JP2004299713A - 現像カートリッジの梱包用緩衝装置及び該梱包用緩衝装置を備えた梱包資材 - Google Patents

現像カートリッジの梱包用緩衝装置及び該梱包用緩衝装置を備えた梱包資材 Download PDF

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Abstract

【課題】現像カートリッジの長手方向に作用する衝撃力に対する緩衝作用を増強し、共振時における内部振動を低く抑えることによって、現像カートリッジからのトナーの漏出を防止する。
【解決手段】本発明の梱包用緩衝装置29は現像カートリッジ1の端面に直接当接し緩衝作用をする第1緩衝作用部39と、第1緩衝作用部39に掛かった力を分散させる第2緩衝作用部41と、第2緩衝作用部41によって分散された力を更に分散させる第3緩衝作用部43とを備えている。また本発明の梱包資材25は現像カートリッジ1の周胴部を覆う支持内筒27と、支持内筒27両端に装着される梱包用緩衝装置29と、これらによって保持された現像カートリッジ1を収納する包装箱31とを備えており、現像カートリッジ1と梱包用緩衝装置29との間には所定寸法の空隙部33が形成されている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばレーザプリンタやデジタル複写機等の画像形成装置に対して装着される、トナーを使用して現像を行なう、現像カートリッジを梱包する場合に使用する緩衝装置及びこの緩衝装置を備えた包装資材に係り、特に、現像カートリッジの長さ方向に作用する衝撃力を和らげ、発生した振動を吸収するようにした現像カートリッジの梱包用緩衝装置及び該梱包用緩衝装置を備えた梱包資材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザプリンタやデジタル複写機等の画像形成装置では、トナーを使用して現像を行なう現像カートリッジが使用されている。現像カートリッジは、トナーと現像ローラ等とが一体となった着脱式のカートリッジで、現像ローラの回転軸には回転軸に駆動力を伝えるギヤ列が設けられている。このような現像カートリッジを保管、運搬する場合には下記特許文献1、2に示すように、現像カートリッジの端部に例えば発泡スチロールによって構成される緩衝部材を宛がい、この緩衝部材によって外部からの衝撃が直接現像カートリッジに伝わらないように、現像カートリッジを宙に浮いた状態で保持し、包装箱に収納していた。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−313481号公報
【特許文献2】
特開平11−288155号公報
【0004】
また、現像カートリッジにはトナーが収容されており、現像カートリッジの長手方向でトナーの移動量が大きくなることから、現像カートリッジの長手方向でより大きな緩衝作用ないし振動吸収作用が求められる。図12は、従来の現像カートリッジの梱包用緩衝装置101を示す側断面図である。現像カートリッジ103の長手方向に衝撃力が作用し、現像カートリッジ103が長手方向に移動すると、現像カートリッジ103の端面は現像カートリッジ103の長手方向の軸線L上に設けられている第1緩衝体105に当接し、第1緩衝体105を押圧する。
【0005】
第1緩衝体105に作用した力は、第2緩衝体107における端面部109に伝達され、更に脚部111を介して、その応力が分散された形で床面F等に伝達される。尚この際、梱包用緩衝装置101に作用した衝撃力は第1緩衝体105及び第2緩衝体107における脚部111の圧縮変形、第2緩衝体107における端面部109の撓み変形及び第2緩衝体107における脚部111による応力分散作用によって和らげられ、発生した振動は吸収される。
【0006】
また、現像カートリッジ103に作用する衝撃力や振動が許容値を超えて過大になると、現像カートリッジ103内のトナーが外部に漏れるおそれが生ずる。この場合の許容値の目安としては、落下等の衝撃力に対しては加速度が25G(Gは重力加速度)、振動に対しては加速度が1.5Gの外部振動をかけた時、内部振動が共振時において加速度が3G程度とされている。従って、梱包用緩衝装置101には、加速度25Gの衝撃力に耐えられ、尚且つ、内部振動が共振時において3G以上にならないようにする緩衝作用ないし振動吸収作用が求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図12に示す従来の梱包用緩衝装置101にあっては、現像カートリッジ103が隙間なく、第1緩衝体105に対して当接した状態で保持されているため、該現像カートリッジ103の長手方向に加速度1.5Gの外部振動を掛けた時、その振動が直接伝達され、内部振動は、共振時において更に増幅されて7G程度にまで達してしまう。この場合、現像カートリッジ103と第1緩衝体105の間に空隙を設ければ、上記内部振動を小さくすることができると考えられるが、空隙を設けることによって現像カートリッジ103に作用する衝撃力の加速度が増大してしまうため、耐衝撃力の点で上記条件を満たさなくなってしまう。
【0008】
そこで、本発明の目的は、現像カートリッジの長手方向に作用する衝撃力に対する緩衝作用を増強することであり、加えて共振時における内部振動を低く抑えることで、現像カートリッジからのトナーの漏出を防止し得る現像カートリッジの梱包用緩衝装置および該梱包用緩衝装置を備えた梱包資材を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、トナーと現像ローラとが一体となった現像カートリッジを梱包する場合に使用される緩衝装置であって、前記緩衝装置は現像カートリッジを挟むように現像カートリッジの長手方向両端部に対して設けられており、現像カートリッジの端面に直接当接し、緩衝作用をする第1緩衝作用部と、第1緩衝作用部にかかった力を分散させる第2緩衝作用部と、第2緩衝作用部によって分散された力を更に分散させる第3緩衝作用部とを備えていることを特徴とする。
【0010】
この態様によれば、現像カートリッジの長手方向に作用する衝撃力ないし振動は第1緩衝作用部によって一旦弱められ、更に第2緩衝作用部と第3緩衝作用部によって分散されるから、衝撃力に対する緩衝作用ないし振動吸収作用の増強が図られ、現像カートリッジからのトナーの漏出は生じない。
【0011】
また本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記第1緩衝作用部は板状の部材であり、現像カートリッジからの力を第1緩衝作用部が撓み変形することによって和らげ、発生した振動を吸収するようにしたことを特徴とする。この態様によれば、現像カートリッジの長手方向に作用する衝撃力ないし振動は第1緩衝作用部の撓み変形によって弱められ、弱められた衝撃力ないし振動が第2緩衝作用部に伝達されるから、延いては全体としての緩衝作用ないし振動吸収作用の増強を図ることができる。
【0012】
また本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、前記第2緩衝作用部は第1緩衝作用部に係る応力作用領域の外方に位置する柱状の部材であり、第1緩衝作用部に掛かった力を均等に分散すると共に、第2緩衝作用部が圧縮変形することによって第2緩衝作用部に掛かった力を和らげ、発生した振動を吸収するようにしたことを特徴とする。この態様によれば、第1緩衝作用部に伝達された衝撃力ないし振動が第3緩衝作用部に対して直接伝達される事態が防止され、第1緩衝作用部の撓み変形を助長するように作用すると共に、第2緩衝作用部による応力分散作用と自らの圧縮変形によって上記衝撃力ないし振動は更に弱められた形で第3緩衝作用部に伝達されるから、延いては全体としての緩衝作用ないし振動吸収作用の増強を図ることができる。
【0013】
また本発明の第4の態様は、第1〜第3のいずれかの態様において、前記第3緩衝作用部は第2緩衝作用部からの力を直接受ける板状の端面部を有する内筒ホルダと、端面部に掛かる応力作用領域の外方に位置し、端面部に分散して掛かった力を更に均等に分散する脚部とを備えており、端面部が撓み変形すると共に、脚部が圧縮変形することによって、端面部に掛かった力を和らげ、発生した振動を吸収するようにしたことを特徴とする。この態様によれば、第2緩衝作用部からの衝撃力ないし振動が床面等に対して直接伝達される事態が防止され、端面部の撓み変形を助長するように作用すると共に、脚部による応力分散作用と、端面部の撓み変形と脚部の圧縮変形とによって、上記衝撃力ないし振動は更に一層弱められた形で床面等に伝達されるから、延いては全体としての緩衝作用ないし振動吸収作用の増強を図ることができる。
【0014】
また本発明の第5の態様は、第1〜第4のいずれかの態様において、前記第1緩衝作用部の材質は段ボールであり、前記第2緩衝作用部及び第3緩衝作用部の材質は発泡材であることを特徴とする。
この態様によれば、梱包用緩衝装置の小型、軽量化及び材料コストの削減が達成される。ここで、発泡材の素材としては、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポロプロピレン(PP)等が挙げられる。
【0015】
また本発明の第6の態様は、第1〜第5のいずれかの態様に記載の梱包用緩衝装置を備えて成る、現像カートリッジを梱包するための包装資材であって、前記包装資材は現像カートリッジの周胴部を覆い、端面が開放された支持内筒と、支持内筒両端の開口部に装着される前記梱包用緩衝装置と、支持内筒と梱包用緩衝装置によって保持された状態の現像カートリッジを収納する包装箱とを備えており、現像カートリッジと梱包用緩衝装置との間には支持内筒の長さ寸法によって設定される所定寸法の空隙部が形成されていることを特徴とする。この態様によれば、現像カートリッジと梱包用緩衝装置との間に形成されている空隙部の存在により、特に現像カートリッジの長手方向に作用する振動が直接伝達される事態が防止され、共振時における内部振動を弱めることができる。また、現像カートリッジの長手方向に作用する衝撃力に対しては、梱包用緩衝装置の有する上述の優れた緩衝作用が発揮されるから、トナーの漏出は生じない。
【0016】
また本発明の第7の態様は、請求項6において、前記支持内筒と現像カートリッジとの間には気泡シートが設けられていることを特徴とする。この態様によれば、気泡シートによるエアクッション作用によって現像カートリッジの長手方向と直交する方向にも緩衝作用ないし振動吸収作用が発揮される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る現像カートリッジの梱包用緩衝装置及び該梱包用緩衝装置を備えた梱包資材を図示の実施の形態を例にとって具体的に説明する。尚、以下の説明では最初に梱包対象である現像カートリッジの構成について説明し、次いで本発明の梱包用緩衝装置を中心に本発明の梱包資材の構成について具体的に説明する。またこれに続いて現像カートリッジの長手方向に衝撃力ないし振動が作用した場合の梱包用緩衝装置の作動状態について説明し、最後に本発明の効果を確認するために行なった振動試験の条件及び結果について触れた後、本発明の他の実施の形態に言及する。
【0018】
図1は本発明の梱包資材の梱包途中の状態を示す分解斜視図である。図2は本発明の梱包用緩衝装置を示す分解斜視図である。図3は本発明の梱包対象である現像カートリッジ及びこれに装着する保護カバーを示す分解斜視図である。また図4は梱包状態の梱包資材を長手方向に破断した状態を示す側断面図であり、図5は梱包用緩衝装置の平面図である。また図6〜8は梱包用緩衝装置の作動状態を示しており、このうち図6は現像カートリッジの長手方向に衝撃力ないし振動が作用した場合における梱包用緩衝装置の第1段階の作動状態を示す側断面図、図7は同上第2段階の作動状態を示す側断面図、図8は同上第3段階の作動状態を示す側断面図である。
【0019】
図3は画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタに対して装着される現像カートリッジ1を示している。現像カートリッジ1は図3に示す如く2つのハウジング部材が一体的に組み合わされて、本体となるハウジング3が形成されている。ハウジング3内にはトナーを収容するための図示しないトナー収容部が形成されており、トナー収容部にはトナーを撹拌するために複数の図示しない撹拌片が形成されている。現像カートリッジ1は回転軸を中心に回転する図示しないロータリー現像ユニットに対して装着され、ロータリー現像ユニットの回転に伴ってトナー収容部内のトナーが撹拌片に沿って落下することによって撹拌されるようになっている。
【0020】
またトナー収容部には、供給ローラ5(Sローラとも言う)が、ハウジング3に対して回転可能な状態で配置されている。供給ローラ5の外側には、現像ローラ7(Dローラとも言う)が供給ローラ5と接触し、ハウジング3に対して回転可能な状態で配置されている。尚、トナー収容部内のトナーは供給ローラ5の表面に付着し、更に現像ローラ7の表面に擦り付けられて、所定厚みのトナー層となって、図示しない感光体ドラムに向けて排出される。
【0021】
また図3には、このような現像カートリッジ1を保管ないし運搬する場合に使用される保護カバー15が併せて図示されている。保護カバー15は現像ローラ7の保護を目的とするローラカバー部17と、ギヤ列13の保護を目的とするギヤカバー部19とを備えることによって構成されている。またローラカバー部17の長手方向中央の上下には、保護カバー15の着脱作業時に手掛かりとなる指掛け部21が設けられている。
【0022】
このような現像カートリッジ1は保護カバー15が装着された状態で本発明の梱包資材25によって梱包され、保管ないし運搬に供される。梱包資材25は図1、4に示す如く現像カートリッジ1の周胴部を覆う支持内筒27と、支持内筒27の両端の開口部に装着される本発明の梱包用緩衝装置29と、これらによって保持された状態の現像カートリッジ1を収納する包装箱31とを備えている。
【0023】
支持内筒27は両端面が開放された角筒状の部材で、一例として段ボールを材料として形成される。支持内筒27の長さ寸法は現像カートリッジ1の長さ寸法より幾分長めになっていて、後述する本発明の梱包用緩衝装置29を装着した状態において、現像カートリッジ1と梱包用緩衝装置29との間には所定寸法の空隙部33が形成されるようになっている。尚、空隙部33の寸法は現像カートリッジ1の長さ寸法や重量等に応じて適宜調整できるが、概ね、10mm程度以下となるように設定する。因みに本実施の形態では空隙部33を一例として7mmに設定した。
【0024】
また支持内筒27と現像カートリッジ1との間には、横断面方向、即ち現像カートリッジ1の長手方向と直交する方向にも空間が設けられていて、この空間には気泡シート35が装填される。現像カートリッジ1は保護カバー15を取り付けた状態で防湿袋37に入れられ、更に矩形状に裁断された気泡シート35によって、その周胴部を巻かれ、気泡シート35によって周胴部が保護された状態で支持内筒27内に収容されているのである。尚、防湿袋37は遮光性を具備するものが好ましい。
【0025】
本発明の梱包用緩衝装置29は、支持内筒27内に収容された現像カートリッジ1を挟むようにして、現像カートリッジ1の長手方向両端部に対して一基ずつ設けられている。これらの梱包用緩衝装置29を区別する場合には、最初に衝撃力ないし振動が作用する(図4において下側に位置する)側の梱包用緩衝装置を符号29A、これを受けて次に衝撃力ないし振動が作用する(図4において上方に位置する)側の梱包用緩衝装置を符号29Bとして両者を識別する。尚、両者の構成は同一であるので、以下に述べる構成部材については同一の符号を使用する。
【0026】
梱包用緩衝装置29は、現像カートリッジ1の端面に直接当接し、緩衝作用をする第1緩衝作用部39と、第1緩衝作用部39に掛かった力を分散させる第2緩衝作用部41と、第2緩衝作用部41によって分散された力を更に分散させる第3緩衝作用部43とを備えている。このうち第1緩衝作用部39は、例えば段ボールによって形成される板状の部材であり、現像カートリッジ1からの力を自らが撓み変形することによって和らげ、発生した振動を吸収する役割を有している。
【0027】
第2緩衝作用部41は、次に述べる第3緩衝作用部39における内筒ホルダ45の端面部47から立ち上げられる短寸の4本の角柱状部材49によって構成されており、図5に示す如く第1緩衝作用部39に掛かる応力作用領域Aの外方に位置するように設けられている。尚、本明細書において使用する「応力作用領域Aの外方」とは、応力作用領域Aと一部オーバーラップして外方に位置するような場合も包含する比較的寛容な意味で使用するものである。この点後述する「応力作用領域Bの外方」も同義である。第2緩衝作用部41は第1緩衝作用部39に掛かった力を角柱状部材49に均等に分散すると共に、各角柱状部材49が圧縮変形することによって第2緩衝作用部41に掛かった力を和らげ、発生した振動を吸収する役割を有している。
【0028】
第3緩衝作用部43は支持内筒27の端面開口を塞ぐキャップ状の内筒ホルダ45と、脚部53とを備えている。内筒ホルダ45は一端面が開放された角筒容器状の部材であり、閉塞された端面部47は第2緩衝作用部41からの力を直接受ける部分となっている。また端面部47の周縁から立ち上げられている周壁部55は支持内筒27と丁度嵌り合う口径寸法を有しており、支持内筒27の端面は内筒ホルダ45における端面部47に当接することで位置決めされている。
【0029】
周壁部55を構成する4枚の側壁中央には、周壁部55の高さ方向に沿い、尚且つ外方に張り出すように断面台形状の位置決めリブ57が設けられている。この位置決めリブ57は図4に示す如く包装箱31に収納された状態において、包装箱31の内壁面に当接し、現像カートリッジ1の長手方向と直交する方向の位置決めを行う作用を有している。
【0030】
第2緩衝作用部41が設けられている側と反対側の端面部47の裏面には、端面部47に分散して掛かった力を更に均等に分散する4本の脚部53が設けられている。脚部53は端面部47に掛かる応力作用領域Bの外方に位置し、端面部47のコーナ部から外方に放射状に張り出すようにして設けられている。脚部53の形状は矩形断面を有し、側面視(厳密には側面45°の方向から見て)逆台形状で、端面部47側で断面積が大きく、先端に行くに従って、先窄まり状に断面積が小さくなるように形成されている。尚、脚部53の高さ寸法は図4に示す如く包装箱31内に収納された状態において、包装箱31と脚部53との間にガタができないような寸法に設定されている。
【0031】
また脚部53の端面部47との接続部上方には、脚部53と一体に構成され、周壁部55のコーナ部から外方に向けて放射状に延びる矩形断面のコーナ位置決めリブ59が設けられている。このコーナ位置決めリブ59の先端側のコーナ部は、面取りされており、包装箱31に収納された状態において、包装箱31のコーナ部近傍の内壁面に当接し、位置決め作用を奏するように構成されている。
【0032】
このような第3緩衝作用部43は、端面部47に分散して掛かった力を更に均等に脚部53に分散すると共に、端面部47の撓み変形と、脚部53の圧縮変形とによって、端面部47に掛かった力を和らげ、発生した振動を吸収する役割を有している。また支持内筒27によって保持された現像カートリッジ1を包装箱31内において、宙に浮かせた状態で保持するスペーサとしての役割を有している。第2緩衝作用部41及び第3緩衝作用部43の材質としては一例として発泡スチロールが適用できる。発泡材の他の素材としては、ポリエチレン(PE)、ポロプロピレン(PP)等が挙げられる。
【0033】
次に、本発明の梱包用緩衝装置29に対して現像カートリッジ1の長手方向に衝撃力ないし振動が作用した場合の作動状態を図6に示す第1段階、図7に示す第2段階、図8に示す第3段階に分けて説明する。
【0034】
1)第1段階(図6参照)
この段階は、梱包用緩衝装置29に最初に衝撃力ないし振動が作用した場合の作動状態を示している。例えば、現像カートリッジ1が収納された梱包状態の梱包資材25を長手方向が鉛直方向に向くようにして落下させた場合を考えると、落下による衝撃力Pは床面Fから下側に位置する梱包用緩衝装置29Aに作用し、第3緩衝作用部43における脚部53、端面部47、そして第2緩衝作用部41における角柱状部材49、第1緩衝作用部39と伝搬し、現像カートリッジ1に到達し、現像カートリッジ1を突き上げるような力となって作用する。
【0035】
尚この時、脚部53及び角柱状部材49の圧縮変形により、その衝撃力Pは幾分軽減された形で現像カートリッジ1に伝達される。またこの時、現像カートリッジ1の上面と上方の梱包用緩衝装置29Bにおける第1緩衝作用部39との間には空隙部33が形成されているから、現像カートリッジ1自体は直接そのダメージを受けることなく、上方に移動するだけである。
【0036】
2)第2段階(図7参照)
この段階は、上方に移動した現像カートリッジ1によって伝達された衝撃力Pが上方の梱包用緩衝装置29Bによって和らげられ、発生した振動が吸収される場合の作動状態を示している。衝撃力Pによって突き上げられ、上方に移動した現像カートリッジ1はその端面が最初に第1緩衝作用部39に当接する。この場合、衝撃力Pは第1緩衝作用部39の撓み変形によって幾分和らげられ、更に第2緩衝作用部41における各角柱状部材49によって分散され、角柱状部材49の圧縮変形によって弱められた形で一次減衰衝撃力P1となって、第3緩衝作用部43における端面部47に伝達され、その反力として現像カートリッジ1に再び伝達され、現像カートリッジ1を下方に移動させる。
【0037】
3)第3段階(図8参照)
この段階は、下方に移動した現像カートリッジ1による一次減衰衝撃力P1が下方の梱包用緩衝装置29Aによって和らげられ、発生した振動が吸収される場合の作動状態を示している。この段階でも第2段階と同様、第1緩衝作用部39、第2緩衝作用部41、第3緩衝作用部43の順で一次減衰衝撃力P1は伝搬し、端面部47に伝達された一次減衰衝撃力P1は端面部47の撓み変形によって和らげられ、更に脚部53によって分散され、脚部53の圧縮変形によって弱められた形で更に小さな二次減衰衝撃力P2となって床面Fに伝達される。
【0038】
そして、床面Fからの反力が再び梱包用緩衝装置29Aに伝わり、上記第1〜3段階の作動状態を繰り返してその衝撃力と発生した振動は減衰し収束に至るのである。尚、上記第1〜3段階の梱包用緩衝装置29の作動状態は現像カートリッジ1が収納された包装箱31を水平に載置し、この状態で現像カートリッジ1の長手方向に衝撃力や振動が作用した場合にも同様に適用される。
【0039】
次に、本発明の効果を確認するために行なった振動試験の条件とその効果について説明する。使用した振動試験機は、株式会社振研製の3方向振動試験機であり、現像カートリッジ1が収納された包装箱31を振動台上に水平に載置し、現像カートリッジ1の長手方向(Y方向とする)と、これと直交する水平1方向(X方向とする)と垂直1方向(Z方向とする)の3方向に次のような条件で振動を加えた。
【0040】
即ち、X、Y、Zの3方向全てに各20分ずつ、加速度1.5G、周波数5〜55Hzの外部振動を加え、現像カートリッジ1に生ずる内部振動の値を測定した。内部振動は、共振時において各方向とも3G以下となり、トナーの漏出は確認されなかった。また、現像カートリッジ1を収納した包装箱31を、現像カートリッジ1の長手方向が鉛直方向に向くようにして落下試験を行なったが、加速度25Gの衝撃力に充分耐えられることが確認され、トナーの漏出は生じなかった。
【0041】
本発明の現像カートリッジの梱包用緩衝装置29及び該梱包用緩衝装置29を備えた梱包資材25は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行なうことも勿論可能である。例えば第1緩衝作用部39の形状は、矩形平板状に限らず、図9(a)に示す如く、円板状等他の形状であってもよいし、第2緩衝作用部41と一体になった図9(b)に示す如くドーム状、あるいは図9(c)に示す形状のもの等であっても構わない。また、第1緩衝作用部39の材質は、段ボールに限らず、ボール紙等の厚紙や発泡スチロールあるいはウレタンスポンジ等、各種の材料が使用できる。
【0042】
また、第2緩衝作用部41も角柱状部材49の本数を少なくしたり、更に増設することも可能である。また図10(a)に示す如く、円柱状部材61や図10(b)に示す如く半球状部材63を複数本ないし複数個配設することによって構成することも可能である。また図10(c)に示す如く、半リング状部材65を2個配設したもの、図10(d)に示す如く、リング状部材67を1個のみ設けることによって第2緩衝作用部41を構成することも可能である。また第2緩衝作用部41の材質は、発泡スチロールに限らず、ウレタンスポンジや段ボール等各種の材料が使用できる。
【0043】
また、第3緩衝作用部39における内筒ホルダ45の形状は、種々の形状が採用できるが、例えば支持内筒27が円筒形状であれば、これに対応して円筒形状にしてもよいし、内筒ホルダ45の内部空間のみを円柱状に刳り貫くようにすることも可能である。また、第3緩衝作用部43の材質は、第2緩衝作用部41と同様発泡スチロールに限らず、ウレタンスポンジや段ボール等各種の材料が使用できる。この他、第1緩衝作用部39、第2緩衝作用部41、第3緩衝作用部43は、それぞれ別体の部材によって構成し、接着材等によってこれらを接合するという構造であってもよいし、材質が同じであれば、一体の部材として成形することも可能である。また、第2緩衝作用部41は、第3緩衝作用部43における端面部47に対してのみ設けられる他、図11に示す如く、周壁部55にも支持させ、周壁部55から内側に張り出すようにして設けられるものであっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の梱包資材の分解斜視図である。
【図2】本発明の梱包用緩衝装置の分解斜視図である。
【図3】現像カートリッジ及び保護カバーの分解斜視図である。
【図4】梱包状態の梱包資材を示す側断面図である。
【図5】梱包用緩衝装置の平面図である。
【図6】梱包用緩衝装置の第1段階の作動状態を示す側断面図である。
【図7】梱包用緩衝装置の第2段階の作動状態を示す側断面図である。
【図8】梱包用緩衝装置の第3段階の作動状態を示す側断面図である。
【図9】第1緩衝作用部の他の態様を示す斜視図である。
【図10】第2緩衝作用部の他の態様を示す斜視図である。
【図11】第3緩衝作用部の他の態様を示す側断面図である。
【図12】従来の梱包用緩衝装置の構造を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 現像カートリッジ、 3 ハウジング、 5 供給ローラ、
7 現像ローラ、 9 通気口、11 シール部材、13 ギヤ列、
15 保護カバー、17 ローラカバー部、19 ギヤカバー部、
21 指掛け部、25 梱包資材、27 支持内筒、29 梱包用緩衝装置、29A (最初に作用する)梱包用緩衝装置、
29B (次に作用する)梱包用緩衝装置、31 包装箱、33 空隙部、
35 気泡シート、37 遮光袋、39 第1緩衝作用部、
41 第2緩衝作用部、43 第3緩衝作用部、45 内筒ホルダ、
47 端面部、49 角柱状部材、53 脚部、55 周壁部、
57 位置決めリブ、59 コーナ位置決めリブ、61 円柱状部材、
63 半球状部材、65 半リング状部材、67 リング状部材、
A (第1緩衝作用部に掛かる)応力作用領域、
B (端面部に掛かる)応力作用領域、 P 衝撃力、
P1 一次減衰衝撃力、P2 二次減衰衝撃力、 F 床面

Claims (7)

  1. トナーと現像ローラとが一体となった現像カートリッジを梱包する場合に使用される緩衝装置であって、前記緩衝装置は現像カートリッジを挟むように現像カートリッジの長手方向両端部に対して設けられると共に、現像カートリッジの端面に直接当接し、緩衝作用をする第1緩衝作用部と、第1緩衝作用部にかかった力を分散させる第2緩衝作用部と、第2緩衝作用部によって分散された力を更に分散させる第3緩衝作用部とを備えていることを特徴とする現像カートリッジの梱包用緩衝装置。
  2. 請求項1において、前記第1緩衝作用部は板状の部材であり、現像カートリッジからの力を第1緩衝作用部が撓み変形することによって和らげ、発生した振動を吸収するようにしたことを特徴とする現像カートリッジの梱包用緩衝装置。
  3. 請求項1または2において、前記第2緩衝作用部は第1緩衝作用部に係る応力作用領域の外方に位置する柱状の部材であり、第1緩衝作用部に掛かった力を均等に分散すると共に、第2緩衝作用部が圧縮変形することによって第2緩衝作用部に掛かった力を和らげ、発生した振動を吸収するようにしたことを特徴とする現像カートリッジの梱包用緩衝装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、前記第3緩衝作用部は第2緩衝作用部からの力を直接受ける板状の端面部を有する内筒ホルダと、端面部に掛かる応力作用領域の外方に位置し、端面部に分散して掛かった力を更に均等に分散する脚部とを備えており、前記端面部が撓み変形すると共に、脚部が圧縮変形することによって、端面部に掛かった力を和らげ、発生した振動を吸収するようにしたことを特徴とする現像カートリッジの梱包用緩衝装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、前記第1緩衝作用部の材質は段ボールであり、前記第2緩衝作用部及び第3緩衝作用部の材質は発泡材であることを特徴とする現像カートリッジの梱包用緩衝装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の梱包用緩衝装置を備えて成る、現像カートリッジを梱包するための包装資材であって、前記包装資材は現像カートリッジの周胴部を覆い、端面が開放された支持内筒と、支持内筒両端の開口部に装着される前記梱包用緩衝装置と、支持内筒と梱包用緩衝装置によって保持された状態の現像カートリッジを収納する包装箱とを備えており、現像カートリッジと梱包用緩衝装置との間には支持内筒の長さ寸法によって設定される所定寸法の空隙部が形成されていることを特徴とする現像カートリッジの梱包用緩衝装置を備えた梱包資材。
  7. 請求項6において、前記支持内筒と現像カートリッジとの間には気泡シートが設けられていることを特徴とする現像カートリッジの梱包用緩衝装置を備えた梱包資材。
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