を作成し、自動機1に表示させる手段である。
【0049】
要求取引選択部15は、要求取引選択画面上で顧客が選択した取引候補を、要求取引として入力する手段である。
【0050】
出金処理集約部16は、要求取引選択画面において複数の「出金」が選択されている場合に、選択された「出金」の取引金額の合計額を取引金額とする1つの要求取引にまとめる手段である。
【0051】
カード挿入/排出部17は、顧客が投入したキャッシュカードの挿入または排出を処理する手段であり、操作入力部18は、自動機1の入力ボタン、タッチパネルなどの入力装置の入力操作を処理する手段であり、暗証入力部19は、顧客の暗証データを入力する手段である。
【0052】
表示処理部110は、自動機1の表示装置に種々のデータを表示させる処理を行う手段であり、通帳処理部111は、ホスト2からの応答にもとづいて顧客の通帳にデータを印字する手段であり、紙幣/硬貨入出金部112は、紙幣または硬貨の預け入れ、払い出しを処理する手段である。
【0053】
また、ホスト2は、取引履歴ファイル20、暗証判定部21、取引処理部22、取引履歴取得部23、取引候補抽出部24、および取引候補応答部25を備える。
【0054】
ホスト2の取引履歴ファイル20は、顧客の口座ごとに、実行された取引に関する取引履歴レコードを格納するデータファイルである。取引履歴レコードは、取引発生日、発生回数、取引種別、取引金額、取引に付帯する情報(付帯データD1〜Dn)などの項目からなる。
【0055】
暗証判定部21は、暗証番号など顧客の暗証情報の認証可否を判定する手段である。
【0056】
取引処理部22は、自動機1から受信した口座番号、取引種別、取引金額、付帯データ(振込先銀行名、口座番号、口座名義人などの情報)を含む要求取引データにもとづいて、顧客が要求する取引を処理し、その処理結果を自動機1に応答する手段である。
【0057】
取引履歴取得部23は、取引処理部22で処理された要求取引に関する情報を取引履歴レコードとして取引履歴ファイル20に格納する手段である。
【0058】
取引候補抽出部24は、自動機1からの要求取引が「繰り返し取引」である場合に、同時に取得した取引検索方法および要求取引の必要項目の一部をもとに取引履歴ファイル20を検索し、所定の条件を満足する取引履歴レコードを取引候補に設定する手段である。
【0059】
取引候補応答部25は、取引候補抽出部24が取引候補とした取引履歴レコードの必要項目、口座残高等をもとに作成した取引候補データを自動機1へ送信して「繰り返し取引」に応答する手段である。
【0060】
以下、本発明の処理の流れをより詳細に説明する。
【0061】
図3に、取引履歴取得処理の処理例を示す。本処理例は、要求取引として「出金」が処理される場合の処理例である。
【0062】
ステップS100: 自動機1は、取引選択部11により、要求取引選択画面において顧客が選択した「出金」を入力する。また、挿入されたキャッシュカードからの顧客の口座番号、入力された暗証番号をホスト2へ送信する。
【0063】
ステップS101: ホスト2は、暗証判定部21により、受信した口座番号および暗証番号にもとづいて取引の認証可否を判定し、認証可(OK)であれば暗証OK電文を自動機1へ送信する。
【0064】
ステップS102: 自動機1は、ホスト2からの暗証OK電文を受信する。その後に取引金額(50,000円)を入力し、入力された要求取引の「取引種別=出金、取引金額=50,000円」を設定した要求取引データをホスト2へ送信する。
【0065】
ステップS103: ホスト2は、取引処理部22により、顧客の口座番号から口座残高を調べ、口座残高が取引金額を超えていれば出金取引を処理する。
【0066】
ステップS104: また、取引処理の結果電文を作成し、自動機1へ送信する。
【0067】
ステップS105: さらに、取引履歴取得部23により、処理された要求取引の要求取引データをもとに取引履歴レコードを作成し、取引履歴ファイル20に追加する。
【0068】
ステップS106: 自動機1は、受信した結果電文をもとに必要な情報を表示装置に表示し、取引結果を通帳に印字し、取引金額の現金を払い出し、キャッシュカードを排出して、取引を終了する。
【0069】
図4に、取引履歴ファイル20の例を示す。取引履歴ファイル20には、処理された取引に関する取引履歴レコードで構成される。
【0070】
取引履歴レコードは、レコードを識別するレコード番号、取引発生日、発生回数、取引種別、取引金額、取引に付帯する情報が設定される付帯データD1〜Dn等の項目から構成される。付帯データD1〜Dnの各項目には、振込、振替等の取引の場合に、例えば、振込先を特定する銀行、口座、口座種別、口座番号、口座名義人など、取引を特定する情報が格納される。
【0071】
図5に、ステップS105の取引履歴取得処理のより詳細な処理フローを示す。
【0072】
取引履歴取得部23では、要求取引データから口座番号を抽出し、該当する取引履歴ファイル20を取得する(ステップS200)。さらに、要求取引データから、取引発生日、取引種別、取引金額、付帯データ等を抽出し(ステップS201)、抽出したデータを設定した取引履歴レコードの発生回数に「1」を設定し(ステップS202)、取引履歴レコードを取引履歴ファイルに追加する(ステップS203)。
【0073】
続いて、図6および図7に、取引候補による取引処理の処理例を示す。
【0074】
ステップS120: 自動機1は、取引選択部11により、要求取引選択画面において顧客が選択した「繰り返し取引」を入力する。また、挿入されたキャッシュカードからの顧客の口座番号、暗証番号を入力し、ホスト2へ送信する。
【0075】
ステップS121: ホスト2は、暗証判定部21により、受信した口座番号および暗証番号をもとに取引の認証可否を判定し、認証可(OK)であれば暗証OK電文を自動機1へ送信する。
【0076】
ステップS122: 自動機1では、ホスト2からの暗証OK電文を受信すると、候補検索方法入力部13により、図8に示す候補検索方法選択画面500において顧客が選択した候補検索方法、取引金額、取引種別等を入力し、要求取引データ(繰り返し取引、候補検索方法、さらに必要であれば取引金額、取引種別)をホスト2へ送信する。
【0077】
図8の候補検索方法選択画面500では、「1.金額一致取引検索、2.取引組み合わせ検索、3.日付範囲検索」の3種類の候補検索方法からいずれか1つの方法が選択される。
【0078】
「金額一致取引検索」の選択は、顧客が、要求取引の取引金額を取引金額入力部501に入力し、金額一致取引検索ボタン502を押下する操作により決定される。
【0079】
また、「取引組み合わせ検索」の選択は、顧客が、要求取引の取引金額を取引金額入力部501に入力し、最初に要求する取引種別ごとに設けられた取引種別選択ボタン503のいずれか1つのボタンを押下することにより決定される。
【0080】
また、「日付範囲検索」の選択は、顧客が、日付範囲検索ボタン504を押下する操作により決定される。
【0081】
ステップS123(図6参照): 続いて、ホスト2は、取引候補抽出部24により、取引履歴ファイル20から、受信した要求取引データにもとづいて該当する取引履歴レコードを抽出し、さらに抽出した取引履歴レコードのうち、所定の条件を満たす取引履歴レコードを取引候補として取引候補抽出テーブルにコピーする。
【0082】
取引候補抽出テーブルは、取引履歴ファイル20が記憶する取引履歴レコードと同様の項目で構成されるレコードを格納する。
【0083】
図9に、ステップS123の取引候補抽出処理の処理フローを示す。
【0084】
取引候補抽出部24は、要求取引データの候補検索方法を振り分ける(ステップS300)。候補検索方法が金額一致取引検索(金額一致)であれば、金額一致による取引候補抽出処理を行い(ステップS301)、候補検索方法が取引組み合わせ検索(取引組み合わせ)であれば、取引組み合わせによる取引候補抽出処理を行い(ステップS302)、候補検索方法が日付範囲検索(日付範囲)であれば、日付範囲による取引候補抽出処理を行う(ステップS303)。
【0085】
なお、ステップS301〜ステップS303の各処理のより詳細な処理フローは、後述する。
【0086】
ステップS124(図6参照): 続いて、ホスト2は、取引候補応答部25により、取引候補抽出テーブルのレコードをもとに、取引候補データ700を作成し、自動機1へ送信して、「繰り返し取引」に応答する。
【0087】
図10に、取引候補データ700の例を示す。取引候補データ700は、顧客の口座番号、口座残高、決定された取引候補に対応する取引データT1、T2、…から構成される。取引データT(T1、T2、…)は、取引候補抽出テーブル900、910、920(図14、図18(B)、図20参照)のいずれかのテーブルの各レコードから作成される。
【0088】
図11に、取引候補データ応答処理の処理フローを示す。
【0089】
取引候補応答部25は、口座残高を取得し、取引候補データ700の口座残高に設定し(ステップS400)、取引候補抽出テーブルからレコードを1つずつ読み出し(ステップS401)、レコードの取引種別、取引金額、付帯データ等を取引候補データ700の該当する項目へ設定する(ステップS402)。全てのレコードについて、ステップS401およびステップS402の処理が終了したら(ステップS403)、取引候補データ700を自動機1へ送信する(ステップS404)。
【0090】
ステップS125(図6参照): 自動機1は、取引候補表示処理部14により、取引候補データ700を受信すると、取引候補データ700の取引データT1、T2、…の内容をもとに要求取引選択画面800を作成して表示する。
【0091】
図12に、要求取引選択画面800の例を示す。要求取引選択画面800は、図20の取引候補抽出テーブル920をもとに作成された、4つの取引候補を表示する画面例である。
【0092】
要求取引選択画面800の繰り返し取引データ一覧803に、取引候補データ700の取引データT1、T2、…の内容が表示される。また、取引候補が5件以上ある場合には、前頁ボタン805または次頁ボタン806が押下されることにより、現在表示中の取引候補の一覧の前の取引候補または次の取引候補を4件ずつ表示する。
【0093】
ステップS126(図6参照): 自動機1は、要求取引選択部15により、要求取引選択画面800で顧客が選択した取引候補を要求取引として入力し、取引候補データ700の該当する取引データTの内容をコピーして選択された要求取引の必要項目とする。
【0094】
要求取引選択画面800において、顧客が、表示された取引候補ごとに設定された選択番号(選択)ボタン801を押下することにより、対応する取引候補が要求取引として選択される。また、選択された取引候補に対応する選択マーク802に例えば丸印を表示し、その取引候補が選択中であることを示す。
【0095】
直接送信ボタン811が押下された場合には、選択された取引候補の詳細内容確認画面(図示しない)を表示せずに、選択された取引候補を要求取引として、直ちに要求取引データを作成し送信する。
【0096】
確認後送信ボタン812が押下された場合には、選択された取引候補の詳細内容確認画面を表示して、顧客の確認入力を待って、選択された取引候補を要求取引として要求取引データを作成し送信する。
【0097】
取消ボタン813が押下された場合には、繰り返し取引の処理を終了し、要求取引選択画面などの初期画面に戻る。
【0098】
ステップS127(図7参照): 自動機1は、選択された取引候補に出金がある場合に、出金処理集約部16により、複数の出金の取引金額を合計し、合計額が取引候補データ700の口座残高を超えていなければ、出金取引を集約して1つの出金取引とし、合計額をその取引金額とする。
【0099】
ステップS128: さらに要求取引選択部15により、選択された取引候補に対応する要求取引データを1要求取引ずつ作成して、ホスト2へ送信する。
【0100】
ステップS129〜ステップS131: ホスト2は、取引処理部22および取引履歴取得部23により、図3に示すステップS103〜ステップS105の処理と同様の処理を行う。
【0101】
ステップS132: 自動機1は、受信した結果電文をもとに必要な情報を表示装置に表示し、取引結果を通帳に印字し、取引金額の現金を払い出しまたは入金を行う。
【0102】
ステップS133: さらに、要求取引選択部15により、ホスト2へ送信していない要求取引データがあるか否かを判定する。未処理の要求取引データがある場合には、ステップS128の処理へ戻る。未処理の要求取引データがない場合には、ステップS134の処理へ進む。
【0103】
ステップS134: さらに、キャッシュカードを排出処理し、取引処理を終了する。
【0104】
以下、図13〜図20を用いて、取引候補抽出処理をより詳細に説明する。
【0105】
図13に、ステップS301(図9参照)の金額一致による取引候補抽出処理の処理フローを示す。
【0106】
取引候補抽出部24は、要求取引データから口座番号を抽出し、該当する取引履歴ファイル20を取得する(ステップS310)。要求取引データから取引金額を抽出し、当該取引金額と一致する取引履歴レコードを抽出する(ステップS311)。さらに、取引当日の日付から所定の期間内(取引当日から過去3年以内など)に発生した取引履歴レコードに絞り込む(ステップS312)。
【0107】
絞り込んだ全ての取引履歴レコードについて取引種別および付帯データを検索して、取引履歴レコードを同一取引内容ごとに集約する(ステップS313)。ここで、付帯データが複数ある場合には、全ての付帯データが同一である取引履歴レコードを同一取引内容とする。
【0108】
そして、同一取引内容として集約した取引履歴ごとに、取引履歴レコードの発生回数をカウントする(ステップS314)。カウント数が所定数以上の取引履歴の取引内容、すなわち取引履歴レコードの各項目の値を、図14に示すような取引候補抽出テーブル900に書き出す(ステップS315)。ここで、カウント数を取引候補抽出テーブル900の発生回数に設定する。
【0109】
さらに、取引候補抽出テーブル900のレコードを、発生回数が多い順にソートする(ステップS316)。
【0110】
図14の取引候補抽出テーブル900は、取引履歴ファイル20と同一のデータ構成であり、取引履歴ファイル20から抽出されて同一取引内容ごとに集約された4種類の取引候補のレコードが格納される。
【0111】
図15および図16に、ステップS302(図9参照)の取引組み合わせによる取引候補抽出処理の処理フローを示す。
【0112】
取引候補抽出部24は、要求取引データから口座番号を抽出し、該当する取引履歴ファイル20を取得する(ステップS320)。要求取引データから取引種別および取引金額を抽出し、当該取引種別および取引金額と一致する取引履歴レコードを抽出する(ステップS321)。さらに、取引当日の日付から所定の期間内に発生した取引履歴レコードに絞り込む(ステップS322)。
【0113】
絞り込んだ全ての取引履歴レコードについて取引種別および付帯データを検索して、同一取引内容の取引履歴レコードの発生回数をカウントする(ステップS323)。カウント数が所定数以上となった同一取引内容の取引履歴レコードを、取引履歴ファイル20と同一のデータ構成の第1候補テーブル(一時テーブル)950(図17(A)参照)に書き出す(ステップS324)。
【0114】
続いて、第1候補テーブル950から取引発生日をすべて取得し(ステップS325)、取引履歴ファイル20から当該取引発生日と一致する取引履歴レコードを抽出する(ステップS326)。図17(B)に、抽出した取引履歴レコードが書き出された、取引履歴ファイル20と同一のデータ構成のテーブル952(一時テーブル)の例を示す。
【0115】
さらに、テーブル952の取引履歴レコードから、第1候補テーブル950のレコードと同一取引内容のレコードを削除する。残りの取引レコードについて、取引種別および付帯データを検索して、同一取引内容の取引レコードの発生回数をカウントする(ステップS327)。
【0116】
図18(A)に示すように、カウント数が所定数以上となった同一取引内容の取引履歴レコードを第2候補として、第2候補テーブル954に書き出す(ステップS328)。
【0117】
続いて、第1候補テーブル950の先頭からレコードを1つ取り出して、図18(B)に示す取引候補抽出テーブル910にコピーし(ステップS329)、第2候補抽出テーブル954から、ステップS329で取り出したレコードの取引発生日と同一のレコードを取引候補抽出テーブル910に追加する(ステップS330)。なお、ステップS329およびステップS330の処理を、第1候補抽出テーブルのすべてのレコードについて繰り返す。
【0118】
図18(B)の取引候補抽出テーブル910には、取引金額および取引種別が同一で、かつ所定数以上発生した第1候補と、第1候補と取引発生日が同一日付で、かつ所定数以上発生した第2候補が格納される。
【0119】
図19に、ステップS303(図9参照)の日付範囲による取引候補抽出処理の処理フローを示す。
【0120】
取引候補抽出部24は、要求取引データから口座番号を抽出し、該当する取引履歴ファイル20を取得する(ステップS340)。取引当日の日付を基点として設定した日付範囲の日付と、取引発生日の日付が一致する取引履歴レコードを抽出する(ステップS341)。さらに、取引当日の日付から所定の期間内に発生している取引履歴レコードに絞り込む(ステップS342)。絞り込んだ全ての取引履歴レコードについて、取引種別および付帯データを検索して、同一取引内容ごとに取引履歴レコードを集約する(ステップS343)。
【0121】
そして、同一取引内容として集約した取引履歴ごとに、取引履歴レコードの発生回数をカウントする(ステップS344)。カウント数が所定数以上の取引履歴の取引内容、すなわち取引履歴レコードの各項目の値を、図20に示す取引候補抽出テーブル920に書き出し、カウント数を発生回数に設定する(ステップS345)。さらに、取引候補抽出テーブル920のレコードを、発生回数が多い順にソートする(ステップS346)。
【0122】
図20の取引候補抽出テーブル920は、取引履歴ファイル20の取引履歴レコードと同一の構成であるレコードを格納する。取引候補抽出テーブル920には、取引履歴ファイル20から抽出され、同一取引内容に集約された4種類の取引候補が格納される。
【0123】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、自動機において顧客が過去に行った取引を繰り返して要求する場合に、顧客の取引履歴の中から、要求された取引金額、取引種別、または取引当日の日付をもとに、要求される取引と同一内容である可能性が高い取引履歴を取引候補として抽出して自動機に表示させ、顧客が選択した取引履歴の内容を、今回要求された取引の内容として取引処理を行う。
【0124】
これにより、同じ取引を繰り返して要求する場合には、顧客は、要求取引の取引内容項目を入力する操作を省略することができ、操作負担を軽減できる。
【0125】
また、本発明によれば、自動機1に表示される取引候補を複数選択することができるため、複数の取引を要求する場合に重複する入力操作を省略することができ、操作負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理動作の概略を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における構成例を示す図である。
【図3】取引履歴取得処理の処理例を示す図である。
【図4】取引履歴ファイルの例を示す図である。
【図5】ステップS105の取引履歴取得処理のより詳細な処理フローを示す図である。
【図6】取引候補による取引処理の処理例を示す図である。
【図7】取引候補による取引処理の処理例を示す図である。
【図8】候補検索方法選択画面の例を示す図である。
【図9】ステップS123の取引候補抽出処理の処理フローを示す図である。
【図10】取引候補データの例を示す図である。
【図11】取引候補データ応答処理の処理フローを示す図である。
【図12】要求取引選択画面の例を示す図である。
【図13】ステップS301の金額一致による取引候補抽出処理の処理フローを示す図である。
【図14】取引候補抽出テーブルの例を示す図である。
【図15】ステップS302の取引組み合わせによる取引候補抽出処理の処理フローを示す図である。
【図16】ステップS302の取引組み合わせによる取引候補抽出処理の処理フローを示す図である。
【図17】取引候補抽出処理における一時テーブルの状態例を示す図である。
【図18】取引候補抽出処理における一時テーブルの状態例および取引候補抽出テーブルの例を示す図である。
【図19】ステップS303の日付範囲による取引候補抽出処理の処理フローを示す図である。
【図20】取引候補抽出テーブルの例を示す図である。
【符号の説明】
1 自動機
11 取引選択部
12 繰り返し取引選択部
13 候補検索方法入力部
14 取引候補表示処理部
15 要求取引選択部
16 出金処理集約部
17 カード挿入/排出部
18 操作入力部
19 暗証入力部
110 表示処理部
111 通帳処理部
112 紙幣/硬貨入出金部
2 ホスト(センタ側)
20 取引履歴ファイル
21 暗証判定部
22 取引処理部
23 取引履歴取得部
24 取引候補抽出部
25 取引候補応答部
【発明の属する技術分野】
本発明は、顧客の口座取引を管理するホストコンピュータ(以下「ホスト」という)との交信により、入金・出金・振込等の取引を処理する端末である現金自動預け払い機などの自動機において、顧客が、要求したい取引(要求取引)の内容を特定するために必要な項目(必要項目)を入力する場合に、自動機での顧客の入力操作を省略して要求された取引を処理する自動機取引処理方法および取引処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動機では、ホストとの交信により、入金・出金・振込等の要求取引が入力されると、1つの要求取引ごとに以下のような処理が行われる。
(1)操作入力画面の待機。
(2)要求取引の選択。
(3)キャッシュカードの挿入。
(4)暗証番号の入力。
(5)取引金額等の必要項目の入力。
(6)取引金額等の必要項目(取引内容)の確認。
(7)必要項目(取引内容)をホストへ送信。
(8)ホストから取引結果を受信。
(9)取引結果に応じて、現金の入出金、レシート・通帳の印字等。
(10)カードの排出。
【0003】
したがって、例えば、出金および振込の2つの要求取引を続けて処理する場合には、1回目の取引(出金)処理を完了し、続いて2回目の取引(振込)処理を行うことになる。この場合に、顧客は、自動機の表示部に表示される前記の処理(1)〜(10)に応じた操作指示に従って同様の操作を2回繰り返すことになる。
【0004】
しかし、1回目の取引(出金)と2回目の取引(振込)との操作では重複する操作もあり、顧客にとって、自動機での操作が煩わしく感じることも多い。
【0005】
特に、例えば、月ごとに口座から同じ金額を払い出し、続いて同じ振込先へ振込を行う等、定取引内容が同じ取引を繰り返す顧客にとって、取引のたびに取引金額、振込種別、振込先などの必要項目を繰り返して入力操作をしなければならず、操作負担が非常に大きい。
【0006】
顧客の入力間違い防止の観点から、自動機に顧客の過去の取引一覧を日付け順に表示させ、顧客が取引一覧から選択した振込内容を振込必要項目の入力として使用する技術が開示されている(特許文献1参照)。特許文献1の技術では、結果的に必要項目の入力操作を軽減している。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−110608号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1の技術では、顧客の過去の取引が日付け順に表示されるだけである。また、過去の取引の必要項目が利用できる取引は、振込を行う場合だけである。したがって、顧客の取引が多い場合には、例えば「月末ごとの出金および振込」などのように間隔をおいて定期的に発生するような取引の履歴はまとまって表示されないために、過去の取引一覧から必要な取引を見つけ出すのにかえって手間取ることもある。
【0009】
また、出金・振込・入金等の種類が異なる取引を連続して行う顧客にとっては、結局、出金、入金などの操作は別に行わなければならず、操作負担があまり軽減されない。
【0010】
本発明の目的は、口座取引処理システムの端末である自動機において、顧客の取引履歴を利用することにより、繰り返し要求される取引についてはその取引内容(必要項目)の入力操作を省略して、要求取引を処理する取引処理方法を提供することである。
【0011】
これにより、同一内容の取引を繰り返す顧客が自動機で入力操作を行う際の操作負担の軽減を図ることが可能となる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、口座取引を管理するホストコンピュータとの交信により顧客が要求する取引を処理する自動機において、顧客が要求した取引の内容を特定する必要項目を入力する場合に、顧客の入力操作を省略して顧客の要求取引を処理する自動機取引処理方法であって、以下の処理を行うものである。
【0013】
すなわち、本発明は、自動機で過去に処理した取引内容を特定する項目であって、少なくとも取引発生日、取引種別、および取引金額を含む取引履歴データを、口座ごとに記憶した取引履歴ファイルにアクセスし、前記取引履歴データを取得する(取引履歴データ取得処理)。そして、自動機で選択された取引履歴検索方法に従って、前記取引履歴ファイルから、自動機で入力された前記要求取引の必要項目の一部をもとに該当する取引履歴データを抽出して取引候補とし(取引候補抽出処理)、前記取引候補の取引内容を特定する取引候補データを前記自動機に送信して表示させる(取引候補データ応答処理)。
【0014】
さらに、自動機では前記取引候補データをもとに前記取引候補を表示し(取引候補表示処理)、前記取引候補から選択された取引候補に対応する取引候補データから、取引単位ごとに要求取引データを作成して前記ホストへ通知する(要求取引通知処理)。
【0015】
さらに、本発明は、上記の処理を行う場合に、前記取引候補抽出処理の過程において、前記取引検索方法として、前記自動機で入力された取引金額をもとに、前記取引履歴ファイルから取引履歴データを抽出し、抽出された前記取引履歴データすべての取引種別および付帯情報を検索し、前記取引種別および付帯情報が同一の取引内容ごとに取引履歴データを集約し、集約した前記取引履歴データの発生回数を集計し、前記集計数が所定数以上である取引内容の取引履歴データを1つ抽出して取引候補とする。
【0016】
もしくは、前記自動機で入力された取引金額および取引種別をもとに、前記取引履歴ファイルから取引履歴データを抽出し、抽出された前記取引履歴データすべての取引種別および付帯情報を検索し、前記取引種別および付帯情報が同一の取引内容ごとに取引履歴データを集約し、集約した前記取引履歴データの発生回数を集計し、前記集計数が所定数以上となった取引内容の取引履歴データを抽出して第1候補とする。次に、前記第1候補の取引発生日をもとに、前記取引履歴ファイルから取引履歴データを抽出し、抽出した前記取引履歴データであって、第1候補の取引内容と一致しない取引履歴データを抽出し、抽出した前記取引履歴データすべての取引種別および付帯情報を検索し、前記取引種別および付帯情報が同一の内容ごとに前記取引履歴データを集約し、集約した前記取引履歴データの発生回数を集計し、前記集計数が所定数以上となった取引内容の取引履歴データを抽出して第2候補とする。そして、取引発生日が同じ前記第1候補と前記第2候補とをマージし、前記第1候補、前記第2候補の順序でならべた組を取引候補とする。
【0017】
もしくは、取引当日を基点として所定範囲の日付を設定し、設定した前記日付をもとに、前記取引履歴ファイルから取引履歴データを抽出し、抽出された前記取引履歴データすべての取引種別および付帯情報を検索し、前記取引種別および付帯情報が同一の取引内容ごとに取引履歴データを集約し、集約した前記取引履歴データの発生回数を集計し、前記集計数が所定数以上である取引内容の取引履歴データを1つ抽出して取引候補とする。
【0018】
上記の各処理を行うことにより、本発明は、顧客が同一内容の要求取引を繰り返す場合に、その顧客の過去の取引状況に応じて抽出した取引候補を用いて、顧客が要求取引の必要項目を入力する操作の負担を軽減することができる。
【0019】
例えば、顧客が同一金額の取引を毎月繰り返している場合に、顧客の要求取引の必要項目である取引金額をもとに、取引履歴ファイルから取引金額が合致する取引履歴を抽出し、取引候補として表示させる。
【0020】
さらに、顧客が同じ組み合わせの取引を繰り返している場合には、顧客の要求取引の必要項目である取引金額および取引種別をもとに、取引履歴ファイルから該当する取引履歴データを第1候補を抽出し、第1候補と同日に連続して行われた取引履歴データ(取引発生日が一致する取引履歴データ)を第2候補として抽出し、第1候補と第2候補との組み合わせを取引候補として表示させる。
【0021】
また、顧客が毎月同じ頃に取引を繰り返している場合には、顧客が取引を要求している当日の日付けを基点とする所定の範囲の日付け(例えば、前日、当日、翌日の3日間)で行われた取引履歴データを取引履歴ファイルから抽出し、取引候補として表示させる。
【0022】
取引を処理するホストおよびホストとの交信により顧客の要求取引を行う自動機とを備えた取引処理システムにおける、本発明の処理動作の概略を、図1を用いてさらに説明する。
【0023】
図1(A)は、取引履歴取得処理の概略を示す図であり、図1(B)は、取引候補による取引処理の概略を示す図である。
【0024】
図1(A)に示すように、自動機で出金、入金、振込、振替等の通常の取引が要求された場合には、以下の取引履歴取得処理が行われる。
【0025】
ステップS10:自動機では、顧客が投入したキャッシュカードを挿入処理し、要求取引選択画面を表示し、要求取引選択画面から顧客が選択した要求取引を入力する。自動機は、上り電文として、選択された取引種別、暗証データ、口座番号、取引の必要項目等の要求取引データをホストへ送信する。
【0026】
ステップS11:ホストでは、受信した要求取引データをもとに要求取引を処理し、自動機に、下り電文として、処理結果を応答する。
【0027】
ステップS12:ホストでは、さらに、実行された要求取引について、取引発生日、発生回数、取引種別、取引金額などのデータから構成される取引履歴データを作成して取引履歴ファイル20に格納する。
【0028】
ステップS13:自動機では、ホストから受信した処理結果をもとに、現金の入出金、取引結果の通知(通帳記入、レシート印刷等)、キャッシュカード排出などの処理を行い、取引を終了する。
【0029】
さらに、図1(B)に示すように、自動機で「繰り返し取引」が要求される場合には、以下の取引候補による取引処理が行われる。
【0030】
ステップS20:自動機では、顧客が投入したキャッシュカードを挿入処理し、要求取引選択画面上で顧客が選択した「繰り返し取引」を入力する。
【0031】
ステップS21:自動機では、さらに候補検索方法選択画面を表示して、顧客が選択した候補検索方法を入力する。要求取引データとして、繰り返し取引、選択された候補検索方法、暗証番号、口座番号、および要求取引の必要項目の一部等の情報をホストへ送信する。
【0032】
候補検索方法として、以下のいずれかの方法が選択される。
1)金額一致取引検索:
顧客の要求取引の取引金額と一致する取引履歴を検索する。
2)取引組み合わせ検索:
第1候補として、顧客が要求する取引金額および取引種別の両方と一致する取引履歴を検索し、さらに第2候補として、第1候補と同日に発生した別の取引履歴を検索し、取引発生日が同じ第1候補と第2候補との組み合わせを取引候補とする。
3)日付範囲取引検索:
顧客が取引を要求する当日の日付を基点として設定した所定の範囲内の日付で発生した取引履歴を検索する。
【0033】
ステップS22:ホストでは、受信した要求取引データの中の候補検索方法に従い要求取引の必要項目をもとに取引履歴ファイル20から該当する取引履歴データを抽出し、抽出した取引履歴データの中から所定数以上発生している取引履歴を抽出して取引候補とする。さらに、発生回数が多い順に取引履歴をソートして、自動機において発生回数順に取引履歴が表示されるようにする。
【0034】
ステップS23:ホストでは、取引候補に定めた取引履歴データから必要項目を抽出して取引候補データを作成し、下り電文として自動機へ送信する。
【0035】
ステップS24:自動機では、受信した取引候補データをもとに取引候補の一覧を含む要求取引選択画面を作成し、表示する。
【0036】
ステップS25:自動機では、要求取引選択画面上で顧客が選択した要求取引を入力する。自動機は、入力した要求取引の必要項目を取引候補データから抽出し、選択された要求取引の取引種別、必要項目等の要求取引データをホストへ送信する。要求取引が複数ある場合には、1つの要求取引ごとに要求取引データを作成してホストへ送信する。なお、ステップS27〜ステップS29の処理も、1つの要求取引ごとに処理が行われる。
【0037】
ステップS26:自動機では、ステップS25の処理において複数の「出金」が要求取引として選択されている場合には、「出金」を集約し、各取引金額の合計額を取引金額とする要求取引データを作成する。
【0038】
ステップS27〜ステップS29の各処理は、図1(A)に示すステップS11〜ステップS13の各処理と同様の処理を行い、ステップS29の処理では、すべての要求取引の終了後にキャッシュカードの排出を行う。
【0039】
本発明の各処理過程、機能または要素は、コンピュータにより読み取られ実行されるプログラムとして実現することができる。また、本発明を実現するプログラムは、コンピュータが読み取り可能な、可搬媒体メモリ、半導体メモリ、ハードディスクなどの適当な記録媒体に格納することができ、これらの記録媒体に記録して提供され、または、通信インタフェースを介して種々の通信網を利用した送受信により提供されるものである。
【0040】
【発明の実施の形態】
図2は、本発明の実施の形態における構成例を示す。本発明を実施する取引処理システムは、金融機関のセンタ等に設けられ、取引を処理するホスト2と、ホスト2との交信により顧客の要求取引を行う自動機1とを備える。
【0041】
自動機1は、取引選択部11、繰り返し取引選択部12、候補検索方法入力部13、取引候補表示処理部14、要求取引選択部15、出金処理集約部16、カード挿入/排出部17、操作入力部18、暗証入力部19、表示処理部110、通帳処理部111、および紙幣/硬貨入出金部112を備える。
【0042】
自動機1の取引選択部11は、自動機1の表示装置に要求取引選択画面を表示させ、要求取引選択画面から顧客が選択した「繰り返し取引」以外の通常取引(入金、出金、照会、通帳記入、振込、振替等)のいずれかの取引を要求取引として入力する手段である。
【0043】
繰り返し取引選択部12は、自動機1の表示装置に要求取引選択画面を表示させ、要求取引選択画面から顧客が選択した「繰り返し取引」を要求取引として入力する手段である。
【0044】
候補検索方法入力部13は、要求取引として繰り返し取引が選択されている場合に、自動機1の表示装置に候補検索方法選択画面を表示させ、候補検索方法選択画面から顧客が選択した候補検索方法を入力する手段である。候補検索方法として、金額一致取引検索、取引組み合わせ検索、または日付範囲取引検索等の検索方法を予め設定しておく。
【0045】
また、候補検索方法入力部13は、候補検索方法が「金額一致取引検索」の場合に、さらに取引金額を入力する。
【0046】
また、候補検索方法が「取引組み合わせ検索」の場合に、取引金額および最初の取引として要求された取引種別を入力する。
【0047】
また、候補検索方法が「日付範囲取引検索」の場合に、この取引処理が行われる当日の日付を入力する。なお、当日の日付は、ホスト2側で取得してもよい。
【0048】
取引候補表示処理部14は、ホスト2から受信した取引候補データの取引候補の取引データにもとづいて、取引候補の一覧を含む要求取引選択画面を作成し、自動機1に表示させる手段である。
【0049】
要求取引選択部15は、要求取引選択画面上で顧客が選択した取引候補を、要求取引として入力する手段である。
【0050】
出金処理集約部16は、要求取引選択画面において複数の「出金」が選択されている場合に、選択された「出金」の取引金額の合計額を取引金額とする1つの要求取引にまとめる手段である。
【0051】
カード挿入/排出部17は、顧客が投入したキャッシュカードの挿入または排出を処理する手段であり、操作入力部18は、自動機1の入力ボタン、タッチパネルなどの入力装置の入力操作を処理する手段であり、暗証入力部19は、顧客の暗証データを入力する手段である。
【0052】
表示処理部110は、自動機1の表示装置に種々のデータを表示させる処理を行う手段であり、通帳処理部111は、ホスト2からの応答にもとづいて顧客の通帳にデータを印字する手段であり、紙幣/硬貨入出金部112は、紙幣または硬貨の預け入れ、払い出しを処理する手段である。
【0053】
また、ホスト2は、取引履歴ファイル20、暗証判定部21、取引処理部22、取引履歴取得部23、取引候補抽出部24、および取引候補応答部25を備える。
【0054】
ホスト2の取引履歴ファイル20は、顧客の口座ごとに、実行された取引に関する取引履歴レコードを格納するデータファイルである。取引履歴レコードは、取引発生日、発生回数、取引種別、取引金額、取引に付帯する情報(付帯データD1〜Dn)などの項目からなる。
【0055】
暗証判定部21は、暗証番号など顧客の暗証情報の認証可否を判定する手段である。
【0056】
取引処理部22は、自動機1から受信した口座番号、取引種別、取引金額、付帯データ(振込先銀行名、口座番号、口座名義人などの情報)を含む要求取引データにもとづいて、顧客が要求する取引を処理し、その処理結果を自動機1に応答する手段である。
【0057】
取引履歴取得部23は、取引処理部22で処理された要求取引に関する情報を取引履歴レコードとして取引履歴ファイル20に格納する手段である。
【0058】
取引候補抽出部24は、自動機1からの要求取引が「繰り返し取引」である場合に、同時に取得した取引検索方法および要求取引の必要項目の一部をもとに取引履歴ファイル20を検索し、所定の条件を満足する取引履歴レコードを取引候補に設定する手段である。
【0059】
取引候補応答部25は、取引候補抽出部24が取引候補とした取引履歴レコードの必要項目、口座残高等をもとに作成した取引候補データを自動機1へ送信して「繰り返し取引」に応答する手段である。
【0060】
以下、本発明の処理の流れをより詳細に説明する。
【0061】
図3に、取引履歴取得処理の処理例を示す。本処理例は、要求取引として「出金」が処理される場合の処理例である。
【0062】
ステップS100: 自動機1は、取引選択部11により、要求取引選択画面において顧客が選択した「出金」を入力する。また、挿入されたキャッシュカードからの顧客の口座番号、入力された暗証番号をホスト2へ送信する。
【0063】
ステップS101: ホスト2は、暗証判定部21により、受信した口座番号および暗証番号にもとづいて取引の認証可否を判定し、認証可(OK)であれば暗証OK電文を自動機1へ送信する。
【0064】
ステップS102: 自動機1は、ホスト2からの暗証OK電文を受信する。その後に取引金額(50,000円)を入力し、入力された要求取引の「取引種別=出金、取引金額=50,000円」を設定した要求取引データをホスト2へ送信する。
【0065】
ステップS103: ホスト2は、取引処理部22により、顧客の口座番号から口座残高を調べ、口座残高が取引金額を超えていれば出金取引を処理する。
【0066】
ステップS104: また、取引処理の結果電文を作成し、自動機1へ送信する。
【0067】
ステップS105: さらに、取引履歴取得部23により、処理された要求取引の要求取引データをもとに取引履歴レコードを作成し、取引履歴ファイル20に追加する。
【0068】
ステップS106: 自動機1は、受信した結果電文をもとに必要な情報を表示装置に表示し、取引結果を通帳に印字し、取引金額の現金を払い出し、キャッシュカードを排出して、取引を終了する。
【0069】
図4に、取引履歴ファイル20の例を示す。取引履歴ファイル20には、処理された取引に関する取引履歴レコードで構成される。
【0070】
取引履歴レコードは、レコードを識別するレコード番号、取引発生日、発生回数、取引種別、取引金額、取引に付帯する情報が設定される付帯データD1〜Dn等の項目から構成される。付帯データD1〜Dnの各項目には、振込、振替等の取引の場合に、例えば、振込先を特定する銀行、口座、口座種別、口座番号、口座名義人など、取引を特定する情報が格納される。
【0071】
図5に、ステップS105の取引履歴取得処理のより詳細な処理フローを示す。
【0072】
取引履歴取得部23では、要求取引データから口座番号を抽出し、該当する取引履歴ファイル20を取得する(ステップS200)。さらに、要求取引データから、取引発生日、取引種別、取引金額、付帯データ等を抽出し(ステップS201)、抽出したデータを設定した取引履歴レコードの発生回数に「1」を設定し(ステップS202)、取引履歴レコードを取引履歴ファイルに追加する(ステップS203)。
【0073】
続いて、図6および図7に、取引候補による取引処理の処理例を示す。
【0074】
ステップS120: 自動機1は、取引選択部11により、要求取引選択画面において顧客が選択した「繰り返し取引」を入力する。また、挿入されたキャッシュカードからの顧客の口座番号、暗証番号を入力し、ホスト2へ送信する。
【0075】
ステップS121: ホスト2は、暗証判定部21により、受信した口座番号および暗証番号をもとに取引の認証可否を判定し、認証可(OK)であれば暗証OK電文を自動機1へ送信する。
【0076】
ステップS122: 自動機1では、ホスト2からの暗証OK電文を受信すると、候補検索方法入力部13により、図8に示す候補検索方法選択画面500において顧客が選択した候補検索方法、取引金額、取引種別等を入力し、要求取引データ(繰り返し取引、候補検索方法、さらに必要であれば取引金額、取引種別)をホスト2へ送信する。
【0077】
図8の候補検索方法選択画面500では、「1.金額一致取引検索、2.取引組み合わせ検索、3.日付範囲検索」の3種類の候補検索方法からいずれか1つの方法が選択される。
【0078】
「金額一致取引検索」の選択は、顧客が、要求取引の取引金額を取引金額入力部501に入力し、金額一致取引検索ボタン502を押下する操作により決定される。
【0079】
また、「取引組み合わせ検索」の選択は、顧客が、要求取引の取引金額を取引金額入力部501に入力し、最初に要求する取引種別ごとに設けられた取引種別選択ボタン503のいずれか1つのボタンを押下することにより決定される。
【0080】
また、「日付範囲検索」の選択は、顧客が、日付範囲検索ボタン504を押下する操作により決定される。
【0081】
ステップS123(図6参照): 続いて、ホスト2は、取引候補抽出部24により、取引履歴ファイル20から、受信した要求取引データにもとづいて該当する取引履歴レコードを抽出し、さらに抽出した取引履歴レコードのうち、所定の条件を満たす取引履歴レコードを取引候補として取引候補抽出テーブルにコピーする。
【0082】
取引候補抽出テーブルは、取引履歴ファイル20が記憶する取引履歴レコードと同様の項目で構成されるレコードを格納する。
【0083】
図9に、ステップS123の取引候補抽出処理の処理フローを示す。
【0084】
取引候補抽出部24は、要求取引データの候補検索方法を振り分ける(ステップS300)。候補検索方法が金額一致取引検索(金額一致)であれば、金額一致による取引候補抽出処理を行い(ステップS301)、候補検索方法が取引組み合わせ検索(取引組み合わせ)であれば、取引組み合わせによる取引候補抽出処理を行い(ステップS302)、候補検索方法が日付範囲検索(日付範囲)であれば、日付範囲による取引候補抽出処理を行う(ステップS303)。
【0085】
なお、ステップS301〜ステップS303の各処理のより詳細な処理フローは、後述する。
【0086】
ステップS124(図6参照): 続いて、ホスト2は、取引候補応答部25により、取引候補抽出テーブルのレコードをもとに、取引候補データ700を作成し、自動機1へ送信して、「繰り返し取引」に応答する。
【0087】
図10に、取引候補データ700の例を示す。取引候補データ700は、顧客の口座番号、口座残高、決定された取引候補に対応する取引データT1、T2、…から構成される。取引データT(T1、T2、…)は、取引候補抽出テーブル900、910、920(図14、図18(B)、図20参照)のいずれかのテーブルの各レコードから作成される。
【0088】
図11に、取引候補データ応答処理の処理フローを示す。
【0089】
取引候補応答部25は、口座残高を取得し、取引候補データ700の口座残高に設定し(ステップS400)、取引候補抽出テーブルからレコードを1つずつ読み出し(ステップS401)、レコードの取引種別、取引金額、付帯データ等を取引候補データ700の該当する項目へ設定する(ステップS402)。全てのレコードについて、ステップS401およびステップS402の処理が終了したら(ステップS403)、取引候補データ700を自動機1へ送信する(ステップS404)。
【0090】
ステップS125(図6参照): 自動機1は、取引候補表示処理部14により、取引候補データ700を受信すると、取引候補データ700の取引データT1、T2、…の内容をもとに要求取引選択画面800を作成して表示する。
【0091】
図12に、要求取引選択画面800の例を示す。要求取引選択画面800は、図20の取引候補抽出テーブル920をもとに作成された、4つの取引候補を表示する画面例である。
【0092】
要求取引選択画面800の繰り返し取引データ一覧803に、取引候補データ700の取引データT1、T2、…の内容が表示される。また、取引候補が5件以上ある場合には、前頁ボタン805または次頁ボタン806が押下されることにより、現在表示中の取引候補の一覧の前の取引候補または次の取引候補を4件ずつ表示する。
【0093】
ステップS126(図6参照): 自動機1は、要求取引選択部15により、要求取引選択画面800で顧客が選択した取引候補を要求取引として入力し、取引候補データ700の該当する取引データTの内容をコピーして選択された要求取引の必要項目とする。
【0094】
要求取引選択画面800において、顧客が、表示された取引候補ごとに設定された選択番号(選択)ボタン801を押下することにより、対応する取引候補が要求取引として選択される。また、選択された取引候補に対応する選択マーク802に例えば丸印を表示し、その取引候補が選択中であることを示す。
【0095】
直接送信ボタン811が押下された場合には、選択された取引候補の詳細内容確認画面(図示しない)を表示せずに、選択された取引候補を要求取引として、直ちに要求取引データを作成し送信する。
【0096】
確認後送信ボタン812が押下された場合には、選択された取引候補の詳細内容確認画面を表示して、顧客の確認入力を待って、選択された取引候補を要求取引として要求取引データを作成し送信する。
【0097】
取消ボタン813が押下された場合には、繰り返し取引の処理を終了し、要求取引選択画面などの初期画面に戻る。
【0098】
ステップS127(図7参照): 自動機1は、選択された取引候補に出金がある場合に、出金処理集約部16により、複数の出金の取引金額を合計し、合計額が取引候補データ700の口座残高を超えていなければ、出金取引を集約して1つの出金取引とし、合計額をその取引金額とする。
【0099】
ステップS128: さらに要求取引選択部15により、選択された取引候補に対応する要求取引データを1要求取引ずつ作成して、ホスト2へ送信する。
【0100】
ステップS129〜ステップS131: ホスト2は、取引処理部22および取引履歴取得部23により、図3に示すステップS103〜ステップS105の処理と同様の処理を行う。
【0101】
ステップS132: 自動機1は、受信した結果電文をもとに必要な情報を表示装置に表示し、取引結果を通帳に印字し、取引金額の現金を払い出しまたは入金を行う。
【0102】
ステップS133: さらに、要求取引選択部15により、ホスト2へ送信していない要求取引データがあるか否かを判定する。未処理の要求取引データがある場合には、ステップS128の処理へ戻る。未処理の要求取引データがない場合には、ステップS134の処理へ進む。
【0103】
ステップS134: さらに、キャッシュカードを排出処理し、取引処理を終了する。
【0104】
以下、図13〜図20を用いて、取引候補抽出処理をより詳細に説明する。
【0105】
図13に、ステップS301(図9参照)の金額一致による取引候補抽出処理の処理フローを示す。
【0106】
取引候補抽出部24は、要求取引データから口座番号を抽出し、該当する取引履歴ファイル20を取得する(ステップS310)。要求取引データから取引金額を抽出し、当該取引金額と一致する取引履歴レコードを抽出する(ステップS311)。さらに、取引当日の日付から所定の期間内(取引当日から過去3年以内など)に発生した取引履歴レコードに絞り込む(ステップS312)。
【0107】
絞り込んだ全ての取引履歴レコードについて取引種別および付帯データを検索して、取引履歴レコードを同一取引内容ごとに集約する(ステップS313)。ここで、付帯データが複数ある場合には、全ての付帯データが同一である取引履歴レコードを同一取引内容とする。
【0108】
そして、同一取引内容として集約した取引履歴ごとに、取引履歴レコードの発生回数をカウントする(ステップS314)。カウント数が所定数以上の取引履歴の取引内容、すなわち取引履歴レコードの各項目の値を、図14に示すような取引候補抽出テーブル900に書き出す(ステップS315)。ここで、カウント数を取引候補抽出テーブル900の発生回数に設定する。
【0109】
さらに、取引候補抽出テーブル900のレコードを、発生回数が多い順にソートする(ステップS316)。
【0110】
図14の取引候補抽出テーブル900は、取引履歴ファイル20と同一のデータ構成であり、取引履歴ファイル20から抽出されて同一取引内容ごとに集約された4種類の取引候補のレコードが格納される。
【0111】
図15および図16に、ステップS302(図9参照)の取引組み合わせによる取引候補抽出処理の処理フローを示す。
【0112】
取引候補抽出部24は、要求取引データから口座番号を抽出し、該当する取引履歴ファイル20を取得する(ステップS320)。要求取引データから取引種別および取引金額を抽出し、当該取引種別および取引金額と一致する取引履歴レコードを抽出する(ステップS321)。さらに、取引当日の日付から所定の期間内に発生した取引履歴レコードに絞り込む(ステップS322)。
【0113】
絞り込んだ全ての取引履歴レコードについて取引種別および付帯データを検索して、同一取引内容の取引履歴レコードの発生回数をカウントする(ステップS323)。カウント数が所定数以上となった同一取引内容の取引履歴レコードを、取引履歴ファイル20と同一のデータ構成の第1候補テーブル(一時テーブル)950(図17(A)参照)に書き出す(ステップS324)。
【0114】
続いて、第1候補テーブル950から取引発生日をすべて取得し(ステップS325)、取引履歴ファイル20から当該取引発生日と一致する取引履歴レコードを抽出する(ステップS326)。図17(B)に、抽出した取引履歴レコードが書き出された、取引履歴ファイル20と同一のデータ構成のテーブル952(一時テーブル)の例を示す。
【0115】
さらに、テーブル952の取引履歴レコードから、第1候補テーブル950のレコードと同一取引内容のレコードを削除する。残りの取引レコードについて、取引種別および付帯データを検索して、同一取引内容の取引レコードの発生回数をカウントする(ステップS327)。
【0116】
図18(A)に示すように、カウント数が所定数以上となった同一取引内容の取引履歴レコードを第2候補として、第2候補テーブル954に書き出す(ステップS328)。
【0117】
続いて、第1候補テーブル950の先頭からレコードを1つ取り出して、図18(B)に示す取引候補抽出テーブル910にコピーし(ステップS329)、第2候補抽出テーブル954から、ステップS329で取り出したレコードの取引発生日と同一のレコードを取引候補抽出テーブル910に追加する(ステップS330)。なお、ステップS329およびステップS330の処理を、第1候補抽出テーブルのすべてのレコードについて繰り返す。
【0118】
図18(B)の取引候補抽出テーブル910には、取引金額および取引種別が同一で、かつ所定数以上発生した第1候補と、第1候補と取引発生日が同一日付で、かつ所定数以上発生した第2候補が格納される。
【0119】
図19に、ステップS303(図9参照)の日付範囲による取引候補抽出処理の処理フローを示す。
【0120】
取引候補抽出部24は、要求取引データから口座番号を抽出し、該当する取引履歴ファイル20を取得する(ステップS340)。取引当日の日付を基点として設定した日付範囲の日付と、取引発生日の日付が一致する取引履歴レコードを抽出する(ステップS341)。さらに、取引当日の日付から所定の期間内に発生している取引履歴レコードに絞り込む(ステップS342)。絞り込んだ全ての取引履歴レコードについて、取引種別および付帯データを検索して、同一取引内容ごとに取引履歴レコードを集約する(ステップS343)。
【0121】
そして、同一取引内容として集約した取引履歴ごとに、取引履歴レコードの発生回数をカウントする(ステップS344)。カウント数が所定数以上の取引履歴の取引内容、すなわち取引履歴レコードの各項目の値を、図20に示す取引候補抽出テーブル920に書き出し、カウント数を発生回数に設定する(ステップS345)。さらに、取引候補抽出テーブル920のレコードを、発生回数が多い順にソートする(ステップS346)。
【0122】
図20の取引候補抽出テーブル920は、取引履歴ファイル20の取引履歴レコードと同一の構成であるレコードを格納する。取引候補抽出テーブル920には、取引履歴ファイル20から抽出され、同一取引内容に集約された4種類の取引候補が格納される。
【0123】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、自動機において顧客が過去に行った取引を繰り返して要求する場合に、顧客の取引履歴の中から、要求された取引金額、取引種別、または取引当日の日付をもとに、要求される取引と同一内容である可能性が高い取引履歴を取引候補として抽出して自動機に表示させ、顧客が選択した取引履歴の内容を、今回要求された取引の内容として取引処理を行う。
【0124】
これにより、同じ取引を繰り返して要求する場合には、顧客は、要求取引の取引内容項目を入力する操作を省略することができ、操作負担を軽減できる。
【0125】
また、本発明によれば、自動機1に表示される取引候補を複数選択することができるため、複数の取引を要求する場合に重複する入力操作を省略することができ、操作負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理動作の概略を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における構成例を示す図である。
【図3】取引履歴取得処理の処理例を示す図である。
【図4】取引履歴ファイルの例を示す図である。
【図5】ステップS105の取引履歴取得処理のより詳細な処理フローを示す図である。
【図6】取引候補による取引処理の処理例を示す図である。
【図7】取引候補による取引処理の処理例を示す図である。
【図8】候補検索方法選択画面の例を示す図である。
【図9】ステップS123の取引候補抽出処理の処理フローを示す図である。
【図10】取引候補データの例を示す図である。
【図11】取引候補データ応答処理の処理フローを示す図である。
【図12】要求取引選択画面の例を示す図である。
【図13】ステップS301の金額一致による取引候補抽出処理の処理フローを示す図である。
【図14】取引候補抽出テーブルの例を示す図である。
【図15】ステップS302の取引組み合わせによる取引候補抽出処理の処理フローを示す図である。
【図16】ステップS302の取引組み合わせによる取引候補抽出処理の処理フローを示す図である。
【図17】取引候補抽出処理における一時テーブルの状態例を示す図である。
【図18】取引候補抽出処理における一時テーブルの状態例および取引候補抽出テーブルの例を示す図である。
【図19】ステップS303の日付範囲による取引候補抽出処理の処理フローを示す図である。
【図20】取引候補抽出テーブルの例を示す図である。
【符号の説明】
1 自動機
11 取引選択部
12 繰り返し取引選択部
13 候補検索方法入力部
14 取引候補表示処理部
15 要求取引選択部
16 出金処理集約部
17 カード挿入/排出部
18 操作入力部
19 暗証入力部
110 表示処理部
111 通帳処理部
112 紙幣/硬貨入出金部
2 ホスト(センタ側)
20 取引履歴ファイル
21 暗証判定部
22 取引処理部
23 取引履歴取得部
24 取引候補抽出部
25 取引候補応答部
Claims (5)
- 口座取引を管理するホストコンピュータとの交信により顧客が要求する取引を処理する自動機において、顧客が要求した取引の内容を特定する必要項目を入力する場合に、顧客の入力操作を省略して顧客の要求取引を処理する自動機取引処理方法であって、
自動機で過去に処理した取引内容を特定する項目であって、少なくとも取引発生日、取引種別、および取引金額を含む取引履歴データを、口座ごとに記憶した取引履歴ファイルにアクセスし、前記取引履歴データを取得する取引履歴データ取得処理過程と、
自動機で選択された取引履歴検索方法に従って、前記取引履歴ファイルから、自動機で入力された前記要求取引の必要項目の一部をもとに該当する取引履歴データを抽出して取引候補とする取引候補抽出処理過程と、
前記取引候補の取引内容を特定する取引候補データを前記自動機に送信して表示させる取引候補データ応答処理過程と、
前記取引候補データをもとに前記取引候補を自動機に表示する取引候補表示処理過程と、
前記自動機で前記取引候補から選択された取引候補に対応する取引候補データから、取引単位ごとに要求取引データを作成して前記ホストへ通知する要求取引通知処理過程とを、備える
ことを特徴とする自動機取引処理方法。 - 請求項1に記載の自動機取引処理方法において、
前記取引候補抽出処理過程では、前記取引検索方法として、
前記自動機で入力された取引金額をもとに、前記取引履歴ファイルから取引履歴データを抽出し、
抽出された前記取引履歴データすべての取引種別および付帯情報を検索し、前記取引種別および付帯情報が同一の取引内容ごとに取引履歴データを集約し、
集約した前記取引履歴データの発生回数を集計し、
前記集計数が所定数以上である取引内容の取引履歴データを1つ抽出して取引候補とする
ことを特徴とする自動機取引処理方法。 - 請求項1に記載の自動機取引処理方法において、
前記取引候補抽出処理過程では、前記取引検索方法として、
前記自動機で入力された取引金額および取引種別をもとに、前記取引履歴ファイルから取引履歴データを抽出し、
抽出された前記取引履歴データすべての取引種別および付帯情報を検索し、前記取引種別および付帯情報が同一の取引内容ごとに取引履歴データを集約し、
集約した前記取引履歴データの発生回数を集計し、
前記集計数が所定数以上となった取引内容の取引履歴データを抽出して第1候補とし、
次に、前記第1候補の取引発生日をもとに、前記取引履歴ファイルから取引履歴データを抽出し、
抽出した前記取引履歴データであって、第1候補の取引内容と一致しない取引履歴データを抽出し、
抽出した前記取引履歴データすべての取引種別および付帯情報を検索し、前記取引種別および付帯情報が同一の内容ごとに前記取引履歴データを集約し、
集約した前記取引履歴データの発生回数を集計し、
前記集計数が所定数以上となった取引内容の取引履歴データを抽出して第2候補とし、
取引発生日が同じ前記第1候補と前記第2候補とをマージし、前記第1候補、前記第2候補の順序でならべた組を取引候補とする
ことを特徴とする自動機取引処理方法。 - 請求項1に記載の自動機取引処理方法において、
前記取引候補抽出処理過程では、前記取引検索方法として、
取引当日を基点として所定範囲の日付を設定し、設定した前記日付をもとに、前記取引履歴ファイルから取引履歴データを抽出し、
抽出された前記取引履歴データすべての取引種別および付帯情報を検索し、前記取引種別および付帯情報が同一の取引内容ごとに取引履歴データを集約し、
集約した前記取引履歴データの発生回数を集計し、
前記集計数が所定数以上である取引内容の取引履歴データを1つ抽出して取引候補とする
ことを特徴とする自動機取引処理方法。 - 口座取引を管理するホストコンピュータと、前記ホストコンピュータとの交信により顧客が要求する取引を処理する自動機とを備え、顧客が要求した取引の内容を特定する必要項目を入力する場合に、顧客の入力操作を省略して顧客の要求取引を処理する取引処理システムであって、
前記ホストは、
自動機で過去に処理した取引内容を特定する項目であって、少なくとも取引発生日、取引種別、および取引金額を含む取引履歴データを、口座ごとに記憶した取引履歴ファイルと、
前記取引履歴ファイルにアクセスし、前記取引履歴データを取得する取引履歴データ取得手段と、
自動機で選択された取引履歴検索方法に従って、前記取引履歴ファイルから、自動機で入力された前記要求取引の必要項目の一部をもとに該当する取引履歴データを抽出して取引候補とする取引候補抽出手段と、
前記取引候補の取引内容を特定する取引候補データを前記自動機に送信して表示させる取引候補データ応答手段とを備え、
前記自動機は、
前記取引候補データをもとに前記取引候補を自動機に表示する取引候補表示処理手段と、
前記取引候補から選択された取引候補に対応する取引候補データから、取引単位ごとに要求取引データを作成して前記ホストへ通知する要求取引通知手段とを、備える
ことを特徴とする取引処理システム。
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JP2003095761A JP2004302935A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 自動機取引処理方法、および取引処理システム |
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