JP2004299413A - 印刷用ポンプ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 印刷用ポンプ制御装置に関し、コスト増を抑えながら制御系の信号へノイズが極力入りこまないようにし、機械速度の変動に対してもインキ供給量や湿し水供給量を適切に制御できるようにする。
【解決手段】 印刷用ポンプ装置のステッピングモータSPの回転を制御することにより印刷用ポンプIPからのインキ供給量又は湿し水供給量をそれぞれ制御する印刷用ポンプ制御装置であって、印刷用ポンプ装置SP,IPが複数集まってなるグループ毎に設けられたローカルCPU24をそなえ、ローカルCPU24は、印刷速度に関するポンプ速度データと画線率データに基づくカラム調整データとを通信データとして受信して、この通信データに基づいて上記の各ステッピングモータSPの回転を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、輪転印刷機に備えられるインキポンプ制御装置として用いて好適の印刷用ポンプ制御装置に関し、特に、それぞれ複数の印刷用ポンプ装置を有する複数の印刷装置と各印刷装置で印刷された印刷を処理する複数の折機とを選択的に組み合わせて使用するのに適した、印刷用ポンプ制御装置に関するものである。
図7〜図10に基いて従来のインキポンプ制御装置(印刷用ポンプ制御装置)について説明する。
図7は輪転印刷機の代表的な例である新聞輪転機の全体配置の例を示す。この新聞輪転機1では、給紙装置5から供給されるウエブ8が、印刷装置2,3,4を通って印刷を施された後、折機7に導入され折り・断裁を行なわれ、計数・梱包システムへ排出されるようになっている。
なお、この例では、印刷装置2は表裏1色刷ユニットとして、印刷装置3は表裏4色刷ユニットとして、印刷装置4は表4色,裏2色刷ユニットとしてそれぞれ構成される。図示する2つの印刷装置3については、互いに区別する場合は符号3にa,bを付して符号3a,3bで示す。また、この例では、複数の折機7a,7b,・・,7fがそなえられ、各折機7a,7b,・・,7fはそれぞれ別の機械として運転される。これらの折機7についても、互いに区別する場合は符号7にa〜fを付して符号7a〜7fで示す。印刷装置2〜4,折機7a,7b,・・,7f,ウエブ8等は、図面の都合上、一部のみを図示している。
このような各折機7a〜7fに連結される印刷ユニット2〜4等の運転状態は連結先の折機毎に異なる。そこで、従来は、各折機7毎に運転グループを形成できるように、印刷ユニット2,3,4等をクラッチ等の断接手段により機械的に連結可能に構成していた。そして、このクラッチの接続・切り離しを制御していた。例えば、横方向のどこかのクラッチを切ることにより、そこを運転グループの境目にして、所望の運転グループを形成するようにしていた。
ところが、近年、1色表裏印刷装置又は1色印刷装置毎に駆動モータを設け、機械的に連結しないで電気的に同期させて運転するいわゆるシャフトレスの輪転機が出現し、例えば図7の表裏4色刷ユニット3bに示すように上部表裏2色を印刷したウエブ8は折機7bのグループに属し速度V2で運転し、下部表裏2色を印刷したウエブ8は折機7aのグループに属し速度V1で運転するようなことが可能になった。この場合、他の折機7に属するウエブ8はそれぞれの速度Vで(例えば折機7に属するウエブ8は速度Vfで)運転することもある。これにより、印刷用供給ポンプとしてのインキポンプの運転のしかたが複雑になってきた。
図8は表裏1色刷ユニット2について示すもので、(A)はその側方から見た模式的な断面図、(B)はその模式的な正面図〔図8(A)のA矢視図〕、(C)はそのインキポンプユニット9の各インキポンプ装置の構成を示す模式的な側面図である。図8に示すように、一般に新聞輪転機用のウエブ8は4頁分の幅がある。そこで、印刷装置2のインキ供給装置では、上述の1頁単位にまとめたインキポンプユニット9からインキを供給する。
ここでは、図8(B)に示すように、各インキポンプユニット9は幅方向を8分割し、図8(C)に示すように、個々にインキポンプ15と駆動用ステッピングモータ16とからなるインキポンプ装置を設けている。即ち、インキポンプユニット9は8個のインキポンプ15と8個のステッピングモータ16とから構成されている。そして、インキはそれぞれのインキポンプ15からホース14を経由してインキレール13に送られる。
各インキポンプ15は、それが受け持つ領域の印刷面の画線率(インキが付着すべき面積の度合い)に応じ、かつ、機械速度(印刷速度)に応じたインキをインキレール13からインキローラ群10に供給する。これにより、インキはインキローラから版胴11の表面に装着された刷版の画線部に転移され、更に、ブランケット胴12に転移された後ウエブ8に転移し印刷を終了する。
図9はインキポンプ15の制御系統を示す模式的構成図である。図9に示すように、インキポンプ15を駆動するステッピングモータ16は、コントロールユニットCUにより制御されるようになっている。つまり、コントロールユニットCUは、印刷速度を検出するパルス出力部18からのパルス信号,画線率に応じた画線率データ,印刷結果を見てオペレータが操作した修正釦によるカラム微調データ(カラム微調整データ)といった外部からの信号を取り込み、印刷速度に応じたパルスを画線率データ及びカラム微調データに関連させたパルスに変換し、ステッピングモータ16へ伝え、インキポンプ15のインキ吐出量を制御する。このような技術は、例えば特公第2644181号等に開示されている。
ところで、上述のように近年シャフトレスの輪転機が出現したことによって、インキポンプ装置は多様な使い方がされるようになった。例えば図10に示すように上下に積み重ねられた多色の印刷装置(ここでは、一例として表裏4色刷ユニット3とする)の場合に、ラインW1上を走行するウェブ8及びラインW2上を走行するウェブ8のそれぞれの印刷装置3,3が別々の運転速度V1,V2で運転される可能性がある。
ところが、このような場合に、従来の制御方法で対応しようとすると、印刷速度を検出するパルス出力部18を各表裏印刷装置毎に設けるか又は各折機7に取り付けて配線で処理する必要がある。
しかし、後者のように、折機にパルス出力部18を設ける場合、複数の印刷装置と複数の折機との間に切換装置を設けてこの切換装置によって各印刷装置をどの折機(7a,7b,・・7f)と接続するかを切り換える必要があり、このように切換装置を経由させると制御系の信号にノイズが入り込む原因になる。
また、前者のように、印刷装置毎にパルス出力部18を設ける構成では、パルス出力部18の数が多くなるためコスト高になり、パルス出力部18の数に応じて必要とするノイズ対策の数が増えてしまう不具合や、ノイズによる障害が起こった場合の原因追求が複雑になるという不具合も生じる。
また、同じ画線率であっても機械速度変化度合い(印刷速度の変化度合い)に応じて出力パルス数を変えるような制御をすることは困難であり、機械速度の増速時はインキが不足気味となる状態を招き、減速時はインキが余り気味になる状態を招いてしまう。
なお、版面に対して湿し水を供給する湿し水給水手段として、上記のインキポンプと同様な印刷用ポンプを使用することが考えられるが、この場合にも上記と同様の課題が生じる。
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、コスト増を抑えながら制御系の信号へノイズが極力入りこまないようにするとともに、機械速度の変動に対してもインキ供給量や湿し水供給量を適切に制御することができるようにした、印刷用ポンプ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の印刷用ポンプ制御装置(請求項1)は、印刷機の印刷装置に備えられステッピングモータと該ステッピングモータにより駆動される印刷用ポンプとからなる複数の印刷用ポンプ装置に対して、該ステッピングモータの回転を制御することにより該印刷用ポンプからのインキ供給量又は湿し水供給量をそれぞれ制御する印刷用ポンプ制御装置であって、上記印刷用ポンプ装置が複数集まってなるグループ毎に設けられたローカルCPUをそなえ、上記の各ローカルCPUは、いずれも、印刷速度に関するポンプ速度データと画線率データに基づくカラム調整データとを通信データとして受信して、該通信データに基づいて上記の各ステッピングモータの回転を制御することを特徴としている。
また、本発明の印刷用ポンプ制御装置(請求項2)は、請求項1記載の装置において、該ローカルCPUは、それぞれアドレスを与えられ、該アドレス毎に該通信データを送信するリモートCPUをそなえ、該ローカルCPUは、該リモートCPUから送信されるデータを受信し、送信された該データが自アドレスのデータのときは該当するポンプ速度データと各カラム調整データを取り込み、各ポンプを取り込んだデータに基づいてポンプを回転させ、送信された該データが自アドレスのデータでないときは該当するポンプ速度データのみを取り込み、カラム調整データは前回と同じとみなして各ポンプを回転させるよう制御することを特徴としている。
本発明の印刷用ポンプ制御装置(請求項1)によれば、従来のように印刷用ポンプを制御するためのパルス出力部が不要になり、パルス配線系統も不要となるので、制御信号への外乱(ノイズ)の影響を受け難くなり、ノイズ等外乱への対策も容易にできる効果がある。さらに、例えばインキポンプのインキ吐出量が変動する頻度が大幅に減少させることができる上、部品,配線の複雑さが無くなり、初期価格、保守管理が容易になる効果がある。信号操作のみで容易に各種制御を設定変更できるため、シャフトレス輪転機への対応が容易になり、機械速度(印刷速度)の変動に対してもインキ供給量や湿し水供給量を適切に制御することが容易になる。
また、本発明の印刷用ポンプ制御装置(請求項2)によれば、データ処理量の増大を抑制して効率よい制御によって、機械速度(印刷速度)の変動にも適切に対応して、より速やかに希望の印刷品質を達成できるようになる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。なお、後述の各実施形態では、制御対象である印刷用ポンプとしてインクポンプを適用しているので、各実施形態では印刷用ポンプ制御装置をインキポンプ制御装置とも称して説明する。
まず、本発明の第1実施形態について説明すると、図1〜図5は本発明の第1実施形態としてのインキポンプ制御装置(印刷用ポンプ制御装置)を示すもので、図1はそのシステム構成図、図2はその要部システム構成図、図3はその制御にかかるデータ構成図、図4はその制御にかかる印刷速度に対するポンプ速度の関係を示す図、図5はその制御を説明するフローチャートである。
前述のように(図7参照)、印刷機(ここでは、新聞輪転機等の輪転印刷機)には、複数の折機7と、ウエブ8に印刷を施して設定された折機7に送る印刷装置(印刷ユニット)2,3,4とがそなえられる。本実施形態でも、複数(ここでは1番目からm番目までのm個)の印刷ユニットがそなえられており、各印刷ユニットを制御するために、図1に示すように、各印刷ユニット毎に(即ち、1番目からm番目までのm個の)印刷ユニット制御装置221 〜22m (何番目の装置かを区別しない場合には符号22と表記する)が設けられている。本インキポンプ制御装置(印刷用ポンプ制御装置)は、これらの印刷ユニット制御装置221 〜22m と、後述するマスタCPU21とをそなえて構成されている。
各印刷ユニット制御装置22は、複数(ここでは1胴目からn胴目までのn個)の印刷胴に対応するように、複数(n個)のインキポンプブロックIPB1 〜IPBn (各インキポンプブロックを区別しない場合はIPBと表記する)と、これらの各インキポンプブロックIPBに制御信号を出力するリモートCPU23とをそなえている。そして、各印刷ユニット制御装置22のリモートCPU23には、外部から、各印刷胴1〜nが接続している折機7a〜7f(以下、各折機を区別しない場合は単に7とも表記する)との関係データ,各折機の速度データ(印刷速度データ)V1 〜Vf (以下、各速度データを区別しない場合は単にVとも表記する),画線率データに基づくカラム調整用プリセットデータ及びオペレータ操作(修正動作)によるカラム微調データ等が入力されるようになっている。
なお、折機7a〜7fとの関係データ,各折機の速度データ,画線率データに基づくカラム調整用プリセットデータは、マスタCPU21を通じてリモートCPU23に入力され、カラム微調データは、オペレータ操作に応じて直接リモートCPU23に入力される。各折機の速度データVには、オペレータにより指示する速度に印刷機を制御するためにデータ化されたものが使用される。
このとき、マスタCPU21では、1胴目からn胴目までの各印刷胴と接続する折機を指定する信号(折機指定信号)を折機7a〜7fとの関係データ(折機に応じた指定のデータ)に変換して出力し、各折機への速度指示信号を折機の速度データ(印刷速度データ)V1 〜Vf に変換して出力し、画線率データをカラム調整用プリセットデータに変換して出力するようになっている。
リモートCPUでは、入力されたデータに基づいて、印刷速度データV1 〜Vf はインキポンプ駆動モータ用のポンプ速度データv1 〜vf に変換し、カラム調整プリセットデータとカラム微調データとはこれらを加減算してカラム調整データA111 〜AnkN に変換する。さらに、こうして変換されたデータ(ポンプ速度データv1 〜vf ,カラム調整データA111 〜AnkN )は、リモートCPUから、各インキポンプブロックIPBのローカルCPU2411〜241k,・・・,24n1〜24nk(各インキポンプブロックを区別しない場合は24と表記する)に送信されるようになっている。
なお、リモートCPU23と各ローカルCPU24との間は、通信バス等の通信線で接続されている。また、各ローカルCPU24の相互間にも通信線及び電源が接続されている。
また、外部から入力する折機の速度データ(印刷速度データ)Vは、各折機7に指示される速度値(デジタル値又はアナログ値)をマスタCPU21でデータ化して輪転印刷機の各種制御に使用するものを、各リモートCPU23にも送るようにしているものである。
また、カラム調整とは、各インキポンプIP1 〜IPN が分担している領域(この領域は新聞の頁の縦方向の領域を意味するので、カラムと称する)のインキ量調整を行なうことであり、全面インキを付着させる100%からインキを着けない0%までを調整するものである。
ここで、各インキポンプブロックIPBの構成を説明すると、図2に示すように、インキポンプブロックIPBには、印刷する頁(ここでは、1頁〜k頁あるものとする)に対応するようにして複数(k個)のローカルコントロールユニットLCU1 〜LCUk (各ローカルコントロールユニットを区別しない場合はLCUと表記する)がそなえられる。
さらに、各ローカルコントロールユニットLCUには、ローカル基板(ローカルCPU)上に設けられた制御回路24A及び励磁信号出力部EX1 〜EXN 及びモータドライバMD1 〜MDN と、複数(ここでは、N個)のインキポンプ装置251 〜25N とをそなえている。各インキポンプ装置251 〜25N は、印刷する頁を幅方向を分割した領域(例えば8分割)毎に設けられ、ステッピングモータSP1 〜SPN (図8の符号16参照)とこのステッピングモータSP1 〜SPN により駆動されるインキポンプIP1 〜IPN (図8の符号15参照)とから構成されている。なお、励磁信号出力部,モータドライバ,インキポンプ装置,ステッピングモータ,インキポンプについても複数あるものを区別しない場合には、励磁信号出力部EX,モータドライバMD,インキポンプ装置25,ステッピングモータSP,インキポンプIPと表記する。
リモートCPUでは、通信データを作成して、この通信データをアドレス順に各ローカルCPU24に送るようになっている。この通信データは、図3(C)に例示するようなデータ構造(データのフレーム)、即ち、スタート符号,アドレスデータ,ポンプ速度データ,カラム調整データ,訂正符号およびエンド符号等からなっている。
なお、アドレスは、図3(A)に示すように各印刷胴の各頁毎に親アドレスを取り、頁内の各インクポンプに対して図3(B)に示すように子アドレスを取っている。また、各アドレスのデータ(フレーム)には、各印刷胴1〜nのポンプ速度v1 〜vn が入っているが、カラム調整データAについては該当アドレスのデータのみが入っていて他のアドレスのデータは入っていない。
そして、各インキポンプブロックIPB(一胴分のコントロールブロック)の各ローカルコントロールユニットLCUに組込まれたローカルCPUは、次々に送られてくるデータから自分の印刷胴のポンプ速度データと、自分のアドレスのカラム調整データとを取り込み、励磁信号出力部EX1 〜EXN にて、各々のステッピングモータSPの励磁信号EXk1〜EXkNを演算し、この信号を対応するモータドライバMDへ送り、ステッピングモータSP,インキポンプIPを駆動して、インキを吐出させるようになっている。このとき、送られたデータが自アドレスのデータでない場合には、自胴のポンプ速度データのみ取り込み、カラム調整データは変化しないものとして速度修正するようにしている。
これは、速度修正は機械速度(印刷速度)Vの変化に対応して常時(即ち、ごく短い周期で)変更が必要であるが、カラム調整は常時行なう必要はなく、調整が必要とされた場合のみ、即ち、自アドレスのデータが来た時だけ行なえばよいためである。これにより、データ処理量の増大を抑制して効率よい制御によって、より速やかに希望の印刷品質を達成できるようにしているのである。
本発明の第1実施形態としてのインキポンプ制御装置(印刷用ポンプ制御装置)は、上述のように構成されているので、図5のフローチャートに示すように、インキポンプの制御が行なわれる。
まず、リモートCPUでは、データ作成を行なう(ステップS10)。つまり、リモートCPUでは、各印刷胴1〜nを接続する折機7に応じた指定のデータと、印刷速度データ(V1 ,V2 ,・・,Vf )と、画線率データに基づくカラム調整プリセットデータと、オペレータの操作によるカラム微調データとを外部から取り込み、印刷速度データ(V1 ,V2 ,・・,Vf )は印刷速度に対応させるポンプ速度データ(v1 ,v2 ,・・,vf )に変換し、カラム調整プリセットデータとカラム微調データとは両方の値を加減算したカラム調整データ(A111,A112,・・,AnkN)に変換する。
そして、図3(c)に例示するようなデータ構造(即ち、スタート符号,アドレスデータ,ポンプ速度データ,カラム調整データ,訂正符号およびエンド符号等からなるデータ)に加工する。アドレスは予め例えば図3(A),(B)に示すようにどこの印刷胴の何番目の頁のどのポンプかが特定できるように設定する。したがって、個々のインクポンプはアドレスで特定され、それぞれに対応するデータがわかる。
このように、データ作成が完了すると、リモートCPUは、データ送信を行なう(ステップS20)。つまり、1胴目のインキポンプブロックIPB1の1頁目のローカルコントロールユニットLCU1に該当するデータから順に通信バスに送出する。このデータは、全てのローカルコントロールユニットIPB1 (LCU1 〜LCUk )〜IPBn (LCU1 〜LCUk )によって受信される(ステップS70)。
そして、各ローカルコントロールユニット(LCU1 〜LCUk )のローカルCPUは、自アドレスのポンプ速度データの取り込みとポンプ速度の修正とを行ない(ステップS80)、さらに、アドレスデータの参照を行ない受信したデータが自アドレス宛て(自アドレス向)のものか否かを判定する(ステップS90)。受信したデータが自アドレス宛てのものであれば、自アドレスのカラム調整データAを取り込んでカラム調整を行なう(ステップS100)。
ポンプ速度の修正とカラム調整とは、自胴に関係するポンプ速度データv及び自アドレスのカラム調整データAから、次式(1)によりステッピングモータ回転速度Pを求め、励磁信号出力部(EX1 ,EX2 ,・・,EXN )、モータドライバ(MD1 ,MD2 ,・・,MDN )を経由してステッピングモータ(SP1 ,SP2 ,・・,SPN )を回転させることで行なう。
P=(v/vMAX )×(A/AMAX )×C ・・・(1)
ここで、vはポンプ速度データ、vMAX はポンプ速度データの最大値、Aはカラム調整データ、AMAX はカラム調整データの最大値、Cはステッピングモータの必要最大回転速度である。ローカルCPUは自アドレスのデータを受信完了すると受信応答を通信バスに送出する(ステップS110)。
この制御を行った後、ローカルCPUでは、次に送られてくるデータの受信をする。
なお、ローカルコントロールユニットLCUでは、次の受信データが自アドレスのものでない場合には、自胴のポンプ速度データvのみ取り込み、式(1)中の(A/AMAX )の値は自アドレス用として受信したカラム調整データの最新値を保持したままで、(1)式により回転速度Pを求め、この回転速度Pに基づいてステッピングモータSPを駆動する。即ち、速度修正は常に行なうが、カラム調整は自アドレスのデータが来た時だけ行なう。
これにより、折機の速度(印刷速度又は機械速度)Vの変化に追従できるように、常時(即ち、ごく短い周期で)変更が必要な速度修正は速やか且つ確実に実行し、調整が必要なカラム調整については必要に応じて実行することになり、データ処理量の増大を抑制して効率よい制御によって、より速やかに希望の印刷品質を達成できるようになる。
そして、リモートCPUはデータの送信が進み、応答受信(ステップS30)に基づいて、全てのアドレスのデータ送信を確認できたら(ステップS40)、再び最初のアドレスのデータから送信を始め、これを繰り返す。受信応答が無い場合はアラームを出しつつ、データ送信を繰り返す。なお、通信異常が有ったら(ステップS50)、異常アラームを発生させる(ステップS60)。
本インキポンプ制御装置はこのように動作し、特に、前述のように、速度データVはオペレータにより指示する速度に印刷機を制御するためにデータ化されたものを使用するので、従来のようにインキポンプIPをコントロールするためのパルス出力部18が必要なく、パルス配線系統も無いので外乱(ノイズ)の影響を受けインキポンプのインキ吐出量が変動する頻度が大幅に減少する効果があり、部品,配線の複雑さが無くなり、初期価格、保守管理が容易になる効果がある。
また、データ通信で制御しているので、ノイズ等外乱の影響をなくすようにすることも容易になり、さらに、外乱の影響への対策も容易に行なえるようになる効果がある。
加えて、全てのデータに各度胴のポンプ速度(v1 〜vf )が有り、外部からの選択指定によって印刷胴毎に異なる速度で運転することも容易にできるので、シャフトレス輪転機への対応が容易である効果がある。
なお、本実施形態では、印刷胴毎のポンプ速度を毎回送信するデータに入れるようにしているが、必ず表裏の印刷胴が一体的に運転される場合には、表裏の印刷胴毎に(即ち、表裏の印刷胴をセットに考えて)ポンプ速度データを入れるようにしてもよい。
また、外部からの画線率データによるカラム調整プリセットデータを入力するようにしているが、このカラム調整プリセットデータは、印刷開始前にオペレータにより入力されるカラム調整データであってもよい。
ところで、リモートCPUでのデータ作成手法として、リモートCPUで作成するデータを単純比例変換するのではなく特別の関係を付加させるようにすることが考えられる。例えば図4(A)は、印刷速度からインキポンプ速度に変換する関係を印刷機が定速状態,加速状態,減速状態のいずれにえるかにより変換率を変えた例を示す。図4(A)において、線aは印刷機が定速状態の場合の変換率を、線a′は印刷機が加速状態の場合の変換率を,線a″は印刷機が減速状態の場合の変換率をそれぞれ示す。
つまり、印刷速度からインキポンプ速度への変換を単純比例変換するのではなく、例えば印刷機が過渡状態(定速状態,加速状態又は減速状態)に応じて、最適な関数に基づいて印刷速度からインキポンプ速度への変換を行なうことで、ポンプ速度をより適切に制御することができるようになる。特に、印刷機の加速時にはインキが不足気味となり、印刷機の減速時にはインキが余り気味になるが、これを考慮して、例えば図4(A)に示す線a′,a″のように、印刷速度からインキポンプ速度への変換を行なうことで、機械速度(印刷速度)Vの変動に対してもインキ供給量を適切に制御することができるようになる。
また、図4(B)の線bに示すように、定速状態での印刷速度とインキポンプ速度の関係を比例(線形)ではない、曲線的な関係に設定するようにしてもよい。
つまり、折機の速度データからポンプ速度データへの変換を単純比例でない非線形の関数を用いるようにすることが考えられ、このような構成にすることによっても、ポンプ速度をより適切に制御することができるようになる。
これらの変換はリモートCPUへの入力がデジタルデータであるので、変換テーブルを設けるだけで自由に作成できるものである。
特に、印刷ユニット毎に設けたリモートCPUは、入出力をデジタルデータにしているので、上述したように変換関数を容易に付加できる利点がある。また、上述していないが、カラム調整データも入力データに対し出力データを隣接データとの差の影響を配慮し変換することなどが容易にできる。このように容易に変換関数を設定できるので、上述の効果に加えて、印刷機の特性に応じた関数を設定し、印刷品質の向上や、早期安定化による損紙の低減を行なうこともできる。
次に、本発明の第2実施形態について説明すると、図6は本発明の第2実施形態としてのインキポンプ制御装置(印刷用ポンプ制御装置)による制御を説明するフローチャートである。第1実施形態では、リモートCPUにおいてデータを作成後、このデータをローカルCPUに送信し、受信確認後に順次親アドレス順にデータを送信していたが、これに対して、本実施形態では、順次送信している途中にカラム微調が行われた場合、即ち、カラム微調値に変動が有った場合には、リモートCPUから送信するデータを送信順序を無視して割り込ませ、カラム微調値に変動が有ったアドレスのデータを送信するように構成している。
本発明の第2実施形態としてのインキポンプ制御装置(印刷用ポンプ制御装置)は、上述のように構成されているので、図6のフローチャートに示すように、インキポンプの制御が行なわれる。なお、図6のフローチャートにおいて図5と同ステップは同様の動作を示すので、ここでは、図5に示されないステップS32,S34を中心に説明する。
リモートCPUでは、データ作成(ステップS10)、データ送信(ステップS20)を行ない、データの送信が進み応答受信(ステップS30)を受けている際、カラム微調値に変動が有ったか否かの判定(ステップS32)に基づいて、カラム微調値に変動が有った場合(途中でカラム微調が行われた場合)には、リモートCPUから送信するデータを送信順序を無視して割り込ませ、カラム微調値に変動が有った親アドレスのデータを送信する(ステップS34)。これ以外は、第1実施形態と同様に動作する。
したがって、本実施形態では、上述のようにオペレータがカラム微調を行った時に、データ送信している順序を無視して割り込みをし、修正を早く行なうので、早く希望の印刷品質にできる効果がある。
なお、本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施しうるものである。
例えば、上述の各実施形態では、印刷機ポンプ制御装置としてインキポンプを制御するインキポンプ制御装置を例に説明したが、版面に対し供給する湿し水の給水手段として本実施形態のインキポンプと同様な構成の印刷用ポンプを使用することが考えられるが、この場合にも本印刷機ポンプ制御装置を適用することにより上述と同様の効果が得られる。
また、上記の実施形態の一部のみを利用してもよく、上記の実施形態の各部構成を部分的に組み合わせて構成してもよい。
例えば、複数の印刷用ポンプ装置からなるグループ毎にローカルCPUを設け、ローカルCPUでは、印刷速度に関する速度データと画線率データに基づくカラム調整データとを通信データとして受信して、この通信データに基づいてポンプの作動(ステッピングモータの回転)を制御する構成のみを適用してもよい。
さらに、各折機に応じた指定のデータ,各印刷装置に関連する折機の速度データ,カラム調整プリセットデータ,カラム微調データをリモートCPUに入力し、リモートCPUによりこれらのデータからポンプ速度データ,カラム調整データを作成し、各印刷装置や各印刷用ポンプ装置のアドレス毎にデータを送信する構成のみを適用してもよい。
本発明の第1実施形態としての印刷用ポンプ制御装置を示すシステム構成図である。 本発明の第1実施形態としての印刷用ポンプ制御装置を示す要部システム構成図である。 本発明の第1実施形態としての印刷用ポンプ制御装置によるポンプ制御にかかるデータ構成図である。 本発明の第1実施形態としての印刷用ポンプ制御装置によるポンプ制御の際の印刷速度に対するポンプ速度の関係を示す図である。 本発明の第1実施形態としての印刷用ポンプ制御装置によるポンプ制御を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態としての印刷用ポンプ制御装置によるポンプ制御を説明するフローチャートである。 従来の輪転印刷機の一例である新聞輪転機の全体配置例を示す側面図である。 従来の印刷装置の一例である表裏1色刷ユニットを示す模式図であり、(A)はその側方から見た模式的な断面図、(B)はその模式的な正面図〔図8(A)のA矢視図〕、(C)はそのインキポンプユニットの各インキポンプ装置の構成を示す模式的な側面図である。 従来のインキポンプ(印刷用ポンプ)の制御系統を示すシステム構成図である。 従来の多色の印刷装置の構成例を示す模式図である。
符号の説明
1 新聞輪転機
2 表裏1色刷ユニット
3 表裏4色刷ユニット
4 表4色,裏2色刷ユニット
5 給紙装置
7 折機
8 ウエブ
9 インキポンプユニット(IPU)
10 インキローラ群
11 版胴
12 ブランケット胴
13 インキレール
14 ホース
15 インキポンプ
16 ステッピングモータ
17 インキ供給配管
18 パルス出力部
21 マスタCPU
22,221 〜22m 印刷ユニット制御装置
23 リモートCPU
24,2411〜241k,・・・,24n1〜24nk ローカルCPU
24A 制御回路
25,251 〜25N インキポンプ装置
EX,EX1 〜EXN 励磁信号出力部
IP,IP1 〜IPN インキポンプ
IPB,IPB1 〜IPBn インキポンプブロック
LCU,LCU1 〜LCUk ローカルコントロールユニット
MD,MD1 〜MDN モータドライバ
SP,SP1 〜SPN ステッピングモータ

Claims (2)

  1. 印刷機の印刷装置に備えられステッピングモータと該ステッピングモータにより駆動される印刷用ポンプとからなる複数の印刷用ポンプ装置に対して、該ステッピングモータの回転を制御することにより該印刷用ポンプからのインキ供給量又は湿し水供給量をそれぞれ制御する印刷用ポンプ制御装置であって、
    上記印刷用ポンプ装置が複数集まってなるグループ毎に設けられたローカルCPUをそなえ、
    上記の各ローカルCPUは、いずれも、印刷速度に関するポンプ速度データと画線率データに基づくカラム調整データとを通信データとして受信して、該通信データに基づいて上記の各ステッピングモータの回転を制御する
    ことを特徴とする、印刷用ポンプ制御装置。
  2. 該ローカルCPUは、それぞれアドレスを与えられ、
    該アドレス毎に該通信データを送信するリモートCPUをそなえ、
    該ローカルCPUは、該リモートCPUから送信されるデータを受信し、送信された該データが自アドレスのデータのときは該当するポンプ速度データと各カラム調整データを取り込み、各ポンプを取り込んだデータに基づいてポンプを回転させ、送信された該データが自アドレスのデータでないときは該当するポンプ速度データのみを取り込み、カラム調整データは前回と同じとみなして各ポンプを回転させるよう制御する
    ことを特徴とする、請求項1記載の印刷用ポンプ制御装置。
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