JP2004293164A - 既築建物の防蟻改修方法 - Google Patents

既築建物の防蟻改修方法 Download PDF

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Abstract

【課題】既築建物の防蟻を効果的に図ることができる既築建物の防蟻改修方法を提供する。
【解決手段】既築建物Aのべた基礎(基礎)1の外周面1aに設けられた基礎断熱材2の内部をシロアリ3が通過してべた基礎1上に設置された木造構造体4へ侵入するのを防止できるように既築建物Aを改修する方法であって、基礎断熱材2の地面5bから少なくとも地上の所定高さまでの部分を除去し、べた基礎1の外周面1aに改修用基礎断熱材6を取り付け、メッシュ7で改修用基礎断熱材6の外側面6aの下端から少なくとも地上の所定高さまでの範囲及び下面6bを被覆すると共に、このメッシュ7の下端7bをべた基礎1の外周面1aに取り付ける。
また、基礎断熱材2の外側の地盤5を掘削してから、基礎断熱材2の下端から少なくとも地上の所定高さまでの部分を除去し、べた基礎1の外周面1aに改修用基礎断熱材6を取り付ける。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、既に建築された既築建物のシロアリ対策のために使用される既築建物の防蟻改修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、建物の基礎の外周面に基礎断熱材を設ける基礎外断熱工法は、基礎の耐久性と熱橋防止、基礎の熱容量活用の観点から有益な工法である。しかし、この基礎外断熱工法をシロアリが生息する温暖な地域で採用する場合は、何らかの工夫〔ベイト工法(レスケミカル法)やメッシュ工法(例えば、特許文献1参照)等〕をする必要があると言われており(例えば、非特許文献1参照)、何らの工夫もしていない基礎外断熱工法を採用した既築建物に対する基礎断熱材のシロアリ対策が望まれている。
【0003】
【特許文献1】
特表平8−506868号公報(第2−6頁,図1,図2,図6等)
【非特許文献1】
「木造住宅工事共通仕様書(解説付)〈住宅金融公庫基準適合仕様確認書付き〉平成14年度版(全国版)」,発行:財団法人住宅金融普及協会,監修:住宅金融公庫,p.27
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、メッシュを利用する従来のメッシュ工法は、建物の新築時に採用されるものであり、既に建築された既築建物に採用するのは困難であるという問題点がある。
【0005】
また、ベイト工法は、シロアリの活動をモニタリングしながら、侵入してきたシロアリに少量の薬剤を含む毒餌を摂食させてコロニー全体の活力を衰退させるものであるので、既築建物に採用することはできるが、その開始から終了までに数カ月〜数年程度の長期間を要するという問題点がある。
【0006】
この発明は、以上のような事情や問題点に鑑みてなされたものであり、既築建物の防蟻を効果的に図ることができる既築建物の防蟻改修方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1の発明は、既築建物の基礎の外周面に設けられた基礎断熱材の内部をシロアリが通過して前記基礎上に設置された木造構造体へ侵入するのを防止できるように前記既築建物を改修する方法であって、前記基礎断熱材の地面から少なくとも地上の所定高さまでの部分を除去し、前記基礎の外周面に改修用基礎断熱材を取り付け、前記シロアリに対する耐食害性を有しかつ前記シロアリの頭部横断面における最大直線寸法の2倍以下の寸法である複数のアンカー孔を有するメッシュで前記改修用基礎断熱材の外側面の下端から少なくとも地上の所定高さまでの範囲及び下面を被覆すると共に、このメッシュの下端を前記基礎の外周面に取り付けるものである。
【0008】
請求項2の発明は、前記基礎断熱材の外側の地盤を前記基礎断熱材が露出するように掘削してから、前記基礎断熱材の下端から少なくとも地上の所定高さまでの部分を除去し、前記基礎の外周面に前記改修用基礎断熱材を取り付けるものである。
【0009】
請求項3の発明は、前記メッシュの下端を前記基礎の外周面に取り付けた後、このメッシュの下端の外側から熱橋防止用基礎断熱材を取り付けるものである。
【0010】
請求項4の発明は、既築建物の基礎の外周面又は内周面に設けられた基礎断熱材の内部をシロアリが通過して前記基礎上に設置された木造構造体へ侵入するのを防止できるように前記既築建物を改修する方法であって、前記基礎断熱材におけるこの基礎断熱材の外側又は内側の地盤上に施工されたコンクリート体の上面から上方の部分を除去し、前記シロアリに対する耐食害性を有しかつ前記シロアリの頭部横断面における最大直線寸法の2倍以下の寸法である複数のアンカー孔を有するメッシュで少なくとも前記基礎断熱材の上面を被覆し、このメッシュの上端を前記基礎の外周面又は内周面に取り付けると共に、このメッシュの外端又は内端を前記コンクリート体の上面に取り付け、前記基礎の外周面又は内周面に前記メッシュの上端を介して改修用基礎断熱材を取り付けるものである。
【0011】
請求項5の発明は、前記メッシュの上から改修用モルタルを塗布するものである。
【0012】
請求項6の発明は、前記既築建物の改修を、前記基礎断熱材の一部を除去してから行うものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態に係る既築建物Aの防蟻改修方法は、図1乃至図7に示すように、既築建物Aのべた基礎(基礎)1の外周面1aに設けられた基礎断熱材2の内部をシロアリ3が通過してべた基礎1上に設置された木造構造体4へ侵入するのを防止できるように既築建物Aを改修するものであって、基礎断熱材2の外側の地盤5を掘削し、基礎断熱材2の下端から少なくとも地上の所定高さLまでの部分を除去し、べた基礎1の外周面1aに改修用基礎断熱材6を取り付け、メッシュ7で改修用基礎断熱材6の外側面6a及び下面6bを被覆すると共に、このメッシュ7の下端7cをべた基礎1の外周面1aに取り付け、このメッシュ7の上から改修用モルタル8を、基礎断熱材2の外側面2aに塗布された仕上げモルタル9と面一となるように塗布し、この改修用モルタル8及び仕上げモルタル9の上から仕上げモルタル10を塗布するものである。
【0014】
べた基礎1は、図1に示すように、既築建物Aの下部に施工された基礎スラブ11と、この基礎スラブ11の外周部上に立設された立ち上がり部12とを備えている。基礎スラブ11の外周部は、他の部分よりも厚さが大きい肉厚部13とされている。基礎スラブ11の下には砕石層14が施工されており、この砕石層14の外周部上には捨てコンクリート15が施工されている。なお、基礎はべた基礎1に限定されるものではなく、後述の第8及び第9実施形態のように、布基礎等であってもよい。また、捨てコンクリート15や基礎スラブ11の肉厚部13は必須のものではない。更に、砕石層14上には、防湿シート等を敷設できる。
【0015】
基礎断熱材2は、矩形状の合成樹脂発泡板等から構成されており、べた基礎1の外周面1aに横方向に相隣接して設けられている。べた基礎1の外周面1aは、基礎スラブ11の外周面11aと立ち上がり部12の外側面12aとから構成されている。基礎断熱材2の外側面2aの上端から地下の所定深さまでの範囲には、仕上げモルタル9が塗布されている。なお、仕上げモルタル9は、地下まで達していなくてもよく、あるいは基礎断熱材2の外側面2a全体に塗布されていてもよい。
【0016】
シロアリ3とは、ゴキブリに近縁の社会生活をする不完全変態の昆虫であって、シロアリ目(等翅類)Isopteraの総称である。このシロアリ3は、図7に示すように、非変形性の堅い頭部3aを有する一方、比較的柔らかくて弱い体部3bを有している。このようなシロアリ3としては、ヤマトシロアリやイエシロアリ等が挙げられる。
【0017】
木造構造体4は、図1に示すように、べた基礎1上に設置されている。このような木造構造体4としては、木造の軸組B、壁パネル、床組C、床パネル等が挙げられる。防蟻改修前の既築建物Aにおける基礎断熱材2の内部へのシロアリ3の侵入経路としては、基礎断熱材2の仕上げモルタル9が塗布されていない部分、仕上げモルタル9に生じたひび割れ部分、基礎断熱材2の外側面2a全体に仕上げモルタル9が塗布されているときには仕上げモルタル9と捨てコンクリート15又は砕石層14との隙間等が挙げられる。
【0018】
既築建物Aの防蟻改修に際しては、図2に示すように、まず、基礎断熱材2の外側の地盤5を基礎断熱材2の地盤5中に埋設された部分が露出するように掘削し、基礎断熱材2の下端から少なくとも地上の所定高さLまでの部分を仕上げモルタル9と共に除去する。除去後の基礎断熱材2の下面2bや基礎断熱材2の除去部分を観察すれば、基礎断熱材2がシロアリ3による食害を受けているか否かを確認できる。地上の高さLは、基礎断熱材2の下に取り付けられる改修用基礎断熱材6の外側面6aをメッシュ7で防蟻が確実となる高さまで被覆できるように、50mm以上、更には100mm以上、特には150mm以上であることが望ましい。なお、基礎断熱材2は全て除去することもできるが、この場合の説明は、後述する第3実施形態で行う。
【0019】
次いで、図3に示すように、べた基礎1の外周面1aに改修用基礎断熱材6を基礎断熱材2の下面2bに当接するように接着剤又は接着モルタル(樹脂モルタル)等で取り付ける。改修用基礎断熱材6は、基礎断熱材2と同様の材質で構成されている。改修用基礎断熱材6と捨てコンクリート15等との間隔、即ち、べた基礎1の外周面1a(基礎スラブ11の外周面11a)の露出部分の高さは、メッシュ7の下端7bを簡単にかつ確実に取り付けることができるように、60mm以上であることが望ましい。
【0020】
そして、図4に示すように、メッシュ7で改修用基礎断熱材6の外側面6a及び下面6bを被覆すると共に、このメッシュ7の下端7bをべた基礎1の外周面1aに取り付ける。メッシュ7の改修用基礎断熱材6やべた基礎1への取り付けに際しては、接着モルタル(樹脂モルタル)16を使用できる。この場合、接着モルタル16を塗布する前には、メッシュ7を押しピンや釘等の止着部材で少なくとも改修用基礎断熱材6に仮止めすることもでき、また止着部材をそのまま接着モルタル16で埋設してもよい。メッシュ7の下端7bのべた基礎1への取り付け長さ(縦寸法)は、取り付けが確実となるように、60mm以上であることが望ましい。なお、基礎断熱材2の下面2bが地上の高さLよりも上方に位置している場合は、改修用基礎断熱材6の防蟻が確実となるように、改修用基礎断熱材6の外側面6aの下端から少なくとも地上の所定高さLまでの範囲をメッシュ7で被覆しておけばよい。
【0021】
メッシュ7は、図8に示すように、シロアリ3に対する耐食害性を有する線材7cから製織等され、シロアリ3の頭部3a横断面における最大直線寸法Hの2倍以下の寸法である複数のアンカー孔7aを有している。耐食害性を有する材料とは、ギ酸等のシロアリ3の分泌物に耐性でかつシロアリ3が噛み砕くことができないデュロメーター(ショアD)硬さが50以上の高硬度の材料を意味する。このような耐食害性材料としては、ガラス・酸化アルミニウム(アルミナ)・酸化チタン(チタニア)等のセラミック、アクリル樹脂・ポリカーボネート・ポリアミド・硬質塩化ビニル樹脂等の合成樹脂、鉄鋼・ステンレス鋼等の金属等が挙げられる。メッシュ7としては、図8のような織物〔例えば、商品名「ターミメッシュ(TERMI−MESH)」(ステンレスメッシュ,ターミメッシュ・オーストラリア社製)等〕の他、耐食害性を有する線材から製編された編物や、耐食害性を有する繊維から製造された不織布等が挙げられる。
【0022】
アンカー孔7aの寸法が前記最大直線寸法Hの2倍以下であれば、仮にシロアリがメッシュ7の外側まで侵入した場合でも、アンカー孔7aを通り抜けることができないか又は通り抜けるのを嫌う。そのため、シロアリ3が改修用基礎断熱材6の内部、更には基礎断熱材2の内部を通過して木造構造体4へ侵入するのを阻止できるので、木造構造体4をシロアリ3による食害(蟻害)から保護することができる。
【0023】
なお、アンカー孔7aの寸法は、シロアリ3の基礎断熱材2への侵入を確実に阻止するために、いずれの方向においても前記最大直線寸法Hの1.5倍以下、好ましくは前記最大直線寸法H以下であることが望ましい。この点、前記最大直線寸法Hは、イエシロアリの働き蟻で1.1〜1.25mm程度、ヤマトシロアリの働き蟻で1.0〜1.2mm程度であるので、ヤマトシロアリが生息する地域では、アンカー孔7aの寸法はいずれの方向においても2.0mm程度以下、好ましくは1.5mm程度以下、より好ましくは1.0mm程度以下としておけばよい。メッシュ7は上記のような複数のアンカー孔7aを有しているので、メッシュ7を接着モルタル16で改修用基礎断熱材6やべた基礎1に取り付ける際は、接着モルタル16がアンカー孔7aを通して改修用基礎断熱材6やべた基礎1に接着される。そのため、メッシュ7の取り付けが簡単であると共に、アンカー孔7aによるアンカー効果によってメッシュ7を強固に取り付けることができるという利点がある。
【0024】
その後、図5に示すように、メッシュ7の上から改修用モルタル8を、基礎断熱材2の外側面2aに塗布された仕上げモルタル9と面一となるように塗布する。このように、メッシュ7の上から改修用モルタル8を塗布すれば、メッシュ7を保護できるという利点がある。また、改修用モルタル8を仕上げモルタル9と面一となるように塗布すれば、その後の仕上げモルタル10の塗布作業を行い易いという利点がある。
【0025】
養生後、図6に示すように、改修用モルタル8及び仕上げモルタル9の上から仕上げモルタル10を塗布し、養生後に掘削土5aを埋め戻す。仕上げモルタル10の塗布前には、適宜のプライマーを塗布することもできる。また、仕上げモルタル10は、下塗り、耐アルカリ性ガラス繊維ネットやラス網等のひび割れ防止用メッシュの下塗り表層への埋設、上塗り等の工程により施工することもできる。
【0026】
上記のような防蟻改修方法によれば、既に建築された既築建物Aの防蟻を効果的に図ることができ、特に、基礎断熱材2がシロアリ3による食害を受ける前にその予防を図ることができるという利点がある。
【0027】
第2実施形態に係る既築建物Aの防蟻改修方法は、図9に示すように、第1実施形態において、メッシュ7の下端7bをべた基礎1の外周面1aに取り付けた後、このメッシュ7の下端7bの外側から熱橋防止用基礎断熱材21を取り付けるものである。
【0028】
熱橋防止用基礎断熱材21は、改修用基礎断熱材6や基礎断熱材2と同様の材質で構成されており、メッシュ7の下端7bの外側の段差部に接着剤又は接着モルタル等で取り付ける。熱橋防止用基礎断熱材21の高さは、熱橋防止が確実となるように、段差部の高さと略同じ寸法としておくのが望ましい。改修用モルタル8は、メッシュ7及び熱橋防止用基礎断熱材21の上から仕上げモルタル9と面一となるように塗布する。このように、メッシュ7及び熱橋防止用基礎断熱材21の上から改修用モルタル8を塗布すれば、メッシュ7及び熱橋防止用基礎断熱材21を保護できるという利点がある。その他の工程は、第1実施形態と同様である。
【0029】
上記のような防蟻改修方法によれば、熱橋防止用基礎断熱材21の存在により、前記段差部に熱橋(ヒートブリッジ)が形成されるのを防止できるという利点がある。なお、この実施形態の技術は、後述する他の実施形態にも採用できる。
【0030】
第3実施形態に係る既築建物Aの防蟻改修方法は、図10乃至図12に示すように、第1実施形態において、基礎断熱材2を全て除去し、べた基礎1の外周面1aに改修用基礎断熱材6を取り付け、メッシュ7で改修用基礎断熱材6の外側面6aの下端から少なくとも地上の所定高さまでの範囲及び下面6bを被覆すると共に、このメッシュ7の下端7bをべた基礎1の外周面1aに取り付け、このメッシュ7の上から仕上げモルタルとしての改修用モルタル8を塗布するものである。
【0031】
既築建物Aの防蟻改修に際しては、図10に示すように、まず、第1実施形態と同様にして基礎断熱材2の外側の地盤5を掘削するが、基礎断熱材2は全て除去する。
【0032】
次いで、図11に示すように、べた基礎1の外周面1aに改修用基礎断熱材6を捨てコンクリート15から上方へ間隔を開けて接着剤又は接着モルタル等で取り付け、メッシュ7で改修用基礎断熱材6の外側面6aの下端から少なくとも地上の所定高さLまでの範囲及び下面6bを被覆すると共に、このメッシュ7の下端7bをべた基礎1の外周面1aに接着モルタル16で取り付ける。メッシュ7を改修用基礎断熱材6の外側面6aに取り付ける接着モルタル16は、図11のように、改修用基礎断熱材6の外側面6a全体に塗布することもできる。また、メッシュ7は、改修用基礎断熱材6の外側面6a全体を被覆するように取り付けることもできる。
【0033】
その後、図12に示すように、メッシュ7の上から改修用モルタル8を塗布する。このように、メッシュ7の上から改修用モルタル8を塗布すれば、メッシュ7を保護できると共に、仕上げモルタルとして塗布できるという利点がある。なお、上記の各工程の施工要領は、第1実施形態と同様である。
【0034】
上記のような防蟻改修方法によれば、既築建物Aの防蟻を効果的に図ることができ、特に、基礎断熱材2がシロアリ3による食害を受けた後にその改修をすることができるという利点がある。
【0035】
第4実施形態に係る既築建物Aの防蟻改修方法は、図13乃至図15に示すように、第1実施形態において、地盤5を掘削しないで基礎断熱材2の地面5bから少なくとも地上の所定高さLまでの部分を除去し、べた基礎1の外周面1aに改修用基礎断熱材6を取り付け、メッシュ7で改修用基礎断熱材6の外側面6a及び下面6bを被覆すると共に、このメッシュ7の下端7bをべた基礎1の外周面1aに取り付け、このメッシュ7の上から改修用モルタル8を塗布し、この改修用モルタル8及び仕上げモルタル9の上から仕上げモルタル10を塗布するものである。
【0036】
既築建物Aの防蟻改修に際しては、図13に示すように、まず、第1実施形態とは異なり、基礎断熱材2の外側の地盤5を掘削しないで基礎断熱材2の地面5bから地上の所定高さLまでの部分を除去する。なお、基礎断熱材2は地面5bから上方の部分を全て除去することもできるが、この場合の説明は、後述する第5実施形態で行う。
【0037】
次いで、べた基礎1の外周面1aに改修用基礎断熱材6を上方の基礎断熱材2の下面2bに当接するように接着剤又は接着モルタル等で取り付ける。
【0038】
そして、図14に示すように、メッシュ7で改修用基礎断熱材6の外側面6a及び下面6bを被覆すると共に、このメッシュ7の下端7bを接着モルタル16でべた基礎1の外周面1aに取り付ける。
【0039】
その後、図15に示すように、メッシュ7の上から改修用モルタル8を少なくとも上方の仕上げモルタル9と面一となるように塗布する。
【0040】
養生後、改修用モルタル8及び上方の仕上げモルタル9の上から仕上げモルタル10を塗布する。養生後は、地盤5を掘削していないので、掘削土5aの埋め戻し作業は不要である。なお、上記の各工程の施工要領は、第1実施形態と同様である。
【0041】
上記のような防蟻改修方法によれば、狭小敷地等により地盤5を掘削できない場合でも既築建物Aの防蟻を効果的に図ることができ、特に、基礎断熱材2がシロアリ3による食害を受ける前にその予防を図ることができるという利点がある。
【0042】
第5実施形態に係る既築建物Aの防蟻改修方法は、図16乃至図18に示すように、第4実施形態において、基礎断熱材2の地面5bから上方の部分を除去し、第3実施形態と同様にべた基礎1の外周面1aに改修用基礎断熱材6を取り付け、メッシュ7で改修用基礎断熱材6の外側面6aの下端から少なくとも地上の所定高さLまでの範囲及び下面6bを被覆すると共に、このメッシュ7の下端7bをべた基礎1の外周面1aに取り付け、このメッシュ7の上から仕上げモルタルとしての改修用モルタル8を塗布するものである。
【0043】
既築建物Aの防蟻改修に際しては、図16に示すように、まず、第4実施形態と同様に基礎断熱材2の外側の地盤5を掘削しないで基礎断熱材2の地面5bから上方の部分を除去し、べた基礎1の外周面1aに改修用基礎断熱材6を基礎断熱材2から上方へ間隔を開けて接着剤又は接着モルタル等で取り付ける。
【0044】
そして、図17に示すように、メッシュ7で改修用基礎断熱材6の外側面6aの下端から少なくとも地上の所定高さLまでの範囲及び下面6bを被覆すると共に、このメッシュ7の下端7bを接着モルタル16でべた基礎1の外周面1aに取り付ける。
【0045】
その後、図18に示すように、メッシュ7の上から仕上げモルタルとしての改修用モルタル8を塗布する。なお、上記の各工程の施工要領は、第3及び第4実施形態と同様である。
【0046】
上記のような防蟻改修方法によれば、狭小敷地等により地盤5を掘削できない場合でも既築建物Aの防蟻を効果的に図ることができ、特に、基礎断熱材2がシロアリ3による食害を受けた後にその改修をすることができるという利点がある。
【0047】
第6実施形態に係る既築建物Aの防蟻改修方法は、図19乃至図23に示すように、第4実施形態の既築建物Aの改修を、基礎断熱材2の上端部(一部)を除去してから行うものである。
【0048】
既築建物Aの防蟻改修に際しては、図19に示すように、まず、基礎断熱材2の上端部を所定高さ除去する。除去後の基礎断熱材2の上面2cや除去した基礎断熱材2の上端部を観察すれば、基礎断熱材2がシロアリ3による食害を受けているか否かを確認できる。食害を受けていた場合は、図20乃至図23のように、第4実施形態と同様の施工要領で各工程を実施すればよい。なお、基礎断熱材2の食害確認用に除去する部分は上端部に限定されるものではなく、既述又は述の部分等、基礎断熱材2の所定の一部を除去できる。
【0049】
この場合、図21に示すように、べた基礎1の外周面1aの段差部に熱橋防止用基礎断熱材61を基礎断熱材2の上面2cに当接するように接着剤又は接着モルタル等で取り付けるのが望ましい。熱橋防止用基礎断熱材61の高さは、熱橋防止が確実となるように、段差部の高さと略同じ寸法としておくのが望ましい。
【0050】
熱橋防止用基礎断熱材61の上からは、図22及び図23に示すように、少なくとも改修用モルタル8を仕上げモルタル9と面一となるように塗布する。改修用モルタル8の塗布前には、接着モルタル16を塗布することもできる。
【0051】
仕上げモルタル10は、上方の改修用モルタル8、仕上げモルタル9、及び下方の改修用モルタル8の上から塗布する。
【0052】
基礎断熱材2の上端部の除去による確認作業で基礎断熱材2が食害を受けていない場合は、防蟻改修を行わずに、べた基礎1の外周面1aに熱橋防止用基礎断熱材61を接着剤又は接着モルタル等で取り付け、この熱橋防止用基礎断熱材61の上から少なくとも改修用モルタル8を仕上げモルタル9と面一となるように塗布し、この改修用モルタル8及び仕上げモルタル9の上から仕上げモルタル10を塗布することによって、基礎外断熱構造をほぼ元の状態に修復することもできる。この場合の各工程の施工要領も、この実施形態と同様である。
【0053】
上記のような防蟻改修方法によれば、基礎断熱材2がシロアリ3による食害を受けているか否かを確認してから防蟻改修を行えるという利点がある。また、熱橋防止用基礎断熱材61を前記段差部に取り付ければ、第2実施形態と同様、熱橋防止用基礎断熱材61の存在により、前記段差部に熱橋が形成されるのを防止できるという利点がある。なお、この実施形態の技術は、上記の各実施形態及び後述する各実施形態にも採用できる。
【0054】
第7実施形態に係る既築建物Aの防蟻改修方法は、図24乃至図26に示すように、第5実施形態において、基礎断熱材2におけるこの基礎断熱材2の外側の地盤5上に施工されたコンクリート体71の上面71aから上方の部分を除去し、メッシュ7で少なくとも基礎断熱材2の上面2cを被覆し、このメッシュ7の上端7dをべた基礎1の外周面1aに取り付けると共に、このメッシュ7の外端7eをコンクリート体71の上面71aに取り付け、べた基礎1の外周面1aにメッシュ7の上端7dを介して改修用基礎断熱材6を取り付け、メッシュ7の上から仕上げモルタルとしての改修用モルタル8を塗布するものである。
【0055】
既築建物Aの防蟻改修に際しては、図24及び図25に示すように、まず、基礎断熱材2におけるコンクリート体71の上面71aから上方の部分を除去する。コンクリート体71は、基礎断熱材2の外側の地盤5上に施工されている。このようなコンクリート体71としては、犬走り等が挙げられる。
【0056】
次いで、メッシュ7で少なくとも基礎断熱材2の上面2cを被覆し、このメッシュ7の上端7dを接着モルタル16でべた基礎1の外周面1aに取り付けると共に、このメッシュ7の外端7eを接着モルタル16でコンクリート体71の上面71aに取り付ける。この場合、断面がL字状となったメッシュ7の角部等には、コンクリート体71の乾燥収縮や地震時等におけるコンクリート体71やべた基礎1の変位に追従できるように、変位吸収用のひだ部72等を設けておくのが望ましい。また、ひだ部72の上からは、ひだ部72が改修用モルタル8等により埋設、固定されるのを防止するために、布テープ等のカバー材73を貼り付ける等してひだ部72に改修用モルタル8等が浸入しないように被覆しておくのが望ましい。
【0057】
そして、図26に示すように、べた基礎1の外周面1aにメッシュ7の上端7dを介して改修用基礎断熱材6を接着剤又は接着モルタル等で取り付け、改修用基礎断熱材6及びコンクリート体71の上から仕上げモルタルとしての改修用モルタル8を塗布する。改修用基礎断熱材6の取り付け前には、この実施形態のように、べた基礎1の外周面1aにモルタル74等を塗布してレベル調整しておくこともできる。なお、上記の各工程の施工要領は、第5実施形態と同様である。
【0058】
上記のような防蟻改修方法によれば、コンクリート体71の存在により地盤5を掘削できない場合でも既築建物Aの防蟻を効果的に図ることができ、特に、基礎断熱材2がシロアリ3による食害を受けた後にその改修をすることができるという利点がある。
【0059】
第8実施形態に係る既築建物Aの防蟻改修方法は、図27に示すように、第3実施形態において、べた基礎1の代わりに布基礎(基礎)81を採用したものである。
【0060】
布基礎81は、既築建物Aの外周部等に施工されており、立ち上がり部82とベース部83とから横断面が例えば逆T字状に形成されている。ベース部83の下には、砕石層14及び捨てコンクリート15が下方からこの順に施工されている。なお、捨てコンクリート15は、必須のものではない。また、立ち上がり部82の内側の地盤5上には、防湿コンクリート又は土間コンクリート等のコンクリート体84が施工されている。コンクリート体84上には床下空間85が形成されているが、床下空間85は必須のものではなく、コンクリート体84をより高い位置に施工してもよい。
【0061】
基礎断熱材2は、立ち上がり部82の外側面82aに設けられている。布基礎81の外周面82aは、立ち上がり部82の外側面82aから構成されている。防蟻改修に際しての施工要領は、第3実施形態と同様である。
【0062】
上記のような防蟻改修方法によれば、既築建物Aの防蟻を効果的に図ることができ、特に、基礎断熱材2がシロアリ3による食害を受けた後にその改修をすることができるという利点がある。なお、第3実施形態以外の実施形態においても、べた基礎1の代わりに布基礎81を採用できる。
【0063】
第9実施形態に係る既築建物Aの防蟻改修方法は、図28に示すように、第7実施形態において、べた基礎1の代わりに第8実施形態と同様の布基礎(基礎)81を採用し、基礎断熱材2を布基礎81の内周面82bに設けたものである。
【0064】
基礎断熱材2は、立ち上がり部82の内側面82bに設けられている。布基礎81の内周面82bは、立ち上がり部82の内側面82bから構成されている。基礎断熱材2の内側の地盤5上には、コンクリート体84が施工されている。
【0065】
防蟻改修に際しての施工要領は、第7実施形態とほぼ同様であるが、この実施形態においては、基礎断熱材2におけるコンクリート体84の上面84aから上方の部分を除去し、メッシュ7で少なくとも基礎断熱材2の上面2cを被覆し、このメッシュ7の上端7dを布基礎81の内周面82bに取り付けると共に、このメッシュ7の内端7fをコンクリート体84の上面84aに取り付け、布基礎81の内周面82bにメッシュ7の上端7dを介して改修用基礎断熱材6を取り付けるものである。なお、改修用基礎断熱材6の取り付け前には、この実施形態のように、布基礎81の内周面82bにモルタル74等を塗布してレベル調整しておくこともできる。
【0066】
上記のような防蟻改修方法によれば、コンクリート体84の存在により地盤5を掘削できない場合でも既築建物Aの防蟻を効果的に図ることができ、特に、基礎断熱材2がシロアリ3による食害を受けた後にその改修をすることができるという利点がある。
【0067】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、狭小敷地等により地盤を掘削できない場合でも既築建物の防蟻を効果的に図ることができ、基礎断熱材がシロアリによる食害を受ける前の予防又は食害を受けた後の改修を図ることができる。
【0068】
請求項2の発明によれば、既に建築された既築建物の防蟻を効果的に図ることができ、基礎断熱材がシロアリによる食害を受ける前の予防又は食害を受けた後の改修を図ることができる。
【0069】
請求項3の発明によれば、熱橋防止用基礎断熱材の存在により、前記段差部に熱橋が形成されるのを防止できる。
【0070】
請求項4の発明によれば、コンクリート体の存在により地盤を掘削できない場合でも既築建物の防蟻を効果的に図ることができ、基礎断熱材がシロアリによる食害を受ける前の予防又は食害を受けた後の改修を図ることができる。
【0071】
請求項5の発明によれば、メッシュの上から改修用モルタルを塗布するので、少なくともメッシュを保護できる。
【0072】
請求項6の発明によれば、既築建物の改修を、基礎断熱材の一部を除去してから行うので、基礎断熱材がシロアリによる食害を受けているか否かを確認してから防蟻改修を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る既築建物の防蟻改修方法を実施する前のべた基礎の外周部付近の要部拡大縦断面図。
【図2】地盤を掘削し、基礎断熱材の下端から地上の所定高さまでの部分を除去した状態を示す要部拡大縦断面図。
【図3】改修用基礎断熱材を取り付けた状態を示す要部拡大縦断面図。
【図4】メッシュを取り付けた状態を示す要部拡大縦断面図。
【図5】メッシュの上から改修用モルタルを塗布した状態を示す要部拡大縦断面図。
【図6】改修用仕上げモルタルを塗布した状態を示す要部拡大縦断面図。
【図7】(a)はシロアリの平面図、(b)は(a)のY−Y線断面図。
【図8】メッシュの要部拡大平面図。
【図9】第2実施形態に係る既築建物の防蟻改修方法において、熱橋防止用基礎断熱材を取り付けた後に改修用モルタルを塗布した状態を示す要部拡大縦断面図。
【図10】第3実施形態に係る既築建物の防蟻改修方法において、地盤を掘削し、基礎断熱材を除去し、改修用基礎断熱材を取り付けた状態を示す要部拡大縦断面図。
【図11】メッシュを取り付けた状態を示す要部拡大縦断面図。
【図12】改修用仕上げモルタルを塗布した状態を示す要部拡大縦断面図。
【図13】第4実施形態に係る既築建物の防蟻改修方法において、基礎断熱材の地面から地上の所定高さまでの部分を除去し、改修用基礎断熱材を取り付けた状態を示す要部拡大縦断面図。
【図14】メッシュを取り付けた状態を示す要部拡大縦断面図。
【図15】メッシュの上から改修用モルタルを塗布し、仕上げモルタルを塗布した状態を示す要部拡大縦断面図。
【図16】第5実施形態に係る既築建物の防蟻改修方法において、基礎断熱材の地面から上方の部分を除去し、改修用基礎断熱材を取り付けた状態を示す要部拡大縦断面図。
【図17】メッシュを取り付けた状態を示す要部拡大縦断面図。
【図18】改修用仕上げモルタルを塗布した状態を示す要部拡大縦断面図。
【図19】第6実施形態に係る既築建物の防蟻改修方法において、基礎断熱材の上端部を除去した状態を示す要部拡大縦断面図。
【図20】基礎断熱材の地面から地上の所定高さまでの部分を除去した状態を示す要部拡大縦断面図。
【図21】改修用基礎断熱材を取り付けた状態を示す要部拡大縦断面図。
【図22】メッシュを取り付けた状態を示す要部拡大縦断面図。
【図23】改修用モルタルを塗布し、仕上げモルタルを塗布した状態を示す要部拡大縦断面図。
【図24】第7実施形態に係る既築建物の防蟻改修方法を実施する前のべた基礎の外周部付近を示す要部拡大縦断面図。
【図25】基礎断熱材におけるコンクリート体の上面から上方の部分を除去し、メッシュを取り付けた状態を示す要部拡大縦断面図。
【図26】改修用基礎断熱材を取り付け、改修用仕上げモルタルを塗布した状態を示す要部拡大縦断面図。
【図27】第8実施形態に係る既築建物の防蟻改修方法において、メッシュの上から改修用モルタルを塗布した状態を示す要部拡大縦断面図。
【図28】第9実施形態に係る既築建物の防蟻改修方法において、メッシュの上から改修用モルタルを塗布した状態を示す要部拡大縦断面図。
【符号の説明】
A 既築建物
1 べた基礎(基礎)
1a 外周面
2 基礎断熱材
2a 外側面
2c 上面
3 シロアリ
3a 頭部
4 木造構造体
5 地盤
5b 地面
6 改修用基礎断熱材
6a 外側面
6b 下面
7 メッシュ
7a アンカー孔
7b 下端
7d 上端
7e 外端
7f 内端
8 改修用モルタル
9 仕上げモルタル
21,61 熱橋防止用基礎断熱材
71 コンクリート体
71a 上面
81 布基礎(基礎)
82a 外周面
82b 内周面
84 コンクリート体
84a 上面

Claims (6)

  1. 既築建物の基礎の外周面に設けられた基礎断熱材の内部をシロアリが通過して前記基礎上に設置された木造構造体へ侵入するのを防止できるように前記既築建物を改修する方法であって、
    前記基礎断熱材の地面から少なくとも地上の所定高さまでの部分を除去し、
    前記基礎の外周面に改修用基礎断熱材を取り付け、
    前記シロアリに対する耐食害性を有しかつ前記シロアリの頭部横断面における最大直線寸法の2倍以下の寸法である複数のアンカー孔を有するメッシュで前記改修用基礎断熱材の外側面の下端から少なくとも地上の所定高さまでの範囲及び下面を被覆すると共に、このメッシュの下端を前記基礎の外周面に取り付けることを特徴とする既築建物の防蟻改修方法。
  2. 前記基礎断熱材の外側の地盤を前記基礎断熱材が露出するように掘削してから、前記基礎断熱材の下端から少なくとも地上の所定高さまでの部分を除去し、前記基礎の外周面に前記改修用基礎断熱材を取り付ける請求項1記載の既築建物の防蟻改修方法。
  3. 前記メッシュの下端を前記基礎の外周面に取り付けた後、このメッシュの下端の外側から熱橋防止用基礎断熱材を取り付ける請求項1又は2記載の既築建物の防蟻改修方法。
  4. 既築建物の基礎の外周面又は内周面に設けられた基礎断熱材の内部をシロアリが通過して前記基礎上に設置された木造構造体へ侵入するのを防止できるように前記既築建物を改修する方法であって、
    前記基礎断熱材におけるこの基礎断熱材の外側又は内側の地盤上に施工されたコンクリート体の上面から上方の部分を除去し、
    前記シロアリに対する耐食害性を有しかつ前記シロアリの頭部横断面における最大直線寸法の2倍以下の寸法である複数のアンカー孔を有するメッシュで少なくとも前記基礎断熱材の上面を被覆し、このメッシュの上端を前記基礎の外周面又は内周面に取り付けると共に、このメッシュの外端又は内端を前記コンクリート体の上面に取り付け、
    前記基礎の外周面又は内周面に前記メッシュの上端を介して改修用基礎断熱材を取り付けることを特徴とする既築建物の防蟻改修方法。
  5. 前記メッシュの上から改修用モルタルを塗布する請求項1乃至4のいずれか記載の既築建物の防蟻改修方法。
  6. 前記既築建物の改修を、前記基礎断熱材の一部を除去してから行う請求項1乃至5のいずれか記載の既築建物の防蟻改修方法。
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