JP3665475B2 - 輪転印刷機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、輪転印刷機に係り、特に多色印刷等を行うグラビア輪転印刷機でターンバー等を利用してウェブに表裏印刷を行う場合等の輪転印刷機に関する。
【0002】
【背景技術】
グラビア輪転印刷機は、それぞれ版胴、圧胴およびガイドローラを具備した複数の印刷ユニットと、ウェブ(連続用紙)の巻き出し部およびインフィード部と、ウェブのアウトフィード部および巻き取り部とを一列に配置して構成されている。
【0003】
巻き出し部、インフィード部、アウトフィード部および巻き取り部は、それぞれ駆動モータ、ブレーキ装置を有しており、巻き出し部の駆動モータとインフィード部の駆動モータとの速度差、および、アウトフィード部の駆動モータと巻き取り部の駆動モータとの速度差によって、ウェブのテンション制御を行うようになっている。
そして、このようなグラビア輪転印刷機での各版胴、圧胴の駆動には、従来伝動軸が使用されている。
【0004】
このようなグラビア輪転印刷機においてウェブの表裏に印刷を行う両面印刷の場合、所定の印刷ユニットでウェブの表側に印刷を行った後、ターンバー等のウェブ表裏反転手段によりウェブを反転させ、ターンバー通過後の印刷ユニットでウェブの裏側に印刷を行っている。
また、例えば8台の印刷ユニットで構成されているグラビア輪転印刷機において、全部の印刷ユニットを使用せず、そのうちの例えば5台を使用して5色印刷を実施する場合等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のグラビア輪転印刷機で表裏印刷を行う場合、ターンバーでウェブの向きを強引に変えて走行させており、ターンバーでの抵抗が大きいので、ターンバー通過後のウェブの走行が不安定となっている。
特に、ターンバーでウェブの印刷面を変える際、既に印刷された面に傷を与えないようにするために、通常、ガイドローラとウェブとの間は、エアクッションにより非接触状態を保っている。この場合、ウェブの制御が難しいのでターンバー通過後のウェブの走行が不安定となっている。その結果、グラビア輪転印刷機において多色印刷が難しいものとなっており、また、生産性が上がらず、印刷品質も悪いものとなっている。
【0006】
ターンバー通過後の印刷が単色印刷であれば生産性の低下にまで結びつくことはないが、多色印刷となると印刷見当を所定の精度で維持することが難しくなる。その結果、グラビア輪転印刷機において多色印刷が難しいものとなっており、また、生産性が上がらず、印刷品質も悪いものとなっている。
【0007】
このような問題点を解決するために、ターンバー後に駆動ローラを設け、ウェブがターンバーを通過した後、駆動ローラでウェブを引っ張る形式が考えられるが、この形式では、駆動ローラの追加が必要となるので、コスト、スペース面で不利となる。
【0008】
また、例えば8台の印刷ユニットで構成されているグラビア輪転印刷機において5色印刷を実施する場合、例えば、後部5台の印刷ユニット(第4印刷ユニット〜第8印刷ユニット)を使用すると、インフィード部から第4印刷ユニットまでの距離(ウェブパス)が長くなるので、ウェブ走行が不安定となり、上記と同様に、生産性、印刷品質に支障をきたす結果となっている。
【0009】
本発明の目的は、ウェブの走行を安定化させることができ、生産性の向上、印刷品質の安定化を図れるようになる輪転印刷機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の輪転印刷機は、それぞれ版胴、圧胴およびガイドローラを有するとともにウェブ(連続用紙)に印刷を行う複数の印刷ユニットを備えた輪転印刷機において、前記各印刷ユニットのうち任意の休止印刷ユニットを、前記ウェブを前記版胴の外周に所定角度にわたって沿わせた構成のウェブ送り制御ユニットとして設定できる構成とし、前記ウェブ送り制御ユニットでは、前記版胴は他の前記印刷ユニットの前記版胴とは逆方向に回転するとともに、前記ウェブは、前記版胴および前記圧胴の外周に沿って略S字形に配置されることを特徴とするものである。
【0011】
以上において、複数の印刷ユニットの配置数は限定されず、所望の多色刷り(例えば6色、8色等)を達成できる数の印刷ユニットであればよい。また、ウェブ送り制御ユニットは、ウェブが版胴の外周に所定角度にわたって沿うことで、版胴の外周との間の接触面積が広くなることにより、ウェブを積極的に送れるようなものであれば形式を問わない。例えば、各版胴を単独で回転できるようにして、ウェブを、1つのユニットの版胴の外周に沿わせるとともに、その版胴を他の印刷ユニットの版胴と回転を逆にし、版胴と圧胴との間に通して積極的に送る方式、あるいは、1つのユニットの版胴の外側にガイドローラを介在させてそのガイドローラの外周にウェブを沿わせ、版胴を他の印刷ユニットの版胴と回転を同じとして版胴と圧胴との間に通して積極的に送る方式でもよい。
【0012】
また、ウェブ送り制御ユニットは、表裏印刷を行う際、表の印刷を行う印刷ユニットと、裏の印刷を行う印刷ユニットとの間の印刷ユニットに設定することが好ましく、また、印刷を行わない印刷ユニットが生じる場合は、ウェブ送り制御ユニットを、印刷を行う印刷ユニットの直前の印刷ユニットに設定することが好ましい。
【0013】
このような本発明では、任意の印刷ユニットに設定されたウェブ送り制御ユニットにより、その印刷ユニット(ウェブ送り制御ユニット)では、ウェブと版胴の外周との間の接触面積が広くなることによりウェブが積極的に送り出されるので、ウェブに表裏印刷を行うためにターンバー等の反転手段でウェブが反転されて送られる場合でも、ウェブを積極的に送ることができる。従って、ターンバー等で方向が変えられて送り抵抗が大きくてもウェブの走行を安定化させることができ、生産性の向上、印刷品質の安定化を図れるようになる。
【0014】
また、複数の印刷ユニットのうち、印刷に使用されないユニットが生じる場合で、給紙部から印刷を行うユニットまでの距離(ウェブパス)が長い場合でも、例えば、印刷を行うユニットの直前のユニットウェブ送り制御ユニットとすれば、このウェブ送り制御ユニットでは、ウェブを積極的に送ることができる。従って、ウェブパスが長い場合でもウェブの走行を安定化させることができ、生産性の向上、印刷品質の安定化を図れるようになる。
【0015】
本発明の請求項2に記載の輪転印刷機は、請求項1に記載の輪転印刷機において、前記各印刷ユニットごとに設けられた版胴駆動用サーボモータと、これらの版胴駆動用サーボモータごとに個別に設けられ、前記各印刷ユニットの前記版胴駆動用サーボモータごとに独立した位置ループを有して当該版胴駆動用サーボモータの回転を制御する版胴用サーボコントローラと、前記版胴駆動用サーボモータを同期駆動させる統合制御部と、前記ウェブを前記版胴の外周に所定角度にわたって沿わせた構成の印刷ユニットをウェブの送りを制御するウェブ送り制御ユニットとして設定する制御ユニット設定入力手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0016】
このような本発明では、ウェブの送りを制御するウェブ送り制御ユニットとして設定する制御ユニット設定入力手段を備えており、任意の印刷ユニットを容易にウェブ送り制御ユニットとできる。従って、例えば、ターンバー等を使用して表裏印刷を行う場合、あるいは、全部の印刷ユニットを使用しなくてもよい場合等により休止印刷ユニットが生じ、ウェブパスが長くなるとき等に、休止ユニットのうち適宜のユニットをウェブ送り制御ユニットとすればよく、これにより、印刷状況に柔軟に対応できるようになり、生産性の向上、印刷品質の安定化を図れるようになる。
【0018】
このような本発明では、ウェブがウェブ送り制御ユニットの版胴の外周に所定角度にわたって沿わせられるので、ウェブと版胴の外周との間の接触面積が広くなり、通常のウェブ送りより安定した送りが可能となり、ウェブは、他の印刷ユニットでの送りよりも積極的に送られることとなる。従って、ウェブの走行が安定し、生産性の向上、印刷品質の安定化を図れるようになる。
【0019】
本発明の請求項4に記載の輪転印刷機は、請求項2または3に記載の輪転印刷機におけるウェブ送り制御ユニットに、前記ウェブの表裏を反転させるウェブ表裏反転手段を設けたことを特徴とするものである。
【0020】
以上において、ウェブ表裏反転手段としては、ターンバーを使用したものが好ましいが、容易にウェブの表裏を反転できるものであれば、どのような形式のものでもよい。
このような本発明では、ウェブ送り制御ユニットにウェブの表裏を反転させるウェブ表裏反転手段を設けたので、ウェブの表裏が反転された後でも、ウェブの走行が安定するものとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施形態の輪転印刷機1は8色ストレートグラビア輪転印刷機とされている。
このグラビア輪転印刷機1は、1列に配置された8台の印刷ユニット21〜28を備えており、印刷ユニット21におけるウェブWの流れの上流側には、給紙部(巻き出し部)3とインフィード部4とが配置され、印刷ユニット28の流れの下流側には、アウトフィード部5と巻き取り部6とが配置されている。ウェブWには、これらの印刷ユニット21〜28を通過する間に8色刷りが行われる。
【0022】
各印刷ユニット21〜28には、それぞれ印刷部を構成する版胴7、圧胴8および回転フリーの複数のガイドローラ9等が設けられている。また、各印刷ユニット21〜28には、版胴7駆動用のサーボモータ101〜108がそれぞれ変速歯車(図示せず)等を介して設けられ、これらのサーボモータ101〜108により、各印刷ユニット21〜28に設けられた版胴7がそれぞれ独立して駆動できるようになっている。そして、サーボモータ101〜108の軸端にはエンコーダ121〜128(図2参照)が設けられ、各サーボモータ101等のモータ出力軸のフィードバック信号を提供するようになっている。
【0023】
図2に示すように、グラビア輪転印刷機1の駆動制御装置20の構成は、統合制御部として動作するDSP(デジタル・シグナルプロセッサ)部21と、各種データを記憶するメモリ部22と、版胴用サーボコントローラ(制御回路)231〜238と、テンション制御部25と、入力インタフェース(I/F)26を含んで構成され、この入力インタフェース26には、任意の印刷ユニットを、ウェブの送りを制御するウェブ送り制御ユニットとして設定するウェブ制御ユニット設定入力手段27と、版胴周速の速度の微調整を行う速度微調整入力手段28とが接続されている。
【0024】
この速度微調整手段28は、ウェブ送り制御ユニット0以降の印刷ユニット版胴周速の微調整手段(印刷ユニット微調整手段)と、ウェブ送り制御ユニット60として指定された印刷ユニットの版胴周速の微調整手段(制御ユニット微調整手段)とにより、それぞれ版胴周速の微調整を行えるようになっている。
なお、版胴用サーボコントローラ231〜238は、各印刷ユニット21〜28に設けられているすべてのサーボモータ101〜108に対応して設けられている。
【0025】
DSP部21は、印刷機制御装置から運転指令、速度指令を与えられると、各版胴用サーボコントローラ231〜238へ、同時にかつそれぞれ単独の位置指令(回転角)信号を与えるようになっている。
版胴サーボアンプ301〜308は、指令に対応した駆動信号を版胴7駆動用のサーボモータ101〜108に出力し、エンコーダ121〜128によるフィードバック信号を制御回路(サーボコントローラ)231〜238へ入力する。
【0026】
版胴用サーボコントローラ231〜238は、固定周期(サーボ系サンプリング周期)の位置ループ321〜328を構成し、各サーボ系を制御するソフトウェア・サーボ機能を持っている。
【0027】
DSP部21は、定速運転時には速度指令に応じた時間間隔を維持し、位置指令信号を連続して各サーボコントローラ231〜238へ発信する。このとき、DSP部21のソフトウェア同期により各版胴7の同期性を維持するようになっている。
加速時、減速時には所定の目標角加速度による加速時間、減速時間に従った変化率を維持しつつ位置指令信号を連続して発信し、すなわち、DSP部21のソフトウェア同期により各版胴7の同期性を維持する。
【0028】
なお、テンション制御部25は、サーボアンプ301〜308への指令信号発生に同期した、DSP部21からの速度信号により同期駆動される。このテンション制御部25は、エアダンサーによりテンションを制御するものであり、巻き出し部3、インフィード部4、アウトフィード部5および巻き取り部6に駆動信号を送り、巻き出し部3の駆動モータとインフィード部4の駆動モータとの速度差、および、アウトフィード部5の駆動モータと巻き取り部6の駆動モータとの速度差によってウェブWのテンション制御を行うようになっている。
【0029】
このような構成のグラビア印刷機1において、例えば、第1印刷ユニット21〜第4印刷ユニット24で表印刷を行った後、第6印刷ユニット26〜第8印刷ユニット28で裏3色の印刷を行う場合、ウェブWを反転させることが行われ、この表裏反転は、ウェブ表裏反転手段であるターンバー機構40により行われる。
【0030】
すなわち、ターンバー機構40は、図3に示すように、第5印刷ユニット25の上部に設置されるようになっており、図4、5に示すように、ウェブWの走行方向に対して水平方向に45°傾いて配置された第1のターンバー41と、この第1のターンバー41と水平面内で互いに直交しかつ上下方向に離れて設置された第2のターンバー42で構成される一対のターンバー43を備えている。
なお、図1には、ターンバー機構40を記載していない。
【0031】
第1、2のターンバー41、42の上下方向の間には、ウェブWの走行方向と平行な第1のガイドローラ44が、水平にかつ回転自在に設けられている。また、第2のターンバー42においてウェブWの流れの下流側には、ターンバー42の下方かつウェブWの流れと交差する第2のガイドローラ45が、水平にかつ回転自在に設けられている。
【0032】
そして、第1、2ガイドローラ44、45の長さ寸法は、印刷装置側から送出されるウェブWの幅寸法より大きい寸法となっており、一対のターンバー43の長さ寸法は、ウェブWが45°傾いたときの対角線の長さ寸法より大きい寸法となっている。また、これらの第1、2ガイドローラ44、45、および一対のターンバー43は、例えば、鉄製の丸棒部材またはパイプ部材等で形成されている。
【0033】
従って、ターンバー機構40を使用する場合、印刷装置側から送出されたウェブWは、第1のターンバー41外周に沿って第1のガイドローラ44に向かうとき90°方向転換し、第1のガイドローラ44から第2のターンバー42を経て第2のガイドローラ45に向かうとき再度90°方向転換し、つまり、表裏版連された状態で第2のガイドローラ45から版胴7側に走行する。
【0034】
今、図5において、第1のターンバー41に至るウェブWの上面をaとし、その下面をbとすると、第1のターンバー41から第1のガイドローラ44に向かうとき表側に表れる面(上面)がbとなり、第1のガイドローラ44から第2のターンバー42に向かうとき表側に表れる面がaとなり、さらに、第2のターンバー42から第2のガイドローラ45に向かうとき表側に表れる面がbとなっている。つまり、ウェブWの表裏が、ターンバー機構40により180°反転していることになる。
【0035】
このときの第5印刷ユニット25のウェブ通しは、図3に示すように行われる。
すなわち、第5印刷ユニット25では、ウェブWが矢印A方向に回転する版胴7の外周の所定角度にわたって沿わせられるとともに、圧胴の外周に沿ってガイド9に向かうように配置されている。従って、ウェブWと版胴7の外周との間の接触面積が広くなっているので、通常のウェブWの送りより安定した送りが可能となり、ウェブWは、他の印刷ユニットでの送りよりも積極的に送られることとなる。
【0036】
そして、ここにおいて、版胴7と圧胴8との回転を他の印刷ユニット21等の版胴7の回転方向と異なるものとした構成、ウェブWを版胴7の外周の所定角度にわたって沿わせた構成により、ウェブWを他の印刷ユニットの通常のウェブ送りよりも確実に送る。
従って、この第5印刷ユニット25が、ウェブ送り制御ユニット60とされることになる。
【0037】
なお、他の印刷ユニット、つまり、ウェブWを版胴7の外周に所定角度にわたって沿わせていない構成のユニットでは、図6に示すようなウェブ通しが行われている。
この印刷ユニットの版胴7および圧胴8は、ウェブWを版胴7の外周に所定角度にわたって沿わせた構成のユニットの版胴7および圧胴8と異なる回転方向(矢印B)となり、ウェブWは、版胴7と圧胴8とに挟まれて線接触の状態で送られるようになっている。
【0038】
次に、本実施形態の作用を説明する。
このような構成のグラビア印刷機1において表裏印刷を行う際、まず、印刷に先立ち、ウェブ制御ユニット設定入力手段27により、第1印刷ユニット21〜第8印刷ユニット28のうち、第5印刷ユニット25を「ウェブ送り制御ユニット60」として指定する。
【0039】
上記設定により、第5印刷ユニット25のみは印刷を行わず、印刷を行う第1印刷ユニット21〜第4印刷ユニット24および第6印刷ユニット26〜第8印刷ユニット28と異なる回転方向(矢印A)で運転される。
しかし、DSP部21は、定速運転時には速度指令に応じた時間間隔を維持し、位置指令信号を連続して各サーボコントローラ231〜238へ発信する。このとき、DSP部21のソフトウエア同期により各版胴7の同期性を維持する。
【0040】
加速時、減速時には所定の目標角加速度による加速時間、加速時間に従った変化率を維持しつつ位置指令信号を連続して発生し、すなわち、DSP部21のソフトウエア同期により各版胴7の同期性を維持する。
なお、印刷に使用するフィルムの種類により、ウェブ制御ユニット微調整手段、印刷ユニット微調整手段でウェブ送り制御ユニット60以降の印刷ユニット版胴周速を微調整し、ウェブ走行の安定性を高めることも可能である。
【0041】
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)ウェブ送り制御ユニット60は、ウェブWを版胴7の外周の所定角度にわたって沿わせ、かつ、圧胴8の外周に沿ってガイド9に向かうように配置されている。従って、ウェブWと版胴7の外周との間の接触面積が広くなっているので、通常のウェブWの送りより安定した送りが可能となり、ウェブWを積極的に送ることができる。その結果、ウェブWの走行の安定化を図れるようになり、生産性の向上、印刷品質の安定化を図れるようになる。
【0042】
(2)ウェブ送り制御ユニット60を、表裏印刷を行う印刷機1において、裏印刷を開始するとともにターンバー機構40を備えた印刷ユニット25に設けたので、ターンバー機構40により表から裏に反転されたウェブWが、ウェブ送り制御ユニット60により引っ張られた状態で、積極的に次の印刷ユニット26に送られる。その結果、ターンバー通過後のウェブWの走行が安定し、生産性の向上、印刷品質の安定化を図れるようになる。
【0043】
(3)各印刷ユニット21〜26ごとに設けられた版胴駆動用サーボモータ101〜106および圧胴駆動用サーボモータ111〜116を一括して管理できるので、制御が容易となる。
【0044】
次に、8台の印刷ユニット第1印刷ユニット21〜第8印刷ユニット28を備えたグラビア印刷機1において、片面5色印刷を行う場合を第2実施形態として説明する。
この場合、例えば後部5台の印刷ユニット(第4印刷ユニット24〜第8印刷ユニット28)を使用して行う。そのため、前部3台の印刷ユニット(第1印刷ユニット21〜第3印刷ユニット23)は印刷を行わないユニット、つまり、休止印刷ユニットとなる。
【0045】
印刷に先立ち、ウェブ制御ユニット設定入力手段27により、第1印刷ユニット21〜第8印刷ユニット28のうち、第3印刷ユニット23を「ウェブ送り制御ユニット61」として指定する。
このときの第3印刷ユニット23のウェブ通しは図7に示すように行われる。このウェブ通しは、前記ウェブ送り制御ユニット60においてはウェブWの表裏が反転されるものであるのに対し、反転されずに送られるものである点が異なるのみで、ウェブ通しは前記ウェブ送り制御ユニット0と同様である。
【0046】
上記設定により、第3印刷ユニット23では印刷を行わず、印刷を行う第4印刷ユニット24〜第8印刷ユニット28と異なる回転方向(矢印A)で運転される。
しかし、DSP部21は、定速運転時には速度指令に応じた時間間隔を維持し、位置指令信号を連続して各サーボコントローラ231〜238へ発信する。このとき、DSP部21のソフトウエア同期により各版胴7の同期性を維持する。
【0047】
加速時、減速時には所定の目標角加速度による加速時間、加速時間に従った変化率を維持しつつ位置指令信号を連続して発生し、すなわち、DSP部21のソフトウエア同期により各版胴7の同期性を維持する。
なお、印刷に使用するフィルムの種類により、ウェブ制御ユニット微調整手段でウェブ送り制御ユニット61の印刷ユニット版胴周速を微調整し、ウェブ走行の安定性を高めることも可能である。
【0048】
このような本実施形態によれば、前記(1)(3)と同様の効果の他、次のような効果がある。
すなわち、ウェブ送り制御ユニット61を、印刷を行う印刷ユニット24の直前の印刷ユニット23に設けたので、インフィード部3から印刷ユニット24までの距離(ウェブパス)が長くても、ウェブ送り制御ユニット61でウェブ送りを他の印刷ユニット25等のウェブ送りよりも大きな力で送れるので、ウェブテンションを確保できて、ウェブ走行を安定化させることができる。その結果、生産性の向上、印刷品質の安定化を図れるようになる。
【0049】
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できるものであれば、次に示すような変形形態も含むものである。
例えば、第2実施形態においては、印刷を開始する印刷ユニット24の直前の第3印刷ユニット23 をウェブ送り制御ユニット61としたが、これに限らず、第1、2印刷ユニット21、22の休止ユニットのいずれに設けてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の輪転印刷機によれば、任意の印刷ユニットに設けられた、ウェブを版胴の外周に所定角度にわたって沿わせた構成により、ウェブと版胴の外周との間の接触面積が広くなることによって、ウェブが他の印刷ユニットでの通常の送りよりも積極的に送り出されるので、ウェブに表裏印刷を行うためにターンバー等の反転手段でウェブが反転されて送られる場合でも、ウェブを大きな力で積極的に送ることができる。従って、ターンバー等で方向が変えられてもウェブの走行を安定化させることができ、生産性の向上、印刷品質の安定化を図れるようになる。
【0051】
また、複数の印刷ユニットのうち、印刷に使用されないユニットが生じる場合で、給紙部から印刷を行うユニットまでの距離(ウェブパス)が長い場合でも、例えば、印刷を行うユニットの直前のユニットをウェブ送り制御ユニットに設定すれば、ウェブを積極的に送ることができる。従って、ウェブパスが長い場合でもウェブの走行を安定化させることができ、生産性の向上、印刷品質の安定化を図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るグラビア印刷機を示す全体構成図である。
【図2】 本実施形態の輪転印刷機の制御系を示すブロック線図である。
【図3】 本発明の第1実施形態に係るウェブ送り制御ユニットの紙通し例とターンバー機構との関係を示す図である。
【図4】 本実施形態のターンバー機構を示し、図3におけるIV矢視図である。
【図5】 本実施形態のターンバー機構を示す斜視図である。
【図6】 本実施形態の通常印刷を行う印刷ユニットの紙通し例を示す図である。
【図7】 本発明の第2実施形態に係るウェブ送り制御ユニットの紙通し例を示す図である。
【符号の説明】
1 輪転印刷機
1〜28 印刷ユニット
7 版胴
8 圧胴
9 ガイドローラ
101〜108 版胴用サーボモータ
121〜128 エンコーダ
15 エアシリンダ
20 駆動制御装置
21 DSP部(デジタルシグナルプロセッサ)
22 メモリ部
231〜238 版胴用サーボコントローラ
27 ウェブ制御ユニット設定入力手段
301〜308 版胴用サーボアンプ
321〜328 版胴用位置ループ
40 ウェブ表裏反転手段であるターンバー機構
43 一対のターンバー
44、45 第1、2のガイドロー
60、61 ウェブ送り制御ユニット

Claims (3)

  1. それぞれ版胴、圧胴およびガイドローラを有するとともに、ウェブ(連続用紙)に印刷を行う複数の印刷ユニットを備えた輪転印刷機において、
    前記各印刷ユニットのうち任意の休止印刷ユニットを前記ウェブを前記版胴の外周に所定角度にわたって沿わせた構成のウェブ送り制御ユニットとして設定できる構成とし、前記ウェブ送り制御ユニットでは、前記版胴は他の前記印刷ユニットの前記版胴とは逆方向に回転するとともに、前記ウェブは、前記版胴および前記圧胴の外周に沿って略S字形に配置されることを特徴とする輪転印刷機。
  2. 請求項1に記載の輪転印刷機において、前記各印刷ユニットごとに設けられた版胴駆動用サーボモータと、これらの版胴駆動用サーボモータごとに個別に設けられ、前記各印刷ユニットの前記版胴駆動用サーボモータごとに独立した位置ループを有して当該版胴駆動用サーボモータの回転を制御する版胴用サーボコントローラと、前記版胴駆動用サーボモータを同期駆動させる統合制御部と、前記ウェブを前記版胴の外周に所定角度にわたって沿わせた構成の印刷ユニットを、ウェブの送りを制御するウェブ送り制御ユニットとして設定する制御ユニット設定入力手段とを備えていることを特徴とする輪転印刷機。
  3. 請求項1または2に記載の輪転印刷機において、前記ウェブ送り制御ユニットには、前記ウェブの表裏を反転させるウェブ表裏反転手段が設けられていることを特徴とする輪転印刷機。
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