JP2004300279A - 難燃性シート - Google Patents
難燃性シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004300279A JP2004300279A JP2003094577A JP2003094577A JP2004300279A JP 2004300279 A JP2004300279 A JP 2004300279A JP 2003094577 A JP2003094577 A JP 2003094577A JP 2003094577 A JP2003094577 A JP 2003094577A JP 2004300279 A JP2004300279 A JP 2004300279A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- flame
- resin
- parts
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
【課題】難燃性が充分でありながら、製品を焼却した時に大量の灰が生じることがなく、しかも簡単な方法で物性の良好な難燃シートを得ること。
【解決手段】ポリオレフィン樹脂100質量部に対し、メラミン、メラミンシアヌレート、硫酸メラミン、ジシアンジアミドまたはスルファミン酸グアニジンより選ばれた少なくとも一種の難燃剤を50質量部を超え、300質量部以下を含む難燃性シート(A)。
【選択図】 なし
【解決手段】ポリオレフィン樹脂100質量部に対し、メラミン、メラミンシアヌレート、硫酸メラミン、ジシアンジアミドまたはスルファミン酸グアニジンより選ばれた少なくとも一種の難燃剤を50質量部を超え、300質量部以下を含む難燃性シート(A)。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、難燃性樹脂シートに関し、特に原子力発電所等における養生用樹脂シートとして好適な難燃性樹脂シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、上記の用途に対して各種シートが提案されている。
例えばポリアミド樹脂にメラミンシアヌレートを添加した難燃性樹脂組成物が知られている。しかしながら、ポリアミド樹脂は、フィルムやシートに加工すると、硬くて使いづらい。薄肉化する方法が開示されているが、薄肉化したシートは、柔軟性や強度等が劣るので物性的に不十分である。(特許文献1)やナイロンエラストマーを使用する方法が開示されているが、特殊なポリマーを用いるのでコスト高になり、また生産性も不十分である。
【0003】
また、別の提案ではエチレン−酢酸ビニル共重合体系親水性ディスパージョンまたはウレタン系樹脂水性ディスパージョンに高濃度のジシアンジアミドを配合してなるシートを基礎とする難燃シートが開示されている。(特許文献2)この方法では、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)親水性ディスパージョンについて説明すると、EVAは、通常高温でのラジカル重合法が用いられるので、ペレットの形状で得られ、粉末状では得られない。これを親水性ディスパージョンにするには、先ずペレットを粉砕等の手段で微粉末にし、次いで界面活性剤等を添加して親水性ディスパージョンにする必要があり、非常に複雑な工程を必要とする。さらに、得られたディスパージョンから難燃シートにするには実施例によると、上記親水性ディスパージョンに難燃剤を添加し複雑な操作で混合して水性難燃性ディスパージョンにし、さらに樹脂フィルム上に延流塗布し、加熱炉中で段階的に昇温加熱して水分を除去して難燃シートを作製する。このように開示された発明ではEVA親水性ディスパージョン、水性難燃性ディスパージョン及び難燃シートを作製する工程が複雑でしかも多数の装置を必要とする。
【0004】
また、これには少なくとも一面に熱可塑性樹脂フイルムを積層したシートが記載されているが、積層したシート全体の難燃性確保のため大量の難燃剤を混合分散しなければならず、工程の煩雑さやコスト高の面や生産性の面で充分とは言えなかった。
【0005】
また、ポリオレフィン100質量部にグリシン、イソシアヌル酸、メラミンシアヌレート及び炭酸グアニジンより選ばれた1種以上の難燃剤を10〜50質量部からなる難燃性フィルムが開示されている。(特許文献3)しかし、この方法では難燃剤の使用量が少ないので、難燃性が不十分であった。
さらには、残灰が少なく、柔軟な難燃性樹脂フィルムの開発が必要で従来、ポリオレフィンに、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム等の無機系難燃剤やハロゲン系難燃剤を添加することが行われ、無機系難燃剤を多量に添加した場合には、製品を焼却したときに大量の灰が生じるため、放射能に汚染される可能性のある場所に使うには好ましくなく、ハロゲン系難燃剤を添加した場合には、焼却時に酸性ガスやポリハロゲン化ダイオキシン類の発生等の問題があった。
【0006】
【特許文献1】
特開平2001―31780号公報
【特許文献2】
特開平2001−47567号公報
【特許文献3】
特開平2001−206961号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の状況に鑑みてなされたものである。即ち、難燃性が充分でありながら製品を焼却したときに大量の灰が生じることなく、しかも簡単な方法で物性の良好な難燃シートを得る方法を課題とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は以下の発明により構成される。
[A] ポリオレフィン樹脂100質量部に対し、メラミン、メラミンシアヌレート、硫酸メラミン、ジシアンジアミドまたはスルファミン酸グアニジンより選ばれた少なくとも一種の難燃剤を50質量部を超え、300質量部以下を含む難燃性シート(A)。
【0009】
[B] ポリオレフィン樹脂が粉末またはペレットを用いて得られたAに記載の難燃性シート。
【0010】
[C] AまたBに記載の難燃性シート(A)に、シート(A)の少なくとも一つの表面にポリオレフィン系樹脂またはシート(A)よりも難燃剤の含有率の少ない樹脂よりなる層(以下補強層と称する)を積層してなることを特徴とする難燃性シート。
【0011】
[D] 補強層が、難燃性シート(A)よりもメラミン、メラミンシアヌレート、硫酸メラミン、ジシアンジアミドまたはスルファミン酸グアニジンより選ばれた少なくとも一種の難燃剤の含有率が少ない樹脂よりなり、該難燃剤の含有量が、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して50質量部以下である[C]に記載の難燃シート。
【0012】
[E] 難燃性シート(A)が、ポリオレフィン樹脂100質量部に対しメラミンシアヌレートを50質量部を超え300質量部以下を含むことを特徴とする[A]〜[D]の何れかに記載の難燃性シート。
【0013】
[F] 難燃性シート(A)が、ポリオレフィン樹脂100質量部に対しメラミンを50質量部を超え300質量部以下を含むことを特徴とする[A]〜[D]の何れかに記載の難燃性シート。
【0014】
[G] 難燃性シート(A)が、ポリオレフィン樹脂100質量部に対しメラミン、及びメラミンシアヌレート、ジシアンジアミドまたはスルファミン酸グアニジンより選ばれた少なくとも一種の合計量が50質量部を超え300質量部以下を含むことを特徴とする[A]〜[D]の何れかに記載の難燃性シート。
【0015】
[H] 2層以上の積層構造からなる樹脂シートで、1層が[A]、[B]、[E]〜[G]の何れかに記載の難燃性樹脂シート(A)、少なくとも他の1層が請求項[C]または[D]の補強層からなる樹脂シートで全体の厚さが0.022〜0.60mmであることを特徴とする樹脂シート。
【0016】
[I] 3層の積層構造からなる樹脂シートで、1層が[A]、[B]、[E]〜[G]の何れかに記載の難燃性樹脂シート(A)、少なくとも他の1層が請求項[C]または[D]記載の補強層からなる樹脂シートで全体の厚さが0.024〜0.60mmであることを特徴とする樹脂シート。
【0017】
[J] 樹脂シートの20℃での弾性率が1×108〜1×109PaであるA〜Iの何れかに記載の樹脂シート。
【0018】
[K] ポリオレフィン樹脂が酢酸ビニル含量5〜40質量%のエチレン酢酸ビニル共重合体からなるA〜Jの何れかに記載の樹脂シート。
【0019】
[L] 工事に際して、工事現場に敷設し汚染防止目的の養生用シートに使われるA〜Kの何れかに記載の樹脂シート。
【0020】
本発明により難燃性や機械強度が維持され、かつ、柔軟性確保、コスト低減、工程の簡素化、大量灰分の軽減、環境汚染物質の発生防止が可能となった。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明では、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して、メラミン、メラミンシアヌレート、硫酸メラミン、ジシアンジアミドまたはスルファミン酸グアニジンより選ばれた少なくとも一種の難燃剤を50質量部を超え、300質量部以下を含む組成物から難燃性のシート(A)が製造される。
【0022】
難燃性シート(A)の製造に使用されるポリオレフィン樹脂はオレフィン系モノマーの(共)重合体であって、製膜性を有していればよく、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ1―ブテン、エチレン―プロピレン共重合体、エチレン―1―ブテン共重合体、エチレン―1―ペンテン共重合体、エチレン―1―ヘキセン共重合体、エチレン―4―メチル―1―ペンテン共重合体、エチレン―1―ヘプテン共重合体、エチレン―1―オクテン共重合体、エチレン―酢酸ビニル共重合体、エチレン―(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、エチレン―プロピレン―1―ブテン共重合体、エチレン―プロピレン―ジエン共重合体等が擧げられ、特にエチレン―酢酸ビニル共重合体が好適である。
【0023】
エチレン―酢酸ビニル共重合体は、好ましくは酢酸ビニル含量5〜40質量%、より好ましくは10〜30質量%で、MI(メルトインデックス)が1〜10のエチレン酢酸ビニル共重合体であり、5質量%以上では難燃効果や柔軟化効果が良好で、40質量%を以下であれば軟かさが適当で加工性がよく、市販品としてごく一般的であるので安価に入手できる。ポリオレフィン樹脂は1種類単独で使用してもよく、2種類以上をブレンドしてもよい。
【0024】
ポリオレフィン樹脂に添加される難燃剤としてはメラミン、メラミンシアヌレート、硫酸メラミン、ジシアンジアミドまたはスルファミン酸グアニジンより選ばれた少なくとも一種が用いられる。特にポリオレフィン樹脂としてエチレン―酢酸ビニル共重合体を選択した場合には難燃性において効果的であり、中でも難燃効果やコストの面でメラミンもしくは/またはメラミンシアヌレートが好適でさらに比較すればメラミンが効果的である。
【0025】
これら難燃剤の平均粒径は強いて擧げれば50μm以下さらには10μm以下が好ましく、50μm以下であれば樹脂中への均一分散性が良好で難燃性や強度が良好である。難燃剤の添加量の合計は、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して50質量部を超え300質量部以下、好ましくは100〜250質量部である。50質量部以下では難燃効果に劣り300質量部以上では樹脂への分散やシート成形の加工性や柔軟性、コストの面で劣る。
【0026】
これら難燃剤の他本発明の目的を損なわない範囲で、具体的にはハロゲンや金属(化合物)を除いた耐熱安定剤、耐侯安定剤、可塑剤、滑剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、核剤、流滴剤、防曇剤、帯電防止剤、顔料、染料、有機質フィラー等、通常ポリオレフィンに添加して使用される種々公知の配合剤が添加されてよい。
【0027】
本発明の難燃性シート(A)の厚さは0.02〜0.5mmであり0.02mm未満ではシート強度や成形性に劣り、0.5mmを超えると柔軟性に劣るばかりかコスト高になる。
【0028】
本発明では、難燃性シート(A)の強度や柔軟性を改良する目的で、前記難燃性シート(A)の少なくとも一面にポリオレフィン系樹脂またはシート(A)よりも難燃剤の含有率の少ない樹脂よりなる層(補強層)を積層する。ポリオレフィン樹脂に難燃剤を添加すると、添加量が増加すると柔軟性や強度が低下する傾向にある。従って、上記補強層はシート(A)よりも難燃剤の含有率の少ない樹脂よりなる層が使用される。補強層に含まれる難燃剤は、シート(A)と比べて、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して、好ましくは10質量部以上、より好ましくは20質量部以上少なく使用される。補強層の難燃剤含有量は、より具体的にはポリオレフィン樹脂100質量部に対して0〜50質量部、さらに好ましくは0〜30質量部である。強度のみを考慮すればポリオレフィン樹脂のみが好ましいが、難燃性についての要求が厳しい場合には上記範囲で難燃剤を添加した方が好ましい。
【0029】
補強層に使用されるポリオレフィン樹脂は、シート(A)に使用できるポリオレフィン樹脂であるが、強度や柔軟性の調整のしやすさやコストの面でポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン―1―ブテン共重合体、エチレン―1―ヘキセン共重合体、エチレン―1―ヘプテン共重合体、エチレン―1―オクテン共重合体、エチレン―酢酸ビニル共重合体である。
【0030】
必要により補強層に使用される難燃剤は、シート(A)に使用するものと同じものが使用できる。
補強層の厚さは、0.002〜0.005mm、好ましくは0.005〜0.03mmの範囲である。
この樹脂に対しても本発明の目的を損なわない範囲で、シート(A)で使用できる公知の配合剤が添加してもよい。
【0031】
3層以上の場合には樹脂としてはポリオレフィン樹脂の他ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテル樹脂等ハロゲン系樹脂やアイオノマー樹脂以外が一般的に使用できる。
本発明でシート(A)及び補強層に使用する樹脂組成物は汎用の熱可塑性樹脂と充填材の分散技術が応用できロール(カレンダー)混練や押出機(2軸押出機、ニーダー)混練などが擧げられる。
ポリオレフィン樹脂はペレットまたは顆粒状で押出機に使用することができ、特に微粒を使用する必要はない。
【0032】
樹脂シート(全体)の20℃での弾性率は1×108〜1×109Paであり、1×108Pa以上、1×109Pa以下であれば柔軟性が適当でハンドリング性に優れ好ましい。
なお弾性率は岩本製作所製動的粘弾性測定装置により周期2πrad、振幅歪み0.5%の条件で引張り法で20℃で測定された値とした。
【0033】
樹脂シートは公知の方法により成形することができる。カレンダー、押出、インフレーション、エマルジョンコーティング、プレス等の方法を組み合わせてシート成形を行い、加熱後のニップロール間ラミネート、プレス、コーティング、共押出等の方法で積層加工を行う。特に共押出が効率的である。
【0034】
【実施例】
実施例1
密度0.92のポリエチレンペレット100質量部に対し、メラミンシアヌレートを200質量部をヘンシェルミキサーで混合し、同方向2軸押出機により200℃で混練押出して一旦ペレット化した。
次いで難燃性シート(A)層として上記ペレットを、また補強層として密度が0.92であるポリエチレンペレットを用いて、Tダイ共押出機により押出温度200℃で共押出し、各厚さ0.15mm(難燃性シート)0.01mm(補強層)の計0.16mmの2層の樹脂シートを得た。このシートの弾性率は9.6×108Paであり、以下の評価を行ったところ表2に示す性能を示した。
【0035】
<シート加工性>
○:容易にシート状に成形加工できる。
△:シート加工性は若干○より劣るが、シートの温度、シートの引き取り速度などを調整すれば良好にシートを成形加工できる。
×:シートに穴があいたり破断する。
<難燃性試験>
UL94のV試験またはVTM試験を行って評価した。
○:V試験でV=0およびVTM試験でVTM=0に合格。
△:V試験でV=0またはVTM試験でVTM=0に合格。
×:V試験でV=0およびVTM試験でVTM=0に不合格。
<柔軟性>
水平方向に面を上下にして長さ100mmとなるように無荷重で片持ちしたときの反対側端部のたわみ長さを測定した。
○:70mm以上で容易にシートをセッティングできる。
△:70mm以上でも軟質すぎてセッティングに手間取る。
×:70mm未満。
<機械的特性>
JIS K7127の引張り試験を行った。
○:引張強度が5×108Pa以上でかつ伸びが10%以上。
△:引張強度が5×108Pa未満または伸びが10%未満。
×:引張強度が5×108Pa未満でかつ伸びが10%未満。
<コスト>
既存の安価なポリエチレン樹脂単体からなる厚さ150μmの樹脂シートを基準にして比較した。
○:ポリエチレンシートの2倍未満。
△:ポリエチレンシートの2〜3倍。
×:ポリエチレンシートの3倍以上。
【0036】
実施例2〜18、比較例1〜4
実施例1の首記記述と表1での記述の対応にならい表1のとおりに各々加工し、実施例1同様に評価・判定を行った。結果を表2に示す。
なお、実施例1の内容と方法の面で異なり特に補足の必要な中身については以下に示す。
実施例2〜9、17、18及び比較例1
表1に示す各種樹脂に、各種難燃剤を各部数混合し、同方向2軸押出機により200℃で分散・ペレット加工してから、同方向Tダイ押出機により押出温度200℃にて表1に示す厚さの難燃性の単層シートまたは積層シートを得た。
【0037】
【表1】
*PE:ポリエチレン、EVA:エチレン酢酸ビニル共重合体、EB:エチレンブテン―1共重合体、ρ:比重、VA:酢酸ビニル質量含量
MC:メラミンシアヌレート、M:メラミン、MS:硫酸メラミン、DCDA:ジシアンジアミド、GS:スルファミン酸グアニジン、M:MS=2:1:メラミンシアヌレートとメラミンの質量比2:1の混合物
片:難燃層の片面積層、両:難燃層の両面積層
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明によって、難燃性が充分で、しかも簡単な方法で物性の良好な難燃シートを得ることができた。
【発明の属する技術分野】
本発明は、難燃性樹脂シートに関し、特に原子力発電所等における養生用樹脂シートとして好適な難燃性樹脂シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、上記の用途に対して各種シートが提案されている。
例えばポリアミド樹脂にメラミンシアヌレートを添加した難燃性樹脂組成物が知られている。しかしながら、ポリアミド樹脂は、フィルムやシートに加工すると、硬くて使いづらい。薄肉化する方法が開示されているが、薄肉化したシートは、柔軟性や強度等が劣るので物性的に不十分である。(特許文献1)やナイロンエラストマーを使用する方法が開示されているが、特殊なポリマーを用いるのでコスト高になり、また生産性も不十分である。
【0003】
また、別の提案ではエチレン−酢酸ビニル共重合体系親水性ディスパージョンまたはウレタン系樹脂水性ディスパージョンに高濃度のジシアンジアミドを配合してなるシートを基礎とする難燃シートが開示されている。(特許文献2)この方法では、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)親水性ディスパージョンについて説明すると、EVAは、通常高温でのラジカル重合法が用いられるので、ペレットの形状で得られ、粉末状では得られない。これを親水性ディスパージョンにするには、先ずペレットを粉砕等の手段で微粉末にし、次いで界面活性剤等を添加して親水性ディスパージョンにする必要があり、非常に複雑な工程を必要とする。さらに、得られたディスパージョンから難燃シートにするには実施例によると、上記親水性ディスパージョンに難燃剤を添加し複雑な操作で混合して水性難燃性ディスパージョンにし、さらに樹脂フィルム上に延流塗布し、加熱炉中で段階的に昇温加熱して水分を除去して難燃シートを作製する。このように開示された発明ではEVA親水性ディスパージョン、水性難燃性ディスパージョン及び難燃シートを作製する工程が複雑でしかも多数の装置を必要とする。
【0004】
また、これには少なくとも一面に熱可塑性樹脂フイルムを積層したシートが記載されているが、積層したシート全体の難燃性確保のため大量の難燃剤を混合分散しなければならず、工程の煩雑さやコスト高の面や生産性の面で充分とは言えなかった。
【0005】
また、ポリオレフィン100質量部にグリシン、イソシアヌル酸、メラミンシアヌレート及び炭酸グアニジンより選ばれた1種以上の難燃剤を10〜50質量部からなる難燃性フィルムが開示されている。(特許文献3)しかし、この方法では難燃剤の使用量が少ないので、難燃性が不十分であった。
さらには、残灰が少なく、柔軟な難燃性樹脂フィルムの開発が必要で従来、ポリオレフィンに、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム等の無機系難燃剤やハロゲン系難燃剤を添加することが行われ、無機系難燃剤を多量に添加した場合には、製品を焼却したときに大量の灰が生じるため、放射能に汚染される可能性のある場所に使うには好ましくなく、ハロゲン系難燃剤を添加した場合には、焼却時に酸性ガスやポリハロゲン化ダイオキシン類の発生等の問題があった。
【0006】
【特許文献1】
特開平2001―31780号公報
【特許文献2】
特開平2001−47567号公報
【特許文献3】
特開平2001−206961号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の状況に鑑みてなされたものである。即ち、難燃性が充分でありながら製品を焼却したときに大量の灰が生じることなく、しかも簡単な方法で物性の良好な難燃シートを得る方法を課題とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は以下の発明により構成される。
[A] ポリオレフィン樹脂100質量部に対し、メラミン、メラミンシアヌレート、硫酸メラミン、ジシアンジアミドまたはスルファミン酸グアニジンより選ばれた少なくとも一種の難燃剤を50質量部を超え、300質量部以下を含む難燃性シート(A)。
【0009】
[B] ポリオレフィン樹脂が粉末またはペレットを用いて得られたAに記載の難燃性シート。
【0010】
[C] AまたBに記載の難燃性シート(A)に、シート(A)の少なくとも一つの表面にポリオレフィン系樹脂またはシート(A)よりも難燃剤の含有率の少ない樹脂よりなる層(以下補強層と称する)を積層してなることを特徴とする難燃性シート。
【0011】
[D] 補強層が、難燃性シート(A)よりもメラミン、メラミンシアヌレート、硫酸メラミン、ジシアンジアミドまたはスルファミン酸グアニジンより選ばれた少なくとも一種の難燃剤の含有率が少ない樹脂よりなり、該難燃剤の含有量が、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して50質量部以下である[C]に記載の難燃シート。
【0012】
[E] 難燃性シート(A)が、ポリオレフィン樹脂100質量部に対しメラミンシアヌレートを50質量部を超え300質量部以下を含むことを特徴とする[A]〜[D]の何れかに記載の難燃性シート。
【0013】
[F] 難燃性シート(A)が、ポリオレフィン樹脂100質量部に対しメラミンを50質量部を超え300質量部以下を含むことを特徴とする[A]〜[D]の何れかに記載の難燃性シート。
【0014】
[G] 難燃性シート(A)が、ポリオレフィン樹脂100質量部に対しメラミン、及びメラミンシアヌレート、ジシアンジアミドまたはスルファミン酸グアニジンより選ばれた少なくとも一種の合計量が50質量部を超え300質量部以下を含むことを特徴とする[A]〜[D]の何れかに記載の難燃性シート。
【0015】
[H] 2層以上の積層構造からなる樹脂シートで、1層が[A]、[B]、[E]〜[G]の何れかに記載の難燃性樹脂シート(A)、少なくとも他の1層が請求項[C]または[D]の補強層からなる樹脂シートで全体の厚さが0.022〜0.60mmであることを特徴とする樹脂シート。
【0016】
[I] 3層の積層構造からなる樹脂シートで、1層が[A]、[B]、[E]〜[G]の何れかに記載の難燃性樹脂シート(A)、少なくとも他の1層が請求項[C]または[D]記載の補強層からなる樹脂シートで全体の厚さが0.024〜0.60mmであることを特徴とする樹脂シート。
【0017】
[J] 樹脂シートの20℃での弾性率が1×108〜1×109PaであるA〜Iの何れかに記載の樹脂シート。
【0018】
[K] ポリオレフィン樹脂が酢酸ビニル含量5〜40質量%のエチレン酢酸ビニル共重合体からなるA〜Jの何れかに記載の樹脂シート。
【0019】
[L] 工事に際して、工事現場に敷設し汚染防止目的の養生用シートに使われるA〜Kの何れかに記載の樹脂シート。
【0020】
本発明により難燃性や機械強度が維持され、かつ、柔軟性確保、コスト低減、工程の簡素化、大量灰分の軽減、環境汚染物質の発生防止が可能となった。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明では、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して、メラミン、メラミンシアヌレート、硫酸メラミン、ジシアンジアミドまたはスルファミン酸グアニジンより選ばれた少なくとも一種の難燃剤を50質量部を超え、300質量部以下を含む組成物から難燃性のシート(A)が製造される。
【0022】
難燃性シート(A)の製造に使用されるポリオレフィン樹脂はオレフィン系モノマーの(共)重合体であって、製膜性を有していればよく、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ1―ブテン、エチレン―プロピレン共重合体、エチレン―1―ブテン共重合体、エチレン―1―ペンテン共重合体、エチレン―1―ヘキセン共重合体、エチレン―4―メチル―1―ペンテン共重合体、エチレン―1―ヘプテン共重合体、エチレン―1―オクテン共重合体、エチレン―酢酸ビニル共重合体、エチレン―(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、エチレン―プロピレン―1―ブテン共重合体、エチレン―プロピレン―ジエン共重合体等が擧げられ、特にエチレン―酢酸ビニル共重合体が好適である。
【0023】
エチレン―酢酸ビニル共重合体は、好ましくは酢酸ビニル含量5〜40質量%、より好ましくは10〜30質量%で、MI(メルトインデックス)が1〜10のエチレン酢酸ビニル共重合体であり、5質量%以上では難燃効果や柔軟化効果が良好で、40質量%を以下であれば軟かさが適当で加工性がよく、市販品としてごく一般的であるので安価に入手できる。ポリオレフィン樹脂は1種類単独で使用してもよく、2種類以上をブレンドしてもよい。
【0024】
ポリオレフィン樹脂に添加される難燃剤としてはメラミン、メラミンシアヌレート、硫酸メラミン、ジシアンジアミドまたはスルファミン酸グアニジンより選ばれた少なくとも一種が用いられる。特にポリオレフィン樹脂としてエチレン―酢酸ビニル共重合体を選択した場合には難燃性において効果的であり、中でも難燃効果やコストの面でメラミンもしくは/またはメラミンシアヌレートが好適でさらに比較すればメラミンが効果的である。
【0025】
これら難燃剤の平均粒径は強いて擧げれば50μm以下さらには10μm以下が好ましく、50μm以下であれば樹脂中への均一分散性が良好で難燃性や強度が良好である。難燃剤の添加量の合計は、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して50質量部を超え300質量部以下、好ましくは100〜250質量部である。50質量部以下では難燃効果に劣り300質量部以上では樹脂への分散やシート成形の加工性や柔軟性、コストの面で劣る。
【0026】
これら難燃剤の他本発明の目的を損なわない範囲で、具体的にはハロゲンや金属(化合物)を除いた耐熱安定剤、耐侯安定剤、可塑剤、滑剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、核剤、流滴剤、防曇剤、帯電防止剤、顔料、染料、有機質フィラー等、通常ポリオレフィンに添加して使用される種々公知の配合剤が添加されてよい。
【0027】
本発明の難燃性シート(A)の厚さは0.02〜0.5mmであり0.02mm未満ではシート強度や成形性に劣り、0.5mmを超えると柔軟性に劣るばかりかコスト高になる。
【0028】
本発明では、難燃性シート(A)の強度や柔軟性を改良する目的で、前記難燃性シート(A)の少なくとも一面にポリオレフィン系樹脂またはシート(A)よりも難燃剤の含有率の少ない樹脂よりなる層(補強層)を積層する。ポリオレフィン樹脂に難燃剤を添加すると、添加量が増加すると柔軟性や強度が低下する傾向にある。従って、上記補強層はシート(A)よりも難燃剤の含有率の少ない樹脂よりなる層が使用される。補強層に含まれる難燃剤は、シート(A)と比べて、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して、好ましくは10質量部以上、より好ましくは20質量部以上少なく使用される。補強層の難燃剤含有量は、より具体的にはポリオレフィン樹脂100質量部に対して0〜50質量部、さらに好ましくは0〜30質量部である。強度のみを考慮すればポリオレフィン樹脂のみが好ましいが、難燃性についての要求が厳しい場合には上記範囲で難燃剤を添加した方が好ましい。
【0029】
補強層に使用されるポリオレフィン樹脂は、シート(A)に使用できるポリオレフィン樹脂であるが、強度や柔軟性の調整のしやすさやコストの面でポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン―1―ブテン共重合体、エチレン―1―ヘキセン共重合体、エチレン―1―ヘプテン共重合体、エチレン―1―オクテン共重合体、エチレン―酢酸ビニル共重合体である。
【0030】
必要により補強層に使用される難燃剤は、シート(A)に使用するものと同じものが使用できる。
補強層の厚さは、0.002〜0.005mm、好ましくは0.005〜0.03mmの範囲である。
この樹脂に対しても本発明の目的を損なわない範囲で、シート(A)で使用できる公知の配合剤が添加してもよい。
【0031】
3層以上の場合には樹脂としてはポリオレフィン樹脂の他ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテル樹脂等ハロゲン系樹脂やアイオノマー樹脂以外が一般的に使用できる。
本発明でシート(A)及び補強層に使用する樹脂組成物は汎用の熱可塑性樹脂と充填材の分散技術が応用できロール(カレンダー)混練や押出機(2軸押出機、ニーダー)混練などが擧げられる。
ポリオレフィン樹脂はペレットまたは顆粒状で押出機に使用することができ、特に微粒を使用する必要はない。
【0032】
樹脂シート(全体)の20℃での弾性率は1×108〜1×109Paであり、1×108Pa以上、1×109Pa以下であれば柔軟性が適当でハンドリング性に優れ好ましい。
なお弾性率は岩本製作所製動的粘弾性測定装置により周期2πrad、振幅歪み0.5%の条件で引張り法で20℃で測定された値とした。
【0033】
樹脂シートは公知の方法により成形することができる。カレンダー、押出、インフレーション、エマルジョンコーティング、プレス等の方法を組み合わせてシート成形を行い、加熱後のニップロール間ラミネート、プレス、コーティング、共押出等の方法で積層加工を行う。特に共押出が効率的である。
【0034】
【実施例】
実施例1
密度0.92のポリエチレンペレット100質量部に対し、メラミンシアヌレートを200質量部をヘンシェルミキサーで混合し、同方向2軸押出機により200℃で混練押出して一旦ペレット化した。
次いで難燃性シート(A)層として上記ペレットを、また補強層として密度が0.92であるポリエチレンペレットを用いて、Tダイ共押出機により押出温度200℃で共押出し、各厚さ0.15mm(難燃性シート)0.01mm(補強層)の計0.16mmの2層の樹脂シートを得た。このシートの弾性率は9.6×108Paであり、以下の評価を行ったところ表2に示す性能を示した。
【0035】
<シート加工性>
○:容易にシート状に成形加工できる。
△:シート加工性は若干○より劣るが、シートの温度、シートの引き取り速度などを調整すれば良好にシートを成形加工できる。
×:シートに穴があいたり破断する。
<難燃性試験>
UL94のV試験またはVTM試験を行って評価した。
○:V試験でV=0およびVTM試験でVTM=0に合格。
△:V試験でV=0またはVTM試験でVTM=0に合格。
×:V試験でV=0およびVTM試験でVTM=0に不合格。
<柔軟性>
水平方向に面を上下にして長さ100mmとなるように無荷重で片持ちしたときの反対側端部のたわみ長さを測定した。
○:70mm以上で容易にシートをセッティングできる。
△:70mm以上でも軟質すぎてセッティングに手間取る。
×:70mm未満。
<機械的特性>
JIS K7127の引張り試験を行った。
○:引張強度が5×108Pa以上でかつ伸びが10%以上。
△:引張強度が5×108Pa未満または伸びが10%未満。
×:引張強度が5×108Pa未満でかつ伸びが10%未満。
<コスト>
既存の安価なポリエチレン樹脂単体からなる厚さ150μmの樹脂シートを基準にして比較した。
○:ポリエチレンシートの2倍未満。
△:ポリエチレンシートの2〜3倍。
×:ポリエチレンシートの3倍以上。
【0036】
実施例2〜18、比較例1〜4
実施例1の首記記述と表1での記述の対応にならい表1のとおりに各々加工し、実施例1同様に評価・判定を行った。結果を表2に示す。
なお、実施例1の内容と方法の面で異なり特に補足の必要な中身については以下に示す。
実施例2〜9、17、18及び比較例1
表1に示す各種樹脂に、各種難燃剤を各部数混合し、同方向2軸押出機により200℃で分散・ペレット加工してから、同方向Tダイ押出機により押出温度200℃にて表1に示す厚さの難燃性の単層シートまたは積層シートを得た。
【0037】
【表1】
*PE:ポリエチレン、EVA:エチレン酢酸ビニル共重合体、EB:エチレンブテン―1共重合体、ρ:比重、VA:酢酸ビニル質量含量
MC:メラミンシアヌレート、M:メラミン、MS:硫酸メラミン、DCDA:ジシアンジアミド、GS:スルファミン酸グアニジン、M:MS=2:1:メラミンシアヌレートとメラミンの質量比2:1の混合物
片:難燃層の片面積層、両:難燃層の両面積層
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明によって、難燃性が充分で、しかも簡単な方法で物性の良好な難燃シートを得ることができた。
Claims (12)
- ポリオレフィン樹脂100質量部に対し、メラミン、メラミンシアヌレート、硫酸メラミン、ジシアンジアミドまたはスルファミン酸グアニジンより選ばれた少なくとも一種の難燃剤を50質量部を超え、300質量部以下を含む難燃性シート(A)。
- ポリオレフィン樹脂が粉末またはペレットを用いて得られた請求項1記載の難燃性シート。
- 請求項1または2に記載の難燃性シート(A)に、シート(A)の少なくとも一つの表面にポリオレフィン系樹脂またはシート(A)よりも難燃剤の含有率の少ない樹脂よりなる層(以下補強層と称する)を積層してなることを特徴とする難燃性シート。
- 補強層が、難燃性シート(A)よりもメラミン、メラミンシアヌレート、硫酸メラミン、ジシアンジアミドまたはスルファミン酸グアニジンより選ばれた少なくとも一種の難燃剤の含有率が少ない樹脂よりなり、該難燃剤の含有量が、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して50質量部以下である請求項3に記載の難燃シート。
- 難燃性シート(A)が、ポリオレフィン樹脂100質量部に対しメラミンシアヌレートを50質量部を超え300質量部以下を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の難燃性シート。
- 難燃性シート(A)が、ポリオレフィン樹脂100質量部に対しメラミンを50質量部を超え300質量部以下を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の難燃性シート。
- 難燃性シート(A)が、ポリオレフィン樹脂100質量部に対しメラミン、及びメラミンシアヌレート、ジシアンジアミドまたはスルファミン酸グアニジンより選ばれた少なくとも一種の合計量が50質量部を超え300質量部以下を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の難燃性シート。
- 2層以上の積層構造からなる樹脂シートで、1層が請求項1、2、5〜7の何れかに記載の難燃性樹脂シート(A)、少なくとも他の1層が請求項3または4に記載の補強層からなる樹脂シートで全体の厚さが0.022〜0.60.mmであることを特徴とする樹脂シート。
- 3層の積層構造からなる樹脂シートで、1層が請求項1、2、5〜7の何れかに記載の難燃性樹脂シート(A)、少なくとも他の1層が請求項3または4に記載の補強層からなる樹脂シートで全体の厚さが0.024〜0.60mmであることを特徴とする樹脂シート。
- 樹脂シートの20℃での弾性率が1×108〜1×109Paである請求項1〜9の何れかに記載の樹脂シート。
- ポリオレフィン樹脂が酢酸ビニル含量5〜40質量%のエチレン酢酸ビニル共重合体からなる請求項1〜10の何れかに記載の樹脂シート。
- 工事に際して、工事現場に敷設し汚染防止目的の養生用シートに使われる請求項1〜11何れかに記載の樹脂シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003094577A JP2004300279A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 難燃性シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003094577A JP2004300279A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 難燃性シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004300279A true JP2004300279A (ja) | 2004-10-28 |
Family
ID=33407105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003094577A Pending JP2004300279A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 難燃性シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004300279A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006255982A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Tokyo Printing Ink Mfg Co Ltd | 難燃性積層体 |
KR100769045B1 (ko) | 2006-07-12 | 2007-10-22 | 주식회사 유니버샬켐텍 | 지방산 함유 멜라민 시아누레이트 난연제 및 이의 제조방법 |
JP2008238479A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Railway Technical Res Inst | 難燃材とその製造方法及び鉄道車両の床材 |
JP2012255167A (ja) * | 2007-06-20 | 2012-12-27 | Nankyo Efunika Kk | 難燃性粉体組成物、難燃性樹脂組成物、難燃性樹脂成形体及び難燃性樹脂発泡成形体 |
JP2013139499A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-18 | Okamoto Kk | 難燃性合成樹脂フィルム及びその製造方法 |
JP2017100357A (ja) * | 2015-12-01 | 2017-06-08 | 三菱樹脂株式会社 | 難燃性シート被覆金属板 |
JP2019023294A (ja) * | 2017-01-25 | 2019-02-14 | 積水化学工業株式会社 | 熱膨張性耐火シート |
-
2003
- 2003-03-31 JP JP2003094577A patent/JP2004300279A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006255982A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Tokyo Printing Ink Mfg Co Ltd | 難燃性積層体 |
JP4700378B2 (ja) * | 2005-03-16 | 2011-06-15 | 東京インキ株式会社 | 難燃性積層体 |
KR100769045B1 (ko) | 2006-07-12 | 2007-10-22 | 주식회사 유니버샬켐텍 | 지방산 함유 멜라민 시아누레이트 난연제 및 이의 제조방법 |
JP2008238479A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Railway Technical Res Inst | 難燃材とその製造方法及び鉄道車両の床材 |
JP2012255167A (ja) * | 2007-06-20 | 2012-12-27 | Nankyo Efunika Kk | 難燃性粉体組成物、難燃性樹脂組成物、難燃性樹脂成形体及び難燃性樹脂発泡成形体 |
JP2013139499A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-18 | Okamoto Kk | 難燃性合成樹脂フィルム及びその製造方法 |
JP2017100357A (ja) * | 2015-12-01 | 2017-06-08 | 三菱樹脂株式会社 | 難燃性シート被覆金属板 |
JP2019023294A (ja) * | 2017-01-25 | 2019-02-14 | 積水化学工業株式会社 | 熱膨張性耐火シート |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6294337B2 (ja) | 膨張可能なグラファイトを含有する熱可塑性膜 | |
JP2002293973A (ja) | ポリプロピレン系多孔質フィルム及びその製造方法 | |
KR101816875B1 (ko) | 폴리프로필렌 친환경 바닥재 및 이의 시공방법 | |
JPH0362738B2 (ja) | ||
KR100375876B1 (ko) | 섬유 코팅용 폴리올레핀계 수지 조성물 및 이를 이용하여 제조된 코팅 필름 | |
JP4592986B2 (ja) | 長尺床材 | |
JP6026228B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂積層フィルム及び太陽電池バックシート | |
JP2004300279A (ja) | 難燃性シート | |
JP3345896B2 (ja) | 積層フィルム | |
JP5153166B2 (ja) | エチレン共重合体を含有する架橋物及び架橋発泡物並びにそれらを含む積層体 | |
JP4584613B2 (ja) | 樹脂組成物およびその用途 | |
KR100444297B1 (ko) | 폴리올레핀계 수지 조성물을 포함하는 섬유의 제조방법 | |
JP3271301B2 (ja) | 積層フィルム | |
JPH11172582A (ja) | ノンハロゲン難燃性ポリオレフィンレザー | |
JP2004299235A (ja) | 難燃性積層シート | |
JP6520138B2 (ja) | 樹脂組成物、樹脂シート、積層シート及び発泡壁紙 | |
JP2006205433A (ja) | 複合シート | |
JP3461951B2 (ja) | ポリオレフィン組成物 | |
JP6607064B2 (ja) | 多層樹脂シート、積層シート、多層樹脂シートの製造方法、積層シートの製造方法及び発泡壁紙の製造方法 | |
WO2019044784A1 (ja) | 樹脂組成物、成形体及び樹脂組成物の製造方法 | |
JP2005120487A (ja) | エチレン・α−オレフィン共重合体を用いた壁紙およびその製造方法 | |
JP4498859B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及びその成形体 | |
JP4813397B2 (ja) | 導電性シート及び電子部品包装用成形品 | |
JP2010072378A (ja) | 看板用難燃性シート | |
JP4700378B2 (ja) | 難燃性積層体 |