JP3436626B2 - 粉末メークアップ化粧料 - Google Patents

粉末メークアップ化粧料

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宏充 佐野
昇正 佐藤
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カネボウ株式会社
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は化粧効果およびしっ
とり効果の持続性に優れる粉末メークアップ化粧料に関
する。さらに詳しくは、肌上に塗布された化粧料の化粧
目的・化粧特性の持続性の維持、および肌の潤いの持続
性の維持に優れる粉末メークアップ化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術】化粧料用顔料を含有する化粧料の代表的
なものとしては、ファンデーション、口紅、アイシャド
ウ、白粉等のメークアップ化粧料が挙げられる。従来、
メークアップ化粧料は容貌を魅力的に見せることに重点
がおかれ、消費者もそのことを望んでいた。しかし、最
近になって機能性を有するメークアップ化粧料が望まれ
るようになってきており、検討が進められている。本発
明に係わる粉末メークアップ化粧料はその一環として、
粉末状の化粧料を検討したものである。一般的に、粉末
メークアップ化粧料は基本的には顔料と油成分の2成分
系であるので、目的とする機能性(化粧効果やしっとり
効果の持続性)を高めるためには、油成分の選択や顔料
の表面処理を考慮する必要がある。油成分の選択におい
ては、ワセリンや高分子エステル等の接着力の高い油成
分を有効に配合することが考えられるが、その付着性は
肌への塗布時および塗布直後の短時間に限られ、終始伸
縮を繰り返し、皮脂や汗等が分泌されている肌の上で、
化粧効果が維持される時間は1〜2時間である。また、
化粧効果が失われるに従い、しっとり感も乾燥感へと変
化してしまう。したがって、油成分の選択のみによって
化粧効果およびしっとり感の持続性を高めることは困難
であり、顔料に何らかの工夫をする必要がある。単的に
は接着性向上、しっとり効果の持続を目的とした表面処
理が考えられるが、従来メイクアップ化粧料用に開発さ
れた表面被覆処理顔料は、シリコーン処理、金属セッケ
ン処理、樹脂ポリマー処理等にみられるように、そのほ
とんどの処理目的が処理対象顔料の表面を親水性から撥
水性へ改質する目的のものであり、本課題の目的に適し
たものではなかった。 【0003】本発明者らは、このような状況に鑑み、従
来技術の難点を改良せんとして鋭意研究を重ねた結果、
DNAまたはその水溶性塩で被覆処理された顔料と、油
成分0.5〜30重量%とを含有することを特徴とする
粉末メイクアップ化粧料が、化粧効果およびしっとり効
果の持続性に優れる粉末メークアップ化粧料となること
を見出し、本発明の完成に至った。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明は化
粧効果およびしっとり効果の持続性に優れる粉末メーク
アップ化粧料を提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の粉末メークアップ化粧料はつぎのような
構成をとる。すなわち、本発明はDNAまたはその水溶
性塩で被覆処理された顔料と油成分0.5〜30重量%
を含有することを特徴とすることを特徴とする粉末メイ
クアップ化粧料である。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明に用いられるDNAは、主
として鮭またはニシンの精巣から抽出されるデオキシリ
ボ核酸であり、その水溶性塩にはナトリウム塩、カリウ
ム塩等が挙げられるが、いずれも公知の物質である。 【0007】本発明の、DNA被覆処理顔料、またはD
NAの水溶性塩の被覆処理顔料は精製水中にDNAある
いはDNAの水溶性塩を溶解分散させた後、顔料を投入
し、均一に機械分散し、乾燥、粉砕し得られるものであ
る。 【0008】本発明に用いられるDNAは、水にやや難
溶であることが好ましく、その範囲は、平均分子量は5
0万以上500万未満が好ましい。 【0009】本発明に用いられるDNAまたはDNAの
水溶性塩の被覆処理量は上限は特に限定されるものでは
ないが、高価な成分でもありコスト的制約を考慮するな
らば好ましくは0.2〜20.0重量%である。 【0010】また、本発明のDNAまたはDNAの水溶
性塩の被覆処理顔料の粉末メークアップ化粧料への配合
量は製品の種類によって異なる。 【0011】本発明のDNAまたはDNAの水溶性塩で
被覆処理される顔料の種類は水溶性でなければ特に限定
されるものではなく、有機性顔料、無機性顔料の全てに
被覆処理が可能である。有機性顔料にはたとえば赤色2
01号、赤色202号、赤色226号、赤色104号の
(1)アルミニウムレーキ、黄色4号アルミニウムレー
キ、黄色5号アルミニウムレーキ、青色1号アルミニウ
ムレーキ等のタール色素類やクチナシ色素染着シルク
末、ベニバナ色素染着セルロース末、ベニバナ色素染着
シルク末、シコン色素染着シルク末等の天然色素レーキ
類、ナイロン末、アクリル末、ポリエチレン末、シリコ
ン末等の高分子樹脂ポリマー末が挙げられる。無機性顔
料にはたとえば、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、グン
ジョウ、コンジョウ、水酸化クロンム、マンガンバイオ
レット、水酸化コバルト、チタン酸コバルト、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化ジル
コニウム、雲母チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、マイカ、タルク、カオリン、セリサイト等が挙げら
れる。 【0012】本発明に用いられる油成分は、一般的に化
粧品で汎用されているものであり製品の安定性、安全性
を損なわない範囲であれば特に限定されるものではない
が、例を挙げると、ヒマシ油、ホホバ油、オリーブ油等
の天然抽出油、モノエステル油、ジエステル油、トリグ
リセリン等の合成油、流動パラフィン、スクワラン、ワ
セリン等の炭化水素油、メチルシリコーン、メチルフェ
ニルシリコーン、環状シリコーン等のシリコーン油等が
ある。また、本発明の粉末メイクアップ化粧料には使用
される油成分の配合量は使用する品種により異なるが、
適性配合量範囲は最終製品の総量を基準として、好まし
くは0.5〜30重量%である。配合量が0.5重量%
未満では、肌への塗布時に化粧料の肌への付着効果が乏
しくなり、30重量%を超えて配合した場合には、肌へ
の塗布時に伸びが悪過ぎ、どちらの場合にも、肌上に均
一な状態で適度な量の化粧料を付着させることが難しく
なり、結果として、化粧効果およびしっとり感の持続も
損なわれてしまう。 【0013】本発明の粉末メイクアップ化粧料には、本
発明の目的を損なわない範囲で界面活性剤、保湿剤、殺
菌剤、収斂剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、防腐剤、香料
等を配合することができる。 【0014】本発明の粉末メイクアップ化粧料には、た
とえばファンデーション、白粉、アイシャドウ等があ
る。 【0015】 【実施例】以下、実施例を挙げ、本発明を具体的に示す
が、これに先立ち評価項目および評価方法に関して詳述
する。なお、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 【0016】女性テストパネラー20名にて実施例試料
と比較例試料をパウダーファンデーションと粉白粉は左
右半顔に、パウダーアイシャドウは左右の瞼に塗り分け
均等に塗布し、3時間後に乾燥感および化粧効果の持続
性について下記基準の5段階で比較評価した。 [塗布3時間後の乾燥感] 5…しっとりしている 4…かなりしっとりしている 3…乾燥はしていないがしっとりしているとは言えない 2…やや乾燥している 1…乾燥している [塗布3時間後の化粧効果の持続性] 5…全く変化していない 4…若干変化しているものの問題になるほどではない 3…良くはないが悪くもない 2…やや悪い 1…悪い 【0017】実施例1〜2、比較例1〜3(パウダーフ
ァンデーション) 各実施例および比較例の処方は、表1の通りである。表
1に示すパウダーファンデーションは通常の方法で調製
し、前記試験を行った。また、表1中のDNAカリウム
塩被覆処理顔料の組成は下記の通りである。 [DNAカリウム塩被覆処理顔料] (成分名) (重量部) ベンガラ 1.0 黄酸化鉄 3.0 黒酸化鉄 0.4 酸化チタン 15.0 マイカ 20.0 セリサイト 20.6 計 60.0 【0018】 【表1】 【0019】表2に実施例1〜2および比較例1〜3に
ついての前記評価結果を示す。 【0020】 【表2】【0021】表2に示した通り、実施例は比較例に比べ
て、3時間後の乾燥感ならびに化粧効果の項目につい
て、明らかに優れていた。 【0022】実施例3〜4、比較例4〜6(パウダーア
イシャドウ) 各実施例および比較例の処方は、表3の通りである。表
3に示すパウダーアイシャドウは通常の方法で調製、前
記試験を行った。また、表3中のDNA被覆処理顔料の
組成は下記の通りである。 [DNA被覆処理顔料] (成分名) (重量部) ベンガラ 0.5 黄酸化鉄 1.2 黒酸化鉄 0.1 グンジョウ 3.7 酸化チタン 5.2 雲母チタン 4.5 マイカ 34.8 セリサイト 10.0 ナイロン末 5.0 計 65.0 【0023】 【表3】【0024】表4に実施例3〜4および比較例4〜6に
ついての前記評価結果を示す。 【0025】 【表4】 【0026】表4に示した通り、実施例は比較例に比べ
て、3時間後の乾燥感ならびに化粧効果の項目につい
て、明らかに優れていた。 【0027】実施例5〜6、比較例7〜9(白粉) 各実施例および比較例の処方は、表5の通りである。表
5に示す白粉は通常の方法で調製し、前記試験を行っ
た。また、表5中のDNAナトリウム塩被覆処理顔料の
組成は下記の通りである。 [DNAナトリウム塩被覆処理顔料] (成分名) (重量部) ベンガラ 0.2 黄酸化鉄 0.7 黒酸化鉄 0.1 酸化チタン 4.0 タルク 63.0 計 68.0 【0028】 【表5】 【0029】表6に実施例5〜6および比較例7〜9に
ついての前記評価結果を示す。 【0030】 【表6】 【0031】表6に示した通り、実施例は比較例に比べ
て、3時間後の乾燥感ならびに化粧効果の項目につい
て、明らかに優れていた。 【0032】 【発明の効果】以上記載のごとく、本発明のDNAまた
はその水溶性塩で被覆処理された顔料と、油成分とから
なる粉末メイクアップ化粧料は、皮脂や汗等による化粧
崩れを防止するため、化粧効果およびしっとり効果の持
続性に優れることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 DNAまたはその水溶性塩で被覆処理さ
    れた顔料と、油成分0.5〜30重量%とを含有するこ
    とを特徴とする粉末メークアップ化粧料。
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