JP2004289660A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】元画像が分割されて印刷された複数の分割画像印刷用紙どうしを精確に貼り合わせること。
【解決手段】複数の印刷用紙を糊付けして仕上がり用紙とした状態での前記各用紙の露出領域である画像記録領域を各用紙毎に演算して記憶する用紙毎の画像記録領域演算記憶手段(C35A)と、元画像サイズに基づいて定まる印刷画像データを、画像記録領域毎に割り付ける印刷画像データ割り付け手段(C35B)と、仕上がり用紙において、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置情報を前記各印刷用紙に割り付ける貼合位置情報割付手段(C35D)と、前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報を、前記各印刷用紙に印刷するように印刷装置(Pr)の動作を制御する印刷制御手段(C36)とを備えた画像処理装置。
【選択図】 図6
【解決手段】複数の印刷用紙を糊付けして仕上がり用紙とした状態での前記各用紙の露出領域である画像記録領域を各用紙毎に演算して記憶する用紙毎の画像記録領域演算記憶手段(C35A)と、元画像サイズに基づいて定まる印刷画像データを、画像記録領域毎に割り付ける印刷画像データ割り付け手段(C35B)と、仕上がり用紙において、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置情報を前記各印刷用紙に割り付ける貼合位置情報割付手段(C35D)と、前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報を、前記各印刷用紙に印刷するように印刷装置(Pr)の動作を制御する印刷制御手段(C36)とを備えた画像処理装置。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、印刷対象となる元画像を印刷する際に使用される印刷パラメータの設定や前記印刷パラメータに基づく印刷処理を行う画像処理装置に関し、特に、元画像のサイズが印刷される印刷用紙のサイズよりも大きな場合に元画像が分割して印刷された分割画像印刷用紙を貼り合わせるための糊代を形成して印刷する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷対象となる元画像の画像データを元画像のサイズよりも小さなサイズの印刷用紙に印刷する際に、印刷用紙のサイズに対応する元画像の一部だけを印刷する技術と、元画像を印刷用紙のサイズに分割して複数の印刷用紙に印刷する技術とが知られている。また、前記複数の印刷用紙に分割して印刷する技術において、分割画像が印刷された複数の分割画像印刷用紙をユーザが貼り合わせて元画像にするために、分割印刷時に一定幅の糊代を確保して印刷することも行われている。
【0003】
前記分割印刷時に糊代を確保して印刷する技術として、次の従来技術(J01)が公知である。
(J01)特許文献1(特開平7−87300号公報)記載の技術
特許文献1には、印刷用紙サイズよりも元画像サイズが大きな元画像を分割して印刷する場合に、分割画像が印刷された分割画像印刷用紙と、縮小された元画像と元画像上に配置された分割画像印刷用紙の境界を示す境界線とを有する分割情報が形成された分割情報表示用の印刷用紙が1枚印刷され、前記分割情報が印刷された用紙を参照することで、各分割画像印刷用紙が全体に対してどの位置に配置されるのかを把握する技術が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開平7−87300号公報(段落番号「0014」〜「0017」、「0049」〜「0055」)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術(J01)では、複数枚の分割画像印刷用紙に関し、どの分割画像印刷用紙の隣にどの分割画像印刷用紙が配置されるかを把握することはできるが、各分割画像印刷用紙や分割情報が印刷された印刷用紙を見ても、どの程度の幅の糊代があるのかが明確に分からない。したがって、隣接する分割画像用紙どうしを、どの程度重ね合わせた状態で貼り合わせればよいのかが精確に分からないという問題がある。この結果、各分割画像印刷用紙を貼り合わせ後に形成される仕上がり用紙において、精確に貼り合わすことができず、元画像が精確に再現されないという問題がある。また、分割画像印刷用紙を貼り合わせた後は、分割情報が印刷された用紙は必要なくなり、印刷用紙の無駄となるという問題がある。
【0006】
本発明は、前述の事情に鑑み、分割印刷において、下記(O01),(O02)の記載内容を技術的課題とする。
(O01)元画像が分割されて印刷された複数の分割画像印刷用紙どうしを精確に貼り合わせること。
(O02)分割画像印刷用紙どうしの貼り合わせをユーザが容易に判断できるようにすること。
【0007】
【課題を解決するための手段】
次に、前記課題を解決するために案出した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の要素との対応を容易にするため、実施の形態の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施の形態の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施の形態に限定するためではない。
【0008】
(本発明)
(第1発明)
前記課題を解決するために、第1発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A01)〜(A05)を備えることを特徴とする、
(A01)印刷対象となる元画像(G)の画像データと、前記元画像(G)を分割印刷することを指定する分割印刷指定データと、を含む送信用印刷データを受信したときに受信印刷データとして記憶する受信印刷データ記憶手段(C31)、
(A02)前記複数の印刷用紙を糊付けする際の各用紙の重合わせ順序と糊代幅とに応じて、前記複数の印刷用紙を糊付けして仕上がり用紙とした状態での前記各用紙の露出領域である画像記録領域を各用紙毎に演算して記憶する用紙毎の画像記録領域演算記憶手段(C35A)、
(A03)前記元画像サイズに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データを、前記各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付ける印刷画像データ割り付け手段(C35B)、
(A04)前記元画像(G)が分割された分割画像が印刷される印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を前記各印刷用紙に割り付ける貼合位置情報割付手段(C35D)、
(A05)前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報(31〜36)を、前記各印刷用紙に印刷するように印刷装置(Pr)の動作を制御する印刷制御手段(C36)。
【0009】
前記構成要件(A01)〜(A05)を備えた第1発明の画像処理装置では、受信印刷データ記憶手段(C31)は、印刷対象となる元画像(G)の画像データと、前記元画像(G)を分割印刷することを指定する分割印刷指定データと、を含む送信用印刷データを受信したときに受信印刷データとして記憶する。用紙毎の画像記録領域演算記憶手段(C35A)は、前記複数の印刷用紙を糊付けする際の各用紙の重合わせ順序と糊代幅とに応じて、前記複数の印刷用紙を糊付けして仕上がり用紙とした状態での前記各用紙の露出領域である画像記録領域を各用紙毎に演算して記憶する。印刷画像データ割り付け手段(C35B)は、前記元画像サイズに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データを、前記各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付ける。
【0010】
貼合位置情報割付手段(C35D)は、前記元画像(G)が分割された分割画像が印刷される印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を前記各印刷用紙に割り付ける。印刷制御手段(C36)は、前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報(31〜36)を、前記各印刷用紙に印刷するように印刷装置(Pr)の動作を制御する。
したがって、印刷装置(Pr)によって印刷された各印刷用紙の貼合位置情報(31〜36)を参照することによって、ユーザが重なり合う印刷用紙を容易に判別することができると共に、印刷用紙を重ね合わせた時に貼合位置情報(31〜36)の位置が一致するように貼り合わせることによって、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せることができる。この結果、複数の分割画像印刷用紙どうしを精確に貼り合わせることができ、仕上がり用紙において元画像(G)を再現することができる。
【0011】
(第2発明)
前記課題を解決するために、第2発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A01)〜(A04),(A05′)を備えたことを特徴とする、
(A01)印刷対象となる元画像(G)の画像データと、前記元画像(G)を分割印刷することを指定する分割印刷指定データと、を含む送信用印刷データを受信したときに受信印刷データとして記憶する受信印刷データ記憶手段(C31)、
(A02)前記複数の印刷用紙を糊付けする際の各用紙の重合わせ順序と糊代幅とに応じて、前記複数の印刷用紙を糊付けして仕上がり用紙とした状態での前記各用紙の露出領域である画像記録領域を各用紙毎に演算して記憶する用紙毎の画像記録領域演算記憶手段(C35A)、
(A03)前記元画像サイズに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データを、前記各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付ける印刷画像データ割り付け手段(C35B)、
(A04)前記元画像(G)が分割された分割画像が印刷される印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を前記各印刷用紙に割り付ける貼合位置情報割付手段(C35D)、
(A05′)前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報(31〜36)を、前記各印刷用紙に印刷する画像記録手段(C41)。
【0012】
前記構成要件(A01)〜(A04),(A05′)を備えた第2発明の画像処理装置では、受信印刷データ記憶手段(C31)は、印刷対象となる元画像(G)の画像データと、前記元画像(G)を分割印刷することを指定する分割印刷指定データと、を含む送信用印刷データを受信したときに受信印刷データとして記憶する。用紙毎の画像記録領域演算記憶手段(C35A)は、前記複数の印刷用紙を糊付けする際の各用紙の重合わせ順序と糊代幅とに応じて、前記複数の印刷用紙を糊付けして仕上がり用紙とした状態での前記各用紙の露出領域である画像記録領域を各用紙毎に演算して記憶する。印刷画像データ割り付け手段(C35B)は、前記元画像サイズに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データを、前記各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付ける。
【0013】
貼合位置情報割付手段(C35D)は、前記元画像(G)が分割された分割画像が印刷される印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を前記各印刷用紙に割り付ける。画像記録手段(C41)は、前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報(31〜36)を、前記各印刷用紙に印刷する。したがって、前記画像記録手段(C41)によって印刷された各印刷用紙の貼合位置情報(31〜36)を参照することによって、ユーザが重なり合う印刷用紙を容易に判別することができると共に、印刷用紙を重ね合わせた時に貼合位置情報(31〜36)の位置が一致するように貼り合わせることによって、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せることができる。この結果、複数の分割画像印刷用紙どうしを精確に貼り合わせることができ、仕上がり用紙において元画像(G)を再現することができる。
【0014】
また、前記第1発明または第2発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A06),(A07)を備えることも可能である、
(A06)前記貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かを指定する貼合位置情報指定値を含む前記送信用印刷データを受信したときに前記受信印刷データとして記憶する前記受信印刷データ記憶手段(C31)、
(A07)前記貼合位置情報指定値によって、前記貼合位置情報(31〜36)を印刷することが指定されている場合に、前記貼合位置情報(31〜36)を前記各印刷用紙に割り付ける前記貼合位置情報割付手段(C35D)。
前記構成要件(A06),(A07)を備えた第1発明または第2発明の画像処理装置では、前記受信印刷データ記憶手段(C31)に記憶された受信印刷データに含まれる貼合位置情報指定値によって、前記貼合位置情報(31〜36)を印刷することが指定されている場合に、前記貼合位置情報割付手段(C35D)によって前記貼合位置情報(31〜36)が前記各印刷用紙に割り付けられる。したがって、貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かを送信用印刷データの貼合位置情報指定値により指定することができる。
【0015】
また、前記第1発明または第2発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A08)を備えることも可能である、
(A08)糊代領域に印刷する前記貼合位置情報(31,32,36)。
したがって、貼合位置情報(31,32,36)が糊代領域に印刷されるので、印刷用紙を貼り合わせた時に、前記貼合位置情報(31,32,36)が上側に重なる印刷用紙によって隠されるので、画像が記録された側に貼合位置情報(31,32,36)が露出することを防止できる。この結果、印刷された貼合位置情報(31,32,36)を裁断する手間を省くことができ、貼り合わせ作業を短時間で行うことができる。
【0016】
また、前記第1発明または第2発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A09)を備えることも可能である、
(A09)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる前記印刷用紙の表面の前記画像形成領域と糊代領域との境界に沿って印刷される表面位置情報(34)と、下側に重なる前記印刷用紙の表面の前記画像形成領域と糊代領域との境界に沿って印刷される表面位置情報(34)と、を含む前記貼合位置情報(34)。
したがって、上側に重なる印刷用紙(上側用紙)の表面位置情報(34)と、下側に重なる印刷用紙(下側用紙)の表面位置情報(34)とが一致または連続するように貼り合わせることによって、上側用紙の画像記録領域と下側用紙の画像記録領域とが精確に連続した状態で貼り合わせることができる。
【0017】
また、前記第1発明または第2発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A010)を備えることも可能である、
(A010)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる前記印刷用紙の裏面の糊代領域に前記印刷用紙の端から所定幅離れた位置に印刷される重ね合わせ部分識別線(32)と、下側に重なる前記印刷用紙の表面の糊代領域と前記画像記録領域との境界に沿って前記所定幅と同一幅離れた位置に印刷される前記重ね合わせ部分識別線(32)と、を含む前記貼合位置情報(32)。
したがって、上側用紙の裏面の糊代領域に印刷された重ね合わせ部分識別線(32)と、下側用紙の表面の糊代領域に印刷された重ね合わせ部分識別線(32)とが一致するように貼り合わせた場合、上側用紙の印刷用紙の端からの幅と、下側用紙の画像記録領域との境界からの幅とが同一なので、下側用紙の画像記録領域の境界と上側用紙の印刷用紙の端とが連続する。したがって、上側用紙の印刷用紙の端まで画像記録領域がある場合、上側用紙の画像記録領域と下側用紙の画像記録領域とが精確に連続した状態で貼り合わせることができる。
【0018】
また、前記第1発明または第2発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A011)を備えることも可能である、
(A011)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる印刷用紙の裏面の糊代領域に印刷される重ね合わせ部分識別番号(31)と、下側に重なる印刷用紙の表面の糊代領域に印刷される前記重ね合わせ部分識別番号(31)と、を含む前記貼合位置情報(31)。
したがって、前記重ね合わせ部分識別番号(31)を参照することによって、各印刷用紙のどの糊代領域が、他のどの印刷用紙のどの糊代領域に貼り合わされるのかを正確且つ容易に認識することができる。
【0019】
また、前記第1発明または第2発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A012)を備えることも可能である、
(A012)前記画像記録領域が印刷用紙の端まで設定不能の場合に、前記画像記録領域の端と印刷用紙の端との間の縁領域を印刷用紙から裁断するための位置を表示する裁断位置情報(33)を含む前記貼合位置情報(33)。
したがって、裁断位置情報(33)に基づいて縁領域を裁断することによって、印刷用紙を重ね合わせた時に縁領域によって分割画像が不連続になることを防止でき、前記画像記録領域が印刷用紙の端まで設定不能の場合でも画像記録領域が連続するように正確に貼り合わせることができる。
【0020】
また、前記第1発明または第2発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A013)を備えることも可能である、
(A013)前記仕上がり用紙に対して前記各印刷用紙が配置される位置を示すレイアウト位置情報(36)を含む前記貼合位置情報(36)。
したがって、前記レイアウト位置情報(36)を参照することによって、印刷用紙が前記仕上がり用紙に対してどの位置に配置されるのかを容易に認識することができ、貼り合わせ作業を効率的に短時間で行うことができる。
【0021】
(第3発明)
前記課題を解決するために第3発明の画像処理装置は、下記の構成要件(B01)〜(B05)を備えたことを特徴とする、
(B01)印刷対象となる元画像(G)の画像データおよび前記元画像(G)のサイズである元画像用紙サイズを記憶する元画像記憶手段(C1)、
(B02)前記元画像(G)を前記元画像用紙サイズよりも小さなサイズの印刷用紙に分割して印刷する際に使用する印刷パラメータの設定を行うための画面である分割印刷設定画面(1)を表示する分割印刷設定画面表示手段(C2)、
(B03)前記複数の印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において各印刷用紙に印刷される分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かの指定をするための貼合位置情報設定画像(11)を前記分割印刷設定画面(1)に表示する貼合位置情報設定画像表示手段(C13A)と、前記貼合位置情報設定画像(11)への入力により定まる貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かの指定の有無を貼合位置情報指定値として記憶する貼合位置情報指定値記憶手段(C13B)とを有する貼合位置情報指定手段(C13)、
(B04)前記元画像(G)の画像データと、前記貼合位置情報指定値を含む印刷データを作成する印刷データ作成手段(C21)、
(B05)前記印刷データを送信する印刷データ送信手段(C22)。
【0022】
前記構成要件(B01)〜(B05)を備えた第3発明の画像処理装置では、元画像記憶手段(C1)は、印刷対象となる元画像(G)の画像データおよび前記元画像(G)のサイズである元画像用紙サイズを記憶する。分割印刷設定画面表示手段(C2)は、前記元画像(G)を前記元画像用紙サイズよりも小さなサイズの印刷用紙に分割して印刷する際に使用する印刷パラメータの設定を行うための画面である分割印刷設定画面(1)を表示する。前記分割印刷設定画面(1)には、前記複数の印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において各印刷用紙に印刷される分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かの指定をするための貼合位置情報設定画像(11)が、貼合位置情報設定画像表示手段(C13A)によって表示される。
【0023】
そして、前記貼合位置情報設定画像(11)への入力により定まる貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かの指定の有無が、貼合位置情報指定値として貼合位置情報指定値記憶手段(C13B)によって記憶される。前記元画像(G)の画像データと前記貼合位置情報指定値とを含む印刷データは、印刷データ作成手段(C21)によって作成され、印刷データ送信手段(C22)によって印刷装置(Pr)またはプリンタサーバ等に送信される。
したがって、第3発明の画像処理装置では、ユーザが、前記貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かを、分割印刷設定画面(1)に表示された貼合位置情報設定画像(11)への入力により指定することができる。そして、印刷することを指定した場合、貼合位置情報指定値を含む印刷データを受信した画像処理装置や印刷装置(Pr)において、前記指定に応じて貼合位置情報(31〜36)の印刷をする処理が実行される。
【0024】
そして、ユーザの指定に基づいて印刷装置(Pr)によって印刷された各印刷用紙の貼合位置情報(31〜36)を参照することによって、ユーザが重なり合う印刷用紙を容易に判別することができると共に、印刷用紙を重ね合わせた時に貼合位置情報(31〜36)の位置が一致するように貼り合わせることによって、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せることができる。この結果、複数の分割画像印刷用紙どうしを精確に貼り合わせることができ、仕上がり用紙において元画像(G)を再現することができる。
【0025】
(第4発明)
また、前記課題を解決するために第4発明の画像処理装置は、下記の構成要件(B01)〜(B03),(B06)〜(B08)を備えたことを特徴とする、
(B01)印刷対象となる元画像(G)の画像データおよび前記元画像(G)のサイズである元画像用紙サイズを記憶する元画像記憶手段(C1)、
(B02)前記元画像(G)を前記元画像用紙サイズよりも小さなサイズの印刷用紙に分割して印刷する際に使用する印刷パラメータの設定を行うための画面である分割印刷設定画面(1)を表示する分割印刷設定画面表示手段(C2)、
(B03)前記複数の印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において各印刷用紙に印刷される分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かの指定をするための貼合位置情報設定画像(11)を前記分割印刷設定画面(1)に表示する貼合位置情報設定画像表示手段(C13A)と、前記貼合位置情報設定画像(11)への入力により定まる貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かの指定の有無を貼合位置情報指定値として記憶する貼合位置情報指定値記憶手段(C13B)とを有する貼合位置情報指定手段(C13)、
(B06)前記元画像サイズに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データを、前記各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付ける印刷画像データ割り付け手段(C35B)、
(B07)前記貼合位置情報指定値によって貼合位置情報(31〜36)を印刷することが指定されている場合に、元画像(G)が分割された分割画像が印刷される印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を前記各印刷用紙に割り付ける貼合位置情報割付手段(C35D)、
(B08)前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報(31〜36)を、前記各印刷用紙に印刷するように印刷装置(Pr)の動作を制御する印刷制御手段(C36)。
【0026】
前記構成要件(B01)〜(B03),(B06)〜(B08)を備えた第4発明の画像処理装置では、元画像記憶手段(C1)は、印刷対象となる元画像(G)の画像データおよび前記元画像(G)のサイズである元画像用紙サイズを記憶する。分割印刷設定画面表示手段(C2)は、前記元画像(G)を前記元画像用紙サイズよりも小さなサイズの印刷用紙に分割して印刷する際に使用する印刷パラメータの設定を行うための画面である分割印刷設定画面(1)を表示する。前記分割印刷設定画面(1)には、前記複数の印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において各印刷用紙に印刷される分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かの指定をするための貼合位置情報設定画像(11)が、貼合位置情報設定画像表示手段(C13A)によって表示される。
【0027】
そして、前記貼合位置情報設定画像(11)への入力により定まる貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かの指定の有無が、貼合位置情報指定値として貼合位置情報指定値記憶手段(C13B)によって記憶される。前記元画像記憶手段(C1)に記憶された前記元画像サイズに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データが、印刷画像データ割り付け手段(C35B)によって、前記各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付けられる。また、前記貼合位置情報指定値によって貼合位置情報(31〜36)を印刷することが指定されている場合には、元画像(G)が分割された分割画像が印刷される印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)が、貼合位置情報割付手段(C35D)によって、前記各印刷用紙に割り付けられる。そして、印刷制御手段(C36)によって、前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報(31〜36)を、前記各印刷用紙に印刷するように印刷装置(Pr)の動作が制御される。
【0028】
したがって、第4発明の画像処理装置では、ユーザが、前記貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かを、分割印刷設定画面(1)に表示された貼合位置情報設定画像(11)への入力により指定することができる。そして、印刷することを指定した場合、各印刷用紙に貼合位置情報(31〜36)が割り付けられ、前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データと共に印刷装置(Pr)によって印刷される。そして、ユーザの指定に基づいて印刷された各印刷用紙の貼合位置情報(31〜36)を参照することによって、ユーザが重なり合う印刷用紙を容易に判別することができると共に、印刷用紙を重ね合わせた時に貼合位置情報(31〜36)の位置が一致するように貼り合わせることによって、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せることができる。この結果、複数の分割画像印刷用紙どうしを精確に貼り合わせることができ、仕上がり用紙において元画像(G)を再現することができる。
【0029】
また、前記第3発明または第4発明の画像処理装置は、下記の構成要件(B09)を備えることも可能である、
(B09)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる前記印刷用紙の表面の前記画像形成領域と糊代領域との境界に沿って印刷される表面位置情報(34)と、下側に重なる前記印刷用紙の表面の前記画像形成領域と糊代領域との境界に沿って印刷される表面位置情報(34)とを印刷するか否かを指定するための表面位置情報指定画像(26)を表示する表面位置情報指定画像表示手段(C18A)と、前記表面位置情報指定画像(26)への入力により定まる前記表面位置情報(34)を印刷するか否かの指定の有無を表面位置情報有無指定値として記憶する表面位置情報指定値記憶手段(C18B)とを有する表面位置情報指定手段(C18)。
【0030】
したがって、表面位置情報指定画像(26)への入力により表面位置情報(34)を印刷するか否かをユーザが指定することができる。そして、ユーザの指定に基づいて、表面位置情報(34)が印刷された印刷用紙において、上側に重なる印刷用紙(上側用紙)の表面位置情報(34)と、下側に重なる印刷用紙(下側用紙)の表面位置情報(34)とが一致または連続するように貼り合わせることによって、上側用紙の画像記録領域と下側用紙の画像記録領域とが精確に連続した状態で貼り合わせることができる。
【0031】
また、前記第3発明または第4発明の画像処理装置は、下記の構成要件(B010)を備えることも可能である、
(B010)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる前記印刷用紙の裏面の糊代領域に前記印刷用紙の端から所定幅離れた位置に印刷される重ね合わせ部分識別線(32)と、下側に重なる前記印刷用紙の表面の糊代領域と前記画像記録領域との境界に沿って前記所定幅と同一幅離れた位置に印刷される前記重ね合わせ部分識別線(32)とを印刷するか否かを指定するための識別線指定画像(23)を表示する識別線指定画像表示手段(C15A)と、前記識別線指定画像(23)への入力により定まる前記重ね合わせ部分識別線(32)を印刷するか否かの指定の有無を識別線有無指定値として記憶する識別線指定値記憶手段(C15B)とを有する識別線指定手段(C15)。
【0032】
したがって、識別線指定画像(23)への入力により重ね合わせ部分識別線(32)を印刷するか否かをユーザが指定することができる。そして、ユーザの指定に基づいて、重ね合わせ部分識別線(32)が印刷された印刷用紙において、上側用紙の裏面の糊代領域に印刷された重ね合わせ部分識別線(32)と、下側用紙の表面の糊代領域に印刷された重ね合わせ部分識別線(32)とが一致するように貼り合わせた場合、上側用紙の印刷用紙の端からの幅と、下側用紙の画像記録領域との境界からの幅とが同一なので、下側用紙の画像記録領域の境界と上側用紙の印刷用紙の端とが連続する。したがって、上側用紙の印刷用紙の端まで画像記録領域がある場合、上側用紙の画像記録領域と下側用紙の画像記録領域とが精確に連続した状態で貼り合わせることができる。
【0033】
また、前記第3発明または第4発明の画像処理装置は、下記の構成要件(B011)を備えることも可能である、
(B011)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる印刷用紙の裏面の糊代領域に印刷される重ね合わせ部分識別番号(31)と、下側に重なる印刷用紙の表面の糊代領域に印刷される前記重ね合わせ部分識別番号(31)とを印刷するか否かを指定するための識別番号指定画像(22)を表示する識別番号指定画像表示手段(C14A)と、前記識別番号指定画像(22)への入力により定まる前記重ね合わせ部分識別番号(31)を印刷するか否かの指定の有無を識別番号有無指定値として記憶する識別番号指定値記憶手段(C14B)とを有する識別番号指定手段(C14)。
【0034】
したがって、識別番号指定画像(22)への入力により重ね合わせ部分識別番号(31)を印刷するか否かをユーザが指定することができる。そして、ユーザの指定に基づいて、重ね合わせ部分識別番号(31)が印刷された印刷用紙において、前記重ね合わせ部分識別番号(31)を参照することによって、各印刷用紙のどの糊代領域が、他のどの印刷用紙のどの糊代領域に貼り合わされるのかを正確且つ容易に認識することができる。
【0035】
また、前記第3発明または第4発明の画像処理装置は、下記の構成要件(B012)を備えることも可能である、
(B012)前記画像記録領域が印刷用紙の端まで設定不能の場合に、前記画像記録領域の端と印刷用紙の端との間の縁領域を印刷用紙から裁断するための位置を表示する裁断位置情報(33)を印刷するか否かを指定するための裁断位置情報指定画像(24)を表示する裁断位置情報指定画像表示手段(C16A)と、前記裁断位置情報指定画像(24)への入力により定まる前記裁断位置情報(33)を印刷するか否かの指定の有無を裁断位置情報有無指定値として記憶する裁断位置情報指定値記憶手段(C16B)とを有する裁断位置情報指定手段(C16)。
【0036】
したがって、裁断位置情報指定画像(24)への入力により裁断位置情報(33)を印刷するか否かをユーザが指定することができる。そして、ユーザの指定に基づいて裁断位置情報(33)が印刷された印刷用紙において、裁断位置情報(33)に基づいて縁領域を裁断することによって、印刷用紙を重ね合わせた時に縁領域によって分割画像が不連続になることを防止でき、前記画像記録領域が印刷用紙の端まで設定不能の場合でも画像記録領域が連続するように正確に貼り合わせることができる。
【0037】
また、前記第3発明または第4発明の画像処理装置は、下記の構成要件(B013)を備えることも可能である、
(B013)前記各印刷用紙の前記仕上がり用紙に対する配置位置を示すレイアウト位置情報(36)を印刷するか否かを指定するためのレイアウト位置情報指定画像(25)を表示するレイアウト位置情報指定画像表示手段(C17A)と、前記レイアウト位置情報指定画像(25)への入力により定まる前記レイアウト位置情報(36)を印刷するか否かの指定の有無をレイアウト位置情報有無指定値として記憶するレイアウト位置情報指定値記憶手段(C17B)とを有するレイアウト位置情報指定手段(C17)。
【0038】
したがって、レイアウト位置情報指定画像(25)への入力によりレイアウト位置情報(36)を印刷するか否かをユーザが指定することができる。そして、ユーザの指定に基づいてレイアウト位置情報(36)が印刷された印刷用紙において、前記レイアウト位置情報(36)を参照することによって、印刷用紙が前記仕上がり用紙に対してどの位置に配置されるのかを容易に認識することができ、貼り合わせ作業を効率的に短時間で行うことができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
(実施の形態)
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の印刷処理システムの実施の形態1の説明図である。
図1において、印刷処理システムSのプリンタサーバ(画像処理装置)PSには、ケーブルを介してプリンタ(印刷装置、画像処理装置)Prが接続されている。また、前記プリンタサーバPSはローカルネットワークLNに接続されており、前記ローカルネットワークLNには複数のクライアントパソコン(画像処理装置)PC、ワークステーションWS、データベースサーバDBS等が接続されている。
【0040】
前記クライアントパソコンPC、データベースサーバDBS等は、コンピュータ本体H1、ディスプレイH2、キーボード(入力装置)H3、マウス(入力装置)H4、図示しないHDドライブ(ハードディスクドライブ)、CDドライブ(コンパクトディスクドライブ)、およびFDドライブ(フレキシブルディスクドライブ)等により構成されている。
また、前記プリンタサーバPSも、前記クライアントパソコンPC等と同様に、コンピュータ本体D1、ディスプレイD2、キーボードD3やマウスD4の入力装置、ハードディスクドライブ(図示せず)等により構成されている。
【0041】
(クライアントパソコンPCの機能)
図2は前記図1に示す印刷処理システムのクライアントパソコンの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図2において、クライアントパソコンPCのコンピュータ本体H1は、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ハードディスクやROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有している。
前記構成のクライアントパソコンPCは、前記ハードディスクやROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0042】
前記クライアントパソコンPCの前記ハードディスクドライブには、ワープロソフトや画像処理ソフト等のアプリケーションプログラムAPと、分割印刷時の印刷用紙のサイズや分割印刷の指定等の印刷パラメータを指定するための印刷パラメータ設定プログラム(印刷パラメータ設定手段、画像処理プログラム)P1と、前記印刷パラメータ設定プログラムP1で設定された印刷パラメータと元画像データとを含む送信用印刷データを作成しプリンタサーバPSに送信するための印刷データ作成プログラム(画像処理プログラム)P2とが記憶されている。前記印刷パラメータ設定プログラムP1及び印刷データ作成プログラムP2は、次の各機能実現手段(プログラムモジュール)を有している。
【0043】
図3は本発明の画像処理プログラムとしての印刷パラメータ設定プログラムの機能実現手段によってクライアントパソコン又はプリンタサーバのディスプレイに表示される分割印刷設定画面(片面印刷指定時)の説明図である。
図4はクライアントパソコンに組み込まれているアプリケーションプログラムの印刷開始入力画面の説明図である。
(印刷パラメータ設定プログラムP1の機能)
C1:元画像記憶手段
元画像記憶手段C1は、前記アプリケーションプログラムAPで作成され印刷指示された印刷対象となる元画像の画像データおよび前記元画像のサイズである元画像用紙サイズを記憶する。
C2:分割印刷設定画面表示手段
分割印刷設定画面表示手段C2は、前記元画像Gを前記元画像用紙サイズよりも小さなサイズの印刷用紙に分割して印刷する際に使用する印刷パラメータの設定を行うための画面である分割印刷設定画面1(図3参照)を表示する。前記分割印刷設定画面1は、前記アプリケーションプログラムAPで印刷開始を選択した際に表示される印刷開始入力画面(印刷範囲や印刷部数、片面・両面印刷の指定、綴じ位置の指定等を行う画面、図4参照)において、「分割印刷の設定」を選択した場合に表示される。前記分割印刷設定画面1には、元画像Gや、前記元画像用紙サイズ(画像サイズ)を表示する元画像サイズ表示画像2a、元画像サイズ枠線表示画像2b、後述の印刷用紙設定画像3等が表示される。
【0044】
C3:印刷用紙設定手段
印刷用紙設定手段C3は、使用可能用紙サイズ記憶手段C3Aと、印刷用紙設定画像表示手段C3Bと、印刷用紙設定値記憶手段C3Cと、印刷用紙自動設定手段C3Dと、印刷用紙自動設定値記憶手段C3Eとを有し、分割印刷時に使用する印刷用紙の用紙サイズや使用する印刷用紙の枚数を設定し、記憶する。
C3A:使用可能用紙サイズ記憶手段
使用可能用紙サイズ記憶手段C3Aは、前記プリンタPrで使用可能な印刷用紙のサイズを記憶する。前記プリンタPrで使用可能な印刷用紙のサイズは、プリンタサーバPSから使用可能用紙サイズの情報をローカルネットワークLN経由で入手して記憶している。なお、使用可能な印刷用紙のサイズをユーザが入力装置(キーボードH3又はマウスH4)で入力・設定した値を記憶するよう構成することも可能である。
【0045】
C3B:印刷用紙設定画像表示手段
印刷用紙設定画像表示手段C3Bは、前記印刷用紙の枚数およびサイズを設定するための印刷用紙設定画像3を前記分割印刷設定画面1に表示する。前記印刷用紙設定画像3は、印刷用紙サイズ設定用の印刷用紙サイズ設定画像3aと、印刷用紙使用枚数(分割数)設定用の印刷用紙使用枚数設定画像3bとを有している。そして、前記印刷用紙サイズ設定画像3aには、設定可能な印刷用紙サイズとして前記使用可能用紙サイズ記憶手段C3Aで記憶された使用可能用紙サイズが表示されており、マウスH4等の操作により分割印刷設定画面1上を移動可能なポインタで印刷用紙サイズ設定画像3aのいずれかの用紙サイズを選択することによって印刷用紙サイズを変更・設定可能に構成されている。前記印刷用紙使用枚数設定画像3bにおいて、ユーザはキーボードH3によって印刷用紙の枚数(分割数)を直接入力するよう構成されている。なお、前記印刷用紙サイズ設定画像3a及び印刷用紙使用枚数設定画像3bは、スピンコントロールボタン、ラジオボタン等により用紙サイズや分割数を選択して入力するよう構成することも可能である。また、実施の形態1では、プリンタPrにはA4,B4,A3の用紙がセットされており、使用可能な用紙サイズとしてA4,B4,A3が設定されている。
【0046】
C3C:印刷用紙設定値記憶手段
印刷用紙設定値記憶手段C3Cは、ユーザの入力装置(キーボードH3、マウスH4)による前記印刷用紙設定画像3の印刷用紙サイズ設定画像3aへの入力により定まる印刷用紙のサイズを使用印刷用紙設定サイズ(使用印刷用紙設定サイズ設定値)として記憶し、前記印刷用紙使用枚数設定画像3bへの入力により定まる印刷用紙の枚数(分割数)を印刷用紙使用枚数設定値として記憶する。
C3D:印刷用紙自動設定手段
印刷用紙自動設定手段C3Dは、前記元画像サイズよりも小さなサイズの印刷用紙に分割して印刷する際に、前記使用可能用紙サイズおよび前記元画像サイズに基づいて、使用される印刷用紙のサイズおよび枚数である前記使用印刷用紙設定サイズおよび印刷用紙使用枚数設定値を自動的に設定する。実施の形態1では、分割印刷設定画面1を表示する前に、印刷用紙サイズ及び枚数の自動設定を行うか否かをユーザに選択させる自動設定選択画面(図示せず)が表示される。そして、自動設定を行うようユーザが選択した場合に、前記印刷用紙自動設定手段C3Dによって、印刷用紙サイズ及び枚数の自動設定が行われる。なお、前記自動設定を行わない場合、前記印刷用紙自動設定手段C3Dは省略することができる。また、必ず自動設定を行う場合、前記自動設定選択画面の表示やユーザの選択は省略することができる。
【0047】
C3E:印刷用紙自動設定値記憶手段
印刷用紙自動設定値記憶手段C3Eは、印刷用紙自動設定手段C3Dによって、前記自動設定された使用印刷用紙設定サイズおよび印刷用紙使用枚数設定値を記憶する。
C4:糊代設定手段
糊代設定手段C4は、糊代設定画像表示手段C4Aと、糊代幅設定値記憶手段C4Bと、糊代幅自動設定手段C4Cと、糊代幅自動設定値記憶手段C4Dとを有し、印刷用紙の糊代幅を設定し、記憶する。
【0048】
C4A:糊代設定画像表示手段
糊代設定画像表示手段C4Aは、前記複数の印刷用紙を糊付けする糊代の幅(糊代サイズ)を設定するための糊代設定画像4(図3参照)を前記分割印刷設定画面1に表示する。実施の形態1の糊代設定画像4は、元画像の上下方向の糊代幅を設定するための上下方向糊代幅設定画像4aと、左右方向の糊代幅を設定するための左右方向糊代幅設定画像4bと、余白が最小になるように糊代幅を調節するための余白最小指定画像4cとを有している。なお、実施の形態1では、上方向と下方向の糊代幅が同じ値になるよう構成され、左方向と右方向の糊代幅が同値になるよう構成されているが、上方向、下方向、左方向、右方向の糊代幅を別個独立に設定できるよう構成することも可能である。
【0049】
C4B:糊代幅設定値記憶手段
糊代幅設定値記憶手段C4Bは、前記糊代設定画像4への入力により定まる複数の各印刷用紙の糊代の幅を糊代幅設定値として記憶する。
C4C:糊代幅自動設定手段
糊代幅自動設定手段C4Cは、前記使用印刷用紙設定サイズおよび印刷用紙使用枚数設定値と前記元画像サイズとに基づいて、前記複数の印刷用紙の糊代幅を自動的に設定する。実施の形態1では、元画像サイズよりも後述の仕上がり用紙のサイズ(仕上がり用紙サイズ、仕上がりサイズ)が大きな場合に、前記余白最小指定画像4cが選択された時(余白最小指定のチェックボックスがチェックされた時)に、余白が最小になるように糊代幅を自動調節する。
C4D:糊代幅自動設定値記憶手段
糊代幅自動設定値記憶手段C4Dは、前記糊代幅自動設定手段C4Cで自動設定された糊代幅の設定値を記憶する。
【0050】
C5:糊代重合用紙表示手段
糊代重合用紙表示手段C5は、前記複数の印刷用紙の前記設定された糊代部分が重なった状態で形成される糊代重合用紙(仕上がり用紙)の画像である仕上がり用紙画像6を前記分割印刷設定画面1に表示する。なお、実施の形態1では、仕上がり用紙画像6として、糊代の部分にパターン処理が施され、下に重なる印刷用紙の端が点線で表示された仕上がり用紙画像6が表示されている。そして、貼り合わされる際に上に重なる用紙から順に付された重なり順番号を表示する画像である重なり順番号表示画像6aが表示されている。
C6:用紙・元画像重合画像表示手段
用紙・元画像重合画像表示手段C6は、前記仕上がり用紙画像6に前記元画像Gを重ねた画像である用紙元画像重合画像7を前記分割印刷設定画面1に表示する。
【0051】
C7:倍率設定手段
倍率設定手段C7は、倍率設定画像表示手段C7Aと、倍率設定値記憶手段C7Bと、倍率自動設定手段C7Cとを有しており、分割印刷設定画面1に表示される画像の倍率を設定し記憶する。
C7A:倍率設定画像表示手段
倍率設定画像表示手段C7Aは、前記元画像のサイズに倍率a(a>0)を乗算した倍率乗算画像(後述の図11の倍率乗算画像G′参照)を前記糊代重合用紙(仕上がり用紙)上に形成する際の前記倍率aを設定するための倍率設定画像8を前記分割印刷設定画面1に表示する。なお、実施の形態11では、倍率設定画像8は、倍率aを数値で入力するよう構成されているが、登録された特定の倍率(例えば、A4→A3(141%)等)を選択するよう構成することも可能である。
【0052】
C7B:倍率設定値記憶手段
倍率設定値記憶手段C7Bは、前記倍率設定画像8への入力により定まる前記倍率aを倍率設定値として記憶する。
C7C:倍率自動設定手段
倍率自動設定手段C7Cは、倍率自動設定選択画像表示手段C7C1と、倍率自動設定値記憶手段C7C2とを有し、倍率自動設定が選択された際に、仕上がり用紙に全画像が収まる最大の倍率a(即ち、余白が最小になる倍率a)を自動的に演算し設定する。
C7C1:倍率自動設定選択画像表示手段
倍率自動設定選択画像表示手段C7C1は、前記元画像Gのサイズに倍率aを乗算した倍率乗算画像(図11の倍率乗算画像G′参照)を前記糊代重合用紙(仕上がり用紙)上に形成する際の前記倍率aを自動設定することを選択するための倍率自動設定選択画像8aを表示する。
【0053】
C7C2:倍率自動設定値記憶手段
倍率自動設定値記憶手段C7C2は、前記倍率自動設定選択画像8aが選択された時に(即ち、倍率自動設定選択画像8aのチェックボックスがチェックされた場合)、元画像Gの用紙サイズの縦長さをGt、横長さをGyとし、仕上がり用紙サイズの縦長さをSt、横長さをSyとした場合に、(St/Gt)>(Sy/Gy)である時には前記倍率a=(Sy/Gy)に設定し、(Sy/Gy)>(St/Gt)である時には前記倍率a=(St/Gt)に設定して記憶する。
【0054】
C8:用紙倍率乗算画像重合画像表示手段
用紙倍率乗算画像重合画像表示手段C8は、前記倍率設定手段C7で設定された倍率aを前記元画像サイズに乗算した倍率乗算画像(後述の図11の倍率乗算画像G′参照)を前記仕上がり用紙画像6に重ねた画像である用紙倍率乗算画像重合画像(後述の図11の用紙倍率乗算画像重合画像7′参照)を前記分割印刷設定画面1に表示する。
【0055】
C9:綴じ位置指定記憶手段
綴じ位置指定記憶手段C9は、分割印刷した画像印刷用紙を糊付けした後の複数の仕上がり用紙を綴じる位置が仕上がり用紙の左側で綴じる左綴じかまたは仕上がり用紙の上側で綴じる上綴じかを指定する綴じ位置指定データを記憶する。実施の形態1では、分割印刷設定画面1で綴じ位置を設定せず、アプリケーションプログラムAPの印刷開始入力画面(図4参照)において設定するよう構成されている。なお、分割印刷設定画面1に綴じ位置を選択して設定するための綴じ位置設定画像を表示して、印刷パラメータ設定プログラムP1で綴じ位置を指定できるよう構成することも可能である。
【0056】
C10:重ね合わせ順序設定手段
重ね合わせ順序設定手段C10は、重ね合わせ順序設定画像表示手段C10Aと、重ね合わせ順序記憶手段C10Bと、重ね合わせ順序初期設定記憶手段C10Cと、重ね合わせ順序自動設定手段C10Dとを有し、前記仕上がり用紙を形成する複数の印刷用紙を糊付けする際の前記複数の印刷用紙を重ね合わせる順序を設定する。
C10A:重ね合わせ順序設定画像表示手段
重ね合わせ順序設定画像表示手段C10Aは、前記仕上がり用紙を形成する複数の印刷用紙を糊付けする際の前記複数の印刷用紙を重ね合わせる順序を設定するための重合わせ順序設定画像9を前記分割印刷設定画面1に表示する。なお、実施の形態1では、重ね合わせ順序設定画像表示手段C10Aは、前記重ね合わせ順序設定画像9を分割印刷設定画面1に表示すると共に、分割印刷設定画面1上で重ね合わせ順序設定画像9が選択された際に、分割印刷設定画面1とは異なる重ね合わせ順序選択入力画面(後述の図21参照)を表示する。
【0057】
C10B:重ね合わせ順序記憶手段
重ね合わせ順序記憶手段C10Bは、前記重合わせ順序設定画像への入力により表示される重ね合わせ順序選択入力画面での選択によって定まる前記重合わせ順序(重ね合わせ順序設定値)を記憶する。なお、実施の形態1では、重ね合わせ順序は重ね合わせ順序選択入力画面における選択によって設定されるが、スピンコントロールボタン又はラジオボタン等を含む画像により構成し、この画像を分割印刷設定画面1に表示して、分割印刷設定画面1上で重ね合わせ順序を選択するよう構成することも可能である。
【0058】
C10C:重ね合わせ順序初期設定記憶手段
重ね合わせ順序初期設定記憶手段C10Cは、前記綴じ位置指定記憶手段C9で記憶された綴じ位置指定データに応じて、予め設定した前記仕上がり用紙を形成する複数の印刷用紙の前記重ね合わせ順序である重ね合わせ順序初期設定を記憶する。なお、実施の形態1では、重ね合わせ順序初期設定値として、「左上縦優先(後述の図21参照)」が設定されている。
C10D:重ね合わせ順序自動設定手段
重ね合わせ順序自動設定手段C10Dは、前記仕上がり用紙を形成する複数の印刷用紙を糊付けする際の前記複数の印刷用紙を重ね合わせる順序である重ね合わせ順序を、前記綴じ位置指定データに基づいて自動で設定する。実施の形態1では、ユーザにより重ね合わせ順序が設定されなかった場合、上下綴じであっても左右綴じであっても前記重ね合わせ順序初期設定記憶手段C10Cが記憶する重ね合わせ順序初期設定値に自動設定される。これに替えて、例えば、上下綴じの場合「左上縦優先(後述の図21参照)」に自動設定し、左右綴じの場合「左上横優先」に自動設定するよう構成することも可能である。
【0059】
C11:糊代位置設定手段
糊代位置設定手段C11は、糊代位置自動設定手段C11Aと、糊代位置記憶手段C11Bとを有し、各印刷用紙の糊代位置を設定し記憶する。
C11A:糊代位置自動設定手段
糊代位置自動設定手段C11Aは、前記重ね合わせ順序記憶手段C10Bに記憶された重ね合わせ順序に基づいて前記各印刷用紙の糊代位置を自動的に設定する。即ち、各印刷用紙に対し、重ね合わせ順序が上に重なる場合は裏面に糊代位置を設定し、重ね合わせ順序が下になる場合は表面に糊代位置を自動的に設定する。
C11B:糊代位置記憶手段
糊代位置記憶手段C11Bは、前記糊代位置自動設定処理により設定された糊代位置を印刷用紙毎に記憶する。
【0060】
C12:仕上がり用紙サイズ演算手段
仕上がり用紙サイズ演算手段C12は、前記使用印刷用紙設定サイズ及び印刷用紙使用枚数設定値(分割数)、上下方向の糊代幅、左右方向の糊代幅の設定値に基づいて仕上がり用紙の用紙サイズ(仕上がり用紙サイズ)を演算して記憶する。そして、算出された仕上がり用紙サイズは、仕上がり用紙サイズ表示画像10として分割印刷設定画面1に表示する。
C13:貼合位置情報指定手段
貼合位置情報指定手段C13は、貼合位置情報設定画像表示手段C13Aと、貼合位置情報指定値記憶手段13Bとを有し、前記複数の印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において各印刷用紙に印刷される分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報を印刷するか否かの指定をする。
【0061】
図5は、貼合位置情報設定画面の説明図である。
C13A:貼合位置情報設定画像表示手段
貼合位置情報設定画像表示手段13Aは、前記貼合位置情報を印刷するか否かの指定をするための貼合位置情報設定画像11を前記分割印刷設定画面1に表示する。実施の形態1では、貼合位置情報設定画像表示手段13Aは、前記貼合位置情報設定画像11を前記分割印刷設定画面1に表示すると共に、分割印刷設定画面1上で貼合位置情報設定画像11が選択された際に、分割印刷設定画面1とは異なる貼合位置情報設定画面21(図5参照)を表示する。なお、前記貼合位置情報設定画面21を貼合位置情報設定画像として分割印刷設定画面1に表示するよう構成することも可能である。
C13B:貼合位置情報指定値記憶手段
貼合位置情報指定値記憶手段13Bは、前記貼合位置情報設定画像11が選択された際に表示される貼合位置情報設定画面21への入力により定まる貼合位置情報(重ね合わせ部分識別番号31や重ね合わせ部分識別線32等)を印刷するか否かの指定の有無を貼合位置情報指定値(印刷パラメータ、後述の識別番号有無指定値や識別線有無指定値等)として記憶する。
【0062】
C14:識別番号指定手段
識別番号指定手段C14は、識別番号指定画像表示手段C14Aと、識別番号指定値記憶手段C14Bとを有し、糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる印刷用紙の裏面の糊代領域に印刷される重ね合わせ部分識別番号(後述の図29の重ね合わせ部分識別番号表示31参照)と、下側に重なる印刷用紙の表面の糊代領域に印刷される前記重ね合わせ部分識別番号とを印刷するか否かを指定する。
C14A:識別番号指定画像表示手段
識別番号指定画像表示手段C14Aは、前記各重ね合わせ部分識別番号を印刷するか否かを指定するための識別番号指定画像22(図5参照)を表示する。なお、実施の形態1の識別番号指定画像表示手段C14Aは、前記貼合位置情報設定画面21に識別番号指定画像22を表示しているが、識別番号指定画像22を分割印刷設定画面1や印刷開始入力画面(図4参照)に表示するよう構成することも可能である。
【0063】
C14B:識別番号指定値記憶手段
識別番号指定値記憶手段C14Bは、前記識別番号指定画像22への入力により定まる前記重ね合わせ部分識別番号を印刷するか否かの指定の有無を識別番号有無指定値として記憶する。即ち、図5において、識別番号指定画像22への入力により「付ける」が選択された場合、重ね合わせ部分識別番号を印刷するよう指定し(指定有り)、「付けない」が選択された場合、重ね合わせ部分識別番号を印刷しないよう指定する(指定無し)。なお、識別番号有無指定値を貼合位置情報指定値(貼合位置情報指定値、印刷パラメータ)として貼合位置情報指定値記憶手段13Bのみで記憶する場合、識別番号指定値記憶手段C14Bを省略することができる。
C15:識別線指定手段
識別線指定手段C15は、識別線指定画像表示手段15Aと、識別線指定値記憶手段C15Bとを有し、糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる前記印刷用紙の裏面の糊代領域に前記印刷用紙の端から所定幅離れた位置に印刷される重ね合わせ部分識別線(後述の図29の重ね合わせ部分識別線表示32参照)と、下側に重なる前記印刷用紙の表面の糊代領域と前記画像記録領域との境界に沿って前記所定幅と同一幅離れた位置に印刷される前記重ね合わせ部分識別線とを印刷するか否かを指定する。
【0064】
C15A:識別線指定画像表示手段
識別線指定画像表示手段C15Aは、前記各重ね合わせ部分識別線を印刷するか否かを指定するための識別線指定画像23を表示する。なお、実施の形態1の識別線指定画像表示手段C15Aは、前記貼合位置情報設定画面21に識別線指定画像23を表示しているが、識別線指定画像23を分割印刷設定画面1等に表示するよう構成することも可能である。
C15B:識別線指定値記憶手段
識別線指定値記憶手段C15Bは、前記識別線指定画像22への入力により定まる前記重ね合わせ部分識別線を印刷するか否かの指定の有無を識別線有無指定値(貼合位置情報指定値、印刷パラメータ)として記憶する。なお、識別線有無指定値を貼合位置情報指定値として貼合位置情報指定値記憶手段13Bのみで記憶する場合、識別線指定値記憶手段C15Bを省略することができる。
【0065】
C16:裁断位置情報指定手段
裁断位置情報指定手段C16は、裁断位置情報指定画像表示手段C16Aと、裁断位置情報指定値記憶手段C16Bとを有し、前記画像記録領域が印刷用紙の端まで設定不能の場合に、前記画像記録領域の端と印刷用紙の端との間の縁領域を印刷用紙から裁断するための位置を表示する裁断位置情報を印刷するか否かを指定する。
C16A:裁断位置情報指定画像表示手段
裁断位置情報指定画像表示手段C16Aは、前記裁断位置情報(後述の図35の裁断線33参照)を印刷するか否かを指定するための裁断位置情報指定画像24を表示する。なお、実施の形態1の裁断位置情報指定画像表示手段C16Aは、前記貼合位置情報設定画面21に裁断位置情報指定画像24を表示しているが、裁断位置情報指定画像24を分割印刷設定画面1等に表示するよう構成することも可能である。
【0066】
C16B:裁断位置情報指定値記憶手段
裁断位置情報指定値記憶手段C16Bは、前記裁断位置情報指定画像24への入力により定まる前記裁断位置情報を印刷するか否かの指定の有無を裁断位置情報有無指定値として記憶する。なお、裁断位置情報有無指定値を貼合位置情報指定値(貼合位置情報指定値、印刷パラメータ)として貼合位置情報指定値記憶手段13Bのみで記憶する場合、裁断位置情報指定値記憶手段C16Bを省略することができる。
C17:レイアウト位置情報指定手段
レイアウト位置情報指定手段C17は、レイアウト位置情報指定画像表示手段C17Aと、レイアウト位置情報指定値記憶手段C17Bとを有し、前記各印刷用紙の前記仕上がり用紙に対する配置位置を示すレイアウト位置情報(図40のレイアウト位置表示36参照)を印刷するか否かを指定する。
【0067】
C17A:レイアウト位置情報指定画像表示手段
レイアウト位置情報指定画像表示手段C17Aは、前記レイアウト位置情報を印刷するか否かを指定するためのレイアウト位置情報指定画像25を表示する。なお、実施の形態1のレイアウト位置情報指定画像表示手段C17Aは、前記貼合位置情報設定画面21にレイアウト位置情報指定画像25を表示しているが、レイアウト位置情報指定画像25を分割印刷設定画面1等に表示するよう構成することも可能である。
C17B:レイアウト位置情報指定値記憶手段
レイアウト位置情報指定値記憶手段C17Bは、前記レイアウト位置情報指定画像25への入力により定まる前記レイアウト位置情報を印刷するか否かの指定の有無をレイアウト位置情報有無指定値(貼合位置情報指定値、印刷パラメータ)として記憶する。なお、レイアウト位置情報有無指定値を貼合位置情報指定値として貼合位置情報指定値記憶手段13Bのみで記憶する場合、レイアウト位置情報指定値記憶手段C17Bを省略することができる。
【0068】
C18:表面位置情報指定手段
表面位置情報指定手段C18は、表面位置情報指定画像表示手段C18Aと、表面位置情報指定値記憶手段C18Bとを有し、糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる前記印刷用紙の表面の前記画像形成領域と糊代領域との境界に沿って印刷される表面位置情報(後述の図38の表面側重ね合わせ識別マーク34参照)と、下側に重なる前記印刷用紙の表面の前記画像形成領域と糊代領域との境界に沿って印刷される表面位置情報とを印刷するか否かを指定する。
C18A:表面位置情報指定画像表示手段
表面位置情報指定画像表示手段C18Aは、前記各表面位置情報を印刷するか否かを指定するための表面位置情報指定画像26を表示する。なお、実施の形態1の表面位置情報指定画像表示手段C18Aは、前記貼合位置情報設定画面21に表面位置情報指定画像26を表示しているが、表面位置情報指定画像26を分割印刷設定画面1等に表示するよう構成することも可能である。
【0069】
C18B:表面位置情報指定値記憶手段
表面位置情報指定値記憶手段C18Bは、前記表面位置情報指定画像26への入力により定まる前記表面位置情報を印刷するか否かの指定の有無を表面位置情報有無指定値(貼合位置情報指定値、印刷パラメータ)として記憶する。なお、表面位置情報有無指定値を貼合位置情報指定値として貼合位置情報指定値記憶手段13Bのみで記憶する場合、表面位置情報指定値記憶手段C18Bを省略することができる。
【0070】
(印刷データ作成プログラムP2の機能)
C21:印刷データ作成手段
印刷データ作成手段C21は、前記元画像記憶手段C1で記憶された元画像の画像データと、元画像を分割印刷することを指定する分割印刷指定データと、前記倍率設定値記憶手段C7B及び倍率自動設定値記憶手段C7C2のいずれかで記憶された倍率aの設定値と、印刷用紙設定値記憶手段C3C及び印刷用紙自動設定値記憶手段C3Eのいずれかに記憶された使用印刷用紙サイズ設定値および使用印刷用紙枚数設定値と、前記重ね合わせ順序記憶手段C10Bで記憶された重ね合わせ順序設定値と、前記糊代幅設定値記憶手段C4B及び糊代幅自動設定値記憶手段C4Dのいずれかに記憶された糊代幅設定値と、貼合位置情報指定値記憶手段13B(または識別番号指定値記憶手段C14B等)に記憶された貼合位置情報指定値とを含む印刷データを作成する。また、実施の形態1では、前記印刷データ作成手段C21は、両面印刷を指定する両面印刷指定データと、綴じ位置指定記憶手段C9によって記憶された綴じ位置指定データを含む前記印刷データを作成する。なお、実施の形態1では、前記両面印刷の指定はアプリケーションプログラムAPの印刷開始入力画面(図4参照)で指定されるが、分割印刷設定画面1で設定可能に構成することも可能である。
【0071】
C22:印刷データ送信手段
印刷データ送信手段C22は、前記印刷データ作成手段C21で作成した印刷データをプリンタサーバPSに送信する。
C23:裏面記録時設定値自動設定手段
裏面記録時設定値自動設定手段C23は、両面印刷を指定された場合で且つ分割用紙の裏面への画像記録時の印刷対象となる元画像の画像データは有るが、元画像を分割印刷することを指定する分割印刷指定データ、分割印刷する際に必要な各設定値である前記印刷用紙のサイズおよび枚数の設定値である使用印刷用紙サイズ設定値および使用印刷用紙枚数設定値、各印刷用紙の重ね合わせ順序を設定した重ね合わせ順序設定値、または各印刷用紙の糊代幅を設定した糊代幅設定値のいずれかが未設定の場合には、前記分割用紙の表面への画像記録時の各設定値に基づいて、裏面への画像記録時の各設定値を自動的に設定する。なお、表面の元画像の用紙サイズと裏面の元画像の用紙サイズとが同一の場合、裏面の前記元画像を印刷した時の印刷画像サイズの前記元画像サイズに対する倍率aが未設定の場合、表面の倍率aを自動設定させるように裏面記録時設定値自動設定手段C23を構成することも可能である。
【0072】
なお、実施の形態1では、ワークステーションWS、データベースサーバDBS等は、前記クライアントPCと異なり機能実現手段C1〜C23等を有していない。しかしながら、前記ワークステーションWS、データベースサーバDBS等が各機能実現手段C1〜C23を備えるよう構成可能なことは言うまでもない。
【0073】
(プリンタサーバPSの機能)
図6は前記図1に示す印刷処理システムのプリンタサーバ及びプリンタの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
プリンタサーバPSのコンピュータ本体D1(図1参照)は、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ハードディスクドライブ、RAMまたはROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有している。
前記構成のプリンタサーバPSは、前記ハードディスクドライブ、RAMまたはROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0074】
図6において、前記プリンタサーバ(印刷処理装置、画像処理装置)PSの印刷情報処理手段P3は、次の各機能実現手段(プログラムモジュール)を有している。
C31:受信印刷データ記憶手段
受信印刷データ記憶手段C31は、前記印刷データ送信手段C22によって送信された送信用印刷データを受信したときに受信印刷データとして記憶する。実施の形態1では、前記受信印刷データには、印刷対象となる元画像の画像データと、元画像を分割印刷することを指定する分割印刷指定データと前記貼合位置情報を印刷するか否かを指定する貼合位置情報指定値(貼合位置情報指定データ)と、前記元画像を印刷した時の印刷画像サイズの前記元画像サイズに対する倍率の設定値aと、分割印刷する際の印刷用紙のサイズおよび枚数の設定値である使用印刷用紙サイズ設定値および使用印刷用紙枚数設定値と、各印刷用紙の重ね合わせ順序を設定した重ね合わせ順序設定値と、各印刷用紙の糊代幅を設定した糊代幅設定値と、両面印刷を指定する両面印刷指定データと、綴じ位置指定データと、貼合位置情報指定値とが含まれる。
【0075】
図7は本発明の印刷情報処理手段の機能実現手段によってプリンタサーバのディスプレイに表示されるメイン画面の説明図である。
C32:メイン画面表示手段
メイン画面表示手段C32は、ディスプレイD2に印刷の進行状況等を表示するためのメイン画面27(図7参照)を表示する。図7において、前記メイン画面27には、印刷実行中の印刷ジョブを示す印刷ジョブ表示画像27aと、現在印刷中の印刷画像を表示するプレビュー画面27bと、現在印刷中の印刷ジョブの状況(何ページ印刷ジョブが残っているか等)を表示する印刷状況表示画像27cと、印刷がまだ実行されていない印刷ジョブやジョブ保持指定がされた印刷ジョブを表示する保持ジョブ表示画像27dと、印刷ジョブを実行しようとしたが用紙のサイズが一致しない等の理由によりエラーとなった印刷ジョブを表示するエラージョブ表示画像27eと、印刷開始やジョブ消去等の作業アイコンが表示される作業アイコン表示画像27fとを有している。
【0076】
P1:印刷パラメータ設定プログラム
印刷パラメータ設定プログラムP1は、前記クライアントパソコンPCの印刷パラメータ設定プログラムP1と同様に構成されており、同様の機能実現手段C1〜C18を備えているので詳細な説明は省略する。そして、前記メイン画面27の保持ジョブ表示画像27dまたはエラージョブ表示画像27eにおいて選択されたジョブの分割印刷設定が選択された場合、印刷パラメータ設定プログラムP1の各機能実現手段C1〜C18により、分割印刷設定画面1等がディスプレイD2に表示される。
【0077】
C33:表示制御手段
表示制御手段C33は、前記メイン画面27や分割印刷設定画面1等のディスプレイD2に表示される画像の表示の切替等を制御する。
C34:印刷指定処理手段
印刷指定処理手段C34は、分割印刷指定判別手段C34Aと、ジョブ保持処理手段C34Bと、エラー処理手段C34Cとを有し、受信印刷データの印刷ジョブを実行する際の指定(分割印刷の指定やジョブ保持の指定等)を判別して処理する。
【0078】
C34A:分割印刷指定判別手段
分割印刷指定判別手段C34Aは、受信印刷データが分割して印刷するよう指定されているか否かを判別する。
C34B:ジョブ保持処理手段
ジョブ保持処理手段C34Bは、受信印刷データがジョブ保持指定されているか否かを判別するジョブ保持指定判別手段C34B1と、ジョブ保持指定された印刷ジョブの受信印刷データ(画像データ)を保持(記憶)する保持ジョブ画像データ記憶手段C34B2と、選択された保持ジョブの消去する保持ジョブ消去手段C34B3とを有する。
【0079】
C34C:エラー処理手段
エラー処理手段C34Cは、元画像サイズに対応する印刷用紙が使用可能ではない等の場合に実行できない印刷ジョブ(エラージョブ)であると判別するエラージョブ判別手段C34C1と、エラージョブと判別された際に印刷ジョブの受信印刷データをエラージョブデータとして保持する(記憶する)エラージョブデータ記憶手段C34C2とを有する。
【0080】
C35:画像処理手段
画像処理手段C35は、画像記録領域演算記憶手段C35Aと、印刷画像データ割り付け手段C35Bと、裏面記録時設定値自動設定手段C35Cと、貼合位置情報割付手段C35Dとを有し、前記受信印刷データの各印刷パラメータや、印刷パラメータ設定プログラムP1で設定された印刷パラメータ等に基づいて画像処理を実行する。
C35A:画像記録領域演算記憶手段
画像記録領域演算記憶手段C35Aは、前記複数の印刷用紙を糊付けする際の各用紙の重合わせ順序と糊代幅とに応じて、前記複数の印刷用紙を糊付けして仕上がり用紙とした状態での前記各用紙の露出領域である画像記録領域を用紙毎に演算して用紙毎に記憶する。即ち、前記重ね合わせ順序と糊代幅に基づいて、各用紙のどの位置(用紙上縁等)に糊代が設定され、その糊代幅がいくらになるか等を用紙毎に算出し、画像が記録可能な領域の位置及び広さを記憶する。
【0081】
C35B:印刷画像データ割り付け手段
印刷画像データ割り付け手段C35Bは、前記元画像サイズと前記倍率aとに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データを、前記画像記録領域演算記憶手段C35Aで演算され記憶された各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付ける。また、実施の形態1の印刷画像データ割り付け手段C35Bは、前記綴じ位置指定データに基づいて、前記仕上がり用紙の綴じ位置が上綴じに指定されている場合、分割用紙の裏面への画像記録時の印刷対象となる元画像の画像データを180°回転させた回転画像と前記倍率aとに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データを、前記各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付ける。
【0082】
C35C:裏面記録時設定値自動設定手段
裏面記録時設定値自動設定手段C35Cは、前記印刷データ作成プログラムP2の裏面記録時設定値自動設定手段C23と同様に構成されている。したがって、クライアントパソコンPCから送信された受信印刷データでは裏面記録時の各設定値が自動的に設定されているため、裏面記録時設定値自動設定手段C35Cでの処理が実行されないが、プリンタサーバPSで分割印刷設定が行われた場合や、ワークステーションWS等から送信された受信印刷データで裏面記録時の各設定値がなされていない場合には、裏面記録時設定値自動設定手段C35Cにより裏面記録時の各設定値が表面への画像記録時の各設定値に基づいて自動的に設定される。
【0083】
C35D:貼合位置情報割付手段
貼合位置情報割付手段C35Dは、前記貼合位置情報指定値(識別番号有無指定値や識別線有無指定値等)によって貼合位置情報(重ね合わせ部分識別番号や重ね合わせ部分識別線等)を印刷することが指定されている場合に、前記貼合位置情報を前記各印刷用紙に割り付ける。
C36:印刷制御手段(プリンタコントローラ)
印刷制御手段C36は、前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報を、前記各印刷用紙に印刷するようにプリンタ(印刷装置、画像処理装置)Prの動作を制御する。
【0084】
(プリンタの機能)
図6において、プリンタPrは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、RAMまたはROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有している。
前記構成のプリンタPrは、前記ハードディスクドライブ、RAMまたはROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0085】
前記プリンタ(印刷装置、画像処理装置)Prは、次の機能実現手段(機能実現処理、プログラムモジュール)を有している。
C41:画像記録手段
画像記録手段C41は、印刷制御手段C36の制御に従って、前記プリンタサーバPSから送信された前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報を、前記各印刷用紙に印刷する。
【0086】
(実施の形態1のフローチャートの説明)
(クライアントパソコンのフローチャート)
図8は本発明の実施の形態1の印刷処理システムのクライアントパソコンにおける印刷設定処理のフローチャートである。
図8のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記クライアントパソコンPCのCPUの処理に従って実行される。
【0087】
図8のST1において、クライアントパソコンPCのアプリケーションプログラムAPにおいて、印刷処理開始が選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST1を繰り返し、イエス(Y)の場合はST2に移る。
ST2において、前記図4に示す印刷開始入力画面をディスプレイH2に表示する。そしてST3に移る。
ST3において、印刷開始入力画面において「印刷開始」が選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST4に移り、イエス(Y)の場合はST9に移る。
ST4において、印刷開始入力画面において「キャンセル」が選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST5に移り、イエス(Y)の場合はST10に移る。
【0088】
ST5において、図4に示す印刷開始入力画面において印刷範囲、印刷部数、両面印刷の指定、ジョブ保持の指定等の入力や、オプション選択時に表示されるオプション設定画面において給紙トレイや排紙トレイの指定等の入力があったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に移り、ノー(N)の場合はST7に移る。
ST6において、印刷開始入力画面においてされた印刷範囲等の入力のデータを入力データ用の一時記憶手段(RAM等)で記憶し、前記入力に応じて印刷開始入力画面の表示を更新する。そして、ST3に戻る。
ST7において、印刷開始入力画面において「分割印刷の設定」が選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST3に戻り、イエス(Y)の場合はST8に移る。
ST8において、分割設定処理(後述の図9のサブルーチン参照)を実行して、印刷用の画像データの印刷時の倍率や分割印刷する際の糊代幅等の設定を行い、各設定を一時記憶する。そして、ST3に戻る。
【0089】
ST9において、ST3で「印刷開始」が選択されたので、前記ST5で入力され、ST6で一時記憶された入力データに応じた印刷用画像データ及び両面印刷指定データ等と、ST8において設定された分割印刷用の印刷パラメータとを含む送信用印刷データを前記印刷データ作成手段C21で作成し、印刷データ送信手段C22によってプリンタサーバPSに送信する。このとき、両面印刷が指定され且つ裏面側の印刷パラメータが全て設定されていない場合、裏面記録時設定値自動設定手段C23によって、表面側の設定値に基づいて裏面側の印刷パラメータが設定された後、送信される。そして、印刷開始入力画面を閉じ、ST1に戻り、印刷処理開始が選択されるまで待機する。
ST10において、印刷開始入力画面において「キャンセル」が選択されたので、前記ST6やST8で一時記憶された各設定値を消去する(破棄する)。そして、図4に示す印刷開始入力画面を閉じ、ST1に戻り、印刷処理開始が選択されるまで待機する。
【0090】
したがって、前記ST1〜ST10の処理によって、クライアントパソコンPCでは、印刷範囲等の設定や分割印刷の設定等が行われ、前記各設定に基づいた印刷用画像データ(元画像データ)と、倍率や糊代幅等の印刷パラメータを含む送信用印刷データが作成され、プリンタサーバPSに送信される。
【0091】
(分割設定処理の説明)
図9は、前記図8の印刷設定処理の分割設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
図10は、本発明の画像処理プログラムとしての印刷パラメータ設定プログラムの機能実現手段によってクライアントパソコン又はプリンタサーバのディスプレイに表示される分割印刷設定画面(両面印刷指定時)の説明図である。
図9のST21において、両面印刷が指定されているか否かを判別する。ノー(N)の場合はST22に移り、イエス(Y)の場合はST23に移る。
ST22において、前記図3に示す片面印刷用分割印刷設定画面1を表示し、ST24に移る。
ST23において、両面印刷用分割印刷設定画面(図10参照)を表示し、ST24に移る。なお、図10おいて、図3と同様の画像には同じ符号を付してあるので、詳細な説明は省略する。
【0092】
(倍率の変更)
ST24において、分割印刷設定画面1において、倍率設定の入力がされたか否か判別する。イエス(Y)の場合はST25に移り、ノー(N)の場合はST29に移る。
ST25において、入力された倍率設定が「自動」であるか否か、即ち、前記倍率自動設定選択画像8aが選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST26に移り、ノー(N)の場合はST27に移る。
ST26において、元画像のサイズと仕上がり用紙サイズとに基づいて、元画像が仕上がり用紙サイズに収まる最大の倍率を自動的に演算して設定する倍率自動設定処理(後述の図17のサブルーチン参照)が実行される。そして、ST28に移る。
【0093】
ST27において、倍率設定画像8の倍率の欄に直接入力された値を倍率aの設定値として設定し、倍率aに基づいて元画像の用紙サイズ(元画像サイズ)を拡大または縮小する。そして、ST28に移る。
ST28において、次の(1)〜(3)の処理を実行する。
(1)更新された(設定された)設定値を一時記憶する
(2)分割印刷が指定されたことを示す分割印刷指定データを一時記憶する。
(3)更新に応じて分割印刷設定画面1の表示を更新する。
そして、ST24に戻る。
【0094】
図11は倍率自動設定が選択された場合の分割印刷設定画面の説明図である。前記ST24〜ST28の処理によって、ユーザの入力または自動設定によって、倍率aが更新され、分割印刷設定画面1上の表示が元画像Gから倍率乗算画像G′に更新される。例えば、図3に示す元画像の用紙サイズ(画像サイズ)がA2(420mm×594mm)、仕上がり用紙サイズが420mm×574mmである場合に、倍率自動設定が選択されると、前記ST26の倍率自動設定処理によって倍率a(96%)が自動的に算出され、倍率自動設定選択画像8aのチェックボックスがチェックされる。そして、図3に示す仕上がり用紙画像6に前記元画像Gを重ねた画像である用紙元画像重合画像7から、図11に示す仕上がり用紙画像6に倍率乗算画像G′を重ねた画像である用紙倍率乗算画像重合画像7′に更新される。
【0095】
(糊代サイズの変更)
図9のST29において、分割印刷設定画面1の糊代設定画像4に糊代サイズ(糊代幅)を設定する入力があったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST30に移り、ノー(N)の場合はST31に移る。
ST30において、入力された糊代サイズ(糊代幅)に応じて仕上がり用紙サイズを計算し、仕上がり用紙サイズを更新する。そして、ST28に移る。
図12は糊代サイズが変更された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
したがって、前記ST29,ST30,ST28の処理によって、入力された糊代サイズに応じて糊代設定画像4が更新されると共に、糊代サイズに応じて仕上がり用紙サイズが変更され糊代サイズ仕上がり用紙画像6が更新される。例えば、左右方向の糊代サイズ(糊代幅)を図3に示す初期設定値20mmから、図12に示す設定値25mmに変更した場合、変更に伴い左右方向糊代幅設定画像4bの表示が更新されると共に、仕上がり用紙サイズ表示画像10の仕上がり用紙サイズの値が420mm×574mm(図3参照)から420mm×569mm(図12参照)に更新される。そして、前記仕上がり用紙サイズの値の更新に伴い、分割印刷設定画面1の仕上がり用紙画像6が更新される。なお、図12に示すように上下方向に糊代が設けられない場合(糊代幅が0mmの場合)、上下方向糊代幅設定画像4aには何も表示されない。
【0096】
(分割数の変更)
ST31において、分割印刷設定画面1の印刷用紙使用枚数設定画像3bに印刷用紙使用枚数設定値(分割数)を変更する入力されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST32に移り、ノー(N)の場合はST33に移る。
ST32において、使用する印刷用紙の枚数を設定する分割数設定処理(後述の図18のサブルーチン参照)が実行され、ST28に移る。
前記ST31,ST32,ST28の処理によって、入力された分割数(印刷用紙使用枚数設定値)に応じて印刷用紙使用枚数設定画像3bが更新されると共に、変更前の分割数と変更後の分割数とが所定の関係を満足する場合、使用印刷用紙が更新される。そして、前記分割数の変更や使用印刷用紙の変更に応じて仕上がり用紙サイズが更新され、仕上がり用紙サイズ表示画像10及び仕上がり用紙画像6が更新される。
【0097】
図13は分割数が変更された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
例えば、図3に示す分割数2の設定から、分割数4に変更した場合、分割数が二倍になり且つ変更前の使用印刷用紙設定サイズ(A3、図3参照)の1/2の大きさのサイズの印刷用紙(A4)が使用可能なので、後述するST32の分割数設定処理によって、図13に示すように分割数が入力された値である4に変更されると共に、使用印刷用紙設定サイズが自動的にA4に変更される。そして、この変更に伴い、分割印刷設定画面1の印刷用紙サイズ設定画像3a、印刷用紙使用枚数設定画像3b、糊代設定画像4、仕上がり用紙サイズ表示画像10及び仕上がり用紙画像6が更新される。
【0098】
(使用用紙の変更)
図9のST33において、分割印刷設定画面1の印刷用紙サイズ設定画像3aに表示された使用可能用紙サイズの中から現在使用印刷用紙のサイズとして設定されている使用印刷用紙設定サイズ(図3において枠線が太く表示されているA3サイズ)から別のサイズに変更する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST34に移り、ノー(N)の場合はST35に移る。
ST34において、使用印刷用紙を変更する使用用紙変更処理(後述の図19のサブルーチン参照)が実行され、ST28に移る。
したがって、前記ST33,ST34,ST28の処理によって、選択された使用印刷用紙設定サイズに応じて印刷用紙サイズ設定画像3aが更新されると共に、変更前の使用印刷用紙設定サイズと変更後の使用印刷用紙設定サイズとが所定の関係を満足する場合、分割数(印刷用紙使用枚数設定値)が更新される。そして、前記使用印刷用紙のサイズの変更や分割数の変更に応じて仕上がり用紙サイズ等が更新され、仕上がり用紙サイズ表示画像10及び仕上がり用紙画像6等が更新される。
【0099】
例えば、図3に示す使用印刷用紙設定サイズがA3の設定から、A4に変更した場合、変更前の使用印刷用紙設定サイズA3の1/2の大きさのサイズの使用印刷用紙設定サイズA4に変更されたので、前記ST34の使用用紙変更処理によって、図13に示すように、使用印刷用紙設定サイズが選択されたA4に変更されると共に、分割数が二倍されて2から4に自動的に変更される。そして、この変更に伴い、図13に示すように、分割印刷設定画面1の印刷用紙サイズ設定画像3a、印刷用紙使用枚数設定画像3b、糊代設定画像4、仕上がり用紙サイズ表示画像10及び仕上がり用紙画像6が更新される。
【0100】
(重なり順の変更)
図9のST35において、分割印刷設定画面1の「用紙の重なり順の設定」が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST36に移り、ノー(N)の場合はST37に移る。
ST36において、重なり順(重ね合わせ順序)を設定するための重なり順変更処理(後述の図20のサブルーチン参照)が実行され、ST28に移る。
したがって、前記ST35,ST36,ST28の処理によって、重合わせ順序設定画像9が選択された場合に、ST36の重なり順変更処理によって重なり順が更新され、これに伴い用紙の重ね合わせの順序を示す番号である重なり順番号及び、仕上がり用紙画像6や重なり順番号表示画像6aが更新される。
【0101】
図14は重ね合わせ順序が変更された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
例えば、図13に示された使用印刷用紙設定サイズA4、分割数4、重ね合わせ順序が左上、左下、右上、右下の順の左上縦優先に設定されている状態から、ST36の処理によって、図14に示すように重ね合わせ順序が右上、右下、左上、左下の右上縦優先に変更された場合、この変更に伴い、重ね合わせ順序設定値及び重なり順番号が更新される。そして、この重なり順序の設定の変更に伴い、糊代の位置が自動的に変更され、仕上がり用紙画像6及び重なり順番号表示画像6aが更新される。
【0102】
(余白最小の設定)
図9のST37において、分割印刷設定画面1において余白最小指定画像4cを選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST38に移り、ノー(N)の場合はST41に移る。
ST38において、元画像の画像サイズまたは倍率aを乗算した後の倍率乗算画像G′の画像サイズと、仕上がり用紙サイズとに基づいて、余白が最小になるように糊代幅を調節するための余白最小設定処理(後述の図23のサブルーチン参照)を実行し、ST28に移る。
したがって、前記ST37,ST38,ST28の処理によって、余白最小指定画像4cが選択された場合に、ST38の余白最小設定処理によって糊代幅が自動調節され、これに伴い、上下方向糊代幅設定画像4a、左右方向糊代幅設定画像4bが更新され、仕上がり用紙画像6が更新される。
【0103】
図15は余白を最小にする選択がされた場合の分割印刷設定画面の説明図である。
例えば、図13に示された使用印刷用紙設定サイズA4、分割数4の設定状態から、使用印刷用紙設定サイズをB4に変更後、余白を最小にする選択がされた場合(即ち、余白最小設定画像4cが選択された場合)、図15に示すように、元画像の用紙サイズ(画像サイズ)と仕上がり用紙サイズとに基づいて糊代サイズが調節される。
なお、図3に示す状態で、余白を最小にする選択がされた場合に、前記ST26の倍率自動設定処理を実行して、図11に示す状態と同様に倍率aが96%に自動設定されるよう処理することも可能である。
【0104】
(貼合位置情報の付与の設定)
図9のST39において、分割印刷設定画面1において、貼合位置情報設定画像11を選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST40に移り、ノー(N)の場合はST41に移る。
ST40において、各分割印刷画像どうしを貼り合わせる際に、貼り合わせる基準となる貼合位置情報の付与の指定の有無を指定するための貼合位置情報設定処理(後述の図24のサブルーチン参照)が実行され、ST28に移る。
したがって、前記ST39,ST40,ST28の処理によって、貼合位置情報設定画像11が選択された場合に、ST40の貼合位置情報設定処理によって、貼合位置情報の付与の指定の有無が更新される。
【0105】
図16は貼合位置情報の付与が指定された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
例えば、図3に示す貼合位置情報の付与が指定されていない状態から、重ね合わせ部分識別番号の付与の指定及び重ね合わせ部分識別線の付与の指定がされた場合、図16に示すように、仕上がり用紙画像6の糊代領域の部分に、重ね合わせ部分識別番号表示画像12aと重ね合わせ部分識別線表示画像12bとを有する貼合位置情報表示画像12が表示される。
【0106】
(設定の終了)
図9のST41において、分割印刷設定画面1の「設定終了」が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST42に移り、ノー(N)の場合はST43に移る。
ST42において、前記ST28で一時記憶された更新データ(倍率aや糊代サイズ、貼合位置情報の指定の有無等の印刷パラメータ)を確定記憶する。そして、分割設定処理を終了し、前記図8のクライアントパソコンにおける印刷設定処理のフローチャートのST8に戻る。
ST43において、分割印刷画面1の「キャンセル」が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST44に移り、ノー(N)の場合はST24に戻る。
ST44において、前記ST28で一時記憶された更新データを消去する。そして、分割設定処理を終了し、前記図8のクライアントパソコンにおける印刷設定処理のフローチャートのST8に戻る。
【0107】
(倍率自動設定処理のサブルーチンの説明)
図17は、前記図9の分割設定処理における倍率自動設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
図17のST71において、次の処理(1)、(2)を実行する。
(1)画像サイズ(元画像サイズ)の縦方向長さGt及び横方向長さGyを読みとる。
(2)仕上がり用紙サイズの縦方向長さSt及び横方向長さSyを読みとる。
そしてST72に移る。
ST72において、(St/Gt)<(Sy/Gy)であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST73に移り、ノー(N)の場合はST74に移る。
【0108】
ST73において、(St/Gt)<(Sy/Gy)である場合、倍率aの設定値を(St/Gt)×100%に自動設定し、ST75に移る。
ST74において、(St/Gt)≧(Sy/Gy)である場合、倍率aの設定値を(Sy/Gy)×100%に自動設定し、ST75に移る。
ST75において、設定された倍率aに応じて元画像Gまたは倍率乗算画像G′を拡大又は縮小する。そして、倍率自動設定処理を終了し、前記図9の分割設定処理のST26に戻る。
【0109】
前記ST71〜ST75の倍率自動設定処理によって、仕上がり用紙内に元画像Gの全体が収まる最大の倍率aに自動的に設定される。例えば、図3に示す印刷設定画面1では、前記Gt=420mm、Gy=594mm、St=420mm、Sy574mmであるので、(St/Gt)=1、(Sy/Gy)=0.96であり、(St/Gt)≧(Sy/Gy)が成立する。したがって、倍率自動設定が選択された場合、図11に示すように倍率aが96%に自動設定され、元画像G(図3参照)から縮小された倍率乗算画像G′(図11参照)に変更される。逆に、元画像Gよりも仕上がり用紙サイズが大きい場合、拡大された倍率乗算画像G′に変更される。
【0110】
(分割数設定処理のサブルーチンの説明)
図18は、前記図9の分割設定処理における分割数設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
図18のST81において、現在設定されている分割数(変更前分割数)が、分割印刷設定画面1で入力された分割数(変更後分割数)の2倍になっているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST82に移り、ノー(N)の場合はST85に移る。
ST82において、現在設定されている使用印刷用紙設定サイズの1/2倍のサイズの用紙が使用可能であるか否かを判別する。例えば、現在設定されている使用印刷用紙設定サイズがA3である場合、A3の半分の面積のA4の印刷用紙が使用可能であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST83に移り、ノー(N)の場合はST84に移る。
ST83において、使用印刷用紙設定サイズを1/2倍のサイズの印刷用紙サイズに変更し、ST84に移る。
【0111】
ST84において、次の処理(1)、(2)を実行する。
(1)分割数を、分割印刷設定画面1で入力された変更後分割数に更新する。
(2)更新された分割数と使用印刷用紙設定サイズ及び糊代サイズに基づいて仕上がり用紙サイズを計算する。
そして、分割数設定処理を終了し、前記図9の分割設定処理のST32に戻る。
ST85において、変更前分割数が変更後分割数の1/2倍になっているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST86に移り、ノー(N)の場合はST84に移る。
ST86において、現在設定されている使用印刷用紙設定サイズの2倍のサイズの用紙が使用可能であるか否かを判別する。例えば、現在設定されている使用印刷用紙設定サイズがA4である場合、A4の2倍の面積のA3の印刷用紙が使用可能であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST87に移り、ノー(N)の場合はST84に移る。
ST87において、使用印刷用紙設定サイズを2倍のサイズの印刷用紙サイズに変更し、ST84に移る。
【0112】
したがって、前記ST81〜ST87の分割数設定処理によって、分割印刷設定画面1で入力された分割数(変更後分割数)が、変更前分割数の2倍であり且つ1/2倍のサイズの用紙が使用可能である場合と、変更後分割数が変更前分割数の1/2倍であり且つ2倍のサイズの用紙が使用可能である場合に、分割数の変更に伴い使用印刷用紙設定サイズも自動変更される。例えば、使用印刷用紙がA3で分割数2の状態(図3に示す状態)で、分割数を4に変更した場合、印刷用紙がA4に自動的に変更される(図13参照)。それ以外の場合は、使用印刷用紙が変更されず、分割数の増減に応じて、印刷用紙使用枚数が増減した仕上がり用紙の画像が分割印刷設定画面1に表示される。
【0113】
(使用用紙変更処理のサブルーチンの説明)
図19は前記図9の分割設定処理における使用用紙変更処理のサブルーチンのフローチャートである。
図19のST91において、現在設定されている使用印刷用紙設定サイズ(変更前用紙サイズ)が、分割印刷設定画面1で選択入力された使用可能印刷用紙サイズ(変更後用紙サイズ)の1/2倍になっているか否かを判別する。例えば、現在設定されている使用印刷用紙設定サイズがA3である場合、A3の半分の面積のA4の印刷用紙が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST92に移り、ノー(N)の場合はST94に移る。
ST92において、分割数(印刷用紙使用枚数設定値)を1/2倍の分割数に更新し、ST93に移る。なお、実施の形態1では分割数は1,2,4に限定されているので、変更前の分割数が1である場合、分割数は更新されない。
【0114】
ST93において、次の処理(1)、(2)が実行される。
(1)使用印刷用紙設定サイズを、分割印刷設定画面1で入力された変更後用紙サイズに更新する。
(2)更新された使用印刷用紙設定サイズや分割数、糊代サイズ等に基づいて仕上がり用紙サイズを計算する。
そして、使用用紙変更処理を終了し、前記図9の分割設定処理のST34に戻る。
ST94において、前記変更前用紙サイズが変更後用紙サイズの2倍になっているか否かを判別する。例えば、現在設定されている使用印刷用紙設定サイズがA4である場合、A4の2倍の面積のA3の印刷用紙が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST95に移り、ノー(N)の場合はST93に移る。
ST95において、分割数(印刷用紙使用枚数設定値)を2倍の分割数に更新し、ST93に移る。なお、実施の形態1では分割数は1,2,4に限定されているので、変更前の分割数が4である場合、分割数は8に更新されない。
【0115】
したがって、前記ST91〜ST95の使用用紙変更処理によって、分割印刷設定画面1で選択入力された印刷用紙のサイズ(変更後用紙サイズ)が、変更前用紙サイズの1/2倍である場合と、変更後用紙サイズが変更前用紙サイズの2倍である場合に、分割数が自動変更される。例えば、使用印刷用紙がA3で分割数2の状態(図3に示す状態)で、A4の印刷用紙サイズを選択した場合、分割数が4に自動的に変更される(図13参照)。それ以外の場合は、分割数が変更されず、選択された用紙サイズに応じた仕上がり用紙の画像が分割印刷設定画面1に表示される。
【0116】
(重なり順変更処理のサブルーチンの説明)
図20は前記図9の分割設定処理における重なり順変更処理のサブルーチンのフローチャートである。
図21は重なり順選択画面の説明図である。
図20のST101において、分割印刷設定画面1で「用紙の重なり順設定」が選択された場合、図21に示す重なり順選択画面がディスプレイH2に表示される。前記重なり順選択画面において、ユーザはキーボードH3やマウスH4等の入力装置によって重なり順(図21における「左上横優先」等)の選択や、「OK」、「キャンセル」の選択、入力をすることができる。また、図21の重なり順選択画面には、仮に貼合位置情報の付与の指定がされた場合に、印刷用紙どうしの境界部分に印刷される重ね合わせ部分識別番号が重なり順(重ね合わせ順序)に対応して表示される。そしてST102に移る。
【0117】
ST102において、重なり順選択画面において「OK」が選択入力されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST103に移り、イエス(Y)の場合はST106に移る。
ST103において、重なり順選択画面において「キャンセル」が選択入力されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST104に移り、イエス(Y)の場合はST114に移る。
ST104において、重なり順選択画面において、重なり順(「左上横優先」等)が選択された入力があったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST105に移り、ノー(N)の場合はST102に戻る。
ST105において、次の処理(1)、(2)を実行する。
(1)選択入力された重なり順(重ね合わせ順序)を一時記憶する。
(2)選択された重なり順の重なり順選択画面における表示を更新する。
そして、ST102に戻る。
【0118】
ST106において、前記ST105の処理によって一時記憶されたデータがあるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST107に移り、ノー(N)の場合は、重なり順選択画面が閉じられて重なり順変更設定処理を終了し、図9の分割設定処理のST36に戻る。
ST107において、重なり順をST105の処理で一時記憶された重なり順に更新し、ST108に移る。
ST108において、両面印刷が指定されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST109に移り、ノー(N)の場合はST112に移る。
ST109において、上下綴じが選択されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST110に移り、ノー(N)の場合はST111に移る。
【0119】
図22は前記図20の重なり順変更処理において使用される表裏対応テーブルの説明図である。
ST110において、図22に示す表裏対応テーブルから、更新された仕上がり用紙表面の重なり順に対応する裏面(上下綴じ)の重なり順を、仕上がり用紙裏面の重なり順として設定し更新する。そして、ST112に移る。
ST111において、図22に示す表裏対応テーブルから、更新された仕上がり用紙表面の重なり順に対応する裏面(左右綴じ)の重なり順を、仕上がり用紙裏面の重なり順として設定し更新する。そして、ST112に移る。
【0120】
ST112において、更新された重なり順に応じて、各用紙に付与されていた重なり順番号を更新する。両面印刷の場合は、各用紙の表面及び裏面それぞれの重なり順番号が更新される。このとき、重なり順に応じて印刷用紙毎に糊代の位置、即ち、印刷用紙のどの方向に重なり順番号何番目の用紙が重なるかを重なり用紙情報として用紙毎に記憶する。また、前記重なり順に応じて重ね合わせ部分識別番号が用紙毎に記憶される。例えば、元画像が4分割される場合に重なり順が「左上横優先」に設定された場合、重なり順番号1の用紙の右方向に重なり順番号2の用紙が重なり且つその重ね合わせ部分識別番号が1であり、下方向に重なり順番号3の用紙が重なり且つその重ね合わせ部分識別番号が3であることが記憶される。そして、重なり順選択画面が閉じられて重なり順変更設定処理を終了し、図9の分割設定処理のST36に戻る。
【0121】
ST113において、重なり順選択画面において「キャンセル」が選択入力された場合、ST105の処理で一時記憶されたデータ(重なり順)が消去される。そして、重なり順選択画面が閉じられて重なり順変更設定処理を終了し、図9の分割設定処理のST36に戻る。
したがって、前記ST101〜ST113の重なり順変更処理によって、重なり順選択画面で選択された重なり順に応じて重なり順及び重なり順番号が更新される。例えば、図13に示す「左上縦優先」の重なり順から、「右上縦優先」の重なり順に変更された場合、重なり順、重なり順番号及び重ね合わせ部分識別番号のデータが更新され、図14に示すように仕上がり用紙画像6及び重なり順番号表示画像6aが更新される。
また、両面印刷の場合、表面及び裏面の重なり順番号が更新される。なお、両面印刷の場合、表面の重なり順が決まると裏面の重なり順が自動的に決まる。
【0122】
(余白最小設定処理のサブルーチンの説明)
図23は前記図9の分割設定処理における余白最小設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
図23のST121において、画像サイズ(元画像サイズ)が仕上がり用紙サイズ(仕上がり用紙サイズ)以下のサイズであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST122に移り、ノー(N)の場合はST123に移る。
ST122において、次の処理(1)、(2)を実行する。
(1)(使用印刷用紙設定サイズ(用紙サイズ)の横方向長さ)×2―(画像サイズの横方向長さGy)の値を左右方向の糊代幅に設定する。
(2)(用紙サイズの縦方向長さ)×2―(画像サイズの縦方向長さGt)の値を上下方向の糊代幅に設定する。
そして、余白最小設定処理を終了して図9のST38に戻る。
ST123において、分割印刷設定画面1に「余白最小設定不可」のエラーメッセージ画像を表示して、ユーザに告知する。そして、余白最小設定処理を終了して図9のST38に戻る。
【0123】
したがって、前記ST121〜ST123の余白最小設定処理によって、余白が最小になるように糊代幅が自動計算され設定される。例えば、図13に示す状態から使用印刷用紙設定サイズをB5に変更後、余白最小設定を選択した場合、図15に示すように、画像サイズと仕上がり用紙サイズとが同一になるように、上下方向の糊代サイズが10mmから94mm(=(印刷用紙の縦方向長さ、B4の短辺長さ)257mm×2−420mm(画像サイズA2の縦方向長さ))に自動設定され、左右方向の糊代サイズが20mmから134mm(=(印刷用紙の横方向長さ、B4の長辺長さ)364mm×2−594mm(画像サイズA2の縦方向長さ))に自動設定される。なお、前記ST123のエラーメッセージ表示処理に替えて、前記ST26の倍率自動設定処理を実行することによって、前記元画像サイズよりも仕上がり用紙のサイズ(仕上がり用紙サイズ)が小さな場合に、前記倍率自動設定選択画像8aが選択された時と同様に、余白が最小になるように倍率aを自動調節するよう処理することも可能である。
【0124】
(貼合位置情報設定処理のサブルーチンの説明)
図24は前記図9の分割設定処理における貼合位置情報設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
図24のST131において、分割印刷設定画面1で「貼合位置情報付与設定」が選択された場合、図5に示す貼合位置情報設定画面21がディスプレイH2に表示される。前記貼合位置情報設定画面21(図5参照)において、ユーザはキーボードH3やマウスH4等の入力装置によって貼合位置情報の付与の指定をすることができる。前記図5において、貼合位置情報設定画面21には、識別番号指定画像22と、識別線指定画像23と、裁断位置情報指定画像24と、レイアウト位置情報指定画像25と、表面位置情報指定画像26とが表示されている。実施の形態1では前記識別番号指定画像22、識別線指定画像23、裁断位置情報指定画像24、レイアウト位置情報指定画像25及び表面位置情報指定画像26はラジオボタンで構成されているが、スピンコントロールボタン等で構成することも可能である。前記各指定画像22〜26に選択する入力をすることによって、重ね合わせ部分識別番号等を印刷するか否かの指定をすることができる。そして、ST132に移る。
【0125】
ST132において、貼合位置情報設定画面21において「OK」が選択入力されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST133に移り、イエス(Y)の場合はST137に移る。
ST133において、貼合位置情報設定画面21において「キャンセル」が選択入力されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST134に移り、イエス(Y)の場合はST136に移る。
ST134において、貼合位置情報設定画面21において、重ね合わせ部分識別番号を付与する指定や、付与しない指定等の入力があったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST135に移り、ノー(N)の場合はST132に戻る。
ST135において、次の処理(1)、(2)を実行する。
(1)変更入力された各指定(指定値)を一時記憶する。
(2)変更に応じて貼合位置情報設定画面21の表示を更新する。
そして、ST132に戻る。
【0126】
ST136において、前記貼合位置情報設定画面21で「キャンセル」が入力された場合、前記ST135で一時記憶したデータ(指定値)を消去する(破棄する)。そして、ST139に移る。
ST137において、前記貼合位置情報設定画面21で「OK」が入力された場合、前記ST135の処理によって一時記憶されたデータがあるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST138に移り、ノー(N)の場合は、ST139に移る。
ST138において、各指定値をST105の処理で一時記憶された各指定値に更新し、ST139に移る。
【0127】
ST139において、貼合位置情報(重ね合わせ部分識別番号等)の各指定値の中に「付与する」または「印刷する」との指定がされている指定値があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST140に移り、ノー(N)の場合はST141に移る。
ST140において、各指定値のいずれかに付与(印刷)の指定があるので、貼合位置情報付与指定(貼合位置情報指定値)を「有り」に設定し、貼合位置情報設定画面21を閉じて貼合位置情報設定処理を終了し、図9の分割設定処理のST40に戻る。
ST141において、指定値の全てに付与の指定がないので、貼合位置情報付与指定を「無し」に設定し、貼合位置情報設定画面21を閉じて貼合位置情報設定処理を終了し、図9の分割設定処理のST40に戻る。
【0128】
したがって、前記ST131〜ST141の貼合位置情報設定処理によって、貼合位置情報設定画面21での入力に応じて、重ね合わせ部分識別番号や重ね合わせ部分識別線等の貼合位置情報が更新され、貼合位置情報設定画面21の表示が更新される。
例えば、全ての貼合位置情報の付与の指定が無い図3に示す状況から、貼合位置情報設定画面21において、重ね合わせ部分識別番号や重ね合わせ部分識別線の付与の指定をすると、図3に示す状態から、図16に示すように、重ね合わせ部分識別番号表示画像12aと重ね合わせ部分識別線表示画像12bとが表示され、分割印刷設定画面1の表示が更新される。
【0129】
(プリンタサーバのフローチャート)
図25は本発明の実施の形態1の印刷処理システムのプリンタサーバにおける処理のメインフローチャートである。
図25のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記プリンタサーバPSのCPUの処理に従って実行される。
図25のフローチャートは、プリンタサーバPSの電源がオンになった時に開始される。
【0130】
図25のST201において、前記図7に示すメイン画面27を表示し、ST202に移る。
ST202において、クライアントパソコンPCからの送信用印刷データを受信したか否か(データ入力があったか否か)を判別する。イエス(Y)の場合はST203に移り、ノー(N)の場合はST212に移る。なお、このとき、受信した印刷データの情報(印刷データを送信したクライアントパソコンPCの識別情報や、受信した日時、全ページ数等)がメイン画面27の保持ジョブ表示画像27dに受信した順にリスト表示される。
ST203において、受信印刷データ(ジョブ)がジョブ保持指定されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST204に移り、ノー(N)の場合はST206に移る。
【0131】
ST204において、受信印刷データがジョブ保持指定されているので、受信印刷データをジョブ保持用メモリにコピーする。なお、このとき、メイン画面27の保持ジョブ表示画像27dにリスト表示された受信印刷データのうち、ジョブ保持が指定された印刷データにはジョブ保持指定がされたことを表示するためにチェックボックスにチェックが付される。
そしてST205に移る。
ST205において、ジョブ保持指定された受信印刷データが印刷するよう指定されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST206に移り、ノー(N)の場合はST208に移る。即ち、印刷データを送信する際に分割印刷の設定ができない実施の形態1のワークステーションWS等から分割印刷を実行したい場合、印刷データ送信時にジョブの保持の指定をし且つ印刷しないよう指定することで、プリンタサーバの分割印刷設定画面1で分割印刷の設定をして分割印刷することができる。
【0132】
したがって、前記ST202〜ST205の処理によって、受信印刷データにジョブ保持の指定及び印刷の指定が含まれているか判別され、ジョブ保持の処理(ST204)が実行され、これに伴いメイン画面27の表示が更新される。プリンタサーバPSのメイン画面27において、受信印刷データは受信した順に保持ジョブ表示画像27dにリスト表示され、受信時期の古い印刷データから順に印刷される。印刷される際には、印刷ジョブ表示画像27aの部分に受信印刷データの情報が表示されるよう印刷ジョブ表示画像27aが更新される。ジョブ保持の指定がされていない場合、印刷時に、印刷ジョブ表示画像27aに情報が表示されると共に、保持ジョブ表示画像27dのリストから印刷される受信印刷データの情報が消去される。
【0133】
ST206において、印刷される受信印刷データに分割印刷の指定があるか否か(即ち、印刷される受信印刷データに分割印刷指定データが含まれているか否か)を判別する。イエス(Y)の場合はST207に移り、ノー(N)の場合はST209に移る。
ST207において、元画像が分割して印刷される各印刷用紙の画像記録領域を演算し、貼合位置情報の処理を行い、各印刷用紙に印刷される分割画像データを作成しプリンタPrに送信する分割印刷処理(後述の図26のサブルーチン参照)が実行され、ST208に移る。
ST208において、プリンタサーバの電源がオフになったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はプリンタサーバにおける処理を終了し、ノー(N)の場合はST202に戻り、クライアントパソコンPC等からの入力(送信用印刷データの受信)や、プリンタサーバPSの入力装置(キーボードD3やマウスD4)によるユーザの入力を待つ。
【0134】
ST209において、画像サイズ(元画像サイズ)に対応する印刷用紙が使用可能であるか否かを判別する。例えば、元画像がA3サイズである場合に、A3の印刷用紙が使用可能であるか否か(プリンタPrでA3が使用可能な用紙として認識されているか、給紙トレイの用紙が無くなっていないか等)を判別する。イエス(Y)の場合はST210に移り、ノー(N)の場合はST211に移る。
ST210において、画像サイズに応じた印刷画像データが作成されプリンタに送信される。即ち、画像サイズに対応する印刷用紙が使用可能であるので、分割印刷されず通常の印刷が行われる。この印刷画像データを受信したプリンタPrでは、画像サイズに対応する印刷用紙に受信した印刷画像データが印刷される。そしてST208に移る。
ST211において、次の処理(1)、(2)が実行される。
(1)印刷対象の受信印刷データをエラージョブとして登録する。
(2)受信印刷データをエラージョブ用メモリに記憶する。
即ち、画像サイズに対応する印刷用紙が使用できず、印刷が実行できないので、印刷対象の受信印刷データをエラージョブとして印刷しないよう処理し、保持ジョブにリストされている次の受信印刷データの印刷処理を実行する。
そしてST208に移る。
【0135】
ST212において、メイン画面27において、ジョブ保持の指定がされた受信印刷データまたはエラージョブに登録された受信印刷データのうち、ユーザが指定した作業対象ジョブ(後述のST218参照)の「印刷開始」(図7の作業アイコン表示画像27f参照)が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST206に移り、ノー(N)の場合はST213に移る。
ST213において、メイン画面27において、作業対象ジョブの「分割印刷設定」が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST214に移り、ノー(N)の場合はST215に移る。
ST214において、プリンタサーバPSのディスプレイD2に分割印刷設定画面1が表示され、前記図8のクライアントパソコンPCの印刷設定処理のST8の分割設定処理(前記図9のサブルーチン)と同様の分割設定処理が作業対象ジョブに対して実行される(詳細な説明は省略する)。そしてST202に戻る。
【0136】
ST215において、作業対象ジョブの「ジョブ消去」が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合は、ST216に移り、ノー(N)の場合はST217に移る。
ST216において、作業対象ジョブの受信印刷データを消去する。即ち、ジョブ保持の指定がされた印刷データの消去が選択された場合、ジョブ保持用メモリの受信印刷データが消去され、エラージョブの消去が選択された場合、エラージョブ用メモリの受信印刷データが消去される。そしてST202に戻る。
ST217において、メイン画面27において、保持ジョブ表示画像27dまたはエラージョブ表示画像27eにリスト表示されたジョブのいずれかを指定する入力があったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST218に移り、ノー(N)の場合はST202に戻る。
ST218において、指定されたジョブを作業対象ジョブとして記憶し、メイン画面27の表示を更新する。
【0137】
したがって、前記ST212〜ST218の処理によって、ジョブ保持の指定があったジョブ(受信印刷データ)やエラージョブに対して、分割印刷の設定や印刷の開始、ジョブの消去等の作業をプリンタサーバPSで実行することができる。なお、全てのクライアントパソコンPC等で分割設定処理が実行できる場合や、プリンタサーバPSで分割印刷設定をしなくても良い場合は、前記ST2113、ST214の処理を設ける必要はない。また、プリンタサーバPSで分割印刷の設定やその他の設定等を行わない等の理由でジョブの保持をしなくても良い場合、ST203,ST204等の処理を省略することもできる。
【0138】
(分割印刷処理のサブルーチンの説明)
図26は前記図25のプリンタサーバの処理における分割印刷処理のサブルーチンのフローチャートである。
図26のST221において、両面印刷が指定されているか否か(受信印刷データに両面印刷指定データが含まれているか否か)を判別する。ノー(N)の場合はST222に移り、イエス(Y)の場合はST223に移る。
ST222において、片面印刷指定の受信印刷データの印刷パラメータ(倍率a、使用印刷用紙設定サイズ(使用用紙サイズ)、印刷用紙使用枚数設定値(分割数)、重ね合わせ順序(重なり順)、糊代幅、糊代位置、重なり順番号等)を読み取り、ST226に移る。
ST223において、両面印刷指定の受信印刷データの印刷パラメータ(倍率a、使用印刷用紙設定サイズ(使用用紙サイズ)、印刷用紙使用枚数設定値(分割数)、重ね合わせ順序(重なり順)、糊代幅、綴じ位置等)を読み取り、ST224に移る。なお、このとき、裏面側の印刷パラメータのうち、使用用紙サイズ、分割数、糊代幅、綴じ位置のいずれか又は全てが設定されていない場合、表面側の印刷パラメータと同じ値に自動的に設定する。また、裏面の重なり順が設定されていない場合、前記図22の表裏対応テーブルから裏面の重なり順及び重なり順番号を自動設定する。
【0139】
ST224において、上綴じが指定されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST225に移り、ノー(N)の場合はST226に移る。
ST225において、両面印刷時で上綴じの場合、裏面になる元画像及び仕上がり用紙のデータ(例えば、偶数ページの画像データ)を上下180°回転させる。そして、ST226に移る。
ST226において、仕上がり用紙表面の各印刷用紙の画像記録領域を演算して設定するための画像記録領域設定処理(後述の図27のサブルーチン参照)を実行する。そしてST227に移る。
ST227において、ST226で印刷用紙毎に設定された表面の画像記録領域に表面側分割画像データが割り付けられ、割り付けられた分割画像データを作成し(ビットマップデータを作成し)、表面側分割印刷用ページメモリに展開して記憶する。そしてST228に移る。
【0140】
ST228において、両面印刷が指定されているか否かを判別する。即ち、裏面の画像記録領域の設定及び分割画像データの作成が必要が否かを判別する。イエス(Y)の場合はST229に移り、ノー(N)の場合はST231に移る。ST229において、裏面の画像データに対して、前記ST226と同様に画像記録領域設定処理(後述の図27のサブルーチン参照)を実行する。そして、ST230に移る。
ST230において、裏面の画像データに対して、前記ST227と同様に裏面側分割画像データを割り付け、割り付けられた分割画像データを作成し、裏面側分割印刷用ページメモリに展開して記憶する。そしてST231に移る。
【0141】
ST231において、前記図24の貼合位置情報設定処理で設定された貼合位置情報付与指定が「有り」か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST232に移り、ノー(N)の場合はST233に移る。
ST232において、画像記録領域が設定された各分割画像データの糊代領域に貼付け位置情報を付与する処理である貼合位置情報付与処理(後述の図28のサブルーチン参照)を実行して、ST233に移る。
ST233において、各印刷用紙の表面(両面印刷時は表面及び裏面)のページメモリに展開された分割画像データをプリンタPrに送信する。そして、分割印刷処理を終了して、図25のプリンタサーバPSの処理のST207に戻る。
【0142】
なお、前記分割画像データを受信したプリンタPrは、使用印刷用紙設定サイズの印刷用紙に前記分割画像を印刷する。前記ST221〜ST233の分割印刷処理では、分割された全てのページに対する分割印刷画像データを作成した後、一括してプリンタPrに送信しているが、画像記録領域の設定及び貼合位置情報の付与の処理をした1ページ分の分割印刷画像データを作成する度にプリンタPrに送信するよう構成することも可能である。また、実施の形態1では、両面印刷時は表面の分割画像データを作成した後、裏面の分割画像データを作成しているが、印刷されるページの順番に従って、重なり順番号1番目の表面→重なり順番号4番目(4分割の場合)の裏面→重なり順番号2番目の表面→重なり順番号3番目の裏面→…の順に分割画像データを作成し、その都度プリンタPrに送信するよう構成することも可能である。
【0143】
(画像記録領域設定処理のサブルーチンの説明)
図27は前記図26の分割印刷処理における画像記録領域設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
図27のST241において、重なり順番号に基づいて、使用印刷用紙に用紙番号Nyを付与する。例えば、印刷用紙を4枚使用する場合(4枚で分割印刷する場合)、重なり順番号1の使用印刷用紙の用紙番号を1とし、重なり順番号4の使用用紙の用紙番号を4とする。そして、ST242に移る。
ST242において、全使用印刷用紙に対して、画像記録領域の縦・横の幅として、使用印刷用紙サイズの縦・横の幅を設定する。例えば、使用印刷用紙がA4である場合、画像記録領域の縦の幅として210mm(A4サイズの短辺長さ)を初期設定し、画像記録領域の横の幅として297mm(A4サイズの長辺長さ)を初期設定する。そして、ST243に移る。
【0144】
ST243において、幅決定対象用紙(画像記録領域の幅を決定する印刷用紙)として用紙番号Ny=1の印刷用紙を設定する。そしてST244に移る。
ST244において、幅決定対象用紙の幅決定対象方向(画像記録領域の幅を決定する方向)として上方向を設定する。そしてST245に移る。
ST245において、幅決定対象方向に重なる用紙があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST246に移り、ノー(N)の場合はST248に移る。
ST246において、幅決定対象方向に重なる用紙の用紙番号が幅決定対象用紙の用紙番号Nyより小さいか否かを判別する。即ち、重なる用紙が幅決定対象用紙の上に重なるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST247に移り、ノー(N)の場合はST248に移る。
ST247において、幅決定対象用紙が下に重なるので、幅決定対象用紙の画像記録領域に対し、幅決定対象方向から糊代幅分(幅決定対象方向が上方向又は下方向の場合、上下方向糊代幅)を差し引いた領域を新たな画像記録領域として設定する。このとき、幅決定対象用紙の幅決定対象方向には、糊代幅分の糊代領域があることが記憶される。そして、ST248に移る。
【0145】
ST248において、幅決定対象方向を右に隣接する方向に変更する。例えば、現在の幅決定対象方向が「上方向」の場合は「右方向」に変更し、「右方向」の場合は「下方向」に変更する。そして、ST249に移る。
ST249において、幅決定対象方向が「上方向」であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST250に移り、ノー(N)の場合はST245に戻る。
ST250において、幅決定対象用紙に用紙番号Ny=Ny+1の用紙を設定する。そして、ST251に移る。
ST251において、用紙番号Nyが分割数(印刷用紙使用枚数設定値)よりも大きいか否かを判別する。ノー(N)の場合はST244に戻り、イエス(Y)の場合は画像記録領域設定処理を終了して、前記図26のST226又はST229に戻る。
【0146】
したがって、前記ST241〜ST251の画像記録領域設定処理によって、分割印刷時に使用される各印刷用紙の上方向、右方向、下方向及び左方向に糊代があるか否かが判別され、糊代がある場合は画像記録領域が糊代幅分差し引かれる。そして、両面印刷の場合、表面及び裏面それぞれに対してST241〜ST251の処理が行われ、表面及び裏面それぞれに対して画像記録領域の設定が行われる。
【0147】
(貼合位置情報付与処理のサブルーチンの説明)
図28は、前記図26の分割印刷処理における貼合位置情報付与処理のサブルーチンのフローチャートである。
図28のST261において、前記ST241と同様に、重なり順番号に基づいて、全使用印刷用紙に用紙番号Nyを付与する。そしてST262へ移る。
ST262において、貼合位置情報付与判別用紙として用紙番号Ny=1の用紙を設定し、ST263に移る。
ST263において、貼合位置情報付与判別方向(貼合位置情報を付与するか否かを判別する方向)を上方向に設定し、ST264に移る。
ST264において、前記付与判別方向に重なる用紙があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST264に移り、ノー(N)の場合はST276に移る。
【0148】
ST265において、判別用紙の用紙番号Nyが、判別方向に重なる用紙の用紙番号よりも小さいか否かを判別する。ノー(N)の場合はST266に移り、イエス(Y)の場合はST267に移る。
ST266において、貼合位置情報を付与する貼合位置情報付与面を表面に設定する。即ち、判別用紙の用紙番号Nyが大きいので、判別用紙は下に重なるため、判別用紙の表面に形成される糊代領域(前記図27の処理で設定済み)に貼合位置情報を付与するよう設定する。そしてST270に移る。
ST267において、貼合位置情報を付与する貼合位置情報付与面を裏面に設定する。即ち、判別用紙の用紙番号Nyが小さいので、判別用紙は上に重なるため、判別用紙の裏面に形成される糊代領域に貼合位置情報を付与するよう設定する。そしてST268に移る。
【0149】
ST268において、裁断位置情報を印刷する指定があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST269に移り、ノー(N)の場合はST270に移る。
ST269において、判別用紙の表面に裁断位置情報を付与する。実施の形態1では、前記図27の画像記録領域設定処理で設定された表面の画像記録領域に対して、画像記録領域の付与判別方向の境界(糊代領域との境界)に沿った線を裁断線(前記裁断位置情報)として印刷する。したがって、ユーザは印刷された裁断線に沿って切断することができる。そして、ST270に移る。
【0150】
ST270において、重ね合わせ部分識別番号を付与する指定があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST271に移り、ノー(N)の場合はST271に移る。
ST271において、貼合位置情報付与面の付与判別方向の糊代領域に、重ね合わせ部分識別番号(前記ST112で設定された識別番号)を付与する。そしてST272に移る。
ST272において、重ね合わせ部分識別線を付与する指定があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST273に移り、ノー(N)の場合はSTS74に移る。
ST273において、貼合位置情報付与面の付与判別方向の糊代領域に、重ね合わせ部分識別線(後述の図29等参照)を付与する。実施の形態1では、貼合位置情報付与面が表面に設定されている場合、画像記録領域の境界から所定の幅(例えば5mm等)の位置に破線を印刷し、貼合位置情報付与面が裏面に設定されている場合、付与判別方向の印刷用紙の端(裁断線が設定されている場合は、裁断線)から前記所定の幅の位置に破線を印刷するように設定される。前記所定の幅の値は任意に変更可能であり、糊代幅に応じて自動設定されるよう構成することも可能である。また、識別線は破線に限定されず、さらに、識別線は全幅に渡って形成しなくてもよい。そしてST274に移る。
【0151】
ST274において、表面位置情報の付与の指定があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST275に移り、ノー(N)の場合はST276に移る。
ST275において、付与判別用紙の表面の付与判別方向に表面位置情報を付与する。実施の形態1では、画像記録領域と糊代領域との境界に沿った境界線分(後述の図35の符号34a参照)と、前記境界線分と直交する直交線分(後述の図35の符号34b参照)とを有する十字型の表面位置情報(後述の図35の符号34参照)を印刷する。なお、実施の形態1では、画像形成領域内に前記直交線分が印刷される場合があるが、これを防止するために、画像記録領域内の糊代領域に隣接する部分において画像が形成されない領域(白紙の領域)を判別して(判別方法は前記特許文献1等参照)、非画像形成領域に前記表面位置情報を印刷するよう構成することも可能である。そして、ST276に移る。
ST276において、前記ST248と同様に、付与判別方向を右に隣接する方向に設定し、ST277に移る。
ST277において、設定されている付与判別方向が上方向か否かを判別する。ノー(N)の場合はST264に戻り、イエス(Y)の場合はST278に移る。
【0152】
ST278において、レイアウト位置情報を付与する指定があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST279に移り、ノー(N)の場合はST280に移る。
ST279において、仕上がり用紙全体に対する付与判別用紙の位置を示すレイアウト位置情報を作成し、付与判別用紙の糊代領域にレイアウト位置情報を付与する。実施の形態1では、付与判別用紙の表面または裏面の右下、左下、右上、左上の順に糊代領域があるか否かを判別し、糊代領域が存在する部分にレイアウト位置情報を付与する(この処理のフローチャートは省略する)。なお、レイアウト位置情報は糊代領域ではなく、例えば、裁断される領域に形成することもできる。そして、ST280に移る。
【0153】
ST280において、付与判別用紙を用紙番号Nyの印刷用紙からNy+1の印刷用紙に変更し、ST281に移る。
ST281において、用紙番号Nyが用紙枚数より多いか否かを判別する。即ち、残りページがあるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST263に戻り、イエス(Y)の場合は貼合位置情報付与処理を終了し、前記図26の分割印刷処理のST232に戻る。
【0154】
したがって、前記ST261〜ST281の貼合位置情報付与処理によって、分割印刷時に使用される各印刷用紙の上方向、右方向、下方向及び左方向に重なる用紙があるか否か、即ち、前記図27の画像記録領域設定処理で糊代が設定されているか否かが判別される。糊代がある場合はユーザの指定に応じて、裁断位置情報や重ね合わせ部分識別番号、重ね合わせ部分識別線、表面位置情報、レイアウト位置情報が付与される。
【0155】
(実施の形態1の作用)
前記構成を備えた実施の形態1の印刷処理システムSでは、クライアントパソコンPCで分割印刷の設定がされた場合、印刷パラメータが含まれる送信用印刷データがプリンタサーバPSに送信される。前記送信用印刷データを受信したプリンタサーバPSでは、前記印刷パラメータに基づいて、印刷用紙毎に画像記録領域が設定され、各貼合位置情報が付与された後、貼合位置情報と画像記録領域に応じて分割画像データが作成されプリンタPrに送信される。
また、分割印刷の設定がされず、分割印刷用の印刷パラメータを含まない送信用印刷データをプリンタサーバPSが受信した場合でも、送信時にジョブ保持の指定等をすることにより、プリンタサーバPSの入力装置によって分割印刷の設定を行い、分割印刷用の印刷パラメータを含む受信印刷データを作成することができる。そして、プリンタサーバPSでは、前記受信印刷データの印刷パラメータに基づいて、印刷用紙毎に画像記録領域及び貼合位置情報が設定され、画像記録領域に応じて元画像が分割された分割画像データが作成されプリンタPrに送信される。
【0156】
前記分割画像データを受信したプリンタPrは、前記分割画像データを使用印刷用紙設定サイズの印刷用紙に印刷する。そして、前記印刷された画像印刷用紙に印刷された貼合位置情報を参照することによって、ユーザは分割画像印刷用紙どうしの位置関係を容易に理解することができる。そして、分割画像印刷用紙に印刷された貼合位置情報を参照しながら糊代で貼り合わせることによって、精確に貼り合せることができ、分割印刷設定画面1で設定した元画像Gまたは倍率乗算画像G′を精確に再現することができる。また、前記貼合位置情報(表面位置情報を除く)は、糊代領域に印刷されているため、分割画像印刷用紙を貼り合せた状態では表面に露出しないので、貼合位置情報が印刷された部分を裁断した後貼り合せなければならない等の手間を省くことができる。したがって、貼り合せ作業を短縮することができ、貼合位置情報が印刷された部分を裁断することによる無駄な用紙の発生を防止することができる。
【0157】
また、前記実施の形態1の印刷処理システムSでは、実際に印刷する前に、クライアントパソコンPC又はプリンタサーバPSのディスプレイH2、D2に表示される分割印刷設定画面1の表示を確認しながら、貼合位置情報の付与の指定や、使用印刷用紙サイズや分割数、糊代幅や倍率a、重ね合わせ順序や仕上がり用紙サイズ等の印刷パラメータを調整することができる。さらに、倍率aの自動設定により画像を拡大又は縮小したり、余白を最小にする自動設定により糊代幅を自動的に調節することによって、仕上がり用紙において余白を無くす又は少なくすることができ、余白を裁断する手間や用紙の無駄を無くすことができる。したがって、作業効率が高まり、コストを抑えることもできる。
【0158】
また、両面印刷時には、表面および裏面のそれぞれに対し画像記録領域を演算して設定するので、画像が印刷された用紙を貼り合わせた時に表面及び裏面の画像が連続するよう印刷することができる。また、上下綴じの場合、画像データを回転した後に画像記録領域の設定及び分割画像データの割付を行うので、上下綴じの場合でも表面及び裏面で画像が連続するように印刷することができ、綴じられた仕上がり用紙束を見開いた時に、印刷された画像の上下を元画像の上下に一致させることができる。
また、ST223の処理のように、裏面の印刷パラメータの設定がされていない場合、表面側の印刷パラメータの各設定値に基づいて裏面側の各設定値が自動的に設定されるので、作業効率が高まる。また、使用印刷用紙サイズ設定値や使用印刷用紙枚数設定値、重ね合わせ順序、糊代幅等が、表面側と裏面側で矛盾することを防止できる。
【0159】
(実施の形態1の具体例1)
図29は、実施の形態1の各処理によって印刷された分割画像印刷用紙の説明図であり、図29Aは重なり順番号1番目の画像印刷用紙の表面の説明図、図29Bは重なり順番号1番目の画像印刷用紙の裏面の説明図、図29Cは重なり順番号2番目の画像印刷用紙の表面の説明図、図29Bは重なり順番号2番目の画像印刷用紙の裏面の説明図である。
前記図5の貼合位置情報設定画面21において、重ね合わせ部分識別番号を「付ける」、重ね合わせ部分識別線を「付ける」、裁断位置を「印刷しない」、レイアウト情報を「付けない」、表面側重ね合わせ識別マーク(表面位置情報)を「付けない」を指定し、図16に示す分割印刷設定画面1において倍率自動を選択した後(倍率は前記図11に示すように96%に自動設定された後)に、印刷を実行すると、前記分割印刷処理によって、図29に示す分割画像が印刷される。
【0160】
即ち、図29A、図29Bに示すように、重なり順番号1の印刷用紙の表面は前面が画像記録領域となり(図27の画像記録領域設定処理参照)、裏面に重ね合わせ部分識別番号31と重ね合わせ部分識別線32とが印刷される。また、図29C、図29Dに示すように、重なり順番号2の印刷用紙の表面は、左端が糊代領域となり、糊代幅分画像記録領域が狭く設定される(図27のST246,ST247参照)。そして、この糊代領域に、重ね合わせ部分識別番号31と重ね合わせ部分識別線32とが印刷される。
【0161】
図30は前記図29の分割画像印刷用紙を糊代位置で貼り合せた後の仕上がり用紙の説明図である。
したがって、図29Bの裏面に印刷された重ね合わせ部分識別番号31と、図29Cの表面に印刷された重ね合わせ部分識別番号31とを参照することによって、重ね合わされる部分を理解することができる。そして、前記図29Bの重ね合わせ部分識別線32と、図29Cの重ね合わせ部分識別線32とを参照して、重ね合わせ部分識別線32が一致するように分割画像印刷用紙を重ね合わせて貼り合せることによって、図30に示すように、画像がずれることなく精確に貼り合せることができる。
【0162】
(実施の形態1の具体例2)
図31は、実施の形態1の具体例2の印刷対象の画像の説明図であり、図31Aは分割される前の元画像の説明図、図31Bは分割画像印刷用紙を貼り合せた仕上がり用紙の説明図である。
図32は、前記図31Aの元画像を分割して印刷した分割画像印刷用紙の説明図であり、図32Aは重なり順番号1の分割画像印刷用紙の表面の説明図、図32Bは重なり順番号1の分割画像印刷用紙の裏面の説明図、図32Cは重なり順番号2の分割画像印刷用紙の表面の説明図、図32Dは重なり順番号2の分割画像印刷用紙の裏面の説明図である。
図33は、前記図31Aの元画像を分割して印刷した分割画像印刷用紙の説明図であり、図33Aは重なり順番号3の分割画像印刷用紙の表面の説明図、図33Bは重なり順番号3の分割画像印刷用紙の裏面の説明図、図33Cは重なり順番号4の分割画像印刷用紙の表面の説明図、図33Dは重なり順番号4の分割画像印刷用紙の裏面の説明図である。
【0163】
図31Aに示す元画像サイズA2の元画像に対して、重ね合わせ部分識別番号を「付ける」、重ね合わせ部分識別線を「付ける」、裁断位置を「印刷しない」、レイアウト情報を「付けない」、表面側重ね合わせ識別マーク(表面位置情報)を「付けない」を指定し、倍率100%、印刷用紙サイズB4、分割数4、余白最小を選択(糊代幅が前記図15に示すように上下94mm、左右134mmに自動設定される)の印刷パラメータで印刷すると、図32、図33に示す分割画像印刷用紙が得られる。したがって、前記各分割画像印刷用紙に印刷された重ね合わせ部分識別番号31を参照することによって、どの糊代領域がどの糊代領域に貼り合されるのかをユーザが容易に認識することができる。そして、各糊代領域の重ね合わせ部分識別線32どうしが一致するように重ね合わせて貼り合せることによって、精確に貼り合わされた図32Bに示す仕上がり用紙が得られ、元画像(図31A)または倍率乗算画像G′を精確に再現することができる。
【0164】
(実施の形態1の具体例3)
図34は、縁有り印刷時の2分割された分割画像印刷用紙の説明図であり、図34Aは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の説明図であり、図34Bは右側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の説明図である。
図35は、前記図34の縁有り印刷時の分割画像印刷用紙において貼合位置情報の指定を有りにした場合の分割画像印刷用紙の説明図であり、図35Aは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の表面の説明図、図35Bは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の裏面の説明図、図35Cは右側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の表面の説明図である。
図36は、前記図35の分割画像印刷用紙を裁断後貼り合せて形成される仕上がり用紙の説明図である。
【0165】
前記プリンタPrが縁なし印刷に対応していない等の理由により印刷用紙の端部に縁(縁領域)が形成される場合、元画像を分割して印刷すると、上に重なる用紙の縁(余白)を画像記録領域に沿って裁断した後でなければ、貼り合せ後の仕上がり用紙において、上側用紙(上側に重なる分割画像印刷用紙)の縁領域が下側用紙(下側に重なる分割画像印刷用紙)の画像記録領域の上に重なってしまい、画像が不連続になってしまう。即ち、図34において、重なり順番号1の左側の分割画像印刷用紙(図34A)を重なり順番号2の右側の分割画像印刷用紙(図34B)の上に重ねる場合、左側の分割画像印刷用紙の右端の縁を裁断しない場合、分割画像印刷用紙どうしを貼り合せても縁領域のために左右の分割画像印刷用紙に形成された画像が連続しない。
【0166】
したがって、前記縁領域が形成される場合において、重ね合わせ部分識別番号を「付けない」、重ね合わせ部分識別線を「付ける」、裁断位置を「印刷する」、レイアウト情報を「付けない」、表面側重ね合わせ識別マーク(表面位置情報)を「付けない」、を指定して印刷した場合、図35Aに示すように、上に重なる重なり順番号1の左側の分割画像印刷用紙の画像記録領域の右方向の境界に沿って裁断線(裁断位置情報、貼合位置情報)33が印刷される(前記図28のST269参照)。そして、左側の分割画像印刷用紙の裏面には、裁断線から所定幅の位置に重ね合わせ部分識別線32が印刷される。したがって、前記裁断線33に沿って縁領域(余白)を裁断した後、重ね合わせ部分識別線どうしが一致するように重ね合わせ貼り合せることで、図36に示す仕上がり用紙を得ることができ、縁によって画像が不連続になることが防止でき且つ精確に貼り合せることができる。
【0167】
(実施の形態1の具体例4)
図37は、縁有り印刷時の2分割された分割画像印刷用紙の説明図であり、図37Aは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の説明図であり、図37Bは右側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の説明図である。
図38は、前記図37の縁有り印刷時の分割画像印刷用紙において貼合位置情報の指定を有りにした場合の分割画像印刷用紙の説明図であり、図38Aは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の表面の説明図、図38Bは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の裏面の説明図、図38Cは右側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の表面の説明図である。
図39は、前記図38の分割画像印刷用紙を裁断後貼り合せて形成される仕上がり用紙の説明図である。
【0168】
実施の形態1の具体例3と同様の縁領域が形成される場合において、印刷される画像が画像記録領域の下側に偏り、上側に画像が印刷されない領域がある図34に示す元画像に対して、重ね合わせ部分識別番号を「付けない」、重ね合わせ部分識別線を「付ける」、裁断位置を「印刷する」、レイアウト情報を「付けない」、表面側重ね合わせ識別マーク(表面位置情報)を「付ける」、を指定して印刷した場合、図35Aに示す重なり順番号1の左側の分割画像印刷用紙の表面には、前記裁断線33が印刷されると共に、境界線分34aと直交線分34bとを有する表面側重ね合わせ識別マーク(表面位置情報)34が印刷される(図28のST275参照)。また、図35Cに示す右側の分割画像印刷用紙の表面にも、前記表面側重ね合わせ識別マーク34が印刷される。また、図35B及び図35Cに示すように、重ね合わせ部分識別線32がそれぞれ印刷される。
【0169】
したがって、前記裁断線33に沿って縁(余白)を裁断した後、左右の表面側重ね合わせ識別マーク34の直交線分34bが連続し且つ境界線分34a及び重ね合わせ部分識別線どうしが一致するように重ね合わせ貼り合せることで、図39に示す仕上がり用紙を得ることができ、精確に貼り合せることができ且つ縁によって画像が不連続になることを防止できる。なお、実施の形態1では、前記表面側重ね合わせ識別マーク34を印刷する位置は、前記分割印刷設定画面1に表示し、ユーザがマウスH4,D4等で操作することによって重ね合わせ部分の自由な位置に設定することができる。
【0170】
(実施の形態1の具体例5)
図40はレイアウト位置情報を付与する指定をした場合の説明図であり、図40Aは仕上がり画像の説明図、図40Bは図40Aにおいて円で囲まれる部分の分割画像印刷用紙の拡大説明図、図40Cは図40Bの分割画像印刷用紙に印刷されたレイアウト位置情報の拡大説明図である。
図40Aに示すように、縦4分割、横3分割される元画像を印刷する際に、重ね合わせ部分識別番号を「付けない」、重ね合わせ部分識別線を「付ける」、裁断位置を「印刷しない」、レイアウト情報を「付ける」、表面側重ね合わせ識別マーク(表面位置情報)を「付けない」、を指定した場合、例えば、左から2番目、上から2番目に配置される分割画像印刷用紙には、図40Bに示すように、糊代領域に重ね合わせ部分識別線32とレイアウト位置36が印刷される。したがって、前記レイアウト位置36を参照することによって、ユーザが印刷された用紙を見た時に、全体に対する当該用紙の配置位置を容易に判別することができる。そして、重ね合わされる分割画像印刷用紙の重ね合わせ部分識別線が一致するように貼り合せることによって、精確に貼り合せることができ、元画像を再現することができる。
【0171】
(変更例)
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(H01)前記実施の形態において、クライアントパソコンPCにおいて分割設定処理を実行せず、プリンタサーバPSのみで分割設定処理を実行するよう構成することも可能である。また、逆に、ワークステーションWSやデータベースサーバDBS等で分割設定処理を実行可能に構成することも可能である。
(H02)前記実施の形態において、前記プリンタサーバPSの分割印刷処理等の全ての処理をクライアントパソコンPCで実行可能に構成し、プリンタサーバPSを省略して、クライアントパソコンPCにプリンタを直接接続するよう構成することも可能である。
【0172】
(H03)前記実施の形態において、プリンタサーバPSにおけるST206〜ST210等の印刷処理をプリンタPrで実行し、その他のプリンタサーバPSの処理をクライアントパソコンPCで実行するよう構成することによってプリンタサーバPSを省略することも可能である。
(H04)前記実施の形態において、印刷パラメータ設定プログラムP1や印刷データ作成プログラムP2は、ハードディスクドライブ以外のコンピュータが読取り可能な記憶媒体(光磁気ディスク装置、光ディスク装置、磁気ディスク装置あるいはメモリスロット等)に記憶したり、可搬型の記録媒体(フレキシブルディスクや光磁気ディスク、光ディスク、磁気ディスク、フラッシュメモリ等)に記憶することも可能である。また、例えばネットワークなどの通信手段を介して各プログラムをクライアントパソコンPC等に転送し、クライアントパソコンPC内の記憶媒体に格納して実行させることも可能である。
【0173】
(H05)前記実施の形態において、分割印刷時に使用される印刷用紙は全て同じ用紙を使用したが、異なるサイズの用紙を混在させて使用することも可能である。例えば、図3において、重なり順番号1の用紙をA3とし、重なり順番号2の用紙をB4横2枚(この場合、重なり順番号2,3となる)に設定することも可能である。
(H06)前記実施の形態において、両面印刷時に表面と裏面に印刷される元画像サイズは同一のものに限定されず、例えば、表面にA2の元画像、裏面にB2の元画像を配置し、仕上がり用紙サイズに応じて、表面及び裏面のいずれか一方又は両方の倍率をそれぞれ設定し、印刷するよう構成することも可能である。
(H07)前記実施の形態において、綴じ位置は、「上下綴じ」と「左右綴じ」の2つの設定であったが、「上綴じ」、「下綴じ」、「左綴じ」、「右綴じ」を設定するよう構成することも可能である。
【0174】
(H08)前記実施の形態において、重ね合わせ部分識別線は全て破線で構成されているが、重ね合わせ部分識別番号に対応して、例えば、破線(重ね合わせ部分識別番号1)、点線(重ね合わせ部分識別番号2)、一点鎖線(重ね合わせ部分識別番号3)、二点鎖線(重ね合わせ部分識別番号4)等により重ね合わせ部分識別線を構成することも可能である。このとき、重ね合わせ部分識別番号を印刷しなくても、どの糊代がどの糊代に貼り合わされるのかを重ね合わせ部分識別線の種類によって判別することもできる。
(H09)前記実施の形態において、表面位置情報としての表面側重ね合わせ識別マーク34は、境界線分34aと直交線分34bとを有する十字型のマークであったが、例えば、前記境界線分34aのみで構成することも可能である。この場合、分割画像印刷用紙どうしを重ね合わせた時に表面に印刷された境界線分34aの位置が一致するように貼り合わせることによって精確に貼り合わせることができる。逆に、表面位置情報を直交線分34bのみで構成することも可能であり、この場合、直交線分34bどうしが直線状に接続されるように重ね合わせて貼り合わせることによって精確な位置に貼り合わせることができる。
【0175】
(H010)前記実施の形態において、表面側に印刷される表面側重ね合わせ識別マーク34に替えて、片面印刷時に各分割画像印刷用紙の裏面に裏面側重ね合わせ識別マーク(裏面位置情報)を印刷するよう構成することも可能である。この場合、表面側重ね合わせ識別マーク34と異なり、仕上がり用紙において表面側から裏面側重ね合わせ識別マークが見えない。
(H011)前記実施の形態において、重ね合わせ順序や糊代幅をユーザの入力に応じて設定可能に構成したが、常に同じ重ね合わせ順序で分割印刷されるよう構成したり、常に同じ糊代幅で画像記録領域及び糊代領域が演算されるよう構成することも可能である。
【0176】
【発明の効果】
前述の本発明は、下記の効果(K01)〜(K07)を奏することができる。
(K01)元画像が分割されて印刷された複数の分割画像印刷用紙どうしを精確に貼り合わせることができる。
(K02)分割画像印刷用紙どうしの位置関係をユーザが容易に判断できるようにすることができる。
(K03)印刷用紙の端まで画像記録領域が設定できず、縁領域が形成される場合において、裁断位置情報を印刷し、前記裁断位置情報に応じて重ね合わせ部分識別線を印刷することによって、貼り合せられる分割画像印刷用紙の画像が不連続になることを防止できる。
(K04)糊代幅を調節可能にすることによって、糊代で貼り合わせた後の仕上がり用紙において、余白を少なくすることができる。
(K05)印刷用紙毎に画像記録領域を設定することによって、元画像を拡大又は縮小して分割印刷する際に、仕上がり用紙の余白を少なくすることができる。
(K06)表面及び裏面それぞれの画像記録領域を設定することによって、両面印刷時に、貼り合わせた後の仕上がり用紙において、表面及び裏面の両側の画像を連続して形成することができる。
(K07)糊代幅や倍率を適切に設定して余白を無くすことにより、余白の切断作業をなくし、用紙の切れ端等の無駄な紙の発生を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の印刷処理システムの実施の形態1の説明図である。
【図2】図2は前記図1に示す印刷処理システムのクライアントパソコンの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図3】図3は本発明の画像処理プログラムとしての印刷パラメータ設定プログラムの機能実現手段によってクライアントパソコン又はプリンタサーバのディスプレイに表示される分割印刷設定画面(片面印刷指定時)の説明図である。
【図4】図4はクライアントパソコンに組み込まれているアプリケーションプログラムの印刷開始入力画面の説明図である。
【図5】図5は、貼合位置情報設定画面の説明図である。
【図6】図6は前記図1に示す印刷処理システムのプリンタサーバ及びプリンタの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図7】図7は本発明の印刷情報処理手段の機能実現手段によってプリンタサーバのディスプレイに表示されるメイン画面の説明図である。
【図8】図8は本発明の実施の形態1の印刷処理システムのクライアントパソコンにおける印刷設定処理のフローチャートである。
【図9】図9は、前記図8の印刷設定処理の分割設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の画像処理プログラムとしての印刷パラメータ設定プログラムの機能実現手段によってクライアントパソコン又はプリンタサーバのディスプレイに表示される分割印刷設定画面(両面印刷指定時)の説明図である。
【図11】図11は倍率自動設定が選択された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
【図12】図12は糊代サイズが変更された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
【図13】図13は分割数が変更された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
【図14】図14は重ね合わせ順序が変更された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
【図15】図15は余白を最小にする選択がされた場合の分割印刷設定画面の説明図である。
【図16】図16は貼合位置情報の付与が指定された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
【図17】図17は、前記図9の分割設定処理における倍率自動設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図18】図18は、前記図9の分割設定処理における分割数設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図19】図19は前記図9の分割設定処理における使用用紙変更処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図20】図20は前記図9の分割設定処理における重なり順変更処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図21】図21は重なり順選択画面の説明図である。
【図22】図22は前記図20の重なり順変更処理において使用される表裏対応テーブルの説明図である。
【図23】図23は前記図9の分割設定処理における余白最小設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図24】図24は前記図9の分割設定処理における貼合位置情報設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図25】図25は本発明の実施の形態1の印刷処理システムのプリンタサーバにおける処理のメインフローチャートである。
【図26】図26は前記図25のプリンタサーバの処理における分割印刷処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図27】図27は前記図26の分割印刷処理における画像記録領域設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図28】図28は、前記図26の分割印刷処理における貼合位置情報付与処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図29】図29は、実施の形態1の各処理によって印刷された分割画像印刷用紙の説明図であり、図29Aは重なり順番号1番目の画像印刷用紙の表面の説明図、図29Bは重なり順番号1番目の画像印刷用紙の裏面の説明図、図29Cは重なり順番号2番目の画像印刷用紙の表面の説明図、図29Bは重なり順番号2番目の画像印刷用紙の裏面の説明図である。
【図30】図30は前記図29の分割画像印刷用紙を糊代位置で貼り合せた後の仕上がり用紙の説明図である。
【図31】図31は、実施の形態1の具体例2の印刷対象の画像の説明図であり、図31Aは分割される前の元画像の説明図、図31Bは分割画像印刷用紙を貼り合せた仕上がり用紙の説明図である。
【図32】図32は、前記図31Aの元画像を分割して印刷した分割画像印刷用紙の説明図であり、図32Aは重なり順番号1の分割画像印刷用紙の表面の説明図、図32Bは重なり順番号1の分割画像印刷用紙の裏面の説明図、図32Cは重なり順番号2の分割画像印刷用紙の表面の説明図、図32Dは重なり順番号2の分割画像印刷用紙の裏面の説明図である。
【図33】図33は、前記図31Aの元画像を分割して印刷した分割画像印刷用紙の説明図であり、図33Aは重なり順番号3の分割画像印刷用紙の表面の説明図、図33Bは重なり順番号3の分割画像印刷用紙の裏面の説明図、図33Cは重なり順番号4の分割画像印刷用紙の表面の説明図、図33Dは重なり順番号4の分割画像印刷用紙の裏面の説明図である。
【図34】図34は、縁有り印刷時の2分割された分割画像印刷用紙の説明図であり、図34Aは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の説明図であり、図34Bは右側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の説明図である。
【図35】図35は、前記図34の縁有り印刷時の分割画像印刷用紙において貼合位置情報の指定を有りにした場合の分割画像印刷用紙の説明図であり、図35Aは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の表面の説明図、図35Bは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の裏面の説明図、図35Cは右側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の表面の説明図である。
【図36】図36は、前記図35の分割画像印刷用紙を裁断後貼り合せて形成される仕上がり用紙の説明図である。
【図37】図37は、縁有り印刷時の2分割された分割画像印刷用紙の説明図であり、図37Aは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の説明図であり、図37Bは右側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の説明図である。
【図38】図38は、前記図37の縁有り印刷時の分割画像印刷用紙において貼合位置情報の指定を有りにした場合の分割画像印刷用紙の説明図であり、図38Aは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の表面の説明図、図38Bは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の裏面の説明図、図38Cは右側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の表面の説明図である。
【図39】図39は、前記図38の分割画像印刷用紙を裁断後貼り合せて形成される仕上がり用紙の説明図である。
【図40】図40はレイアウト位置情報を付与する指定をした場合の説明図であり、図40Aは仕上がり画像の説明図、図40Bは図40Aにおいて円で囲まれる部分の分割画像印刷用紙の拡大説明図、図40Cは図40Bの分割画像印刷用紙に印刷されたレイアウト位置情報の拡大説明図である。
【符号の説明】
1…分割印刷設定画面、11…貼合位置情報設定画像、22…識別番号指定画像、23…識別線指定画像、24…裁断位置情報指定画像、25…レイアウト位置情報指定画像、26…表面位置情報指定画像、31〜36…貼合位置情報、31…重ね合わせ部分識別番号、32…重ね合わせ部分識別線、33…裁断位置情報、34…表面位置情報、36…レイアウト位置情報、C1…元画像記憶手段、C2…分割印刷設定画面表示手段、C13…貼合位置情報指定手段、C13A…貼合位置情報設定画像表示手段、C13B…貼合位置情報指定値記憶手段、C14…識別番号指定手段、C14A…識別番号指定画像表示手段、C14B…識別番号指定値記憶手段、C15…識別線指定手段、C15A…識別線指定画像表示手段、C15B…識別線指定値記憶手段、C16…裁断位置情報指定手段、C16A…裁断位置情報指定画像表示手段、C16B…裁断位置情報指定値記憶手段、
C17…レイアウト位置情報指定手段、C17A…レイアウト位置情報指定画像表示手段、C17B…レイアウト位置情報指定値記憶手段、C18…表面位置情報指定手段、C18A…表面位置情報指定画像表示手段、C18B…表面位置情報指定値記憶手段、C21…印刷データ作成手段、C22…印刷データ送信手段、C31…受信印刷データ記憶手段、C35A…画像記録領域演算記憶手段、C35B…印刷画像データ割り付け手段、C35D…貼合位置情報割付手段、C36…印刷制御手段、C41…画像記録手段、G…元画像、Pr…印刷装置。
【産業上の利用分野】
本発明は、印刷対象となる元画像を印刷する際に使用される印刷パラメータの設定や前記印刷パラメータに基づく印刷処理を行う画像処理装置に関し、特に、元画像のサイズが印刷される印刷用紙のサイズよりも大きな場合に元画像が分割して印刷された分割画像印刷用紙を貼り合わせるための糊代を形成して印刷する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷対象となる元画像の画像データを元画像のサイズよりも小さなサイズの印刷用紙に印刷する際に、印刷用紙のサイズに対応する元画像の一部だけを印刷する技術と、元画像を印刷用紙のサイズに分割して複数の印刷用紙に印刷する技術とが知られている。また、前記複数の印刷用紙に分割して印刷する技術において、分割画像が印刷された複数の分割画像印刷用紙をユーザが貼り合わせて元画像にするために、分割印刷時に一定幅の糊代を確保して印刷することも行われている。
【0003】
前記分割印刷時に糊代を確保して印刷する技術として、次の従来技術(J01)が公知である。
(J01)特許文献1(特開平7−87300号公報)記載の技術
特許文献1には、印刷用紙サイズよりも元画像サイズが大きな元画像を分割して印刷する場合に、分割画像が印刷された分割画像印刷用紙と、縮小された元画像と元画像上に配置された分割画像印刷用紙の境界を示す境界線とを有する分割情報が形成された分割情報表示用の印刷用紙が1枚印刷され、前記分割情報が印刷された用紙を参照することで、各分割画像印刷用紙が全体に対してどの位置に配置されるのかを把握する技術が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開平7−87300号公報(段落番号「0014」〜「0017」、「0049」〜「0055」)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術(J01)では、複数枚の分割画像印刷用紙に関し、どの分割画像印刷用紙の隣にどの分割画像印刷用紙が配置されるかを把握することはできるが、各分割画像印刷用紙や分割情報が印刷された印刷用紙を見ても、どの程度の幅の糊代があるのかが明確に分からない。したがって、隣接する分割画像用紙どうしを、どの程度重ね合わせた状態で貼り合わせればよいのかが精確に分からないという問題がある。この結果、各分割画像印刷用紙を貼り合わせ後に形成される仕上がり用紙において、精確に貼り合わすことができず、元画像が精確に再現されないという問題がある。また、分割画像印刷用紙を貼り合わせた後は、分割情報が印刷された用紙は必要なくなり、印刷用紙の無駄となるという問題がある。
【0006】
本発明は、前述の事情に鑑み、分割印刷において、下記(O01),(O02)の記載内容を技術的課題とする。
(O01)元画像が分割されて印刷された複数の分割画像印刷用紙どうしを精確に貼り合わせること。
(O02)分割画像印刷用紙どうしの貼り合わせをユーザが容易に判断できるようにすること。
【0007】
【課題を解決するための手段】
次に、前記課題を解決するために案出した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の要素との対応を容易にするため、実施の形態の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施の形態の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施の形態に限定するためではない。
【0008】
(本発明)
(第1発明)
前記課題を解決するために、第1発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A01)〜(A05)を備えることを特徴とする、
(A01)印刷対象となる元画像(G)の画像データと、前記元画像(G)を分割印刷することを指定する分割印刷指定データと、を含む送信用印刷データを受信したときに受信印刷データとして記憶する受信印刷データ記憶手段(C31)、
(A02)前記複数の印刷用紙を糊付けする際の各用紙の重合わせ順序と糊代幅とに応じて、前記複数の印刷用紙を糊付けして仕上がり用紙とした状態での前記各用紙の露出領域である画像記録領域を各用紙毎に演算して記憶する用紙毎の画像記録領域演算記憶手段(C35A)、
(A03)前記元画像サイズに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データを、前記各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付ける印刷画像データ割り付け手段(C35B)、
(A04)前記元画像(G)が分割された分割画像が印刷される印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を前記各印刷用紙に割り付ける貼合位置情報割付手段(C35D)、
(A05)前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報(31〜36)を、前記各印刷用紙に印刷するように印刷装置(Pr)の動作を制御する印刷制御手段(C36)。
【0009】
前記構成要件(A01)〜(A05)を備えた第1発明の画像処理装置では、受信印刷データ記憶手段(C31)は、印刷対象となる元画像(G)の画像データと、前記元画像(G)を分割印刷することを指定する分割印刷指定データと、を含む送信用印刷データを受信したときに受信印刷データとして記憶する。用紙毎の画像記録領域演算記憶手段(C35A)は、前記複数の印刷用紙を糊付けする際の各用紙の重合わせ順序と糊代幅とに応じて、前記複数の印刷用紙を糊付けして仕上がり用紙とした状態での前記各用紙の露出領域である画像記録領域を各用紙毎に演算して記憶する。印刷画像データ割り付け手段(C35B)は、前記元画像サイズに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データを、前記各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付ける。
【0010】
貼合位置情報割付手段(C35D)は、前記元画像(G)が分割された分割画像が印刷される印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を前記各印刷用紙に割り付ける。印刷制御手段(C36)は、前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報(31〜36)を、前記各印刷用紙に印刷するように印刷装置(Pr)の動作を制御する。
したがって、印刷装置(Pr)によって印刷された各印刷用紙の貼合位置情報(31〜36)を参照することによって、ユーザが重なり合う印刷用紙を容易に判別することができると共に、印刷用紙を重ね合わせた時に貼合位置情報(31〜36)の位置が一致するように貼り合わせることによって、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せることができる。この結果、複数の分割画像印刷用紙どうしを精確に貼り合わせることができ、仕上がり用紙において元画像(G)を再現することができる。
【0011】
(第2発明)
前記課題を解決するために、第2発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A01)〜(A04),(A05′)を備えたことを特徴とする、
(A01)印刷対象となる元画像(G)の画像データと、前記元画像(G)を分割印刷することを指定する分割印刷指定データと、を含む送信用印刷データを受信したときに受信印刷データとして記憶する受信印刷データ記憶手段(C31)、
(A02)前記複数の印刷用紙を糊付けする際の各用紙の重合わせ順序と糊代幅とに応じて、前記複数の印刷用紙を糊付けして仕上がり用紙とした状態での前記各用紙の露出領域である画像記録領域を各用紙毎に演算して記憶する用紙毎の画像記録領域演算記憶手段(C35A)、
(A03)前記元画像サイズに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データを、前記各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付ける印刷画像データ割り付け手段(C35B)、
(A04)前記元画像(G)が分割された分割画像が印刷される印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を前記各印刷用紙に割り付ける貼合位置情報割付手段(C35D)、
(A05′)前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報(31〜36)を、前記各印刷用紙に印刷する画像記録手段(C41)。
【0012】
前記構成要件(A01)〜(A04),(A05′)を備えた第2発明の画像処理装置では、受信印刷データ記憶手段(C31)は、印刷対象となる元画像(G)の画像データと、前記元画像(G)を分割印刷することを指定する分割印刷指定データと、を含む送信用印刷データを受信したときに受信印刷データとして記憶する。用紙毎の画像記録領域演算記憶手段(C35A)は、前記複数の印刷用紙を糊付けする際の各用紙の重合わせ順序と糊代幅とに応じて、前記複数の印刷用紙を糊付けして仕上がり用紙とした状態での前記各用紙の露出領域である画像記録領域を各用紙毎に演算して記憶する。印刷画像データ割り付け手段(C35B)は、前記元画像サイズに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データを、前記各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付ける。
【0013】
貼合位置情報割付手段(C35D)は、前記元画像(G)が分割された分割画像が印刷される印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を前記各印刷用紙に割り付ける。画像記録手段(C41)は、前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報(31〜36)を、前記各印刷用紙に印刷する。したがって、前記画像記録手段(C41)によって印刷された各印刷用紙の貼合位置情報(31〜36)を参照することによって、ユーザが重なり合う印刷用紙を容易に判別することができると共に、印刷用紙を重ね合わせた時に貼合位置情報(31〜36)の位置が一致するように貼り合わせることによって、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せることができる。この結果、複数の分割画像印刷用紙どうしを精確に貼り合わせることができ、仕上がり用紙において元画像(G)を再現することができる。
【0014】
また、前記第1発明または第2発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A06),(A07)を備えることも可能である、
(A06)前記貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かを指定する貼合位置情報指定値を含む前記送信用印刷データを受信したときに前記受信印刷データとして記憶する前記受信印刷データ記憶手段(C31)、
(A07)前記貼合位置情報指定値によって、前記貼合位置情報(31〜36)を印刷することが指定されている場合に、前記貼合位置情報(31〜36)を前記各印刷用紙に割り付ける前記貼合位置情報割付手段(C35D)。
前記構成要件(A06),(A07)を備えた第1発明または第2発明の画像処理装置では、前記受信印刷データ記憶手段(C31)に記憶された受信印刷データに含まれる貼合位置情報指定値によって、前記貼合位置情報(31〜36)を印刷することが指定されている場合に、前記貼合位置情報割付手段(C35D)によって前記貼合位置情報(31〜36)が前記各印刷用紙に割り付けられる。したがって、貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かを送信用印刷データの貼合位置情報指定値により指定することができる。
【0015】
また、前記第1発明または第2発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A08)を備えることも可能である、
(A08)糊代領域に印刷する前記貼合位置情報(31,32,36)。
したがって、貼合位置情報(31,32,36)が糊代領域に印刷されるので、印刷用紙を貼り合わせた時に、前記貼合位置情報(31,32,36)が上側に重なる印刷用紙によって隠されるので、画像が記録された側に貼合位置情報(31,32,36)が露出することを防止できる。この結果、印刷された貼合位置情報(31,32,36)を裁断する手間を省くことができ、貼り合わせ作業を短時間で行うことができる。
【0016】
また、前記第1発明または第2発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A09)を備えることも可能である、
(A09)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる前記印刷用紙の表面の前記画像形成領域と糊代領域との境界に沿って印刷される表面位置情報(34)と、下側に重なる前記印刷用紙の表面の前記画像形成領域と糊代領域との境界に沿って印刷される表面位置情報(34)と、を含む前記貼合位置情報(34)。
したがって、上側に重なる印刷用紙(上側用紙)の表面位置情報(34)と、下側に重なる印刷用紙(下側用紙)の表面位置情報(34)とが一致または連続するように貼り合わせることによって、上側用紙の画像記録領域と下側用紙の画像記録領域とが精確に連続した状態で貼り合わせることができる。
【0017】
また、前記第1発明または第2発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A010)を備えることも可能である、
(A010)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる前記印刷用紙の裏面の糊代領域に前記印刷用紙の端から所定幅離れた位置に印刷される重ね合わせ部分識別線(32)と、下側に重なる前記印刷用紙の表面の糊代領域と前記画像記録領域との境界に沿って前記所定幅と同一幅離れた位置に印刷される前記重ね合わせ部分識別線(32)と、を含む前記貼合位置情報(32)。
したがって、上側用紙の裏面の糊代領域に印刷された重ね合わせ部分識別線(32)と、下側用紙の表面の糊代領域に印刷された重ね合わせ部分識別線(32)とが一致するように貼り合わせた場合、上側用紙の印刷用紙の端からの幅と、下側用紙の画像記録領域との境界からの幅とが同一なので、下側用紙の画像記録領域の境界と上側用紙の印刷用紙の端とが連続する。したがって、上側用紙の印刷用紙の端まで画像記録領域がある場合、上側用紙の画像記録領域と下側用紙の画像記録領域とが精確に連続した状態で貼り合わせることができる。
【0018】
また、前記第1発明または第2発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A011)を備えることも可能である、
(A011)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる印刷用紙の裏面の糊代領域に印刷される重ね合わせ部分識別番号(31)と、下側に重なる印刷用紙の表面の糊代領域に印刷される前記重ね合わせ部分識別番号(31)と、を含む前記貼合位置情報(31)。
したがって、前記重ね合わせ部分識別番号(31)を参照することによって、各印刷用紙のどの糊代領域が、他のどの印刷用紙のどの糊代領域に貼り合わされるのかを正確且つ容易に認識することができる。
【0019】
また、前記第1発明または第2発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A012)を備えることも可能である、
(A012)前記画像記録領域が印刷用紙の端まで設定不能の場合に、前記画像記録領域の端と印刷用紙の端との間の縁領域を印刷用紙から裁断するための位置を表示する裁断位置情報(33)を含む前記貼合位置情報(33)。
したがって、裁断位置情報(33)に基づいて縁領域を裁断することによって、印刷用紙を重ね合わせた時に縁領域によって分割画像が不連続になることを防止でき、前記画像記録領域が印刷用紙の端まで設定不能の場合でも画像記録領域が連続するように正確に貼り合わせることができる。
【0020】
また、前記第1発明または第2発明の画像処理装置は、下記の構成要件(A013)を備えることも可能である、
(A013)前記仕上がり用紙に対して前記各印刷用紙が配置される位置を示すレイアウト位置情報(36)を含む前記貼合位置情報(36)。
したがって、前記レイアウト位置情報(36)を参照することによって、印刷用紙が前記仕上がり用紙に対してどの位置に配置されるのかを容易に認識することができ、貼り合わせ作業を効率的に短時間で行うことができる。
【0021】
(第3発明)
前記課題を解決するために第3発明の画像処理装置は、下記の構成要件(B01)〜(B05)を備えたことを特徴とする、
(B01)印刷対象となる元画像(G)の画像データおよび前記元画像(G)のサイズである元画像用紙サイズを記憶する元画像記憶手段(C1)、
(B02)前記元画像(G)を前記元画像用紙サイズよりも小さなサイズの印刷用紙に分割して印刷する際に使用する印刷パラメータの設定を行うための画面である分割印刷設定画面(1)を表示する分割印刷設定画面表示手段(C2)、
(B03)前記複数の印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において各印刷用紙に印刷される分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かの指定をするための貼合位置情報設定画像(11)を前記分割印刷設定画面(1)に表示する貼合位置情報設定画像表示手段(C13A)と、前記貼合位置情報設定画像(11)への入力により定まる貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かの指定の有無を貼合位置情報指定値として記憶する貼合位置情報指定値記憶手段(C13B)とを有する貼合位置情報指定手段(C13)、
(B04)前記元画像(G)の画像データと、前記貼合位置情報指定値を含む印刷データを作成する印刷データ作成手段(C21)、
(B05)前記印刷データを送信する印刷データ送信手段(C22)。
【0022】
前記構成要件(B01)〜(B05)を備えた第3発明の画像処理装置では、元画像記憶手段(C1)は、印刷対象となる元画像(G)の画像データおよび前記元画像(G)のサイズである元画像用紙サイズを記憶する。分割印刷設定画面表示手段(C2)は、前記元画像(G)を前記元画像用紙サイズよりも小さなサイズの印刷用紙に分割して印刷する際に使用する印刷パラメータの設定を行うための画面である分割印刷設定画面(1)を表示する。前記分割印刷設定画面(1)には、前記複数の印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において各印刷用紙に印刷される分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かの指定をするための貼合位置情報設定画像(11)が、貼合位置情報設定画像表示手段(C13A)によって表示される。
【0023】
そして、前記貼合位置情報設定画像(11)への入力により定まる貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かの指定の有無が、貼合位置情報指定値として貼合位置情報指定値記憶手段(C13B)によって記憶される。前記元画像(G)の画像データと前記貼合位置情報指定値とを含む印刷データは、印刷データ作成手段(C21)によって作成され、印刷データ送信手段(C22)によって印刷装置(Pr)またはプリンタサーバ等に送信される。
したがって、第3発明の画像処理装置では、ユーザが、前記貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かを、分割印刷設定画面(1)に表示された貼合位置情報設定画像(11)への入力により指定することができる。そして、印刷することを指定した場合、貼合位置情報指定値を含む印刷データを受信した画像処理装置や印刷装置(Pr)において、前記指定に応じて貼合位置情報(31〜36)の印刷をする処理が実行される。
【0024】
そして、ユーザの指定に基づいて印刷装置(Pr)によって印刷された各印刷用紙の貼合位置情報(31〜36)を参照することによって、ユーザが重なり合う印刷用紙を容易に判別することができると共に、印刷用紙を重ね合わせた時に貼合位置情報(31〜36)の位置が一致するように貼り合わせることによって、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せることができる。この結果、複数の分割画像印刷用紙どうしを精確に貼り合わせることができ、仕上がり用紙において元画像(G)を再現することができる。
【0025】
(第4発明)
また、前記課題を解決するために第4発明の画像処理装置は、下記の構成要件(B01)〜(B03),(B06)〜(B08)を備えたことを特徴とする、
(B01)印刷対象となる元画像(G)の画像データおよび前記元画像(G)のサイズである元画像用紙サイズを記憶する元画像記憶手段(C1)、
(B02)前記元画像(G)を前記元画像用紙サイズよりも小さなサイズの印刷用紙に分割して印刷する際に使用する印刷パラメータの設定を行うための画面である分割印刷設定画面(1)を表示する分割印刷設定画面表示手段(C2)、
(B03)前記複数の印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において各印刷用紙に印刷される分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かの指定をするための貼合位置情報設定画像(11)を前記分割印刷設定画面(1)に表示する貼合位置情報設定画像表示手段(C13A)と、前記貼合位置情報設定画像(11)への入力により定まる貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かの指定の有無を貼合位置情報指定値として記憶する貼合位置情報指定値記憶手段(C13B)とを有する貼合位置情報指定手段(C13)、
(B06)前記元画像サイズに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データを、前記各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付ける印刷画像データ割り付け手段(C35B)、
(B07)前記貼合位置情報指定値によって貼合位置情報(31〜36)を印刷することが指定されている場合に、元画像(G)が分割された分割画像が印刷される印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を前記各印刷用紙に割り付ける貼合位置情報割付手段(C35D)、
(B08)前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報(31〜36)を、前記各印刷用紙に印刷するように印刷装置(Pr)の動作を制御する印刷制御手段(C36)。
【0026】
前記構成要件(B01)〜(B03),(B06)〜(B08)を備えた第4発明の画像処理装置では、元画像記憶手段(C1)は、印刷対象となる元画像(G)の画像データおよび前記元画像(G)のサイズである元画像用紙サイズを記憶する。分割印刷設定画面表示手段(C2)は、前記元画像(G)を前記元画像用紙サイズよりも小さなサイズの印刷用紙に分割して印刷する際に使用する印刷パラメータの設定を行うための画面である分割印刷設定画面(1)を表示する。前記分割印刷設定画面(1)には、前記複数の印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において各印刷用紙に印刷される分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かの指定をするための貼合位置情報設定画像(11)が、貼合位置情報設定画像表示手段(C13A)によって表示される。
【0027】
そして、前記貼合位置情報設定画像(11)への入力により定まる貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かの指定の有無が、貼合位置情報指定値として貼合位置情報指定値記憶手段(C13B)によって記憶される。前記元画像記憶手段(C1)に記憶された前記元画像サイズに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データが、印刷画像データ割り付け手段(C35B)によって、前記各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付けられる。また、前記貼合位置情報指定値によって貼合位置情報(31〜36)を印刷することが指定されている場合には、元画像(G)が分割された分割画像が印刷される印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報(31〜36)が、貼合位置情報割付手段(C35D)によって、前記各印刷用紙に割り付けられる。そして、印刷制御手段(C36)によって、前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報(31〜36)を、前記各印刷用紙に印刷するように印刷装置(Pr)の動作が制御される。
【0028】
したがって、第4発明の画像処理装置では、ユーザが、前記貼合位置情報(31〜36)を印刷するか否かを、分割印刷設定画面(1)に表示された貼合位置情報設定画像(11)への入力により指定することができる。そして、印刷することを指定した場合、各印刷用紙に貼合位置情報(31〜36)が割り付けられ、前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データと共に印刷装置(Pr)によって印刷される。そして、ユーザの指定に基づいて印刷された各印刷用紙の貼合位置情報(31〜36)を参照することによって、ユーザが重なり合う印刷用紙を容易に判別することができると共に、印刷用紙を重ね合わせた時に貼合位置情報(31〜36)の位置が一致するように貼り合わせることによって、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せることができる。この結果、複数の分割画像印刷用紙どうしを精確に貼り合わせることができ、仕上がり用紙において元画像(G)を再現することができる。
【0029】
また、前記第3発明または第4発明の画像処理装置は、下記の構成要件(B09)を備えることも可能である、
(B09)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる前記印刷用紙の表面の前記画像形成領域と糊代領域との境界に沿って印刷される表面位置情報(34)と、下側に重なる前記印刷用紙の表面の前記画像形成領域と糊代領域との境界に沿って印刷される表面位置情報(34)とを印刷するか否かを指定するための表面位置情報指定画像(26)を表示する表面位置情報指定画像表示手段(C18A)と、前記表面位置情報指定画像(26)への入力により定まる前記表面位置情報(34)を印刷するか否かの指定の有無を表面位置情報有無指定値として記憶する表面位置情報指定値記憶手段(C18B)とを有する表面位置情報指定手段(C18)。
【0030】
したがって、表面位置情報指定画像(26)への入力により表面位置情報(34)を印刷するか否かをユーザが指定することができる。そして、ユーザの指定に基づいて、表面位置情報(34)が印刷された印刷用紙において、上側に重なる印刷用紙(上側用紙)の表面位置情報(34)と、下側に重なる印刷用紙(下側用紙)の表面位置情報(34)とが一致または連続するように貼り合わせることによって、上側用紙の画像記録領域と下側用紙の画像記録領域とが精確に連続した状態で貼り合わせることができる。
【0031】
また、前記第3発明または第4発明の画像処理装置は、下記の構成要件(B010)を備えることも可能である、
(B010)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる前記印刷用紙の裏面の糊代領域に前記印刷用紙の端から所定幅離れた位置に印刷される重ね合わせ部分識別線(32)と、下側に重なる前記印刷用紙の表面の糊代領域と前記画像記録領域との境界に沿って前記所定幅と同一幅離れた位置に印刷される前記重ね合わせ部分識別線(32)とを印刷するか否かを指定するための識別線指定画像(23)を表示する識別線指定画像表示手段(C15A)と、前記識別線指定画像(23)への入力により定まる前記重ね合わせ部分識別線(32)を印刷するか否かの指定の有無を識別線有無指定値として記憶する識別線指定値記憶手段(C15B)とを有する識別線指定手段(C15)。
【0032】
したがって、識別線指定画像(23)への入力により重ね合わせ部分識別線(32)を印刷するか否かをユーザが指定することができる。そして、ユーザの指定に基づいて、重ね合わせ部分識別線(32)が印刷された印刷用紙において、上側用紙の裏面の糊代領域に印刷された重ね合わせ部分識別線(32)と、下側用紙の表面の糊代領域に印刷された重ね合わせ部分識別線(32)とが一致するように貼り合わせた場合、上側用紙の印刷用紙の端からの幅と、下側用紙の画像記録領域との境界からの幅とが同一なので、下側用紙の画像記録領域の境界と上側用紙の印刷用紙の端とが連続する。したがって、上側用紙の印刷用紙の端まで画像記録領域がある場合、上側用紙の画像記録領域と下側用紙の画像記録領域とが精確に連続した状態で貼り合わせることができる。
【0033】
また、前記第3発明または第4発明の画像処理装置は、下記の構成要件(B011)を備えることも可能である、
(B011)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる印刷用紙の裏面の糊代領域に印刷される重ね合わせ部分識別番号(31)と、下側に重なる印刷用紙の表面の糊代領域に印刷される前記重ね合わせ部分識別番号(31)とを印刷するか否かを指定するための識別番号指定画像(22)を表示する識別番号指定画像表示手段(C14A)と、前記識別番号指定画像(22)への入力により定まる前記重ね合わせ部分識別番号(31)を印刷するか否かの指定の有無を識別番号有無指定値として記憶する識別番号指定値記憶手段(C14B)とを有する識別番号指定手段(C14)。
【0034】
したがって、識別番号指定画像(22)への入力により重ね合わせ部分識別番号(31)を印刷するか否かをユーザが指定することができる。そして、ユーザの指定に基づいて、重ね合わせ部分識別番号(31)が印刷された印刷用紙において、前記重ね合わせ部分識別番号(31)を参照することによって、各印刷用紙のどの糊代領域が、他のどの印刷用紙のどの糊代領域に貼り合わされるのかを正確且つ容易に認識することができる。
【0035】
また、前記第3発明または第4発明の画像処理装置は、下記の構成要件(B012)を備えることも可能である、
(B012)前記画像記録領域が印刷用紙の端まで設定不能の場合に、前記画像記録領域の端と印刷用紙の端との間の縁領域を印刷用紙から裁断するための位置を表示する裁断位置情報(33)を印刷するか否かを指定するための裁断位置情報指定画像(24)を表示する裁断位置情報指定画像表示手段(C16A)と、前記裁断位置情報指定画像(24)への入力により定まる前記裁断位置情報(33)を印刷するか否かの指定の有無を裁断位置情報有無指定値として記憶する裁断位置情報指定値記憶手段(C16B)とを有する裁断位置情報指定手段(C16)。
【0036】
したがって、裁断位置情報指定画像(24)への入力により裁断位置情報(33)を印刷するか否かをユーザが指定することができる。そして、ユーザの指定に基づいて裁断位置情報(33)が印刷された印刷用紙において、裁断位置情報(33)に基づいて縁領域を裁断することによって、印刷用紙を重ね合わせた時に縁領域によって分割画像が不連続になることを防止でき、前記画像記録領域が印刷用紙の端まで設定不能の場合でも画像記録領域が連続するように正確に貼り合わせることができる。
【0037】
また、前記第3発明または第4発明の画像処理装置は、下記の構成要件(B013)を備えることも可能である、
(B013)前記各印刷用紙の前記仕上がり用紙に対する配置位置を示すレイアウト位置情報(36)を印刷するか否かを指定するためのレイアウト位置情報指定画像(25)を表示するレイアウト位置情報指定画像表示手段(C17A)と、前記レイアウト位置情報指定画像(25)への入力により定まる前記レイアウト位置情報(36)を印刷するか否かの指定の有無をレイアウト位置情報有無指定値として記憶するレイアウト位置情報指定値記憶手段(C17B)とを有するレイアウト位置情報指定手段(C17)。
【0038】
したがって、レイアウト位置情報指定画像(25)への入力によりレイアウト位置情報(36)を印刷するか否かをユーザが指定することができる。そして、ユーザの指定に基づいてレイアウト位置情報(36)が印刷された印刷用紙において、前記レイアウト位置情報(36)を参照することによって、印刷用紙が前記仕上がり用紙に対してどの位置に配置されるのかを容易に認識することができ、貼り合わせ作業を効率的に短時間で行うことができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
(実施の形態)
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の印刷処理システムの実施の形態1の説明図である。
図1において、印刷処理システムSのプリンタサーバ(画像処理装置)PSには、ケーブルを介してプリンタ(印刷装置、画像処理装置)Prが接続されている。また、前記プリンタサーバPSはローカルネットワークLNに接続されており、前記ローカルネットワークLNには複数のクライアントパソコン(画像処理装置)PC、ワークステーションWS、データベースサーバDBS等が接続されている。
【0040】
前記クライアントパソコンPC、データベースサーバDBS等は、コンピュータ本体H1、ディスプレイH2、キーボード(入力装置)H3、マウス(入力装置)H4、図示しないHDドライブ(ハードディスクドライブ)、CDドライブ(コンパクトディスクドライブ)、およびFDドライブ(フレキシブルディスクドライブ)等により構成されている。
また、前記プリンタサーバPSも、前記クライアントパソコンPC等と同様に、コンピュータ本体D1、ディスプレイD2、キーボードD3やマウスD4の入力装置、ハードディスクドライブ(図示せず)等により構成されている。
【0041】
(クライアントパソコンPCの機能)
図2は前記図1に示す印刷処理システムのクライアントパソコンの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図2において、クライアントパソコンPCのコンピュータ本体H1は、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ハードディスクやROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有している。
前記構成のクライアントパソコンPCは、前記ハードディスクやROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0042】
前記クライアントパソコンPCの前記ハードディスクドライブには、ワープロソフトや画像処理ソフト等のアプリケーションプログラムAPと、分割印刷時の印刷用紙のサイズや分割印刷の指定等の印刷パラメータを指定するための印刷パラメータ設定プログラム(印刷パラメータ設定手段、画像処理プログラム)P1と、前記印刷パラメータ設定プログラムP1で設定された印刷パラメータと元画像データとを含む送信用印刷データを作成しプリンタサーバPSに送信するための印刷データ作成プログラム(画像処理プログラム)P2とが記憶されている。前記印刷パラメータ設定プログラムP1及び印刷データ作成プログラムP2は、次の各機能実現手段(プログラムモジュール)を有している。
【0043】
図3は本発明の画像処理プログラムとしての印刷パラメータ設定プログラムの機能実現手段によってクライアントパソコン又はプリンタサーバのディスプレイに表示される分割印刷設定画面(片面印刷指定時)の説明図である。
図4はクライアントパソコンに組み込まれているアプリケーションプログラムの印刷開始入力画面の説明図である。
(印刷パラメータ設定プログラムP1の機能)
C1:元画像記憶手段
元画像記憶手段C1は、前記アプリケーションプログラムAPで作成され印刷指示された印刷対象となる元画像の画像データおよび前記元画像のサイズである元画像用紙サイズを記憶する。
C2:分割印刷設定画面表示手段
分割印刷設定画面表示手段C2は、前記元画像Gを前記元画像用紙サイズよりも小さなサイズの印刷用紙に分割して印刷する際に使用する印刷パラメータの設定を行うための画面である分割印刷設定画面1(図3参照)を表示する。前記分割印刷設定画面1は、前記アプリケーションプログラムAPで印刷開始を選択した際に表示される印刷開始入力画面(印刷範囲や印刷部数、片面・両面印刷の指定、綴じ位置の指定等を行う画面、図4参照)において、「分割印刷の設定」を選択した場合に表示される。前記分割印刷設定画面1には、元画像Gや、前記元画像用紙サイズ(画像サイズ)を表示する元画像サイズ表示画像2a、元画像サイズ枠線表示画像2b、後述の印刷用紙設定画像3等が表示される。
【0044】
C3:印刷用紙設定手段
印刷用紙設定手段C3は、使用可能用紙サイズ記憶手段C3Aと、印刷用紙設定画像表示手段C3Bと、印刷用紙設定値記憶手段C3Cと、印刷用紙自動設定手段C3Dと、印刷用紙自動設定値記憶手段C3Eとを有し、分割印刷時に使用する印刷用紙の用紙サイズや使用する印刷用紙の枚数を設定し、記憶する。
C3A:使用可能用紙サイズ記憶手段
使用可能用紙サイズ記憶手段C3Aは、前記プリンタPrで使用可能な印刷用紙のサイズを記憶する。前記プリンタPrで使用可能な印刷用紙のサイズは、プリンタサーバPSから使用可能用紙サイズの情報をローカルネットワークLN経由で入手して記憶している。なお、使用可能な印刷用紙のサイズをユーザが入力装置(キーボードH3又はマウスH4)で入力・設定した値を記憶するよう構成することも可能である。
【0045】
C3B:印刷用紙設定画像表示手段
印刷用紙設定画像表示手段C3Bは、前記印刷用紙の枚数およびサイズを設定するための印刷用紙設定画像3を前記分割印刷設定画面1に表示する。前記印刷用紙設定画像3は、印刷用紙サイズ設定用の印刷用紙サイズ設定画像3aと、印刷用紙使用枚数(分割数)設定用の印刷用紙使用枚数設定画像3bとを有している。そして、前記印刷用紙サイズ設定画像3aには、設定可能な印刷用紙サイズとして前記使用可能用紙サイズ記憶手段C3Aで記憶された使用可能用紙サイズが表示されており、マウスH4等の操作により分割印刷設定画面1上を移動可能なポインタで印刷用紙サイズ設定画像3aのいずれかの用紙サイズを選択することによって印刷用紙サイズを変更・設定可能に構成されている。前記印刷用紙使用枚数設定画像3bにおいて、ユーザはキーボードH3によって印刷用紙の枚数(分割数)を直接入力するよう構成されている。なお、前記印刷用紙サイズ設定画像3a及び印刷用紙使用枚数設定画像3bは、スピンコントロールボタン、ラジオボタン等により用紙サイズや分割数を選択して入力するよう構成することも可能である。また、実施の形態1では、プリンタPrにはA4,B4,A3の用紙がセットされており、使用可能な用紙サイズとしてA4,B4,A3が設定されている。
【0046】
C3C:印刷用紙設定値記憶手段
印刷用紙設定値記憶手段C3Cは、ユーザの入力装置(キーボードH3、マウスH4)による前記印刷用紙設定画像3の印刷用紙サイズ設定画像3aへの入力により定まる印刷用紙のサイズを使用印刷用紙設定サイズ(使用印刷用紙設定サイズ設定値)として記憶し、前記印刷用紙使用枚数設定画像3bへの入力により定まる印刷用紙の枚数(分割数)を印刷用紙使用枚数設定値として記憶する。
C3D:印刷用紙自動設定手段
印刷用紙自動設定手段C3Dは、前記元画像サイズよりも小さなサイズの印刷用紙に分割して印刷する際に、前記使用可能用紙サイズおよび前記元画像サイズに基づいて、使用される印刷用紙のサイズおよび枚数である前記使用印刷用紙設定サイズおよび印刷用紙使用枚数設定値を自動的に設定する。実施の形態1では、分割印刷設定画面1を表示する前に、印刷用紙サイズ及び枚数の自動設定を行うか否かをユーザに選択させる自動設定選択画面(図示せず)が表示される。そして、自動設定を行うようユーザが選択した場合に、前記印刷用紙自動設定手段C3Dによって、印刷用紙サイズ及び枚数の自動設定が行われる。なお、前記自動設定を行わない場合、前記印刷用紙自動設定手段C3Dは省略することができる。また、必ず自動設定を行う場合、前記自動設定選択画面の表示やユーザの選択は省略することができる。
【0047】
C3E:印刷用紙自動設定値記憶手段
印刷用紙自動設定値記憶手段C3Eは、印刷用紙自動設定手段C3Dによって、前記自動設定された使用印刷用紙設定サイズおよび印刷用紙使用枚数設定値を記憶する。
C4:糊代設定手段
糊代設定手段C4は、糊代設定画像表示手段C4Aと、糊代幅設定値記憶手段C4Bと、糊代幅自動設定手段C4Cと、糊代幅自動設定値記憶手段C4Dとを有し、印刷用紙の糊代幅を設定し、記憶する。
【0048】
C4A:糊代設定画像表示手段
糊代設定画像表示手段C4Aは、前記複数の印刷用紙を糊付けする糊代の幅(糊代サイズ)を設定するための糊代設定画像4(図3参照)を前記分割印刷設定画面1に表示する。実施の形態1の糊代設定画像4は、元画像の上下方向の糊代幅を設定するための上下方向糊代幅設定画像4aと、左右方向の糊代幅を設定するための左右方向糊代幅設定画像4bと、余白が最小になるように糊代幅を調節するための余白最小指定画像4cとを有している。なお、実施の形態1では、上方向と下方向の糊代幅が同じ値になるよう構成され、左方向と右方向の糊代幅が同値になるよう構成されているが、上方向、下方向、左方向、右方向の糊代幅を別個独立に設定できるよう構成することも可能である。
【0049】
C4B:糊代幅設定値記憶手段
糊代幅設定値記憶手段C4Bは、前記糊代設定画像4への入力により定まる複数の各印刷用紙の糊代の幅を糊代幅設定値として記憶する。
C4C:糊代幅自動設定手段
糊代幅自動設定手段C4Cは、前記使用印刷用紙設定サイズおよび印刷用紙使用枚数設定値と前記元画像サイズとに基づいて、前記複数の印刷用紙の糊代幅を自動的に設定する。実施の形態1では、元画像サイズよりも後述の仕上がり用紙のサイズ(仕上がり用紙サイズ、仕上がりサイズ)が大きな場合に、前記余白最小指定画像4cが選択された時(余白最小指定のチェックボックスがチェックされた時)に、余白が最小になるように糊代幅を自動調節する。
C4D:糊代幅自動設定値記憶手段
糊代幅自動設定値記憶手段C4Dは、前記糊代幅自動設定手段C4Cで自動設定された糊代幅の設定値を記憶する。
【0050】
C5:糊代重合用紙表示手段
糊代重合用紙表示手段C5は、前記複数の印刷用紙の前記設定された糊代部分が重なった状態で形成される糊代重合用紙(仕上がり用紙)の画像である仕上がり用紙画像6を前記分割印刷設定画面1に表示する。なお、実施の形態1では、仕上がり用紙画像6として、糊代の部分にパターン処理が施され、下に重なる印刷用紙の端が点線で表示された仕上がり用紙画像6が表示されている。そして、貼り合わされる際に上に重なる用紙から順に付された重なり順番号を表示する画像である重なり順番号表示画像6aが表示されている。
C6:用紙・元画像重合画像表示手段
用紙・元画像重合画像表示手段C6は、前記仕上がり用紙画像6に前記元画像Gを重ねた画像である用紙元画像重合画像7を前記分割印刷設定画面1に表示する。
【0051】
C7:倍率設定手段
倍率設定手段C7は、倍率設定画像表示手段C7Aと、倍率設定値記憶手段C7Bと、倍率自動設定手段C7Cとを有しており、分割印刷設定画面1に表示される画像の倍率を設定し記憶する。
C7A:倍率設定画像表示手段
倍率設定画像表示手段C7Aは、前記元画像のサイズに倍率a(a>0)を乗算した倍率乗算画像(後述の図11の倍率乗算画像G′参照)を前記糊代重合用紙(仕上がり用紙)上に形成する際の前記倍率aを設定するための倍率設定画像8を前記分割印刷設定画面1に表示する。なお、実施の形態11では、倍率設定画像8は、倍率aを数値で入力するよう構成されているが、登録された特定の倍率(例えば、A4→A3(141%)等)を選択するよう構成することも可能である。
【0052】
C7B:倍率設定値記憶手段
倍率設定値記憶手段C7Bは、前記倍率設定画像8への入力により定まる前記倍率aを倍率設定値として記憶する。
C7C:倍率自動設定手段
倍率自動設定手段C7Cは、倍率自動設定選択画像表示手段C7C1と、倍率自動設定値記憶手段C7C2とを有し、倍率自動設定が選択された際に、仕上がり用紙に全画像が収まる最大の倍率a(即ち、余白が最小になる倍率a)を自動的に演算し設定する。
C7C1:倍率自動設定選択画像表示手段
倍率自動設定選択画像表示手段C7C1は、前記元画像Gのサイズに倍率aを乗算した倍率乗算画像(図11の倍率乗算画像G′参照)を前記糊代重合用紙(仕上がり用紙)上に形成する際の前記倍率aを自動設定することを選択するための倍率自動設定選択画像8aを表示する。
【0053】
C7C2:倍率自動設定値記憶手段
倍率自動設定値記憶手段C7C2は、前記倍率自動設定選択画像8aが選択された時に(即ち、倍率自動設定選択画像8aのチェックボックスがチェックされた場合)、元画像Gの用紙サイズの縦長さをGt、横長さをGyとし、仕上がり用紙サイズの縦長さをSt、横長さをSyとした場合に、(St/Gt)>(Sy/Gy)である時には前記倍率a=(Sy/Gy)に設定し、(Sy/Gy)>(St/Gt)である時には前記倍率a=(St/Gt)に設定して記憶する。
【0054】
C8:用紙倍率乗算画像重合画像表示手段
用紙倍率乗算画像重合画像表示手段C8は、前記倍率設定手段C7で設定された倍率aを前記元画像サイズに乗算した倍率乗算画像(後述の図11の倍率乗算画像G′参照)を前記仕上がり用紙画像6に重ねた画像である用紙倍率乗算画像重合画像(後述の図11の用紙倍率乗算画像重合画像7′参照)を前記分割印刷設定画面1に表示する。
【0055】
C9:綴じ位置指定記憶手段
綴じ位置指定記憶手段C9は、分割印刷した画像印刷用紙を糊付けした後の複数の仕上がり用紙を綴じる位置が仕上がり用紙の左側で綴じる左綴じかまたは仕上がり用紙の上側で綴じる上綴じかを指定する綴じ位置指定データを記憶する。実施の形態1では、分割印刷設定画面1で綴じ位置を設定せず、アプリケーションプログラムAPの印刷開始入力画面(図4参照)において設定するよう構成されている。なお、分割印刷設定画面1に綴じ位置を選択して設定するための綴じ位置設定画像を表示して、印刷パラメータ設定プログラムP1で綴じ位置を指定できるよう構成することも可能である。
【0056】
C10:重ね合わせ順序設定手段
重ね合わせ順序設定手段C10は、重ね合わせ順序設定画像表示手段C10Aと、重ね合わせ順序記憶手段C10Bと、重ね合わせ順序初期設定記憶手段C10Cと、重ね合わせ順序自動設定手段C10Dとを有し、前記仕上がり用紙を形成する複数の印刷用紙を糊付けする際の前記複数の印刷用紙を重ね合わせる順序を設定する。
C10A:重ね合わせ順序設定画像表示手段
重ね合わせ順序設定画像表示手段C10Aは、前記仕上がり用紙を形成する複数の印刷用紙を糊付けする際の前記複数の印刷用紙を重ね合わせる順序を設定するための重合わせ順序設定画像9を前記分割印刷設定画面1に表示する。なお、実施の形態1では、重ね合わせ順序設定画像表示手段C10Aは、前記重ね合わせ順序設定画像9を分割印刷設定画面1に表示すると共に、分割印刷設定画面1上で重ね合わせ順序設定画像9が選択された際に、分割印刷設定画面1とは異なる重ね合わせ順序選択入力画面(後述の図21参照)を表示する。
【0057】
C10B:重ね合わせ順序記憶手段
重ね合わせ順序記憶手段C10Bは、前記重合わせ順序設定画像への入力により表示される重ね合わせ順序選択入力画面での選択によって定まる前記重合わせ順序(重ね合わせ順序設定値)を記憶する。なお、実施の形態1では、重ね合わせ順序は重ね合わせ順序選択入力画面における選択によって設定されるが、スピンコントロールボタン又はラジオボタン等を含む画像により構成し、この画像を分割印刷設定画面1に表示して、分割印刷設定画面1上で重ね合わせ順序を選択するよう構成することも可能である。
【0058】
C10C:重ね合わせ順序初期設定記憶手段
重ね合わせ順序初期設定記憶手段C10Cは、前記綴じ位置指定記憶手段C9で記憶された綴じ位置指定データに応じて、予め設定した前記仕上がり用紙を形成する複数の印刷用紙の前記重ね合わせ順序である重ね合わせ順序初期設定を記憶する。なお、実施の形態1では、重ね合わせ順序初期設定値として、「左上縦優先(後述の図21参照)」が設定されている。
C10D:重ね合わせ順序自動設定手段
重ね合わせ順序自動設定手段C10Dは、前記仕上がり用紙を形成する複数の印刷用紙を糊付けする際の前記複数の印刷用紙を重ね合わせる順序である重ね合わせ順序を、前記綴じ位置指定データに基づいて自動で設定する。実施の形態1では、ユーザにより重ね合わせ順序が設定されなかった場合、上下綴じであっても左右綴じであっても前記重ね合わせ順序初期設定記憶手段C10Cが記憶する重ね合わせ順序初期設定値に自動設定される。これに替えて、例えば、上下綴じの場合「左上縦優先(後述の図21参照)」に自動設定し、左右綴じの場合「左上横優先」に自動設定するよう構成することも可能である。
【0059】
C11:糊代位置設定手段
糊代位置設定手段C11は、糊代位置自動設定手段C11Aと、糊代位置記憶手段C11Bとを有し、各印刷用紙の糊代位置を設定し記憶する。
C11A:糊代位置自動設定手段
糊代位置自動設定手段C11Aは、前記重ね合わせ順序記憶手段C10Bに記憶された重ね合わせ順序に基づいて前記各印刷用紙の糊代位置を自動的に設定する。即ち、各印刷用紙に対し、重ね合わせ順序が上に重なる場合は裏面に糊代位置を設定し、重ね合わせ順序が下になる場合は表面に糊代位置を自動的に設定する。
C11B:糊代位置記憶手段
糊代位置記憶手段C11Bは、前記糊代位置自動設定処理により設定された糊代位置を印刷用紙毎に記憶する。
【0060】
C12:仕上がり用紙サイズ演算手段
仕上がり用紙サイズ演算手段C12は、前記使用印刷用紙設定サイズ及び印刷用紙使用枚数設定値(分割数)、上下方向の糊代幅、左右方向の糊代幅の設定値に基づいて仕上がり用紙の用紙サイズ(仕上がり用紙サイズ)を演算して記憶する。そして、算出された仕上がり用紙サイズは、仕上がり用紙サイズ表示画像10として分割印刷設定画面1に表示する。
C13:貼合位置情報指定手段
貼合位置情報指定手段C13は、貼合位置情報設定画像表示手段C13Aと、貼合位置情報指定値記憶手段13Bとを有し、前記複数の印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において各印刷用紙に印刷される分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報を印刷するか否かの指定をする。
【0061】
図5は、貼合位置情報設定画面の説明図である。
C13A:貼合位置情報設定画像表示手段
貼合位置情報設定画像表示手段13Aは、前記貼合位置情報を印刷するか否かの指定をするための貼合位置情報設定画像11を前記分割印刷設定画面1に表示する。実施の形態1では、貼合位置情報設定画像表示手段13Aは、前記貼合位置情報設定画像11を前記分割印刷設定画面1に表示すると共に、分割印刷設定画面1上で貼合位置情報設定画像11が選択された際に、分割印刷設定画面1とは異なる貼合位置情報設定画面21(図5参照)を表示する。なお、前記貼合位置情報設定画面21を貼合位置情報設定画像として分割印刷設定画面1に表示するよう構成することも可能である。
C13B:貼合位置情報指定値記憶手段
貼合位置情報指定値記憶手段13Bは、前記貼合位置情報設定画像11が選択された際に表示される貼合位置情報設定画面21への入力により定まる貼合位置情報(重ね合わせ部分識別番号31や重ね合わせ部分識別線32等)を印刷するか否かの指定の有無を貼合位置情報指定値(印刷パラメータ、後述の識別番号有無指定値や識別線有無指定値等)として記憶する。
【0062】
C14:識別番号指定手段
識別番号指定手段C14は、識別番号指定画像表示手段C14Aと、識別番号指定値記憶手段C14Bとを有し、糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる印刷用紙の裏面の糊代領域に印刷される重ね合わせ部分識別番号(後述の図29の重ね合わせ部分識別番号表示31参照)と、下側に重なる印刷用紙の表面の糊代領域に印刷される前記重ね合わせ部分識別番号とを印刷するか否かを指定する。
C14A:識別番号指定画像表示手段
識別番号指定画像表示手段C14Aは、前記各重ね合わせ部分識別番号を印刷するか否かを指定するための識別番号指定画像22(図5参照)を表示する。なお、実施の形態1の識別番号指定画像表示手段C14Aは、前記貼合位置情報設定画面21に識別番号指定画像22を表示しているが、識別番号指定画像22を分割印刷設定画面1や印刷開始入力画面(図4参照)に表示するよう構成することも可能である。
【0063】
C14B:識別番号指定値記憶手段
識別番号指定値記憶手段C14Bは、前記識別番号指定画像22への入力により定まる前記重ね合わせ部分識別番号を印刷するか否かの指定の有無を識別番号有無指定値として記憶する。即ち、図5において、識別番号指定画像22への入力により「付ける」が選択された場合、重ね合わせ部分識別番号を印刷するよう指定し(指定有り)、「付けない」が選択された場合、重ね合わせ部分識別番号を印刷しないよう指定する(指定無し)。なお、識別番号有無指定値を貼合位置情報指定値(貼合位置情報指定値、印刷パラメータ)として貼合位置情報指定値記憶手段13Bのみで記憶する場合、識別番号指定値記憶手段C14Bを省略することができる。
C15:識別線指定手段
識別線指定手段C15は、識別線指定画像表示手段15Aと、識別線指定値記憶手段C15Bとを有し、糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる前記印刷用紙の裏面の糊代領域に前記印刷用紙の端から所定幅離れた位置に印刷される重ね合わせ部分識別線(後述の図29の重ね合わせ部分識別線表示32参照)と、下側に重なる前記印刷用紙の表面の糊代領域と前記画像記録領域との境界に沿って前記所定幅と同一幅離れた位置に印刷される前記重ね合わせ部分識別線とを印刷するか否かを指定する。
【0064】
C15A:識別線指定画像表示手段
識別線指定画像表示手段C15Aは、前記各重ね合わせ部分識別線を印刷するか否かを指定するための識別線指定画像23を表示する。なお、実施の形態1の識別線指定画像表示手段C15Aは、前記貼合位置情報設定画面21に識別線指定画像23を表示しているが、識別線指定画像23を分割印刷設定画面1等に表示するよう構成することも可能である。
C15B:識別線指定値記憶手段
識別線指定値記憶手段C15Bは、前記識別線指定画像22への入力により定まる前記重ね合わせ部分識別線を印刷するか否かの指定の有無を識別線有無指定値(貼合位置情報指定値、印刷パラメータ)として記憶する。なお、識別線有無指定値を貼合位置情報指定値として貼合位置情報指定値記憶手段13Bのみで記憶する場合、識別線指定値記憶手段C15Bを省略することができる。
【0065】
C16:裁断位置情報指定手段
裁断位置情報指定手段C16は、裁断位置情報指定画像表示手段C16Aと、裁断位置情報指定値記憶手段C16Bとを有し、前記画像記録領域が印刷用紙の端まで設定不能の場合に、前記画像記録領域の端と印刷用紙の端との間の縁領域を印刷用紙から裁断するための位置を表示する裁断位置情報を印刷するか否かを指定する。
C16A:裁断位置情報指定画像表示手段
裁断位置情報指定画像表示手段C16Aは、前記裁断位置情報(後述の図35の裁断線33参照)を印刷するか否かを指定するための裁断位置情報指定画像24を表示する。なお、実施の形態1の裁断位置情報指定画像表示手段C16Aは、前記貼合位置情報設定画面21に裁断位置情報指定画像24を表示しているが、裁断位置情報指定画像24を分割印刷設定画面1等に表示するよう構成することも可能である。
【0066】
C16B:裁断位置情報指定値記憶手段
裁断位置情報指定値記憶手段C16Bは、前記裁断位置情報指定画像24への入力により定まる前記裁断位置情報を印刷するか否かの指定の有無を裁断位置情報有無指定値として記憶する。なお、裁断位置情報有無指定値を貼合位置情報指定値(貼合位置情報指定値、印刷パラメータ)として貼合位置情報指定値記憶手段13Bのみで記憶する場合、裁断位置情報指定値記憶手段C16Bを省略することができる。
C17:レイアウト位置情報指定手段
レイアウト位置情報指定手段C17は、レイアウト位置情報指定画像表示手段C17Aと、レイアウト位置情報指定値記憶手段C17Bとを有し、前記各印刷用紙の前記仕上がり用紙に対する配置位置を示すレイアウト位置情報(図40のレイアウト位置表示36参照)を印刷するか否かを指定する。
【0067】
C17A:レイアウト位置情報指定画像表示手段
レイアウト位置情報指定画像表示手段C17Aは、前記レイアウト位置情報を印刷するか否かを指定するためのレイアウト位置情報指定画像25を表示する。なお、実施の形態1のレイアウト位置情報指定画像表示手段C17Aは、前記貼合位置情報設定画面21にレイアウト位置情報指定画像25を表示しているが、レイアウト位置情報指定画像25を分割印刷設定画面1等に表示するよう構成することも可能である。
C17B:レイアウト位置情報指定値記憶手段
レイアウト位置情報指定値記憶手段C17Bは、前記レイアウト位置情報指定画像25への入力により定まる前記レイアウト位置情報を印刷するか否かの指定の有無をレイアウト位置情報有無指定値(貼合位置情報指定値、印刷パラメータ)として記憶する。なお、レイアウト位置情報有無指定値を貼合位置情報指定値として貼合位置情報指定値記憶手段13Bのみで記憶する場合、レイアウト位置情報指定値記憶手段C17Bを省略することができる。
【0068】
C18:表面位置情報指定手段
表面位置情報指定手段C18は、表面位置情報指定画像表示手段C18Aと、表面位置情報指定値記憶手段C18Bとを有し、糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる前記印刷用紙の表面の前記画像形成領域と糊代領域との境界に沿って印刷される表面位置情報(後述の図38の表面側重ね合わせ識別マーク34参照)と、下側に重なる前記印刷用紙の表面の前記画像形成領域と糊代領域との境界に沿って印刷される表面位置情報とを印刷するか否かを指定する。
C18A:表面位置情報指定画像表示手段
表面位置情報指定画像表示手段C18Aは、前記各表面位置情報を印刷するか否かを指定するための表面位置情報指定画像26を表示する。なお、実施の形態1の表面位置情報指定画像表示手段C18Aは、前記貼合位置情報設定画面21に表面位置情報指定画像26を表示しているが、表面位置情報指定画像26を分割印刷設定画面1等に表示するよう構成することも可能である。
【0069】
C18B:表面位置情報指定値記憶手段
表面位置情報指定値記憶手段C18Bは、前記表面位置情報指定画像26への入力により定まる前記表面位置情報を印刷するか否かの指定の有無を表面位置情報有無指定値(貼合位置情報指定値、印刷パラメータ)として記憶する。なお、表面位置情報有無指定値を貼合位置情報指定値として貼合位置情報指定値記憶手段13Bのみで記憶する場合、表面位置情報指定値記憶手段C18Bを省略することができる。
【0070】
(印刷データ作成プログラムP2の機能)
C21:印刷データ作成手段
印刷データ作成手段C21は、前記元画像記憶手段C1で記憶された元画像の画像データと、元画像を分割印刷することを指定する分割印刷指定データと、前記倍率設定値記憶手段C7B及び倍率自動設定値記憶手段C7C2のいずれかで記憶された倍率aの設定値と、印刷用紙設定値記憶手段C3C及び印刷用紙自動設定値記憶手段C3Eのいずれかに記憶された使用印刷用紙サイズ設定値および使用印刷用紙枚数設定値と、前記重ね合わせ順序記憶手段C10Bで記憶された重ね合わせ順序設定値と、前記糊代幅設定値記憶手段C4B及び糊代幅自動設定値記憶手段C4Dのいずれかに記憶された糊代幅設定値と、貼合位置情報指定値記憶手段13B(または識別番号指定値記憶手段C14B等)に記憶された貼合位置情報指定値とを含む印刷データを作成する。また、実施の形態1では、前記印刷データ作成手段C21は、両面印刷を指定する両面印刷指定データと、綴じ位置指定記憶手段C9によって記憶された綴じ位置指定データを含む前記印刷データを作成する。なお、実施の形態1では、前記両面印刷の指定はアプリケーションプログラムAPの印刷開始入力画面(図4参照)で指定されるが、分割印刷設定画面1で設定可能に構成することも可能である。
【0071】
C22:印刷データ送信手段
印刷データ送信手段C22は、前記印刷データ作成手段C21で作成した印刷データをプリンタサーバPSに送信する。
C23:裏面記録時設定値自動設定手段
裏面記録時設定値自動設定手段C23は、両面印刷を指定された場合で且つ分割用紙の裏面への画像記録時の印刷対象となる元画像の画像データは有るが、元画像を分割印刷することを指定する分割印刷指定データ、分割印刷する際に必要な各設定値である前記印刷用紙のサイズおよび枚数の設定値である使用印刷用紙サイズ設定値および使用印刷用紙枚数設定値、各印刷用紙の重ね合わせ順序を設定した重ね合わせ順序設定値、または各印刷用紙の糊代幅を設定した糊代幅設定値のいずれかが未設定の場合には、前記分割用紙の表面への画像記録時の各設定値に基づいて、裏面への画像記録時の各設定値を自動的に設定する。なお、表面の元画像の用紙サイズと裏面の元画像の用紙サイズとが同一の場合、裏面の前記元画像を印刷した時の印刷画像サイズの前記元画像サイズに対する倍率aが未設定の場合、表面の倍率aを自動設定させるように裏面記録時設定値自動設定手段C23を構成することも可能である。
【0072】
なお、実施の形態1では、ワークステーションWS、データベースサーバDBS等は、前記クライアントPCと異なり機能実現手段C1〜C23等を有していない。しかしながら、前記ワークステーションWS、データベースサーバDBS等が各機能実現手段C1〜C23を備えるよう構成可能なことは言うまでもない。
【0073】
(プリンタサーバPSの機能)
図6は前記図1に示す印刷処理システムのプリンタサーバ及びプリンタの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
プリンタサーバPSのコンピュータ本体D1(図1参照)は、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ハードディスクドライブ、RAMまたはROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有している。
前記構成のプリンタサーバPSは、前記ハードディスクドライブ、RAMまたはROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0074】
図6において、前記プリンタサーバ(印刷処理装置、画像処理装置)PSの印刷情報処理手段P3は、次の各機能実現手段(プログラムモジュール)を有している。
C31:受信印刷データ記憶手段
受信印刷データ記憶手段C31は、前記印刷データ送信手段C22によって送信された送信用印刷データを受信したときに受信印刷データとして記憶する。実施の形態1では、前記受信印刷データには、印刷対象となる元画像の画像データと、元画像を分割印刷することを指定する分割印刷指定データと前記貼合位置情報を印刷するか否かを指定する貼合位置情報指定値(貼合位置情報指定データ)と、前記元画像を印刷した時の印刷画像サイズの前記元画像サイズに対する倍率の設定値aと、分割印刷する際の印刷用紙のサイズおよび枚数の設定値である使用印刷用紙サイズ設定値および使用印刷用紙枚数設定値と、各印刷用紙の重ね合わせ順序を設定した重ね合わせ順序設定値と、各印刷用紙の糊代幅を設定した糊代幅設定値と、両面印刷を指定する両面印刷指定データと、綴じ位置指定データと、貼合位置情報指定値とが含まれる。
【0075】
図7は本発明の印刷情報処理手段の機能実現手段によってプリンタサーバのディスプレイに表示されるメイン画面の説明図である。
C32:メイン画面表示手段
メイン画面表示手段C32は、ディスプレイD2に印刷の進行状況等を表示するためのメイン画面27(図7参照)を表示する。図7において、前記メイン画面27には、印刷実行中の印刷ジョブを示す印刷ジョブ表示画像27aと、現在印刷中の印刷画像を表示するプレビュー画面27bと、現在印刷中の印刷ジョブの状況(何ページ印刷ジョブが残っているか等)を表示する印刷状況表示画像27cと、印刷がまだ実行されていない印刷ジョブやジョブ保持指定がされた印刷ジョブを表示する保持ジョブ表示画像27dと、印刷ジョブを実行しようとしたが用紙のサイズが一致しない等の理由によりエラーとなった印刷ジョブを表示するエラージョブ表示画像27eと、印刷開始やジョブ消去等の作業アイコンが表示される作業アイコン表示画像27fとを有している。
【0076】
P1:印刷パラメータ設定プログラム
印刷パラメータ設定プログラムP1は、前記クライアントパソコンPCの印刷パラメータ設定プログラムP1と同様に構成されており、同様の機能実現手段C1〜C18を備えているので詳細な説明は省略する。そして、前記メイン画面27の保持ジョブ表示画像27dまたはエラージョブ表示画像27eにおいて選択されたジョブの分割印刷設定が選択された場合、印刷パラメータ設定プログラムP1の各機能実現手段C1〜C18により、分割印刷設定画面1等がディスプレイD2に表示される。
【0077】
C33:表示制御手段
表示制御手段C33は、前記メイン画面27や分割印刷設定画面1等のディスプレイD2に表示される画像の表示の切替等を制御する。
C34:印刷指定処理手段
印刷指定処理手段C34は、分割印刷指定判別手段C34Aと、ジョブ保持処理手段C34Bと、エラー処理手段C34Cとを有し、受信印刷データの印刷ジョブを実行する際の指定(分割印刷の指定やジョブ保持の指定等)を判別して処理する。
【0078】
C34A:分割印刷指定判別手段
分割印刷指定判別手段C34Aは、受信印刷データが分割して印刷するよう指定されているか否かを判別する。
C34B:ジョブ保持処理手段
ジョブ保持処理手段C34Bは、受信印刷データがジョブ保持指定されているか否かを判別するジョブ保持指定判別手段C34B1と、ジョブ保持指定された印刷ジョブの受信印刷データ(画像データ)を保持(記憶)する保持ジョブ画像データ記憶手段C34B2と、選択された保持ジョブの消去する保持ジョブ消去手段C34B3とを有する。
【0079】
C34C:エラー処理手段
エラー処理手段C34Cは、元画像サイズに対応する印刷用紙が使用可能ではない等の場合に実行できない印刷ジョブ(エラージョブ)であると判別するエラージョブ判別手段C34C1と、エラージョブと判別された際に印刷ジョブの受信印刷データをエラージョブデータとして保持する(記憶する)エラージョブデータ記憶手段C34C2とを有する。
【0080】
C35:画像処理手段
画像処理手段C35は、画像記録領域演算記憶手段C35Aと、印刷画像データ割り付け手段C35Bと、裏面記録時設定値自動設定手段C35Cと、貼合位置情報割付手段C35Dとを有し、前記受信印刷データの各印刷パラメータや、印刷パラメータ設定プログラムP1で設定された印刷パラメータ等に基づいて画像処理を実行する。
C35A:画像記録領域演算記憶手段
画像記録領域演算記憶手段C35Aは、前記複数の印刷用紙を糊付けする際の各用紙の重合わせ順序と糊代幅とに応じて、前記複数の印刷用紙を糊付けして仕上がり用紙とした状態での前記各用紙の露出領域である画像記録領域を用紙毎に演算して用紙毎に記憶する。即ち、前記重ね合わせ順序と糊代幅に基づいて、各用紙のどの位置(用紙上縁等)に糊代が設定され、その糊代幅がいくらになるか等を用紙毎に算出し、画像が記録可能な領域の位置及び広さを記憶する。
【0081】
C35B:印刷画像データ割り付け手段
印刷画像データ割り付け手段C35Bは、前記元画像サイズと前記倍率aとに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データを、前記画像記録領域演算記憶手段C35Aで演算され記憶された各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付ける。また、実施の形態1の印刷画像データ割り付け手段C35Bは、前記綴じ位置指定データに基づいて、前記仕上がり用紙の綴じ位置が上綴じに指定されている場合、分割用紙の裏面への画像記録時の印刷対象となる元画像の画像データを180°回転させた回転画像と前記倍率aとに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データを、前記各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付ける。
【0082】
C35C:裏面記録時設定値自動設定手段
裏面記録時設定値自動設定手段C35Cは、前記印刷データ作成プログラムP2の裏面記録時設定値自動設定手段C23と同様に構成されている。したがって、クライアントパソコンPCから送信された受信印刷データでは裏面記録時の各設定値が自動的に設定されているため、裏面記録時設定値自動設定手段C35Cでの処理が実行されないが、プリンタサーバPSで分割印刷設定が行われた場合や、ワークステーションWS等から送信された受信印刷データで裏面記録時の各設定値がなされていない場合には、裏面記録時設定値自動設定手段C35Cにより裏面記録時の各設定値が表面への画像記録時の各設定値に基づいて自動的に設定される。
【0083】
C35D:貼合位置情報割付手段
貼合位置情報割付手段C35Dは、前記貼合位置情報指定値(識別番号有無指定値や識別線有無指定値等)によって貼合位置情報(重ね合わせ部分識別番号や重ね合わせ部分識別線等)を印刷することが指定されている場合に、前記貼合位置情報を前記各印刷用紙に割り付ける。
C36:印刷制御手段(プリンタコントローラ)
印刷制御手段C36は、前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報を、前記各印刷用紙に印刷するようにプリンタ(印刷装置、画像処理装置)Prの動作を制御する。
【0084】
(プリンタの機能)
図6において、プリンタPrは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、RAMまたはROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有している。
前記構成のプリンタPrは、前記ハードディスクドライブ、RAMまたはROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0085】
前記プリンタ(印刷装置、画像処理装置)Prは、次の機能実現手段(機能実現処理、プログラムモジュール)を有している。
C41:画像記録手段
画像記録手段C41は、印刷制御手段C36の制御に従って、前記プリンタサーバPSから送信された前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報を、前記各印刷用紙に印刷する。
【0086】
(実施の形態1のフローチャートの説明)
(クライアントパソコンのフローチャート)
図8は本発明の実施の形態1の印刷処理システムのクライアントパソコンにおける印刷設定処理のフローチャートである。
図8のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記クライアントパソコンPCのCPUの処理に従って実行される。
【0087】
図8のST1において、クライアントパソコンPCのアプリケーションプログラムAPにおいて、印刷処理開始が選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST1を繰り返し、イエス(Y)の場合はST2に移る。
ST2において、前記図4に示す印刷開始入力画面をディスプレイH2に表示する。そしてST3に移る。
ST3において、印刷開始入力画面において「印刷開始」が選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST4に移り、イエス(Y)の場合はST9に移る。
ST4において、印刷開始入力画面において「キャンセル」が選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST5に移り、イエス(Y)の場合はST10に移る。
【0088】
ST5において、図4に示す印刷開始入力画面において印刷範囲、印刷部数、両面印刷の指定、ジョブ保持の指定等の入力や、オプション選択時に表示されるオプション設定画面において給紙トレイや排紙トレイの指定等の入力があったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に移り、ノー(N)の場合はST7に移る。
ST6において、印刷開始入力画面においてされた印刷範囲等の入力のデータを入力データ用の一時記憶手段(RAM等)で記憶し、前記入力に応じて印刷開始入力画面の表示を更新する。そして、ST3に戻る。
ST7において、印刷開始入力画面において「分割印刷の設定」が選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST3に戻り、イエス(Y)の場合はST8に移る。
ST8において、分割設定処理(後述の図9のサブルーチン参照)を実行して、印刷用の画像データの印刷時の倍率や分割印刷する際の糊代幅等の設定を行い、各設定を一時記憶する。そして、ST3に戻る。
【0089】
ST9において、ST3で「印刷開始」が選択されたので、前記ST5で入力され、ST6で一時記憶された入力データに応じた印刷用画像データ及び両面印刷指定データ等と、ST8において設定された分割印刷用の印刷パラメータとを含む送信用印刷データを前記印刷データ作成手段C21で作成し、印刷データ送信手段C22によってプリンタサーバPSに送信する。このとき、両面印刷が指定され且つ裏面側の印刷パラメータが全て設定されていない場合、裏面記録時設定値自動設定手段C23によって、表面側の設定値に基づいて裏面側の印刷パラメータが設定された後、送信される。そして、印刷開始入力画面を閉じ、ST1に戻り、印刷処理開始が選択されるまで待機する。
ST10において、印刷開始入力画面において「キャンセル」が選択されたので、前記ST6やST8で一時記憶された各設定値を消去する(破棄する)。そして、図4に示す印刷開始入力画面を閉じ、ST1に戻り、印刷処理開始が選択されるまで待機する。
【0090】
したがって、前記ST1〜ST10の処理によって、クライアントパソコンPCでは、印刷範囲等の設定や分割印刷の設定等が行われ、前記各設定に基づいた印刷用画像データ(元画像データ)と、倍率や糊代幅等の印刷パラメータを含む送信用印刷データが作成され、プリンタサーバPSに送信される。
【0091】
(分割設定処理の説明)
図9は、前記図8の印刷設定処理の分割設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
図10は、本発明の画像処理プログラムとしての印刷パラメータ設定プログラムの機能実現手段によってクライアントパソコン又はプリンタサーバのディスプレイに表示される分割印刷設定画面(両面印刷指定時)の説明図である。
図9のST21において、両面印刷が指定されているか否かを判別する。ノー(N)の場合はST22に移り、イエス(Y)の場合はST23に移る。
ST22において、前記図3に示す片面印刷用分割印刷設定画面1を表示し、ST24に移る。
ST23において、両面印刷用分割印刷設定画面(図10参照)を表示し、ST24に移る。なお、図10おいて、図3と同様の画像には同じ符号を付してあるので、詳細な説明は省略する。
【0092】
(倍率の変更)
ST24において、分割印刷設定画面1において、倍率設定の入力がされたか否か判別する。イエス(Y)の場合はST25に移り、ノー(N)の場合はST29に移る。
ST25において、入力された倍率設定が「自動」であるか否か、即ち、前記倍率自動設定選択画像8aが選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST26に移り、ノー(N)の場合はST27に移る。
ST26において、元画像のサイズと仕上がり用紙サイズとに基づいて、元画像が仕上がり用紙サイズに収まる最大の倍率を自動的に演算して設定する倍率自動設定処理(後述の図17のサブルーチン参照)が実行される。そして、ST28に移る。
【0093】
ST27において、倍率設定画像8の倍率の欄に直接入力された値を倍率aの設定値として設定し、倍率aに基づいて元画像の用紙サイズ(元画像サイズ)を拡大または縮小する。そして、ST28に移る。
ST28において、次の(1)〜(3)の処理を実行する。
(1)更新された(設定された)設定値を一時記憶する
(2)分割印刷が指定されたことを示す分割印刷指定データを一時記憶する。
(3)更新に応じて分割印刷設定画面1の表示を更新する。
そして、ST24に戻る。
【0094】
図11は倍率自動設定が選択された場合の分割印刷設定画面の説明図である。前記ST24〜ST28の処理によって、ユーザの入力または自動設定によって、倍率aが更新され、分割印刷設定画面1上の表示が元画像Gから倍率乗算画像G′に更新される。例えば、図3に示す元画像の用紙サイズ(画像サイズ)がA2(420mm×594mm)、仕上がり用紙サイズが420mm×574mmである場合に、倍率自動設定が選択されると、前記ST26の倍率自動設定処理によって倍率a(96%)が自動的に算出され、倍率自動設定選択画像8aのチェックボックスがチェックされる。そして、図3に示す仕上がり用紙画像6に前記元画像Gを重ねた画像である用紙元画像重合画像7から、図11に示す仕上がり用紙画像6に倍率乗算画像G′を重ねた画像である用紙倍率乗算画像重合画像7′に更新される。
【0095】
(糊代サイズの変更)
図9のST29において、分割印刷設定画面1の糊代設定画像4に糊代サイズ(糊代幅)を設定する入力があったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST30に移り、ノー(N)の場合はST31に移る。
ST30において、入力された糊代サイズ(糊代幅)に応じて仕上がり用紙サイズを計算し、仕上がり用紙サイズを更新する。そして、ST28に移る。
図12は糊代サイズが変更された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
したがって、前記ST29,ST30,ST28の処理によって、入力された糊代サイズに応じて糊代設定画像4が更新されると共に、糊代サイズに応じて仕上がり用紙サイズが変更され糊代サイズ仕上がり用紙画像6が更新される。例えば、左右方向の糊代サイズ(糊代幅)を図3に示す初期設定値20mmから、図12に示す設定値25mmに変更した場合、変更に伴い左右方向糊代幅設定画像4bの表示が更新されると共に、仕上がり用紙サイズ表示画像10の仕上がり用紙サイズの値が420mm×574mm(図3参照)から420mm×569mm(図12参照)に更新される。そして、前記仕上がり用紙サイズの値の更新に伴い、分割印刷設定画面1の仕上がり用紙画像6が更新される。なお、図12に示すように上下方向に糊代が設けられない場合(糊代幅が0mmの場合)、上下方向糊代幅設定画像4aには何も表示されない。
【0096】
(分割数の変更)
ST31において、分割印刷設定画面1の印刷用紙使用枚数設定画像3bに印刷用紙使用枚数設定値(分割数)を変更する入力されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST32に移り、ノー(N)の場合はST33に移る。
ST32において、使用する印刷用紙の枚数を設定する分割数設定処理(後述の図18のサブルーチン参照)が実行され、ST28に移る。
前記ST31,ST32,ST28の処理によって、入力された分割数(印刷用紙使用枚数設定値)に応じて印刷用紙使用枚数設定画像3bが更新されると共に、変更前の分割数と変更後の分割数とが所定の関係を満足する場合、使用印刷用紙が更新される。そして、前記分割数の変更や使用印刷用紙の変更に応じて仕上がり用紙サイズが更新され、仕上がり用紙サイズ表示画像10及び仕上がり用紙画像6が更新される。
【0097】
図13は分割数が変更された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
例えば、図3に示す分割数2の設定から、分割数4に変更した場合、分割数が二倍になり且つ変更前の使用印刷用紙設定サイズ(A3、図3参照)の1/2の大きさのサイズの印刷用紙(A4)が使用可能なので、後述するST32の分割数設定処理によって、図13に示すように分割数が入力された値である4に変更されると共に、使用印刷用紙設定サイズが自動的にA4に変更される。そして、この変更に伴い、分割印刷設定画面1の印刷用紙サイズ設定画像3a、印刷用紙使用枚数設定画像3b、糊代設定画像4、仕上がり用紙サイズ表示画像10及び仕上がり用紙画像6が更新される。
【0098】
(使用用紙の変更)
図9のST33において、分割印刷設定画面1の印刷用紙サイズ設定画像3aに表示された使用可能用紙サイズの中から現在使用印刷用紙のサイズとして設定されている使用印刷用紙設定サイズ(図3において枠線が太く表示されているA3サイズ)から別のサイズに変更する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST34に移り、ノー(N)の場合はST35に移る。
ST34において、使用印刷用紙を変更する使用用紙変更処理(後述の図19のサブルーチン参照)が実行され、ST28に移る。
したがって、前記ST33,ST34,ST28の処理によって、選択された使用印刷用紙設定サイズに応じて印刷用紙サイズ設定画像3aが更新されると共に、変更前の使用印刷用紙設定サイズと変更後の使用印刷用紙設定サイズとが所定の関係を満足する場合、分割数(印刷用紙使用枚数設定値)が更新される。そして、前記使用印刷用紙のサイズの変更や分割数の変更に応じて仕上がり用紙サイズ等が更新され、仕上がり用紙サイズ表示画像10及び仕上がり用紙画像6等が更新される。
【0099】
例えば、図3に示す使用印刷用紙設定サイズがA3の設定から、A4に変更した場合、変更前の使用印刷用紙設定サイズA3の1/2の大きさのサイズの使用印刷用紙設定サイズA4に変更されたので、前記ST34の使用用紙変更処理によって、図13に示すように、使用印刷用紙設定サイズが選択されたA4に変更されると共に、分割数が二倍されて2から4に自動的に変更される。そして、この変更に伴い、図13に示すように、分割印刷設定画面1の印刷用紙サイズ設定画像3a、印刷用紙使用枚数設定画像3b、糊代設定画像4、仕上がり用紙サイズ表示画像10及び仕上がり用紙画像6が更新される。
【0100】
(重なり順の変更)
図9のST35において、分割印刷設定画面1の「用紙の重なり順の設定」が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST36に移り、ノー(N)の場合はST37に移る。
ST36において、重なり順(重ね合わせ順序)を設定するための重なり順変更処理(後述の図20のサブルーチン参照)が実行され、ST28に移る。
したがって、前記ST35,ST36,ST28の処理によって、重合わせ順序設定画像9が選択された場合に、ST36の重なり順変更処理によって重なり順が更新され、これに伴い用紙の重ね合わせの順序を示す番号である重なり順番号及び、仕上がり用紙画像6や重なり順番号表示画像6aが更新される。
【0101】
図14は重ね合わせ順序が変更された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
例えば、図13に示された使用印刷用紙設定サイズA4、分割数4、重ね合わせ順序が左上、左下、右上、右下の順の左上縦優先に設定されている状態から、ST36の処理によって、図14に示すように重ね合わせ順序が右上、右下、左上、左下の右上縦優先に変更された場合、この変更に伴い、重ね合わせ順序設定値及び重なり順番号が更新される。そして、この重なり順序の設定の変更に伴い、糊代の位置が自動的に変更され、仕上がり用紙画像6及び重なり順番号表示画像6aが更新される。
【0102】
(余白最小の設定)
図9のST37において、分割印刷設定画面1において余白最小指定画像4cを選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST38に移り、ノー(N)の場合はST41に移る。
ST38において、元画像の画像サイズまたは倍率aを乗算した後の倍率乗算画像G′の画像サイズと、仕上がり用紙サイズとに基づいて、余白が最小になるように糊代幅を調節するための余白最小設定処理(後述の図23のサブルーチン参照)を実行し、ST28に移る。
したがって、前記ST37,ST38,ST28の処理によって、余白最小指定画像4cが選択された場合に、ST38の余白最小設定処理によって糊代幅が自動調節され、これに伴い、上下方向糊代幅設定画像4a、左右方向糊代幅設定画像4bが更新され、仕上がり用紙画像6が更新される。
【0103】
図15は余白を最小にする選択がされた場合の分割印刷設定画面の説明図である。
例えば、図13に示された使用印刷用紙設定サイズA4、分割数4の設定状態から、使用印刷用紙設定サイズをB4に変更後、余白を最小にする選択がされた場合(即ち、余白最小設定画像4cが選択された場合)、図15に示すように、元画像の用紙サイズ(画像サイズ)と仕上がり用紙サイズとに基づいて糊代サイズが調節される。
なお、図3に示す状態で、余白を最小にする選択がされた場合に、前記ST26の倍率自動設定処理を実行して、図11に示す状態と同様に倍率aが96%に自動設定されるよう処理することも可能である。
【0104】
(貼合位置情報の付与の設定)
図9のST39において、分割印刷設定画面1において、貼合位置情報設定画像11を選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST40に移り、ノー(N)の場合はST41に移る。
ST40において、各分割印刷画像どうしを貼り合わせる際に、貼り合わせる基準となる貼合位置情報の付与の指定の有無を指定するための貼合位置情報設定処理(後述の図24のサブルーチン参照)が実行され、ST28に移る。
したがって、前記ST39,ST40,ST28の処理によって、貼合位置情報設定画像11が選択された場合に、ST40の貼合位置情報設定処理によって、貼合位置情報の付与の指定の有無が更新される。
【0105】
図16は貼合位置情報の付与が指定された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
例えば、図3に示す貼合位置情報の付与が指定されていない状態から、重ね合わせ部分識別番号の付与の指定及び重ね合わせ部分識別線の付与の指定がされた場合、図16に示すように、仕上がり用紙画像6の糊代領域の部分に、重ね合わせ部分識別番号表示画像12aと重ね合わせ部分識別線表示画像12bとを有する貼合位置情報表示画像12が表示される。
【0106】
(設定の終了)
図9のST41において、分割印刷設定画面1の「設定終了」が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST42に移り、ノー(N)の場合はST43に移る。
ST42において、前記ST28で一時記憶された更新データ(倍率aや糊代サイズ、貼合位置情報の指定の有無等の印刷パラメータ)を確定記憶する。そして、分割設定処理を終了し、前記図8のクライアントパソコンにおける印刷設定処理のフローチャートのST8に戻る。
ST43において、分割印刷画面1の「キャンセル」が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST44に移り、ノー(N)の場合はST24に戻る。
ST44において、前記ST28で一時記憶された更新データを消去する。そして、分割設定処理を終了し、前記図8のクライアントパソコンにおける印刷設定処理のフローチャートのST8に戻る。
【0107】
(倍率自動設定処理のサブルーチンの説明)
図17は、前記図9の分割設定処理における倍率自動設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
図17のST71において、次の処理(1)、(2)を実行する。
(1)画像サイズ(元画像サイズ)の縦方向長さGt及び横方向長さGyを読みとる。
(2)仕上がり用紙サイズの縦方向長さSt及び横方向長さSyを読みとる。
そしてST72に移る。
ST72において、(St/Gt)<(Sy/Gy)であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST73に移り、ノー(N)の場合はST74に移る。
【0108】
ST73において、(St/Gt)<(Sy/Gy)である場合、倍率aの設定値を(St/Gt)×100%に自動設定し、ST75に移る。
ST74において、(St/Gt)≧(Sy/Gy)である場合、倍率aの設定値を(Sy/Gy)×100%に自動設定し、ST75に移る。
ST75において、設定された倍率aに応じて元画像Gまたは倍率乗算画像G′を拡大又は縮小する。そして、倍率自動設定処理を終了し、前記図9の分割設定処理のST26に戻る。
【0109】
前記ST71〜ST75の倍率自動設定処理によって、仕上がり用紙内に元画像Gの全体が収まる最大の倍率aに自動的に設定される。例えば、図3に示す印刷設定画面1では、前記Gt=420mm、Gy=594mm、St=420mm、Sy574mmであるので、(St/Gt)=1、(Sy/Gy)=0.96であり、(St/Gt)≧(Sy/Gy)が成立する。したがって、倍率自動設定が選択された場合、図11に示すように倍率aが96%に自動設定され、元画像G(図3参照)から縮小された倍率乗算画像G′(図11参照)に変更される。逆に、元画像Gよりも仕上がり用紙サイズが大きい場合、拡大された倍率乗算画像G′に変更される。
【0110】
(分割数設定処理のサブルーチンの説明)
図18は、前記図9の分割設定処理における分割数設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
図18のST81において、現在設定されている分割数(変更前分割数)が、分割印刷設定画面1で入力された分割数(変更後分割数)の2倍になっているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST82に移り、ノー(N)の場合はST85に移る。
ST82において、現在設定されている使用印刷用紙設定サイズの1/2倍のサイズの用紙が使用可能であるか否かを判別する。例えば、現在設定されている使用印刷用紙設定サイズがA3である場合、A3の半分の面積のA4の印刷用紙が使用可能であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST83に移り、ノー(N)の場合はST84に移る。
ST83において、使用印刷用紙設定サイズを1/2倍のサイズの印刷用紙サイズに変更し、ST84に移る。
【0111】
ST84において、次の処理(1)、(2)を実行する。
(1)分割数を、分割印刷設定画面1で入力された変更後分割数に更新する。
(2)更新された分割数と使用印刷用紙設定サイズ及び糊代サイズに基づいて仕上がり用紙サイズを計算する。
そして、分割数設定処理を終了し、前記図9の分割設定処理のST32に戻る。
ST85において、変更前分割数が変更後分割数の1/2倍になっているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST86に移り、ノー(N)の場合はST84に移る。
ST86において、現在設定されている使用印刷用紙設定サイズの2倍のサイズの用紙が使用可能であるか否かを判別する。例えば、現在設定されている使用印刷用紙設定サイズがA4である場合、A4の2倍の面積のA3の印刷用紙が使用可能であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST87に移り、ノー(N)の場合はST84に移る。
ST87において、使用印刷用紙設定サイズを2倍のサイズの印刷用紙サイズに変更し、ST84に移る。
【0112】
したがって、前記ST81〜ST87の分割数設定処理によって、分割印刷設定画面1で入力された分割数(変更後分割数)が、変更前分割数の2倍であり且つ1/2倍のサイズの用紙が使用可能である場合と、変更後分割数が変更前分割数の1/2倍であり且つ2倍のサイズの用紙が使用可能である場合に、分割数の変更に伴い使用印刷用紙設定サイズも自動変更される。例えば、使用印刷用紙がA3で分割数2の状態(図3に示す状態)で、分割数を4に変更した場合、印刷用紙がA4に自動的に変更される(図13参照)。それ以外の場合は、使用印刷用紙が変更されず、分割数の増減に応じて、印刷用紙使用枚数が増減した仕上がり用紙の画像が分割印刷設定画面1に表示される。
【0113】
(使用用紙変更処理のサブルーチンの説明)
図19は前記図9の分割設定処理における使用用紙変更処理のサブルーチンのフローチャートである。
図19のST91において、現在設定されている使用印刷用紙設定サイズ(変更前用紙サイズ)が、分割印刷設定画面1で選択入力された使用可能印刷用紙サイズ(変更後用紙サイズ)の1/2倍になっているか否かを判別する。例えば、現在設定されている使用印刷用紙設定サイズがA3である場合、A3の半分の面積のA4の印刷用紙が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST92に移り、ノー(N)の場合はST94に移る。
ST92において、分割数(印刷用紙使用枚数設定値)を1/2倍の分割数に更新し、ST93に移る。なお、実施の形態1では分割数は1,2,4に限定されているので、変更前の分割数が1である場合、分割数は更新されない。
【0114】
ST93において、次の処理(1)、(2)が実行される。
(1)使用印刷用紙設定サイズを、分割印刷設定画面1で入力された変更後用紙サイズに更新する。
(2)更新された使用印刷用紙設定サイズや分割数、糊代サイズ等に基づいて仕上がり用紙サイズを計算する。
そして、使用用紙変更処理を終了し、前記図9の分割設定処理のST34に戻る。
ST94において、前記変更前用紙サイズが変更後用紙サイズの2倍になっているか否かを判別する。例えば、現在設定されている使用印刷用紙設定サイズがA4である場合、A4の2倍の面積のA3の印刷用紙が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST95に移り、ノー(N)の場合はST93に移る。
ST95において、分割数(印刷用紙使用枚数設定値)を2倍の分割数に更新し、ST93に移る。なお、実施の形態1では分割数は1,2,4に限定されているので、変更前の分割数が4である場合、分割数は8に更新されない。
【0115】
したがって、前記ST91〜ST95の使用用紙変更処理によって、分割印刷設定画面1で選択入力された印刷用紙のサイズ(変更後用紙サイズ)が、変更前用紙サイズの1/2倍である場合と、変更後用紙サイズが変更前用紙サイズの2倍である場合に、分割数が自動変更される。例えば、使用印刷用紙がA3で分割数2の状態(図3に示す状態)で、A4の印刷用紙サイズを選択した場合、分割数が4に自動的に変更される(図13参照)。それ以外の場合は、分割数が変更されず、選択された用紙サイズに応じた仕上がり用紙の画像が分割印刷設定画面1に表示される。
【0116】
(重なり順変更処理のサブルーチンの説明)
図20は前記図9の分割設定処理における重なり順変更処理のサブルーチンのフローチャートである。
図21は重なり順選択画面の説明図である。
図20のST101において、分割印刷設定画面1で「用紙の重なり順設定」が選択された場合、図21に示す重なり順選択画面がディスプレイH2に表示される。前記重なり順選択画面において、ユーザはキーボードH3やマウスH4等の入力装置によって重なり順(図21における「左上横優先」等)の選択や、「OK」、「キャンセル」の選択、入力をすることができる。また、図21の重なり順選択画面には、仮に貼合位置情報の付与の指定がされた場合に、印刷用紙どうしの境界部分に印刷される重ね合わせ部分識別番号が重なり順(重ね合わせ順序)に対応して表示される。そしてST102に移る。
【0117】
ST102において、重なり順選択画面において「OK」が選択入力されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST103に移り、イエス(Y)の場合はST106に移る。
ST103において、重なり順選択画面において「キャンセル」が選択入力されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST104に移り、イエス(Y)の場合はST114に移る。
ST104において、重なり順選択画面において、重なり順(「左上横優先」等)が選択された入力があったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST105に移り、ノー(N)の場合はST102に戻る。
ST105において、次の処理(1)、(2)を実行する。
(1)選択入力された重なり順(重ね合わせ順序)を一時記憶する。
(2)選択された重なり順の重なり順選択画面における表示を更新する。
そして、ST102に戻る。
【0118】
ST106において、前記ST105の処理によって一時記憶されたデータがあるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST107に移り、ノー(N)の場合は、重なり順選択画面が閉じられて重なり順変更設定処理を終了し、図9の分割設定処理のST36に戻る。
ST107において、重なり順をST105の処理で一時記憶された重なり順に更新し、ST108に移る。
ST108において、両面印刷が指定されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST109に移り、ノー(N)の場合はST112に移る。
ST109において、上下綴じが選択されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST110に移り、ノー(N)の場合はST111に移る。
【0119】
図22は前記図20の重なり順変更処理において使用される表裏対応テーブルの説明図である。
ST110において、図22に示す表裏対応テーブルから、更新された仕上がり用紙表面の重なり順に対応する裏面(上下綴じ)の重なり順を、仕上がり用紙裏面の重なり順として設定し更新する。そして、ST112に移る。
ST111において、図22に示す表裏対応テーブルから、更新された仕上がり用紙表面の重なり順に対応する裏面(左右綴じ)の重なり順を、仕上がり用紙裏面の重なり順として設定し更新する。そして、ST112に移る。
【0120】
ST112において、更新された重なり順に応じて、各用紙に付与されていた重なり順番号を更新する。両面印刷の場合は、各用紙の表面及び裏面それぞれの重なり順番号が更新される。このとき、重なり順に応じて印刷用紙毎に糊代の位置、即ち、印刷用紙のどの方向に重なり順番号何番目の用紙が重なるかを重なり用紙情報として用紙毎に記憶する。また、前記重なり順に応じて重ね合わせ部分識別番号が用紙毎に記憶される。例えば、元画像が4分割される場合に重なり順が「左上横優先」に設定された場合、重なり順番号1の用紙の右方向に重なり順番号2の用紙が重なり且つその重ね合わせ部分識別番号が1であり、下方向に重なり順番号3の用紙が重なり且つその重ね合わせ部分識別番号が3であることが記憶される。そして、重なり順選択画面が閉じられて重なり順変更設定処理を終了し、図9の分割設定処理のST36に戻る。
【0121】
ST113において、重なり順選択画面において「キャンセル」が選択入力された場合、ST105の処理で一時記憶されたデータ(重なり順)が消去される。そして、重なり順選択画面が閉じられて重なり順変更設定処理を終了し、図9の分割設定処理のST36に戻る。
したがって、前記ST101〜ST113の重なり順変更処理によって、重なり順選択画面で選択された重なり順に応じて重なり順及び重なり順番号が更新される。例えば、図13に示す「左上縦優先」の重なり順から、「右上縦優先」の重なり順に変更された場合、重なり順、重なり順番号及び重ね合わせ部分識別番号のデータが更新され、図14に示すように仕上がり用紙画像6及び重なり順番号表示画像6aが更新される。
また、両面印刷の場合、表面及び裏面の重なり順番号が更新される。なお、両面印刷の場合、表面の重なり順が決まると裏面の重なり順が自動的に決まる。
【0122】
(余白最小設定処理のサブルーチンの説明)
図23は前記図9の分割設定処理における余白最小設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
図23のST121において、画像サイズ(元画像サイズ)が仕上がり用紙サイズ(仕上がり用紙サイズ)以下のサイズであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST122に移り、ノー(N)の場合はST123に移る。
ST122において、次の処理(1)、(2)を実行する。
(1)(使用印刷用紙設定サイズ(用紙サイズ)の横方向長さ)×2―(画像サイズの横方向長さGy)の値を左右方向の糊代幅に設定する。
(2)(用紙サイズの縦方向長さ)×2―(画像サイズの縦方向長さGt)の値を上下方向の糊代幅に設定する。
そして、余白最小設定処理を終了して図9のST38に戻る。
ST123において、分割印刷設定画面1に「余白最小設定不可」のエラーメッセージ画像を表示して、ユーザに告知する。そして、余白最小設定処理を終了して図9のST38に戻る。
【0123】
したがって、前記ST121〜ST123の余白最小設定処理によって、余白が最小になるように糊代幅が自動計算され設定される。例えば、図13に示す状態から使用印刷用紙設定サイズをB5に変更後、余白最小設定を選択した場合、図15に示すように、画像サイズと仕上がり用紙サイズとが同一になるように、上下方向の糊代サイズが10mmから94mm(=(印刷用紙の縦方向長さ、B4の短辺長さ)257mm×2−420mm(画像サイズA2の縦方向長さ))に自動設定され、左右方向の糊代サイズが20mmから134mm(=(印刷用紙の横方向長さ、B4の長辺長さ)364mm×2−594mm(画像サイズA2の縦方向長さ))に自動設定される。なお、前記ST123のエラーメッセージ表示処理に替えて、前記ST26の倍率自動設定処理を実行することによって、前記元画像サイズよりも仕上がり用紙のサイズ(仕上がり用紙サイズ)が小さな場合に、前記倍率自動設定選択画像8aが選択された時と同様に、余白が最小になるように倍率aを自動調節するよう処理することも可能である。
【0124】
(貼合位置情報設定処理のサブルーチンの説明)
図24は前記図9の分割設定処理における貼合位置情報設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
図24のST131において、分割印刷設定画面1で「貼合位置情報付与設定」が選択された場合、図5に示す貼合位置情報設定画面21がディスプレイH2に表示される。前記貼合位置情報設定画面21(図5参照)において、ユーザはキーボードH3やマウスH4等の入力装置によって貼合位置情報の付与の指定をすることができる。前記図5において、貼合位置情報設定画面21には、識別番号指定画像22と、識別線指定画像23と、裁断位置情報指定画像24と、レイアウト位置情報指定画像25と、表面位置情報指定画像26とが表示されている。実施の形態1では前記識別番号指定画像22、識別線指定画像23、裁断位置情報指定画像24、レイアウト位置情報指定画像25及び表面位置情報指定画像26はラジオボタンで構成されているが、スピンコントロールボタン等で構成することも可能である。前記各指定画像22〜26に選択する入力をすることによって、重ね合わせ部分識別番号等を印刷するか否かの指定をすることができる。そして、ST132に移る。
【0125】
ST132において、貼合位置情報設定画面21において「OK」が選択入力されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST133に移り、イエス(Y)の場合はST137に移る。
ST133において、貼合位置情報設定画面21において「キャンセル」が選択入力されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST134に移り、イエス(Y)の場合はST136に移る。
ST134において、貼合位置情報設定画面21において、重ね合わせ部分識別番号を付与する指定や、付与しない指定等の入力があったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST135に移り、ノー(N)の場合はST132に戻る。
ST135において、次の処理(1)、(2)を実行する。
(1)変更入力された各指定(指定値)を一時記憶する。
(2)変更に応じて貼合位置情報設定画面21の表示を更新する。
そして、ST132に戻る。
【0126】
ST136において、前記貼合位置情報設定画面21で「キャンセル」が入力された場合、前記ST135で一時記憶したデータ(指定値)を消去する(破棄する)。そして、ST139に移る。
ST137において、前記貼合位置情報設定画面21で「OK」が入力された場合、前記ST135の処理によって一時記憶されたデータがあるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST138に移り、ノー(N)の場合は、ST139に移る。
ST138において、各指定値をST105の処理で一時記憶された各指定値に更新し、ST139に移る。
【0127】
ST139において、貼合位置情報(重ね合わせ部分識別番号等)の各指定値の中に「付与する」または「印刷する」との指定がされている指定値があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST140に移り、ノー(N)の場合はST141に移る。
ST140において、各指定値のいずれかに付与(印刷)の指定があるので、貼合位置情報付与指定(貼合位置情報指定値)を「有り」に設定し、貼合位置情報設定画面21を閉じて貼合位置情報設定処理を終了し、図9の分割設定処理のST40に戻る。
ST141において、指定値の全てに付与の指定がないので、貼合位置情報付与指定を「無し」に設定し、貼合位置情報設定画面21を閉じて貼合位置情報設定処理を終了し、図9の分割設定処理のST40に戻る。
【0128】
したがって、前記ST131〜ST141の貼合位置情報設定処理によって、貼合位置情報設定画面21での入力に応じて、重ね合わせ部分識別番号や重ね合わせ部分識別線等の貼合位置情報が更新され、貼合位置情報設定画面21の表示が更新される。
例えば、全ての貼合位置情報の付与の指定が無い図3に示す状況から、貼合位置情報設定画面21において、重ね合わせ部分識別番号や重ね合わせ部分識別線の付与の指定をすると、図3に示す状態から、図16に示すように、重ね合わせ部分識別番号表示画像12aと重ね合わせ部分識別線表示画像12bとが表示され、分割印刷設定画面1の表示が更新される。
【0129】
(プリンタサーバのフローチャート)
図25は本発明の実施の形態1の印刷処理システムのプリンタサーバにおける処理のメインフローチャートである。
図25のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記プリンタサーバPSのCPUの処理に従って実行される。
図25のフローチャートは、プリンタサーバPSの電源がオンになった時に開始される。
【0130】
図25のST201において、前記図7に示すメイン画面27を表示し、ST202に移る。
ST202において、クライアントパソコンPCからの送信用印刷データを受信したか否か(データ入力があったか否か)を判別する。イエス(Y)の場合はST203に移り、ノー(N)の場合はST212に移る。なお、このとき、受信した印刷データの情報(印刷データを送信したクライアントパソコンPCの識別情報や、受信した日時、全ページ数等)がメイン画面27の保持ジョブ表示画像27dに受信した順にリスト表示される。
ST203において、受信印刷データ(ジョブ)がジョブ保持指定されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST204に移り、ノー(N)の場合はST206に移る。
【0131】
ST204において、受信印刷データがジョブ保持指定されているので、受信印刷データをジョブ保持用メモリにコピーする。なお、このとき、メイン画面27の保持ジョブ表示画像27dにリスト表示された受信印刷データのうち、ジョブ保持が指定された印刷データにはジョブ保持指定がされたことを表示するためにチェックボックスにチェックが付される。
そしてST205に移る。
ST205において、ジョブ保持指定された受信印刷データが印刷するよう指定されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST206に移り、ノー(N)の場合はST208に移る。即ち、印刷データを送信する際に分割印刷の設定ができない実施の形態1のワークステーションWS等から分割印刷を実行したい場合、印刷データ送信時にジョブの保持の指定をし且つ印刷しないよう指定することで、プリンタサーバの分割印刷設定画面1で分割印刷の設定をして分割印刷することができる。
【0132】
したがって、前記ST202〜ST205の処理によって、受信印刷データにジョブ保持の指定及び印刷の指定が含まれているか判別され、ジョブ保持の処理(ST204)が実行され、これに伴いメイン画面27の表示が更新される。プリンタサーバPSのメイン画面27において、受信印刷データは受信した順に保持ジョブ表示画像27dにリスト表示され、受信時期の古い印刷データから順に印刷される。印刷される際には、印刷ジョブ表示画像27aの部分に受信印刷データの情報が表示されるよう印刷ジョブ表示画像27aが更新される。ジョブ保持の指定がされていない場合、印刷時に、印刷ジョブ表示画像27aに情報が表示されると共に、保持ジョブ表示画像27dのリストから印刷される受信印刷データの情報が消去される。
【0133】
ST206において、印刷される受信印刷データに分割印刷の指定があるか否か(即ち、印刷される受信印刷データに分割印刷指定データが含まれているか否か)を判別する。イエス(Y)の場合はST207に移り、ノー(N)の場合はST209に移る。
ST207において、元画像が分割して印刷される各印刷用紙の画像記録領域を演算し、貼合位置情報の処理を行い、各印刷用紙に印刷される分割画像データを作成しプリンタPrに送信する分割印刷処理(後述の図26のサブルーチン参照)が実行され、ST208に移る。
ST208において、プリンタサーバの電源がオフになったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はプリンタサーバにおける処理を終了し、ノー(N)の場合はST202に戻り、クライアントパソコンPC等からの入力(送信用印刷データの受信)や、プリンタサーバPSの入力装置(キーボードD3やマウスD4)によるユーザの入力を待つ。
【0134】
ST209において、画像サイズ(元画像サイズ)に対応する印刷用紙が使用可能であるか否かを判別する。例えば、元画像がA3サイズである場合に、A3の印刷用紙が使用可能であるか否か(プリンタPrでA3が使用可能な用紙として認識されているか、給紙トレイの用紙が無くなっていないか等)を判別する。イエス(Y)の場合はST210に移り、ノー(N)の場合はST211に移る。
ST210において、画像サイズに応じた印刷画像データが作成されプリンタに送信される。即ち、画像サイズに対応する印刷用紙が使用可能であるので、分割印刷されず通常の印刷が行われる。この印刷画像データを受信したプリンタPrでは、画像サイズに対応する印刷用紙に受信した印刷画像データが印刷される。そしてST208に移る。
ST211において、次の処理(1)、(2)が実行される。
(1)印刷対象の受信印刷データをエラージョブとして登録する。
(2)受信印刷データをエラージョブ用メモリに記憶する。
即ち、画像サイズに対応する印刷用紙が使用できず、印刷が実行できないので、印刷対象の受信印刷データをエラージョブとして印刷しないよう処理し、保持ジョブにリストされている次の受信印刷データの印刷処理を実行する。
そしてST208に移る。
【0135】
ST212において、メイン画面27において、ジョブ保持の指定がされた受信印刷データまたはエラージョブに登録された受信印刷データのうち、ユーザが指定した作業対象ジョブ(後述のST218参照)の「印刷開始」(図7の作業アイコン表示画像27f参照)が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST206に移り、ノー(N)の場合はST213に移る。
ST213において、メイン画面27において、作業対象ジョブの「分割印刷設定」が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST214に移り、ノー(N)の場合はST215に移る。
ST214において、プリンタサーバPSのディスプレイD2に分割印刷設定画面1が表示され、前記図8のクライアントパソコンPCの印刷設定処理のST8の分割設定処理(前記図9のサブルーチン)と同様の分割設定処理が作業対象ジョブに対して実行される(詳細な説明は省略する)。そしてST202に戻る。
【0136】
ST215において、作業対象ジョブの「ジョブ消去」が選択されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合は、ST216に移り、ノー(N)の場合はST217に移る。
ST216において、作業対象ジョブの受信印刷データを消去する。即ち、ジョブ保持の指定がされた印刷データの消去が選択された場合、ジョブ保持用メモリの受信印刷データが消去され、エラージョブの消去が選択された場合、エラージョブ用メモリの受信印刷データが消去される。そしてST202に戻る。
ST217において、メイン画面27において、保持ジョブ表示画像27dまたはエラージョブ表示画像27eにリスト表示されたジョブのいずれかを指定する入力があったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST218に移り、ノー(N)の場合はST202に戻る。
ST218において、指定されたジョブを作業対象ジョブとして記憶し、メイン画面27の表示を更新する。
【0137】
したがって、前記ST212〜ST218の処理によって、ジョブ保持の指定があったジョブ(受信印刷データ)やエラージョブに対して、分割印刷の設定や印刷の開始、ジョブの消去等の作業をプリンタサーバPSで実行することができる。なお、全てのクライアントパソコンPC等で分割設定処理が実行できる場合や、プリンタサーバPSで分割印刷設定をしなくても良い場合は、前記ST2113、ST214の処理を設ける必要はない。また、プリンタサーバPSで分割印刷の設定やその他の設定等を行わない等の理由でジョブの保持をしなくても良い場合、ST203,ST204等の処理を省略することもできる。
【0138】
(分割印刷処理のサブルーチンの説明)
図26は前記図25のプリンタサーバの処理における分割印刷処理のサブルーチンのフローチャートである。
図26のST221において、両面印刷が指定されているか否か(受信印刷データに両面印刷指定データが含まれているか否か)を判別する。ノー(N)の場合はST222に移り、イエス(Y)の場合はST223に移る。
ST222において、片面印刷指定の受信印刷データの印刷パラメータ(倍率a、使用印刷用紙設定サイズ(使用用紙サイズ)、印刷用紙使用枚数設定値(分割数)、重ね合わせ順序(重なり順)、糊代幅、糊代位置、重なり順番号等)を読み取り、ST226に移る。
ST223において、両面印刷指定の受信印刷データの印刷パラメータ(倍率a、使用印刷用紙設定サイズ(使用用紙サイズ)、印刷用紙使用枚数設定値(分割数)、重ね合わせ順序(重なり順)、糊代幅、綴じ位置等)を読み取り、ST224に移る。なお、このとき、裏面側の印刷パラメータのうち、使用用紙サイズ、分割数、糊代幅、綴じ位置のいずれか又は全てが設定されていない場合、表面側の印刷パラメータと同じ値に自動的に設定する。また、裏面の重なり順が設定されていない場合、前記図22の表裏対応テーブルから裏面の重なり順及び重なり順番号を自動設定する。
【0139】
ST224において、上綴じが指定されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST225に移り、ノー(N)の場合はST226に移る。
ST225において、両面印刷時で上綴じの場合、裏面になる元画像及び仕上がり用紙のデータ(例えば、偶数ページの画像データ)を上下180°回転させる。そして、ST226に移る。
ST226において、仕上がり用紙表面の各印刷用紙の画像記録領域を演算して設定するための画像記録領域設定処理(後述の図27のサブルーチン参照)を実行する。そしてST227に移る。
ST227において、ST226で印刷用紙毎に設定された表面の画像記録領域に表面側分割画像データが割り付けられ、割り付けられた分割画像データを作成し(ビットマップデータを作成し)、表面側分割印刷用ページメモリに展開して記憶する。そしてST228に移る。
【0140】
ST228において、両面印刷が指定されているか否かを判別する。即ち、裏面の画像記録領域の設定及び分割画像データの作成が必要が否かを判別する。イエス(Y)の場合はST229に移り、ノー(N)の場合はST231に移る。ST229において、裏面の画像データに対して、前記ST226と同様に画像記録領域設定処理(後述の図27のサブルーチン参照)を実行する。そして、ST230に移る。
ST230において、裏面の画像データに対して、前記ST227と同様に裏面側分割画像データを割り付け、割り付けられた分割画像データを作成し、裏面側分割印刷用ページメモリに展開して記憶する。そしてST231に移る。
【0141】
ST231において、前記図24の貼合位置情報設定処理で設定された貼合位置情報付与指定が「有り」か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST232に移り、ノー(N)の場合はST233に移る。
ST232において、画像記録領域が設定された各分割画像データの糊代領域に貼付け位置情報を付与する処理である貼合位置情報付与処理(後述の図28のサブルーチン参照)を実行して、ST233に移る。
ST233において、各印刷用紙の表面(両面印刷時は表面及び裏面)のページメモリに展開された分割画像データをプリンタPrに送信する。そして、分割印刷処理を終了して、図25のプリンタサーバPSの処理のST207に戻る。
【0142】
なお、前記分割画像データを受信したプリンタPrは、使用印刷用紙設定サイズの印刷用紙に前記分割画像を印刷する。前記ST221〜ST233の分割印刷処理では、分割された全てのページに対する分割印刷画像データを作成した後、一括してプリンタPrに送信しているが、画像記録領域の設定及び貼合位置情報の付与の処理をした1ページ分の分割印刷画像データを作成する度にプリンタPrに送信するよう構成することも可能である。また、実施の形態1では、両面印刷時は表面の分割画像データを作成した後、裏面の分割画像データを作成しているが、印刷されるページの順番に従って、重なり順番号1番目の表面→重なり順番号4番目(4分割の場合)の裏面→重なり順番号2番目の表面→重なり順番号3番目の裏面→…の順に分割画像データを作成し、その都度プリンタPrに送信するよう構成することも可能である。
【0143】
(画像記録領域設定処理のサブルーチンの説明)
図27は前記図26の分割印刷処理における画像記録領域設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
図27のST241において、重なり順番号に基づいて、使用印刷用紙に用紙番号Nyを付与する。例えば、印刷用紙を4枚使用する場合(4枚で分割印刷する場合)、重なり順番号1の使用印刷用紙の用紙番号を1とし、重なり順番号4の使用用紙の用紙番号を4とする。そして、ST242に移る。
ST242において、全使用印刷用紙に対して、画像記録領域の縦・横の幅として、使用印刷用紙サイズの縦・横の幅を設定する。例えば、使用印刷用紙がA4である場合、画像記録領域の縦の幅として210mm(A4サイズの短辺長さ)を初期設定し、画像記録領域の横の幅として297mm(A4サイズの長辺長さ)を初期設定する。そして、ST243に移る。
【0144】
ST243において、幅決定対象用紙(画像記録領域の幅を決定する印刷用紙)として用紙番号Ny=1の印刷用紙を設定する。そしてST244に移る。
ST244において、幅決定対象用紙の幅決定対象方向(画像記録領域の幅を決定する方向)として上方向を設定する。そしてST245に移る。
ST245において、幅決定対象方向に重なる用紙があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST246に移り、ノー(N)の場合はST248に移る。
ST246において、幅決定対象方向に重なる用紙の用紙番号が幅決定対象用紙の用紙番号Nyより小さいか否かを判別する。即ち、重なる用紙が幅決定対象用紙の上に重なるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST247に移り、ノー(N)の場合はST248に移る。
ST247において、幅決定対象用紙が下に重なるので、幅決定対象用紙の画像記録領域に対し、幅決定対象方向から糊代幅分(幅決定対象方向が上方向又は下方向の場合、上下方向糊代幅)を差し引いた領域を新たな画像記録領域として設定する。このとき、幅決定対象用紙の幅決定対象方向には、糊代幅分の糊代領域があることが記憶される。そして、ST248に移る。
【0145】
ST248において、幅決定対象方向を右に隣接する方向に変更する。例えば、現在の幅決定対象方向が「上方向」の場合は「右方向」に変更し、「右方向」の場合は「下方向」に変更する。そして、ST249に移る。
ST249において、幅決定対象方向が「上方向」であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST250に移り、ノー(N)の場合はST245に戻る。
ST250において、幅決定対象用紙に用紙番号Ny=Ny+1の用紙を設定する。そして、ST251に移る。
ST251において、用紙番号Nyが分割数(印刷用紙使用枚数設定値)よりも大きいか否かを判別する。ノー(N)の場合はST244に戻り、イエス(Y)の場合は画像記録領域設定処理を終了して、前記図26のST226又はST229に戻る。
【0146】
したがって、前記ST241〜ST251の画像記録領域設定処理によって、分割印刷時に使用される各印刷用紙の上方向、右方向、下方向及び左方向に糊代があるか否かが判別され、糊代がある場合は画像記録領域が糊代幅分差し引かれる。そして、両面印刷の場合、表面及び裏面それぞれに対してST241〜ST251の処理が行われ、表面及び裏面それぞれに対して画像記録領域の設定が行われる。
【0147】
(貼合位置情報付与処理のサブルーチンの説明)
図28は、前記図26の分割印刷処理における貼合位置情報付与処理のサブルーチンのフローチャートである。
図28のST261において、前記ST241と同様に、重なり順番号に基づいて、全使用印刷用紙に用紙番号Nyを付与する。そしてST262へ移る。
ST262において、貼合位置情報付与判別用紙として用紙番号Ny=1の用紙を設定し、ST263に移る。
ST263において、貼合位置情報付与判別方向(貼合位置情報を付与するか否かを判別する方向)を上方向に設定し、ST264に移る。
ST264において、前記付与判別方向に重なる用紙があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST264に移り、ノー(N)の場合はST276に移る。
【0148】
ST265において、判別用紙の用紙番号Nyが、判別方向に重なる用紙の用紙番号よりも小さいか否かを判別する。ノー(N)の場合はST266に移り、イエス(Y)の場合はST267に移る。
ST266において、貼合位置情報を付与する貼合位置情報付与面を表面に設定する。即ち、判別用紙の用紙番号Nyが大きいので、判別用紙は下に重なるため、判別用紙の表面に形成される糊代領域(前記図27の処理で設定済み)に貼合位置情報を付与するよう設定する。そしてST270に移る。
ST267において、貼合位置情報を付与する貼合位置情報付与面を裏面に設定する。即ち、判別用紙の用紙番号Nyが小さいので、判別用紙は上に重なるため、判別用紙の裏面に形成される糊代領域に貼合位置情報を付与するよう設定する。そしてST268に移る。
【0149】
ST268において、裁断位置情報を印刷する指定があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST269に移り、ノー(N)の場合はST270に移る。
ST269において、判別用紙の表面に裁断位置情報を付与する。実施の形態1では、前記図27の画像記録領域設定処理で設定された表面の画像記録領域に対して、画像記録領域の付与判別方向の境界(糊代領域との境界)に沿った線を裁断線(前記裁断位置情報)として印刷する。したがって、ユーザは印刷された裁断線に沿って切断することができる。そして、ST270に移る。
【0150】
ST270において、重ね合わせ部分識別番号を付与する指定があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST271に移り、ノー(N)の場合はST271に移る。
ST271において、貼合位置情報付与面の付与判別方向の糊代領域に、重ね合わせ部分識別番号(前記ST112で設定された識別番号)を付与する。そしてST272に移る。
ST272において、重ね合わせ部分識別線を付与する指定があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST273に移り、ノー(N)の場合はSTS74に移る。
ST273において、貼合位置情報付与面の付与判別方向の糊代領域に、重ね合わせ部分識別線(後述の図29等参照)を付与する。実施の形態1では、貼合位置情報付与面が表面に設定されている場合、画像記録領域の境界から所定の幅(例えば5mm等)の位置に破線を印刷し、貼合位置情報付与面が裏面に設定されている場合、付与判別方向の印刷用紙の端(裁断線が設定されている場合は、裁断線)から前記所定の幅の位置に破線を印刷するように設定される。前記所定の幅の値は任意に変更可能であり、糊代幅に応じて自動設定されるよう構成することも可能である。また、識別線は破線に限定されず、さらに、識別線は全幅に渡って形成しなくてもよい。そしてST274に移る。
【0151】
ST274において、表面位置情報の付与の指定があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST275に移り、ノー(N)の場合はST276に移る。
ST275において、付与判別用紙の表面の付与判別方向に表面位置情報を付与する。実施の形態1では、画像記録領域と糊代領域との境界に沿った境界線分(後述の図35の符号34a参照)と、前記境界線分と直交する直交線分(後述の図35の符号34b参照)とを有する十字型の表面位置情報(後述の図35の符号34参照)を印刷する。なお、実施の形態1では、画像形成領域内に前記直交線分が印刷される場合があるが、これを防止するために、画像記録領域内の糊代領域に隣接する部分において画像が形成されない領域(白紙の領域)を判別して(判別方法は前記特許文献1等参照)、非画像形成領域に前記表面位置情報を印刷するよう構成することも可能である。そして、ST276に移る。
ST276において、前記ST248と同様に、付与判別方向を右に隣接する方向に設定し、ST277に移る。
ST277において、設定されている付与判別方向が上方向か否かを判別する。ノー(N)の場合はST264に戻り、イエス(Y)の場合はST278に移る。
【0152】
ST278において、レイアウト位置情報を付与する指定があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST279に移り、ノー(N)の場合はST280に移る。
ST279において、仕上がり用紙全体に対する付与判別用紙の位置を示すレイアウト位置情報を作成し、付与判別用紙の糊代領域にレイアウト位置情報を付与する。実施の形態1では、付与判別用紙の表面または裏面の右下、左下、右上、左上の順に糊代領域があるか否かを判別し、糊代領域が存在する部分にレイアウト位置情報を付与する(この処理のフローチャートは省略する)。なお、レイアウト位置情報は糊代領域ではなく、例えば、裁断される領域に形成することもできる。そして、ST280に移る。
【0153】
ST280において、付与判別用紙を用紙番号Nyの印刷用紙からNy+1の印刷用紙に変更し、ST281に移る。
ST281において、用紙番号Nyが用紙枚数より多いか否かを判別する。即ち、残りページがあるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST263に戻り、イエス(Y)の場合は貼合位置情報付与処理を終了し、前記図26の分割印刷処理のST232に戻る。
【0154】
したがって、前記ST261〜ST281の貼合位置情報付与処理によって、分割印刷時に使用される各印刷用紙の上方向、右方向、下方向及び左方向に重なる用紙があるか否か、即ち、前記図27の画像記録領域設定処理で糊代が設定されているか否かが判別される。糊代がある場合はユーザの指定に応じて、裁断位置情報や重ね合わせ部分識別番号、重ね合わせ部分識別線、表面位置情報、レイアウト位置情報が付与される。
【0155】
(実施の形態1の作用)
前記構成を備えた実施の形態1の印刷処理システムSでは、クライアントパソコンPCで分割印刷の設定がされた場合、印刷パラメータが含まれる送信用印刷データがプリンタサーバPSに送信される。前記送信用印刷データを受信したプリンタサーバPSでは、前記印刷パラメータに基づいて、印刷用紙毎に画像記録領域が設定され、各貼合位置情報が付与された後、貼合位置情報と画像記録領域に応じて分割画像データが作成されプリンタPrに送信される。
また、分割印刷の設定がされず、分割印刷用の印刷パラメータを含まない送信用印刷データをプリンタサーバPSが受信した場合でも、送信時にジョブ保持の指定等をすることにより、プリンタサーバPSの入力装置によって分割印刷の設定を行い、分割印刷用の印刷パラメータを含む受信印刷データを作成することができる。そして、プリンタサーバPSでは、前記受信印刷データの印刷パラメータに基づいて、印刷用紙毎に画像記録領域及び貼合位置情報が設定され、画像記録領域に応じて元画像が分割された分割画像データが作成されプリンタPrに送信される。
【0156】
前記分割画像データを受信したプリンタPrは、前記分割画像データを使用印刷用紙設定サイズの印刷用紙に印刷する。そして、前記印刷された画像印刷用紙に印刷された貼合位置情報を参照することによって、ユーザは分割画像印刷用紙どうしの位置関係を容易に理解することができる。そして、分割画像印刷用紙に印刷された貼合位置情報を参照しながら糊代で貼り合わせることによって、精確に貼り合せることができ、分割印刷設定画面1で設定した元画像Gまたは倍率乗算画像G′を精確に再現することができる。また、前記貼合位置情報(表面位置情報を除く)は、糊代領域に印刷されているため、分割画像印刷用紙を貼り合せた状態では表面に露出しないので、貼合位置情報が印刷された部分を裁断した後貼り合せなければならない等の手間を省くことができる。したがって、貼り合せ作業を短縮することができ、貼合位置情報が印刷された部分を裁断することによる無駄な用紙の発生を防止することができる。
【0157】
また、前記実施の形態1の印刷処理システムSでは、実際に印刷する前に、クライアントパソコンPC又はプリンタサーバPSのディスプレイH2、D2に表示される分割印刷設定画面1の表示を確認しながら、貼合位置情報の付与の指定や、使用印刷用紙サイズや分割数、糊代幅や倍率a、重ね合わせ順序や仕上がり用紙サイズ等の印刷パラメータを調整することができる。さらに、倍率aの自動設定により画像を拡大又は縮小したり、余白を最小にする自動設定により糊代幅を自動的に調節することによって、仕上がり用紙において余白を無くす又は少なくすることができ、余白を裁断する手間や用紙の無駄を無くすことができる。したがって、作業効率が高まり、コストを抑えることもできる。
【0158】
また、両面印刷時には、表面および裏面のそれぞれに対し画像記録領域を演算して設定するので、画像が印刷された用紙を貼り合わせた時に表面及び裏面の画像が連続するよう印刷することができる。また、上下綴じの場合、画像データを回転した後に画像記録領域の設定及び分割画像データの割付を行うので、上下綴じの場合でも表面及び裏面で画像が連続するように印刷することができ、綴じられた仕上がり用紙束を見開いた時に、印刷された画像の上下を元画像の上下に一致させることができる。
また、ST223の処理のように、裏面の印刷パラメータの設定がされていない場合、表面側の印刷パラメータの各設定値に基づいて裏面側の各設定値が自動的に設定されるので、作業効率が高まる。また、使用印刷用紙サイズ設定値や使用印刷用紙枚数設定値、重ね合わせ順序、糊代幅等が、表面側と裏面側で矛盾することを防止できる。
【0159】
(実施の形態1の具体例1)
図29は、実施の形態1の各処理によって印刷された分割画像印刷用紙の説明図であり、図29Aは重なり順番号1番目の画像印刷用紙の表面の説明図、図29Bは重なり順番号1番目の画像印刷用紙の裏面の説明図、図29Cは重なり順番号2番目の画像印刷用紙の表面の説明図、図29Bは重なり順番号2番目の画像印刷用紙の裏面の説明図である。
前記図5の貼合位置情報設定画面21において、重ね合わせ部分識別番号を「付ける」、重ね合わせ部分識別線を「付ける」、裁断位置を「印刷しない」、レイアウト情報を「付けない」、表面側重ね合わせ識別マーク(表面位置情報)を「付けない」を指定し、図16に示す分割印刷設定画面1において倍率自動を選択した後(倍率は前記図11に示すように96%に自動設定された後)に、印刷を実行すると、前記分割印刷処理によって、図29に示す分割画像が印刷される。
【0160】
即ち、図29A、図29Bに示すように、重なり順番号1の印刷用紙の表面は前面が画像記録領域となり(図27の画像記録領域設定処理参照)、裏面に重ね合わせ部分識別番号31と重ね合わせ部分識別線32とが印刷される。また、図29C、図29Dに示すように、重なり順番号2の印刷用紙の表面は、左端が糊代領域となり、糊代幅分画像記録領域が狭く設定される(図27のST246,ST247参照)。そして、この糊代領域に、重ね合わせ部分識別番号31と重ね合わせ部分識別線32とが印刷される。
【0161】
図30は前記図29の分割画像印刷用紙を糊代位置で貼り合せた後の仕上がり用紙の説明図である。
したがって、図29Bの裏面に印刷された重ね合わせ部分識別番号31と、図29Cの表面に印刷された重ね合わせ部分識別番号31とを参照することによって、重ね合わされる部分を理解することができる。そして、前記図29Bの重ね合わせ部分識別線32と、図29Cの重ね合わせ部分識別線32とを参照して、重ね合わせ部分識別線32が一致するように分割画像印刷用紙を重ね合わせて貼り合せることによって、図30に示すように、画像がずれることなく精確に貼り合せることができる。
【0162】
(実施の形態1の具体例2)
図31は、実施の形態1の具体例2の印刷対象の画像の説明図であり、図31Aは分割される前の元画像の説明図、図31Bは分割画像印刷用紙を貼り合せた仕上がり用紙の説明図である。
図32は、前記図31Aの元画像を分割して印刷した分割画像印刷用紙の説明図であり、図32Aは重なり順番号1の分割画像印刷用紙の表面の説明図、図32Bは重なり順番号1の分割画像印刷用紙の裏面の説明図、図32Cは重なり順番号2の分割画像印刷用紙の表面の説明図、図32Dは重なり順番号2の分割画像印刷用紙の裏面の説明図である。
図33は、前記図31Aの元画像を分割して印刷した分割画像印刷用紙の説明図であり、図33Aは重なり順番号3の分割画像印刷用紙の表面の説明図、図33Bは重なり順番号3の分割画像印刷用紙の裏面の説明図、図33Cは重なり順番号4の分割画像印刷用紙の表面の説明図、図33Dは重なり順番号4の分割画像印刷用紙の裏面の説明図である。
【0163】
図31Aに示す元画像サイズA2の元画像に対して、重ね合わせ部分識別番号を「付ける」、重ね合わせ部分識別線を「付ける」、裁断位置を「印刷しない」、レイアウト情報を「付けない」、表面側重ね合わせ識別マーク(表面位置情報)を「付けない」を指定し、倍率100%、印刷用紙サイズB4、分割数4、余白最小を選択(糊代幅が前記図15に示すように上下94mm、左右134mmに自動設定される)の印刷パラメータで印刷すると、図32、図33に示す分割画像印刷用紙が得られる。したがって、前記各分割画像印刷用紙に印刷された重ね合わせ部分識別番号31を参照することによって、どの糊代領域がどの糊代領域に貼り合されるのかをユーザが容易に認識することができる。そして、各糊代領域の重ね合わせ部分識別線32どうしが一致するように重ね合わせて貼り合せることによって、精確に貼り合わされた図32Bに示す仕上がり用紙が得られ、元画像(図31A)または倍率乗算画像G′を精確に再現することができる。
【0164】
(実施の形態1の具体例3)
図34は、縁有り印刷時の2分割された分割画像印刷用紙の説明図であり、図34Aは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の説明図であり、図34Bは右側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の説明図である。
図35は、前記図34の縁有り印刷時の分割画像印刷用紙において貼合位置情報の指定を有りにした場合の分割画像印刷用紙の説明図であり、図35Aは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の表面の説明図、図35Bは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の裏面の説明図、図35Cは右側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の表面の説明図である。
図36は、前記図35の分割画像印刷用紙を裁断後貼り合せて形成される仕上がり用紙の説明図である。
【0165】
前記プリンタPrが縁なし印刷に対応していない等の理由により印刷用紙の端部に縁(縁領域)が形成される場合、元画像を分割して印刷すると、上に重なる用紙の縁(余白)を画像記録領域に沿って裁断した後でなければ、貼り合せ後の仕上がり用紙において、上側用紙(上側に重なる分割画像印刷用紙)の縁領域が下側用紙(下側に重なる分割画像印刷用紙)の画像記録領域の上に重なってしまい、画像が不連続になってしまう。即ち、図34において、重なり順番号1の左側の分割画像印刷用紙(図34A)を重なり順番号2の右側の分割画像印刷用紙(図34B)の上に重ねる場合、左側の分割画像印刷用紙の右端の縁を裁断しない場合、分割画像印刷用紙どうしを貼り合せても縁領域のために左右の分割画像印刷用紙に形成された画像が連続しない。
【0166】
したがって、前記縁領域が形成される場合において、重ね合わせ部分識別番号を「付けない」、重ね合わせ部分識別線を「付ける」、裁断位置を「印刷する」、レイアウト情報を「付けない」、表面側重ね合わせ識別マーク(表面位置情報)を「付けない」、を指定して印刷した場合、図35Aに示すように、上に重なる重なり順番号1の左側の分割画像印刷用紙の画像記録領域の右方向の境界に沿って裁断線(裁断位置情報、貼合位置情報)33が印刷される(前記図28のST269参照)。そして、左側の分割画像印刷用紙の裏面には、裁断線から所定幅の位置に重ね合わせ部分識別線32が印刷される。したがって、前記裁断線33に沿って縁領域(余白)を裁断した後、重ね合わせ部分識別線どうしが一致するように重ね合わせ貼り合せることで、図36に示す仕上がり用紙を得ることができ、縁によって画像が不連続になることが防止でき且つ精確に貼り合せることができる。
【0167】
(実施の形態1の具体例4)
図37は、縁有り印刷時の2分割された分割画像印刷用紙の説明図であり、図37Aは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の説明図であり、図37Bは右側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の説明図である。
図38は、前記図37の縁有り印刷時の分割画像印刷用紙において貼合位置情報の指定を有りにした場合の分割画像印刷用紙の説明図であり、図38Aは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の表面の説明図、図38Bは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の裏面の説明図、図38Cは右側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の表面の説明図である。
図39は、前記図38の分割画像印刷用紙を裁断後貼り合せて形成される仕上がり用紙の説明図である。
【0168】
実施の形態1の具体例3と同様の縁領域が形成される場合において、印刷される画像が画像記録領域の下側に偏り、上側に画像が印刷されない領域がある図34に示す元画像に対して、重ね合わせ部分識別番号を「付けない」、重ね合わせ部分識別線を「付ける」、裁断位置を「印刷する」、レイアウト情報を「付けない」、表面側重ね合わせ識別マーク(表面位置情報)を「付ける」、を指定して印刷した場合、図35Aに示す重なり順番号1の左側の分割画像印刷用紙の表面には、前記裁断線33が印刷されると共に、境界線分34aと直交線分34bとを有する表面側重ね合わせ識別マーク(表面位置情報)34が印刷される(図28のST275参照)。また、図35Cに示す右側の分割画像印刷用紙の表面にも、前記表面側重ね合わせ識別マーク34が印刷される。また、図35B及び図35Cに示すように、重ね合わせ部分識別線32がそれぞれ印刷される。
【0169】
したがって、前記裁断線33に沿って縁(余白)を裁断した後、左右の表面側重ね合わせ識別マーク34の直交線分34bが連続し且つ境界線分34a及び重ね合わせ部分識別線どうしが一致するように重ね合わせ貼り合せることで、図39に示す仕上がり用紙を得ることができ、精確に貼り合せることができ且つ縁によって画像が不連続になることを防止できる。なお、実施の形態1では、前記表面側重ね合わせ識別マーク34を印刷する位置は、前記分割印刷設定画面1に表示し、ユーザがマウスH4,D4等で操作することによって重ね合わせ部分の自由な位置に設定することができる。
【0170】
(実施の形態1の具体例5)
図40はレイアウト位置情報を付与する指定をした場合の説明図であり、図40Aは仕上がり画像の説明図、図40Bは図40Aにおいて円で囲まれる部分の分割画像印刷用紙の拡大説明図、図40Cは図40Bの分割画像印刷用紙に印刷されたレイアウト位置情報の拡大説明図である。
図40Aに示すように、縦4分割、横3分割される元画像を印刷する際に、重ね合わせ部分識別番号を「付けない」、重ね合わせ部分識別線を「付ける」、裁断位置を「印刷しない」、レイアウト情報を「付ける」、表面側重ね合わせ識別マーク(表面位置情報)を「付けない」、を指定した場合、例えば、左から2番目、上から2番目に配置される分割画像印刷用紙には、図40Bに示すように、糊代領域に重ね合わせ部分識別線32とレイアウト位置36が印刷される。したがって、前記レイアウト位置36を参照することによって、ユーザが印刷された用紙を見た時に、全体に対する当該用紙の配置位置を容易に判別することができる。そして、重ね合わされる分割画像印刷用紙の重ね合わせ部分識別線が一致するように貼り合せることによって、精確に貼り合せることができ、元画像を再現することができる。
【0171】
(変更例)
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(H01)前記実施の形態において、クライアントパソコンPCにおいて分割設定処理を実行せず、プリンタサーバPSのみで分割設定処理を実行するよう構成することも可能である。また、逆に、ワークステーションWSやデータベースサーバDBS等で分割設定処理を実行可能に構成することも可能である。
(H02)前記実施の形態において、前記プリンタサーバPSの分割印刷処理等の全ての処理をクライアントパソコンPCで実行可能に構成し、プリンタサーバPSを省略して、クライアントパソコンPCにプリンタを直接接続するよう構成することも可能である。
【0172】
(H03)前記実施の形態において、プリンタサーバPSにおけるST206〜ST210等の印刷処理をプリンタPrで実行し、その他のプリンタサーバPSの処理をクライアントパソコンPCで実行するよう構成することによってプリンタサーバPSを省略することも可能である。
(H04)前記実施の形態において、印刷パラメータ設定プログラムP1や印刷データ作成プログラムP2は、ハードディスクドライブ以外のコンピュータが読取り可能な記憶媒体(光磁気ディスク装置、光ディスク装置、磁気ディスク装置あるいはメモリスロット等)に記憶したり、可搬型の記録媒体(フレキシブルディスクや光磁気ディスク、光ディスク、磁気ディスク、フラッシュメモリ等)に記憶することも可能である。また、例えばネットワークなどの通信手段を介して各プログラムをクライアントパソコンPC等に転送し、クライアントパソコンPC内の記憶媒体に格納して実行させることも可能である。
【0173】
(H05)前記実施の形態において、分割印刷時に使用される印刷用紙は全て同じ用紙を使用したが、異なるサイズの用紙を混在させて使用することも可能である。例えば、図3において、重なり順番号1の用紙をA3とし、重なり順番号2の用紙をB4横2枚(この場合、重なり順番号2,3となる)に設定することも可能である。
(H06)前記実施の形態において、両面印刷時に表面と裏面に印刷される元画像サイズは同一のものに限定されず、例えば、表面にA2の元画像、裏面にB2の元画像を配置し、仕上がり用紙サイズに応じて、表面及び裏面のいずれか一方又は両方の倍率をそれぞれ設定し、印刷するよう構成することも可能である。
(H07)前記実施の形態において、綴じ位置は、「上下綴じ」と「左右綴じ」の2つの設定であったが、「上綴じ」、「下綴じ」、「左綴じ」、「右綴じ」を設定するよう構成することも可能である。
【0174】
(H08)前記実施の形態において、重ね合わせ部分識別線は全て破線で構成されているが、重ね合わせ部分識別番号に対応して、例えば、破線(重ね合わせ部分識別番号1)、点線(重ね合わせ部分識別番号2)、一点鎖線(重ね合わせ部分識別番号3)、二点鎖線(重ね合わせ部分識別番号4)等により重ね合わせ部分識別線を構成することも可能である。このとき、重ね合わせ部分識別番号を印刷しなくても、どの糊代がどの糊代に貼り合わされるのかを重ね合わせ部分識別線の種類によって判別することもできる。
(H09)前記実施の形態において、表面位置情報としての表面側重ね合わせ識別マーク34は、境界線分34aと直交線分34bとを有する十字型のマークであったが、例えば、前記境界線分34aのみで構成することも可能である。この場合、分割画像印刷用紙どうしを重ね合わせた時に表面に印刷された境界線分34aの位置が一致するように貼り合わせることによって精確に貼り合わせることができる。逆に、表面位置情報を直交線分34bのみで構成することも可能であり、この場合、直交線分34bどうしが直線状に接続されるように重ね合わせて貼り合わせることによって精確な位置に貼り合わせることができる。
【0175】
(H010)前記実施の形態において、表面側に印刷される表面側重ね合わせ識別マーク34に替えて、片面印刷時に各分割画像印刷用紙の裏面に裏面側重ね合わせ識別マーク(裏面位置情報)を印刷するよう構成することも可能である。この場合、表面側重ね合わせ識別マーク34と異なり、仕上がり用紙において表面側から裏面側重ね合わせ識別マークが見えない。
(H011)前記実施の形態において、重ね合わせ順序や糊代幅をユーザの入力に応じて設定可能に構成したが、常に同じ重ね合わせ順序で分割印刷されるよう構成したり、常に同じ糊代幅で画像記録領域及び糊代領域が演算されるよう構成することも可能である。
【0176】
【発明の効果】
前述の本発明は、下記の効果(K01)〜(K07)を奏することができる。
(K01)元画像が分割されて印刷された複数の分割画像印刷用紙どうしを精確に貼り合わせることができる。
(K02)分割画像印刷用紙どうしの位置関係をユーザが容易に判断できるようにすることができる。
(K03)印刷用紙の端まで画像記録領域が設定できず、縁領域が形成される場合において、裁断位置情報を印刷し、前記裁断位置情報に応じて重ね合わせ部分識別線を印刷することによって、貼り合せられる分割画像印刷用紙の画像が不連続になることを防止できる。
(K04)糊代幅を調節可能にすることによって、糊代で貼り合わせた後の仕上がり用紙において、余白を少なくすることができる。
(K05)印刷用紙毎に画像記録領域を設定することによって、元画像を拡大又は縮小して分割印刷する際に、仕上がり用紙の余白を少なくすることができる。
(K06)表面及び裏面それぞれの画像記録領域を設定することによって、両面印刷時に、貼り合わせた後の仕上がり用紙において、表面及び裏面の両側の画像を連続して形成することができる。
(K07)糊代幅や倍率を適切に設定して余白を無くすことにより、余白の切断作業をなくし、用紙の切れ端等の無駄な紙の発生を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の印刷処理システムの実施の形態1の説明図である。
【図2】図2は前記図1に示す印刷処理システムのクライアントパソコンの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図3】図3は本発明の画像処理プログラムとしての印刷パラメータ設定プログラムの機能実現手段によってクライアントパソコン又はプリンタサーバのディスプレイに表示される分割印刷設定画面(片面印刷指定時)の説明図である。
【図4】図4はクライアントパソコンに組み込まれているアプリケーションプログラムの印刷開始入力画面の説明図である。
【図5】図5は、貼合位置情報設定画面の説明図である。
【図6】図6は前記図1に示す印刷処理システムのプリンタサーバ及びプリンタの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図7】図7は本発明の印刷情報処理手段の機能実現手段によってプリンタサーバのディスプレイに表示されるメイン画面の説明図である。
【図8】図8は本発明の実施の形態1の印刷処理システムのクライアントパソコンにおける印刷設定処理のフローチャートである。
【図9】図9は、前記図8の印刷設定処理の分割設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の画像処理プログラムとしての印刷パラメータ設定プログラムの機能実現手段によってクライアントパソコン又はプリンタサーバのディスプレイに表示される分割印刷設定画面(両面印刷指定時)の説明図である。
【図11】図11は倍率自動設定が選択された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
【図12】図12は糊代サイズが変更された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
【図13】図13は分割数が変更された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
【図14】図14は重ね合わせ順序が変更された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
【図15】図15は余白を最小にする選択がされた場合の分割印刷設定画面の説明図である。
【図16】図16は貼合位置情報の付与が指定された場合の分割印刷設定画面の説明図である。
【図17】図17は、前記図9の分割設定処理における倍率自動設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図18】図18は、前記図9の分割設定処理における分割数設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図19】図19は前記図9の分割設定処理における使用用紙変更処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図20】図20は前記図9の分割設定処理における重なり順変更処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図21】図21は重なり順選択画面の説明図である。
【図22】図22は前記図20の重なり順変更処理において使用される表裏対応テーブルの説明図である。
【図23】図23は前記図9の分割設定処理における余白最小設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図24】図24は前記図9の分割設定処理における貼合位置情報設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図25】図25は本発明の実施の形態1の印刷処理システムのプリンタサーバにおける処理のメインフローチャートである。
【図26】図26は前記図25のプリンタサーバの処理における分割印刷処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図27】図27は前記図26の分割印刷処理における画像記録領域設定処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図28】図28は、前記図26の分割印刷処理における貼合位置情報付与処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図29】図29は、実施の形態1の各処理によって印刷された分割画像印刷用紙の説明図であり、図29Aは重なり順番号1番目の画像印刷用紙の表面の説明図、図29Bは重なり順番号1番目の画像印刷用紙の裏面の説明図、図29Cは重なり順番号2番目の画像印刷用紙の表面の説明図、図29Bは重なり順番号2番目の画像印刷用紙の裏面の説明図である。
【図30】図30は前記図29の分割画像印刷用紙を糊代位置で貼り合せた後の仕上がり用紙の説明図である。
【図31】図31は、実施の形態1の具体例2の印刷対象の画像の説明図であり、図31Aは分割される前の元画像の説明図、図31Bは分割画像印刷用紙を貼り合せた仕上がり用紙の説明図である。
【図32】図32は、前記図31Aの元画像を分割して印刷した分割画像印刷用紙の説明図であり、図32Aは重なり順番号1の分割画像印刷用紙の表面の説明図、図32Bは重なり順番号1の分割画像印刷用紙の裏面の説明図、図32Cは重なり順番号2の分割画像印刷用紙の表面の説明図、図32Dは重なり順番号2の分割画像印刷用紙の裏面の説明図である。
【図33】図33は、前記図31Aの元画像を分割して印刷した分割画像印刷用紙の説明図であり、図33Aは重なり順番号3の分割画像印刷用紙の表面の説明図、図33Bは重なり順番号3の分割画像印刷用紙の裏面の説明図、図33Cは重なり順番号4の分割画像印刷用紙の表面の説明図、図33Dは重なり順番号4の分割画像印刷用紙の裏面の説明図である。
【図34】図34は、縁有り印刷時の2分割された分割画像印刷用紙の説明図であり、図34Aは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の説明図であり、図34Bは右側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の説明図である。
【図35】図35は、前記図34の縁有り印刷時の分割画像印刷用紙において貼合位置情報の指定を有りにした場合の分割画像印刷用紙の説明図であり、図35Aは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の表面の説明図、図35Bは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の裏面の説明図、図35Cは右側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の表面の説明図である。
【図36】図36は、前記図35の分割画像印刷用紙を裁断後貼り合せて形成される仕上がり用紙の説明図である。
【図37】図37は、縁有り印刷時の2分割された分割画像印刷用紙の説明図であり、図37Aは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の説明図であり、図37Bは右側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の説明図である。
【図38】図38は、前記図37の縁有り印刷時の分割画像印刷用紙において貼合位置情報の指定を有りにした場合の分割画像印刷用紙の説明図であり、図38Aは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の表面の説明図、図38Bは左側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の裏面の説明図、図38Cは右側の分割画像が印刷された分割画像印刷用紙の表面の説明図である。
【図39】図39は、前記図38の分割画像印刷用紙を裁断後貼り合せて形成される仕上がり用紙の説明図である。
【図40】図40はレイアウト位置情報を付与する指定をした場合の説明図であり、図40Aは仕上がり画像の説明図、図40Bは図40Aにおいて円で囲まれる部分の分割画像印刷用紙の拡大説明図、図40Cは図40Bの分割画像印刷用紙に印刷されたレイアウト位置情報の拡大説明図である。
【符号の説明】
1…分割印刷設定画面、11…貼合位置情報設定画像、22…識別番号指定画像、23…識別線指定画像、24…裁断位置情報指定画像、25…レイアウト位置情報指定画像、26…表面位置情報指定画像、31〜36…貼合位置情報、31…重ね合わせ部分識別番号、32…重ね合わせ部分識別線、33…裁断位置情報、34…表面位置情報、36…レイアウト位置情報、C1…元画像記憶手段、C2…分割印刷設定画面表示手段、C13…貼合位置情報指定手段、C13A…貼合位置情報設定画像表示手段、C13B…貼合位置情報指定値記憶手段、C14…識別番号指定手段、C14A…識別番号指定画像表示手段、C14B…識別番号指定値記憶手段、C15…識別線指定手段、C15A…識別線指定画像表示手段、C15B…識別線指定値記憶手段、C16…裁断位置情報指定手段、C16A…裁断位置情報指定画像表示手段、C16B…裁断位置情報指定値記憶手段、
C17…レイアウト位置情報指定手段、C17A…レイアウト位置情報指定画像表示手段、C17B…レイアウト位置情報指定値記憶手段、C18…表面位置情報指定手段、C18A…表面位置情報指定画像表示手段、C18B…表面位置情報指定値記憶手段、C21…印刷データ作成手段、C22…印刷データ送信手段、C31…受信印刷データ記憶手段、C35A…画像記録領域演算記憶手段、C35B…印刷画像データ割り付け手段、C35D…貼合位置情報割付手段、C36…印刷制御手段、C41…画像記録手段、G…元画像、Pr…印刷装置。
Claims (16)
- 下記の構成要件(A01)〜(A05)を備えた画像処理装置、
(A01)印刷対象となる元画像の画像データと、前記元画像を分割印刷することを指定する分割印刷指定データと、を含む送信用印刷データを受信したときに受信印刷データとして記憶する受信印刷データ記憶手段、
(A02)前記複数の印刷用紙を糊付けする際の各用紙の重合わせ順序と糊代幅とに応じて、前記複数の印刷用紙を糊付けして仕上がり用紙とした状態での前記各用紙の露出領域である画像記録領域を各用紙毎に演算して記憶する用紙毎の画像記録領域演算記憶手段、
(A03)前記元画像サイズに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データを、前記各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付ける印刷画像データ割り付け手段、
(A04)前記元画像が分割された分割画像が印刷される印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報を前記各印刷用紙に割り付ける貼合位置情報割付手段、
(A05)前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報を、前記各印刷用紙に印刷するように印刷装置の動作を制御する印刷制御手段。 - 下記の構成要件(A01)〜(A04),(A05′)を備えた画像処理装置、
(A01)印刷対象となる元画像の画像データと、前記元画像を分割印刷することを指定する分割印刷指定データと、を含む送信用印刷データを受信したときに受信印刷データとして記憶する受信印刷データ記憶手段、
(A02)前記複数の印刷用紙を糊付けする際の各用紙の重合わせ順序と糊代幅とに応じて、前記複数の印刷用紙を糊付けして仕上がり用紙とした状態での前記各用紙の露出領域である画像記録領域を各用紙毎に演算して記憶する用紙毎の画像記録領域演算記憶手段、
(A03)前記元画像サイズに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データを、前記各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付ける印刷画像データ割り付け手段、
(A04)前記元画像が分割された分割画像が印刷される印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報を前記各印刷用紙に割り付ける貼合位置情報割付手段、
(A05′)前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報を、前記各印刷用紙に印刷する画像記録手段。 - 下記の構成要件(A06),(A07)を備えた請求項1または2記載の画像処理装置、
(A06)前記貼合位置情報を印刷するか否かを指定する貼合位置情報指定値を含む前記送信用印刷データを受信したときに前記受信印刷データとして記憶する前記受信印刷データ記憶手段、
(A07)前記貼合位置情報指定値によって、前記貼合位置情報を印刷することが指定されている場合に、前記貼合位置情報を前記各印刷用紙に割り付ける前記貼合位置情報割付手段。 - 下記の構成要件(A08)を備えた請求項1ないし3のいずれか記載の画像処理装置、
(A08)糊代領域に印刷される前記貼合位置情報。 - 下記の構成要件(A09)を備えた請求項1ないし3のいずれか記載の画像処理装置、
(A09)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる前記印刷用紙の表面の前記画像形成領域と糊代領域との境界に沿って印刷される表面位置情報と、下側に重なる前記印刷用紙の表面の前記画像形成領域と糊代領域との境界に沿って印刷される表面位置情報と、を含む前記貼合位置情報。 - 下記の構成要件(A010)を備えた請求項1ないし5のいずれか記載の画像処理装置、
(A010)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる前記印刷用紙の裏面の糊代領域に前記印刷用紙の端から所定幅離れた位置に印刷される重ね合わせ部分識別線と、下側に重なる前記印刷用紙の表面の糊代領域と前記画像記録領域との境界に沿って前記所定幅と同一幅離れた位置に印刷される前記重ね合わせ部分識別線と、を含む前記貼合位置情報。 - 下記の構成要件(A011)を備えた請求項1ないし6のいずれか記載の画像処理装置、
(A011)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる印刷用紙の裏面の糊代領域に印刷される重ね合わせ部分識別番号と、下側に重なる印刷用紙の表面の糊代領域に印刷される前記重ね合わせ部分識別番号と、を含む前記貼合位置情報。 - 下記の構成要件(A012)を備えた請求項1ないし7のいずれか記載の画像処理装置、
(A012)前記画像記録領域が印刷用紙の端まで設定不能の場合に、前記画像記録領域の端と印刷用紙の端との間の縁領域を印刷用紙から裁断するための位置を表示する裁断位置情報を含む前記貼合位置情報。 - 下記の構成要件(A013)を備えた請求項1ないし8のいずれか記載の画像処理装置、
(A013)前記仕上がり用紙に対して前記各印刷用紙が配置される位置を示すレイアウト位置情報を含む前記貼合位置情報。 - 下記の構成要件(B01)〜(B05)を備えた画像処理装置、
(B01)印刷対象となる元画像の画像データおよび前記元画像のサイズである元画像用紙サイズを記憶する元画像記憶手段、
(B02)前記元画像を前記元画像用紙サイズよりも小さなサイズの印刷用紙に分割して印刷する際に使用する印刷パラメータの設定を行うための画面である分割印刷設定画面を表示する分割印刷設定画面表示手段、
(B03)前記複数の印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において各印刷用紙に印刷される分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報を印刷するか否かの指定をするための貼合位置情報設定画像を前記分割印刷設定画面に表示する貼合位置情報設定画像表示手段と、前記貼合位置情報設定画像への入力により定まる貼合位置情報を印刷するか否かの指定の有無を貼合位置情報指定値として記憶する貼合位置情報指定値記憶手段とを有する貼合位置情報指定手段、
(B04)前記元画像の画像データと、前記貼合位置情報指定値を含む印刷データを作成する印刷データ作成手段、
(B05)前記印刷データを送信する印刷データ送信手段。 - 下記の構成要件(B01)〜(B03),(B06)〜(B08)を備えた画像処理装置、
(B01)印刷対象となる元画像の画像データおよび前記元画像のサイズである元画像用紙サイズを記憶する元画像記憶手段、
(B02)前記元画像を前記元画像用紙サイズよりも小さなサイズの印刷用紙に分割して印刷する際に使用する印刷パラメータの設定を行うための画面である分割印刷設定画面を表示する分割印刷設定画面表示手段、
(B03)前記複数の印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において各印刷用紙に印刷される分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報を印刷するか否かの指定をするための貼合位置情報設定画像を前記分割印刷設定画面に表示する貼合位置情報設定画像表示手段と、前記貼合位置情報設定画像への入力により定まる貼合位置情報を印刷するか否かの指定の有無を貼合位置情報指定値として記憶する貼合位置情報指定値記憶手段とを有する貼合位置情報指定手段、
(B06)前記元画像サイズに基づいて定まる印刷画像を記録するための印刷画像データを、前記各用紙の前記露出領域である画像記録領域毎に割り付ける印刷画像データ割り付け手段、
(B07)前記貼合位置情報指定値によって貼合位置情報を印刷することが指定されている場合に、元画像が分割された分割画像が印刷される印刷用紙を糊代で貼り合せて形成される仕上がり用紙において、各印刷用紙に印刷される前記分割画像が連続するように貼り合せるための貼合位置を表示するための貼合位置情報を前記各印刷用紙に割り付ける貼合位置情報割付手段、
(B08)前記各印刷用紙の前記各画像記録領域毎に割り付けられた印刷画像データ及び貼合位置情報を、前記各印刷用紙に印刷するように印刷装置の動作を制御する印刷制御手段。 - 下記の構成要件(B09)を備えた請求項10または11のいずれか記載の画像処理装置、
(B09)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる前記印刷用紙の表面の前記画像形成領域と糊代領域との境界に沿って印刷される表面位置情報と、下側に重なる前記印刷用紙の表面の前記画像形成領域と糊代領域との境界に沿って印刷される表面位置情報とを印刷するか否かを指定するための表面位置情報指定画像を表示する表面位置情報指定画像表示手段と、前記表面位置情報指定画像への入力により定まる前記表面位置情報を印刷するか否かの指定の有無を表面位置情報有無指定値として記憶する表面位置情報指定値記憶手段とを有する表面位置情報指定手段。 - 下記の構成要件(B010)を備えた請求項10ないし12のいずれか記載の画像処理装置、
(B010)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる前記印刷用紙の裏面の糊代領域に前記印刷用紙の端から所定幅離れた位置に印刷される重ね合わせ部分識別線と、下側に重なる前記印刷用紙の表面の糊代領域と前記画像記録領域との境界に沿って前記所定幅と同一幅離れた位置に印刷される前記重ね合わせ部分識別線とを印刷するか否かを指定するための識別線指定画像を表示する識別線指定画像表示手段と、前記識別線指定画像への入力により定まる前記重ね合わせ部分識別線を印刷するか否かの指定の有無を識別線有無指定値として記憶する識別線指定値記憶手段とを有する識別線指定手段。 - 下記の構成要件(B011)を備えた請求項10ないし13のいずれか記載の画像処理装置、
(B011)糊代で貼り合わせる際に、上側に重なる印刷用紙の裏面の糊代領域に印刷される重ね合わせ部分識別番号と、下側に重なる印刷用紙の表面の糊代領域に印刷される前記重ね合わせ部分識別番号とを印刷するか否かを指定するための識別番号指定画像を表示する識別番号指定画像表示手段と、前記識別番号指定画像への入力により定まる前記重ね合わせ部分識別番号を印刷するか否かの指定の有無を識別番号有無指定値として記憶する識別番号指定値記憶手段とを有する識別番号指定手段。 - 下記の構成要件(B012)を備えた請求項10ないし14のいずれか記載の画像処理装置、
(B012)前記画像記録領域が印刷用紙の端まで設定不能の場合に、前記画像記録領域の端と印刷用紙の端との間の縁領域を印刷用紙から裁断するための位置を表示する裁断位置情報を印刷するか否かを指定するための裁断位置情報指定画像を表示する裁断位置情報指定画像表示手段と、前記裁断位置情報指定画像への入力により定まる前記裁断位置情報を印刷するか否かの指定の有無を裁断位置情報有無指定値として記憶する裁断位置情報指定値記憶手段とを有する裁断位置情報指定手段。 - 下記の構成要件(B013)を備えた請求項10ないし15のいずれか記載の画像処理装置、
(B013)前記各印刷用紙の前記仕上がり用紙に対する配置位置を示すレイアウト位置情報を印刷するか否かを指定するためのレイアウト位置情報指定画像を表示するレイアウト位置情報指定画像表示手段と、前記レイアウト位置情報指定画像への入力により定まる前記レイアウト位置情報を印刷するか否かの指定の有無をレイアウト位置情報有無指定値として記憶するレイアウト位置情報指定値記憶手段とを有するレイアウト位置情報指定手段。
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