JP2004291692A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品コストの低減を通じて製造コストを低減でき、かつ、制御部品から発せられる熱を良好に放散することのできる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】センサハウジング8は、トルクセンサを収容している。コントローラハウジング25は、電動モータを駆動制御するための制御部および駆動回路を収容している。コントローラハウジング25の第1の直接接触部47と、センサハウジング8の第2の直接接触部51とが直接接触するように、コントローラハウジング25をセンサハウジング8に固定する。センサハウジング8には、第2の直接接触部51に連なる放熱器55が一体に形成されている。制御部等から発せられる熱は、第1および第2の直接接触部47,51を介して放熱器55に伝えられ、放熱器55から放散される。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動パワーステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用の電動パワーステアリング装置(EPS)には、電動モータおよびこの電動モータを駆動制御する制御部品を、操舵軸等を支持するハウジングの近傍に配置したコラム型EPSがある。
通常、この種のEPSにおいて、上記制御部品はケーシングに収容され、このケーシングは、制御部品から発せられる熱を放散する別体のヒートシンクを挟んで上記ハウジングに固定される。通例、このヒートシンクには、ケーシングと接触する側の面に切削加工が施されており、ケーシングとの接触状態を良好にして制御部からの熱をヒートシンクに伝え易くしている。
【0003】
また、ヒートシンクに代えて、弾性と熱伝導性を有するシートを挟むようにして、ケーシングをハウジングに固定するパワーステアリング装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、上記ハウジングにヒートシンクを一体に形成した電動パワーステアリング装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−24847号公報。
【特許文献2】
特開2002−308122号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ヒートシンクや上記特許文献1に記載のシートを単品に形成すると、部品点数が多くなり部品コストが高くついてしまう。
一方、特許文献2に記載の電動パワーステアリング装置は、ヒートシンクをハウジングに一体に形成しているため、部品点数を低減して部品コストを低減することができる。しかしながら、ヒートシンクとハウジングとを単に一体に形成するのみでは、制御部品から発せられる熱をヒートシンクに良好に伝え難く、この熱の放散を良好に行えない虞がある。
【0006】
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、部品コストを低減でき、かつ、制御部品から発せられる熱を良好に放散することのできる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するため、第1の発明は、操舵補助用の電動モータを駆動制御するための制御手段を収容する第1のハウジングと、操舵軸の周囲を取り囲む第2のハウジングとを備え、第1および第2のハウジングは、互いに他に対向する第1および第2の表面をそれぞれ含み、第1および第2の表面の概ね全域に、互いに直接接触する第1および第2の直接接触部がそれぞれ設けられ、第2のハウジングは、第2の直接接触部に連なる放熱器を一体に形成することを特徴とする電動パワーステアリング装置を提供する。
【0008】
本発明によれば、放熱器を第2のハウジングと一体に設けているため、部品点数を低減でき、部品コストの低減を通じて製造コストを低減することができる。
また、第1の直接接触部および第2の直接接触部の面積、すなわち、第1のハウジングから第2のハウジングに熱を伝えることができる部分の面積を極めて大きくしている。このため、制御手段から発せられる熱を、第1および第2のハウジングを介して放熱器に良好に伝えることができ、制御手段から発せられる熱を良好に放散できる。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、上記第2のハウジングは、操舵部材に負荷されるトルクを検出するためのトルクセンサを収容するセンサハウジングからなり、トルクセンサと制御手段とを接続する接続部材が、センサハウジングからなる第2のハウジングの第2の直接接触部の領域内に設けられる挿通孔を通して、第1のハウジングの第1の直接接触部の領域外に設けられるコネクタに接続されることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、第1の発明と同様の効果を奏することができる。さらに、第1の直接接触部の面積を広く確保でき、放熱性を高めることができる。また、第2のハウジングに邪魔されることなく、接続部材をコネクタに容易に取り付けることができる。
第3の発明は、第2の発明において、上記第1の直接接触部は溝を設けない平坦面に形成されることを特徴とする。本発明によれば、第2の発明と同様の効果を奏することができる。さらに、第1の直接接触部の面積を実質的に増加して、放熱性をより高めることができる。また、第1のハウジングの部品コストを低減でき、製造コストをより低減することができる。
【0011】
第4の発明は、第1,第2または第3の発明において、上記第2のハウジングの外側部に、制御手段と電動モータとを接続する接続部材を保持する保持凹部が形成されることを特徴とする。本発明によれば、通常用いられているクリップ等の保持部材を廃止でき、部品点数を一層低減してさらなる製造コストの低減を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式的な断面図である。図1を参照して、本電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に一体回転可能に連結される第1の操舵軸3と、この第1の操舵軸3のうち、操舵部材2が連結されている側の端部と反対側の端部にトーションバー4を介して同軸的に連絡される第2の操舵軸5とを備える。
【0013】
また、第2の操舵軸5のうち、トーションバー4が連結されている側の端部と反対側の端部には、自在継手6を介して中間軸(図示せず)が一体回転可能に連結されている。
これにより、操舵部材2の回転操作による回転力が、第1の操舵軸3、トーションバー4、第2の操舵軸5および中間軸を介して、ピニオン、ラック軸等を含む舵取機構(図示せず)に伝達され、車輪を操向することができる。
【0014】
本電動パワーステアリング装置1は、例えば、操舵部材2が上側となるようにして、第1および第2の操舵軸3,5の軸方向(以下、「軸方向」という。矢印S参照。)を斜めにして車体(図示せず)に設置される。なお、以下では、簡略化のため、軸方向を水平にした状態を基にして説明する。また、軸方向に関して、操舵部材2側を「アッパ側」、自在継手6側を「ロア側」という。
第1および第2の操舵軸3,5の周囲は、ハウジング7により同心的に取り囲まれている。ハウジング7は、例えばアルミニウム合金からなり、互いに嵌め合わされる第2のハウジングとしてのセンサハウジング8と、ギヤハウジング9とを含む。
【0015】
センサハウジング8には、たとえば一端部および他端部に第1および第2の軸受10,11がそれぞれ軸方向移動を規制されて嵌め合わされ、ギヤハウジング9には、たとえば一端部に第3の軸受12が軸方向移動を規制されて嵌め合わされている。第1の操舵軸3は、第1の軸受10により回転自在に支持されており、第2の操舵軸5は、第2および第3の軸受11,12により回転自在に支持されている。
【0016】
ギヤハウジング9は、例えばその途中部に、操舵補助用の電動モータ13を組み込んでおり、また、減速機構としてのウォームギヤ機構14を収容している。ウォームギヤ機構14は、電動モータ13の回転軸15に一体回転可能に連結されるウォーム16と、このウォーム16と動力伝達可能に噛み合い、かつ第2の操舵軸5の例えば軸方向中間部に一体回転可能でかつ軸方向移動を規制されたウォームホイール17とを備える。これにより、電動モータ13を駆動することで、この電動モータ13の回転力(操舵補助力)がウォーム16およびウォームホイール17を介して第2の操舵軸5へ与えられ、運転者の操舵を補助することができる。
【0017】
第1および第2の操舵軸3,5は、トーションバー4の周囲を取り囲んでいる。トーションバー4の近傍には、このトーションバー4を介する第1および第2の操舵軸3,5の相対変位量により、操舵部材2に負荷されるトルクを検出するためのトルクセンサ18が備えられている。
トルクセンサ18は、センサハウジング8に収容されている。このトルクセンサ18は、トーションバー4の径方向外方において第1の操舵軸3の外周に一体回転可能に連結される第1の検出リング19と、トーションバー4の径方向外方において第2の操舵軸5の外周に一体回転可能に連結される第2の検出リング20と、第1および第2の検出リング19,20の外周を取り囲むコイル組立体21とを備える。
【0018】
第1の検出リング19と第2の検出リング20とは、互いに対向して配置されている。また、コイル組立体21は、制御部Cと接続されており、このコイル組立体21からの信号は、トルクセンサ18の検出信号として、制御部Cに入力されるようになっている。
センサハウジング8の外周には、第1のハウジングとしてのコントローラハウジング25が固定されており、このコントローラハウジング25は、電動モータ13を駆動制御するための制御手段としての制御部Cおよび駆動回路26を収容している。
【0019】
制御部Cは、CPU、制御プログラム等を記憶したROM、演算処理用のワークエリアとして用いられるRAM等を含む。また、制御部Cには、車速センサ24からの検出信号が入力されるようになっている。
制御部Cは、トルクセンサ18および車速センサ24から与えられる検出信号に基づいて、電動モータ13に発生させる操舵補助力を決定し、駆動回路26に制御信号を出力する。制御部Cから制御信号を与えられた駆動回路26は、電動モータ13に電力を供給し、決定された操舵補助力に基づいて電動モータ13を駆動する。
【0020】
図2は、トルクセンサ18のコイル組立体21が収容された状態を示す、センサハウジング8の断面図である。図1および図2を参照して、コイル組立体21は、第1および第2の検出リング19,20の外周を取り囲む検出コイル23と、検出コイル23を保持するコイルボビン27と、検出コイル23を収容するコイル収容部材22と、リード線28とを備える。
検出コイル23は、第1の検出リング19の、第2の検出リング20に対する相対変位量をインダクタンスの変化として非接触で検出するためのものである。
【0021】
コイルボビン27は、筒状に形成され、第1および第2の検出リング19,20の外周を隙間を設けて同心に取り囲むようになっている。検出コイル23は、このコイルボビン27の外周に巻き付けられている。
コイル収容部材22は、絶縁被覆された軟磁性粉末を圧縮成形した圧紛体により形成されており、本体29と、蓋30とを備える。本体29は、軸方向に延びる胴部31と、胴部31の軸方向一端部から径方向内方に延びる環状縁部32とを含む。蓋30は、環状に形成され、本体29の胴部31の軸方向他端部に嵌め合わされている。このコイル収容部材22は、センサハウジング8に固定されている。
【0022】
リード線28は、一端部28Aが検出コイル23に接続され、他端部28Bがコイル収容部材22の径方向外方に延びている。リード線28の他端部28Bは、センサハウジング8の筒状の主体部34の外周に配置される基板36に接続されている。
コイルボビン27は、コイル収容部材22の本体29の胴部31の内方に、この胴部31と同心に配置され、軸方向の一端部が環状縁部32と当接し、他端部が蓋30と当接している。
【0023】
上記の構成により、コイル収容部材22、およびコイルボビン27によって、検出コイル23が収容された閉空間Hが形成されている。この閉空間H内には有機樹脂が充填されるようになっており、検出コイル23がコイルボビン27に固定されるようになっている。
また、コイル収容部材22の外面部は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂等の材料を含む絶縁層33により被覆されて保護されている。
【0024】
コイル組立体21は、センサハウジング8の主体部34の保持孔60に圧入されるようになっている。この圧入の際、絶縁層33およびコイル収容部材22の外面側にかじりが生じて絶縁層33およびコイル収容部材22に損傷を生じることを抑制するようにしている。
すなわち、本実施の形態では、保持孔60の軸方向の一端37側に、コイル組立体21が保持孔60と同心になるように案内するためのテーパ38が形成されている。このテーパ38は、保持孔60の一端37から軸方向に沿って直径が連続的に増加している。テーパ38の軸方向の幅Wは例えば1.5mm、センサハウジング8の側面から見てテーパ38の軸方向に対する傾斜角θは、例えば20度に設定される。
【0025】
これにより、コイル組立体21を、保持孔60に一端37側から圧入する際、コイル組立体21をテーパ38に沿って保持孔60へ向けて動かすことで、コイル組立体21は保持孔60と同心となるように位置決めされる。したがって、コイル組立体21を滑らかに圧入することができ、かじりによるコイル組立体21の損傷を最小限に抑えることができる。また、テーパ38を設けるのみでよく、コスト安価である。
【0026】
保持孔60に圧入されたコイル組立体21の一端部39は、主体部34の環状の段部40に当接しており、軸方向一端部39側への移動が規制されている。一方、コイル組立体21の軸方向他端部78は、皿ばね42と当接している。また、センサハウジング8の主体部34には、ロア側の端部に止め輪保持溝43が形成されており、例えばC形止め輪からなる止め輪44が軸方向移動を規制されて保持されている。また、止め輪44は皿ばね42と当接している。これにより、コイル組立体21は、皿ばね42を介して止め輪44により軸方向他端部78側への移動を規制されている。
【0027】
図3は、センサハウジング8の底面図である。なお、図3では、基板36に接続部材45が接続された状態を示している。図4は、コントローラハウジング25の底面図である。図5は、コントローラハウジング25を固定した状態を示す、アッパ側を左側にして見たセンサハウジング8の部分断面側面図である。図6は、コントローラハウジング25を固定した状態を示す、アッパ側を右側にして見たセンサハウジング8の側面図である。
【0028】
図4を参照して、コントローラハウジング25は、第1の表面46と、第1の表面46の概ね全域に設けられる第1の直接接触部47とを備える。
第1の表面46は、コントローラハウジング25の底面の大部分を含んでいる。
第1の直接接触部47は、制御部Cおよび駆動回路26から発せられる熱をコントローラハウジング25の外方へ伝えるためのものである。第1の直接接触部47は、溝を設けない平坦面に形成され、この第1の直接接触部47の領域内には一対のボルト挿通孔48が形成されている。
【0029】
図2および図3を参照して、センサハウジング8は、主体部34から径方向外方に延びる張出部49を含んでいる。この張出部49は、第2の表面50と、第2の表面50の概ね全域に設けられる第2の直接接触部51と、第2の直接接触部51の領域内に設けられる挿通孔52とを備える。
第2の表面50は、センサハウジング8の底面の大部分を含んでおり、平坦面に形成されている。
【0030】
第2の直接接触部51は、第1の直接接触部47(図4参照)から伝えられる熱を受けるためのものであり、第1の直接接触部47の形状と略対応する形状に形成されている。
図3および図4を参照して、コントローラハウジング25は、第1の表面46がセンサハウジング8の張出部49の第2の表面50と対向するようにして、この張出部49に取り付けられる。これにより、第1および第2の直接接触部47,51は、互いに直接接触する。したがって、制御部Cおよび駆動回路26から発せられる熱は、第1の直接接触部47から第2の直接接触部51に直接伝わる。
【0031】
また、第2の直接接触部51の領域内には、コントローラハウジング25の各ボルト挿通孔48の位置に対応する位置にそれぞれ、ボルト孔53が形成されている。これにより、コントローラハウジング25の各ボルト挿通孔48に挿通されるボルト54(図5,6参照)を第2の直接接触部51のボルト孔53にねじこむことで、コントローラハウジング25は、センサハウジング8の張出部49に固定される。
【0032】
図3および図5を参照して、センサハウジング8の張出部49には、第2の直接接触部51に連なる放熱器55が一体に形成されている。放熱器55は、張出部49の底面(第2の表面50)側から見て、第2の直接接触部51の略全域に亘って形成され、一定以上(例えば約8mm以上)の厚みを有している。
また、放熱器55は、外表面の大部分を露出させて表面積を極めて大きくすることで、放熱性を格段に向上している。具体的には、張出部49は、主体部34から径方向外方に延びるに伴い、平面状に広がっている。
【0033】
図2および図3を参照して、第2の表面50には、第2の直接接触部51の領域内において、基板36を収容する収容溝56が形成されている。この収容溝56は、コントローラハウジング25の第1の直接接触部47に覆われるようになっている。
基板36は、この収容溝56に第2の直接接触部51から突出することなく収容され、ねじ57によりセンサハウジング8に固定されている。また、基板36は、例えば複数個(例えば4個)の出力端子61を備えている。
【0034】
また、第2の表面50には挿通孔52が形成されており、一端部58が第2の直接接触部51の領域内に設けられて収容溝56と繋がっており、他端部59が第2の直接接触部51の領域外に延びている。
挿通孔52には、トルクセンサ18と制御部Cとを接続する接続部材45が挿通されている。接続部材45は、一端部62が各出力端子61に接続されている。接続端子45は、収容溝56および挿通穴52を通り、挿通孔52の他端部59から第2の直接接触部51の領域外に延びるように配置される。
【0035】
図5を参照して、接続部材45の他端部63は、コントローラハウジング25から第1の直接接触部47の領域外に突出するコネクタ64に接続される。このコネクタ64は、制御部Cに接続されている。
図3および図5を参照して、第2の表面50のアッパ側(図3および図5において左側)の端部には、第1の直接接触部47と第2の直接接触部51との対向部間を封止するための側壁65が設けられている。側壁65は、この第2の表面50に対して下側へ向けて略垂直に突出しており、コントローラハウジング25のアッパ側の一端部66(図4参照)と当接するようになっている。
【0036】
センサハウジング8の張出部49の底面側から見て、側壁65の長さN1(図3において、上下方向の長さ)は、少なくともコントローラハウジング25の長さN2(図4参照。図4において上下方向の長さ)より長く形成されており、第1および第2の直接接触部47,51の対向部間をアッパ側から覆っている。
これにより、本電動パワーステアリング装置1が車体に取り付けられた状態において、例えば水滴が付着しても、この水滴がセンサハウジング8の主体部34や張出部49の表面を伝わって第1および第2の直接接触部47,51の対向部間にアッパ側から侵入することを確実に防止できる。したがって、収容溝56の密封性をより向上することができる。
【0037】
さらに、コントローラハウジング25をセンサハウジング8に固定する際、側壁65にコントローラハウジング25の一端部66を当接することで、固定位置に対して位置決めを行うことができ、固定作業を容易に行うことができる。
図4および図6を参照して、コントローラハウジング25からは、さらに、駆動回路26(図1参照)に接続された出力コネクタ67が突出している。この出力コネクタ67には、駆動回路26と電動モータ13とを接続する接続部材としてのハーネス68の入力コネクタ69が接続されている。このハーネス68の配線70(図6において、一部を断面で図示)は、その一部がセンサハウジング8の張出部49の外側部71に形成された保持凹部72に保持されている。
【0038】
保持凹部72は、張出部49の外側部71に例えば直線状に延び、断面形状が配線70の断面形状に略対応した形状(例えば、半円状)になっている。これにより、配線70を保持凹部72に押し込むことで、この配線70を固定することができ、振動等に起因するハーネス68の損傷を防止することができる。
このように、本実施の形態によれば、放熱器55をセンサハウジング8の張出部49と一体に設けているため、部品点数を低減でき、部品コストの低減を通じて製造コストを低減することができる。
【0039】
また、第1の直接接触部47および第2の直接接触部51の面積、すなわち、コントローラハウジング25からセンサハウジング8に熱を伝えることができる部分の面積を極めて大きくしている。このため、制御部C等から発せられる熱を、コントローラハウジング25およびセンサハウジング8を介して放熱器55に良好に伝えることができ、制御部Cから発せられる熱を良好に放散できる。
さらに、接続部材45を、第1の直接接触部47の領域外に設けられるコネクタ64に接続することで、第1の直接接触部47の面積を広く確保でき、放熱性をより高めることができる。また、センサハウジング8に邪魔されることなく、接続部材45をコネクタ64に容易に取り付けることができる。
【0040】
また、第1の直接接触部47を、溝を設けない平坦面に形成することで、第1の直接接触部47の面積を実質的に増加して、放熱性をより高めることができる。また、第1の直接接触部47を、加工が容易な平坦面にすることで、コントローラハウジング25の部品コストを低減でき、製造コストをより低減することができる。
さらにまた、保持凹部72にハーネス68の配線70を保持することで、通常用いられているクリップ等の保持部材を廃止でき、部品点数を一層低減してさらなる製造コストの低減を図ることができる。
【0041】
図7は、本発明の他の実施の形態を示すセンサハウジング8の斜視図である。図7に示す実施の形態において、図1〜図6に示す実施の形態と同様の構成には図に同一符号を付して、その説明を省略する。
図7を参照して、本実施の形態では、トルクセンサ18と制御部Cとを接続する接続部材として、接続部材45に代えて可撓性を有するフラットケーブル73(例えば,FFC:Flexible Flat Cable)を用いている。
【0042】
フラットケーブル73は、複数の導電部材74を有しており、これら導電部材74は、例えば塩化ビニール等の合成樹脂を含む材料から形成された可撓性材料層75により偏平状に集束されている。フラットケーブル73は、ねじ77によりセンサハウジング8に直接固定されている。また、フラットケーブル73は、一端部76がトルクセンサ18のリード線28の他端部28Bに直接半田付けされて接続されている。また、フラットケーブル73の他端部75は、図1〜図6に示す実施の形態と同様に、コントローラハウジング25から突出するコネクタ64に接続されるようになっている。
【0043】
本実施の形態においても、図1〜図6に示す実施の形態と同様の効果を奏することができる。さらに、フラットケーブル73の可撓性材料層75は、たるみを生じ難い。このため、コントローラハウジング25をセンサハウジング8に固定する際、コントローラハウジング25とセンサハウジング8との間に挟まれる虞がなく、断線等の不具合が生じることを防止できる。
また、フラットケーブル73を接続部材として用いることで、複数のリード線を用いる従来の接続部材に比べて部品点数を低減でき、部品コストをより低減することができる。
【0044】
本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、コントローラハウジング25を、センサハウジング8の上面側に取り付けても良い。また、図7に示す実施の形態において、フラットケーブル73に代えて、FPC(Flexible Printed Circuit)と称されるフレキシブルプリント回路基板を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式的な断面図である。
【図2】トルクセンサのコイル組立体が収容された状態を示すセンサハウジングの断面図である。
【図3】センサハウジングの底面図である。
【図4】コントローラハウジングの底面図である。
【図5】コントローラハウジングを固定した状態を示す、アッパ側を左側にして見たセンサハウジングの部分断面側面図である。
【図6】コントローラハウジングを固定した状態を示す、アッパ側を右側にして見たセンサハウジングの側面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態を示すセンサハウジングの斜視図である。
【符号の説明】
2 操舵部材
3 第1の操舵軸(操舵軸)
5 第2の操舵軸(操舵軸)
8 センサハウジング(第2のハウジング)
13 電動モータ
18 トルクセンサ
25 コントローラハウジング(第1のハウジング)
26 駆動回路(制御手段)
45 接続部材
46 第1の表面
47 第1の直接接触部
50 第2の表面
51 第2の直接接触部
52 挿通孔
55 放熱器
64 コネクタ
68 ハーネス(接続部材)
71 外側部
72 保持凹部
73 フラットケーブル(接続部材)
C 制御部(制御手段)

Claims (4)

  1. 操舵補助用の電動モータを駆動制御するための制御手段を収容する第1のハウジングと、
    操舵軸の周囲を取り囲む第2のハウジングとを備え、
    第1および第2のハウジングは、互いに他に対向する第1および第2の表面をそれぞれ含み、
    第1および第2の表面の概ね全域に、互いに直接接触する第1および第2の直接接触部がそれぞれ設けられ、
    第2のハウジングは、第2の直接接触部に連なる放熱器を一体に形成することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1において、上記第2のハウジングは、操舵部材に負荷されるトルクを検出するためのトルクセンサを収容するセンサハウジングからなり、
    トルクセンサと制御手段とを接続する接続部材が、センサハウジングからなる第2のハウジングの第2の直接接触部の領域内に設けられる挿通孔を通して、第1のハウジングの第1の直接接触部の領域外に設けられるコネクタに接続されることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項2において、上記第1の直接接触部は溝を設けない平坦面に形成されることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項1,2または3において、上記第2のハウジングの外側部に、制御手段と電動モータとを接続する接続部材を保持する保持凹部が形成されることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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