JP2002099687A - ワークフロー管理システム及び方法 - Google Patents

ワークフロー管理システム及び方法

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JP2002099687A
JP2002099687A JP2000289735A JP2000289735A JP2002099687A JP 2002099687 A JP2002099687 A JP 2002099687A JP 2000289735 A JP2000289735 A JP 2000289735A JP 2000289735 A JP2000289735 A JP 2000289735A JP 2002099687 A JP2002099687 A JP 2002099687A
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JP2000289735A
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Shigeo Takami
成男 高見
Sumie Hanaoka
澄江 花岡
Yoichi Yamamoto
陽一 山本
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Tokio Marine and Fire Insurance Co Ltd
Original Assignee
Tokio Marine and Fire Insurance Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組織単位でフレキシブルに電子文書を回付でき
るようにする新規な構成のワークフロー管理システムを
提供する。 【解決手段】本ワークフロー管理システムは、特定の組
織宛てに送信され且つ回付組織ルートの情報を含む電子
文書の内容情報を受信して、所定の単位の組織毎に設け
られ且つ当該組織に属する者に対するアクセスを許可す
る複数の組織情報データベースのうち特定の組織の組織
情報データベースに格納する手段と、特定の組織におい
て設定された当該特定の組織内の電子文書の回付ルート
情報に従って、特定の組織の組織情報データベースに格
納された電子文書へのアクセスを促す電子メールを送信
する手段と、特定の組織内の電子文書の回付ルート情報
に従って承認が得られると、電子文書の内容情報に含ま
れる回付組織ルートの情報に従って、次の回付組織の組
織情報データベースに対して電子文書の内容情報を送信
する手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電子稟議書などの
電子文書を企業等の中で回付するためのワークフロー管
理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平11−232357号公報
には、以下のような事項が開示されている。すなわち、
稟議情報データベースには各稟議書の内容を格納し、稟
議雛型データベースには各稟議書の回覧先組織と順番を
格納し、担当者データベースには各組織内の回覧順番を
格納し、稟議雛型データベースと担当者データベースと
を用いて具体的な回覧順番を決定し、その回覧順番で電
子メールを送信し、各担当者は稟議情報データベースに
アクセスして承認などを行う。このような方法を用いる
と、組織内の担当者の追加や変更、異動、回覧順序の変
更に対応できるようになる。また、電子メール等で回覧
中に紛失するのを避けるため、稟議書のデータは稟議情
報データベースに格納されていて移動しない。しかし、
本公報では、回覧順番を回覧途中で変更することは考え
られていない。また、組織機構変更などの事態を想定し
ていない。さらに、人数が少ない場合には一つの稟議情
報データベースでよいかもしれないが、多数の人員が存
在し且つ多数の組織が存在する会社等では一つの稟議情
報データベースではアクセスの集中などの問題が生ず
る。その場合に組織単位のオペレーションのフレキシビ
リティ確保といった観点等を含めてどのような構成を採
用すべきかといったことは考慮されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明の目的
は、組織単位でフレキシブルに電子文書を回付できるよ
うにする新規な構成のワークフロー管理システム及び当
該新規な構成のワークフロー管理システムを用いたワー
クフロー管理方法を提供することである。
【0004】また本発明の他の目的は、人事異動や組織
機構変更などに簡単に対応できるようなワークフロー管
理技術を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に係
るワークフロー管理システムは、特定の組織宛てに送信
され且つ回付組織ルートの情報を含む電子文書の内容情
報を受信して、所定の単位の組織毎に設けられ且つ当該
組織に属する者に対するアクセスを許可する複数の組織
情報データベースのうち特定の組織の組織情報データベ
ースに格納する手段と、特定の組織において設定された
当該特定の組織内の電子文書の回付ルート情報に従っ
て、特定の組織の組織情報データベースに格納された電
子文書へのアクセスを促す電子メールを送信する電子メ
ール送信手段と、特定の組織内の電子文書の回付ルート
情報に従って承認が得られると、電子文書の内容情報に
含まれる回付組織ルートの情報に従って、次の回付組織
の組織情報データベースに対して電子文書の内容情報を
送信する手段とを有する。
【0006】組織毎に組織情報データベースを設けて、
回付組織ルートの順番に電子文書が転送されてゆく。電
子メールで回覧するのではないので紛失の危険は少な
い。また、組織単位でセキュリティを確保した上でフレ
キシブルに書類・回付管理ができる。本態様のように回
付組織ルートの情報を含む電子文書がシステム内を移動
するような場合であっても、組織毎に回付ルート情報を
設定すると共に、組織毎に組織情報データベースを設け
ているため、人事移動のみならず機構改革などの組織変
更に対応しやすい。
【0007】なお、組織内の電子文書の回付ルート情報
が、電子文書の種類及び起票元の組織により規定された
受付担当者の情報が含まれるような構成としても良い。
受付担当者が当該組織内の回付ルートを初めに確定させ
るようにしてもよいし、予め設定されている組織内の回
付ルートに従って組織内の電子文書の回付を自動的に開
始しても良い。
【0008】また、本発明の第1の態様において、特定
の組織内の電子文書の回付ルート上に設定されている者
の指示により、当該電子文書の当該特定の組織内の電子
文書の回付ルート又は当該電子文書の内容情報に含まれ
る回付組織ルートを変更する手段をさらに有するような
構成であってもよい。仕事上必要又は不必要な人若しく
は組織を追加又は削除する以外に、人事異動・組織構造
変更に対応しやすくなる。
【0009】さらに、本発明の第1の態様において、ア
クセス権限のある者からのアクセスに応じて、組織情報
データベースに含まれる電子文書の内容情報とルール・
データベースに含まれるフォーム・データとをアクセス
権限のある者の端末に送信する手段をさらに有するよう
な構成とすることも可能である。組織情報データベース
とルール・データベースを別途用意し、両方合わせて電
子文書の閲覧を可能にすれば、セキュリティを高めるこ
とができる。また、実施の形態のようにルール・データ
ベースを組織単位ではなく例えばサーバ単位で設けるこ
とにより、メンテナンスが容易になる。
【0010】また、本発明の第1の態様において、電子
文書の回付状況を格納する回付状況データベースをさら
に有するような構成であってもよい。これにより、回付
状況を回付中に確認できるようになる。なお、更新状況
も登録しておけば、後に改竄チェックなどを行うことが
できるようになる。
【0011】また、人事異動により特定の組織に属しな
くなった場合又は組織変更により特定の組織に変更が加
えられた場合に、特定の組織に属しなくなった者に対し
て、所定期間、特定の組織の組織情報データベースへの
アクセス権限を保持させておくような構成であってもよ
い。これにより、引継ぎなどが簡単に行えるようになる
ため、人事異動又は組織変更に対応しやすくなる。
【0012】さらに、特定の組織内の電子文書の回付ル
ート情報が、特定の組織の組織情報データベース又は当
該特定の組織の組織情報データベースを管理するサーバ
の記憶領域に格納されるような構成であってもよい。
【0013】本発明の第2の態様に係るワークフロー管
理方法は、特定の組織宛てに送信され且つ回付組織ルー
トの情報を含む電子文書の内容情報を受信して、所定の
単位の組織毎に設けられ且つ当該組織に属する者に対す
るアクセスを許可する複数の組織情報データベースのう
ち特定の組織の組織情報データベースに格納するステッ
プと、特定の組織において設定された当該特定の組織内
の電子文書の回付ルート情報に従って、特定の組織の組
織情報データベースに格納された電子文書へのアクセス
を促す電子メールを送信するステップと、特定の組織内
の電子文書の回付ルート情報に従って承認が得られる
と、電子文書の内容情報に含まれる回付組織ルートの情
報に従って、次の回付組織の組織情報データベースに対
して電子文書の内容情報を送信するステップとを含む。
【0014】第1の態様の変形を、第2の態様に適用す
ることも可能である。
【0015】上で述べたワークフロー管理方法は、通常
のコンピュータとプログラムとの組合せにて実現される
場合がある。その場合、プログラムは、例えばフロッピ
ー(登録商標)・ディスク、CD−ROM、光磁気ディ
スク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は
記憶装置に格納される。なお、中間的な処理結果はメモ
リに一時保管される。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施の形態に係
るシステム概要を示す。例えば企業の社内LAN(Loca
l Area Network)であるネットワーク1には、ワークフ
ロー管理に用いられるサーバA(3)及びサーバB
(5)と、社員へのメールを管理するメールサーバA
(7)及びメールサーバB(9)と、各社員が用いる複
数のクライアント端末11乃至15とが接続されてい
る。サーバA(3)及びサーバB(5)の数、メールサ
ーバA(7)及びメールサーバB(9)の数、及びクラ
イアント端末11乃至15の数は図1に示された数に限
定されるものではなく、社員数などに依存して変更する
ことが可能である。
【0017】ワークフロー管理に用いられるサーバA
(3)は、電子稟議書等の電子文書を新たに起票する際
などに用いる業務メニューデータベース(DB)31
と、電子稟議書等の電子文書のフォーム・データを格納
するルールDB33と、回付電子文書の回付ログを格納
する承認ログDB35と、所定の単位の組織(例えば
課)における回付電子文書の受付担当者や課内の回付ル
ートの情報を格納する役割登録DB37と、組織Aで処
理・使用・保存される電子文書を格納する組織A用文書
DB39aとを管理する。同じように、ワークフロー管
理に用いられるサーバB(5)は、電子稟議書等の電子
文書を新たに起票する際などに用いる業務メニューデー
タベース(DB)51と、電子稟議書等の電子文書のフ
ォーム・データを格納するルールDB53と、回付電子
文書の回付ログを格納する承認ログDB55と、所定の
単位の組織(例えば課)における回付電子文書の受付担
当者や課内の回付ルートの情報を格納する役割登録BD
57と、組織Bで処理・使用・保存される電子文書を格
納する組織B用文書DB59aと、組織Cで処理・使用
・保存される電子文書を格納する組織C用文書DB59
bとを管理する。このように、サーバA及びBは、複数
の組織の文書DBを管理している。一方、業務メニュー
DB、ルールDB、承認ログDB、役割登録DBについ
ては、サーバが管理する文書DBの各組織で共用され
る。
【0018】メールサーバA(7)は、所定の範囲の社
員のメールを格納するメールDB71を管理している。
また、メールサーバB(9)は、所定の範囲の社員のメ
ールを格納するメールDB91を管理している。クライ
アント端末11乃至15は、例えばパーソナル・コンピ
ュータであって、メーラや本実施の形態に係るワークフ
ロー管理のためのクライアント・アプリケーション・プ
ログラムがインストールされている。なお、ワークフロ
ー管理のためのクライアント・アプリケーション・プロ
グラムは、例えばLotus Notes(Lotus社の
商標)のようなグループウエアのクライアント版の場合
もあるし、ウェブ(Web)ブラウザの場合もある。
【0019】次に、組織Aから組織B、そして組織Cを
回付される電子稟議書の処理フローを図2乃至図7を用
いて説明する。なお、各組織には2人の回付者が存在す
るものとする。最初に、電子稟議書の起票者は、起票者
のクライアント端末を操作して業務メニューDB31に
アクセスする(ステップ(1))。そして、今回起票す
る電子稟議書の種類を指定して起票を命ずると、ルール
DB33に自動的にアクセスする(ステップ(2))。
そして、指定種類の電子稟議書の空のフォームが開かれ
る。ここで、起票者は、稟議書として必要な事項を入力
すると共に、起票組織(ここでは組織A。起票課とも呼
ぶ。)内の回付ルートと起票課以外の回付組織ルートの
情報とを入力する。本実施の形態では、回付組織ルート
の情報、起票組織内の回付ルートの情報、及び稟議書の
内容が含まれる電子稟議書100が、組織A用文書DB
39aに保存される(ステップ(3))。なお、電子稟
議書100には、回付の結果(履歴情報)も付加され
る。また、承認ログDB35に起票内容及び起票時刻等
のログ情報が格納される。
【0020】組織A用文書DB39aに電子稟議書10
0が保存されると、メール送信処理部は、電子稟議書1
00内の起票組織内の回付ルートを検査する。そして、
起票者以外の回付先が存在するか否か、存在する場合に
は回付済みであるか否かを判断する。もし、起票者以外
の回付先が存在し且つ未回付である場合には、起票組織
内の次の回付先宛てに電子メールを送信する。すなわ
ち、次の回付先宛てのメールを管理するメールサーバ7
に電子メールの情報を送信し、メールサーバ7は、メー
ルDB71に当該電子メールの情報を格納する(ステッ
プ(4))。なお、この電子メールには、例えば、組織
A用文書DB39aに格納されている電子稟議書100
へのアクセスを促すリンクの情報が埋め込まれている。
【0021】メールDB71に電子メールが格納される
と、当該電子メールの宛先である起票課内の次の回付先
の人(ここでは起票課決裁者)は、その人のクライアン
ト端末を操作して、メールDB71にアクセスし、電子
稟議書100へのアクセスを促すリンクの情報を含む電
子メールを当該クライアント端末に受信する。そして、
リンクを用いて組織A用文書DB39aにアクセスする
(ステップ(5))。なお、リンクを用いずに、組織A
用文書DB39aにアクセスするようにしても良い。但
し、組織A用文書DB39aにアクセスするだけでは、
電子稟議書100の内容を見ることはできない。組織A
用文書DB39aのアクセス制御情報と電子稟議書10
0の回付ルート情報とに従ってアクセス権限が確認され
る。そして、アクセス権限があると判断されると、ルー
ルDB33に電子稟議書100のコピーが送られ(ステ
ップ(6))、電子稟議書100の情報とルールDB3
3のフォーム・データとにより、電子稟議書100の内
容が決裁者のクライアント端末で見ることができるよう
になる。
【0022】起票課の決裁者は、電子稟議書100の内
容を検討して、承認する場合には承認ボタンを押す。承
認できない場合には差戻ボタンを押す。また、起票課の
決裁者は、起票者が決定した組織内の回付ルートと回付
組織ルートを変更する必要があるか否か判断する。変更
する場合には、後に説明するように、回付ルート変更の
入力を行う。そして、承認又は差戻の選択及び必要な場
合には回付ルートの変更情報並びにコメント入力等を電
子稟議書100の情報と共に、組織A用文書DB39a
に格納する(ステップ(7))。また、承認ログDB3
5に決裁者の入力内容及び入力時刻等のログ情報が格納
される。
【0023】ここで図示していないがメール送信処理部
は、起票課内に次の回付先が存在するかを電子稟議書1
00の情報を用いて判断する。ここでは起票課の決裁者
の次の回付先は設定されていないので、次の回付先宛て
にメールを送信することはない。但し、起票者には、起
票課内の決裁者が承認したか又は差戻しを選択したかに
ついてのメールを送信する。これにて、起票者は電子稟
議書100の回付状況を知ることができる。
【0024】起票課内に次の回付先がない場合には、電
子稟議書回付処理部が次の回付組織に回付できるか否か
の検査を実施する。すなわち、決裁者が承認権限を有し
ているかを判断する。例えば、課長以上の役職者が承認
をしているかどうかを、電子稟議書100に付加された
承認などについての情報と例えば人事情報等とを用いて
検査する。ここでは、起票課決裁者は、承認権限があり
且つ承認している場合を説明する。よって、電子稟議書
回付処理部は、組織A用文書DB39aに格納されてい
る電子稟議書100の情報を組織B用文書DB59a宛
てに送信する。図1のようなシステム構成の場合には、
サーバA(3)からサーバB(5)に送信することにな
る。サーバB(5)は、サーバA(3)から電子稟議書
100の情報を受信すると、宛先である組織B用文書D
B59aに格納する(ステップ(8))。
【0025】そうすると、メール送信処理部は、組織B
用文書DB59aに格納された電子稟議書100の種類
又は電子稟議書100の種類及び起票課に基づき、組織
Bにおける当該電子稟議書100の受付担当者を役割登
録DB57から抽出する(図3:ステップ(9))。
【0026】役割登録DB57への受付担当者の登録の
一例を図4及び図5を用いて説明する。本実施の形態に
おいて、受付担当者を登録する場合には、図4に示すよ
うな画面を用いて行う。図4に表された画面例には、依
頼される処理手続きの名称であるプロセス名(電子稟議
書の種別)のボタン、当該手続きの主担当のボタン、同
じく副担当のボタン、そして、同じ手続きであっても担
当する課支社を全てとするか又は特定の課支社にするか
のラジオボタン、特定の課支社とする場合の課支社選択
のためのボタンとが設けられている。そして、各ボタン
を押せば、選択肢を表示するダイアログボックスが表示
され、プロセス名、主担当、副担当、課支社を選択する
ことができる。選択されたプロセス名等は図4に示すよ
うに表示される。上に設けられた保存ボタンが押される
と、受付担当者の情報は役割登録DBに格納される。な
お、誰がいつ変更したかの情報も格納され、次に図4の
ような登録画面が呼び出されると表示される(図4下
部)。
【0027】図5に役割登録DBに登録される受付担当
者情報の一例を示す。本実施の形態では、プロセス名、
全課支社が対象ではない場合に特定された課支社コー
ド、主担当、副担当(複数可)、更新情報が格納されて
いる。なお、図5では主担当、副担当を名前で格納して
いる例を示したが、社員コードを格納しても良い。
【0028】図3の説明に戻って、メール送信処理部
は、役割登録DB57から、組織Bにおける当該電子稟
議書100の受付担当者を抽出すると、当該受付担当者
宛てにメールを送信する(ステップ(10))。このメ
ールは、組織B用文書DB59aに格納された電子稟議
書100へのアクセスを促すリンクの情報を含む。
【0029】組織Bの受付担当者は、クライアント端末
を操作してメールを受信し、当該メールに含まれるリン
クを用いて組織B用文書DB59aにアクセスする(ス
テップ(11))。なお、リンクを用いずに、組織B用
文書DB59aにアクセスするようにしても良い。但
し、組織B用文書DB59aにアクセスするだけでは、
電子稟議書100の内容を見ることはできない。組織B
用文書DB59aのアクセス制御情報と役割登録DB5
7の情報とに従ってアクセス権限が確認される。そし
て、アクセス権限があると判断されると、ルールDB5
3に電子稟議書100のコピーが送られ(ステップ(1
2))、電子稟議書100の情報とルールDB53のフ
ォーム・データとにより、電子稟議書100の内容が受
付担当者のクライアント端末で見ることができるように
なる。
【0030】本実施の形態では、受付担当者は、電子稟
議書100の内容を確認し、且つ今後の組織B内の回付
ルートを決定する。よって、承認又は差戻しの選択に加
え、組織B内の回付ルートについての情報を入力する。
入力された承認又は差戻しの選択および組織B内の回付
ルートについての情報は、電子稟議書100と共に組織
B用文書DB59aに格納される(ステップ(1
3))。また、承認ログDB55に、受付担当者の入力
内容及び入力時刻等のログ情報が格納される。
【0031】なお、組織B内の回付ルートの入力につい
ては、予め役割登録DB57に登録されている回付ルー
トの情報を指定することにより入力するようにしても良
い。この場合、回付ルート名のみを電子稟議書100に
付加しても良いし、回付ルートに含まれる個々人の情報
をそのまま付加してもよい。本実施の形態では、回付ル
ート名のみを電子稟議書100に付加する態様で説明す
る。また、本実施の形態では、受付担当者が組織Bにお
ける後の回付ルートを最初に指定するが、役割登録DB
に予め設定されている条件に合致する回付ルート情報に
則り組織B内を回付するような構成であってもよい。受
付担当者による承認又は差戻しの決定については、メー
ルで起票者に通知するようにしても良い。
【0032】役割登録DB57に格納されている組織内
の回付ルート情報の一例を図6に示す。本実施の形態で
は、課コード、登録名、回付先1乃至5(回付先の社員
名若しくは社員コード)、そして更新情報(日時及び名
前)が格納されている。例えば、組織内の回付ルートを
指定する場合には、このテーブルを用いてダイアログボ
ックスを表示させ、いずれの回付ルートを使用するか選
択させるようにすれば、操作性が向上する。
【0033】次に、メール送信処理部は、組織B用文書
DB59aに格納された電子稟議書100に付加された
回付ルート名から役割登録DB57を参照して、次の回
付先を特定する(ステップ(14))。なお、回付ルー
トに含まれる個々の回付先の情報が付加された場合に
は、役割登録DB57を参照する必要はない。そして、
次の回付先宛てにメールを送信する。すなわち、メール
サーバ9に対してメールを送信し、メールサーバ9はメ
ールDB91内の次の回付先用の領域にメールを格納す
る(ステップ(15))。ここでは、次の回付先は組織
Bの決裁者であるものとする。また、組織Bは中間課と
も呼ぶ。メールには、組織B用文書DB59aに格納さ
れた電子稟議書100へのアクセスを促すリンクの情報
を含む。
【0034】組織Bの決裁者は、クライアント端末を操
作してメールを受信し、当該メールに含まれるリンクを
用いて組織B用文書DB59aにアクセスする(ステッ
プ(16))。なお、リンクを用いずに、組織B用文書
DB59aにアクセスするようにしても良い。但し、組
織B用文書DB59aにアクセスするだけでは、電子稟
議書100の内容を見ることはできない。組織B用文書
DB59aのアクセス制御情報と役割登録DB57の情
報とに従ってアクセス権限が確認される。そして、アク
セス権限があると判断されると、ルールDB53に電子
稟議書100のコピーが送られ(ステップ(17))、
電子稟議書100の情報とルールDB53のフォーム・
データとにより、電子稟議書100の内容が決裁者のク
ライアント端末で見ることができるようになる。
【0035】組織Bの決裁者は、電子稟議書100の内
容を検討して、承認する場合には承認ボタンを押す。承
認できない場合には差戻ボタンを押す。また、組織Bの
決裁者は、受付担当者が決定した組織B内の回付ルート
と起票者により指定された回付組織ルートを変更する必
要がないか判断する。変更する場合には、後に説明する
ように、回付ルート変更の入力を行う。そして、承認又
は差戻の選択及び必要な場合には回付ルートの変更情報
を電子稟議書100の情報と共に、組織B用文書DB5
9aに格納する(ステップ(18))。また、承認ログ
DB55に決裁者の入力内容及び入力時刻等のログ情報
が格納される。
【0036】ここで図示していないがメール送信処理部
は、組織B内に次の回付先が存在するかを電子稟議書1
00の情報及び役割登録DB57を用いて判断する。こ
こでは組織Bの決裁者の次の回付先は設定されていない
ので、次の回付先宛てにメールを送信することはない。
但し、起票者には、組織B内の決裁者が承認したか又は
差戻しを選択したかについてのメールを送信する。これ
にて、起票者は電子稟議書100の回付状況を知ること
ができる。
【0037】組織B内に次の回付先がない場合には、電
子稟議書回付処理部が次の回付組織に回付できるか否か
の検査を実施する。すなわち、決裁者が所定レベル以上
野承認権限を有しているかを判断する。例えば、課長以
上の役職者が承認をしているかを、電子稟議書100に
付加された承認などについての情報及び人事情報等を用
いて検査する。ここでは、承認権限があり且つ承認して
いる場合を説明する。よって、電子稟議書回付処理部
は、組織B用文書DB59aに格納されている電子稟議
書100の情報を組織C用文書DB59b宛てに送信す
る。図1のようなシステム構成の場合には、サーバB
(5)が組織B用文書DB59aから電子稟議書100
の情報を取り出し、組織C用文書DB59bに格納する
(ステップ(19))。
【0038】そうすると、メール送信処理部は、組織C
用文書DB59bに格納された電子稟議書100の種類
又は電子稟議書100の種類及び起票課に基づき、組織
Cにおける当該電子稟議書100の受付担当者を役割登
録DB57から抽出する(図7:ステップ(19))。
メール送信処理部は、役割登録DB57から、組織Cに
おける当該電子稟議書100の受付担当者を抽出する
と、当該受付担当者宛てにメールを送信する(ステップ
(20))。このメールは、組織C用文書DB59bに
格納された電子稟議書100へのアクセスを促すリンク
の情報を含む。
【0039】組織Cの受付担当者は、クライアント端末
を操作してメールを受信し、当該メールに含まれるリン
クを用いて組織C用文書DB59bにアクセスする(ス
テップ(21))。なお、リンクを用いずに、組織C用
文書DB59bにアクセスするようにしても良い。但
し、組織C用文書DB59bにアクセスするだけでは、
電子稟議書100の内容を見ることはできない。組織C
用文書DB59bのアクセス制御情報と役割登録DB5
7の情報とに従ってアクセス権限が確認される。そし
て、アクセス権限があると判断されると、ルールDB5
3に電子稟議書100のコピーが送られ(ステップ(2
2))、電子稟議書100の情報とルールDB53のフ
ォーム・データとにより、電子稟議書100の内容が受
付担当者のクライアント端末で見ることができるように
なる。
【0040】本実施の形態では、受付担当者は、電子稟
議書100の内容を確認し、且つ組織C内の今後の回付
ルートを決定する。よって、承認又は差戻しの選択に加
え、組織C内の回付ルートについての情報を入力する。
入力された承認又は差戻しの選択および組織C内の回付
ルートについての情報は、電子稟議書100と共に組織
C用文書DB59bに格納される(ステップ(2
3))。また、承認ログDB55に、受付担当者の入力
内容及び入力時刻等のログ情報が格納される。
【0041】組織C内の回付ルートの入力については、
予め役割登録DB57に登録されている回付ルートの情
報を指定することにより入力する。この場合、回付ルー
ト名のみを電子稟議書100に付加しても良いし、回付
ルートに含まれる個々人の情報をそのまま付加してもよ
い。本実施の形態では、回付ルート名のみを電子稟議書
100に付加した態様で説明する。受付担当者による承
認又は差戻しの決定については、メールで起票者に通知
する。
【0042】次に、メール送信処理部は、組織C用文書
DB59bに格納された電子稟議書100に付加された
回付ルート名から役割登録DB57を参照して、次の回
付先を特定する(ステップ(24))。電子稟議書10
0に組織C内の各回付先の情報が含まれる場合には役割
登録DB57にアクセスする必要はない。そして、次の
回付先宛てにメールを送信する。すなわち、メールサー
バ9に対してメールを送信し、メールサーバ9はメール
DB91内の次の回付先用の領域にメールを格納する
(ステップ(25))。ここでは、次の回付先は組織C
の決裁者であるものとする。また、組織Cは最終課とも
呼ぶ。メールには、組織C用文書DB59bに格納され
た電子稟議書100へのアクセスを促すリンクの情報を
含む。
【0043】組織Cの決裁者は、クライアント端末を操
作してメールを受信し、当該メールに含まれるリンクを
用いて組織C用文書DB59bにアクセスする(ステッ
プ(26))。なお、リンクを用いずに、組織C用文書
DB59bにアクセスするようにしても良い。但し、組
織C用文書DB59bにアクセスするだけでは、電子稟
議書100の内容を見ることはできない。組織C用文書
DB59bのアクセス制御情報と役割登録DB57の情
報(電子稟議書100に組織C内の各回付先の情報が含
まれる場合には役割登録DB57にアクセスする必要は
ない。)とに従ってアクセス権限が確認される。そし
て、アクセス権限があると判断されると、ルールDB5
3に電子稟議書100のコピーが送られ(ステップ(2
7))、電子稟議書100の情報とルールDB53のフ
ォーム・データとにより、電子稟議書100の内容が決
裁者のクライアント端末で見ることができるようにな
る。
【0044】組織Cの決裁者は、電子稟議書100の内
容を検討して、承認する場合には承認ボタンを押す。承
認できない場合には差戻ボタンを押す。また、組織Cの
決裁者は、受付担当者が決定した組織C内の回付ルート
と起票者等により指定された回付組織ルートを変更する
必要がないか判断する。変更する場合には、後に説明す
るように、回付ルート変更の入力を行う。そして、承認
又は差戻の選択及び必要な場合には回付ルートの変更情
報を電子稟議書100の情報と共に、組織C用文書DB
59bに格納する(ステップ(28))。また、承認ロ
グDB55に決裁者の入力内容及び入力時刻等のログ情
報が格納される。
【0045】ここで図示していないがメール送信処理部
は、組織C内に次の回付先が存在するかを電子稟議書1
00の情報及び役割登録DB57を用いて判断する。こ
こでは組織Cの決裁者の次の回付先は設定されていない
ので、次の回付先宛てにメールを送信することはない。
但し、起票者には、組織C内の決裁者が承認したか又は
差戻しを選択したかについてのメールを送信する。
【0046】組織C内に次の回付先がない場合には、電
子稟議書回付処理部が次の回付組織に回付できるか否か
の検査を実施する。すなわち、決裁者が所定レベル以上
の承認権限を有しているかを判断する。例えば、課長以
上の役職者が承認をしているかを、電子稟議書100に
付加された承認などについての情報及び人事情報等を用
いて検査する。ここでは、承認権限があり且つ承認して
いる場合を説明する。そして、電子稟議書回付処理部
は、組織C用文書DB59bに格納されている電子稟議
書100の情報に次の回付組織が規定されているか判断
する。ここでは組織Cは最終課であり、これ以上回付す
る組織は設定されていない。そこで本実施の形態では、
電子稟議書回付処理部が、組織C用文書DB59bに格
納された電子稟議書100の情報を組織A用文書DB3
9aに返信する。すなわち、サーバB(5)からサーバ
A(3)に電子稟議書100の情報を送信し、サーバA
(3)が組織A用文書DB39aに当該電子稟議書10
0の情報を格納する(ステップ(29))。
【0047】これに応じてメール送信処理部が、起票者
宛てにメールを送信する。すなわち、メールサーバA
(7)に回付終了を表す情報を含むメールを送信し、メ
ールDB71に格納する(ステップ(30))。そし
て、起票者は、クライアント端末を操作して、メールD
B71にアクセスして、メールを受け取り、必要に応じ
て組織A用文書DB39aにアクセスする。
【0048】図8に示すように図2乃至図7の例では、
起票課(組織A)、中間課(組織B)、そして最終課
(組織C)に電子稟議書100が回付された。中間課の
数に制限はなく、さらに多くの組織を回付するように設
定することも可能である。この中間課の数は、起票者の
みならず回付ルート上の者が自由に設定できる。また、
各組織内の回付についても、図2乃至図7の例では2人
であったが、例えば図8のように5人ずつといったよう
に、各組織で設定することができる。なお、各組織内の
回付人数を制限しても良い。各組織内の回付ルートも、
その組織に属しており且つ回付ルート上にいる人であれ
ば自由に変更することができる。電子稟議書は組織毎に
設けられた文書DB間を移動するだけであって、個々人
のクライアント端末を移動するわけではない。電子メー
ルで電子稟議書を回覧するのではないので、電子文書の
紛失の危険性は少ない。
【0049】本実施の形態では、起票時に個々の宛先を
指定しないため、担当者などの人事異動が生じても簡単
に対処できる。また回付組織ルートの情報を含む電子文
書がシステム内を移動するような場合であっても、組織
毎に回付ルート情報を設定すると共に、組織毎に文書D
Bを設けているため、機構改革などの組織変更が生じて
も、文書DBの移行やアクセス制御によって簡単に対処
できる。
【0050】例えば、担当者が異動の場合には、役割登
録DBに格納された受付担当者の情報や回付ルート情報
を変更すれば良い。これは組織毎に一括して行えば良
い。なお、移行期間が必要であれば、異動元と移動先の
文書DBのアクセスを所定期間可能にしておけば良い。
また、組織が分割された場合や、廃止された場合、新設
された場合、統合された場合等であっても、所定の期間
新たな組織の文書DBと、前の組織の文書DBとを両方
使用可能にしておき、回付ルートの変更と合わせて実施
すれば、機構改革などによる組織変更についても簡単に
対処できるようになる。
【0051】図9乃至図12を用いて一般的な処理フロ
ーを説明する。図9は起票課に関連する処理である。最
初に、業務メニューDB31において、起票する電子文
書の種類の選択を受け付ける(ステップS1)。次にル
ールDB33にアクセスし、選択された種類の電子文書
のブランク・フォームの情報を起票者のクライアント端
末に送信する(ステップS3)。起票者から、回付組織
ルート及び起票課内の回付ルートの設定、並びに回付さ
れる電子文書の内容情報の入力を受け付ける(ステップ
S5)。受け付けた電子文書の情報を、起票課用文書D
B39aに格納する(ステップS7)。
【0052】次に、メール送信処理部は、当該電子文書
について、起票課内に次の回付先が規定されているか判
断する(ステップS9)。もし、起票課内に次の回付先
が規定されている場合には、メール送信処理部は、当該
次の回付先宛てにメールを送信する(ステップS1
1)。メールはメールDB71の宛先用の領域に格納さ
れる。このメールには、起票課文書DB39bに格納さ
れた電子文書へのアクセスを促すリンクの情報を含む。
そして、メールDB71へのアクセスに応じて、次の回
付先に指定された承認者のクライアント端末に、当該メ
ールは送信される。
【0053】次の回付先に指定された承認者がクライア
ント端末を操作して、メールに含まれるリンク等により
起票課用文書DB39aに格納された回付電子文書へア
クセスすると、それに応じてルールDB33のフォーム
・データと共に当該回付電子文書のデータを承認者のク
ライアント端末に送信する(ステップS13)。これで
クライアント端末で、電子文書を読めるようになる。ク
ライアント端末で表示される電子文書の例を図10に示
す。図10の例では、上部に承認者用の操作ボタンが表
示される。「閉じる」(入力を保存することなく終
了)、「承認」、「差戻」、「保存」(入力を保存しつ
つ一旦終了)、「転送(メール)」(電子文書をメール
で他の人に転送する)、「状況確認」(承認ログDB3
5にアクセスして現在の承認状況を確認する(最新の承
認者であれば本ボタンを用いずとも承認状況を当該電子
文書で見ることができる。最新の承認者でなければ、自
分より先の承認状況を見ることができる。))、「コメ
ント(メール)」(例えば起票者などにコメントを送
る)、「分岐」(承認のスピードアップのため複数ルー
トで承認を得る)といった処理を命ずることができる。
【0054】ボタンの下には回付ルートの情報が表示さ
れる。図10では、最終課である最終回付課支社を設定
するためのボタン、中間課である回付課支社を設定する
ためのボタン、起票課内の回付先が設定するためのボタ
ンが設けられている。図10では、最終回付課支社につ
いては、名営三・営業三という課が設定されている。中
間課は設定されていない。そして、現在ダイアログボッ
クスで起票課内の回付ルートを設定するところである。
起票課内の回付ルートは、役割登録DB37に予め登録
されている回付ルートから選択できるようになってい
る。列挙されている回付ルートから一つを選択してOK
ボタンを押せば、起票課内の回付ルートが設定できる。
次にプロセス名(ここでは「フリート 報告の変更・訂
正(成績報告漏れ)」、起票者名が表示される。また、
コメントを記入する場合のためにコメント記入欄があ
る。以下、電子文書の内容情報であるので説明を省略す
る。なお、承認状況の情報を表示したりすることも可能
である。回付ルート上の人はそれを参酌することができ
る。
【0055】図11は、中間課である回付課支社を設定
するための場面を示している。すなわち、回付課支社ボ
タンが押されると、回付課支社のウインドウが開く。そ
してこのウインドウの「個別に設定」ボタンを押せば、
回付組織を選択することができるようになっている。回
付組織を選択してOKボタンを押せば、回付課支社のウ
インドウに選択された回付組織名が表示される。さら
に、OKを押せば電子文書の画面に回付課支社として表
示されるようになる。
【0056】図9に戻って、承認者が回付ルートの変更
を行う場合には(ステップS15:Yesルート)、図
10及び図11で説明したような回付ルート変更入力処
理を実施する(ステップS17)。そして、承認又は差
戻しの選択入力や、コメント入力、回付ルート変更入力
などの入力情報を受け付けて、元の電子文書の情報と共
に起票課用文書DB39aに保存する(ステップS1
9)。文書DB39aには、当該組織における控えも保
存される。また、承認ログDB35には承認者の入力内
容及び入力時刻等のログ情報が格納される。
【0057】もし承認者により承認が選択入力された場
合には(ステップS21:Yesルート)、メール送信
処理部が、当該承認者による承認を伝えるために承認メ
ールを起票者宛てに送信する(ステップS23)。そし
てステップS9に戻る。一方、差戻しである場合には、
メール送信処理部が、差戻しを伝えるために差戻メール
を起票者宛てに送信する(ステップS25)。差戻しが
あれば処理を終了する。
【0058】ステップS9で起票課内に次の回付先が規
定されていないと判断された場合には、承認チェック処
理が行われる(ステップS27)。この承認チェック
は、起票課内で例えば課長以上の承認を得ているか否か
という判断である。回付ルート上の承認者を、人事情報
等を用いて判断する。もし、承認チェックで基準以上の
地位の人から承認を得ていない場合には、最終承認者な
どにエラー通知を行う。
【0059】そして、承認チェックが成功した場合に
は、回付電子文書の情報を、当該回付電子文書に規定さ
れている次回付組織用文書DB59aに対して送信する
(ステップS29)。なお、文書DBが同じサーバの管
理下にあれば当該サーバが電子文書の情報をコピーす
る。次回付組織用文書DB59aが他のサーバにより管
理されている場合には、当該他のサーバに送信し、その
他のサーバが当該次回付組織用文書DB59aに格納す
る。
【0060】図12に中間課及び最終課に関連する処理
を示す。まず、図11のステップS29に応答して、回
付電子文書を宛先組織の文書DB59aに格納する(ス
テップS31)。そして、メール送信処理部は、起票課
と電子文書の種類に基づき役割登録DB57を検索し、
当該回付電子文書の受付担当者を抽出し、その受付担当
者宛てにメールを送信する(ステップS33)。メール
はメールDB91の当該受付担当者用の領域に格納され
る。受付担当者はクライアント端末を操作して、メール
DB91からメールを受信する。このメールには、文書
DB59aに格納された電子文書へのアクセスを促すリ
ンクの情報を含む。
【0061】そして、受付担当者はクライアント端末を
用いて当該メールに含まれるリンク等により文書DB5
9aに格納された回付電子文書へアクセスし、それに応
じてサーバB(5)はルールDB53のフォーム・デー
タと共に当該回付電子文書のデータを受付担当者のクラ
イアント端末に送信する(ステップS35)。これによ
り、クライアント端末では回付電子文書が表示される。
【0062】受付担当者は、当該組織(課)内の回付ル
ートを設定する(ステップS37)。例えば図10のよ
うに設定する。また、コメント欄にコメントを入力した
り、承認又は差戻しを選択入力する。サーバB(5)は
これらの情報入力を受け付け、文書DB59aに保存す
る(ステップS39)。但し、差戻しの場合には回付ル
ートを設定しなくとも良い。また、受付担当者は承認又
は差戻しを選択入力できないような構成であってもよ
い。ここでは受付担当者も承認又は差戻しを選択入力す
るものとする。文書DB59aには、当該組織における
控えも保存される。また、承認ログDB55には承認者
(受付担当者)の入力内容及び入力時刻等のログ情報が
格納される。
【0063】もし、承認が選択入力された場合に(ステ
ップS41:Yesルート)、メール送信処理部が承認
メールを起票者宛てに送信する(ステップS43)。こ
れにて承認状況が起票者に伝えられる。そして、メール
送信処理部は当該課内に次の回付先が設定されているか
判断する(ステップS45)。課内に次の回付先が設定
されている場合には、メール送信処理部は、次の回付先
宛てに、文書DB59aに格納された電子文書へのアク
セスを促すリンクの情報を含むメールを送信する(ステ
ップS47)。
【0064】次の回付先に指定された承認者がクライア
ント端末を操作して、メールに含まれるリンク等により
文書DB59aに格納された回付電子文書へアクセスす
ると、それに応じてルールDB53のフォーム・データ
と共に当該回付電子文書のデータを承認者のクライアン
ト端末に送信する(ステップS49)。これでクライア
ント端末で、電子文書を読めるようになる。
【0065】もし、承認者が回付ルートの変更を行う場
合には(ステップS51:Yesルート)、図10及び
図11で説明したような回付ルート変更入力処理を実施
する(ステップS53)。そして、承認又は差戻しの選
択入力や、コメント入力、回付ルート変更入力などの入
力情報を受け付けて、元の電子文書の情報と共に文書D
B59aに保存する(ステップS55)。文書DBに
は、当該組織における控えも保存される。また、承認ロ
グDB55には承認者の入力内容及び入力時刻等のログ
情報が格納される。そしてステップ41に戻る。
【0066】ステップS45に戻って、課内に次の回付
先が規定されていないと判断された場合には、承認チェ
ック処理を実施する(ステップS61)。この承認チェ
ックは、課内で例えば課長以上の承認を得ているか否か
という判断である。回付ルート上の承認者を、人事情報
等を用いて判断する。もし、承認チェックで基準以上の
地位の人から承認を得ていない場合には、最終承認者な
どにエラー通知を行う。
【0067】そして、承認チェックが成功した場合に
は、当該課が電子文書内に規定されている最終回付組織
(最終課)であるかが判断される(ステップS63)。
最終課ではない場合には、電子文書回付処理部(電子稟
議書回付処理部)が、回付電子文書をそれに規定されて
いる次の回付先組織の文書DBに対して送信する(ステ
ップS65)。そして、ステップS31に戻る。
【0068】もし、ステップS63において当該課が最
終課である場合には、回付電子文書を起票課の文書DB
39aに対して送信する(ステップS59)。そして、
起票課の文書DB39aに回付電子文書を格納して、処
理を終了する。なお、付加的に起票者宛てに回付終了を
表すメールを送信するようにしてもよい。
【0069】ステップS41に戻って、承認者が差戻し
を選択した場合には(ステップS41:Noルート)、
差戻しを表すメールを起票者宛てに送信する(ステップ
S57)。そして、回付電子文書を起票課の文書DB3
9aに対して送信する(ステップS59)。そして、起
票課の文書DB39aに回付電子文書を格納して、処理
を終了する。
【0070】以上述べた本実施の形態は一例であって、
様々な変形が可能である。図9及び図11の処理フロー
も一例であって同じような作用を奏する他の処理フロー
を実施させることも可能である。また、図9及び図11
のステップの中には同時に実施されるステップも順番を
入れ替えて実施することが可能なステップも含まれてい
る。
【0071】承認ログDBはサーバ毎に設ける例を示し
たがシステム全体で1つであってもよい。また、起票課
用の承認ログDBに当該起票課による電子文書の承認ロ
グを集中的に残すような形にすることも可能である。
【0072】
【発明の効果】以上述べたように、組織単位でフレキシ
ブルに電子文書を回付できるようにする新規な構成のワ
ークフロー管理システム及び当該新規な構成のワークフ
ロー管理システムを用いたワークフロー管理方法を提供
することができた。
【0073】さらに、人事異動や組織機構変更などに簡
単に対応できるようなワークフロー管理技術を提供する
こともできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における機能ブロック図
である。
【図2】処理フローの概要を示すための図(その1)で
ある。
【図3】処理フローの概要を示すための図(その2)で
ある。
【図4】受付担当者設定画面の一例を示す図である。
【図5】役割登録DBに格納される受付担当者情報の一
例である。
【図6】役割登録DBに格納されている組織内の回付ル
ート情報の一例である。
【図7】処理フローの概要を示すための図(その3)で
ある。
【図8】電子文書の回付を説明するための模式図であ
る。
【図9】起票課に関連する処理フローを示す図である。
【図10】組織内の回付ルート変更のための操作を説明
するための画面例である。
【図11】回付組織ルートの変更のための操作を説明す
るための画面例である。
【図12】中間課又は最終課に関連する処理フローを示
す図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク 3,5 サーバ 7,9 メー
ルサーバ 11,13,15 クライアント端末 31,51
業務メニューDB 33,53 ルールDB 35,55 承認ログDB 37,57 役割登録DB 39a,59a,59b
文書DB 71,91 メールDB
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 陽一 東京都千代田区丸の内1丁目2番1号 東 京海上火災保険株式会社内 Fターム(参考) 5B049 BB00 CC00 CC31 DD01 EE05 FF03 5K030 GA15 HA05 HC13 KA01 KA05 KA07 LD09 LD20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特定の組織宛てに送信され且つ回付組織ル
    ートの情報を含む電子文書の内容情報を受信して、所定
    の単位の組織毎に設けられ且つ当該組織に属する者に対
    するアクセスを許可する複数の組織情報データベースの
    うち前記特定の組織の組織情報データベースに格納する
    手段と、 前記特定の組織において設定された当該特定の組織内の
    電子文書の回付ルート情報に従って、前記特定の組織の
    組織情報データベースに格納された電子文書へのアクセ
    スを促す電子メールを送信する電子メール送信手段と、 前記特定の組織内の電子文書の回付ルート情報に従って
    承認が得られると、前記電子文書の内容情報に含まれる
    回付組織ルートの情報に従って、次の回付組織の組織情
    報データベースに対して前記電子文書の内容情報を送信
    する手段とを有するワークフロー管理システム。
  2. 【請求項2】前記組織内の電子文書の回付ルートの先頭
    が、電子文書の種類及び起票元の組織により規定された
    受付担当者であることを特徴とする請求項1記載のワー
    クフロー管理システム。
  3. 【請求項3】前記特定の組織内の電子文書の回付ルート
    上に設定されている者の指示により、当該電子文書の当
    該特定の組織内の電子文書の回付ルート又は当該電子文
    書の内容情報に含まれる回付組織ルートを変更する手段
    をさらに有する請求項1又は2記載のワークフロー管理
    システム。
  4. 【請求項4】アクセス権限のある者からのアクセスに応
    じて、前記組織情報データベースに含まれる電子文書の
    内容情報とルール・データベースに含まれるフォーム・
    データとを前記アクセス権限のある者の端末に送信する
    手段をさらに有する請求項1乃至3のいずれか1つに記
    載のワークフロー管理システム。
  5. 【請求項5】電子文書の回付状況を格納する回付状況デ
    ータベースをさらに有する請求項1乃至4のいずれか1
    つに記載のワークフロー管理システム。
  6. 【請求項6】人事異動により前記特定の組織に属しなく
    なった場合又は組織変更により前記特定の組織に変更が
    加えられた場合に、前記特定の組織に属しなくなった者
    に対して、所定期間、前記特定の組織の組織情報データ
    ベースへのアクセス権限を保持させておくことを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれか1つに記載のワークフロ
    ー管理システム。
  7. 【請求項7】前記特定の組織内の電子文書の回付ルート
    情報が、前記特定の組織の組織情報データベース又は当
    該特定の組織の組織情報データベースを管理するサーバ
    の記憶領域に格納されることを特徴とする請求項1乃至
    6のいずれか1つに記載されたワークフロー管理システ
    ム。
  8. 【請求項8】特定の組織宛てに送信され且つ回付組織ル
    ートの情報を含む電子文書の内容情報を受信して、所定
    の単位の組織毎に設けられ且つ当該組織に属する者に対
    するアクセスを許可する複数の組織情報データベースの
    うち前記特定の組織の組織情報データベースに格納する
    ステップと、 前記特定の組織において設定された当該特定の組織内の
    電子文書の回付ルート情報に従って、前記特定の組織の
    組織情報データベースに格納された電子文書へのアクセ
    スを促す電子メールを送信するステップと、 前記特定の組織内の電子文書の回付ルート情報に従って
    承認が得られると、前記電子文書の内容情報に含まれる
    回付組織ルートの情報に従って、次の回付組織の組織情
    報データベースに対して前記電子文書の内容情報を送信
    するステップとを含むワークフロー管理方法。
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