JP2004290651A - 生活家電機器の排水ホース - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、生活家電機器のドレインと外部の下水管とを連結する排水ホースを提供する。
【解決手段】本発明は、生活家電機器のドレインに連結される排水ホースにおいて、生活家電機器のドレインに連結する円筒状の第１端部と、一時的に撓む力が与えられると、持続的に曲折可能なベローズを含み、下水管に連結される第２端部と、前記第１端部と前記第２端部とを連結する柔軟な波状部と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図３
【解決手段】本発明は、生活家電機器のドレインに連結される排水ホースにおいて、生活家電機器のドレインに連結する円筒状の第１端部と、一時的に撓む力が与えられると、持続的に曲折可能なベローズを含み、下水管に連結される第２端部と、前記第１端部と前記第２端部とを連結する柔軟な波状部と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図３
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水ホースに関するもので、特に、生活家電機器のドレインと外部の下水管とを連結する排水ホースに関するものである。
【０００２】
【関連技術】
一般に、洗濯機は、洗剤と水との作用を用いて洗濯物の汚れを落とすために、洗濯、すすぎ及び脱水過程を行う機器である。
【０００３】
斯かる洗濯機は、タブ内に貯水された洗濯水又はすすぎ水を外部にポンピングするための排水ポンプと、前記排水ポンプからポンピングされた洗濯水またはすすぎ水を外部に排出するために前記排水ポンプと外部の排水施設、例えば、下水管とを連結する排水ホースとを備えている。
【０００４】
一般的に建物の洗濯室に備えられた下水管のような排水施設は、垂直管として提供され、前記排水ホースの排出側の端部は、排水施設に容易に連結できるように９０°乃至１８０°程度の角度で曲折するように提供される。尚、洗濯機の排水ホースは、一般にゴムチューブで製作され、９０°乃至１８０°程度の角度で曲がるように製作した硬質のゴム又は金属材質のチューブが、ゴムからなる排出側の端部に挿入された構造を有する。斯かる構成は、次のような短所を有する。
【０００５】
先ず、重いゴム又はネオプレンホースは、縒れ易く、高価である。斯かるタイプの排水ホースは、特殊な取付部品及びクランプを用いるときだけ、その長さを伸ばすことができる。
【０００６】
最近、洗濯機用排水ホースが鋳造や成形によって波状のプラスチックホースで製作されている。斯かるタイプのプラスチックホースは、安価で、縒れにくく、重いネオプレンホースより柔軟である。しかし、斯かるタイプのプラスチックホースは、その製造方法のために、排出側の端部を永久変形した形状で製作することはできなかった。従って、プラスチックホースの排出側の端部が１８０°程度に撓んだ状態を維持するためには一般的にワイヤーリテーナを用いている。しかしながら、前記波状のプラスチックホースは、下記の多くの問題を有している。
【０００７】
先ず、前記プラスチックホースは軽量のため、洗濯機から水がポンピングされる間、振動及び水の激しい脈動による影響を受け、排出側の端部が下水管に挿入された状態を安定して維持しにくくなる。更に下水管の内でホースが振動し動くときに発生する摩擦力によりホースに損傷を与える。また、前記ワイヤーリテーナは、一般に前記波状ホースを組み立てるためのもので、これを使用するユーザーが排水ホースを間違って組み立てるか、組み立てに失敗することがあるという問題がある。
また、斯かるタイプの排水ホースの構造は、設置のために更に長いホースが必要となる場合、その長さを伸ばすことができない。
【０００８】
尚、最近は柔軟な波状のプラスチックホースと、前記プラスチックホースと連結する合成ゴム材質のノズルとを含む排水ホースアセンブリーが用いられることもある。ここで、プラスチックホースは、洗濯機と連結する第１端部と、円周面に沿って突出した二つの環状バーブ（ｂａｒｂｓ）を有する第２端部とを有する。前記ノズルは、その内周面に前記二つの環状バーブを収容できる二つの凹んだチャンネルを有しており、前記第２端部と連結する第３端部、及び、排出側の端部を含む第４端部を有する。
【０００９】
このような構造を有する排水ホースアセンブリーは、前記プラスチックホースの第２端部が前記ノズルの第３端部に挿入された状態で互いに組み立てられるが、このとき、前記二つの環状チャンネルの内周面と完全に密着するのでシーリングが維持される。また、シーリングが維持された状態で前記プラスチックホースについて前記ノズルが回転可能になる。尚、前記ノズルは、下水管に容易に連結できるように１８０°程度曲折する。
【００１０】
斯かる構造を有する排水ホースアセンブリーは、ホースが縒れることなく、装着しやすく、下水管との連結状態を安定して維持できる。しかし、前記構造の排水ホースアセンブリーは次のような問題があった。
【００１１】
先ず、ゴム材のノズルとプラスチック材のホースとを挿入して結合させる構造を有しているので、高温の洗濯水と化学洗剤とを長期間用いることで互いに結合する部分の形状が変形するおそれがある。このようにノズルとホースとの結合部位の形状が変形すると、該結合部位から漏水が発生することになる。
【００１２】
また、前記ノズルと前記ホースとが組み立てられた排水ホースアセンブリーのノズルを下水管に連結しにくい場合には、連結が容易な角度で前記ノズルをホースに対して回転させなければならない。この場合、前記ノズルとホースとは互いに結合部位からの漏水の防止のために密着するように組み立てられていて、完成された状態でノズルを回転させにくいので、装着にあたり不便であった。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記関連技術の問題点を解決するためのもので、その目的は、排水施設に安定かつ簡便な連結のために曲折しやすく、漏水を完璧に防止できる洗濯機または食器洗濯機などの家電製品の排水ホースを提供することである。
【００１４】
本発明の他の目的は、排水施設との連結のために、更に長いホースが必要な場合、その長さを容易に伸ばすことができる洗濯機又は食器洗濯機などの家電製品の排水ホースを提供するものである。
【００１５】
本発明の更に他の目的は、水が不規則的に排出されるとき、発生する脈動によりホースと排水施設との連結部位が分離されることを防止できる改善された構造を有する洗濯機または食器洗濯機などの家電製品の排水ホースを提供することである。
【００１６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明によると、生活家電機器のドレインに連結される排水ホースにおいて、生活家電機器のドレインに連結する円筒状の第１端部と、一時的に撓む力が与えられるとき、持続的に曲折可能なベローズを含み、下水管に連結される第２端部と、前記第１端部と前記第２端部とを連結する柔軟な波状部とを備えている排水ホースを提供する。ここで、前記ベローズの持続的な曲折角度は、１８０°または９０°であることが望ましい。
【００１７】
前記第１端部は、前記第１ベローズに直接連結されるシリンダー部と、前記シリンダー部に一体成形され、前記ドレインに密着して連結される弾性連結部材を更に備えている。この場合、前記第１端部の前記シリンダー部は、一体成形された前記弾性連結部材が前記第１端部から離脱することを防止するためにその外周面に形成される少なくとも一つ以上の環状リングを備えていることが望ましい。
【００１８】
前記第２端部のベローズは、持続的に曲折するための多数のフォルドを有し、前記各フォルドの断面は、中央の最高点に向かって左側低点から延長される上向き傾斜部と、前記中央の最高点から右側の低点に延長される下向き傾斜部を含み、前記中央の最高点を通る垂直軸と前記上向き傾斜部との間に形成される第１角度は、前記垂直軸と前記下向き傾斜部との間に形成される第２角度より大きい。
【００１９】
前記第２端部のベローズは、前記下水管内に挿入可能な排出端を備え、前記第２端部は、前記ベローズに直接連結されるシリンダー部を更に備え、前記シリンダー部は、前記下水管内に挿入可能な排出端を備えていることが望ましい。
【００２０】
また、前記第２端部は、前記ベローズに直接連結されるシリンダー部と、前記シリンダー部に一体成形され、前記下水管に密着して連結される弾性連結部材を更に備え、前記第２端部の前記シリンダー部は、前記弾性部材が前記第２端部から離脱することを防止するためにその外周面に形成される少なくとも一つ以上の環状リングを備えている。
【００２１】
また、前記第２端部は、前記ベローズに一体成形され、前記下水管に密着して連結される弾性連結部材を更に備えている。
【００２２】
また、前記第２端部の前記ベローズは、一時的に引張力又は圧縮力が加えられると、持続的に伸縮変形される。
【００２３】
前記目的を達成するための本発明の他の実施例では、生活家電機器のドレインに連結される排水ホースにおいて、一時的な第１撓み力が与えられると、持続的に曲折する第１ベローズを含み、前記生活家電機器のドレインに連結される第１端部と、一時的な第２撓み力が与えられると、持続的に曲折する第２ベローズを含み、下水管に連結される第２端部と、前記第１端部と前記第２端部とを連結する柔軟な波状部と、を備えている排水ホースを提供する。
【００２４】
前記目的を達成するための本発明の他の実施例では、生活家電機器のドレインに連結される排水ホースにおいて、一時的な第１撓み力が与えられると、持続的に曲折する第１ベローズを含み、前記生活家電機器のドレインに連結される第１端部と、一時的に第２撓み力が与えられると、持続的に曲折する第２ベローズを含み、下水管に連結される第２端部と、前記第１端部と前記第２端部とを連結する柔軟な波状部と、一時的に第１引張力又は圧縮力が加えられると、持続的に伸縮変形できる第３ベローズと、前記第１端部と前記第２ベローズとを連結する柔軟な第１波状部と、前記第２端部と前記第３ベローズとを連結する柔軟な第２波状部と、を備えている排水ホースを提供する。
【００２５】
前記各端部と各ベローズとは、前記のように多様な実施例の組合せにより実現できる。
【００２６】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本発明を更に詳細に説明する。
本実施例を説明するにあたり、同一構成については同一名称および符号が使用され、これによる付加的な説明は以下においては省略される。
本発明による排水ホースは、第１端部、第２端部、並びに、前記第１及び第２端部を連結する波状部を含む。本発明による排水ホースは、前記第１及び第２端部が様々な形態で構成され得る。また、前記波状部の中間に伸縮及び曲折させやすい手段が更に備えられる。従って、本発明の排水ホースは、これらの組合せによって多様な実施例で実現可能である。
【００２７】
図１Ａないし図１Ｄには、本発明による排水ホースの一端部、特に外部の下水管４０と連結する第２端部の多様な実施例が図示されている。図１Ａには排水ホースの第２端部がベローズだけで構成された実施例が図示されているが、説明の便宜のために前記ベローズを第２ベローズ１３０と称する。
【００２８】
先ず、前記第２ベローズの説明に先立って、前記第１及び第２端部を連結する波状部について簡単に説明する。説明の便宜のために、前記波状部を第２波状部と称する。第２波状部２２０は、管の強度を向上させるために外周面に多数の波状が形成された波状管に形成され、柔軟なプラスチック材からなる。このように外周面に多数の波状を有している波状管は、現在通常の洗濯機の排水ホースとして多用されているので、詳しい説明は省略する。また、図面を簡略化し、第２ベローズ１３０との明らかな区分のために本願の図面には波型形状を図示していない。
【００２９】
前記第２ベローズ１３０は、前記第２波状部２２０と連続して形成される。斯かる第２ベローズ１３０は、一時的な撓む力（ベンディング力）が加えられると、持続的な変形が可能となる。ここで、前記持続的な変形とは、完全かつ形状復帰しないことではなく、一時的な撓む力が除去されたときにも曲折した形状を維持できることをいう。従って、前記第２ベローズ１３０は、何時でも必要によって外力を加えることにより自由自在に変形できる。のみならず、その長さも伸縮可能である。尚、前記のように形成される第２波状部２２０と第２ベローズ１３０とは同一のプラスチック材により金型または鋳型で一体成形されることが望ましい。
【００３０】
前記図１Ａに示すように、排水ホースの第２端部が第２波状部２２０と連続して連結された第２ベローズ１３０からなる実施例では、第２ベローズ１３０の端部を下水管４０に一定の深さで挿入して設置した後、周辺の状況を考慮して最適な角度及び最適な形状に曲げて設置した後に使用すればよい。図１Ａでは、前記第２ベローズ１３０が１８０°でベンディングされた様相を示している。
【００３１】
尚、下水管４０の直径が前記第２ベローズ１３０より小さい場合には、第２ベローズ１３０の内側に下水管４０の一部を挿入した後、クランプ又はバンドなどを用いて漏水が発生しないように連結することも可能である。
【００３２】
前記下水管４０と連結する排水ホースの一端部が前記のような構造を有すると、下水管４０の設置位置及び角度などが変化しても、第２ベローズ１３０が曲がりやすいのでその設置が非常に容易になる長所がある。
【００３３】
図１Ｂに示す実施例では、本発明による排水ホースの第２端部が第２ベローズ１３０及び第２シリンダー部３２０からなる。ここで、第２ベローズ１３０は、前記図１Ａを参照して説明した実施例と同一構成を有し、かつ、相互連結構造を有しているのでその説明を省略し、以下では第２シリンダー部３２０についてのみ説明する。
【００３４】
第２シリンダー部３２０は両端が開放された形状を有して、第２ベローズ１３０と連続して形成される。第２シリンダー部３２０は、外面に波状のない形状で形成される。第２シリンダー部３２０はプラスチック材からなり、第２ベローズ及び第２波状部２２０と共に鋳型及び金型により一体形成されることが望ましい。
【００３５】
本発明による排水ホースが図１Ｂに示すように、形成された実施例では、第２シリンダー部３２０の一部又は全部を下水管４０に挿入するように設置して使用すればよい。このとき、第２シリンダー部３２０を下水管４０に挿入した後に第２ベローズ１３０を周辺地形と地物の配置状況を考慮して最適な角度及び形状で曲げておけば設置が完了する。図２Ｂもやはり前記第２ベローズ１３０が１８０°でベンディングされた様相を示している。
【００３６】
尚、本実施例においても、下水管４０の直径が第２シリンダー部３２０の直径より小さい場合には、下水管４０の一部を第２シリンダー部に挿入した後クランプ及びバンドなどを用いて互いに連結することもできる。
【００３７】
排水ホースが図１Ｂに示すような構造を有すると、下水管４０との連結が容易であるのみならず、所定の重さを持つ第２シリンダー部３２０が下水管４０内に挿入されているので、水の排出時に発生する振動及び脈動により排水ホースが下水管４０から分離されることを効果的に防止できる。
【００３８】
図１Ｃに示した実施例では、排水ホースの第２端部が第２ベローズ１３０、第２シリンダー部３２０、及び、弾性体の第２連結部材４２０ａとからなる。ここで、第２ベローズ１３０及び第２シリンダー部３２０の具体的な構成及び互いの連結構造は、前記図１Ａ及び図１Ｂの説明と同一であるので、省略し、以下第２連結部材４２０ａについて説明する。
【００３９】
第２連結部材４２０ａは、排水ホースをより容易に下水管４０に連結できるように提供するもので、弾性を有したゴム材の管状でなされる。第２連結部材４２０ａの一端は、第２シリンダー部３２０の一端部と一体化してモルディングされて連結し、第２連結部材４２０ａの他端は、下水管４０に密封して連結する。図１Ｃに示した実施例に適用される第２連結部材４２０ａ及び第２シリンダー部３２０の更に詳しい構造及び互いの連結構造は図５Ａに詳しく図示されており、以下、図５Ａを参照して具体的に説明する。
【００４０】
第２連結部材４２０ａは柔軟なゴム材からなり、第２シリンダー部３２０の端部にモルディングされて一体成形される。斯かる第２連結部材４２０ａは、円筒状をなしており、その外周面には強度を補強するための多数の補強リブ４２１ａを有する。補強リブ４２１ａは図５Ａに示すように、第２連結部材４２０ａの外周面で長手方向に沿って突出する。斯かる補強リブ４２１ａは、第２連結部材４２０ａの外周面で円周方向に沿って多数が等間隔で配置されるように提供される。例えば、補強リブ４２１ａは、第１連結部材４２０ａを正面から見たとき十字形をなすように第２連結部材４２０ａの外周面の上下側と左右側とでそれぞれ突出する。斯かる補強リブ４２１ａは、第２連結部材４２０ａの強度を補強しながら弾性復元力を補強する役割を果たす。
【００４１】
第２連結部材４２０ａ及び第２シリンダー部３２０には、互いに分離を防止できる構造が提供される。即ち、第２シリンダー部３２０の外面には少なくとも一つ以上の環状リング３２１が形成され、第２連結部材４２０ａの内面には前記リング３２１を挿入できる環状の溝４２２ａが形成されるので、長手方向に沿って力が作用しても互いに分離しない。
【００４２】
第２連結部材４２０ａにはまた、第２シリンダー部３２０との結合部位の強度を補強するためのフランジ４２３ａが更に形成される。フランジ４２３ａは図５Ａに示すように、環状の溝４２２ａが形成されていて他の部分より厚さが薄くなった部分に隣接して備えられる。斯かるフランジ４２３ａは、強度補強役割だけではなく排水ホースを下水管４０に連結するか、又は、分離するときに、手で排水ホースを取りやすくし、手から滑ることを防止する役割をも担う。
【００４３】
尚、下水管４０と第２連結部材４２０ａとの互い連結状態及びシリング状態をより確かにし、長期間の間、信頼性を維持させるために第２連結部材４２０ａと下水管４０との連結部位にクランプやバンドなどを付加して用いることもできる。
【００４４】
前記第２端部が図１Ｃに示すような構造を有する本発明による排水ホースは、下水管４０の一部を第２連結部材４２０ａに挿入した後に第２ベローズ１３０を周辺の状況に合うように適切に曲げて設置して用いる。図１Ｃには、前記第２ベローズ１３０が１８０°でベンディングされた状態で設置された例が図示されている。
【００４５】
この場合、前記第２連結部材４２０ａの内部に下水管４０が挿入されるとき、第２連結部材４２０ａは弾性力を有して直径方向に拡張し、下水管４０の挿入が完了した後には弾性力によって第２連結部財４２０ａが直径方向に縮小される力を有するので、第２連結部財４２０ａの内周面は下水管４０の外周面と完全に密着する。
【００４６】
尚、図示してはいないが、下水管４０の直径が第２連結部財４２０ａの直径より大きい場合には図１Ｂに示すように、類似の形態で排水ホースを設置すればよい。即ち、ゴム材の第２連結部材４２０ａを下水管４０に一定の深さだけ挿入した後、第２ベローズ１３０を適切に曲げて設置すればよい。このように設けられる場合、ゴム材の第２連結部材４２０ａはプラスチック材より重い重量を有するので、洗濯機から水が排出されるとき、振動と脈動が発生しても下水管４０に挿入された部分が外部に離脱しないという長所を有することができる。
【００４７】
従って、排水ホースの第２端部が図１Ｃに示すような構造を有すると、前記図１Ａを参照して説明した実施例の長所と共に、より確かな連結状態及びシーリング状態を長期間維持できる。
【００４８】
尚、図１Ｄには、本発明による排水ホースの第２端部が第２ベローズ１３０及び第２連結部材４２０ｂからなる実施例が図示されている。
図１Ｄに示す本実施例は、図１Ｃに示した実施例とは異なり、第２シリンダー部３２０が備えられておらず、第２連結部材４２０ｂが第２ベローズ１３０に直接連結される独特な構造を有する。本実施例では、第２ベローズ１３０の構成及び互いの連結関係は前記図１Ａを参照して説明したので、これに対する説明は省略する。但し、以下、第２ベローズ１３０と第２連結部材４２０ｂとの相互連結構造について説明する。
【００４９】
図５Ｂは、第２連結部材４２０ｂと第２ベローズ１３０との互いの連結関係をよく示している。図５Ｂを参照すると、第２連結部材４２０ｂには図５Ａを参照して説明した実施例と同一のリブ４２１ｂとフランジ４２３ｂとが備えられ、これらの構造は前記図５Ａを参照して説明した実施例と同一であるのでその説明は省略する。但し、本実施例では図５Ｂに示すように、第２連結部材４２０ｂの一端が第２ベローズ１３０と直接連結される。ここで、第２連結部材４２０ｂは第２ベローズ１３０とモールディングによって一体に製作されることが望ましい。このように、第２連結部材４２０ｂと第２ベローズ１３０とがモールディングにより一体形成されると、図５Ｂに示すような屈曲を有している第２ベローズ１３０の外面が前記図５Ａのリング３２１と同一機能をするので、前記第２ベローズ１３０と前記第２連結部材４２０ｂとは長手方向に作用する力により分離し難くなる。
【００５０】
本発明による排水ホースの第２端部が図１Ｄに示すような構造を有するので、第２連結部材４２０ｂを下水管４０内に挿入したり、下水管４０一部を第２連結部材４２０ｂの内面に挿入した後に第２ベローズ１３０を適切に曲げて設置する。
このような設置構造及び効果は、図１Ｃを参照して説明した設置構造及び効果と殆ど同じであるので詳しいことは省略する。
【００５１】
尚、図１Ａないし図１Ｄには前記第２ベローズ１３０が１８０°程度ベンディングされた状態で設置された例が図示されている。しかしながら、本発明による排水ホースで前記第２ベローズ１３０は、前記下水管４０の設置位置などの多様な周辺環境に合うように多様な角度でベンディングした状態で設置され得る。
このように前記第２ベローズ１３０が異なる角度、例えば、９０°で設置された例が図１Ｅ及び図１Ｆに例示的に図示されている。
【００５２】
尚、図２Ａないし図２Ｃには、排水ホースの第１端部の多様な実施例が図示されており、以下これらの図面を参照して第１端部の各実施例を詳しく説明する。
図２Ａには洗濯機のドレイン３０と連結する第１端部が第１ベローズ１１０と第１シリンダー部３１０とを含めてなる実施例が図示されている。
第１ベローズ１１０と第１シリンダー部３１０との各々の構成は、図１Ｂを参照して説明した第２ベローズ１３０及び第２シリンダー部３２０のそれと同一である。図２Ａの未説明符号２１０は、波状管の一部を示したものである。
【００５３】
排水ホースの第１端部が図２Ａに示すような構造を有すると、狭い空間に設けられる洗濯機において更に有用である。これを更に詳しく説明すると次の通りである。
【００５４】
洗濯機は一般的に建物内の洗濯室などに設けられ、空間活用度を高めるために洗濯機の背面や側面などが洗濯室の壁面に隣接して設けられる。洗濯機が前記のように洗濯室の壁面に隣接して設けられると、洗濯機の背面または側面で連結される排水ホースが押されるか曲がることになって排水される水の流路を塞ぐことがしばしば発生する。このような問題を解消するためには排水ホースが曲がらない最小限のベンディング半径を確保できるように、洗濯機を洗濯室の壁体から離隔して設置しなければならないので空間活用度が低下するという問題があった。
【００５５】
しかしながら、図２Ａに示すように、第１ベローズ１１０を有する第１端部を含む本発明による排水ホースを用いると前記問題を完璧に解決できる。即ち、第１ベローズ１１０は自由自在に曲がり、そのベンディング半径が一般的な波状管になされた排水ホースより非常に小さいので、洗濯機を洗濯室の壁体に隣接して設置しても排水ホースが押されたり曲がったりすることがない。従って、空間活用度を高めることができる。
【００５６】
尚、ドレイン３０と第１シリンダー部３１０とを連結する場合、クランプ又はバンドを用いると、連結部位の密封状態を更に向上させることができる。
【００５７】
図２Ｂには、排水ホースの第１端部が第１ベローズ１１０、第１シリンダー部３１０、及び、第１連結部材４１０ａを含めてなる実施例が図示されている。第１ベローズ１１０及び第１シリンダー部３１０の構造は、前記実施例と同一であるのでその説明を省略し、以下、第１連結部材４１０ａの構成、並びに、第１シリンダー部３１０と第１連結部材４１０ａとの相互連結構造について説明する。
【００５８】
図６Ａを参照すると、第１連結部財４１０ａと第１シリンダー部３１０とには互いに連結を堅固にするための構造が備えられている。即ち、第１連結部材４１０ａと第１シリンダー部３１０とがモールディングにより一体形成されてもこれらの材質はそれぞれゴムとプラスチック材で互いに違うので、結合状態の信頼性を確実に確保するために次のような構造が提供されるものである。
【００５９】
プラスチック材の第１シリンダー部３１０の外周面には少なくとも一つ以上の環状リング３１１が突出している。また、弾性力のあるゴム材からなる第１連結部材４１０ａの内周面には、第１シリンダー部３１０のリング３１１が挿入されて安着する溝４１２ａが環状に凹んで形成される。従って、第１シリンダー部３１０と第１連結部材４１０ａとが前記のような形状を有するようにモールディングを行うと、モールディング後、第１連結部材４１０ａと第１シリンダー部３１０とに振動及び排出される水の脈動など様々な要因により発生する力が長手方向に沿って作用しても第１連結部材４１０ａと第１シリンダー部３１０との相互間の結合が容易に解除されず、相互間の連結部位を効果的にシーリングできる。
【００６０】
また、弾性を有するゴム材の第１連結部材４１０ａの外面には、強度及び弾性力の補強のためのリブ４１１ａが少なくとも一つ以上形成される。図６Ａに示したリブ４１１ａは、第１連結部材４１０ａの円周方向の外面に環状で突出した例を示しているが、リブ４１１ａがこのように突出すると、第１連結部材４１０ａの直径方向の厚さを局部的に増加させることになるので、第２連結部材自体の強度を増加する効果と共に、第１連結部材４１０ａを洗濯機のドレイン３０に挿入して固定するときに、ドレインの外面に密着する第１連結部材４１０ａの弾性を補強する効果が得られる。また、手で取りやすく滑り止めの役割も果たすことができるであろう。
【００６１】
ドレイン３０と連結する第１連結部材４１０ａの他端には、図６Ａに示すように、ラッパのように直径が次第に拡張するフレア部４１３ａが形成される。
前記のように、第１連結部材４１０ａの他端にフレア部４１３ａが形成されると、ドレインと第１連結部材４１０ａとを互い連結するとき、ドレインをより容易に第１連結部材４１０ａに挿入することができて非常に便利である。
【００６２】
尚、図示してはいないが、前記第１連結部材４１０ａとドレインとをより堅固に連結し、その連結部位の密封力を向上させるためにクランプやバンドなども用いることができる。このようにクランプやバンドなどが用いられる場合、第２連結部材４２０ａの外面に環状に備えられる多数のリブ４２１ａはクランプ又はバンドの設置位置を固定し、これらが長手方向へ押されることを防止する役割を果たすことができる。
【００６３】
前記のような構造を有する図２Ｂに示した排水ホースの第１端部の実施例は、図１Ａを参照して説明した実施例が有する長所を総て有していながら、ゴム材の第１連結部材４１０ａにより更に信頼性のある連結が可能となる。即ち、排水ホースの第１端部とドレイン３０とを連結するとき、ドレインの外周面を第１連結部材４１０ａの内周面に挿入すると、このとき、ゴム材からなる第１連結部材４１０ａは弾性を有して拡張され、連結済みの状態では弾性力によって第１連結部材４１０ａの内周面とドレイン３０の外周面とが完全に密着した状態を維持するので、連結部位では更に高気密性が確保される。
【００６４】
図２Ｃには、排水ホースの第１端部が第１ベローズ１１０と第１連結部材４１０ｂとを備えている実施例が図示されている。第１ベローズ１１０及び第１連結部材４１０ｂの各構成については上述したので省略する。但し、本実施例で第１連結部材４１０ｂは図６Ｂに示すように、第１ベローズ１１０にモールディングされて一体連結する。また、第１ベローズ１１０の外面が曲がっているので、図２Ｂ及び図６Ａを参照して説明した実施例で開示した溝４１２ａ及びリング３１１は備えられていない。
本実施例では、図２ｂを参照して説明した実施例と同一原理で第１連結部材４１０ｂがドレインに連結されるので、密封連結状態の信頼性が向上する。
【００６５】
図１Ａないし図２Ｃを参照して説明したように、本発明による排水ホースの第２端部と第１端部とは、多様な実施例で実現できる。このように多様な実施例で実現できる第２端部及び第１端部は、プラスチック材からなる柔軟な波状部により互いに連結して本発明による排水ホースを構成する。従って、一々図示してはいないが、本発明による排水ホースは、前記波状部の両端に前記第２端部及び第１端部の多様な実施例が互いに組合わされた多様な実施例を実現することができるであろう。
【００６６】
また、本発明はこれに限らず、前記波状部の中間に長手方向に沿って自由に伸縮する更に異なるベローズが備えられ得る。
以下、前記第１及び第２ベローズとの区別のために第３ベローズと称する。このように波状部の中間に第３ベローズが提供される場合、波状部は第３ベローズの両側に連結される第１波状部と第２波状部とからなる。従って、第３ベローズが備えられた本発明による排水ホースは、第１端部、第１波状部、第３ベローズ、第２波状部、第２ベローズ、及び、第２端部が連続して連結される構造を有している。
【００６７】
本発明による排水ホースの全体的な構造をより明確に説明するために任意の実施例を例として簡単に説明する。図３及び図４には、第１端部が図２Ｂに示した実施例で構成され、第２端部が図１Ｃに示した実施例で構成され、互い連続して連結された第１波状部２１０、第３ベローズ１２０及び第２波状部２２０、並びに、第２シリンダー部３２０がプラスチック材で一体成形され、ゴム材の第１連結部材４１０ａと第２連結部材４２０ａとが第１シリンダー部３１０と第２シリンダー部３２０とに連結されるように一体モールディングして製作される。排水ホース１００がこのように構成されると次のような長所を有する。
【００６８】
前記第１端部は、洗濯機１００の排水ポンプ２０と連結した短いドレイン３０に連結し、前記のように第１ベローズ１１０を自在に曲げられるので非常に設置しやすくなり、狭い空間でも排水ホース１００が曲がったり又は押されたりしない状態で連結できる。もちろん、ドレイン３０と直接接触して連結するゴム材の第１連結部材４１０ａは、容易に連結できるようにしながら連結部位の気密性を高めて漏水を防止する。
【００６９】
前記第２端部は外部の下水管４０と連結され、第２ベローズ１３０を自在に曲げられるので、排水ホース１００を回転させるなどの無駄な作業が不要で、非常に便利となる。もちろん、第２ベローズ１３０のベンディング半径は、他の一般排水ホースのベンディング半径よりも遥かに小さいので、狭小な空間でも容易に設置できる。また、下水管４０と直接接触して連結されるゴム材の第２連結部材４２０ａは連結を容易にできるだけではなく、連結部位の気密性を高めて漏水を防止する。
【００７０】
前記第３ベローズ１２０は長手方向に自由に伸縮する。
従って、下水管４０と洗濯機とが遠く離れた状態で設置しなければならない場合、第３ベローズ１２０を伸ばして設置に必要となる長手を確保できるだろう。また、下水管４０と洗濯機１００とが非常に近く設けられる場合には、第３ベローズ１２０を長手方向に最大限に縮小させて排水ホースが無駄な空間を占めないようにできる。第３ベローズ１２０は長手方向に伸縮すると同時に自在に曲げられるので、周辺の状況により排水ホース１００を中間で曲げなければならない場合にも設置しやすくなる。もちろん、前記第３ベローズ１２０は、長手方向に伸縮可能となると共に第１及び第２ベローズ１１０、１３０と同様に自在に曲げることができる。
【００７１】
尚、図７には、第３ベローズ１２０の一部断面が拡大されて図示されている。斯かる断面構造は第３ベローズ１２０だけではなく、第１及び第２ベローズ１１０、１３０も同様に有していることを明らかにしておく。
【００７２】
図７を参照すると、第３ベローズ１２０は、持続的ベンディングが形成できるように中央の最高点と左右の低点を有する多数のフォルドからなる。ここで、前記フォルドは、上向き傾斜部１２１と下向き傾斜部１２５とを有するが、前記上向き傾斜部１２１は、中間の最高点に向かって左側の低点から延長される。また、前記上向き傾斜部１２５は、前記中間の最高点から右側の低点に向かって延長される。
【００７３】
前記のように構成されたフォルドは、次のような特徴を有する。先ず、前記中央の最高点を通る垂直軸と前記上向き傾斜部１２１との間に形成される第１角度θ１は、前記垂直軸と前記下向き傾斜部との間に形成される第２角度θ２より大きいという特徴を有する。また、前記上向き傾斜部１２１の水平長さＤ１と前記上向き傾斜部１２５の水平長さＤ２とが互いに異なって形成されるという特徴を有する。
【００７４】
以下、図７に示すように、前記上向き傾斜部１２１の水平長さＤ２が前記下向き傾斜部１２５の水平長さＤ１より長さが短い実施例について説明する。
第３ベローズ１２０は図７に示すように、断面構造が図４に示すように第３ベローズ１２０の中心軸について対称な構造を有する。第２ベローズ１２０がこのように構成されると、下向き傾斜部１２５が前記上向き傾斜部１２１に密着しつつ第３ベローズ１２０を圧縮して長さが減少する。反対に、前記下向き傾斜部１２５が前記上向き傾斜部１２１から離れると、第３ベローズ１２０は前記７に示すように、形状を有しながら第３ベローズ１２０の長さが長くなる。第３ベローズ１２０は前記のような原理により長手方向に自由に伸縮できる。
【００７５】
尚、第３ベローズ１２０においてその中心軸を中心として何れかの片側部分では前記上向き及び下向き傾斜部１２１、１２５が互いに密着し、前記中心軸を中心に前記片側と対称となる部分では前記上向き及び下向き傾斜部１２１、１２５が互いに離れる状態となると、第３ベローズ１２０は前記上向き及び下向き傾斜部１２１、１２５が互いに密着した部分側にベンディングされる。
【００７６】
前記のように、第３ベローズ１２０が伸縮し、曲げられる原理は、第１及び第２ベローズ１１０、１３０でも同様に適用される。
尚、本発明では図８に示すように、洗濯機１００の運搬及び移動時排水ホース１００を洗濯機１００の側面に密着することができる構造を提供する。このために洗濯機１００の片側面、例えば、背面には多数のホースホルダー５００が備えられている。
【００７７】
ホースホルダー５００は、図９に示すように、アーク状の内周面を有する固定部５１０と前記固定部５１０との片側で延長され、洗濯機１００の片面に挿入されて固定される固定フィン５２０を含む。
【００７８】
固定部５１０は弾性材質からなるので、排水ホース１００を固定部５１０の開放された片側に通じるように強制的に押し込んでアーク状の内周面に安着させればよい。この固定部５１０の両端部の弾性力によって両側に開放され、排水ホース１００がアーク状の内周面に挿入された後には、固定部５１０の両端部が弾性力により元の位置に戻るので、排水ホース１００が固定部５１０の端部に掛かって外部に抜けずに固定される。固定フィン５２０は図９に示すように、楔状となるヘッドを有しており、洗濯機の片面に形成されたホールに強制的に押し込んで固定する。
【００７９】
前記のような構造を有するホースホルダー５００は、図８に示すように、排水ホース１００の数箇所を支持できるように洗濯機１０の片面に多数個が配置される。このように洗濯機１０の片面にホースホルダー５００が備えられていると、洗濯機１０を運搬するときに排水ホース１００を確実に整えた状態で洗濯機１０に密着できるので運搬性が向上し、運搬機の排水ホース１００が損傷されるおそれを低減することができる。
【００８０】
【発明の効果】
前記構造を有する本発明による排水ホースには、次のような効果がある。
排水ホースの両端部にそれぞれ備えられているベローズを自在に曲げることができるので、いかなる環境でも排水ホースを非常に設けやすくなる。
また、排水ホースの中間部分に提供されるベローズが自由に伸縮するので、排水ホースの設置に必要とされる最適な長さを常に提供することができる。
【００８１】
また、排水ホースの両端部に備えられているゴム材の連結部材が漏水を防止しながら連結の信頼性を確保する。
また、連結部材とベローズ及び波状部を含んだ総ての構造要素がモールディングにより一体形成されるので、機械的な連結部位がなく、漏水を効果的に防止できる。
【００８２】
以上、本発明の好適な一実施態様について説明したが、前記実施態様に限定されず、本発明の技術思想に基づいて種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１Ａ】本発明による排水ホースの第２端部の多様な実施例において第２ベローズが１８０°ベンディングされた様相を示した概略図である。
【図１Ｂ】本発明による排水ホースの第２端部の多様な実施例において第２ベローズが１８０°ベンディングされた様相を示した概略図である。
【図１Ｃ】本発明による排水ホースの第２端部の多様な実施例において第２ベローズが１８０°ベンディングされた様相を示した概略図である。
【図１Ｄ】本発明による排水ホースの第２端部の多様な実施例において第２ベローズが１８０°ベンディングされた様相を示した概略図である。
【図１Ｅ】図１Ｃの実施例において第２ベローズが９０°ベンディングされた様相を示した概略図である。
【図１Ｆ】図１Ｃの実施例において第２ベローズが９０°ベンディングされた様相を示した概略図である。
【図２Ａ】本発明による排水ホースの第１端部の多様な実施例を示した概略図である。
【図２Ｂ】本発明による排水ホースの第１端部の多様な実施例を示した概略図である。
【図２Ｃ】本発明による排水ホースの第１端部の多様な実施例を示した概略図である。
【図３】図１Ｃ及び図２Ｂの実施例が適用された排水ホースの一実施例が用いられる様相を示した斜視図である。
【図４】図３の排水ホースの断面図である。
【図５Ａ】図１Ｃの実施例が適用された排水ホースによる第２シリンダー部と第２連結部材との連結様相を示した断面図である。
【図５Ｂ】図１Ｄの実施例が適用された排水ホースによる第２シリンダー部と第２連結部材との連結様相を示した断面図である。
【図６Ａ】図２Ｂの実施例が適用された排水ホースによる第１シリンダー部と第１連結部材との連結様相を示した断面図である。
【図６Ｂ】図２Ｃの実施例が適用された排水ホースによる第１シリンダー部と第１連結部材との連結様相を示した断面図である。
【図７】図４の“Ａ”部分を拡大した断面図である。
【図８】排水ホースのホルダーが更に備えられた様相を示した洗濯機の背面斜視図である。
【図９】排水ホースホルダーの一実施例を示した平面図である。
【符号の説明】
１０ 洗濯機
３０ ドレイン
４０ 下水管
１００ 排水ホース
１１０ 第１ベローズ
１２０ 第３ベローズ
１２１ 上向き傾斜部
１２５ 下向き傾斜部
１３０ 第２ベローズ
２１０ 第１波状部
２２０ 第２波状部
３１０ 第１シリンダー部
３２０ 第２シリンダー部
４１０ａ、４１０ｂ 第１連結部材
４２０ａ、４２０ｂ 第２連結部材
５００ ホースホルダー
５１０ 固定部
５２０ 固定ピン
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水ホースに関するもので、特に、生活家電機器のドレインと外部の下水管とを連結する排水ホースに関するものである。
【０００２】
【関連技術】
一般に、洗濯機は、洗剤と水との作用を用いて洗濯物の汚れを落とすために、洗濯、すすぎ及び脱水過程を行う機器である。
【０００３】
斯かる洗濯機は、タブ内に貯水された洗濯水又はすすぎ水を外部にポンピングするための排水ポンプと、前記排水ポンプからポンピングされた洗濯水またはすすぎ水を外部に排出するために前記排水ポンプと外部の排水施設、例えば、下水管とを連結する排水ホースとを備えている。
【０００４】
一般的に建物の洗濯室に備えられた下水管のような排水施設は、垂直管として提供され、前記排水ホースの排出側の端部は、排水施設に容易に連結できるように９０°乃至１８０°程度の角度で曲折するように提供される。尚、洗濯機の排水ホースは、一般にゴムチューブで製作され、９０°乃至１８０°程度の角度で曲がるように製作した硬質のゴム又は金属材質のチューブが、ゴムからなる排出側の端部に挿入された構造を有する。斯かる構成は、次のような短所を有する。
【０００５】
先ず、重いゴム又はネオプレンホースは、縒れ易く、高価である。斯かるタイプの排水ホースは、特殊な取付部品及びクランプを用いるときだけ、その長さを伸ばすことができる。
【０００６】
最近、洗濯機用排水ホースが鋳造や成形によって波状のプラスチックホースで製作されている。斯かるタイプのプラスチックホースは、安価で、縒れにくく、重いネオプレンホースより柔軟である。しかし、斯かるタイプのプラスチックホースは、その製造方法のために、排出側の端部を永久変形した形状で製作することはできなかった。従って、プラスチックホースの排出側の端部が１８０°程度に撓んだ状態を維持するためには一般的にワイヤーリテーナを用いている。しかしながら、前記波状のプラスチックホースは、下記の多くの問題を有している。
【０００７】
先ず、前記プラスチックホースは軽量のため、洗濯機から水がポンピングされる間、振動及び水の激しい脈動による影響を受け、排出側の端部が下水管に挿入された状態を安定して維持しにくくなる。更に下水管の内でホースが振動し動くときに発生する摩擦力によりホースに損傷を与える。また、前記ワイヤーリテーナは、一般に前記波状ホースを組み立てるためのもので、これを使用するユーザーが排水ホースを間違って組み立てるか、組み立てに失敗することがあるという問題がある。
また、斯かるタイプの排水ホースの構造は、設置のために更に長いホースが必要となる場合、その長さを伸ばすことができない。
【０００８】
尚、最近は柔軟な波状のプラスチックホースと、前記プラスチックホースと連結する合成ゴム材質のノズルとを含む排水ホースアセンブリーが用いられることもある。ここで、プラスチックホースは、洗濯機と連結する第１端部と、円周面に沿って突出した二つの環状バーブ（ｂａｒｂｓ）を有する第２端部とを有する。前記ノズルは、その内周面に前記二つの環状バーブを収容できる二つの凹んだチャンネルを有しており、前記第２端部と連結する第３端部、及び、排出側の端部を含む第４端部を有する。
【０００９】
このような構造を有する排水ホースアセンブリーは、前記プラスチックホースの第２端部が前記ノズルの第３端部に挿入された状態で互いに組み立てられるが、このとき、前記二つの環状チャンネルの内周面と完全に密着するのでシーリングが維持される。また、シーリングが維持された状態で前記プラスチックホースについて前記ノズルが回転可能になる。尚、前記ノズルは、下水管に容易に連結できるように１８０°程度曲折する。
【００１０】
斯かる構造を有する排水ホースアセンブリーは、ホースが縒れることなく、装着しやすく、下水管との連結状態を安定して維持できる。しかし、前記構造の排水ホースアセンブリーは次のような問題があった。
【００１１】
先ず、ゴム材のノズルとプラスチック材のホースとを挿入して結合させる構造を有しているので、高温の洗濯水と化学洗剤とを長期間用いることで互いに結合する部分の形状が変形するおそれがある。このようにノズルとホースとの結合部位の形状が変形すると、該結合部位から漏水が発生することになる。
【００１２】
また、前記ノズルと前記ホースとが組み立てられた排水ホースアセンブリーのノズルを下水管に連結しにくい場合には、連結が容易な角度で前記ノズルをホースに対して回転させなければならない。この場合、前記ノズルとホースとは互いに結合部位からの漏水の防止のために密着するように組み立てられていて、完成された状態でノズルを回転させにくいので、装着にあたり不便であった。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記関連技術の問題点を解決するためのもので、その目的は、排水施設に安定かつ簡便な連結のために曲折しやすく、漏水を完璧に防止できる洗濯機または食器洗濯機などの家電製品の排水ホースを提供することである。
【００１４】
本発明の他の目的は、排水施設との連結のために、更に長いホースが必要な場合、その長さを容易に伸ばすことができる洗濯機又は食器洗濯機などの家電製品の排水ホースを提供するものである。
【００１５】
本発明の更に他の目的は、水が不規則的に排出されるとき、発生する脈動によりホースと排水施設との連結部位が分離されることを防止できる改善された構造を有する洗濯機または食器洗濯機などの家電製品の排水ホースを提供することである。
【００１６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明によると、生活家電機器のドレインに連結される排水ホースにおいて、生活家電機器のドレインに連結する円筒状の第１端部と、一時的に撓む力が与えられるとき、持続的に曲折可能なベローズを含み、下水管に連結される第２端部と、前記第１端部と前記第２端部とを連結する柔軟な波状部とを備えている排水ホースを提供する。ここで、前記ベローズの持続的な曲折角度は、１８０°または９０°であることが望ましい。
【００１７】
前記第１端部は、前記第１ベローズに直接連結されるシリンダー部と、前記シリンダー部に一体成形され、前記ドレインに密着して連結される弾性連結部材を更に備えている。この場合、前記第１端部の前記シリンダー部は、一体成形された前記弾性連結部材が前記第１端部から離脱することを防止するためにその外周面に形成される少なくとも一つ以上の環状リングを備えていることが望ましい。
【００１８】
前記第２端部のベローズは、持続的に曲折するための多数のフォルドを有し、前記各フォルドの断面は、中央の最高点に向かって左側低点から延長される上向き傾斜部と、前記中央の最高点から右側の低点に延長される下向き傾斜部を含み、前記中央の最高点を通る垂直軸と前記上向き傾斜部との間に形成される第１角度は、前記垂直軸と前記下向き傾斜部との間に形成される第２角度より大きい。
【００１９】
前記第２端部のベローズは、前記下水管内に挿入可能な排出端を備え、前記第２端部は、前記ベローズに直接連結されるシリンダー部を更に備え、前記シリンダー部は、前記下水管内に挿入可能な排出端を備えていることが望ましい。
【００２０】
また、前記第２端部は、前記ベローズに直接連結されるシリンダー部と、前記シリンダー部に一体成形され、前記下水管に密着して連結される弾性連結部材を更に備え、前記第２端部の前記シリンダー部は、前記弾性部材が前記第２端部から離脱することを防止するためにその外周面に形成される少なくとも一つ以上の環状リングを備えている。
【００２１】
また、前記第２端部は、前記ベローズに一体成形され、前記下水管に密着して連結される弾性連結部材を更に備えている。
【００２２】
また、前記第２端部の前記ベローズは、一時的に引張力又は圧縮力が加えられると、持続的に伸縮変形される。
【００２３】
前記目的を達成するための本発明の他の実施例では、生活家電機器のドレインに連結される排水ホースにおいて、一時的な第１撓み力が与えられると、持続的に曲折する第１ベローズを含み、前記生活家電機器のドレインに連結される第１端部と、一時的な第２撓み力が与えられると、持続的に曲折する第２ベローズを含み、下水管に連結される第２端部と、前記第１端部と前記第２端部とを連結する柔軟な波状部と、を備えている排水ホースを提供する。
【００２４】
前記目的を達成するための本発明の他の実施例では、生活家電機器のドレインに連結される排水ホースにおいて、一時的な第１撓み力が与えられると、持続的に曲折する第１ベローズを含み、前記生活家電機器のドレインに連結される第１端部と、一時的に第２撓み力が与えられると、持続的に曲折する第２ベローズを含み、下水管に連結される第２端部と、前記第１端部と前記第２端部とを連結する柔軟な波状部と、一時的に第１引張力又は圧縮力が加えられると、持続的に伸縮変形できる第３ベローズと、前記第１端部と前記第２ベローズとを連結する柔軟な第１波状部と、前記第２端部と前記第３ベローズとを連結する柔軟な第２波状部と、を備えている排水ホースを提供する。
【００２５】
前記各端部と各ベローズとは、前記のように多様な実施例の組合せにより実現できる。
【００２６】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本発明を更に詳細に説明する。
本実施例を説明するにあたり、同一構成については同一名称および符号が使用され、これによる付加的な説明は以下においては省略される。
本発明による排水ホースは、第１端部、第２端部、並びに、前記第１及び第２端部を連結する波状部を含む。本発明による排水ホースは、前記第１及び第２端部が様々な形態で構成され得る。また、前記波状部の中間に伸縮及び曲折させやすい手段が更に備えられる。従って、本発明の排水ホースは、これらの組合せによって多様な実施例で実現可能である。
【００２７】
図１Ａないし図１Ｄには、本発明による排水ホースの一端部、特に外部の下水管４０と連結する第２端部の多様な実施例が図示されている。図１Ａには排水ホースの第２端部がベローズだけで構成された実施例が図示されているが、説明の便宜のために前記ベローズを第２ベローズ１３０と称する。
【００２８】
先ず、前記第２ベローズの説明に先立って、前記第１及び第２端部を連結する波状部について簡単に説明する。説明の便宜のために、前記波状部を第２波状部と称する。第２波状部２２０は、管の強度を向上させるために外周面に多数の波状が形成された波状管に形成され、柔軟なプラスチック材からなる。このように外周面に多数の波状を有している波状管は、現在通常の洗濯機の排水ホースとして多用されているので、詳しい説明は省略する。また、図面を簡略化し、第２ベローズ１３０との明らかな区分のために本願の図面には波型形状を図示していない。
【００２９】
前記第２ベローズ１３０は、前記第２波状部２２０と連続して形成される。斯かる第２ベローズ１３０は、一時的な撓む力（ベンディング力）が加えられると、持続的な変形が可能となる。ここで、前記持続的な変形とは、完全かつ形状復帰しないことではなく、一時的な撓む力が除去されたときにも曲折した形状を維持できることをいう。従って、前記第２ベローズ１３０は、何時でも必要によって外力を加えることにより自由自在に変形できる。のみならず、その長さも伸縮可能である。尚、前記のように形成される第２波状部２２０と第２ベローズ１３０とは同一のプラスチック材により金型または鋳型で一体成形されることが望ましい。
【００３０】
前記図１Ａに示すように、排水ホースの第２端部が第２波状部２２０と連続して連結された第２ベローズ１３０からなる実施例では、第２ベローズ１３０の端部を下水管４０に一定の深さで挿入して設置した後、周辺の状況を考慮して最適な角度及び最適な形状に曲げて設置した後に使用すればよい。図１Ａでは、前記第２ベローズ１３０が１８０°でベンディングされた様相を示している。
【００３１】
尚、下水管４０の直径が前記第２ベローズ１３０より小さい場合には、第２ベローズ１３０の内側に下水管４０の一部を挿入した後、クランプ又はバンドなどを用いて漏水が発生しないように連結することも可能である。
【００３２】
前記下水管４０と連結する排水ホースの一端部が前記のような構造を有すると、下水管４０の設置位置及び角度などが変化しても、第２ベローズ１３０が曲がりやすいのでその設置が非常に容易になる長所がある。
【００３３】
図１Ｂに示す実施例では、本発明による排水ホースの第２端部が第２ベローズ１３０及び第２シリンダー部３２０からなる。ここで、第２ベローズ１３０は、前記図１Ａを参照して説明した実施例と同一構成を有し、かつ、相互連結構造を有しているのでその説明を省略し、以下では第２シリンダー部３２０についてのみ説明する。
【００３４】
第２シリンダー部３２０は両端が開放された形状を有して、第２ベローズ１３０と連続して形成される。第２シリンダー部３２０は、外面に波状のない形状で形成される。第２シリンダー部３２０はプラスチック材からなり、第２ベローズ及び第２波状部２２０と共に鋳型及び金型により一体形成されることが望ましい。
【００３５】
本発明による排水ホースが図１Ｂに示すように、形成された実施例では、第２シリンダー部３２０の一部又は全部を下水管４０に挿入するように設置して使用すればよい。このとき、第２シリンダー部３２０を下水管４０に挿入した後に第２ベローズ１３０を周辺地形と地物の配置状況を考慮して最適な角度及び形状で曲げておけば設置が完了する。図２Ｂもやはり前記第２ベローズ１３０が１８０°でベンディングされた様相を示している。
【００３６】
尚、本実施例においても、下水管４０の直径が第２シリンダー部３２０の直径より小さい場合には、下水管４０の一部を第２シリンダー部に挿入した後クランプ及びバンドなどを用いて互いに連結することもできる。
【００３７】
排水ホースが図１Ｂに示すような構造を有すると、下水管４０との連結が容易であるのみならず、所定の重さを持つ第２シリンダー部３２０が下水管４０内に挿入されているので、水の排出時に発生する振動及び脈動により排水ホースが下水管４０から分離されることを効果的に防止できる。
【００３８】
図１Ｃに示した実施例では、排水ホースの第２端部が第２ベローズ１３０、第２シリンダー部３２０、及び、弾性体の第２連結部材４２０ａとからなる。ここで、第２ベローズ１３０及び第２シリンダー部３２０の具体的な構成及び互いの連結構造は、前記図１Ａ及び図１Ｂの説明と同一であるので、省略し、以下第２連結部材４２０ａについて説明する。
【００３９】
第２連結部材４２０ａは、排水ホースをより容易に下水管４０に連結できるように提供するもので、弾性を有したゴム材の管状でなされる。第２連結部材４２０ａの一端は、第２シリンダー部３２０の一端部と一体化してモルディングされて連結し、第２連結部材４２０ａの他端は、下水管４０に密封して連結する。図１Ｃに示した実施例に適用される第２連結部材４２０ａ及び第２シリンダー部３２０の更に詳しい構造及び互いの連結構造は図５Ａに詳しく図示されており、以下、図５Ａを参照して具体的に説明する。
【００４０】
第２連結部材４２０ａは柔軟なゴム材からなり、第２シリンダー部３２０の端部にモルディングされて一体成形される。斯かる第２連結部材４２０ａは、円筒状をなしており、その外周面には強度を補強するための多数の補強リブ４２１ａを有する。補強リブ４２１ａは図５Ａに示すように、第２連結部材４２０ａの外周面で長手方向に沿って突出する。斯かる補強リブ４２１ａは、第２連結部材４２０ａの外周面で円周方向に沿って多数が等間隔で配置されるように提供される。例えば、補強リブ４２１ａは、第１連結部材４２０ａを正面から見たとき十字形をなすように第２連結部材４２０ａの外周面の上下側と左右側とでそれぞれ突出する。斯かる補強リブ４２１ａは、第２連結部材４２０ａの強度を補強しながら弾性復元力を補強する役割を果たす。
【００４１】
第２連結部材４２０ａ及び第２シリンダー部３２０には、互いに分離を防止できる構造が提供される。即ち、第２シリンダー部３２０の外面には少なくとも一つ以上の環状リング３２１が形成され、第２連結部材４２０ａの内面には前記リング３２１を挿入できる環状の溝４２２ａが形成されるので、長手方向に沿って力が作用しても互いに分離しない。
【００４２】
第２連結部材４２０ａにはまた、第２シリンダー部３２０との結合部位の強度を補強するためのフランジ４２３ａが更に形成される。フランジ４２３ａは図５Ａに示すように、環状の溝４２２ａが形成されていて他の部分より厚さが薄くなった部分に隣接して備えられる。斯かるフランジ４２３ａは、強度補強役割だけではなく排水ホースを下水管４０に連結するか、又は、分離するときに、手で排水ホースを取りやすくし、手から滑ることを防止する役割をも担う。
【００４３】
尚、下水管４０と第２連結部材４２０ａとの互い連結状態及びシリング状態をより確かにし、長期間の間、信頼性を維持させるために第２連結部材４２０ａと下水管４０との連結部位にクランプやバンドなどを付加して用いることもできる。
【００４４】
前記第２端部が図１Ｃに示すような構造を有する本発明による排水ホースは、下水管４０の一部を第２連結部材４２０ａに挿入した後に第２ベローズ１３０を周辺の状況に合うように適切に曲げて設置して用いる。図１Ｃには、前記第２ベローズ１３０が１８０°でベンディングされた状態で設置された例が図示されている。
【００４５】
この場合、前記第２連結部材４２０ａの内部に下水管４０が挿入されるとき、第２連結部材４２０ａは弾性力を有して直径方向に拡張し、下水管４０の挿入が完了した後には弾性力によって第２連結部財４２０ａが直径方向に縮小される力を有するので、第２連結部財４２０ａの内周面は下水管４０の外周面と完全に密着する。
【００４６】
尚、図示してはいないが、下水管４０の直径が第２連結部財４２０ａの直径より大きい場合には図１Ｂに示すように、類似の形態で排水ホースを設置すればよい。即ち、ゴム材の第２連結部材４２０ａを下水管４０に一定の深さだけ挿入した後、第２ベローズ１３０を適切に曲げて設置すればよい。このように設けられる場合、ゴム材の第２連結部材４２０ａはプラスチック材より重い重量を有するので、洗濯機から水が排出されるとき、振動と脈動が発生しても下水管４０に挿入された部分が外部に離脱しないという長所を有することができる。
【００４７】
従って、排水ホースの第２端部が図１Ｃに示すような構造を有すると、前記図１Ａを参照して説明した実施例の長所と共に、より確かな連結状態及びシーリング状態を長期間維持できる。
【００４８】
尚、図１Ｄには、本発明による排水ホースの第２端部が第２ベローズ１３０及び第２連結部材４２０ｂからなる実施例が図示されている。
図１Ｄに示す本実施例は、図１Ｃに示した実施例とは異なり、第２シリンダー部３２０が備えられておらず、第２連結部材４２０ｂが第２ベローズ１３０に直接連結される独特な構造を有する。本実施例では、第２ベローズ１３０の構成及び互いの連結関係は前記図１Ａを参照して説明したので、これに対する説明は省略する。但し、以下、第２ベローズ１３０と第２連結部材４２０ｂとの相互連結構造について説明する。
【００４９】
図５Ｂは、第２連結部材４２０ｂと第２ベローズ１３０との互いの連結関係をよく示している。図５Ｂを参照すると、第２連結部材４２０ｂには図５Ａを参照して説明した実施例と同一のリブ４２１ｂとフランジ４２３ｂとが備えられ、これらの構造は前記図５Ａを参照して説明した実施例と同一であるのでその説明は省略する。但し、本実施例では図５Ｂに示すように、第２連結部材４２０ｂの一端が第２ベローズ１３０と直接連結される。ここで、第２連結部材４２０ｂは第２ベローズ１３０とモールディングによって一体に製作されることが望ましい。このように、第２連結部材４２０ｂと第２ベローズ１３０とがモールディングにより一体形成されると、図５Ｂに示すような屈曲を有している第２ベローズ１３０の外面が前記図５Ａのリング３２１と同一機能をするので、前記第２ベローズ１３０と前記第２連結部材４２０ｂとは長手方向に作用する力により分離し難くなる。
【００５０】
本発明による排水ホースの第２端部が図１Ｄに示すような構造を有するので、第２連結部材４２０ｂを下水管４０内に挿入したり、下水管４０一部を第２連結部材４２０ｂの内面に挿入した後に第２ベローズ１３０を適切に曲げて設置する。
このような設置構造及び効果は、図１Ｃを参照して説明した設置構造及び効果と殆ど同じであるので詳しいことは省略する。
【００５１】
尚、図１Ａないし図１Ｄには前記第２ベローズ１３０が１８０°程度ベンディングされた状態で設置された例が図示されている。しかしながら、本発明による排水ホースで前記第２ベローズ１３０は、前記下水管４０の設置位置などの多様な周辺環境に合うように多様な角度でベンディングした状態で設置され得る。
このように前記第２ベローズ１３０が異なる角度、例えば、９０°で設置された例が図１Ｅ及び図１Ｆに例示的に図示されている。
【００５２】
尚、図２Ａないし図２Ｃには、排水ホースの第１端部の多様な実施例が図示されており、以下これらの図面を参照して第１端部の各実施例を詳しく説明する。
図２Ａには洗濯機のドレイン３０と連結する第１端部が第１ベローズ１１０と第１シリンダー部３１０とを含めてなる実施例が図示されている。
第１ベローズ１１０と第１シリンダー部３１０との各々の構成は、図１Ｂを参照して説明した第２ベローズ１３０及び第２シリンダー部３２０のそれと同一である。図２Ａの未説明符号２１０は、波状管の一部を示したものである。
【００５３】
排水ホースの第１端部が図２Ａに示すような構造を有すると、狭い空間に設けられる洗濯機において更に有用である。これを更に詳しく説明すると次の通りである。
【００５４】
洗濯機は一般的に建物内の洗濯室などに設けられ、空間活用度を高めるために洗濯機の背面や側面などが洗濯室の壁面に隣接して設けられる。洗濯機が前記のように洗濯室の壁面に隣接して設けられると、洗濯機の背面または側面で連結される排水ホースが押されるか曲がることになって排水される水の流路を塞ぐことがしばしば発生する。このような問題を解消するためには排水ホースが曲がらない最小限のベンディング半径を確保できるように、洗濯機を洗濯室の壁体から離隔して設置しなければならないので空間活用度が低下するという問題があった。
【００５５】
しかしながら、図２Ａに示すように、第１ベローズ１１０を有する第１端部を含む本発明による排水ホースを用いると前記問題を完璧に解決できる。即ち、第１ベローズ１１０は自由自在に曲がり、そのベンディング半径が一般的な波状管になされた排水ホースより非常に小さいので、洗濯機を洗濯室の壁体に隣接して設置しても排水ホースが押されたり曲がったりすることがない。従って、空間活用度を高めることができる。
【００５６】
尚、ドレイン３０と第１シリンダー部３１０とを連結する場合、クランプ又はバンドを用いると、連結部位の密封状態を更に向上させることができる。
【００５７】
図２Ｂには、排水ホースの第１端部が第１ベローズ１１０、第１シリンダー部３１０、及び、第１連結部材４１０ａを含めてなる実施例が図示されている。第１ベローズ１１０及び第１シリンダー部３１０の構造は、前記実施例と同一であるのでその説明を省略し、以下、第１連結部材４１０ａの構成、並びに、第１シリンダー部３１０と第１連結部材４１０ａとの相互連結構造について説明する。
【００５８】
図６Ａを参照すると、第１連結部財４１０ａと第１シリンダー部３１０とには互いに連結を堅固にするための構造が備えられている。即ち、第１連結部材４１０ａと第１シリンダー部３１０とがモールディングにより一体形成されてもこれらの材質はそれぞれゴムとプラスチック材で互いに違うので、結合状態の信頼性を確実に確保するために次のような構造が提供されるものである。
【００５９】
プラスチック材の第１シリンダー部３１０の外周面には少なくとも一つ以上の環状リング３１１が突出している。また、弾性力のあるゴム材からなる第１連結部材４１０ａの内周面には、第１シリンダー部３１０のリング３１１が挿入されて安着する溝４１２ａが環状に凹んで形成される。従って、第１シリンダー部３１０と第１連結部材４１０ａとが前記のような形状を有するようにモールディングを行うと、モールディング後、第１連結部材４１０ａと第１シリンダー部３１０とに振動及び排出される水の脈動など様々な要因により発生する力が長手方向に沿って作用しても第１連結部材４１０ａと第１シリンダー部３１０との相互間の結合が容易に解除されず、相互間の連結部位を効果的にシーリングできる。
【００６０】
また、弾性を有するゴム材の第１連結部材４１０ａの外面には、強度及び弾性力の補強のためのリブ４１１ａが少なくとも一つ以上形成される。図６Ａに示したリブ４１１ａは、第１連結部材４１０ａの円周方向の外面に環状で突出した例を示しているが、リブ４１１ａがこのように突出すると、第１連結部材４１０ａの直径方向の厚さを局部的に増加させることになるので、第２連結部材自体の強度を増加する効果と共に、第１連結部材４１０ａを洗濯機のドレイン３０に挿入して固定するときに、ドレインの外面に密着する第１連結部材４１０ａの弾性を補強する効果が得られる。また、手で取りやすく滑り止めの役割も果たすことができるであろう。
【００６１】
ドレイン３０と連結する第１連結部材４１０ａの他端には、図６Ａに示すように、ラッパのように直径が次第に拡張するフレア部４１３ａが形成される。
前記のように、第１連結部材４１０ａの他端にフレア部４１３ａが形成されると、ドレインと第１連結部材４１０ａとを互い連結するとき、ドレインをより容易に第１連結部材４１０ａに挿入することができて非常に便利である。
【００６２】
尚、図示してはいないが、前記第１連結部材４１０ａとドレインとをより堅固に連結し、その連結部位の密封力を向上させるためにクランプやバンドなども用いることができる。このようにクランプやバンドなどが用いられる場合、第２連結部材４２０ａの外面に環状に備えられる多数のリブ４２１ａはクランプ又はバンドの設置位置を固定し、これらが長手方向へ押されることを防止する役割を果たすことができる。
【００６３】
前記のような構造を有する図２Ｂに示した排水ホースの第１端部の実施例は、図１Ａを参照して説明した実施例が有する長所を総て有していながら、ゴム材の第１連結部材４１０ａにより更に信頼性のある連結が可能となる。即ち、排水ホースの第１端部とドレイン３０とを連結するとき、ドレインの外周面を第１連結部材４１０ａの内周面に挿入すると、このとき、ゴム材からなる第１連結部材４１０ａは弾性を有して拡張され、連結済みの状態では弾性力によって第１連結部材４１０ａの内周面とドレイン３０の外周面とが完全に密着した状態を維持するので、連結部位では更に高気密性が確保される。
【００６４】
図２Ｃには、排水ホースの第１端部が第１ベローズ１１０と第１連結部材４１０ｂとを備えている実施例が図示されている。第１ベローズ１１０及び第１連結部材４１０ｂの各構成については上述したので省略する。但し、本実施例で第１連結部材４１０ｂは図６Ｂに示すように、第１ベローズ１１０にモールディングされて一体連結する。また、第１ベローズ１１０の外面が曲がっているので、図２Ｂ及び図６Ａを参照して説明した実施例で開示した溝４１２ａ及びリング３１１は備えられていない。
本実施例では、図２ｂを参照して説明した実施例と同一原理で第１連結部材４１０ｂがドレインに連結されるので、密封連結状態の信頼性が向上する。
【００６５】
図１Ａないし図２Ｃを参照して説明したように、本発明による排水ホースの第２端部と第１端部とは、多様な実施例で実現できる。このように多様な実施例で実現できる第２端部及び第１端部は、プラスチック材からなる柔軟な波状部により互いに連結して本発明による排水ホースを構成する。従って、一々図示してはいないが、本発明による排水ホースは、前記波状部の両端に前記第２端部及び第１端部の多様な実施例が互いに組合わされた多様な実施例を実現することができるであろう。
【００６６】
また、本発明はこれに限らず、前記波状部の中間に長手方向に沿って自由に伸縮する更に異なるベローズが備えられ得る。
以下、前記第１及び第２ベローズとの区別のために第３ベローズと称する。このように波状部の中間に第３ベローズが提供される場合、波状部は第３ベローズの両側に連結される第１波状部と第２波状部とからなる。従って、第３ベローズが備えられた本発明による排水ホースは、第１端部、第１波状部、第３ベローズ、第２波状部、第２ベローズ、及び、第２端部が連続して連結される構造を有している。
【００６７】
本発明による排水ホースの全体的な構造をより明確に説明するために任意の実施例を例として簡単に説明する。図３及び図４には、第１端部が図２Ｂに示した実施例で構成され、第２端部が図１Ｃに示した実施例で構成され、互い連続して連結された第１波状部２１０、第３ベローズ１２０及び第２波状部２２０、並びに、第２シリンダー部３２０がプラスチック材で一体成形され、ゴム材の第１連結部材４１０ａと第２連結部材４２０ａとが第１シリンダー部３１０と第２シリンダー部３２０とに連結されるように一体モールディングして製作される。排水ホース１００がこのように構成されると次のような長所を有する。
【００６８】
前記第１端部は、洗濯機１００の排水ポンプ２０と連結した短いドレイン３０に連結し、前記のように第１ベローズ１１０を自在に曲げられるので非常に設置しやすくなり、狭い空間でも排水ホース１００が曲がったり又は押されたりしない状態で連結できる。もちろん、ドレイン３０と直接接触して連結するゴム材の第１連結部材４１０ａは、容易に連結できるようにしながら連結部位の気密性を高めて漏水を防止する。
【００６９】
前記第２端部は外部の下水管４０と連結され、第２ベローズ１３０を自在に曲げられるので、排水ホース１００を回転させるなどの無駄な作業が不要で、非常に便利となる。もちろん、第２ベローズ１３０のベンディング半径は、他の一般排水ホースのベンディング半径よりも遥かに小さいので、狭小な空間でも容易に設置できる。また、下水管４０と直接接触して連結されるゴム材の第２連結部材４２０ａは連結を容易にできるだけではなく、連結部位の気密性を高めて漏水を防止する。
【００７０】
前記第３ベローズ１２０は長手方向に自由に伸縮する。
従って、下水管４０と洗濯機とが遠く離れた状態で設置しなければならない場合、第３ベローズ１２０を伸ばして設置に必要となる長手を確保できるだろう。また、下水管４０と洗濯機１００とが非常に近く設けられる場合には、第３ベローズ１２０を長手方向に最大限に縮小させて排水ホースが無駄な空間を占めないようにできる。第３ベローズ１２０は長手方向に伸縮すると同時に自在に曲げられるので、周辺の状況により排水ホース１００を中間で曲げなければならない場合にも設置しやすくなる。もちろん、前記第３ベローズ１２０は、長手方向に伸縮可能となると共に第１及び第２ベローズ１１０、１３０と同様に自在に曲げることができる。
【００７１】
尚、図７には、第３ベローズ１２０の一部断面が拡大されて図示されている。斯かる断面構造は第３ベローズ１２０だけではなく、第１及び第２ベローズ１１０、１３０も同様に有していることを明らかにしておく。
【００７２】
図７を参照すると、第３ベローズ１２０は、持続的ベンディングが形成できるように中央の最高点と左右の低点を有する多数のフォルドからなる。ここで、前記フォルドは、上向き傾斜部１２１と下向き傾斜部１２５とを有するが、前記上向き傾斜部１２１は、中間の最高点に向かって左側の低点から延長される。また、前記上向き傾斜部１２５は、前記中間の最高点から右側の低点に向かって延長される。
【００７３】
前記のように構成されたフォルドは、次のような特徴を有する。先ず、前記中央の最高点を通る垂直軸と前記上向き傾斜部１２１との間に形成される第１角度θ１は、前記垂直軸と前記下向き傾斜部との間に形成される第２角度θ２より大きいという特徴を有する。また、前記上向き傾斜部１２１の水平長さＤ１と前記上向き傾斜部１２５の水平長さＤ２とが互いに異なって形成されるという特徴を有する。
【００７４】
以下、図７に示すように、前記上向き傾斜部１２１の水平長さＤ２が前記下向き傾斜部１２５の水平長さＤ１より長さが短い実施例について説明する。
第３ベローズ１２０は図７に示すように、断面構造が図４に示すように第３ベローズ１２０の中心軸について対称な構造を有する。第２ベローズ１２０がこのように構成されると、下向き傾斜部１２５が前記上向き傾斜部１２１に密着しつつ第３ベローズ１２０を圧縮して長さが減少する。反対に、前記下向き傾斜部１２５が前記上向き傾斜部１２１から離れると、第３ベローズ１２０は前記７に示すように、形状を有しながら第３ベローズ１２０の長さが長くなる。第３ベローズ１２０は前記のような原理により長手方向に自由に伸縮できる。
【００７５】
尚、第３ベローズ１２０においてその中心軸を中心として何れかの片側部分では前記上向き及び下向き傾斜部１２１、１２５が互いに密着し、前記中心軸を中心に前記片側と対称となる部分では前記上向き及び下向き傾斜部１２１、１２５が互いに離れる状態となると、第３ベローズ１２０は前記上向き及び下向き傾斜部１２１、１２５が互いに密着した部分側にベンディングされる。
【００７６】
前記のように、第３ベローズ１２０が伸縮し、曲げられる原理は、第１及び第２ベローズ１１０、１３０でも同様に適用される。
尚、本発明では図８に示すように、洗濯機１００の運搬及び移動時排水ホース１００を洗濯機１００の側面に密着することができる構造を提供する。このために洗濯機１００の片側面、例えば、背面には多数のホースホルダー５００が備えられている。
【００７７】
ホースホルダー５００は、図９に示すように、アーク状の内周面を有する固定部５１０と前記固定部５１０との片側で延長され、洗濯機１００の片面に挿入されて固定される固定フィン５２０を含む。
【００７８】
固定部５１０は弾性材質からなるので、排水ホース１００を固定部５１０の開放された片側に通じるように強制的に押し込んでアーク状の内周面に安着させればよい。この固定部５１０の両端部の弾性力によって両側に開放され、排水ホース１００がアーク状の内周面に挿入された後には、固定部５１０の両端部が弾性力により元の位置に戻るので、排水ホース１００が固定部５１０の端部に掛かって外部に抜けずに固定される。固定フィン５２０は図９に示すように、楔状となるヘッドを有しており、洗濯機の片面に形成されたホールに強制的に押し込んで固定する。
【００７９】
前記のような構造を有するホースホルダー５００は、図８に示すように、排水ホース１００の数箇所を支持できるように洗濯機１０の片面に多数個が配置される。このように洗濯機１０の片面にホースホルダー５００が備えられていると、洗濯機１０を運搬するときに排水ホース１００を確実に整えた状態で洗濯機１０に密着できるので運搬性が向上し、運搬機の排水ホース１００が損傷されるおそれを低減することができる。
【００８０】
【発明の効果】
前記構造を有する本発明による排水ホースには、次のような効果がある。
排水ホースの両端部にそれぞれ備えられているベローズを自在に曲げることができるので、いかなる環境でも排水ホースを非常に設けやすくなる。
また、排水ホースの中間部分に提供されるベローズが自由に伸縮するので、排水ホースの設置に必要とされる最適な長さを常に提供することができる。
【００８１】
また、排水ホースの両端部に備えられているゴム材の連結部材が漏水を防止しながら連結の信頼性を確保する。
また、連結部材とベローズ及び波状部を含んだ総ての構造要素がモールディングにより一体形成されるので、機械的な連結部位がなく、漏水を効果的に防止できる。
【００８２】
以上、本発明の好適な一実施態様について説明したが、前記実施態様に限定されず、本発明の技術思想に基づいて種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１Ａ】本発明による排水ホースの第２端部の多様な実施例において第２ベローズが１８０°ベンディングされた様相を示した概略図である。
【図１Ｂ】本発明による排水ホースの第２端部の多様な実施例において第２ベローズが１８０°ベンディングされた様相を示した概略図である。
【図１Ｃ】本発明による排水ホースの第２端部の多様な実施例において第２ベローズが１８０°ベンディングされた様相を示した概略図である。
【図１Ｄ】本発明による排水ホースの第２端部の多様な実施例において第２ベローズが１８０°ベンディングされた様相を示した概略図である。
【図１Ｅ】図１Ｃの実施例において第２ベローズが９０°ベンディングされた様相を示した概略図である。
【図１Ｆ】図１Ｃの実施例において第２ベローズが９０°ベンディングされた様相を示した概略図である。
【図２Ａ】本発明による排水ホースの第１端部の多様な実施例を示した概略図である。
【図２Ｂ】本発明による排水ホースの第１端部の多様な実施例を示した概略図である。
【図２Ｃ】本発明による排水ホースの第１端部の多様な実施例を示した概略図である。
【図３】図１Ｃ及び図２Ｂの実施例が適用された排水ホースの一実施例が用いられる様相を示した斜視図である。
【図４】図３の排水ホースの断面図である。
【図５Ａ】図１Ｃの実施例が適用された排水ホースによる第２シリンダー部と第２連結部材との連結様相を示した断面図である。
【図５Ｂ】図１Ｄの実施例が適用された排水ホースによる第２シリンダー部と第２連結部材との連結様相を示した断面図である。
【図６Ａ】図２Ｂの実施例が適用された排水ホースによる第１シリンダー部と第１連結部材との連結様相を示した断面図である。
【図６Ｂ】図２Ｃの実施例が適用された排水ホースによる第１シリンダー部と第１連結部材との連結様相を示した断面図である。
【図７】図４の“Ａ”部分を拡大した断面図である。
【図８】排水ホースのホルダーが更に備えられた様相を示した洗濯機の背面斜視図である。
【図９】排水ホースホルダーの一実施例を示した平面図である。
【符号の説明】
１０ 洗濯機
３０ ドレイン
４０ 下水管
１００ 排水ホース
１１０ 第１ベローズ
１２０ 第３ベローズ
１２１ 上向き傾斜部
１２５ 下向き傾斜部
１３０ 第２ベローズ
２１０ 第１波状部
２２０ 第２波状部
３１０ 第１シリンダー部
３２０ 第２シリンダー部
４１０ａ、４１０ｂ 第１連結部材
４２０ａ、４２０ｂ 第２連結部材
５００ ホースホルダー
５１０ 固定部
５２０ 固定ピン
Claims (38)
- 生活家電機器のドレインに連結される排水ホースにおいて、
生活家電機器のドレインに連結される円筒状の第１端部と、
一時的に撓む力が与えられると、持続的に曲折可能なベローズを含み、下水管に連結される第２端部と、
前記第１端部と前記第２端部とを連結する柔軟な波状部と、
を備えていることを特徴とする排水ホース。 - 前記ベローズの持続的な曲折角度は、１８０°または９０°であることを特徴とする請求項１に記載の排水ホース。
- 前記円筒状の第１端部に一体成形され、前記ドレインと密着して連結される弾性連結部材を更に備えていることを特徴とする請求項１に記載の排水ホース。
- 前記第１端部は、一体成形された前記弾性部材が前記第１端部から離脱することを防止するためにその外周面に形成される少なくとも一つの環状リングを備えていることを特徴とする請求項３に記載の排水ホース。
- 前記第２端部のベローズは、持続的に曲折するための多数のフォルドを有し、
前記各フォルドの断面は、
中央の最高点に向かって左側低点から延長される上向き傾斜部と、
前記中央の最高点から右側の低点に延長される下向き傾斜部とからなり、
前記中央の最高点を通る垂直軸と前記上向き傾斜部との間に形成される第１角度は、前記垂直軸と前記下向き傾斜部との間に形成される第２角度より大きいことを特徴とする請求項１に記載の排水ホース。 - 前記第２端部のベローズは、前記下水管内に挿入可能な排出端を備えていることを特徴とする請求項１に記載の排水ホース。
- 前記第２端部は、前記ベローズに直接連結されるシリンダー部を更に備え、
前記シリンダー部は、前記下水管内に挿入可能な排出端を備えていることを特徴とする請求項１に記載の排水ホース。 - 前記第２端部は、
前記ベローズに直接連結されるシリンダー部と、
前記シリンダー部に一体成形され、前記下水管に密着して連結される弾性連結部材と、
を更に備えていることを特徴とする請求項１に記載の排水ホース。 - 前記第２端部の前記シリンダー部は、前記弾性部材が前記第２端部から離脱することを防止するためにその外周面に形成される少なくとも一つ以上の環状リングを備えていることを特徴とする請求項８に記載の排水ホース。
- 前記第２端部は、前記ベローズに一体成形され、前記下水管に密着して連結される弾性連結部材を更に備えていることを特徴とする請求項１に記載の排水ホース。
- 前記第２端部の前記ベローズは、一時的に引張力又は圧縮力が加えられると、持続的に伸縮変形されることを特徴とする請求項１に記載の排水ホース。
- 生活家電機器のドレインに連結される排水ホースにおいて、
一時的な第１撓み力が与えられると、持続的に曲がる第１ベローズを含み、前記生活家電機器のドレインに連結される第１端部と、
一時的な第２撓み力が与えられると、持続的に曲がる第２ベローズを含み、下水管に連結される第２端部と、
前記第１端部と前記第２端部とを連結する柔軟な波状部と、
を備えていることを特徴とする排水ホース。 - 前記第１端部は、前記第１ベローズと連結され、前記ドレインに連結され得るシリンダー部を更に備えていることを特徴とする請求項１２に記載の排水ホース。
- 前記第１端部は、
前記第１ベローズに直接連結されるシリンダー部と、
前記シリンダー部に一体成形され、前記ドレインに密着して連結される弾性連結部材と、
を更に備えていることを特徴とする請求項１２に記載の排水ホース。 - 前記第１端部の前記シリンダー部は、一体成形された前記弾性連結部材が前記第１端部から離脱することを防止するためにその外周面に形成される少なくとも一つ以上の環状リングを備えていることを特徴とする請求項１４に記載の排水ホース。
- 前記第１端部は、前記第１ベローズの一部に一体成形され、前記ドレインに密着いて連結される弾性連結部材を更に備えていることを特徴とする請求項１２に記載の排水ホース。
- 前記第２ベロ−ズは、前記下水管内に挿入できる排出端を備えていることを特徴とする請求項１２に記載の排水ホース。
- 前記第２端部は、前記第２ベローズに直接連結され、前記下水管に挿入されるシリンダー部を更に備えていることを特徴とする請求項１２に記載の排水ホース。
- 前記第２端部は、
前記第２ベローズに直接連結されるシリンダー部と、
前記シリンダー部に一体成形され、前記下水管に密着して連結される弾性連結部材をと、
更に備えていることを特徴とする請求項１２に記載の排水ホース。 - 前記第２端部の前記シリンダー部は、前記弾性連結部材が第２端部から離脱することを防止するためにその外周面に形成される少なくとも一つ以上の環状リングを備えていることを特徴とする請求項１９に記載の排水ホース。
- 前記第２端部は、前記第２ベローズの一部に一体成形され、前記下水管に密着して連結される弾性連結部材を更に備えていることを特徴とする請求項１２に記載の排水ホース。
- 前記第１及び第２ベローズの持続的な曲折角度は、１８０°または９０°であることを特徴とする請求項１２に記載の排水ホース。
- 前記第１及び第２ベローズは、それぞれ多数のフォルドを有し、
前記各フォルドの断面は、
中央の最高点に向かって左側低点から延長される上向き傾斜部と、
前記中央の最高点から右側の低点に延長される下向き傾斜部とを含み、
前記中央の最高点を通る垂直軸と前記上向き傾斜部との間に形成される第１角度は、前記垂直軸と前記下向き傾斜部との間に形成される第２角度より大きいことを特徴とする請求項１２に記載の排水ホース。 - 前記第１及び第２ベローズは、それぞれ一時的な引張力又は圧縮力が加えられると、持続的に伸縮変形することを特徴とする請求項１２に記載の排水ホース。
- 生活家電機器のドレインに連結される排水ホースにおいて、
一時的に第１撓み力が与えられると、持続的に曲がる第１ベローズを含み、前記生活家電機器のドレインに連結される第１端部と、
一時的に第２撓み力が与えられると、持続的に曲がる第２ベローズを含み、下水管に連結される第２端部と、
前記第１端部と前記第２端部とを連結する柔軟な波状部と、
一時的に第１引張力又は圧縮力が加えられると、持続的に伸縮変形可能な第３ベローズと、
前記第１端部と前記第２ベローズとを連結する柔軟な第１波状部と、
前記第２端部と前記第３ベローズとを連結する柔軟な第２波状部と、
を備えていることを特徴とする排水ホース。 - 前記第１端部は、前記第１ベローズと連結され、前記ドレインに直接連結され得るシリンダー部を更に備えていることを特徴とする請求項２５に記載の排水ホース。
- 前記第１端部は、
前記第１ベローズに連結されるシリンダー部と、
前記シリンダー部に一体成形され、前記ドレインに密着して連結される弾性連結部材と、
を更に備えていることを特徴とする請求項２５に記載の排水ホース。 - 前記第１端部の前記シリンダー部は、一体成形された前記弾性連結部材が前記第１端部から離脱することを防止するためにその外周面に形成される少なくとも一つの環状リングを備えていることを特徴とする請求項２７に記載の排水ホース。
- 前記第１端部は、前記第１ベローズの一部に一体成形され、前記ドレインに密着して連結される弾性部材を更に備えていることを特徴とする請求項２５に記載の排水ホース。
- 前記第２ベローズは、前記排水ホース内に挿入可能な排出端を備えていることを特徴とする請求項２５に記載の排水ホース。
- 前記第２端部は、前記第２ベローズに直接連結され、前記下水管内に挿入される排出端を有するシリンダー部を更に備えていることを特徴とする請求項２５に記載の排水ホース。
- 前記第２端部は、
前記第２ベローズに直接連結されるシリンダー部と、
前記シリンダー部に一体成形され、前記下水管に密着して連結される弾性連結部材と、
を更に備えていることを特徴とする請求項２５に記載の排水ホース。 - 前記第２端部のシリンダー部は、一体成形された前記弾性連結部材が前記第２端部から離脱することを防止するためにその外周面に形成される少なくとも一つ以上の環状リングを備えていることを特徴とする請求項３２に記載の排水ホース。
- 前記第２端部は、前記第２ベローズの一部に一体成形され、前記下水管に密着して連結される弾性連結部材を更に備えていることを特徴とする請求項２５に記載の排水ホース。
- 前記第１及び第２ベローズの持続的な変形角度は、１８０°または９０°であることを特徴とする請求項２５に記載の排水ホース。
- 前記第１及び第２、第３ベローズは、多数のフォルドを有し、前記各フォルドの断面は、
中央の最高点に向かって左側低点から延長される上向き傾斜部と、
前記中央の最高点から右側の低点に延長される下向き傾斜部とを含み、
前記中央の最高点を通る垂直軸と前記上向き傾斜部との間に形成される第１角度は、前記垂直軸と前記下向き傾斜部との間に形成される第２角度より大きいことを特徴とする請求項２５に記載の排水ホース。 - 前記第１及び第２ベローズは、一時的に第２引張力又は圧縮力が加えられると、持続的に伸縮変形することを特徴とする請求項２５に記載の排水ホース。
- 前記第３ベローズは、一時的に第３撓み力が加えられると、持続的に曲折可能であることを特徴とする請求項２５に記載の排水ホース。
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