JP2004297124A - 携帯通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】電話機能部と情報処理機能部とが分離可能な携帯通信端末であって、各部が一体化している場合に、電話機能部と情報処理機能部との間の無線通信部を一時的に停止する携帯通信端末を提供する。
【解決手段】ユーザは電話機能部10と情報処理機能部50とを組み合わせて一体化する。第1の識別子記憶部29に登録されている識別子が情報処理機能部50の識別子だけであり、第2の識別子記憶部69に登録されている識別子が電話機能部10の識別子だけの場合、制御部15および制御部57は、それぞれ電話機能部10の第2の無線処理部25、および情報処理機能部50の第3の無線処理部59への電力供給を停止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話機能部と情報処理機能部とが分離可能な携帯通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話端末に関わる帯域幅は、広帯域化されている。また、CPUなどのデバイスの低価格化が進み、PDAなどの携帯端末における処理能力も向上している。これに伴い、無線通信手段を有する携帯電話端末は、単なる通話手段から、メール、インターネットアクセス端末へと移行している。また携帯電話端末は、音声だけでなく、文字、静止画像、動画像、音楽なども扱うようになってきており、今後更に機能が拡充され、1つの情報端末へ移行していくと考えられている。
【0003】
現行の携帯電話端末では、音声による通話の際、スピーカ部を耳に、マイク部を口元に添えて会話を行う。また、メールやインターネット、電話番号検索などを行う際は、端末の表示部を見ながら操作キーを操作する。よって各々の操作は異なる動作として行うものとなる。つまり基本的に、通話している際、メールなど表示部を見て行う操作はしない。同様にメールなどをしている場合は、スピーカ部、マイク部を耳や口元に配置して行う通話はしない。
しかしながら、前述の通り、携帯電話端末の情報端末としての機能が拡充、および広帯域化が進むに従って、通話しながら情報端末としての機能部を使用する要求が生じる。
【0004】
従来、通話しながら携帯電話端末の電話番号検索を行う方法としては、イヤフォンマイクの使用、ハンズフリー機能による使用がある。しかしながら、イヤフォンマイクの場合は、携帯電話端末のスピーカ、マイクによる音声に比べ、聞き取り難い。特に街中などの騒音の中では聞き取りが難しい。一方ハンズフリー機能の場合は、周囲の人に会話を聞かれるという問題点を有しており、一般的な使用環境には適しているとは言いがたい。
このため、携帯電話端末の電話機能の部分と、メール、電話番号検索などの情報処理機能の部分とに分離し、使用することが考えられる。
【0005】
近年、無線LANなどの無線通信技術が発達したこともあり、電話機能の部分と、情報処理機能の部分との間の接続は、無線により行うことも可能であると考えられ、操作性の面からも無線による近距離通信が有利であると考えられる(例えば、特許文献1参照)。また、同無線方式を用いている外部端末からのアクセスも可能となり、パソコンなどとのデータの交換などが容易になると考えられる。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−160986号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した携帯電話端末において、電話機能部と情報処理機能部とを一体化した場合、従来の携帯電話端末と比べると、公衆回線網の基地局と無線接続するための無線通信部の他に、各々の機能部における近距離無線通信部をもそれぞれ有する。この近距離無線通信部は、電話機能部と情報処理機能部との間、または電話機能部あるいは情報処理機能部と外部端末との間で無線接続するためのものである。よって、携帯電話端末全体として消費する電力が多くなり、実質的な使用時間を短くしているという問題点を有している。
この発明はこのような点を鑑みてなされたもので、電話機能部と情報処理機能部とが分離可能な携帯通信端末であって、各部が一体化している場合に、電話機能部と情報処理機能部との間の無線通信部を一時的に停止することができる携帯通信端末を提供することを目的としている。
【0008】
また、電話機能部と情報処理機能部とを一体化してから外部端末と無線接続する際、電話機能部と情報処理機能部のどちらか一方に外部端末の識別子が記憶されていれば、その外部端末と無線接続できる。しかし、再度分離した際、識別子が記憶されていない機能部は、その外部端末と無線接続ができなくなってしまう。
この発明の第2の目的はこのような点を鑑みてなされたもので、電話機能部と情報処理機能部とが分離可能な携帯通信端末であって、電話機能部と情報処理機能部が一体化したのち再度分離した場合に、一体化している場合と同様に各部が外部の端末との無線接続を行うことができる携帯通信端末を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1記載の携帯通信端末は、電話機能部と情報処理機能部とに分離可能な携帯通信端末において、前記電話機能部と前記情報処理機能部は、外部の端末と近距離通信を行う通信手段と、前記近距離通信手段で通信を行うための外部の端末の識別子を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された識別子を確認する制御手段とをそれぞれ有し、前記各々の制御手段は、前記電話機能部と前記情報処理機能部とを一体化する際、前記電話機能部の記憶手段に前記情報処理機能部の識別子のみ、かつ、前記情報処理機能部の記憶手段に前記電話機能部の識別子のみが記憶されている場合、前記電話機能部および前記情報処理機能部両方の通信手段の機能をすべて停止することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の携帯通信端末において、前記各々の制御手段は、前記電話機能部と前記情報処理機能部とを一体化する際、前記電話機能部と前記情報処理機能部両方の記憶手段に記憶された識別子を、更新内容に従って統一することを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2のいずれかに記載の携帯通信端末において、前記各々の制御手段は、前記電話機能部と前記情報処理機能部とを一体化する際、前記電話機能部の記憶手段に前記情報処理機能部の識別子以外の識別子、または前記情報処理機能部の記憶手段に前記電話機能部の識別子以外の識別子が記憶されている場合、前記電話機能部および前記情報処理機能部の少なくともいずれか一方の通信手段の機能を停止することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る携帯電話端末1の概略構成を示すブロック図である。携帯電話端末1は、電話機能部10と情報処理機能部50とに分離可能であり、着脱可能である形状に構成される。
電話機能部10の制御部15(制御手段)は、電話機能部10内の各部を制御する。11は操作部、12は音声を入力する音声入力部、13は音声符号化部、14は表示部、16は多重化・分離部、17は基地局2と無線接続する第1の無線通信部、18は基地局2と無線通信を行うアンテナ、19は音声を出力する音声出力部、20は音声復号部、22は電源部、23はデータ、プログラムなどを記憶する第1の記憶部、24は接続端子部、25は外部端末と無線接続する第2の無線通信部(通信手段)、26は外部端末と無線通信を行うアンテナである。第2の無線通信部25は、第1の識別子判定部28と第1の識別子記憶部29(記憶手段)とを有する。
電話機能部10はアンテナ18、第1の無線通信部17、多重化・分離部16を介して基地局2と通信し、音声入力部12、音声出力部19を用いて通話を行う。
情報処理機能部50の制御部57(制御手段)は情報処理機能部50内の各部を制御する。51は使用者が操作入力する操作部、52は接続端子部、53は画像撮像部、54は画像符号化部、55は文字、画像などの情報を表示する表示出力部、56は画像復号部、58は多重化・復号部、59は外部端末と無線接続する第3の無線通信部(通信手段)、60は外部端末と無線通信を行うアンテナ、62は電源部、63はデータ、プログラムなどを記憶する第2の記憶部、64は処理部である。第3の無線通信部59には、第2の識別子判定部68と第2の識別子記憶部69(記憶手段)とを有する。
第1の識別子記憶部29、第2の識別子記憶部69は、それぞれ電話機能部10、情報処理機能部50に無線接続可能な端末の識別子を記憶している。さらに、電話機能部10と情報処理機能部50は着脱可能であるので、第1の識別子記憶部29には情報処理機能部50の識別子、第2の識別子記憶部69には電話機能部10の識別子を記憶している。端末の識別子として、例えばMAC−IDなどが挙げられる。
電話機能部10と情報処理機能部50が一体化している場合に、電話機能部10と情報処理機能部50との間の情報のやり取りは、接続端子部24、接続端子部52を介して行う。また、分離している場合は、第2の無線通信部25と第3の無線通信部59とにより、それぞれアンテナ26、アンテナ60を介して無線にて情報のやり取りを行う。
【0013】
次に、上記構成の動作について説明する。まず、電話機能部10と情報処理機能部50が分離している状態において、各部と外部端末(PDAやパソコン等)との無線接続手続きの動作について説明する。
PDA4が電話機能部10に無線接続の要求情報を送信すると、電話機能部10の第1の識別子判定部28は、PDA4の識別子が、第1の識別子記憶部29内の識別子群に登録されているか否かを判定する。この識別子が事前に登録されている場合、制御部15は無線接続手続きを継続する。識別子が事前に登録されていない場合、制御部15は無線接続手続きを終了し、PDA4との無線接続を拒否する。
情報処理機能部50についても同様に、パソコン3が情報処理機能部50に無線接続の要求情報を送信すると、情報処理機能部50の第2の識別子判定部68は、パソコン3の識別子が、第2の識別子記憶部69内の識別子群に登録されているか否かを判定する。この識別子が事前に登録されている場合、制御部15は無線接続手続きを継続する。事前に登録されていない場合、制御部15は無線接続手続きを終了し、パソコン3との無線接続を拒否する。
【0014】
次に、上記構成の電話機能部10と情報処理機能部50とが一体化した時の動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。
ユーザが電話機能部10と情報処理機能部50とを組み合わせて一体化すると(ステップS702)、制御部15は、第1の識別子記憶部29に記憶されている無線接続可能な端末の識別子を確認する。制御部57も同様に、第2の識別子記憶部69内の無線接続可能な端末の識別子を確認する(ステップS703)。第1の識別子記憶部29に登録されている識別子が情報処理機能部50の識別子だけであり、第2の識別子記憶部69に登録されている識別子が電話機能部10の識別子だけの場合(ステップS704で「No」)、制御部15および制御部57は、それぞれ電話機能部10の第2の無線処理部25、および情報処理機能部50の第3の無線処理部59への電力供給を停止する(ステップS706)。
一方、双方またはどちらか一方の識別子記憶部29、69に、電話機能部10および情報処理機能部50以外の識別子が登録されている場合(ステップS704で「Yes」)、例えば電話機能部10にパソコン2、PDA3などの識別子が登録されている場合、制御部57は、情報処理機能部50の第3の無線処理部59への電力供給のみを停止する(ステップS705)。
【0015】
次に、電話機能部10と情報処理機能部50とが一体化した際に、識別子を統一する動作について、図3を用いて説明する。
分離状態において、電話機能部10の第1の識別子記憶部29には、PDA4とプリンタ5の識別子が、更新日時情報も含めて登録されている。また、情報処理機能部50の第2の識別子記憶部69にはプリンタ5の識別子が、更新日時情報も含めて登録されている。情報処理機能部50の制御部57は、PDA4との無線接続をできないようにし、替わってパソコン3の無線接続をできるように識別子を削除、登録する。第2の識別子記憶部69は、PDA4の識別子を削除した日時情報、パソコン3の識別子を追加した日時情報を記憶して更新する。
次に、電話機能部10と情報処理機能部50を一体化した際、制御部15と制御部57は、第1の識別子記憶部29と第2の識別子記憶部69それぞれに記憶されている識別子とその更新日時を比較する。このとき、電話機能部10の識別子と情報処理機能部50の識別子は除く。図3では、第1の識別子記憶部29と第2の識別子記憶部69とで、PDA4の識別子の更新日時が異なり、パソコン3の識別子とその更新日時が情報処理機能部50のみに存在する。制御部15と制御部57は、第1の識別子記憶部29と第2の識別子記憶部69とが同じ識別子を持つように、最新の更新日時に基づいて第1の識別子記憶部29、第2の識別子記憶部69を更新する。つまり、PDA4の識別子を両方の識別子記憶部29、69から削除し、第2の識別子記憶部69に登録されているパソコン3の識別子に基づいて、接続端子部24、52を介して第1の識別子記憶部29にパソコン3の識別子を送り追加する。以上のようにして、識別子を更新し統一させる。
【0016】
以上説明したように、本実施形態によれば、電話機能部10と情報処理機能部50を一体化した際、電話機能部10の識別子と情報処理機能部50の識別子以外の外部端末の識別子が、第1の識別子記憶部29または第2の識別子記憶部69に記憶されていない場合、端末間の無線通信に要する電力を停止し、また、接続する可能性のある外部端末の識別子が登録されている場合は、どちらかの無線通信回路への電力を停止することにより、一体化している間に消費する電力を低減し、実質的な使用時間が短くなるのを抑えることが可能となる。
また、電話機能部10と情報処理機能部50とが一体化した際に、双方の識別子記憶部に記憶された更新日時から、双方の識別子記憶部内の識別子を更新し統一させる。よって、もともと情報処理機能部50に登録してあり、電話機能部10には登録していなかった端末の識別子について、次に分離した際、電話機能部10への登録作業を改めてすることなく、その端末から電話機能部10に無線接続することが可能となる。
また、電話機能部10と情報処理機能部50それぞれの識別子記憶部29、69の情報の更新を、無線を介さずに行っているため、比較的に安全に情報の更新が可能となる。
【0017】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0018】
例えば、上記実施形態における携帯電話端末の代わりに、無線通信機能を備えた携帯型パーソナル・コンピュータ又はPDA(Personal Digital Assistance)に本発明を適用してもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明の携帯通信端末を用いれば、電話機能部、情報処理機能部の記憶手段にそれぞれ記憶されている識別子に基づいて、一体化する際に、電話機能部の識別子と情報処理機能部の識別子以外の、外部の端末の識別子が記憶されていない場合は、電話機能部および情報処理機能部両方の通信手段の機能をすべて停止する。また、外部の端末の識別子が記憶されている場合は、電話機能部、情報処理機能部の少なくともいずれか一方の通信手段の機能を停止する。これにより、消費電力の低減を図るとともに、外部の端末との通信を行うことができる。
また、電話機能部、情報処理機能部それぞれの記憶手段に記憶された識別子を、一体化した際に統一するため、次に電話機能部と情報処理機能部とが分離した場合にも、それまで一方の機能部にしか登録していなかった識別子を、もう一方の機能部に改めて登録する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る携帯電話端末1の概略構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態における動作を示すフローチャートである。
【図3】同実施形態における識別子記憶部の更新の説明図である。
【符号の説明】
1…携帯電話端末、2…基地局、3…パソコン、4…PDA、5…プリンタ、10…電話機能部、11…操作部、12…音声入力部、13…音声符号化部、14…表示部、15…制御部、16…多重化・分離部、17…第1の無線通信部、18…アンテナ、19…音声出力部、20…音声復号部、22…電源部、23…第1の記憶部、24…接続端子部、25…第2の無線通信部、26…アンテナ、28…第1の識別子判定部、29…第1の識別子記憶部、50…情報処理機能部、51…操作部、52…接続端子部、53…画像撮像部、54…画像符号化部、55…表示出力部、56…画像復号部、57…制御部、58…多重化・分離部、59…第3の無線通信部、60…アンテナ、62…電源部、63…第2の記憶部、64…処理部、66…音声入力部、68…第2の識別子判定部、69…第2の識別子記憶部

Claims (3)

  1. 電話機能部と情報処理機能部とに分離可能な携帯通信端末において、
    前記電話機能部と前記情報処理機能部は、外部の端末と近距離通信を行う通信手段と、前記近距離通信手段で通信を行うための外部の端末の識別子を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された識別子を確認する制御手段とをそれぞれ有し、
    前記各々の制御手段は、前記電話機能部と前記情報処理機能部とを一体化する際、前記電話機能部の記憶手段に前記情報処理機能部の識別子のみ、かつ、前記情報処理機能部の記憶手段に前記電話機能部の識別子のみが記憶されている場合、前記電話機能部および前記情報処理機能部両方の通信手段の機能を停止する
    ことを特徴とする携帯通信端末。
  2. 前記各々の制御手段は、前記電話機能部と前記情報処理機能部とを一体化する際、前記電話機能部と前記情報処理機能部両方の記憶手段に記憶された識別子を、更新内容に従って統一する
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯通信端末。
  3. 前記各々の制御手段は、前記電話機能部と前記情報処理機能部とを一体化する際、前記電話機能部の記憶手段に前記情報処理機能部の識別子以外の識別子、または前記情報処理機能部の記憶手段に前記電話機能部の識別子以外の識別子が記憶されている場合、前記電話機能部および前記情報処理機能部の少なくともいずれか一方の通信手段の機能を停止する
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の無線携帯端末。
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