JP3065375B2 - メーキャップ化粧料 - Google Patents

メーキャップ化粧料

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和重 兼子
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Shiseido Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ルチル型二酸化チタン
で被覆した雲母を含有してなる、優れた光沢をもち、耐
光性、温度安定性の良好なメーキャップ化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ファンデーション、アイシャドー,ほほ
紅,白粉,口紅などのメーキャップ化粧料は通常、粉
末、油分、水、ワックスよりなる。粉末部はタルク、マ
イカ、カオリンなどの体質顔料に有色顔料や白色顔料、
パール剤を混合して使用される。パール剤は微細な薄片
状雲母の表面に二酸化チタンを被覆したもので、真珠光
沢を有し、化粧料に光沢を付与し、仕上りを美しくする
目的で配合される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パール剤はアナターゼ型二酸化チタンを被覆した雲母
で、このものを配合した化粧料は、光を照射した時に色
のくすみが生じたり、高温に放置すると化粧料中の他の
成分と相互作用を起こして匂いが劣化するなどの欠点が
あった。また、輝度についても更に向上させることが望
まれていた。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討
した結果、ルチル型二酸化チタンで被覆した雲母を含有
することによって従来のパール剤のもつ上述したような
欠点をなくし、且つパール光沢にも優れたメーキャップ
化粧料を得られることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0005】すなわち本発明は、油分及び着色料を含む
メーキャップ化粧料において、ルチル型二酸化チタン被
覆雲母を含むことを特徴とする。
【0006】本発明で用いるルチル型二酸化チタンで被
覆した雲母(以下、ルチル型パール剤と略する)は、雲
母としては解砕して薄片板状にした白雲母(大きさ約5
〜10μm,厚さ約0.05〜1.0μm程度のも
の)、黒雲母、金雲母、合成雲母(大きさ約0.1〜1
50μm、厚さ約0.05〜50μm程度のもの)等が
用いられる。また、酸化チタンを被覆する工程の例を以
下に示す。
【0007】まず、被覆されるべき雲母の水性懸濁液を
調整する。これに水溶性スズ塩(塩化第1スズなど)を
溶解し、硫酸等の酸を加えて加熱加水分解して含水酸化
スズを沈積させる。(含水酸化スズは二酸化チタンの核
形成剤及びルチル化剤として作用する。)これに四塩化
チタン(TiCl4 )及び苛性アルカリ(KOHなど)
を添加し、反応により生成した水酸化チタン(Ti(O
H)4 )を雲母表面に付着させる。あるいは硫酸チタニ
ル(TiOSO4 )水溶液を添加し、これを加熱加水分
解することによって二酸化チタンを雲母表面に沈積・付
着させる。これを濾過、乾燥し、焼成することによって
得られる。酸化チタンの被覆量は、約10〜70重量%
であり、商品としてはイリオジン(Merk社製)、フラメ
ンコスーパーレッド(Mearl社製)等がある。
【0008】ルチル型パール剤の配合量は本発明のメー
キャップ化粧料全量中0.5〜80重量%である。
【0009】本発明の効果をより発揮させるためには、
20重量%以上が必要であり、好ましくは30重量%以
上である。
【0010】本発明のメーキャップ化粧料は、皮膚に使
用され、その保護及び化粧を目的とする全てを含み必要
に応じて、各種オイル、界面活性剤、粉末、水溶性高分
子、防腐剤、薬剤、色素、香料、保湿剤、水等の一般に
化粧品に配合される原料を配合することができる。
【0011】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を更に詳細に説明
する。本発明はこれにより限定されるものではない。配
合量は重量%である。実施例に先立ち、各配合サンプル
を評価する際に用いた試験方法について説明する。
【0012】パール光沢感の評価 各サンプルを中皿に成型したときの外観及びそれを皮膚
に塗布したときのパール光沢感を目視により判定し、評
価した。 ◎ 非常にパール光沢感がある。 ○ パール光沢感がある。 × パール光沢感がない。
【0013】また、各サンプルを両面テープに塗布し、
測色して評価した。測色機器は村上色彩研究所製変角分
光測色システムGCMS−3を用い、正反射角(45
°)におけるL値及び(a2+b2)1/2 値(彩度に対応)
を評価した。
【0014】耐光性 各サンプルを中皿に成型し、耐光性試験*を実施した
後、その退色度合いを目視により判定し、評価した。
(Xeランプ照射、50℃ 30時間) ○ ほとんど退色しない。 △ やや退色する。 × かなり退色する。 また、測色機により照射前後のΔEを測定した。
【0015】温度安定性 各サンプルを中皿に成型し、50℃恒温槽内に保存し、
2ケ月後のパール光沢感、色調の変化を目視により判定
し、評価した。 ◎ パール光沢感の劣化、くすみ、退色が全くない。 ○ パール光沢感の劣化、くすみ、退色がほとんどな
い。 △ パール光沢感の劣化、くすみ、退色がやや認めら
れる。 × パール光沢感の劣化、くすみ、退色が顕著に認め
られる。
【0016】実施例1 パウダーアイシャドー(1) (1) マイカ 10 (2) タルク 49 (3) 赤色226号 1 (4) ルチル型パール剤 30 (5) シリコーンオイル 2 (6) 流動パラフィン 8 (7) 防腐剤 適量 (8) 香料 適量
【0017】(製法)(1) 〜(4) を攪拌混合し、これに
(5) 〜(8) を加熱溶解混合したものを添加し混合粉砕す
る。これを中皿に成型してパウダーアイシャドーを得
た。
【0018】比較例1 パウダーアイシャドー(1) (1) マイカ 10 (2) タルク 49 (3) 赤色226号 1 (4) アナターゼ型パール剤 30 (5) シリコーンオイル 2 (6) 流動パラフィン 8 (7) 防腐剤 適量 (8) 香料 適量 *アナターゼ型パール剤:アナターゼ型チタンを被覆し
た雲母
【0019】(製法) 実施例1に同じ。
【0020】実施例1及び比較例1について、パール光
沢感、耐光性、温度安定性を比較した。
【0021】
【表1】
【0022】上記表1から明らかなように、本発明の化
粧料は優れたパール光沢感を有し、耐光性、温度安定性
も良好である。
【0023】実施例2 パウダーアイシャドー(2) (1) マイカ 4.5 (2) 赤色226号 0.5 (3) ルチル型パール剤 80 (4) ワセリン 10 (5) 流動パラフィン 5 (6) 防腐剤 適量 (7) 香料 適量
【0024】(製法)(1) 〜(3) を撹拌混合し、これに
(4) 〜(7) を加熱溶解混合したものを添加し混合粉砕す
る。これにアルコールを適量添加してスラリー状にした
ものを中皿に充填した後、乾燥してアルコールを揮散し
パウダーアイシャドーを得た。
【0025】比較例2 パウダーアイシャドー(2) (1) マイカ 4.5 (2) 赤色226号 0.5 (3) アナターゼ型パール剤 80 (4) ワセリン 10 (5) 流動パラフィン 5 (6) 防腐剤 適量 (7) 香料 適量
【0026】(製法)実施例2に同じ
【0027】実施例2および比較例2について、パール
光沢感、耐光性、温度安定性を比較した。
【0028】
【表2】
【0029】上記表2から明らかなように、本発明の化
粧料は優れたパール光沢感を有し、耐光性、温度安定性
も良好である。
【0030】実施例3 油性スティックアイシャドー (1) ルチル型パール剤 20 (2) タルク 35 (3) 赤色226号 2 (4) 群青 3 (5) 流動パラフィン 25 (6) イソプロピルミリステート 8 (7) ソルビタンセスキオレート 1 (8) セレシン 6 (9) 酸化防止剤 適量 (10)香料 〃
【0031】(製法)(5) 〜(7) を混合し、これに(1)
〜(4) を添加し、約80℃で加熱しながらよく分散する。
これに加熱溶解した(8) 及び(9)(10) を添加し撹拌混合
した後、冷却する。こうして得られた油性スティックア
イシャドーは、パール光沢感に優れ、耐光性、温度安定
性の良好な油性スティックアイシャドーであった。
【0032】実施例4 乳化ファンデーション (1) ステアリン酸 0.4 (2) イソステアリン酸 0.3 (3) イソプロピルミリステート 4 (4) スクワラン 12 (5)POE(10)ステアリルエーテル 2 (6) セチルアルコール 0.3 (7) ルチル型パール剤 1 (8) タルク 19 (9) 顔料 3 (10) 防腐剤 適量 (11) トリエタノールアミン 0.42 (12) プロピレングリコール 5 (13) 精製水 52.58 (14) 香料 適量
【0033】(製法)(1) 〜(6) を85℃で加熱溶解した
後、(7)〜(9) を添加し、均一に分散する。これに(10)〜
(13)を85℃で加熱溶解した混合物を徐々に添加し乳化す
る。その後撹拌冷却して45℃とする。これに(14)を加え
35℃まで撹拌冷却して取り出し、容器に充填する。こう
して得られた乳化ファンデーションは従来のものより耐
光性、温度安定性の良好なものであった。
【0034】実施例5 口紅 (1) マイクロクリスタリンワックス 10 (2) キャンデリラロウ 5 (3) 流動パラフィン 27 (4) ジメチルポリシロキサン 250cs 20 (5) マカデミアナッツオイル 25 (6) ルチル型パール剤 10 (7) 赤色酸化鉄 1 (8) 二酸化チタン 1 (9) 赤色202号 1 (10)酸化防止剤 適量 (11)香料 適量
【0035】(製法)(3) 〜(5) を混合し、これに(6)
〜(9) を添加し、約80℃で加熱しながらよく分散す
る。これに加熱溶解した(1)(2)及び(10)(11)を添加し、
攪拌混合する。 これを80℃で容器に充填した後、冷却し
て口紅を得た。こうして得られた口紅はパール光沢感に
優れ、耐光性、温度安定性の良好なものであった。
【0036】実施例6 ネールエナメル (1) ニトロセルロース 12 (2) アルキッド樹脂 10 (3) クエン酸アセチルトリブチル 5 (4) 酢酸エチル 20 (5) 酢酸ブチル 44 (6) イソプロピルアルコール 6 (7) 顔料 1.5 (リソールルビンBCA/二酸化チタン=4/1) (8) 有機ベントナイト 1 (9) ルチル型パール剤 0.5
【0037】(製法)(1) 〜(6) を攪拌溶解後(7) 〜
(9) を添加し、攪拌混合してネールエナメルを得た。こ
うして得られたネールエナメルはパール光沢感に優れ、
耐光性、温度安定性の良好なものであった。
【0038】
【発明の効果】本発明のメーキャップ化粧料は、優れた
光沢を有し、光を照射してもくすみを生じることがな
く、温度安定性も良好なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−159476(JP,A) 特開 昭62−16408(JP,A) 特開 昭51−143027(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油分及び着色料を含むメーキャップ化粧
    料において、ルチル型二酸化チタン被覆雲母を含むこと
    を特徴とするメーキャップ化粧料。
JP3089909A 1990-03-30 1991-03-28 メーキャップ化粧料 Expired - Lifetime JP3065375B2 (ja)

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JP2-86901 1990-03-30
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