JP2004291419A - 画像形成シートと画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】多種多様な製造者の識別，販売者の識別，製品種類の識別，製品有無の識別又は製品偽造の識別、意匠付与が有効に行える識別マークを有する画像形成シートと画像形成方法及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】熱転写シートは、基材シートと、熱転写層Ｙ、Ｍ、Ｃと、マークＡ、マークＢの組み合わせからなるマークＡＢを有する。３画面周期のマークＡ（ａ１）と、４画面周期のマークＢ （ｂ１）との組み合わせである１２画面周期のマークＡＢ（ａ１ｂ１） を有する。さらに、マークＡ（ａ１）とは異なるパターンである３画面周期のマークＡ（ａ２）と、マークＢ（ｂ１）とは異なるパターンである４画面周期のマークＢ（ｂ２）との組み合わせである１２画面周期のマークＡＢ（ａ２ｂ２）を有するようにしてもよい。
【選択図】 図４
【解決手段】熱転写シートは、基材シートと、熱転写層Ｙ、Ｍ、Ｃと、マークＡ、マークＢの組み合わせからなるマークＡＢを有する。３画面周期のマークＡ（ａ１）と、４画面周期のマークＢ （ｂ１）との組み合わせである１２画面周期のマークＡＢ（ａ１ｂ１） を有する。さらに、マークＡ（ａ１）とは異なるパターンである３画面周期のマークＡ（ａ２）と、マークＢ（ｂ１）とは異なるパターンである４画面周期のマークＢ（ｂ２）との組み合わせである１２画面周期のマークＡＢ（ａ２ｂ２）を有するようにしてもよい。
【選択図】 図４
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製造者の識別，販売者の識別，製品種類の識別，製品有無の識別又は製品偽造の識別、その他これに類することを行うマーク（以下、単に識別マークという）を有する画像形成シートとそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、ビデオ画像やデジタル写真などの画像を、ハードコピーする画像形成方法のひとつとして、熱転写記録方法がある。この熱転写記録方法は、プリンタ（画像形成装置）に搭載されたサーマルヘッドにより、所望の画像が得られるように、熱転写シートから熱転写受像シートに色材を転写させて印画（画像形成）を行うものである。
この熱転写記録方法は、ビデオ画像やデジタル写真などのフルカラー画像を形成するために、通常イエロー、マゼンタ、シアンの３原色と、必要に応じて、ブラックやそのほか金属色や蛍光色などのいわゆる特色の色材とを有する熱転写シートを組み合わせて印画を行う。
【０００３】
通常、熱転写シートは、ポリエチレンテレフタレートなどの高分子樹脂製の長尺フィルム基材の表面に、上述した各色の色材が所定の形状と間隔で順次に（面順次と言う）繰り返し設けられている場合が多い。また、印画によって得られた画像の保護の目的で、上記基材の色材層と隣接して熱転写可能な保護層も形成されている場合もある。
また、単色の色材のみを全面に設けたモノクロームの熱転写シートを複数種組み合わせて画像を形成する場合もある。
【０００４】
一般に、熱転写シートの一画面あたりの大きさや形状は、それと組み合わせて用いる熱転写受像シートや、所望する画像の大きさや形状によって決定されている場合が多い。
ある一種のプリンタに使用される熱転写シートの品種は、必ずしも一種とは限らず、サイズの大小（例えば、はがきサイズ、Ａ５サイズその他）や保護層の有無、特色の有無や種類、さらには組み合わせて用いる熱転写受像シートの種類により異なることが多い。
【０００５】
さらに、同一機種のプリンタであってもそれを複数の販売者が別の品名で販売し、使用する熱転写シートもそれぞれ個別の品名としている例などもある。
上記のように、一機種のプリンタが多種類の熱転写シートを使用可能である場合に、熱転写シートの品種識別は重要な問題となる。一般に、用いる熱転写シートの種類によって印画のモードを変えており、誤ったモードを用いると所定の印画性能や耐久性が得られないばかりか、プリンタの誤動作、故障を惹起する可能性もある。
【０００６】
従来、熱転写シートの品種識別は、ユーザーが熱転写シートの品種標記を確認して、プリンタやパーソナルコンピュータ等の印画制御機構に品種を入力していた。
【０００７】
また、熱転写シートに設けられた識別マークをプリンタが機械認識して自動的に品種識別するなどの方法が知られている（特許文献１、２）。この識別マークを用いる方法では、同時に、熱転写シートの有無を確認する場合もある。
【０００８】
【特許文献１】
特開２０００−３３７８１号公報
【特許文献２】
特開２０００−３３７８２号公報
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来のユーザーが品種識別を行う方法では、ヒューマンエラーの可能性があり確実性に欠ける。
識別マークを用いる方法では、通常、色付きのマークを熱転写シートの印画に影響のない部位、例えば、各色の色材を設けた部分の間などに設ける場合が多い。しかし、この従来の識別マークは、その形状や種類が限られ、前述したような多種多様な熱転写シートを識別することに限界がある。
【００１０】
本発明の課題は、上記のような問題に鑑み、多種多様な製造者の識別，販売者の識別，製品種類の識別，製品有無の識別又は製品偽造の識別、意匠付与が有効に行える識別マークを有する画像形成シートと画像形成方法及び画像形成装置を提供することである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項１の発明は、長尺の基材フィルム上に少なくとも色材層を形成した画像形成シートであって、製造者の識別，販売者の識別，製品種類の識別，製品有無の識別又は製品偽造の識別の少なくとも一つが行える識別マークが付設されており、前記識別マークは、一定画面数の繰り返し周期を持って付設され、その繰返し周期が、ある自然数Ｘ×単位画面数である第１マークＡと、その繰返し周期が、Ｘとは異なり互いに素であるＹ×単位画面数である第２マークＢとの複数のマークの組み合わせであることを特徴とする画像形成シートである。
【００１２】
請求項２の発明は、請求項１に記載の画像形成シートにおいて、前記第１マークＡ及び前記第２マークＢは、ともに、同じ繰返し周期で、異なる繰り返しパターンの複数のマークの組み合わせであることを特徴とする画像形成シートである。
【００１３】
請求項３の発明は、請求項１又は請求項２に記載の画像形成シートにおいて、前記識別マークは、光学的検知可能なマークであって、前記第１マークＡと前記第２マークＢとは、異なる光学特性を有するマークであることを特徴とする画像形成シートである。
【００１４】
請求項４の発明は、請求項１から請求項３までのいずれか１項に記載の画像形成シートにおいて、前記識別マークは、その繰返し周期が、前記自然数Ｘ、Ｙとは異なり、互いに素である自然数Ｚ×単位画面数である第３マークＣを有することを特徴とする画像形成シートである。
【００１５】
請求項５の発明は、請求項１から請求項４までのいずれか１項に記載の画像形成シートを用いて画像形成を行なう画像形成方法において、前記識別マークを検出する検出工程と、前記検出工程の検出結果に基づいて、前記画像形成シートの、製造者の識別，販売者の識別，製品種類の識別，製品有無の識別又は製品偽造の識別を行う識別工程とを備えたことを特徴とする画像形成方法である。
【００１６】
請求項６の発明は、請求項１から請求項４までのいずれか１項に記載の画像形成シートを用いて画像形成を行なう画像形成装置において、前記識別マークを検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記画像形成シートの、製造者の識別，販売者の識別，製品種類の識別，製品有無の識別又は製品偽造の識別を行う識別手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【００１７】
上述した本発明を、より具体的に説明すると、この識別マークが一定画面数の繰り返し周期を持って付設され、その繰返し周期が、ある自然数Ｘ×単位画面数である第１マークＡと、その繰返し周期が、Ｘとは異なり互いに素である自然数Ｙ×単位画面数である第２マークＢの複数のマークの組み合わせとする。
このことにより、その繰り返し周期は、Ｘ×Ｙ×単位長さとなる。第１マークＡと第２マークＢは、それぞれ、その有する繰返し周期の中で、いくつか異なる繰り返しパターンを持つことができる。
【００１８】
ある固有の繰り返しパターンを有する識別マークを、ある特定の品種に割り当てると、固有の繰り返しパターンの組み合わせの数だけの品種を割り当てることが可能である。
このことによって、多種類の品種を識別マークによって識別することができる。この繰り返しパターンを有する識別マークは、製品の種類識別のみならず、製造者の識別，販売者の識別，製品有無の識別（製品有無の判断）又は製品偽造の識別などでもよく、また、ホログラム画像などのように、製品偽造の識別を兼ねたデザイン上の必要から特定の意匠を設けるために用いてもよい。
【００１９】
次に、本発明による画像形成シートの概念をより具体的に説明する。簡単のために、主に、昇華型熱転写記録方法、材料の熱転写シートを例に説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
本発明による熱転写シートを構成する各材料、すなわち基材シート、背面層、色材転写層、保護層などは、従来の熱転写シートに使用されるものを有効に用いることができる（例えば、特許文献１、２に記載されている各材料）
【００２０】
（マーク材料）
本発明におけるマークは、ある光源から照射された光を吸収、反射するなどの光学特性を有する色材を、バインダー樹脂、溶剤、必要に応じて添加剤と混合、分散してマークインキとし、これをグラビア印刷法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法などの各種印刷手法で、熱転写シートの所望の位置、形状、大きさに印刷、乾燥して形成することができる。
また、場合によっては、マークインキを熱転写層として有する熱転写シートを作製しておき、サーマルヘッド等の熱源を用いた熱転写法で所望の位置、形状、大きさに転写してマークを形成することもできる。
なお、ここにあげたのは、本発明におけるマーク形成方法の一例であって、これに限定されるものではない。
【００２１】
（マーク形成パターン）
本発明における識別マークは、一定画面数の繰り返し周期を持って付設され、その繰返し周期が、ある自然数Ｘ×単位画面数である第１マークＡと、その繰返し周期が、Ｘとは異なり互いに素である自然数Ｙ×単位画面数である第２マークＢとの複数のマークの組み合わせであることを特徴とするものである。以下、Ｘ＝３、Ｙ＝４、単位画面数＝１画面である場合を例にとって説明する。
【００２２】
図１は、本発明による熱転写シートの識別マークの繰り返しパターンを簡略化した模式図である。図において、黒い部分がマークの存在する部分を示す。
Ｘ＝３、すなわち繰り返し周期が３画面である第１マークＡの場合に、図１（Ａ）に示すように、異なる２種のマーク付設パターンａ１、ａ２が存在する。
また、同様に、Ｙ＝４、すなわち繰り返し周期が４画面である第２マークＢの場合は、図１（Ｂ）に示すように、繰返し周期４画面である３種のマーク付設パターンｂ１、ｂ２、ｂ３と、繰返し周期２画面である１種のマーク付設パターンｂ４が存在する。
【００２３】
識別マークの存在をセンサーが検知したときの出力信号を１、マーク不在部のそれを０、とすると、繰り返しパターンａ１の第１マークＡを有する熱転写シートの、センサー検知出力信号は、「１００１００１００１００…」の繰り返しとなる。
同様に、繰り返しパターンｂ１の第２マークＢを有する熱転写シートの場合は、「１０００１０００１０００…」の繰り返しとなる。
上記の第１マークＡと第２マークＢを組み合わせて有する熱転写シートの場合は、「１００１１０１０１１００…」の１２画面周期の繰り返しとなる。
【００２４】
第１マークＡには、異なる繰り返しパターンが２種、第２マークＢには、同様に、４種存在するので、第１マークＡと第２マークＢを組み合わせることで、図１（Ｃ）に示すように、「２×４＝８種」の異なる組み合わせを形成することができる。
すなわち、最大で８種類の熱転写シートに、すべて異なる繰り返しパターンの識別マークを割り当てることができる。これらの固有の繰り返しパターンを、センサーで検出し（検出工程、検出手段）、品種識別の鍵情報として、プリンタの制御機構やプリンタを動作させるコンピュータなどに記憶させ、それと実際の熱転写シートのマーク繰り返しパターンを照合させることで（識別工程、識別手段）、品種識別が可能となる。
また、読み取った品種に適した印画モード選定を自動的に行わせるようにしておけば、既述のヒューマンエラーによる誤動作などを防ぐこともできる。
【００２５】
さらに、マーク繰り返しパターンを読み取ることは、プリンタの電源を入れたときや、熱転写シートを入れ替えたときの初期動作の際に、必要な画面数を巻き取り、巻き戻すことで行うことができる。このとき、品種読み取りに異常があった場合、すなわち、装填されている熱転写シートと熱転写受像シートが誤った組み合わせであったり、本来想定されていないマーク形成パターンであったりした場合は、プリンタの情報表示部やコンピュータの画面に、その旨を表示し、操作者に適切な処置を促すこともできる。
【００２６】
さらに多品種の識別の必要がある場合には、以下のような手法で繰り返しパターン及びその組み合わせを所望の通り増やすことが可能である。
（１）１繰り返し単位に複数のマークを設ける。
図２は、本発明による熱転写シートの一つの繰り返し単位に二つのマークが設けられている場合を簡略化した模式図である。
第１マークＡ、第２マークＢの一方又は両方とも、ひとつのマーク付設単位に、同じ繰り返し周期で異なるパターンの複数のマークを設けることによって、組み合わせの数を増やすことができる。
なお、図２には、すべての組み合わせを示してはおらず、他にも多くの組み合わせパターンが存在する。
【００２７】
（２）異なる色のマークを用いる。
図３は、本発明による熱転写シートの異なる色の識別マークを組み合わせた場合を簡略化した模式図である。
同じ繰り返しパターンであっても、第１マークＡと第２マークＢを異なる色材を用いて形成することによって組み合わせの数を増やすことができる。
例えば、通常の場合マークは、カーボンブラック等の黒色色材によって設け、これを透過型のセンサー（可視光ないし赤外光を発する光源と、これに対向した位置に接された検出部の組み合わせからなり、光源が発する光をマークが吸収して遮り、検出部が光を感知しない場合にマークの存在を検出する）で検知する場合が多いが、酸化チタン等の白色色材を用いた白色マークを設け、これを反射型のセンサー（前述した光源と、これに隣接した位置に設置された検出部の組み合わせからなり、光源が発する光をマークが反射、検出部が光を感知した場合にマークの存在を検出する）で検知することも可能である。
【００２８】
（３）ある特定の周期を有するマークを増やす。
繰返し周期が、Ｘ、Ｙとは、異なり互いに素である自然数Ｚ×単位画面数の第３マークＣを、さらに加えることで、組み合わせの数を増やすことができる。
さらに、必要に応じて異なる繰返し周期のマークを付加すれば、組み合わせの数を如何様にも増やすことができる。ただし、熱転写シートをグラビア印刷によって製造している場合は、一般に、マーク印刷専用のグラビア版胴を必要とするため、異なる繰返し周期のマークを増やすと、それだけマーク印刷用版胴が必要になる。そのため、あまりたくさんの異なる周期のマークを増やすことは適当でなく、多くとも３つ程度が好ましい。
【００２９】
これらの方法は、いずれも、必要とされる組み合わせの数に応じて、それぞれ単独で、もしくは、組み合わせて用いることができる。
【００３０】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、さらに、詳しく説明する。
（第１実施形態）
図４は、本発明による熱転写シートの第１の実施形態を示す模式図である。
第１実施形態の熱転写シートは、基材シートと、熱転写層Ｙ、Ｍ、Ｃと、マークＡ、マークＢの組み合わせからなるマークＡＢを有する。
図４（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）では、３画面周期のマークＡ（ａ１）と、４画面周期のマークＢ （ｂ１）との組み合わせである１２画面周期のマークＡＢ（ａ１ｂ１） を有する熱転写シートを図示している。
【００３１】
さらに、図４（Ｄ），（Ｅ），（Ｆ）では、マークＡ（ａ１）とは異なるパターンである３画面周期のマークＡ（ａ２）と、マークＢ（ｂ１）とは異なるパターンである４画面周期のマークＢ（ｂ２）との組み合わせである１２画面周期のマークＡＢ（ａ２ｂ２）を有する熱転写シートを図示している。
このように、異なるパターンのマークＡとマークＢを組み合わせることで、多くの異なる組み合わせパターンのマークを設けることができる。
図１に示したような多くの組み合わせが得られる。
【００３２】
（第２実施形態）
図５は、本発明による熱転写シートの第２実施形態を示す模式図である。
第２実施形態の熱転写シートは、基材シートと、熱転写層Ｙ、Ｍ、Ｃと、マークＡ、マークＢの組み合わせからなるマークＡＢを有する。
図５（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）では、３画面周期のマークＡ（ａ１２）と、４画面周期のマークＢ （ｂ１２）の組み合わせである１２画面周期のマークＡＢ（ａ１２ｂ１２）を有する熱転写シートを図示している。
さらに、図５（Ｄ），（Ｅ），（Ｆ）では、マークＡ（ａ１２）とは異なるパターンである３画面周期のマークＡ（ａ４１）と、マークＢ（ｂ１２）とは異なる４パターンである画面周期のマークＢ（ｂ２１）との組み合わせである１２画面周期のマークＡＢ（ａ４１ｂ２１） を有する熱転写シートを図示している。
このように、異なるパターンのマークＡとマークＢを組み合わせることで、多くの異なる組み合わせパターンのマークを設けることができる。
図２に示したような多くの組み合わせ例が得られる。
【００３３】
（第３実施形態）
図６は、本発明による熱転写シートの第３実施形態を示す模式図である。
第３実施形態の熱転写シートは、基材シートと、熱転写層Ｙ、Ｍ、Ｃと、マークＡ、マークＢの組み合わせからなるマークＡＢを有する。
図６（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）では、３画面周期のマークＫ（ｋ１）と、マークＫとは異なる色である４画面周期のマークＬ（ｌ１）の組み合わせである１２画面周期のマークＫＬ（ｋ１ｌ１） を有する熱転写シートを図示している。
さらに、図６（Ｄ），（Ｅ），（Ｆ）では、マークＫ（ｋ１）とは異なるパターンである３画面周期のマークＫ（ｋ２）と、マークＬ（ｌ１）とは異なるパターンである４画面周期のマークＬ （ｌ ２）との組み合わせである１２画面周期のマークＫＬ（ｋ２ｌ２） を有する熱転写シートを図示している。
このように、異なる色でかつ異なるパターンのマークＫとマークＬを組み合わせることで、多くの異なる組み合わせパターンのマークを設けることができる。
図３に示したような多くの組み合わせが得られる。
【００３４】
（第４実施形態）
第１実施形態で示した組み合わせに、さらに、５画面周期であるマークＣを組み合わせて、３画面周期×４画面周期×５画面周期＝６０画面周期であるマークＡＢＣを得ることができる。
このことによって、上述した実施形態に加えて、さらに多くの組み合わせパターンを有する熱転写シートを得ることができる。
【００３５】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、転写シートに繰り返し周期が大きなマークを付設することにより、多種多様な製造者の識別，販売者の識別，製品種類の識別，製品有無の識別又は製品偽造の識別などを可能にすることができる。
また、必要に応じて、製品偽造の識別に加えて、意匠を付与することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による熱転写シートの識別マークの繰り返しパターンを簡略化した模式図である。
【図２】本発明による熱転写シートの一つの繰り返し単位に二つの識別マークが設けられている場合を簡略化した模式図である。
【図３】本発明による熱転写シートの異なる色のマークを組み合わせた場合を簡略化した模式図である。
【図４】本発明による熱転写シートの第１の実施形態を示す模式図である。
【図５】本発明による熱転写シートの第２実施形態を示す模式図である。
【図６】本発明による熱転写シートの第３実施形態を示す模式図である。
【符号の説明】
Ａ，Ｂ，ＡＢ，Ｋ，Ｌ，ＫＬ マーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、製造者の識別，販売者の識別，製品種類の識別，製品有無の識別又は製品偽造の識別、その他これに類することを行うマーク（以下、単に識別マークという）を有する画像形成シートとそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、ビデオ画像やデジタル写真などの画像を、ハードコピーする画像形成方法のひとつとして、熱転写記録方法がある。この熱転写記録方法は、プリンタ（画像形成装置）に搭載されたサーマルヘッドにより、所望の画像が得られるように、熱転写シートから熱転写受像シートに色材を転写させて印画（画像形成）を行うものである。
この熱転写記録方法は、ビデオ画像やデジタル写真などのフルカラー画像を形成するために、通常イエロー、マゼンタ、シアンの３原色と、必要に応じて、ブラックやそのほか金属色や蛍光色などのいわゆる特色の色材とを有する熱転写シートを組み合わせて印画を行う。
【０００３】
通常、熱転写シートは、ポリエチレンテレフタレートなどの高分子樹脂製の長尺フィルム基材の表面に、上述した各色の色材が所定の形状と間隔で順次に（面順次と言う）繰り返し設けられている場合が多い。また、印画によって得られた画像の保護の目的で、上記基材の色材層と隣接して熱転写可能な保護層も形成されている場合もある。
また、単色の色材のみを全面に設けたモノクロームの熱転写シートを複数種組み合わせて画像を形成する場合もある。
【０００４】
一般に、熱転写シートの一画面あたりの大きさや形状は、それと組み合わせて用いる熱転写受像シートや、所望する画像の大きさや形状によって決定されている場合が多い。
ある一種のプリンタに使用される熱転写シートの品種は、必ずしも一種とは限らず、サイズの大小（例えば、はがきサイズ、Ａ５サイズその他）や保護層の有無、特色の有無や種類、さらには組み合わせて用いる熱転写受像シートの種類により異なることが多い。
【０００５】
さらに、同一機種のプリンタであってもそれを複数の販売者が別の品名で販売し、使用する熱転写シートもそれぞれ個別の品名としている例などもある。
上記のように、一機種のプリンタが多種類の熱転写シートを使用可能である場合に、熱転写シートの品種識別は重要な問題となる。一般に、用いる熱転写シートの種類によって印画のモードを変えており、誤ったモードを用いると所定の印画性能や耐久性が得られないばかりか、プリンタの誤動作、故障を惹起する可能性もある。
【０００６】
従来、熱転写シートの品種識別は、ユーザーが熱転写シートの品種標記を確認して、プリンタやパーソナルコンピュータ等の印画制御機構に品種を入力していた。
【０００７】
また、熱転写シートに設けられた識別マークをプリンタが機械認識して自動的に品種識別するなどの方法が知られている（特許文献１、２）。この識別マークを用いる方法では、同時に、熱転写シートの有無を確認する場合もある。
【０００８】
【特許文献１】
特開２０００−３３７８１号公報
【特許文献２】
特開２０００−３３７８２号公報
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来のユーザーが品種識別を行う方法では、ヒューマンエラーの可能性があり確実性に欠ける。
識別マークを用いる方法では、通常、色付きのマークを熱転写シートの印画に影響のない部位、例えば、各色の色材を設けた部分の間などに設ける場合が多い。しかし、この従来の識別マークは、その形状や種類が限られ、前述したような多種多様な熱転写シートを識別することに限界がある。
【００１０】
本発明の課題は、上記のような問題に鑑み、多種多様な製造者の識別，販売者の識別，製品種類の識別，製品有無の識別又は製品偽造の識別、意匠付与が有効に行える識別マークを有する画像形成シートと画像形成方法及び画像形成装置を提供することである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項１の発明は、長尺の基材フィルム上に少なくとも色材層を形成した画像形成シートであって、製造者の識別，販売者の識別，製品種類の識別，製品有無の識別又は製品偽造の識別の少なくとも一つが行える識別マークが付設されており、前記識別マークは、一定画面数の繰り返し周期を持って付設され、その繰返し周期が、ある自然数Ｘ×単位画面数である第１マークＡと、その繰返し周期が、Ｘとは異なり互いに素であるＹ×単位画面数である第２マークＢとの複数のマークの組み合わせであることを特徴とする画像形成シートである。
【００１２】
請求項２の発明は、請求項１に記載の画像形成シートにおいて、前記第１マークＡ及び前記第２マークＢは、ともに、同じ繰返し周期で、異なる繰り返しパターンの複数のマークの組み合わせであることを特徴とする画像形成シートである。
【００１３】
請求項３の発明は、請求項１又は請求項２に記載の画像形成シートにおいて、前記識別マークは、光学的検知可能なマークであって、前記第１マークＡと前記第２マークＢとは、異なる光学特性を有するマークであることを特徴とする画像形成シートである。
【００１４】
請求項４の発明は、請求項１から請求項３までのいずれか１項に記載の画像形成シートにおいて、前記識別マークは、その繰返し周期が、前記自然数Ｘ、Ｙとは異なり、互いに素である自然数Ｚ×単位画面数である第３マークＣを有することを特徴とする画像形成シートである。
【００１５】
請求項５の発明は、請求項１から請求項４までのいずれか１項に記載の画像形成シートを用いて画像形成を行なう画像形成方法において、前記識別マークを検出する検出工程と、前記検出工程の検出結果に基づいて、前記画像形成シートの、製造者の識別，販売者の識別，製品種類の識別，製品有無の識別又は製品偽造の識別を行う識別工程とを備えたことを特徴とする画像形成方法である。
【００１６】
請求項６の発明は、請求項１から請求項４までのいずれか１項に記載の画像形成シートを用いて画像形成を行なう画像形成装置において、前記識別マークを検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記画像形成シートの、製造者の識別，販売者の識別，製品種類の識別，製品有無の識別又は製品偽造の識別を行う識別手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【００１７】
上述した本発明を、より具体的に説明すると、この識別マークが一定画面数の繰り返し周期を持って付設され、その繰返し周期が、ある自然数Ｘ×単位画面数である第１マークＡと、その繰返し周期が、Ｘとは異なり互いに素である自然数Ｙ×単位画面数である第２マークＢの複数のマークの組み合わせとする。
このことにより、その繰り返し周期は、Ｘ×Ｙ×単位長さとなる。第１マークＡと第２マークＢは、それぞれ、その有する繰返し周期の中で、いくつか異なる繰り返しパターンを持つことができる。
【００１８】
ある固有の繰り返しパターンを有する識別マークを、ある特定の品種に割り当てると、固有の繰り返しパターンの組み合わせの数だけの品種を割り当てることが可能である。
このことによって、多種類の品種を識別マークによって識別することができる。この繰り返しパターンを有する識別マークは、製品の種類識別のみならず、製造者の識別，販売者の識別，製品有無の識別（製品有無の判断）又は製品偽造の識別などでもよく、また、ホログラム画像などのように、製品偽造の識別を兼ねたデザイン上の必要から特定の意匠を設けるために用いてもよい。
【００１９】
次に、本発明による画像形成シートの概念をより具体的に説明する。簡単のために、主に、昇華型熱転写記録方法、材料の熱転写シートを例に説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
本発明による熱転写シートを構成する各材料、すなわち基材シート、背面層、色材転写層、保護層などは、従来の熱転写シートに使用されるものを有効に用いることができる（例えば、特許文献１、２に記載されている各材料）
【００２０】
（マーク材料）
本発明におけるマークは、ある光源から照射された光を吸収、反射するなどの光学特性を有する色材を、バインダー樹脂、溶剤、必要に応じて添加剤と混合、分散してマークインキとし、これをグラビア印刷法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法などの各種印刷手法で、熱転写シートの所望の位置、形状、大きさに印刷、乾燥して形成することができる。
また、場合によっては、マークインキを熱転写層として有する熱転写シートを作製しておき、サーマルヘッド等の熱源を用いた熱転写法で所望の位置、形状、大きさに転写してマークを形成することもできる。
なお、ここにあげたのは、本発明におけるマーク形成方法の一例であって、これに限定されるものではない。
【００２１】
（マーク形成パターン）
本発明における識別マークは、一定画面数の繰り返し周期を持って付設され、その繰返し周期が、ある自然数Ｘ×単位画面数である第１マークＡと、その繰返し周期が、Ｘとは異なり互いに素である自然数Ｙ×単位画面数である第２マークＢとの複数のマークの組み合わせであることを特徴とするものである。以下、Ｘ＝３、Ｙ＝４、単位画面数＝１画面である場合を例にとって説明する。
【００２２】
図１は、本発明による熱転写シートの識別マークの繰り返しパターンを簡略化した模式図である。図において、黒い部分がマークの存在する部分を示す。
Ｘ＝３、すなわち繰り返し周期が３画面である第１マークＡの場合に、図１（Ａ）に示すように、異なる２種のマーク付設パターンａ１、ａ２が存在する。
また、同様に、Ｙ＝４、すなわち繰り返し周期が４画面である第２マークＢの場合は、図１（Ｂ）に示すように、繰返し周期４画面である３種のマーク付設パターンｂ１、ｂ２、ｂ３と、繰返し周期２画面である１種のマーク付設パターンｂ４が存在する。
【００２３】
識別マークの存在をセンサーが検知したときの出力信号を１、マーク不在部のそれを０、とすると、繰り返しパターンａ１の第１マークＡを有する熱転写シートの、センサー検知出力信号は、「１００１００１００１００…」の繰り返しとなる。
同様に、繰り返しパターンｂ１の第２マークＢを有する熱転写シートの場合は、「１０００１０００１０００…」の繰り返しとなる。
上記の第１マークＡと第２マークＢを組み合わせて有する熱転写シートの場合は、「１００１１０１０１１００…」の１２画面周期の繰り返しとなる。
【００２４】
第１マークＡには、異なる繰り返しパターンが２種、第２マークＢには、同様に、４種存在するので、第１マークＡと第２マークＢを組み合わせることで、図１（Ｃ）に示すように、「２×４＝８種」の異なる組み合わせを形成することができる。
すなわち、最大で８種類の熱転写シートに、すべて異なる繰り返しパターンの識別マークを割り当てることができる。これらの固有の繰り返しパターンを、センサーで検出し（検出工程、検出手段）、品種識別の鍵情報として、プリンタの制御機構やプリンタを動作させるコンピュータなどに記憶させ、それと実際の熱転写シートのマーク繰り返しパターンを照合させることで（識別工程、識別手段）、品種識別が可能となる。
また、読み取った品種に適した印画モード選定を自動的に行わせるようにしておけば、既述のヒューマンエラーによる誤動作などを防ぐこともできる。
【００２５】
さらに、マーク繰り返しパターンを読み取ることは、プリンタの電源を入れたときや、熱転写シートを入れ替えたときの初期動作の際に、必要な画面数を巻き取り、巻き戻すことで行うことができる。このとき、品種読み取りに異常があった場合、すなわち、装填されている熱転写シートと熱転写受像シートが誤った組み合わせであったり、本来想定されていないマーク形成パターンであったりした場合は、プリンタの情報表示部やコンピュータの画面に、その旨を表示し、操作者に適切な処置を促すこともできる。
【００２６】
さらに多品種の識別の必要がある場合には、以下のような手法で繰り返しパターン及びその組み合わせを所望の通り増やすことが可能である。
（１）１繰り返し単位に複数のマークを設ける。
図２は、本発明による熱転写シートの一つの繰り返し単位に二つのマークが設けられている場合を簡略化した模式図である。
第１マークＡ、第２マークＢの一方又は両方とも、ひとつのマーク付設単位に、同じ繰り返し周期で異なるパターンの複数のマークを設けることによって、組み合わせの数を増やすことができる。
なお、図２には、すべての組み合わせを示してはおらず、他にも多くの組み合わせパターンが存在する。
【００２７】
（２）異なる色のマークを用いる。
図３は、本発明による熱転写シートの異なる色の識別マークを組み合わせた場合を簡略化した模式図である。
同じ繰り返しパターンであっても、第１マークＡと第２マークＢを異なる色材を用いて形成することによって組み合わせの数を増やすことができる。
例えば、通常の場合マークは、カーボンブラック等の黒色色材によって設け、これを透過型のセンサー（可視光ないし赤外光を発する光源と、これに対向した位置に接された検出部の組み合わせからなり、光源が発する光をマークが吸収して遮り、検出部が光を感知しない場合にマークの存在を検出する）で検知する場合が多いが、酸化チタン等の白色色材を用いた白色マークを設け、これを反射型のセンサー（前述した光源と、これに隣接した位置に設置された検出部の組み合わせからなり、光源が発する光をマークが反射、検出部が光を感知した場合にマークの存在を検出する）で検知することも可能である。
【００２８】
（３）ある特定の周期を有するマークを増やす。
繰返し周期が、Ｘ、Ｙとは、異なり互いに素である自然数Ｚ×単位画面数の第３マークＣを、さらに加えることで、組み合わせの数を増やすことができる。
さらに、必要に応じて異なる繰返し周期のマークを付加すれば、組み合わせの数を如何様にも増やすことができる。ただし、熱転写シートをグラビア印刷によって製造している場合は、一般に、マーク印刷専用のグラビア版胴を必要とするため、異なる繰返し周期のマークを増やすと、それだけマーク印刷用版胴が必要になる。そのため、あまりたくさんの異なる周期のマークを増やすことは適当でなく、多くとも３つ程度が好ましい。
【００２９】
これらの方法は、いずれも、必要とされる組み合わせの数に応じて、それぞれ単独で、もしくは、組み合わせて用いることができる。
【００３０】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、さらに、詳しく説明する。
（第１実施形態）
図４は、本発明による熱転写シートの第１の実施形態を示す模式図である。
第１実施形態の熱転写シートは、基材シートと、熱転写層Ｙ、Ｍ、Ｃと、マークＡ、マークＢの組み合わせからなるマークＡＢを有する。
図４（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）では、３画面周期のマークＡ（ａ１）と、４画面周期のマークＢ （ｂ１）との組み合わせである１２画面周期のマークＡＢ（ａ１ｂ１） を有する熱転写シートを図示している。
【００３１】
さらに、図４（Ｄ），（Ｅ），（Ｆ）では、マークＡ（ａ１）とは異なるパターンである３画面周期のマークＡ（ａ２）と、マークＢ（ｂ１）とは異なるパターンである４画面周期のマークＢ（ｂ２）との組み合わせである１２画面周期のマークＡＢ（ａ２ｂ２）を有する熱転写シートを図示している。
このように、異なるパターンのマークＡとマークＢを組み合わせることで、多くの異なる組み合わせパターンのマークを設けることができる。
図１に示したような多くの組み合わせが得られる。
【００３２】
（第２実施形態）
図５は、本発明による熱転写シートの第２実施形態を示す模式図である。
第２実施形態の熱転写シートは、基材シートと、熱転写層Ｙ、Ｍ、Ｃと、マークＡ、マークＢの組み合わせからなるマークＡＢを有する。
図５（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）では、３画面周期のマークＡ（ａ１２）と、４画面周期のマークＢ （ｂ１２）の組み合わせである１２画面周期のマークＡＢ（ａ１２ｂ１２）を有する熱転写シートを図示している。
さらに、図５（Ｄ），（Ｅ），（Ｆ）では、マークＡ（ａ１２）とは異なるパターンである３画面周期のマークＡ（ａ４１）と、マークＢ（ｂ１２）とは異なる４パターンである画面周期のマークＢ（ｂ２１）との組み合わせである１２画面周期のマークＡＢ（ａ４１ｂ２１） を有する熱転写シートを図示している。
このように、異なるパターンのマークＡとマークＢを組み合わせることで、多くの異なる組み合わせパターンのマークを設けることができる。
図２に示したような多くの組み合わせ例が得られる。
【００３３】
（第３実施形態）
図６は、本発明による熱転写シートの第３実施形態を示す模式図である。
第３実施形態の熱転写シートは、基材シートと、熱転写層Ｙ、Ｍ、Ｃと、マークＡ、マークＢの組み合わせからなるマークＡＢを有する。
図６（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）では、３画面周期のマークＫ（ｋ１）と、マークＫとは異なる色である４画面周期のマークＬ（ｌ１）の組み合わせである１２画面周期のマークＫＬ（ｋ１ｌ１） を有する熱転写シートを図示している。
さらに、図６（Ｄ），（Ｅ），（Ｆ）では、マークＫ（ｋ１）とは異なるパターンである３画面周期のマークＫ（ｋ２）と、マークＬ（ｌ１）とは異なるパターンである４画面周期のマークＬ （ｌ ２）との組み合わせである１２画面周期のマークＫＬ（ｋ２ｌ２） を有する熱転写シートを図示している。
このように、異なる色でかつ異なるパターンのマークＫとマークＬを組み合わせることで、多くの異なる組み合わせパターンのマークを設けることができる。
図３に示したような多くの組み合わせが得られる。
【００３４】
（第４実施形態）
第１実施形態で示した組み合わせに、さらに、５画面周期であるマークＣを組み合わせて、３画面周期×４画面周期×５画面周期＝６０画面周期であるマークＡＢＣを得ることができる。
このことによって、上述した実施形態に加えて、さらに多くの組み合わせパターンを有する熱転写シートを得ることができる。
【００３５】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、転写シートに繰り返し周期が大きなマークを付設することにより、多種多様な製造者の識別，販売者の識別，製品種類の識別，製品有無の識別又は製品偽造の識別などを可能にすることができる。
また、必要に応じて、製品偽造の識別に加えて、意匠を付与することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による熱転写シートの識別マークの繰り返しパターンを簡略化した模式図である。
【図２】本発明による熱転写シートの一つの繰り返し単位に二つの識別マークが設けられている場合を簡略化した模式図である。
【図３】本発明による熱転写シートの異なる色のマークを組み合わせた場合を簡略化した模式図である。
【図４】本発明による熱転写シートの第１の実施形態を示す模式図である。
【図５】本発明による熱転写シートの第２実施形態を示す模式図である。
【図６】本発明による熱転写シートの第３実施形態を示す模式図である。
【符号の説明】
Ａ，Ｂ，ＡＢ，Ｋ，Ｌ，ＫＬ マーク
Claims (6)
- 長尺の基材フィルム上に少なくとも色材層を形成した画像形成シートであって、
製造者の識別，販売者の識別，製品種類の識別，製品有無の識別又は製品偽造の識別の少なくとも一つが行える識別マークが付設されており、
前記識別マークは、一定画面数の繰り返し周期を持って付設され、
その繰返し周期が、ある自然数Ｘ×単位画面数である第１マークＡと、その繰返し周期が、Ｘとは異なり互いに素であるＹ×単位画面数である第２マークＢとの複数のマークの組み合わせであること
を特徴とする画像形成シート。 - 請求項１に記載の画像形成シートにおいて、
前記第１マークＡ及び前記第２マークＢは、ともに、同じ繰返し周期で、異なる繰り返しパターンの複数のマークの組み合わせであること
を特徴とする画像形成シート。 - 請求項１又は請求項２に記載の画像形成シートにおいて、
前記識別マークは、光学的検知可能なマークであって、
前記第１マークＡと前記第２マークＢとは、異なる光学特性を有するマークであること
を特徴とする画像形成シート。 - 請求項１から請求項３までのいずれか１項に記載の画像形成シートにおいて、
前記識別マークは、その繰返し周期が、前記自然数Ｘ、Ｙとは異なり、互いに素である自然数Ｚ×単位画面数である第３マークＣを有すること
を特徴とする画像形成シート。 - 請求項１から請求項４までのいずれか１項に記載の画像形成シートを用いて画像形成を行なう画像形成方法において、
前記識別マークを検出する検出工程と、
前記検出工程の検出結果に基づいて、前記画像形成シートの、製造者の識別，販売者の識別，製品種類の識別，製品有無の識別又は製品偽造の識別を行う識別工程と
を備えたことを特徴とする画像形成方法。 - 請求項１から請求項４までのいずれか１項に記載の画像形成シートを用いて画像形成を行なう画像形成装置において、
前記識別マークを検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて、前記画像形成シートの、製造者の識別，販売者の識別，製品種類の識別，製品有無の識別又は製品偽造の識別を行う識別手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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