JP4008366B2 - 吸収式冷温水機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、凝縮器における抽気の性能を改善した吸収式冷温水機、詳しくは、吸収器、低温再生器、高温再生器、蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器などを有し、二重効用の効果を有する二重効用形吸収式冷温水機、又は吸収器、低温再生器、中温再生器、高温再生器、蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器などを有し、三重効用の効果を有する三重効用形吸収式冷温水機などの多重効用吸収式冷温水機において、凝縮器へ流す冷却水の量と伝熱管配置を有効に組み合わせることにより、既存の吸収冷温水機運転中の抽気性能を改善し、凝縮器、再生器の圧力を下げ、通常の凝縮器、再生器より性能が上がり、容易に高性能化、コンパクト化を達成することができる多重効用形の吸収式冷温水機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、蒸気式二重効用形吸収式冷温水機として、図9に例示したようなものが知られている(図9は一例として、冷水を得る場合を示している)。この吸収式冷温水機は、吸収液(例えば、臭化リチウム水溶液)が吸収器aから低温再生器cを経て高温再生器eに流されるというリバースサイクルを構成している。この吸収式冷温水機における吸収サイクルを説明すると、まず、吸収器aで多量の冷媒蒸気を吸収して濃度が薄められた吸収液(稀吸収液)が吸収器aから低温熱交換器bに送給され、この低温熱交換器bにより加熱された後に低温再生器cに送給される。前記稀吸収液は、この低温再生器cにおいて低温再生され、吸収している冷媒の一部を放出し濃度がその分高くなって中間濃度の吸収液(中間吸収液)となる。次に、この中間吸収液は、低温再生器cから高温熱交換器dに送給され、この高温熱交換器dにより加熱された後に高温再生器eに送給される。
【0003】
前記中間吸収液は、この高温再生器eにおいて高温再生され、吸収している冷媒(例えば、水蒸気)の一部を放出し濃度がさらに高くなって高濃度の吸収液(濃吸収液)となる。そして、この濃吸収液が前記高温熱交換器dの加熱側に前記中間吸収液を加熱する加熱源として戻され、さらに、低温熱交換器bの加熱側に前記稀吸収液を加熱する加熱源として戻された後、前記吸収器aに帰還する。この帰還した濃吸収液は吸収器aにおいて伝熱管上に散布され、冷却水により冷却されながら再び冷媒蒸気を吸収して前記稀吸収液となる。
【0004】
このような蒸気式二重効用形吸収式冷温水機においては、前記高温再生器eには蒸気ボイラfから高温の蒸気(スチーム)が加熱源として供給されるようになっており、この蒸気により中間吸収液が加熱されて吸収していた冷媒が放出され、この放出された冷媒蒸気は、低温再生器cにこの低温再生器cでの加熱源として利用された後、凝縮器gに戻されて凝縮する。凝縮器gからの冷媒液(例えば、水)は蒸発器hに入り、この凝縮した冷媒液が冷媒ポンプにより蒸発器hの伝熱管(水が流通している)に散布され蒸発潜熱により冷却されて冷水が得られる。
また、低温再生器cからの吸収液配管iと、高温熱交換器dと低温熱交換器bとの間の加熱側の吸収液配管jとを接続するバイパス管kが設けられ、低温再生器cを出て高温再生器eへ供給される中間濃縮吸収液の一部を、吸収器aへ戻る濃吸収液配管にバイパスさせるように構成されている。
【0005】
ボイラは通常、単独で運転する場合の制御は、外部の負荷変化によって変化するボイラ出口部の蒸気圧力変化を検出して、蒸気圧力が定められた圧力範囲内に入るように燃焼量を制御している。また、運転中はボイラ内の保有水が定められた水位の範囲内に入るよう給水ポンプを発停制御して水位を制御している。
一方、図9に示すような従来の吸収式冷温水機においては、外部の負荷変化によって変化する冷温水機出口部又は入口部の冷水温度変化を検出して、冷温水機出口部又は入口部の温度が定められた温度になるよう、供給される熱源の量を制御している。
【0006】
上記のボイラと吸収式冷温水機については、インターロックを組んで連動運転をするなどの運転システムがあるが、制御はそれぞれ独立しているのが通常の運転システムである。ボイラは内部圧力が大気圧を越える圧力容器に該当し、吸収式冷温水機は内部圧力が大気圧力以下の真空容器に該当する。このため、従来は両者を一体にして運転、制御することなどは無理なこととしてあきらめられていた。しかし、環境問題などから、さらに省エネルギーとなる冷温水機の開発が求られている。
吸収式冷温水機は、内部を循環し熱エネルギーの交換をする媒体として、例えば臭化リチウム水溶液を保有している。一般的には吸収液と呼ばれ、冷媒となる水を吸収、蒸発させることによって冷房効果を発揮するよう構成されている。
【0007】
図9に示すような、蒸気ボイラfを組み合わせた従来の蒸気式二重効用吸収式冷温水機においては、以下のような不都合がある。
蒸気ボイラfはそれ自体が大型であり吸収式冷温水機全体の大型化を招くことになる。しかも、その蒸気ボイラfを運転させるには吸収式冷温水機の系とは別の系の給水、加熱後の蒸気ドレンの回収、および薬品の注入等が必要になるなど省エネルギーの要請に反する上に、それらのための付随設備が必要になり装置の大型化を助長している。しかるに、前記蒸気ボイラfが吸収式冷温水機に対し貢献するのは単に加熱源を供給するという役割をのみ果たすに止まっており、蒸気ボイラfでの燃焼のための燃料消費に見合う効果を充分に得ているとは言い難い。その上、法規制上も、取り扱い者として所定の有資格者や検査等が必要になるという煩わしさを伴うものとなる。
【0008】
吸収式冷温水機とボイラを一体化して安定した運転を行うためには、ボイラとして必要な安全装置と、吸収式冷温水機として必要な、例えば、冷水温度制御装置を結合させ、安定して安全な運転が継続できるようにする必要がある。
吸収式冷温水機とボイラを一体化して運転を行う場合には、蒸気の圧力制御はあまり重要な条件にはならない。それよりも、吸収式冷温水機として求められている冷水温度を安定して供給することが重要になり、例えば、冷水温度が安定して供給できるよう加熱源のコントロールを十分に行うことが重要になる。
一方、ボイラでは吸収式冷温水機が負荷変化などにより冷水温度が変化し加熱源の量をコントロールする信号が出て、蒸気圧力が変動したり、内部保有水の水位が急激に変動しても連続して運転ができるように制御されなくてはならない。
【0009】
そこで、吸収式冷温水機の冷水温度制御とボイラの燃焼量制御を一対の制御とすると、別にボイラの蒸気圧変化、水位変化を検出して、吸収式冷温水機に装備されている吸収液ポンプの回転数を制御して吸収液の循環量を制御する制御システムを構築して、ボイラの運転中の影響を少なくする制御を行うことにより、吸収式冷温水機とボイラを一体化しても、ボイラの安定して安全な燃焼コントロールと吸収式冷温水機としての安定した冷水温度制御が可能になる。
そのための制御として、蒸気温度もしくは圧力検出による吸収液ポンプの回転数制御、又は運転液面検出による吸収液ポンプの回転数制御が重要な要件になる。
しかし、その際にもボイラとして要求される安全弁、低水位燃焼遮断装置、給水装置は装備しておかなければならない。
【0010】
本出願人は、貫流方式ボイラ又は貫流方式ボイラと同等の構造を持つ高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、熱交換器類、溶液ポンプ、冷媒ポンプ及び排ガス熱交換器を有する三重効用形吸収式冷温水機を開発しているが、この三重効用形吸収式冷温水機において、液面検出器が正常に作動しないと高温再生器の空缶運転などによる重大な事故を引き起こす恐れがある。
その為には、液面検出器が正常に作動していることを容易に監視、チェックできることが重要になり、監視、チェックが容易に行える機能が運転制御装置に備えられていなければならない。
通常、吸収式冷温水機の起動時は内部の圧力バランスが取れていないために吸収液の循環量は安定せず、高温再生器には多量の吸収液が供給される。そのため、吸収式冷温水機を起動すると吸収液の液面は、必ず通常の運転中液面より高くなる。
【0011】
貫流タイプのボイラを高温再生器として、このボイラと吸収式冷温水機とを一体化し、ボイラ側でこれらの装置に異常が生じた場合には、ボイラの燃焼遮断と連動して吸収冷凍機も安全停止する制御回路を組み込むようにした連続運転の可能な省エネルギー形の安全確認機能を有する吸収式冷温水機を開発し、既に特許出願している。
【0012】
従来の吸収式冷温水機では、胴内に溜まる不凝縮ガスを外部へ放出するために、吸収器内部や凝縮器内部などの不凝縮ガスが溜まり易い部位に、抽気用の抽気管を挿入して、外部に設けた抽気装置により抽気管端から集めた不凝縮ガスを外部へ放出している。
一方、冷却水は吸収器で吸収液を冷やし、そのあと凝縮器で冷媒蒸気を冷やすように流れるのが一般的であるが、その他に、冷却水を吸収器から凝縮器へ流し、その後また、吸収器へ流すフローのものや、冷却水を凝縮器へ最初に流し、そのあと、吸収器へ流すフローのものなどが提案されている。
また、凝縮器の水室を2つに仕切り、冷却水の流動する伝熱管群を2パスに区画して、凝縮器伝熱管内の流速を上げるフローなどの例もある。
しかし、凝縮器自体を高性能化、小形化するために、冷却水のフローと抽気する位置を最適化し、冷却水流量を調整するような発明はなく、吸収器で抽気する方法、構造などの発明に主体が置かれていた。
【0013】
従来、吸収式冷凍機として、蒸発器、吸収器、凝縮器、高温再生器、低温再生器、高温溶液熱交換器、低温溶液熱交換器、溶液ポンプ、冷媒ポンプ及びこれらを作動的に結合する配管系を含む吸収式冷凍機において、前記吸収器の複数パスを適切ないくつかのパスで上段、中段及び下段に三分割して、冷却水をまず前記吸収器の下段パスに通水させ、次に冷却水を分岐させて前記吸収器の中段パスと前記凝縮器に並行して通水させ、その後、再び冷却水を合流させ前記吸収器の上段パスに通水させる流路を備えた構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0014】
また、蒸発器、吸収器、凝縮器、低温再生器、高温再生器、熱交換器、溶液ポンプ、冷媒ポンプを含む二重効用吸収式冷凍機において、冷却水をまず前記吸収器の前段パスに入れ、次に、前記凝縮器に入れ、最後に再び前記吸収器の後段パスに入れた構成の吸収式冷凍機も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0015】
【特許文献1】
特開平10−9705号公報(第2頁、図1)
【特許文献2】
特開平5−34034号公報(第2頁、図1)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、凝縮器の抽気を良くし性能を改善するようにした吸収式冷温水機が、従来提案されているが、凝縮器に流す冷却水側水室を仕切り2パス化し、かつ、吸収器から流入する冷却水量を調整して凝縮器伝熱管内に過剰な冷却水が流れ込まないように、冷却水をバイパスさせて吸収器に戻すための調整弁とバイパス配管を有し、凝縮器の抽気性能を良くして性能を上げるようにした例はなく、今後、吸収式冷温水機の小形化、高性能化に必要な技術となる。
【0017】
凝縮器では、伝熱管の外部で凝縮して冷媒ドレンとなる冷媒蒸気と、管内部を流れる冷却水により熱交換が行われる。通常、吸収式冷温水機では、凝縮器入口の冷媒蒸気温度は35〜45℃程度で、冷却水温度は27〜32℃程度の範囲で運転するように計画されている。
【0018】
本発明は上記の諸点に鑑みなされたもので、本発明の目的は、従来から吸収式冷温水機の運転条件として広く知られ利用されている温度条件はあまり変えずに、冷却水水室内仕切パスの組合せと不凝縮ガスを抽気する抽気管端の位置を効果的に組み合わせ、凝縮器に流入する冷却水流量を調整して、吸収式冷温水機の構造、寸法を大きく変えることなく性能を改善するようにした吸収式冷温水機を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の吸収式冷温水機は、吸収器の伝熱管部両端の水室を仕切板で仕切って1パス目管群と2パス目管群とに区画し、かつ、凝縮器の伝熱管部一端の水室を仕切板で仕切って1パス目管群と2パス目管群とに区画し、凝縮器の伝熱管部他端の水室は、冷却水が1パス目管群から2パス目管群に反転して流れるように構成して、吸収器水室の仕切板で仕切った吸収器管群の1パス目管群に冷却水を流し、吸収液を冷却しこの1パス目管群反対側から出た冷却水を、凝縮器水室の仕切板で仕切った凝縮器管群の1パス目管群に流し、凝縮器反対側水室から反転して水室内の2パス目管群内を冷却水が流れるよう配置し、さらに、凝縮器を出た冷却水を、吸収器水室の仕切板で仕切った初めに冷却水が流れた水室と接する水室の吸収器管群の2パス目管群に流し、吸収液を冷却し管群反対側に出て冷却を完了する冷却水フローを有するようにした低温再生器、高温再生器を持つ二重効用形吸収式冷温水機、又は低温再生器、中温再生器、高温再生器を持つ三重効用形吸収式冷温水機であって、凝縮器の1パス目管群の伝熱管の間に抽気管を挿入し、冷媒蒸気と一緒に流入し凝縮器に滞留する不凝縮ガスを抽気して凝縮器の圧力を下げ、凝縮器の性能を上げるようにしたことを特徴としている。
【0020】
この吸収式冷温水機において、抽気管の上端に板状体が設けられ、この板状体の下側に抽気孔が設けられた構成、又は、抽気管の先端が押しつぶされており、この先端部の下側に抽気孔が設けられた構成とすることが好ましい。
また、凝縮器に流過させる冷却水量を調整するための冷却水量調整手段を設けて、凝縮器伝熱管群内を流れる冷却水の流速を調整するようにして、凝縮器伝熱管群内に過大な冷却水が流れることによる伝熱管内面の損傷を防止するように構成されている。
この場合、一例として、凝縮器に流過させる冷却水量を調整するための冷却水量調整手段が、冷却水の一部をバイパスさせるバイパス配管と、このバイパス配管に設けられた冷却水調整弁とからなり、凝縮器管群内を流れる冷却水の流速を調整し、バイパスした冷却水と、凝縮器を出た後の冷却水とを合流させて吸収器に流すようにした構成とすることができる。
なお、冷却水調整弁の替わりに固定式オリフィスを用いることも可能である。また、抽気管及び抽気管の上端部の板状体の材質として鋼材が用いられる。この場合、鋼材としてステンレススチールを用いることが好ましい。
【0021】
また、凝縮器の1パス目管群の伝熱管の間に挿入する抽気管の管端を、伝熱管管群一番下の段の伝熱管中心より上側になるように配置し、かつ、管群の中心より下側になるように配置した構成とすることが好ましい。また、凝縮器管群の伝熱管を千鳥状配置にすることが好ましい。
また、凝縮器から不凝縮ガスを抽気する抽気管の一端を吸収器に接続し、凝縮器から抽気した不凝縮ガスを吸収器に集めるように構成することがある。さらに、凝縮器から不凝縮ガスを抽気する抽気管の一端を吸収器に接続し、凝縮器から抽気した不凝縮ガスを吸収器に集め、吸収器から胴外へ不凝縮ガスを抽気する抽気配管と抽気装置を装備した構成とすることがある。
【0022】
また、凝縮器管群の伝熱管をコルゲート加工管とすることが好ましい。また、収器管群の1パス目の伝熱管配置を格子状配置とし、2パス目の伝熱管配置を千鳥状配置とした構成とすることが好ましい。さらに、吸収器管群の1パス目の伝熱管をフィン高さ0.3〜0.5mmの高性能管とし、2パス目の伝熱管を平管又はフィン高さが0.1〜0.3mmの高性能管とした構成とすることが好ましい。
【0023】
上記のように構成された吸収式冷温水機において、凝縮器伝熱管の管外から散布された冷媒蒸気は、冷却水で冷却され凝縮し液化して上部から下部へ流下して行く。伝熱管内を流れる冷却水は、冷媒蒸気から熱を奪い、入口から出口へ流れて行くにしたがって温度が上昇していく。その結果、冷却水温度が低い入口側の方が、温度が高い出口側より若干ではあるが圧力が低く、冷媒蒸気、不凝縮ガスが流動(移動)し流入しやすくなる。
そこで、凝縮器の性能改善を目的として凝縮器の管群を2つに分け、管内を流れる冷却水を2パス化して冷却水入口側管群の伝熱管の間に抽気管を挿入し、抽気管端から不凝縮ガスを抽気するようにする。同時に、凝縮器伝熱管内を流れる冷却水は2パス化することにより管内流速が伝熱管の使用限界を超える恐れが生じるため、吸収器からの冷却水の一部をバイパスして流量を調整し、凝縮器伝熱管内の流速は設定流速(例えば、伝熱管が銅管であれば2m /s )を超えないように調整する。バイパスされた冷却水は、凝縮器を出た冷却水と合流して吸収器伝熱管群(水室で入口と仕切られた反対側)に流し、管外を流下する吸収液を冷却する。
【0024】
冷却水は、通常、吸収器で吸収液を冷却した後、凝縮器で冷媒を冷却し、胴外冷却塔へ戻り冷却されて、再び吸収器で吸収液を冷却するフローとなっているが、本発明では、冷却水は吸収器で吸収液の比較的濃度の低い液を先に冷却し、その後、凝縮器で冷媒蒸気を冷却し、次に再び吸収器に戻し、吸収器で比較的濃度の高い吸収液を冷却して胴外冷却塔へ戻すフローとしている。そのため、凝縮器に流れる冷却水は、通常のフローより温度が低くなり、冷却水と熱交換する凝縮器の圧力が下がるので、凝縮器内に拡散している不凝縮ガスを集めて抽気することがより容易になる。
【0025】
凝縮器の圧力が下がり、抽気の効果が上がることから、さらなる凝縮器の性能改善につながり、その結果、凝縮器の上流側にある低温再生器、高温再生器の圧力を下げる効果も生じる。凝縮器、再生器を含めた吸収式冷温水機の上流側の圧力を下げることは、運転サイクルの吸収液循環温度を下げることになり、その結果、吸収液を加熱する熱源エネルギーの削減及び熱交換する各部位の伝熱面積の削減につながることになる。
これらのことから、本発明による吸収式冷温水機の改善は、省エネルギー及び小形化(省資源)に効果がある改善と言える。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定されるものではなく、適宜変更して実施することができるものである。図1は、本発明の実施の第1形態による吸収式冷温水機における凝縮器及び吸収器まわりの概念説明図で、凝縮器へ流す冷却水と、不凝縮ガスを抽気する抽気管端の位置関係を示し、かつ、凝縮器において冷却水が横から横に流れ、冷媒蒸気が冷却水と逆の横から横へ流れる場合を示し、図2は凝縮器伝熱管群の間に抽気管を挿入した様子を示す概念図である。図1、図2において、10は凝縮器、12は凝縮器1パス目水室、14は凝縮器2パス目水室、16、18は凝縮器伝熱管、20は吸収器、22は吸収器1パス目水室、24は吸収器2パス目水室、26、28は吸収器伝熱管、30は吸収液ポンプ、32は不凝縮ガスが流入する抽気管、34は抽気管上端部の板状体、36はこの板状体の下側に設けられた抽気孔、38は冷却水バイパス配管、40はこのバイパス配管に設けられた冷却水流量調整弁である。
【0027】
図1、図2において、冷媒蒸気が流入する凝縮器10の横から右横又は左横へ冷媒蒸気が流れ、不凝縮ガスも同様に流れる。冷媒蒸気と反対の横側から先に、伝熱管16内に冷却水を流し入口側の低い冷却水温度で冷媒蒸気を冷却して冷媒蒸気を凝縮させ、凝縮器の冷却水入口側の方が出口側より若干圧力が低くなるようにして、冷媒蒸気が凝縮器10の入口部から出口部へ流れ易いようにしている。同時に不凝縮ガスも圧力の低い所(入口部)へ流れ込む。
このようにして集めた不凝縮ガスは、不凝縮ガスが集まる伝熱管16群の間に挿入した不凝縮ガスを抽気する抽気装置の抽気管32端(上端)から効率よく凝縮器10の外へ抽気される。
【0028】
図3は抽気管の他の例を示している。図3における抽気管32は、先端を押しつぶした(又は叩きつぶした)もので、板状体を設けない構成である。押しつぶされた先端部35の下側に抽気孔36が設けられている。
【0029】
図4は、図1に示す構成の変形例を示すもので、凝縮器において冷却水が下から上に流れ冷媒蒸気が上から下へ流れる場合の例を示す概念説明図である。
図4において、冷媒蒸気が流入する凝縮器10の上流側から下流側へ冷媒蒸気が流れ込み、不凝縮ガスも下流側に流れる。下流側から先に、伝熱管16内に冷却水を流し入口側の低い冷却水温度で冷媒蒸気を冷却して冷媒蒸気を凝縮させ、凝縮器の下部の方が上部より若干圧力が低くなるようにして冷媒蒸気が凝縮器10の上部から下部へ流れやすいようにしている。同時に不凝縮ガスも上部から下部の圧力の低い所(入口部)へ流れ込む。
このようにして集めた不凝縮ガスは、不凝縮ガスが集まる下部伝熱管16群の間に挿入した不凝縮ガスを抽気する抽気装置の抽気管32端(上端)から効率よく凝縮器10の外へ抽気される。
【0030】
図5は、一例として、図4に示す吸収器及び凝縮器における水室、伝熱管配置、並びに冷却水流動を示す斜視説明図である。
図5において、吸収器20の伝熱管部両端の水室42、44を仕切板46、48で仕切って1パス目伝熱管管群50と2パス目伝熱管管群52とに区画し、かつ、凝縮器10の伝熱管部一端(図5では右側)の水室54を仕切板56で仕切って1パス目伝熱管管群58と2パス目伝熱管管群60とに区画し、凝縮器10の伝熱管部他端(図5では左側)の水室62は、冷却水が1パス目伝熱管管群58から2パス目伝熱管管群60に反転して流れるように、仕切板を設けることなく構成されている。64は冷却水入口、66は冷却水出口である。
【0031】
このように構成された吸収器20及び凝縮器10において、吸収器水室44の仕切板48で仕切った吸収器管群の1パス目伝熱管管群50に冷却水を流し、吸収液を冷却しこの1パス目伝熱管管群50反対側から出た冷却水を、凝縮器水室54の仕切板56で仕切った凝縮器管群の1パス目伝熱管管群58に流し、凝縮器反対側水室62から反転して水室内の2パス目伝熱管管群60内を冷却水が流れるよう配置し、さらに、凝縮器を出た冷却水を、吸収器水室42の仕切板46で仕切った初めに冷却水が流れた1パス目水室22と接する2パス目水室24の吸収器管群の2パス目伝熱管管群52に流し、吸収液を冷却し管群反対側に出て冷却を完了する。
このような冷却水フローを有するようにした低温再生器、高温再生器を持つ二重効用形吸収式冷温水機、又は低温再生器、中温再生器、高温再生器を持つ三重効用形吸収式冷温水機において、凝縮器の1パス目伝熱管管群58の伝熱管16の間に抽気管32が挿入され、冷媒蒸気とともに流入し凝縮器10に滞留する不凝縮ガスを、この抽気管上端部の抽気孔36より抽気管32内に抽気して凝縮器10内の圧力を下げ、凝縮器10の性能を上げるように構成されている。抽気管32の上端には、冷媒ドレンが入らないように板状体34が設けられている。抽気管32としては鋼管が用いられ、板状体34としては鋼板が用いられる。とくに、鋼管、鋼板の材質としてステンレススチールを用いることが、腐食防止の見地などから好ましい。
【0032】
また、凝縮器10に流過させる冷却水量を調整するための冷却水量調整手段を設けて、凝縮器伝熱管群内を流れる冷却水の流速を調整するようにして、凝縮器伝熱管群内に過大な冷却水が流れることによる伝熱管内面の損傷を防止するように構成されている。冷却水量調整手段は、一例として、吸収器の1パス目水室22から出た冷却水の一部を吸収器の2パス目水室24にバイパスさせるバイパス配管38と、このバイパス配管38に設けられた冷却水調整弁40とからなり、凝縮器管群内を流れる冷却水の流速を調整し、バイパスした冷却水と、凝縮器の2パス目水室14を出た後の冷却水とを合流させて吸収器の2パス目水室24に流すように構成されている。なお、冷却水調整弁の替わりに固定式オリフィスなどを用いることも可能である。
【0033】
図6は、一例として、図1に示す凝縮器における伝熱管配置と抽気管挿入状態を示す側断面図、図7は図6に示す凝縮器の横断面図である。68は蓋板、70は管板、72は仕切板である。この仕切板72は、図5に示す仕切板56に相当するものである。
図6、図7に示すように、凝縮器10の1パス目伝熱管管群58の伝熱管の間に挿入する抽気管32の管端(上端)を、1パス目伝熱管管群58の一番下の段の伝熱管中心より上側になるように配置し、かつ、この管群58の中心より下側になるように配置することが好ましい。このことは、図5に示す凝縮器においても同様である。
【0034】
また、凝縮器10の伝熱管管群における伝熱管16、18を千鳥状配置とすることが好ましい。このことは、図5に示す凝縮器においても同様である。
凝縮器10から不凝縮ガスを抽気する抽気管32の一端は吸収器20に接続され、凝縮器10から抽気した不凝縮ガスを吸収器に集めるようになっている。通常は、凝縮器10から不凝縮ガスを抽気する抽気管32の一端を吸収器20に接続し、凝縮器10から抽気した不凝縮ガスを吸収器に集め、吸収器から胴外へ不凝縮ガスを抽気する抽気配管と抽気装置を装備した構成とされている。
【0035】
また、凝縮器管群の伝熱管をコルゲート加工管とすることが好ましい。また、収器管群の1パス目の伝熱管配置を格子状配置とし、2パス目の伝熱管配置を千鳥状配置とすることが好ましい。さらに、吸収器管群の1パス目の伝熱管をフィン高さ0.3〜0.5mmの高性能管とし、2パス目の伝熱管を平管又はフィン高さが0.1〜0.3mmの高性能管とすることが好ましい。これらのことは、図5に示す凝縮器とも組み合わせることができる。
【0036】
図8は、上記のように構成された凝縮器10及び吸収器20を組み込んだ本発明の吸収式冷温水機(一例として三重効用形吸収式冷温水機の実施形態)を示している。
図8では、高温再生器として、一例として貫流方式ボイラ又はこれと同等の機能、構造を有するボイラを示しているが、本実施形態では、高温再生器として貫流式ボイラ形のものを用いる場合を示している。80は貫流式ボイラ構造の高温再生器で、上部と下部に環状の上部管寄せ(上部ヘッダー)82及び下部管寄せ(下部ヘッダー)84を有し、これらの管寄せ82、84間に鉛直方向の多数の上昇管86を略円筒状に配設し、上部中央部に燃焼装置88、例えばバーナーを有し、稀吸収液を下部管寄せ84に導入して加熱濃縮し、上部管寄せ82から気液混合物を取り出すことができるように構成されている。90は燃焼室である。
【0037】
この高温再生器80に気液混合物導管94を介して気液分離器96が接続されている。気液分離器96の上部には冷媒蒸気管98が接続され、気液分離器96の下側部には吸収液抜出導管100が接続されている。97は気液分離板である。
気液分離器96の下部と高温再生器80の下部管寄せ84とは、吸収液循環導管106を介して接続されている。吸収液循環導管106又は下部管寄せ84には、吸収液供給管112が接続されている。
【0038】
本実施形態は、吸収器20、低温吸収液ポンプ62、低温熱交換器153、低温再生器154、中間吸収液ポンプ155、中温熱交換器156、中温再生器157、凝縮器10、蒸発器159、冷媒ポンプ160及びこれらの機器を接続する吸収液配管、冷媒配管等を構成要素とするリバースサイクル式の二重効用形吸収式冷凍機に対し、貫流式ボイラ構造の高温再生器80、溶液供給手段としての高温吸収液ポンプ163、高温熱交換器164等を組み合わせて一体化したものである。118は吸収式冷温水機である。なお、図8において、実線に付した矢印は吸収液、冷媒液又は水の流れ方向を示し、破線に付した矢印は冷媒蒸気、又は冷媒蒸気と凝縮冷媒(冷媒ドレン)との混合物の流れ方向を示す。
【0039】
165は第一バイパス管で、低温再生器154からの吸収液の一部を中温熱交換器156からの濃吸収液配管にバイパスさせるためのものである。また、166は第二バイパス管で、中温再生器157からの吸収液の一部を高温熱交換器164からの戻り濃吸収液配管にバイパスさせるためのものである。169は冷温水ポンプ、170は冷却水ポンプ、221は冷暖切替弁である。なお、中温再生器157と高温再生器80との間に別の濃縮器を設置することも可能である。
【0040】
つぎに、上記のように構成された吸収式冷温水機において、吸収液の循環サイクルについて順に説明する。まず、吸収器20で多量の冷媒蒸気を吸収して濃度が薄められた稀吸収液が、低温吸収液ポンプ62によって吸収器20から低温熱交換器153に送給され、この低温熱交換器153により加熱された後、低温再生器154へ送られる。
【0041】
低温再生器154において低温再生された中間濃縮吸収液の大部分は、低温再生器154から中温吸収液ポンプ155によって中温熱交換器156に送給され、この中温熱交換器156により加熱された後に中温再生器157に送給される。この中間濃縮吸収液は、この中温再生器157において再生され、吸収している冷媒の一部を放出し濃度がさらに高くなって高濃度の濃吸収液となる。
低温再生器154からの中間濃縮吸収液の残部は、吸収器20へ戻る濃吸収液配管にバイパス管165を経てバイパス供給される。
【0042】
中温再生器157からの濃吸収液の一部又は全部は、高温吸収液ポンプ163により高温熱交換器164へ送給され、ここで、高温再生器80からの濃吸収液と熱交換して加熱された後、高温再生器80に供給される。中温再生器157からの濃吸収液の残部(零の場合もあり得る)は、第二バイパス管166を経て高温熱交換器164からの加熱側の吸収液配管に合流する。
【0043】
高温再生器80において、ガス燃料などの燃料の燃焼熱により加熱濃縮された濃吸収液は、高温熱交換器164の加熱側に導入されて中温再生器157からの濃吸収液を加熱した後、中温熱交換器156の加熱側に導入される。中温再生器157からの濃吸収液の残部(零の場合もあり得る)は、第二バイパス管166を経て高温熱交換器164からの加熱側の吸収液配管に合流する。
高温再生器80からの冷媒蒸気は冷媒蒸気管98を経て中温再生器157へ導入され、ここで吸収液を加熱濃縮させた後、冷媒ドレンは低温再生器154へ導入される。
【0044】
中温再生器157からの冷媒蒸気は冷媒蒸気管167を経て、中温再生器157からの冷媒ドレンとともに低温再生器154に送られ、ここで吸収液を加熱濃縮させる。
低温再生器154からの冷媒蒸気は冷媒蒸気管168を経て凝縮器10に導入される。また、低温再生器154からの冷媒ドレンも凝縮器10に導入される。なお、高温再生器80からの燃焼排ガスを排ガス熱交換器(図示略)に導入して、吸収液又は冷媒を加熱し、排ガスの保有熱を回収するように構成することもある。
【0045】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成されているので、つぎのような効果を奏する。
(1) 吸収器の1パス目管群で吸収液の比較的濃度の低い液を先に冷却水で冷却し、その後、凝縮器の1パス目管群、ついで2パス目管群で冷媒蒸気を冷却水で冷却し、次に再び吸収器の2パス目管群に冷却水を戻し、吸収器で比較的濃度の高い吸収液を冷却して胴外冷却塔へ戻す冷却水フローとしており、さらに、凝縮器の1パス目管群の伝熱管の間に抽気管を挿入しているので、凝縮器の1パス目管群に流れる冷却水は、通常のフローより温度が低くなり、冷却水と熱交換する凝縮器の圧力が下がるので、凝縮器内に拡散している不凝縮ガスを集めて抽気することがより容易になる。
(2) 凝縮器の圧力が下がり、抽気の効果が上がることから、さらなる凝縮器の性能改善につながり、その結果、凝縮器の上流側にある低温再生器、高温再生器の圧力を下げる効果も生じる。凝縮器、再生器を含めた吸収式冷温水機の上流側の圧力を下げることは、運転サイクルの吸収液循環温度を下げることになり、その結果、吸収液を加熱する熱源エネルギーの削減及び熱交換する各部位の伝熱面積の削減につながることになり、省エネルギー及び省資源(小形化)を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による吸収式冷温水機における凝縮器及び吸収器まわりの概念説明図である。
【図2】図1における抽気管まわりの一例を示す概念説明図である。
【図3】図1における抽気管の他の例を示す拡大断面説明図である。
【図4】図1に示す構成の変形例を示すもので、凝縮器及び吸収器まわりの概念説明図である。
【図5】図4に示す凝縮器及び吸収器における水室、伝熱管配置、並びに冷却水流れ系統を示す斜視説明図である。
【図6】図1における凝縮器の伝熱管配置と抽気管挿入状態を示す側断面図である。
【図7】図6に示す凝縮器におけるA視方向から見た横断面図である。
【図8】本発明における凝縮器及び吸収器を組み込んだ吸収式冷温水機(一例として、三重効用形吸収式冷温水機)の構造配置を示す系統的概略構成図である。
【図9】従来の吸収式冷温水機の一例を示す系統的概略構成図である。
【符号の説明】
10 凝縮器
12 凝縮器1パス目水室
14 凝縮器2パス目水室
16、18 凝縮器伝熱管
20 吸収器
22 吸収器1パス目水室
24 吸収器2パス目水室
26、28 吸収器伝熱管
30 吸収液ポンプ
32 抽気管
34 板状体
35 押しつぶされた先端部
36 抽気孔
38 冷却水バイパス配管
40 冷却水流量調整弁
42、44 吸収器の水室
46、48 吸収器の仕切板
50 吸収器の1パス目伝熱管管群
52 吸収器の2パス目伝熱管管群
54、62 凝縮器の水室
56、72 凝縮器の仕切板
58 凝縮器の1パス目伝熱管管群
60 凝縮器の2パス目伝熱管管群
64 冷却水入口
66 冷却水出口
68 蓋板
70 管板
80 高温再生器
82 上部管寄せ
84 下部管寄せ
86 上昇管
88 燃焼装置
90 燃焼室
94 気液混合物導管
96 気液分離器
97 気液分離板
98 冷媒蒸気管
100 吸収液抜出導管
106 吸収液循環導管
112 吸収液供給管(水・吸収液供給管)
118 吸収式冷温水機
153 低温熱交換器
154 低温再生器
155 中温吸収液ポンプ
156 中温熱交換器
157 中温再生器
159 蒸発器
160 冷媒ポンプ
163 高温吸収液ポンプ
164 高温熱交換器
165、166 バイパス管
167、168 冷媒蒸気管
169 冷温水ポンプ
170 冷却水ポンプ
221 冷暖切替弁

Claims (15)

  1. 吸収器の伝熱管部両端の水室を仕切板で仕切って1パス目管群と2パス目管群とに区画し、かつ、凝縮器の伝熱管部一端の水室を仕切板で仕切って1パス目管群と2パス目管群とに区画し、凝縮器の伝熱管部他端の水室は、冷却水が1パス目管群から2パス目管群に反転して流れるように構成して、吸収器水室の仕切板で仕切った吸収器管群の1パス目管群に冷却水を流し、吸収液を冷却しこの1パス目管群反対側から出た冷却水を、凝縮器水室の仕切板で仕切った凝縮器管群の1パス目管群に流し、凝縮器反対側水室から反転して水室内の2パス目管群内を冷却水が流れるよう配置し、さらに、凝縮器を出た冷却水を、吸収器水室の仕切板で仕切った初めに冷却水が流れた水室と接する水室の吸収器管群の2パス目管群に流し、吸収液を冷却し管群反対側に出て冷却を完了する冷却水フローを有するようにした低温再生器、高温再生器を持つ二重効用形吸収式冷温水機、又は低温再生器、中温再生器、高温再生器を持つ三重効用形吸収式冷温水機であって、凝縮器の1パス目管群の伝熱管の間に抽気管を挿入し、冷媒蒸気と一緒に流入し凝縮器に滞留する不凝縮ガスを抽気して凝縮器の圧力を下げ、凝縮器の性能を上げるようにしたことを特徴とする吸収式冷温水機。
  2. 抽気管の上端に板状体が設けられ、この板状体の下側に抽気孔が設けられた請求項1記載の吸収式冷温水機。
  3. 抽気管の先端が押しつぶされており、この先端部の下側に抽気孔が設けられた請求項1記載の吸収式冷温水機。
  4. 凝縮器に流過させる冷却水量を調整するための冷却水量調整手段を設けて、凝縮器伝熱管群内を流れる冷却水の流速を調整するようにして、凝縮器伝熱管群内に過大な冷却水が流れることによる伝熱管内面の損傷を防止するようにした請求項1、2又は3記載の吸収式冷温水機。
  5. 凝縮器に流過させる冷却水量を調整するための冷却水量調整手段が、冷却水の一部をバイパスさせるバイパス配管と、このバイパス配管に設けられた冷却水調整弁とからなり、凝縮器管群内を流れる冷却水の流速を調整し、バイパスした冷却水と、凝縮器を出た後の冷却水とを合流させて吸収器に流すようにした請求項4記載の吸収式冷温水機。
  6. 冷却水調整弁の替わりに固定式オリフィスを用いた請求項5記載の吸収式冷温水機。
  7. 抽気管及び抽気管の上端部の板状体の材質として鋼材を用いた請求項1、2又は3記載の吸収式冷温水機。
  8. 鋼材がステンレススチールである請求項7記載の吸収式冷温水機。
  9. 凝縮器の1パス目管群の伝熱管の間に挿入する抽気管の管端を、伝熱管管群一番下の段の伝熱管中心より上側になるように配置し、かつ、管群の中心より下側になるように配置した請求項1、2又は3記載の吸収式冷温水機。
  10. 凝縮器管群の伝熱管を千鳥状配置にした請求項1〜9のいずれかに記載の吸収式冷温水機。
  11. 凝縮器から不凝縮ガスを抽気する抽気管の一端を吸収器に接続し、凝縮器から抽気した不凝縮ガスを吸収器に集めるようにした請求項1〜10のいずれかに記載の吸収式冷温水機。
  12. 凝縮器から不凝縮ガスを抽気する抽気管の一端を吸収器に接続し、凝縮器から抽気した不凝縮ガスを吸収器に集め、吸収器から胴外へ不凝縮ガスを抽気する抽気配管と抽気装置を装備した請求項1〜11のいずれかに記載の吸収式冷温水機。
  13. 凝縮器管群の伝熱管をコルゲート加工管とした請求項1〜12のいずれかに記載の吸収式冷温水機。
  14. 吸収器管群の1パス目の伝熱管配置を格子状配置とし、2パス目の伝熱管配置を千鳥状配置とした請求項1〜13のいずれかに記載の吸収式冷温水機。
  15. 吸収器管群の1パス目の伝熱管をフィン高さ0.3〜0.5mmの高性能管とし、2パス目の伝熱管を平管又はフィン高さが0.1〜0.3mmの高性能管とした請求項1〜14のいずれかに記載の吸収式冷温水機。
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