JP2016040135A - 印字装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、前記ラベル用紙の繋ぎ合せは、ラベル用紙の端部同士を突き合わせ、突き合わせた端部(繋ぎ目)にテープを貼って繋いでいる為、前記繋ぎ目の部分には印字することができない。この繋ぎ目は従来の台紙付きのラベル用紙では、たとえ台紙自体に繋ぎ目があってもその上にラベルが位置するので印字等に影響は無いが、台紙レスラベル用紙の場合、その繋ぎ目が用紙の上に露出するようになるので、該部分では印字ができなく、また、その切断箇所に前記繋ぎ目(繋ぎ代)が位置し、そのまま繋ぎ目(繋ぎ代)を切断すると、前記繋ぎ目はテープが貼られて二層、三層構造等になっているため、当該箇所の切断には繋ぎ目以外の箇所の切断に比べて切断手段(カッター)に過大な負荷(抵抗)が作用すると共に、テープの粘着材(糊)が切断手段に付着する。したがって、前記繋ぎ目部分は切り捨てなければならない。
紙長さ中に前記繋ぎ目が入らないと判断された場合には、前記印字手段による前記連続用紙への印字動作を継続して前記特定された用紙長における残りの用紙長さを発行するように制御し、前記残りの用紙長さ中に前記繋ぎ目が入ると判断された場合には、前記印字手段による当該連続用紙への印字動作を停止して前記特定された用紙長分の用紙を排出するように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、切断手段は、2枚の刃体によるせん断作用で用紙を切断するタイプ、或いは、回転刃で用紙を切断するタイプ等、切断刃の形状、切断の方法は問わない。
前記検知手段は、用紙の繋ぎ目を検知できるものであればよく、形態、方式等は問わない。その検知手段としては、例えば、投光器と受光器からなる光学センサで、受光器の受光レベルの変化で用紙の繋ぎ目を検知するものが挙げられる。
前記用紙長特定手段は、例えば、ラベルが発行される商品の商品情報が商品ファイル等から読み出されることで、該商品ファイルに設定された商品情報、ラベルフォーマット情報等に基づいて印字発行するラベルの長さが特定されてもよい。また、ラベルフォーマットに設定される各フォーマットには、各印字項目の印字領域の位置と領域の大きさが設定されており、例えば、その印字領域に対して印字される印字量が少ない場合、ラベル発行方向に印字領域を詰めて印字をし、その印字領域が詰められた分だけラベル長が演算され、特定されるようにしてもよい。
また、前記長尺帯状の連続用紙は、印字面と反対側の面に粘着層を有した貼付タイプの用紙(例えば、台紙レスラベルロール)に限らず、印字面と反対側の面に粘着層を備えない非貼付タイプの用紙(例えば、レシート用のロール紙)の何れでもよく、該連続用紙は印字方式に応じて適宜選択される。前記連続用紙の形態は、ロール状に巻かれたロール紙に形態に限らず、長尺の用紙が九十九折り状に折り畳まれて収容されており、発行の度に引き出される形態でもよい。
また、本発明で言う前記「残りの用紙長さ」とは、用紙の繋ぎ目が検知されたタイミングが、用紙への印字開始前であれば発行する用紙の全長を意味し、用紙への印字途中であれば発行予定の用紙長さから既に発行(印字)された長さ分を減算した残りの用紙長さの両方を意味する。
上記構成により、連続用紙の繋ぎ目が検知された場合でも、当該用紙長の発行継続をすると決定された場合には継続して枚葉状の用紙を発行するので、用紙を無駄にすることがなくなる。また、繋ぎ目を排出すると決定された場合には、繋ぎ目を含み、該使用できない用紙長が発行されることを防ぐことができる。そして、その何れの場合でも用紙の繋ぎ目を回避して切断する為、切断手段が繋ぎ目を切断することで刃先に過大な負荷が作用し、損傷するのを防止できる。
前記印字動作中に用紙の繋ぎ目が検知された時の、当該印字中の用紙の残り用紙長さは、例えば、用紙長特定手段で特定された用紙長と、印字手段における用紙の搬送速度、及び前記印字手段と検知手段間の距離、印字開始から繋ぎ目検知までの時間(ステップ数)などにより算出することができる。あるいは、用紙の搬送を例えばステッピングモータで実行する場合には、用紙長が特定された際に該用紙長分の搬送に必要なパルス数が算出され、それに対し駆動開始から繋ぎ目が検知されるまでに出力されたパルス数を比較して、残りの用紙長を算出するようにしてもよい。
それにより、印字の途中であっても、現在印字中の用紙の残りの用紙(印字)長さと、印字手段と検知手段間の距離との比較で、印字続行(用紙の印字発行)又は印字中止を判断するため、用紙の無駄を少なくすることができると共に、切断排出する用紙へ無駄に印字するのを防止できる。
特に、小型の印字装置の場合は、前記印字手段と検知手段との距離が短く、一旦、繋ぎ目が検知され残りの用紙長分を発行すると判断された際、次の用紙発行では印字領域が繋ぎ目にかかる可能性が高いので、特定された用紙長の用紙が発行された後、続けて、繋ぎ目が装置から排出するように制御することで、次の用紙発行時に、特別な操作なく繋ぎ目のない正しい用紙を発行することが可能になる。
また、前記印字装置には、正常に印字が行なわれた用紙の発行枚数をカウントするカウンタを備えることで、同じ印字内容の用紙を複数枚発行する場合、用紙発行中に繋ぎ目が検知されても、必要枚数を間違いなく印字発行することができる。
また、前記連続用紙を台紙レスラベル用紙としてもよい。通常の台紙付きラベル用紙では、台紙が繋がれることも有り得るが、該台紙付きの場合は、その上にラベルが貼付されるので、印字に影響を与えないが、台紙レスラベル用紙の場合は該用紙の繋ぎ目上にテープ等が貼付されるので、印字に影響が生じる。しかし、本発明のように、発行中の残りの用紙長に該繋ぎ目が入るか否かを判断し、入らないと判断された場合には、前記特定された用紙長における残りの用紙長さを発行し、入ると判断された場合には、繋ぎ目を含む用紙を排出することで、使用できないラベルは発行せず、しかも無駄なラベルも発行しないようにすることができる。
図1は、印字用の連続用紙として台紙レスラベルロールを使用する印字装置の機構を示す概略図である。図1において、1はロール紙装着部、2は該ロール紙装着部1にセットされた台紙レスラベル用紙2aのラベルロール(ロール紙)で、該ラベルロール2の台紙レスラベル用紙2aを、印字手段3を構成するサーマルヘッド(印字ヘッド)3aとステッピングモータで駆動されるプラテンローラ3bとの間で挟んで前記台紙レスラベル用紙2aを引き出すと共に、前記台紙レスラベル用紙2aの表面(感熱発色面)を加熱して印字し、さらに、前記印字手段3より下流位置には印字後の台紙レスラベル用紙2aを所定長さの枚葉状に切断する切断手段4が配置され、前記印字手段3より上流側の台紙レスラベル用紙2aの搬送経路には前記ラベルロール2から引き出される台紙レスラベル用紙2aの繋ぎ目6を検知する検知手段5が配置されている。
フラッシュメモリ9は、本印字装置の制御プログラムや、制御用データ等を記憶する読み出し専用メモリである。
RAM10は、一時的にデータを呼び出して処理する為のワークエリアがあり、その中には、印字データをドットデータに展開するドット展開エリア、ラベルフォーマットファイルから1つのフォーマットデータを呼び出して記憶する呼出フォーマットエリア、商品データを呼び出して記憶する呼出商品エリア等がある。
表示部12は、各種のメニュー画面やデータを表示する液晶ディスプレイである。
通信部13は、ホストコンピュータと通信を行い、データの授受を行う。
印字発行部15は、本実施例ではロール紙装着部1にセットされたラベルロール(ロール紙)2からラベル用紙2aを引き出し、商品ファイルから選択した商品の商品情報を印字するようになっている。
カッター16は、CPU8の指令に基づいて、印字後の台紙レスラベル用紙2aを切断し、台紙レスラベル(用紙)Lを発行する、或いは繋ぎ目6を含む台紙レスラベル用紙を所定長さ切断する。
検知手段5は、ラベル用紙2aの繋ぎ目6を検知し、その繋ぎ目6を検知した時点での印字途中のラベルの残りの用紙長さX1算出の基準となる。
なお、ラベル用紙2aの搬送は、前記のようにステッピングモータの駆動によるプラテンローラ3bの回転により行われ、発行するラベル長Xが特定されたときに、使用するステッピングモータにより単位パルス毎の進む量が定まっているので、当該ラベル長Xを発行するために該ステッピングモータが回転すべきパルス数が算出される。そして、パルスが出力され、該モータが駆動され始めると同時に、当該ラベル発行で出力したパルス数を累積して記憶しておく。それにより、ラベル発行の途中で、繋ぎ目6が検知された場合には、当該ラベル発行の為に回転すべきパルス数と、現在までのパルス数により、残りの回転すべきパルス数を特定できることにより発行すべきラベル長を算出することができる。
カウンタ17は、正常に印字発行された用紙の枚数をカウントするもので、前記検知手段5が用紙の繋ぎ目6を検知した場合、その繋ぎ目6を含んで切断される用紙はカウントされないようになっている。
このラベルフォーマットファイルには、印字フォーマットを各種設定でき、フォーマットの種類を特定するラベルフォーマット番号や、ラベル用紙のカット長さを決定するラベル長、更に、印字項目として、商品名、添加物、原材料、値段、バーコード、単位、加工日時、消費期限、店名等があり、それらの印字項目には、それぞれ、印字位置(ラベルの左上を0,0とし、印字範囲の左上端を指す)、用紙移動方向の印字範囲である高さΔX、例えば、行数、用紙幅方向の印字範囲の長さΔY、文字フォントの種類を特定するフォントが設定されている。
この商品ファイルには、品番、品名、値段、バーコード、添加物、ラベルフォーマット番号等の項目が設定されている。尚、各項目で複数行の印字データを設定する場合には、各行の最後に改行コードを入れる。そして、商品ファイル中の品番が特定されることで、使用するラベルフォーマットが特定されるようになる。
(ST1)…ラベルを印字発行する品番(商品)を、操作部11を操作して商品ファイルから選択されてRAM10の所定エリアに記憶されているかが判断される。図4に示す商品ファイルがRAM10に記憶されている場合に、品番0001が選択された時は、商品データとして、品番0001によって特定される商品の商品データを呼び出すことになる。そして、商品ファイルにはラベルフォーマット番号が関連付けて記憶されているので、例えば、ラベルフォーマット番号#1が商品ファイルの特定された品番に設定されている場合は、フォーマット番号#1によって特定されるラベル長データをはじめとする各印字項目の印字領域情報のフォーマットデータが読み出される。YESの場合は(ST2)へ進む。NOの場合は該判断を繰り返す。
(ST2)…操作部11の発行キーが押下されたか否かが判断される。YESの場合は(ST3)へ進む。NOの場合は当該判断を繰り返す。
(ST3)…(ST1)で呼び出したフォーマットに従って、呼び出した商品データの印字データを、ドットデータに展開する、尚、詳細は図6で説明する。呼び出されたラベルフォーマットエリアのラベル長データと、後述の図6のステップS28で用紙搬送方向の印字位置を上方に詰める場合は、その詰める行数分減算され、ラベル長Xが算出される。つまり、基準のラベル長は(ST1)で読み出され、一文字分の文字の高さは予め決められており、また、印字の排出方向における文字と文字との行間の長さも予め定められているので、前記詰めた行数の長さを算出することで、発行するラベル長Xを算出することができる。
(ST5)…(ST11)で記憶される台紙レスラベル用紙の繋ぎ目6までの距離Yの記憶があるか判断される。特に1回目は、ラベル発行の1回目は前記距離Yの記憶はない。従って、1回目は距離Yの記憶がない(NO)ため、(ST6)に進む。また、直前のラベル発行で繋ぎ目6が検知されており、距離Yが記憶されている場合(YES)は、(ST19)へ進む。
(ST6)…前記選択した商品のラベルを印字するラベル用紙2aに繋ぎ目6があるか否かが検知手段5で判断され、繋ぎ目6を検知した場合(YES)は(ST7)に進み、繋ぎ目6を検知しない場合(NO)は(ST8)に進む。つまり、ここでは発行キーが押下された直後に繋ぎ目が検知されたか否かが判断されることになる。そして、図7(a)は発行キーが押された直後の状態を示すが、その時繋ぎ目6は検知手段5の下に位置しない状態を示す。また、繋ぎ目6の検知は、具体的には、検知手段5による受光レベルの変化により判断される。
(ST7)…前記(ST6)でYESの場合、前記(ST3)で特定されたラベル長Xが、基準長さL1(本装置の切断手段4と検知手段5間の距離)より短いか否かが判断され、ラベル長Xが短いX<L1場合(YES)は(ST8)に進み、ラベル長Xが長いX>L1場合(NO)は(ST15)に進む(図8(a)参照)。前記基準長さL1(切断手段4と検知手段5間の距離)は、本装置の設計時点で既知であり、不変の距離(一定)である(例えば、図7(a)参照)。
(ST8)…CPU8は印字制御部により、(ST3)で展開したドットデータに基づいて、サーマルヘッド3aとプラテンローラ3bとを制御し、台紙レスラベル用紙2aに印字し、ラベル発行を開始する。
(ST9)…ラベル発行(印字)開始後、つまり、ラベル発行の途中に、当該台紙レスラベル用紙2aに繋ぎ目6があるか否かが検知手段5により検知され、繋ぎ目6を検知した信号を得たと判断された場合(YES)は(ST10)に進み、繋ぎ目6を検知しないと判断された場合(NO)は(ST18)に進む。繋ぎ目6の検知は(ST5)と同様、検知手段5によって行われる。そして、図7(b)は、(ST9)で(YES)の場合を示し、図7(a)から所定量用紙が搬送され、ラベル長Xに対し、残りのラベル長X1の時に、繋ぎ目6が検知手段5により検知された状態を示す。
(ST11)…前記残りのラベル長さX1を印字完了した時点での、台紙レスラベル用紙の繋ぎ目6までの距離Yを算出(L2−X1)し、その算出した距離YをRAM10に記憶する。これにより、検知手段5を通過した繋ぎ目6の位置が把握されているので、次のラベル発行の際に、正しい繋ぎ目6の位置に基づき次のラベルを発行するか否かを判断することが可能になる。
(ST12)…現在印字中のラベル発行を継続する。
(ST13)…前記残りのラベル長さX1の印字を完了して、ラベル発行を終了する。
(ST14)…ラベル発行を完了した台紙レスラベル用紙(ラベル長:X)を切断手段4によって切断し、台紙レスラベルLが発行される。発行された台紙レスラベルLの枚数はカウンタ17でカウントされる(図7(c)は、ラベル長Xが発行された際の図であり、X‘は次発行のラベル長を意味する。)。
(ST15)…前記(ST7)でラベル長Xが基準長さL1より長い場合、台紙レスラベル用紙2aを、基準長さL1の長さだけ非印字で搬送し、切断手段4で切断する。切断後、前記(ST8)で印字動作を開始する(図8(a)、(b)参照)。つまり、この場合は、ラベル発行操作をした直後に繋ぎ目6が検知され、そのときに発行しようとするラベル長Xが基準長さL1よりも長いので、このままラベルへの印字発行を開始しても、そのラベル内に繋ぎ目6が入ってしまうので、用紙の発行印字を開始せずに、少なくとも基準長さL1と繋ぎ目6の長さL3の距離分だけ、プラテンローラ3bを駆動し、ロール紙2を搬送させる。なお、基準長さL1と繋ぎ目6の長さL3の距離分に更に、僅かな距離を加算した距離分、用紙を搬送するようにしてもよい。これにより、確実に繋ぎ目6を装置から排出してカットすることができるようになる。
(ST17)…切断手段4で、発行された用紙2aが切断される。そして、(ST15)、(ST16)いずれの場合でも、繋ぎ目6が検知されて、その繋ぎ目6を含むラベルが排出され、ラベル長Xのラベルは発行されていないので、(ST4)へ戻り、先に呼び出され、RAM10の所定エリアに一時記憶されている商品ファイルの商品データやフォーマットデータや(ST3)で特定されたラベル長に基づき印字発行指示がされる。
(ST18)…前記(ST3)で特定されたラベル長の用紙が発行されたか否かを判断する。発行された場合(YES)は(ST13)へ進み、発行されていない場合(NO)は(ST9)へ戻る。つまり、(ST9)で(NO)の場合、ラベル発行が確認されるまで(ST9)と(ST18)の間で判断が繰り返される。
(ST19)…直前のラベル発行にて、(ST10)で(YES)と判断された場合は、(ST11)で距離Yの記憶があるので、図7(c)に示すように、繋ぎ目6が検知手段5から搬送方向下流へ移動し、切断手段4から距離Yの位置に位置することになる。そして、次に発行のラベル長X’が、記憶された前記距離Yより短いか否かが判断され、ラベル長X’が短い場合(X’<Y)(YES)は(ST20)に進み、ラベル長(X’)が長い場合(X’>Y)(NO)は(ST26)に進む。
(ST20)…ラベル長X’と距離Yとの差Z、即ち(Y−X’)を記憶する。
(ST21)…ラベル長X’の発行(印字)を開始する。
(ST22)…ラベル長X’の発行(印字)を終了する。
(ST24)…少なくとも、前記(ST20)で記憶した差Zに、繋ぎ代L3の長さを加算した長さ(Z+L3)分、台紙レスラベル用紙2aを非印字で搬送し、繋ぎ目6部分を切断手段4より下流側に移動し、繋ぎ目6を装置から排出させる。なお、この場合、(Z+L3)に更に僅かの距離αを加えた長さを搬送するようにしてもよい。
(ST25)…切断手段4を作動して台紙レスラベル用紙2aから繋ぎ目6部分を切断排除して、ラベル発行を終了する。また、RAM10に、前記(ST11)で記憶した距離Y、及び(ST20)で記憶した距離Zの各データをクリアする。
(ST26)…前記(ST19)の判断で、次に発行するラベル長X’が距離Yより長い場合(X’>Y)、前記距離Yに繋ぎ代L3を加算した距離(Y+L3)だけ、台紙レスラベル用紙2aを非印字で搬送し、繋ぎ目6を切断手段4より下流側に移動させる(図10(a)参照)。なお、この場合、(Z+L3)に更に僅かの距離αを加えた長さを搬送するようにしてもよい。
(ST27)…切断手段4を作動して台紙レスラベル用紙2aから繋ぎ目6部分を切断排除する(図10(b)参照)。そして、切断手段4より下流側の繋ぎ目6を含む台紙レスラベル用紙2aを切断後、ラベルロールに繋がる台紙レスラベル用紙2aの先端は印字ヘッドの下流近傍位置まで引き戻され、ラベル発行の待機状態になる。また、前記(ST12)でRAM10に記憶した距離Yのデータをクリアする。
(ST28)…ラベル長X’のラベル発行(印字)を開始し、前記(ST13)に進む。
具体的には(ST2)での発行キー押下前に、同じラベルを複数毎発行するときは、その発行する枚数を操作部の数字キーにより入力し、RAM10の所定位置に記憶する。そして、(ST7)、(ST10)、(ST19)で、(NO)と判断されたときに、排出フラグ「1」が立つよう制御する。(YES)の場合は排出フラグ「0」のまま。そして、(ST14)、(ST17)、(ST23)、(ST25)、(ST27)で切断される際に、排出フラグ「1」立っているか否かを判断するようにする。排出フラグが「1」の場合は、印字せずに用紙が搬送されたと判断できるので、ラベル発行カウンタのカウント値を、「1」加算しないよう制御する。
一方、(ST14)、(ST17)、(ST23)、(ST25)、(ST27)で切断される際に、排出フラグが「1」でなく「0」の場合は、ラベル発行を継続したと判断でき、ラベル発行カウンタのカウント値を「1」加算するよう制御する。なお、排出フラグは、次のラベル発行の為に、新たな品番が呼び出された(ST1)、あるいは、発行キーが押下された(ST2)、あるいは、同一ラベルを複数毎発行する場合には、次の印字発行指示(ST4)がされると、排出フラグは「1」から「0」に戻るよう制御される。
つまり、繋ぎ目6部分を含む用紙の排出でなく、正しい用紙の発行のみカウンタ値を加算し、前記操作部の数字キーにより入力され、RAM10の所定位置に記憶された数字になるまで用紙発行を繰り返すことで、正しい枚数のラベルを発行することができる。
また、例えば(ST7)で、判断結果が(NO)の場合、繋ぎ目6が検知されて、ラベルの発行がされずに、該繋ぎ目6が排出される場合、前記のように排出フラグ「1」が立つように制御されるが、この場合、(ST3)で特定されたラベル長のラベルは発行されない。したがって、繋ぎ目6が排出され、カットされた際に排出フラグが「1」か否かを判断し、「1」の場合は、続けて(ST3)で特定されたラベル長のラベルが発行されるようにしてもよい。つまり、発行キー等を再度押すことなく、特定されたラベル長のラベルを発行するようにしてもよい。
(ST31)…先ず、図5の(ST1)で呼び出したラベルフォーマットデータの中で、判断処理((ST32)〜(ST35)の各判断処理のうち少なくとも(ST32)の判断処理)がされていない、用紙搬送方向に対して最も上流側の印字項目を検索する。例えば、上記判断処理の初回であれば、最も上流側の印字項目は「品名」となる。
(ST32)…(ST31)で検索した印字項目が「品名」であるか否かを判断する。判断結果が「品名」でない(NO)の場合は(ST33)に進む。
(ST33)…印字項目が「添加物」であるか否かを判断する。判断結果が「添加物」でない(NO)の場合には(ST34)に進む。
(ST34)…印字項目が「原材料」であるか否かを判断する。判断結果が「原材料」でない(NO)の場合には(ST35)に進む。
(ST35)…印字項目が「メッセージ」であるか否かを判断する。
尚、(ST32)〜(ST35)において判断する「品名」、「添加物」、「原材料」、「メッセージ」の各印字項目は、それぞれの印字データ量に応じて、用紙搬送方向の印字範囲(高さ)を変化させる印字項目として予め定めたものである。より詳細には、上記各印字項目は、用紙搬送方向の印字範囲(例えば行数)に対し、用紙搬送方向の印字データ量(例えば行数)が少ない場合に、当該印字範囲を小さく(短く)させる印字項目として予め定めたものである。
つまり、(ST37)では、印字項目が用紙搬送方向に並列に配置されているようなフォーマットデータがST1で呼び出された場合に、当該並列に配置された一の印字項目について満たさない部分(余裕の高さ部分)があったときに、当該フォーマットデータにおいて、当該並列に配置された他の印字項目の印字データが当該満たさない部分に印字されることになっているかどうかを判断する。
(ST40)…(ST31)で検索した印字項目について、呼び出した商品データエリアの同じ項目の商品データを、その印字範囲の左上詰めで、ドット展開エリアにドットデータに変換して書き込む。この際、呼び出したフォーマットエリアのフォーマットデータの位置、フォントデータに基づいて行う。そして、図5のメインルーチンに戻る。
そして、前記ラベル用紙の切断は前記繋ぎ目6を避けて切断できる為、切断抵抗(負荷)が大きくなる繋ぎ目6部分を前記切断手段が切断することはなく、従って切断手段4の切れ味を長期に亘って維持することができる。
また、前記検知手段を切断手段より上流側で、且つ印字手段より上流側に配置したことで、切断排出する用紙に無駄に印字するのを防止することができる。
また、図11(a)、(b)図の場合、残りの用紙長さと比較する所定部材間距離は印字手段3と検知手段5との距離となる。
(1)実施の形態では、台紙レスラベル用紙を用いたラベルプリンタの例に付いて説明したが、これに限定されず、印字面と反対側の面が粘着性を帯びていないロール紙(例えば、レシート用紙)を用いるレシートプリンタでもよい。
(2)実施の形態では、用紙の繋ぎ目を検知する検知手段として投光器と受光器からなる光学センサを例に挙げて説明したが、これに限定されず、例えば、テープが貼付されることで生じる段差を検出するギャップセンサ等、その形態は問わない。
(3)実施の形態では、説明を分かりやすくする為に切断手段4で切断されたロール紙側の切断端部は、該切断手段で切断された位置にあり、次の印字はその位置から搬送されて印字されるようにしているが、実際の印字では用紙の先端を印字手段3側に所定量(一定量)戻して印字動作を行うようになっている。
(4)実施の形態では、切断手段より上流側に配置する検知手段を、切断手段より上流側に配置した印字手段より上流側に配置した例について説明したが、これに限定されず、例えば、切断手段より上流側で印字手段より下流側の位置、即ち、切断手段と印字手段との間に配置してもよい。
(5)検知手段による繋ぎ目の検知信号は、切断手段、印字手段の制御の他に、例えば、ラベル貼付手段の動作制御に利用してもよい。その場合、繋ぎ目が含まれた用紙は不良用紙となるため、貼付手段の動作を止め、前記不良用紙は貼付ライン外に排除されるようにする。
(6)実施の形態では、図5におけるフローチャートの(ST9)で繋ぎ目が検知され、更に(ST10)で(YES)と判断されて、(ST11)で繋ぎ目6と切断手段4との距離(Y)を記憶し、次の用紙発行に備えるようにしたが、これに限らず、(ST14)で用紙を切断した後に、(ST12)で記憶した少なくとも(Y+L3)の距離、用紙を搬送し、繋ぎ目6を装置から排出して、切断するよう制御するようにしてもよい。つまり、一度繋ぎ目6を検知し、印字を継続した後は、その後は繋ぎ目6を排出するようにする。
特に、小型の印字装置の場合には、切断手段4と検知手段5との距離も短くなるので、必然的に次の用紙発行の印字領域に繋ぎ目6が入ってしまう可能性が高くなるので、次の用紙発行前に、前記のように繋ぎ目6を排出するように制御することで迅速にラベル発行をすることが可能になる。
(7)実施の形態では、切断手段で用紙が切断された後、ラベルロール2と繋がっている用紙の先端はそのままの位置にて、次のラベルが発行される例を示したがこれに限らず、切断手段で切断した後、ラベルロール2と繋がっている用紙の先端をサーマルヘッド3aから下流側に僅かに突出する位置までバックフィードし、極力用紙の先端から次のラベル発行の印字を開始するよう制御するようにしてもよい。
3…印字手段 3a…サーマルヘッド
3b…プラテンロール 4…切断手段
5…検知手段 6…用紙の繋ぎ目
8…用紙長特定手段(RAM) 10…判断手段(RAM)
14…印字制御部(制御手段) 17…カウンタ
X…ラベル長(用紙長) X1…ラベルの残りの用紙長
L1…切断手段と検知手段間の距離 L2…印字手段と検知手段間の距離
L3…繋ぎ代(繋ぎ目の長さ)
Claims (3)
- 長尺帯状の連続用紙を搬送手段により搬送し、該連続用紙に印字手段で印字し、切断手段で枚葉状に切断して用紙を発行する印字装置において、
前記連続用紙に前記印字手段で印字し発行する枚葉毎の用紙長を特定する用紙長特定手段と、
前記印字手段より上流側に配置された前記連続用紙の繋ぎ目を検知する検知手段と、
前記印字手段による前記連続用紙への印字動作の最中に前記検知手段により前記連続用紙の繋ぎ目が検知された際に、前記特定された用紙長のうち残りの用紙長さ中に該繋ぎ目が入るか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記残りの用紙長さ中に前記繋ぎ目が入らないと判断された場合には、前記印字手段による前記連続用紙への印字動作を継続して前記特定された用紙長における残りの用紙長さを発行するように制御し、前記残りの用紙長さ中に前記繋ぎ目が入ると判断された場合には、前記印字手段による当該連続用紙への印字動作を停止して前記特定された用紙長分の用紙を排出するように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする印字装置。 - 前記特定された用紙長分の用紙が排出された後、前記切断手段により当該用紙が切断されることを特徴とする請求項1記載の印字装置。
- 前記連続用紙は台紙レスラベル用紙であることを特徴とする請求項1又は2記載の印字装置。
Priority Applications (1)
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2015
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