JP2004286272A - 三重効用吸収式冷温水機 - Google Patents

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Abstract

【課題】三重効用吸収式冷温水機において、凝縮器性能の改善と再生器圧力を下げるように改善する。
【解決手段】凝縮器10の凝縮器伝熱管群に冷却水を流すための水室の一部を仕切って2つの独立した凝縮器上側伝熱管群12と水室の一部である凝縮器下側伝熱管群14とに区画し、吸収器伝熱管群に導入する冷却水を分岐供給する冷却水分岐管18を凝縮器下側伝熱管群に接続し、吸収器伝熱管群から出た冷却水を導入するための冷却水管22を凝縮器上側伝熱管群に接続し、凝縮器下側伝熱管群に抽気管32を挿入して、凝縮器下側伝熱管群に、吸収器出口から流れる冷却水とは別に吸収器入口から分岐した冷却水を流して、凝縮器冷媒を冷却することにより、凝縮器内部に若干の圧力差を発生させ、不凝縮ガスを集め抽気する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、凝縮器性能の改善と再生器圧力を下げるように改善した三重効用吸収式冷温水機、詳しくは、吸収器、低温再生器、中温再生器、高温再生器、蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器などを備え、三重効用の効果を有する三重効用吸収式冷温水機などの多重効用吸収式冷温水機において、凝縮器管群の一部に、吸収器入口から分岐した温度の低い冷却水を流し冷却して、凝縮器内部に若干の圧力差を発生させ、凝縮器内部に溜まる不凝縮ガスを集め抽気するようにして、凝縮器の性能改善及び抽気性能を改善することにより、三重効用サイクルがさらに高効率、かつ高温再生器の圧力も低く押さえて運転できるサイクルに改善できるようにした三重効用吸収式冷温水機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、蒸気式二重効用吸収式冷温水機として、図11に例示したようなものが知られている(図11は一例として、冷水を得る場合を示している)。この吸収式冷温水機は、吸収液(例えば、臭化リチウム水溶液)が吸収器aから低温再生器cを経て高温再生器eに流されるというリバースサイクルを構成している。この吸収式冷温水機における吸収サイクルを説明すると、まず、吸収器aで多量の冷媒蒸気を吸収して濃度が薄められた吸収液(稀吸収液)が吸収器aから低温熱交換器bに送給され、この低温熱交換器bにより加熱された後に低温再生器cに送給される。前記稀吸収液は、この低温再生器cにおいて低温再生され、吸収している冷媒の一部を放出し濃度がその分高くなって中間濃度の吸収液(中間吸収液)となる。次に、この中間吸収液は、低温再生器cから高温熱交換器dに送給され、この高温熱交換器dにより加熱された後に高温再生器eに送給される。
【0003】
前記中間吸収液は、この高温再生器eにおいて高温再生され、吸収している冷媒(例えば、水蒸気)の一部を放出し濃度がさらに高くなって高濃度の吸収液(濃吸収液)となる。そして、この濃吸収液が前記高温熱交換器dの加熱側に前記中間吸収液を加熱する加熱源として戻され、さらに、低温熱交換器bの加熱側に前記稀吸収液を加熱する加熱源として戻された後、前記吸収器aに帰還する。この帰還した濃吸収液は吸収器aにおいて伝熱管上に散布され、冷却水により冷却されながら再び冷媒蒸気を吸収して前記稀吸収液となる。
【0004】
このような蒸気式二重効用吸収式冷温水機においては、前記高温再生器eには蒸気ボイラfから高温の蒸気(スチーム)が加熱源として供給されるようになっており、この蒸気により中間吸収液が加熱されて吸収していた冷媒が放出され、この放出された冷媒蒸気は、低温再生器cにこの低温再生器cでの加熱源として利用された後、凝縮器gに戻されて凝縮する。凝縮器gからの冷媒液(例えば、水)は蒸発器hに入り、この凝縮した冷媒液が冷媒ポンプにより蒸発器hの伝熱管(水が流通している)に散布され蒸発潜熱により冷却されて冷水が得られる。
また、低温再生器cからの吸収液配管iと、高温熱交換器dと低温熱交換器bとの間の加熱側の吸収液配管jとを接続するバイパス管kが設けられ、低温再生器cを出て高温再生器eへ供給される中間濃縮吸収液の一部を、吸収器aへ戻る濃吸収液配管にバイパスさせるように構成されている。
【0005】
ボイラは通常、単独で運転する場合の制御は、外部の負荷変化によって変化するボイラ出口部の蒸気圧力変化を検出して、蒸気圧力が定められた圧力範囲内に入るように燃焼量を制御している。また、運転中はボイラ内の保有水が定められた水位の範囲内に入るよう給水ポンプを発停制御して水位を制御している。
一方、図10に示すような従来の吸収式冷温水機においては、外部の負荷変化によって変化する冷温水機出口部又は入口部の冷水温度変化を検出して、冷温水機出口部又は入口部の温度が定められた温度になるよう、供給される熱源の量を制御している。
【0006】
上記のボイラと吸収式冷温水機については、インターロックを組んで連動運転をするなどの運転システムがあるが、制御はそれぞれ独立しているのが通常の運転システムである。ボイラは内部圧力が大気圧を越える圧力容器に該当し、吸収式冷温水機は内部圧力が大気圧力以下の真空容器に該当する。このため、従来は両者を一体にして運転、制御することなどは無理なこととしてあきらめられていた。しかし、環境問題などから、さらに省エネルギーとなる冷温水機の開発が求られている。
吸収式冷温水機は、内部を循環し熱エネルギーの交換をする媒体として、例えば臭化リチウム水溶液を保有している。一般的には吸収液と呼ばれ、冷媒となる水を吸収、蒸発させることによって冷房効果を発揮するよう構成されている。
【0007】
図11に示すような、蒸気ボイラfを組み合わせた従来の蒸気式二重効用吸収式冷温水機においては、以下のような不都合がある。
蒸気ボイラfはそれ自体が大型であり吸収式冷温水機全体の大型化を招くことになる。しかも、その蒸気ボイラfを運転させるには吸収式冷温水機の系とは別の系の給水、加熱後の蒸気ドレンの回収、および薬品の注入等が必要になるなど省エネルギーの要請に反する上に、それらのための付随設備が必要になり装置の大型化を助長している。しかるに、前記蒸気ボイラfが吸収式冷温水機に対し貢献するのは単に加熱源を供給するという役割をのみ果たすに止まっており、蒸気ボイラfでの燃焼のための燃料消費に見合う効果を充分に得ているとは言い難い。その上、法規制上も、取り扱い者として所定の有資格者や検査等が必要になるという煩わしさを伴うものとなる。
【0008】
吸収式冷温水機とボイラを一体化して安定した運転を行うためには、ボイラとして必要な安全装置と、吸収式冷温水機として必要な、例えば、冷水温度制御装置を結合させ、安定して安全な運転が継続できるようにする必要がある。
吸収式冷温水機とボイラを一体化して運転を行う場合には、蒸気の圧力制御はあまり重要な条件にはならない。それよりも、吸収式冷温水機として求められている冷水温度を安定して供給することが重要になり、例えば、冷水温度が安定して供給できるよう加熱源のコントロールを十分に行うことが重要になる。
一方、ボイラでは吸収式冷温水機が負荷変化などにより冷水温度が変化し加熱源の量をコントロールする信号が出て、蒸気圧力が変動したり、内部保有水の水位が急激に変動しても連続して運転ができるように制御されなくてはならない。
【0009】
そこで、吸収式冷温水機の冷水温度制御とボイラの燃焼量制御を一対の制御とすると、別にボイラの蒸気圧変化、水位変化を検出して、吸収式冷温水機に装備されている吸収液ポンプの回転数を制御して吸収液の循環量を制御する制御システムを構築して、ボイラの運転中の影響を少なくする制御を行うことにより、吸収式冷温水機とボイラを一体化しても、ボイラの安定して安全な燃焼コントロールと吸収式冷温水機としての安定した冷水温度制御が可能になる。
そのための制御として、蒸気温度もしくは圧力検出による吸収液ポンプの回転数制御、又は運転液面検出による吸収液ポンプの回転数制御が重要な要件になる。
しかし、その際にもボイラとして要求される安全弁、低水位燃焼遮断装置、給水装置は装備しておかなければならない。
【0010】
本出願人は、貫流方式ボイラ又は貫流方式ボイラと同等の構造を持つ高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、熱交換器類、溶液ポンプ、冷媒ポンプ及び排ガス熱交換器を有する三重効用吸収式冷温水機を開発しているが、この三重効用吸収式冷温水機において、液面検出器が正常に作動しないと高温再生器の空缶運転などによる重大な事故を引き起こす恐れがある。
その為には、液面検出器が正常に作動していることを容易に監視、チェックできることが重要になり、監視、チェックが容易に行える機能が運転制御装置に備えられていなければならない。
通常、吸収式冷温水機の起動時は内部の圧力バランスが取れていないために吸収液の循環量は安定せず、高温再生器には多量の吸収液が供給される。そのため、吸収式冷温水機を起動すると吸収液の液面は、必ず通常の運転中液面より高くなる。
【0011】
貫流タイプのボイラを高温再生器として、このボイラと吸収式冷温水機とを一体化し、ボイラ側でこれらの装置に異常が生じた場合には、ボイラの燃焼遮断と連動して吸収冷凍機も安全停止する制御回路を組み込むようにした連続運転の可能な省エネルギー形の安全確認機能を有する吸収式冷温水機を開発し、既に特許出願している。
【0012】
吸収式冷温水機において、吸収液は濃度が高く、温度が低いほど吸収力が増し、また能力増進を目的としたあるコールを添加した場合のマランゴニー効果が活発となり、この吸収液を吸収器へ散布した場合に吸収器の性能改善に効果があることが知られている。
また、高性能管などを利用して吸収液の熱交換、伝熱性能を良くする工夫もされている。さらに、二段吸収方式により2つずつの吸収器、蒸発器を設け、蒸発圧力の異なる空間で吸収液の濃度、温度を広い範囲で利用し高性能化を図る例もある。
【0013】
また、吸収器を上下方向に複数段の管群に仕切り、各段毎に溶液散布管を設ける例もあるが、いずれの場合もそれらの長所を生かし、高効率、かつコンパクト化を追求する三重効用吸収式冷温水機において、高温再生器の圧力低下の効果にまで及んだ研究、開発の例はほとんど見うけられない。しかし、臭化リチウム水溶液を主に用いる三重効用吸収式冷温水機においては、吸収液温度の低下と吸収液濃度の低下が重要な課題であり、そのためにも、高温再生器の圧力、温度を低くして高効率が得られる新しい三重効用サイクルの開発が求められている。
【0014】
従来、吸収式冷凍機として、蒸発器内の管群に散布した液冷媒が蒸発してなる冷媒ガスを吸収器中の溶液に吸収溶解させ、該吸収器を出た希薄溶液を再生器で加熱することにより高温の高濃度溶液として再生し、この高濃度溶液を前記吸収器へ戻すと共に、前記再生器で蒸発した冷媒ガスを凝縮器の管群内を流れる液冷媒で冷却する吸収式冷凍機において、前記吸収器の内部に配設される伝熱管の管群を溶液排出板で上下方向に複数段に仕切り、各段毎に溶液散布管を設置した構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0015】
また、第1蒸発器と第1吸収器とを上下に有する第1ブロックと、第2蒸発器と第2吸収器とを上下有する第2ブロックとを単一胴内に並列的に備え、冷水を前記第2蒸発器から前記第1蒸発器にシリーズに送給し、かつ吸収液を前記第1吸収器から前記第2吸収器にシリーズに送給するようにした吸収式冷凍機が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0016】
また、高温発生器、低温発生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、高温溶液熱交換器及び低温溶液熱交換器を含んで構成される二重効用型の吸収式冷凍機において、吸収器及び蒸発器は、冷媒の蒸発温度が異なる複数段に分割され、吸収器から低温溶液熱交換器及び高温溶液熱交換器を介して、高温発生器に希吸収液を輸送する希吸収液管路と、希吸収液の一部を低温発生器に輸送する分岐管路とが設けられてなる吸収式冷凍機が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0017】
また、蒸発器、吸収器、再生器、凝縮器、熱交換器及びポンプ類を作動的に連結してなる吸収式冷凍機において、前記蒸発器及び吸収器を隔壁を介して任意の組数に分割し、この分割された各組の蒸発器と吸収器により独自に蒸発と吸収を行わせ、再生器で濃縮された溶液を分割された各組の吸収器へ順次導入して吸収作用を行わせると共に、同一区分の蒸発器に複数の温度段階にある冷水を通じさせ、蒸発圧力が、その区間の吸収液濃度と、冷却水温度に対して最も望ましい関係となるように構成してなる吸収式冷凍機が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
【0018】
また、蒸発器、吸収器、凝縮器、高温再生器、低温再生器、高温溶液熱交換器、低温溶液熱交換器、溶液ポンプ、冷媒ポンプ及びこれらを作動的に結合する配管系を含む吸収式冷凍機において、前記吸収器の複数パスを適切ないくつかのパスで上段、中段及び下段に三分割して、冷却水をまず前記吸収器の下段パスに通水させ、次に冷却水を分岐させて前記吸収器の中段パスと前記凝縮器に並行して通水させ、その後、再び冷却水を合流させ前記吸収器の上段パスに通水させる流路を備えた吸収式冷凍機が提案されている(例えば、特許文献5参照)。
【0019】
さらに、蒸発器、吸収器、凝縮器、低温再生器、高温再生器、熱交換器、溶液ポンプ、冷媒ポンプを含む二重効用吸収式冷凍機において、冷却水をまず前記吸収器の前段パスに入れ、次に、前記凝縮器に入れ、最後に再び前記吸収器の後段パスに入れるようにした吸収式冷凍機が提案されている(例えば、特許文献6参照)。
【0020】
【特許文献1】
特開2002−243309号公報(第2頁、図1)
【特許文献2】
特開2000−266422号公報(第2頁、図1)
【特許文献3】
特開2000−81254号公報(第2頁、図1)
【特許文献4】
特開昭58−219369号公報(第1頁、第1図)
【特許文献5】
特開平10−9705号公報(第2頁、図1)
【特許文献6】
特開平5−34034号公報(第2頁、図1)
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来から種々の吸収式冷凍機や冷温水機が提案されているが、主として臭化リチウム水溶液を用いる三重効用吸収式冷温水機においては、吸収液温度の低下と吸収液濃度の低下が重要な課題であり、そのためにも高温再生器の圧力、温度を低くして高効率を得られる新しい三重効用サイクルの開発が求められているのが現状である。
【0022】
吸収器、低温再生器、中温再生器、高温再生器、蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器などを備え、三重効用の効果を有する三重効用吸収式冷温水機などの多重効用吸収式冷温水機において、凝縮器管群の一部に、吸収器入口から分岐した温度の低い冷却水を流して冷却し、凝縮器内部に若干の圧力差を発生させ、凝縮器内部に溜まる不凝縮ガスを集め抽気するようにして、凝縮器の性能改善及び抽気性能を改善することにより、公知となっている三重効用サイクルがさらに高効率、かつ高温再生器の圧力も低く押さえて運転できるサイクルに改善できることを、本発明者らは知見した。
【0023】
また、このサイクルに吸収器へ散布する吸収液の量と伝熱管配置を効果的に組み合わせ、かつ濃度幅を広げて冷房運転時の効率を上げる二段吸収サイクルを含めると、さらなる効率改善が可能となり、高温再生器圧力を低く押さえることを、本発明者らは知見した。さらに、外部排熱を利用する排熱再生器を低温再生器の手前に設けた場合には、外部排熱を有効に回収できることを、本発明者らは知見した。
【0024】
本発明は上記の諸点に鑑みなされたもので、本発明の目的は、凝縮器性能の向上と、再生器圧力の低下とを図ることができるようにした三重効用吸収式冷温水機を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の三重効用吸収式冷温水機は、吸収器、低温再生器、中温再生器、高温再生器、蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器類、溶液ポンプ及び冷媒ポンプを少なくとも備え、三重効用の効果を有する三重効用吸収式冷温水機において、凝縮器の凝縮器伝熱管群に冷却水を流すための水室の一部を仕切って2つの独立した凝縮器上側伝熱管群と水室の一部である凝縮器下側伝熱管群とに区画し、吸収器伝熱管群に導入する冷却水を分岐供給する冷却水分岐管を凝縮器下側伝熱管群に接続し、吸収器伝熱管群から出た冷却水を導入するための冷却水管を凝縮器上側伝熱管群に接続し、凝縮器下側伝熱管群に不凝縮ガスを抽気するための抽気管を挿入して、凝縮器下側伝熱管群に、吸収器出口から流れる冷却水とは別に吸収器入口から分岐した温度の低い冷却水を流して、凝縮器冷媒を冷却することにより、凝縮器内部に若干の圧力差を発生させ、凝縮器内部に冷媒蒸気と一緒に流れ込み拡散している不凝縮ガスを集め抽気するように構成されている(図1参照)。
【0026】
また、本発明の三重効用吸収式冷温水機は、吸収器、低温再生器、中温再生器、高温再生器、蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器類、溶液ポンプ及び冷媒ポンプを少なくとも備え、三重効用の効果を有する三重効用吸収式冷温水機において、凝縮器の凝縮器伝熱管群に冷却水を流すための水室の一部を仕切って2つの独立した凝縮器上側伝熱管群と水室の一部である凝縮器下側伝熱管群とに区画し、吸収器伝熱管群に導入する冷却水を分岐供給する冷却水分岐管を凝縮器下側伝熱管群に接続し、吸収器伝熱管群から出た冷却水を導入するための冷却水管を凝縮器上側伝熱管群に接続し、凝縮器下側伝熱管群に不凝縮ガスを抽気するための抽気管を挿入し、凝縮器下側伝熱管群の出口冷却水管を凝縮器上側伝熱管群の入口冷却水管に接続して、凝縮器下側伝熱管群に、吸収器出口から流れる冷却水とは別に吸収器入口から分岐した温度の低い冷却水を流して、凝縮器冷媒を冷却することにより、凝縮器内部に若干の圧力差を発生させ、凝縮器内部に冷媒蒸気と一緒に流れ込み拡散している不凝縮ガスを集め抽気するようにし、吸収器入口から分岐した冷却水が一部仕切った凝縮器下側伝熱管群を冷却した後、吸収器出口から流れる冷却水と合流して、凝縮器伝熱管群の残りの部分を冷却するようにしたことを特徴としている(図4参照)。
【0027】
さらに、本発明の三重効用吸収式冷温水機は、吸収器、低温再生器、中温再生器、高温再生器、蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器類、溶液ポンプ及び冷媒ポンプを少なくとも備え、三重効用の効果を有する三重効用吸収式冷温水機において、凝縮器の凝縮器伝熱管群に冷却水を流すための水室の一部を仕切って2つの独立した凝縮器上側伝熱管群と水室の一部である凝縮器下側伝熱管群とに区画し、吸収器伝熱管群に導入する冷却水を分岐供給する冷却水分岐管を凝縮器下側伝熱管群に接続し、吸収器伝熱管群から出た冷却水を導入するための冷却水管を凝縮器上側伝熱管群に接続し、凝縮器下側伝熱管群に不凝縮ガスを抽気するための抽気管を挿入し、凝縮器上側伝熱管群と凝縮器下側伝熱管群との間に仕切板を設け、この仕切板に圧力差を維持するためのオリフィスを設けて、凝縮器下側伝熱管群に、吸収器出口から流れる冷却水とは別に吸収器入口から分岐した温度の低い冷却水を流して、凝縮器冷媒を冷却することにより、凝縮器内部に若干の圧力差を発生させ、凝縮器内部に冷媒蒸気と一緒に流れ込み拡散している不凝縮ガスを集め抽気するようにし、仕切板に設けられたオリフィスにより、冷却水で冷やし低圧にする部分をより確実に区分けして効率的に冷媒蒸気を誘導するようにしたことを特徴としている(図5参照)。
【0028】
これらの三重効用吸収式冷温水機において、抽気管の上端に板状体が設けられ、この板状体の下側に抽気孔が設けられた構成、又は、抽気管の先端が押しつぶされており、この先端部の下側に抽気孔が設けられた構成とすることが好ましい。
【0029】
また、第1吸収器の上段に第2吸収器を直列に接続するとともに、第1吸収器と第2吸収器との間に仕切りを設け、第1蒸発器の上段に第2蒸発器を直列に接続するとともに、第1蒸発器と第2蒸発器との間に仕切りを設け、第1吸収器と第1蒸発器とを1つの胴内に配置し、第2吸収器と第2蒸発器とを他の1つの胴内に配置し、第1吸収器及び第1蒸発器と、第2吸収器及び第2蒸発器のそれぞれ胴内圧力がわずかに異なる2つの吸収器及び2つの蒸発器を持つ二段吸収・二段蒸発サイクルにより濃度幅を広げ濃度の低い吸収液を有効に利用できるようにして吸収式サイクルの循環サイクル濃度、温度を下げ、運転中の高温再生器、中温再生器の圧力を下げるようにして、安全かつ高効率で運転できるようにした三重効用吸収式冷温水機とする場合もある。
【0030】
この三重効用吸収式冷温水機において、第1蒸発器、第2蒸発器及び第2吸収器の伝熱管配置を千鳥状配置とし、第1吸収器の上部1/2以上の伝熱管配置を千鳥状配置、下部1/2未満の伝熱管配置を格子状配置として、蒸発器で蒸発した冷媒が吸収器へ流れる冷媒の流動に配慮して流動抵抗を減らすように構成したり、又は第1蒸発器及び第2蒸発器の伝熱管配置を千鳥状配置とし、第1吸収器及び第2吸収器の上部1/2以上の伝熱管配置を千鳥状配置、下部1/2未満の伝熱管配置を格子状配置として、蒸発器で蒸発した冷媒が吸収器へ流れる冷媒の流動に配慮して流動抵抗を減らすように構成することが好ましい。
【0031】
そして、上記の二段吸収・二段蒸発サイクルにおいては、冷水は最初に第1蒸発器に流し、次に第2蒸発器に流すようにして、吸収器に流す冷却水は最初に第1吸収器に流し、次に第2吸収器に流すようにして、吸収器に散布する吸収液は濃度の高い吸収液を最初に第2吸収器伝熱管外面に散布して、第2吸収器出口の吸収液は次に第1吸収器伝熱管外面に散布するように構成することが好ましい。また、濃度の高い吸収液が散布される第2吸収器の伝熱管を平管又はフィン高さが0.1〜0.3mmの高性能管とし、濃度が低い吸収液が散布される第1吸収器の伝熱管をフィン高さ0.3〜0.5mmの高性能管とした構成とすることが好ましい。
【0032】
さらに、外部排熱を利用する排熱再生器を低温再生器の手前に設け、凝縮器の性能改善により凝縮器と直結する低温再生器の沸騰圧力の低下による圧力、温度の低下と、低温再生器に直結する排熱再生器の圧力、温度の低下を可能とし、排熱再生器で吸収液を加熱する外部排熱を有効に回収し、戻りの排熱温度を低い温度まで利用することができ熱を有効利用する割合が増えるように構成する場合がある。
また、高温再生器に気液分離器を設け、気液分離器に液面検出制御装置を設けて、高温再生器の運転中の液面を制御し高温再生器の「液面高」や「液面低」による異常な運転を防止するように構成することが好ましい。
【0033】
吸収式冷温水機において、吸収器では、伝熱管の外部を流下する吸収液と、管内部を流れる冷却水とにより熱交換が行われる。吸収液の濃度をあまり上げ過ぎると、管外で吸収液が結晶し、冷却水の温度をあまり下げ過ぎるとやはり管外の吸収液が結晶する問題があることから、通常、吸収式冷温水機では、吸収器入口の吸収液濃度は60〜64%の範囲で制御され、冷却水温度は27〜32℃程度の範囲で運転することが推奨されている。
【0034】
このように、本発明においては、従来から吸収式冷温水機の運転条件として、広く知られ利用されている温度条件、濃度条件はあまり変えずに、冷却水の流動方法、吸収液の散布方法、伝熱管配置、水室内仕切パスを効果的に組み合わせ、同時に凝縮器の抽気性能を改善して凝縮器及び凝縮器に直結する低温再生器の性能を改善することにより、熱源となる冷媒蒸気を供給する上流側の中温再生器、高温再生器の圧力を下げても改善前と同等の高効率の運転が可能となるようにしている。
【0035】
二段吸収サイクルを加えたサイクルでは、吸収液の濃度幅を広くして、吸収器出口の吸収液濃度を低くして(52〜57%)再生器へ戻す吸収液の濃度を下げ、温度を下げて運転中の高温再生器圧力を低く押さえ、より安全性を増し、かつ性能を改善する。二段吸収サイクルの吸収器、蒸発器は上下に配置してもよく、左右に配置してもよい。冷媒蒸発量が多く、伝熱管配置により蒸発した冷媒の流動に悪影響(抵抗)を与える恐れがある第1蒸発器、第1吸収器の伝熱管配置全てを千鳥状配置としてもよい。
【0036】
また、さらには外部排熱を利用する排熱再生器を低温再生器の手前に設けた場合は、凝縮器の抽気改善により凝縮器と直結する低温再生器の沸騰圧力の低下による圧力の低下と、低温再生器に直結する排熱再生器の圧力低下を可能にするため、排熱再生器で吸収液を加熱する外部排熱を有効に回収し、戻りの排熱温度を低い温度まで利用することができるので、熱を有効利用する割合を改善することができる。
【0037】
つぎに、凝縮器性能の改善について説明する。凝縮器管群の一部に、吸収器入口から分岐した温度の低い冷却水を流して冷却し、凝縮器内部に若干の圧力差を発生させ、凝縮器内部に集まり拡散している不凝縮ガスを集め抽気するようにして、凝縮器の抽気性能を改善することにより、凝縮器と直結する低温再生器の沸騰温度の低下による性能改善及び圧力の低下と、熱源となる冷媒蒸気を供給する上流側の中温再生器、高温再生器の圧力、温度を下げても改善前と同等の高効率で運転できるサイクルに改善することができる。
【0038】
さらに、二段吸収を採用する利点について説明する。吸収器では、伝熱管の管外上部で吸収液が散布され、吸収液は蒸発器で蒸発した冷媒を吸収する。また、吸収器伝熱管の内部を冷却水が流れ、冷媒を吸収し混合熱を発生する吸収液を冷却し吸収力
(効果)が落ちないようにしている。
【0039】
この時、吸収液の能力増進を目的としてアルコールを添加するのは、アルコールが吸収液の攪拌を活発にして吸収液の吸収力を増すマランゴニー効果が得られるためである。また、二段吸収方式を採用するのは、吸収器を2つの部屋に分けて内部圧力の異なる条件を作り、冷媒の蒸発温度を変えて冷水を冷却し、吸収液の吸収力を最大限有効に利用して冷房効果を高めるようにするためである。
【0040】
さらに、高性能伝熱管を採用するのは、伝熱管表面に凹凸を付けて吸収液の攪拌を活発にさせることと、伝熱面積を増やすためである。
吸収器の性能改善には、これらの条件を満たすことが必要であることは従来から知られている。本発明では、これらの条件に従来見落とされていた改善、改良を加えて高性能化と再生器圧力の低下を実現して、三重効用サイクルで安全に、目標の性能を得ることができる。
【0041】
吸収器伝熱管の管外上部から散布された吸収液は、上部から下部へ流下して行く過程で、蒸発器で蒸発した冷媒を吸収し、流下する吸収液の濃度は上部から下部へ流下するにしたがって濃度が低下していく。
吸収液濃度が高い吸収器上部では伝熱管の上で吸収液が均一に広がり、吸収器の所定の性能を得ることができる。しかし、吸収器下部では吸収液の濃度が下がり能力増進剤(アルコール)の効果も薄れることから、伝熱管の上で吸収液が広がり難くなり、吸収液が均一に広がらず、伝熱管表面で乾いた部分が現れて所定の吸収能力が得れ難くなる。そのために、吸収器では上部と下部で性能のバラツキが起こり、平均化した時の吸収器性能が所定値に達しないなどの問題が起こる。
【0042】
そこで、吸収器の性能改善を目的として二段吸収サイクルを採用し、濃度が下がって吸収力が下がった吸収液を温度の低い冷却水で冷却して、かつ伝熱管の種類を変えて伝熱管表面の渇きを防止し、伝熱管の配置を変えて冷媒蒸気を最適な条件で流動させて、吸収力低下(吸収器性能低下)を防止し、その結果として吸収器の性能改善(平均値がアップし全体がアップする)と、高温再生器の圧力、温度、吸収液の濃度を下げても改善前と同等の性能を得ることが可能になるようにしている。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定されるものではなく、適宜変更して実施することができるものである。図1は、本発明の実施の第1形態による三重効用吸収式冷温水機における凝縮器及び吸収器まわりの概念説明図で、凝縮器へ流す冷却水と、不凝縮ガスを抽気する抽気管端の位置関係を示し、かつ、凝縮器において冷媒蒸気が抽気用凝縮器伝熱管群の上流側から流れ、冷媒蒸気の流れと一緒に不凝縮ガスも集めて、下部の抽気用凝縮器伝熱管群に挿入した抽気管で抽気する場合を示し、図2は凝縮器伝熱管群の間に抽気管を挿入した様子を示す概念図である。
【0044】
図1、図2において、10は凝縮器、12は凝縮器上側伝熱管群、14は凝縮器下側伝熱管群、16は冷却水供給管、18は冷却水分岐管、20は吸収器、22は冷却水管、24は第1吸収器、26は第2吸収器、28は連絡管、30は吸収液ポンプ、32は凝縮器において不凝縮ガスが流入する抽気管、34は抽気管上端部の板状体、36はこの板状体の下側に設けられた抽気孔、38は吸収器において不凝縮ガスが流入する抽気管である。
【0045】
図1、図2に示すように、冷媒蒸気が流入する凝縮器10管群横(上)から、右横又は左横へ冷媒蒸気が流れ、不凝縮ガスも同様に流れる。冷媒蒸気入口側より奥の管群へ、吸収器20入口から分岐した冷却水を流し、低い冷却水温度で冷媒蒸気を冷却して冷媒蒸気を凝縮させ、吸収器入口から分岐した冷却水が流れる管群側の方が若干圧力が低くなるようにして、冷媒蒸気が凝縮器10の入口部から冷媒ドレン出口部へ流れ易いようにする。
この時、不凝縮ガスも圧力の低い所へ流れる。このようにして集めた不凝縮ガスは、不凝縮ガスが集まる伝熱管群の間に挿入した不凝縮ガスを抽気する抽気装置の抽気管32端から効率よく凝縮器10の外へ抽気する。
凝縮器10から外部へ放出する不凝縮ガスは一旦吸収器20へ集め、凝縮器と同じように吸収器内に設けた抽気管38の抽気端から不凝縮ガスを集め抽気装置(図示略)を用いて外部へ放出する。
【0046】
図1において、凝縮器10の凝縮器伝熱管群に冷却水を流すための水室の一部を仕切って2つの独立した凝縮器上側伝熱管群12と水室の一部である凝縮器下側伝熱管群14とに区画し、第1吸収器24に導入する冷却水を分岐供給する冷却水分岐管18を凝縮器下側伝熱管群14に接続し、第2吸収器26から出た冷却水を導入するための冷却水管22を凝縮器上側伝熱管群12に接続し、凝縮器下側伝熱管群14に不凝縮ガスを抽気するための抽気管32を挿入して、凝縮器下側伝熱管群14に、吸収器出口から流れる冷却水とは別に吸収器入口から分岐した温度の低い冷却水を流して、凝縮器冷媒を冷却することにより、凝縮器内部に若干の圧力差を発生させ、凝縮器内部に冷媒蒸気と一緒に流れ込み拡散している不凝縮ガスを集め抽気するようにして、凝縮器10の圧力を下げるよう改善して、凝縮器と直結する低温再生器の沸騰温度を下げて性能改善及び圧力の低下と、さらに、熱源となる冷媒蒸気を供給する上流側の中温再生器、高温再生器の圧力、温度及び吸収液の濃度を下げて、安全かつ高効率で運転できるように構成されている。凝縮器下側伝熱管群14からの冷却水は、凝縮器上側伝熱管群12からの冷却水とともに、冷却塔へ送給される。40、42は出口冷却水管である。
【0047】
上記のように、吸収器20入口から分岐した温度の低い冷却水と、吸収液を冷却して若干温度が上昇した冷却水を凝縮器水室を仕切って別々に流し、凝縮器10内部に若干の圧力差を生じさせる。凝縮器内部のわずかな圧力差を利用して、内部に集まり拡散している不凝縮ガスを集め抽気するように、低圧部に抽気管32の上端を位置させる。このようにして、凝縮器の抽気を確実に行い、凝縮器の性能改善及び抽気性能改善により、凝縮器10と直結している低温再生器の沸騰温度低下を可能にして低温再生器の性能改善及び圧力低下が可能となる。
その結果、熱源となる冷媒蒸気を供給する上流側の中温再生器、高温再生器の圧力、温度を下げても、低温再生器、凝縮器の性能は変更前と同等になり、吸収液濃度は変わらずに変更前と同じように高効率で運転できるサイクルが成立する。温度差が減り熱交換量が減るので、若干効率は下がるが、圧力を下げ、安全性を増す利点が加わるため、吸収式冷温水機を実用化するために、必要かつ有効な技術と言える。最も圧力の高い高温再生器の圧力を下げることができるので、安全性が増すことなる。
【0048】
図3は抽気管の他の例を示している。図3における抽気管32は、先端を押しつぶした(又は叩きつぶした)もので、板状体を設けない構成である。押しつぶされた先端部35の下側に抽気孔36が設けられている。
【0049】
図4は、本発明の実施の第2形態による三重効用吸収式冷温水機における凝縮器及び吸収器まわりの概念説明図で、凝縮器へ流す冷却水と、不凝縮ガスを抽気する抽気管端の位置関係を示している。
本実施形態は、凝縮器下側伝熱管群14の出口冷却水管44を凝縮器上側伝熱管群12の入口の冷却水管22に接続して、吸収器入口から分岐した冷却水が一部仕切った凝縮器下側伝熱管群14を冷却した後、吸収器出口から流れる冷却水と合流して、凝縮器伝熱管群の残りの部分を冷却するよう構成されている。他の構成及び作用は実施の第1形態の場合と同様である。
【0050】
図5は、本発明の実施の第3形態による三重効用吸収式冷温水機における凝縮器及び吸収器まわりの概念説明図で、凝縮器へ流す冷却水と、不凝縮ガスを抽気する抽気管端の位置関係を示している。
本実施形態は、凝縮器上側伝熱管群12と凝縮器下側伝熱管群14との間に仕切板46を設け、この仕切板46に圧力差を維持できる大きさのオリフィス48を設けて、仕切板46に設けられたオリフィス48により、冷却水で冷やし低圧にする部分をより確実に区分けして効率的に冷媒蒸気と一緒に不凝縮ガスを誘導するようにし構成されている。
このように、冷媒蒸気入口側より奥の管群へ、吸収器入口から分岐した冷却水を流し、低い冷却水温度で冷媒蒸気を冷却して冷媒蒸気を凝縮させ、吸収器入口から分岐した冷却水が流れる管群側の方が若干圧力が低くなるようにして冷媒を集め、仕切板46と圧力差を維持するオリフィス48を設けている。他の構成及び作用は実施の第1形態の場合と同様である。
【0051】
図6は、上記のように構成された実施の第1〜3形態の凝縮器10及び吸収器20を組み込んだ本発明の三重効用吸収式冷温水機(一例として実施の第1形態の場合)の一例を示している。
図6では、高温再生器として、一例として貫流方式ボイラ又はこれと同等の機能、構造を有するボイラを示しているが、本実施形態では、高温再生器として貫流式ボイラ形のものを用いる場合を示している。80は貫流式ボイラ構造の高温再生器で、上部と下部に環状の上部管寄せ(上部ヘッダー)82及び下部管寄せ(下部ヘッダー)84を有し、これらの管寄せ82、84間に鉛直方向の多数の上昇管86を略円筒状に配設し、上部中央部に燃焼装置88、例えばバーナーを有し、稀吸収液を下部管寄せ84に導入して加熱濃縮し、上部管寄せ82から気液混合物を取り出すことができるように構成されている。90は燃焼室である。
【0052】
この高温再生器80に気液混合物導管94を介して気液分離器96が接続されている。気液分離器96の上部には冷媒蒸気管98が接続され、気液分離器96の下側部には吸収液抜出導管100が接続されている。97は気液分離板である。
気液分離器96の下部と高温再生器80の下部管寄せ84とは、吸収液循環導管106を介して接続されている。吸収液循環導管106又は下部管寄せ84には、吸収液供給管112が接続されている。
【0053】
本例は、吸収器20、低温吸収液ポンプ30、低温熱交換器153、低温再生器154、中間吸収液ポンプ155、中温熱交換器156、中温再生器157、凝縮器10、蒸発器159、冷媒ポンプ160及びこれらの機器を接続する吸収液配管、冷媒配管等を構成要素とするリバースサイクル式の二重効用吸収式冷凍機に対し、貫流式ボイラ構造の高温再生器80、溶液供給手段としての高温吸収液ポンプ163、高温熱交換器164等を組み合わせて一体化して三重効用吸収式冷温水機としたものである。118は吸収式冷温水機である。なお、図6において、実線に付した矢印は吸収液、冷媒液又は水の流れ方向を示し、破線に付した矢印は冷媒蒸気、又は冷媒蒸気と凝縮冷媒(冷媒ドレン)との混合物の流れ方向を示す。
【0054】
165は第一バイパス管で、低温再生器154からの吸収液の一部を中温熱交換器156からの濃吸収液配管にバイパスさせるためのものである。また、166は第二バイパス管で、中温再生器157からの吸収液の一部を高温熱交換器164からの戻り濃吸収液配管にバイパスさせるためのものである。169は冷温水ポンプ、170は冷却水ポンプ、221は冷暖切替弁である。なお、中温再生器157と高温再生器80との間に別の濃縮器を設置することも可能である。
【0055】
つぎに、上記のように構成された吸収式冷温水機において、吸収液の循環サイクルについて順に説明する。まず、吸収器20で多量の冷媒蒸気を吸収して濃度が薄められた稀吸収液が、低温吸収液ポンプ30によって吸収器20から低温熱交換器153に送給され、この低温熱交換器153により加熱された後、低温再生器154へ送られる。
【0056】
低温再生器154において低温再生された中間濃縮吸収液の大部分は、低温再生器154から中温吸収液ポンプ155によって中温熱交換器156に送給され、この中温熱交換器156により加熱された後に中温再生器157に送給される。この中間濃縮吸収液は、この中温再生器157において再生され、吸収している冷媒の一部を放出し濃度がさらに高くなって高濃度の濃吸収液となる。
低温再生器154からの中間濃縮吸収液の残部は、吸収器40へ戻る濃吸収液配管にバイパス管165を経てバイパス供給される。
【0057】
中温再生器157からの濃吸収液の一部又は全部は、高温吸収液ポンプ163により高温熱交換器164へ送給され、ここで、高温再生器80からの濃吸収液と熱交換して加熱された後、高温再生器80に供給される。中温再生器157からの濃吸収液の残部(零の場合もあり得る)は、第二バイパス管166を経て高温熱交換器164からの加熱側の吸収液配管に合流する。
【0058】
高温再生器80において、ガス燃料などの燃料の燃焼熱により加熱濃縮された濃吸収液は、高温熱交換器164の加熱側に導入されて中温再生器157からの濃吸収液を加熱した後、中温熱交換器156の加熱側に導入される。中温再生器157からの濃吸収液の残部(零の場合もあり得る)は、第二バイパス管166を経て高温熱交換器164からの加熱側の吸収液配管に合流する。
高温再生器80からの冷媒蒸気は冷媒蒸気管98を経て中温再生器157へ導入され、ここで吸収液を加熱濃縮させた後、冷媒ドレンは低温再生器154へ導入される。
【0059】
中温再生器157からの冷媒蒸気は冷媒蒸気管167を経て、中温再生器157からの冷媒ドレンとともに低温再生器154に送られ、ここで吸収液を加熱濃縮させる。
低温再生器154からの冷媒蒸気は冷媒蒸気管168を経て凝縮器10に導入される。また、低温再生器154からの冷媒ドレンも凝縮器10に導入される。なお、高温再生器80からの燃焼排ガスを排ガス熱交換器(図示略)に導入して、吸収液又は冷媒を加熱し、排ガスの保有熱を回収するように構成することもある。なお、三重効用冷温水機に、さらに再生器を付加して多重効用冷温水機とすることも可能である。また、上記は凝縮器として実施の第1形態による凝縮器を用いる場合について説明したが、実施の第2、3形態による凝縮器を用いる場合もある。
【0060】
図7は、実施の第1〜3形態の凝縮器10及び吸収器20を組み込んだ本発明の三重効用吸収式冷温水機(一例として実施の第1形態の場合)の他の例を示している。本例では、高温再生器80aとして、ガス燃料等の燃料の燃焼熱で伝熱管群を加熱する型式のものを一例として用いている。
【0061】
本例は、第1吸収器24の上段に第2吸収器26を直列に接続するとともに、第1吸収器24と第2吸収器26との間に仕切りを設け、かつ、第1蒸発器50の上段に第2蒸発器52を直列に接続するとともに、第1蒸発器50と第2蒸発器52との間に仕切りを設け、第1吸収器24と第1蒸発器50とを1つの胴内に配置し、第2吸収器26と第2蒸発器52とを他の1つの胴内に配置し、第1吸収器24及び第1蒸発器50と、第2吸収器26及び第2蒸発器52のそれぞれ胴内圧力がわずかに異なる2つの吸収器及び2つの蒸発器を持つ二段吸収・二段蒸発サイクルにより濃度幅を広げ濃度の低い吸収液を有効に利用できるようにして吸収式サイクルの循環サイクル濃度、温度を下げ、運転中の高温再生器、中温再生器の圧力を下げるようにして、安全かつ高効率で運転できるように構成されている。54は連絡管である。
【0062】
このように、温度の低い冷却水と濃度の低い吸収液で熱交換する第1吸収器24と、温度が若干高い冷却水と濃度の高い吸収液で熱交換する第2吸収器26を持つ吸収器20により、吸収器内部に圧力の異なる2つの室を作り、蒸発温度を変えるサイクルを二段吸収・二段蒸発サイクルと言う。そして、吸収器内部を2つに仕切り、圧力差のある2つの室を利用して濃度幅を広げることができるのが二段吸収・蒸発サイクルの利点である。2つの室に入る吸収液の濃度、冷却水の温度、蒸発器の冷水の温度により、蒸発器・吸収器でバランスする圧力と性能が決まる。
【0063】
第1吸収器24と同圧の第1蒸発器50は、外部の冷却負荷から戻る比較的温度の高い冷水が先に入り、冷媒は若干温度の高い蒸発温度で冷水と熱交換する。第2吸収器26と同圧の第2蒸発器52は、第1蒸発器50を出た冷水が流れるため、第1蒸発器50より若干温度が低い冷媒蒸発温度で冷水と熱交換する。
吸収器を2つに仕切ることにより、2つの圧力の異なる吸収器を設けたことになり、それぞれに散布する吸収液の濃度幅がとれるため、蒸発した冷媒を吸収する吸収力を高めることが可能になる。すなわち、吸収器で熱交換する吸収液の濃度幅を広く利用できることになり、濃度幅を広く利用すると熱交換効率が上がり、外部からの加熱量を減らすことが可能になり省エネルギーを図ることができる。
【0064】
このように構成された吸収器及び蒸発器において、第1蒸発器50、第2蒸発器52及び第2吸収器26の伝熱管配置を千鳥状配置とし、第1吸収器24の上部1/2以上の伝熱管配置を千鳥状配置、下部1/2未満の伝熱管配置を格子状配置として、蒸発器で蒸発した冷媒が吸収器へ流れる冷媒の流動に配慮して流動抵抗を減らすように構成することが好ましい。
【0065】
また、第1蒸発器50及び第2蒸発器52の伝熱管配置を千鳥状配置とし、第1吸収器24及び第2吸収器26の上部1/2以上の伝熱管配置を千鳥状配置、下部1/2未満の伝熱管配置を格子状配置として、蒸発器で蒸発した冷媒が吸収器へ流れる冷媒の流動に配慮して流動抵抗を減らすように構成することもできる。
【0066】
また、冷水は最初に第1蒸発器50に流し、次に第2蒸発器52に流すようにして、吸収器に流す冷却水は最初に第1吸収器24に流し、次に第2吸収器26に流すようにして、吸収器に散布する吸収液は濃度の高い吸収液を最初に第2吸収器伝熱管外面に散布して、第2吸収器出口の吸収液は次に第1吸収器伝熱管外面に散布するように構成することもできる。
【0067】
また、濃度の高い吸収液が散布される第2吸収器26の伝熱管を平管又はフィン高さが0.1〜0.3mmの高性能管とし、濃度が低い吸収液が散布される第1吸収器24の伝熱管をフィン高さ0.3〜0.5mmの高性能管とした構成とすることが好ましい。他の構成及び作用は、図6に示す場合と同様である。
【0068】
図8は、実施の第1〜3形態の凝縮器10及び吸収器20を組み込んだ本発明の三重効用吸収式冷温水機(一例として実施の第1形態の場合)のさらに他の例を示している。本例は、外部排熱を利用する排熱再生器238を低温再生器154の手前に設け、凝縮器10の性能改善により凝縮器と直結する低温再生器154の沸騰圧力の低下による圧力、温度の低下と、低温再生器154に直結する排熱再生器238の圧力、温度の低下を可能とし、排熱再生器で吸収液を加熱する外部排熱を有効に回収し、戻りの排熱温度を低い温度まで利用することができ熱を有効利用する割合が増えるように構成したものである。
【0069】
また、本例は、高温再生器80に気液分離器96を設け、気液分離器に液面検出制御装置114を設けて、高温再生器の運転中の液面を制御し高温再生器の「液面高」や「液面低」による異常な運転を防止するように構成したものである。
【0070】
図8に示す実施の第1〜3形態の凝縮器10及び吸収器20を組み込んだ本発明の三重効用吸収式冷温水機(一例として実施の第1形態の場合)においては、高温再生器として、一例として、貫流方式ボイラ又はこれと同等の機能、構造を有するボイラが用いられるが、本例では、高温再生器として貫流式ボイラ形のものを用いる場合を示している。80は貫流式ボイラ構造の高温再生器で、上部と下部に環状の上部管寄せ(上部ヘッダー)82及び下部管寄せ(下部ヘッダー)84を有し、これらの管寄せ82、84間に鉛直方向の多数の上昇管86を略円筒状に配設し、上部中央部に燃焼装置88、例えばバーナーを有し、稀吸収液を下部管寄せ84に導入して加熱濃縮し、上部管寄せ82から気液混合物を取り出すことができるように構成されている。90は燃焼室である。
【0071】
この高温再生器80に気液混合物導管94を介して気液分離器96が接続されている。気液分離器96の上部には冷媒蒸気管98が接続され、気液分離器96の下側部には吸収液抜出導管100が接続されている。
気液分離器96の下部と高温再生器80の下部管寄せ84とは、吸収液循環導管106を介して接続されている。吸収液循環導管106又は下部管寄せ84には、吸収液供給管112が接続されている。113は気液分離器96の液面検出装置である。また、下部管寄せ84の下面又は側面には、空缶防止用の吸収液温度センサ(図示略)が設けられている。
【0072】
本例は、吸収器20、低温吸収液ポンプ30、低温熱交換器153、低温再生器154、中間吸収液ポンプ155、中温熱交換器156、中温再生器157、凝縮器10、蒸発器159、冷媒ポンプ160及びこれらの機器を接続する吸収液配管、冷媒配管等を構成要素とするリバースサイクル式の二重効用吸収式冷凍機に対し、貫流式ボイラ構造の高温再生器80、溶液供給手段としての高温吸収液ポンプ163、高温熱交換器164等を組み合わせて一体化して三重効用吸収式冷温水機としたものである。118は吸収式冷温水機である。なお、図8において、実線に付した矢印は吸収液、冷媒液又は水の流れ方向を示し、破線に付した矢印は冷媒蒸気、又は冷媒蒸気と凝縮冷媒(冷媒ドレン)との混合物の流れ方向を示す。
【0073】
165は第一バイパス管で、低温再生器154からの吸収液の一部を中温熱交換器156からの濃吸収液配管にバイパスさせるためのものである。また、166は第二バイパス管で、中温再生器157からの吸収液の一部を高温熱交換器164からの戻り濃吸収液配管にバイパスさせるためのものである。169は冷温水ポンプ、170は冷却水ポンプ、221は第一冷暖切替弁である。なお、中温再生器157と高温再生器80との間に別の濃縮器を設置することも可能である。
【0074】
さらに、低温吸収液ポンプ30の出口管は分岐し、一方の分岐吸収液管230は、蒸発器159の冷媒液溜まり232に接続され、この分岐吸収液管230に吸収液流量制御弁234が設けられ、この弁234は運転制御・安全制御用運転盤184に接続されている。
【0075】
低温吸収液ポンプ30からの他方の分岐吸収液管236は低温熱交換器153に接続され、吸収液はこの低温熱交換器153で加熱された後、排熱再生器238に導入され、この排熱再生器238には、ガスエンジン、ガスタービン、焼却炉などの外部の熱源機器の排熱により発生させられた排温水が熱源として供給されている。
【0076】
そして、排温水入口管240及び排温水出口管242には、それぞれ温水温度センサー244、246が設けられ、これらのセンサー244、246と運転盤184とが接続されている。また、排水温度入口管240又は/及び排水温度出口管242に、例えば三方制御弁である排温水流量制御弁248が設けられ、この制御弁248と運転盤184とが接続されている。さらに、排熱再生器238の入口の吸収液管250には吸収液温度センサー252が設けられ、このセンサー252と運転盤184とが接続されている。254は第二冷暖切替弁、256は冷媒ドレン熱交換器、258は排ガス熱交換器である。260は蒸発器159の冷媒液溜まり232に設けられたオーバーフロー用堰である。なお、堰の代りにオーバーフロー管を用いることも可能である。
【0077】
つぎに、上記のように構成された吸収式冷温水機において、吸収液の循環サイクルについて順に説明する。まず、吸収器20で多量の冷媒蒸気を吸収して濃度が薄められた稀吸収液が、低温吸収液ポンプ30の出口管は分岐しており、一方は吸収器20から低温熱交換器153に送給され、この低温熱交換器153により加熱された後に、排熱再生器238に導入され、一方は蒸発器159の冷媒液溜まり232に接続されている。排熱再生器238に供給された稀吸収は、排温水により加熱されて再生され、吸収している冷媒の一部を放出し濃度がその分高くなって、吸収液管262を介して低温再生器154へ送られる。排熱再生器238からの冷媒蒸気は吸収液を含み、冷媒蒸気管264、266を介して低温再生器154及び蒸発器159へ送られる。蒸発器への冷媒蒸気管266には第二冷暖切替弁254が設けられている。
【0078】
低温再生器154において低温再生された中間濃縮吸収液の大部分は、低温再生器154から中温吸収液ポンプ155によって中温熱交換器156に送給され、この中温熱交換器156により加熱された後に中温再生器157に送給される。この中間濃縮吸収液は、この中温再生器157において再生され、吸収している冷媒の一部を放出し濃度がさらに高くなって高濃度の濃吸収液となる。
低温再生器154からの中間濃縮吸収液の残部は、吸収器20へ戻る濃吸収液配管にバイパス管165を経てバイパス供給される。
【0079】
中温再生器157からの濃吸収液の一部又は全部は、高温吸収液ポンプ163により高温熱交換器164へ送給され、ここで、高温再生器80からの濃吸収液と熱交換して加熱された後、高温再生器80に供給される。中温再生器157からの濃吸収液の残部(零の場合もあり得る)は、第二バイパス管166を経て高温熱交換器164からの加熱側の吸収液配管に合流する。
【0080】
高温再生器80において、ガス燃料などの燃料の燃焼熱により加熱濃縮された濃吸収液は、高温熱交換器164の加熱側に導入されて中温再生器157からの濃吸収液を加熱した後、中温熱交換器156の加熱側に導入される。中温再生器157からの濃吸収液の残部(零の場合もあり得る)は、第二バイパス管166を経て高温熱交換器164からの加熱側の吸収液配管に合流する。
高温再生器80からの冷媒蒸気は冷媒蒸気管98を経て中温再生器157へ導入され、ここで吸収液を加熱濃縮させた後、冷媒ドレンは低温再生器154へ導入される。
【0081】
中温再生器157からの冷媒蒸気は冷媒蒸気管167を経て、中温再生器157からの冷媒ドレンとともに低温再生器154に送られ、ここで吸収液を加熱濃縮させる。
低温再生器154からの冷媒蒸気は冷媒蒸気管168を経て凝縮器へ、低温再生器154からの冷媒ドレンは冷媒ドレン熱交換器256で、排熱再生器へ送給される稀吸収液の一部を加熱した後、凝縮器10に導入される。なお、高温再生器80からの燃焼排ガスを排ガス熱交換器(図示略)に導入して、吸収液又は冷媒を加熱し、排ガスの保有熱を回収するように構成している。
【0082】
また、冷温水取出管に冷温水温度センサー172が設けられ、中温再生器157からの蒸気ドレン管に蒸気ドレン温度センサー(図示略)が設けられ、気液分離器96からの吸収液抜出導管100に吸収液温度センサー(図示略)が設けられ、冷媒蒸気管98に蒸気温度センサー(図示略)、圧力計(圧力センサー(図示略))が設けられている。蒸気ドレン温度センサー、蒸気温度センサー、蒸気圧力センサーは同時に設けるのではなく、どれか1つを選択して設ければよい。また、2つ以上設けてもよい。また、前述のように、高温再生器80の下部管寄せ84の下面に空缶防止用の吸収液温度センサー(図示略)が設けられている。
【0083】
また、前述のように、運転制御・安全制御用運転盤184が設けられ、この運転盤184と、吸収液流量制御弁234、温水温度センサー244、246、排温水流量制御弁248、吸収液温度センサー252、冷温水温度センサー172、蒸気ドレン温度センサー、気液分離器の液面検出装置113、燃焼装置88、気液分離器出口の吸収液温度センサー、空缶防止用の吸収液温度センサー、低温吸収液ポンプ30、中温吸収液ポンプ155、高温吸収液ポンプ163、冷媒蒸気管98の蒸気温度センサー、圧力計(圧力センサー)、排ガス温度センサーとが連動接続されて、これら各部の温度、圧力、流量等が制御できるように構成されている。なお、蒸気ドレン温度センサー、蒸気温度センサー、蒸気圧力センサーは同時に設けるのではなく、どれか1つを選択して設ける。また、2つ以上設けてもよい。
【0084】
さらに、前述のように、高温再生器80の排ガス通路に排ガス熱交換器が設けられ、この排ガス熱交換器に、例えば、低温再生器から中温再生器に液を供給する吸収液ポンプからの吸収液の一部を導入して排ガスで加熱するように構成される。なお、吸収液の代りに燃焼用空気を導入し排ガスで加熱するように構成することも可能である。この排ガス熱交換器の出口の排ガス通路に排ガス温度センサー(図示略)が設けられている。
この排ガス温度センサーと前記運転制御・安全制御用運転盤184とは制御ラインで連動接続され、前記高温再生器80の気液混合物導管94に接続された気液分離器96に、高温再生器80の液面を制御するための液面検出制御装置114が設けられている。
【0085】
液面検出制御装置114は、図9及び図10に示すように、気液分離器96に上部液出入り管198及び下部液出入り管220を介して接続された鉛直管202(例えば、金属管)内の液面204に、マグネット206を内蔵したフロート208を浮かべ、鉛直管202の外面に高位液面検出スイッチ210及び低位液面検出スイッチ212を取り付け、この高位液面検出スイッチ210は高温再生器の上部管寄せ82の管板面196の高さ近傍に位置しており、これらのスイッチ210、212がフロート208に内蔵されたマグネット206の磁力により作動し、液面変化を電気信号として検出し、該信号を前記運転制御・安全制御用運転盤184へ液面を知らせる制御信号として伝達されるように構成されている。
【0086】
さらに、前記運転制御・安全制御用運転盤184が、起動時に液面検出制御装置114が「高」スイッチの作動を確認しなければ、液面検出制御装置114が異常であると運転制御・安全制御用運転盤184が判断して、運転に入らず警報を出し、また燃焼運転に入らないように制御する制御回路を備えて構成されている。
【0087】
また、前記運転制御・安全制御用運転盤184に点検用のテスト運転モードを設け、このテスト運転モードに切り換えてから起動すると、自動運転制御回路により運転を開始しボイラ圧力または蒸気温度が設定値に上がるまで自動運転を行い、設定値に達すると安全のため先に燃焼を止める。燃焼停止確認後、自動的に循環量を減らすか循環ポンプを止める。その結果、ボイラ液面が下がり「液面低」の状態を作る。この時に「液面低」スイッチが正常に作動すれば「液面低」を確認して警報をだし、安全停止動作へ進むので「液面低」スイッチが正常であると容易に確認できる。このような安全点検機能を備えるように構成されることもある。
【0088】
さらに、上記の2つの機能を備え、運転制御・安全制御用運転盤114が液面の「高」と「低」を容易に確認して安全を確認する機能を備えるように構成することがある。
なお、鉛直管202の中間部に液面制御用検出スイッチを設けた構成とする場合がある。
【0089】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成されているので、つぎのような効果を奏する。
(1) 三重効用吸収式冷温水機における凝縮器の伝熱管群の一部に、吸収器入口から分岐した温度の低い冷却水を流して冷却し、凝縮器内部に若干の圧力差を発生させ、凝縮器内部に溜まる不凝縮ガスを集め抽気するように構成することにより、凝縮器の性能改善及び抽気性能の改善を図ることができ、三重効用サイクルがさらに高効率、かつ高温再生器の圧力も低く押さえて運転できるサイクルに改善することができる。
(2) 三重効用サイクルに、吸収器へ散布する吸収液の量と伝熱管配置を効果的に組み合わせ、かつ濃度幅を広げて冷房運転時の効率を上げる二段吸収サイクルを含めると、上記(1)の効果に加えて、さらなる効率改善が可能となり、高温再生器圧力を低く押さえることができる。
(3) 三重効用サイクルに、外部排熱を利用する排熱再生器を、低温再生器の手前に設けた場合には、上記(1)又は(2)の効果に加えて外部排熱を有効に回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による三重効用吸収式冷温水機における凝縮器及び吸収器まわりの概念説明図である。
【図2】図1における抽気管まわりの一例を示す概念説明図である。
【図3】図1における抽気管の他の例を示す拡大断面説明図である。
【図4】本発明の実施の第2形態による三重効用吸収式冷温水機における凝縮器及び吸収器まわりの概念説明図である。
【図5】本発明の実施の第3形態による三重効用吸収式冷温水機における凝縮器及び吸収器まわりの概念説明図である。
【図6】本発明における凝縮器及び吸収器を組み込んだ三重効用吸収式冷温水機の構造配置の一例を示す系統的概略構成図である。
【図7】本発明における凝縮器及び吸収器を組み込んだ三重効用吸収式冷温水機の構造配置の他の例を示す系統的概略構成図である。
【図8】本発明における凝縮器及び吸収器を組み込んだ三重効用吸収式冷温水機の構造配置のさらに他の例を示す系統的概略構成図である。
【図9】図8の冷温水機における高温再生器及び液面検出制御装置を示す概略構成図である。
【図10】図9における液面検出制御装置の詳細を示す構成図である。
【図11】従来の吸収式冷温水機の一例を示す系統的概略構成図である。
【符号の説明】
10 凝縮器
12 凝縮器上側伝熱管群
14 凝縮器下側伝熱管群
16 冷却水供給管
18 冷却水分岐管
20 吸収器
22 冷却水管
24 第1吸収器
26 第2吸収器
28、54 連絡管
30 吸収液ポンプ
32、38 抽気管
34 板状体
35 押しつぶした先端部
36 抽気孔
40、42 出口冷却水管
44 仕切板
48 オリフィス
50 第1蒸発器
52 第2蒸発器
80、80a 高温再生器
82 上部管寄せ
84 下部管寄せ
86 上昇管
88 燃焼装置
90 燃焼室
94 気液混合物導管
96 気液分離器
97 気液分離板
98 冷媒蒸気管
100 吸収液抜出導管
106 吸収液循環導管
112 吸収液供給管(水・吸収液供給管)
113 液面検出装置
114 液面検出制御装置
118 吸収式冷温水機
153 低温熱交換器
154 低温再生器
155 中温吸収液ポンプ
156 中温熱交換器
157 中温再生器
159 蒸発器
160 冷媒ポンプ
163 高温吸収液ポンプ
164 高温熱交換器
165、166 バイパス管
167、168 冷媒蒸気管
169 冷温水ポンプ
170 冷却水ポンプ
172 冷温水温度センサー
184 運転制御・安全制御用運転盤
196 管板面
198 上部液出入り管
200 下部液出入り管
202 鉛直管
204 液面
206 マグネット
208 フロート
210 高位液面検出スイッチ
212 低位液面検出スイッチ
221、254 冷暖切替弁
230、236 分岐吸収液管
232 冷媒液溜まり
234 吸収液流量制御弁
238 排熱再生器
240 排温水入口管
242 排温水出口管
244、246 温水温度センサー
248 排温水流量制御弁
250 吸収液管
252 吸収液温度センサー
256 冷媒ドレン熱交換器
258 排ガス熱交換器
260 オーバーフロー用堰
262 排熱再生器からの吸収液管
264、266 冷媒蒸気管
270 排温水熱交換器

Claims (12)

  1. 吸収器、低温再生器、中温再生器、高温再生器、蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器類、溶液ポンプ及び冷媒ポンプを少なくとも備え、三重効用の効果を有する三重効用吸収式冷温水機において、凝縮器の凝縮器伝熱管群に冷却水を流すための水室の一部を仕切って2つの独立した凝縮器上側伝熱管群と水室の一部である凝縮器下側伝熱管群とに区画し、吸収器伝熱管群に導入する冷却水を分岐供給する冷却水分岐管を凝縮器下側伝熱管群に接続し、吸収器伝熱管群から出た冷却水を導入するための冷却水管を凝縮器上側伝熱管群に接続し、凝縮器下側伝熱管群に不凝縮ガスを抽気するための抽気管を挿入して、凝縮器下側伝熱管群に、吸収器出口から流れる冷却水とは別に吸収器入口から分岐した温度の低い冷却水を流して、凝縮器冷媒を冷却することにより、凝縮器内部に若干の圧力差を発生させ、凝縮器内部に冷媒蒸気と一緒に流れ込み拡散している不凝縮ガスを集め抽気するようにしたことを特徴とする三重効用吸収式冷温水機。
  2. 吸収器、低温再生器、中温再生器、高温再生器、蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器類、溶液ポンプ及び冷媒ポンプを少なくとも備え、三重効用の効果を有する三重効用吸収式冷温水機において、凝縮器の凝縮器伝熱管群に冷却水を流すための水室の一部を仕切って2つの独立した凝縮器上側伝熱管群と水室の一部である凝縮器下側伝熱管群とに区画し、吸収器伝熱管群に導入する冷却水を分岐供給する冷却水分岐管を凝縮器下側伝熱管群に接続し、吸収器伝熱管群から出た冷却水を導入するための冷却水管を凝縮器上側伝熱管群に接続し、凝縮器下側伝熱管群に不凝縮ガスを抽気するための抽気管を挿入し、凝縮器下側伝熱管群の出口冷却水管を凝縮器上側伝熱管群の入口冷却水管に接続して、凝縮器下側伝熱管群に、吸収器出口から流れる冷却水とは別に吸収器入口から分岐した温度の低い冷却水を流して、凝縮器冷媒を冷却することにより、凝縮器内部に若干の圧力差を発生させ、凝縮器内部に冷媒蒸気と一緒に流れ込み拡散している不凝縮ガスを集め抽気するようにし、吸収器入口から分岐した冷却水が一部仕切った凝縮器下側伝熱管群を冷却した後、吸収器出口から流れる冷却水と合流して、凝縮器伝熱管群の残りの部分を冷却するようにしたことを特徴とする三重効用吸収式冷温水機。
  3. 吸収器、低温再生器、中温再生器、高温再生器、蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器類、溶液ポンプ及び冷媒ポンプを少なくとも備え、三重効用の効果を有する三重効用吸収式冷温水機において、凝縮器の凝縮器伝熱管群に冷却水を流すための水室の一部を仕切って2つの独立した凝縮器上側伝熱管群と水室の一部である凝縮器下側伝熱管群とに区画し、吸収器伝熱管群に導入する冷却水を分岐供給する冷却水分岐管を凝縮器下側伝熱管群に接続し、吸収器伝熱管群から出た冷却水を導入するための冷却水管を凝縮器上側伝熱管群に接続し、凝縮器下側伝熱管群に不凝縮ガスを抽気するための抽気管を挿入し、凝縮器上側伝熱管群と凝縮器下側伝熱管群との間に仕切板を設け、この仕切板に圧力差を維持するためのオリフィスを設けて、凝縮器下側伝熱管群に、吸収器出口から流れる冷却水とは別に吸収器入口から分岐した温度の低い冷却水を流して、凝縮器冷媒を冷却することにより、凝縮器内部に若干の圧力差を発生させ、凝縮器内部に冷媒蒸気と一緒に流れ込み拡散している不凝縮ガスを集め抽気するようにし、仕切板に設けられたオリフィスにより、冷却水で冷やし低圧にする部分をより確実に区分けして効率的に冷媒蒸気を誘導するようにしたことを特徴とする三重効用吸収式冷温水機。
  4. 抽気管の上端に板状体が設けられ、この板状体の下側に抽気孔が設けられた請求項1、2又は3記載の三重効用吸収式冷温水機。
  5. 抽気管の先端が押しつぶされており、この先端部の下側に抽気孔が設けられた請求項1、2又は3記載の三重効用吸収式冷温水機。
  6. 第1吸収器の上段に第2吸収器を直列に接続するとともに、第1吸収器と第2吸収器との間に仕切りを設け、第1蒸発器の上段に第2蒸発器を直列に接続するとともに、第1蒸発器と第2蒸発器との間に仕切りを設け、第1吸収器と第1蒸発器とを1つの胴内に配置し、第2吸収器と第2蒸発器とを他の1つの胴内に配置し、第1吸収器及び第1蒸発器と、第2吸収器及び第2蒸発器のそれぞれ胴内圧力がわずかに異なる2つの吸収器及び2つの蒸発器を持つ二段吸収・二段蒸発サイクルにより濃度幅を広げ濃度の低い吸収液を有効に利用できるようにして吸収式サイクルの循環サイクル濃度、温度を下げ、運転中の高温再生器、中温再生器の圧力を下げるようにして、安全かつ高効率で運転できるようにした請求項1〜5のいずれかに記載の三重効用吸収式冷温水機。
  7. 第1蒸発器、第2蒸発器及び第2吸収器の伝熱管配置を千鳥状配置とし、第1吸収器の上部1/2以上の伝熱管配置を千鳥状配置、下部1/2未満の伝熱管配置を格子状配置として、蒸発器で蒸発した冷媒が吸収器へ流れる冷媒の流動に配慮して流動抵抗を減らすようにした請求項6記載の三重効用吸収式冷温水機。
  8. 第1蒸発器及び第2蒸発器の伝熱管配置を千鳥状配置とし、第1吸収器及び第2吸収器の上部1/2以上の伝熱管配置を千鳥状配置、下部1/2未満の伝熱管配置を格子状配置として、蒸発器で蒸発した冷媒が吸収器へ流れる冷媒の流動に配慮して流動抵抗を減らすようにした請求項6記載の三重効用吸収式冷温水機。
  9. 冷水は最初に第1蒸発器に流し、次に第2蒸発器に流すようにして、吸収器に流す冷却水は最初に第1吸収器に流し、次に第2吸収器に流すようにして、吸収器に散布する吸収液は濃度の高い吸収液を最初に第2吸収器伝熱管外面に散布して、第2吸収器出口の吸収液は次に第1吸収器伝熱管外面に散布するようにした請求項6、7又は8記載の三重効用吸収式冷温水機。
  10. 濃度の高い吸収液が散布される第2吸収器の伝熱管を平管又はフィン高さが0.1〜0.3mmの高性能管とし、濃度が低い吸収液が散布される第1吸収器の伝熱管をフィン高さ0.3〜0.5mmの高性能管とした請求項6〜9のいずれかに記載の三重効用吸収式冷温水機。
  11. 外部排熱を利用する排熱再生器を低温再生器の手前に設け、凝縮器の性能改善により凝縮器と直結する低温再生器の沸騰圧力の低下による圧力、温度の低下と、低温再生器に直結する排熱再生器の圧力、温度の低下を可能とし、排熱再生器で吸収液を加熱する外部排熱を有効に回収し、戻りの排熱温度を低い温度まで利用することができ熱を有効利用する割合が増えるようにした請求項1〜10のいずれかに記載の三重効用吸収式冷温水機。
  12. 高温再生器に気液分離器を設け、気液分離器に液面検出制御装置を設けて、高温再生器の運転中の液面を制御し高温再生器の「液面高」や「液面低」による異常な運転を防止するようにした請求項1〜11記載の三重効用吸収式冷温水機。
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