JP2004298283A - 電動車椅子 - Google Patents

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Koichi Arakawa
孝一 荒川
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Aisin Corp
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Abstract

【課題】バッテリーの取り付け構造を、フレームの規格変更からフリーとすること。
【解決手段】着座部3及び前記着座部3に使用者が着座した時に前記使用者の背中を支える背凭れ部100から構成されたフレーム2にモータ8により回転駆動される車輪6が設けられた電動車椅子において、前記モータ8を駆動するバッテリー110を、前記背凭れ部100の任意な箇所に着脱自在に装着された袋120の内部に収容した。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータからの駆動力を車輪へ動力伝達して電動駆動を行う電動車椅子に関するものであり、特に、モータの駆動源たるバッテリーの取り付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車椅子は、一般的に、高齢者、身障者あるいは病気を患っている人等が利用するものであるが、この車椅子の中でモータによる駆動力を利用した電動車椅子が使用されている。この電動車椅子は、着座部及び前記着座部に使用者が着座した時に前記使用者の背中を支える背凭れ部から構成されたフレームにモータにより回転駆動される車輪が設けられた形式のものが一般的である(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−135250号公報(第1〜6頁・図1〜8)
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】
上記した公報に示される電動車椅子においては、モータを回転駆動するための駆動源たるバッテリーは、硬質ケースたるホルダーに収容されており、このホルダーは、フレームの左右方向(車軸方向)の相対する一対の適所に凹凸嵌合の態様で、着脱自在に装着される。すなわち、ホルダーの下部に一対の凸部が設けられ、フレームには、この一対の凸部を受容する一対の凹部が設けられる。しかして、車軸方向の長さが異なるフレームの提供が要請された場合、一対の凹部間の距離が変化するので、ホルダーの下部の一対の凸部間の距離も、これに対応して変えねばならない。つまり、フレームの規格ごとにバッテリーを収容する、ホルダーを準備せねばならず、頗る不便である。
【0005】
それ故に、本発明は上記の不具合のない、電動車椅子を提供することを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために講じた技術的手段は、着座部及び前記着座部に使用者が着座した時に前記使用者の背中を支える背凭れ部から構成されたフレームにモータにより回転駆動される車輪が設けられた電動車椅子において、前記モータを駆動するバッテリーを、前記背凭れ部の任意な箇所に着脱自在に装着された袋の内部に収容したことである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0008】
図1は、電動車椅子(ここでは、単に、車椅子と称す)1の側面図であり、この図1を参照して、車椅子1の構成について説明する。車椅子1は、骨格と成るフレーム2より外形状が構成され、フレーム2には軽量化の面から、アルミのパイプ材が使用される。フレーム2は、主に、バックフレームパイプ2a、アームレストフレームパイプ2b、シートフレームパイプ2c、フットレストパイプ2d、ベースフレームパイプ2e、ミドルフレームパイプ2fといった複数のパイプより構成され、これらのフレームパイプが、溶接またはボルト締め等により一体化されて、背もたれを有する椅子形状を呈する。
【0009】
尚、これらのフレームパイプの接合に関しては、接合を強固とするためには、ジョイント部材を用いて接合すると良い。
【0010】
これらフレーム2の中で、バックフレームパイプ2aは座席3の背もたれとなる後方に設けられ、若干斜め後方に傾き、上部が後方に湾曲している。バックフレームパイプ2aの上部の先には、介助者が手で車椅子1をアシストする際に操作性を良くするため、ゴムまたはスポンジ製のグリップ21が設けられている。アームレストフレームパイプ2bは、水平方向において2段形状を呈し、後方が前方に比べて鉛直方向において高くなっており、前方が鉛直下方に延在している。そのアームレストフレームパイプ2bの先端には前輪となるキャスタ7が支持部材19を介して、回転可能に取り付けられている。このアームレストフレームパイプ2bは、バックフレームパイプ2aの座席3の上面位置でバックフレームパイプ2aに固定されると共に、バックフレームパイプ2aの中間位置に固定されるミドルフレームパイプ2fの前方端に固定されている。アームレストフレームパイプ2bは着座部たる座席3の両側に着座者の肘が置ける様に、肘受部にクッション体から成るアームレスト20が取り付けられる。更に、左右あるアームレスト前方のいずれか一方には、着座者によって電動車椅子1の進行方向が操作される図示しない操作レバーを備えたコントローラがアームレストフレームパイプ2bに取り付けられている。
【0011】
座席3を支えるシートフレームパイプ2cは、着座者の体重を下部で支えるものである。また、フットレストパイプ2dはシートフレームパイプ2cの前方において下方へ湾曲した先端に接続され、先端は自由端となっており、その先端にはフットレスト40が取り付けられている。このフットレスト40には、電動車椅子1への乗降性を良くするため、斜め下方に延在するフットレストパイプ2dに対して、前後に回動が可能となっている。このフットレストパイプ2dは、一端がバックフレームパイプ2aに接続されるベースフレームパイプ2eがつながる。
【0012】
車椅子1の車輪6の中心である車軸4は、切替レバー11の操作によって、駆動力を切り替える(手動/電動駆動)駆動切替機構10に軸支され、この駆動切替機構10は、シートフレームパイプ2cとベースフレームパイプ2eとの中央位置の高さにて、バックフレームパイプ2aに対して上下2ヶ所にてボルト等の締結部材により固定されている。駆動切替機構10の車椅子1の後方にはモータ8が固定され、座席3の後方位置で鉛直方向に設けられた切替レバー11の簡単な押圧操作(鉛直方向の操作)によって、手動/電動の切り替えが可能である。
【0013】
後輪6の回転中心となるハブは車軸4に設けられる。ハブ5の外径には、車輪6のホイールから内側に向って延在する複数のスポークが支持されており、スポークはクロス状に取り付けられ、ハブ5、スポーク9および車輪6により後輪を構成する(図示せず)。一方、ハブ5の内側は、モータ8からの駆動力を駆動切替機構内に設けられた複数のギヤにより減速させて、駆動切替機構10を介してその駆動力が車軸4から車輪6へと伝達され、ハブ5に支持される車輪6がモータからの駆動力によって、回転動作を行う構成となっている。
【0014】
また、車椅子1の後端下側には転倒防止機構13が左右対で設けられており、車椅子1が段差等を乗り越える場合や、路面の傾斜角度が大きい場合等の様に、車椅子1に後方への回転モーメントが作用して不安定な状態になった場合に、車椅子1の後方への転倒を防止するための機構を備えている。
【0015】
更に、図1に示す車椅子1には、停止時に車椅子1が勝手に動いていかな様に、停止場所を保持するため、車輪6に手動ブレーキをかけるブレーキ操作レバー32を備える。
【0016】
次に、駆動力の伝達について、図2を参照して説明する。駆動切替機構10は、駆動を行う駆動部10aと駆動方式を切り替える切替部10bを備えており、駆動部10aはモータ8からの駆動力を車輪6を回転させる車軸4へと伝達する機能を有すると共に、切替部10bはモータ8からの駆動力を切替レバー11によって手動/電動駆動に切り替える機能を有する。この様な駆動切替機構10は、バックフレームパイプ2aに固定されるハウジング21に対して、モータ8が車椅子1の後方位置でボルト等の締結部材により2ヶ所にて固定されている。
【0017】
上記した駆動部10aは、ハウジング21の中に収められた、複数のギヤ51,52,53,54,55を備えている。駆動部10aは、モータ8からの駆動力を、最初、ギヤ51に伝達する。そして、図3に示す様に、ギヤ51はギヤ515と同軸で配設されたギヤ52を回転させる。ギヤ52にはギヤ53が噛合している。ギヤ53の側面には、中央に周状の溝部35bを有するボビン形状を呈する動力伝達部材35を介して、ギヤ53の駆動力がギヤ54に伝達される構成となっている。この場合、2つのギヤ53,54および動力伝達部材35は、ハウジング50の内部において、両端が軸受36,37により軸支されたシャフト34によって支持されており、シャフト34の回転によりギヤ53,54は一体回転する。このシャフト34は側面に周状の溝部を有し、この溝部に円盤状のプレート38が嵌り、プレート38の側面にギヤ54が嵌められている。これによって、プレート38は軸方向の移動が駆動伝達部材35とギヤ54との間の溝部により規制された状態となっている。
【0018】
一方、動力伝達部材35はプレート側に軸方向に延在する凹部が周方向において数箇所形成されており、この凹部内にスプリング39が配設される。また、ギヤ53と動力伝達部材35との当接面においては、ギヤ53側にピン29が軸方向に圧入され、ピン29が動力伝達部材35に形成された孔35aに嵌り、動力伝達が行える構成となっている。尚、このピン29とピン29に対応した位置に設けられる孔35aは周方向において複数形成されていても良い。この様な構成により、ギヤ53はシャフト34に嵌ってギヤ53が回転時に、ギヤ53の側面から突出したピン53が動力伝達部材35に形成された孔35aに嵌った状態では、動力伝達部材35およびそれと同軸のギヤ54は一体回転する。しかし、ピン29が動力伝達部材35の孔35から外れた状態(動力伝達部材35がシャフト上を軸方向に移動して離れた状態)では、ギヤ53の回転はギヤ54に伝達されないものとなる。この状態では、スプリング39の付勢力によって、動力伝達部材35はギヤ53側に付勢される。
【0019】
上記したギヤ54は、ギヤ55と噛合する。ギヤ55は車軸4と同軸に配設され、ハウジング内で軸受28により軸支され、車軸4と一体回転する構成となっている。
【0020】
次に、駆動力を手動/電動に切り替えを行う切替部10bについて説明する。切替部10bは、ハウジング21の上方にシール部材によりシールが図られた状態で、ハウジング22がボルト等の締結部材により固定される。ハウジング22は、図6の(a)に示す側面図および(c)に示す上視図の如く、3つのフランジ22dを有する中空の円筒状を呈する。ハウジング22は(a)の如く、円筒状の上方には下方よりも開口が狭い溝部22aが形成されている。溝部22aは図6に示す様に、ハウジング22の周方向に形成されており、軸方向に延在する。溝部22aの下方には、(b)に示す様に、所定角度(例えば、30度)のテーパ状のガイド部22bが周状に形成されている。また、複数の隣り合う溝部22aとの間の下方には、非連続となったテーパ状のロック部22cがハウジング22の内面に一体で形成されている。上記した構成により、ハウジング22の溝部22aの下方にはガイド部22bとロック部22cが、交互に3組形成されている。
【0021】
一方、円筒状のハウジング22には、図2に示す切替レバー11が上方に取り付けられるプッシュロッド14が軸方向において移動自在に配設される。このプッシュロッド14は、図4に示す如く、円筒状を呈する。尚、切替レバー11の上方には操作性を良くするため、操作ノブ33が取り付けられる。プッシュロッド14の上方には切替レバー11がプッシュロッド14の上方に形成された凹部に挿入され、側面に設けられた孔にビス等の固定部材により、切替レバー11がプッシュロッド14に取り付けられる。また、プッシュロッド14の下方には、中央部に比べて大径となった大径部14aを一体で有しており、大径部14aの軸方向における下端部14bは、周方向に先が尖った凸状となっている。また、大径部14aは周方向において、6つの摺動部14cが軸方向に延在して形成されている。この摺動部14cはハウジング22に形成された溝部22aに沿って軸方向に摺動自在となっている。
【0022】
また、プッシュロッド14の下端部14bの下方には、ハウジング22に形成された凹部内で軸方向に移動しながら周方向に回転するロータ15が配設される。ロータ15は図5に示す円筒状を呈し、ロータ15はプッシュロッド14の下端部14bに複数の点接触にて軸方向に押圧される構成となっている。ロータ15の上方には周方向において等間隔(例えば、ロータ中心から120度間隔)で突起部15aが形成されている。この突起部15aは、ハウジング22aの溝部22aで軸方向に摺動する。また、突起部15aは上方の端部には、ハウジング22の内側に形成されたガイド部22bの傾斜角度と一致もしくは略一致するテーパ状の上端部15bが形成されており、この上端部15bはハウジング22の内側に形成されたガイド部22bを摺動する。溝部22aが形成された部位に上端部15bが位置するとき、上端部15bは溝部22aの中に摺動しながら入ってゆく(第1状態)が、上端部15bが隣り合う溝部22aとの間の非連続なロック部22cにあるときには、ロック部22cによりその状態を保持する(第2状態)。
【0023】
ロータ15とハウジング21との間には、スプリング27が配設される。このスプリング27は一端が切替部10bが設けられるハウジング21に係止され、ロータ15を軸方向(上方)に付勢し、このスプリング27の付勢力によって、ロータ15は上記した第1状態または第2状態に保持される様になっている。また、スプリング27はロータ15に対して周方向に回転力を付与する。
【0024】
一方、ロータ15の下方には、先端に略U字状の形状を成すフォーク26を備えたフォークシャフト25が固定される。フォークシャフト25はフォーク26に対して回転自在となっている。略逆U字状のフォーク26の2つの先端には、所定角度(例えば、鉛直方向から50度)を有するテーパ部26aが形成されており、このテーパ部26aが動力伝達部材35に対して下降することにより、2つのテーパ部26aにて、動力伝達部材35をシャフト34の軸方向に押圧しながらスライド移動させ、ピン29と孔35aとの嵌合を外すことができる。これによって、モータ8から車軸4への動力伝達過程における動力伝達を遮断することで、着座者は手動にて車輪6の横に設けられた環状のリムを回転操作することによって、車輪6を動かして車椅子1を移動させることができる(手動駆動)。そして、この状態からテーパ部26aが上昇すれば、スプリング39の付勢力により、ピン29と孔35aとの嵌合を確立させて、モータ8から車軸4への動力伝達を接続することができる(電動駆動)。
【0025】
車椅子1の電動駆動について、簡単に説明する。車椅子1は操作レバーを操作することによって、移動させることができる。着座者は座席3に座り、着座者が前方に進みたい場合には、図示しない操作レバーを前方に倒す操作を行う、これによって、コントローラから図示しないモータに前進信号を出力し、モータ8を正転駆動させることにより、車椅子1を前進させることができる。また、後方に進みたい場合には、操作レバーを後ろに倒す操作を行えば、コントローラからモータに後進信号を出力する。これによって、モータ8を逆転させることによって、車椅子1を後進させることができる。
【0026】
次に、車椅子1を電動駆動から手動に切り替える際の動作について説明する。車椅子1の電動駆動の状態を、図7の(a)に示す。この(a)に示す状態では、プッシュロッド14はスプリング27の付勢力によって、ロータ15は最上位に位置し、プッシュロッド14の6つの摺動部14c及びロータ15の3つの突起部15aは共に、ハウジング22に形成された溝部22aにある第1状態を保持する。
【0027】
そこで、例えば、介助者(または、着座者)が切替レバー11を下方に押圧力を付与して、電動駆動から手動への切り替え操作を行うと、切替レバー11の下方への押圧力は、切替レバー11の軸方向に配設されたプッシュロッド14、ロータ15、フォーク26をもつフォークシャフト25を下降させる。これに伴って、フォーク先端の2つのテーパ部26aはボビン状の動力伝達部材35のフランジ部35cに一緒に当接し、動力伝達部材35をシャフト34の軸方向に移動させながら、周状に形成された溝部35bに次第に入ってゆく。フォーク26が溝部35bに入り、切替レバー11、プッシュロッド14、ロータ15およびフォーク26が最下位まで下降すると、図7の(b)の状態となる。そこで、切替レバー11から手を離して、切替レバー11への押圧力を解除すると、スプリング27の付勢力によって、ロータ15、プッシュロッド14、切替レバー11は共に上方へと付勢される。ロータ15が上方へ付勢されると、ロータ15にはスプリング27による回転力が作用するので、溝部22aから若干回転し、周方向にずれる。この場合、ロータ15の上方にはテーパ状の上端部15bが形成されているが故に、上端部15bはハウジング22に形成されたテーパ状となったガイド部22bに当接した状態でガイド部22bの傾斜角度に沿って摺動し、隣り合う溝部22aとの間に形成された非連続のロック部22cにロータ15の上端部15bが当接する。これによって、図7の(c)に示す如く、第2状態となる所定位置にてロータ15が保持される。この第2状態では、動力伝達部材35に設けられたピン29が動力伝達部材35のシャフト上の移動により孔35aから外れる。その結果、モータ8から車軸4への駆動力が遮断され、動力伝達系はフリーな状態となって手動による操作が可能となる。
【0028】
一方、これとは反対に、手動から電動駆動に切り替える場合には、上記と同様な操作を行うことによって、動力伝達を切り替えることが可能である。つまり、介助者(または、着座者)が切替レバー11をもう一度、下方に押圧力を付与して切り替え操作を行うと、切替レバー11の押圧力は、切替レバー11の軸方向に配設されたプッシュロッド14、ロータ15、フォーク26をもつフォークシャフト25を、図7の(b)の如く下降させる。そして、切替レバー11から手を離し、切替レバー11の押圧力を解除すると、スプリング27の上方への付勢力によって、ハウジング内を上方へと移動してロータ15は上方へと付勢される。ロータ15が上方へ付勢されると、ロータ15にはスプリング27による回転力が作用して、今度はロック部22cから周方向に若干回転してずれる。ロック部22cから上端部15bが周方向にずれると、テーパ状になったガイド部22bを上端部15は摺動する。その後、上端部15bはガイド部22bから今度は溝部22aの中に入ってゆき、ロータ15はハウジング22の内部で最上位まで押し戻される。これによって、動力伝達部材35をギヤ53から離していたフォーク26のテーパ部26aは、動力伝達部材35から離れる。そして、動力伝達部材35はシャフト34に係止されたプレート38に規制されたスプリング39の付勢力で、ピン29が孔35aに嵌る、図7の(a)に示す第1状態となる。この第1状態では、動力伝達部材35に設けられたピン29が動力伝達部材35の孔35aに嵌ることによって、モータ8から車軸4への駆動力が伝達されることによって、電動駆動が行える状態となる。
【0029】
尚、車椅子1は、図1において図示されるバックフレームパイプ2aの他、図8に示されるように、もう一つのバックフレーム2aを備える。この一対のバックフレーム2aの間には、デニムの布で形成された背凭れ部100が架橋されている。しかして、この背凭れ部100には、モータ8に電線140及びコネクタ(図示略)電源を供給するためのバッテリー110が収容された布袋120が布製テープ(図示略)で着脱自在に装着されている。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、着座部及び前記着座部に使用者が着座した時に前記使用者の背中を支える背凭れ部から構成されたフレームにモータにより回転駆動される車輪が設けられた電動車椅子において、前記モータを駆動するバッテリーを、前記背凭れ部の任意な箇所に着脱自在に装着された袋の内部に収容したので、フレームの大きさの規格変更つまり背凭れ部の車軸方向の寸法変更があっても、袋の寸法を変更する必要がない。また、フレームを車軸方向に折りたたむ場合、簡単にバッテリーを収納した袋を取り外すことが出来、実用上多大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における電動車椅子の構成を示す側面図である。
【図2】図1に示す駆動切替機構の要所部分拡大図である。
【図3】図2に示す駆動切替機構の駆動部の断面図である。
【図4】図2に示すプッシュロッドの形状を示す外形図および下面図である。
【図5】図2に示すロータの形状を示す外形図および上面図である。
【図6】図2に示す切替部のハウジングの外形図である。
【図7】図2に示す駆動切替機構の動作説明図であり、(a)は電動駆動を行う第1状態での状態図、(b)は第1状態と第2状態とを切り替る途中の状態を示す状態図、(c)は手動駆動を行う第2状態での状態図を示す。
【図8】背凭れ部にバッテリーを収納した袋が装着されている状態を示す図である。
【符号の説明】
1 電動車椅子(車椅子)
2 フレーム
3 着座部(座席)
6 車輪
8 モータ
10 駆動切替機構
11 切替レバー
100 背凭れ部
110 バッテリー
120 袋

Claims (1)

  1. 着座部及び前記着座部に使用者が着座した時に前記使用者の背中を支える背凭れ部から構成されたフレームにモータにより回転駆動される車輪が設けられた電動車椅子において、前記モータを駆動するバッテリーを、前記背凭れ部の任意な箇所に着脱自在に装着された袋の内部に収容してなる、電動車椅子。
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