JP2004292628A - 発色改善剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジムシ由来の色素化合物を有効成分とする発色改善剤と、発色改善成分としてのエンジムシ由来の色素化合物とともに、ベニバナ由来の色素化合物を含んでなる発色料及び化粧料をそれぞれ提供することによって前記課題を解決する。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は新規な発色改善剤に関するものであり、とりわけ、エンジムシ由来の色素化合物を有効成分とする発色改善剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
古来より、色は、視覚を通じて感情を表現したり、権威を象徴する手段として用いられてきた。特に、赤色は、例えば、生命、情熱、勇気、愛、積極性などの活動的な印象を想起させ、化粧料の分野においては、口紅をはじめとする仕上げ化粧料を着色する中心となる色である。例えば、口紅においては、同じ赤色のものであっても、仕上りが発色料の色相、明度、彩度などによって微妙に異なることから、斯界においては、社会情勢の変化などによって移ろい易いユーザーの嗜好に対応すべく、さまざまな工夫が為されてきた。最近では、女性の社会進出を反映してか、派手さを抑えながらも、瑞々しく、鮮やかであって、しかも、内面の充実や積極性、若々しさをアピールするために、色があたかも内から外へ発散するがごとき化粧料が希求されるようになってきた。
【0003】
仕上げ化粧料などへ配合される赤色発色料は、有機合成色素系、天然色素系、そして、無機顔料系のものに大別され、最近では、安全性や生理作用の点で、天然色素系のものが頻用されるようになってきた。天然色素系の赤色発色料としては、例えば、シソ、赤ビート、ベニバナ、紅麹、エンジムシなどに由来する色素化合物を含有するものが知られているけれども(例えば、特許文献1、特許文献2などを参照)、これらのうちでも、特に、ベニバナに由来する色素化合物は、上述のごとき利点は具備するものの、発色が紫色側へ偏っていることから、仕上げ化粧料などへ配合すると、赤色という色が持つ本来の感情表現を充分に発揮し得ないという問題があった。
【0004】
【特許文献1】特開平8−59427号公報
【特許文献2】特開平10−158537号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
斯かる状況に鑑み、本発明は、ベニバナ由来の色素化合物をはじめとする発光性赤色発色物質と組み合わせて用いることによって、その発色性を改善し、瑞々しい、鮮やかな赤色を呈する発色改善剤とその用途を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
斯かる課題を解決すべく、本発明者が天然色素系の色素化合物に着目し、鋭意研究し、探索したところ、エンジムシ由来の色素化合物は、赤色を呈する発光性発色物質、とりわけ、ベニバナ由来の色素化合物などと組み合わせて用いると、その発色性を有意に改善し、瑞々しい、鮮やかな赤色を呈することを見出した。そして、発色改善剤としてのエンジムシ由来の色素化合物と、発光性赤色発色物質としてのベニバナ由来の色素化合物とを含んでなる発色料は、仕上げ化粧料をはじめとする化粧料一般に加えて、瑞々しい、鮮やかな赤色発色を必要とする多種多様の物品において有利に用い得ることを確認して本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明は、エンジムシ由来の色素化合物を有効成分とする発色改善剤を提供することによって前記課題を解決するものである。
【0008】
さらに、本発明は、発色改善成分としてのエンジムシ由来の色素化合物とともに、ベニバナ由来の色素化合物を含んでなる発色料を提供することによって前記課題を解決するものである。
【0009】
さらに、本発明は、発色改善成分としてのエンジムシ由来の色素化合物とともに、ベニバナ由来の色素化合物を含んでなる化粧料を提供することによって前記課題を解決するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明でいうエンジムシ由来の色素化合物とは、カイガラムシ科の昆虫であるエンジムシ由来の色素化合物又は色素化合物の混合物であって、後述するベニバナ由来の色素化合物をはじめとする発光性赤色発色物質と共存させることによって、その発色性を有意に改善し得るものを意味する。したがって、本発明においては、いかなる色素化合物であろうとも、それがエンジムシに由来し、ベニバナ由来の色素化合物をはじめとする発光性赤色発色物質に対して上述のごとき作用を発揮するものであるかぎり、構造、組成、調製法などに拘わらず、有利に用いることができる。
【0011】
斯かる色素化合物の具体例としては、例えば、カルミン酸や、カルミン酸のアルミニウムレーキ物、カルミン酸のカルシウムレーキ物、カルミン酸のアルミニウム/カルシウムレーキ物などのカルミン酸のレーキ物、さらには、それらの混合物が挙げられ、このうち、発色改善能が大きく、安定している点で、レーキ物が好ましい。斯かる色素化合物は、天然の給源から調製したものであっても、有機化学的手法により人為的に合成したものであってもよい。天然の給源から調製する場合、発色改善剤の最終用途にもよるけれども、色素化合物は必ずしも単離された形態である必要はなく、例えば、本質的要素である色素化合物の1又は複数と、給源や調製方法に特有な夾雑物との未分離組成物としての形態であってもよい。発色改善剤の最終用途が化粧料である場合には、経済性の点で、例えば、エンジムシの雌成虫の乾燥物を粉砕し、水及び/又はアルコールなどにより抽出し、乾燥することによって得られる、いわゆる、「コチニール」及びこれをレーキ化したものが好ましい。なお、斯かる色素化合物は、水系又は非水系の溶剤に溶解し得る形態のものであっても、斯かる溶剤に実質的に溶解しない、後述する不溶性物質などに担持させた形態のものであってもよい。
【0012】
本発明でいうベニバナ由来の色素化合物とは、キク科の草本であるベニバナから得ることのできる色素化合物又は色素化合物の混合物であって、可視光及び/又は近紫外光を吸収し、赤色域で蛍光などを発するものを意味する。個々の色素化合物としては、例えば、ベニバナにおける主要な発光性赤色発色物質であるカーサミン、さらには、カーサミンと、給源や調製法に特有な夾雑物との未分離組成物である、いわゆる、「ベニバナ赤」、「ベニバナエキス」などが挙げられる。なお、ベニバナ由来の色素化合物も、エンジムシ由来の色素化合物と同様に、水系又は非水系の溶剤に溶解し得る形態のものであっても、斯かる溶剤に実質的に溶解しない、後述する不溶性物質に担持させた形態のものであってもよい。
【0013】
その不溶性物質について説明すると、エンジムシ由来の色素化合物及び/又はベニバナ由来の色素化合物を担持させる不溶性物質は特定のものに限定されてはならず、例えば、化粧品の配合成分として許容されるものであれば、いずれも本発明において有利に用いることができる。斯かる不溶性物質の具体例としては、例えば、タルク、カオリン、マイカ(白雲母)、セリサイト(絹雲母)、雲母チタン、酸化鉄処理雲母チタンなどの鉱物系のもの、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸、硫酸バリウム、酸化チタン、亜鉛華、オキシ塩化ビスマスなどの無機系のもの、魚鱗箔、金属石鹸などの有機系のもの、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリメタクリル酸メチルなどの合成高分子、セルロース、シルクなどの高分子系のものをはじめとする天然物及び合成物、さらには、これらを組み合わせてなるものが挙げられ、このうち、安全性などの点で、天然由来のものが好ましい。斯かる不溶性物質は、通常、粉状にして用いられ、その粒子径は、用途によって、鉱物系及び無機系のものにあっては平均粒子径0.005乃至50μmの範囲で、また、高分子系のものにあっては0.01乃至50μmの範囲で加減される。
【0014】
斯かる不溶性物質へエンジムシ由来の色素化合物及び/又はベニバナ由来の色素化合物を担持させるには、必要に応じて、例えば、アルカリ金属の水酸化物若しくは炭酸塩と水溶性アルミニウム塩とからなる固着促進剤を共存させた状態で、色素化合物を水若しくはメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1,3−ブチレングリコールなどの有機溶剤又はそれらの混液に溶解又は分散させ、その溶液又は懸濁液に上述のごとき不溶性物質を適量添加した後、室温又は室温を上回る温度、例えば、40乃至100℃で0.5乃至24時間、必要に応じて、攪拌しながら、色素化合物と不溶性物質とを接触せしめる。その後、例えば、濾過、遠心分離などにより、色素化合物を担持した不溶性物質を採取し、乾燥し、必要に応じて、粉砕する。なお、エンジムシ由来の色素化合物やベニバナ由来の色素化合物をレーキ化したり、不溶性物質へ担持させる方法は、例えば、特開平8−59427号公報や特開平10−158537号公報に詳述されている。
【0015】
本発明の発色料は、発色改善剤としてのエンジムシ由来の色素化合物とともに、ベニバナ由来の色素化合物を含有せしめることによって得ることができる。また、本発明の発色料においては、これらに加えて、発色料に汎用される、例えば、希釈剤、pH調整剤、安定化剤、保存剤、酸化防止剤、さらには、防腐剤、防黴剤などの1又は複数を配合することを妨げない。さらに、本発明の目的を逸脱しない範囲で、発光性赤色発色物質として、ベニバナ由来の色素化合物以外のものや、ベニバナ由来の色素化合物とともに、用途に応じた、例えば、赤色、橙色、黄色、緑色、青色、紫色、褐色、黒色などの有機合成色素系、天然色素系、無機顔料系の色素化合物を1又は複数配合してもよい。
【0016】
発色料の形態としては、用途に応じた、例えば、溶液、乳液、懸濁液などの液状、粉状、粒状、顆粒状などの固状、ゲル状、ペースト状などの半固状、更には、これらの組み合わせの形態が挙げられる。したがって、本発明の発色料を調製するには、例えば、上述のごとき諸成分を固体の状態で機械的に混合するか、あるいは、適宜の溶剤又は基剤などへ均一に溶解又は分散させることによって得ることができる。本発明の発色料におけるエンジムシ由来の色素化合物の量としては、エンジムシ由来の色素化合物とベニバナ由来の色素化合物との重量比が、色素化合物に換算して、通常、1:1,000乃至1,000:1、詳細には、1:100乃至100:1の範囲になるようにするのが好ましい。この範囲を外れると、用途によっては所期の効果が得られないか、あるいは、効果が頭打ちになることから、通常、上記の範囲で加減する。なお、エンジムシ由来の色素化合物とベニバナ由来の色素化合物とを同一の不溶性物質へ担持させる場合には、不溶性物質上において、担持させたエンジムシ由来の色素化合物とベニバナ由来の色素化合物との割合が上記の範囲になるように調整すればよい。
【0017】
本発明の発色料は、可視光を吸収して、自体赤色を呈するとともに、可視光又は近紫外光、詳細には、波長380nm乃至570nmの光を吸収して、赤色域、詳細には、600nmを越え、700nmを越えない波長域に発光極大を有する蛍光などを発する。ちなみに、エンジムシ由来の色素化合物は、実質的な発光能を具備せず、また、ベニバナ由来の色素化合物は、550nm付近の光を吸収して、波長600nm前後の橙色乃至赤色域で発光する。つまり、本発明による発色料においては、エンジムシ由来の色素化合物を共存させることによって、ベニバナ由来の色素化合物をして、それが本来発光し得ない、より長波長の赤色光の発光を招来することとなり、その長波長域の発光と、ベニバナ由来の色素化合物及び/又はエンジムシ由来の色素化合物における本来の発色とが相俟って、いずれか一方のみでは決して得られない、独特の赤色発色が得られることとなる。なお、本発明による発色料の独特の性質は、例えば、可視吸収スペクトルと蛍光スペクトルを測定したり、常法により、マンセル表色系における色相、明度及び彩度を測定することにより確認することができる。本発明による発色料の発色は、そのマンセル表色系において、通常、色相が8.0RP乃至2.3Rの範囲に、好ましくは、8.1RP乃至2.2Rの範囲に、また、明度が4を下回らず、5を越えない範囲に、そして、彩度が6を越え、10を越えない範囲にあり、このことは、本発明の発色料が瑞々しい、鮮やかな赤色を呈することを物語っている。
【0018】
次に、斯くして得られる本発明の発色料の用途について説明すると、本発明の発色料は、既述したごとく、瑞々しい、鮮やかな濃赤色を呈し、しかも、天然由来の成分を用いているがゆえに安全性が高いことから、化粧料一般や、斯かる赤色発色を必要とする諸物品において極めて有用である。そこで、本発明による発色料の用途に関連して、先ず、化粧料における用途について説明すると、本発明の発色料を適用し得る化粧料としては、例えば、洗顔クリーム、クレンジングクリームをはじめとする洗浄用化粧料、クリーム、乳液、パックなどの基礎化粧料、ファンデーション、ほほ紅、おしろい、アイシャドー、アイライナー、マスカラ、ブロウブラシ、まゆずみ、口紅、リップグロス、リップライナー、マニキュア、ペディキュア、ネイルエナメルなどの仕上げ化粧料、育毛・養毛剤、整髪料、エアゾール整髪料、パーマネント・ウェーブ液、染毛剤などの頭髪用化粧料、石鹸、シャンプー、ヘアリンス、浴剤などの石鹸・シャンプー類、さらには、歯磨き、口腔化粧料などが挙げられる。このうち、本発明の発色料は、ファンデーション、ほほ紅、おしろい、アイシャドー、アイライナー、マスカラ、ブロウブラシ、まゆずみ、口紅、リップグロス、リップライナー、マニキュア、ペディキュア、ネイルエナメルなどの仕上げ化粧料において最も著明な効果を発揮する。
【0019】
したがって、本発明の化粧料においては、前述したごとき発色料に加えて、化粧料において汎用される、例えば、油脂、蝋、界面活性剤、染料、顔料、粉体、色素、香料、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、抗酸化剤、防腐剤、殺菌剤、制汗剤、消臭剤、浴用剤、さらには、ホルモン類、ビタミン類、植物抽出成分、動物抽出成分などの生理活性物質の1又は複数を適宜配合することができる。本発明による化粧料の形態には特に制限がなく、例えば、ファンデーション、ほほ紅、おしろい、アイシャドー、アイライナー、マスカラ、ブロウブラシ、まゆずみ、口紅、リップグロス、リップライナー、マニキュア、ペディキュア、ネイルエナメルなどに汎用される容器やスポンジ、パフ、ブラシ、ペンシルなどのアプリケーターの形状、適用方法に適合する溶液、乳液、懸濁液などの液状、粉状、粒状、顆粒状、スティック状、板状、棒状などの固状、ゲル状、ペースト状などの半固状か、あるいは、これらの組み合わせの形態に調製される。斯かる化粧料における本発明の発色料の配合量としては、化粧料の種類に応じて、通常、質量当たり、0.001%以上、好ましくは、0.01%以上、更に好ましくは、0.05乃至50%の範囲で加減する。
【0020】
以上においては、本発明による発色改善剤、発色料の用途に関連して、化粧料における用途を中心に説明したけれども、本発明による発色改善剤、発色料の用途は決して化粧料のみに限定されてはならず、それ以外に、安全で、しかも、瑞々しく、鮮やかな赤色発色を必要とする、例えば、食品、飲料、医薬品、インク、絵の具、染料、塗料、成形物などの諸物品へも極めて有利に適用できることは言うまでもない。
【0021】
以下、本発明の実施の形態につき、実施例に基づいて説明する。
【0022】
【実施例1】
〈発色料〉
特開平8−59427号公報及び特開平10−158537号公報に記載された方法に準じて、エンジムシ由来の色素化合物としてのコチニール(商品名『コチニールレーキ』、色価80以上、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製造)と、ベニバナ由来の色素化合物としてのベニバナ赤(商品名『カーサマスレッドA』、色価100以上、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製造)とを1:9の重量比で粉状セルロース(平均粒径5μm)へ均一に担持させて発色料を得た。
【0023】
その後、斯くして得られた発色料の一部をとり、これに下山進ら『分析化学』、第46巻、第7号、571乃至578頁(1997年)に記載された三次元蛍光スペクトル法を適用して可視吸収スペクトル及び蛍光スペクトルをそれぞれ測定したところ、本例の発色料は、波長380乃至570nmの光を吸収して波長600乃至700nmの赤色光を発し、発光極大は620nm付近に認められた。さらに、本例の発色料につき、マンセル表色系による発色の色相、明度及び彩度を測定したところ、0.1R 4.4/8.3であった。
【0024】
併行して、ベニバナ赤のみを担持させた粉末セルロースにつき、上記と同様にして可視吸収スペクトル及び蛍光スペクトルを測定したところ、本品は波長550nmの光を吸収したものの、本例の発色料より有意に短波長の602nmに発光極大を有していた。ちなみに、ベニバナ赤のみを担持させた粉末セルロースは、マンセル表色系による色相が8.0RPと、赤色発色としての瑞々しさ、鮮やかさにおいて、本発明のものより明らかに劣っていた。
【0025】
これらの結果は、エンジムシ由来の色素化合物を共存させることによって、発光性赤色発色物質、とりわけ、ベニバナ由来の色素化合物の発光性が有意に改善され、ベニバナ由来の色素化合物を単用したのでは決して得ることのできない、瑞々しい、鮮やかな赤色発色が得られることを物語っている。
【0026】
安定で、瑞々しく、鮮やかな赤色を呈する本例の発色料は、化粧料一般や、斯かる発色を必要とする諸物品において極めて有用である。
【0027】
【実施例2】
〈発色料〉
特開平10−158537号公報に記載された方法に準じて、エンジムシ由来の色素化合物としてのコチニールのアルミニウム/カルシウムレーキ物(商品名『コチニールレーキ』、色価80以上、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製造)を担持させた酸化チタンの超微粒子(平均粒子系0.04μm)と、特開平8−59427号公報に記載された方法に準じてベニバナ由来の色素化合物としてのベニバナ赤(商品名『カーサマスレッドA』、色価100以上、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製造)を担持させたセルロースの超微粒子(平均粒径0.1μm)とを3:1の重量比で均一に混合して発色料を得た。
【0028】
安定で、瑞々しく、鮮やかな赤色を呈する本例の発色料は、化粧料一般や、斯かる発色を必要とする諸物品において極めて有用である。
【0029】
【実施例3】
〈発色料〉
エンジムシ由来の色素化合物として、コチニール(商品名『コチニール末』、色価80以上、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製造)を用いた以外は実施例1におけると同様にして発色料を得た。
【0030】
瑞々しく、鮮やかな赤色を呈する本例の発色料は、化粧料一般や、斯かる発色を必要とする諸物品において極めて有用である。
【0031】
【実施例4】
〈口紅〉
下記に示す口紅の基本処方に対して、常法にしたがって、実施例1乃至実施例3の方法のいずれかにより得た本発明の発色料を濃度4.1質量%になるように配合し、適宜長さのスティック状に切断し、成形した後、通常のプラスチック製筒形容器に収容して3種類の口紅を得た。
【0032】
ヒマシ油 51.9質量部
オクチルドデカノール 15.0質量部
ラノリン 5.0質量部
液状ラノリン 5.0質量部
ミツロウ 5.0質量部
オゾケライト 4.0質量部
キャンデリラロウ 7.0質量部
カルナウバロウ 2.0質量部
酸化チタン 1.0質量部
香料 適量
酸化防止剤 適量
防腐剤 適量
【0033】
併行して、エンジムシ由来の色素化合物を省略した以外は実施例1乃至実施例3におけると同様にして発色料を調製し、これらのいずれかを用いた以外は上記と同様にして3種類の対照の口紅を得た(以下、それぞれ、「対照1」、「対照2」、「対照3」と呼称する)。本発明による3種類の口紅と対照1乃至対照3の口紅を被検試料とし、発色の瑞々しさと鮮やかさを主たる指標にして、年齢25乃至50歳の女性25名を対象に、「とても好き」、「好き」、「好きでも嫌いでもない」、「嫌い」の4段階評価の官能試験をした。そして、被験者全員に対する「とても好き」又は「好き」と答えた対象者の合計人数の百分率(%)を計算し、奏効率とした。結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
表1の結果に見られるとおり、対照1乃至対照3の口紅においては、いずれも、奏効率が30%を下回り、しかも、「とても好き」と答えた対象者が皆無であったのに対して、本例の口紅においては、いずれも、奏功率が76%以上と著しく高く、「とても好き」と答えた対象者の割合も30%を越えていた。この結果は、エンジムシ由来の色素化合物を共存させることによって、赤色域におけるベニバナ由来の色素化合物の発色性が有意に改善されるという本発明の知見が、単なる自然科学上の発見に止まるものではなく、発色料、化粧料という一大産業分野において有意な意義と価値を有するものであることを物語っている。
【0036】
本例の口紅は、いずれも、付着性、延展性に優れ、使用感も良好で、汗をかいたり、食事をしても化粧くずれし難い特徴がある。本例の口紅によるメークアップは、使用者の年齢や肌の色に拘わらず、瑞々しく、艶やかでありながら、派手さを抑えた、上品な赤色を呈した。
【0037】
【実施例5】
〈ほほ紅〉
下記に示すほほ紅の基本処方に対して、常法にしたがって、実施例1乃至実施例3の方法のいずれかにより得た本発明の発色料を濃度3.0質量%になるよう配合した後、適量ずつ方形の薄板状に成形し、通常のプラスチック製パレット形容器に収容して3種類のほほ紅を得た。
【0038】
タルク 60.0質量部
カオリン 20.0質量部
酸化チタン 4.0質量部
ステアリン酸亜鉛 5.0質量部
コメデンプン 5.0質量部
流動パラフィン 3.0質量部
香料 適量
【0039】
本例のほほ紅は、いずれも、付着性、延展性に優れ、使用感も良好で、汗をかいても化粧くずれし難い特徴がある。本例の頬紅によるメークアップは、使用者の年齢や肌の色にかかわらず、瑞々しく、艶やかでありながら、派手さを抑えた、上品な淡い赤色を呈した。
【0040】
【実施例6】
〈アイシャドー〉
下記に示すアイシャドーの基本処方に対して、常法にしたがって、実施例1乃至実施例3の方法のいずれにより得た本発明の赤色着色料を濃度15.0質量%になるよう配合し、薄板状に成形した後、通常のプラスチック製パレット形容器に収容して3種類のアイシャドーを得た。
【0041】
雲母チタン 35.0質量部
タルク 24.0質量部
マイカ 10.0質量部
ステアリン酸亜鉛 5.0質量部
ラウリン酸亜鉛 3.0質量部
ミリスチン酸ヘキサデシル 5.5質量部
ラノリン脂肪酸イソプロピル 2.5質量部
防腐剤 適量
【0042】
本例のアイシャドーは、いずれも、付着性、延展性に優れ、使用感も良好で、汗をかいても化粧くずれし難い特徴がある。本例のアイシャドーによるメークアップは、使用者の年齢や肌の色にかかわらず、瑞々しく、艶やかでありながら、派手さを抑えた、上品な淡い赤色を呈した。
【0043】
【実施例7】
〈アイライナー〉
下記に示すアイライナーの基本処方に対して、常法にしたがって、実施例1乃至実施例3の方法のいずれかにより得た本発明の発色料を濃度5.0質量%になるよう配合し、成形した後、通常のプラスチック製ペンシル形容器に収容して3種類のアイライナーを得た。
【0044】
タルク 55.0質量部
酸化チタン 15.0質量部
沈降炭酸カルシウム 5.0質量部
ラウリン酸亜鉛 5.0質量部
流動パラフィン 10.0質量部
ソルビタンセスキオレエート 5.0質量部
香料 適量
防腐剤 適量
【0045】
本例のアイライナーは、いずれも、付着性、延展性に優れ、使用感も良好で、汗をかいても化粧くずれし難い特徴がある。本例のアイライナーによるメークアップは、使用者の年齢や肌の色にかかわらず、瑞々しく、艶やかでありながら、派手さを抑えた、上品な赤色を呈した。
【0046】
【実施例8】
〈ファンデーション〉
下記に示すファンデーションの基本処方に対して、常法にしたがって、実施例1乃至実施例3の方法のいずれかにより得た本発明の発色料を濃度3.0質量%になるよう配合し、薄板状に成形した後、通常のプラスチック製パレット形容器に収容して3種類のファンデーションを得た。
【0047】
黄酸化鉄 2.5質量部
黒酸化鉄 0.5質量部
ナイロンパウダー 10.0質量部
酸化チタン 10.0質量部
マイカ 20.0質量部
タルク 44.0質量部
流動パラフィン 5.0質量部
ミリスチン酸オクチルドデシル 2.5質量部
ワセリン 2.5質量部
防腐剤 適量
香料 適量
【0048】
本例のファンデーションは、いずれも、付着性、延展性に優れ、使用感も良好で、汗をかいても化粧くずれし難い特徴がある。本例のファンデーションによるメークアップは、使用者の年齢や肌の色にかかわらず、瑞々しく、艶やかでありながら、白浮きせず、自然な肌色を示した。
【0049】
【発明の効果】
叙上のごとく、本発明は、エンジムシ由来の色素化合物を共存させることによって、発光性赤色発色物質の赤色域における発色性が有意に改善されるという全く意外な発見に基づくものである。したがって、エンジムシ由来の色素化合物を有効成分とする本発明の発色改善剤は、典型的な発光性赤色発色物質の一つであるベニバナ由来の色素化合物などと組み合わせて用いることによって、後者の赤色域における発色性を有意に改善し、瑞々しく、鮮やかな赤色を呈することとなる。発色改善剤としてのエンジムシ由来の色素化合物とともに、発光性赤色発色物質としてのベニバナ由来の色素化合物を含んでなる本発明の発色料は、化粧料一般、とりわけ、仕上げ化粧料に加えて、斯かる赤色発色を必要とする多種多様の物品において極めて有用である。
【0050】
斯くも顕著な効果を奏する本発明は、斯界に貢献すること誠に多大な、意義のある発明であると言える。
Claims (7)
- エンジムシ由来の色素化合物を有効成分とする発色改善剤。
- エンジムシ由来の色素化合物がカルミン酸又はそのレーキ物である請求項1に記載の発色改善剤。
- 発色改善成分としてのエンジムシ由来の色素化合物とともに、ベニバナ由来の色素化合物を含んでなる発色料。
- ベニバナ由来の色素化合物がカーサミンである請求項3に記載の発色料。
- 発色改善成分としてのエンジムシ由来の色素化合物とともに、ベニバナ由来の色素化合物を含んでなる化粧料。
- ベニバナ由来の色素化合物がカーサミンである請求項5に記載の化粧料。
- 仕上げ化粧料としての請求項5又は6に記載の化粧料。
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