JP2004302126A - 現像ロール - Google Patents

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Abstract

【課題】低温・低湿の環境下でも、残留電荷を少なくすることができる現像ロールを提供する。
【解決手段】軸体1の外周に沿って順に最内層2,中間層3および最外層4が積層された現像ロールにおいて、上記中間層3にイオン導電剤およびカーボンブラックを含有させ、その中間層3の体積固有抵抗(Rv)を1.0×10Ω・cm以下に設定し、上記最外層4の体積固有抵抗(Rv)を1.0×10〜1.0×1013Ω・cmの範囲に設定する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機,プリンター等の電子写真装置に用いられる現像ロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子写真装置における複写は、感光ドラムの表面に原稿像を静電潜像として形成し、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成し、このトナー像を複写紙上に転写定着することにより行われている。この複写における上記トナー像の形成は、通常、トナーカートリッジからトナー供給ロールが現像ロールの表面にトナーを供給し、現像ロール表面とそれに対峙する層形成ブレードとの摩擦により、そのトナーを帯電させるとともに、現像ロールの表面にトナー層を形成し、このトナー層のトナーを上記感光ドラムの静電潜像に付着させることにより行われている。
【0003】
ところで、上記現像ロールに要求される特性の一つに、トナーの良好な搬送性があり、その特性は、高画質の画像を得る上で重要な役割となっている。そこで、本願出願人は、現像ロールとして、軸体の外周に沿って最内層と中間層と最外層とを順に形成し、中間層の体積固有抵抗(Rv)を10Ω・cm未満に設定し、最外層の体積固有抵抗(Rv)を10〜1012Ω・cmの範囲に設定したものをすでに提案している(特許文献1参照)。この現像ロールによれば、残留電荷を少なくすることができるようになるため、トナーの搬送性が良好になり、高画質の画像を得ることができるようになる。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−190263号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1における現像ロールを用いると、常温(23℃程度)・常湿(53%程度)の環境下では、優れた結果が得られるが、低温(15℃前後)・低湿(10%程度)の環境下では、残留電荷が多くなり、高画質の画像を得るという点において若干改良の余地がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、低温・低湿の環境下でも、残留電荷を少なくすることができる現像ロールの提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の現像ロールは、軸体と、この軸体の外周に沿って形成された最内層と、この最内層の外周面に形成された中間層と、この中間層の外周面に形成された最外層とを有する現像ロールであって、上記中間層にイオン導電剤およびカーボンブラックが含有され、その中間層の体積固有抵抗(Rv)が1.0×10Ω・cm以下に設定され、上記最外層の体積固有抵抗(Rv)が1.0×10〜1.0×1013Ω・cmの範囲に設定されているという構成をとる。
【0008】
本発明者らは、現像ロールにおいて、低温・低湿の環境下でも、残留電荷を少なくすることができるようにすべく、現像ロールの形成材料等について鋭意研究を重ねた。その結果、軸体の外周に沿って最内層と中間層と最外層とが、この順に形成された現像ロールにおいて、上記中間層にイオン導電剤およびカーボンブラックを含有させ、その中間層の体積固有抵抗(Rv)を1.0×10Ω・cm以下に設定し、上記最外層の体積固有抵抗(Rv)を1.0×10〜1.0×1013Ω・cmの範囲に設定すると、所期の目的を達成できることを突き止め、本発明に到達した。
【0009】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
【0010】
図1は、本発明の現像ロールの一実施の形態を示している。この現像ロールは、軸体1と、この軸体1の外周面に形成された最内層2と、この最内層2の外周面に形成された中間層3と、この中間層3の外周面に形成された最外層4とから構成されている。そして、上記中間層には、イオン導電剤およびカーボンブラックが含有されており、その中間層の体積固有抵抗(Rv)は、1.0×10Ω・cm以下に設定されている。また、上記最外層の体積固有抵抗(Rv)は、1.0×10〜1.0×1013Ω・cmの範囲に設定されている。
【0011】
より詳しく説明すると、上記軸体1は、特に限定されるものではなく、例えば金属製の中実体や円筒体等が用いられる。そして、その材料としては、鉄,鉄にめっきを施したもの,ステンレス,アルミニウム等があげられる。また、上記軸体1の表面には、必要に応じて、接着剤やプライマー等を塗布してもよい。さらに、上記接着剤やプライマー等は、必要に応じて、導電化してもよい。
【0012】
上記最内層2の形成材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、シリコーンゴム,エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM),スチレン−ブタジエンゴム(SBR),ブタジエンゴム(BR),イソプレンゴム(IR),アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR),ポリウレタン系エラストマー等があげられる。なかでも、低硬度でへたりが少ないという点から、シリコーンゴムを用いることが好ましい。
【0013】
上記最内層2の形成材料には、架橋剤,加硫剤,発泡剤,可塑剤,軟化剤,粘着付与剤,離型剤,導電剤等を必要に応じて適宜に添加してもよい。
【0014】
上記中間層3の形成材料としては、下記の主成分となる材料に、イオン導電剤およびカーボンブラックが含有されているものが用いられる。すなわち、主成分となる材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴム(水素化ニトリルゴム:H−NBR),アクリロニトリル−ブタジエンゴム(ニトリルゴム:NBR),ポリウレタン系エラストマー,クロロプレンゴム(CR),天然ゴム,ブタジエンゴム(BR),ブチルゴム(IIR)等があげられる。なかでも、接着性およびコーティング液の安定性の点から、H−NBRが特に好ましい。
【0015】
上記イオン導電剤としては、例えば、トリメチルオクタデシルアンモニウムクロライド,ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド,トリオクチルプロピレンアンモニウムクロライド,トリオクチルプロピルアンモニウムブロマイド,トリメチルオクタデシルアンモニウムパークロレート,テトラブチルアンモニウムハイドロゲンサルフェート,テトラブチルアンモニウムヒドロキサイド等の四級アンモニウム化合物およびこれら四級アンモニウム化合物の過塩素酸塩、安息香酸塩、亜硝酸塩、硫酸塩、水酸塩等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。なかでも、テトラブチルアンモニウムハイドロゲンサルフェート,テトラブチルアンモニウムヒドロキサイドを用いることが好ましい。
【0016】
上記イオン導電剤は、上記中間層3の主成分となる材料に少しでも含有されていれば、効果を発揮して、低温・低湿の環境下でも、残留電荷を少なくすることができるようになるが、好適には、上記中間層3の主成分となる材料100重量部(以下「部」と略す)に対して、0.5〜10部の範囲である。イオン導電剤の含有量が10部を上回っても、効果は変わらないため、10部を上回って含有させる必要はない。逆に、多すぎると、イオン導電剤が最外層4に染み出す傾向にあり、ブルームが発生し易くなるおそれがある。
【0017】
また、上記カーボンブラックとしては、特に限定されるものではなく、汎用品が用いられる。このようなカーボンブラックは、上記イオン導電剤と合わせて、上記中間層3の体積固有抵抗(Rv)を所望の範囲(1.0×10Ω・cm以下)にするために用いられ、その含有量は、上記中間層3の主成分となる材料100部に対して、20〜50部の範囲である。
【0018】
上記中間層3の形成材料としては、上記イオン導電剤およびカーボンブラック以外にも、加硫剤,加硫促進剤,ステアリン酸,亜鉛華(ZnO),軟化剤等があげられ、これらを使用してもよい。
【0019】
上記最外層4の形成材料としては、下記の主成分となる材料に導電剤が含有されているものが用いられる。すなわち、上記主成分となる材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、NBR,フッ素ゴム,シリコーン変性アクリル樹脂,アクリル樹脂,シリコーン樹脂,フッ素樹脂,ウレタン樹脂,フェノール樹脂,ポリアミド樹脂,エポキシ樹脂等があげられる。なかでも、ポリマー自身の極性によるイオン導電性を有することと、下層から移行するオイルや可塑剤をバリアする耐油性を有することから、NBRが好ましい。
【0020】
上記導電剤としては、例えば、カーボンブラック,グラファイト,チタン酸カリウム,酸化鉄,c−TiO,c−ZnO,c−SnO,イオン導電剤等があげられる。なお、上記「c−」は、導電性を有するという意味である。そして、その導電剤を含有させることにより、最外層4の体積固有抵抗(Rv)を所望の範囲(1.0×10〜1.0×1013Ω・cm)にすることができ、その含有量は、上記最外層4の主成分となる100部に対して、0〜20部の範囲である。それ以外にも、安定剤,紫外線吸収剤,帯電防止剤,補強剤,帯電制御剤,滑剤,離型剤,染料,顔料,難燃剤,オイル等を必要に応じて適宜に添加してもよい。
【0021】
このような現像ロールは、例えば、つぎのようにして作製することができる。すなわち、まず、上記現像ロールの最内層2、中間層3および最外層4の形成材料をつぎのようにして調製する。最内層2の形成材料(コンパウンド)は、最内層2を形成する各成分をニーダー等の混練機を用いて混練することにより調製する。また、中間層3の形成材料(コーティング液)は、中間層3の上記主成分となる材料を形成する各成分をボールミル,ロール等の混練機を用いて混練し、この混合物に有機溶剤を加えて混合,攪拌することにより調製する。さらに、最外層4の形成材料(コーティング液)は、最外層4を形成する各成分をボールミル,ロール等の混練機を用いて混練し、この混合物に有機溶剤を加えて混合,攪拌することにより調製する。上記有機溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン(MEK),メタノール,トルエン,イソプロピルアルコール,メチルセロソルブ,ジメチルホルムアミド,テトラヒドロフラン,酢酸エチル等があげられる。なかでも、溶解性が良好である点で、MEKを用いることが好ましい。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
【0022】
ついで、最内層2を形成する円筒状金型と軸体1とを準備する。そして、上記円筒状金型の内周面にワックス系等の離型剤を塗布し、上記軸体1の外周面に必要に応じて接着剤やプライマー等を塗布する。つづいて、下蓋を外嵌した上記円筒状金型の中心軸に上記軸体1を設置し、その軸体1と円筒状金型との間の空隙に、最内層2の形成材料(コンパウンド)を充填した後、上記円筒状金型に上蓋を外嵌する。つづいて、その下蓋および上蓋を外嵌した円筒状金型全体をオーブンに入れ、加熱して最内層2の形成材料(コンパウンド)を加硫し、軸体1の外周部に最内層2を形成する。そして、その後に脱型する。この脱型後に、二次加硫を行なってもよい。
【0023】
つぎに、最内層2の軸方向両端部の外周面に、ロールコート法により、中間層3の形成材料(コーティング液)を塗布等した後、乾燥や加熱処理等を行い、中間層3を形成する。そして、中間層3の外周面に、ロールコート法により、最外層4の形成材料(コーティング液)を塗布等した後、乾燥や加熱処理等を行い、最外層4を形成する。このようにして、上記現像ロールを作製することができる。
【0024】
なお、上記実施の形態において、最内層2の厚みは、特に限定されるものではなく、0.1〜10mmの範囲に設定することが好ましく、特に好ましくは0.5〜6mmである。また、中間層3の厚みも、特に限定されるものではなく、3〜30μmの範囲に設定することが好ましく、特に好ましくは5〜20μmである。また、最外層4の厚みも、特に限定されるものではなく、3〜30μmの範囲に設定することが好ましく、特に好ましくは5〜20μmである。そして、上記最内層2,中間層3,および最外層4の各厚みは、現像ロールから断面試料を採取し、これの顕微鏡写真に基づき測定して得ることができる。また、上記実施の形態では、軸体1の外周に最内層2,中間層3,最外層4を順次形成しているが、最内層2の内周面や各層間や最外層4の外周面に、隣接する層と同様の機能または異なる機能等をもつ層を介在させてもよい。
【0025】
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
【0026】
【実施例1】
現像ロールを作製するために、軸体1,最内層2の形成材料(コンパウンド),中間層3の形成材料(コーティング液),最外層4の形成材料(コーティング液)、および最内層2を形成する円筒状金型等を準備した。上記軸体1としては、直径8mmの鉄製の中実円柱状のものを準備した。
【0027】
〔最内層2の形成材料(コンパウンド)の調製〕
導電性シリコーンゴム(KE1357 A/B、信越化学工業社製)をニーダーを用いて混練することにより、最内層2の形成材料(コンパウンド)を調製した。
【0028】
〔中間層3の形成材料(コーティング液)の調製〕
H−NBR(ゼットポール0020、日本ゼオン社製)100部に対して、イオン導電剤(トリメチルオクタデシルアンモニウムパークロレート)0.1部,カーボンブラック(ケッチェンブラックEC、ライオン社製)50部,ステアリン酸0.5部,亜鉛華(ZnO)5部,加硫促進剤(BZ)1部,加硫促進剤(CZ)2部,硫黄1部をボールミルを用いて混練した後、MEK400部を加えて混合,攪拌することにより、中間層3の形成材料(コーティング液)を調製した。
【0029】
〔最外層4の形成材料(コーティング液)の調製〕
NBRとポリ塩化ビニル(PVC)とのラテックスブレンド(ニポールDN−508、日本ゼオン社製)100部(NBR:70部、PVC:30部)に対して、カーボンブラック(デンカブラックHS−100、電気化学工業社製)10部をボールミルを用いて混練した後、MEK400部を加えて混合,攪拌することにより、最外層4の形成材料(コーティング液)を調製した。
【0030】
〔現像ロールの作製〕
上記実施の形態と同様にして、現像ロールを作製した。この作製において、最内層2を形成する際の加熱加硫を190℃×20分間とし、最内層2の厚みを5mmに形成した。また、中間層3の厚みを10μmに形成し、最外層4の厚みを15μmに形成した。そして、作製された現像ロールにおいて、中間層3の体積固有抵抗(Rv)は、1.0×10Ω・cm、最外層4の体積固有抵抗(Rv)は、1.0×10Ω・cmであった。
【0031】
【実施例2】
上記実施例1の中間層3の形成材料(コーティング液)の調製において、イオン導電剤の含有量を0.5部、カーボンブラックの含有量を35部とした。それ以外は、上記実施例1と同様にした。そして、作製された現像ロールにおいて、中間層3の体積固有抵抗(Rv)は、2.0×10Ω・cm、最外層4の体積固有抵抗(Rv)は、1.0×10Ω・cmであった。
【0032】
【実施例3】
上記実施例1の中間層3の形成材料(コーティング液)の調製において、イオン導電剤の含有量を1部、カーボンブラックの含有量を30部とした。それ以外は、上記実施例1と同様にした。そして、作製された現像ロールにおいて、中間層3の体積固有抵抗(Rv)は、5.0×10Ω・cm、最外層4の体積固有抵抗(Rv)は、1.0×1011Ω・cmであった。
【0033】
【実施例4】
上記実施例1の中間層3の形成材料(コーティング液)の調製において、イオン導電剤の含有量を5部、カーボンブラックの含有量を25部とした。それ以外は、上記実施例1と同様にした。そして、作製された現像ロールにおいて、中間層3の体積固有抵抗(Rv)は、1.0×10Ω・cm、最外層4の体積固有抵抗(Rv)は、1.0×1012Ω・cmであった。
【0034】
【実施例5】
上記実施例1の中間層3の形成材料(コーティング液)の調製において、イオン導電剤の含有量を10部、カーボンブラックの含有量を20部とした。それ以外は、上記実施例1と同様にした。そして、作製された現像ロールにおいて、中間層3の体積固有抵抗(Rv)は、1.0×10Ω・cm、最外層4の体積固有抵抗(Rv)は、1.0×1013Ω・cmであった。
【0035】
【比較例1】
上記実施例1の中間層3の形成材料(コーティング液)の調製において、イオン導電剤を含有させず、カーボンブラックの含有量を30部とした。それ以外は、上記実施例1と同様にした。そして、作製された現像ロールにおいて、中間層3の体積固有抵抗(Rv)は、1.0×10Ω・cm、最外層4の体積固有抵抗(Rv)は、1.0×1012Ω・cmであった。
【0036】
【比較例2】
上記実施例1の中間層3の形成材料(コーティング液)の調製において、イオン導電剤の含有量を1部、カーボンブラックの含有量を15部とした。それ以外は、上記実施例1と同様にした。そして、作製された現像ロールにおいて、中間層3の体積固有抵抗(Rv)は、1.0×10Ω・cm、最外層4の体積固有抵抗(Rv)は、1.0×1014Ω・cmであった。
【0037】
このようにして得られた実施例1〜5および比較例1,2の現像ロールについて、下記のようにして、残留電荷を測定し、さらに、複写画像の画質を評価した。これら残留電荷の測定および複写画像の画出しは、常温(23℃)・常湿(53%)の環境下と低温(15℃)・低湿(10%)の環境下とで行った。
【0038】
〔残留電荷の測定〕
まず、図2に示すように、現像ロールの軸方向に沿って、コロトロン(帯電器)11を設置した。このとき、上記コロトロン11の芯部11aと現像ロールの最外層4の表面との距離を10mmに設定した。そして、上記コロトロン11の芯部11aを、定電流制御装置(定電流を−100μAに設定)12を介して直流電源13のマイナス側に接続し、この直流電源13のプラス側を、アースした。また、上記コロトロン11のシールド部11bを、現像ロールの軸体1とともに、アースした。そして、現像ロールを1分間に70回転とする回転速度で周方向に回転させた状態で、最外層4の表面をコロトロン11により帯電させ、その帯電位置から回転方向に90度回転した位置での最外層4の残留電荷を測定した。この残留電荷の測定は、表面電位計(Trek社製、Model541)14に接続されたプローブ(電位検出器)15を、現像ロールの軸方向に沿って最外層4の画像領域内を8.7mm/sの速度で移動させながら行った。このとき、プローブ15と最外層4の表面との距離を1mmに設定した。上記表面電位計14には、残留電荷の最大値が表示され、その残留電荷を下記の表1に併せて表記した。なお、上記画像領域とは、トナー層が形成される領域であり、最外層4の両端縁から内側に5mmまでの部分を除く中間部分のことである。
【0039】
〔画像濃度〕
また、得られた実施例1〜5および比較例1,2の現像ロールをレーザービームプリンタ(EPSON社製、LP−3000)に組み込み、実際に画像出しを行った。そして、画像出し10000枚後の画像について、目視により、濃度むらを判定した。その結果、画像に濃度むらがないものを○、濃度むらが少しあるが目立たないものを△、濃度むらが顕著なものを×として、下記の表1に併せて表記した。
【0040】
【表1】
Figure 2004302126
【0041】
上記表1の結果より、実施例1〜5の現像ロールを用いれば、低温(15℃)・低湿(10%)の環境下でも、残留電荷が少なく、良好な画質を得ることができる。なお、実施例1では、イオン導電剤の配合量が0.1部と少ないため、低温・低湿の環境下において、画像が若干悪くなっている。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明の現像ロールによれば、軸体と、この軸体の外周に沿って形成された最内層と、この最内層の外周面に形成された中間層と、この中間層の外周面に形成された最外層とを有する現像ロールであって、上記中間層にイオン導電剤およびカーボンブラックが含有され、その中間層の体積固有抵抗(Rv)が1.0×10Ω・cm以下に設定され、上記最外層の体積固有抵抗(Rv)が1.0×10〜1.0×1013Ω・cmの範囲に設定されているため、低温・低湿の環境下でも、現像ロールの残留電荷を少なくすることができ、良好な画質を得ることができるようになる。
【0043】
特に、本発明の現像ロールにおいて、上記イオン導電剤の含有量が、上記中間層を形成する主成分となる材料100重量部に対して、0.5〜10重量部の範囲に設定され、カーボンブラックの含有量が、20〜50重量部の範囲に設定されている場合には、低温・低湿の環境下でも、現像ロールの残留電荷をより少なくすることができ、より良好な画質を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像ロールの一実施の形態を示す断面図である。
【図2】上記現像ロールの最外層の残留電荷を測定する方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 軸体
2 最内層
3 中間層
4 最外層

Claims (2)

  1. 軸体と、この軸体の外周に沿って形成された最内層と、この最内層の外周面に形成された中間層と、この中間層の外周面に形成された最外層とを有する現像ロールであって、上記中間層にイオン導電剤およびカーボンブラックが含有され、その中間層の体積固有抵抗(Rv)が1.0×10Ω・cm以下に設定され、上記最外層の体積固有抵抗(Rv)が1.0×10〜1.0×1013Ω・cmの範囲に設定されていることを特徴とする現像ロール。
  2. 上記イオン導電剤の含有量が、上記中間層を形成する主成分となる材料100重量部に対して、0.5〜10重量部の範囲に設定され、カーボンブラックの含有量が、20〜50重量部の範囲に設定されている請求項1記載の現像ロール。
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