以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<1 システム1の全体構成>
システム1は、患者に薬剤を提供する薬剤師に、製薬会社が用意する薬剤の説明資料を提示するためのシステムである。図1は、システム1の全体の構成を示す図である。
図1に示すように、システム1は、端末装置10(図1では端末装置10Aおよび端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」ということもある)と、サーバ20と、プリンター30と、端末装置50とを含む。端末装置10と端末装置50は、医療機関に設置される端末、または、医療機関のユーザが操作する端末である。端末装置10は、医療機関として、薬局、病院などに設置される端末である。端末装置50は、薬局に限らず病院など様々な医療機関に設置される端末である。ここで、医療機関とは、医療を提供するための施設であり、例えば、病院、診療所、薬局、訪問看護ステーション、保健施設等である。端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク80を介して通信接続する。端末装置10とプリンター30とは、ケーブル、無線LAN(Local Area Network)又は有線LANを介して通信接続する。
端末装置10は、薬局で各ユーザが操作する装置である。ここでいうユーザは、薬局を運営し、患者に薬剤を渡す者であり、例えば、薬剤師または薬局の店員などが挙げられる。端末装置10は、例えば据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC、タブレットである。
端末装置50は、病院などの医療機関で各ユーザが操作する装置である。病院において、医師等が薬剤を患者に処方するための処方箋を作成する。薬局は、処方箋に基づいて、薬剤を患者に提供する。
図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。ネットワーク80の通信回線は、有線でもよいし無線でもよい。
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
サーバ20は、薬剤別説明資料及び調剤履歴を管理する装置である。サーバ20は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。
図1に示すように、サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、および、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
プリンター30は、端末装置10に接続され、薬剤の説明資料、又は説明資料にアクセス可能な通信用情報を紙などに印刷するための装置である。例えば、サーバ20から端末装置10に薬剤の説明資料のデータを送信する場合に、ユーザは、当該データに基づき説明資料をプリンター30で用紙に印刷し、薬剤と一緒に患者に渡す。また、ユーザは、サーバ20における説明資料の格納場所にアクセス可能な2次元バーコードをプリンター30で印刷するとしてもよい。
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、実施の形態1のシステム1を構成する端末装置10のブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、通信部120と、操作受付部130と、表示部140と、記憶部170と、制御部180と、を含む。端末装置10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
通信部120は、端末装置10が他の機器と通信するため、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。例えば、操作受付部130は、マウス、キーボード又はタッチパネルなどを含む。
表示部140は、制御部180の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。表示部140は、例えば液晶ディスプレイによって実現される。
記憶部170は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10が使用するデータおよびプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部170は、薬剤別説明説明資料171と、調剤履歴172とを記憶する。
薬剤別説明説明資料171は、それぞれの薬剤の種類と関連付けられて、薬剤を飲むうえでの留意点などを説明する説明資料である。端末装置10は、ネットワーク80を介して、薬剤の説明資料を利用するための情報をサーバ20から受信する。
調剤履歴172は、それぞれの患者の調剤履歴を示す情報である。端末装置10は、ネットワーク80を介して、ユーザが指定した患者の調剤履歴をサーバ20から受信する。
制御部180は、記憶部170に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部180は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部181と、送受信部182と、表示制御部183と、通知制御部184としての機能を発揮する。
入力操作受付部181は、マウス、キーボード等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。
送受信部182は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
表示制御部183は、表示部140の表示処理を制御する。例えば、ユーザが所定の薬剤を指定する操作に応答して、端末装置10は、サーバ20から当該薬剤の説明資料を受信し、表示制御部183は、当該説明資料を表示部140に表示させるように制御する。
通知制御部184は、ユーザに対し通知情報を提示する処理を行う。通知制御部184は、通知情報を表示部140に表示させる処理等を行う。
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、サーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、薬剤別説明資料データベース281と、調剤履歴データベース282と、薬局データベース283と、説明資料閲覧履歴データベース284とを記憶する。
薬剤別説明資料データベース281は、それぞれの薬剤と関連付けられる説明資料を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
調剤履歴データベース282は、それぞれの患者の調剤履歴を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
薬局データベース283は、それぞれの薬局の情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
説明資料閲覧履歴データベース284は、患者が説明資料を閲覧した履歴を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
制御部203は、サーバ20のプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして示す機能を発揮する。
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
説明資料取得モジュール2033は、サーバ20がネットワーク80を介して、それぞれの薬剤の説明資料を取得するための処理を制御する。薬剤の説明資料を提供する製薬会社等がサーバ20にアップロードする場合と、サーバ20が各製薬会社のウェブサイト等を巡回して説明資料を取得する場合とがある。
例えば、製薬会社は、サーバ20を運営する事業者に対し所定の対価を支払うことにより、説明資料を薬局等の医療機関に提供することを委託する。当該所定の対価は、例えば、サーバ20が提供するシステムの利用料として、月額払いとしてサーバ20により支払いを受け付ける。
また、例えば、説明資料取得モジュール2033は、それぞれの薬剤を製造する製薬会社のウェブサイトから、薬剤の種類と関連付けて、薬剤の説明資料を取得する。例えば、サーバ20において、予め、各製薬会社の各製剤について、当該製剤の説明資料がアップロードされているURL(uniform resource locator)を対応付けて管理しており、URLに基づいて、各製剤の説明資料をサーバ20が取得する。サーバ20は、例えば、定期的に各製剤のURLを参照する等により、各製剤の説明資料が更新されているか否か(説明資料のデータに変更があるか否か)を判定する。例えば、サーバ20は、(i)各製剤の説明資料を取得する都度、過去に取得した説明資料と比較して、データサイズ、本文、図表等が一致しているか否かを判定することにより、説明資料が更新されているか否かを判定する。説明資料が更新されていると判定した場合、サーバ20は、説明資料が更新されたタイミングと対応付けて、当該説明資料を取得して記憶部202に記憶させる。サーバ20は、(ii)各製剤のURLを参照することにより、当該URLに示されるウェブページに変更がある場合に、説明資料が更新されたと判定してもよい。例えば、薬局は、サーバ20を運営する事業者に対し、所定の対価を支払うことにより、薬剤の説明資料を取得できるシステム(サーバ20により提供されるシステム)を利用できることとしてもよい。
また、サーバ20は、製剤の説明資料のURLを参照したにもかかわらず説明資料を取得できない場合に、説明資料が更新されたと判定してもよい。例えば、説明資料の内容が更新されることにより、説明資料のURLが変更になっていることがあり得る。
指定受付モジュール2034は、サーバ20が、端末装置10からユーザの指定操作を受け付けるための処理を制御する。例えば、指定受付モジュール2034は、ユーザから、所定の薬剤の説明資料を入手するように当該薬剤を指定する操作を受け付ける。
説明資料提示モジュール2035は、サーバ20が、ユーザの指定操作に応答して、説明資料をユーザが利用可能に(例えば、患者に提供できるように)提示するための処理を制御する。例えば、説明資料提示モジュール2035は、ユーザが所定の薬剤を指定した場合に、サーバ20における当該薬剤に関連付けられた説明資料の格納場所を示すURL(Uniform Resource Locator)をユーザに提示する。
<2 データ構造>
図4は、サーバ20が記憶する薬剤別説明資料データベース281と、調剤履歴データベース282と、薬局データベース283と、説明資料閲覧履歴データベース284と、の各種データベースのデータ構造を示す図である。
薬剤別説明資料データベース281は、それぞれの薬剤と関連付けられる説明資料を保持するためのデータベースである。図4に示すように、薬剤別説明資料データベース281のレコードのそれぞれは、項目「薬剤コード」と、項目「薬剤名称」と、項目「製薬会社コード」と、項目「説明資料」と、項目「取得元」と、項目「格納場所」と、項目「更新履歴」を含む。
項目「薬剤コード」は、薬局が取り扱うそれぞれの薬剤を識別する情報である。
項目「薬剤名称」は、薬局が取り扱うそれぞれの薬剤の名称を示す情報である。
項目「製薬会社コード」は、「薬剤コード」と関連付けて、それぞれの薬剤を製造する製薬会社を識別する情報である。
項目「説明資料」は、「薬剤コード」と関連付けて、それぞれの薬剤の説明資料を示す情報であり、具体的には、説明資料のファイル名、ファイルのバージョン情報、及びフォーマットに関する情報を含む。説明資料のフォーマットとしては、文字、画像、音声、動画又は説明用プログラム(例えば、チャットボット)などが挙げられる。ファイルのバージョン情報については、後述の項目「更新履歴」を参照する。例えば、患者が薬剤を適切に使用するにあたり、動画が説明資料として提供されていることがあり得る。例えば、花粉症の薬剤の場合、動画により、薬剤の使用方法を患者に提供することがあり得る。また、糖尿病の薬剤の場合、当該薬剤とともに患者が所定の運動を行うものがあり、当該運動の方法について動画により患者に情報を提供することがあり得る。
項目「取得元」は、それぞれの薬剤の説明資料がどこから取得されるかを示す情報である。例えば、サーバ20は、薬剤を製造する製薬会社のウェブサイトから、当該薬剤の説明資料を取得する場合に、項目「取得元」としては、製薬会社のウェブサイトにおいて、薬品の説明情報が掲載されたウェブページのアドレスを示すURLを記憶する。
項目「格納場所」は、それぞれの薬剤について取得した説明資料が、サーバ20のどこに格納されるかを示す情報である。例えば、サーバ20は、説明資料のファイルについて端末装置10がアクセスするための一意なURLを発行する。項目「格納場所」としては、端末装置10等の外部の装置が説明資料にアクセスするためのURL(いわば、サーバ20において説明情報が保存されているファイルパスを示すURL)を記憶する。端末装置10は、当該URLにより、説明資料にアクセスするとともにダウンロードすることができる。サーバ20は、端末装置10または患者の端末装置から、説明資料にアクセスするためのURLに、薬局を識別する情報、患者を識別する情報、調剤を識別する情報の少なくともいずれかを関連付けた状態でアクセスを受け付けることとしてもよい。すなわち、端末装置10または患者の端末装置は、説明資料にアクセスするためのURLに、さらに、薬局を識別する情報、患者を識別する情報、調剤を識別する情報の少なくともいずれかを関連付けた状態で(例えば、URLに、これら識別する情報を付加した状態で)、サーバ20にアクセスすることとしてもよい。これにより、サーバ20は、説明資料に患者がアクセスした履歴を保持し得る。
また、サーバ20は、説明資料へのアクセスを受け付ける際に、患者を識別する情報、薬局を識別する情報または調剤を識別する情報の少なくともいずれかを受け付けた場合に(端末装置10等から、これら患者を識別する情報または薬局を識別する情報等を受信した場合に)、端末装置10に説明資料を応答することとし、これら患者を識別する情報、薬局を識別する情報、調剤を識別する情報の少なくともいずれかを受信しない場合には説明資料を応答しないこととしてもよい。これにより、薬剤を処方された患者に対して説明資料を閲覧可能としつつ、薬剤が処方されているか明らかではない場合には説明資料を提供しないこととすることができる。なお、サーバ20は、薬局など医療機関の端末装置10(または端末装置50)からアクセスを受け付けた場合は説明資料を提供することとする一方、薬局など医療機関の端末としては登録されていない端末からアクセスを受け付けた場合に、これら患者を識別する情報、薬局を識別する情報または調剤を識別する情報の少なくともいずれかを受け付けることに応答して当該端末に説明資料を応答することとしてもよい。これにより、医療機関ではない利用者に対しては、説明資料を閲覧可能とすることに一定の制約を設ける(患者の情報等を必要とする)一方、医療機関のユーザに対しては、説明資料を閲覧するための要件について特段の制限なく提供することができる。
項目「更新履歴」は、それぞれの説明資料が更新される履歴を示す情報であり、更新の有無及び更新の日時情報などを含む。例えば、サーバ20は、製薬会社からの説明資料の更新連絡、ウェブサイト上の更新公告などにより、説明資料の更新状況を把握する。また、サーバ20は、製薬会社のウェブサイトに薬品の説明情報が掲載されたウェブページの変更をチェックすることで、説明資料の更新状況を把握するとしてもよい。
サーバ20は、製薬会社のウェブサイトなど、それぞれの薬剤の説明資料の提供元と通信しながら、薬剤別説明資料データベース281を更新する。
調剤履歴データベース282は、薬局それぞれについて、それぞれの患者の調剤履歴を保持するためのデータベースである。図4に示すように、調剤履歴データベース282のレコードのそれぞれは、項目「調剤ID」と、項目「薬局ID」と、項目「患者ID」と、項目「調剤年月日」と、項目「薬剤コード」と、項目「薬剤名称」と、項目「数量」を含む。サーバ20は、例えば、各薬局の端末装置10から、患者に対して調剤を行った履歴の情報を受信することにより、調剤履歴データベース282にレコードを追加する。
項目「調剤ID」は、患者に対して調剤されたそれぞれの調剤の履歴を識別する情報である。
項目「薬局ID」は、薬局それぞれを識別する情報である。例えば、サーバ20が、各薬局を識別するための情報を、各薬局について発行することとしてもよい。
項目「患者ID」は、薬局で薬剤を購入する患者を識別する情報である。
項目「調剤年月日」は、薬局がそれぞれの患者に調剤した日時を示す情報である。
項目「薬剤コード」は、薬局がそれぞれの患者に調剤した薬剤を識別する情報である。
項目「薬剤名称」は、薬局がそれぞれの患者に調剤した薬剤の名称を示す情報である。
項目「数量」は、薬局がそれぞれの患者に調剤した薬剤の数量を示す情報である。
サーバ20は、端末装置10と通信しながら、調剤履歴データベース282を更新する。
薬局データベース283は、薬局それぞれの情報を保持するためのデータベースである。図4に示すように、薬局データベース283のレコードのそれぞれは、項目「薬局ID」と、項目「所在地」と、項目「利用ユーザ」と、項目「取り扱い薬剤」と、項目「料金プラン」と、項目「通知」とを含む。
項目「薬局ID」は、薬局それぞれを識別する情報である。
項目「所在地」は、薬局が位置する場所の情報である。項目「所在地」において、薬局が位置する場所として、住所、施設名等の情報を含む。
項目「利用ユーザ」は、薬局において、サーバ20が提供するサービス(薬剤の説明資料を提供するサービス)を利用するユーザの情報を含む。例えば、項目「利用ユーザ」において、ユーザの数、ユーザそれぞれを特定する情報を含む。
項目「取り扱い薬剤」は、薬局において取り扱いがある薬剤の情報を含む。サーバ20は、調剤履歴データベース282を参照することにより、例えば、過去の一定期間にわたって薬局で患者に提供された薬剤の履歴に基づいて、薬局において取り扱いがある薬剤の情報を項目「取り扱い薬剤」に登録する。つまり、過去一定期間にわたって処方された薬剤について、「薬局において取り扱いがある」ものとしてもよい。この他に、薬局において処方された実績があるか否かにかかわらず、仕入れが行われた薬剤(薬局に納品された薬剤)について、「薬局において取り扱いがある」ものとしてもよい。
項目「料金プラン」は、薬局において、サーバ20が提供するサービス(薬剤の説明資料を提供するサービス)を利用する際の料金プランの情報を含む。サーバ20は、薬局の各ユーザに対し、提供するサービスの範囲に応じて複数の料金プランを利用可能としてもよいし、料金プランを1つとしてもよい。また、薬局が当該サービスを利用するための料金プランは、費用が発生しない無料のプランを含むこととしてもよい。例えば、説明資料を取得できる、といった基本的な機能については、説明資料を取得できる回数などを一定内に収めるといった制約のもとで(または制約なく当該基本的な機能を)無料で提供することとしてもよい。また、一部の特定の機能については、有料の料金プランで薬局に提供することとしてもよい。このような特定の機能としては、例えば、(i)後述するように、医療機関側(例えば、薬剤師)から患者に対してSNS等によりメッセージを送受信するなど、患者とコンタクトを取る機能、(ii)薬ではない器具等を、インターネットを通じて(例えば、ウェブブラウザにより提供されるウェブサイトにより)販売する機能、などがある。例えば、有料プランで提供される特定の機能として、サーバ20が提供するシステムから、薬局が運営するECサイトへと遷移させる機能が含まれることとしてもよい。また、メッセンジャー機能として、不特定多数の患者に対して一斉に配信することが可能なアカウントを、薬局に対して有料プランにより提供することとしてもよい。例えば、特にリスクがある患者(例えば、継続して薬剤を服用することが必須の患者など)に対し、薬剤師等がメッセンジャー等により支援できるようにすることができる。製薬会社側が提供する薬剤によっては、患者が薬剤を服用するスケジュールを管理することが望ましいものも含まれるため、サーバ20は、当該メッセンジャー等により、薬剤師等が患者を支援することができる機能を提供する。
サーバ20は、以上のように、説明資料閲覧履歴データベース284等により、患者が薬剤の説明資料を閲覧した履歴、また、上記のメッセンジャー機能等により患者が薬剤を服用したであろうことを示す情報を蓄積する。サーバ20は、製薬会社の端末に対し、患者側が情報提供することに同意する操作をする等により、当該患者が説明資料を閲覧した履歴、服用した履歴等、患者側が薬剤を服用するための行動(説明資料を閲覧する、服用する等)の情報を提供することとしてもよい。一方、サーバ20は、患者側が、薬剤を服用するための行動の情報を製薬会社に提供することにより、金銭的価値(ポイントなどの仮想的な通貨に相当するものなど)などの特典を当該患者に付与することとしてもよい。これにより、患者側が、製薬会社に上記の情報提供をすることの納得感を得ることができ得る。
サーバ20は、患者から、当該金銭的価値を使用するための操作を受け付けることとしてもよい。例えば、患者が当該金銭的価値を使用することには、患者が特定の団体(特定非営利活動法人など)に当該金銭的価値を寄付する(ポイントを寄付する)操作をサーバ20が受け付けて、受け付けた内容に従った処理をすることとしてもよい。当該患者側に付与される金銭的価値(ポイントなど)は、例えば、製薬会社がサーバ20を運営する事業者に対して所定の対価を支払いつつ(サーバ20が提供するシステムの利用料を支払う)、サーバ20から当該患者へ金銭的価値を付与する、こととしてもよい。また、上記の患者側が製薬会社に薬剤を服用するための行動の履歴(説明資料を患者側が閲覧したか、薬剤を服用した記録など)を提供することにより患者側に付与される特典は、金銭的価値に限らず、クーポン、所定の施設を利用できる利用権などの権利(チケット)等であってもよい。
また、サーバ20は、所定の企画に対する支援金(寄付など)を募り、患者等に対して、支援金の提供を促す画面を、患者の端末装置等に表示させることとしてもよい。サーバ20は、上記のように患者それぞれに付与される金銭的価値などの特典について、複数の患者から、金銭的価値の提供を募って、所定の企画を実現するための費用に充当することができる。例えば、サーバ20は、複数の患者それぞれの、薬剤を服用するための行動の履歴の情報に基づいて、これら複数の患者にとって有用な(開発を希望する)薬剤、器具などを開発する企画を、患者の端末装置に通知する。サーバ20は、患者または患者ではない一般ユーザの端末装置に対し、支援金の目標額を提示しつつ、支援されている金額の合計を提示して、複数の患者または一般ユーザから、上記のポイントなどの金銭的価値の提供を受け付ける。サーバ20は、患者または一般ユーザから、患者にとって開発してほしい器具などの企画の投稿を受け付けることとしてもよい。この場合、サーバ20を運営する事業者により、当該企画の内容が精査され、当該企画に対して支援金の提供を促すための画面を作成し、患者等の端末装置に提示可能にする。ここで、サーバ20は、患者側の端末に対し、質問文、アンケートなどを表示させることにより、患者が必要としている器具等の情報を収集することとしてもよい。これにより、患者側が、自身が必要とする器具等について情報提供をすることが容易になる。
以上のように、製薬会社の端末が、患者側が薬剤を服用するための行動の情報を参照可能とすることにより、サーバ20は、製薬会社の端末から、患者に対しアラート(注意喚起)を通知できることとしてもよい。つまり、製薬会社のユーザは、サーバ20が提供するシステムを介して、患者に対し注意喚起することができることとしてもよい。また、製薬会社ではなく、製薬会社の委託を受けて、サーバ20を運営する事業者が、サーバ20が提供するシステムを通じて、患者の端末に当該注意喚起の通知をすることとしてもよい。患者の端末は、サーバ20が提供するシステムにログインすることにより、上記の注意喚起のメッセージを表示することができる。これにより、患者が適切に薬剤を服用できるよう、製薬会社の側から促すことができる。
例えば、サーバ20は、ユーザに対して複数の機能を提供することとし、料金プランに応じて、利用できる機能が異なることとしてもよい。例えば、第1のプランにおいては、サーバ20から、薬剤の説明資料を端末装置10でダウンロードできることとし、第1のプランよりも上位の第2のプランでは、第1のプランで提供される機能に加えて別の機能(例えば、端末装置10がサーバ20から受信した情報を、袋などに印刷できる機能など)を利用できるようにしてもよい。料金プランごとに利用できる機能としては、後述する図5〜7に示す各処理などがあり、料金プランに応じて利用できる機能を様々組み合わせることとしてよい。
項目「通知」は、薬局のユーザに対して通知する情報を示す。図示するように、サーバ20は、項目「通知」において、薬局のユーザに通知する情報ごとに、当該情報をユーザが確認する操作を行ったか(開封したか)を保持する。つまり、サーバ20は、端末装置10に対し、通知があることを示す信号を送信する。端末装置10は、サーバ20へアクセスすることにより、通知があるか否かを判定する。当該通知がある場合、端末装置10は、通知があることを示す表示をし、ユーザから、通知を確認する操作を受け付ける。端末装置10は、ユーザが通知を確認する(開封する)操作を受け付けることにより、ユーザが通知を確認したことを示す信号をサーバ20へ送信する。サーバ20は、当該信号を端末装置10から受信することにより、項目「通知」において、各通知をユーザが確認したか否か(開封したか否か)の情報を更新する。
説明資料閲覧履歴データベース284は、サーバ20が管理する各説明資料を、患者が閲覧した履歴を保持するためのデータベースである。図4に示すように、説明資料閲覧履歴データベース284は、項目「閲覧ID」と、項目「患者ID」と、項目「薬局ID」と、項目「調剤ID」と、項目「薬剤コード」と、項目「閲覧日時」と、項目「患者メモ」とを含む。
項目「閲覧ID」は、患者が二次元コード等を読み取って説明資料を閲覧した履歴それぞれを特定するための情報である。
項目「患者ID」は、説明資料を閲覧した患者を識別する情報である。
項目「薬局ID」は、説明資料を患者に提示した薬局を識別する情報である。
項目「調剤ID」は、患者に対して調剤されたそれぞれの調剤の履歴を識別する情報である。
項目「薬剤コード」は、薬局がそれぞれの患者に調剤した薬剤を識別する情報である。
項目「閲覧日時」は、患者が説明資料を閲覧したタイミングを示す。例えば、サーバ20は、患者がURL等に基づいて説明資料にアクセスしたタイミングに基づいて、項目「閲覧日時」を更新する。
項目「患者メモ」は、患者自身が入力する情報を示す。例えば、説明資料を閲覧する患者が、端末により、調剤と関連付けてメモを入力する。
<3 動作>
以下、図5、図6を参照しながら、システム1により、薬剤の説明資料を提供する処理について説明する。
図5は、第1の実施の形態におけるシステム1により、ユーザが指定した薬剤に関連付けられた説明資料をユーザが利用可能に提示する流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS521において、サーバ20は、複数の製薬会社がそれぞれ提供する複数の薬剤について、薬剤の種類と関連付けて、薬剤の説明資料を取得する。例えば、サーバ20は、薬剤を製造する製薬会社のウェブサイトから、それぞれの薬剤の種類と関連付けて、薬剤の説明資料を取得し、薬剤別説明資料データベース281に格納する。
ステップS511において、端末装置10は、薬局を運営するユーザから、薬剤の種類を指定する操作を受け付ける。
ステップS522において、サーバ20は、ユーザの指示操作に応答して、ユーザが指定した薬剤の種類に関連付けられた説明資料を、ユーザが利用可能に提示する。例えば、サーバ20は、薬剤別説明資料データベース281から、ユーザが指定した薬剤の種類に関連付けられた説明資料を抽出して端末装置10に送信することにより、当該説明資料を端末装置10に提示するとしてよいし、説明資料の格納場所を示して説明資料をダウンロード可能なURLを端末装置10に提示するとしてもよい。
また、サーバ20は、当該説明資料にアクセスするための通信用情報を端末装置10に提示するとしてもよい。例えば、サーバ20は、通信用情報として、説明資料の格納場所を示すURLを二次元バーコードに変換して端末装置10に送信することとしてもよい。また、端末装置10において、説明資料にアクセスするための通信用情報(URL)に基づき二次元コードを生成してもよい。
サーバ20は、ユーザの選択に応じて、又は説明資料のフォーマットに応じて、説明資料をそのまま提示するか、格納場所を示すURLを提示するか、それとも、二次元バーコードとして提示するかを決めるとしてよい。例えば、説明資料のフォーマットが動画(例えば、点鼻薬の使用方法を示す動画)である場合に、サーバ20は、当該動画データにアクセス可能な二次元バーコードをユーザに提示する。
ステップS512において、端末装置10は、サーバ20の提示により、ユーザが指定した薬剤の説明資料、又は当該説明資料にアクセス可能な通信用情報(二次元バーコードなど)を入手して、印刷指令をプリンター30に送信する。また、端末装置10は、サーバ20が提示した説明資料のURLにより、説明資料をダウンロードして表示部に表示させ、当該説明資料を印刷するような指令をプリンター30に送信するとしてもよい。
ステップS531において、プリンター30は、端末装置10の印刷指令に応答して、薬剤の説明資料を用紙に印刷したり、説明資料にアクセス可能な二次元バーコードを薬袋に印刷したりする。
サーバ20は、ユーザの選択に応じて、又は説明資料のフォーマットに応じて、説明資料をそのまま印刷するか、それとも、二次元バーコードを薬袋に印刷するかを決めるとしてよい。例えば、説明資料のフォーマットが、動画データ(例えば、点鼻薬の使用方法を示す動画)である場合に、サーバ20は、当該動画データにアクセス可能な二次元バーコードを薬袋に印刷させるよう端末装置10に指示する。よって、静止画とは異なり、そのまま紙に印刷することが困難なフォーマットの説明資料であっても、患者が簡単に確認できるような方式で提示することができる。
上記一連の処理により、各製薬会社が作成する薬剤の説明資料を、薬剤の種類と関連付けて一元管理することにより、薬局で薬剤の説明資料を容易に入手することができる。
図6は、図5に示す動作をもとに、さらに薬剤の説明資料の更新状況を把握して、常に最新の説明資料をユーザに提示して、説明資料の更新状況を通知する流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS621において、サーバ20は、製薬会社により説明資料が更新されたと判定した場合、更新後の説明資料を取得する。具体的には、サーバ20は、製薬会社からの説明資料の更新連絡、ウェブサイト上の更新公告などにより、製薬会社により説明資料が更新されたかを判定する。また、サーバ20は、製薬会社のウェブサイトに薬品の説明情報が掲載されたウェブページの変更をチェックすることで、説明資料が更新されたかを判定するとしてもよい。そして、サーバ20は、説明資料が更新されたと判定した場合、更新後の説明資料を取得する。
ステップS622において、サーバ20は、更新後の説明資料を、ユーザが利用可能に提示するとともに、説明資料が更新された旨をユーザに通知する。具体的な提示方法は、図5に示すステップS522と同様である。また、説明資料が更新されたことについては、更新の日時、更新の内容などの情報を通知する。
ステップS611において、端末装置10は、サーバ20の提示により、更新後の説明資料、又は更新後の説明資料にアクセス可能な通信用情報(二次元バーコードなど)を入手して、印刷指令をプリンター30に送信する。
ステップS631において、プリンター30は、端末装置10の印刷指令に応答して、更新後の説明資料を用紙に印刷したり、更新後の説明資料にアクセス可能な二次元バーコードを薬袋に印刷したりする。
上記一連の処理により、薬剤の説明資料の更新状況を把握して、常に最新の説明資料をユーザに提示することができる。例えば、説明資料が製薬会社によって更新される場合として、薬剤に大きな副作用が報告される、薬剤による死亡例が出る、適用できる症例が変更される場合などがあり得る。また、説明資料がアップデートされることとして、説明資料の添付文書、インタビューフォームが変更される場合もある。上記のように薬剤の説明資料の更新状況に基づき最新の説明資料をサーバ20が提供することにより、適切に薬剤を患者に提供し、説明資料に基づき説明をすることがよりいっそう容易になる。
また、図6に示す処理フローにより、以下のような実施例が可能である。
(i)薬局において過去に取り扱った薬剤の情報と、取得した説明資料の更新履歴とに基づき、薬局において過去に取り扱った薬剤のうち、説明資料が更新された薬剤があると判定した場合に、当該薬剤について更新後の説明資料を取得して、当該薬剤について当該説明資料が更新された旨をユーザに通知する。
例えば、サーバ20は、薬局側で処方された履歴に基づき、過去に取り扱った薬剤の薬剤コードと、説明資料が更新された薬剤の薬剤コードとを参照する。そして、過去に取り扱った薬剤のうち、説明資料が更新された薬剤があると判定した場合に、当該薬剤について更新後の説明資料をユーザが利用可能に提示するとともに、説明資料が更新された旨をユーザに通知する。
これにより、薬局で取り扱う全ての薬剤の更新状況を確実に把握することができる。また、薬剤の説明資料に更新があった場合に、更新された説明資料を随時に薬局に提示し、更新状況を通知することができる。薬局側のユーザにとっても、販売されているあらゆる薬剤について説明資料が更新されたことの通知をサーバ20から受け取るのではなく、薬局で取り扱われる薬剤について、説明資料が更新されたことの通知を受け取ることとなる。そのため、あらゆる薬剤について(すなわち、薬局において取り扱うことがない薬剤についても)説明資料が更新されたことの通知をユーザが受け取る場合と比較して、説明資料が更新されたことの通知をユーザが見落とすおそれを抑止し得る。
(ii)各患者の調剤履歴と、取得した説明資料の更新履歴とに基づき、患者に調剤した薬剤のうち、説明資料が更新された薬剤があると判定した場合に、当該薬剤について更新後の説明資料をユーザが利用可能に提示するとともに、当該説明資料が更新された旨をユーザに通知する。
例えば、サーバ20は、所定の患者に過去に調剤した薬剤の薬剤コードと、説明資料が更新された薬剤の薬剤コートとを参照する。そして、当該患者に過去に調剤した薬剤のうち、説明資料が更新された薬剤があると判定した場合に、当該薬剤について更新後の説明資料をユーザが利用可能に提示するとともに、説明資料が更新された旨をユーザに通知する。
これにより、各患者に調剤した薬剤の更新状況を確実に把握することができる。また、薬剤の説明資料に更新があった場合に、更新された説明資料を随時に薬局に提示し、更新状況を通知することができて、患者に有益な情報を提供することが期待できる。
例えば、薬局において、患者が来訪したことを受け付けたことに応答して、当該患者に調剤した薬剤の更新状況を、端末装置10が確認することとしてもよい。薬局に患者が来訪し処方箋を患者が提出することにより、ユーザが、当該患者が薬局に来訪したことを端末装置10に入力するとする。端末装置10は、患者が来訪したこと、当該患者の処方箋の情報に基づいて、当該患者に過去に処方した薬剤についての説明資料の更新状況、または、処方箋に示される各薬剤についての説明資料の更新状況を確認する。例えば、端末装置10は、サーバ20に、各薬剤の説明資料が更新されているか否かを問い合わせ、サーバ20が応答する。端末装置10は、当該確認した結果をもとに、当該患者に過去に処方した薬剤についての説明資料が更新されているか否か、処方箋に示される薬剤について説明資料が更新されているか否かをユーザに通知する。
これにより、ユーザは、処方箋で患者に処方しようとする薬剤についての説明を、最新の説明資料に基づいて行うことができる。
また、ユーザは、患者に過去に処方した薬剤について、説明資料の更新があった場合に、処方箋で処方されていない場合においても、過去に処方した薬剤について説明資料に基づく説明をすること、および、最新の説明資料を患者に提供することが可能となる。
例えば、過去に患者に薬剤を処方した場合に、患者の服用方法によっては、薬剤が保持されていることがあり得る。ここで、過去に患者に処方した薬剤に、重大な副作用があった場合などにおいて、患者に対し、最新の説明資料に基づき注意喚起を促しうる。
(iii)端末装置10において、ユーザが薬剤の種類を指定する操作に応答して、当該薬剤の説明資料を過去に取得したタイミング以降、当該薬剤の説明資料が更新されているか判定し、更新されている場合に、当該説明資料が更新された旨をユーザに通知する。
これにより、ユーザが所定の薬剤を指定するたびに、当該薬剤の説明資料の更新状況を確認することができる。また、説明資料の更新状況を適時に通知し、調剤に有益な情報を提供することが期待できる。
<4 画面例>
図7(A)から図7(D)は、本開示の第1の実施の形態における端末装置10の画面例を示す図である。
図7の画面例(A)は、薬剤師などのユーザが調剤するとき、薬剤を指定する局面を示す図である。画面例(A)に示すように、端末装置10の表示画面131は、患者情報を表示する領域132と、調剤に関する情報を示す領域133と、薬剤を指定するための領域134とを含む。
画面例(A)において、ユーザが説明資料を入手しようとする薬剤について、当該薬剤が位置する領域の右側の「指定する」ボタンを押すことで、当該薬剤を指定する。これにより、ユーザは簡単な操作で薬剤を指定することができる。ユーザが「風邪薬X」を指定すると、端末装置10が画面例(A)から画面例(B)に遷移させる。
画面例(B)は、指定された薬剤の説明資料を表示する局面を示す図である。画面例(B)に示すように、端末装置10の表示画面131は、説明資料を表示する領域135と、説明資料を印刷するための領域136Aと、説明資料にアクセス可能な二次元バーコードを印刷するための領域136Bとを含む。
これにより、ユーザは、指定した薬剤の説明資料を容易に入手して確認することができる。また、説明資料を用紙に印刷して、薬剤と一緒に患者に渡したり、説明資料にアクセス可能な二次元バーコードを薬袋に印刷して患者に渡したりすることができる。
画面例(C)、画面例(D)は、薬剤の説明資料の更新状況を通知する局面を示す図である。画面例(C)、画面例(D)に示すように、端末装置10の表示画面131は、説明資料の更新状況を概略的に通知する領域137と、説明資料の更新状況を詳細に通知する領域138A、138Bと、更新後の説明資料を確認するための領域139と、を含む。
画面例(C)は、ユーザが薬剤を指定した操作に応答して、薬剤の説明資料の更新状況を判定し、更新されたと判定した場合に、更新後の説明資料を提示するとともに、更新状況を通知する局面を示す。
これにより、ユーザが所定の薬剤を指定するたびに、当該薬剤の説明資料の更新状況を提示し、調剤に有益な情報を提供することができる。
画面例(D)は、薬局において過去に取り扱った薬剤のうち、説明資料が更新された薬剤があると判定した場合に、更新後の説明資料を提示するとともに、更新状況を通知する局面を示す。
これにより、薬局で取り扱う全ての薬剤の更新状況を確実に把握することができる。また、薬剤の説明資料に更新があった場合に、更新された説明資料を随時に薬局に提示し、更新状況を通知することができる。
<小括>
上記するように、本開示によると、各製薬会社が作成する薬剤の説明資料を、薬剤の種類と関連付けて一元管理するので、患者に薬剤を提供する薬剤師が、製薬会社が用意する薬剤の説明資料を容易に取得できる。また、薬剤の説明資料の更新状況を把握して、常に最新の説明資料を提示して、説明資料の更新状況をユーザに通知することができる。
<変形例>
以上のように、サーバ20が、各薬局における調剤の履歴を管理することにより(調剤履歴データベース282)、各薬局において取り扱われる薬剤の情報、また、各薬局において処方される薬剤の情報に基づいて、説明資料が更新された場合に通知する技術について説明した。この他に、以下のように構成してもよい。
(1)新薬の情報の提供: サーバ20は、新薬の情報を取得することにより、各薬局の端末装置10に対し、新薬の情報を提供することとしてもよい。サーバ20は、各製薬会社のウェブサイトを巡回する、サーバ20に対して新薬の情報をアップロードする等により、新薬の情報を管理する。
ここで、サーバ20は、各薬局が取り扱っている薬剤に関連する新薬が登場した場合に(薬局において新薬を取り扱うことが望ましい場合に)、当該薬局の端末装置10に、新薬の情報を通知することとしてもよい。
例えば、サーバ20は、薬局における調剤の履歴に基づいて、当該薬局が処方する可能性の高い新薬の情報を当該薬局のユーザに提供することとしてもよい。例えば、サーバ20は、薬局ごとの調剤履歴(調剤履歴データベース282)を参照することにより、新薬の情報に基づいて、当該新薬に関連する薬剤を処方した履歴を参照する。例えば、既に、第1の薬剤「A」10mg、第2の薬剤「A」100mgが販売されている状況下において、新薬として、これら薬剤に関連する第3の薬剤「A」50mgが提供される場合に、新薬に関連する薬剤(上記の第1の薬剤「A」10mg、第2の薬剤「A」100mg)が処方された履歴を各薬局について参照する。これら関連する薬剤を取り扱っている薬局の端末装置10に対し、新薬の情報を通知する。
(2)薬剤の供給停止の情報の提供: サーバ20は、供給が停止される薬剤の情報を取得することにより、各薬局の端末装置10に対し、供給が停止される薬剤の情報を通知することとしてもよい。サーバ20は、各製薬会社のウェブサイトを巡回する、供給が停止される薬剤の情報をサーバ20に対してアップロードする等により、供給が停止される薬剤の情報を管理する。
ここで、サーバ20は、調剤履歴データベース282に基づいて、各薬局において取り扱っている薬剤、また、各薬局において過去に処方した薬剤について、供給が停止する薬剤がある場合に、当該薬剤の供給が停止されることを各薬局の端末装置10へ通知する。
(3)サーバ20は、緊急安全性情報、安全性速報、添付文書の改訂等の安全にかかわる情報、講演会(Webによる講演会を含む)、新しい資料の情報などを、端末装置10に対し通知することとしてもよい。サーバ20は、上記の各情報の登録を受け付けることに応答して、各薬局で取り扱いがある薬剤について、上記の各情報の登録がある場合に、上記の各情報を、各薬局の端末装置10へ通知する。
ここで、「緊急安全性情報」および「安全性速報」は、厚生労働省等の行政機関により発表される資料である。これら資料は、発売中の医薬品、医療機器、再生医療等製品について、医療関係者や広く一般国民に対して緊急かつ重大な注意喚起や使用制限に係る対策が必要な状況にある場合に、厚生労働省からの指示あるいは製造販売業者の自主的な決定に基づいて作成、提供される。
<第2の実施の形態>
上記の例では、患者側が、説明資料を閲覧する操作を行って、サーバ20において、患者が説明資料を閲覧した履歴を更新することについて説明した。
この閲覧の履歴について、医療機関側で確認できるようにしてもよい。
図8は、医療機関側の端末装置50が、患者が説明資料を閲覧した履歴を参照する処理を示すフローチャートである。
ステップS861において、患者の端末のプロセッサは、端末が二次元コード等を読み取ることにより、二次元コードに示されるURLに基づき説明資料にアクセスする処理を行う。例えば、患者の端末のブラウザにより、当該URLに基づきサーバ20へアクセスする。当該URLは、説明資料を特定する情報を含む。
ステップS821において、サーバ20は、患者の端末からのアクセスを受け付けて、患者を特定する情報を患者の端末から受け付けるための画面を応答する。
ステップS863において、患者の端末は、患者の情報の入力を受け付ける画面を表示して、患者から、患者を特定する情報の入力を受け付ける。
ステップS823において、サーバ20は、患者の端末が要求する説明資料を患者に閲覧させるための画面を患者の端末へ応答する。サーバ20は、患者を特定する情報に基づいて、説明資料閲覧履歴データベース284を更新する。
ステップS865において、患者の端末は、説明資料を患者に閲覧させるための画面を表示する。
以上のように、患者の端末において、患者が、説明資料を閲覧することができる。以下、医療機関側の端末において、患者が説明資料を閲覧した履歴を参照するための処理について説明する。
ステップS851において、端末装置50は、患者が説明資料を閲覧した履歴を参照するための操作を、端末装置50のユーザから受け付ける。例えば、端末装置50は、患者を特定するための情報の入力を受け付ける。
ステップS827において、サーバ20は、説明資料閲覧履歴データベース284を参照し、患者が説明資料を閲覧した履歴、患者メモ(患者が入力した情報)を端末装置50へ応答する。
ステップS853において、端末装置50は、患者が説明資料を閲覧した履歴、患者メモを表示する。
これにより、医療機関側では、薬剤を処方した結果、患者が説明資料を閲覧したかを確認することができる。説明資料は、患者が薬剤を服用する際に参照することがあり得るため、医療機関側では、患者が、薬剤を服用しようとしたかを推定することができ得る。
<第3の実施の形態>
以上の実施形態の説明では、患者が、説明資料を閲覧するためにサーバ20へアクセスすることと、患者が説明資料を閲覧した履歴を蓄積することとについて説明した。以下の実施形態では、サーバ20が、患者に対し、患者個人のためのページを用意して、各種機能を提供する例について説明する。具体的には、サーバ20は、患者に対し、患者自身がコンテンツを投稿できる機能、患者に提供された調剤の履歴を提供する機能、患者が説明資料を閲覧した履歴を確認する機能等を提供する。
図9は、第3の実施の形態においてサーバ20が記憶する患者データベース285のデータ構造を示す図である。
患者データベース285は、患者それぞれの情報を保持するためのデータベースである。図示するように、患者データベース285のレコードのそれぞれは、項目「患者ID」と、項目「調剤履歴」と、項目「閲覧履歴」と、項目「患者コンテンツ」と、項目「医療機関コメント」と、項目「資料データ」等を含む。
項目「患者ID」は、患者それぞれを識別する情報である。
項目「調剤履歴」は、患者に対し提供された調剤それぞれを識別する情報である。調剤履歴データベース282の「調剤ID」と対応する情報であるとしてもよい。
項目「閲覧履歴」は、患者が説明資料を閲覧した履歴それぞれを識別する情報である。説明資料閲覧履歴データベース284の「閲覧ID」と対応する情報であるとしてもよい。
項目「患者コンテンツ」は、患者が、日記などの形式によりサーバ20に投稿したコンテンツを示す。患者が投稿するコンテンツとして、例えば、テキスト、画像などを含む。患者は、日記、副作用のような症状など、気になったことをコンテンツとしてサーバ20に投稿する。
項目「医療機関コメント」は、患者に対し、医療機関側が送信したコメントを含む。当該コメントは、テキスト、画像などを含み、コメントを送信した送信者の情報(つまり、誰がコメントを送信したのか)を含むこととしてもよい。
項目「資料データ」は、患者の個人ページと関連付けてアップロードされた各種資料のデータを示す。例えば、患者の個人ページに、医療機関側または患者側から、説明資料をアップロードすることがあり得る。
図10は、第3の実施の形態における各装置の動作を示すフローチャートである。
ステップS961において、患者の端末は、患者の個人ページにアクセスする操作を患者から受け付ける。例えば、患者の個人ページを示すURLを指定する操作を患者から受け付ける。
ステップS921において、サーバ20は、データベースを参照することにより、患者の個人ページとして、患者自身が入力した患者メモの履歴、調剤の履歴、説明資料の閲覧の履歴を患者の端末へ応答する。
ステップS963において、患者の端末は、サーバ20から受信した情報を表示する。患者の端末は、患者から、コンテンツを投稿するための入力操作を受け付ける。
ステップS923において、サーバ20は、患者の端末から、患者が投稿したコンテンツ(日記、副作用のような症状などの気になった事項など)の入力を受け付けてデータベースを更新する。
ステップS951において、端末装置50は、端末装置50のユーザから、患者に対する操作として、コメントを送信する操作、説明資料をアップロードする操作等を受け付ける。
ステップS927において、サーバ20は、端末装置50のユーザから送信されたコメント、説明資料等に基づいてデータベースを更新する。サーバ20は、データベースを参照し、医療機関側(端末装置50のユーザ)から、コメント、説明資料のアップロードがあったことを、患者の端末へ通知する。つまり、サーバ20は、端末装置50から信号を受信することに応答して、患者の端末に対し通知を送信する。
ステップS965において、患者の端末は、サーバ20からの通知に応じて、患者に、コメント、説明資料のアップロードがあったこと等を報知する。患者の端末は、患者から、コメント、説明資料を閲覧するための操作を受け付ける。
ここで、ステップS951において、医療機関側の端末装置50は、ユーザから患者を特定する情報(患者ID)の選択を受け付けるとともに、薬剤を特定する情報を取得することにより、当該患者の個人ページに、当該薬剤の説明資料を追加することとしてもよい。例えば、端末装置50は、薬剤の二次元コードを読み込むことにより、薬剤を特定する情報を取得することができる。
また、ステップS961、S951等において、患者が使用する薬剤を記録した資料(例えば、紙媒体としてのお薬手帳など)またはアプリケーション(患者が使用している薬剤を患者自身が入力するアプリケーションなど)に基づき、患者の個人ページに、患者が使用している薬剤についての説明資料をアップロードすることとしてもよい。サーバ20は、当該資料のアップロードまたは当該アプリケーションから患者が使用する薬剤の履歴の情報を取得することにより、患者データベース285を更新し、患者が使用した薬剤の履歴の情報を保持することとしてもよい。サーバ20は、薬剤別説明資料データベース281を参照することにより、患者が使用した薬剤に対応する説明資料があることを、患者の端末(または、患者が利用する薬局の端末装置10等)に通知することとしてもよい。
また、患者の端末が、サーバ20にアクセスし、ログインすることにより、患者の個人ページを表示する。患者の端末が、上記の薬袋に印刷された二次元コード(調剤IDなどを特定する情報を含む)を読み取ることにより、上記の患者の個人ページにアップロードされる説明資料のページにアクセスして説明資料を表示することができる。
<変形例>
(1)以上の例において、ステップS951で説明したように、患者の個人ページ、または、患者が利用するSNS(Social Network Service)との連携により、医療機関(例えば、薬剤師)から、設定した日時、もしくは、随時、注意喚起や状況の確認メッセージを送付可能としてもよい。
(2)ここで、患者が利用するSNSのIDなどは、サーバ20で管理することとし、医療機関側(薬剤師等)の利用者には、患者を指定することはできても患者のSNSのID等を閲覧できないこととしてもよい。
(3)以上の例では、医療機関側(薬剤師等)から患者に対してコメントを送信することについて説明したが、この他に、患者側から、医療機関側(薬剤師等)の利用者に、質問等を送信できることとしてもよい。患者側の端末では、医療機関側の利用者を指定するか否かにかかわらず、質問等を送信できることとしてもよいし、患者が利用する医療機関(薬局等)の利用者に対して質問を送信できることとしてもよい。例えば、サーバ20は、患者から質問等のコメントの入力を受け付けると、調剤履歴データベース282等を参照することにより、当該患者が薬剤の提供を受けた薬局(薬局ID)を特定し、当該薬局の端末装置50に、患者からの質問があったことを通知することとしてもよい。
(4)以上の各実施形態の説明において、説明資料にアクセスするための情報を二次元コード等として印刷する例を説明した。ここで、患者に薬剤を渡すための袋(薬剤の用量、服用方法などが記述される)に二次元コードを印字するにあたり、プリンター30として、ユーザが手で把持できるハンディ型のプリンターを採用することとしてもよい。薬局において、予め、薬局を識別する情報(薬局ID)を含む二次元コードが印字されたシール、または、当該二次元コードが印字された袋を用意しておくとする。端末装置10は、患者に薬剤を提供するにあたり、当該薬剤にアクセスするための情報、および、患者IDを含む二次元コードを生成し、プリンター30へ送信する。薬局のユーザは、ハンディー型のプリンター30を把持して袋に二次元コードを印刷する。ここで、薬剤の用量、服用方法についてもプリンター30で印字することとしてもよい。
患者側は、患者の端末において、袋に対応付けられた、薬局IDと、説明資料にアクセスするための二次元コードとを読みとってサーバ20へアクセスすることにより、当該説明資料を閲覧することができる。ここで、サーバ20は、患者の端末に対して説明資料を提供するにあたり、薬局IDの情報を患者の端末から受け付けて、調剤履歴データベース282と照合することにより、当該患者に対して薬剤が提供されているか否かを判定してもよい。例えば、サーバ20は、患者IDと、患者の端末から送信される薬局IDを参照し、当該薬局において、患者に対し、薬剤が提供されたか否かを判定することができる。サーバ20は、薬局において患者に対し薬剤が提供されていないと判定した場合に、患者の端末に対し、説明資料を送信しないこととしてもよい。これにより、患者側において、患者が使用していない薬剤についての説明資料を閲覧する可能性を低くすることができ、患者が誤って薬剤の情報を参照するおそれを小さくすることができ得る。
(5)以上の各実施形態の説明において、サーバ20は、各患者に処方される薬剤について、患者側の費用の負担割合を、調剤履歴データベース282等に保持していてもよい。処方される薬剤について、保険が提供される割合に基づき、患者側の費用の負担が定まる。薬局において、患者の保険証の情報に基づき、当該費用の負担割合が薬局の端末装置10に入力され、サーバ20に保持される。また、サーバ20は、各患者に処方される薬剤について、費用の請求先の情報を保持していてもよい。すなわち、患者側が負担する割合とは別の部分について、費用を負担する主体(保険証に記載される)の情報を、サーバ20で保持することとしてもよい。
(6)上記のサーバ20が提供するシステムにおいて、患者側の端末から、患者により、使用している薬剤等の情報の入力を受け付けることとしてもよい。サーバ20は、患者の端末に対し、所定の入力フォームを表示させることにより、患者から入力を受け付ける。ここで、当該所定の入力フォームは、医療者(医師、薬剤師、看護師など)の操作により項目を追加すること、編集することができることとしてもよい。これにより、患者が使用している薬剤等の入力方法をカスタマイズすることが容易になり、患者側が入力する負担を低減させることができ得る。
(7)図11は、端末装置10において、薬剤の検索を行う操作を受け付ける局面の画面例を示す。図11に示すように、端末装置10は、「薬剤名」、「規格」、「企業名(メーカー名)」のそれぞれについて、ユーザから、検索条件の入力を受け付ける。
例えば、ジェネリック薬品は、薬剤名が先発医薬品と同じ名称で、企業名のみが異なることがある。上記のように、端末装置10が検索条件の入力を受け付けることにより、ユーザが所望の薬剤を容易に検索することができる。図11の例では、「薬剤名」、「規格」、「企業名(メーカー名)」の各項目のうち複数の項目に検索条件が入力されている場合、and検索を実行することとしているが、or検索、not検索など他の検索方法を指定できることとしてもよい。
<付記>
以上の各実施の形態で説明した事項を以下に付記する。
(付記1)プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、複数の製薬会社がそれぞれ提供する複数の薬剤について、薬剤の種類と関連付けて、薬剤の説明資料を取得する第1のステップ(ステップS521)と、医療機関を運営するユーザから薬剤の種類を指定する操作を受け付ける第2のステップ(ステップS511)と、操作に応答して、ユーザが指定した薬剤の種類に関連付けられた説明資料をユーザが利用可能に提示する第3のステップ(ステップS522)と、を実行させる、プログラム。
(付記2)第1のステップにおいて、製薬会社により説明資料が更新されたと判定した場合、更新後の説明資料を取得する(ステップS621)、(付記1)に記載のプログラム。
(付記3)説明資料が更新されたと判定したことにより、説明資料が更新された旨をユーザに通知する(ステップS622)、(付記2)に記載のプログラム。
(付記4)医療機関において過去に取り扱った薬剤の情報と、取得した説明資料の更新履歴とに基づき、医療機関において過去に取り扱った薬剤のうち、説明資料が更新された薬剤があると判定した場合に、当該薬剤について更新後の説明資料を取得して、当該薬剤について当該説明資料が更新された旨をユーザに通知する、(付記3)に記載のプログラム。
(付記5)各患者の調剤履歴と、取得した説明資料の更新履歴とに基づき、患者に調剤した薬剤のうち、説明資料が更新された薬剤があると判定した場合に、当該薬剤について更新後の説明資料をユーザが利用可能に提示するとともに、当該説明資料が更新された旨をユーザに通知する、(付記3)に記載のプログラム。
(付記6) ユーザが薬剤の種類を指定する操作に応答して、当該薬剤の説明資料を過去に取得したタイミング以降、当該薬剤の説明資料が更新されているか判定し、
更新されている場合に、当該説明資料が更新された旨をユーザに通知する、(付記3)のいずれかに記載のプログラム。
(付記7)第3のステップにおいて、患者の端末において説明資料に対応するデータにアクセスするための通信用情報を取得し、取得した通信用情報を薬袋に印刷させる(ステップS611、ステップS631)、(付記1)から(付記6)のいずれかに記載のプログラム。
(付記8)説明資料は、文字、画像、音声、動画又は説明用プログラムの少なくとも1つを含む、(付記1)から(付記7)のいずれかに記載のプログラム。