以下、本発明を具体化した、ブログ投稿システムの一実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態のブログ投稿システムは、接客型店舗において、所属する接客員(キャスト)がユーザとなり、集客の手段として利用するブログ(ウェブログ)を投稿するために利用されることを想定している。システムの利用対象となるユーザが複数所属している店舗は、ユーザが所属するグループとなる。
[ブログ投稿システムのシステム構成]
図1に示すように、ブログ投稿システムは、情報処理装置としてのユーザ端末10と、情報処理装置としての店舗側端末20と、システム管理サーバ30とを備えて構成されている。ユーザ端末10、店舗側端末20及びシステム管理サーバ30は、通信ネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。また、ユーザ端末10及びシステム管理サーバ30は、通信ネットワークNを通じてSNSサーバ40とも通信可能に接続されている。
はじめに、SNSサーバ40について説明する。SNSサーバ40は、LINE(登録商標)、Facebook(登録商標)等のSNS(Social Networking System)のプラットフォームを提供するコンピュータである。SNSサーバ40にユーザとして登録されると、個別のSNSアカウントが作成される。SNSアカウントは、例えばユーザに割り当てられた携帯電話番号と関連付けられるとともに、個々のユーザに付与された識別情報とパスワードとを備えている。SNSサーバ40は、メッセージ交換機能(チャット機能)をはじめとするSNS上のサービスをユーザに提供する上では、識別情報(SNSID)によって個々のユーザを識別し、ユーザを管理している。
SNSサーバ40は、SNSユーザと任意のサーバ(本実施の形態ではシステム管理サーバ30)との間で、文字メッセージ、絵文字、画像等を交換(送受信)するためのメッセージ用のAPI(Application Programming Interface)を有している。メッセージ用のAPIを利用することにより、SNSが提供するメッセージ交換機能において、システム管理サーバ30を公式アカウントとしてチャットボット(Bot)動作させることができる。
この場合、SNSサーバ40は、公式アカウント(チャットボット)と友だち関係が確立されたSNSユーザとの間で、トークルーム(チャットルーム)を自動的に作成する。トークルームでは、当該SNSユーザと公式アカウントの間でメッセージ交換が可能となる。公式アカウントは、SNSユーザから投稿(送信)されたメッセージに応じて自動的に応答メッセージを送信したり、SNSユーザが投稿したメッセージ情報を取得したりすることができる。なお、本実施の形態において交換されるメッセージとは、自然言語で表現された文字、絵文字、画像等の自然人同士が用いるコミュニケーション手段により構成され、画像には静止画だけでなく動画も含む。
次に、ユーザ端末10について説明する。ユーザ端末10は、スマートフォン等の多機能携帯電話、フィーチャーフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であり、店舗に所属する個々のユーザが使用する私有物である。なお、店舗の所有物であるユーザ端末10がユーザに貸し出される場合でもあってもよい。ユーザ端末10は、通信ネットワークNを介して、システム管理サーバ30やSNSサーバ40等を含む外部通信装置と通信するための通信部11と、タッチパネル、操作ボタン、キーボード等の入力操作部12と、外部通信装置から受信した情報を表示するディスプレイ13とを備えている。
ユーザ端末10には、SNSプラットフォームが提供するSNSアプリケーション(SNSアプリ)が導入されている。ユーザ端末10においてSNSアプリが立ち上げられると、自動的に又はログイン情報を入力することによりSNSサーバ40にログイン(アクセス)する。これにより、SNSサーバ40は、ユーザ端末10を使用するユーザをSNSユーザであると認識し、ユーザは、ユーザ端末10を用いてSNSが提供する各種サービスの利用が可能となる。例えば、友だち関係が確立された他のSNSユーザや公式アカウントとの間でチャットを行うことができる。
ユーザ端末10は、端末ストレージ14を備えている。端末ストレージ14は、フラッシュメモリやハードディスク(HDD)等の記憶媒体である。端末ストレージ14には、ユーザ端末10を動作させるオペレーティングシステム(OS)、SNSアプリ等の各種アプリケーションのプログラム、端末に付属するカメラ機能を用いて撮影したり、通信ネットワークNを通じて外部通信装置から取得したりした画像等のデータが格納されている。
次に、店舗側端末20について説明する。店舗側端末20は、ユーザ、つまり店舗に所属する接客員(キャスト)に関するアカウント情報3221(後述する図1参照)を管理する装置である。店舗側端末20は、スマートフォン等の多機能携帯電話、フィーチャーフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。店舗側端末20は、通信ネットワークNを介して、システム管理サーバ30やSNSサーバ40等を含む外部通信装置と通信するための通信部21と、タッチパネル、操作ボタン、キーボード等の入力操作部22と、外部通信装置から受信した情報を表示するディスプレイ23とを備えている。
店舗側端末20が据置型の装置であれば、店舗側端末20は店舗の施設内に設置され、店舗が複数ある場合には店舗ごとに設置される。店舗側端末20が携帯型の装置であれば、店舗側端末20は店舗管理者によって所持され、店舗が複数ある場合は各店舗の管理者がそれぞれ店舗側端末20を所持する。店舗側端末20は、店舗管理者の私有物であってもよい。なお、本実施の形態では、店舗が複数ある場合、各店舗は同じ運営主体(会社等の組織、個人事業主等)によって運営された系列店であることを想定している。
システム管理サーバ30の側では、店舗ごとに識別情報がパスワードとともにログイン情報として設定されている。店舗側端末20が当該店舗側端末20に導入されているウェブブラウザからシステム管理サーバ30が用意する店舗管理用のウェブデータにアクセスすると、店舗管理用のウェブデータはログイン情報の入力を求める。店舗側端末20において入力されたログイン情報と照合することにより認証された場合に限り、店舗側端末20はユーザのアカウント情報3221(図1参照)へのアクセスや管理が可能となる。つまり、店舗側端末20の入力操作部22を用いて、アカウント情報3221を閲覧したり、新規情報を入力したり、内容を更新したり、削除したり、ユーザからの利用登録申請の承諾又は非承諾を入力したりすることができる。なお、店舗側端末20は、ログイン時に入力したログイン情報と関連付けられた店舗のアカウント情報3221にのみアクセス可能となっており、他の店舗のアカウント情報3221にアクセスすることはできない。
次に、システム管理サーバ30について説明する。システム管理サーバ30は、本実施の形態のブログ投稿システムを統括管理するコンピュータである。システム管理サーバ30は、システム提供事業者の施設等に設置される。システム管理サーバ30は、SNSサーバ40において公式アカウントとして登録されている。システム管理サーバ30はメールサーバとも接続されており、電子メールの送受信を行うことも可能となっている。システム管理サーバ30は、1台のサーバ装置(コンピュータ)から構成されてもよいし、複数台のサーバ装置から構成されていてもよい。複数台のサーバ装置から構成される場合、各サーバ装置は1か所に設置されている必要はなく、各サーバ装置が通信ネットワークNを介して接続されていてもよい。
システム管理サーバ30は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを備え、それらはバス34を通じて相互に接続されている。
通信部31は、通信ネットワークNを通じて他の通信機器と通信するためのモジュールである。記憶部32は、プログラムやデータ等を記憶するためのモジュールであり、プログラム記憶領域321と、アカウント情報データベース322と、ブログデータベース323とを有している。
プログラム記憶領域321には、制御部33が実施する各種プログラムが格納されている。例えば、ブログ投稿システムに利用者登録し、ブログ投稿システムを利用してブログ投稿を行えるようにする登録処理プログラム、利用者登録されたユーザがブログ投稿システムを利用してブログ投稿や投稿したブログの削除等を行うためのブログ投稿処理プログラム等がある。
登録処理プログラムは、複数の登録処理に対応している。例えば、利用者登録処理のスタート時から公式アカウントとのチャットを行いながら登録する処理と、利用者登録処理のスタート時は公式アカウントとの間でチャットをしないで登録する処理とがある。前者は、システム管理サーバ30が発行する登録用トークンを用いたり、ユーザが利用者登録を希望する店舗名を入力し、店舗側に利用者登録を申請したりする処理がある。一方、後者は、利用者登録処理のスタート時に、登録用のウェブデータにユーザがユーザ端末10のウェブブラウザを用いてアクセスする処理がある。なお、登録用トークンとはアクセス認証情報に対応する。
アカウント情報データベース322は、ユーザのアカウント情報3221を管理するためのデータベースである。アカウント情報3221はユーザごとの個別情報であり、ユーザを識別する識別情報が付与されている。
アカウント情報3221の内容としては、例えば、名前、店舗名、メールアドレス、SNSID、自己画像、ユーザごとの利用者登録用トークン、公式アカウントとのメッセージ交換の状況を示す情報(ステータス情報)、ユーザのプロフィール情報がある。名前は、本名の他、仕事上で用いる名前(源氏名)等であってもよい。プロフィール情報としては、年齢、生年月日、血液型、入店日、身長等の体形情報、ユーザから顧客に向けたコメント、店舗側から顧客に向けたユーザに関するコメント、基本の出退勤時刻、ユーザに関するQ&A等がある。
アカウント情報3221のうち、SNSIDを除く情報は、店舗側端末20において入力される。入力された情報が店舗側端末20からシステム管理サーバ30に送信され、ユーザの個別のアカウント情報3221としてアカウント情報データベース322に格納される。一方、SNSIDは、SNSサーバ40から取得する。SNSIDも、ブログ投稿システム上においてユーザを特定する識別情報として用いられる。
店舗側端末20の説明において言及したように、システム管理サーバ30では、ブログ投稿システムを利用する店舗が複数ある場合に、店舗ごとに識別情報が付与されている。併せて、店舗ごとの識別情報は、系列店であることを示す情報も付与されており、店舗同士が系列店であるか否かを識別できるようになっている。アカウント情報データベース322では、ユーザのアカウント情報3221は店舗ごとに設けられるため、一つの店舗の識別情報と関連付けられた状態で格納されている。一人のユーザが複数の店舗に所属している場合は、店舗ごとに当該ユーザのアカウント情報3221が存在している。その場合、同じユーザであっても、店舗ごとのアカウント情報3221の内容は同じであっても異なっていてもよい。アカウント情報3221の内容が異なる場合でも、プロフィール情報のうち生年月日、血液型、身長等の体形情報等の基本情報は同じであり、また、SNSIDも同じである。
ブログデータベース323は、ブログ素材情報3231、ブログ素材情報3231に基づいて生成されたブログ情報3232等を管理するためのデータベースである。ブログ素材情報3231は、ブログ投稿のためにユーザが公式アカウントに向けて投稿したメッセージを、SNSサーバ40から取得したものである。ブログ素材情報3231及びブログ情報3232は、それぞれが店舗の識別情報及びユーザのアカウント情報3221と関連付けられている。一人のユーザが複数の店舗に所属している場合、ブログデータベース323では、同じユーザであっても、店舗ごとで異なるブログ素材情報3231及びブログ情報3232が格納されている。
記憶部32には、上記プログラム記憶領域321や各データベース322,323の他にも記憶領域(図示略)を有している。そこには、システムによる管理対象となる店舗情報、店舗側端末20によって操作される各店舗の管理用ウェブデータ、店舗ごとに設定されたログイン情報等が記憶されている。店舗管理用のウェブデータは、HTML(HyperText Markup Language)等のマークアップ言語で記述され、店舗側端末20がブログ投稿システムにログインするためのログイン画面、店舗側端末20によってアカウント情報3221を管理するための管理画面等に区分されたファイルを有している。店舗管理画面には、ユーザからの登録申請の有無を通知する表示もされる。その他、店舗管理画面には、システム管理サーバ30に対して情報を送信する送信ボタン、特定のユーザを選択するボタン、ユーザのアカウント情報3221を削除するボタン、ユーザからの登録申請を許可するか否を選択するボタン等の各種操作ボタンも設けられている。店舗管理用のウェブデータには、URL(Uniform Resource Locator)等のリソースを特定するための識別情報が設定されている。
制御部33は、CPU等の演算処理装置やRAM,ROM等の各種メモリ等を備えたマイクロコンピュータを主体として構成されたモジュールである。制御部33は、登録処理部331と、メッセージ処理部332と、ブログ投稿処理部333と、本人認証コード発行部334と、データ管理部335とを有している。
登録処理部331は、SNSサーバ40との連携を利用しながら、登録処理プログラムにしたがって、ユーザをブログ投稿システムに利用者登録する登録処理を実施する。登録処理部331は、第1利用者登録手段及び第2利用者登録手段に対応する。利用者登録処理がなされることにより、ユーザは、SNSのメッセージ交換機能を用いてブログ投稿やその削除を行うことができる。利用者登録処理を実施する際には、登録処理部331は、SNSの公式アカウントと友達関係が確立しているユーザとの間で行われるチャットにおいて、ユーザが投稿したメッセージに含まれるSNSIDをSNSサーバ40から取得する。
メッセージ処理部332は、SNSの公式アカウントとして、チャットボットとして機能する。SNSサーバ40が提供するメッセージ用のAPIを用い、SNS上に開設されたトークルームにおいて、特定のユーザとの間でメッセージを交換する。公式アカウントからユーザに対して、「はい」、「いいえ」の選択項目、「ブログ投稿」、「投稿削除」の選択項目等の各種選択要求メッセージ(ボタンテンプレートメッセージ)を送信し、それに対するユーザの応答情報を取得するというやり取りも可能となっている。メッセージ処理部332は、ユーザが投稿したメッセージの内容に応じて自動的に応答メッセージを送信したり、ユーザが投稿したメッセージ情報を取得したりする。
なお、メッセージ処理部332は、タイトル投稿要求通知手段、タイトル情報取得手段、ブログコンテンツ投稿要求手段、ブログコンテンツ情報取得手段、グループ選択要求通知手段、投稿終了選択要求通知手段、メニュー送信手段にそれぞれ対応する。
ブログ投稿処理部333は、SNSサーバ40との連携を利用しながら、ブログ投稿処理プログラムにしたがって、ユーザがブログを投稿するためのブログ投稿処理を実施する。ブログ投稿処理においては、メッセージ処理部332によって取得したユーザのブログ投稿用メッセージをブログ素材とし、当該ユーザ用のブログを生成する。ブログ投稿処理部333は、ブログ生成手段に対応する。
ブログはウェブデータとしてHTML等のマークアップ言語で記述され、作成日時ごとに別ページとして生成される。生成されたブログは、ユーザのアカウント情報3221と関連付けられている。ユーザから投稿されるブログ投稿用メッセージは、タイトル用のメッセージと、ブログコンテンツ用のメッセージとに分けられている。ブログは、タイトル部分、本文及びユーザのプロフィール部分等に区分され、それぞれに、対応するメッセージや情報が表示されるように生成される。ユーザのプロフィール部分に表示される情報は、アカウント情報データベース322にユーザのアカウント情報3221として格納されているプロフィール情報が反映される。各ブログには、URL等のリソースを特定するための識別情報が設定されている。
また、ブログ投稿処理プログラムにしたがって、ユーザから特定のブログの削除要請があった場合、ブログ投稿処理部333は、ブログデータベース323に格納されたブログの中から、削除要請をしたユーザのアカウント情報3221と関連付けられたブログを特定する。そのうえで、削除要求のあったブログを抽出し、当該ブログを削除する。
本人認証コード発行部334は、店舗側端末20からの要求により、本人認証のための登録用トークンを、登録対象となるユーザに固有のものとして発行する。登録用トークンの発行は、登録用トークンを発行しようとするユーザのアカウント情報3221のうち、登録に必須の情報、例えば名前と店舗名とがアカウント情報データベース322に記憶されていることを条件とする。
本人認証コード発行部334は、登録用トークンの発行とともに、登録用トークンと関連付けられた登録用ウェブデータを生成する。登録用ウェブデータは、HTML等のマークアップ言語で記述されたデータであり、ユーザ端末10においてSNSアプリを自動的に起動させる指示をするプログラムファイルと、登録処理を行うことの確認画面を表示させるファイルとを有している。登録用ウェブデータには、URL等のリソースを特定するための識別情報が設定されている。登録用ウェブページが生成されるのに併せて、本人認証コード発行部334は、登録用ウェブページを示すQRコード(登録商標)も生成する。
データ管理部335は、記憶部32に記憶された各種情報を管理する。例えば、アカウント情報3221の管理として、店舗側端末20がシステム管理サーバ30にログインすると、データ管理部335は、当該店舗側端末20と関連付けられた店舗の店舗管理用ウェブページを提供する。店舗管理用のウェブページに表示された管理画面を利用して、アカウント情報3221の内容となる各種情報の入力操作が店舗側端末20の側でなされる。それら各種情報のうち少なくとも一つの情報が店舗側端末20からシステム管理サーバ30に送信されると、当該情報をアカウント情報3221に追加し、アカウント情報データベース322に格納する。その他、店舗側端末20からの要求があれば、アカウント情報3221の更新又は削除も行う。
データ管理部335がアカウント情報3221を管理する場合において、店舗ごとに行われるユーザの特定は、アカウント情報3221、より詳しくはアカウント情報3221と関連付けられた識別番号によって行われる。一方、同じ運営主体が運営する複数の店舗の各アカウント情報3221を跨いでユーザを特定する場合、SNSIDを用いてユーザを特定する。同じユーザであっても、店舗ごとで異なるアカウント情報3221が作成されるため、SNSIDを用いることにより、店舗を跨いでユーザを特定することができる。
登録処理部331が利用者登録処理を実施する場合において、データ管理部335は、SNSサーバ40から取得したSNSIDを、登録対象のユーザのアカウント情報3221に関連付けてアカウント情報データベース322に格納する。
ブログ投稿処理においては、ユーザが公式アカウントに向けてブログ投稿用のメッセージを投稿すると、データ管理部335は、メッセージ処理部332を通じてこれらの情報をSNSサーバ40から取得し、当該情報をブログ素材情報3231としてブログデータベース323に格納する。また、ブログ投稿処理において、ブログ投稿処理部333により生成されたブログをブログ情報として、ブログデータベース323に格納する。システム管理サーバ30を除く外部通信装置のウェブブラウザから特定のブログのURLにアクセスされると、データ管理部335は、ブログを外部通信装置に対して送信する。これにより、顧客等が所持する外部通信装置のディスプレイに、ブログに基づいたブログページが表示される。ブログの削除も、ブログ投稿処理部333からの要求に応じて、データ管理部335が行う。
本人認証コード発行部334により、特定のユーザに対する登録用トークンが発行されると、データ管理部335は、発行した登録用トークンを登録対象となるユーザのアカウント情報3221に追加してアカウント情報データベース322に格納する。本人認証コード発行部334により生成された登録用ウェブページについても同様に、データ管理部335は、登録対象となるユーザのアカウント情報3221に追加してアカウント情報データベース322に格納する。
[ブログ投稿システムを用いた各種処理]
次に、本実施の形態のブログ投稿システムが実行する各種処理について、図2以下のフローチャートを参照しながら説明する。
[利用者登録処理]
はじめに、ブログ投稿システムに利用者登録をするための処理について、図2乃至図8にしたがって説明する。利用者登録処理は、ユーザ端末10、店舗側端末20及びシステム管理サーバ30を用い、SNSサーバ40と連携しながら行う。システム管理サーバ30における処理は、制御部33の登録処理部331、メッセージ処理部332、本人認証コード発行部334及びデータ管理部335が登録処理プログラムにしたがって実施する。
[アカウント情報の登録処理]
図2にしたがい、利用者登録処理においてユーザのアカウント情報3221を登録する手順を説明する。店舗側端末20がウェブブラウザを起動し、起動したウェブブラウザからシステム管理サーバ30の店舗管理用ウェブページにアクセスする。システム管理サーバ30は、店舗管理用ウェブページにアクセスした店舗側端末20に対し、ログイン情報の入力を要求する。要求を受けて店舗側端末20において、入力操作部22を用いてログイン情報を入力し、システム管理サーバ30に送信する。システム管理サーバ30は、店舗側端末20から送信されたログイン情報と、記憶部32に記憶されたログイン情報とを照合し、両者が一致すればログインを許可する。ログインを許可すると、システム管理サーバ30は店舗管理情報を店舗側端末20に送信する。店舗側端末20では、送信された店舗管理情報に基づいた店舗管理画面をディスプレイ23に表示する。なお、ログイン情報照合の結果が不一致であれば、ログインは不許可となるため、店舗側端末20に店舗管理情報は送信されない。
店舗側端末20では、店舗管理者が、店舗管理画面に用意されたフォーマットにしたがって、登録対象となるユーザのアカウント情報3221を入力する。アカウント情報3221の入力操作後、店舗管理者の情報送信操作により、店舗側端末20は入力されたアカウント情報3221をシステム管理サーバ30に送信する。システム管理サーバ30は、送信されたアカウント情報3221を、ユーザごとの識別情報を自動的に付与しつつアカウント情報データベース322に格納する。
[登録用トークンの発行処理]
次に、図3にしたがい、ユーザのアカウント情報3221が入力された後に、登録用トークンを発行する処理の手順を説明する。ここでは、図2に示した手順により、店舗側端末20によって入力されたユーザのアカウント情報3221がアカウント情報データベース322にすでに格納されていることを前提とする。
店舗側端末20にて、店舗管理者が店舗管理画面から登録対象となるユーザの登録用トークンの発行を要求すると、システム管理サーバ30は、アカウント情報3221として名前と店舗名が登録(記憶)されていることを条件に、登録用トークンを発行する。併せて、登録用ウェブデータと、当該登録用ウェブページを示すQRコード(登録商標)を生成する。その後、システム管理サーバ30は、発行した登録用トークンを、登録対象となるユーザのアカウント情報3221に追加し、アカウント情報データベース322に格納する。次いで、システム管理サーバ30は、発行した登録用トークン、生成した登録用ウェブデータのURL及びQRコード(登録商標)の各情報を店舗側端末20に送信する。店舗側端末20は、受信したこれら各情報をディスプレイ23に表示する。店舗管理者は、表示された登録用トークン、URL及びQRコード(登録商標)を、登録対象となるユーザに対して直接開示したり、印刷して手渡したり、アカウント情報3221に登録されたユーザの電子メール宛てに送信したりして、ユーザとの間で情報共有する。
[利用者登録処理の第1例]
次に、利用者登録処理の第1例を、図4及び図5にしたがって説明する。第1例は、当初から公式アカウントとの間でチャットをしながら利用者登録を行う処理のうち、登録用トークンを用いて利用者登録を行う処理である。ここでは、登録対象となるユーザと公式アカウントとの間では、利用者登録を行う前に、SNS上における友達関係がすでに確立されており、両者間でトークルーム上でのチャットが可能な状態となっていることを前提とする。
図4に示すように、システム管理サーバ30は、ユーザ端末10に対し、登録方法を選択するメニューを送信する。登録方法選択メニュー51は、図5(a)に示すように、公式アカウントのアイコンIとともに表示される。登録方法選択メニュー51は、登録を促すメッセージに加え、「キーワードで登録」と「店舗名を入力して登録」との2つの選択項目が表示されたボタンテンプレートメッセージとなっている。ここでは、登録用トークンを用いた利用者登録を想定しているため、ユーザは「キーワードで登録」の項目を選択操作する。すると、ユーザ端末10は、「キーワードで登録」が選択されたという選択情報をシステム管理サーバ30に送信する。システム管理サーバ30はこの選択情報に応答して、ユーザ端末10に対し、図5(b)に示すように、登録用トークンの入力要求メッセージ52を送信する。それを見たユーザは、図2に示す登録用トークンの発行処理の手順によって発行済みとなり、店舗管理者から教示された登録用トークン情報53を、図5(c)に示すように入力する。ユーザ端末10は、入力された登録用トークン情報53をシステム管理サーバ30に送信する。
ユーザ端末10から送信された登録用トークン情報53にはSNSIDが含まれているため、システム管理サーバ30ではSNSID情報を併せて取得する。次いで、送信された登録用トークンが有効か否かを判断して認証を行う。この場合、アカウント情報データベース322に格納されている該当ユーザの登録用トークンと送信された登録用トークンとを照合し、両者が一致する場合は有効であると判断し、不一致である場合は有効でないと判断する。有効でなかった場合は、再度、登録用トークンの入力要求メッセージ52をユーザ端末10に送信する。一方、有効であれば、取得したSNSIDを該当ユーザのアカウント情報3221に追加し、アカウント情報データベース322に格納する。その後、ユーザ端末10に対し、図5(d)に示すように、登録が完了したとの登録完了メッセージ54を送信し、次いで、ブログ投稿メニュー55を送信する。ブログ投稿メニュー55は、図5(d)に示すように、「ブログ投稿」、「投稿削除」及び「店舗追加登録」の3つの選択項目が表示されたボタンテンプレートメッセージとなっている。
[利用者登録処理の第2例]
次に、利用者登録処理の第2例を、図6にしたがって説明する。第2例は、当初から公式アカウントとの間でチャットをしながら利用者登録を行う処理のうち、ユーザが利用者登録を希望する店舗名を入力し、店舗側に利用者登録を申請する処理である。ここでも、登録対象となるユーザと公式アカウントとの間では、利用者登録を行う前に、SNS上における友達関係がすでに確立されており、両者間でトークルーム上でのチャットが可能な状態となっていることを前提とする。
図6に示すように、システム管理サーバ30は、ユーザ端末10に対し、登録方法を選択する登録方法選択メニュー51(図5(a)参照)を送信する。ここでは、ユーザが店舗名を入力して行う利用者登録を想定しているため、ユーザは「店舗名を入力して登録」の項目の選択操作をする。すると、ユーザ端末10は、「店舗名を入力して登録」が選択されたという選択情報をシステム管理サーバ30に送信する。システム管理サーバ30はこの選択情報に応答して、ユーザ端末10に対し、店舗名の入力を要求するメッセージを送信する。それを見たユーザは、登録を希望する店舗名を入力する。ユーザ端末10は入力された店舗名情報をシステム管理サーバ30に送信する。
システム管理サーバ30は、ユーザが入力した店舗名を含むか又は一致する店舗が、系列店を構成する店舗の中に存在しているか否かを判断する。この場合、記憶部32に記憶されている系列店を構成する店舗名の中から、ユーザが入力した店舗名を含むか又は一致する店舗名を検索する。ユーザが入力した店舗名を含むか又は一致する店舗が存在しない場合は、再度、店舗名の入力を要求するメッセージをユーザ端末10に送信する。一方、存在する場合は、検索によって抽出された店舗名を一覧にしたメニュー情報をユーザ端末10に対して送信する。店舗名の一覧メニューは、店舗名の選択を促すメッセージに加え、抽出された店舗名の一覧が選択形式で表示されたボタンテンプレートメッセージとなっている。
店舗名の一覧メニューの中からユーザが登録を希望する店舗を選択操作すると、ユーザ端末10は、選択された店舗情報をシステム管理サーバ30に送信する。システム管理サーバ30はこの店舗情報を受信すると、それに応答してユーザ端末10に対し名前の入力を要求するメッセージを送信する。それを見たユーザは自らの名前(本名や源氏名等)を入力する。ユーザ端末10は、入力された名前情報をシステム管理サーバ30に送信する。ユーザ端末10から送信された店舗名情報や名前情報にはSNSIDが含まれているため、システム管理サーバ30ではSNSID情報を併せて取得する。
システム管理サーバ30は、名前情報をユーザ端末10から受信したことに応答して、店舗側端末20に対し、登録希望のあったユーザの利用者登録申請を行う。この場合、店舗側端末20が店舗管理画面にアクセスすると、店舗管理画面には、利用者登録が申請されたユーザの氏名と、利用者登録の申請があった旨が表示される。それを見た店舗管理者は、利用者登録を承認するか、不承認とするかを選択操作する。店舗側端末20は、承認・不承認情報をシステム管理サーバ30に送信する。
システム管理サーバ30は、店舗側端末20から送信された承認・不承認情報に基づいて、利用者登録申請が承認されたか否かを判断する。申請不承認であった場合は、登録失敗として、ユーザ端末10に対し、再度、登録方法を選択する登録方法選択メニュー51(図5(a)参照)を送信する。一方、申請承認された場合は、アカウント情報データベース322に、ユーザが入力した名前情報に合致し、かつSNSIDが含まれていないアカウント情報3221があるか否かを判断する。そのようなアカウント情報3221があれば、取得したSNSIDを該当ユーザのアカウント情報3221に追加し、アカウント情報データベース322に格納する。その後、ユーザ端末10に対して登録が完了したとの登録完了メッセージ54(図5(d)参照)を送信し、次いで、ブログ投稿メニュー55(図5(d)参照)を送信する。
一方、アカウント情報3221がない場合は、店舗側端末20に対して、当該ユーザのアカウント情報3221の入力要求を店舗管理画面に表示させて店舗管理者に入力を促す。店舗管理者が要求に応じてアカウント情報3221を入力すると、入力されたアカウント情報3221が店舗側端末20からシステム管理サーバ30に送信される。システム管理サーバ30は、店舗側端末20から送信されたアカウント情報3221に、先に取得したSNSIDを追加してアカウント情報データベース322に格納する。その後、アカウント情報3221があった場合と同様、ユーザ端末10に対して登録完了メッセージ54(図5(d)参照)とブログ投稿メニュー55(図5(d)参照)とを送信する。
[利用者登録処理の第3例]
次に、利用者登録処理の第3例を、図7にしたがって説明する。第3例は、利用者登録処理のスタート時はチャットをしないで登録する処理である。ここでは、利用者登録のスタート時点ですでに登録対象となるユーザと公式アカウントとの間で友達関係がすでに確立されていることを前提とする。
図7に示すように、ユーザが利用者登録を希望する場合、ユーザはユーザ端末10のウェブブラウザを起動したうえで、登録用ウェブデータのURLをウェブブラウザに入力する。登録用ウェブデータは、図2に示す登録用トークンの発行処理の手順によって発行済みで、店舗管理者から教示されている。URLの入力は、システム管理サーバ30からユーザ宛てに送信する電子メールにハイパーリンクが設定されたURLをテキスト形式で記載しておき、そのURLをユーザが操作してもよい。また、店舗管理者から示されたQRコード(登録商標)を、ユーザ端末10で読み取ることによって行ってもよい。ユーザ端末10は、ウェブブラウザにより、入力したURLと関連付けられた登録用ウェブデータをシステム管理サーバ30に対して要求する。システム管理サーバ30は、ユーザ端末10に対し、登録用ウェブデータを送信する。登録用ウェブデータには、SNSアプリを自動的に起動させる指示プログラムが含まれているため、登録用ウェブデータを受信したユーザ端末10は、SNSアプリを自動的に起動する。
SNSアプリが起動すると、ユーザがSNSへのログイン情報を入力し、SNSサーバ40に対してログイン情報を送信する。SNSサーバ40は、ユーザ端末10から送信されたログイン情報をSNSサーバ40で管理されているログイン情報と照合し、両者が一致すればログインを許可する。ログインを許可すると、SNSサーバ40はシステム管理サーバ30に対し、ログイン完了結果の情報を送信する。なお、ユーザ端末10のSNSサーバ40へのログイン状態が維持されている場合は、ユーザによるログイン情報の入力は省略される。また、ログイン情報照合の結果が不一致であれば、ログインは不許可となるため、ログイン完了結果情報は送信されず、ユーザ端末10にはSNSサーバ40から登録不可となった旨が表示される。
システム管理サーバ30は、SNSサーバ40からログイン完了結果情報を受信すると、ユーザ端末10に対し、登録用トークンの入力要求メッセージ52(図5(b)参照)を送信する。この時、システム管理サーバ30は、図2に示す登録用トークンの発行処理の手順によって発行済みの登録用トークンも入力要求メッセージ52とともに送信する。ユーザ端末10では、送信された登録用トークンがテキスト入力欄に自動表示される。テキスト入力欄に登録用トークンが入力された状態のままユーザが送信操作を行うと、ユーザ端末10は登録用トークン情報53(図5(c)参照)をシステム管理サーバ30に送信する。
その後は、図4に示す利用者登録の手順と同様となる。すなわち、送信された登録用トークンが有効か否かを判断し、有効でなければ、再度、登録用トークンの入力要求メッセージ52をユーザ端末10に送信し、有効であれば、取得したSNSIDを該当ユーザのアカウント情報3221に追加する。その後、ユーザ端末10に対して登録完了メッセージ54(図5(d)参照)とブログ投稿メニュー55(図5(d)参照)とを送信する。
[利用者登録処理の第4例]
次に、利用者登録処理の第4例を、図8にしたがって説明する。第4例は、第3例と同様、利用者登録処理のスタート時はチャットをしないで登録する処理である。ただ、第3例と異なり、スタート時点ではいまだ登録対象となるユーザと公式アカウントとの間で友達関係が確立されていない場合を想定している。
図8に示すように、SNSサーバ40がユーザ端末10のログインを許可し、システム管理サーバ30に対してログイン完了結果情報を送信するところまでは、上記図7に示した第3例と同じ手順となっている。SNSサーバ40は、ログイン完了結果情報の送信に続けて、ユーザ端末10に対し、公式アカウントと友達関係を確立するか否かについて確認するメッセージを送信する。これを受け、ユーザは、ユーザ端末10のSNSアプリ上において、友達関係の確立を承認するか否かについて選択した結果を入力する。ユーザ端末10は、その結果情報をSNSサーバ40に送信する。SNSサーバ40は、ユーザ端末10から送信された結果情報に基づいて、ユーザが友達関係の確立を承認したか否かを判断する。ユーザが不承認を選択した場合、利用者登録は失敗(NG)として利用者登録処理を終了する。
一方、ユーザが承認を選択した場合は、SNSサーバ40は、登録対象となるユーザと公式アカウントとの間での友達関係を確立し、両者間のトークルームを開設してチャットによるメッセージ交換を可能とする。これを受け、システム管理サーバ30は、ユーザ端末10に対し、登録用トークンの入力要求メッセージ52(図5(b)参照)を送信する。その後は、図7に示した第3例と同じ手順となる。
[ブログ投稿処理]
次に、ユーザがブログ投稿するブログ投稿処理について、図9乃至図11にしたがって説明する。ここでは、例示された利用者登録処理等によって利用者登録が完了し、ユーザと公式アカウントとの間のトークルームにブログ投稿メニュー55(図5(d)参照)が表示されたことを前提とする。ブログ投稿処理は、ユーザ端末10及びシステム管理サーバ30を用い、SNSサーバ40と連携しながら行う。システム管理サーバ30における処理は、制御部33のメッセージ処理部332、ブログ投稿処理部333及びデータ管理部335がブログ投稿処理プログラムにしたがって実施する。
図9に示すように、ユーザがブログ投稿をする場合、ユーザはユーザ端末10においてSNSアプリを起動させ、公式アカウントとのトークルームをディスプレイ13に表示させる操作を行う。SNSアプリの起動時において、SNSにログアウトされた状態での起動であれば、SNSに登録されたメールアドレスやパスワード等の必要情報を入力してログインすることが必要となる。一方、SNSに常時ログインした状態でSNSアプリを起動させれば、ブログ投稿するたびにブログ投稿システムにログインすることなくSNSにログインし、トークルームを表示させることができる。トークルームを開けると、図10(a)に示すように、ブログ投稿メニュー55が表示されている。続いてユーザは、ブログ投稿メニュー55の選択項目の中から「ブログ投稿」の項目(ブログ投稿開始項目)を選択操作する。すると、ユーザ端末10は、「ブログ投稿」が選択されたという選択情報をシステム管理サーバ30に送信する。
システム管理サーバ30はこの選択情報を受信すると、当該選択情報を送信したユーザが複数の店舗(系列店)に登録されているか否かを判断する。この場合、ユーザから送信された選択情報に含まれるSNSIDに基づいて当該ユーザを特定し、そのSNSIDと関連付けられているアカウント情報3221を抽出する。複数の店舗でのアカウント情報3221が抽出された場合は、システム管理サーバ30は、抽出された店舗名を一覧にしたメニューをユーザ端末10に送信する。店舗名の一覧メニューは、店舗名の選択を促すメッセージに加え、抽出された店舗の一覧が選択形式で表示されたボタンテンプレートメッセージとなっている。一覧メニューの中から登録を希望する店舗をユーザが選択操作すると、ユーザ端末10は、選択された店舗情報をシステム管理サーバ30に送信する。システム管理サーバ30はこの選択された店舗をブログ投稿の対象となる店舗として把握する。一方、抽出されたアカウント情報3221が一つであれば、システム管理サーバ30は抽出された店舗をブログ投稿の対象となる店舗として把握する。
次いで、システム管理サーバ30は、ユーザ端末10に対し、図10(b)に示すように、タイトル入力要求メッセージ56を送信する。それを見たユーザは、投稿するブログのタイトルとなるメッセージを入力する。ユーザ端末10は、図10(c)に示すように、入力されたタイトル情報をタイトルメッセージ57としてシステム管理サーバ30に送信する。システム管理サーバ30は、送信されたメッセージをタイトル情報としてSNSサーバ40から取得し、選択された店舗におけるユーザのアカウント情報3221と関連付けて、ブログ素材情報3231としてブログデータベース323に格納する。
続いて、システム管理サーバ30は、ユーザ端末10に対し、図10(d)に示すように、タイトル入力を確認したことと併せてコンテンツ入力要求メッセージ58を送信する。それを見たユーザは、投稿するブログ用のコンテンツ、すなわちブログ本文や画像等のブログコンテンツ用のメッセージを入力する。メッセージとして画像を入力する場合は、ユーザ端末10のカメラ機能を用いて撮影した画像情報や端末ストレージ14に記憶されている画像情報の中から任意に選択できる。ユーザ端末10は、図10(e)に示すように、ユーザが入力したメッセージをコンテンツメッセージ59としてシステム管理サーバ30に送信する。システム管理サーバ30は、送信されたメッセージをブログコンテンツ情報としてSNSサーバ40から取得し、選択された店舗におけるユーザのアカウント情報3221と関連付けて、ブログ素材情報3231としてブログデータベース323に格納する。
続いて、システム管理サーバ30は、ユーザ端末10に対し、図10(f)に示すように、ブログの投稿を継続するか投稿を終了するか、その選択を要求する投稿継続確認メッセージ60を送信する。投稿継続確認メッセージ60は、ブログの投稿を継続するか否かを問うメッセージとともに、コンテンツ入力の継続とブログ投稿完了との2つの選択項目が表示されたボタンテンプレートメッセージとなっている。ユーザは、その2つの選択項目の中から、いずれかの項目を選択操作し、ユーザ端末10はその選択情報をシステム管理サーバ30に送信する。
システム管理サーバ30では、ユーザ端末10から送信された選択情報に基づいて、コンテンツ入力の継続が選択されたか否かを判断する。コンテンツ入力の継続(ブログ投稿継続)が選択された場合は、図10(g)に示すように、再度、コンテンツを入力するよう要求するコンテンツ再入力要求メッセージ61をユーザ端末10に対して送信する。その後は、コンテンツ入力要求メッセージ58を送信した後の手順と同じ手順となる。そして、ユーザがコンテンツ入力の継続を選択し続ける限り、コンテンツ再入力要求メッセージ61をユーザ端末10に対して繰り返し送信し、その都度、ユーザが入力したメッセージをブログコンテンツ情報として取得する。
一方、ブログ投稿完了が選択された場合は、システム管理サーバ30は、それまでの手順においてユーザが投稿したタイトル情報及びブログコンテンツ情報に基づいて、ブログを生成する。生成されるブログは、例えば図11に示したブログページ71のように、ユーザが投稿したタイトル72、ブログ本文73、画像74等の各情報が反映されている。また、これらと併せて、ブログページ71には、投稿日時、ブログを作成したユーザのプロフィール情報75、例えば自己画像、名前、体形情報等も表示されている。
ブログ本文73においては、ページ上部から、コンテンツ入力要求メッセージ58やコンテンツ再入力要求メッセージ61に応じてユーザが投稿した順にコンテンツ情報が配列されている。図11に示したブログページ71は、ユーザによってブログコンテンツ情報が3回投稿された場合の一例を示している。ここでは、ブログ本文73の欄において、コンテンツ入力要求メッセージ58に応じて投稿した第1文字情報73aが最も上に配置されている。次いで、最初のコンテンツ再入力要求メッセージ61に応じて投稿した画像情報73bが配置されている。ブログ本文73の欄の最も下側には、2度目のコンテンツ再入力要求メッセージ61に応じて投稿した第2文字情報73cが配置されている。
システム管理サーバ30は、ブログ生成後、生成したブログを、選択された店舗におけるユーザのアカウント情報3221と、ページを生成した日時(投稿日時)とに関連付けてブログ情報3232としてブログデータベース323に保存する。この保存は、ユーザに対して、事前の内容確認を求めることなく行う。これにより、ユーザの客等が所持する外部通信装置のウェブブラウザから、生成されたブログのURLにアクセスされると、外部通信装置のディスプレイにブログページ71が表示される。ブログ保存後、システム管理サーバ30は、ユーザ端末10に対し、図10(h)に示すように、ブログ投稿完了メッセージ62を送信し、さらに、ブログ投稿メニュー55を送信する。
[ブログ削除処理]
次に、ユーザが投稿したブログを削除するブログ削除処理について、図12及び図13にしたがって説明する。ブログ削除処理は、ユーザ端末10及びシステム管理サーバ30を用い、SNSサーバ40と連携しながら行う。システム管理サーバ30における処理は、制御部33のメッセージ処理部332、ブログ投稿処理部333及びデータ管理部335がブログ投稿処理プログラムにしたがって実施する。
図12に示すように、ユーザが投稿したブログ記事を削除する場合、ユーザは、ブログ投稿時と同様に、ユーザ端末10においてSNSアプリを起動させ、公式アカウントとのトークルームを開ける。トークルームには、図13(a)に示すように、ブログ投稿メニュー55が表示されている。続いてユーザは、ブログ投稿メニュー55の選択項目の中から「投稿削除」の項目を選択操作する。すると、ユーザ端末10は、「投稿削除」が選択されたという選択情報をシステム管理サーバ30に送信する。
システム管理サーバ30はこの選択情報を受信すると、当該選択情報を送信したユーザが複数の店舗に登録されているか否かを判断する。この判断は、ブログ投稿時と同様であり、これによりシステム管理サーバ30はブログ削除の対象となる店舗を把握する。次いで、ブログデータベース323の中から、削除要求したユーザと、削除対象として把握した店舗と関連付けられたブログのうち最新1件のブログのタイトルとを抽出し、削除対象となるブログを特定する。その後、ユーザ端末10に対し、図13(b)に示すように、削除確認メニュー63を送信する。削除確認メニュー63は、削除対象として特定したブログのタイトルを示しつつ、そのタイトルのブログを削除するか否かを確認するメッセージと、「はい」と「いいえ」との2つの選択項目とが表示されたボタンテンプレートメッセージとなっている。それを見たユーザは、削除を承認する場合は「はい」の項目を選択操作し、削除を止める場合は「いいえ」の項目を選択操作する。その選択操作を受け、ユーザ端末10は、その選択情報をシステム管理サーバ30に送信する。
システム管理サーバ30では、ユーザ端末10から送信された選択情報に基づいて、ブログ記事削除が承認されたか否かを判断する。ユーザにより「はい」が選択された場合は、ブログ記事の削除が承認されたとして、ブログデータベース323の中から、削除対象として特定した最新の1件のブログをブログデータベース323から削除する。その後、ユーザ端末10に対し、図13(c)に示すように、ブログ削除完了メッセージ64を送信する。さらに、図13(d)に示すように、ブログ投稿メニュー55を送信する。一方、ユーザにより「いいえ」が選択された場合は、ブログの削除が不承認であったとしてブログの削除を行わず、ブログ投稿メニュー55を送信する。
[複数店舗登録処理]
次に、ユーザがすでに利用者登録されている店舗とは異なる店舗をブログ投稿の対象店舗として新たに登録する複数店舗登録処理について説明する。複数店舗登録処理は、ユーザ端末10、新たに登録する店舗の店舗側端末20及びシステム管理サーバ30を用い、SNSサーバ40と連携しながら行う。システム管理サーバ30における処理は、制御部33の登録処理部331、メッセージ処理部332及びデータ管理部335が登録処理プログラムにしたがって実施する。
この場合、ユーザは、ブログ投稿時やブログ削除時と同様に、ユーザ端末10においてSNSアプリを起動させ、公式アカウントとのトークルームを開ける。トークルームには、図10(a)及び図13(a)に示すように、ブログ投稿メニュー55が表示されている。続いてユーザは、ブログ投稿メニュー55の選択項目の中から「複数店舗登録」の項目を選択操作する。すると、ユーザ端末10は、「複数店舗登録」が選択されたという選択情報をシステム管理サーバ30に送信する。その後は、図6を参照しながら説明した利用者登録の第2例、つまりユーザが利用者登録を希望する店舗名を入力し、店舗側に利用者登録を申請する処理にしたがって、新たに登録を希望する店舗に利用者登録する。
[ブログ投稿システムの効果]
以上詳述したブログ投稿システムによって得られる効果は、次のとおりである。
(1)SNSを通じてユーザが投稿したタイトル情報及びブログコンテンツ情報に基づいてブログが生成される。ユーザ端末10に導入されたSNSアプリでは常時ログイン状態を維持することが可能であるため、ブログ投稿するたびにシステムにログインする必要がなく、ログインの煩わしさをなくすことができる。また、SNSのメッセージ交換機能を用いて、ユーザに対して投稿要求し、それに応じてユーザが投稿したタイトル情報やブログ本文、画像等のブログコンテンツ情報に基づいて、当該ユーザと関連付けられたブログが生成される。そのため、作成メニュー画面の表示、メニューから入力項目の選択、入力、投稿操作といった複数の操作が必要な従来のシステムと異なり、ブログ投稿に至る操作が簡略化され、ユーザはブログ投稿を簡易に行うことができる。これにより、ユーザは隙間時間などを利用してブログを投稿でき、ブログ投稿数を増やして集客につなげることができる。
(2)SNSのメッセージ交換機能を利用してユーザが投稿したブログコンテンツ情報をシステム管理サーバ30が取得すると、システム管理サーバ30は、ユーザ端末10に対し、ブログ投稿を継続するか終了するかについて、その選択をするよう要求する投稿継続確認メッセージ60を送信する。投稿継続確認メッセージ60は、コンテンツ入力の継続とブログ投稿完了との2つの選択項目が表示されたボタンが表示され、ユーザはそのいずれかの項目を選択操作するだけで、投稿継続か投稿終了かを簡易に選択できる。
(3)ユーザが投稿継続確認メッセージ60に応じて、コンテンツ入力の継続を選択し続ける限り、システム管理サーバ30は、コンテンツ再入力要求メッセージ61をユーザ端末10に対して繰り返し送信し、その都度、ユーザが入力したメッセージをブログコンテンツ情報として取得する。そのため、ブログコンテンツを入力しようとするたびにコンテンツ入力フォームを選択する煩わしさがなくなり、ユーザはブログ投稿を簡易に行うことができる。
(4)システム管理サーバ30が生成するブログは、ブログ本文73が表示されるページ欄に、ユーザによる投稿によって取得したブログコンテンツ情報がその取得順に配列されている。そのため、ユーザはブログ作成時に、ブログ本文73が表示されるページ欄での配置に囚われることなく、思いつくままにブログコンテンツを投稿することができる。これにより、ブログ投稿を簡易に行うことができる。
(5)投稿継続確認メッセージ60に応じてユーザがブログ投稿終了を選択すると、システム管理サーバ30は、ユーザによる入力確認を経ないでブログを自動的に生成する。これにより、SNSのメッセージ交換機能を用いてブログ投稿を完了させることが可能となり、タイトルやブログコンテンツの投稿だけでなく、投稿完了も簡易に行うことができる。それに加え、ブログ投稿の完了にあたっては、ユーザによる投稿内容の確認を経ることなくブログが生成されるため、確認作業も不要となり、ブログ投稿から完了に至る操作をより簡略化できる。
(6)ユーザが複数の店舗に所属している場合は、ブログ投稿時において、SNSのメッセージ交換機能を用いて、ユーザに対して複数の店舗のうちいずれの店舗と関連付けたブログを生成するかの選択を要求する。システム管理サーバ30は、この選択要求に応じてユーザが選択した店舗と関連付けてブログを生成する。このように、ユーザはどの店舗のブログに投稿するかについても簡易に選択できる。
(7)アカウント情報データベース322に記憶されているユーザのアカウント情報3221は店舗の識別情報と関連付けられ、店舗ごとにユーザが管理されるとともに、ユーザのSNSIDとも関連付けられている。そのため、システム管理サーバ30は、SNSIDを用いることにより、系列店内で店舗を横断してユーザを識別することが可能となる。ユーザのSNSIDを利用すれば、ブログ投稿メニュー55から「ブログ投稿」や「ブログ」削除を選択したユーザが、複数の店舗に所属しているか否かを容易に判断できる。
(8)ユーザをブログ投稿システムの利用者として登録するため、システム管理サーバ30には4つの登録処理例が設けられている。この4つの登録処理例は、登録用トークンを送信する場合と、店舗に登録処理を申請する場合とに分けられる。前者は、SNSのメッセージ交換機能を用いてユーザがSNSサーバ40に登録用トークンを送信すると、当該登録用トークンに基づいて利用者登録するか否かを認証する処理である。後者は、SNSのメッセージ交換機能を用いてユーザがSNSサーバ40に店舗情報(店舗名)を送信する。そして、送信された店舗情報に基づいて、当該店舗情報と関連付けられた店舗側端末20に利用者登録の認証を要求し、店舗側端末20の操作によって利用者登録するか否かを認証する処理である。このように、複数の利用者登録処理が用意されていることにより、ユーザや店舗管理者の多様なニーズに応えることができる。
(9)ユーザと公式アカウントとの間でSNS上の友達関係が確立し、かつ利用者登録が完了すると、システム管理サーバ30は、ユーザとの間のトークルームに、「ブログ投稿」の選択項目を含むブログ投稿メニュー55を自動的に表示させる。「ブログ投稿」を選択すれば、システム管理サーバ30は、タイトル入力要求メッセージ56をユーザ端末10に対して送信する。このように、友達関係の確立と利用者登録さえ完了すれば直ちにブログ投稿が可能となり、ブログ投稿を可能とするまでの操作も簡略化できる。
なお、本発明のブログ投稿システムは、上記実施の形態に限定されず、例えば次のような形態を採用することもできる。上記実施の形態及び以下に説明する変更例の少なくとも1つは、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することもできる。
・上記実施の形態のブログ投稿システムでは、登録用トークンの発行処理において、店舗側端末20を用いて店舗管理者が登録対象となるユーザの登録用トークンの発行を要求し、それによってシステム管理サーバ30が当該ユーザの登録用トークンを発行している。これに代えて、店舗側端末20を用いて店舗管理者がユーザのアカウント情報3221を入力し、それをアカウント情報データベース322に保存する操作を行えば、登録用トークンが自動的に発行されるようにしてもよい。
・上記実施の形態のブログ投稿システムでは、ユーザによるブログ投稿は、新規記事を投稿する機能のみを有している。それに加え、SNSのメッセージ交換機能を用いて、すでに投稿されたブログのタイトルやコンテンツを修正したり、情報を追加したりしてブログの内容を更新できるようにしてもよい。この場合、例えば、ブログ投稿メニュー55に「ブログ修正」、「ブログ更新」という選択項目を設け、当該項目が選択された場合には、すでに投稿したブログのタイトル一覧メニューをユーザ端末10に送信する。その後、投稿済みのメッセージをテキスト入力欄に自動的に表示させて修正を促したり、コンテンツ入力要求メッセージ58を送信したりし、それに応じて投稿されたメッセージを、選択されたブログに反映させる処理が考えられる。
・上記実施の形態のブログ投稿システムでは、ブログの削除を行う場合、最新のブログを1件だけ削除するようになっている。これに加え、過去に投稿したブログの中から任意のブログを選択して削除できるようにしてもよい。この場合、ブログ投稿メニュー55からユーザが「ブログ削除」を選択すると、過去に投稿したブログのタイトル一覧メニューをユーザ端末10に送信し、そのメニューの中から選択されたタイトルのブログを削除する処理が考えられる。
・上記実施の形態のブログ投稿システムでは、ユーザのアカウント情報3221は店舗ごとに作成される。そのため、同じユーザであっても、所属する店舗を変更したり、所属する店舗が増えたりした場合は、新たに所属する店舗の店舗管理者が改めて当該ユーザのアカウント情報3221を入力することとなる。これに代えて、変更先の店舗や追加される所属先店舗が、現所属の店舗と同じ運営主体によって運営される店舗(系列店)であれば、店舗間で、アカウント情報3221の全部又は一部(例えばプロフィール情報)を交換できるようにし、店舗ごとにアカウント情報3221を店舗管理者が入力する手間を省略できるようにしてもよい。