JP2004290002A - 果実酒用アルコール飲料 - Google Patents

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Tadashi Haruta
忠 春田
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KIKUSUI SHUZO KK
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KIKUSUI SHUZO KK
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Abstract

【課題】この発明は、果実の種類を問わず、単に果実を浸漬するだけで、その果実の香味、風味、及び旨味をうまく引き出す、果実酒用のアルコール飲料を提供することを目的とする。
【解決手段】アルコール濃度が10体積%〜70体積%であるアルコール飲料と甘味料との配合割合を、アルコール飲料1.8リットルに対し、甘味料を100g〜3000gとしたことを特徴とする、アルコール飲料に甘味料を配合してなる果実酒用アルコール飲料である。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、果実酒用アルコール飲料、特に酒に果実を漬け込んで製造する梅酒等の果実酒の原料として提供するアルコール飲料に関する。
【0002】
【従来の技術】
果実をアルコール飲料に浸漬して、その香味及び旨味を出す果実酒の代表例としては梅酒が知られており、その場合、主に氷砂糖が甘味料として用いられる。
また、さくらんぼ及び桃、すももに砂糖を添加して、アルコール飲料に所定の期間浸漬する果実酒の製造方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかし、梅酒等の果実酒において、梅などの果実の香味や旨味を充分に引出し美味しい果実酒を造るには、経験則に裏付けられたノウハウが必要であり、それぞれの果実に適した、アルコール飲料の種類、濃度、及び砂糖の配合量を見出す必要があった。また、前記特許文献1には、さくらんぼ量と等量の砂糖を用い、これに桃、すももを添加して、35°の焼酎に所定期間浸漬した実施例等が記載されているに過ぎない。
【0004】
したがって、果実の種類を問わず、単に果実を浸漬するだけで、その果実の香味、風味及び旨味をうまく引き出す、果実酒用のアルコール飲料が提供されれば、経験則を必要とせず、誰でもが手軽に美味しい果実酒を造ることができるので、便利である。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−38152
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明は、果実の種類を問わず、単に果実を浸漬するだけで、その果実の香味、風味、及び旨味をうまく引き出す、果実酒用のアルコール飲料を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、鋭意研究した結果、所定の濃度のアルコール飲料に所定濃度の甘味料を配合したアルコール飲料は、これに果実を浸漬すれば、果実の種類を問わず、まろやかで、美味しい果実酒が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明のうち請求項1記載の発明は、アルコール濃度が10体積%〜70体積%であるアルコール飲料と甘味料との配合割合を、アルコール飲料1.8リットルに対し、甘味料を100g〜3000gとしたことを特徴とする、アルコール飲料に甘味料を配合してなる果実酒用アルコール飲料である。
【0009】
この発明において、アルコール飲料とは、アルコール分含有飲料であれば特に限定されないが、日本酒(清酒)、蒸留酒(焼酎、ブランデー、ウイスキー、ウォッカ、ラム酒、混成酒(リキュール)、果実酒(この場合、ブドウ酒等の醗酵酒を意味する)等が例示される。用いるアルコール飲料の濃度は10体積%〜70体積%であるが、好ましくは14体積%〜45体積%、より好ましくは30体積%〜40体積%のアルコール飲料を用いるとよい。
【0010】
この発明において、甘味料とは、氷砂糖、黒砂糖、ブドウ糖、水飴、蜂蜜等の糖質甘味料が有する程度の甘味度を呈する甘味料を意味する。しかし、甘茶(フィロズルチン)、甘草(グリチルリチン)、ステビア(ステビオサイド)等の糖質以外の天然甘味料若しくはサッカリンやサッカリンナトリウム等の人口甘味料のように、甘味度の非常に大きい甘味料であっても、前記糖質甘味料が有する程度の甘味度を呈する甘味料に対する後述の配合割合の甘味度に相当するように、天然甘味料若しくは人口甘味料の配合量を調整して、それらをそれぞれ単独で又は糖質甘味料等と併用して用いてもよい。
【0011】
アルコール飲料と甘味料との配合割合は、アルコール飲料1.8リットルに対し、甘味料は100g〜3000gであるが、アルコール飲料1.8リットルに対する好ましい甘味料の配合割合は300g〜2000gであり、より好ましい配合割合は800g〜1500gである。
【0012】
「果実酒用アルコール飲料」の「果実酒用」は、梅酒等ように生果実をアルコール飲料に浸漬してその香味等を出す果実酒の製造用として用いる意味である。
したがって、「果実酒用」という場合の果実酒は、前記ブドウ酒等の醗酵酒を意味するのではなく、生果実をアルコール飲料に浸漬して製造する梅酒等の果実酒を意味し、本発明の「果実酒用アルコール飲料」用いて製造した果実酒は後者の意味の果実酒となる。
【0013】
本発明の「果実酒用アルコール飲料」に浸漬する生果実としては、青梅、リンゴ、ブドウ、ナシ、イチゴ、サクランボ、桃、スモモ、ソルダム、杏子、ユスラウメ、ミカン、ナツミカン、カリン、ネーブル、レモン、グレープフルーツ、キンカン、ユズ、マルメロ、キウイ、クワ、ブルーベリ、カキ、ザクロ、グミ、イチジク等、一切の生果実が例示される。
【0014】
本発明のうち請求項2記載の発明は、前記アルコール飲料が蒸留酒であることを特徴とする請求項1記載の果実酒用アルコール飲料であり、請求項3記載の発明は、前記甘味料が氷砂糖、黒砂糖、ブドウ糖、水飴、蜂蜜等の糖質甘味料であることを特徴とする請求項1又は2記載の果実酒用アルコール飲料である。
【0015】
ここで用いる「蒸留酒」としては、焼酎、ウイスキー、ブランデー、ウォッカ、ラム酒、混成酒(リキュール)等が例示され、アルコール濃度が高いので殺菌力が強く、果実酒の変質を防止し、品質維持に優れている。
【0016】
また、糖質甘味料とは糖類からなる甘味料であり、
イ)かんしょ(甘蔗、さとうきび)やてんさい(甜菜、さとうだいこん)から蔗糖を分離した砂糖類(色相から分類した白砂糖、赤砂糖、黒砂糖若しくは加工形態から分類した粉砂糖、角砂糖、氷砂糖、液糖又はその他の分類による砂糖)、
ロ)でんぷんを加水分解して得るブドウ糖、麦芽糖、水飴等のでんぷん糖、
ハ)蜂蜜、
又はこれらの混合物を意味する。
この糖質甘味料は、他の甘味料に比べ、果実の香味、風味、酸味、旨味成分等との調和がよく、それぞれの果実酒をより美味しくする。
【0017】
【作用】
請求項1〜3記載のいずれか一つに記載の果実酒用アルコール飲料に、果実を満たし、所定期間(約3ヶ月〜約6ヶ月)熟成すると、このアルコール飲料は、アルコール濃度と甘味料のバランスがよく、いずれも各果実成分の香味、風味及び旨味と調和するように作用して(この場合、甘味料はアルコール飲料に甘味をつけるだけでなく、果実の成分浸出を助ける役割を果たすと考えられる。)、果実酒が美味しく出来上がる。したがって、本発明の果実酒用アルコール飲料を用いれば、従来のように経験則を必要とせず、誰でもが単にこの果実酒用アルコール飲料に果実を浸漬し、所定期間常温で浸漬するだけで美味しい果実酒を造ることができる。
【0018】
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0019】
(実施例1)
アルコール濃度が35体積%の焼酎1.8リットルに氷砂糖1000gを添加しよく攪拌して溶かし、果実酒用アルコール飲料を造った。次に、この果実酒用アルコール飲料を密閉できる広口瓶に入れ、これに青梅1kgを浸漬後瓶口の蓋をして密閉し、常温で6ヶ月熟成した。得られた梅酒は、爽やかな梅の香りを漂わせ、梅の甘酸っぱさと氷砂糖の甘味と焼酎の味がマッチし、繊細な深みのある味わいを醸し出した。
【0020】
(実施例2)
アルコール濃度が35体積%の焼酎1.8リットルに黒砂糖1000gを添加しよく攪拌して溶かし、果実酒用アルコール飲料を造った。次に、この果実酒用アルコール飲料を密閉できる広口瓶に入れ、これにソルダム1kgを浸漬後瓶口の蓋をして密閉し、常温で6ヶ月熟成した。得られた果実酒は、ソルダムの甘酸っぱさと黒砂糖の甘味と焼酎の味がマッチして美味しかった。
【0021】
(実施例3)
アルコール濃度が35体積%の焼酎1.8リットルに氷砂糖1000gを添加しよく攪拌して溶かし、果実酒用アルコール飲料を造った。次に、この果実酒用アルコール飲料を密閉できる広口瓶に入れ、これにスモモ1kgを浸漬後瓶口の蓋をして密閉し密閉し、常温で6ヶ月熟成した。得られた果実酒は、爽やかなスモモの香りを漂わせ、スモモの風味、旨味と氷砂糖の甘さと焼酎の味がマッチし、まろやかで深みのある味がした。
【0022】
(実施例4)
アルコール濃度が16体積%の清酒1.8リットルに黒砂糖1000gを添加しよく攪拌して溶かし、果実酒用アルコール飲料を造った。次に、この果実酒用アルコール飲料を密閉できる広口瓶に入れ、これに杏子1kgを浸漬後瓶口の蓋をして密閉し密閉し、常温で6ヶ月熟成した。得られた果実酒は、爽やかな杏子の香りを漂わせ、杏子の風味、旨味と黒砂糖の甘さと清酒の味がマッチし、まろやかで繊細な深みのある味わいを醸し出した。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の果実酒用アルコール飲料は、アルコール濃度と甘味料の配合量のバランスが梅酒等の果実酒の製造に適しており、これを用いれば、経験則を必要とせず、誰でもが単にこのアルコール飲料に果実を所定期間浸漬するだけで、味わい深い果実酒を容易に造ることができる。
【0024】
更に、請求項2記載の発明によれば、蒸留酒を用いているので、アルコール濃度が高く、これに果実を浸漬して得られる果実酒は、美味しい上に、品質保持に優れている。また、請求項3記載の発明によれば、糖質甘味料を用いることにより、他の甘味料より、より味わい深い美味しさを醸し出す。

Claims (3)

  1. アルコール濃度が10体積%〜70体積%であるアルコール飲料と甘味料との配合割合を、アルコール飲料1.8リットルに対し、甘味料を100g〜3000gとしたことを特徴とする、アルコール飲料に甘味料を配合してなる果実酒用アルコール飲料。
  2. 前記アルコール飲料が蒸留酒であることを特徴とする請求項1記載の果実酒用アルコール飲料。
  3. 前記甘味料が氷砂糖、黒砂糖、ブドウ糖、水飴、蜂蜜等の糖質甘味料であることを特徴とする請求項1又は2記載の果実酒用アルコール飲料。
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