JP2004286834A

JP2004286834A - 語学学習機

Info

Publication number: JP2004286834A
Application number: JP2003076005A
Authority: JP
Inventors: Yukio Iijima; 幸男飯島
Original assignee: Mamiya OP Co Ltd
Current assignee: Mamiya OP Co Ltd
Priority date: 2003-03-19
Filing date: 2003-03-19
Publication date: 2004-10-14

Abstract

【課題】再生音の音質の劣化、再生不能などの弊害が発生しない小型でコンパクトな語学学習機を提案すること。
【解決手段】語学学習機１には単語番号３６と単語発音データ３７の対応テーブル３８が記憶された単語ＲＯＭチップ３５が搭載されている。単語カード８には８桁のデータ担持部８１〜８８が形成され、単語番号３６のみが担持されている。単語カード８をカード挿入部１６に挿入すると、光学センサ３９によって読み取られた単語番号に対応する単語発音データ３７が単語ＲＯＭチップ３５から検索出力され、スピーカ４３から音声出力される。単語カード８に単語音声データが担持されている場合とは異なり、再生音の音質の劣化、再生不能などが発生しない。単語カードの担持情報を読み取るための走行機構も不要になり、単語カードも小さくで済むので、語学学習機の小型・コンパクト化も達成できる。
【選択図】図２

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、幼児などの語学学習などのために用いられる語学学習機に関するものである。さらに詳しくは、単語カードを挿入すると、単語カードに対応する発音がスピーカから出力されるように構成された語学学習機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
この種の語学学習機では、一般に、単語が表面に印刷されている単語カードとして磁気カードが使用されている。磁気カードは単語が印刷されていると共に、その一辺に沿って磁気テープが貼り付けられた構成となっている。語学学習機の側には単語カードの挿入溝が形成されている。単語カードの磁気テープが貼り付けられている辺が挿入溝に挿入されると、語学学習機は、内蔵のカード走行機構によって、挿入溝に沿って単語カードを走行させながら、磁気テープに担持されている単語情報を内蔵の磁気ヘッドにより読み取る。磁気テープには単語情報として発音データが担持されており、読み取られた発音データは語学学習機のスピーカから音声出力される。この構成の語学学習機は、例えば、次の特許文献に記載されている。
【０００３】
【特許文献】
特開平８−３１５３２９号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の語学学習機においては次のような問題点がある。
【０００５】
まず、磁気カードの磁気面は露出状態のままであるので、傷つき易く、また他の磁力の影響を受け易い。磁気面が劣化すると、再生音にノイズが乗るなど再生音の音質が劣化し、場合によっては再生不能になる惧れがある。特に、使用対象者が幼児・年少者の場合には、磁気カードの取り扱いが乱暴になるきらいがあるので、かかる弊害が発生しやすい。
【０００６】
また、磁気カードを挿入溝に挿入して走行させるという操作は、幼児などにとっては煩雑な操作であり、走行中の磁気カードが引き抜かれる危険性も高い。走行中に磁気カードが引き抜かれ、あるは逆方向に引っ張られると、走行機構や磁気ヘッドに損傷が発生する惧れがある。
【０００７】
さらに、磁気カードに担持されている単語の音声データを読み取って再生しているので、連続して磁気カードの担持データを読み取って繰り返し再生するなどの操作ができないという不便さがある。また、多量のデータを担持させる場合には磁気面を長くする必要があるので、磁気カードを大きくしなければならないという不便さもある。
【０００８】
一方、語学学習機には磁気カードの走行機構および磁気ヘッドが内蔵されているので、機構が複雑になり、製造コストも高い。また、走行機構の駆動源であるモータ駆動電力が必要であるので、消費電力も多いという問題点がある。
【０００９】
さらには、上記のように、磁気カードを走行させる必要があり、そのための走行機構およびカード読取用の磁気ヘッドが内蔵されているので、従来の語学学習機を携帯しやすいように小型、コンパクトにすることが困難である。同様に、必要な長さの磁気面を形成する必要があるので、従来の磁気記憶式の単語カードの小型化を図ることも困難である。
【００１０】
本発明の課題は、このような従来の問題点に鑑みて、音質劣化や再生不能状態を回避可能な語学学習機を提案することにある。
【００１１】
また、本発明の課題は、カード走行機構や磁気ヘッドを必要としない小型・コンパクトで消費電力が少なく、しかも廉価な語学学習機を提案することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の語学学習機は、
カードに担持されている文字群指定情報を読み取る読取手段と、
前記文字群指定情報と、当該文字群指定情報により指定される文字群の発音データとが対応付けされた状態で記憶されている記憶手段と、
前記読取手段により読み取られた前記文字群指定情報に対応する文字群の発音データを前記記憶手段から検索出力する検索手段と、
検索出力された文字群の発音データを出力する音声出力手段と、
を有していることを特徴としている。
【００１３】
本発明において、前記文字群は、単一の文字、単語、熟語および文のうちのいずれか一つを意味している。
【００１４】
本発明において、前記記憶手段としてＲＯＭを用いることができる。
【００１５】
また、読取手段として、光学的に読取可能な形態で前記カードに担持されている前記文字群指定情報を読み取るための光学的読取手段を用いることができる。
【００１６】
本発明においては、カードには文字群、例えば単語の発音データが担持されておらず、当該単語を指定するための指定情報のみが担持されており、語学学習機の側の、例えばＲＯＭに発音データが記憶保持されている。従って、カードのデータ担持面が劣化して再生音質の劣化や再生不能な事態になることがない。また、連続再生などを簡単に行うことができる。
【００１７】
さらに、カードに担持すべきデータ量が少なくて済むので、カードを小さくできる。また、カードを走行させることなくカードデータを読み込むことができるので、カードの走行機構も不要になる。よって、語学学習機の小型・コンパクト化、低コスト化に有利である。
【００１８】
ここで、カードに光学的にデータを担持させた場合には、磁気ヘッドが不要になるので、語学学習機の小型・コンパクト化および低コスト化に有利である。
【００１９】
次に、本発明の語学学習機において、前記記憶手段に、文字群の発音データと共に画像データを記憶しておくと共に、前記検索手段によって前記記憶手段から検索出力された前記画像データの信号出力端子を有していることが望ましい。この構成を採用すれば、テレビなどの画像表示装置に接続することにより、視覚によって単語などを学習できるので、効果的な語学学習形態を実現できる。
【００２０】
また、語学学習者が自己の発音をチェックする等の目的で録音を行えるようにするためには、語学学習機に、音声入力手段と、入力された音声情報を録音するためのＲＡＭとを配置すればよい。録音用の記録媒体としてカードの代わりに内蔵のＲＡＭを用いることにより、連続録音や連続再生などを簡単に行うことが可能になる。
【００２１】
次に、単語などの発音データが記憶されている前記記憶手段として、交換可能なＲＯＭチップを用いることができる。異なる単語などが収録されたＲＯＭチップを多数用意しておけば、学習者の能力、年齢などに応じた語学学習が可能になる。
【００２２】
一方、本発明は語学学習機セットに関するものであり、上記構成の語学学習機と、前記文字群指定情報が光学的に読取可能な形態で担持されている複数枚のカードとを有していることを特徴としている。
【００２３】
また、本発明の語学学習機セットは、上記構成の語学学習機と、前記文字群指定情報が光学的に読取可能な形態で担持されている複数枚のカードと、異なる文字群の発音データおよび／または画像データが記憶されている交換可能な複数個のＲＯＭチップとを有していることを特徴としている。
【００２４】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明を適用した語学学習機の実施の形態を説明する。
【００２５】
図１は、本実施の形態に係る語学学習機の平面図、右側側面図および左側側面図である。この図に示すように、語学学習機１は、上ケース２および下ケース３からなるケース４を備えており、ケース前側部分には握り部５が形成され、持ち運びが容易となっている。上ケース２の後側の左端部分には後端を中心に開閉可能な開閉蓋６が取り付けられており、この開閉蓋６を開けると、カード収納部７が露出する。カード収納部７には多数枚の単語カード８を積み重ねた状態で収納可能である。
【００２６】
また、上ケース２には、再生釦１１、録音釦１２および音量調節ダイヤル１３が配置されており、音量調節ダイヤル１３の左側には内蔵スピーカの音声発生部１４が配置され、右側には内蔵マイクロフォンの集音部１５が形成されている。上ケース２の後端における開閉蓋６の隣接位置には幅方向に延びるカード挿入部１６が配置され、この隣接位置には単語カード８が挿入されたことを表示するためのパイロットランプ１７が配置されている。
【００２７】
一方、ケース４の左側側面には電源スイッチ１８が配置され、他方の側面にはイヤホン接続用の差込孔（音声信号出力端子）１９、外部マイクロフォン接続用の差込孔（音声入力端子）２０、およびメモリスロット２３が配置されている。ケース４の背面には、電力供給端子２１およびＴＶ・ビデオ端子（音声・画像情報出力端子）２２が配置されている。
【００２８】
図２は語学学習機１の制御系を示す概略ブロック図である。制御系はマイクロコンピュータを中心に構成され、ＣＰＵ３１、制御プログラムが格納されているＲＯＭ３２、および作業領域として利用されるＲＡＭ３３を備えている。これらの各部分および下記の各部分は内部バス３４および外部バス等を介して相互に接続されている。
【００２９】
語学学習機１は、交換可能な単語ＲＯＭチップ３５を備えており、この単語ＲＯＭチップ３５には、単語指示情報としての単語番号３６と単語発音データ３７との対応テーブル３８が格納されている。また、カード挿入部１６に差し込まれたカード８に担持されている情報を読み取るための光学センサ３９を備えている。カード８は、例えば８桁の２値データを表示可能な８個のデータ担持部８１〜８８を備え、データ担持部８１〜８８の孔の有無によって、単語指示情報としての単語番号３６を担持可能である。光学センサ３９は、発光素子３９ａおよび受光素子３９ｂからなるセンサを８組備えており、各センサによってカード８における各桁のデータ担持部８１〜８８を光学的に読み取り可能である。
【００３０】
光学センサ３９は駆動回路４０を介して駆動制御され、光学センサ３９によって読み取られた８ビットのパラレルデータがインターフェース回路４１を介してシリアルデータとして取り込み可能となっている。
【００３１】
ＣＰＵ３１の制御の下に読み込まれた単語番号に基づき、単語ＲＯＭチップ３５の対応テーブル３８が検索され、対応する単語発音データ３７が出力され、ＲＡＭ３３に展開される。ＲＡＭ３３に展開された単語発音データ３７は、再生釦１１が操作されると、信号処理回路４２を介してアナログ音声データに変換され、内蔵スピーカ４３を介して音声出力される。
【００３２】
また、学習者が、出力された単語の発音を真似た自己の発音を録音した場合には、録音釦１２を押すと、内蔵マイク４４を介して得られた学習者の発音が信号処理回路４５でデジタル録音データに変換された後に、ＲＡＭ３３に記憶保持される。再生釦１１を押すと、例えば、単語発音データ３７と録音データとがこの順番で交互に再生出力される。
【００３３】
なお、単語ＲＯＭチップ３５に、単語番号３６に対応させて単語発音データ３７と共に画像データも対応させて記憶保持させておくことができる。この場合には、再生時には、インターフェース回路４６を介して、音声および画像データをＴＶ・ビデオ端子２２に出力可能にすることができる。この場合には、接続ケーブルを用いてテレビなどのモニターに接続すれば、聴覚および視覚により単語学習を行うことが可能になる。
【００３４】
また、この構成の語学学習機１は、多数枚の単語カード８との組合せからなる語学学習機セットとして販売される。あるいは、単語カード８と、複数種類の単語ＲＯＭチップとの組合せからなる語学学習機セットとして販売される。
【００３５】
以上説明したように、本実施の形態に係る語学学習機１は、単語ＲＯＭチップ３５を備え、ここには、各単語の発音データが、各単語を特定するための単語番号に対応付けした形態で記憶保持されている。また、カード８には８桁の単語指示番号を表す情報のみがデータ担持部８１〜８８において光学的に読取可能な形態で担持されている。
【００３６】
従って、従来のような磁気カードをカード挿入溝に沿って走行させながら、磁気面に担持されている単語発音データを読み取って再生する場合とは異なり、単語発音データが担持されている担持面が劣化しあるいは損傷を受けるとう弊害が発生しない。よって、再生音の音質の劣化や、再生不能な事態を確実に回避できる。また、磁気カードに単語発音データおよび録音データを担持させる場合に比べて、連続再生などの操作が容易になるという利点がある。
【００３７】
さらに、カード走行機構や磁気ヘッドを内蔵する必要がないので、語学学習機１の機構を簡素化でき、小型・コンパクト化および低コスト化に有利である。
【００３８】
さらに、単語カード８の側も単語番号データのみを担持すればよいので小さくて済む。この結果、当該単語カード８の挿入部１６も短くてよい。よって、小型でコンパクトな語学学習機を実現できる。
【００３９】
次に、本例では、交換可能なＲＯＭチップ３５に単語発音データを記憶保持してある。異なる単語発音データを記憶した複数のＲＯＭチップを用意しておけば、学習者のレベルなどに合わせた語学学習が可能である。
【００４０】
なお、単語発音データをＲＯＭ以外の内部記憶媒体に記憶してもよい。あるいは、メモリチップやメモリスティックなどの携帯型の記憶媒体に記憶し、例えば、メモリースロット２３に挿入して使用するようにしてもよい。
【００４１】
また、本例では単語発音データを記憶保持しているが、単一文字、熟語、文などを記憶保持しておいてもよい。
【００４２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の語学学習機においては、語学学習機の側の記録媒体に単語発音データ等の文字群発音データを記憶保持させ、単語カード等のカードには文字群を特定するための文字群指定情報のみを記憶保持させてある。従って、従来のようにカードの側に発音データが担持されている場合のように、情報担持面が劣化あるいは損傷して、再生音の音質が劣化し、あるいは再生不可能になるといった弊害を回避できる。
【００４３】
また、カードには文字群指定情報のみが担持されているので、磁気カード等を用いる場合のように、長い情報担持面を読み取るためのカード走行機構が不要になる。よって、語学学習機の小型化、コンパクト化、および低コスト化を実現でき、また、携帯に便利な語学学習機を実現できる。
【００４４】
さらに、カードは小さくで済むので、語学学習機のカード挿入部も小さくて済み、これによっても、語学学習機の小型・コンパクト化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用した語学学習機の平面図、右側側面図および左側側面図である。
【図２】図１の語学学習機の制御系を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
１語学学習機
４ケース
５握り部
６開閉蓋
７カード収納部
８単語カード
１１再生釦
１２録音釦
１３音量調節ダイヤル
１６カード挿入部
３１ＣＰＵ
３３ＲＡＭ
３５単語ＲＯＭチップ
３６単語番号
３７単語発音データ
３８対応テーブル
３９光学センサ
８１〜８８情報担持部

Claims

カードに担持されている文字群指定情報を読み取る読取手段と、
前記文字群指定情報と、当該文字群指定情報により指定される文字群の発音データとが対応付けされた状態で記憶されている記憶手段と、
前記読取手段により読み取られた前記文字群指定情報に対応する文字群の発音データを前記記憶手段から検索出力する検索手段と、
検索出力された文字群の発音データを出力する音声出力手段と、
を有している語学学習機。
請求項１において、
前記文字群は、単一の文字、単語、熟語および文のうちのいずれか一つであることを特徴とする語学学習機。
請求項１または２において、
前記記憶手段はＲＯＭであることを特徴とする語学学習機。
請求項１、２または３において、
読取手段は、光学的に読取可能な形態で前記カードに担持されている前記文字群指定情報を読み取るための光学的読取手段であることを特徴とする語学学習機。
請求項１ないし４のうちのいずれかの項において、
前記記憶手段には、文字群の発音データと共に画像データが記憶されており、
前記検索手段によって前記記憶手段から検索出力された前記画像データの信号出力端子を有していることを特徴とする語学学習機。
請求項１ないし５のうちのいずれかの項において、
音声入力手段と、
入力された音声情報を録音するためのＲＡＭと、
を有していることを特徴とする語学学習機。
請求項１ないし６のうちのいずれかの項において、
前記記憶手段は交換可能なＲＯＭチップであることを特徴とする語学学習機。
請求項１ないし７のうちのいずれかの項に記載の語学学習機と、
前記文字群指定情報が光学的に読取可能な形態で担持されている複数枚のカードと、
を有している語学学習機セット。
請求項７に記載の語学学習機と、
前記文字群指定情報が光学的に読取可能な形態で担持されている複数枚のカードと、
異なる文字群の発音データおよび／または画像データが記憶されている複数個のＲＯＭチップと、
を有している語学学習機セット。