JP2004290330A - 弾球遊技機 - Google Patents

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JP2004290330A JP2003084958A JP2003084958A JP2004290330A JP 2004290330 A JP2004290330 A JP 2004290330A JP 2003084958 A JP2003084958 A JP 2003084958A JP 2003084958 A JP2003084958 A JP 2003084958A JP 2004290330 A JP2004290330 A JP 2004290330A
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奨 高宮
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Abstract

【課題】遊技球が特定入球口入球後に所定の検出手段を通過したときに利益状態を発生させるか否かを判定する弾球遊技機において、利益状態の発生の有無に関する予告演出を遊技球がその所定の検出手段を通過するよりも前から行うことで演出効果の更なる向上を可能にする。
【解決手段】特定入球口の遊技球通過を検出する第1の検出手段26と、特定入球口を通過した遊技球のうちの一部又は全てを検出可能な第2の検出手段27と、第2の検出手段27による遊技球の検出タイミングに基づいて利益状態を発生させるか否かを判定する利益状態判定手段44とを備え、第1の検出手段26が遊技球を検出したときに、その遊技球がその後に第2の検出手段27により検出された場合の判定結果の予測判定を行う予測判定手段48と、その予測判定結果を報知する報知手段28とを備えたものである。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機等の弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機、アレンジボール機等の弾球遊技機では、例えば通過ゲート等よりなる始動手段が遊技球を検出することに基づいて開放される特定入球口と、この特定入球口を介して入球した遊技球が通過又は停留可能な特定領域とを有する入賞手段を備え、遊技球が特定領域を通過等するタイミングに応じて利益状態を発生させるか否かを判定すると共に例えば図柄変動を開始させ、利益状態を発生させる旨の判定結果が得られた場合にはその図柄を予め定められた当たり態様で停止させた後に利益状態を発生させるように構成したものが知られている。
【0003】
この種の弾球遊技機においては、特定入球口の近傍にはその特定入球口を通過した遊技球を検出する第1の検出手段が、特定領域の近傍にはその特定領域を通過等した遊技球を検出する第2の検出手段が、夫々設けられており、第1の検出手段は例えば開放中の特定入球口の閉鎖制御を行うための入球個数のカウントに用いられ、第2の検出手段は利益状態を発生させるか否かの判定のタイミングを決定するために用いられるようになっている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−153617号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の弾球遊技機においては、第2の検出手段が遊技球を検出することに基づいて行われる判定によって利益状態が発生するか否かが確定するようになっているため、その利益状態の発生の有無に関する予告演出を行うにしても、第2検出手段が遊技球を検出してから実際に利益状態が発生するまでの間(例えば図柄変動中)の極短時間でしか行うことができず、演出期間が短いために必ずしも十分な演出効果を得られない欠点があった。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、遊技球が特定入球口に入球した後に所定の検出手段を通過するタイミングに応じて利益状態を発生させるか否かを判定する構成となっている弾球遊技機において、利益状態の発生の有無に関する予告演出を遊技球がその所定の検出手段を通過するよりも前から行うことで演出効果の更なる向上を可能にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、特定入球口22と、該特定入球口22を遊技球が通過したことを検出する第1の検出手段26と、前記特定入球口22よりも下流側の所定位置に設けられ且つ前記特定入球口22を通過した遊技球のうちの一部又は全てを検出可能な第2の検出手段27と、該第2の検出手段27による遊技球の検出タイミングに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させるか否か、又は発生する利益状態の種類を判定する利益状態判定手段44,84とを備えた弾球遊技機において、前記第1の検出手段26が遊技球を検出することに基づいて、その遊技球がその後に前記第2の検出手段27により検出された場合に前記利益状態判定手段44,84により前記利益状態を発生させる旨の判定結果が得られるか否か、又は発生する利益状態の種類の予測判定を行う予測判定手段48,86と、該予測判定手段48,86による判定結果を報知する報知手段28,28a〜28cとを備えたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図7は本発明を第3種パチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、1は遊技機本体で、矩形枠状の外枠2と、この外枠2に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。前枠3には、その窓孔に対応して遊技盤4が裏側から着脱自在に装着され、この遊技盤4の前側に、前枠3に開閉自在に枢着されたガラス扉5と前面板6とが開閉自在に配置されている。前面板6には、発射用の遊技球を貯留する上皿7が装着されている。また前枠3の下部には、余剰球を貯留する下皿8と、発射手段9の発射ハンドル10とが夫々設けられている。
【0009】
遊技盤4には、図2に示すように、発射手段9から発射された遊技球を案内するガイドレール11が環状に装着されると共に、そのガイドレール11の内側の遊技領域12に、始動手段13、特定入賞手段14、図柄表示手段15、作動入賞手段16、大入賞手段17、普通入賞手段18、ランプ19等の各種遊技部品が配置されている。
【0010】
特定入賞手段14は、遊技盤4の前側に着脱自在に装着された入賞ケース21と、遊技盤4の前側で入賞ケース21の上側に向けて開口する特定入球口22と、この特定入球口22を遊技球が入球可能な開状態と入球不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉手段23と、例えば入賞ケース21の下部側に設けられ且つ特定入球口22に入球した遊技球を遊技盤4の裏側に排出可能に構成された判定作動口24と、特定入球口22に入球した遊技球を判定作動口24に案内する案内手段25と、特定入球口22を遊技球が通過したことを検出する入球検出スイッチ(第1の検出手段)26と、判定作動口24を遊技球が通過したことを検出する判定検出スイッチ(第2の検出手段)27と、報知ランプ(報知手段)28とを備えている。
【0011】
開閉手段23は、例えば前後方向の軸廻りに揺動可能な左右一対の開閉爪23aを備え、作動ゲート等よりなる始動手段13が遊技球を検出することに基づいて開閉爪23aを外向きに揺動させて特定入球口22を開放し、特定入球口22に所定個数、例えば1個の遊技球が入球する等の所定条件が成立したときに開閉爪23aを内向きに揺動させて特定入球口22を閉鎖するようになっている。以下、開閉手段23による特定入球口22の開閉を、単に特定入球口22の開閉という。なお、始動手段13は遊技球が入賞可能な入賞手段により構成してもよい。
【0012】
案内手段25は、モータ等の駆動手段(図示省略)により例えば前後方向の回転軸25a廻りに回転駆動される回転体により構成されており、その外周上には1個の遊技球を保持可能な凹入状の球受け部25bが1個又は複数個、例えば周方向に等間隔で複数設けられている。この案内手段25は、少なくとも遊技球が特定入球口22に入球してから判定作動口24を通過するまでの間は略一定速度、例えば3秒で1回転する速度で所定方向、例えば時計方向に回転駆動されるようになっている。
【0013】
開放中の特定入球口22に入球した遊技球は、回転中の案内手段25の何れかの球受け部25bに受け入れられてその案内手段25の外周に沿って下向きに搬送され、案内手段25が半回転したところで球受け部25bから判定作動口24に流入するようになっている。
【0014】
報知ランプ28は、後述する予測判定手段48による判定結果を報知するためのもので、遊技盤4上の所定位置、例えば特定入賞手段14の前側に設けられ、予測判定手段48による判定結果に応じて発光等するようになっている。
【0015】
図柄表示手段15は、1個又は複数個、例えば左右方向に配置された2個の遊技図柄を夫々変動表示可能な液晶式、7セグメント式等の可変式表示手段により構成されており、特定入賞手段14の判定作動口24を遊技球が通過して、判定検出スイッチ27がその通過を検出することを条件に遊技図柄を所定時間変動させ、判定検出スイッチ27による遊技球検出時に行われた抽選結果に基づいて当たり態様又は外れ態様の何れかで停止させるようになっている。
【0016】
遊技図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の図柄を使用可能である。この実施形態では、遊技図柄に「0」〜「9」までの10種類の数字図柄を使用し、2つの遊技図柄が同じ図柄となる「2・2」「7・7」等を当たり態様、2つの遊技図柄が異なる図柄となる「3・4」等を外れ態様とする。また、当たり態様には通常当たり態様と特別当たり態様とがあり、「2・2」等の偶数図柄による当たり態様を通常当たり態様、「7・7」等の奇数図柄による当たり態様を特別当たり態様とする。
【0017】
作動入賞手段16は、例えば1個の遊技球が停留可能な停留部16aと、この停留部16aに停留している遊技球を保持可能な1又は複数、例えば1個の球受け部を有する回転体16bとを備えた入賞手段であって、停留部16a上に停留した遊技球を回転体16bによって1個ずつ入賞させるようになっている。
【0018】
大入賞手段17は、例えば下部側の横軸心廻りに開閉する横長矩形状の開閉板17aを備えた可変作動式であって、変動後の遊技図柄が当たり態様となることに基づいて発生する特別遊技状態中に作動入賞手段16が遊技球を検出することを条件に、開閉板17aが前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
【0019】
大入賞手段17の開放は、所定個数(例えば10個)の遊技球が入賞するか、開放から所定時間(例えば6秒)経過するまで継続される。そしてその開放動作は、作動入賞手段16が所定個数(例えば16個)の遊技球を検出して特別遊技状態が終了するまで繰り返し行われるようになっている。なお、大入賞手段17は、開閉可能な一対の開閉爪を備えた電動チューリップ等により構成してもよい。
【0020】
図3は制御用のブロック図である。図3において、31は主制御基板であり、この主制御基板31は、遊技領域12側に装着された図柄表示手段15、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠3及び遊技盤4を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに収納されている。32は演出制御基板で、この演出制御基板32についても、前枠3及び遊技盤4を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに収納されている。
【0021】
主制御基板31は、主に遊技盤4側の遊技動作等に関する制御を行うためのもので、CPU、ROM、RAM等により構成された開閉制御手段41、乱数カウンタ42、当たり判定手段43、確変判定手段(利益状態判定手段)44、停止図柄選択手段45、特別遊技状態発生手段46、確変発生手段47、予測判定手段48、制御コマンド送信手段49等を備えている。
【0022】
開閉制御手段41は、特定入球口22の開閉制御を行うもので、始動手段13が遊技球を検出することを条件に開閉手段23の開閉爪23aを外向きに揺動させて特定入球口22を開放すると共に、その開放中の特定入球口22に所定個数、例えば1個の遊技球が入球する等の所定条件が成立したときに開閉爪23aを内向きに揺動させて特定入球口22を閉鎖するようになっている。なお、特定入球口22への遊技球の入球個数は、入球検出スイッチ26からの検出信号に基づいてカウントされる。
【0023】
乱数カウンタ42は、各種の乱数を発生させるもので、初期値設定用カウンタ51、当たり判定用カウンタ52、確変判定用カウンタ53、停止図柄用カウンタ54等を備えている。
【0024】
初期値設定用カウンタ51は、当たり判定用カウンタ52の初期値を設定するための初期値設定用乱数を発生させるもので、当たり判定用カウンタ52で発生される当たり判定用乱数と同じ所定範囲、例えば0〜59の60個の初期値判定用乱数を周期的に繰り返し発生させるようになっている。
【0025】
初期値設定用カウンタ51は、0を初期値として例えば所定のタイミングで前回の乱数に1ずつ加算して更新し、加算更新した結果が乱数の最大値、ここでは59を超えた場合には0に戻す処理を繰り返し行うようになっている。なお、この初期値設定用カウンタ51の乱数更新のタイミングは当たり判定用カウンタ52のそれとは少なくとも一部分において異なっている。
【0026】
当たり判定用カウンタ52は、図柄表示手段15による変動後の遊技図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定用乱数を発生させるもので、所定範囲、例えば0〜59の60個の当たり判定用乱数を繰り返し発生させるようになっている。
【0027】
当たり判定用カウンタ52は、電源投入後、例えば初期値を0として所定のタイミング、例えば所定の割込毎に前回の乱数に1ずつ加算して更新し、加算更新した結果が乱数の最大値、ここでは59を超えた場合には0に戻すと共に、乱数が1周した場合には、そのときに初期値設定用カウンタ51から取得した初期値設定用乱数の値を大当たり判定用乱数に設定する処理を繰り返し行うようになっている。初期値設定用カウンタ51と当たり判定用カウンタ52との更新のタイミングは少なくともその一部分において一致していないので、当たり判定用カウンタ52で発生する当たり判定用乱数は1周毎にズレが生じることになる。
【0028】
例えば、当たり判定用カウンタ52の当たり判定用乱数が初期値0から1ずつ加算され、最大値である59を超えて0に戻ったときの初期値設定用カウンタ51の初期値設定用乱数の値が例えば20であれば、当たり判定用カウンタ52はそれまでの初期値0に代えてその20を初期値として次の1周(乱数値が次に20に到達するまで)の更新を行う。このように、当たり判定用カウンタ52のカウント値の初期値を1周毎に初期値設定用カウンタ51の初期値設定用乱数値により変更することにより、当たり判定用乱数の周期性をなくし、不正等を防止している。
【0029】
確変判定用カウンタ(カウンタ手段)53は、遊技図柄の変動後の停止図柄を特別当たり態様とするか否か、即ち後述する確変状態を発生させるか否かの判定に用いる確変判定用乱数を発生させるもので、所定範囲、例えば0〜9の10個の確変判定用乱数を所定の周期で繰り返し発生させるようになっている。確変判定用カウンタ53は、0を初期値として例えば所定の割込毎に前回の乱数に1ずつ加算して更新し、加算更新した結果が乱数の最大値、ここでは9を超えた場合には0に戻す処理を繰り返し行うようになっている。本実施形態では、確変判定用カウンタ53による確変判定用乱数は、1周1秒の周期で繰り返し発生するものとする。
【0030】
停止図柄用カウンタ54は、遊技図柄の変動後の停止図柄の選択に用いる1又は複数種類の停止図柄用乱数、例えば当たり態様の選択に用いる当たり図柄用乱数、外れ態様の選択に用いる左図柄用乱数及び右図柄用乱数の3種類の乱数を発生させるもので、例えば当たり図柄用乱数として0〜4の5個の乱数を、左図柄用乱数として0〜9の10個の乱数を、右図柄用乱数として0〜8の9個の乱数を、例えば確変判定用カウンタ53と略同様の方法で夫々周期的に繰り返し発生させるようになっている。
【0031】
当たり判定手段43は、遊技球が判定作動口24を通過することに基づいて図柄表示手段15による変動後の遊技図柄を当たり態様とするか否かの判定を行うもので、判定検出スイッチ27からの検出信号に基づいて当たり判定用カウンタ52から当たり判定用乱数値を1個取得し、その当たり判定用乱数値が予め定められた当たり判定値と一致した場合に当たり態様判定を、一致しない場合に外れ態様判定を、夫々出力するようになっている。
【0032】
当たり判定値は、通常状態用と確変状態用との2種類が設けられており、例えば通常状態用の当たり判定値は「7」の1個、確変状態用の当たり判定値は「7」、「17」、「27」、「37」、「47」、「57」の6個等、通常状態用よりも確変状態用の方がその個数が多くなっている。
【0033】
確変判定手段44は、当たり判定手段43の判定結果が当たり態様判定の場合に遊技図柄の変動後の停止図柄を特別当たり態様とするか否か、即ち確変状態を発生させるか否かの判定を行うもので、判定検出スイッチ27からの検出信号に基づいて確変判定用カウンタ(カウンタ手段)53から確変判定用乱数値(カウント値)を1個取得し、その確変判定用乱数値が予め定められた確変判定値(利益状態判定値)と一致した場合に確変判定(利益状態を発生させる旨の判定)を出力するようになっている。本実施形態では、「0」〜「4」の5つを確変判定値に設定している。
【0034】
なお、当たり判定手段43の判定結果が外れ態様判定となった場合には確変判定手段44による判定を行う必要はないが、確変判定用乱数値を当たり判定用乱数値と同時に取得するように構成されている場合には、確変判定用乱数値の取得については必ず行っておく必要がある。
【0035】
停止図柄選択手段45は、遊技図柄の変動後の停止図柄を選択するもので、当たり判定手段43の判定結果が当たり態様判定であった場合には、停止図柄用カウンタ54から当たり図柄用乱数値を1個取得して、その当たり図柄用乱数値と確変判定手段44の判定結果とに基づいて特別当たり態様又は通常当たり態様を選択し、当たり判定手段43の判定結果が外れ態様判定であった場合には、停止図柄用カウンタ54から左図柄用乱数値と右図柄用乱数値とを各1個取得してそれら2種類の乱数値に基づいて外れ態様を選択するようになっている。
【0036】
例えば、当たり判定手段43の判定結果が当たり態様判定であった場合には、当たり図柄用乱数値と確変判定用乱数値と図4に示すような当たり図柄選択テーブルとに基づいて当たり図柄が選択される。このように、図4に示すような当たり図柄選択テーブルを用いることにより、確変判定手段44の判定結果が確変判定の場合、即ち確変判定用乱数値が0〜4の何れかであった場合には奇数図柄よりなる特別当たり態様が選択され、確変判定手段44の判定結果が非確変判定の場合、即ち確変判定用乱数値が5〜9の何れかであった場合には偶数図柄よりなる通常当たり態様が選択される。
【0037】
また、当たり判定手段43の判定結果が外れ態様判定であった場合には、左図柄用乱数値と図5(a)に示すような左図柄選択テーブルとに基づいて左停止図柄が選択され、右図柄用乱数値と図5(b)に示すような右図柄選択テーブルとに基づいて左図柄と右図柄との差分値が選択される。図5(b)に示す右図柄選択テーブルでは、左図柄と右図柄との差分値として0が選択されないようになっているため、外れ態様判定の場合に選択される停止図柄態様は必ず左右の図柄が異なる外れ態様となる。
【0038】
特別遊技状態発生手段46は、当たり判定手段43の判定結果が当たり態様判定となり、遊技図柄が変動後に当たり態様で停止することに基づいて遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるためのものである。
【0039】
特別遊技状態中は作動入賞手段16が有効になり、この有効状態にある作動入賞手段16に遊技球が入賞すれば、大入賞手段17の開閉板17aが前側に開放する。大入賞手段17は、開閉板17aの開放から所定時間(例えば6秒)が経過するか、所定時間(例えば6秒)の経過までに大入賞手段17に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉板17aを閉じる。なお、この特別遊技状態は、作動入賞手段16に所定数(例えば16個)の遊技球が入賞するまで継続される。
【0040】
確変発生手段47は、遊技図柄が当たり態様となる確率が通常よりも高くなる確変状態(遊技者に有利な利益状態の一例)を発生させるもので、当たり判定手段43の判定結果が当たり態様判定となり、更に確変判定手段44の判定結果が確変判定となって、変動後の遊技図柄が特別当たり態様となることを条件に、遊技図柄が大当たり態様となる確率を通常確率(例えば1/60の低確率)から高確率(例えば1/10)へと変化させるようになっている。なお、確変発生手段47は、確変状態のときに、例えば当たり判定手段43の当たり判定値の数を増やして、その当たり態様の発生確率を高くするようになっている。
【0041】
確変発生手段47は、遊技図柄が当たり態様のうちの通常当たり態様となって次の特別遊技状態が発生する等の所定の確変終了条件が満たされた場合に、当たり態様の発生確率を高確率から通常確率(低確率)へと復帰させて確変状態を終了させるようになっている。
【0042】
予測判定手段48は、開放中の特定入球口22に遊技球が入球して入球検出スイッチ26がその遊技球を検出することに基づいて、その遊技球がその後に判定検出手段27により検出された場合に確変判定手段44により確変状態を発生させる旨の判定結果が得られるか否かの予測判定を行うもので、入球検出スイッチ26が遊技球を検出したときに確変判定用カウンタ(カウンタ手段)53から確変判定用乱数値(カウント値)を取得すると共に、その取得した確変判定用乱数値が予め定められた予測判定値と一致する場合に、確変状態を発生させる旨の予測判定結果を出力するようになっている。
【0043】
ここで、予測判定値は、開放中の特定入球口22に遊技球が入球して入球検出スイッチ26がその遊技球を検出した後、その遊技球が判定作動口24を通過して判定検出スイッチ27がその遊技球を検出するまでに要する時間(以下、スイッチ間通過時間という)と、確変判定用カウンタ53におけるカウント値(確変判定用乱数値)の更新周期とに基づいて、確変判定用カウンタ53で発生する確変判定用乱数値のうち、確変判定値の発生時点からスイッチ間通過時間だけ遡った時点での値を設定すればよい。これにより、特定入球口22に入球した遊技球が入球検出スイッチ26を通過した時点で確変判定用カウンタ53から取得した確変判定用乱数値が予測判定値と一致すれば、その遊技球が判定検出スイッチ27を通過する時点で確変判定用カウンタ53から取得する確変判定用乱数値は高い確率で確変判定値と一致することとなる。
【0044】
本実施形態では、案内手段25の回転速度が3秒/周に設定されているため、スイッチ間通過時間は約1.5秒であり、また確変判定用カウンタ(カウンタ手段)53の確変判定用乱数は1周1秒の周期でカウントされるように設定されている。従って、0〜4に設定されている確変判定値に対して、予測判定値は例えば5〜9に設定できるが、スイッチ間通過時間のばらつき等を考慮して若干範囲を狭めて6〜8等に設定することが望ましい(図6参照)。
【0045】
制御コマンド送信手段49は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板32等の副制御基板側へと送信して制御指令を与えるためのもので、例えば、入球検出スイッチ26が遊技球を検出して、予測判定手段48から確変状態発生の予測判定結果が出力されることに基づいて確変予測コマンドを演出制御基板32側に送信する機能、判定検出スイッチ27が遊技球を検出したときに、当たり判定手段43の判定結果、停止図柄選択手段45で選択された停止図柄等に基づいて、遊技図柄の変動制御コマンドを演出制御基板32側に送信する機能等を備えている。
【0046】
演出制御基板32は、図柄表示手段15、報知ランプ28、ランプ19、スピーカ55等の各種演出手段の制御を行うためのもので、図柄制御手段61、報知制御手段62、ランプ制御手段63、音声制御手段64等を備えている。
【0047】
図柄制御手段61は、図柄表示手段15の表示制御を行うもので、主制御基板31側からの変動制御コマンドに基づいて、図柄表示手段15上に遊技図柄を所定時間変動表示させた後、停止図柄選択手段45で選択された停止図柄態様で停止させるようになっている。
【0048】
報知制御手段62は、報知ランプ28の発光制御を行うもので、主制御基板31側から確変予測コマンドを受信したときに、報知ランプ28を所定時間発光させる等、報知ランプ28をそれまでとは異なる報知状態に切り換えるようになっている。
【0049】
これにより、特定入球口22に遊技球が入球したときに報知ランプ28が発光等すれば、遊技者は、その後に変動を開始する遊技図柄が当たり態様で停止する場合には、その当たり態様が特別当たり態様となって確変状態が発生する可能性が高いことを前もって認識することができる。
【0050】
なお、報知制御手段62は、入球検出スイッチ26による遊技球の検出後、その遊技球が判定検出スイッチ27により検出されるよりも前、即ち本実施形態の場合には入球検出スイッチ26による遊技球の検出後少なくとも1.5秒以内、例えば入球検出スイッチ26による遊技球の検出の直後に報知ランプ28による予測判定結果の報知を行うようになっている。
【0051】
ランプ制御手段63は、ランプ19等の発光制御を行うもので、入賞手段への遊技球の入賞、遊技図柄の変動表示、当たり態様の確定等、各種遊技状態に応じて所定の発光パターンに従ってランプ19等を発光させるようになっている。
【0052】
音声制御手段64は、スピーカ55からの音声出力を制御するもので、入賞手段への遊技球の入賞、遊技図柄の変動表示、当たり態様の確定等、各種遊技状態に応じた効果音等をスピーカ55から出力させるようになっている。
【0053】
次に上記第3種パチンコ機における動作を、図7を適宜参照しつつ具体的に説明する。ゲームに際して発射手段9により遊技球を発射すると、その遊技球はガイドレール11を経て遊技領域12に入った後、その遊技領域12内を落下する間に普通入賞手段18等に入賞するか、始動手段13を通過しながら下方へと落下する。
【0054】
遊技領域12内を落下する遊技球が始動手段13を通過すると、開閉制御手段41が開閉手段23の開閉爪23aを外向きに揺動させて特定入賞手段14の特定入球口22を開放する(図7の▲1▼)。
【0055】
この開放中の特定入球口22に遊技球が入球すると、その遊技球は入球検出スイッチ26により検出された後、例えば3秒/周の速度で時計方向に回転駆動される案内手段25の何れかの球受け部25bに受け入れられ、特定入賞手段14の下部側に案内される(図7の▲2▼)。
【0056】
なお、開閉制御手段41は、入球検出スイッチ26からの検出信号に基づいて特定入球口22への遊技球の入球個数をカウントしており、開放中の特定入球口22に所定個数、例えば1個の遊技球が入球する等の所定条件が成立したときに開閉爪23aを内向きに揺動させて特定入球口22を閉鎖する。
【0057】
入球検出スイッチ26により遊技球が検出されると(図7の▲2▼)、予測判定手段48がその時点の確変判定用乱数値を確変判定用カウンタ53から取得すると共に、その取得した確変判定用乱数値が予め定められた予測判定値と一致するか否かを判定し、一致する場合には確変状態を発生させる旨の予測判定結果を出力する。
【0058】
ここで、本実施形態では、入球検出スイッチ26を通過した遊技球が判定検出スイッチ27を通過するまでに要する時間であるスイッチ間通過時間が約1.5秒、確変判定用カウンタ(カウンタ手段)53による確変判定用乱数が1周するのに要する時間が1秒であって、0〜9までの確変判定用乱数値のうちの0〜4が確変判定値に、6〜8が予測判定値に夫々設定されているため、図7の(B)に示すように、入球検出スイッチ26が遊技球を検出した時点での確変判定用乱数値が予測判定値と一致する「7」等であれば、その後にその遊技球が判定検出スイッチ27を通過する時点で取得される確変判定用乱数値が確変判定値0〜4の何れかと一致する可能性は極めて高くなる。逆に、図7の(A)に示すように、入球検出スイッチ26が遊技球を検出した時点での確変判定用乱数値が予測判定値と一致しない「1」等であれば、その後にその遊技球が判定検出スイッチ27を通過する時点で取得される確変判定用乱数値が確変判定値と一致する可能性は低い。
【0059】
予測判定手段48から確変状態が発生する旨の予測判定結果が出力されると、制御コマンド送信手段49から演出制御基板32側に確変状態発生の予測判定に対応する確変予測コマンドが送信される。
【0060】
演出制御基板32側では、主制御基板31側から確変予測コマンドを受信すると、報知制御手段62が報知ランプ28を例えば所定時間(例えば0.5秒間等の短時間)発光させる。これにより、遊技者は、その後に変動を開始する遊技図柄が当たり態様になれば、その当たり態様が特別当たり態様となって確変状態が発生する可能性が高いことを前もって認識することができ、より一層大きな期待感を持ってその後の図柄変動等を見守ることとなり、興趣が向上する。
【0061】
案内手段25によって特定入賞手段14の下部側に案内された遊技球が判定作動口24を通過し、判定検出スイッチ27がその遊技球の通過を検出すると(図7の▲3▼)、当たり判定手段43が当たり判定用カウンタ52から当たり判定用乱数値を、確変判定手段44が確変判定用カウンタ53から確変判定用乱数値を、夫々取得する。
【0062】
そして、当たり判定手段43が、その取得した当たり判定用乱数値が当たり判定値と一致するか否かを判定し、一致する場合には当たり態様判定を出力する。また、当たり判定手段43の判定結果が当たり態様判定となった場合には、確変判定手段44が、取得した確変判定用乱数値が確変判定値と一致するか否かを判定し、一致する場合には確変判定を出力する。
【0063】
ここで、予測判定手段48により確変発生の予測判定が出されている場合には、図7の(B)に示すように、判定検出スイッチ27による遊技球検出時に確変判定手段44により取得される確変判定用乱数値は確変判定値と一致する可能性が高く、従って当たり判定手段43の判定結果が当たり態様判定となった場合には、高い確率で確変判定手段44の判定結果が確変判定となる。
【0064】
そして、停止図柄選択手段45が、当たり判定手段43の判定結果と確変判定手段44の判定結果とに基づいて変動後の停止図柄を選択する。即ち、当たり判定手段43の判定結果が当たり態様判定であった場合には、当たり図柄用乱数値と確変判定用乱数値と図4に示すような当たり図柄選択テーブルとに基づいて当たり図柄が選択される。例えば、当たり図柄用乱数値が0で確変判定用乱数値が確変判定値の1であれば当たり図柄として「1」が選択され、停止図柄は「1・1」の特別当たり態様となる。また、当たり図柄用乱数値が0で確変判定用乱数値が確変判定値以外の6であれば当たり図柄として「0」が選択され、停止図柄は「0・0」の通常当たり態様となる。
【0065】
一方、当たり判定手段43の判定結果が外れ態様判定であった場合には、左図柄用乱数値と図5(a)に示す左図柄選択テーブルとに基づいて左停止図柄が選択され、右図柄用乱数値と図5(b)に示す右図柄選択テーブルとに基づいて左図柄と右図柄との差分値が選択される。例えば、左図柄用乱数値が1、右図柄用乱数値が1であれば、左図柄として「1」が、右図柄として「3」が選択され、停止図柄は「1・3」となる。また、左図柄用乱数値が7、右図柄用乱数値が8であれば、左図柄として「7」が、右図柄として「5」が選択され、停止図柄は「7・5」となる。
【0066】
停止図柄選択手段45により変動後の停止図柄が選択されると、制御コマンド送信手段49により演出制御基板32側に遊技図柄の変動制御コマンドが送信される。演出制御基板32側では、制御コマンド送信手段49からの変動制御コマンドに基づいて、図柄制御手段61が図柄表示手段15上で遊技図柄の変動表示を開始させ、所定時間後に停止図柄選択手段45で選択された停止図柄で停止させる。
【0067】
図柄表示手段15の変動後の停止図柄が「6・6」等の当たり態様であれば、特別遊技状態発生手段46の制御により遊技者に有利な特別遊技状態が発生する。特別遊技状態中は作動入賞手段16が有効になり、この有効状態にある作動入賞手段16に遊技球が入賞すれば、大入賞手段17の開閉板17aが前側に開放する。大入賞手段17は、開閉板17aの開放から所定時間(例えば6秒)が経過するか、所定時間(例えば6秒)の経過までに大入賞手段17に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉板17aを閉じる。なお、この特別遊技状態は、作動入賞手段16に所定数(例えば16個)の遊技球が入賞するまで継続される。
【0068】
また、図柄表示手段15の変動後の停止図柄が当たり態様のうちの特別当たり態様、例えば「7・7」等であった場合には、確変発生手段47により確変状態が発生する。確変状態では、当たり判定手段43の当たり判定値の数が通常状態よりも増加して、遊技図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/60の低確率)よりも高い高確率(例えば1/10)となるため、遊技者は通常よりも極めて有利な条件で遊技を行うことができる。
【0069】
以上説明したように、本実施形態では、入球検出スイッチ26が遊技球を検出することに基づいて、その遊技球がその後に判定検出スイッチ27により検出された場合に確変判定手段44により確変状態を発生させる旨の判定結果が得られるか否かの予測判定を行う予測判定手段48と、この予測判定手段48による判定結果を報知する報知ランプ28とを備えており、また入球検出スイッチ26による遊技球の検出後、その遊技球が判定検出スイッチ27により検出されるよりも前に、報知ランプ28による報知を行うように構成されているため、確変状態の発生の有無に関する予告演出を遊技球が判定検出スイッチを通過するよりも前に行うことができ、遊技者の期待感をより高揚させることができるなど、演出効果の更なる向上が期待できる。
【0070】
周期的なカウント動作を行う確変判定用カウンタ53を備え、確変判定手段44は、判定検出スイッチ27が遊技球を検出することに基づいて確変判定用カウンタ53から確変判定用乱数値を取得すると共にその取得した確変判定用乱数値が予め定められた確変判定値と一致する場合に確変状態を発生させる旨の判定を行うように構成され、予測判定手段48は、入球検出スイッチ26が遊技球を検出することに基づいて確変判定用カウンタ53から確変判定用乱数値を取得すると共にその取得した確変判定用乱数値に基づいて予測判定を行うように構成されているため、遊技球が入球検出スイッチ26により検出されてから判定検出スイッチ27により検出されるまでの概略時間を考慮して容易に高精度の予測判定を行うことができる。
【0071】
更に、予測判定手段48は、確変判定用カウンタ53から取得した確変判定用乱数値が予め定められた予測判定値と一致する場合に確変状態発生の判定結果が得られる旨の予測判定を行うように構成されているため、遊技球が入球検出スイッチ26により検出されてから判定検出スイッチ27により検出されるまでの概略時間を考慮して予め予測判定値を設定しておくことで、極めて容易な処理で予測判定を行うことができる。
【0072】
図8は本発明の第2の実施形態を例示し、予測判定手段48を、報知ランプ28の制御を行う報知制御手段62と同じ演出制御基板32側に設けた例を示している。
【0073】
本実施形態では、予測判定手段48を演出制御基板32側に設け、主制御基板31側には予測乱数値取得手段48aを設けている。
【0074】
予測乱数値取得手段48aは、入球検出スイッチ26が遊技球を検出したときに確変判定用カウンタ(カウンタ手段)53から確変判定用乱数値(カウント値)を取得し、制御コマンド送信手段49を介してその確変判定用乱数値を演出制御基板32側に送信させるように構成され、予測判定手段48は、主制御基板31側から受信した確変判定用乱数値が予め定められた予測判定値と一致する場合に、確変状態を発生させる旨の予測判定結果を報知制御手段62に出力するように構成されている。
【0075】
このように、予測判定手段48は主制御基板31側に設ける必要はなく、報知ランプ28の制御を行う報知制御手段62と同じ演出制御基板32等のサブ基板側に設けてもよい。
【0076】
図9〜図11は本発明を第2種パチンコ機に採用した第3の実施形態を例示している。本実施形態の第2種パチンコ機における遊技盤4の前面には、図9に示すように、ガイドレール11が環状に装着されると共に、このガイドレール11の内側の遊技領域12には、その略中央に特定入賞手段14が設けられている。また特定入賞手段14の下方には、1又は複数個、例えば3個の始動入賞手段71a〜71cが、特定入賞手段14の左右両側には普通入賞手段72、開閉入賞手段73、ランプ74等が設けられている。
【0077】
特定入賞手段14は、第1の実施形態の第3種パチンコ機で用いた特定入賞手段14と略同じ構成を採用しており、始動入賞手段71a,71cによる遊技球の検出に対して開閉手段23を1回、始動入賞手段71bによる遊技球の検出に対して開閉手段23を2回、夫々所定時間ずつ開放するように構成されている。
【0078】
開閉手段23の開放中に特定入球口22に入球した遊技球は、入球検出スイッチ(第1の検出手段)26により検出された後、回転中の案内手段25の何れかの球受け部25bに受け入れられてその案内手段25の外周に沿って下向きに搬送され、案内手段25が半回転したところで球受け部25bから判定作動口24に流入して、判定検出スイッチ(第2の検出手段)27により検出されるようになっている。
【0079】
なお、本実施形態の特定入賞手段14では、後述する予測判定手段86による判定結果を報知する報知ランプが複数、例えば28a〜28cの3個設けられており、予測判定手段86による判定結果に応じて何れか1個が発光等するようになっている。
【0080】
図10は制御用のブロック図である。図10において、31は主制御基板、32は演出制御基板である。主制御基板31は、主に遊技盤4側の遊技動作等に関する制御を行うためのもので、CPU、ROM、RAM等により構成された開閉制御手段81、乱数カウンタ82、当たり判定手段83、ラウンド数判定手段84、特別遊技状態発生手段85、予測判定手段86、制御コマンド送信手段87等を備えている。
【0081】
開閉制御手段41は、特定入球口22の開閉制御を行うもので、始動入賞手段71a〜71cが遊技球を検出することを条件に、始動入賞手段71a,71cによる遊技球の検出に対して1回、始動入賞手段71bによる遊技球の検出に対して2回、開閉手段23により特定入球口22を開放させるようになっている。
【0082】
乱数カウンタ82は、各種の乱数を発生させるもので、初期値設定用カウンタ91、当たり判定用カウンタ92、ラウンド数判定用カウンタ93等を備えている。
【0083】
初期値設定用カウンタ91は、第1の実施形態における初期値設定用カウンタ51と同様、当たり判定用カウンタ92の初期値を設定するための初期値設定用乱数を発生させるもので、当たり判定用カウンタ92で発生される当たり判定用乱数と同じ所定範囲、例えば0〜59の60個の初期値判定用乱数を周期的に繰り返し発生させるようになっている。
【0084】
初期値設定用カウンタ91は、0を初期値として例えば所定のタイミングで前回の乱数に1ずつ加算して更新し、加算更新した結果が乱数の最大値、ここでは59を超えた場合には0に戻す処理を繰り返し行うようになっている。なお、この初期値設定用カウンタ91の乱数更新のタイミングは当たり判定用カウンタ92のそれとは少なくとも一部分において異なっている。
【0085】
当たり判定用カウンタ92は、特別遊技状態を発生させるか否かの判定に用いる当たり判定用乱数を発生させるもので、所定範囲、例えば0〜59の60個の当たり判定用乱数を繰り返し発生させるようになっている。
【0086】
当たり判定用カウンタ92は、電源投入後、例えば初期値を0として所定のタイミング、例えば所定の割込毎に前回の乱数に1ずつ加算して更新し、加算更新した結果が乱数の最大値、ここでは59を超えた場合には0に戻すと共に、乱数が1周した場合には、そのときに初期値設定用カウンタ91から取得した初期値設定用乱数の値を大当たり判定用乱数に設定する処理を繰り返し行うようになっている。初期値設定用カウンタ91と当たり判定用カウンタ92との更新のタイミングは少なくともその一部分において一致していないので、当たり判定用カウンタ92で発生する当たり判定用乱数は1周毎にズレが生じることになり、当たり判定用乱数の周期性をなくし、不正等を防止できる。
【0087】
ラウンド数判定用カウンタ(カウンタ手段)93は、特別遊技状態が発生したときにその特別遊技状態の継続ラウンド数の判定に用いるラウンド数判定用乱数を発生させるもので、所定範囲、例えば0〜9の10個のラウンド数判定用乱数を所定の周期で繰り返し発生させるようになっている。ラウンド数判定用カウンタ93は、0を初期値として例えば所定の割込毎に前回の乱数に1ずつ加算して更新し、加算更新した結果が乱数の最大値、ここでは9を超えた場合には0に戻す処理を繰り返し行うようになっている。本実施形態では、ラウンド数判定用カウンタ93によるラウンド数判定用乱数は、1周1秒の周期で繰り返し発生するものとする。
【0088】
当たり判定手段83は、遊技球が判定作動口24を通過することに基づいて特別遊技状態を発生させるか否かの判定を行うもので、判定検出スイッチ27からの検出信号に基づいて当たり判定用カウンタ92から当たり判定用乱数値を1個取得し、その当たり判定用乱数値が予め定められた当たり判定値と一致した場合に当たり判定を、一致しない場合に外れ判定を、夫々出力するようになっている。
【0089】
ラウンド数判定手段84は、当たり判定手段83の判定結果が当たり判定、即ち特別遊技状態を発生させる旨の判定結果となった場合に、その特別遊技状態の継続ラウンド数(利益状態の種類)の判定を行うもので、判定検出スイッチ27からの検出信号に基づいてラウンド数判定用カウンタ(カウンタ手段)93からラウンド数判定用乱数値(カウント値)を1個取得し、そのラウンド数判定用乱数値が複数種類のラウンド判定値の何れと一致するかに応じて特別遊技状態の継続ラウンド数を判定するようになっている。本実施形態では、0,1を継続ラウンド数15回に対応する15ラウンド判定値に、2〜4を継続ラウンド数7回に対応する7ラウンド判定値に、5〜9を継続ラウンド数1回に対応する1ラウンド判定値に、夫々設定している。
【0090】
なお、当たり判定手段83の判定結果が外れ判定となった場合にはラウンド数判定手段84による判定を行う必要はないが、ラウンド数判定用乱数値を当たり判定用乱数値と同時に取得するように構成されている場合には、ラウンド数判定用乱数値の取得については必ず行っておく必要がある。
【0091】
利益状態発生手段85は、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるもので、当たり判定手段83の判定結果が当たり判定となった場合に、開閉制御手段81を介して特定入賞手段14の開閉手段23を開放させるようになっている。なお、この特別遊技状態は、所定回数(例えば18回)、所定入賞個数(例えば10個)を1ラウンドとし、そのラウンド中の入賞に対する当たり判定手段83による判定結果が当たり判定となることを条件に、ラウンド数判定手段84で判定された継続ラウンド数を上限として継続される。
【0092】
予測判定手段86は、開放中の特定入球口22に遊技球が入球して入球検出スイッチ26がその遊技球を検出することに基づいて、その遊技球がその後に判定検出手段27により検出された場合にラウンド数判定手段84により判定される特別遊技状態の継続ラウンド数の予測判定を行うもので、入球検出スイッチ26が遊技球を検出したときにラウンド数判定用カウンタ(カウンタ手段)93からラウンド数判定用乱数値(カウント値)を取得すると共に、その取得したラウンド数判定用乱数値が予め定められた複数種類の予測判定値の何れと一致するかに応じて、特別遊技状態の継続ラウンド数の予測判定結果を出力するようになっている。
【0093】
ここで、予測判定値は、開放中の特定入球口22に遊技球が入球して入球検出スイッチ26がその遊技球を検出した後、その遊技球が判定作動口24を通過して判定検出スイッチ27がその遊技球を検出するまでに要する時間(スイッチ間通過時間)と、ラウンド数判定用カウンタ93におけるカウント値(ラウンド数判定用乱数値)の更新周期とに基づいて、ラウンド数判定用カウンタ93で発生するラウンド数判定用乱数値のうち、各ラウンド判定値を夫々スイッチ間通過時間だけ遡らせて設定すればよい。
【0094】
本実施形態では、スイッチ間通過時間は約1.5秒であり、またラウンド数判定用カウンタ(カウンタ手段)93の確変判定用乱数は1周1秒の周期でカウントされるように設定されているため、図11に示すように、0〜9までのラウンド数判定用乱数値のうち、5,6を継続ラウンド数15回に対応する15ラウンド予測判定値に、7〜9を継続ラウンド数7回に対応する7ラウンド予測判定値に、0〜4を継続ラウンド数1回に対応する1ラウンド予測判定値に、夫々設定している。
【0095】
制御コマンド送信手段87は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板32等の副制御基板側へと送信して制御指令を与えるためのもので、例えば、入球検出スイッチ26が遊技球を検出して、予測判定手段86から特別遊技状態の継続ラウンド数の予測判定結果が出力されることに基づいてラウンド数予測コマンドを演出制御基板32側に送信する機能等を備えている。
【0096】
なお、ラウンド数予測コマンドには、継続ラウンド数15回に対応する15ラウンド予測コマンド、継続ラウンド数7回に対応する7ラウンド予測コマンド、継続ラウンド数1回に対応する1ラウンド予測コマンドの3種類が設けられているものとする。
【0097】
演出制御基板32は、報知ランプ28a〜28c、ランプ74、スピーカ55等の各種演出手段の制御を行うためのもので、報知制御手段94、ランプ制御手段95、音声制御手段96等を備えている。
【0098】
報知制御手段94は、報知ランプ28a〜28cの発光制御を行うもので、主制御基板31側からラウンド数予測コマンドを受信したときに、その種類に応じて報知ランプ28a〜28cの何れか1個を所定時間発光させる等、報知ランプ28a〜28cをそれまでとは異なる報知状態に切り換えるようになっている。
【0099】
本実施形態では、15ラウンド予測コマンドの受信に対して報知ランプ28aが、7ラウンド予測コマンドの受信に対して報知ランプ28bが、1ラウンド予測コマンドの受信に対して報知ランプ28cが、夫々所定時間発光するように制御される。これにより、特定入球口22に遊技球が入球したときに報知ランプ28a〜28cの何れが発光するかによって、遊技者は、その後に特別遊技状態が発生した時に、その特別遊技状態の継続ラウンド数を前もって認識することができる。
【0100】
なお、報知制御手段94は、入球検出スイッチ26による遊技球の検出後、その遊技球が判定検出スイッチ27により検出されるよりも前、即ち本実施形態の場合には入球検出スイッチ26による遊技球の検出後少なくとも1.5秒以内、例えば入球検出スイッチ26による遊技球の検出の直後に報知ランプ28a〜28cによる予測判定結果の報知を行うようになっている。
【0101】
ランプ制御手段95は、ランプ74等の発光制御を行うもので、入賞手段への遊技球の入賞、特別遊技状態の発生等、各種遊技状態に応じて所定の発光パターンに従ってランプ74等を発光させるようになっている。
【0102】
音声制御手段96は、スピーカ55からの音声出力を制御するもので、入賞手段への遊技球の入賞、特別遊技状態の発生等、各種遊技状態に応じた効果音等をスピーカ55から出力させるようになっている。
【0103】
次に上記第2種パチンコ機における動作を具体的に説明する。ゲームに際して発射手段9により遊技球を発射すると、その遊技球はガイドレール11を経て遊技領域12に入った後、その遊技領域12内を落下する間に普通入賞手段72、開閉入賞手段73、始動入賞手段71a〜71c等に入賞するか、或いはそれらに入賞することなく最下部まで落下する。
【0104】
遊技球が始動入賞手段71a〜71cの何れかに入賞すると、開閉制御手段81の制御により、始動入賞手段71a,71cへの入賞に対しては1回、始動入賞手段71bへの入賞に対しては2回、開閉手段23の開閉爪23aが外向きに揺動して特定入賞手段14の特定入球口22が開放される。
【0105】
この開放中の特定入球口22に遊技球が入球すると、その遊技球は入球検出スイッチ26により検出された後、例えば3秒/周の速度で時計方向に回転駆動される案内手段25の何れかの球受け部25bに受け入れられ、特定入賞手段14の下部側に案内される。
【0106】
入球検出スイッチ26により遊技球が検出されると、予測判定手段86がその時点のラウンド数判定用乱数値をラウンド数判定用カウンタ93から取得すると共に、その取得したラウンド数判定用乱数値が予め定められた複数種類の予測判定値の何れと一致するかに応じて、15ラウンド、7ラウンド、1ラウンドの何れかの予測判定結果を出力する。
【0107】
ここで、本実施形態では、スイッチ間通過時間が約1.5秒、ラウンド数判定用カウンタ(カウンタ手段)93によるラウンド数判定用乱数が1周するのに要する時間が1秒であって、0〜9までのラウンド数判定用乱数値のうちの0,1を継続ラウンド数15回に対応する15ラウンド判定値に、2〜4を継続ラウンド数7回に対応する7ラウンド判定値に、5〜9を継続ラウンド数1回に対応する1ラウンド判定値に、夫々設定されているため、例えば図11に示すように、入球検出スイッチ26が遊技球を検出した時点でのラウンド数判定用乱数値が7ラウンド予測判定値と一致する「7」であれば、その後にその遊技球が判定検出スイッチ27を通過する時点で取得されるラウンド数判定用乱数値が7ラウンド判定値「2」と一致する可能性が高くなる。
【0108】
予測判定手段86から予測判定結果が出力されると、制御コマンド送信手段87から演出制御基板32側に複数種類のラウンド数予測コマンドのうちの1つが送信される。
【0109】
演出制御基板32側では、主制御基板31側からラウンド数予測コマンドを受信すると、報知制御手段94が、そのラウンド数予測コマンドの種類に応じて、15ラウンド予測コマンドの受信に対して報知ランプ28aを、7ラウンド予測コマンドの受信に対して報知ランプ28bを、1ラウンド予測コマンドの受信に対して報知ランプ28cを、夫々所定時間(例えば0.5秒間等の短時間)発光させる。これにより、遊技者は、その後に特別遊技状態が発生した時の継続ラウンド数を前もって認識することができ、より一層大きな期待感を持ってその後の状況を見守ることとなり、興趣が向上する。
【0110】
案内手段25によって特定入賞手段14の下部側に案内された遊技球が判定作動口24を通過し、判定検出スイッチ27がその遊技球の通過を検出すると、当たり判定手段83が当たり判定用カウンタ92から当たり判定用乱数値を、ラウンド数判定手段84がラウンド数判定用カウンタ93からラウンド数判定用乱数値を、夫々取得する。
【0111】
そして、当たり判定手段83が、その取得した当たり判定用乱数値が当たり判定値と一致するか否かを判定し、一致する場合には当たり判定を出力する。また、当たり判定手段83の判定結果が当たり判定となった場合には、ラウンド数判定手段84が、取得したラウンド数判定用乱数値が複数種類のラウンド判定値の何れと一致するかに応じて特別遊技状態の継続ラウンド数を判定する。即ち、取得したラウンド数判定用乱数値が0,1の何れかであれば継続ラウンド数15回と判定され、2〜4の何れかであれば継続ラウンド数7回と判定され、5〜9の何れかであれば継続ラウンド数1回と判定される。
【0112】
ここで、予測判定手段86により例えば7ラウンド予測判定値と一致する「7」のラウンド数判定用乱数値が取得されて7ラウンドの予測判定が出されている場合には、図11に示すように、判定検出スイッチ27による遊技球検出時にラウンド数判定手段84により取得されるラウンド数判定用乱数値は7ラウンド判定値「2」と一致する可能性が高く、従って当たり判定手段83の判定結果が当たり判定となって特別遊技状態が発生した場合には、高い確率でその特別遊技状態の継続ラウンド数は7回となる。
【0113】
当たり判定手段83による判定結果が当たり判定であれば、特別遊技状態発生手段85により、特定入賞手段14の開閉手段23が開放する特別遊技状態が発生する。この特別遊技状態は、所定回数(例えば18回)、所定入賞個数(例えば10個)を1ラウンドとし、そのラウンド中の入賞に対する当たり判定手段83による判定結果が当たり判定となることを条件に、ラウンド数判定手段84で判定された継続ラウンド数を上限として継続される。
【0114】
以上説明したように、本実施形態では、入球検出スイッチ26が遊技球を検出することに基づいて、その遊技球がその後に判定検出スイッチ27により検出された場合にラウンド数判定手段84により特別遊技状態の継続ラウンド数の予測判定を行う予測判定手段86と、この予測判定手段86による判定結果を報知する報知ランプ28a〜28cとを備えているため、特別遊技状態が発生した場合の特別遊技状態の継続ラウンド数に関する予告演出を、遊技球が判定検出スイッチを通過するよりも前に行うことができ、第1の実施形態と同様、遊技者の期待感をより高揚させることができるなど、演出効果の更なる向上が期待できる。
【0115】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、予測判定手段48による予測判定の対象となる利益状態としては、第1の実施形態における確変状態、第3の実施形態における特別遊技状態の継続ラウンド数に限られるものではなく、特定入球口22の開放時間の延長等、どのようなものでもよい。
【0116】
また、実施形態では当たり判定用カウンタ52,92により発生する当たり判定用乱数値に周期性がなく、所定時点で発生する乱数値とその所定時間後に発生する乱数値とが1対1に対応しないため、この当たり判定用カウンタ52,92を用いた当たり判定結果の予測判定を行うことはできないが、この当たり判定用カウンタ52,92が周期的に当たり判定用乱数値を発生するように構成されている場合であれば、この当たり判定用カウンタ52,92を用いて予測判定手段48,86により当たり態様となるか否か、即ち特別遊技状態が発生するか否かについて予測判定を行うことも可能である。
【0117】
実施形態では、第1の検出手段で検出された遊技球を第2の検出手段側に案内する案内手段25を回転体により構成した例を示したが、案内手段25は回転体以外の可動体により構成してもよいし、遊技球が自然に流下する単なる通路であってもよい。但し、特定入球口22に入球した遊技球が判定作動口24に達するまでにある程度の時間(数秒程度)を要するように構成することが望ましい。
【0118】
また、案内手段25は、第1の検出手段により検出された遊技球を、第2の検出手段が設けられた通路を含む複数の通路の何れかに振り分ける振り分け手段により構成してもよい。また、第1検出手段と第2検出手段との間の通路上に例えば往復スライド動作、揺動動作、回転動作等を行う可動体よりなる障害物を設け、第1検出手段を通過して第2検出手段側に案内される遊技球の流下を所定の確率で妨害するようにしてもよい。この場合には、例えば第1検出手段に検出された遊技球が障害物に妨害されないで第2検出手段に到達するまでに要する時間に基づいて予測判定手段48,86による予測判定を行うようにすればよい。
【0119】
このように、遊技球が第1検出手段に検出されてから第2検出手段により検出されるまでの時間は必ずしも常に略一定である必要はなく、少なくともある条件の下で略一定であればよい。従って、実施形態のような回転体よりなる案内手段を用いる場合であっても、その回転体の回転速度は常に一定である必要はなく、異なる速度で回転する場合があってもよい。予測判定手段48,86は、そのある条件の下での予測判定を行うようにすればよい。
【0120】
報知ランプ28,28a〜28c等の報知手段による予測判定結果の報知は、所定条件が成立した場合、例えば予測判定を行う旨の乱数抽選結果が得られた場合にのみ行うようにしてもよい。この場合、所定条件の成立判定は、主制御基板31側で行ってもよいし、報知手段を直接制御するサブ基板側、例えば演出制御基板32側で行うようにしてもよい。
【0121】
予測判定手段による判定結果を報知する報知手段は、予測判定結果に対応する所定の音声を出力する音声出力手段、例えば図柄表示手段15が設けられた液晶表示手段等の可変表示手段上に予測判定結果に対応する所定の画像を表示する画像表示手段、予測判定結果に対応する所定の動作を行う可動手段等により構成してもよい。
【0122】
報知手段は遊技者がその報知内容を認識することが可能な場所であればどこに設けてもよいが、例えば報知ランプ、画像表示手段、可動手段等、遊技者の視覚に訴えることにより報知する報知手段については、できる限り特定入球口に近い位置に設けることが望ましい。
【0123】
第1,第2の実施形態では、第2の検出手段による遊技球の検出後に、その遊技球検出時の抽選結果に基づいて遊技図柄を変動表示させるように構成したが、この遊技図柄の変動表示は演出の一例であって、例えば停留された遊技球を抽選結果に基づいて複数の通路の何れかに振り分ける等、種々の演出を採用できる。
【0124】
第3の実施形態では、遊技球が判定作動口24を通過することに基づいて当たり判定とラウンド数判定とを行うように構成したが、例えば当たり判定を行うことなくラウンド判定を行う(即ち判定作動口24を遊技球が通過した場合は全て当たりとする)ように構成してもよい。また、抽選以外の方法、例えば遊技球の振り分け結果に応じて当たり判定を行うようにしてもよい。
【0125】
報知手段による予測判定結果の報知は、第1の検出手段により遊技球が検出された後、少なくともその遊技球が第2の検出手段により検出されるよりも前に開始する必要があるが(第2の検出手段による検出後であれば実際の抽選結果が出ているので予測判定を行う実益がない)、その予測判定結果の報知を第2の検出手段による遊技球の検出後にわたって継続的又は断続的に行うようにしてもよい。
【0126】
特定入球口、第1の検出手段、第2の検出手段等は1つの入賞手段上に設ける必要はなく、例えば特定入球口及び第2の検出手段を有する遊技部品と、第2の検出手段を有する遊技部品とを別体として個別に遊技盤4上に配置してもよい。
【0127】
演出制御基板32を、例えば図柄制御手段61を設けた図柄制御基板と、ランプ制御手段、音声制御手段64等を設けた音声ランプ制御基板など、複数の基板で構成してもよい。この場合、報知制御手段62は、報知手段の種類等に応じて適当な基板上に設ければよい。
【0128】
また本発明は、第3種,第2種パチンコ機に限らず、第1種パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機等、各種の弾球遊技機において同様に実施することが可能である。
【0129】
【発明の効果】
本発明によれば、特定入球口22と、該特定入球口22を遊技球が通過したことを検出する第1の検出手段26と、特定入球口22よりも下流側の所定位置に設けられ且つ特定入球口22を通過した遊技球のうちの一部又は全てを検出可能な第2の検出手段27と、該第2の検出手段27による遊技球の検出タイミングに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させるか否か、又は発生する利益状態の種類を判定する利益状態判定手段44,84とを備えた弾球遊技機において、第1の検出手段26が遊技球を検出することに基づいて、その遊技球がその後に第2の検出手段27により検出された場合に利益状態判定手段44,84により利益状態を発生させる旨の判定結果が得られるか否か、又は発生する利益状態の種類の予測判定を行う予測判定手段48,86と、該予測判定手段48,86による判定結果を報知する報知手段28,28a〜28cとを備えているので、利益状態の発生の有無に関する予告演出を遊技球が第2の検出スイッチを通過するよりも前に行うことができ、遊技者の期待感をより高揚させることができるなど、演出効果の更なる向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す第3種パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す制御系のブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す当たり図柄選択テーブルの一例である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す左/右図柄図柄選択テーブルの一例である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示す確変判定値と予測判定値との説明図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示す特定入球口への遊技球の入球タイミングと予測判定結果及び確変判定結果の一例である。
【図8】本発明の第2の実施形態を示す制御系のブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施形態を示す第2種パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態を示す制御系のブロック図である。
【図11】本発明の第3の実施形態を示すラウンド判定値とラウンド数予測判定値との説明図である。
【符号の説明】
22 特定入球口
26 入球検出スイッチ(第1の検出手段)
27 判定検出スイッチ(第2の検出手段)
28,28a〜28c 報知ランプ(報知手段)
44 確変判定手段(利益状態判定手段)
48 予測判定手段
53 確変判定用カウンタ(カウンタ手段)
84 ラウンド数判定手段(利益状態判定手段)
86 予測判定手段
93 ラウンド数判定用カウンタ(カウンタ手段)

Claims (5)

  1. 特定入球口(22)と、該特定入球口(22)を遊技球が通過したことを検出する第1の検出手段(26)と、前記特定入球口(22)よりも下流側の所定位置に設けられ且つ前記特定入球口(22)を通過した遊技球のうちの一部又は全てを検出可能な第2の検出手段(27)と、該第2の検出手段(27)による遊技球の検出タイミングに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させるか否か、又は発生する利益状態の種類を判定する利益状態判定手段(44)(84)とを備えた弾球遊技機において、前記第1の検出手段(26)が遊技球を検出することに基づいて、その遊技球がその後に前記第2の検出手段(27)により検出された場合に前記利益状態判定手段(44)(84)により前記利益状態を発生させる旨の判定結果が得られるか否か、又は発生する利益状態の種類の予測判定を行う予測判定手段(48)(86)と、該予測判定手段(48)(86)による判定結果を報知する報知手段(28)(28a)〜(28c)とを備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記第1の検出手段(26)による遊技球の検出後、その遊技球が前記第2の検出手段(27)により検出されるよりも前に、前記報知手段(28)(28a)〜(28c)による報知を行うように構成したことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 周期的なカウント動作を行うカウンタ手段(53)(93)を備え、前記利益状態判定手段(44)(84)は、前記第2の検出手段(27)が遊技球を検出することに基づいて前記カウンタ手段(53)(93)からカウント値を取得すると共にその取得したカウント値に応じて前記利益状態を発生させるか否か、又は前記利益状態の種類の判定を行うように構成され、前記予測判定手段(48)(86)は、前記第1の検出手段(26)が遊技球を検出することに基づいて前記カウンタ手段(53)(93)からカウント値を取得すると共にその取得したカウント値に基づいて前記予測判定を行うように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記利益状態判定手段(44)は、取得したカウント値が予め定められた利益状態判定値と一致する場合に前記利益状態を発生させる旨の判定を行うように構成され、前記予測判定手段(48)は、前記カウンタ手段(53)から取得したカウント値が予め定められた予測判定値と一致する場合に前記利益状態発生の判定結果が得られる旨の予測判定を行うように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記利益状態判定手段(84)は、取得したカウント値が予め定められた複数種類の利益状態判定値の何れと一致するかに応じて利益状態の種類を判定するように構成され、前記予測判定手段(86)は、前記カウンタ手段(93)から取得したカウント値が、予め定められた複数種類の予測判定値の何れと一致するかに応じて予測判定を行うように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
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