JP2004297922A - チャージポンプ回路 - Google Patents

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【課題】消費電力を削減できるチャージポンプ回路を提供する。
【解決手段】第1クロック生成回路は、互いに同じ位相を有する複数の第1クロックをそれぞれ生成する。チャージポンプは、一端で第1クロックをそれぞれ受け、他端が第1ノードに接続される複数の第1容量素子を有し、第1容量素子の充放電を利用して出力ノードに第1昇圧電圧を生成する。第1クロック生成回路は、複数の第1クロック出力回路を第1クロックにそれぞれ対応して有している。第1クロック出力回路は、第1昇圧電圧が目標電圧より低いときに第1駆動能力で各第1クロックを出力し、第1昇圧電圧が目標電圧より高いときに第1駆動能力より弱い第2駆動能力で各第1クロックを出力する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路に搭載されるチャージポンプ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの不揮発性半導体メモリは、メモリセルにデータを書き込むときに、高電圧をワード線に供給する。一般に、これらの半導体メモリは、高電圧を生成するために、チャージポンプ回路を有している。バッテリーを使用する携帯機器に搭載される半導体メモリは、低消費電力であることが要求されており、チャージポンプ回路の消費電力を削減する必要がある。
【0003】
消費電力を削減できるチャージポンプ回路の一例では、チャージポンプ内の昇圧ノードに接続された容量素子に所定の周波数のクロックを与えて昇圧電圧を生成し、昇圧電圧が目標電圧まで上昇した後にクロックの周波数を下げている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開平6−62562号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述したチャージポンプ回路の一例では、昇圧電圧に応じて二つのクロックのいずれかを選択する必要があるため、周波数の異なる複数のクロックを生成する回路が必要となってしまう。また、チャージポンプの誤動作を回避するために、クロックの周波数の切り替え時にハザード等が発生するのを防止する必要がある。このため、ハザード等が発生するのを防止する回路を特別に設けなければならない。
【0005】
本発明の目的は、消費電力を削減できるチャージポンプ回路を提供することにある。本発明の別の目的は、クロックの周波数を変更することなく、所定の昇圧電圧を生成できるチャージポンプ回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1のチャージポンプ回路では、第1クロック生成回路は、互いに同じ位相を有する複数の第1クロックをそれぞれ生成する。チャージポンプは、一端で第1クロックをそれぞれ受け、他端が第1ノードに接続される複数の第1容量素子を有し、第1容量素子の充放電を利用して出力ノードに第1昇圧電圧を生成する。第1クロック生成回路は、複数の第1クロック出力回路を第1クロックにそれぞれ対応して有している。第1クロック出力回路は、第1昇圧電圧が目標電圧より低いときに第1駆動能力で各第1クロックを出力し、第1昇圧電圧が目標電圧より高いときに第1駆動能力より弱い第2駆動能力で各第1クロックを出力する。
【0007】
第1クロック出力回路は、第1昇圧電圧に応じて駆動能力を変更しながら、各第1クロックを常時出力する。これにより、第1容量素子の一端の電圧は、常に同時に変化する。このため、第1容量素子は、同時に充放電される。この結果、第1容量素子において、一方の充放電が他方に影響を与えることはない。従って、第1容量素子に充放電される電荷のほとんどを第1昇圧電圧の生成に寄与させることができる。第1昇圧電圧の生成効率が向上するため、例えば、第1容量素子の容量を小さくできる。この結果、チャージポンプ回路の消費電力を削減できる。
【0008】
第1クロック出力回路が駆動能力を変更することによって第1昇圧電圧が調整されるため、第1容量素子を充放電させるクロックの周波数を変更する回路は不要になる。
請求項2のチャージポンプ回路では、各第1クロック出力回路は、第1弱出力回路、第1強出力回路および第1合成ノードを有している。第1弱出力回路は、第2駆動能力で第1弱クロックを常時出力する。第1強出力回路は、第1駆動能力で第1強クロックを第1昇圧電圧が目標電圧より低いときに出力する。第1合成ノードは、第1弱出力回路の出力と第1強出力回路の出力とに接続され、第1弱クロックと第1強クロックとを各第1クロックとして合成する。
【0009】
各第1クロック出力回路は、第1弱出力回路を常時動作させ、第1強出力回路の動作・非動作により駆動能力を変更する。すなわち、第1クロック出力回路は、各第1クロックを常時出力しながら、その駆動能力を容易に変更できる。
請求項3のチャージポンプ回路では、フラグ回路は、第1強出力回路にそれぞれ対応するフラグを有している。フラグ回路は、第1昇圧電圧が目標電圧より低いときにフラグを順次セットし、第1昇圧電圧が目標電圧より高いときにフラグを順次リセットする。各第1強出力回路は、対応するフラグがセットされているときに動作し、対応するフラグがリセットされているときに停止する。
【0010】
フラグ回路を設けることで、動作させる第1強出力回路の数を簡易な回路で制御できる。
請求項4のチャージポンプ回路では、第1分圧回路は、第1昇圧電圧を分圧し、第1分圧電圧を生成する。電圧比較回路は、第1分圧電圧を第1基準電圧と比較する。第1クロック出力回路は、電圧比較回路により、第1分圧電圧が第1基準電圧より低いと判定されたときに第1駆動能力で各第1クロックを出力し、第1分圧電圧が第1基準電圧より高いと判定されたときに第2駆動能力で各第1クロックを出力する。
【0011】
第1昇圧電圧と目標電圧との大小関係は、第1分圧電圧と第1基準電圧との比較により認識される。第1基準電圧に、昇圧電圧を使用しなくてもよいため、簡易な回路で第1基準電圧を生成できる。従って、第1基準電圧を精度よく、かつ安定して生成できる。
請求項5のチャージポンプ回路では、第2分圧回路は、チャージポンプ回路と共に半導体集積回路に形成される内部回路の電源供給線の電圧を分圧し、第2分圧電圧を生成する。スイッチ制御回路は、第2分圧電圧が第2基準電圧より低いときにスイッチをオンさせ、出力ノードを電圧供給線に接続する。
【0012】
スイッチはいわゆるレギュレータとして機能するため、第1昇圧電圧を内部回路に直接供給する場合に比べて、電圧供給線の電圧を一定の電圧に安定させることができる。
電圧供給線の電圧と目標電圧との大小関係は、第2分圧電圧と第2基準電圧との比較により認識される。第2基準電圧に、昇圧電圧を使用しなくてもよいため、簡易な回路で第2基準電圧を生成できる。従って、第2基準電圧を精度よく、かつ安定して生成できる。
【0013】
請求項6のチャージポンプ回路では、第1クロック生成回路は、互いに同じ位相を有する複数の第1クロックをそれぞれ生成する。第2クロック生成回路は、第1クロックにそれぞれ対応し、第1クロックとは逆の位相を有する複数の第2クロックをそれぞれ生成する。チャージポンプは、一端で第1クロックをそれぞれ受け、他端が第1ノードに接続される複数の第1容量素子と、一端で第2クロックをそれぞれ受け、他端が第2ノードに接続される複数の第2容量素子と、第1および第2ノードの間に接続され、第1クロックの有効期間中にオンする昇圧スイッチとを有している。チャージポンプは、第1容量素子の充放電を利用して第1ノードに第1昇圧電圧を生成し、第1昇圧電圧および第2容量素子の充放電を利用して出力ノードに第1昇圧電圧より高い第2昇圧電圧を生成する。第1クロック生成回路は、複数の第1クロック出力回路を第1クロックにそれぞれ対応して有している。第1クロック出力回路は、第2昇圧電圧が目標電圧より低いときに第1駆動能力で各第1クロックを出力し、第2昇圧電圧が目標電圧より高いときに第1駆動能力より弱い第2駆動能力で各第1クロックを出力する。第2クロック生成回路は、複数の第2クロック出力回路を第2クロックにそれぞれ対応して有している。第2クロック出力回路は、第2昇圧電圧が目標電圧より低いときに第1駆動能力で各第2クロックを出力し、第2昇圧電圧が目標電圧より高いときに第2駆動能力で出力する。
【0014】
第1クロック出力回路は、第2昇圧電圧に応じて駆動能力を変更しながら、各第1クロックを常時出力する。これにより、第1容量素子の一端の電圧は、常に同時に変化する。このため、第1容量素子は、同時に充放電される。この結果、第1容量素子において、一方の充放電が他方に影響を与えることはない。従って、第1容量素子に充放電される電荷のほとんどを第2昇圧電圧の生成に寄与させることができる。また、第2クロック出力回路は、第2昇圧電圧に応じて駆動能力を変更しながら、各第2クロックを常時出力する。これにより、第2容量素子の一端の電圧は、常に同時に変化する。このため、第2容量素子は、同時に充放電される。この結果、第2容量素子において、一方の充放電が他方に影響を与えることはない。従って、第2容量素子に充放電される電荷のほとんどを第2昇圧電圧の生成に寄与させることができる。第2昇圧電圧の生成効率が向上するため、例えば、第1および第2容量素子の容量を小さくできる。この結果、チャージポンプ回路の消費電力を削減できる。
【0015】
第1および第2クロック出力回路が駆動能力を変更することによって第2昇圧電圧が調整されるため、第1および第2容量素子を充放電させるクロックの周波数を変更する回路は不要になる。
第2昇圧電圧は、第1昇圧電圧および第2容量素子の充放電を利用して生成されるため、高い昇圧電圧を生成できる。また、第2昇圧電圧を二段階の昇圧動作により生成することで、所定の昇圧電圧を高い精度で生成できる。
【0016】
請求項7のチャージポンプ回路では、各第1クロック出力回路は、第1弱出力回路、第1強出力回路および第1合成ノードを有している。第1弱出力回路は、第2駆動能力で第1弱クロックを常時出力する。第1強出力回路は、第1駆動能力で第1強クロックを第2昇圧電圧が目標電圧より低いときに出力する。第1合成ノードは、第1弱出力回路の出力と第1強出力回路の出力とに接続され、第1弱クロックと第1強クロックとを各第1クロックとして合成する。各第2クロック出力回路は、第2弱出力回路、第2強出力回路および第2合成ノードを有している。第2弱出力回路は、第2駆動能力で第2弱クロックを常時出力する。第2強出力回路は、第1駆動能力で第2強クロックを第2昇圧電圧が目標電圧より低いときに出力する。第2合成ノードは、第2弱出力回路の出力と第2強出力回路の出力とに接続され、第2弱クロックと第2強クロックとを各第2クロックとして合成する。
【0017】
各第1クロック出力回路は、第1弱出力回路を常時動作させ、第1強出力回路の動作・非動作により駆動能力を変更する。すなわち、第1クロック出力回路は、各第1クロックを常時出力しながら、その駆動能力を容易に変更できる。同様に、各第2クロック出力回路は、第2弱出力回路を常時動作させ、第2強出力回路の動作・非動作により駆動能力を変更する。すなわち、第2クロック出力回路は、各第2クロックを常時出力しながら、その駆動能力を容易に変更できる。
【0018】
請求項8のチャージポンプ回路では、フラグ回路は、一対の第1および第2強出力回路にそれぞれ対応するフラグを有している。フラグ回路は、第2昇圧電圧が目標電圧より低いときにフラグを順次セットし、第2昇圧電圧が目標電圧より高いときにフラグを順次リセットする。各第1および第2強出力回路は、対応するフラグがセットされているときに動作し、対応するフラグがリセットされているときに停止する。
【0019】
フラグ回路を設けることで、動作させる第1および第2強出力回路の数を簡易な回路で制御できる。
請求項9のチャージポンプ回路では、第1分圧回路は、第2昇圧電圧を分圧し、第1分圧電圧を生成する。電圧比較回路は、第1分圧電圧を第1基準電圧と比較する。第1クロック出力回路は、電圧比較回路により、第1分圧電圧が第1基準電圧より低いと判定されたときに第1駆動能力で各第1クロックを出力し、第1分圧電圧が第1基準電圧より高いと判定されたときに第2駆動能力で各第1クロックを出力する。第2クロック出力回路は、電圧比較回路により、第1分圧電圧が第1基準電圧より低いと判定されたときに第1駆動能力で各第2クロックを出力し、第1分圧電圧が第1基準電圧より高いと判定されたときに第2駆動能力で各第2クロックを出力する。
【0020】
第2昇圧電圧と目標電圧との大小関係は、第1分圧電圧と第1基準電圧との比較により認識される。第1基準電圧に、昇圧電圧を使用しなくてもよいため、簡易な回路で第1基準電圧を生成できる。従って、第1基準電圧を精度よく、かつ安定して生成できる。
請求項10のチャージポンプ回路では、第2分圧回路は、チャージポンプ回路と共に半導体集積回路に形成される内部回路の電源供給線の電圧を分圧し、第2分圧電圧を生成する。スイッチ制御回路は、第2分圧電圧が第2基準電圧より低いときにスイッチをオンさせ、出力ノードを電圧供給線に接続する。
【0021】
スイッチはいわゆるレギュレータとして機能するため、第2昇圧電圧を内部回路に直接供給する場合に比べて、電圧供給線の電圧を一定の電圧に安定させることができる。
電圧供給線の電圧と目標電圧との大小関係は、第2分圧電圧と第2基準電圧との比較により認識される。第2基準電圧に、昇圧電圧を使用しなくてもよいため、簡易な回路で第2基準電圧を生成できる。従って、第2基準電圧を精度よく、かつ安定して生成できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。以下の説明では、電圧線の電圧およびノードの電圧は、それぞれ電圧線およびノードと同一の符号を使用する。図中、太線で示した信号は、複数ビットで構成されている。
図1は、本発明のチャージポンプ回路の第1の実施形態を示している。この実施形態は、請求項1〜請求項5に対応している。このチャージポンプ回路は、例えば、フラッシュメモリ内に形成されている。このチャージポンプ回路が生成する昇圧電圧は、フラッシュメモリのプログラム動作に用いられる。
【0023】
チャージポンプ回路10は、第1クロック生成回路CPG1、チャージポンプCP1、第1分圧回路DV1、電圧比較回路CMP1、フラグ回路FC1、電圧比較回路CMP2(スイッチ制御回路)、スイッチSW、第2分圧回路DV2を有している。
第1クロック生成回路CPG1は、発振器(図示せず)から供給される第1基準クロックCK1Bを基に、互いに同じ位相を有する二本の第1クロックCK1[0]、CK1[1]を生成する。第1クロック生成回路CPG1の詳細については、図2で説明する。
【0024】
チャージポンプCP1は、第1容量素子C00、C01、nMOSトランジスタN00、N01を有している。
第1容量素子C00、C01は、一端で第1クロックCK1[0]、CK1[1]をそれぞれ受け、他端が第1ノードVN1に接続されている。第1容量素子C00、C01の容量は、第1ノードVN1に接続されている容量素子の容量(寄生容量)に比べて十分に大きい。
【0025】
nMOSトランジスタN00のゲートおよびドレインは、共に電源線VCCに接続されている。nMOSトランジスタN00のソースは、第1ノードVN1に接続されている。これにより、第1ノードVN1の電圧は、電源電圧VCCからnMOSトランジスタN00の閾値電圧を引いた電圧より低くなることはない。
nMOSトランジスタN01のゲートおよびドレインは、共に第1ノードVN1に接続されている。nMOSトランジスタN01のソースは、チャージポンプCP1の出力ノードVO1に接続されている。nMOSトランジスタN01の閾値電圧は、例えば、nMOSトランジスタN00の閾値電圧と同一である。これにより、出力ノードVO1の電圧(第1昇圧電圧)は、電源電圧VCCからnMOSトランジスタN00の閾値電圧の2倍を引いた電圧より低くなることはない。
【0026】
第1クロックCK1が高レベル(電源電圧VCC)から低レベル(接地電圧VSS)に変化すると、容量カップリングにより第1ノードVN1が降圧される。しかしながら、nMOSトランジスタN00を介して電源線VCCから第1ノードVN1に電流が補充される。このため、第1ノードVN1は、電源電圧VCCからnMOSトランジスタN00の閾値電圧を引いた電圧になる。
【0027】
第1クロックCK1が低レベルから高レベルに変化すると、容量カップリングにより第1ノードVN1が昇圧される。このとき、nMOSトランジスタN01はオンし、第1ノードVN1から出力ノードVO1に電流が流れる。出力ノードVO1に接続されている容量素子(図示せず)は充電され、第1昇圧電圧VO1は上昇する。なお、nMOSトランジスタN00、N01は、いわゆるダイオード接続されているため、出力ノードVO1から第1ノードVN1に電流は流れない。これらの動作が連続することで、第1昇圧電圧VO1は、第1クロックCK1の立ち上がりエッジ毎に徐々に上昇する。
【0028】
第1分圧回路DV1は、出力ノードVO1と接地線VSSとの間にノードVD1を介して直列に接続された容量素子CD10、CD11を有している。第1分圧回路DV1は、第1昇圧電圧VO1を容量素子CD10、CD11の容量比で分圧し、ノードVD1に第1分圧電圧VD1を生成する。
電圧比較回路CMP1は、差動増幅器で構成されている。電圧比較回路CMP1は、第1分圧電圧VD1を基準電圧VREF(第1基準電圧)と比較し、比較結果を比較結果信号RES1としてフラグ回路FC1に出力する。電圧比較回路CMP1は、第1分圧電圧VD1が基準電圧VREFより低いと判定したときに、比較結果信号RES1を高レベル(電源電圧VCC)に固定する。電圧比較回路CMP1は、第1分圧電圧VD1が基準電圧VREFより高いと判定したときに、比較結果信号RES1を低レベル(接地電圧VSS)に固定する。第1昇圧電圧VO1と目標電圧との大小関係は、第1分圧電圧VD1と基準電圧VREFとの比較により認識される。このため、基準電圧VREFに昇圧電圧を使用しなくてもよい。
【0029】
フラグ回路FC1は、図2で説明する第1クロック出力回路CO10、CO11の第1強出力回路S1にそれぞれ対応するフラグF0、F1を有している。フラグ回路FC1は、フラグF0、F1の論理値を2ビットのフラグ信号FLAG[0]、FLAG[1]として第1クロック生成回路CPG1に出力する。
フラグ回路FC1は、比較結果信号RES1が低レベルであるときに、フラグF0、F1を所定の周期(図3で説明するTcyc)で順次リセットする。すなわち、比較結果信号RES1が高レベルから低レベルに変化すると、まず、所定の時間間隔Tcycをおいてフラグ信号FLAG[1]が高レベルから低レベルに変化し、さらに所定の時間間隔Tcycをおいてフラグ信号FLAG[0]も高レベルから低レベルに変化する。
【0030】
フラグ回路FC1は、比較結果信号RES1が高レベルであるときに、フラグF0、F1を所定の周期Tcycで順次セットする。すなわち、比較結果信号RES1が低レベルから高レベルに変化すると、まず、所定の時間間隔Tcycをおいてフラグ信号FLAG[0]が低レベルから高レベルに変化し、さらに所定の時間間隔Tcycをおいてフラグ信号FLAG[1]も低レベルから高レベルに変化する。
【0031】
電圧比較回路CMP2は、差動増幅器で構成されている。電圧比較回路CMP2は、後述する第2分圧電圧VD2を基準電圧VREF(第2基準電圧)と比較し、比較結果を比較結果信号RES2としてスイッチSWに出力する。電圧比較回路CMP2は、第2分圧電圧VD2が基準電圧VREFより高いと判定したときに、比較結果信号RES2を高レベル(電源電圧VCC)に固定する。電圧比較回路CMP2は、第2分圧電圧VD2が基準電圧VREFより低いと判定したときに、比較結果信号RES2を低レベル(接地電圧VSS)に固定する。電圧比較回路CMP2は、電圧比較回路CMP1と共通の基準電圧VREFを比較基準電圧として受けるため、比較基準電圧を生成する回路の規模が削減される。
【0032】
スイッチSWは、pMOSトランジスタで構成されている。スイッチSWのドレインおよびソースは、それぞれ出力ノードVO1およびメモリコアCORE(内部回路)の電圧供給線VPRGに接続されている。スイッチSWのゲートは、比較結果信号RES2を受ける。スイッチSWは、比較結果信号RES2が低レベルであるとき(第2分圧電圧VD2が基準電圧VREFより低いとき)にオンする。
【0033】
スイッチSWのオンにより、出力ノードVO1から電圧供給線VPRGに電流が流れ、電圧供給線VPRGの電圧は、比較結果信号RES2が高レベルに変化するまで上昇する。電圧供給線VPRGの電圧は、メモリコアCORE内に形成されたメモリセルのドレイン電圧として供給される。スイッチSWはいわゆるレギュレータとして機能するため、第1昇圧電圧VO1をメモリコアCOREに直接供給する場合に比べて、電圧供給線VPRGの電圧は、一定の電圧に安定する。
【0034】
第2分圧回路DV2は、電圧供給線VPRGと接地線VSSとの間にノードVD2を介して直列に接続された容量素子CD20、CD21を有している。第2分圧回路DV2は、電圧供給線VPRGの電圧を容量素子CD20、CD21の容量比で分圧し、ノードVD2に第2分圧電圧VD2を生成する。
図2は、第1の実施形態における第1クロック生成回路CPG1の詳細を示している。
【0035】
第1クロック生成回路CPG1は、第1クロックCK1[0]、CK1[1]にそれぞれ対応して第1クロック出力回路CO10、CO11を有している。
第1クロック出力回路CO10は、第1弱出力回路W1、第1強出力回路S1および第1合成ノードND1を有している。
第1弱出力回路W1は、インバータINVWおよび第1トランジスタサイズのインバータで構成される出力バッファBWを有している。インバータINVWは、第1基準クロックCK1Bの反転クロックを出力バッファBWに出力する。出力バッファBWは、第1基準クロックCK1Bの反転クロックを反転し、第1弱クロックCK1Wとして出力する。これにより、第1弱出力回路W1は、第1弱クロックCK1Wを常時出力する。
【0036】
第1強出力回路S1は、インバータINVS、NAND回路NAS、NOR回路NRS、出力バッファを構成する第2トランジスタサイズのpMOSトランジスタPTSおよびnMOSトランジスタNTSを有している。なお、第2トランジスタサイズは、第1トランジスタサイズより大きい。インバータINVSは、フラグ信号FLAG[0]の反転論理をNOR回路NRSに出力する。NOR回路NRSは、フラグ信号FLAG[0]の反転論理が低レベルであるとき(フラグ信号FLAG[0]が高レベルであるとき)に活性化され、第1基準クロックCK1Bの反転クロックをnMOSトランジスタNTSのゲートに出力する。NAND回路NASは、フラグ信号FLAG[0]が高レベルであるときに活性化され、第1基準クロックCK1Bの反転クロックをpMOSトランジスタPTSのゲートに出力する。
【0037】
pMOSトランジスタPTSのソースおよびnMOSトランジスタNTSのソースは、それぞれ電源線VCCおよび接地線VSSに接続されている。pMOSトランジスタPTSのドレインおよびnMOSトランジスタNTSのドレインは、共に第1合成ノードND1に接続されている。pMOSトランジスタPTSおよびnMOSトランジスタNTSは、フラグ信号FLAG[0]が高レベルであるとき、第1基準クロックCK1Bの遷移エッジに同期して交互にオンし、第1強クロックCK1Sを生成する。すなわち、第1強出力回路S1は、フラグ信号FLAG[0]が高レベルであるときに、第1弱出力回路W1の駆動能力(第2駆動能力)より強い駆動能力(第1駆動能力)で第1強クロックCK1Sを出力する。
【0038】
第1合成ノードND1は、第1弱出力回路W1の出力と第1強出力回路S1の出力とに接続され、第1弱クロックCK1Wと第1強クロックCK1Sとを第1クロックCK1[0]として合成する。これにより、第1クロック出力回路CO10は、フラグ信号FALG[0]が低レベルであるとき(第1昇圧電圧VO1が目標電圧より高いとき)に第1弱クロックCK1Wを第1クロックCK1[0]として出力し、フラグ信号FLAG[0]が高レベルであるとき(第1昇圧電圧VO1が目標電圧より低いとき)に第1弱クロックCK1Wおよび第1強クロックCK1Sを合成したクロックを第1クロックCK1[0]として出力する。第1弱出力回路W1および第1強出力回路S1は、第1基準クロックCK1Bを共通して使用するため、第1弱クロックCK1Wおよび第1強クロックCK1Sは、同位相になる。このため、後述のように、第1クロック生成回路CPG1内で貫通電流が生じることはない。このように、第1クロック出力回路CO10は、第1弱出力回路W1を常時動作させ、第1強出力回路S1の動作・非動作により駆動能力を変更する。
【0039】
第1弱出力回路W1の駆動能力が弱過ぎると、第1強出力回路S1の停止中(フラグ信号FLAG[0]が低レベルであるとき)の第1クロックCK1[0]は、フローティングと同様の状態になる。この場合、チャージポンプCP1の第1ノードVN1の電圧が変化すると、容量カップリングにより第1合成ノードND1の電圧が電源電圧VCCより高い電圧または接地電圧VSSより低い電圧(負電圧)に変化する場合がある。第1合成ノードND1が電源電圧VCCより高い電圧になると、第1強出力回路S1におけるpMOSトランジスタPTSのドレイン・基板間のpnジャンクションに順方向電流が流れてしまう(順バイアス条件が生じてしまう)。第1合成ノードND1が接地電圧VSSより低い電圧になると、第1強出力回路S1のnMOSトランジスタNTSのドレイン・基板間のpnジャンクションに順方向電流が流れてしまう(順バイアス条件が生じてしまう)。
【0040】
これを防止するため、第1弱出力回路W1は、第1強出力回路S1の停止中に、第1強出力回路S1のpMOSトランジスタPTSおよびnMOSトランジスタNTSのpnジャンクションが第1合成ノードND1の電圧変化によりオンしない最小の駆動能力に設定されている。第1弱出力回路W1をこのような最小の駆動能力に設定することで、チャージポンプ回路10の消費電力は小さくなる。
【0041】
第1クロック出力回路CO11は、第1クロック出力回路CO10と同様に動作し、第1基準クロックCK1Bおよびフラグ信号FLAG[1]を受け、第1クロックCK1[1]を出力する。第1クロック出力回路CO11の構成は、第1クロック出力回路CO10の構成と同一であるため、詳細な説明は省略する。
第1クロック出力回路CO10、CO11は、同一の回路構成であり、かつ第1基準クロックCK1Bを共通して使用するため、第1クロックCK1[0]、CK1[1]は、同位相になる。
【0042】
図3は、第1の実施形態の動作概要を示している。
時刻T1において、第1昇圧電圧VO1が目標電圧VTより高くなると、電圧比較回路CMP1は、比較結果信号RES1を高レベルから低レベルに変化させる。
比較結果信号RES1の立ち下がりエッジから所定の時間間隔Tcycが経過した時刻T2において、フラグ回路FC1は、フラグF1をリセットする。このため、フラグ信号FLAG[1]は高レベルから低レベルに変化する。第1クロック出力回路CO11の第1強出力回路S1は、フラグ信号FLAG[1]の立ち下がりエッジに応答して停止する。すなわち、第1クロック出力回路CO11は、第1弱クロックCK1Wを第1クロックCK1[1]として出力する。この結果、第1昇圧電圧VO1の上昇速度が下がる。
【0043】
フラグ信号FLAG[1]の立ち下がりエッジから所定の時間間隔Tcycが経過した時刻T3において、フラグ回路FC1は、フラグF0をリセットする。このため、フラグ信号FLAG[0]は高レベルから低レベルに変化する。第1クロック出力回路CO10の第1強出力回路S1は、フラグ信号FLAG[0]の立ち下がりエッジに応答して停止する。すなわち、第1クロック出力回路CO10は、第1弱クロックCK1Wを第1クロックCK1[0]として出力する。この結果、第1昇圧電圧VO1は、下降し始める。
【0044】
時刻T4において、第1昇圧電圧VO1が目標電圧VTより低くなると、電圧比較回路CMP1は、比較結果信号RES1を低レベルから高レベルに変化させる。
比較結果信号RES1の立ち上がりエッジから所定の時間間隔Tcycが経過した時刻T5において、フラグ回路FC1は、フラグF0をセットする。このため、フラグ信号FLAG[0]は低レベルから高レベルに変化する。第1クロック出力回路CO10の第1強出力回路S1は、フラグ信号FLAG[0]の立ち上がりエッジに応答して動作を開始する。すなわち、第1クロック出力回路CO10は、第1弱クロックCK1Wおよび第1強クロックCK1Sを合成したクロックを第1クロックCK1[0]として出力する。この結果、第1昇圧電圧VO1は、下降から上昇に転じる。
【0045】
フラグ信号FLAG[0]の立ち上がりエッジから所定の時間間隔Tcycが経過した時刻T6において、フラグ回路FC1は、フラグF1をセットする。このため、フラグ信号FLAG[1]は低レベルから高レベルに変化する。第1クロック出力回路CO11の第1強出力回路S1は、フラグ信号FLAG[1]の立ち上がりエッジに応答して動作を開始する。すなわち、第1クロック出力回路CO11は、第1弱クロックCK1Wおよび第1強クロックCK1Sを合成したクロックを第1クロックCK1[1]として出力する。この結果、第1昇圧電圧の上昇速度が上がる。
【0046】
このように、チャージポンプ回路10では、第1クロック出力回路CO10、CO11は、第1昇圧電圧VO1に応じて駆動能力を変更しながら、それぞれ第1クロックCK1[0]、CK1[1]を常時出力する。これにより、第1容量素子C00、C01の一端(第1クロックCK1[0]、CK1[1]を受ける側)の電圧は、同時に変化する。このため、第1容量素子C00、C01は、同時に充放電される。この結果、第1容量素子C00、C01において、一方の充放電が他方に影響を与えることはない。従って、第1容量素子C00、C01に充放電される電荷のほとんどが第1昇圧電圧VO1の生成に寄与する。第1昇圧電圧VO1の生成効率が向上するため、例えば、第1容量素子C00、C01の容量は小さく設定される。この結果、チャージポンプ回路10の消費電力が削減される。
【0047】
また、フラグ回路FC1から出力されるフラグ信号FLAGを利用することで、動作させる第1強出力回路S1の数が簡易な回路で制御される。
なお、本発明者は、本発明をする前に、第1昇圧電圧VO1が目標電圧VTより高いときに、第1クロックCK1[0]、CK1[1]の少なくともいずれかを電源電圧VCC、接地電圧VSSまたはフローティングのいずれかに設定することで、第1昇圧電圧VO1の生成を抑制することを検討した。
【0048】
第1昇圧電圧VO1が目標電圧VTより高いときに、第1クロックCK1[1]のみを電源電圧VCCまたは接地電圧に固定すると、第1クロックCK1[1]を受ける第1容量素子C01は、第1クロックCK1[0]による第1ノードVN1の昇圧動作の負荷になってしまう。このため、第1クロックCK1[0]の消費電流が増加してしまう。この結果、消費電力の削減効果は低下してしまう。
【0049】
第1昇圧電圧VO1が目標電圧VTより高いときに、第1クロックCK1[1]のみをフローティングにすると、チャージポンプCP1の第1ノードVN1の電圧が変化することで、第1クロックCK1[1]は、容量カップリングにより、電源電圧VCCより高い電圧または接地電圧VSSより低い電圧(負電圧)になる場合がある。このとき、第1クロックCK1[1]を出力する出力バッファのpnジャンクションがオンし、順方向電流が流れてしまう。
【0050】
これらに対して、本発明では、第1昇圧電圧VO1が目標電圧VTより高いときに、第1クロックCK1[1]は第2駆動能力で出力されているため、第1容量素子C01が第1クロックCK1[0]による第1ノードVN1の昇圧動作の負荷になることはない。また、第1クロックCK1[1]を出力する第1クロック出力回路CO10の第1弱出力回路W1は、第1クロック出力回路CO10の第1強出力回路S1におけるpMOSトランジスタPTSおよびnMOSトランジスタNTSのpnジャンクションがオンしない最小の駆動能力に設定されているため、第1クロックCK1[1]は、チャージポンプCP1の第1ノードVN1の電圧変化に影響されない。このため、チャージポンプ回路10の消費電力が大幅に削減される。
【0051】
以上、第1の実施形態では、次の効果が得られる。
第1クロック出力回路CO10、CO11は、それぞれ第1クロックCK1[0]、CK1[1]を常時出力するため、第1容量素子C00、C01は、同時に充放電される。このため、第1容量素子C00、C01において、一方の充放電が他方に影響を与えることはない。従って、第1容量素子C00、C01に充放電される電荷のほとんどを第1昇圧電圧VO1の生成に寄与させることができる。第1昇圧電圧VO1の生成効率が向上するため、例えば、第1容量素子C00、C01の容量を小さくできる。この結果、チャージポンプ回路10の消費電力を削減できる。
【0052】
第1クロック出力回路CO10、CO11が駆動能力を変更することで第1昇圧電圧VO1が調整されるため、第1容量素子C00、C01を充放電させるクロックの周波数を変更する回路は不要になる。
第1クロック出力回路CO10、CO11は、第1弱出力回路W1を常時動作させ、第1強出力回路S1の動作・非動作により駆動能力を変更する。すなわち、第1クロック出力回路CO10、CO11は、それぞれ第1クロックCK1[0]、CK1[1]を出力しながら、その駆動能力を容易に変更できる。
【0053】
フラグ回路FC1から出力されるフラグ信号FLAGを利用することで、動作させる第1強出力回路S1の数を簡易な回路で制御できる。
第1昇圧電圧VO1と目標電圧との大小関係は第1分圧電圧VD1と基準電圧VREFとの比較により認識される。また、電圧供給線VPRGの電圧と目標電圧との大小関係は第2分圧電圧VD2と基準電圧VREFとの比較により認識される。基準電圧VREFに、昇圧電圧を使用しなくてもよいため、簡易な回路で基準電圧VREFを生成できる。従って、基準電圧VREFを精度よく、かつ安定して生成できる。
【0054】
電圧比較回路CMP2は、電圧比較回路CMP1と共通の基準電圧VREFを比較基準電圧として受けるため、比較基準電圧を生成する回路の規模を削減できる。
チャージポンプCP1の出力ノードVO1と電圧供給線VPRGとの間にスイッチSWを設けることで、第1昇圧電圧VO1をメモリコアCOREに直接供給する場合に比べて、電圧供給線VPRGの電圧を一定の電圧に安定させることができる。
【0055】
第1弱出力回路W1は、対応する第1強出力回路S1の停止中に、対応する第1強出力回路S1のpMOSトランジスタPTSおよびnMOSトランジスタNTSのpnジャンクションが第1合成ノードND1の電圧変化によりオンしない最小の駆動能力に設定されている。このため、pMOSトランジスタPTSおよびnMOSトランジスタNTSのpnジャンクションに順方向電流が流れるのを防止できる。
【0056】
図4は、本発明のチャージポンプ回路の第2の実施形態を示している。この実施形態は、請求項6、請求項7および請求項9に対応している。このチャージポンプ回路は、例えば、第1の実施形態と同様に、フラッシュメモリ内に形成されている。なお、第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0057】
チャージポンプ回路20は、第1クロック生成回路CPG1、第2クロック生成回路CPG2、チャージポンプCP2、第1分圧回路DV3、電圧比較回路CMP1、nMOSトランジスタNT0、NT1、NT2、pMOSトランジスタPT0、ラッチ回路LC、インバータINV0、INV1およびNAND回路NAを有している。
第1クロック生成回路CPG1は、第1の実施形態のフラグ信号FALG[0]、FLAG[1]の代わりに、許可信号EN0、EN1をそれぞれ受ける。許可信号EN0は、フラッシュメモリのプログラム動作中に低レベルから高レベルに変化する。第1クロック生成回路CPG1の詳細については、図5で説明する。
【0058】
第2クロック生成回路CPG2は、発振器(図示せず)から供給される第2基準クロックCK2Bを基に、第1クロックCK1(CK1[0]、CK1[1])にそれぞれ対応し、第1クロックCK1とは逆の位相を有する二本の第2クロックCK2(CK2[0]、CK2[1])を生成する。第2クロック生成回路CPG2の詳細については、図6で説明する。なお、第1基準クロックCK1Bおよび第2基準クロックCK2Bは、配線遅延などにより、互いの有効期間(高レベル期間)が重なるのを防止するために、一方の立ち上がり変化は、他方の立ち下がり変化から所定の時間間隔をおいて発生する。このため、第1クロックCK1および第2クロックCK2は、互いの高レベル期間が重ならない。この結果、チャージポンプCP2の誤動作が防止される。
【0059】
チャージポンプCP2は、第1クロックCK1および第2クロックCK2による昇圧動作を使用して、出力ノードVO2に第2昇圧電圧VO2を生成する。チャージポンプCP2の詳細については、図7で説明する。
第1分圧回路DV3は、出力ノードVO2と接地線VSSとの間にノードVD3を介して直列に接続された容量素子CD30、CD31を有している。第1分圧回路DV3は、第2昇圧電圧VO2を容量素子CD30、CD31の容量比で分圧し、ノードVD3に第1分圧電圧VD3を生成する。
【0060】
nMOSトランジスタNT0のドレインおよびソースは、それぞれ出力ノードVO2、接地線VSSに接続されている。nMOSトランジスタNT0のゲートは、電圧比較回路CMP1から出力される比較結果信号RES1が印加されている。比較結果信号RES1が高レベルであるとき(第1分圧電圧VD3が基準電圧VREFより高いとき)に、nMOSトランジスタNT0がオンすることで、出力ノードVO2から接地線VSSに電流が流れる。このため、第2昇圧電圧VO2が必要以上に上昇することが防止される。
【0061】
pMOSトランジスタPT0のソースおよびドレインは、それぞれ電源線VCCおよびnMOSトランジスタNT1のドレインに接続されている。pMOSトランジスタPT0のゲートは、許可信号EN0を受けている。nMOSトランジスタNT1のソースおよびドレインは、それぞれnMOSトランジスタNT2のドレインおよびpMOSトランジスタPT0のドレインに接続されている。nMOSトランジスタNT1のゲートは、比較結果信号RES1を受けている。nMOSトランジスタNT2のソースおよびドレインは、それぞれ接地線VSSおよびnMOSトランジスタNT1のソースに接続されている。nMOSトランジスタNT2のゲートは、許可信号EN0を受けている。ラッチ回路LCは、環状に接続されたインバータINVL0、INVL1で構成されている。インバータINVL0の入力およびインバータINVL1の出力は、pMOSトランジスタPT0のドレインおよびnMOSトランジスタNT1のドレインに接続されている。このため、pMOSトランジスタPT0およびnMOSトランジスタNT1が共にオフしても、ラッチ回路LCから出力されるラッチ出力信号LOは、電源電圧VCCまたは接地電圧VSSに固定される。
【0062】
インバータINV0は、ラッチ出力信号LOの反転論理をNAND回路NAに出力する。NAND回路NAは、許可信号EN0が高レベルであるとき(フラッシュメモリのプログラム動作中)に活性化され、ラッチ出力信号LOと同一の論理を出力する。インバータINV1は、NAND回路NAの出力論理を反転し、許可信号EN1として第1クロック生成回路CPG1および第2クロック生成回路CPG2に出力する。
【0063】
許可信号EN0が低レベルであるときに、pMOSトランジスタPT0はオンし、nMOSトランジスタNT2はオフする。また、許可信号EN0が低レベルのときは、チャージポンプCP2の昇圧能力は低下し、第1分圧電圧VD3は基準電圧VREFより低くなる。このため、比較結果信号RES1は、接地電圧VSSに固定される。この結果、nMOSトランジスタNT1はオフする。従って、許可信号EN0が低レベルであるときは、ラッチ回路LCの入力は、高レベルに固定される。
【0064】
フラッシュメモリにプログラムコマンドが供給され、許可信号EN0が低レベルから高レベルに変化すると、pMOSトランジスタPT0がオフする。ラッチ出力信号LOは、ラッチ回路LCにより低レベルに固定されたままである。このため、許可信号EN1は、許可信号EN0に同期して低レベルから高レベルに変化する。すなわち、チャージポンプCP2は、昇圧動作を開始する。
【0065】
チャージポンプCP2の昇圧動作により第2昇圧電圧VO2の電圧が上昇し、第1分圧電圧VD3が基準電圧VREFより高くなると、比較結果信号RES1が電源電圧VCCに固定される。このため、nMOSトランジスタNT1がオンする。従って、ラッチ出力信号LOは、低レベルから高レベルに変化する。この結果、許可信号EN1は、高レベルから低レベルに変化する。
【0066】
図5は、第2の実施形態における第1クロック生成回路CPG1の詳細を示している。
第1クロック生成回路CPG1は、第1クロック出力回路CO10、CO11を有している。
第1クロック出力回路CO10は、許可信号EN0が低レベルであるときに第1弱クロックCK1Wを第1クロックCK1[0]として出力し、許可信号EN0が高レベルであるときに第1弱クロックCK1Wおよび第1強クロックCK1Sを合成したクロックを第1クロックCK1[0]として出力する。第1クロック出力回路CO10は、第1弱出力回路W1を常時動作させ、第1強出力回路S1をフラッシュメモリの動作状態に応じて動作または停止させることにより駆動能力を変更する。
【0067】
第1クロック出力回路CO11は、第1クロック出力回路CO10と同様に動作し、第1基準クロックCK1Bおよび許可信号EN1を受け、第1クロックCK1[1]を出力する。第1クロック出力回路CO11は、第1弱出力回路W1を常時動作させ、第1強出力回路S1をフラッシュメモリの動作状態および第2昇圧電圧VO2に応じて動作または停止させることにより駆動能力を変更する。
【0068】
図6は、第2の実施形態における第2クロック生成回路CPG2の詳細を示している。
第2クロック生成回路CPG2は、図5に示した第1クロック生成回路CPG1と同一の回路構成を有している。すなわち、第2クロック生成回路CPG2は、第2クロックCK2[0]、CK2[1]にそれぞれ対応して第2クロック出力回路CO20、CO21を有している。
【0069】
第2クロック出力回路CO20、CO21は、第2弱出力回路W2、第2強出力回路S2および第2合成ノードND2を有している。
第2合成ノードND2は、第2弱出力回路W2の出力と第2強出力回路S2の出力とに接続され、第2弱クロックCK2Wと第2強クロックCK2Sとを第2クロックCK2として合成する。
【0070】
第2クロックCK2に対する第2クロック生成回路CPG2の動作は、第1クロックCK1に対する第1クロック生成回路CPG1の動作と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図7は、第2の実施形態におけるチャージポンプCP2の詳細を示している。
チャージポンプCP2は、第1容量素子C10、C11、第2容量素子C20、C21、容量素子C14、C24、C30、C31、nMOSトランジスタN10〜N12、N20〜22、N30〜N32、N40を有している。nMOSトランジスタN10〜N12、N20〜22、N30〜N32、N40は、例えば、論理回路を構成するnMOSトランジスタより低い閾値電圧を有している。
【0071】
第1容量素子C10、C11は、一端で第1クロックCK1[0]、CK1[1]をそれぞれ受け、他端が第1ノードP1に接続されている。第1容量素子C10、C11の容量は、第1ノードP1に接続される容量素子の容量(寄生容量)に比べて十分に大きい。
容量素子C14は、一端でクロックCK2Aを受け、他端がノードG1に接続されている。容量素子C14の容量は、ノードG1に接続される容量素子の容量(寄生容量)に比べて十分に大きい。クロックCK2Aは、第2クロックCK2の立ち上がりエッジに同期して低レベルから高レベルに変化し、第2クロックCK2の立ち下がりエッジから所定の時間間隔をおいて高レベルから低レベルに変化する。クロックCK2Aは、第2基準クロックCK2Bと同様に、発振器から供給される。
【0072】
nMOSトランジスタN10のゲート、ドレインおよびソースは、それぞれ第1ノードP1、電源線VCC、ノードG1に接続されている。nMOSトランジスタN11のゲート、ドレインおよびソースは、それぞれノードG1、電源線VCC、第1ノードP1に接続されている。nMOSトランジスタN12のゲート、ドレインおよびソースは、それぞれ電源線VCC、電源線VCC、第1ノードP1に接続されている。これにより、第1ノードP1は、電源電圧VCCからnMOSトランジスタN12の閾値電圧を引いた電圧より低くなることはない。
【0073】
第2容量素子C20、C21は、一端で第2クロックCK2[0]、CK2[1]をそれぞれ受け、他端が第2ノードP2に接続されている。第2容量素子C20、C21の容量は、第2ノードP2に接続される容量素子の容量(寄生容量)に比べて十分に大きい。
容量素子C24は、一端でクロックCK1Aを受け、他端がノードG2に接続されている。容量素子C24の容量は、ノードG2に接続される容量素子の容量(寄生容量)に比べて十分に大きい。クロックCK1Aは、第1クロックCK1の立ち上がりエッジに同期して低レベルから高レベルに変化し、第1クロックCK1の立ち下がりエッジから所定の時間間隔をおいて高レベルから低レベルに変化する。クロックCK1Aは、第1基準クロックCK1Bと同様に、発振器から供給される。
【0074】
nMOSトランジスタN20のゲート、ドレインおよびソースは、それぞれ第2ノードP2、第1ノードP1、ノードG2に接続されている。nMOSトランジスタN21(昇圧スイッチ)のゲート、ドレインおよびソースは、それぞれノードG2、第1ノードP1、第2ノードP2に接続されている。nMOSトランジスタN22のゲート、ドレインおよびソースは、それぞれ電源線VCC、電源線VCC、第2ノードP2に接続されている。これにより、第2ノードP2は、電源電圧VCCからnMOSトランジスタN22の閾値電圧を引いた電圧より低くなることはない。
【0075】
容量素子C30は、第1クロックCK1[0]を受け、他端がノードP3に接続されている。容量素子C30の容量は、ノードP3に接続される容量素子の容量(寄生容量)に比べて十分に大きい。
容量素子C34は、一端でクロックCK2Aを受け、他端がノードG3に接続されている。容量素子C34の容量は、ノードG3に接続される容量素子の容量(寄生容量)に比べて十分に大きい。
【0076】
nMOSトランジスタN30のゲート、ドレインおよびソースは、それぞれノードP3、第2ノードP2、ノードG3に接続されている。nMOSトランジスタN31のゲート、ドレインおよびソースは、それぞれノードG3、第2ノードP2、ノードP3に接続されている。nMOSトランジスタN32のゲート、ドレインおよびソースは、それぞれ電源線VCC、電源線VCC、ノードP3に接続されている。これにより、ノードP3は、電源電圧VCCからnMOSトランジスタN32の閾値電圧を引いた電圧より低くなることはない。
【0077】
nMOSトランジスタN40のゲート、ドレインおよびソースは、それぞれノードG3、第2ノードP2、出力ノードVO2に接続されている。
図8は、第2の実施形態におけるチャージポンプCP2の動作を示している。
まず、第1クロックCK1[0]、CK1[1]が高レベルから低レベルに変化すると、第1ノードP1は、第1容量素子C10、C11の容量カップリングにより降圧される(図8(a))。このため、nMOSトランジスタN10はオフする。同様に、ノードP3は、容量素子C30の容量カップリングにより降圧される(図8(b))。このため、nMOSトランジスタN30はオフする。この後、クロックCK1Aが高レベルから低レベルに変化すると、ノードG2は、容量素子C24の容量カップリングにより降圧される(図8(c))。このため、nMOSトランジスタN21はオフする。
【0078】
次に、第2クロックCK2[0]、CK2[1]が低レベルから高レベルに変化すると、第2ノードP2は、第2容量素子C20、C21の容量カップリングにより昇圧される(図8(d))。このため、nMOSトランジスタN20はオンし、第1ノードP1からノードG2に電流が補充される。また、第2クロックCK2[0]、CK2[1]の立ち上がりエッジに同期してクロックCK2Aが低レベルから高レベルに変化すると、ノードG1は、容量素子C14の容量カップリングにより昇圧される(図8(e))。このため、nMOSトランジスタN11がオンし、電源線VCCから第1ノードP1に電流が補充される。同様に、ノードG3は、クロックCK2Aの立ち上がり変化による容量素子C34の容量カップリングにより昇圧される(図8(f))。このため、nMOSトランジスタN31がオンし、第2ノードP2からノードP3に電流が補充される。nMOSトランジスタN40もノードG3の昇圧によりオンし、第2ノードP2から出力ノードVO2に電流が補充される。すなわち、出力ノードVO2に第2昇圧電圧VO2が生成される(図8(g))。
【0079】
次に、第2クロックCK2[0]、CK2[1]が高レベルから低レベルに変化すると、第2ノードP2は、第2容量素子C20、C21の容量カップリングにより降圧される(図8(h))。このため、nMOSトランジスタN20はオフする。この後、クロックCK2Aが高レベルから低レベルに変化すると、ノードG1は、容量素子C14の容量カップリングにより降圧される(図8(i))。このため、nMOSトランジスタN11はオフする。同様に、ノードG3は、クロックCK2Aの立ち下がり変化による容量素子C34の容量カップリングにより降圧される(図8(j))。このため、nMOSトランジスタN31はオフする。第2昇圧電圧VO2は、nMOSトランジスタN40もノードG3の降圧によりオフするため下降せず、前述の図8(g)で発生した電圧は保持される。
【0080】
次に、第1クロックCK1[0]、CK1[1]が低レベルから高レベルに変化すると、第1ノードP1は、第1容量素子C10、C11の容量カップリングにより昇圧される(図8(k))。このため、nMOSトランジスタN10はオンし、電源電圧VCCからノードG1に電流が補充される。同様に、ノードP3は、容量素子C30の容量カップリングにより昇圧される(図8(l))。このため、nMOSトランジスタN30はオンし、第2ノードP2からノードG3に電流が補充される。
【0081】
また、第1クロックCK1の立ち上がりエッジに同期してクロックCK1Aが低レベルから高レベルに変化すると、ノードG2は、容量素子C24の容量カップリングにより昇圧される(図8(m))。このため、nMOSトランジスタN21がオンし、第1ノードP1から第2ノードP2に電流が補充される。
以上のような動作が繰り返されると、第1ノードP1は、第1クロックCK1[0]、CK1[1]の立ち下がりエッジ毎に降圧される(図8(n))。ノードG1の昇圧によりnMOSトランジスタN11がオンすることで、電源線VCCから第1ノードP1に電流が補充される。このため、第1ノードP1の電圧は、1サイクル前より高くなる。このとき、nMOSトランジスタN20もオンすることで、第1ノードP1からノードG2に電流が補充される。このため、ノードG2の電圧も、1サイクル前より高くなる。
【0082】
ノードP3は、第1クロックCK1[0]、CK1[1]の立ち下がりエッジ毎に降圧される(図8(o))。ノードG3の昇圧によりnMOSトランジスタN31がオンすることで、第2ノードP2からノードP3に電流が補充される。このため、ノードP3の電圧は、1サイクル前より高くなる。
また、第2ノードP2は、第2クロックCK2[0]、CK2[1]の立ち下がりエッジ毎に降圧される(図8(p))。ノードG2の昇圧によりnMOSトランジスタN21がオンすることで、第1ノードP1から第2ノードP2に電流が補充される。このため、第2ノードP2の電圧は、1サイクル前より高くなる。このとき、nMOSトランジスタN30もオンすることで、第2ノードP2からノードG3に電流が補充される。このため、ノードG3の電圧も、1サイクル前より高くなる。
【0083】
従って、前述の図8(a)〜(m)の動作が繰り返されることで、第2昇圧電圧VO2は、第2クロックCK2および第2クロックCK2Aの立ち上がりエッジ毎に徐々に上昇する。
以上、第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、第1昇圧電圧(第1ノードP1の電圧)および第2容量素子C20、C21の充放電を利用して第2昇圧電圧VO2を生成するため、高い昇圧電圧を生成できる。第2昇圧電圧VO2を二段階の昇圧動作により生成することで、所定の昇圧電圧を高い精度で生成できる。
【0084】
第1クロックCK1および第2クロックCK2は互いの高レベル期間が重ならないため、チャージポンプCP2の誤動作を防止できる。
図9は、本発明のチャージポンプ回路の第3の実施形態を示している。この実施形態は、請求項6〜請求項10に対応している。このチャージポンプ回路は、例えば、第1の実施形態と同様に、フラッシュメモリ内に形成されている。なお、第1および第2の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0085】
チャージポンプ回路10は、第1クロック生成回路CPG1a、第2クロック生成回路CPG2a、チャージポンプCP2a、第1分圧回路DV4、電圧比較回路CMP1、フラグ回路FC1a、電圧比較回路CMP2(スイッチ制御回路)、スイッチSW、第2分圧回路DV5を有している。
第1分圧回路DV4は、出力ノードVO2aと接地線VSSとの間にノードVD4を介して直列に接続された容量素子CD40、CD41を有している。第1分圧回路DV4は、第2昇圧電圧VO2a(出力ノードVO2aの電圧)を容量素子CD40、CD41の容量比で分圧し、ノードVD4に第1分圧電圧VD4を生成する。
【0086】
フラグ回路FC1aは、第1の実施形態のフラグ回路FC1にフラグF2、F3を加えて構成されている。その他の構成は、第1の実施形態のフラグ回路FC1と同一である。フラグ回路FC1aのフラグF0〜F3は、図10で説明する第1クロック出力回路CO10〜CO13の第1強出力回路S1および図11で説明する第2クロック出力回路CO20〜CO23の第2強出力回路S2の各対にそれぞれ対応している。フラグ回路FC1aは、フラグF0〜F3の論理値を4ビットのフラグ信号FLAGとして第1クロック生成回路CPG1aおよび第2クロック生成回路CPG2aにそれぞれ出力する。
【0087】
フラグ回路FC1aは、電圧比較回路CMP1から出力される比較結果信号RES1が低レベルであるときに、フラグF0〜F3を所定の周期Tcycで順次リセットする。すなわち、比較結果信号RES1が高レベルから低レベルに変化すると、フラグ信号FLAGが所定の時間間隔Tcycをおいて高レベルから低レベルにフラグ信号FLAG[3]から順次変化する。
【0088】
フラグ回路FC1aは、比較結果信号RES1が高レベルであるときに、フラグF0〜F3を所定の周期Tcycで順次セットする。すなわち、比較結果信号RES1が低レベルから高レベルに変化すると、フラグ信号FLAGが所定の時間間隔Tcycをおいて低レベルから高レベルにフラグ信号FLAG[0]から順次変化する。
第2分圧回路DV5は、メモリコアCOREの電圧供給線VPRGと接地線VSSとの間にノードVD5を介して直列に接続された容量素子CD50、CD51を有している。第2分圧回路DV5は、電圧供給線VPRGの電圧を容量素子CD50、CD51の容量比で分圧し、ノードVD5に第2分圧電圧VD5を生成する。
【0089】
図10は、第3の実施形態における第1クロック生成回路CPG1aの詳細を示している。
第1クロック生成回路CPG1aは、第1の実施形態の第1クロック生成回路CPG1に第1クロック出力回路CO12、CO13を加えて構成されている。第1クロック出力回路CO10〜CO13は、第1基準クロックCK1Bおよびフラグ信号FLAG[0]〜FLAG[3]をそれぞれ受け、第1クロックCK1[0]〜CK1[3]をそれぞれ出力する。第1クロック出力回路CO12、CO13の構成および動作は、第1クロック出力回路CO10の構成および動作と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0090】
図11は、第3の実施形態における第2クロック生成回路CPG2aの詳細を示している。
第2クロック生成回路CPG2aは、第2の実施形態の第2クロック生成回路CPG2に第2クロック出力回路CO22、CO23を加えて構成されている。第2クロック出力回路CO20〜CO23は、第2基準クロックCK2Bおよびフラグ信号FLAG[0]〜FLAG[3]をそれぞれ受け、第2クロックCK2[0]〜CK2[3]をそれぞれ出力する。第2クロック出力回路CO22、CO23の構成および動作は、第2クロック出力回路CO20の構成および動作と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0091】
図12は、第3の実施形態におけるチャージポンプCP2aの詳細を示している。
チャージポンプCP2aは、第2の実施形態のチャージポンプCP2に第1容量素子C12、C13、第2容量素子C22、C23を加えて構成されている。その他の構成は、第2の実施形態のチャージポンプCP2と同一である。
【0092】
第1容量素子C12、C13は、一端が第1クロックCK1[2]、CK1[3]をそれぞれ受け、他端が第1ノードP1に接続されている。すなわち、第1容量素子C10〜C13は、第1ノードP1に並列に接続されている。第1容量素子C12、C13の容量は、第1ノードP1に接続される容量素子の容量(寄生容量)に比べて十分に大きい。第1容量素子C12、C13は、第1容量素子C10、C11と同様に動作する。
【0093】
第2容量素子C22、C23は、一端が第2クロックCK2[2]、CK2[3]をそれぞれ受け、他端が第2ノードP2に接続されている。すなわち、第2容量素子C20〜C23は、第2ノードP2に並列に接続されている。第2容量素子C22、C23の容量は、第2ノードP2に接続される容量素子の容量(寄生容量)に比べて十分に大きい。第2容量素子C22、C23は、第2容量素子C20、C21と同様に動作する。
【0094】
チャージポンプCP2aの動作は、第2の実施形態のチャージポンプCP2の動作と同様であるため、詳細な説明は省略する。但し、第1ノードP1に接続された第1容量素子の数および第2ノードP2に接続された第2容量素子の数が増加したことで、第2昇圧電圧VO2aは、第2の実施形態のチャージポンプCP2に比べて、短時間で目標電圧まで上昇する。
【0095】
以上、第3の実施形態でも、第1および第2の実施形態と同様の効果が得られる。
なお。前述の第1〜第3の実施形態では、本発明をフラッシュメモリに適用した例について述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明を昇圧電圧を使用するその他の半導体デバイスに適用してもよい。
【0096】
前述の第1〜第3の実施形態では、容量素子を用いて第1または第2分圧電圧を生成する例について述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。例えば、抵抗素子を用いて第1または第2分圧電圧を生成してもよい。
以上の実施形態において説明した発明を整理して、付記として開示する。
(付記1) 互いに同じ位相を有する複数の第1クロックをそれぞれ生成する第1クロック生成回路と、
一端で前記第1クロックをそれぞれ受け、他端が第1ノードに接続される複数の第1容量素子を有し、前記第1容量素子の充放電を利用して出力ノードに第1昇圧電圧を生成するチャージポンプとを備え、
前記第1クロック生成回路は、前記第1昇圧電圧が目標電圧より低いときに第1駆動能力で前記各第1クロックを出力し、前記第1昇圧電圧が前記目標電圧より高いときに前記第1駆動能力より弱い第2駆動能力で前記各第1クロックを出力する複数の第1クロック出力回路を前記第1クロックにそれぞれ対応して備えていることを特徴とするチャージポンプ回路。
【0097】
(付記2) 付記1記載のチャージポンプ回路において、
前記各第1クロック出力回路は、
第1弱クロックを前記第2駆動能力で常時出力する第1弱出力回路と、
第1強クロックを前記第1駆動能力で前記第1昇圧電圧が前記目標電圧より低いときに出力する第1強出力回路と、
前記第1弱出力回路の出力と前記第1強出力回路の出力とに接続され、前記第1弱クロックと前記第1強クロックとを前記各第1クロックとして合成する第1合成ノードとを備えていることを特徴とするチャージポンプ回路。
【0098】
(付記3) 付記2記載のチャージポンプ回路において、
前記第1強出力回路にそれぞれ対応するフラグを有し、前記第1昇圧電圧が前記目標電圧より低いときに前記フラグを順次セットし、前記第1昇圧電圧が前記目標電圧より高いときに前記フラグを順次リセットするフラグ回路を備え、
前記各第1強出力回路は、対応するフラグがセットされているときに動作し、対応するフラグがリセットされているときに停止することを特徴とするチャージポンプ回路。
【0099】
(付記4) 付記2記載のチャージポンプ回路において、
前記各第1弱出力回路は、前記第1弱クロックを出力する第1トランジスタサイズの出力バッファを備え、
前記各第1強出力回路は、前記第1強クロックを出力する前記第1トランジスタサイズより大きい第2トランジスタサイズの出力バッファを備えていることを特徴とするチャージポンプ回路。
【0100】
(付記5) 付記4記載のチャージポンプ回路において、
前記各第1強出力回路の出力バッファは、ドレインが前記第1合成ノードにそれぞれ接続されるpMOSトランジスタおよびnMOSトランジスタを備え、
前記各第1弱出力回路は、対応する第1強出力回路の停止中に、対応する第1強出力回路の出力バッファのpnジャンクションが前記第1合成ノードの電圧変化によりオンしない駆動能力に設定されていることを特徴とするチャージポンプ回路。
【0101】
(付記6) 付記1記載のチャージポンプ回路において、
前記第1昇圧電圧を分圧し、第1分圧電圧を生成する第1分圧回路と
前記第1分圧電圧を第1基準電圧と比較する電圧比較回路とを備え、
前記第1クロック出力回路は、前記電圧比較回路により、前記第1分圧電圧が前記第1基準電圧より低いと判定されたときに前記第1駆動能力で前記各第1クロックを出力し、前記第1分圧電圧が前記第1基準電圧より高いと判定されたときに前記第2駆動能力で前記各第1クロックを出力することを特徴とするチャージポンプ回路。
【0102】
(付記7) 付記1記載のチャージポンプ回路において、
前記出力ノードと、チャージポンプ回路と共に半導体集積回路に形成される内部回路の電圧供給線との間に接続されるスイッチと、
前記電圧供給線の電圧を分圧し、第2分圧電圧を生成する第2分圧回路と、
前記第2分圧電圧が第2基準電圧より低いときに前記スイッチをオンさせるスイッチ制御回路とを備えていることを特徴とするチャージポンプ回路。
【0103】
(付記8) 互いに同じ位相を有する複数の第1クロックをそれぞれ生成する第1クロック生成回路と、
前記第1クロックにそれぞれ対応し、前記第1クロックとは逆の位相を有する複数の第2クロックをそれぞれ生成する第2クロック生成回路と、
一端で前記第1クロックをそれぞれ受け、他端が第1ノードに接続される複数の第1容量素子と、一端で前記第2クロックをそれぞれ受け、他端が第2ノードに接続される複数の第2容量素子と、前記第1および第2ノードの間に接続され、前記第1クロックの有効期間中にオンする昇圧スイッチとを有し、前記第1容量素子の充放電を利用して前記第1ノードに第1昇圧電圧を生成し、前記第1昇圧電圧および前記第2容量素子の充放電を利用して出力ノードに前記第1昇圧電圧より高い第2昇圧電圧を生成するチャージポンプとを備え、
前記第1クロック生成回路は、前記第2昇圧電圧が目標電圧より低いときに第1駆動能力で前記各第1クロックを出力し、前記第2昇圧電圧が前記目標電圧より高いときに前記第1駆動能力より弱い第2駆動能力で前記各第1クロックを出力する複数の第1クロック出力回路を前記第1クロックにそれぞれ対応して備え、
前記第2クロック生成回路は、前記第2昇圧電圧が前記目標電圧より低いときに前記第1駆動能力で前記各第2クロックを出力し、前記第2昇圧電圧が前記目標電圧より高いときに前記第2駆動能力で前記各第2クロックを出力する複数の第2クロック出力回路を前記第2クロックにそれぞれ対応して備えていることを特徴とするチャージポンプ回路。
【0104】
(付記9) 付記8記載のチャージポンプ回路において、
前記各第1クロック出力回路は、
第1弱クロックを前記第2駆動能力で常時出力する第1弱出力回路と、
第1強クロックを前記第1駆動能力で前記第2昇圧電圧が前記目標電圧より低いときに出力する第1強出力回路と、
前記第1弱出力回路の出力と前記第1強出力回路の出力とに接続され、前記第1弱クロックと前記第1強クロックとを前記各第1クロックとして合成する第1合成ノードとを備え、
前記各第2クロック出力回路は、
第2弱クロックを前記第2駆動能力で常時出力する第2弱出力回路と、
第2強クロックを前記第1駆動能力で前記第2昇圧電圧が前記目標電圧より低いときに出力する第2強出力回路と、
前記第2弱出力回路の出力と前記第2強出力回路の出力とに接続され、前記第2弱クロックと前記第2強クロックとを前記各第2クロックとして合成する第2合成ノードとを備えていることを特徴とするチャージポンプ回路。
【0105】
(付記10) 付記9記載のチャージポンプ回路において、
一対の前記第1および第2強出力回路にそれぞれ対応するフラグを有し、前記第2昇圧電圧が前記目標電圧より低いときに前記フラグを順次セットし、前記第2昇圧電圧が前記目標電圧より高いときに前記フラグを順次リセットするフラグ回路を備え、
前記各第1および第2強出力回路は、対応するフラグがセットされているときに動作し、対応するフラグがリセットされているときに停止することを特徴とするチャージポンプ回路。
【0106】
(付記11) 付記9記載のチャージポンプ回路において、
前記各第1弱出力回路は、前記第1弱クロックを出力する第1トランジスタサイズの出力バッファを備え、
前記各第1強出力回路は、前記第1強クロックを出力する前記第1トランジスタサイズより大きい第2トランジスタサイズの出力バッファを備え、
前記各第2弱出力回路は、前記第2弱クロックを出力する前記第1トランジスタサイズの出力バッファを備え、
前記各第2強出力回路は、前記第2強クロックを出力する前記第2トランジスタサイズの出力バッファを備えていることを特徴とするチャージポンプ回路。
【0107】
(付記12) 付記11記載のチャージポンプ回路において、
前記各第1強出力回路の出力バッファは、ドレインが前記第1合成ノードにそれぞれ接続されるpMOSトランジスタおよびnMOSトランジスタを備え、
前記各第2強出力回路の出力バッファは、ドレインが前記第2合成ノードにそれぞれ接続されるpMOSトランジスタおよびnMOSトランジスタを備え、
前記各第1弱出力回路は、対応する第1強出力回路の停止中に、対応する第1強出力回路の出力バッファのpnジャンクションが前記第1合成ノードの電圧変化によりオンしない駆動能力に設定され、
前記各第2弱出力回路は、対応する第2強出力回路の停止中に、対応する第2強出力回路の出力バッファのpnジャンクションが前記第2合成ノードの電圧変化によりオンしない駆動能力に設定されていることを特徴とするチャージポンプ回路。
【0108】
(付記13) 付記8記載のチャージポンプ回路において、
前記第2昇圧電圧を分圧し、第1分圧電圧を生成する第1分圧回路と
前記第1分圧電圧を第1基準電圧と比較する電圧比較回路とを備え、
前記第1クロック出力回路は、前記電圧比較回路により、前記第1分圧電圧が前記第1基準電圧より低いと判定されたときに前記第1駆動能力で前記各第1クロックを出力し、前記第1分圧電圧が前記第1基準電圧より高いと判定されたときに前記第2駆動能力で前記各第1クロックを出力し、
前記第2クロック出力回路は、前記電圧比較回路により、前記第1分圧電圧が前記第1基準電圧より低いと判定されたときに前記第1駆動能力で前記各第2クロックを出力し、前記第1分圧電圧が前記第1基準電圧より高いと判定されたときに前記第2駆動能力で前記各第2クロックを出力することを特徴とするチャージポンプ回路。
【0109】
(付記14) 付記8記載のチャージポンプ回路において、
前記出力ノードと、チャージポンプ回路と共に半導体集積回路に形成される内部回路の電圧供給線との間に接続されるスイッチと、
前記電圧供給線の電圧を分圧し、第2分圧電圧を生成する第2分圧回路と、
前記第2分圧電圧が第2基準電圧より低いときに前記スイッチをオンさせるスイッチ制御回路とを備えていることを特徴とするチャージポンプ回路。
【0110】
(付記15) 付記8記載のチャージポンプ回路において、
前記第1および第2クロックは、互いの有効期間が重ならないことを特徴とするチャージポンプ回路。
以上、本発明について詳細に説明してきたが、前述の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。
【0111】
【発明の効果】
請求項1のチャージポンプ回路では、第1容量素子に充放電される電荷のほとんどを第1昇圧電圧の生成に寄与させることができる。第1昇圧電圧の生成効率が向上するため、例えば、第1容量素子の容量を小さくできる。この結果、チャージポンプ回路の消費電力を削減できる。また、第1容量素子を充放電させるクロックの周波数を変更する回路は不要になる。
請求項2のチャージポンプ回路では、第1クロック出力回路は、各第1クロックを常時出力しながら、その駆動能力を容易に変更できる。
【0112】
請求項3のチャージポンプ回路では、フラグ回路を設けることで、動作させる第1強出力回路の数を簡易な回路で制御できる。
請求項4のチャージポンプ回路では、簡易な回路で第1基準電圧を生成できる。従って、第1基準電圧を精度よく、かつ安定して生成できる。
請求項5のチャージポンプ回路では、第1昇圧電圧を内部回路に直接供給する場合に比べて、電圧供給線の電圧を一定の電圧に安定させることができる。また、簡易な回路で第2基準電圧を生成できる。従って、第2基準電圧を精度よく、かつ安定して生成できる。
【0113】
請求項6のチャージポンプ回路では、第1および第2容量素子に充放電される電荷のほとんどを第2昇圧電圧の生成に寄与させることができる。第2昇圧電圧の生成効率が向上するため、例えば、第1および第2容量素子の容量を小さくできる。この結果、チャージポンプ回路の消費電力を削減できる。また、第1および第2容量素子を充放電させるクロックの周波数を変更する回路は不要になる。さらに、第1昇圧電圧および第2容量素子の充放電を利用して第2昇圧電圧を生成するため、高い昇圧電圧を生成できる。第2昇圧電圧を二段階の昇圧動作により生成することで、所定の昇圧電圧を高い精度で生成できる。
【0114】
請求項7のチャージポンプ回路では、第1クロック出力回路は、各第1クロックを常時出力しながら、その駆動能力を容易に変更できる。同様に、第2クロック出力回路は、各第2クロックを常時出力しながら、その駆動能力を容易に変更できる。
請求項8のチャージポンプ回路では、フラグ回路を設けることで、動作させる第1および第2強出力回路の数を簡易な回路で制御できる。
【0115】
請求項9のチャージポンプ回路では、簡易な回路で第1基準電圧を生成できる。従って、第1基準電圧を精度よく、かつ安定して生成できる。
請求項10のチャージポンプ回路では、第2昇圧電圧を内部回路に直接供給する場合に比べて、電圧供給線の電圧を一定の電圧に安定させることができる。また、簡易な回路で第2基準電圧を生成できる。従って、第2基準電圧を精度よく、かつ安定して生成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチャージポンプ回路の第1の実施形態を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態における第1クロック生成回路の詳細を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態の動作概要を示す説明図である。
【図4】本発明のチャージポンプ回路の第2の実施形態を示すブロック図である。
【図5】第2の実施形態における第1クロック生成回路の詳細を示すブロック図である。
【図6】第2の実施形態における第2クロック生成回路の詳細を示すブロック図である。
【図7】第2の実施形態におけるチャージポンプの詳細を示す回路図である。
【図8】第2の実施形態におけるチャージポンプの動作を示す波形図である。
【図9】本発明のチャージポンプ回路の第3の実施形態を示すブロック図である。
【図10】第3の実施形態における第1クロック生成回路の詳細を示すブロック図である。
【図11】第3の実施形態における第2クロック生成回路の詳細を示すブロック図である。
【図12】第3の実施形態におけるチャージポンプの詳細を示す回路図である。
【符号の説明】
10、20、30 チャージポンプ回路
CP1、CP2、CP2a チャージポンプ
CK1、CK1[0]、CK1[1]、CK1[2]、CK1[3] 第1クロック
CPG1、CPG1a 第1クロック生成回路
CO10、CO11、CO12、CO13 第1クロック出力回路
S1 第1強出力回路
CK1S 第1強クロック
W1 第1弱出力回路
CK1W 第1弱クロック
ND1 第1合成ノード
C00、C01、C10、C11、C12、C13 第1容量素子
VN1、P1 第1ノード
CK2、CK2[0]、CK2[1]、CK2[2]、CK2[3] 第2クロック
CPG2、CPG2a 第2クロック生成回路
CO20、CO21、CO22、CO23 第2クロック出力回路
S2 第2強出力回路
CK2S 第2強クロック
W2 第2弱出力回路
CK2W 第2弱クロック
ND2 第2合成ノード
C20、C21、C22、C23 第2容量素子
P2 第2ノード
VO1、VO2、VO2a 出力ノード
FC1、FC1a フラグ回路
F0、F1、F2、F3 フラグ
DV1、DV3、DV4 第1分圧回路
DV2、DV5 第2分圧回路
CMP1、CMP2 電圧比較回路
SW スイッチ
VO1 第1昇圧電圧
VO2、VO2a 第2昇圧電圧
VT 目標電圧
VD1、VD3、VD4 第1分圧電圧
VD2、VD5 第2分圧電圧
VREF 基準電圧

Claims (10)

  1. 互いに同じ位相を有する複数の第1クロックをそれぞれ生成する第1クロック生成回路と、
    一端で前記第1クロックをそれぞれ受け、他端が第1ノードに接続される複数の第1容量素子を有し、前記第1容量素子の充放電を利用して出力ノードに第1昇圧電圧を生成するチャージポンプとを備え、
    前記第1クロック生成回路は、前記第1昇圧電圧が目標電圧より低いときに第1駆動能力で前記各第1クロックを出力し、前記第1昇圧電圧が前記目標電圧より高いときに前記第1駆動能力より弱い第2駆動能力で前記各第1クロックを出力する複数の第1クロック出力回路を前記第1クロックにそれぞれ対応して備えていることを特徴とするチャージポンプ回路。
  2. 請求項1記載のチャージポンプ回路において、
    前記各第1クロック出力回路は、
    第1弱クロックを前記第2駆動能力で常時出力する第1弱出力回路と、
    第1強クロックを前記第1駆動能力で前記第1昇圧電圧が前記目標電圧より低いときに出力する第1強出力回路と、
    前記第1弱出力回路の出力と前記第1強出力回路の出力とに接続され、前記第1弱クロックと前記第1強クロックとを前記各第1クロックとして合成する第1合成ノードとを備えていることを特徴とするチャージポンプ回路。
  3. 請求項2記載のチャージポンプ回路において、
    前記第1強出力回路にそれぞれ対応するフラグを有し、前記第1昇圧電圧が前記目標電圧より低いときに前記フラグを順次セットし、前記第1昇圧電圧が前記目標電圧より高いときに前記フラグを順次リセットするフラグ回路を備え、
    前記各第1強出力回路は、対応するフラグがセットされているときに動作し、対応するフラグがリセットされているときに停止することを特徴とするチャージポンプ回路。
  4. 請求項1記載のチャージポンプ回路において、
    前記第1昇圧電圧を分圧し、第1分圧電圧を生成する第1分圧回路と
    前記第1分圧電圧を第1基準電圧と比較する電圧比較回路とを備え、
    前記第1クロック出力回路は、前記電圧比較回路により、前記第1分圧電圧が前記第1基準電圧より低いと判定されたときに前記第1駆動能力で前記各第1クロックを出力し、前記第1分圧電圧が前記第1基準電圧より高いと判定されたときに前記第2駆動能力で前記各第1クロックを出力することを特徴とするチャージポンプ回路。
  5. 請求項1記載のチャージポンプ回路において、
    前記出力ノードと、チャージポンプ回路と共に半導体集積回路に形成される内部回路の電圧供給線との間に接続されるスイッチと、
    前記電圧供給線の電圧を分圧し、第2分圧電圧を生成する第2分圧回路と、
    前記第2分圧電圧が第2基準電圧より低いときに前記スイッチをオンさせるスイッチ制御回路とを備えていることを特徴とするチャージポンプ回路。
  6. 互いに同じ位相を有する複数の第1クロックをそれぞれ生成する第1クロック生成回路と、
    前記第1クロックにそれぞれ対応し、前記第1クロックとは逆の位相を有する複数の第2クロックをそれぞれ生成する第2クロック生成回路と、
    一端で前記第1クロックをそれぞれ受け、他端が第1ノードに接続される複数の第1容量素子と、一端で前記第2クロックをそれぞれ受け、他端が第2ノードに接続される複数の第2容量素子と、前記第1および第2ノードの間に接続され、前記第1クロックの有効期間中にオンする昇圧スイッチとを有し、前記第1容量素子の充放電を利用して前記第1ノードに第1昇圧電圧を生成し、前記第1昇圧電圧および前記第2容量素子の充放電を利用して出力ノードに前記第1昇圧電圧より高い第2昇圧電圧を生成するチャージポンプとを備え、
    前記第1クロック生成回路は、前記第2昇圧電圧が目標電圧より低いときに第1駆動能力で前記各第1クロックを出力し、前記第2昇圧電圧が前記目標電圧より高いときに前記第1駆動能力より弱い第2駆動能力で前記各第1クロックを出力する複数の第1クロック出力回路を前記第1クロックにそれぞれ対応して備え、
    前記第2クロック生成回路は、前記第2昇圧電圧が前記目標電圧より低いときに前記第1駆動能力で前記各第2クロックを出力し、前記第2昇圧電圧が前記目標電圧より高いときに前記第2駆動能力で前記各第2クロックを出力する複数の第2クロック出力回路を前記第2クロックにそれぞれ対応して備えていることを特徴とするチャージポンプ回路。
  7. 請求項6記載のチャージポンプ回路において、
    前記各第1クロック出力回路は、
    第1弱クロックを前記第2駆動能力で常時出力する第1弱出力回路と、
    第1強クロックを前記第1駆動能力で前記第2昇圧電圧が前記目標電圧より低いときに出力する第1強出力回路と、
    前記第1弱出力回路の出力と前記第1強出力回路の出力とに接続され、前記第1弱クロックと前記第1強クロックとを前記各第1クロックとして合成する第1合成ノードとを備え、
    前記各第2クロック出力回路は、
    第2弱クロックを前記第2駆動能力で常時出力する第2弱出力回路と、
    第2強クロックを前記第1駆動能力で前記第2昇圧電圧が前記目標電圧より低いときに出力する第2強出力回路と、
    前記第2弱出力回路の出力と前記第2強出力回路の出力とに接続され、前記第2弱クロックと前記第2強クロックとを前記各第2クロックとして合成する第2合成ノードとを備えていることを特徴とするチャージポンプ回路。
  8. 請求項7記載のチャージポンプ回路において、
    一対の前記第1および第2強出力回路にそれぞれ対応するフラグを有し、前記第2昇圧電圧が前記目標電圧より低いときに前記フラグを順次セットし、前記第2昇圧電圧が前記目標電圧より高いときに前記フラグを順次リセットするフラグ回路を備え、
    前記各第1および第2強出力回路は、対応するフラグがセットされているときに動作し、対応するフラグがリセットされているときに停止することを特徴とするチャージポンプ回路。
  9. 請求項6記載のチャージポンプ回路において、
    前記第2昇圧電圧を分圧し、第1分圧電圧を生成する第1分圧回路と
    前記第1分圧電圧を第1基準電圧と比較する電圧比較回路とを備え、
    前記第1クロック出力回路は、前記電圧比較回路により、前記第1分圧電圧が前記第1基準電圧より低いと判定されたときに前記第1駆動能力で前記各第1クロックを出力し、前記第1分圧電圧が前記第1基準電圧より高いと判定されたときに前記第2駆動能力で前記各第1クロックを出力し、
    前記第2クロック出力回路は、前記電圧比較回路により、前記第1分圧電圧が前記第1基準電圧より低いと判定されたときに前記第1駆動能力で前記各第2クロックを出力し、前記第1分圧電圧が前記第1基準電圧より高いと判定されたときに前記第2駆動能力で前記各第2クロックを出力することを特徴とするチャージポンプ回路。
  10. 請求項6記載のチャージポンプ回路において、
    前記出力ノードと、チャージポンプ回路と共に半導体集積回路に形成される内部回路の電圧供給線との間に接続されるスイッチと、
    前記電圧供給線の電圧を分圧し、第2分圧電圧を生成する第2分圧回路と、
    前記第2分圧電圧が第2基準電圧より低いときに前記スイッチをオンさせるスイッチ制御回路とを備えていることを特徴とするチャージポンプ回路。
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