JP2004299658A - 電気錠制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トランスファ接点を備えたリードスイッチS1、S2と、プルアップ抵抗15a、15bとプルアップ電源16からなるプルアップ回路17a、17bとから構成される位置検出手段11と、施錠位置と解錠位置の間をスライドするロッキングロッド113を制御する制御手段10とを備えた電気錠制御装置に、2組の位置検出手段11を制御手段10に並列に結線し、一方のリードスイッチS1をリードスイッチS1がOFF状態でリードスイッチ内の回路を閉じ、リードスイッチS1がON状態でリードスイッチ内の回路を開くように結線し、他方のリードスイッチS2をリードスイッチS2がOFF状態でリードスイッチ内の回路を開き、リードスイッチS2がON状態でリードスイッチ内の回路を閉じるように結線する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気錠の故障診断を行う電気錠制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気錠の施錠・解錠を行う電気錠制御装置には従来から施錠位置と解錠位置との間をスライドするロッキングロッドの位置を検知する位置検出手段が設けられている。ロッキングロッドに数多くの位置検出手段を設け、全ての位置検出手段が一致しているか否かによって位置検出手段が故障しているか否かを判断している。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−254266号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電気錠制御装置では、位置検出手段の数を増やすことで信頼性を確保しているため、部品点数が増加し、装置全体の大型化、および製造コストの増大を引き起こしていた。
【0005】
そこで本発明は、装置全体の大型化、および製造コストを増大することなく故障を検知することができる電気錠制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、共通接点とノーマル・オープン接点とノーマル・クローズ接点とからなるトランスファ接点を備えたリードスイッチと、プルアップ抵抗とプルアップ電源からなるプルアップ回路とから構成される位置検出手段と、施錠位置と解錠位置の間をスライドするロッキングロッドを制御する制御手段とを備え、この制御手段に該共通接点が接続され、該ノーマル・クローズ接点が接地され、該制御手段と共通接点との間に該プルアップ抵抗の一端側が結線され、該プルアップ抵抗の他端側にプルアップ電源が結線された電気錠制御装置であって、2組の前記位置検出手段が前記制御手段に並列に結線され、一方のリードスイッチは、このリードスイッチがOFF状態でリードスイッチ内の回路を閉じ、このリードスイッチがON状態でリードスイッチ内の回路を開くように結線され、他方のリードスイッチは、このリードスイッチがOFF状態でリードスイッチ内の回路を開き、このリードスイッチがON状態でリードスイッチ内の回路を閉じるように結線されたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電気錠制御装置において、前記電気錠制御装置によって電動ステアリングロック装置が制御され、車体側制御装置に前記制御手段の故障検出信号が出力されることを特徴とする。
【0008】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明によれば、2組の位置検出手段で位置検出手段が故障しているか否かを判断することができるので、装置全体の大型化、および製造コストを増大することなく故障を検知することができる。
【0009】
請求項2に記載の本発明によれば、電動ステアリングロック装置の制御装置において、請求項1と同様の効果が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態としての電動ステアリングロック装置の電気錠制御装置について、図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は本実施形態のステアリングロック装置の正面断面図で、図2は図1のA−A線に沿った断面図、図3は本実施形態の電気錠制御装置の回路図、図4は本実施形態の電気錠制御装置のロジックマトリクスである。
【0012】
本実施形態のステアリングロック装置100は、車両のステアリングコラム(不図示)に設置されている。
【0013】
図1、図2に示されるように、ステアリングロック装置100には、ロック機構110と電気錠制御装置1とが備えられている。ロック機構110は、駆動力を供給するモータ111と、モータ111の駆動軸に連結され、回転運動を往復運動に変換するカム機構112と、カム機構112に連結され、解錠位置と施錠位置の間をスライドするロッキングロッド113とから構成されている。また、ロック機構110には、解錠状態のロッキングロッド113が不用意に施錠されないように解錠保持手段120が設けられている。
【0014】
解錠保持手段120は、ロッキングロッド113に設けられた係合部121に先端の係止部123が係合・解除自在にスライドするスライダ122と、スライダ122を磁力をによってスライドさせるソレノイド124から構成されている。
【0015】
電気錠制御装置1は、制御手段10と位置検出手段11を備えている。制御手段10は、乗員から発せられる解錠指令、施錠指令に応じてモータ111を駆動するとともに、位置検出手段11の出力からロッキングロッド113が所定の位置に保持されているか否かを判断する。そして、乗員から発せられた指令とロッキングロッド113の位置が異なる場合、および位置検出手段11が故障していると判断した場合には、車体側制御装置(不図示)に故障検知信号を出力する。位置検出手段11は、スライダ122がロッキングロッド113と係合状態か、解除状態かを検知することでロッキングロッド113が施錠位置にあるか解錠位置にあるかを認識する。
【0016】
ロッキングロッド113が施錠位置にある場合、スライダ122の先端部は係合部121とは係合せずにロッキングロッド113の側面に当接しているので、位置検出手段11を構成するリードスイッチS1、S2はOFFの状態である。また、ロッキングロッド113が解錠位置にある場合、スライダ122の先端部は係合部121と係合するので、スライダ122は係合位置にスライドする際にリードスイッチS1、S2をON状態にする。
【0017】
図3に示されるように、電気錠制御装置1は、共通接点12a、12bとノーマル・オープン接点13a、13bとノーマル・クローズ接点14a、14bとからなるトランスファ接点を備えたリードスイッチS1、S2と、プルアップ抵抗15a、15bとプルアップ電源16からなるプルアップ回路17a、17bとから構成される2組の位置検出手段11と、施錠位置と解錠位置の間をスライドするロッキングロッド113を制御する制御手段10とから構成され、2組の位置検出手段11は制御手段10に並列に結線されている。
【0018】
両リードスイッチS1、S2は、制御手段10の端子M1、M2に各共通接点12a、12bがそれぞれ接続されるとともに、両ノーマル・クローズ接点14a、14bが接地されている。そして、各端子M1、M2と各共通接点12a、12bとの間にプルアップ抵抗15a、15bの一端側が結線され、プルアップ抵抗15a、15bの他端側にプルアップ電源16が結線されている。
【0019】
そして、一方のリードスイッチS1は、施錠状態(リードスイッチS1がOFF状態)でリードスイッチ内の回路を閉じ、解錠状態(リードスイッチS1がON状態)でリードスイッチ内の回路を開くように結線されている。これにより、故障していない正常な状態では、施錠状態で端子M1は接地されるので、制御手段10にはLOW電圧が入力され、解錠状態で端子M1にはプルアップ電源16の電圧が印加されるので、制御手段10にはHI電圧が入力される。
【0020】
また、他方のリードスイッチS2は、施錠状態でリードスイッチ内の回路を開き、解錠状態でリードスイッチ内の回路を閉じるように結線されている。これにより、故障していない正常な状態では、施錠状態で端子M2にはプルアップ電源16の電圧が印加されるので、制御手段10にはHI電圧が入力され、解錠状態で端子M2は接地されるので、制御手段10にはLOW電圧が入力される。
【0021】
制御手段10には、図4に示されるような、ロジックマトリクスが記録され、端子M1、M2に入力される電圧によってリードスイッチS1、S2の故障検出を行うとともに、制御手段10は、ロッキングロッド113を操作する前後で端子M1、M2に入力される電圧を検出し、故障検出を行っている。
【0022】
リードスイッチS1、S2が故障していない正常な状態では、施錠状態で端子M1にはLOW電圧が入力され、端子M2にはHI電圧が入力されるとともに、解錠状態で端子M1にはHI電圧が入力され、端子M2にはLOW電圧が入力される。
【0023】
ところが、リードスイッチS1が開いたまま閉じなくなった場合に、施錠状態では端子M1にHI電圧が入力されるので故障であると判断されるが、解錠状態では、正常状態でも端子M1にHI電圧が入力されるため、このままでは故障を検出できない。しかし、施錠状態から解錠状態に移行する、あるいは解錠状態から施錠状態に移行する際に、端子M1に入力される電圧に変化が生じないため、リードスイッチS1が故障していると判断される。
【0024】
リードスイッチS1が閉じたまま開かなくなった場合に、施錠状態では正常な状態と同様の電圧が端子M1に入力されるため、このままでは故障を検出できないが、施錠状態から解錠状態に移行する、あるいは解錠状態から施錠状態に移行する際に、端子M1に入力される電圧に変化が生じないため、リードスイッチS1が故障していると判断される。
【0025】
また、リードスイッチS2が開いたまま閉じなくなった場合に、施錠状態では正常な状態と同様の電圧が端子M2に入力されるため、このままでは故障を検出できないが、施錠状態から解錠状態に移行する、あるいは解錠状態から施錠状態に移行する際に、端子M2に入力される電圧に変化が生じないため、リードスイッチS2が故障していると判断される。
【0026】
リードスイッチS2が閉じたまま開かなくなった場合に、施錠状態では端子M2にLOW電圧が入力されるので故障であると判断されるが、解錠状態では、正常状態でも端子M2にLOW電圧が入力されるため、このままでは故障を検出できない。しかし、施錠状態から解錠状態に移行する、あるいは解錠状態から施錠状態に移行する際に、端子M2に入力される電圧に変化が生じないため、リードスイッチS2が故障していると判断される。
【0027】
さらに、端子M1と端子M2が短絡した場合には、両端子M1、M2に入力される電圧が常に同じなので、故障していると判断される。
【0028】
以上の構成により、電動ステアリングロック装置に制御手段10と2組の位置検出手段11からなる電気錠制御装置1を設けることで、位置検出手段が故障しているか否かを判断することができるので、装置全体の大型化、および製造コストを増大することなく故障を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の電気錠装置が組込まれたステアリングロック装置の長手方向の中心線に沿った断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】本実施形態の電気錠装置の回路図である。
【図4】本実施形態の電気錠装置のロジックマトリクスである。
【符号の説明】
1…電気錠制御装置
10…制御手段
11…位置検出手段
12a、12b…共通接点
13a、13b…オープン接点
14a、14b…クローズ接点
15a、15b…プルアップ抵抗
16…プルアップ電源
17a、17b…プルアップ回路
113…ロッキングロッド
S1、S2…リードスイッチ
Claims (2)
- 共通接点とノーマル・オープン接点とノーマル・クローズ接点とからなるトランスファ接点を備えたリードスイッチと、
プルアップ抵抗とプルアップ電源からなるプルアップ回路とから構成される位置検出手段と、
施錠位置と解錠位置の間をスライドするロッキングロッドを制御する制御手段とを備え、
この制御手段に該共通接点が接続され、
該ノーマル・クローズ接点が接地され、
該制御手段と共通接点との間に該プルアップ抵抗の一端側が結線され、
該プルアップ抵抗の他端側にプルアップ電源が結線された電気錠制御装置であって、
2組の前記位置検出手段が前記制御手段に並列に結線され、
一方のリードスイッチは、このリードスイッチがOFF状態でリードスイッチ内の回路を閉じ、このリードスイッチがON状態でリードスイッチ内の回路を開くように結線され、
他方のリードスイッチは、このリードスイッチがOFF状態でリードスイッチ内の回路を開き、このリードスイッチがON状態でリードスイッチ内の回路を閉じるように結線されたことを特徴とする電気錠制御装置。 - 請求項1に記載の電気錠制御装置において、
前記電気錠制御装置によって電動ステアリングロック装置が制御され、
車体側制御装置に前記制御手段の故障検出信号が出力されることを特徴とする電気錠制御装置。
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JP2016088182A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | 株式会社ユーシン | 電動ステアリングロック装置 |
CN106785691A (zh) * | 2017-02-28 | 2017-05-31 | 西安特锐德智能充电科技有限公司 | 一种充电系统电子锁控制系统及控制方法 |
CN111098723A (zh) * | 2018-10-26 | 2020-05-05 | 上海汽车集团股份有限公司 | 一种充电口电子锁控制方法和系统 |
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- 2003-04-01 JP JP2003098430A patent/JP3974548B2/ja not_active Expired - Lifetime
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