JP2004288084A - 携帯型診療支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】往診先の患者や介護者に便利な調剤薬局の位置や、患者や介護者が選択した調剤薬局の位置を、わかり易く表示し、必要に応じて印刷する。
【解決手段】操作入力された投薬処方の院外処方箋を発行する手段と、指定位置を地図上に表示する機能と指定2位置を結ぶ各経路の移動所要時間を求める機能と指定経路を地図上に表示する機能とを備えた電子地図と、往診先の位置情報及び調剤薬局の位置情報を取得する手段と、取得した往診先と各調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と各調剤薬局を結ぶ各経路の移動所要時間を演算させる手段と、前記電子地図から返される前記各経路とその移動所要時間を選択可能に候補表示する手段と、選択された経路とその目的地である調剤薬局を地図上に表示させる手段と、を有する携帯型診療支援装置10。
【選択図】 図1
【解決手段】操作入力された投薬処方の院外処方箋を発行する手段と、指定位置を地図上に表示する機能と指定2位置を結ぶ各経路の移動所要時間を求める機能と指定経路を地図上に表示する機能とを備えた電子地図と、往診先の位置情報及び調剤薬局の位置情報を取得する手段と、取得した往診先と各調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と各調剤薬局を結ぶ各経路の移動所要時間を演算させる手段と、前記電子地図から返される前記各経路とその移動所要時間を選択可能に候補表示する手段と、選択された経路とその目的地である調剤薬局を地図上に表示させる手段と、を有する携帯型診療支援装置10。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、往診先で院外処方箋を発行する機能と電子地図機能とを備えたコンピュータ装置である携帯型診療支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
往診に要する時間を算出する手段を備え、効率良く往診するためのスケジュールを作成するシステムが提案されている(特許文献1参照)。
往診依頼患者の電話番号から往診可能地域か否かを判断し、不可能な場合は他の医療機関を紹介するシステムが提案されている(特許文献2参照)。
在宅医療機器と病院端末と在宅医療機器の供給者端末とをネットワークで接続し、在宅医療機器を設置した患者宅の位置を地図上に表示するインターフェースを用いた要求に応じて、在宅医療機器の実績情報や要望情報をネットワークを介して送受信するシステムが提案されている(特許文献3参照)。
支援用サーバからインターネットを介して医師の端末装置へ往診日程及び往診対象患者の診療情報を送信し、医師の端末装置から支援用サーバへインターネットを介して往診結果情報を送信して蓄積し、支援用サーバにて診療報酬算定処理を行うシステムが提案されている(特許文献4参照)。
医師端末と患者端末と調剤薬局端末とをネットワークで接続し、調剤薬局の在庫/補充予定情報を検索して処方内容の薬剤を提供可能な調剤薬局を抽出し、医師端末又は患者端末から当該抽出した調剤薬局端末へ発注するようにしたシステムが提案されている(特許文献5参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−007650。
【特許文献2】
特開2001−350849。
【特許文献3】
特開2002−304473。
【特許文献4】
特開2002−189811。
【特許文献5】
特開2002−358360。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
往診先にて院外処方箋を発行することがある。しかし、往診先では、その周辺のどこにどのような調剤薬局があるのかがわかりにくく、利用できないことが多い。このため、利用可能もしくは利用に適した調剤薬局とその正確な位置が、医師のみならず患者や介護者にもわからないことがある。ここで、利用可能もしくは利用に適した調剤薬局とは、(1)往診先(患者宅,介護施設等)から所定時間内に行き得る立地の調剤薬局、(2)薬剤を受領した患者や介護者がその帰着先(自宅等)へ所定時間内に帰着し得る立地の調剤薬局、(3)患者や介護者等にとって都合の良い曜日・時間帯に営業している調剤薬局、(4)投薬処方された薬剤の在庫を持つ調剤薬局等、である。
【0005】
本発明は、往診先の患者や介護者にとって利用可能もしくは利用に適した調剤薬局をわかり易く表示すること、及び、それらの中から患者や介護者が選択した調剤薬局の位置をわかり易く表示することを目的とする。
具体的には、(1)往診先(患者宅,介護施設等)から所定時間内に行き得る立地の調剤薬局をわかり易く表示する、(2)薬剤を受領した患者や介護者がその帰着先(自宅等)へ所定時間内に帰着し得る立地の調剤薬局をわかり易く表示する、(3)患者や介護者等にとって都合の良い曜日・時間帯に営業している調剤薬局をわかり易く表示する、(4)投薬処方された薬剤の在庫を持つ調剤薬局をわかり易く表示する、(5)これらの表示に基づいて患者や介護者が選択した調剤薬局の位置をわかり易く表示する、ことを目的とする。
【0006】
また、本発明は、往診先にて患者や介護者が選択した調剤薬局の端末装置(パソコン,ファクシミリ等)へ宛てて当該患者用の院外処方箋を事前に発行しておくことにより、患者や介護者が薬剤を受け取りに行った時に於ける待ち時間を無くすようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記[1]〜[13]のように構成される。
[1]構成1(移動所要時間):
所定の診療情報データベースに診療情報を記録し/再生する電子カルテ機能を備えた携帯型診療支援装置であって、
ユーザにより操作入力された投薬処方に対応する内容の院外処方箋を発行する院外処方箋発行手段と、
指定された位置を地図上に表示する位置表示機能と、指定された2位置を結ぶ各経路の移動所要時間を求める所要時間演算機能と、指定された経路を地図上に表示する経路表示機能と、を備えた電子地図と、
往診先の位置情報を取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得する、位置情報取得手段と、
前記取得した往診先と各調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と各調剤薬局を結ぶ各経路の移動所要時間を演算させる演算指示手段と、
前記電子地図から返される前記各経路とその移動所要時間を選択可能に候補表示する経路候補表示手段と、
ユーザにより選択された経路の情報を前記電子地図に与えて当該経路とその目的地である調剤薬局を地図上に表示させる表示指示手段と、
を有することを特徴とする携帯型診療支援装置。
院外処方箋は、プリンタで印刷することで発行してもよく、ユーザにより選択された調剤薬局のファクシミリへ通信回線を介して出力することで発行してもよい。また、ユーザにより選択された調剤薬局のコンピュータ装置へ宛ててインターネットを介して送信することで発行してもよい。調剤薬局のファクシミリに出力したりコンピュータへ送信する場合には、携帯型診療支援装置から直接ファクシミリやコンピュータ装置へ送信してもよく、医療機関やデータセンターのサーバを介して送信してもよい。
位置表示機能、所要時間演算機能、及び、経路表示機能を持つ電子地図は、例えば、http://www.zenrin.co.jp/product/zmapappli.htmlに紹介されている。
往診先の位置情報は、例えば、往診医師が所属する医療機関へ来院した患者の書誌情報(氏名,住所,電話番号等)を持つ患者データベースから得ることができる。位置情報は、電子地図上に位置を表示できるものであればよい。電子地図が住所情報に基づいて位置を表示する機能を持つ場合は、住所情報でよい。電子地図が緯度・経度に基づいて位置を表示する機能を持つ場合は、緯度・経度情報でよい。緯度・経度情報を患者データベースが持っていてもよく、患者データベースが持つ患者の住所から、住所−緯度・経度変換テーブルを参照して求めてもよい。住所−緯度・経度変換テーブルは、例えば、http://www.alpsmap.jp/software/pxd/feature.htmに紹介されている。患者データベースは、通常は、医療機関のサーバが持つ。携帯型診療支援装置は、この患者データベースをインターネットを介してアクセスして、所要のデータを得る。或いは、往診前に患者データベースから所要のデータをコピーして持つようにしてもよい。
また、往診先の位置情報は、GPS(全地球測位システム)衛星からの信号を受信して得るように構成することもできる。また、PHS(Personal Handy−Phone System)の位置表示サービスを利用して得るように構成することもできる。
調剤薬局の位置情報は、往診医師が所属する医療機関のサーバ又は所定のデータセンターが持つ調剤薬局データベースから得る。なお、調剤薬局の位置情報を電子地図が持っている場合は、それを利用するようにしてもよい。調剤薬局データベースは、通常は、医療機関又は所定のデータセンターのサーバが持つ。携帯型診療支援装置は、この調剤薬局データベースをインターネットを介してアクセスして、所要のデータを得る。或いは、往診前に調剤薬局データベースから所要のデータをコピーして持つようにしてもよい。
【0008】
[2]構成2(移動所要時間,患者等の帰着先):
前記[1]の構成に於いて、
前記位置情報取得手段は、往診先の位置情報を取得し、帰着先の位置情報を所定の患者データベースから取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得し、
前記演算指示手段は、前記取得した往診先と帰着先と各調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と各調剤薬局を結ぶ各経路及び各調剤薬局と当該帰着先を結ぶ各経路の移動所要時間を演算させる、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
帰着先とは、患者或いは介護者等(薬剤を受け取りに行く者)が、薬剤を受け取った後に帰る自宅等をいう。往診先は患者の自宅であることが多いが、往診先が介護施設等の場合もある。その場合には、往診先と、薬剤を受け取った後に帰る帰着先とが異なる場合も生ずる。この[2]の構成は、そのような場合を考慮して、各調剤薬局と帰着先との間の各経路の移動所要時間を求め、薬剤を受け取りに行く者の便宜を図るようにしたものである。
【0009】
[3]構成3(移動所要時間,調剤薬局の営業時間):
前記[1]又は[2]の構成に於いて、
調剤薬局の営業日及び営業時間帯を調剤薬局毎に持つ営業情報を所定の調剤薬局データベースから取得する薬局情報取得手段と、
前記取得した営業情報と前記電子地図から返される前記各経路の移動所要時間とに基づいて、ユーザにより指定された時刻から当該の移動所要時間経過後の時刻に於いて営業している調剤薬局を抽出する薬局抽出手段と、を更に有し、
前記経路候補表示手段は、前記電子地図から返される前記各経路の中で前記薬局抽出手段により抽出した調剤薬局の各経路とその移動所要時間を選択可能に候補表示する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
この構成[3]の調剤薬局データベース(営業情報を持つ調剤薬局データベース)と、前記構成[2]の調剤薬局データベース(位置情報を持つ調剤薬局データベース)は、同じデータベースでもよく、異なるデータベースでもよい。
ユーザにより指定された時刻とは、例えば、患者或いは介護者(薬剤を受け取りに行く者)が、薬剤の受け取りのために時間を割くことができるようになる時刻である。この時刻を、本携帯型診療支援装置の操作者(例:往診医師)が患者或いは介護者から聴取して、本携帯型診療支援装置に操作入力する。
【0010】
[4]構成4(移動所要時間,調剤薬局の薬剤在庫):
前記[1]又は[2]の構成に於いて、
調剤薬局の薬剤の在庫を薬剤名毎に調剤薬局毎に持つ薬剤在庫情報を所定の在庫データベースから取得する在庫情報取得手段と、
前記取得した薬剤在庫情報に基づいて前記投薬処方に対応する内容の薬剤の在庫を持つ調剤薬局を抽出する薬局抽出手段と、を更に有し、
前記経路候補表示手段は、前記電子地図から返される前記各経路の中で前記薬局抽出手段により抽出した調剤薬局の各経路とその移動所要時間を選択可能に候補表示する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
投薬処方が複数種類の薬剤を含む場合に於いて、薬局抽出手段が、当該複数の薬剤全ての在庫を持つ調剤薬局のみを抽出するように構成してもよく、また、当該複数の薬剤の中の何れかの薬剤の在庫を持つ調剤薬局を当該在庫を持つ薬剤名を対応付けて抽出するように構成してもよい。また、後者の場合、経路候補表示手段による表示を、全ての薬剤の在庫を持つ調剤薬局と、一部の薬剤の在庫を持つ調剤薬局を、明瞭に識別できるように行うようにしてもよい。
在庫データベースは、通常は、医療機関又は所定のデータセンターのサーバが持つ。携帯型診療支援装置は、この在庫データベースをインターネットを介してアクセスして、所要のデータを得る。或いは、往診前に在庫データベースから所要のデータをコピーして持つようにしてもよい。
【0011】
[5]構成5(調剤薬局の営業時間):
所定の診療情報データベースに診療情報を記録し/再生する電子カルテ機能を備えた携帯型診療支援装置であって、
ユーザにより操作入力された投薬処方に対応する内容の院外処方箋を発行する院外処方箋発行手段と、
指定された位置を地図上に表示する位置表示機能と、指定された経路を地図上に表示する経路表示機能と、を備えた電子地図と、
往診先の位置情報を取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得する、位置情報取得手段と、
調剤薬局の営業日及び営業時間帯を調剤薬局毎に持つ営業情報を所定の調剤薬局データベースから取得する薬局情報取得手段と、
ユーザにより指定された時刻に於いて営業している調剤薬局を前記取得した営業情報に基づいて抽出する薬局抽出手段と、
前記抽出した調剤薬局を選択可能に候補表示する薬局候補表示手段と、
前記位置情報取得手段により取得した往診先の位置情報及びユーザにより選択された調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と当該調剤薬局を結ぶ経路及び当該調剤薬局を地図上に表示させる表示指示手段と、
を有することを特徴とする携帯型診療支援装置。
ユーザにより指定された時刻とは、例えば、患者或いは介護者(薬剤を受け取りに行く者)が、薬剤の受け取りのために調剤薬局に行くことのできる時刻である。又は、調剤薬局に行くことを望む時刻である。これらの時刻を正確に確定するためには、現在位置(往診先)と調剤薬局との間の移動所要時間を正確に知ることが必要であるが、ここでは、大体の到着予定時刻を本携帯型診療支援装置の操作者(例:往診医師)が患者或いは介護者から聴取して、本携帯型診療支援装置に操作入力することとする。
【0012】
[6]構成6(調剤薬局の営業時間,患者等の帰着先):
前記[5]の構成に於いて、
前記位置情報取得手段は、往診先の位置情報を取得し、帰着先の位置情報を所定の患者データベースから取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得し、
前記表示指示手段は、前記位置情報取得手段により取得した往診先及び帰着先の位置情報及びユーザにより選択された調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と当該調剤薬局を結ぶ経路、当該調剤薬局と当該帰着先を結ぶ経路、及び、当該調剤薬局を地図上に表示させる、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
帰着先は前記[2]と同様である。この[6]の構成は、往診先と帰着先とが異なる場合を考慮して、ユーザにより指定された時刻に於いて営業している各調剤薬局と帰着先との間の各経路を表示するようにして、薬剤を受け取りに行く者の便宜を図るようにしたものである。
【0013】
[7]構成7(調剤薬局の営業時間,調剤薬局の薬剤在庫):
前記[5]又は[6]の構成に於いて、
調剤薬局の薬剤の在庫を薬剤名毎に調剤薬局毎に持つ薬剤在庫情報を所定の在庫データベースから取得する在庫情報取得手段、を更に有し、
前記薬局抽出手段は、前記薬局情報取得手段により取得した営業情報と前記在庫情報取得手段により取得した薬剤在庫情報とに基づいて、ユーザにより指定された時刻に於いて営業しており且つ前記投薬処方に対応する内容の薬剤の在庫を持つ調剤薬局を抽出する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
【0014】
[8]構成8(調剤薬局の薬剤在庫):
所定の診療情報データベースに診療情報を記録し/再生する電子カルテ機能を備えた携帯型診療支援装置であって、
ユーザにより操作入力された投薬処方に対応する内容の院外処方箋を発行する院外処方箋発行手段と、
指定された位置を地図上に表示する位置表示機能と、指定された経路を地図上に表示する経路表示機能と、を備えた電子地図と、
往診先の位置情報を取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得する、位置情報取得手段と、
調剤薬局の薬剤の在庫を薬剤名毎に調剤薬局毎に持つ薬剤在庫情報を所定の在庫データベースから取得する在庫情報取得手段と、
前記取得した薬剤在庫情報に基づいて前記投薬処方に対応する内容の薬剤の在庫を持つ調剤薬局を抽出する薬局抽出手段と、
前記抽出した調剤薬局を選択可能に候補表示する薬局候補表示手段と、
前記位置情報取得手段により取得した往診先の位置情報及びユーザにより選択された調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と当該調剤薬局を結ぶ経路及び当該調剤薬局を地図上に表示させる表示指示手段と、
を有することを特徴とする携帯型診療支援装置。
【0015】
[9]構成9(調剤薬局の薬剤在庫,患者等の帰着先):
前記[8]の構成に於いて、
前記位置情報取得手段は、往診先の位置情報を取得し、帰着先の位置情報を所定の患者データベースから取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得し、
前記表示指示手段は、前記位置情報取得手段により取得した往診先及び帰着先の位置情報及びユーザにより選択された調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と当該調剤薬局を結ぶ経路、当該調剤薬局と当該帰着先を結ぶ経路、及び、当該調剤薬局を地図上に表示させる、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
帰着先は前記[2]や[6]と同様である。この[9]の構成は、往診先と帰着先とが異なる場合を考慮して、投薬処方された薬剤の在庫を持つ各調剤薬局と帰着先との間の各経路を表示するようにして、薬剤を受け取りに行く者の便宜を図るようにしたものである。
【0016】
[10]構成10(薬剤在庫に応じた院外処方箋の分割):
前記[4]、[7]、又は[8]の何れかの構成に於いて、
前記薬局抽出手段は、前記投薬処方に対応する内容の薬剤の全ての在庫を持つ調剤薬局と前記投薬処方に対応する内容の薬剤の一部の在庫を持つ調剤薬局を区別して抽出するとともに、該一部の在庫を持つ調剤薬局に関しては該一部の薬剤名を特定して抽出し、
前記薬局候補表示手段は、前記投薬処方に対応する内容の薬剤の全ての在庫を持つ調剤薬局と前記投薬処方に対応する内容の薬剤の一部の在庫を持つ調剤薬局を区別して表示するとともに該一部の在庫を持つ調剤薬局に関しては該一部の薬剤名を特定して表示し、
前記院外処方箋発行手段は、ユーザにより複数の調剤薬局が選択された場合には、当該複数の調剤薬局が在庫として持つ薬剤名に応じて前記投薬処方に対応する内容を振り分けて院外処方箋を発行する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
投薬処方された薬剤の全てを持つ調剤薬局が無い場合には、往診医師は、複数のできるだけ少数の調剤薬局に院外処方箋を振り分ける。つまり、複数のできるだけ少数の院外処方箋を発行する。
【0017】
[11]構成11(往診先位置の取得先):
前記[1]〜[10]の何れかの構成に於いて、
前記位置情報取得手段は、往診先の位置情報をネットワークを介して所定の患者データベースから取得し、又は、GPSから取得し、又は、PHSの位置情報サービスから取得する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
【0018】
[12]構成12(院外処方箋の発行先):
前記[1]〜[11]の何れかの構成に於いて、
前記院外処方箋発行手段は、ユーザにより選択された調剤薬局の端末装置に宛てて院外処方箋を発行する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
【0019】
[13]構成13(データベースの設置場所):
前記[1]〜[12]の何れかの構成に於いて、
前記各データベースを医療機関及び/又は所定のデータセンターのサーバに持ち、ネットワークを介して所要のデータを取得する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
【0020】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は実施の形態にかかる携帯型診療支援装置10が機能するシステムの構成を示す。携帯型診療支援装置10は、本例では、内蔵又は外付けのプリンタを有するノートパソコンであるが、持ち運び可能で且つ以下に述べる機能を備えたコンピュータ装置であればノートパソコンでなくてもよい。例えば、PDA等であってもよい。図2は、図1内の携帯型診療支援装置10と医療機関のコンピュータ装置(サーバ)20の構成を示す。
【0021】
図2に示すように、医師が往診先へ携帯する携帯型診療支援装置10は、インターネットとの接続機能と、3以上のGPS衛星90からの電波を受信して現在位置を特定するGPS機能と、印刷機能を有する。
インターネットとの接続機能は、医療機関のサーバ20が持つデータベースから所要のデータを取得したり、往診先で発行した院外処方箋の内容を前記サーバ20が持つ診療情報データベースに記録したり、往診先で発行した院外処方箋を前記サーバ20を介して調剤薬局のファックス30に出力するため等に用いられる。医療機関のサーバ20が持つデータベースとしては、例えば、診療情報データベース、調剤薬局テーブル、薬剤在庫テーブル等を挙げることができる。
GPS機能は、現在位置(往診先位置)の取得に用いられる。なお、GPS機能に代えて、又は、GPS機能とともに、PHS(Personal Handy−Phone System)基地局との位置関係に基づいて現在位置を特定するサービスを受ける機能(以下「PHS機能」)を搭載していてもよい。また、往診先の位置は、医療機関のサーバ20が持つ患者書誌情報から取得するようにしてもよい。
印刷機能は、往診先で発行した院外処方箋を印刷したり、調剤薬局への経路を示す案内地図を印刷するため等に用いられる。
【0022】
携帯型診療支援装置10は、また、電子地図機能を搭載している。即ち、指定された位置をディスプレイの地図上に表示する位置表示機能と、指定された2位置間の移動所要時間を求める所要時間演算機能と、指定された経路をディスプレイの地図上に表示する経路表示機能とを有する電子地図機能を搭載している。これらの機能を有する電子地図は、前述したように、http://www.zenrin.co.jp/product/zmapappli.html等に紹介されており、適宜に利用可能であるため、ここでの説明は省略する。
【0023】
携帯型診療支援装置10が持つ上記以外の機能、即ち、位置情報/薬局情報/在庫情報をサーバ20等から取得する機能、所定の条件を満たす調剤薬局を抽出する機能、調剤薬局と経路候補を表示する機能、移動所要時間の演算を電子地図に対して指示する機能、調剤薬局と経路の表示を電子地図に指示する機能、院外処方箋を発行する機能については、後にフローチャートを参照して説明する。
【0024】
医療機関のサーバ装置20は、ファックス機能と、インターネットとの接続機能を有する。また、診療情報データベース等のデータベースを有する。
ファックス機能は、携帯型診療支援装置10が発行した院外処方箋を、該携帯型診療支援装置10からの要求に応じて、該携帯型診療支援装置10が指示する調剤薬局のファックス装置30(図1参照)へ出力等するために用いられる。
インターネットとの接続機能は、携帯型診療支援装置10との間のデータの送受信等のために用いられる。例えば、携帯型診療支援装置10が要求するデータを当該携帯型診療支援装置10へ返したり、携帯型診療支援装置10が発行した院外処方箋を診療情報データベースに記録したり、携帯型診療支援装置10からの院外処方箋のファックス送信依頼を受け付ける等のために用いられる。
【0025】
サーバ装置20が持つデータベースとしては、例えば、患者テーブルや処方等テーブル等から構成される診療情報データベース、調剤薬局の営業日・営業時間帯や位置情報(地番表現の住所情報,緯度・経度情報)を調剤薬局毎に持つ調剤薬局テーブル、調剤薬局の薬剤の在庫を薬剤名毎に且つ調剤薬局毎に持つ薬剤在庫テーブル等を挙げることができる。
【0026】
患者テーブルには、図8(b)に例示するように、一意の患者IDに対応付けて、患者氏名、緯度・経度表現の患者住所、介護者氏名、緯度・経度表現の介護者住所等の患者書誌情報が記録されている。なお、図8(b)に示す項目は例示であり、当然ながら上記以外の項目も有する。例えば、緯度・経度表現の住所情報以外に、地番表現の住所情報(通常の住所情報)も持つ。患者や介護者の住所を緯度・経度表現としては持たず、携帯型診療支援装置10やサーバ20が、必要に応じて、地番表現から緯度・経度表現に変換するように構成してもよい。地番表現の住所情報を緯度・経度表現の住所情報へ変換することを可能とする住所−緯度・経度変換テーブルは、前述したように、http://www.alpsmap.jp/software/pxd/feature.htm等に紹介されており、適宜に利用可能であるため、ここでの説明は省略する。
【0027】
処方等テーブルには、図9(a)に例示するように、患者に対して処方された薬剤の薬剤名・数量・用法が、当該患者と当該受診日(但し、受診日との対応付けは、図9(a)では不図示)に対応付けて、薬剤名毎に記録される。
調剤薬局テーブルには、図8(a)に例示するように、一意の調剤薬局IDに対応付けて、調剤薬局名、地番表現の住所情報、緯度・経度表現の住所情報、受付時間(即ち「営業時間帯」)、定休日(即ち「営業日」の情報)が、調剤薬局毎に記録されている。
【0028】
薬剤在庫テーブルには、図9(b)に例示するように、各種の薬剤の最新の在庫状況と、在庫切れの場合の納期情報とが、薬剤名毎に且つ調剤薬局毎に、常時更新して記録されている。
なお、調剤薬局テーブル及び/又は薬剤在庫テーブルは、医療機関のコンピュータ装置20ではなく所定のデータセンターで持ち、携帯型診療支援装置10又はサーバ装置20が、必要に応じてアクセスするように構成してもよい。
【0029】
以下、携帯型診療支援装置10が院外処方箋を発行する際の手順を、図5〜図7のフローチャートに即して、且つ、図3と図4の画面(調剤薬局選択画面,経路表示画面)の表示例を参照して、説明する。
【0030】
まず、投薬処方入力画面を表示する(S01)。投薬処方入力画面では、各種の薬剤の候補が所定の薬剤データベースから読み出されて、選択に適した態様で候補表示される。薬剤データベースは、サーバ装置20又は所定のデータセンターが持つものとする。ユーザ(往診医師)は、表示された中から所望の薬剤を選択して入力する(S03)。
【0031】
投薬処方が入力されると、携帯型診療支援装置10は、往診先と各調剤薬局と帰着先の各位置情報(S05)と、各調剤薬局の営業情報(S07)と、各調剤薬局の薬剤在庫情報(S09)とを取得する。
【0032】
現在位置(往診先)の位置情報は、GPS機能により取得する(S05)。なお、サーバ装置20の患者データベース(図8(b)参照)から取得したり、PHS機能から取得するように構成してもよいことは、前述のとおりである。
所定地域内に立地している各調剤薬局の位置情報は、サーバ装置20が持つ調剤薬局テーブル(図8(a)参照)から、インターネットを介して取得する(S05)。なお、電子地図が調剤薬局の位置情報を持つ場合は、電子地図から取得するように構成してもよい。また、所定地域とは、当該往診先から院外処方箋の薬剤を受け取りに行くことが現実的に想定される範囲の地域をいう。この所定地域は、行政区分等(例:名古屋市南部,名古屋市瑞穂区等)に準拠して規定してもよく、現在位置からの距離(例:現在地から半径3km以内の地域)に基づいて規定してもよい。
患者や介護者の帰着先の位置情報は、サーバ装置20の患者データベース(図8(b)参照)から、インターネットを介して取得する(S05)。
【0033】
各調剤薬局(前記所定地域内の各調剤薬局)の営業情報、即ち、営業日と営業時間帯は、サーバ装置20の調剤薬局テーブル(図8(a)参照)から、インターネットを介して取得する(S07)。なお、電子地図が調剤薬局の営業情報を持つ場合は、電子地図から取得するように構成してもよい。
各調剤薬局(前記所定地域内の各調剤薬局)の薬剤名毎の薬剤在庫情報は、サーバ装置20の薬剤在庫テーブル(図9(b)参照)から、インターネットを介して取得する(S09)。
【0034】
上記の各情報が取得されると、投薬処方内容(S03参照)の薬剤の在庫を持つ調剤薬局(前記所定地域内の調剤薬局)を、各調剤薬局(前記所定地域内の各調剤薬局)の薬剤在庫情報(S09参照)を参照して抽出する(S11)。ここでは、投薬処方薬剤の全てを持つ調剤薬局ばかりでなく、投薬処方薬剤の一部を持つ調剤薬局をも抽出する。また、後者については、在庫の有る薬剤名を対応付けて抽出する。さらに、抽出した調剤薬局の中から、当日が営業日である調剤薬局を、各調剤薬局(前記所定地域内の各調剤薬局)の営業情報(S07参照)を参照して抽出する(S13)。
【0035】
次に、抽出した各調剤薬局(投薬処方薬剤の全て又は一部を持ち且つ当日が営業日である前記所定地域内の各調剤薬局)の位置情報(S05参照)と、当該往診先の位置情報(S05参照)と、当該往診先の患者又は介護者の帰着先の位置情報(S05参照)とを前記電子地図機能に渡して、当該往診先から抽出した各調剤薬局までの最短経路を通る場合の移動所要時間、及び、抽出した各調剤薬局から当該帰着先までの最短経路を通る場合の移動所要時間を、それぞれ演算させる(S15)。
【0036】
この演算指示に応答して前記電子地図機能が上記各地点間の最短経路を通る場合の移動所要時間をそれぞれ求めて、それらの結果を返す(S17)。これらの結果を、当該往診先から抽出した各調剤薬局までの最短経路、該最短経路の移動所要時間、抽出した各調剤薬局から当該帰着先までの最短経路、該最短経路の移動所要時間として、それぞれ保持する(S17)。
【0037】
当該往診先〜抽出した各調剤薬局間の最短経路の移動所要時間、及び、抽出した各調剤薬局〜当該帰着先間の最短経路の移動所要時間が求まると、抽出した各調剤薬局を、当該往診先からの最短経路の移動所要時間の短い順に、調剤薬局選択画面(図3参照)に候補表示する(S19)。この時、図3に示すように、調剤薬局毎に、当該往診先〜当該調剤薬局間の最短経路の移動所要時間、投薬処方された各薬剤(図示の例では、薬剤a〜薬剤d)の当該調剤薬局の在庫(○は在庫有り,×は在庫無し,/は別項目として表示済み)、当該調剤薬局の営業終了時刻(受付終了時刻)、及び当該調剤薬局〜当該帰着先間の最短経路の移動所要時間を、それぞれ対応付けて初期表示する。
【0038】
調剤薬局選択画面には、図3に示すように、経路表示ボタン、処方箋発行ボタン、処方箋送信ボタン、地図印刷ボタン、が設けられている。
調剤薬局毎に対応付けて表示される経路表示ボタンは、対応付けられている当該の調剤薬局、当該往診先〜当該調剤薬局間の経路、及び当該調剤薬局〜当該往診先間の経路を表示させるためのボタンである。
処方箋発行ボタンは、調剤薬局選択画面で調剤薬局が選択された後に、院外処方箋を印刷するためのボタンである。
処方箋送信ボタンは、調剤薬局選択画面で調剤薬局が選択された後に、院外処方箋を当該の調剤薬局のファックスに出力するためのボタンである。
地図印刷ボタンは、調剤薬局選択画面で調剤薬局が選択され、さらに、院外処方箋が発行又は送信された後に、選択された当該の調剤薬局、当該往診先〜当該調剤薬局間の経路、及び当該調剤薬局〜当該往診先の経路を示す案内地図を印刷するためのボタンである。
【0039】
以下、上記各ボタンの押下操作に応じて実行される処理を説明する。
何れかの経路表示ボタンが押下されると(S21でYES)、図4に例示するようなデザインの経路表示画面を表示するとともに、電子地図機能に当該地域の地図を表示させ、且つ、該地図上に、押下された経路表示ボタンに対応付けられている当該の調剤薬局、当該往診先〜当該調剤薬局間の最短経路、及び当該調剤薬局〜当該帰着先間の最短経路を表示させる(S23)。ここで、当該地域の範囲は、前述の所定地域の範囲と同じである。
【0040】
経路表示画面に於いてユーザの操作入力により別の経路が選択されると(S25でYES)、当該別の経路を当該区間(往診先〜調剤薬局の区間,又は,調剤薬局〜帰着先の区間)の現在の選択経路としてメモリ上に保持するとともに、当該別の経路を通る場合の移動所要時間を電子地図機能に演算させ、その演算結果を、当該区間の現在の選択経路の移動所要時間として保持する(S27)。別の経路を選択する入力操作は、例えば、マウス等で所望の経路を指して選択することで行うようにしてもよく、所望の通過点を指して選択することで行うようにしてもよい。ステップS27の処理は、ユーザの操作入力により別の経路が選択される毎に実行されるため、現在の選択経路及びその移動所要時間としては、最新に選択された経路とその所要時間が保持されることになる。なお、各区間の現在の経路とその移動所要時間の初期値は、ステップS21でYES直後のステップS23で表示した各区間の経路とその移動所要時間である。
【0041】
経路表示画面でOKボタンが押下されると(S29でYES)、各区間の現在の選択経路とその移動所要時間で、当該調剤薬局の各対応する区間の最短経路とその移動所要時間をそれぞれ更新して調剤薬局選択画面へ戻り、更新後の各区間の移動所要時間をそれぞれ表示する。
【0042】
経路表示画面でキャンセルボタンが押下されると(S33でYES)、当該調剤薬局の各区間の最短経路とその移動所要時間として、ステップS21でYES直後のステップS23で表示した各区間の経路とその移動所要時間を維持して調剤薬局選択画面へ戻る。この場合、調剤薬局選択画面で表示される当該調剤薬局の各区間の移動所要時間は、それぞれ従前の移動所要時間となる。
【0043】
調剤薬局選択画面で処方箋発行ボタン又は処方箋送信ボタンが押下された場合は(S41でYES,又は、S43でYES)、何れかの調剤薬局が選択されているか否か、及び、選択されている調剤薬局(1の調剤薬局,又は,2以上の調剤薬局の組合せ)により、投薬処方内容の薬剤の全てが調達可能か否か、をチェックする(S45)。なお、調剤薬局を選択する入力操作は、例えば、マウス等で所望の調剤薬局表示を指して選択することで行うことができる。
【0044】
上記チェックの結果、調剤薬局が一つも選択されていない場合は(S47でNO)、「調剤薬局が未だ選択されていない」旨を表示して(S49)、ステップS21へ戻る。これにより、何れかの経路選択ボタン、処方箋発行ボタン、処方箋送信ボタンの押下の待機状態となる。
また、上記チェックの結果、調剤薬局は選択されているが、当該選択されている調剤薬局又はその組合せによっては投薬処方内容の全ての薬剤を調達することができない場合は(S47でNO)、「現在選択されている調剤薬局又はその組合せでは調達できない処方薬剤が生ずる」旨を表示して(S49)、ステップS21へ戻る。これにより、何れかの経路選択ボタン、処方箋発行ボタン、処方箋送信ボタンの押下の待機状態となる。
【0045】
一方、前記ステップS45のチェックの結果、調剤薬局が少なくとも一つ選択されており、且つ、当該選択されている調剤薬局又はその組合せにより投薬処方内容の薬剤の全てを調達することが可能な場合は(S47でYES)、投薬処方内容の院外処方箋を印刷し(S51)、又は、当該選択されている調剤薬局のファックスへ投薬処方内容の院外処方箋を出力するようにサーバ装置20へ指示する(S51)。ここで、院外処方箋を印刷する場合とは、処方箋発行ボタンの押下に応答してステップS45へ進んだ場合である。また、院外処方箋のファックス出力を指示する場合とは、処方箋送信ボタンの押下に応答してステップS45へ進んだ場合である。なお、複数の調剤薬局のファックス装置へ院外処方箋を出力する場合には、当該複数の調剤薬局の薬剤の在庫状況に応じて、投薬処方内容の薬剤を、漏れ無く、且つ、重複無く調達できるように、適宜に振り分けて出力するものとする。
【0046】
その後、当該投薬処方の内容を、サーバ装置20が持つ診療情報データベースの処方等テーブル(図9(a)参照)に、当該患者の当日の診療記録として記録する(S53)。
【0047】
また、地図印刷ボタンが押下された場合は(S55でYES)、現在地(往診先)〜当該選択された1又は2以上の調剤薬局間の経路、当該選択された1又は2以上の調剤薬局、当該選択された1又は2以上の調剤薬局〜当該帰着先間の経路を示した地図を印刷して(S57)、本処理を終了する。印刷される地図の一例を図10に示す。図示のように、調剤薬局に、名称・移動所要時間・営業時間帯とを付記してもよい。このことは、経路表示画面に表示する地図に関しても同様である。
なお、地図印刷ボタンが押下されることなく終了操作が入力された場合は(S59でYES)、地図を印刷しないで本処理を終了する。
以上のように本携帯型診療支援装置は機能する。
【0048】
【発明の効果】
前記[1]の構成は、所定の診療情報データベースに診療情報を記録し/再生する電子カルテ機能を備え、ユーザにより操作入力された投薬処方に対応する内容の院外処方箋を発行する院外処方箋発行手段と、指定された位置を地図上に表示する位置表示機能と指定された2位置を結ぶ各経路の移動所要時間を求める所要時間演算機能と指定された経路を地図上に表示する経路表示機能とを備えた電子地図と、往診先の位置情報を取得し及び調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得する位置情報取得手段と、前記取得した往診先と各調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と各調剤薬局を結ぶ各経路の移動所要時間を演算させる演算指示手段と、前記電子地図から返される前記各経路とその移動所要時間を選択可能に候補表示する経路候補表示手段と、ユーザにより選択された経路の情報を前記電子地図に与えて当該経路とその目的地である調剤薬局を地図上に表示させる表示指示手段と、を有する携帯型診療支援装置であるため、往診先の患者や介護者にとって利用可能もしくは利用に適した調剤薬局をわかり易く表示すること、即ち、往診先から所定時間内に行き得る立地の調剤薬局をわかり易く表示するができる。また、それらの中から患者や介護者が選択した調剤薬局の位置をわかり易く表示することができる。
【0049】
前記[5]の構成は、所定の診療情報データベースに診療情報を記録し/再生する電子カルテ機能を備え、ユーザにより操作入力された投薬処方に対応する内容の院外処方箋を発行する院外処方箋発行手段と、指定された位置を地図上に表示する位置表示機能と指定された経路を地図上に表示する経路表示機能とを備えた電子地図と、往診先の位置情報を取得し及び調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得する位置情報取得手段と、調剤薬局の営業日及び営業時間帯を調剤薬局毎に持つ営業情報を所定の調剤薬局データベースから取得する薬局情報取得手段と、ユーザにより指定された時刻に於いて営業している調剤薬局を前記取得した営業情報に基づいて抽出する薬局抽出手段と、前記抽出した調剤薬局を選択可能に候補表示する薬局候補表示手段と、前記位置情報取得手段により取得した往診先の位置情報及びユーザにより選択された調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と当該調剤薬局を結ぶ経路及び当該調剤薬局を地図上に表示させる表示指示手段と、を有する携帯型診療支援装置であるため、往診先の患者や介護者にとって利用可能もしくは利用に適した調剤薬局をわかり易く表示すること、即ち、患者や介護者等にとって薬剤の受け取りに都合の良い曜日・時間帯に営業している調剤薬局をわかり易く表示することができる。また、それらの中から患者や介護者が選択した調剤薬局の位置をわかり易く表示することができる。
【0050】
前記[8]の構成は、所定の診療情報データベースに診療情報を記録し/再生する電子カルテ機能を備え、ユーザにより操作入力された投薬処方に対応する内容の院外処方箋を発行する院外処方箋発行手段と、指定された位置を地図上に表示する位置表示機能と指定された経路を地図上に表示する経路表示機能とを備えた電子地図と、往診先の位置情報を取得し及び調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得する位置情報取得手段と、調剤薬局の薬剤の在庫を薬剤名毎に調剤薬局毎に持つ薬剤在庫情報を所定の在庫データベースから取得する在庫情報取得手段と、前記取得した薬剤在庫情報に基づいて前記投薬処方に対応する内容の薬剤の在庫を持つ調剤薬局を抽出する薬局抽出手段と、前記抽出した調剤薬局を選択可能に候補表示する薬局候補表示手段と、前記位置情報取得手段により取得した往診先の位置情報及びユーザにより選択された調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と当該調剤薬局を結ぶ経路及び当該調剤薬局を地図上に表示させる表示指示手段と、を有する携帯型診療支援装置であるため、往診先の患者や介護者にとって利用可能もしくは利用に適した調剤薬局をわかり易く表示すること、即ち、投薬処方された薬剤の在庫を持つ調剤薬局をわかり易く表示することができる。また、それらの中から患者や介護者が選択した調剤薬局の位置をわかり易く表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の携帯型診療支援装置が機能するシステムの構成を示す説明図。
【図2】図1内に示す携帯型診療支援装置10と医療機関のサーバ装置20の構成を示すブロック図。
【図3】調剤薬局選択画面を例示する説明図。
【図4】経路表示画面を例示する説明図。
【図5】院外処方箋発行手順を示すフローチャートの一部。
【図6】院外処方箋発行手順を示すフローチャートの一部。
【図7】院外処方箋発行手順を示すフローチャートの残部。
【図8】調剤薬局テーブルの構成を例示する説明図(a)と、患者テーブルの構成を例示する説明図(b)。
【図9】診療情報(処方等)テーブルの構成を例示する説明図(a)と、薬剤在庫テーブルの構成を例示する説明図(b)。
【図10】経路表示画面に表示される地図(及び印刷される地図)を例示する説明図。
【符号の説明】
10 携帯型診療支援装置
20 医療機関のサーバ装置
30 調剤薬局のファックス装置
90 GPS衛星
【発明の属する技術分野】
本発明は、往診先で院外処方箋を発行する機能と電子地図機能とを備えたコンピュータ装置である携帯型診療支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
往診に要する時間を算出する手段を備え、効率良く往診するためのスケジュールを作成するシステムが提案されている(特許文献1参照)。
往診依頼患者の電話番号から往診可能地域か否かを判断し、不可能な場合は他の医療機関を紹介するシステムが提案されている(特許文献2参照)。
在宅医療機器と病院端末と在宅医療機器の供給者端末とをネットワークで接続し、在宅医療機器を設置した患者宅の位置を地図上に表示するインターフェースを用いた要求に応じて、在宅医療機器の実績情報や要望情報をネットワークを介して送受信するシステムが提案されている(特許文献3参照)。
支援用サーバからインターネットを介して医師の端末装置へ往診日程及び往診対象患者の診療情報を送信し、医師の端末装置から支援用サーバへインターネットを介して往診結果情報を送信して蓄積し、支援用サーバにて診療報酬算定処理を行うシステムが提案されている(特許文献4参照)。
医師端末と患者端末と調剤薬局端末とをネットワークで接続し、調剤薬局の在庫/補充予定情報を検索して処方内容の薬剤を提供可能な調剤薬局を抽出し、医師端末又は患者端末から当該抽出した調剤薬局端末へ発注するようにしたシステムが提案されている(特許文献5参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−007650。
【特許文献2】
特開2001−350849。
【特許文献3】
特開2002−304473。
【特許文献4】
特開2002−189811。
【特許文献5】
特開2002−358360。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
往診先にて院外処方箋を発行することがある。しかし、往診先では、その周辺のどこにどのような調剤薬局があるのかがわかりにくく、利用できないことが多い。このため、利用可能もしくは利用に適した調剤薬局とその正確な位置が、医師のみならず患者や介護者にもわからないことがある。ここで、利用可能もしくは利用に適した調剤薬局とは、(1)往診先(患者宅,介護施設等)から所定時間内に行き得る立地の調剤薬局、(2)薬剤を受領した患者や介護者がその帰着先(自宅等)へ所定時間内に帰着し得る立地の調剤薬局、(3)患者や介護者等にとって都合の良い曜日・時間帯に営業している調剤薬局、(4)投薬処方された薬剤の在庫を持つ調剤薬局等、である。
【0005】
本発明は、往診先の患者や介護者にとって利用可能もしくは利用に適した調剤薬局をわかり易く表示すること、及び、それらの中から患者や介護者が選択した調剤薬局の位置をわかり易く表示することを目的とする。
具体的には、(1)往診先(患者宅,介護施設等)から所定時間内に行き得る立地の調剤薬局をわかり易く表示する、(2)薬剤を受領した患者や介護者がその帰着先(自宅等)へ所定時間内に帰着し得る立地の調剤薬局をわかり易く表示する、(3)患者や介護者等にとって都合の良い曜日・時間帯に営業している調剤薬局をわかり易く表示する、(4)投薬処方された薬剤の在庫を持つ調剤薬局をわかり易く表示する、(5)これらの表示に基づいて患者や介護者が選択した調剤薬局の位置をわかり易く表示する、ことを目的とする。
【0006】
また、本発明は、往診先にて患者や介護者が選択した調剤薬局の端末装置(パソコン,ファクシミリ等)へ宛てて当該患者用の院外処方箋を事前に発行しておくことにより、患者や介護者が薬剤を受け取りに行った時に於ける待ち時間を無くすようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記[1]〜[13]のように構成される。
[1]構成1(移動所要時間):
所定の診療情報データベースに診療情報を記録し/再生する電子カルテ機能を備えた携帯型診療支援装置であって、
ユーザにより操作入力された投薬処方に対応する内容の院外処方箋を発行する院外処方箋発行手段と、
指定された位置を地図上に表示する位置表示機能と、指定された2位置を結ぶ各経路の移動所要時間を求める所要時間演算機能と、指定された経路を地図上に表示する経路表示機能と、を備えた電子地図と、
往診先の位置情報を取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得する、位置情報取得手段と、
前記取得した往診先と各調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と各調剤薬局を結ぶ各経路の移動所要時間を演算させる演算指示手段と、
前記電子地図から返される前記各経路とその移動所要時間を選択可能に候補表示する経路候補表示手段と、
ユーザにより選択された経路の情報を前記電子地図に与えて当該経路とその目的地である調剤薬局を地図上に表示させる表示指示手段と、
を有することを特徴とする携帯型診療支援装置。
院外処方箋は、プリンタで印刷することで発行してもよく、ユーザにより選択された調剤薬局のファクシミリへ通信回線を介して出力することで発行してもよい。また、ユーザにより選択された調剤薬局のコンピュータ装置へ宛ててインターネットを介して送信することで発行してもよい。調剤薬局のファクシミリに出力したりコンピュータへ送信する場合には、携帯型診療支援装置から直接ファクシミリやコンピュータ装置へ送信してもよく、医療機関やデータセンターのサーバを介して送信してもよい。
位置表示機能、所要時間演算機能、及び、経路表示機能を持つ電子地図は、例えば、http://www.zenrin.co.jp/product/zmapappli.htmlに紹介されている。
往診先の位置情報は、例えば、往診医師が所属する医療機関へ来院した患者の書誌情報(氏名,住所,電話番号等)を持つ患者データベースから得ることができる。位置情報は、電子地図上に位置を表示できるものであればよい。電子地図が住所情報に基づいて位置を表示する機能を持つ場合は、住所情報でよい。電子地図が緯度・経度に基づいて位置を表示する機能を持つ場合は、緯度・経度情報でよい。緯度・経度情報を患者データベースが持っていてもよく、患者データベースが持つ患者の住所から、住所−緯度・経度変換テーブルを参照して求めてもよい。住所−緯度・経度変換テーブルは、例えば、http://www.alpsmap.jp/software/pxd/feature.htmに紹介されている。患者データベースは、通常は、医療機関のサーバが持つ。携帯型診療支援装置は、この患者データベースをインターネットを介してアクセスして、所要のデータを得る。或いは、往診前に患者データベースから所要のデータをコピーして持つようにしてもよい。
また、往診先の位置情報は、GPS(全地球測位システム)衛星からの信号を受信して得るように構成することもできる。また、PHS(Personal Handy−Phone System)の位置表示サービスを利用して得るように構成することもできる。
調剤薬局の位置情報は、往診医師が所属する医療機関のサーバ又は所定のデータセンターが持つ調剤薬局データベースから得る。なお、調剤薬局の位置情報を電子地図が持っている場合は、それを利用するようにしてもよい。調剤薬局データベースは、通常は、医療機関又は所定のデータセンターのサーバが持つ。携帯型診療支援装置は、この調剤薬局データベースをインターネットを介してアクセスして、所要のデータを得る。或いは、往診前に調剤薬局データベースから所要のデータをコピーして持つようにしてもよい。
【0008】
[2]構成2(移動所要時間,患者等の帰着先):
前記[1]の構成に於いて、
前記位置情報取得手段は、往診先の位置情報を取得し、帰着先の位置情報を所定の患者データベースから取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得し、
前記演算指示手段は、前記取得した往診先と帰着先と各調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と各調剤薬局を結ぶ各経路及び各調剤薬局と当該帰着先を結ぶ各経路の移動所要時間を演算させる、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
帰着先とは、患者或いは介護者等(薬剤を受け取りに行く者)が、薬剤を受け取った後に帰る自宅等をいう。往診先は患者の自宅であることが多いが、往診先が介護施設等の場合もある。その場合には、往診先と、薬剤を受け取った後に帰る帰着先とが異なる場合も生ずる。この[2]の構成は、そのような場合を考慮して、各調剤薬局と帰着先との間の各経路の移動所要時間を求め、薬剤を受け取りに行く者の便宜を図るようにしたものである。
【0009】
[3]構成3(移動所要時間,調剤薬局の営業時間):
前記[1]又は[2]の構成に於いて、
調剤薬局の営業日及び営業時間帯を調剤薬局毎に持つ営業情報を所定の調剤薬局データベースから取得する薬局情報取得手段と、
前記取得した営業情報と前記電子地図から返される前記各経路の移動所要時間とに基づいて、ユーザにより指定された時刻から当該の移動所要時間経過後の時刻に於いて営業している調剤薬局を抽出する薬局抽出手段と、を更に有し、
前記経路候補表示手段は、前記電子地図から返される前記各経路の中で前記薬局抽出手段により抽出した調剤薬局の各経路とその移動所要時間を選択可能に候補表示する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
この構成[3]の調剤薬局データベース(営業情報を持つ調剤薬局データベース)と、前記構成[2]の調剤薬局データベース(位置情報を持つ調剤薬局データベース)は、同じデータベースでもよく、異なるデータベースでもよい。
ユーザにより指定された時刻とは、例えば、患者或いは介護者(薬剤を受け取りに行く者)が、薬剤の受け取りのために時間を割くことができるようになる時刻である。この時刻を、本携帯型診療支援装置の操作者(例:往診医師)が患者或いは介護者から聴取して、本携帯型診療支援装置に操作入力する。
【0010】
[4]構成4(移動所要時間,調剤薬局の薬剤在庫):
前記[1]又は[2]の構成に於いて、
調剤薬局の薬剤の在庫を薬剤名毎に調剤薬局毎に持つ薬剤在庫情報を所定の在庫データベースから取得する在庫情報取得手段と、
前記取得した薬剤在庫情報に基づいて前記投薬処方に対応する内容の薬剤の在庫を持つ調剤薬局を抽出する薬局抽出手段と、を更に有し、
前記経路候補表示手段は、前記電子地図から返される前記各経路の中で前記薬局抽出手段により抽出した調剤薬局の各経路とその移動所要時間を選択可能に候補表示する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
投薬処方が複数種類の薬剤を含む場合に於いて、薬局抽出手段が、当該複数の薬剤全ての在庫を持つ調剤薬局のみを抽出するように構成してもよく、また、当該複数の薬剤の中の何れかの薬剤の在庫を持つ調剤薬局を当該在庫を持つ薬剤名を対応付けて抽出するように構成してもよい。また、後者の場合、経路候補表示手段による表示を、全ての薬剤の在庫を持つ調剤薬局と、一部の薬剤の在庫を持つ調剤薬局を、明瞭に識別できるように行うようにしてもよい。
在庫データベースは、通常は、医療機関又は所定のデータセンターのサーバが持つ。携帯型診療支援装置は、この在庫データベースをインターネットを介してアクセスして、所要のデータを得る。或いは、往診前に在庫データベースから所要のデータをコピーして持つようにしてもよい。
【0011】
[5]構成5(調剤薬局の営業時間):
所定の診療情報データベースに診療情報を記録し/再生する電子カルテ機能を備えた携帯型診療支援装置であって、
ユーザにより操作入力された投薬処方に対応する内容の院外処方箋を発行する院外処方箋発行手段と、
指定された位置を地図上に表示する位置表示機能と、指定された経路を地図上に表示する経路表示機能と、を備えた電子地図と、
往診先の位置情報を取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得する、位置情報取得手段と、
調剤薬局の営業日及び営業時間帯を調剤薬局毎に持つ営業情報を所定の調剤薬局データベースから取得する薬局情報取得手段と、
ユーザにより指定された時刻に於いて営業している調剤薬局を前記取得した営業情報に基づいて抽出する薬局抽出手段と、
前記抽出した調剤薬局を選択可能に候補表示する薬局候補表示手段と、
前記位置情報取得手段により取得した往診先の位置情報及びユーザにより選択された調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と当該調剤薬局を結ぶ経路及び当該調剤薬局を地図上に表示させる表示指示手段と、
を有することを特徴とする携帯型診療支援装置。
ユーザにより指定された時刻とは、例えば、患者或いは介護者(薬剤を受け取りに行く者)が、薬剤の受け取りのために調剤薬局に行くことのできる時刻である。又は、調剤薬局に行くことを望む時刻である。これらの時刻を正確に確定するためには、現在位置(往診先)と調剤薬局との間の移動所要時間を正確に知ることが必要であるが、ここでは、大体の到着予定時刻を本携帯型診療支援装置の操作者(例:往診医師)が患者或いは介護者から聴取して、本携帯型診療支援装置に操作入力することとする。
【0012】
[6]構成6(調剤薬局の営業時間,患者等の帰着先):
前記[5]の構成に於いて、
前記位置情報取得手段は、往診先の位置情報を取得し、帰着先の位置情報を所定の患者データベースから取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得し、
前記表示指示手段は、前記位置情報取得手段により取得した往診先及び帰着先の位置情報及びユーザにより選択された調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と当該調剤薬局を結ぶ経路、当該調剤薬局と当該帰着先を結ぶ経路、及び、当該調剤薬局を地図上に表示させる、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
帰着先は前記[2]と同様である。この[6]の構成は、往診先と帰着先とが異なる場合を考慮して、ユーザにより指定された時刻に於いて営業している各調剤薬局と帰着先との間の各経路を表示するようにして、薬剤を受け取りに行く者の便宜を図るようにしたものである。
【0013】
[7]構成7(調剤薬局の営業時間,調剤薬局の薬剤在庫):
前記[5]又は[6]の構成に於いて、
調剤薬局の薬剤の在庫を薬剤名毎に調剤薬局毎に持つ薬剤在庫情報を所定の在庫データベースから取得する在庫情報取得手段、を更に有し、
前記薬局抽出手段は、前記薬局情報取得手段により取得した営業情報と前記在庫情報取得手段により取得した薬剤在庫情報とに基づいて、ユーザにより指定された時刻に於いて営業しており且つ前記投薬処方に対応する内容の薬剤の在庫を持つ調剤薬局を抽出する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
【0014】
[8]構成8(調剤薬局の薬剤在庫):
所定の診療情報データベースに診療情報を記録し/再生する電子カルテ機能を備えた携帯型診療支援装置であって、
ユーザにより操作入力された投薬処方に対応する内容の院外処方箋を発行する院外処方箋発行手段と、
指定された位置を地図上に表示する位置表示機能と、指定された経路を地図上に表示する経路表示機能と、を備えた電子地図と、
往診先の位置情報を取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得する、位置情報取得手段と、
調剤薬局の薬剤の在庫を薬剤名毎に調剤薬局毎に持つ薬剤在庫情報を所定の在庫データベースから取得する在庫情報取得手段と、
前記取得した薬剤在庫情報に基づいて前記投薬処方に対応する内容の薬剤の在庫を持つ調剤薬局を抽出する薬局抽出手段と、
前記抽出した調剤薬局を選択可能に候補表示する薬局候補表示手段と、
前記位置情報取得手段により取得した往診先の位置情報及びユーザにより選択された調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と当該調剤薬局を結ぶ経路及び当該調剤薬局を地図上に表示させる表示指示手段と、
を有することを特徴とする携帯型診療支援装置。
【0015】
[9]構成9(調剤薬局の薬剤在庫,患者等の帰着先):
前記[8]の構成に於いて、
前記位置情報取得手段は、往診先の位置情報を取得し、帰着先の位置情報を所定の患者データベースから取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得し、
前記表示指示手段は、前記位置情報取得手段により取得した往診先及び帰着先の位置情報及びユーザにより選択された調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と当該調剤薬局を結ぶ経路、当該調剤薬局と当該帰着先を結ぶ経路、及び、当該調剤薬局を地図上に表示させる、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
帰着先は前記[2]や[6]と同様である。この[9]の構成は、往診先と帰着先とが異なる場合を考慮して、投薬処方された薬剤の在庫を持つ各調剤薬局と帰着先との間の各経路を表示するようにして、薬剤を受け取りに行く者の便宜を図るようにしたものである。
【0016】
[10]構成10(薬剤在庫に応じた院外処方箋の分割):
前記[4]、[7]、又は[8]の何れかの構成に於いて、
前記薬局抽出手段は、前記投薬処方に対応する内容の薬剤の全ての在庫を持つ調剤薬局と前記投薬処方に対応する内容の薬剤の一部の在庫を持つ調剤薬局を区別して抽出するとともに、該一部の在庫を持つ調剤薬局に関しては該一部の薬剤名を特定して抽出し、
前記薬局候補表示手段は、前記投薬処方に対応する内容の薬剤の全ての在庫を持つ調剤薬局と前記投薬処方に対応する内容の薬剤の一部の在庫を持つ調剤薬局を区別して表示するとともに該一部の在庫を持つ調剤薬局に関しては該一部の薬剤名を特定して表示し、
前記院外処方箋発行手段は、ユーザにより複数の調剤薬局が選択された場合には、当該複数の調剤薬局が在庫として持つ薬剤名に応じて前記投薬処方に対応する内容を振り分けて院外処方箋を発行する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
投薬処方された薬剤の全てを持つ調剤薬局が無い場合には、往診医師は、複数のできるだけ少数の調剤薬局に院外処方箋を振り分ける。つまり、複数のできるだけ少数の院外処方箋を発行する。
【0017】
[11]構成11(往診先位置の取得先):
前記[1]〜[10]の何れかの構成に於いて、
前記位置情報取得手段は、往診先の位置情報をネットワークを介して所定の患者データベースから取得し、又は、GPSから取得し、又は、PHSの位置情報サービスから取得する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
【0018】
[12]構成12(院外処方箋の発行先):
前記[1]〜[11]の何れかの構成に於いて、
前記院外処方箋発行手段は、ユーザにより選択された調剤薬局の端末装置に宛てて院外処方箋を発行する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
【0019】
[13]構成13(データベースの設置場所):
前記[1]〜[12]の何れかの構成に於いて、
前記各データベースを医療機関及び/又は所定のデータセンターのサーバに持ち、ネットワークを介して所要のデータを取得する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
【0020】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は実施の形態にかかる携帯型診療支援装置10が機能するシステムの構成を示す。携帯型診療支援装置10は、本例では、内蔵又は外付けのプリンタを有するノートパソコンであるが、持ち運び可能で且つ以下に述べる機能を備えたコンピュータ装置であればノートパソコンでなくてもよい。例えば、PDA等であってもよい。図2は、図1内の携帯型診療支援装置10と医療機関のコンピュータ装置(サーバ)20の構成を示す。
【0021】
図2に示すように、医師が往診先へ携帯する携帯型診療支援装置10は、インターネットとの接続機能と、3以上のGPS衛星90からの電波を受信して現在位置を特定するGPS機能と、印刷機能を有する。
インターネットとの接続機能は、医療機関のサーバ20が持つデータベースから所要のデータを取得したり、往診先で発行した院外処方箋の内容を前記サーバ20が持つ診療情報データベースに記録したり、往診先で発行した院外処方箋を前記サーバ20を介して調剤薬局のファックス30に出力するため等に用いられる。医療機関のサーバ20が持つデータベースとしては、例えば、診療情報データベース、調剤薬局テーブル、薬剤在庫テーブル等を挙げることができる。
GPS機能は、現在位置(往診先位置)の取得に用いられる。なお、GPS機能に代えて、又は、GPS機能とともに、PHS(Personal Handy−Phone System)基地局との位置関係に基づいて現在位置を特定するサービスを受ける機能(以下「PHS機能」)を搭載していてもよい。また、往診先の位置は、医療機関のサーバ20が持つ患者書誌情報から取得するようにしてもよい。
印刷機能は、往診先で発行した院外処方箋を印刷したり、調剤薬局への経路を示す案内地図を印刷するため等に用いられる。
【0022】
携帯型診療支援装置10は、また、電子地図機能を搭載している。即ち、指定された位置をディスプレイの地図上に表示する位置表示機能と、指定された2位置間の移動所要時間を求める所要時間演算機能と、指定された経路をディスプレイの地図上に表示する経路表示機能とを有する電子地図機能を搭載している。これらの機能を有する電子地図は、前述したように、http://www.zenrin.co.jp/product/zmapappli.html等に紹介されており、適宜に利用可能であるため、ここでの説明は省略する。
【0023】
携帯型診療支援装置10が持つ上記以外の機能、即ち、位置情報/薬局情報/在庫情報をサーバ20等から取得する機能、所定の条件を満たす調剤薬局を抽出する機能、調剤薬局と経路候補を表示する機能、移動所要時間の演算を電子地図に対して指示する機能、調剤薬局と経路の表示を電子地図に指示する機能、院外処方箋を発行する機能については、後にフローチャートを参照して説明する。
【0024】
医療機関のサーバ装置20は、ファックス機能と、インターネットとの接続機能を有する。また、診療情報データベース等のデータベースを有する。
ファックス機能は、携帯型診療支援装置10が発行した院外処方箋を、該携帯型診療支援装置10からの要求に応じて、該携帯型診療支援装置10が指示する調剤薬局のファックス装置30(図1参照)へ出力等するために用いられる。
インターネットとの接続機能は、携帯型診療支援装置10との間のデータの送受信等のために用いられる。例えば、携帯型診療支援装置10が要求するデータを当該携帯型診療支援装置10へ返したり、携帯型診療支援装置10が発行した院外処方箋を診療情報データベースに記録したり、携帯型診療支援装置10からの院外処方箋のファックス送信依頼を受け付ける等のために用いられる。
【0025】
サーバ装置20が持つデータベースとしては、例えば、患者テーブルや処方等テーブル等から構成される診療情報データベース、調剤薬局の営業日・営業時間帯や位置情報(地番表現の住所情報,緯度・経度情報)を調剤薬局毎に持つ調剤薬局テーブル、調剤薬局の薬剤の在庫を薬剤名毎に且つ調剤薬局毎に持つ薬剤在庫テーブル等を挙げることができる。
【0026】
患者テーブルには、図8(b)に例示するように、一意の患者IDに対応付けて、患者氏名、緯度・経度表現の患者住所、介護者氏名、緯度・経度表現の介護者住所等の患者書誌情報が記録されている。なお、図8(b)に示す項目は例示であり、当然ながら上記以外の項目も有する。例えば、緯度・経度表現の住所情報以外に、地番表現の住所情報(通常の住所情報)も持つ。患者や介護者の住所を緯度・経度表現としては持たず、携帯型診療支援装置10やサーバ20が、必要に応じて、地番表現から緯度・経度表現に変換するように構成してもよい。地番表現の住所情報を緯度・経度表現の住所情報へ変換することを可能とする住所−緯度・経度変換テーブルは、前述したように、http://www.alpsmap.jp/software/pxd/feature.htm等に紹介されており、適宜に利用可能であるため、ここでの説明は省略する。
【0027】
処方等テーブルには、図9(a)に例示するように、患者に対して処方された薬剤の薬剤名・数量・用法が、当該患者と当該受診日(但し、受診日との対応付けは、図9(a)では不図示)に対応付けて、薬剤名毎に記録される。
調剤薬局テーブルには、図8(a)に例示するように、一意の調剤薬局IDに対応付けて、調剤薬局名、地番表現の住所情報、緯度・経度表現の住所情報、受付時間(即ち「営業時間帯」)、定休日(即ち「営業日」の情報)が、調剤薬局毎に記録されている。
【0028】
薬剤在庫テーブルには、図9(b)に例示するように、各種の薬剤の最新の在庫状況と、在庫切れの場合の納期情報とが、薬剤名毎に且つ調剤薬局毎に、常時更新して記録されている。
なお、調剤薬局テーブル及び/又は薬剤在庫テーブルは、医療機関のコンピュータ装置20ではなく所定のデータセンターで持ち、携帯型診療支援装置10又はサーバ装置20が、必要に応じてアクセスするように構成してもよい。
【0029】
以下、携帯型診療支援装置10が院外処方箋を発行する際の手順を、図5〜図7のフローチャートに即して、且つ、図3と図4の画面(調剤薬局選択画面,経路表示画面)の表示例を参照して、説明する。
【0030】
まず、投薬処方入力画面を表示する(S01)。投薬処方入力画面では、各種の薬剤の候補が所定の薬剤データベースから読み出されて、選択に適した態様で候補表示される。薬剤データベースは、サーバ装置20又は所定のデータセンターが持つものとする。ユーザ(往診医師)は、表示された中から所望の薬剤を選択して入力する(S03)。
【0031】
投薬処方が入力されると、携帯型診療支援装置10は、往診先と各調剤薬局と帰着先の各位置情報(S05)と、各調剤薬局の営業情報(S07)と、各調剤薬局の薬剤在庫情報(S09)とを取得する。
【0032】
現在位置(往診先)の位置情報は、GPS機能により取得する(S05)。なお、サーバ装置20の患者データベース(図8(b)参照)から取得したり、PHS機能から取得するように構成してもよいことは、前述のとおりである。
所定地域内に立地している各調剤薬局の位置情報は、サーバ装置20が持つ調剤薬局テーブル(図8(a)参照)から、インターネットを介して取得する(S05)。なお、電子地図が調剤薬局の位置情報を持つ場合は、電子地図から取得するように構成してもよい。また、所定地域とは、当該往診先から院外処方箋の薬剤を受け取りに行くことが現実的に想定される範囲の地域をいう。この所定地域は、行政区分等(例:名古屋市南部,名古屋市瑞穂区等)に準拠して規定してもよく、現在位置からの距離(例:現在地から半径3km以内の地域)に基づいて規定してもよい。
患者や介護者の帰着先の位置情報は、サーバ装置20の患者データベース(図8(b)参照)から、インターネットを介して取得する(S05)。
【0033】
各調剤薬局(前記所定地域内の各調剤薬局)の営業情報、即ち、営業日と営業時間帯は、サーバ装置20の調剤薬局テーブル(図8(a)参照)から、インターネットを介して取得する(S07)。なお、電子地図が調剤薬局の営業情報を持つ場合は、電子地図から取得するように構成してもよい。
各調剤薬局(前記所定地域内の各調剤薬局)の薬剤名毎の薬剤在庫情報は、サーバ装置20の薬剤在庫テーブル(図9(b)参照)から、インターネットを介して取得する(S09)。
【0034】
上記の各情報が取得されると、投薬処方内容(S03参照)の薬剤の在庫を持つ調剤薬局(前記所定地域内の調剤薬局)を、各調剤薬局(前記所定地域内の各調剤薬局)の薬剤在庫情報(S09参照)を参照して抽出する(S11)。ここでは、投薬処方薬剤の全てを持つ調剤薬局ばかりでなく、投薬処方薬剤の一部を持つ調剤薬局をも抽出する。また、後者については、在庫の有る薬剤名を対応付けて抽出する。さらに、抽出した調剤薬局の中から、当日が営業日である調剤薬局を、各調剤薬局(前記所定地域内の各調剤薬局)の営業情報(S07参照)を参照して抽出する(S13)。
【0035】
次に、抽出した各調剤薬局(投薬処方薬剤の全て又は一部を持ち且つ当日が営業日である前記所定地域内の各調剤薬局)の位置情報(S05参照)と、当該往診先の位置情報(S05参照)と、当該往診先の患者又は介護者の帰着先の位置情報(S05参照)とを前記電子地図機能に渡して、当該往診先から抽出した各調剤薬局までの最短経路を通る場合の移動所要時間、及び、抽出した各調剤薬局から当該帰着先までの最短経路を通る場合の移動所要時間を、それぞれ演算させる(S15)。
【0036】
この演算指示に応答して前記電子地図機能が上記各地点間の最短経路を通る場合の移動所要時間をそれぞれ求めて、それらの結果を返す(S17)。これらの結果を、当該往診先から抽出した各調剤薬局までの最短経路、該最短経路の移動所要時間、抽出した各調剤薬局から当該帰着先までの最短経路、該最短経路の移動所要時間として、それぞれ保持する(S17)。
【0037】
当該往診先〜抽出した各調剤薬局間の最短経路の移動所要時間、及び、抽出した各調剤薬局〜当該帰着先間の最短経路の移動所要時間が求まると、抽出した各調剤薬局を、当該往診先からの最短経路の移動所要時間の短い順に、調剤薬局選択画面(図3参照)に候補表示する(S19)。この時、図3に示すように、調剤薬局毎に、当該往診先〜当該調剤薬局間の最短経路の移動所要時間、投薬処方された各薬剤(図示の例では、薬剤a〜薬剤d)の当該調剤薬局の在庫(○は在庫有り,×は在庫無し,/は別項目として表示済み)、当該調剤薬局の営業終了時刻(受付終了時刻)、及び当該調剤薬局〜当該帰着先間の最短経路の移動所要時間を、それぞれ対応付けて初期表示する。
【0038】
調剤薬局選択画面には、図3に示すように、経路表示ボタン、処方箋発行ボタン、処方箋送信ボタン、地図印刷ボタン、が設けられている。
調剤薬局毎に対応付けて表示される経路表示ボタンは、対応付けられている当該の調剤薬局、当該往診先〜当該調剤薬局間の経路、及び当該調剤薬局〜当該往診先間の経路を表示させるためのボタンである。
処方箋発行ボタンは、調剤薬局選択画面で調剤薬局が選択された後に、院外処方箋を印刷するためのボタンである。
処方箋送信ボタンは、調剤薬局選択画面で調剤薬局が選択された後に、院外処方箋を当該の調剤薬局のファックスに出力するためのボタンである。
地図印刷ボタンは、調剤薬局選択画面で調剤薬局が選択され、さらに、院外処方箋が発行又は送信された後に、選択された当該の調剤薬局、当該往診先〜当該調剤薬局間の経路、及び当該調剤薬局〜当該往診先の経路を示す案内地図を印刷するためのボタンである。
【0039】
以下、上記各ボタンの押下操作に応じて実行される処理を説明する。
何れかの経路表示ボタンが押下されると(S21でYES)、図4に例示するようなデザインの経路表示画面を表示するとともに、電子地図機能に当該地域の地図を表示させ、且つ、該地図上に、押下された経路表示ボタンに対応付けられている当該の調剤薬局、当該往診先〜当該調剤薬局間の最短経路、及び当該調剤薬局〜当該帰着先間の最短経路を表示させる(S23)。ここで、当該地域の範囲は、前述の所定地域の範囲と同じである。
【0040】
経路表示画面に於いてユーザの操作入力により別の経路が選択されると(S25でYES)、当該別の経路を当該区間(往診先〜調剤薬局の区間,又は,調剤薬局〜帰着先の区間)の現在の選択経路としてメモリ上に保持するとともに、当該別の経路を通る場合の移動所要時間を電子地図機能に演算させ、その演算結果を、当該区間の現在の選択経路の移動所要時間として保持する(S27)。別の経路を選択する入力操作は、例えば、マウス等で所望の経路を指して選択することで行うようにしてもよく、所望の通過点を指して選択することで行うようにしてもよい。ステップS27の処理は、ユーザの操作入力により別の経路が選択される毎に実行されるため、現在の選択経路及びその移動所要時間としては、最新に選択された経路とその所要時間が保持されることになる。なお、各区間の現在の経路とその移動所要時間の初期値は、ステップS21でYES直後のステップS23で表示した各区間の経路とその移動所要時間である。
【0041】
経路表示画面でOKボタンが押下されると(S29でYES)、各区間の現在の選択経路とその移動所要時間で、当該調剤薬局の各対応する区間の最短経路とその移動所要時間をそれぞれ更新して調剤薬局選択画面へ戻り、更新後の各区間の移動所要時間をそれぞれ表示する。
【0042】
経路表示画面でキャンセルボタンが押下されると(S33でYES)、当該調剤薬局の各区間の最短経路とその移動所要時間として、ステップS21でYES直後のステップS23で表示した各区間の経路とその移動所要時間を維持して調剤薬局選択画面へ戻る。この場合、調剤薬局選択画面で表示される当該調剤薬局の各区間の移動所要時間は、それぞれ従前の移動所要時間となる。
【0043】
調剤薬局選択画面で処方箋発行ボタン又は処方箋送信ボタンが押下された場合は(S41でYES,又は、S43でYES)、何れかの調剤薬局が選択されているか否か、及び、選択されている調剤薬局(1の調剤薬局,又は,2以上の調剤薬局の組合せ)により、投薬処方内容の薬剤の全てが調達可能か否か、をチェックする(S45)。なお、調剤薬局を選択する入力操作は、例えば、マウス等で所望の調剤薬局表示を指して選択することで行うことができる。
【0044】
上記チェックの結果、調剤薬局が一つも選択されていない場合は(S47でNO)、「調剤薬局が未だ選択されていない」旨を表示して(S49)、ステップS21へ戻る。これにより、何れかの経路選択ボタン、処方箋発行ボタン、処方箋送信ボタンの押下の待機状態となる。
また、上記チェックの結果、調剤薬局は選択されているが、当該選択されている調剤薬局又はその組合せによっては投薬処方内容の全ての薬剤を調達することができない場合は(S47でNO)、「現在選択されている調剤薬局又はその組合せでは調達できない処方薬剤が生ずる」旨を表示して(S49)、ステップS21へ戻る。これにより、何れかの経路選択ボタン、処方箋発行ボタン、処方箋送信ボタンの押下の待機状態となる。
【0045】
一方、前記ステップS45のチェックの結果、調剤薬局が少なくとも一つ選択されており、且つ、当該選択されている調剤薬局又はその組合せにより投薬処方内容の薬剤の全てを調達することが可能な場合は(S47でYES)、投薬処方内容の院外処方箋を印刷し(S51)、又は、当該選択されている調剤薬局のファックスへ投薬処方内容の院外処方箋を出力するようにサーバ装置20へ指示する(S51)。ここで、院外処方箋を印刷する場合とは、処方箋発行ボタンの押下に応答してステップS45へ進んだ場合である。また、院外処方箋のファックス出力を指示する場合とは、処方箋送信ボタンの押下に応答してステップS45へ進んだ場合である。なお、複数の調剤薬局のファックス装置へ院外処方箋を出力する場合には、当該複数の調剤薬局の薬剤の在庫状況に応じて、投薬処方内容の薬剤を、漏れ無く、且つ、重複無く調達できるように、適宜に振り分けて出力するものとする。
【0046】
その後、当該投薬処方の内容を、サーバ装置20が持つ診療情報データベースの処方等テーブル(図9(a)参照)に、当該患者の当日の診療記録として記録する(S53)。
【0047】
また、地図印刷ボタンが押下された場合は(S55でYES)、現在地(往診先)〜当該選択された1又は2以上の調剤薬局間の経路、当該選択された1又は2以上の調剤薬局、当該選択された1又は2以上の調剤薬局〜当該帰着先間の経路を示した地図を印刷して(S57)、本処理を終了する。印刷される地図の一例を図10に示す。図示のように、調剤薬局に、名称・移動所要時間・営業時間帯とを付記してもよい。このことは、経路表示画面に表示する地図に関しても同様である。
なお、地図印刷ボタンが押下されることなく終了操作が入力された場合は(S59でYES)、地図を印刷しないで本処理を終了する。
以上のように本携帯型診療支援装置は機能する。
【0048】
【発明の効果】
前記[1]の構成は、所定の診療情報データベースに診療情報を記録し/再生する電子カルテ機能を備え、ユーザにより操作入力された投薬処方に対応する内容の院外処方箋を発行する院外処方箋発行手段と、指定された位置を地図上に表示する位置表示機能と指定された2位置を結ぶ各経路の移動所要時間を求める所要時間演算機能と指定された経路を地図上に表示する経路表示機能とを備えた電子地図と、往診先の位置情報を取得し及び調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得する位置情報取得手段と、前記取得した往診先と各調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と各調剤薬局を結ぶ各経路の移動所要時間を演算させる演算指示手段と、前記電子地図から返される前記各経路とその移動所要時間を選択可能に候補表示する経路候補表示手段と、ユーザにより選択された経路の情報を前記電子地図に与えて当該経路とその目的地である調剤薬局を地図上に表示させる表示指示手段と、を有する携帯型診療支援装置であるため、往診先の患者や介護者にとって利用可能もしくは利用に適した調剤薬局をわかり易く表示すること、即ち、往診先から所定時間内に行き得る立地の調剤薬局をわかり易く表示するができる。また、それらの中から患者や介護者が選択した調剤薬局の位置をわかり易く表示することができる。
【0049】
前記[5]の構成は、所定の診療情報データベースに診療情報を記録し/再生する電子カルテ機能を備え、ユーザにより操作入力された投薬処方に対応する内容の院外処方箋を発行する院外処方箋発行手段と、指定された位置を地図上に表示する位置表示機能と指定された経路を地図上に表示する経路表示機能とを備えた電子地図と、往診先の位置情報を取得し及び調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得する位置情報取得手段と、調剤薬局の営業日及び営業時間帯を調剤薬局毎に持つ営業情報を所定の調剤薬局データベースから取得する薬局情報取得手段と、ユーザにより指定された時刻に於いて営業している調剤薬局を前記取得した営業情報に基づいて抽出する薬局抽出手段と、前記抽出した調剤薬局を選択可能に候補表示する薬局候補表示手段と、前記位置情報取得手段により取得した往診先の位置情報及びユーザにより選択された調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と当該調剤薬局を結ぶ経路及び当該調剤薬局を地図上に表示させる表示指示手段と、を有する携帯型診療支援装置であるため、往診先の患者や介護者にとって利用可能もしくは利用に適した調剤薬局をわかり易く表示すること、即ち、患者や介護者等にとって薬剤の受け取りに都合の良い曜日・時間帯に営業している調剤薬局をわかり易く表示することができる。また、それらの中から患者や介護者が選択した調剤薬局の位置をわかり易く表示することができる。
【0050】
前記[8]の構成は、所定の診療情報データベースに診療情報を記録し/再生する電子カルテ機能を備え、ユーザにより操作入力された投薬処方に対応する内容の院外処方箋を発行する院外処方箋発行手段と、指定された位置を地図上に表示する位置表示機能と指定された経路を地図上に表示する経路表示機能とを備えた電子地図と、往診先の位置情報を取得し及び調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得する位置情報取得手段と、調剤薬局の薬剤の在庫を薬剤名毎に調剤薬局毎に持つ薬剤在庫情報を所定の在庫データベースから取得する在庫情報取得手段と、前記取得した薬剤在庫情報に基づいて前記投薬処方に対応する内容の薬剤の在庫を持つ調剤薬局を抽出する薬局抽出手段と、前記抽出した調剤薬局を選択可能に候補表示する薬局候補表示手段と、前記位置情報取得手段により取得した往診先の位置情報及びユーザにより選択された調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と当該調剤薬局を結ぶ経路及び当該調剤薬局を地図上に表示させる表示指示手段と、を有する携帯型診療支援装置であるため、往診先の患者や介護者にとって利用可能もしくは利用に適した調剤薬局をわかり易く表示すること、即ち、投薬処方された薬剤の在庫を持つ調剤薬局をわかり易く表示することができる。また、それらの中から患者や介護者が選択した調剤薬局の位置をわかり易く表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の携帯型診療支援装置が機能するシステムの構成を示す説明図。
【図2】図1内に示す携帯型診療支援装置10と医療機関のサーバ装置20の構成を示すブロック図。
【図3】調剤薬局選択画面を例示する説明図。
【図4】経路表示画面を例示する説明図。
【図5】院外処方箋発行手順を示すフローチャートの一部。
【図6】院外処方箋発行手順を示すフローチャートの一部。
【図7】院外処方箋発行手順を示すフローチャートの残部。
【図8】調剤薬局テーブルの構成を例示する説明図(a)と、患者テーブルの構成を例示する説明図(b)。
【図9】診療情報(処方等)テーブルの構成を例示する説明図(a)と、薬剤在庫テーブルの構成を例示する説明図(b)。
【図10】経路表示画面に表示される地図(及び印刷される地図)を例示する説明図。
【符号の説明】
10 携帯型診療支援装置
20 医療機関のサーバ装置
30 調剤薬局のファックス装置
90 GPS衛星
Claims (13)
- 所定の診療情報データベースに診療情報を記録し/再生する電子カルテ機能を備えた携帯型診療支援装置であって、
ユーザにより操作入力された投薬処方に対応する内容の院外処方箋を発行する院外処方箋発行手段と、
指定された位置を地図上に表示する位置表示機能と、指定された2位置を結ぶ各経路の移動所要時間を求める所要時間演算機能と、指定された経路を地図上に表示する経路表示機能と、を備えた電子地図と、
往診先の位置情報を取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得する、位置情報取得手段と、
前記取得した往診先と各調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と各調剤薬局を結ぶ各経路の移動所要時間を演算させる演算指示手段と、
前記電子地図から返される前記各経路とその移動所要時間を選択可能に候補表示する経路候補表示手段と、
ユーザにより選択された経路の情報を前記電子地図に与えて当該経路とその目的地である調剤薬局を地図上に表示させる表示指示手段と、
を有することを特徴とする携帯型診療支援装置。 - 請求項1に於いて、
前記位置情報取得手段は、往診先の位置情報を取得し、帰着先の位置情報を所定の患者データベースから取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得し、
前記演算指示手段は、前記取得した往診先と帰着先と各調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と各調剤薬局を結ぶ各経路及び各調剤薬局と当該帰着先を結ぶ各経路の移動所要時間を演算させる、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。 - 請求項1又は請求項2に於いて、
調剤薬局の営業日及び営業時間帯を調剤薬局毎に持つ営業情報を所定の調剤薬局データベースから取得する薬局情報取得手段と、
前記取得した営業情報と前記電子地図から返される前記各経路の移動所要時間とに基づいて、ユーザにより指定された時刻から当該の移動所要時間経過後の時刻に於いて営業している調剤薬局を抽出する薬局抽出手段と、を更に有し、
前記経路候補表示手段は、前記電子地図から返される前記各経路の中で前記薬局抽出手段により抽出した調剤薬局の各経路とその移動所要時間を選択可能に候補表示する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。 - 請求項1又は請求項2に於いて、
調剤薬局の薬剤の在庫を薬剤名毎に調剤薬局毎に持つ薬剤在庫情報を所定の在庫データベースから取得する在庫情報取得手段と、
前記取得した薬剤在庫情報に基づいて前記投薬処方に対応する内容の薬剤の在庫を持つ調剤薬局を抽出する薬局抽出手段と、を更に有し、
前記経路候補表示手段は、前記電子地図から返される前記各経路の中で前記薬局抽出手段により抽出した調剤薬局の各経路とその移動所要時間を選択可能に候補表示する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。 - 所定の診療情報データベースに診療情報を記録し/再生する電子カルテ機能を備えた携帯型診療支援装置であって、
ユーザにより操作入力された投薬処方に対応する内容の院外処方箋を発行する院外処方箋発行手段と、
指定された位置を地図上に表示する位置表示機能と、指定された経路を地図上に表示する経路表示機能と、を備えた電子地図と、
往診先の位置情報を取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得する、位置情報取得手段と、
調剤薬局の営業日及び営業時間帯を調剤薬局毎に持つ営業情報を所定の調剤薬局データベースから取得する薬局情報取得手段と、
ユーザにより指定された時刻に於いて営業している調剤薬局を前記取得した営業情報に基づいて抽出する薬局抽出手段と、
前記抽出した調剤薬局を選択可能に候補表示する薬局候補表示手段と、
前記位置情報取得手段により取得した往診先の位置情報及びユーザにより選択された調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と当該調剤薬局を結ぶ経路及び当該調剤薬局を地図上に表示させる表示指示手段と、
を有することを特徴とする携帯型診療支援装置。 - 請求項5に於いて、
前記位置情報取得手段は、往診先の位置情報を取得し、帰着先の位置情報を所定の患者データベースから取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得し、
前記表示指示手段は、前記位置情報取得手段により取得した往診先及び帰着先の位置情報及びユーザにより選択された調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と当該調剤薬局を結ぶ経路、当該調剤薬局と当該帰着先を結ぶ経路、及び、当該調剤薬局を地図上に表示させる、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。 - 請求項5又は請求項6に於いて、
調剤薬局の薬剤の在庫を薬剤名毎に調剤薬局毎に持つ薬剤在庫情報を所定の在庫データベースから取得する在庫情報取得手段、を更に有し、
前記薬局抽出手段は、前記薬局情報取得手段により取得した営業情報と前記在庫情報取得手段により取得した薬剤在庫情報とに基づいて、ユーザにより指定された時刻に於いて営業しており且つ前記投薬処方に対応する内容の薬剤の在庫を持つ調剤薬局を抽出する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。 - 所定の診療情報データベースに診療情報を記録し/再生する電子カルテ機能を備えた携帯型診療支援装置であって、
ユーザにより操作入力された投薬処方に対応する内容の院外処方箋を発行する院外処方箋発行手段と、
指定された位置を地図上に表示する位置表示機能と、指定された経路を地図上に表示する経路表示機能と、を備えた電子地図と、
往診先の位置情報を取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得する、位置情報取得手段と、
調剤薬局の薬剤の在庫を薬剤名毎に調剤薬局毎に持つ薬剤在庫情報を所定の在庫データベースから取得する在庫情報取得手段と、
前記取得した薬剤在庫情報に基づいて前記投薬処方に対応する内容の薬剤の在庫を持つ調剤薬局を抽出する薬局抽出手段と、
前記抽出した調剤薬局を選択可能に候補表示する薬局候補表示手段と、
前記位置情報取得手段により取得した往診先の位置情報及びユーザにより選択された調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と当該調剤薬局を結ぶ経路及び当該調剤薬局を地図上に表示させる表示指示手段と、
を有することを特徴とする携帯型診療支援装置。 - 請求項8に於いて、
前記位置情報取得手段は、往診先の位置情報を取得し、帰着先の位置情報を所定の患者データベースから取得し、及び、調剤薬局の位置情報を所定の調剤薬局データベースから取得し、
前記表示指示手段は、前記位置情報取得手段により取得した往診先及び帰着先の位置情報及びユーザにより選択された調剤薬局の位置情報を前記電子地図へ与えて当該往診先と当該調剤薬局を結ぶ経路、当該調剤薬局と当該帰着先を結ぶ経路、及び、当該調剤薬局を地図上に表示させる、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。 - 請求項4、請求項7、又は請求項8の何れかに於いて、
前記薬局抽出手段は、前記投薬処方に対応する内容の薬剤の全ての在庫を持つ調剤薬局と前記投薬処方に対応する内容の薬剤の一部の在庫を持つ調剤薬局を区別して抽出するとともに、該一部の在庫を持つ調剤薬局に関しては該一部の薬剤名を特定して抽出し、
前記薬局候補表示手段は、前記投薬処方に対応する内容の薬剤の全ての在庫を持つ調剤薬局と前記投薬処方に対応する内容の薬剤の一部の在庫を持つ調剤薬局を区別して表示するとともに該一部の在庫を持つ調剤薬局に関しては該一部の薬剤名を特定して表示し、
前記院外処方箋発行手段は、ユーザにより複数の調剤薬局が選択された場合には、当該複数の調剤薬局が在庫として持つ薬剤名に応じて前記投薬処方に対応する内容を振り分けて院外処方箋を発行する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。 - 請求項1〜請求項10の何れかに於いて、
前記位置情報取得手段は、往診先の位置情報をネットワークを介して所定の患者データベースから取得し、又は、GPSから取得し、又は、PHSの位置情報サービスから取得する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。 - 請求項1〜請求項11の何れかに於いて、
前記院外処方箋発行手段は、ユーザにより選択された調剤薬局の端末装置に宛てて院外処方箋を発行する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。 - 請求項1〜請求項12の何れかに於いて、
前記各データベースを医療機関及び/又は所定のデータセンターのサーバに持ち、ネットワークを介して所要のデータを取得する、
ことを特徴とする携帯型診療支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003081783A JP2004288084A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 携帯型診療支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003081783A JP2004288084A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 携帯型診療支援装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=33295220
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2003
- 2003-03-25 JP JP2003081783A patent/JP2004288084A/ja active Pending
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