JP2000255039A - 印刷機の駆動位相調整装置 - Google Patents

印刷機の駆動位相調整装置

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JP2000255039A
JP2000255039A JP11060946A JP6094699A JP2000255039A JP 2000255039 A JP2000255039 A JP 2000255039A JP 11060946 A JP11060946 A JP 11060946A JP 6094699 A JP6094699 A JP 6094699A JP 2000255039 A JP2000255039 A JP 2000255039A
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JP11060946A
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Hideo Nitta
秀雄 新田
Takahide Nendou
孝英 年藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、制御装置や修正装置等の簡素化が
図れ、印刷開始時や断紙時の損紙の発生が少なくなり、
コストダウン及び作業能率を向上させることが可能な印
刷機の駆動位相調整装置を提供することにある。 【解決手段】 本発明では、版胴14毎に個別に設けら
れる駆動モータ18と、駆動モータ18毎に設けられる
ロータリエンコーダ19と、カットオフ調整量を入力す
る入力装置と、該入力装置から入力されたカットオフ調
整量を絶対量の変動値にするカットオフ調整量生成ロジ
ックと、印刷シリンダ間位相補正量を記憶する記憶装置
と、カットオフ調整するために入力された調整量の絶対
値と印刷シリンダ間位相補正量を加減して駆動モータ1
8のカットオフ修正すべきウェブ5に関係するモータの
位相を修正する量を演算する位置修正量演算装置25と
をそれぞれ備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転印刷機におい
て、印刷絵柄の天地方向位相の修正に適用される駆動位
相調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8〜図10は従来の輪転印刷機を示し
ている。この輪転印刷機には、図8に示す如く、ウェブ
5を後述の各印刷装置へ供給する給紙装置1a,1b,
1cと、供給されたウェブ5に所定の印刷を施す印刷装
置2a,2b,2cと、印刷されたウェブ5を搬送して
重ね、位置調整等を行いながら折機4まで導くウェブ搬
送装置3とが設けられており、当該折機4では搬入され
たウェブ5に対し縦折り・断裁・平行折りなどを行うこ
とにより折帳が形成され、この折帳は次工程に搬出され
るようになっている。折機4の上流側には、印刷された
紙面から同折機4で断裁すべき位置を検出するカットオ
フマークセンサ7と、該カットオフマークセンサ7の信
号もしくは手動修正入力信号に基づき印刷絵柄に対して
折機4の断裁する位置を調節するため、印刷装置2と折
機4との間におけるウェブ5の長さを調節するコンペン
セータローラ6がそれぞれ設けられている。
【0003】また、上記印刷装置2に関連して、図8〜
図10に示す如く、多色印刷の見当を検知する印刷見当
検知器8、多色印刷装置の各版胴の天地方向を調節する
天地見当修正装置9、主電動機10及び駆動軸11が設
けられており、該駆動軸11は各印刷装置2a,2b,
2c、ウェブ搬送装置3及び折機4を機械的に連結して
駆動するように構成され、複数台の主電動機10により
駆動されるようになっている。そして、駆動される各ロ
ーラ等は、主電動機10から駆動軸11、クラッチ、歯
車などを経由して機械的に連結されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の輪転印刷機では、ウェブ5に印刷された絵柄位置
と、折機4で断裁する位置が正規の位置になるようにカ
ットオフコントローラで調整される。これはカットオフ
マークセンサ7により印刷面の絵柄位置を検出し、制御
装置12の指令信号によるか、手動入力の修正量の指令
信号、もしくは印刷前の紙通し経路により決まる位置へ
の指令信号(コンペンセータローラ位置プリセット)等
により、コンペンセータローラ6を移動させてウェブ5
の長さを調節し、絵柄位置と断裁位置が正規の位置にな
るよう制御している。この時、コンペンセータローラ6
では、同ローラの移動量とウェブ5の移動量とが比例関
係にあるようにしておくため、ウェブ5を180度巻き
付けることが一般的に行われている。したがって、この
部分でウェブ5が長くなり、構造も複雑になる。このこ
とは印刷中の断紙や、刷出時に損紙が増えることを意味
している。
【0005】一方、ウェブ5に多色印刷を施したとき、
各色間のずれ、すなわち印刷見当のずれは、印刷見当検
知器8の検知信号に基づき制御装置12にて各印刷装置
2a,2b,2cの版胴14の見当修正装置(天地及び
左右)に指令を出して修正するか、手動にて修正量入力
を行うことにより修正する。天地の見当修正装置9は、
図10に示すように、版胴14に固設されているはすば
歯車17を駆動するためのはすば歯車16を見当修正モ
ータ15で軸方向に移動させることにより、同はすば歯
車16のねじれ分だけ相対的に天地方向にずらせるよう
になっている。しかしながら、上記はすば歯車16を軸
方向に移動させるためには、はすば歯車16が受けた駆
動力をブランケット胴13に伝えると共に、版胴14に
伝えることができるようにする必要がある。したがっ
て、はすば歯車16とブランケット胴13との接合部
は、一般に高精度のスプラインなどに加工する必要があ
る。そのため、従来の輪転印刷機では、高品質の構成部
品が必要となり、機構も複雑となることから、製作や保
守などの費用が嵩み、コスト高を招くという不具合を有
していた。なお、近年駆動軸が無く、各印刷ユニット毎
や、色毎に個別モータを設けたものの実用化が始まっ
た。
【0006】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、制御装置や修正装置等の簡
素化が図れ、印刷開始時や断紙時の損紙の発生が少なく
なり、コストダウン及び作業能率を向上させることが可
能な印刷機の駆動位相調整装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本発明においては、版胴毎に個別
に設けられる駆動モータと、該駆動モータ毎に設けられ
るロータリエンコーダと、カットオフ調整量を入力する
入力装置と、該入力装置から入力されたカットオフ調整
量を絶対量の変動値にするカットオフ調整量生成ロジッ
クと、印刷シリンダ間位相補正量を記憶する記憶装置
と、前記カットオフ調整するために入力された調整量の
絶対値と前記印刷シリンダ間位相補正量を加減して前記
駆動モータのカットオフ修正すべきウェブに関係するモ
ータの位相を修正する量を演算する位置修正量演算装置
とをそれぞれ備えている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて詳細に説明する。ここで、図1は本発明の第1
実施形態に係る輪転印刷機の構成図、図2は本実施形態
のカットオフ調整および見当調整の流れを示すブロック
図、図3は本実施形態に係る輪転印刷機の概略正面図で
ある。図5は位相調整速度線図、図6はカットオフ・天
地見当調整速度線図、図7(a)は本実施形態のカット
オフ及び天地見当同時調整中の速度線図である。
【0009】本発明の第1実施形態に係る印刷機の駆動
位相調整装置を図1〜図3、図5〜図7(a)に基づい
て説明する。なお、前記した従来例と同一の部位につい
ては図中同一の符号を付して、重複する説明は省略す
る。各印刷装置2a,2b,2cには、図1に示す如
く、複数個の個別駆動モータ18が配設されており、こ
れら駆動モータ18は、ブランケット胴13、版胴14
及びインキ・湿し供給装置(図示せず)等からなる各1
色分の印刷ユニットを駆動するものである。各駆動モー
タ18には、アブソリュート型ロータリエンコーダ19
がそれぞれ取付けられ、該ロータリエンコーダ19は特
定位相をゼロとし、アブソリュート方式で回転角を検出
することにより、駆動モータ18の回転制御を行うため
に使用されている。各ロータリエンコーダ19は制御装
置20と電気的に接続されており、この制御装置20
は、ロータリエンコーダ19の信号と、カットオフ調整
用信号と、見当調整用信号等に基づき駆動モータ18の
回転制御を行うように構成されている。
【0010】図2は、天地見当調整及びカットオフ調整
の制御ブロック図である。図中のシリンダ間位相補正系
23は、印刷見当が合うときの各印刷シリンダの位相差
の値(ロータリエンコーダ19の値)を記憶するもので
あり、各モータの位相を上記各印刷シリンダの補正値に
したときの位相状態(即ち、その位相で印刷すると見当
が合う状態)を見当位相ゼロ値と称することにしてい
る。しかも、各駆動モータ18の相対位相を上記補正値
に保ちながら運転すれば、基本的には天地見当が合った
状態で運転できるもので、この位相補正値は機械を組付
けたときに決まる固定値である。
【0011】また、図2中のカットオフ調整系21は、
印刷絵柄に対して折機4で断裁する位置が適切な位置関
係となるように制御する系統であり、手動モードと自動
モードがある。手動モードでは手動入力装置から入力さ
れた修正量またはプリセット値を制御装置24へ指示
し、自動モードでは基準値に対してカットオフマークセ
ンサ7からの信号のずれを演算する自動カット位置検出
装置、すなわち自動入力装置により入力された修正量を
制御装置24へ指示しており、見当位相ゼロ値に対し位
相補正値を加減演算して、全色同時に断裁補正用速度で
位相を修正している。上記入力装置からの入力データ
(修正量)は、カットオフ調整量生成ロジックで上記印
刷シリンダの見当位相ゼロ値に対するデータ量(修正
値)に変換される。すなわち、修正値はこれを積算(加
減)してそれぞれの見当位相ゼロ値に対し増減する値に
される。
【0012】さらに、図2中の天地見当調整系22は、
基準の色に対して天地方向にずれている色のみの回転位
相を修正する系統であって、手動モードと自動モードが
ある。手動モードでは手動入力装置により修正量を制御
装置24へ指示し、自動モードでは印刷見当検知器8か
らの信号と基準色のずれを演算する自動見当検出装置、
すなわち自動入力装置による修正量を制御装置24へ指
示しており、見当位相ゼロ値に対し位相修正値を加減演
算して、修正すべき色のみ見当補正用速度で位相を修正
している。修正量データは、上記カットオフ調整と同様
に、見当調整量生成ロジックにより見当位相ゼロ値に対
する補正量にされる。
【0013】上記調整量制御装置24は、制御装置20
内に設置されており、カットオフ調整量及び天地見当調
整量を加えて、シリンダ毎のロータリエンコーダ19の
見当位相ゼロ位置に対する値にし、シリンダ間位相補正
量を加減して駆動モータ18の位相を制御する量を演算
するものである。そして、制御装置20は、この出力信
号を受けて、駆動モータ18の位相制御を行うようにな
っている。 しかも、駆動モータ18の制御装置20
は、同駆動モータ18の回転制御を位相値で指令して行
うが、印刷速度は全駆動モータ18に対して時間当たり
の位相変化量で決定され、カットオフ調整は調整すべき
ウェブ5に関係している一連の駆動モータ18に対して
修正値(位相差)を加減することにより行われ、見当調
整は修正すべき色の駆動モータ18のみに対して修正値
(位相差)を加減することにより行われる。
【0014】ところで、カットオフ調整や見当調整の修
正速度は、断紙やダブリ等が発生しないものにする必要
がある。従来は、カットオフ調整や見当調整を共に別途
設けた専用モータで行っていたので、目的に適した速度
に設定していた。回転駆動モータとカットオフ調整、見
当調整のモータを共用する本発明の実施形態では、それ
ぞれの調整において断紙やダブリが発生しないように工
夫する必要がある。すなわち、印刷機を始動するとき、
各個別駆動モータ18は見当位相ゼロの位相となるよう
素早く対応する必要があり、その対応は、図5で示すよ
うに各個々の駆動モータ18毎に修正量Cに応じて、運
転速度VPに修正速度VCをTC時間増(減)させるこ
とにより行われている。図5のハッチング部Cの面積が
修正量の対応量になる。また、加速時A及び減速時Dの
速度の変化率は、これを既定値にしておき、修正すべき
量から修正速度VCと加速時、減速時の速度変化状態を
考慮して修正時間TCを位置修正量演算装置25で演算
し、これらの調整量制御装置24から修正運転指令が制
御装置20に対して行われている。なお、修正量が少な
い場合は、図中C′のように加速途中から減速されるこ
とになる。
【0015】一方、カットオフ調整速度は、図6(c)
に示す如く、現在運転している印刷機の速度VPに対
し、カットオフ修正速度VXまで加速し、直ぐに速度V
Pまで降ろす運転を周期Tで繰り返し、1回のカットオ
フ修正量Xの積算値がカットオフ修正量になった時点で
修正終了となる。また、見当調整速度は、ダブリを考慮
してカットオフ修正速度VXよりも遅くする。この時、
加速・減速の速度変化率はカットオフ修正速度と同じ
A,Dとする。図6(a)に示すように、見当修正速度
はVKとし、その速度に到達すると直ぐ元の速度VPに
戻し、それを周期Tで繰り返している。図6(a)中の
ハッチング部面積Kが修正量に対応する量であり、Kの
累積値が修正量になった時修正が終了する。これによ
り、見かけの修正速度は図6(b)に示す如く、K/T
のように遅くなる。このように、個別駆動モータ18の
修正時の加速度、減速度はカットオフ修正、見当修正等
の加速度、減速度と共通にし、修正速度や修正周期を調
節する制御の仕方により見かけの修正速度を変えてい
る。これによって、駆動モータ18の位相修正速度は任
意に設定可能となり、制御装置20を簡素にすることが
できる。
【0016】本発明の第1実施形態に係る印刷機の駆動
位相調整装置は、上記した通りに構成されているので、
印刷機運転開始時は勝手な位相状態にある各個別駆動モ
ータ18を低速で始動させ、見当位相ゼロ値になるよう
図5で示すようにそれぞれ見当位相ゼロ値になっていな
い駆動モータ18を速度VCだけ変速させ、この状態で
修正に必要な時間TCだけ運転する。また、カットオフ
の修正をするときは、図示しない手動ボタンまたはプリ
セットにより修正量を入力するか、あるいはカットオフ
位置検出装置から自動的に修正量を入力し、修正量デー
タをカットオフ調整量生成ロジックヘ送り込む。する
と、カットオフ調整量生成ロジックは入力された修正量
を見当位相ゼロ値に対して加減積算することになる。そ
して、入力された修正量による修正目標値に対し位置修
正量演算装置25がカットオフ調整速度VXと修正周期
Tから演算しながら制御装置20ヘデータを送り、修正
目標値になるまで駆動モータ18の位相を修正する。
【0017】上記位置修正量演算装置25では、各関係
する個別駆動モータ18(カットオフ修正すべきウェブ
5に関係するモータ)に対し、それぞれの駆動モータ1
8用のロータリエンコーダ19の絶対値ゼロに対するシ
リンダ間補正量(見当位相ゼロ値までの位相差値)と、
カットオフ調整量生成ロジックで生成した修正目標位相
値(見当位相ゼロ値からのずれ位相)を加算した絶対位
相値とを求め、カットオフ修正速度VXを周期Tで増減
させる回数を演算して、関連する個々の個別駆動モータ
18を修正すべき絶対位相値になるよう制御装置20へ
指令を送る。元々、各駆動モータ18はシリンダ間補正
量(位相)を保ったまま運転しているので、関連の各個
別駆動モータ18は図6(c)に示すように速度VX、
周期Tで変化させて修正量Xが目標値になるまで修正さ
れることになる。
【0018】上記と同様にして、天地見当調整をする場
合は図6(a)に示すようになるが、カットオフ修正と
見当修正が同時に入力されたときは図7(a)に示すよ
うになる。同図中のVYは、カットオフ修正と天地見当
修正を同時に修正するとき、速度VYまで増(減)速後
直ぐ元のVPまで下げ、それによる1回の修正量がカッ
トオフ修正量Xと天地見当修正量Kの合計値になるよう
な速度である。また、同図中のEはカットオフ及び天地
見当の両方を修正しているときであり、同図中のFはカ
ットオフ修正のみのときである。
【0019】このように、本実施形態の駆動位相調整装
置が適用された印刷機では、該印刷機の運転速度VPに
対し増大(減少)させるVCやVX,VK,VYの設定
や、修正周期Tの設定を適当な値にすることにより見か
けの修正速度が変えられるので、状況に合わせて運転速
度を容易に設定することができ、断紙やダブリを無くす
ことが簡単となる。また、本実施形態の印刷機では、加
速度及び減速度を共通にすることができるので、速度制
御装置も簡素になる。さらに、カットオフ調整をしなが
ら見当調整を行うので、調整時間が最短になるなどの効
果が得られる。また、印刷機を運転している単独駆動モ
ータ18によってカットオフの修正をするので、従来の
カットオフ制御用コンペンセータローラ6が不要にな
り、これによって装置が簡素化し、しかも印刷装置2か
ら折機4までのウェブ5の長さが短縮でき、印刷開始時
や断紙時の損紙の発生が少なくなり、経済的である上、
印刷前の通紙時間を短縮でき、作業能率も向上させるこ
とができる。
【0020】次に、本発明を図示の第2実施形態に基づ
いて詳細に説明する。ここで、図4は本発明の第2実施
形態に係るカットオフ調整および見当調整の流れを示す
ブロック図、図7(b)は本実施形態のカットオフ及び
天地見当調整中の速度線図である。本実施形態の輪転印
刷機は、上記第1実施形態の構成におけるカットオフ調
整を天地見当調整よりも優先させて実行するようにした
ものである。このため、位置修正量演算装置25の上流
側には、カットオフ調整を天地見当調整よりも優先させ
て処理する処理順位判断装置26が設けられている。な
お、図7(b)のGがカットオフ修正中を示し、Hが天
地見当修正を示している。また、同図中のIは単独に天
地見当修正をしている状態を示している。本実施形態で
は、カットオフ調整を天地見当調整よりも優先させて処
理する処理順位判断装置26が設けられているので、第
1実施形態と同様な作用・効果が得られるのに加え、速
度補正が単純となり、修正量の絶対値管理が容易になる
という効果がある。
【0021】また、本発明を図示の第3実施形態に基づ
いて詳細に説明する。ここで、図7(c)は本発明の第
3実施形態に係るカットオフ調整及び天地見当調整中の
速度線図である。本実施形態の輪転印刷機では、上記第
1実施形態の構成におけるカットオフ調整と天地見当調
整を同時に処理実行する図7(a)の同時調整に代え
て、カットオフ調整と天地見当調整を周期Tで調整する
が、カットオフ調整と天地見当調整を修正するタイミン
グはΔTだけ時間をずらせて行われている。すなわち、
カットオフ調整するための修正速度と、天地見当調整す
るための修正速度とは、異なる速度に設定されている。
したがって、カットオフ調整と天地見当調整を同時に処
理しても、両修正が重なることはない。本実施形態で
は、カットオフ調整するための修正速度と、天地見当調
整するための修正速度とを異なる速度にしているので、
第1実施形態と同様な作用・効果が得られるのに加え、
修正速度が単純になり、修正量のデータ管理が容易にな
るという効果がある。
【0022】以上、本発明の実施形態につき述べたが、
本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び
変更を加え得るものである。
【0023】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る印刷機の駆動
位相調整装置は、版胴毎に個別に設けられる駆動モータ
と、該駆動モータ毎に設けられるロータリエンコーダ
と、カットオフ調整量を入力する入力装置と、該入力装
置から入力されたカットオフ調整量を絶対量の変動値に
するカットオフ調整量生成ロジックと、印刷シリンダ間
位相補正量を記憶する記憶装置と、前記カットオフ調整
するために入力された調整量の絶対値と前記印刷シリン
ダ間位相補正量を加減して前記駆動モータのカットオフ
修正すべきウェブに関係するモータの位相を修正する量
を演算する位置修正量演算装置とをそれぞれ備えている
ので、駆動軸を無くしたり、加速度と減速度を共通化し
たりすることによって制御装置や修正装置等を簡素化で
きると共に、印刷開始時や断紙時の損紙の発生を抑え、
コストダウン及び作業能率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る4色刷印刷装置を
示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るカットオフ調整お
よび見当調整の流れを示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る輪転印刷機全体を
示す概略正面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るカットオフ調整お
よび見当調整の流れを示すブロック図である。
【図5】駆動モータの位相調整速度線図である。
【図6】(a)〜(d)はカットオフ・天地見当調整速
度線図である。
【図7】(a)は本発明の第1実施形態に係るカットオ
フ及び天地見当同時調整中の速度線図、(b)は本発明
の第2実施形態に係るカットオフ調整及び天地見当調整
中の速度線図、(c)は本発明の第3実施形態に係るカ
ットオフ調整及び天地見当調整中の速度線図である。
【図8】従来の輪転印刷機全体を示す概略正面図であ
る。
【図9】従来の4色刷印刷装置を示す概略構成図であ
る。
【図10】図9における印刷装置の位相補正機構を示す
概要図である。
【符号の説明】
1 給紙装置 2 印刷装置 3 ウエブ搬送装置 4 折機 5 ウエブ 7 カットオフマークセンサ 8 印刷見当検知器 13 ブランケット胴 14 版胴 18 個別駆動モータ 19 ロータリエンコーダ 20 制御装置 21 カットオフ調整系 22 天地見当調整系 23 シリンダ間補正系 24 調整量制御装置 25 位置修正量演算装置 26 処理順位判断装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴毎に個別に設けられる駆動モータ
    と、該駆動モータ毎に設けられるロータリエンコーダ
    と、カットオフ調整量を入力する入力装置と、該入力装
    置から入力されたカットオフ調整量を絶対量の変動値に
    するカットオフ調整量生成ロジックと、印刷シリンダ間
    位相補正量を記憶する記憶装置と、前記カットオフ調整
    するために入力された調整量の絶対値と前記印刷シリン
    ダ間位相補正量を加減して前記駆動モータのカットオフ
    修正すべきウェブに関係するモータの位相を修正する量
    を演算する位置修正量演算装置とをそれぞれ備えたこと
    を特徴とする印刷機の駆動位相調整装置。
  2. 【請求項2】 天地見当調整量を入力する入力装置と、
    該入力装置から入力された天地見当調整量を絶対量の変
    動値にする見当調整量生成ロジックとを付加し、天地見
    当調整量は、天地見当調整すべき色の駆動モータの位相
    のみをカットオフ修正と並行して修正すべく、位置修正
    量演算装置により演算するようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載の印刷機の駆動位相調整装置。
  3. 【請求項3】 前記カットオフ調整を天地見当調整より
    も優先させて処理する処理順位判断装置を設けたことを
    特徴とする請求項2に記載の印刷機の駆動位相調整装
    置。
  4. 【請求項4】 前記カットオフ調整するための修正速度
    と、天地見当調整するための修正速度とを異なる速度に
    したことを特徴とする請求項2または3に記載の印刷機
    の駆動位相調整装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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