JP2004289016A - 電気配線モジュール及びフレキシブルプリント配線板と配線基板との接続方法 - Google Patents

電気配線モジュール及びフレキシブルプリント配線板と配線基板との接続方法 Download PDF

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Hiroshi Yamanaka
山中  浩
Shinobu Kida
忍 木田
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Abstract

【課題】配線基板とフレキシブルプリント配線板の間に優れた接続強度が付与されると共に、この配線基板とフレキシブルプリント配線板の間に優れた導通信頼性を有する電気配線モジュールを提供する。
【解決手段】配線基板3に対してフレキシブルプリント配線板2を接続した電気配線モジュール1に関する。フレキシブルプリント配線板2の厚み寸法よりも大きい突出寸法を有する突起体5を前記配線基板3に一体に突設する。この突起体5の表面に導体層7を形成する。フレキシブルプリント配線板2に貫通孔4を形成する。この貫通孔4の開口縁に沿って導体端子6を形成する。前記貫通孔4と前記突起体5とを嵌合させることにより前記導体層7と前記導体端子6とを接触させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線基板に対してフレキシブルプリント配線板を接続した電気配線モジュール及びこの電気配線モジュールの製造に利用できるフレキシブルプリント配線板と配線基板との接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポリイミドフィルム等の可撓性基材を用いて形成されるフレキシブルプリント配線板と配線基板とを接続した電気配線モジュールは、フレキシブルプリント配線板の変形が容易であることを利用したリジットな配線基板同士の接続構造を形成したり、電子部品が搭載されたフレキシブルプリント配線板をリジッドな配線基板と接続したりするために利用されており、これらは各種の電子装置に広く使用されている。
【0003】
ここで、二つの基板同士を接合する方法は、従来種々提案されているが、例えば特許文献1に開示されているものでは、基板30に突起31を形成し、この突起31上に導体層32を形成して第1バンプ33を形成し、また、他方の基板(半導体チップ34)の表面には第2バンプ35として端子36を形成し、突起31の上端に半導体チップ34を配置すると共に第1バンプ33と第2バンプ35とを接触させて電気的に接続し、更に半導体チップ34と基板30の間に樹脂材料37を成形硬化してその成形時の収縮力によりバンプ同士の接触圧を得るようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−270647号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来技術では、第1バンプ33と第2バンプ35との接合部位の周りを取り巻くように樹脂材料37が形成されて、この樹脂材料37の収縮力による応力が接合部位の周囲からかけられることから、半導体チップ34の接合部位の周囲が引っ張られることにより、この半導体チップ34の接合部位が浮き上がって、接合部位の電気的接続が逆に損なわれるおそれがあった。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、配線基板とフレキシブルプリント配線板の間に優れた接続強度が付与されると共に、この配線基板とフレキシブルプリント配線板の間に優れた導通信頼性を有する電気配線モジュール、及びこの電気配線モジュールの製造に利用できるフレキシブルプリント配線板と配線基板との接続方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る電気配線モジュールは、配線基板3に対してフレキシブルプリント配線板2を接続した電気配線モジュール1において、フレキシブルプリント配線板2の厚み寸法よりも大きい突出寸法を有する突起体5を前記配線基板3に一体に突設すると共にこの突起体5の表面に導体層7を形成し、フレキシブルプリント配線板2に貫通孔4を形成すると共にこの貫通孔4の開口縁に沿って導体端子6を形成し、前記貫通孔4と前記突起体5とを嵌合させることにより前記導体層7と前記導体端子6とを接触させて成ることを特徴とするものである。
【0008】
また請求項2の発明は、請求項1において、上記突起体5の、フレキシブルプリント配線板2の貫通孔4から突出する部分の表面から、フレキシブルプリント配線板2の、突起体5が突出している側の面における貫通孔4の近傍に亘る領域を、導電性部材にて覆って成ることを特徴とするものである。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1において、上記突起体5の、フレキシブルプリント配線板2の貫通孔4から突出する部分の表面から、フレキシブルプリント配線板2の、突起体5が突出している側の面における貫通孔4の近傍に亘る領域を、封止樹脂にて覆って成ることを特徴とするものである。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、上記突起体5と上記貫通孔4との嵌合部位の近傍に、上記導体層7と上記導体端子6との間に接触圧力を付与する加圧保持部を設けて成ることを特徴とするものである。
【0011】
請求項5の発明は、請求項4において、上記加圧保持部として、上記配線基板3と上記フレキシブルプリント配線板2との間に介在してこの配線基板3とフレキシブルプリント配線板2の各表面と接触する封止材8を上記突起体5の周囲に設けて成ることを特徴とするものである。
【0012】
請求項6の発明は、請求項5において、上記配線基板3の、突起体5の周囲の表面に凹所10を設け、この凹所10内に上記封止材8が充填されるように形成して成ることを特徴とするものである。
【0013】
請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれかにおいて、上記突起体5を、その先端側の外径よりも基端側の外径の方が大径となるように形成し、上記貫通孔4の内径を、前記突起体5の先端の外径よりも大きく、且つ基端の外径よりも小さくなるように形成して成ることを特徴とするものである。
【0014】
請求項8の発明は、請求項1乃至6のいずれかにおいて、上記突起体5の側周面に、上記フレキシブルプリント配線板2の貫通孔4の周縁が係止される段部9を設けて成ることを特徴とするものである。
【0015】
請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれかにおいて、フレキシブルプリント配線板2の貫通孔4の近傍における導体配線が形成されていない部位に、フレキシブルプリント配線板2を貫通する開口部を形成して成ることを特徴とするものである。
【0016】
請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれかにおいて、上記突起体5の側周面に、上記貫通孔4を突起体5に圧入嵌合するためのリブ12を突設して成ることを特徴とするものである。
【0017】
請求項11に係るフレキシブルプリント配線板と配線基板との接続方法は、フレキシブルプリント配線板2の厚み寸法よりも大きい突出寸法を有する突起体5を前記配線基板3に一体に突設すると共にこの突起体5の表面に導体層7を形成し、フレキシブルプリント配線板2に貫通孔4を形成すると共にこの貫通孔4の周縁に導体端子6を形成し、前記貫通孔4と前記突起体5とを嵌合させることにより前記導体層7と前記導体端子6とを接触させ、前記配線基板3と前記フレキシブルプリント配線板2との間の上記突起体5の周囲に樹脂を注入した後硬化させることを特徴とするものである。
【0018】
請求項12の発明は、請求項11において、上記貫通孔4と上記突起体5とを嵌合させた後、前記突起体5の、フレキシブルプリント配線板2の貫通孔4から突出する部分を加熱変形させて、この変形した部分を、フレキシブルプリント配線板2の突起体5が突出している側の面に圧着させることを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0020】
フレキシブルプリント配線板2としては、適宜のものが用いられるが、例えばポリイミド基板等のような可撓性に優れた絶縁基板の一面又は両面に銅箔等の金属箔を積層一体化した後、エッチング処理により導体配線19を形成し、また必要に応じてニッケルめっき、金めっき等を施したものが挙げられる。
【0021】
このフレキシブルプリント配線板2には、その表裏を貫通する貫通孔4が形成され、この貫通孔4の周縁に沿って導体端子6が形成される。この導体端子6は、上記の導体配線19の一部として形成することができる。導体端子6の形状は、後述する配線基板3の突起体5の形状等に応じて、適宜設定できるが、フレキシブルプリント配線板2の一面側における貫通孔4の外縁、同じく他面側における貫通孔4の外縁、貫通孔4の内周面等に形成することができる。通常は、図2(c)等に示されるように、フレキシブルプリント配線板2の一面側における貫通孔4の外周縁の全周に形成された対向面端子6b、貫通孔4の全周の内周面の全周に形成された内周面端子6a、フレキシブルプリント配線板2の他面側における貫通孔4の外周縁の全周に形成された反対面端子6cによって、導体端子6が構成される。
【0022】
一方、配線基板3としても、適宜のものが用いられるが、通常はリジッドな基板が用いられるものであり、特にポリアミド系樹脂組成物等の熱可塑性樹脂組成物を用いて、射出成形等の金型成形により得られる樹脂成形品からなる基板(MID;Molded Interconnection Device)に対して、めっき処理等により導体配線20を形成したものが挙げられる。この場合、配線基板3を、突起体5等を有する適宜の立体形状に形成することが容易となる。
【0023】
この配線基板3には、図2(d)等に示されるように、突起体5が一体に突設される。この突起体5は、その突出寸法が上記のフレキシブルプリント配線板2の厚みよりも大きくなるように形成されるものであり、また上記のフレキシブルプリント配線板2の貫通孔4と嵌合可能な形状に形成される。
【0024】
そして、本発明では、上記のような配線基板3の突起体5と、フレキシブルプリント配線板2の貫通孔4とを嵌合させると共に、これにより配線基板3の導体層7とフレキシブルプリント配線板の導体端子6とを接触させて電気的に接続するものであり、これにより配線基板3とフレキシブルプリント配線板2との接合強度が高く、且つ導通信頼性が高い電気配線モジュール1を得たものである。
【0025】
電気配線モジュール1の具体的構成の一例を図1に示す。
【0026】
配線基板3には、図2(d)乃至(f)に示すように、その一面(上面)に上方に突出する円柱状の突起体5が設けられている。この突起体5の突出寸法は、同時に用いられるフレキシブルプリント配線板2の厚み寸法よりも大きくなるように形成されている。またこの配線基板3には導体配線20が設けられ、この導体配線20の一部として上記突起体5の表面に全面に亘って導体層7が形成されている。ここで図示の例では、導体層7としては、突起体5の表面を覆う突出部層7aと、この突出部層7aから延出された、突起体5の基端部を取り囲む領域を覆う輪状の基端層7bとが形成されている。
【0027】
一方、フレキシブルプリント配線板2には、図2(a)乃至(c)に示すように、表裏に貫通する貫通孔4が設けられており、この貫通孔4の内径は、上記配線基板3の突起体5の外径と略同一に形成される。またこのフレキシブルプリント配線板2には導体配線19が設けられ、この導体配線19の一部として上記貫通孔4の周縁に導体端子6が形成されている。導体端子6としては、貫通孔4の上記配線基板3と対向する側の面の外縁に形成された対向面端子6bと、貫通孔4の内周面に形成された内周面端子6aとを設けるが、図示の例では更に配線基板3と対向する側の面とは反対側の面の外縁に形成された反対面端子6cも設けられている。
【0028】
そして、配線基板3の突起体5を、フレキシブルプリント配線板2の貫通孔4に挿通させて、この突起体5と貫通孔4とを嵌合させ、配線基板3とフレキシブルプリント配線板2とを接続する。このとき、フレキシブルプリント配線板2の対向面端子6bと配線基板3の基端層7bとが接触し、またフレキシブルプリント配線板2の内周面端子6aと配線基板3の突出部層7aとが接触することにより、フレキシブルプリント配線板2の導体端子6と配線基板3の導体層7とが接触して、フレキシブルプリント配線板2と配線基板3とが電気的に接続される。
【0029】
このようにしてフレキシブルプリント配線板2と配線基板3とを接続して電気配線モジュール1を形成すると、貫通孔4と突起体5との嵌合により優れた接合強度が付与されると共に、この嵌合により導体端子6と導体層7との接触が維持されて、優れた導通信頼性を有するものである。
【0030】
また、このようにフレキシブルプリント配線板2と配線基板3とを接続した後に、突起体5と貫通孔4との嵌合部位の近傍に、導体層7と導体端子6との間に接触圧力を付与するための加圧保持部を設けることが好ましい。図示の例では、配線基板3とフレキシブルプリント配線板2との間に隙間が形成されるものであり、この隙間に、樹脂を注入した後硬化させるなどして、この隙間における突起体5を取り囲む周囲に封止材8を設け、この封止材8により加圧保持部を構成している。この封止材8は、突起体5と貫通孔4との嵌合部位の近傍において配線基板3とフレキシブルプリント配線板2に密着するようにして配線基板3とフレキシブルプリント配線板2の間に介在することから、嵌合部分の脱離を防止すると共に導体層7と導体端子6との間に接触圧力を付与し、導通信頼性を確保するものである。
【0031】
上記封止用の樹脂としては、エポキシ樹脂組成物等のような熱硬化性樹脂組成物を用いることが好ましい。このような熱硬化性樹脂組成物を注入し、加熱硬化した後に冷却すると、得られた封止材8は収縮し、これにより封止材8に密接するフレキシブルプリント配線板2と配線基板3とにそれぞれ互いに近付く方向の応力がかけられて、上記導体層7と上記導体端子6との間に接触圧力が付与されるものである。ここで、特に上記のように導体端子6を貫通孔4の周縁の全周に亘って設けると共に導体層7を突起体5の周側面の全周に亘って設けて、導体端子6が全周に亘って導体層7と接触するようにすると共に、この導体端子6と導体層7との接触部位の外周側を取り囲むように加圧保持部である封止材8を設けると、仮に封止材8の収縮による接触圧力に不均衡が生じて導体端子6と導体層7とが一部接触しなくなる箇所が生じても、全ての箇所にわたって導体端子6と導体層7とが接触しないような事態は生じにくいものであり、このため導体端子6と導体層7との接触による導通信頼性は著しく高くなるものである。
【0032】
図3に示す実施形態では、配線基板3には、図1に示す実施形態と同様に、突起体5と導体配線20とを設けているが、突起体5を、その外径が基端側から先端側へ行くに従って連続的に小さくなるように形成し、これにより突起体5を、その先端側の外径よりも基端側の外径の方が大径となるように形成している。またこの突起体5の外径寸法と上記のフレキシブルプリント配線板2の貫通孔4の内径寸法との関係は、突起体5の最先端部の外径よりも貫通孔4の外径寸法が大きく、且つ突起体5の最基端部の外形寸法よりも貫通孔4の外径寸法が小さくなるように形成する。
【0033】
一方、フレキシブルプリント配線板2には、図1に示す実施形態と同様に貫通孔4と導体配線19とを形成しているが、この貫通孔4の内径寸法は、突起体5の外径寸法との関係が上記の通りになるように形成されている。
【0034】
そして、配線基板3の突起体5を、フレキシブルプリント配線板2の貫通孔4に挿通させて、この突起体5と貫通孔4とを嵌合させ、配線基板3とフレキシブルプリント配線板2とを接続する。このとき、フレキシブルプリント配線板2の貫通孔4は、配線基板3の突起体5の側周面において係止された状態でこの突起体5と嵌合するものであり、このときフレキシブルプリント配線板2の対向面端子6bと内周面端子6aとの間のエッジ部分と配線基板3の導体層7とが接触することにより、フレキシブルプリント配線板2の導体端子6と配線基板3の導体層7とが接触して、フレキシブルプリント配線板2と配線基板3とが電気的に接続される。
【0035】
またこの図3に示す例でも、図1に示すものと同様に、配線基板3とフレキシブルプリント配線板2との間には隙間が形成され、この隙間に、樹脂を注入した後硬化させるなどして、この隙間における突起体5を取り囲む周囲に封止材8を設け、この封止材8により加圧保持部を構成することができる。
【0036】
上記封止用の樹脂としては、エポキシ樹脂組成物等のような熱硬化性樹脂組成物を用いることが好ましい。このような熱硬化性樹脂組成物を注入し、加熱硬化した後に冷却すると、得られた封止材8は収縮し、これにより、図1に示す場合と同様に上記導体層7と上記導体端子6との間に接触圧力が付与されるものである。
【0037】
この図3に示す実施形態では、図1に示すものと同様にフレキシブルプリント配線板2と配線基板3とが高い接合強度で接合されると共に優れた導通信頼性を有する。更に、突起体5の外径寸法と貫通孔4の内径寸法との関係は、上記のように突起体5の最先端部の外径寸法よりも貫通孔4の内径寸法が大きく、且つ突起体5の最基端部の外形寸法よりも貫通孔4の内径寸法が小さくなっておれば、フレキシブルプリント配線板2と配線基板3とを電気的に接続することができるものであるから、この突起体5や貫通孔4の形成時に多少の寸法誤差が生じても、フレキシブルプリント配線板2と配線基板3とを確実に電気的に接続することができるものである。
【0038】
図4に示す実施形態では、配線基板3には、図1に示す実施形態と同様に、突起体5と導体配線20とを設けているが、突起体5の側周面には、突起体5の外径寸法が基端側よりも先端側が小さくなるように不連続に変化する段部9が形成されている。すなわち、突起体5の基端側の部位(基端側部5b)と先端側の部位(先端側部5a)とはそれぞれ円柱状に形成するものであるが、基端側部5bよりも先端側部5aの方が外径寸法が小さくなるように形成し、且つこの基端側部5bと先端側部5aとの境界部分において、突起体5の側周面の全周に亘り、段部9を形成するものである。このとき、突起体5の外径寸法と上記のフレキシブルプリント配線板2の貫通孔4の内径寸法との関係は、突起体5の先端側部5aの外径寸法が貫通孔4の内径寸法と同一又はそれよりも小さく、且つ突起体5の基端側部5bの外形寸法よりも貫通孔4の内径寸法が小さくなるように形成する。また、導体層7は突起体5の表面の全体に亘って設けても良いが、図示のように少なくとも先端側部5aの側周面と段部9の表面に導体層7を設けておけば良く、基端側部5bの側周面には導体層7を設けなくても良い。
【0039】
一方、フレキシブルプリント配線板2には、図1に示す実施形態と同様に貫通孔4と導体配線19とを形成しているが、この貫通孔4の内径寸法は、突起体5の外径寸法との関係が上記の通りになるように形成されている。
【0040】
そして、配線基板3の突起体5を、フレキシブルプリント配線板2の貫通孔4に挿通させて、この突起体5と貫通孔4とを嵌合させ、配線基板3とフレキシブルプリント配線板2とを接続する。このとき、フレキシブルプリント配線板2の貫通孔4の、配線基板3と対向する側の面の外縁は、配線基板3の突起体5の段部9に当接して係止され、この状態で貫通孔4と突起体5とが嵌合するものであり、このときフレキシブルプリント配線板2の導体端子6の対向面端子6bが、突出部の段部9において配線基板3の導体層7と接触して、フレキシブルプリント配線板2と配線基板3とが電気的に接続される。このとき、突起体5の先端側部5aの外径寸法と貫通孔4の内径寸法とが同一であれば、導体端子6の内周面端子6aが先端側部5aの側周面において導体層7と接触し、これによってもフレキシブルプリント配線板2と配線基板3とが電気的に接続される。
【0041】
またこのとき、配線基板3とフレキシブルプリント配線板2との間には隙間が形成される。そして、この隙間に、図1に示すものと同様に樹脂を注入した後硬化させるなどして、この隙間における突起体5を取り囲む周囲に封止材8を設け、この封止材8により加圧保持部を構成することができる。
【0042】
この図4に示す実施形態では、図1に示すものと同様にフレキシブルプリント配線板2と配線基板3とが高い接合強度で接合されると共に優れた導通信頼性を有する。また、突起体5における貫通孔4との嵌合位置は常に段部9の形成位置に設定されるので、配線基板3とフレキシブルプリント配線板2との間の距離を、段部9の形成位置によって正確に制御することができ、配線基板3とフレキシブルプリント配線板2とが所定の位置関係にある電気配線モジュール1を容易に得ることができる。このため、例えば電気配線モジュール1を電子装置等に組み込む際などに、寸法誤差等によりフレキシブルプリント配線板2に過度の曲げ応力等が加わることを防止し、このような応力による歪で導体配線19が剥離したりするような事態が発生することを防止することができるものである。
【0043】
図5に示す実施形態では、図4に示す実施形態において、突起体5の段部9に、突起体5の突出方向と同一方向に突出する小突起11を形成している。この小突起11は、図5(b)(c)に示すように断面矩形状に形成することができる。この小突起11は、段部9の複数箇所に亘り複数の小突起11を設けても良く、またリブ状の小突起11を突起体5の側周面を取り囲むように輪状に形成しても良い。
【0044】
そして、配線基板3の突起体5を、フレキシブルプリント配線板2の貫通孔4に挿通させて、この突起体5と貫通孔4とを嵌合させ、配線基板3とフレキシブルプリント配線板2とを接続する。このとき、フレキシブルプリント配線板2の貫通孔4の、配線基板3と対向する側の面の外縁は、配線基板3の突起体5の段部9に当接して係止され、この状態で貫通孔4と突起体5とが嵌合するものであり、このときフレキシブルプリント配線板2の導体端子6の対向面端子6bが、突出部の段部9において配線基板3の導体層7と接触して、フレキシブルプリント配線板2と配線基板3とが電気的に接続される。このとき、突起体5の先端側部5aの外径寸法と貫通孔4の内径寸法とが同一であれば、導体端子6の内周面端子6aが先端側部5aの側周面において導体層7と接触し、これによってもフレキシブルプリント配線板2と配線基板3とが電気的に接続される。
【0045】
ここで、フレキシブルプリント配線板2の貫通孔4の、配線基板3と対向する側の面の外縁は、配線基板3の突起体5の段部9に形成された小突起11の先端面に当接して係止されるものであり、これにより、フレキシブルプリント配線板2の対向面端子6bが、突出部の段部9の小突起11の先端面において配線基板3の導体層7と接触することにより、フレキシブルプリント配線板2の導体端子6と配線基板3の導体層7とが接触して、フレキシブルプリント配線板2と配線基板3とが電気的に接続されるものである。
【0046】
またこのとき、配線基板3とフレキシブルプリント配線板2との間には隙間が形成される。そして、この隙間に、図1に示すものと同様に樹脂を注入した後硬化させるなどして、この隙間における突起体5を取り囲む周囲に封止材8を設け、この封止材8により加圧保持部を構成することができる。
【0047】
この図5に示す実施形態では、上記のようにフレキシブルプリント配線板2の貫通孔4の、配線基板3と対向する側の面の外縁は、配線基板3の突起体5の段部9に形成された小突起11の先端面に当接して係止されるものであるから、加圧保持部である封止材8により導体端子6の対向面端子6bが、突起体5の段部9の小突起11における導体層7に向けて押圧された際に、小突起11は弾性変形してこれにより反発力が生じ、この反発力によって、導体端子6と導体層7との間の接触圧力が更に向上し、導通安定性が更に向上するものである。
【0048】
また上記のような各実施形態においては、上記突起体5の側周面に、上記貫通孔4を突起体5に圧入嵌合するためのリブ12を突設することができる。例えば図6に示す例では、突起体5の側周面に、上下方向(突起体5の突出方向)に長いリブ12を外側方に向けて突出するように設ける。このリブ12は突起体5の側周面の複数箇所に設けることができる。このとき、複数のリブ12の突出方向の端部を結ぶ仮想的な円の径が、貫通孔4の内径よりも僅かに大きくなるように形成する。
【0049】
このような圧入嵌合用のリブ12を設ける場合には、貫通孔4と突起体5とを嵌合させるに際して、貫通孔4を、突起体5のリブ12が形成されている部位に圧入した状態で嵌合させることができ、貫通孔4と突起体5との嵌合が外れにくくなって、フレキシブルプリント配線板2と配線基板3との接続がより強固となり、また導体端子6と導体層7との間の接触もより脱離しにくくなって、導通信頼性が更に向上するものである。
【0050】
ここで、図示の例では、圧入嵌合用のリブ12の上端(突起体5の先端側の端部)には、貫通孔4の導入用の傾斜12aを形成して、リブ12の突出高さが突起体5の先端側から基端側に向けて連続的に大きくなるようにしているものであり、このため、圧入嵌合時に貫通孔4の内周面がリブ12に乗り上げる際に、貫通孔4がリブ12に引っ掛かることなく容易に圧入嵌合することができるようになっている。
【0051】
尚、図6は、図1に示す実施形態において圧入嵌合用のリブ12を形成したものを示しているが、他の実施形態においても、突起体5の周側面における、貫通孔4との嵌合位置に、圧入嵌合用のリブ12を設けることができる。
【0052】
また、上記の各実施形態において、フレキシブルプリント配線板2と配線基板3との接合を行った後に、図7(a)に示すように、突起体5の、フレキシブルプリント配線板2の貫通孔4から突出する部分の表面から、フレキシブルプリント配線板2の、突起体5が突出している側の面における貫通孔4の近傍に亘る領域を、導電性部材15にて覆うようにしても良い。導電性部材15は適宜の導電性材料にて形成することができ、例えば銀ペースト等の導電性ペーストを成形硬化することにより形成することができる。
【0053】
このように導電性部材15を設けると、導体層7と導体端子6との間の電気的接続を導電性部材15によっても確保することができて、導通信頼性が向上するものである。
【0054】
またこのように導電性部材15を設ける場合には、図7(b)に示すように、突起体5の先端面に凹部16を設けて、導電性部材15をこの凹部16内に充填するようにしても良い。この場合には、導電性部材15と突起体5との接触面積が増大して、導電性部材15と突起体5との接合強度をより向上することができる。またこのように接合強度を向上するためには、逆に突起体5の先端面に凸部を設けることにより導電性部材15と突起体5との接触面積が増大するようにしても良い。
【0055】
尚、図7は、図4に示す実施形態において導電性部材15を設けた例を示しているが、他の実施形態においても同様に導電性部材15を設けることができる。
【0056】
また、上記の各実施形態において、フレキシブルプリント配線板2と配線基板3との接合を行った後に、図8に示すように、突起体5の、フレキシブルプリント配線板2の貫通孔4から突出する部分の表面から、フレキシブルプリント配線板2の、突起体5が突出している側の面における貫通孔4の近傍に亘る領域を、封止樹脂17にて覆うようにしても良い。この封止樹脂17は、例えばエポキシ樹脂組成物等の熱硬化性樹脂組成物を成形硬化することにより形成することができる。
【0057】
このように封止樹脂17を設けると、導体層7と導体端子6との接触部位に大気や水分が進入することを防止することができ、耐湿性を向上して導通信頼性を更に向上することができるものである。
【0058】
尚、図8は、図4に示す実施形態において封止樹脂17を設けた例を示しているが、他の実施形態においても同様に封止樹脂17を設けることができる。
【0059】
また、上記の各実施形態において、図9に示すように、配線基板3として、突起体5が形成されている側の面における突起体5の周囲に凹所10を設けたものを用い、そして加圧保持部として封止材8を形成する場合にこの凹所10内に上記封止材8が充填されるように形成することもできる。凹所10は突起体5の近傍位置に形成することが好ましい。図示の例では、溝状の凹所10を、突起体5の周囲を取り巻くように輪状に形成しており、この凹所10が突起体5と隣接するように形成されている。
【0060】
このように凹所10を設けると、この凹所10の深さの分だけ、加圧保持部である封止材8の厚みを大きく形成することができ、このため封止材8の形成時の硬化収縮量を増大させて、導体層7と導体端子6の間に付与される接触圧力を更に増大させ、導通信頼性を更に向上することができるものである。
【0061】
尚、図9は、図4に示す実施形態において凹所10を設けた例を示しているが、他の実施形態においても同様に凹所10を設けることができる。
【0062】
また、上記の各実施形態において、図10に示すように、配線基板3として、突起体5が形成されている側とは反対側の面における突起体5の近傍に、凹所13を設けたものを用いることもできる。この凹所13は、突起体5の基端部の外径に沿った位置に形成することが好ましく、図示の例では、溝状の凹所13を、突起体5の基端部の外径に沿って輪状に形成している。
【0063】
このような凹所13を形成すると、突起体5の形成位置の近傍において、配線基板3の厚みを凹所13の深さの分だけ薄く形成することができ、このため突起体5に応力が加わった場合に突起体5が弾性変形しやすくなる。このため、配線基板3と接続されているフレキシブルプリント配線板2に応力が加わった場合などに、この応力は突起体5が弾性変形することで吸収されて、導体層7と導体端子6の間の接触部位にかかる応力を低減することができ、導体層7と導体端子6との間の導通信頼性を更に向上することができるものである。
【0064】
尚、図10は、図4に示す実施形態において凹所13を設けた例を示しているが、他の実施形態においても同様に凹所13を設けることができる。
【0065】
また、上記の各実施形態において、図11に示すように、フレキシブルプリント配線板2の貫通孔4の近傍における導体配線19が形成されていない部位に、フレキシブルプリント配線板2を貫通する開口部14を形成するようにしても良い。図示の例では、貫通孔4の周縁に沿って形成された導体端子6の外側において、この貫通孔4及び導体端子6を囲むようにして、C字状に開口する開口部14を形成している。またこの開口部14の両端に挟まれた位置は、導体端子6と、この導体端子6に接続される配線との接続位置に相当し、開口部14はその両端部において、この配線の両側に沿って僅かに延出されている。
【0066】
このようにフレキシブルプリント配線板2に開口部14を形成すると、フレキシブルプリント配線板2の、開口部14よりも貫通孔4側の領域がより弾性変形しやすくなる。このため、配線基板3と接続されているフレキシブルプリント配線板2に応力が加わった場合、この応力はフレキシブルプリント配線板2の、開口部14よりも貫通孔4側の領域が弾性変形することで吸収されて、導体層7と導体端子6の間の接触部位にかかる応力を低減することができ、導体層7と導体端子6との間の導通信頼性を更に向上することができるものである。
【0067】
また、上記の各実施形態においては、突起体5と貫通孔4とを嵌合させた後、加圧保持部である封止材8を設ける前に、突起体5の、フレキシブルプリント配線板2よりも突出する部分を加熱することにより変形させて、この変形した部分を貫通孔4よりも外側方に広げ、この状態で、図12に示すように、突起体5の変形部分18をフレキシブルプリント配線板2の突起体5が突出している側の面に圧着させるようにすることができる。このようにすると、封止材8を形成するために樹脂を配線基板3のフレキシブルプリント配線板2との間に注入する際に、この注入圧力によって突起体5と貫通孔4との嵌合が外れることを防止することができ、突起体5と貫通孔4との嵌合の脱離による導体層7と導体端子6と接触の脱離を防止して、より導通信頼性の高い電気配線モジュール1を得ることができるものである。
【0068】
【発明の効果】
上記のように請求項1に係る電気配線モジュールは、配線基板に対してフレキシブルプリント配線板を接続した電気配線モジュールにおいて、フレキシブルプリント配線板の厚み寸法よりも大きい突出寸法を有する突起体を前記配線基板に一体に突設すると共にこの突起体の表面に導体層を形成し、フレキシブルプリント配線板に貫通孔を形成すると共にこの貫通孔の開口縁に沿って導体端子を形成し、前記貫通孔と前記突起体とを嵌合させることにより前記導体層と前記導体端子とを接触させるため、貫通孔と突起体との嵌合により優れた接合強度が付与されると共に、この嵌合により導体端子と導体層との接触が維持されて、優れた導通信頼性を有するものである。
【0069】
また請求項2の発明は、請求項1において、上記突起体の、フレキシブルプリント配線板の貫通孔から突出する部分の表面から、フレキシブルプリント配線板の、突起体が突出している側の面における貫通孔の近傍に亘る領域を、導電性部材にて覆ったため、導体層と導体端子との間の電気的接続を導電性部材によっても確保することができ、導通信頼性を更に向上することができるものである。
【0070】
また請求項3の発明は、請求項1において、上記突起体の、フレキシブルプリント配線板の貫通孔から突出する部分の表面から、フレキシブルプリント配線板の、突起体が突出している側の面における貫通孔の近傍に亘る領域を、封止樹脂にて覆ったため、導体層と導体端子との接触部位に大気や水分が進入することを防止することができ、耐湿性を向上して導通信頼性を更に向上することができるものである。
【0071】
また請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、上記突起体と上記貫通孔との嵌合部位の近傍に、上記導体層と上記導体端子との間に接触圧力を付与する加圧保持部を設けたため、導体層と導体端子の接触の脱離を更に抑制し、導体層と導体端子との間における導通信頼性を更に向上することができるものである。
【0072】
また請求項5の発明は、請求項4において、上記加圧保持部として、上記配線基板と上記フレキシブルプリント配線板との間に介在してこの配線基板とフレキシブルプリント配線板の各表面と接触する封止材を上記突起体の周囲に設けたため、封止材の成形時の収縮によりフレキシブルプリント配線板と配線基板とにそれぞれ互いに近付く方向の応力をかけることにより、導体層と導体端子との間に接触圧力を付与することができ、導体層と導体端子との間における導通信頼性を更に向上することができるものである。
【0073】
また請求項6の発明は、請求項5において、上記配線基板の、突起体の周囲の表面に凹所を設け、この凹所内に上記封止材が充填されるように形成するため、凹所の深さの分だけ、加圧保持部である封止材の厚みを大きく形成することができ、このため封止材の形成時の硬化収縮量を増大させて、導体層と導体端子の間に付与される接触圧力を更に増大させ、導通信頼性を更に向上することができるものである。
【0074】
請求項7の発明は、上記突起体を、その先端側の外径よりも基端側の外径の方が大径となるように形成し、上記貫通孔の内径を、前記突起体の先端の外径よりも大きく、且つ基端の外径よりも小さくなるように形成するため、突起体の外径寸法と貫通孔の内径寸法との関係は、突起体の最先端部の外径寸法よりも貫通孔の内径寸法が大きく、且つ突起体の最基端部の外形寸法よりも貫通孔の内径寸法が小さくなっておれば、フレキシブルプリント配線板と配線基板とを電気的に接続することができ、この突起体や貫通孔の形成時に多少の寸法誤差が生じても、フレキシブルプリント配線板と配線基板とを確実に電気的に接続することができるものである。
【0075】
また請求項8の発明は、請求項1乃至6のいずれかにおいて、上記突起体の側周面に、上記フレキシブルプリント配線板の貫通孔の周縁が係止される段部を設けたため、突起体における貫通孔との嵌合位置は常に段部の形成位置に設定されるので、配線基板とフレキシブルプリント配線板との間の距離を、段部の形成位置によって正確に制御することができ、配線基板とフレキシブルプリント配線板とが所定の位置関係にある電気配線モジュールを容易に得ることができるものである。またこのため、例えば電気配線モジュールを電子装置等に組み込む際などに、寸法誤差等によりフレキシブルプリント配線板に過度の曲げ応力等が加わることを防止し、このような応力による歪で導体配線が剥離したりするような事態が発生することを防止することができるものである。
【0076】
また請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれかにおいて、フレキシブルプリント配線板の貫通孔の近傍における導体配線が形成されていない部位に、フレキシブルプリント配線板を貫通する開口部を形成したため、フレキシブルプリント配線板がより弾性変形しやすくなり、配線基板と接続されているフレキシブルプリント配線板に応力が加わった場合に、この応力をフレキシブルプリント配線板の弾性変形により吸収することができて、導体層と導体端子の間の接触部位にかかる応力を低減することができ、導通信頼性を更に向上することができるものである。
【0077】
請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれかにおいて、上記突起体の側周面に、上記貫通孔を突起体に圧入嵌合するためのリブを突設したため、貫通孔と突起体との嵌合が更に外れにくくなって、フレキシブルプリント配線板と配線基板との接続がより強固となり、また導体端子と導体層との間の接触もより脱離しにくくなって、導通信頼性が更に向上するものである。
【0078】
また請求項11に係るフレキシブルプリント配線板と配線基板との接続方法は、フレキシブルプリント配線板の厚み寸法よりも大きい突出寸法を有する突起体を前記配線基板に一体に突設すると共にこの突起体の表面に導体層を形成し、フレキシブルプリント配線板に貫通孔を形成すると共にこの貫通孔の周縁に導体端子を形成し、前記貫通孔と前記突起体とを嵌合させることにより前記導体層と前記導体端子とを接触させ、前記配線基板と前記フレキシブルプリント配線板との間の上記突起体の周囲に樹脂を注入した後硬化させるため、貫通孔と突起体との嵌合により優れた接合強度を付与して、この嵌合により導体端子と導体層との接触を維持し、優れた導通信頼性を付与することができるものであり、また樹脂の成形硬化時の収縮によりフレキシブルプリント配線板と配線基板とにそれぞれ互いに近付く方向の応力をかけて、導体層と導体端子との間に接触圧力を付与することができ、導体層と導体端子との間における導通信頼性を更に向上することができるものである。
【0079】
また請求項12の発明は、請求項11において、上記貫通孔と上記突起体とを嵌合させた後、前記突起体の、フレキシブルプリント配線板の貫通孔から突出する部分を加熱変形させて、この変形した部分を、フレキシブルプリント配線板の突起体が突出している側の面に圧着させるため、樹脂を配線基板のフレキシブルプリント配線板との間に注入する際に、この注入圧力によって突起体と貫通孔との嵌合が外れることを防止することができ、突起体と貫通孔との嵌合の脱離による導体層と導体端子と接触の脱離を防止して、より導通信頼性を向上することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)は断面図、(b)及び(c)は(a)のA部分の拡大図である。
【図2】(a)乃至(c)は同上の実施の形態のおけるフレキシブルプリント配線板の一例を、(d)乃至(f)は同上の実施の形態における配線基板の一例を示すものであり、(a)は平面図、(b)は断面図、(c)は(b)のA部分の拡大図、(d)は平面図、(e)は断面図、(f)は(e)のB部分の拡大図である。
【図3】同上の他の実施の形態を示すものであり、(a)は断面図、(b)は(a)の部分拡大図である。
【図4】同上の他の実施の形態を示すものであり、(a)は断面図、(b)は(a)の部分拡大図である。
【図5】同上の他の実施の形態を示すものであり、(a)は断面図、(b)及び(c)は(a)の部分拡大図である。
【図6】同上の他の実施の形態を示すものであり、(a)は断面図、(b)及び(c)は(a)の部分拡大図である。
【図7】同上の他の実施の形態を示すものであり、(a)及び(b)は断面図である。
【図8】同上の他の実施の形態を示す断面図である。
【図9】同上の他の実施の形態を示す断面図である。
【図10】同上の他の実施の形態を示すものであり、(a)及び(b)は断面図である。
【図11】同上の各実施の形態における、フレキシブルプリント配線板の他例を示すものであり、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図12】同上の他の実施の形態を示すものであり、(a)及び(b)は断面図である。
【図13】従来技術の一例を示すものであり、(a)及び(b)は断面図である。
【符号の説明】
1 電気配線モジュール
2 フレキシブルプリント配線板
3 配線基板
4 貫通孔
5 突起体
7 導体層
8 封止材
9 段部
10 凹所
12 リブ

Claims (12)

  1. 配線基板に対してフレキシブルプリント配線板を接続した電気配線モジュールにおいて、フレキシブルプリント配線板の厚み寸法よりも大きい突出寸法を有する突起体を前記配線基板に一体に突設すると共にこの突起体の表面に導体層を形成し、フレキシブルプリント配線板に貫通孔を形成すると共にこの貫通孔の開口縁に沿って導体端子を形成し、前記貫通孔と前記突起体とを嵌合させることにより前記導体層と前記導体端子とを接触させて成ることを特徴とする電気配線モジュール。
  2. 上記突起体の、フレキシブルプリント配線板の貫通孔から突出する部分の表面から、フレキシブルプリント配線板の、突起体が突出している側の面における貫通孔の近傍に亘る領域を、導電性部材にて覆って成ることを特徴とする請求項1に記載の電気配線モジュール。
  3. 上記突起体の、フレキシブルプリント配線板の貫通孔から突出する部分の表面から、フレキシブルプリント配線板の、突起体が突出している側の面における貫通孔の近傍に亘る領域を、封止樹脂にて覆って成ることを特徴とする請求項1に記載の電気配線モジュール。
  4. 上記突起体と上記貫通孔との嵌合部位の近傍に、上記導体層と上記導体端子との間に接触圧力を付与する加圧保持部を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電気配線モジュール。
  5. 上記加圧保持部として、上記配線基板と上記フレキシブルプリント配線板との間に介在してこの配線基板とフレキシブルプリント配線板の各表面と接触する封止材を上記突起体の周囲に設けて成ることを特徴とする請求項4に記載の電気配線モジュール。
  6. 上記配線基板の、突起体の周囲の表面に凹所を設け、この凹所内に上記封止材が充填されるように形成して成ることを特徴とする請求項5に記載の電気配線モジュール。
  7. 上記突起体を、その先端側の外径よりも基端側の外径の方が大径となるように形成し、上記貫通孔の内径を、前記突起体の先端の外径よりも大きく、且つ基端の外径よりも小さくなるように形成して成ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電気配線モジュール。
  8. 上記突起体の側周面に、上記フレキシブルプリント配線板の貫通孔の周縁が係止される段部を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電気配線モジュール。
  9. フレキシブルプリント配線板の貫通孔の近傍における導体配線が形成されていない部位に、フレキシブルプリント配線板を貫通する開口部を形成して成ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の電気配線モジュール。
  10. 上記突起体の側周面に、上記貫通孔を突起体に圧入嵌合するためのリブを突設して成ることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の電気配線モジュール。
  11. フレキシブルプリント配線板の厚み寸法よりも大きい突出寸法を有する突起体を前記配線基板に一体に突設すると共にこの突起体の表面に導体層を形成し、フレキシブルプリント配線板に貫通孔を形成すると共にこの貫通孔の周縁に導体端子を形成し、前記貫通孔と前記突起体とを嵌合させることにより前記導体層と前記導体端子とを接触させ、前記配線基板と前記フレキシブルプリント配線板との間の上記突起体の周囲に樹脂を注入した後硬化させることを特徴とするフレキシブルプリント配線板と配線基板との接続方法。
  12. 上記貫通孔と上記突起体とを嵌合させた後、前記突起体の、フレキシブルプリント配線板の貫通孔から突出する部分を加熱変形させて、この変形した部分を、フレキシブルプリント配線板の突起体が突出している側の面に圧着させることを特徴とする請求項11に記載のフレキシブルプリント配線板と配線基板との接続方法。
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JP2011187915A (ja) * 2009-09-28 2011-09-22 Kyocera Corp フレキシブル配線基板とリード端子付き電子部品との接続構造

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