JP2004300752A - フェンスの支柱・パネル継手構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】支柱とパネルとの連結をきわめて簡単にかつ確実に行えるようにしたフェンスの支柱・パネル継手構造を提供する。
【解決手段】所定間隔をおいて立設された支柱1,1と、支柱1,1間に設置された格子パネル2とを継手ボルト5と継手ナット6によって連結する。支柱1と格子パネル2に継手金具3と継手金具4をそれぞれ突設する。当該継手金具3,4の双方に継手ボルト5の軸部5aが貫通するボルト貫通孔3a,4aを、一方に継手ボルト5のボルト頭部5bが回転を阻止された状態で嵌合する嵌合凹部3dを貫通孔3aに連通して設ける。継手ボルト5の軸部5aを貫通孔3a,4aに貫通する.ボルト頭部5bを嵌合凹部3dに嵌合し、かつ継手ボルト5の軸部5a先端のねじ部に継手ナット6を螺合する。
【選択図】 図1
【解決手段】所定間隔をおいて立設された支柱1,1と、支柱1,1間に設置された格子パネル2とを継手ボルト5と継手ナット6によって連結する。支柱1と格子パネル2に継手金具3と継手金具4をそれぞれ突設する。当該継手金具3,4の双方に継手ボルト5の軸部5aが貫通するボルト貫通孔3a,4aを、一方に継手ボルト5のボルト頭部5bが回転を阻止された状態で嵌合する嵌合凹部3dを貫通孔3aに連通して設ける。継手ボルト5の軸部5aを貫通孔3a,4aに貫通する.ボルト頭部5bを嵌合凹部3dに嵌合し、かつ継手ボルト5の軸部5a先端のねじ部に継手ナット6を螺合する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、所定間隔をおいて立設された複数の支柱とこの支柱間に取り付けられたパネルとからなるフェンスの支柱・パネル継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路路側や歩車道境界、あるいは公園や動物園などにおいて、安全柵などとして設置されるフェンスとして、所定間隔おいて立設された複数の支柱と各支柱間にそれぞれ取り付けられた複数のパネルとから構成されたフェンスが広く知られている。
【0003】
一般に、道路路側や歩車道境界、あるいは公園や動物園などにおいて、上述した構成のフェンスを安全柵として設置する場合、道路線形や遊歩道などの平面形状に沿って曲線状に設置することが多々あり、このため支柱とパネルは任意の方向に自由に延長できる構造になっていることが必要であり、また設置方向が決まった後は、各支柱とパネルとを確実に連結できる構造になっていることが求められる。
【0004】
この種のフェンスとして、例えば図4(a),(b)に図示するように、所定間隔おいて立設された複数の支柱20,20とこの各支柱20,20間にそれぞれ取り付けられた複数の格子パネル21とからなるフェンスが知られている(意匠文献1参照)。
【0005】
この場合、各支柱20と各格子パネル21は、双方の側部にそれぞれ突設された継手金具22と23を上下に重ね、かつ双方の継手金具22と23に形成されたボルト孔22a,23aに継手ボルト24を挿通し、その先端に継手ナット25を締め付けることによってボルトそれぞれ連結されている。
【0006】
【特許文献1】
意匠登録第789578号公報
【特許文献2】
意匠登録第868625号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、継手ナット25を締め付ける際、継手ボルト24をレンチ等の工具で供回りしないように固定しながら、継手ナット25を締め付ける必要があるため、両手で継手ボルトの締め付けを行う必要があり、作業が非常に面倒である等の課題があった。
【0008】
本願発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、特に支柱とパネルとの連結をきわめて簡単にかつ確実に行えるようにしたフェンスの支柱・パネル継手構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のフェンスの支柱・パネル継手構造は、所定間隔をおいて立設された支柱と、当該支柱間に設置されたパネルとを継手ボルトと継手ナットによって連結してなるフェンスの支柱・パネル継手構造において、前記支柱とパネルに継手金具をそれぞれ突設し、当該継手金具の双方に前記継手ボルトの軸部が貫通する貫通孔を設け、かつ前記継手金具の一方に前記継手ボルトのボルト頭部が回転を阻止された状態で嵌合する嵌合凹部を前記貫通孔に連続して設けてなることを特徴とするものである。
【0010】
請求項2記載のフェンスの支柱・パネル継手構造は、所定間隔をおいて立設された支柱と、当該支柱間に設置されたパネルとを継手ボルトと継手ナットによって連結してなるフェンスの支柱・パネル継手構造において、前記支柱とパネルに継手金具をそれぞれ突設し、当該継手金具の双方に前記継手ボルトの軸部が貫通する貫通孔を設け、かつ前記継手金具の一方に前記継手ナットが回転を阻止された状態で嵌合する嵌合凹部を前記貫通孔に連続して設けてなることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1(a)〜(d)は、本願発明に係るフェンスの支柱・パネル継手構造の一例を示し、図において、支柱1が所定間隔おきに立設され、この支柱1,1間に格子パネル2がそれぞれ取り付けられている。
【0012】
各支柱1と各格子パネル2の側部に継手金具3と継手金具4がそれぞれ突設され、この継手金具3と継手金具4が継手ボルト5と継手ナット6によって互い連結され、こうして各支柱1と格子パネル2がそれぞれ互いに連結されている。
【0013】
継手金具3は固定部3aと固定部3aの上端部と下端部にそれぞれ水平に突設された上端水平部3bおよび下端水平部3cとから形成され、一方、継手金具4は継手金具3の上端水平部3bと下端水平部3c間に挿入可能な高さ、および上端水平部3bおよび下端水平部3cとほぼ同じ幅に形成されている。
【0014】
また、継手金具3の下端水平部3cと継手金具4に継手ボルト5の軸部5aが貫通するボルト貫通孔3dと4aが連通して形成され、継手金具3の上端水平部3bの上端部に継手ボルト5のボルト頭部5bが回転を阻止された状態で嵌合する嵌合凹部3eがボルト貫通孔3dに連通して形成されている。
【0015】
貫通孔3dおよび4aは長孔に形成され、嵌合凹部3eも貫通孔3dおよび4aと同じ方向に長い溝状に形成されている。また特に、嵌合凹部3eの内法幅はボルト頭部5bの外径(平行に対峙する外側面間の寸法)とほぼ同じ寸法に形成され、かつ長手方向の両端部の内側面はボルト頭部5bの外形(六角形のコーナ部の形状)に対応して山形状に形成されている。
【0016】
したがって、嵌合凹部3eにボルト頭部5bが嵌合した状態の継手ボルト5は、回転できないようになっている。なお、継手金具3の下端水平部3cは、格子パネル2の荷重を受ける必要から、上端水平部3bと同じ厚さまたは上端水平部3bよりやや厚めに形成されている。
【0017】
このように形成された継手金具3は固定部3aを支柱1の側部に溶接またはボルト止めすることにより突設され、継手金具4はその基端側を格子パネル2の側部に溶接またはボルト止めすることにより突設され、先端側が継手金具3の上端水平部3bと下端水平部3c間に挿入されている。
【0018】
そして、継手金具4の貫通孔4aおよび下端水平部3bの貫通孔3dに継手ボルト5の軸部5aが嵌合凹部3eから連続して挿通され、かつ貫通孔3dの下端部から突出した軸部5aの雄ねじ部に継手ナット6が螺合され、こうして各支柱1と各パネル2とが互いに連結されている。
【0019】
特に、継手ナット6を締め付ける際、継手ボルト5はボルト頭部5bが嵌合凹部3eに嵌合して回転できないようになっているため、継手ナット6の締め付けを片手だけで行うことができ、作業性が非常によい。また、継手ボルト5のボルト頭部5aが嵌合凹部3e内にあって外部に突出しないので、安全性に優れ、しかも外観上もこのましい。
【0020】
図2(a)〜(d)は、本願発明に係るフェンスの支柱・パネル継手構造の他の例を示し、図において、各支柱1と各格子パネル2の側部に継手金具7と継手金具8がそれぞれ突設され、この継手金具7と継手金具8が継手ボルト9と継手ナット10によって互い連結され、こうして各支柱1と格子パネル2がそれぞれ互いに連結されている。
【0021】
継手金具7と継手金具8は、ほぼ同じ幅、同じ高さの直方体形状に形成され、かつ双方の継手金具7と8に継手ボルト9の軸部9aが貫通する貫通孔7aと8aが連続して形成され、特に貫通孔7aは長孔になっている。
【0022】
また、継手金具8の上端部に継手ボルト9のボルト頭部9bが納まる収納凹部8bが貫通孔8aに連通して形成され、一方継手金具7の下端部には継手ナット10が回転を阻止された状態で嵌合する嵌合凹部7bが貫通孔7aと連通して形成されている。
【0023】
また特に、嵌合凹部7bの内法幅はボルト頭部9bの外径(平行に対峙する外側面間の寸法)とほぼ同じ寸法に形成され、長手方向の両端部の内側面はボルト頭部9bの外形(六角形のコーナ部の形状)に対応して山形状に形成され、したがって、嵌合凹部7bにボルト頭部9bが嵌合した状態の継手ボルト9は、回転できないようになっている。
【0024】
このように形成された継手金具7と8はそれぞれ、支柱1と格子パネル2の側部に溶接またはボルト止めすることにより突設され、かつ継手金具7の上に継手金具8が載置されている。
【0025】
そして、継手金具8の貫通孔8aと継手金具7の貫通孔7aに継手ボルト9の軸部9aが収納凹部8bから連続して挿通され、かつ軸部9a先端の雄ねじ部が嵌合凹部7b内に嵌合された継手ナット10に螺合され、こうして各支柱1と各パネル2とが互いに連結されている。
【0026】
特に、継手ボルト9を締め付ける際、継手ナット10が嵌合凹部7bに嵌合して回転が阻止されているため、継手ボルト9の締め付けを片手だけで行うことができ、作業性が非常によい。また、継手ボルト9のボルト頭部9bと継手ナット10がともに収納凹8bと嵌合凹部7b内にあって外部に突出しないので、安全性に優れ、しかも外観上もこのましい。
【0027】
図3(a)〜(d)は、同じく、本願発明に係るフェンスの支柱・パネル継手構造の他の例を示し、図において、各支柱1と各格子パネル2の側部に継手金具11と継手金具12がそれぞれ突設され、この継手金具11と継手金具12が継手ボルト13と継手ナット14によって互い連結され、こうして各支柱1と格子パネル2がそれぞれ互いに連結されている。
【0028】
継手金具11と継手金具12は、ほぼ同じ幅の直方体形状に形成され、かつ双方の継手金具11と12に継手ボルト13の軸部13aが貫通する貫通孔11aと12aが連続して形成され、特に貫通孔11aは長孔になっている。
【0029】
また、継手金具12の上端部に継手ボルト13のボルト頭部13bが回転を阻止された状態で嵌合する嵌合凹部12bが貫通孔12aと連通して形成されている。この場合の嵌合凹部12bはボルト頭部13bの形状と同じ六角形状に形成されている。したがって、嵌合凹部12bにボルト頭部13bが嵌合した状態の継手ボルト13は、回転できないようになっている。
【0030】
このように形成された継手金具11と12はそれぞれ、支柱1と格子パネル2の側部に溶接またはボルト止めすることにより突設され、かつ継手金具11の上に継手金具12が載置されている。
【0031】
そして、継手金具12の貫通孔12aと継手金具11の貫通孔11aに継手ボルト13の軸部13aが嵌合凹部12bから連続して挿通され、かつ軸部13a先端の雄ねじ部に継手ナット14に螺合され、こうして各支柱1と各パネル2とが互いに連結されている。
【0032】
特に、継手ナット14を締め付ける際、継手ボルト13のボルト頭部13bが嵌合凹部12bに嵌合して回転が阻止されているため、継手ボルト13の締め付けを片手だけで行うことができ、作業性が非常によい。また、継手ボルト13のボルト頭部13bが嵌合凹部12b内にあって外部に突出しないので、安全性に優れ、しかも外観上もこのましい。
【0033】
【発明の効果】本願発明は以上説明したとおりであり、フェンスの支柱とパネルとを双方に突設された継手金具どうしを継手ボルトと継手ナットで連結する際、前記継手金具の一方に、双方の継手金具に連続して形成された継手ボルトの貫通孔に連通して継手ボルトのボルト頭部または継手ナットが回転を阻止された状態で嵌合する嵌合凹部が形成されているので、継手ボルトまたは継手ナットの一方のみを片手で締め付けることができ、支柱とパネルとをきわめて簡単にかつ確実に連結することができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】フェンスの支柱・パネル継手構造の一例を示し、(a)はフェンスの一部正面図、(b)は(a)におけるイ部拡大図、(c)は(b)におけるロ−ロ線断面図、(d)は(c)におけるハ−ハ線断面図である。
【図2】フェンスの支柱・パネル継手構造の一例を示し、(a)は図1(a)におけるイ部拡大図、(b)は(a)におけるロ−ロ線断面図、(c)は(a)におけるニ−ニ線断面図、(d)は(b)におけるハ−ハ線断面図である。
【図3】フェンスの支柱・パネル継手構造の一例を示し、(a)は図1(a)におけるイ部拡大図、(b)は(a)におけるロ−ロ線断面図、(c)は(a)におけるニ−ニ線断面図、(d)は(b)におけるハ−ハ線断面図である。
【図4】フェンスの支柱・パネル継手構造の従来例を示し、(a)はその一部側面図、(b)は一部縦断面図である。
【符号の説明】
1 支柱
2 格子パネル
3 継手金具
4 継手金具
5 継手ボルト
6 継手ナット
7 継手金具
8 継手金具
9 継手ボルト
10 継手ナット
11 継手金具
12 継手金具
13 継手ボルト
14 継手ナット
【発明の属する技術分野】
本願発明は、所定間隔をおいて立設された複数の支柱とこの支柱間に取り付けられたパネルとからなるフェンスの支柱・パネル継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路路側や歩車道境界、あるいは公園や動物園などにおいて、安全柵などとして設置されるフェンスとして、所定間隔おいて立設された複数の支柱と各支柱間にそれぞれ取り付けられた複数のパネルとから構成されたフェンスが広く知られている。
【0003】
一般に、道路路側や歩車道境界、あるいは公園や動物園などにおいて、上述した構成のフェンスを安全柵として設置する場合、道路線形や遊歩道などの平面形状に沿って曲線状に設置することが多々あり、このため支柱とパネルは任意の方向に自由に延長できる構造になっていることが必要であり、また設置方向が決まった後は、各支柱とパネルとを確実に連結できる構造になっていることが求められる。
【0004】
この種のフェンスとして、例えば図4(a),(b)に図示するように、所定間隔おいて立設された複数の支柱20,20とこの各支柱20,20間にそれぞれ取り付けられた複数の格子パネル21とからなるフェンスが知られている(意匠文献1参照)。
【0005】
この場合、各支柱20と各格子パネル21は、双方の側部にそれぞれ突設された継手金具22と23を上下に重ね、かつ双方の継手金具22と23に形成されたボルト孔22a,23aに継手ボルト24を挿通し、その先端に継手ナット25を締め付けることによってボルトそれぞれ連結されている。
【0006】
【特許文献1】
意匠登録第789578号公報
【特許文献2】
意匠登録第868625号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、継手ナット25を締め付ける際、継手ボルト24をレンチ等の工具で供回りしないように固定しながら、継手ナット25を締め付ける必要があるため、両手で継手ボルトの締め付けを行う必要があり、作業が非常に面倒である等の課題があった。
【0008】
本願発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、特に支柱とパネルとの連結をきわめて簡単にかつ確実に行えるようにしたフェンスの支柱・パネル継手構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のフェンスの支柱・パネル継手構造は、所定間隔をおいて立設された支柱と、当該支柱間に設置されたパネルとを継手ボルトと継手ナットによって連結してなるフェンスの支柱・パネル継手構造において、前記支柱とパネルに継手金具をそれぞれ突設し、当該継手金具の双方に前記継手ボルトの軸部が貫通する貫通孔を設け、かつ前記継手金具の一方に前記継手ボルトのボルト頭部が回転を阻止された状態で嵌合する嵌合凹部を前記貫通孔に連続して設けてなることを特徴とするものである。
【0010】
請求項2記載のフェンスの支柱・パネル継手構造は、所定間隔をおいて立設された支柱と、当該支柱間に設置されたパネルとを継手ボルトと継手ナットによって連結してなるフェンスの支柱・パネル継手構造において、前記支柱とパネルに継手金具をそれぞれ突設し、当該継手金具の双方に前記継手ボルトの軸部が貫通する貫通孔を設け、かつ前記継手金具の一方に前記継手ナットが回転を阻止された状態で嵌合する嵌合凹部を前記貫通孔に連続して設けてなることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1(a)〜(d)は、本願発明に係るフェンスの支柱・パネル継手構造の一例を示し、図において、支柱1が所定間隔おきに立設され、この支柱1,1間に格子パネル2がそれぞれ取り付けられている。
【0012】
各支柱1と各格子パネル2の側部に継手金具3と継手金具4がそれぞれ突設され、この継手金具3と継手金具4が継手ボルト5と継手ナット6によって互い連結され、こうして各支柱1と格子パネル2がそれぞれ互いに連結されている。
【0013】
継手金具3は固定部3aと固定部3aの上端部と下端部にそれぞれ水平に突設された上端水平部3bおよび下端水平部3cとから形成され、一方、継手金具4は継手金具3の上端水平部3bと下端水平部3c間に挿入可能な高さ、および上端水平部3bおよび下端水平部3cとほぼ同じ幅に形成されている。
【0014】
また、継手金具3の下端水平部3cと継手金具4に継手ボルト5の軸部5aが貫通するボルト貫通孔3dと4aが連通して形成され、継手金具3の上端水平部3bの上端部に継手ボルト5のボルト頭部5bが回転を阻止された状態で嵌合する嵌合凹部3eがボルト貫通孔3dに連通して形成されている。
【0015】
貫通孔3dおよび4aは長孔に形成され、嵌合凹部3eも貫通孔3dおよび4aと同じ方向に長い溝状に形成されている。また特に、嵌合凹部3eの内法幅はボルト頭部5bの外径(平行に対峙する外側面間の寸法)とほぼ同じ寸法に形成され、かつ長手方向の両端部の内側面はボルト頭部5bの外形(六角形のコーナ部の形状)に対応して山形状に形成されている。
【0016】
したがって、嵌合凹部3eにボルト頭部5bが嵌合した状態の継手ボルト5は、回転できないようになっている。なお、継手金具3の下端水平部3cは、格子パネル2の荷重を受ける必要から、上端水平部3bと同じ厚さまたは上端水平部3bよりやや厚めに形成されている。
【0017】
このように形成された継手金具3は固定部3aを支柱1の側部に溶接またはボルト止めすることにより突設され、継手金具4はその基端側を格子パネル2の側部に溶接またはボルト止めすることにより突設され、先端側が継手金具3の上端水平部3bと下端水平部3c間に挿入されている。
【0018】
そして、継手金具4の貫通孔4aおよび下端水平部3bの貫通孔3dに継手ボルト5の軸部5aが嵌合凹部3eから連続して挿通され、かつ貫通孔3dの下端部から突出した軸部5aの雄ねじ部に継手ナット6が螺合され、こうして各支柱1と各パネル2とが互いに連結されている。
【0019】
特に、継手ナット6を締め付ける際、継手ボルト5はボルト頭部5bが嵌合凹部3eに嵌合して回転できないようになっているため、継手ナット6の締め付けを片手だけで行うことができ、作業性が非常によい。また、継手ボルト5のボルト頭部5aが嵌合凹部3e内にあって外部に突出しないので、安全性に優れ、しかも外観上もこのましい。
【0020】
図2(a)〜(d)は、本願発明に係るフェンスの支柱・パネル継手構造の他の例を示し、図において、各支柱1と各格子パネル2の側部に継手金具7と継手金具8がそれぞれ突設され、この継手金具7と継手金具8が継手ボルト9と継手ナット10によって互い連結され、こうして各支柱1と格子パネル2がそれぞれ互いに連結されている。
【0021】
継手金具7と継手金具8は、ほぼ同じ幅、同じ高さの直方体形状に形成され、かつ双方の継手金具7と8に継手ボルト9の軸部9aが貫通する貫通孔7aと8aが連続して形成され、特に貫通孔7aは長孔になっている。
【0022】
また、継手金具8の上端部に継手ボルト9のボルト頭部9bが納まる収納凹部8bが貫通孔8aに連通して形成され、一方継手金具7の下端部には継手ナット10が回転を阻止された状態で嵌合する嵌合凹部7bが貫通孔7aと連通して形成されている。
【0023】
また特に、嵌合凹部7bの内法幅はボルト頭部9bの外径(平行に対峙する外側面間の寸法)とほぼ同じ寸法に形成され、長手方向の両端部の内側面はボルト頭部9bの外形(六角形のコーナ部の形状)に対応して山形状に形成され、したがって、嵌合凹部7bにボルト頭部9bが嵌合した状態の継手ボルト9は、回転できないようになっている。
【0024】
このように形成された継手金具7と8はそれぞれ、支柱1と格子パネル2の側部に溶接またはボルト止めすることにより突設され、かつ継手金具7の上に継手金具8が載置されている。
【0025】
そして、継手金具8の貫通孔8aと継手金具7の貫通孔7aに継手ボルト9の軸部9aが収納凹部8bから連続して挿通され、かつ軸部9a先端の雄ねじ部が嵌合凹部7b内に嵌合された継手ナット10に螺合され、こうして各支柱1と各パネル2とが互いに連結されている。
【0026】
特に、継手ボルト9を締め付ける際、継手ナット10が嵌合凹部7bに嵌合して回転が阻止されているため、継手ボルト9の締め付けを片手だけで行うことができ、作業性が非常によい。また、継手ボルト9のボルト頭部9bと継手ナット10がともに収納凹8bと嵌合凹部7b内にあって外部に突出しないので、安全性に優れ、しかも外観上もこのましい。
【0027】
図3(a)〜(d)は、同じく、本願発明に係るフェンスの支柱・パネル継手構造の他の例を示し、図において、各支柱1と各格子パネル2の側部に継手金具11と継手金具12がそれぞれ突設され、この継手金具11と継手金具12が継手ボルト13と継手ナット14によって互い連結され、こうして各支柱1と格子パネル2がそれぞれ互いに連結されている。
【0028】
継手金具11と継手金具12は、ほぼ同じ幅の直方体形状に形成され、かつ双方の継手金具11と12に継手ボルト13の軸部13aが貫通する貫通孔11aと12aが連続して形成され、特に貫通孔11aは長孔になっている。
【0029】
また、継手金具12の上端部に継手ボルト13のボルト頭部13bが回転を阻止された状態で嵌合する嵌合凹部12bが貫通孔12aと連通して形成されている。この場合の嵌合凹部12bはボルト頭部13bの形状と同じ六角形状に形成されている。したがって、嵌合凹部12bにボルト頭部13bが嵌合した状態の継手ボルト13は、回転できないようになっている。
【0030】
このように形成された継手金具11と12はそれぞれ、支柱1と格子パネル2の側部に溶接またはボルト止めすることにより突設され、かつ継手金具11の上に継手金具12が載置されている。
【0031】
そして、継手金具12の貫通孔12aと継手金具11の貫通孔11aに継手ボルト13の軸部13aが嵌合凹部12bから連続して挿通され、かつ軸部13a先端の雄ねじ部に継手ナット14に螺合され、こうして各支柱1と各パネル2とが互いに連結されている。
【0032】
特に、継手ナット14を締め付ける際、継手ボルト13のボルト頭部13bが嵌合凹部12bに嵌合して回転が阻止されているため、継手ボルト13の締め付けを片手だけで行うことができ、作業性が非常によい。また、継手ボルト13のボルト頭部13bが嵌合凹部12b内にあって外部に突出しないので、安全性に優れ、しかも外観上もこのましい。
【0033】
【発明の効果】本願発明は以上説明したとおりであり、フェンスの支柱とパネルとを双方に突設された継手金具どうしを継手ボルトと継手ナットで連結する際、前記継手金具の一方に、双方の継手金具に連続して形成された継手ボルトの貫通孔に連通して継手ボルトのボルト頭部または継手ナットが回転を阻止された状態で嵌合する嵌合凹部が形成されているので、継手ボルトまたは継手ナットの一方のみを片手で締め付けることができ、支柱とパネルとをきわめて簡単にかつ確実に連結することができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】フェンスの支柱・パネル継手構造の一例を示し、(a)はフェンスの一部正面図、(b)は(a)におけるイ部拡大図、(c)は(b)におけるロ−ロ線断面図、(d)は(c)におけるハ−ハ線断面図である。
【図2】フェンスの支柱・パネル継手構造の一例を示し、(a)は図1(a)におけるイ部拡大図、(b)は(a)におけるロ−ロ線断面図、(c)は(a)におけるニ−ニ線断面図、(d)は(b)におけるハ−ハ線断面図である。
【図3】フェンスの支柱・パネル継手構造の一例を示し、(a)は図1(a)におけるイ部拡大図、(b)は(a)におけるロ−ロ線断面図、(c)は(a)におけるニ−ニ線断面図、(d)は(b)におけるハ−ハ線断面図である。
【図4】フェンスの支柱・パネル継手構造の従来例を示し、(a)はその一部側面図、(b)は一部縦断面図である。
【符号の説明】
1 支柱
2 格子パネル
3 継手金具
4 継手金具
5 継手ボルト
6 継手ナット
7 継手金具
8 継手金具
9 継手ボルト
10 継手ナット
11 継手金具
12 継手金具
13 継手ボルト
14 継手ナット
Claims (2)
- 所定間隔をおいて立設された支柱と、当該支柱間に設置されたパネルとを継手ボルトと継手ナットによって連結してなるフェンスの支柱・パネル継手構造において、前記支柱とパネルに継手金具をそれぞれ突設し、当該継手金具の双方に前記継手ボルトの軸部が貫通する貫通孔を設け、かつ前記継手金具の一方に前記継手ボルトのボルト頭部が回転を阻止された状態で嵌合する嵌合凹部を前記貫通孔に連続して設けてなることを特徴とするフェンスの支柱・パネル継手構造。
- 所定間隔をおいて立設された支柱と、当該支柱間に設置されたパネルとを継手ボルトと継手ナットによって連結してなるフェンスの支柱・パネル継手構造において、前記支柱とパネルに継手金具をそれぞれ突設し、当該継手金具の双方に前記継手ボルトの軸部が貫通する貫通孔を設け、かつ前記継手金具の一方に前記継手ナットが回転を阻止された状態で嵌合する嵌合凹部を前記貫通孔に連続して設けてなることを特徴とするフェンスの支柱・パネル継手構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003094451A JP2004300752A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | フェンスの支柱・パネル継手構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003094451A JP2004300752A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | フェンスの支柱・パネル継手構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004300752A true JP2004300752A (ja) | 2004-10-28 |
Family
ID=33407017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003094451A Withdrawn JP2004300752A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | フェンスの支柱・パネル継手構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004300752A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102434053A (zh) * | 2011-09-27 | 2012-05-02 | 安徽森泰塑木新材料有限公司 | 一种多自由度防护栏铰链 |
-
2003
- 2003-03-31 JP JP2003094451A patent/JP2004300752A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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