JP2004291602A - プリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】発行された単シートをスタックする貯留部に簡易的な箱やセンサを有さないスタッカを使用した場合においても、紙詰まりのない安定した搬送印字ができるプリンタを提供すること。
【解決手段】本発明に係るプリンタ100は、プリンタ本体外部に配設される貯留部2における単シート6のスタック可能枚数の上限値を設定し、印字部3による帯状シート1に対する印字動作回数をカウントし、印字動作回数が前記スタック可能枚数の上限値に到達したとき、スタックフルとして帯状シート1に対する印字動作及び搬送動作を停止するよう制御する制御部10を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明に係るプリンタ100は、プリンタ本体外部に配設される貯留部2における単シート6のスタック可能枚数の上限値を設定し、印字部3による帯状シート1に対する印字動作回数をカウントし、印字動作回数が前記スタック可能枚数の上限値に到達したとき、スタックフルとして帯状シート1に対する印字動作及び搬送動作を停止するよう制御する制御部10を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯状のラベルやタグなどのシートに印字を行い、所定長さに切断し装置外へ排出するプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のプリンタは、外部にスタッカと呼ばれるシートの貯留装置が設けられ、プリンタから排出されたシートをこのスタッカに貯留(スタック)しておくものとされている。
ネットワーク環境においては、1台のホストコンピュータと複数のプリンタを接続し、その複数のプリンタに各々異なる種類のシートを装填し、ホストから各プリンタにそれぞれ印字発行指示が為され、その印字発行指示により、各プリンタから各々所定枚数のシートが印字発行され、各スタッカにスタックされる。
プリンタから排出されるシートの枚数が多くなると、スタッカにスタックできる限度を超えた枚数のシートが排出される場合があり、このとき、シートがスタッカから溢れ出す、あるいは、スタッカでスタックされたシートが新たなシートの排出の妨げとなり、紙詰まり等が発生することがある。
従って、プリンタ操作者は、常にプリンタに配設されたスタッカのスタック状況を監視していなければならなかった。
そこで、近年においては、センサを備え、該スタッカに排出されるシートを前記センサにて検知し、その検知信号をプリンタへ出力するセンサ付スタッカが提案されており、プリンタでは、前記スタッカから入力される検知信号に基づいて、スタッカに排出したシート枚数をカウントし、そのシート枚数がスタッカにてスタックできる限度枚数に到達したとき、プリンタの印字発行を停止し、スタッカへのシートの排出を停止して、スタックフルエラーとして紙詰まり等の防止が行われている。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−11792号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のセンサを備えたスタッカの場合、スタックフルとしてプリンタにおける印字発行及びシートの排出を停止するには、スタッカとプリンタとが接続され、且つ、スタッカから入力される検知信号をプリンタ側で認識して各部を制御する必要があるので、接続されるスタッカはプリンタに互換性の有る専用のスタッカでなければならないという問題がある。
また、センサ付スタッカは高価である為、ネットワーク環境で複数のプリンタを使用する場合等、プリンタの台数分のスタッカが必要となり、経済的に大きな負担となるという問題がある。
【0005】
本発明は以上のような従来の問題点に鑑みてなされたもので、センサを備えていない簡易的スタッカ、あるいは受け台や箱等をスタッカとして接続したプリンタにおいても、スタックフルを検知することができるプリンタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載のプリンタは、帯状シートを搬送するプラテンローラと前記帯状シート表面に所定情報の印字を行う印字ヘッドとを備える印字部と、前記印字部にて印字された帯状シートを切断し単シートを形成する切断部と、前記単シートがスタックされる貯留部と、前記所定情報等の各種データを入力する入力部と、前記各部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記貯留部に搬送される前記単シートの排出枚数をカウントするカウント手段と、前記貯留部における前記単シートのスタック可能枚数の上限値を設定するスタックフル設定手段と、前記カウント手段によりカウントされた単シートの排出枚数が前記スタック可能枚数の上限値に到達すると印字動作及び搬送動作を停止するスタックフル停止手段と、を備えてなることを特徴としている。
請求項2に記載のプリンタによれば、前記制御部は、前記帯状シートが交換されたとき、前記入力部より入力される前記スタック可能枚数の上限値のクリア指示に基づいて、予め設定されている前記スタック可能枚数の上限値をクリアするスタックフルクリア手段を備えてなることを特徴としている。
請求項3に記載のプリンタによれば、前記スタックフル設定手段は、前記入力部より前記帯状シートの搬送停止が指示されたとき、前記搬送停止が指示されるまでにカウントした単シートの排出枚数を前記貯留部における前記単シートのスタック可能枚数の上限値として設定することを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0008】
本発明第1の実施の形態によるプリンタ100を図1乃至図3に基づき説明する。
図1は、プリンタ100の概略構造を示す側面図であって、プリンタ100は、主として供給部2と、印字部3と、切断部4と、各部を制御する制御部10と、を有するプリンタ本体20と、貯留部5とで構成される。
【0009】
供給部2は、ロール状に巻回されたラベルやタグ等の帯状シート1を供給軸7にて回転自在に保持し構成される。
【0010】
印字部3は、印字ヘッド11とプラテンローラ12とを有してなり、印字ヘッド11は、プラテンローラ12に対し接離自在に設けられている。プラテンローラ12は、後述するステッピングモータ18により回転駆動し、供給部2から繰り出され、ガイドローラ9を介して印字部3側へ引き出された帯状シート1と、供給リール13から繰り出されたインクリボン14とを印字ヘッド11との間に挟持して切断部4側へ搬送するものであり、前記供給部2から印字部3に至る部位が搬送路として形成される。
印字ヘッド11は、搬送されるインクリボン14のインクを熱により溶解させて帯状シート1にインクを転写して印字する。印字後の帯状シート1は切断部4へ搬送され、また印字後のインクリボン14は、巻取りリール15に巻き取られる。
【0011】
帯状シート1の供給部2と印字部3との間における搬送路には、センサ8が設けられており、センサ8は、光学式反射型センサであって、帯状シート1の裏面に所定の間隔で付されたマーク(図示せず)を反射率の相違より検知し、検知信号を制御部10へ出力する。
【0012】
切断部4は、可動刃と固定刃からなるカッタ16を備え、搬送されてきた帯状シート1を所定の位置で幅方向に切断し、単シート6を形成するようになされている。印字され切断された単シート6は、発行口17からプリンタ本体20外部へ排出される。
【0013】
プリンタ本体20外部には、スタッカ、あるいは簡易的な箱等の貯留部5が配設され、発行口17から排出された単シート6がスタックされる。
制御部10は、プログラムにしたがって、上述の各部を制御する。
【0014】
図2は、プリンタ本体20の制御部10の構成を示すブロック図である。
図2において、制御部10は、主としてCPU21と、ROM23と、RAM24と、モータ制御部25と、センサ制御部26と、印字制御部27と、カッタ制御部28と、カウンタ29と、外部インタフェース30と、インタフェース31とを備え、前記各部はバス22を介して接続され構成される。
【0015】
CPU21は、ROM23に記憶されている制御プログラムに従って動作し、各部を制御する。
RAM24には、各種データが一時的に記憶される。
モータ制御部25は、ステッピングモータ18を駆動させることにより、プラテンローラ12を回転させ、帯状シート1を搬送させる。
【0016】
センサ制御部26は、センサ8からの検知信号を入力すると共に、この検知信号に基づき、CPU21を介してその他の各種駆動部を制御する。
【0017】
印字制御部27は、帯状シート1に印字する印字データに対応する制御信号を生成し、印字ヘッド11に供給して印字動作させる。
カッタ制御部28は、カッタ16を動作させて搬送される帯状シート1を所定の位置で幅方向に切断させ、単シート6を形成するようになされている。
【0018】
カウンタ29は、貯留部2に搬送される前記単シート6の排出枚数としての、帯状シート1に対する印字動作回数をカウントするカウント手段と、後述するスタックフル手段としての機能を有している。
【0019】
外部インタフェース30は、外部に接続されたホストコンピュータ(以下、単にホストという)19との間で各種データの送受信を行うことが出来るようになされている。
さらに、各種データを入力する入力部32と、該入力部32より入力されたデータや各種情報を表示する為の表示部33とがインタフェース31を介して接続される。
【0020】
図3は、上記構成のプリンタ100の印字制御を示すフローチャート図である。
プリンタ100は、ステップS1で、各部の動作確認を行った後、帯状シート1の搬送路に設けられたセンサ8によって、帯状シート1の位置検知等のイニシャライズを行う。
【0021】
ステップS2で、供給部2における帯状シート1が交換されたかどうか判定し、その結果、供給部2における帯状シート1が交換されたと判定された場合、ステップS3へ移行する。一方、帯状シート1が交換されていないと判定された場合、ステップS6へ移行する。
なお、帯状シート1の交換を検知する方法としては、印字ヘッド11のプラテンローラ12に対する開動作を検知することにより行われるものとする。
また、貯留部5における単シート6のスタック可能枚数の上限値c1が、予め設定されている。
【0022】
ステップS2で、供給部2における帯状シート1が交換されたと判定された場合について説明する。
ステップS3で、プリンタ100操作者から前記スタック可能枚数の上限値c1をクリアするかどうかの旨を表示部33に表示する等して、プリンタ100操作者への通知を行い、待機する。その結果、プリンタ100操作者からクリア指示が為された場合、ステップS4へ移行する。一方、プリンタ100操作者から前記スタック可能枚数の上限値c1のクリアを行わない指示が為された場合、ステップS6へ移行する。
【0023】
ステップS4で、予め設定されている前記スタック可能枚数の上限値c1をクリアする。
ステップS5で、新たに、貯留部5における単シート6のスタック可能枚数の上限値c1を入力部32より任意に入力する。
すなわち、スタック可能枚数の上限値c1は、シート厚さ、及びシートのカール等、シート種類によって異なる為、使用するシート種に適した値を設定する。
スタック可能枚数の上限値c1を設定後、ステップS6へ移行する。
【0024】
ステップS6で、制御部10において、印字部3による帯状シート1に対する印字動作回数cをカウントするカウンタ29をセットする。ただし、入力部32等からカウンタクリアが指示されない間は、前発行動作にてカウントされた値は継続されるものとする。
【0025】
ステップS7で、印字するデータ及び発行枚数nが、外部インタフェース30に接続されたホスト19、或いは入力部32より入力されたかどうか判定し、その結果、入力されていないと判定された場合、ステップS7の制御を繰り返し行う。一方、印字するデータ及び発行枚数nが入力されたと判定された場合、ステップS8へ移行する。
【0026】
ステップS8で、プラテンローラ12を回転駆動して帯状シート1を供給部2より繰り出し、ガイドローラ9を介して印字部3側へ搬送するとともに、インクリボン14を供給リール13から繰り出し、印字部3にて印字ヘッド11に通電してインクリボン13のインクを溶解し、帯状シート1に対して所定の印字を行う。
【0027】
ステップS9で、帯状シート1は、切断部4にて、所定の位置で幅方向に切断され、単シート6が形成される。形成された単シート6は、プリンタ本体20の発行口17より排出され、貯留部5にてスタックされる。
【0028】
ステップS10で、制御部10のカウンタ29において、1回の印字動作毎に発行枚数nと、貯留部5に搬送される単シート6の排出枚数としての、帯状シート1に対する印字動作回数cとをカウントする(n←n−1,c←c+1)。
【0029】
ステップS11で、所定発行枚数n枚の単シート6が発行されたかどうか判定する(n=0)。
所定発行枚数n枚の単シート6が発行されていないと判定された場合、ステップS12へ移行し、一方、所定発行枚数n枚の単シート6が発行されたと判定された場合、発行動作を終了する。
【0030】
ステップS11で、所定発行枚数n枚の単シート6が発行されていないと判定された場合について説明する。
【0031】
ステップS12で、カウンタ29にて計測された印字動作回数cと、スタック可能枚数の上限値c1との比較を行う(c:c1)。
印字動作回数cが、スタック可能枚数の上限値c1に到達していないと判定された場合、ステップS8へ移行し、プラテンローラ12を回転駆動して、単シート6の発行動作を継続する(c<c1)。
印字動作回数cが、スタック可能枚数の上限値c1に到達したと判定された場合、ステップS13へ移行する(c=c1)。
【0032】
ステップS13で、印字制御部27にて印字ヘッド11を制御して、印字動作を停止し、モータ制御部25にてステッピングモータ18を制御して、帯状シート1の搬送を停止し、スタックフルとして、ブザー等の警報音や音声メッセージによる報知、或いは表示部33にスタックフルの表示、ランプの点灯等の可視表示による報知など、周知の方法によりプリンタ100操作者に通知する。
【0033】
ステップS14で、プリンタ100操作者により、入力部32等の入力手段によって、再発行指示が為されたかどうか判定する。プリンタ100操作者により再発行指示が為されるまで、ステップS13及びステップS14の制御を繰り返し行い、プリンタ100操作者により貯留部5にスタックされている単シート6が取除かれ、再発行指示が為された場合、ステップS15へ移行し、ステップS15にて、前記再発行指示に基づいて、カウンタ29にて計測された印字動作回数cをクリアし、ステップS8へ移行し、単シート6の発行動作を再開する。
なお、再発行指示は、入力部32等、任意のスイッチにて行われるものとする。
【0034】
かくして、本発明第1の実施の形態によれば、プリンタ100は、制御部10にて、プリンタ本体20外部に配設される貯留部5における、単シート6のスタック可能枚数の上限値c1を設定し、単シート6の排出枚数としての、帯状シート1に対する印字動作回数cをカウントするカウンタ29を設け、印字動作回数cが前記スタック可能枚数の上限値c1に到達したとき、スタックフルとして印字動作及び搬送動作を停止するよう制御する構成としたので、貯留部5に簡易的な箱やセンサを有さないスタッカを使用した場合においても、紙詰まりのない安定した搬送印字ができる。
【0035】
また、貯留部5における単シート6のスタック可能枚数の上限値c1を入力部32より任意に設定変更可能とする構成としたので、変更されたシート種類に最適のスタック可能枚数の上限値c1を設定できる。
【0036】
さらに、センサを有する高価なスタッカを必要とせずとも、スタックフルが検知できる為、ネットワーク環境で複数のプリンタを使用する場合においても、価格高騰を防ぐことができる。
【0037】
なお、本発明第1の実施の形態において、図3に基づいて説明したプリンタ100の印字制御に関して、帯状シート1の交換を検知し、プリンタ100操作者の指示に基づいて、スタック可能枚数の上限値c1は、入力部32より任意に入力され設定される構成としたが、スタック可能枚数の上限値c1を設定せず、印字動作及び搬送動作を開始したのち、プリンタ100操作者の停止指示によって、それまでカウントした印字動作回数cをスタック可能枚数の上限値c1として設定することもできる。
【0038】
例えば、図4は、本発明第2の実施の形態におけるプリンタ100の印字制御を示すフローチャート図である。
なお、本発明第2の実施の形態の説明に当って、前記本発明第1の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0039】
図4において本発明第1の実施の形態と同様にして、ステップS1乃至ステップS3の所定の制御を行い、ステップS3で、プリンタ100操作者より予め設定されている前記スタック可能枚数の上限値c1のクリア指示が為された場合、ステップS4へ移行し、予め設定されているスタック可能枚数の上限値c1をクリアする。そして、スタック可能枚数の上限値を設定せず、ステップS6へ移行する。
【0040】
ステップS6乃至ステップS11で、本発明第1の実施の形態と同様にして、所定の制御を行い、ステップS11で、所定発行枚数n枚の単シート6が発行されていないと判定された場合、ステップS21に移行する。
【0041】
ステップS21で、スタック可能枚数の上限値c1が設定されているかどうか判定し、その結果、スタック可能枚数の上限値c1が設定されていると判定された場合、ステップS12乃至ステップS15で、本発明第1の実施の形態と同様にして、所定の制御を行う。
一方、スタック可能枚数の上限値c1が設定されていないと判定された場合、ステップS22へ移行する。
【0042】
ステップS22で、プリンタ20操作者により入力部32等からの停止指示が為されたかどうか判定し、その結果、停止指示が為されていないと判定された場合、ステップS8へ移行し単シート6の発行動作を継続する。一方、停止指示が為されたと判定された場合、ステップS23へ移行する。
【0043】
ステップS23で、印字制御部27にて印字ヘッド11を制御して、印字動作を停止し、モータ制御部25にてステッピングモータ18を制御して、帯状シート1の搬送を停止し、ステップS24へ移行する。
【0044】
ステップS24で、カウンタ29にて停止指示が為されるまでカウントされた印字動作回数cをスタック可能枚数の上限値c1に設定する旨を表示部33に表示する等してプリンタ100操作者に通知し、待機する。
【0045】
プリンタ100操作者によりキャンセル(上限値c1の設定を行わない)指示が為された場合、ステップS8へ移行し、単シート6の発行動作を継続する(No)。
一方、プリンタ100操作者によりスタック可能枚数の上限値c1の設定指示が為された場合、ステップS25へ移行する(Yes)。
ステップS25で、カウンタ29にて停止指示が為されるまでカウントされた印字動作回数cをスタック可能枚数の上限値c1に設定し、ステップS14へ移行する。
なお、プリンタ100操作者によるキャンセル指示及び設定指示は、入力部32等、任意のスイッチにより行われる。
【0046】
ステップS14乃至ステップS15で、本発明第1の実施の形態と同様の所定の制御を行い、ステップS8へ移行し、単シート6の発行動作を再開する。
【0047】
このように構成したプリンタ100によると、スタック可能枚数の上限値c1がプリンタ100操作者の停止指示により、それまでカウントした印字動作回数cに基づいて設定されるので、より精度の高いスタックフル検知が可能となる。
【0048】
なお、本発明第1の実施の形態において、プリンタ100操作者が、入力部32より任意に入力することによって、スタック可能枚数の上限値c1が設定される構成としたが、予めシートの種類及びシート厚さ毎に、スタック可能枚数の上限値c1が設定されたテーブルを制御部10のROM24(フラッシュROM)に記憶しておき、プリンタ100操作者が、該テーブルからシート種及びシート厚さを選択することによって、スタック可能枚数の上限値c1が設定される構成としてもよい。
【0049】
また、本発明の実施の形態において、スタック可能枚数の上限値c1を設定し、印字動作回数cが該スタック可能枚数の上限値c1に到達したとき、印字動作及び搬送動作を停止してスタックフルとする構成としたが、これに限るものでなく、スタック可能枚数の上限値c1に到達する以前にプリンタ100操作者に対する報知を行い、印字動作回数cがスタック可能枚数の上限値c1に到達したときに、印字動作及び搬送動作を停止するスタックニアフルとしてもよい。
【0050】
さらに、本発明の実施の形態において、帯状シート1は、インクリボンによって転写印字する構成としたが、これに限るものではなく、感熱発色層を有する構成としてもよい。
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
本発明に係るプリンタは、制御部にて、プリンタ本体外部に配設される貯留部における単シートのスタック可能枚数の上限値を設定し、貯留部にスタックされる単シートの排出枚数をカウントするカウント手段を設け、カウントされた前記排出枚数が前記スタック可能枚数の上限値に到達したとき、スタックフルとして印字動作及び搬送動作を停止するよう制御する構成としたので、貯留部に簡易的な箱やセンサを有さないスタッカを使用した場合においても、紙詰まりのない安定した搬送印字ができる効果がある。
貯留部における単シートのスタック可能枚数の上限値を任意に設定変更可能とする構成としたので、変更されたシート種類に最適のスタック可能枚数の上限値を設定できる効果がある。
センサを有する高価なスタッカを必要せずとも、スタックフルが検知できる為、ネットワーク環境で複数のプリンタを使用する場合においても、価格高騰を防ぐことができるという経済的効果がある。
スタック可能枚数の上限値を設定せず印字発行を開始し、プリンタ操作者の停止指示により、それまでカウントした単シートの排出枚数をスタック可能枚数の上限値として設定する構成としたので、高精度のスタックフル検知が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のプリンタの概略側面図。
【図2】本発明の実施の形態のプリンタの制御部を示すブロック図。
【図3】本発明第1の実施の形態のプリンタの印字制御を示すフローチャート図。
【図4】本発明第2の実施の形態のプリンタの印字制御を示すフローチャート図。
【符号の説明】
1 帯状シート
2 供給部
3 印字部
4 切断部
5 貯留部
6 単シート
7 供給軸
8 センサ
9 ガイドローラ
10 制御部
11 印字ヘッド
12 プラテンローラ
13 供給リール
14 インクリボン
15 巻取りリール
16 カッタ
17 発行口
18 ステッピングモータ
20 プリンタ本体
100 プリンタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯状のラベルやタグなどのシートに印字を行い、所定長さに切断し装置外へ排出するプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のプリンタは、外部にスタッカと呼ばれるシートの貯留装置が設けられ、プリンタから排出されたシートをこのスタッカに貯留(スタック)しておくものとされている。
ネットワーク環境においては、1台のホストコンピュータと複数のプリンタを接続し、その複数のプリンタに各々異なる種類のシートを装填し、ホストから各プリンタにそれぞれ印字発行指示が為され、その印字発行指示により、各プリンタから各々所定枚数のシートが印字発行され、各スタッカにスタックされる。
プリンタから排出されるシートの枚数が多くなると、スタッカにスタックできる限度を超えた枚数のシートが排出される場合があり、このとき、シートがスタッカから溢れ出す、あるいは、スタッカでスタックされたシートが新たなシートの排出の妨げとなり、紙詰まり等が発生することがある。
従って、プリンタ操作者は、常にプリンタに配設されたスタッカのスタック状況を監視していなければならなかった。
そこで、近年においては、センサを備え、該スタッカに排出されるシートを前記センサにて検知し、その検知信号をプリンタへ出力するセンサ付スタッカが提案されており、プリンタでは、前記スタッカから入力される検知信号に基づいて、スタッカに排出したシート枚数をカウントし、そのシート枚数がスタッカにてスタックできる限度枚数に到達したとき、プリンタの印字発行を停止し、スタッカへのシートの排出を停止して、スタックフルエラーとして紙詰まり等の防止が行われている。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−11792号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のセンサを備えたスタッカの場合、スタックフルとしてプリンタにおける印字発行及びシートの排出を停止するには、スタッカとプリンタとが接続され、且つ、スタッカから入力される検知信号をプリンタ側で認識して各部を制御する必要があるので、接続されるスタッカはプリンタに互換性の有る専用のスタッカでなければならないという問題がある。
また、センサ付スタッカは高価である為、ネットワーク環境で複数のプリンタを使用する場合等、プリンタの台数分のスタッカが必要となり、経済的に大きな負担となるという問題がある。
【0005】
本発明は以上のような従来の問題点に鑑みてなされたもので、センサを備えていない簡易的スタッカ、あるいは受け台や箱等をスタッカとして接続したプリンタにおいても、スタックフルを検知することができるプリンタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載のプリンタは、帯状シートを搬送するプラテンローラと前記帯状シート表面に所定情報の印字を行う印字ヘッドとを備える印字部と、前記印字部にて印字された帯状シートを切断し単シートを形成する切断部と、前記単シートがスタックされる貯留部と、前記所定情報等の各種データを入力する入力部と、前記各部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記貯留部に搬送される前記単シートの排出枚数をカウントするカウント手段と、前記貯留部における前記単シートのスタック可能枚数の上限値を設定するスタックフル設定手段と、前記カウント手段によりカウントされた単シートの排出枚数が前記スタック可能枚数の上限値に到達すると印字動作及び搬送動作を停止するスタックフル停止手段と、を備えてなることを特徴としている。
請求項2に記載のプリンタによれば、前記制御部は、前記帯状シートが交換されたとき、前記入力部より入力される前記スタック可能枚数の上限値のクリア指示に基づいて、予め設定されている前記スタック可能枚数の上限値をクリアするスタックフルクリア手段を備えてなることを特徴としている。
請求項3に記載のプリンタによれば、前記スタックフル設定手段は、前記入力部より前記帯状シートの搬送停止が指示されたとき、前記搬送停止が指示されるまでにカウントした単シートの排出枚数を前記貯留部における前記単シートのスタック可能枚数の上限値として設定することを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0008】
本発明第1の実施の形態によるプリンタ100を図1乃至図3に基づき説明する。
図1は、プリンタ100の概略構造を示す側面図であって、プリンタ100は、主として供給部2と、印字部3と、切断部4と、各部を制御する制御部10と、を有するプリンタ本体20と、貯留部5とで構成される。
【0009】
供給部2は、ロール状に巻回されたラベルやタグ等の帯状シート1を供給軸7にて回転自在に保持し構成される。
【0010】
印字部3は、印字ヘッド11とプラテンローラ12とを有してなり、印字ヘッド11は、プラテンローラ12に対し接離自在に設けられている。プラテンローラ12は、後述するステッピングモータ18により回転駆動し、供給部2から繰り出され、ガイドローラ9を介して印字部3側へ引き出された帯状シート1と、供給リール13から繰り出されたインクリボン14とを印字ヘッド11との間に挟持して切断部4側へ搬送するものであり、前記供給部2から印字部3に至る部位が搬送路として形成される。
印字ヘッド11は、搬送されるインクリボン14のインクを熱により溶解させて帯状シート1にインクを転写して印字する。印字後の帯状シート1は切断部4へ搬送され、また印字後のインクリボン14は、巻取りリール15に巻き取られる。
【0011】
帯状シート1の供給部2と印字部3との間における搬送路には、センサ8が設けられており、センサ8は、光学式反射型センサであって、帯状シート1の裏面に所定の間隔で付されたマーク(図示せず)を反射率の相違より検知し、検知信号を制御部10へ出力する。
【0012】
切断部4は、可動刃と固定刃からなるカッタ16を備え、搬送されてきた帯状シート1を所定の位置で幅方向に切断し、単シート6を形成するようになされている。印字され切断された単シート6は、発行口17からプリンタ本体20外部へ排出される。
【0013】
プリンタ本体20外部には、スタッカ、あるいは簡易的な箱等の貯留部5が配設され、発行口17から排出された単シート6がスタックされる。
制御部10は、プログラムにしたがって、上述の各部を制御する。
【0014】
図2は、プリンタ本体20の制御部10の構成を示すブロック図である。
図2において、制御部10は、主としてCPU21と、ROM23と、RAM24と、モータ制御部25と、センサ制御部26と、印字制御部27と、カッタ制御部28と、カウンタ29と、外部インタフェース30と、インタフェース31とを備え、前記各部はバス22を介して接続され構成される。
【0015】
CPU21は、ROM23に記憶されている制御プログラムに従って動作し、各部を制御する。
RAM24には、各種データが一時的に記憶される。
モータ制御部25は、ステッピングモータ18を駆動させることにより、プラテンローラ12を回転させ、帯状シート1を搬送させる。
【0016】
センサ制御部26は、センサ8からの検知信号を入力すると共に、この検知信号に基づき、CPU21を介してその他の各種駆動部を制御する。
【0017】
印字制御部27は、帯状シート1に印字する印字データに対応する制御信号を生成し、印字ヘッド11に供給して印字動作させる。
カッタ制御部28は、カッタ16を動作させて搬送される帯状シート1を所定の位置で幅方向に切断させ、単シート6を形成するようになされている。
【0018】
カウンタ29は、貯留部2に搬送される前記単シート6の排出枚数としての、帯状シート1に対する印字動作回数をカウントするカウント手段と、後述するスタックフル手段としての機能を有している。
【0019】
外部インタフェース30は、外部に接続されたホストコンピュータ(以下、単にホストという)19との間で各種データの送受信を行うことが出来るようになされている。
さらに、各種データを入力する入力部32と、該入力部32より入力されたデータや各種情報を表示する為の表示部33とがインタフェース31を介して接続される。
【0020】
図3は、上記構成のプリンタ100の印字制御を示すフローチャート図である。
プリンタ100は、ステップS1で、各部の動作確認を行った後、帯状シート1の搬送路に設けられたセンサ8によって、帯状シート1の位置検知等のイニシャライズを行う。
【0021】
ステップS2で、供給部2における帯状シート1が交換されたかどうか判定し、その結果、供給部2における帯状シート1が交換されたと判定された場合、ステップS3へ移行する。一方、帯状シート1が交換されていないと判定された場合、ステップS6へ移行する。
なお、帯状シート1の交換を検知する方法としては、印字ヘッド11のプラテンローラ12に対する開動作を検知することにより行われるものとする。
また、貯留部5における単シート6のスタック可能枚数の上限値c1が、予め設定されている。
【0022】
ステップS2で、供給部2における帯状シート1が交換されたと判定された場合について説明する。
ステップS3で、プリンタ100操作者から前記スタック可能枚数の上限値c1をクリアするかどうかの旨を表示部33に表示する等して、プリンタ100操作者への通知を行い、待機する。その結果、プリンタ100操作者からクリア指示が為された場合、ステップS4へ移行する。一方、プリンタ100操作者から前記スタック可能枚数の上限値c1のクリアを行わない指示が為された場合、ステップS6へ移行する。
【0023】
ステップS4で、予め設定されている前記スタック可能枚数の上限値c1をクリアする。
ステップS5で、新たに、貯留部5における単シート6のスタック可能枚数の上限値c1を入力部32より任意に入力する。
すなわち、スタック可能枚数の上限値c1は、シート厚さ、及びシートのカール等、シート種類によって異なる為、使用するシート種に適した値を設定する。
スタック可能枚数の上限値c1を設定後、ステップS6へ移行する。
【0024】
ステップS6で、制御部10において、印字部3による帯状シート1に対する印字動作回数cをカウントするカウンタ29をセットする。ただし、入力部32等からカウンタクリアが指示されない間は、前発行動作にてカウントされた値は継続されるものとする。
【0025】
ステップS7で、印字するデータ及び発行枚数nが、外部インタフェース30に接続されたホスト19、或いは入力部32より入力されたかどうか判定し、その結果、入力されていないと判定された場合、ステップS7の制御を繰り返し行う。一方、印字するデータ及び発行枚数nが入力されたと判定された場合、ステップS8へ移行する。
【0026】
ステップS8で、プラテンローラ12を回転駆動して帯状シート1を供給部2より繰り出し、ガイドローラ9を介して印字部3側へ搬送するとともに、インクリボン14を供給リール13から繰り出し、印字部3にて印字ヘッド11に通電してインクリボン13のインクを溶解し、帯状シート1に対して所定の印字を行う。
【0027】
ステップS9で、帯状シート1は、切断部4にて、所定の位置で幅方向に切断され、単シート6が形成される。形成された単シート6は、プリンタ本体20の発行口17より排出され、貯留部5にてスタックされる。
【0028】
ステップS10で、制御部10のカウンタ29において、1回の印字動作毎に発行枚数nと、貯留部5に搬送される単シート6の排出枚数としての、帯状シート1に対する印字動作回数cとをカウントする(n←n−1,c←c+1)。
【0029】
ステップS11で、所定発行枚数n枚の単シート6が発行されたかどうか判定する(n=0)。
所定発行枚数n枚の単シート6が発行されていないと判定された場合、ステップS12へ移行し、一方、所定発行枚数n枚の単シート6が発行されたと判定された場合、発行動作を終了する。
【0030】
ステップS11で、所定発行枚数n枚の単シート6が発行されていないと判定された場合について説明する。
【0031】
ステップS12で、カウンタ29にて計測された印字動作回数cと、スタック可能枚数の上限値c1との比較を行う(c:c1)。
印字動作回数cが、スタック可能枚数の上限値c1に到達していないと判定された場合、ステップS8へ移行し、プラテンローラ12を回転駆動して、単シート6の発行動作を継続する(c<c1)。
印字動作回数cが、スタック可能枚数の上限値c1に到達したと判定された場合、ステップS13へ移行する(c=c1)。
【0032】
ステップS13で、印字制御部27にて印字ヘッド11を制御して、印字動作を停止し、モータ制御部25にてステッピングモータ18を制御して、帯状シート1の搬送を停止し、スタックフルとして、ブザー等の警報音や音声メッセージによる報知、或いは表示部33にスタックフルの表示、ランプの点灯等の可視表示による報知など、周知の方法によりプリンタ100操作者に通知する。
【0033】
ステップS14で、プリンタ100操作者により、入力部32等の入力手段によって、再発行指示が為されたかどうか判定する。プリンタ100操作者により再発行指示が為されるまで、ステップS13及びステップS14の制御を繰り返し行い、プリンタ100操作者により貯留部5にスタックされている単シート6が取除かれ、再発行指示が為された場合、ステップS15へ移行し、ステップS15にて、前記再発行指示に基づいて、カウンタ29にて計測された印字動作回数cをクリアし、ステップS8へ移行し、単シート6の発行動作を再開する。
なお、再発行指示は、入力部32等、任意のスイッチにて行われるものとする。
【0034】
かくして、本発明第1の実施の形態によれば、プリンタ100は、制御部10にて、プリンタ本体20外部に配設される貯留部5における、単シート6のスタック可能枚数の上限値c1を設定し、単シート6の排出枚数としての、帯状シート1に対する印字動作回数cをカウントするカウンタ29を設け、印字動作回数cが前記スタック可能枚数の上限値c1に到達したとき、スタックフルとして印字動作及び搬送動作を停止するよう制御する構成としたので、貯留部5に簡易的な箱やセンサを有さないスタッカを使用した場合においても、紙詰まりのない安定した搬送印字ができる。
【0035】
また、貯留部5における単シート6のスタック可能枚数の上限値c1を入力部32より任意に設定変更可能とする構成としたので、変更されたシート種類に最適のスタック可能枚数の上限値c1を設定できる。
【0036】
さらに、センサを有する高価なスタッカを必要とせずとも、スタックフルが検知できる為、ネットワーク環境で複数のプリンタを使用する場合においても、価格高騰を防ぐことができる。
【0037】
なお、本発明第1の実施の形態において、図3に基づいて説明したプリンタ100の印字制御に関して、帯状シート1の交換を検知し、プリンタ100操作者の指示に基づいて、スタック可能枚数の上限値c1は、入力部32より任意に入力され設定される構成としたが、スタック可能枚数の上限値c1を設定せず、印字動作及び搬送動作を開始したのち、プリンタ100操作者の停止指示によって、それまでカウントした印字動作回数cをスタック可能枚数の上限値c1として設定することもできる。
【0038】
例えば、図4は、本発明第2の実施の形態におけるプリンタ100の印字制御を示すフローチャート図である。
なお、本発明第2の実施の形態の説明に当って、前記本発明第1の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0039】
図4において本発明第1の実施の形態と同様にして、ステップS1乃至ステップS3の所定の制御を行い、ステップS3で、プリンタ100操作者より予め設定されている前記スタック可能枚数の上限値c1のクリア指示が為された場合、ステップS4へ移行し、予め設定されているスタック可能枚数の上限値c1をクリアする。そして、スタック可能枚数の上限値を設定せず、ステップS6へ移行する。
【0040】
ステップS6乃至ステップS11で、本発明第1の実施の形態と同様にして、所定の制御を行い、ステップS11で、所定発行枚数n枚の単シート6が発行されていないと判定された場合、ステップS21に移行する。
【0041】
ステップS21で、スタック可能枚数の上限値c1が設定されているかどうか判定し、その結果、スタック可能枚数の上限値c1が設定されていると判定された場合、ステップS12乃至ステップS15で、本発明第1の実施の形態と同様にして、所定の制御を行う。
一方、スタック可能枚数の上限値c1が設定されていないと判定された場合、ステップS22へ移行する。
【0042】
ステップS22で、プリンタ20操作者により入力部32等からの停止指示が為されたかどうか判定し、その結果、停止指示が為されていないと判定された場合、ステップS8へ移行し単シート6の発行動作を継続する。一方、停止指示が為されたと判定された場合、ステップS23へ移行する。
【0043】
ステップS23で、印字制御部27にて印字ヘッド11を制御して、印字動作を停止し、モータ制御部25にてステッピングモータ18を制御して、帯状シート1の搬送を停止し、ステップS24へ移行する。
【0044】
ステップS24で、カウンタ29にて停止指示が為されるまでカウントされた印字動作回数cをスタック可能枚数の上限値c1に設定する旨を表示部33に表示する等してプリンタ100操作者に通知し、待機する。
【0045】
プリンタ100操作者によりキャンセル(上限値c1の設定を行わない)指示が為された場合、ステップS8へ移行し、単シート6の発行動作を継続する(No)。
一方、プリンタ100操作者によりスタック可能枚数の上限値c1の設定指示が為された場合、ステップS25へ移行する(Yes)。
ステップS25で、カウンタ29にて停止指示が為されるまでカウントされた印字動作回数cをスタック可能枚数の上限値c1に設定し、ステップS14へ移行する。
なお、プリンタ100操作者によるキャンセル指示及び設定指示は、入力部32等、任意のスイッチにより行われる。
【0046】
ステップS14乃至ステップS15で、本発明第1の実施の形態と同様の所定の制御を行い、ステップS8へ移行し、単シート6の発行動作を再開する。
【0047】
このように構成したプリンタ100によると、スタック可能枚数の上限値c1がプリンタ100操作者の停止指示により、それまでカウントした印字動作回数cに基づいて設定されるので、より精度の高いスタックフル検知が可能となる。
【0048】
なお、本発明第1の実施の形態において、プリンタ100操作者が、入力部32より任意に入力することによって、スタック可能枚数の上限値c1が設定される構成としたが、予めシートの種類及びシート厚さ毎に、スタック可能枚数の上限値c1が設定されたテーブルを制御部10のROM24(フラッシュROM)に記憶しておき、プリンタ100操作者が、該テーブルからシート種及びシート厚さを選択することによって、スタック可能枚数の上限値c1が設定される構成としてもよい。
【0049】
また、本発明の実施の形態において、スタック可能枚数の上限値c1を設定し、印字動作回数cが該スタック可能枚数の上限値c1に到達したとき、印字動作及び搬送動作を停止してスタックフルとする構成としたが、これに限るものでなく、スタック可能枚数の上限値c1に到達する以前にプリンタ100操作者に対する報知を行い、印字動作回数cがスタック可能枚数の上限値c1に到達したときに、印字動作及び搬送動作を停止するスタックニアフルとしてもよい。
【0050】
さらに、本発明の実施の形態において、帯状シート1は、インクリボンによって転写印字する構成としたが、これに限るものではなく、感熱発色層を有する構成としてもよい。
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
本発明に係るプリンタは、制御部にて、プリンタ本体外部に配設される貯留部における単シートのスタック可能枚数の上限値を設定し、貯留部にスタックされる単シートの排出枚数をカウントするカウント手段を設け、カウントされた前記排出枚数が前記スタック可能枚数の上限値に到達したとき、スタックフルとして印字動作及び搬送動作を停止するよう制御する構成としたので、貯留部に簡易的な箱やセンサを有さないスタッカを使用した場合においても、紙詰まりのない安定した搬送印字ができる効果がある。
貯留部における単シートのスタック可能枚数の上限値を任意に設定変更可能とする構成としたので、変更されたシート種類に最適のスタック可能枚数の上限値を設定できる効果がある。
センサを有する高価なスタッカを必要せずとも、スタックフルが検知できる為、ネットワーク環境で複数のプリンタを使用する場合においても、価格高騰を防ぐことができるという経済的効果がある。
スタック可能枚数の上限値を設定せず印字発行を開始し、プリンタ操作者の停止指示により、それまでカウントした単シートの排出枚数をスタック可能枚数の上限値として設定する構成としたので、高精度のスタックフル検知が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のプリンタの概略側面図。
【図2】本発明の実施の形態のプリンタの制御部を示すブロック図。
【図3】本発明第1の実施の形態のプリンタの印字制御を示すフローチャート図。
【図4】本発明第2の実施の形態のプリンタの印字制御を示すフローチャート図。
【符号の説明】
1 帯状シート
2 供給部
3 印字部
4 切断部
5 貯留部
6 単シート
7 供給軸
8 センサ
9 ガイドローラ
10 制御部
11 印字ヘッド
12 プラテンローラ
13 供給リール
14 インクリボン
15 巻取りリール
16 カッタ
17 発行口
18 ステッピングモータ
20 プリンタ本体
100 プリンタ
Claims (3)
- 帯状シートを搬送するプラテンローラと前記帯状シート表面に所定情報の印字を行う印字ヘッドとを備える印字部と、
前記印字部にて印字された帯状シートを切断し単シートを形成する切断部と、
前記単シートがスタックされる貯留部と、
前記所定情報等の各種データを入力する入力部と、
前記各部を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記貯留部に搬送される前記単シートの排出枚数をカウントするカウント手段と、
前記貯留部における前記単シートのスタック可能枚数の上限値を設定するスタックフル設定手段と、
前記カウント手段によりカウントされた単シートの排出枚数が前記スタック可能枚数の上限値に到達すると印字動作及び搬送動作を停止するスタックフル停止手段と、
を備えてなることを特徴とするプリンタ。 - 前記制御部は、前記帯状シートが交換されたとき、前記入力部より入力される前記スタック可能枚数の上限値のクリア指示に基づいて、予め設定されている前記スタック可能枚数の上限値をクリアするスタックフルクリア手段を備えてなることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
- 前記スタックフル設定手段は、前記入力部より前記帯状シートの搬送停止が指示されたとき、前記搬送停止が指示されるまでにカウントした単シートの排出枚数を前記貯留部における前記単シートのスタック可能枚数の上限値として設定することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
Priority Applications (1)
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Publications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007050691A (ja) * | 2005-07-20 | 2007-03-01 | Canon Inc | 印刷システム、ジョブ処理方法、印刷装置、記憶媒体、プログラム |
-
2003
- 2003-03-28 JP JP2003091037A patent/JP2004291602A/ja active Pending
Cited By (2)
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