JP2004292034A - ディスペンサー付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器にポンプ受け体を取着することによって、詰め替えの安定性が増すようにしたディスペンサー付き容器を提供すること。
【解決手段】容器と、下端に吸上げパイプを垂設したポンプと、容器口部に取着されたポンプ受け体とからなるディスペンサー付き容器であって、ポンプ受け体は、容器口部に取着される取付筒と保持筒とを具備しており、保持筒の下端に、先端を吸上げパイプの嵌挿部とした保持杆が連設され、保持杆の間が流通孔となっていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、詰め替え作業が容易に行えるディスペンサー付き容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスペンサー付き容器として、詰め替え作業が行えるディスペンサー容器は、従来より知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−12009(第4頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のディスペンサー付き容器は、容器内容液が無くなった際の補充に際して、ポンプシリンダー及び吸い上げパイプに付着した内容液が、容器の口部周辺を汚すという問題が生じるおそれもあった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決することを課題として、容器にポンプ受け体を取着することによって、詰め替えの安定性が増すようにしたディスペンサー付き容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、ディスペンサー付き容器として、容器と、下端に吸上げパイプを垂設したポンプと、容器口部に取着されたポンプ受け体とからなるディスペンサー付き容器であって、ポンプ受け体は、容器口部に取着される取付筒と保持筒とを具備しており、保持筒の下端に、先端を吸上げパイプの嵌挿部とした保持杆が連設され、保持杆の間が流通孔となっていることを特徴とする構成を採用する。
【0007】
別実施態様として、容器と、下端に吸上げパイプを垂設したポンプと、容器口部に取着されたポンプ受け体とからなるディスペンサー付き容器であって、ポンプ受け体は、取付筒と、該取付筒に連杆を介して連設された保持部とを具備しており、保持部は、連杆に連設された外筒とポンプを保持する嵌挿筒とを具備し、前記連杆の間が流通孔となっていることを特徴とする構成を採用する。
【0008】
上記嵌挿筒の実施例として、保持部が、外筒と、外筒に連設された円錐筒と、該円錐筒の上板に連設された吸上げパイプの嵌挿筒とからなり、上板と嵌挿筒を通じて複数のスリットが刻設されていることを特徴とする構成を採用する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1、2に示すように、Aは容器、Bはポンプ、Cはポンプ受け体とから構成されている。
【0010】
容器Aは、本体1と容器口部2とからなり、容器口部2内側上端には取付部3が設けられ、ポンプ受け体Cが取着されており、容器口部2外側に取付キャップ4を介してポンプBが取着されている。
【0011】
ポンプBのシリンダー部5には、吸上げパイプ6が取着され、図示されないピストン部上部には、ステム7が連設され、ステム7の上端には、ヘッド8が連設されている。
【0012】
図2に示すように、ポンプ受け体Cは、取付筒10と、該取付筒10に連杆11を介して連設された保持筒12とを具えており、取付筒10の上端は、円錐状に広がる支持筒13と、その外周に立設された拡径筒14とからなる取付部となっており、該取付部は、容器口部の取付部3に保持されるようになっている。
ポンプ受け体Cの取付部3への取着に際しては、拡径筒14の天面が容器口部2天面よりも下方となっているので、取付キャップ4内面に設けられたパッキンが直接、容器口部2天面に密接してシール性を阻害することはない。
【0013】
保持筒12の下端には、先端を吸上げパイプ6の嵌挿部15とした保持杆16が連設されており、保持杆16の間は流通孔17となっている。
嵌挿部15は、ポンプBの吸上げパイプ6に一定の締め代をもって圧接保持するようになっており、ポンプBを上下動させるときには、吸上げパイプ6は、嵌挿部15に緊密に嵌合され、所望する位置に停止させることができる。
【0014】
また、保持杆16は、可撓性を有しているので、パイプ径のバラツキ等に対応でき、常に吸上げパイプ6を圧接保持するようになっている。
また、上記嵌挿部を薄肉の筒状としてもよい。
【0015】
次に、本実施形態のディスペンサー付き容器の作用効果について説明する。
パウチ等の詰め替え容器から内容液を詰め替える場合には、図1に示すように、ポンプBの取付キャップ4を廻し、上方に引き上げると吸上げパイプ6がポンプ受け体Cの嵌挿部15により、ほぼ垂直状態に維持されたままで所望する位置に保つことができるので、ポンプシリンダー部5及び吸上げパイプ6に付着した内容液が、容器の周辺を汚すことない。
【0016】
また、ポンプBと、容器口部周縁との間が大きく開いているので、詰め替え時には、液をポンプ受け体Cの上方から容易に注入することができ、流通孔17を通じて液が容器本体内に流入され、容器内に内容液を再充填することができる。
【0017】
次に、パイプ受け体の別実施形態について説明する。
図3に示すように、パイプ受け体Caは、取付筒20と、該取付筒20に連杆21を介して連設された保持部22とからなっている。
保持部22は、外筒23と、外筒23の上端に連設された円錐筒24と、該円錐筒24の上板25に連設された吸上げパイプ6の嵌挿筒26とからなっている。
上板25と嵌挿筒26を通じて複数のスリット27が刻設されており、隣り合うスリット27の間は嵌挿部28となっており、嵌挿部28は円錐筒24に対して可撓性が付与されている。
【0018】
嵌挿部28は、吸上げパイプ6を一定の締め代をもって緊密に嵌合するようになっており、可撓性を有しているので、パイプ径のバラツキ等に対応できるようになっている。
取付筒20は、前実施形態と同様に取着され、連杆21の間は流通孔29となっている。
【0019】
本実施形態のポンプ受け体Caは、前実施形態のほぼ同一の作用効果を奏する。
【0020】
また、前記各実施形態において、容器本体の形態はとくに限定されず、また、ディスペンサーは、内容液を吸上げパイプを通じて吐出する吐出ノズル、スプレー、トリガー式スプレー等、とくに限定されない。
また、吸上げパイプは、容器口部のほぼ中央に維持されていればよく、その長さ、径はとくに限定されない。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
容器内への内容液補充の時、ポンプを上方に引き上げた際、ポンプ受け体の保持部により、所望する位置に係止可能でポンプシリンダー、及び吸上げパイプに付着した内容液により容器の周辺を汚すことがない。
液体補充時において、ポンプが上方に支持されるので容器口部から容易に注入することができ、また、ポンプの置き場所に困ることがない。
【0022】
また、ポンプ受け体のほぼ中央に在る嵌挿部の上方部に吸上げパイプを支持できるので、ポンプの上方が少し傾いても、付着した内容液により容器の周辺を汚染することがなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の容器内への液体補充時の状態をしめす説明図である。
【図2】実施形態に係るポンプ受け体の説明図で、(a)は縦断面図、(b)は下面図である。
【図3】別実施形態に係るポンプ受け体の説明図で、(a)は縦断面図、(b)は下面図である。
【符号の説明】
A 容器
B ポンプ
C、Ca ポンプ受け体
1 本体
2 容器口部
3 取付部
4 取付キャップ
5 シリンダー部
6 吸上げパイプ
7 ステム
8 ヘッド
10、20 取付筒
11、21 連杆
12 保持筒
13 支持筒
14 拡径筒
15 嵌挿部
16 保持杆
17 流通孔
22 保持部
23 外筒
24 円錐筒
25 上板
26 嵌挿筒
27 スリット
28 嵌挿部
29 流通孔

Claims (3)

  1. 容器と、下端に吸上げパイプを垂設したポンプと、容器口部に取着されたポンプ受け体とからなるディスペンサー付き容器であって、
    ポンプ受け体は、容器口部に取着される取付筒と保持筒とを具備しており、
    保持筒の下端に、先端を吸上げパイプの嵌挿部とした保持杆が連設され、保持杆の間が流通孔となっていることを特徴とするディスペンサー付き容器。
  2. 容器と、下端に吸上げパイプを垂設したポンプと、容器口部に取着されたポンプ受け体とからなるディスペンサー付き容器であって、
    ポンプ受け体は、取付筒と、該取付筒に連杆を介して連設された保持部とを具備しており、
    保持部は、連杆に連設された外筒とポンプを保持する嵌挿筒とを具備し、前記連杆の間が流通孔となっていることを特徴とするディスペンサー付き容器。
  3. 保持部が、外筒と、外筒に連設された円錐筒と、該円錐筒の上板に連設された吸上げパイプの嵌挿筒とからなり、上板と嵌挿筒を通じて複数のスリットが刻設されていることを特徴とする請求項2記載のディスペンサー付き容器。
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