JP2004295922A - 電子稟議システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電子稟議システム1において、副支店長端末30から営業店サーバ50に対してある協議書案件の代行決裁が入力されると、営業店サーバ50はその協議書案件を決裁者未確認案件として記憶し、その後支店長端末40から営業店サーバ50に対して代行決裁がなされた協議書データを追認する旨が入力されると、営業店サーバ50は代行決裁がなされた協議書案件を決裁者未確認案件から外す。したがって、支店長の知らないうちに副支店長が代行決裁してしまったとしても支店長は事後的に追認できるため、代行決裁された協議書案件を支店長の管理下におくことができる。この結果、副支店長に対しては決裁者が事後的に追認することが牽制となって、悪意で代行決裁するのを未然に防止できる。
【選択図】 図1
Description
この電子稟議システム1は、営業店2の一担当者により作成された協議書を同じく営業店2の審査者、副支店長の順に回付して賛否を採り、その後決裁者である支店長が決裁を下すシステムである。
担当者端末10は、自身の動作を制御する制御部11と、CRTやLCDに代表される表示ディスプレイ12と、キーボードやマウスに代表される入力部13とを備えている。このうち制御部11は、入力部13から入力された各種データに基づいて処理を実行する処理実行部11aと、処理実行部11aによる各種処理結果を表示ディスプレイ12へ表示する出力制御部11bと、ローカル通信線55を通じて営業店サーバ50及び各端末20,30,40とデータを送受する通信制御部11cとを含んで構成されている。
この電子稟議システム1における通常の回付手順は、A1.協議書の作成、B1.協議書の電子回付要求、C1.審査者による審査、D1.副支店長による審査、E1.支店長による決裁、である。以下、これを順を追って説明する。
まず、協議書の案件につき案件個別登録を行う。この場合、担当者は、担当者端末10の入力部13から案件個別登録を指示する。すると、担当者端末10は、図2の案件個別登録プログラムを実行する。まず、入力部13から名寄番号(お客様番号ともいう)が入力されたか否かを判断し(S100、Sはステップの略)、入力されなければ(S100でNO)、そのまま待機し、入力されたならば(S100でYES)、その名寄番号に関する顧客情報を営業店サーバ50に要求する(S110)。次いで、担当者端末10は、営業店サーバ50からその名寄番号に関する顧客情報を受信し、表示ディスプレイ12にこの顧客情報を入れ込んだ案件登録画面を表示する(S120)。その後、担当者により入力部13から案件登録画面の各欄に情報が入力されると、それらの情報を入れ込んだ案件登録画面を表示する(S130)。そして、入力部13から「登録」が指示されたか否かを判断し(S140)、「登録」が指示されなければ(S140でNO)、S130に戻り、「登録」が指示されたならば(S140でYES)、その要求を営業店サーバ50に送信し(S150)、このプログラムを終了する。すると、営業店サーバ50は、この案件をS100で入力された名寄番号に対応した協議書未作成案件として記憶装置52に格納する。
協議書の電子回付要求は次のようにして行う。即ち、担当者は、担当者端末10の入力部13から、所定の協議書データの協議書番号を入力し、電子回付の要求を指示する。すると、担当者端末10は、図6の電子回付要求プログラムを実行する。まず、表示ディスプレイ12に電子回付の指示待ち画面を表示する(S600)。その後、入力部13から電子回付の指示(担当者から決裁者に至るまでの審査ルートの指定など)が入力されたか否かを判断し(S610)、入力されなければ(S610でNO)、そのまま待機し、入力されたならば(S610でYES)、営業店サーバ50に対してこの協議書番号を持つ協議書データの電子回付を要求し(S620)、このプログラムを終了する。
審査者は、自分が審査すべき協議書案件がメール配信されているかどうかを審査者端末20の入力部23から入力する。すると、審査者端末20は、図7の審査プログラムを実行する。まず、営業店サーバ50に受信メールのチェックを要求する(S700)。これを受けた営業店サーバ50は、審査者端末20の電源オン時に入力されたユーザIDと一致するメールボックスから、そこに格納されたメールつまり協議書データを取り出し、審査者端末20へ送る。審査者端末20は、受信メールの有無を判断し(S710)、受信メールがなければ(S710でNO)、その旨を表示ディスプレイ22に表示し(S720)、このプログラムを終了する。一方、受信メールがあれば(S710でYES)、受け取った協議書データのうち協議書一面データを表示ディスプレイ22に表示する(S730)。その後、入力部23から画面切替の指示が入力されるたびに表示ディスプレイの画面を切り換える(S740)。例えば、協議書一面データのうち表示ディスプレイ22に表示されていない部分を表示すべくスクロールしたり、あるいは、補足説明書データの表示に切り換えたりする。このように適宜画面を切り換えながら、審査者は協議書データの内容を審査する。
副支店長は、自分が審査又は代行決裁すべき協議書案件がメール配信されているかどうかを副支店長端末30の入力部33から入力する。すると、副支店長端末30は、図8の審査・代行決裁プログラムを実行する。この審査・代行決裁プログラムのうち、S800〜S840は、審査者端末20の審査プログラムのS700〜S740と同じであるため、その説明を省略する。
支店長は、自分が決裁すべき協議書案件がメール配信されているかどうかを支店長端末40の入力部43から入力する。すると、支店長端末40は、図9の決裁プログラムを実行する。この決裁プログラムのうち、S1000〜S1040は、審査者端末20の審査プログラムのS700〜S740と同じであるため、その説明を省略する。
この電子稟議システム1における代行決裁時の回付手順は、A2.協議書の作成、B2.協議書の電子回付要求、C2.審査者による審査、D2.副支店長による代行決裁、E2.支店長による追認、である。以下、これを順を追って説明する。
上述した[1]通常の回付手順におけるA1.と同様であるため、その説明を省略する。
上述した[1]通常の回付手順におけるB1.と同様であるため、その説明を省略する。
上述した[1]通常の回付手順におけるC1.と同様であるため、その説明を省略する。
副支店長は、通常の電子回付と同様、自分が審査又は代行すべき協議書案件がメール配信されているかどうかを副支店長端末30の入力部33から入力する。すると、副支店長端末30は、図8の審査・代行決裁プログラムを実行する。この審査・代行決裁プログラムのうち、S800〜S840は、上述した通りであるため、その説明を省略する。
支店長は、本来自分が決裁すべき協議書につき代行者である副支店長が決裁したものを確認するために、支店長端末40の入力部43から確認未入力一覧表の表示を指示する。すると、支店長端末40は、図13に示す確認未入力一覧表示プログラムを実行する。まず、決裁者確認未入力の案件を営業店サーバ50に要求する(S1100)。これを受けた営業店サーバ50は、記憶装置52から決裁者確認未入力フラグが立っている協議書番号の案件を読み出し、支店長端末40へ送る。これを受けた支店長端末40は、表示ディスプレイ42にこれらの案件を確認未入力一覧表として一覧表示し(S1110)、このプログラムを終了する。
例えば、上記実施形態では、営業店2における担当者端末10や審査者端末20をそれぞれ1台だけ示したが、これらが複数存在してローカル通信線55に接続されていてもよい。また、上記実施形態では、各端末10,20,30,40と営業店サーバ50とを結ぶローカル通信線55を有線としたが、これらを無線としてもよく、この場合も上記実施形態と同様の効果が得られる。
Claims (5)
- 複数台の端末と一台のサーバとが通信線を介して接続され、前記端末のうち担当者端末から前記サーバに対して所定の稟議書データの電子回付の要求があった場合には、前記サーバから前記稟議書データを電子回付し、最終回付先である決裁者端末から前記サーバに対して決裁が入力される電子稟議システムにおいて、
ある稟議書データにつき、前記決裁者端末以外の代行決裁可能な代行者端末が代行決裁を行った場合には、その後前記決裁者端末が追認を行うことを特徴とする電子稟議システム。 - 複数台の端末と一台のサーバとが通信線を介して接続され、前記端末のうち担当者端末から前記サーバに対して所定の稟議書データの電子回付の要求があった場合には、前記サーバから前記稟議書データを電子回付し、最終回付先である決裁者端末から前記サーバに対して決裁が入力される電子稟議システムにおいて、
前記決裁者端末以外の代行決裁可能な代行者端末から前記サーバに対してある稟議書データの代行決裁が入力されると、前記サーバは前記代行決裁がなされた稟議書データを決裁者未確認案件として記憶し、その後前記決裁者端末から前記サーバに対して前記代行決裁がなされた稟議書データを追認する旨が入力されると、前記サーバは前記代行決裁がなされた稟議書データを決裁者未確認案件から外すことを特徴とする電子稟議システム。 - 前記サーバはユーザIDと代行決裁の可否との関係を予め記憶しており、前記代行者端末は代行者によって入力されたユーザIDが前記関係に照らして代行決裁可能な場合にのみ代行者による代行決裁の入力を認めることを特徴とする請求項1又は2記載の電子稟議システム。
- ユーザIDと代行決裁の可否との関係は、ユーザIDの職位によって代行決裁の可否が定められていることを特徴とする請求項3記載の電子稟議システム。
- 前記決裁者端末は、決裁者未確認案件として記憶されている稟議書データの一覧を表示可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子稟議システム。
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