JP4643979B2 - 排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機制御方法及び三重効用形吸収式冷温水機。 - Google Patents

排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機制御方法及び三重効用形吸収式冷温水機。 Download PDF

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本発明は、排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機制御方法及びこの方法を実施するための冷温水機、詳しくは、吸収器、低温再生器、中温再生器、高温再生器、蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器などを有し、三重効用の効果を有する三重効用形吸収式冷温水機に、外部からの排熱を回収する排熱再生器を設け、高級な加熱用燃焼エネルギー(都市ガス、LPG、灯油、重油など)の使用量を減らして、外部から供給される排熱を有効に利用し、効率をより高めるようにした外部排熱を回収する再生器組み込み方式の、排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機制御方法及び三重効用形吸収式冷温水機に関するものである。
従来から、蒸気式二重効用形吸収式冷温水機として、図17に例示したようなものが知られている(図17は一例として、冷水を得る場合を示している)。この吸収式冷温水機は、吸収液(例えば、臭化リチウム水溶液)が吸収器aから低温再生器cを経て高温再生器eに流されるというリバースサイクルを構成している。この吸収式冷温水機における吸収サイクルを説明すると、まず、吸収器aで多量の冷媒蒸気を吸収して濃度が薄められた吸収液(稀吸収液)が吸収器aから低温熱交換器bに送給され、この低温熱交換器bにより加熱された後に低温再生器cに送給される。前記稀吸収液は、この低温再生器cにおいて低温再生され、吸収している冷媒の一部を放出し濃度がその分高くなって中間濃度の吸収液(中間吸収液)となる。次に、この中間吸収液は、低温再生器cから高温熱交換器dに送給され、この高温熱交換器dにより加熱された後に高温再生器eに送給される。
前記中間吸収液は、この高温再生器eにおいて高温再生され、吸収している冷媒(例えば、水蒸気)の一部を放出し濃度がさらに高くなって高濃度の吸収液(濃吸収液)となる。そして、この濃吸収液が前記高温熱交換器dの加熱側に前記中間吸収液を加熱する加熱源として戻され、さらに、低温熱交換器bの加熱側に前記稀吸収液を加熱する加熱源として戻された後、前記吸収器aに帰還する。この帰還した濃吸収液は吸収器aにおいて伝熱管上に散布され、冷却水により冷却されながら再び冷媒蒸気を吸収して前記稀吸収液となる。
このような蒸気式二重効用形吸収式冷温水機においては、前記高温再生器eには蒸気ボイラfから高温の蒸気(スチーム)が加熱源として供給されるようになっており、この蒸気により中間吸収液が加熱されて吸収していた冷媒が放出され、この放出された冷媒蒸気は、低温再生器cにこの低温再生器cでの加熱源として利用された後、凝縮器gに戻されて凝縮する。凝縮器gからの冷媒液(例えば、水)は蒸発器hに入り、この凝縮した冷媒液が冷媒ポンプにより蒸発器hの伝熱管(水が流通している)に散布され蒸発潜熱により冷却されて冷水が得られる。
また、低温再生器cからの吸収液配管iと、高温熱交換器dと低温熱交換器bとの間の加熱側の吸収液配管jとを接続するバイパス管kが設けられ、低温再生器cを出て高温再生器eへ供給される中間濃縮吸収液の一部を、吸収器aへ戻る濃吸収液配管にバイパスさせるように構成されている。
ボイラは通常、単独で運転する場合の制御は、外部の負荷変化によって変化するボイラ出口部の蒸気圧力変化を検出して、蒸気圧力が定められた圧力範囲内に入るように燃焼量を制御している。また、運転中はボイラ内の保有水が定められた水位の範囲内に入るよう給水ポンプを発停制御して水位を制御している。
一方、図17に示すような従来の吸収式冷温水機においては、外部の負荷変化によって変化する冷温水機出口部又は入口部の冷水温度変化を検出して、冷温水機出口部又は入口部の温度が定められた温度になるよう、供給される熱源の量を制御している。
上記のボイラと吸収式冷温水機については、インターロックを組んで連動運転をするなどの運転システムがあるが、制御はそれぞれ独立しているのが通常の運転システムである。ボイラは内部圧力が大気圧を越える圧力容器に該当し、吸収式冷温水機は内部圧力が大気圧力以下の真空容器に該当する。このため、従来は両者を一体にして運転、制御することなどは無理なこととしてあきらめられていた。しかし、環境問題などから、さらに省エネルギーとなる冷温水機の開発が求められている。
吸収式冷温水機は、内部を循環し熱エネルギーの交換をする媒体として、例えば臭化リチウム水溶液を保有している。一般的には吸収液と呼ばれ、冷媒となる水を吸収、蒸発させることによって冷房効果を発揮するよう構成されている。
図17に示すような、蒸気ボイラfを組み合わせた従来の蒸気式二重効用吸収式冷温水機においては、以下のような不都合がある。
蒸気ボイラfはそれ自体が大型であり吸収式冷温水機全体の大型化を招くことになる。しかも、その蒸気ボイラfを運転させるには吸収式冷温水機の系とは別の系の給水、加熱後の蒸気ドレンの回収、および薬品の注入等が必要になるなど省エネルギーの要請に反する上に、それらのための付随設備が必要になり装置の大型化を助長している。しかるに、前記蒸気ボイラfが吸収式冷温水機に対し貢献するのは単に加熱源を供給するという役割をのみ果たすに止まっており、蒸気ボイラfでの燃焼のための燃料消費に見合う効果を充分に得ているとは言い難い。その上、法規制上も、取り扱い者として所定の有資格者や検査等が必要になるという煩わしさを伴うものとなる。
吸収式冷温水機とボイラを一体化して安定した運転を行うためには、ボイラとして必要な安全装置と、吸収式冷温水機として必要な、例えば、冷水温度制御装置を結合させ、安定して安全な運転が継続できるようにする必要がある。
吸収式冷温水機とボイラを一体化して運転を行う場合には、蒸気の圧力制御はあまり重要な条件にはならない。それよりも、吸収式冷温水機として求められている冷水温度を安定して供給することが重要になり、例えば、冷水温度が安定して供給できるよう加熱源のコントロールを十分に行うことが重要になる。
一方、ボイラでは吸収式冷温水機が負荷変化などにより冷水温度が変化し加熱源の量をコントロールする信号が出て、蒸気圧力が変動したり、内部保有水の水位が急激に変動しても連続して運転ができるように制御されなくてはならない。
そこで、吸収式冷温水機の冷水温度制御とボイラの燃焼量制御を一対の制御とすると、別にボイラの蒸気圧変化、水位変化を検出して、吸収式冷温水機に装備されている吸収液ポンプの回転数を制御して吸収液の循環量を制御する制御システムを構築して、ボイラの運転中の影響を少なくする制御を行うことにより、吸収式冷温水機とボイラを一体化しても、ボイラの安定して安全な燃焼コントロールと吸収式冷温水機としての安定した冷水温度制御が可能になる。
そのための制御として、蒸気温度もしくは圧力検出による吸収液ポンプの回転数制御、又は運転液面検出による吸収液ポンプの回転数制御が重要な要件になる。
しかし、その際にもボイラとして要求される安全弁、低水位燃焼遮断装置、給水装置は装備しておかなければならない。
本出願人は、貫流方式ボイラ又は貫流方式ボイラと同等の構造を持つ高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、熱交換器類、溶液ポンプ、冷媒ポンプ及び排ガス熱交換器を有する三重効用形吸収式冷温水機を開発しているが、この三重効用形吸収式冷温水機において、液面検出器が正常に作動しないと高温再生器の空缶運転などによる重大な事故を引き起こす恐れがある。
その為には、液面検出器が正常に作動していることを容易に監視、チェックできることが重要になり、監視、チェックが容易に行える機能が運転制御装置に備えられていなければならない。
通常、吸収式冷温水機の起動時は内部の圧力バランスが取れていないために吸収液の循環量は安定せず、高温再生器には多量の吸収液が供給される。そのため、吸収式冷温水機を起動すると吸収液の液面は、必ず通常の運転中液面より高くなる。
貫流タイプのボイラを高温再生器として、このボイラと吸収式冷温水機とを一体化し、ボイラ側でこれらの装置に異常が生じた場合には、ボイラの燃焼遮断と連動して吸収冷凍機も安全停止する制御回路を組み込むようにした連続運転の可能な省エネルギー形の安全確認機能を有する吸収式冷温水機を開発し、既に特許出願している。
従来、三重効用形吸収式冷温水機、外部排熱を利用する吸収式冷温水機などは既に発明されているが、外部排熱を熱回収した後の排熱温水温度の低下により、その他の機器(排温水の戻り側)に与える影響を考慮した吸収式冷温水機、装置の開発事例は少なく、特に三重効用形での例は見当たらない。
冷房負荷が低く高級な加熱用燃焼エネルギーの使用量制御をしている場合には、吸収式冷温水機の運転サイクル中の温度レベルが低くなる。この時、外部排熱を供給し吸収式運転サイクルの熱源として利用すると、運転サイクルの温度が低いので、外部排熱の熱回収量が増え熱の有効利用の観点からは好ましい効果が得られる。この時、排熱温水(排温水)の出口温度は運転サイクルの温度低下に対応して低下し、熱回収量は増加する。
しかし、熱回収量が増えることは熱の有効利用の観点から好ましいことであるが、戻りの排熱温水温度が低下することは、他の機器に悪影響を与える場合がある。特に、外部の熱源システム機器がガスエンジンであり、このガスエンジンのジャケット冷却水の熱を排熱源として利用している場合には、ガスエンジンの効率を低下させる原因になる。
その一方、冷房負荷が極端に低下して排熱を回収する必要がなくなった場合には、排熱回収熱交換器をバイパスさせて温水をガスエンジンのジャケット側に戻すため、戻りの温水温度が高くなり、ガスエンジンの冷却が十分行われなくなり、効率の低下やオーバーヒートなどの問題が生じる。
そのため、ガスエンジンと組み合わせる排熱利用のシステム・装置では排熱を回収する熱回収熱交換器の入口側の温度と流量を制御する制御装置と同時に、ガスエンジンに戻す戻りの温水温度についても何らかの制御を行って、排熱回収量の調節・制御をする制御装置が必要になり、排熱温水温度を排熱回収熱交換器の出入口で制御する複雑な制御装置が必要になる。
吸収式冷温水機における冷房負荷及び、ガスエンジンなどの外部の熱源システム機器の発電負荷と、冷温水機への排熱温水温度、冷温水機における燃料削減率への影響について、大まかにまとめると、表1のようになる。
Figure 0004643979
この表1に示されるように、冷房負荷と発電負荷のバランスが変わると運転条件が変わり、特に吸収式冷温水機側の内部を循環する吸収液の温度条件が変わる。そのため、一部の温度条件だけを監視する制御では、効率の良い熱回収と吸収式冷温水機の省エネルギー運転を行い難いことが分かる。
従来、二重効用形吸収式冷温水機としては、冷水出口温度又は冷水入口温度を検知して、加熱量を制御する制御であって、排熱温水が排熱回収器へ入る際の入口温度を制御して吸収式冷温水機の熱回収量を制御する制御方式が発明されている。しかし、吸収式冷温水機の負荷制御及び排熱回収制御に加えて、戻りの温度を検知して排熱を発生する設備側(例えば、ガスエンジン)への影響を考慮した制御回路(方式)は提案されていない。
また、排熱再生器を有する三重効用機として、外部からの排熱を回収し加熱源として利用して、吸収液を加熱し吸収液に吸収されている冷媒を加熱蒸発させて吸収液の濃度を上げるための排熱再生器を、低温再生器の手前に設け、低温再生器で吸収液を加熱し吸収液の濃度を上げる加熱熱量の割合を、外部から回収する排熱量を増減させて減少させることにより、低温再生器の熱交換量を低減させて、高温再生器及び中温再生器で発生させ吸収液を加熱・濃縮し低温再生器の加熱源となる冷媒蒸気の発生量を減らしても性能に影響が無いようにして、高温再生器での加熱に使用する燃料消費量を減らし、省エネルギーを図り、かつ、ガスエンジンなどの外部の熱源機器側へ及ぼす悪影響を軽減するようにした構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、コージェネ型吸収冷凍機として、蒸発器、吸収器、高圧再生器及び低圧再生器とを備え、蒸発器で蒸発した冷媒ガスを吸収器中の溶液に吸収溶解させ、吸収器を出た希薄溶液を高圧再生器及び低圧再生器で加熱することにより高温の高濃度溶液とし、この高濃度の溶液を吸収器へ戻す吸収冷凍機と、発電装置とを備え、該発電装置の排熱を回収して吸収冷凍機によって冷房又は暖房に利用されるコージェネ型吸収冷凍機において、吸収器内の希薄溶液が高圧再生器を介さずに低圧再生器に送られる低圧再生器側希薄溶液流路が設けられ、該低圧再生器側希薄溶液流路には、発電装置の冷却水であるジャケット温水と希薄溶液とを熱交換することにより、低圧再生器側希薄溶液流路内の希薄溶液を、流路終端において前記低圧再生器内に流入する際に前記希薄溶液から蒸気が分離される温度にまで加熱するシャケット温水熱交換器が設けられた構成のものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−232921号公報(第1頁、図1) 特開2003−21426号公報(第2頁、図1)
解決しようとする問題点は、外部排熱再生器を組み込んだ三重効用形吸収式冷温水機において、外部排熱のみの運転時に補機動力と溶液の放熱損失を低減し、冷温水機の効率を高め、消費電力を低減するように配慮した排熱回収再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機制御方法及び三重効用形吸収式冷温水機を得ることにある。
排熱回収再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機において、冷房負荷が低い場合は、高級な加熱用燃料エネルギーを使用せず外部排熱エネルギーのみで運転が行える負荷領域があるが、従来の制御方法では、外部排熱のみの運転状態においても高級な加熱用燃焼エネルギーと併用運転する場合と同じ溶液循環量制御で、外部排熱エネルギーのみで運転する場合の制御としては不十分な制御であった。
従来、冷房負荷が低く外部排熱のみで運転をする場合にも、高級な加熱用燃焼エネルギー使用時と同じ溶液循環量制御を行っており、高温・中温再生器は再生器(加熱源)として機能していないため、中温ポンプ・高温ポンプを動かすことで消費電力に無駄を生じていた。
また、中温再生器・高温再生器は加熱源として機能しておらず、圧力が低いため、中温ポンプ・高温ポンプはキャビテーションを起こし、ポンプ寿命も縮める原因となる。さらには、再生器として機能していない中温再生器・高温再生器にも溶液が循環するため、その経路で放熱による熱損失があり、冷温水機の効率が低下することになる。
通常、外部排熱を利用し熱回収する吸収式冷温水機の制御では、溶液循環量の制御は外部負荷の状況に応じて増減する加熱用エネルギー量及び高温再生器の圧力又は温度と運転液面を検出し、それに対比してあらかじめ設定した値に近づくようにポンプの回転数を制御していた。そのため、冷房負荷が低く外部排熱のみの運転状態になった場合にも同じ制御を適用しており、中温再生器・高温再生器が機能していないにも関わらず、中温ポンプ・高温ポンプを動かしたままとなっていた。
再生器が機能していないところにポンプで溶液を送り込んでも、溶液の再生が行われないため無駄な電力を消費しているだけでなく、運転サイクル全体の圧力が低いので溶液を循環するポンプの吸い込み圧力が下がり、吸収液ポンプがキャビテーションを起こす。さらには加熱源として機能していない再生器に溶液を循環させることで、再生器及びその途中の配管で放熱による熱損失を生じる。外部排熱のみで運転する際に、これらの点を考慮し最適となる溶液循環量制御を行い省エネルギー化を進めた三重効用機及びその制御方法及び装置は提案されていない。
本発明は外部排熱による排熱再生器を組み込んだ三重効用形吸収式冷温水機において、外部排熱を有効に回収し、かつ、戻りの排熱温水の温度低下によるその他の熱源機器(コージェネレーションシステムの例ではガスエンジンなど)への影響を減らすように考慮したもので、従来から知られている熱回収方法に加えて、外部排熱のみの運転時に、中温吸収液ポンプ及び高温吸収液ポンプをある条件になると停止するか、又は制御することにより、補機動力の低減及び、溶液の放熱損失の低減を図り、冷温水機の効率化、消費電力の低減を図るようにしたことを最も主要な特徴としている。
本発明の排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機制御方法は、高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、熱交換器類、低温吸収液ポンプ、中温吸収液ポンプ、高温吸収液ポンプ及び冷媒ポンプを少なくとも有し、吸収器の吸収液を低温再生器から中温再生器へ、ついで高温再生器へ導くリバースフロー式の三重効用形吸収式冷温水機に、外部からの排熱を回収し加熱源として利用し、吸収液を加熱し吸収液に吸収されている冷媒を加熱蒸発させて吸収液の濃度を上げるための排熱再生器を、低温再生器の手前に設け、外部からの排熱のみで運転可能な低負荷(例えば、負荷率40〜60%以下)時に、吸収液循環ポンプ動力の低減、ポンプの損傷防止、冷温水機の効率向上を図る運転を可能とするために、冷水温度が低下してガス、灯油、重油などの高級エネルギーの供給量を制御する低負荷運転時に、加熱用燃焼エネルギーを使用していないこと(例えば、燃焼停止)を負荷制御信号及び燃焼制御信号で確認し、吸収液濃度を平均化するための稀釈運転を行うために、低温吸収液ポンプ、中温吸収液ポンプ及び高温吸収液ポンプを一定時間運転したあと、高温再生器出口部の吸収液温度(a)又は高温再生器で発生した冷媒蒸気が中温再生器で高温再生器の圧力に相当する飽和温度で凝縮して冷媒蒸気ドレンになった冷媒蒸気ドレンの中温再生器出口温度(b)が設定値以下(例えば、(a)が120℃以下、(b)が80℃以下)であることを検知して稀釈を完了し、燃焼停止、かつ稀釈終了の条件が揃った時点で、中温吸収液ポンプ及び高温吸収液ポンプの運転を停止して、あたかも一重効用サイクル運転のごとく、排熱再生器でのみ吸収液の加熱、再生を行い、吸収液は低温再生器を経由し、バイパス管を流れ、中温再生器、高温再生器をバイパスして吸収器へ戻り吸収液の循環サイクルを一巡させ、中温再生器、高温再生器をバイパスすることにより、排熱回収運転及び補機動力の運転エネルギーを削減する省エネルギー運転を行うことを特徴としている。
また、本発明の排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機制御方法は、高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、熱交換器類、低温吸収液ポンプ、中温吸収液ポンプ、高温吸収液ポンプ及び冷媒ポンプを少なくとも有し、吸収器の吸収液を低温再生器から中温再生器へ、ついで高温再生器へ導くリバースフロー式の三重効用形吸収式冷温水機に、外部からの排熱を回収し加熱源として利用し、吸収液を加熱し吸収液に吸収されている冷媒を加熱蒸発させて吸収液の濃度を上げるための排熱再生器を、低温再生器の手前に設け、外部からの排熱のみで運転可能な低負荷(例えば、負荷率40〜60%以下)時に、吸収液循環ポンプ動力の低減、ポンプの破損防止、冷温水機の効率向上を図る運転を可能とするために、冷水温度が低下してガス、灯油、重油などの高級エネルギーの供給量を制御する低負荷運転時に、加熱用燃焼エネルギーを使用しない(燃焼停止)ことを負荷制御信号及び燃焼制御信号で確認し、高温再生器出口部の吸収液温度(a)又は冷媒蒸気ドレンの中温再生器出口温度(b)に応じて中温吸収液ポンプ及び高温吸収液ポンプによる吸収液の循環量制御を、加熱用燃焼エネルギーを使用して運転する通常の低負荷運転制御時と区別して、排熱専用運転時にはさらに循環量制御量を低く(例えば、ポンプの回転を低くして供給量を減らす)して、排熱のみで運転する時に新たな制御モードを追加することで、排熱回収専用運転時の制御が安定し、さらに高効率で安定した運転を可能にし、排熱回収利用時は、高温再生器で発生した冷媒蒸気が中温再生器で高温再生器の圧力に相当する飽和温度で凝縮して冷媒蒸気ドレンになった冷媒蒸気ドレンの中温再生器出口温度(b)又は高温再生器出口部の吸収液温度(a)によって運転状態(負荷率)を検知し、その温度によって段階的に中温吸収液ポンプ及び高温吸収液ポンプの回転数を増減させて循環量を増減することを特徴としている。
これらの制御方法において、外部からの排熱を回収して排熱再生器の熱源とするために、排温水を三方制御弁で制御し、排温水の温度が、外部からの排熱を発生する熱源となっている熱源システム機器(例えば、ガスエンジン)の運転条件・効率に悪影響を与えない温度(例えば、60℃以上)になるよう、戻りの排温水温度を三方制御弁開度上限ピークカット制御を用いて制御し、排温水が排熱再生器に所定量流れ、吸収液を加熱する。また、排熱再生器入口への排熱温水の流量制御を行う三方制御弁の上限ピークカット制御を比例制御式とする。
また、排熱再生器への排温水の流量制御を行い、排温水のピークカット制御を行った場合であって、冷暖房負荷の要求に対し加熱量が不足した時には、燃焼量を増やして制御し、負荷制御演算により、負荷に比べて加熱量が少ない時は、燃焼制御量を増やして排温水量の不足分を補正する制御を行う。また、外部排熱による加熱が無い場合には、起動時に燃焼制御運転から運転に入るように、運転モードの切替を行えるよう選択仕様を設ける。
また、これらの制御方法において、外気温度又は外部負荷の影響を受けて変化する吸収式冷温水機を循環する冷水温度と、外気で冷却されて吸収式冷温水機を循環する冷却水の温度を検知して、定格負荷運転時の冷却水温度設定値を変更する制御機能を有し、負荷が低下した時は吸収式冷温水機を循環する冷却水の設定温度を下げ、吸収式冷温水機の低冷却水温度特性を生かして運転効率を上げ、同様に冷房負荷が低下した時には冷却水循環流量を減少させる制御機能を有し、冷却水循環ポンプのエネルギー消費量を減らし、さらに冷房負荷が低下した時には、燃焼停止時間と冷却水温度を判断条件として自動的に冷水の設定温度を上げる制御機能を有し、冷水の冷え過ぎを防止して運転効率を上げて、高負荷から低負荷まで高効率で省エネルギーとなる運転を行う。また、冷却水温度設定値の変化に対応して、冷却塔ファンモータの回転数制御信号及び発停制御信号を出力する。
本発明の排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機は、貫流方式ボイラ又は貫流方式ボイラと同等の構造を持つボイラを高温再生器として、この高温再生器と二重効用形吸収式冷温水機とを一体化した三重効用形吸収式冷温水機であって、高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、低温熱交換器、中温熱交換器、高温熱交換器、低温吸収液ポンプ、中温吸収液ポンプ、高温吸収液ポンプ、運転制御・安全制御用運転盤及び冷媒ポンプを少なくとも有し、低温再生器から中温再生器への吸収液配管と、中温熱交換器から低温熱交換器への吸収液配管との間に、低温再生器からの吸収液をバイパスさせるためのバイパス管を有し、吸収器の吸収液を低温再生器から中温再生器へ、ついで高温再生器へ導くリバースフロー式の三重効用形吸収式冷温水機において、外部からの排熱を回収し加熱源として利用し、吸収液を加熱し吸収液に吸収されている冷媒を加熱蒸発させて吸収液の濃度を上げるための排熱再生器を、外部排熱温水の三方制御弁を介して低温再生器の手前に設け、低温再生器で吸収液を加熱し吸収液の濃度を上げる加熱熱量の割合を、外部から回収する排熱量を制御して減少させることにより、低温再生器の熱交換量を低減させて、高温再生器及び中温再生器で発生させ吸収液を加熱・濃縮し低温再生器の加熱源となる冷媒蒸気の発生量を減らしても冷暖房負荷変化に応じた排熱回収運転ができるようにして、高温再生器での加熱に使用する高級な加熱用燃料の消費量を減らし、省エネルギーを図るようにし、高温再生器の出口部の吸収液配管に高温再生器出口吸収液温度センサーを設け、中温再生器の出口部の冷媒蒸気ドレン配管に中温再生器出口冷媒蒸気ドレン温度センサーを設け、これらの温度センサーを運転制御・安全制御運転盤に接続したことを特徴としている。
上記のように、外部から供給される排熱を有効に回収して省エネルギー化を図る三重効用形吸収式冷温水機において、この外部排熱を有効に回収し、かつ、排熱を発生する設備側への影響を無くす理想的な運転を可能とするために、吸収式冷温水機の冷水出口(入口)温度を検知して加熱量を制御する従来の負荷制御に加え、外部排熱をできるかぎり回収し、かつ、排熱を発生する設備側への影響を無くすように、排熱の戻り温度を外部負荷の変化により冷温水機を循環する吸収液温度の変化(高低)に応じて変化させながら制御するピークカット制御を行い、排熱回収量をより多く回収する効果と排熱回収制御装置の制御動作のハンチングを防止して安定した運転ができるように制御する排熱回収量制御回路と、冷水出口(入口)温度の下がり過ぎを防止するために吸収液を蒸発器(冷媒溜り)へ注入させるよう接続する吸収液配管と、その配管途中に装備する吸収液制御弁を設ける。 この時、図7に示すように、蒸発器で散布する冷媒の温度又は冷水出口温度を監視し、吸収液注入前の冷媒温度と吸収液注入後の冷媒温度又は冷水出口温度どちらか一方又は両方の温度差を比較し、温度差(Δt℃)が設定値以上にならないように混入量を吸収液制御弁で制御する。注入する吸収液は、低温吸収液ポンプの吐出口から分岐した配管により導く。
これらの三重効用形吸収式冷温水機において、負荷(冷温水)の温度変化によって燃焼装置の燃焼量(加熱量)を増減するのと同時に、ボイラ内部の蒸気圧が上昇し温度が上昇して、蒸気で加熱される吸収冷凍機の中温再生器出口部の蒸気ドレン温度センサで検出する温度が上昇した場合には、安全のため吸収液供給ポンプの回転数を上げて、液循環量を増加させてその結果蒸気圧を下げるようにし、ドレン温度が低下すれば吸収液供給ポンプの回転数を下げて液循環量を減らして蒸気圧を上げるようにし、連続運転に適した温度範囲と圧力範囲で安定した運転が継続できるようにした制御機能を持つように構成する。
また、負荷(冷温水)の温度変化によって燃焼装置の燃焼量(加熱量)を増減するのと同時に、ボイラ内部の蒸気圧が上昇し温度が上昇して、ボイラ出口部の蒸気配管で検出される、蒸気圧力又は温度センサで検出する温度が上昇した場合には、安全のため吸収液供給ポンプの回転数を上げて、液循環量を増加させてその結果蒸気圧を下げるようにし、蒸気圧力又は温度が低下すれば吸収液供給ポンプの回転数を下げて液循環量を減らして蒸気圧を上げるようにし、連続運転に適した温度範囲と圧力範囲で安定した運転が継続できるようにした制御機能を持つように構成する。
これらの冷温水機において、ボイラの運転中の液面を液面検出装置により検出して、液面が上昇した場合にはポンプの回転数を減らし、液循環量を減らして液面が下がるようにし、液面が低下した場合には、ポンプの回転数を増やして液循環量を増やし液面が上がるように制御し、また、運転液面が安全運転の下限設定値よりさらに低下した場合には警報を発し燃焼を遮断して安全停止動作に入るようにした安全制御機能を持つように構成する。
また、運転中の蒸気ドレン温度、蒸気温度、蒸気圧力又はボイラの運転液面を検出して、ポンプの回転数を制御する場合に、制御は低温吸収液ポンプ、高温吸収液ポンプ、水・吸収液供給ポンプの各ポンプを同時に、もしくは単独に、又は低温吸収液ポンプと水・吸収液供給ポンプの2台だけのような組合せの中から選択した運転方法から1方式を又は複数の方式を切り替えられるようにして、回転数制御をして水を含む吸収液の供給量(循環量)を制御し運転効率を高めるようにして、かつ各ポンプが供給量(循環量)不足や揚程不足を起こさない回転数を確保するように制御するように構成する。
これらの冷温水機において、運転中に、ボイラへの水・吸収液を供給する供給装置が故障して、供給量が減少した場合には、ボイラ内部に保有する水・吸収液量が減少して連続運転に支障を生じるので、警報を発すると同時に燃焼を遮断して、安全停止動作に入るようにした安全制御機能を持つ構成とする。
また、運転中に、ボイラへの水・吸収液供給量が減少した場合や、ボイラ内部に保有する水・吸収液量が減少して各部の温度が安全運転の設定値を越えた場合には、ボイラに設けた吸収液温度センサや空缶防止吸収液温度センサにより警報を発すると同時に燃焼を遮断して、安全停止動作に入るようにした安全制御機能を持つ構成とする。
さらに、ボイラが、加熱されて蒸発した蒸気、蒸発しなかった吸収液及びボイラに再循環する水を含む吸収液をそれぞれ分離して連続運転が可能となるよう蒸気、吸収液を分配する気液分離器を備えるボイラである構成とする。
上記の吸収式冷温水機の制御方法は、ボイラと吸収冷凍機とを一体化した吸収式冷温水装置において、冷温水温度センサから負荷側の温度変化を検出し、その温度変化を運転制御・安全制御用運転盤(運転盤)からの制御信号によりボイラに供給される燃料(ガス、油、廃熱)を増減し、燃焼装置の燃焼量を増減してボイラの効率的な運転を行い、同時に吸収冷凍機の各吸収液ポンプを運転して、水の含有割合の異なる吸収液を安定的に供給(循環)して連続運転を可能とし、低温再生器から上位の再生器に液を供給する吸収液ポンプに流入する吸収液の一部を分岐して戻り配管にバイパスさせ、同時に中温再生器から水・吸収液供給ポンプに流入する液の一部を分岐して戻り配管にバイパスさせ、水・吸収液(吸収液)の供給量(循環量)を調整して、ポンプに掛かる動力負荷を調整して、省エネルギと安定した連続運転を行うものである。
この方法において、負荷(冷温水)の温度変化によって燃焼装置の燃焼量(加熱量)を増減するのと同時に、ボイラ内部の蒸気圧が上昇し温度が上昇して、蒸気で加熱される吸収冷凍機の高温再生器出口部の蒸気ドレン温度センサで検出する温度が上昇した場合には、安全のため吸収液供給ポンプの回転数を上げて、液循環量を増加させてその結果蒸気圧を下げ、ドレン温度が低下すれば吸収液供給ポンプの回転数を下げて液循環量を減らして蒸気圧を上げ、連続運転に適した温度範囲と圧力範囲で安定した運転が継続できるように制御するように構成する。
また、負荷(冷温水)の温度変化によって燃焼装置の燃焼量(加熱量)を増減するのと同時に、ボイラ内部の蒸気圧が上昇し温度が上昇して、ボイラ出口部の蒸気配管で検出される、蒸気圧力又は温度センサで検出する温度が上昇した場合には、安全のため吸収液供給ポンプの回転数を上げて、液循環量を増加させてその結果蒸気圧を下げ、蒸気圧力又は温度が低下すれば吸収液供給ポンプの回転数を下げて液循環量を減らして蒸気圧を上げ、連続運転に適した温度範囲と圧力範囲で安定した運転が継続できるように制御するように構成する。
これらの方法において、ボイラの運転中の液面を液面検出装置により検出して、液面が上昇した場合にはポンプの回転数を減らし、液循環量を減らして液面を下げ、液面が低下した場合には、ポンプの回転数を増やして液循環量を増やし液面を上げるように制御し、また、運転液面が安全運転の下限設定値よりさらに低下した場合には警報を発し燃焼を遮断して安全停止動作に入るように制御する。
この方法において、ボイラの運転中の液面を液面検出装置により検出して、ポンプの回転数を制御する方法として、運転条件、制御信号を受けて、あらかじめ定めた回転数に段階的に変化させるようにした段階制御式を用いる方法としたり、又は、ボイラの運転中の液面を液面検出装置により検出して、ポンプの回転数を制御する方法として、運転条件、負荷信号、制御信号を受けて、連続的に回転数を変化させるようにした連続制御式を用いる方法とする。
これらの方法において、運転中の蒸気ドレン温度、蒸気温度、蒸気圧力又はボイラの運転液面を検出して、ポンプの回転数を制御する場合に、制御は低温吸収液ポンプ、高温吸収液ポンプ、水・吸収液供給ポンプの各ポンプを同時に、もしくは単独に、又は低温吸収液ポンプと水・吸収液供給ポンプの2台だけのような組合せの中から選択した運転方法から1方式を又は複数の方式を切り替えられるようにして、回転数制御をして水を含む吸収液の供給量(循環量)を制御し運転効率を高め、かつ各ポンプが供給量(循環量)不足や揚程不足を起こさない回転数を確保するように制御する。
これらの方法において、運転中に、ボイラへの水・吸収液を供給する供給装置が故障して、供給量が減少した場合には、ボイラ内部に保有する水・吸収液量が減少して連続運転に支障を生じるので、警報を発すると同時に燃焼を遮断して、安全停止動作に入るように制御する。
また、運転中に、ボイラへの水・吸収液供給量が減少した場合や、ボイラ内部に保有する水・吸収液量が減少して各部の温度が安全運転の設定値を越えた場合には、ボイラに設けた吸収液温度センサや空缶防止吸収液温度センサにより警報を発すると同時に燃焼を遮断して、安全停止動作に入るように制御する。
これらの方法において、ボイラとして、加熱されて蒸発した蒸気、蒸発しなかった吸収液及びボイラに再循環する水を含む吸収液をそれぞれ分離して連続運転が可能となるよう蒸気、吸収液を分配する気液分離器を備えるボイラを用いるように構成する。
つぎに、本願の請求項7について説明する。吸収式冷温水機は冷房負荷により吸収冷凍機の入口温度と出口温度が変化する。冷水温度が低下すれば、冷え過ぎを防止するために制御装置が働き、吸収液を加熱、再生する加熱エネルギー量を調節する。加熱エネルギーには、天然ガスのような高級な化石エネルギーもあれば、ガスエンジン排熱温水のように低品位のエネルギーもある。それらのエネルギーを単独又は併用して吸収式冷温水機を運転する。一般的に、加熱エネルギー量を調節する信号は、冷水出口温度の変化率(量)や冷水出入り口温度差を検知して負荷率(制御量)を演算し制御信号を電流値や抵抗値に変換して出力する。この時、冷却水温度は冷却塔のファン発停や三方弁制御により、吸収式冷温水機入口温度が一定になるように制御されている。
一般的には、冷房負荷が外気温度とほぼ一致して変化するので大きな問題はないが、デパートやスーパーなどのように外気温度の他に人間の出入数で負荷が決まるような商業施設やプロセス冷却施設の場合には、冷房負荷は外気温度、すなわち冷却水温度には関係なく変化する。このような運転をする場合には、吸収式冷温水機運転盤の制御機能、データ記憶機能を利用して、吸収式冷温水機の制御信号データ及び温度データから、その時その時の運転条件に最適となる冷却水温度設定値を算出して新たな設定値とすれば、吸収式冷温水機の省エネルギー運転が非常に効果的に、また容易に実施できる。
例えば、冷房負荷100%の時に、冷却塔水槽の温度(外気温度)が32℃近辺の時は循環する冷却水設定温度は32℃のままでよいが、冷房負荷100%の時に、冷却塔水槽の温度(外気温度)が22℃近辺まで低下するような温度まで外気温度が低下した時は、循環する冷却水設定温度を27℃(吸収液の結晶防止を考慮して温度を決める)に変更する等、事前に設定した演算基準と温度テーブルにより、吸収式冷温水機運転中は、吸収式冷温水機の負荷制御・運転装置による演算結果から、循環する冷却水の設定温度を変える信号を出力して、冷却塔のファン発停やファンモータの回転数制御などによる冷却水温度調節を行うようにする。
負荷が変化した時は、変更後の設定温度を基準として冷房能力(負荷率)に連動して比例的に冷却水の温度が変化するように制御すれば、全負荷領域において吸収式冷温水機に最適な冷却水温度条件による省エネルギー運転が可能となる。同様に冷房負荷が低下した時には冷却水循環流量を減少させる制御機能を有し、外部信号出力により循環ポンプの回転数を減らし、循環水量を減らして循環ポンプのエネルギー消費量を減らす。また、夏期の冷房運転のピークを過ぎた後で、冷却水温度が低下し、加えて冷房負荷が低下し、低負荷運転が長時間に及ぶ場合には、冷水の設定温度を、通常7℃で設定している場合には8℃、9℃、10℃のように、事前に設定した演算基準と温度テーブルにより、吸収式冷温水機の負荷制御・運転装置による演算結果から冷水の設定温度を変え、加熱エネルギーの使用量を制限するようにして冷え過ぎを防止し、省エネルギー運転が行えるようにする。
本発明はつぎのような効果を奏する。
(1) 排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機において、外部排熱のみの運転時に、補機動力の低減及び溶液放熱損失の低減を図ることができる。
(2) 熱回収量の上限ピークカット制御を行うこと戻りの排熱温水の温度低下を防止し、排熱の熱源となっている機器に悪影響を与えることなく排熱回収量を増やし効率を上げることができる。
(3) 吸収器からの吸収液の一部を冷媒溜まりの冷媒に混入させること、及び冷媒と吸収液を吸収器の吸収液溜まりにこぼす(戻す)ことにより、冷水出口(入口)温度の下がり過ぎと安全装置の作動を防止し、かつ、排温水を流し続けることにより排温水の戻り温度が安定してガスエンジンなどの外部の熱源機器側への悪影響を軽減することができる。
(4) 排温水によって吸収液を加熱することで、吸収液温度の低下を防止し、運転を継続中に負荷が増加した際にも負荷追従性が良く、燃料を燃焼させる追い焚きも低減させることができるので、排熱を有効に利用して省エネルギー効果を上げることができる。
(5) 起動時に液面検出・制御装置が「高」スイッチの作動を確認しなければ、液面検出・制御装置が異常であると運転制御・安全制御用運転盤が判断して、運転に入らず警報を出し、また燃焼運転に入らないようにする制御機能を有する制御回路を備えているので、高温再生器の空缶運転を防止することができる。
(6) 運転で液面が下がっても異常警報を発しない場合は、液面検出・制御装置が異常と判断することができる安全点検機能を備えているので、この点検操作により液面検出・制御装置の異常による高温再生器の空缶運転を防止することができる。
排熱再生器を備えた三重効用形吸収式冷温水機において、排熱を最大限利用し、補機動力の低減及び溶液の放熱損失の低減を図って、効率を高めるという目的を、中温吸収液ポンプ及び高温吸収液ポンプを制御する構成とすることにより実現した。
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定されるものではなく、適宜変更して実施することができるものである。
図1は、本発明の実施の第1形態による吸収式冷温水機を示し、図2は液面検出・制御装置まわりを示し、図3は液面検出・制御装置の詳細を示している。高温再生器としては、一例として、貫流方式ボイラ又はこれと同等の機能、構造を有するボイラが用いられるが、本実施形態では、高温再生器として貫流式ボイラ形のものを用いる場合を示している。10は貫流式ボイラ構造の高温再生器で、上部と下部に環状の上部管寄せ(上部ヘッダー)12及び下部管寄せ(下部ヘッダー)14を有し、これらの管寄せ12、14間に鉛直方向の多数の上昇管16を略円筒状に配設し、上部中央部に燃焼装置18、例えばバーナーを有し、稀吸収液を下部管寄せ14に導入して加熱濃縮し、上部管寄せ12から気液混合物を取り出すことができるように構成されている。20は燃焼室である。
この高温再生器10に気液混合物導管24を介して気液分離器26が接続されている。気液分離器26の上部には冷媒蒸気管28が接続され、気液分離器26の下側部には吸収液抜出導管30が接続されている。
気液分離器26の下部と高温再生器10の下部管寄せ14とは、吸収液循環導管36を介して接続されている。吸収液循環導管36又は下部管寄せ14には、吸収液供給管42が接続されている。43は気液分離器26の液面検出装置である。また、下部管寄せ14の下面又は側面には、空缶防止用の吸収液温度センサ(図示略)が設けられている。
本実施形態は、吸収器81、低温吸収液ポンプ82、低温熱交換器83、低温再生器84、中間吸収液ポンプ85、中温熱交換器86、中温再生器87、凝縮器88、蒸発器89、冷媒ポンプ90及びこれらの機器を接続する吸収液配管、冷媒配管等を構成要素とするリバースサイクル式の二重効用形吸収式冷凍機に対し、貫流式ボイラ構造の高温再生器10、溶液供給手段としての高温吸収液ポンプ93、高温熱交換器94等を組み合わせて一体化したものである。なお、図1において、実線に付した矢印は吸収液、冷媒液又は水の流れ方向を示し、破線に付した矢印は冷媒蒸気、又は冷媒蒸気と凝縮冷媒(冷媒ドレン)との混合物の流れ方向を示す。
95は第一バイパス管で、低温再生器84からの吸収液の一部を中温熱交換器86からの濃吸収液配管にバイパスさせるためのものである。また、96は第二バイパス管で、中温再生器87からの吸収液の一部を高温熱交換器94からの戻り濃吸収液配管にバイパスさせるためのものである。99は冷温水ポンプ、100は冷却水ポンプ、151は第一冷暖切替弁である。なお、中温再生器87と高温再生器10との間に別の濃縮器を設置することも可能である。
低温吸収液ポンプ82からの吸収液管166は低温熱交換器83に接続され、吸収液はこの低温熱交換器83で加熱された後、排熱再生器168に導入され、この排熱再生器168には、ガスエンジン、ガスタービン、焼却炉などの外部の熱源機器の排熱により発生させられた排温水が熱源として供給されている。
そして、排温水入口管170及び排温水出口管172には、それぞれ温水温度センサー174、176が設けられ、これらのセンサー174、176と運転盤114とが接続されている。また、排水温度入口管170又は/及び排水温度出口管172に、例えば三方制御弁である排温水流量制御弁178が設けられ、この制御弁178と運転盤114とが接続されている。さらに、排熱再生器168の入口の吸収液管180には吸収液温度センサー182が設けられ、このセンサー182と運転盤114とが接続されている。184は第二冷暖切替弁、186は冷媒ドレン熱交換器、188は排ガス熱交換器である。190は蒸発器89の冷媒液溜まり162に設けられたオーバーフロー用堰である。なお、堰の代りにオーバーフロー管を用いることも可能である。
つぎに、上記のように構成された吸収式冷温水機において、吸収液の循環サイクルについて順に説明する。まず、吸収器81で多量の冷媒蒸気を吸収して濃度が薄められた稀吸収液が、低温吸収液ポンプ82の出口管は分岐しており、一方は吸収器81から低温熱交換器83に送給され、この低温熱交換器83により加熱された後に、排熱再生器168に導入され、一方は蒸発器89の冷媒液溜り162に接続されている。排熱再生器168に供給された稀吸収は、排温水により加熱されて再生され、吸収している冷媒の一部を放出し濃度がその分高くなって、吸収液管192を介して低温再生器84へ送られる。排熱再生器168からの冷媒蒸気は吸収液を含み、冷媒蒸気管194、196を介して低温再生器84及び蒸発器89へ送られる。蒸発器への冷媒蒸気管196には第二冷暖切替弁184が設けられている。
低温再生器84において低温再生された中間濃縮吸収液の大部分は、低温再生器84から中温吸収液ポンプ85によって中温熱交換器86に送給され、この中温熱交換器86により加熱された後に中温再生器87に送給される。この中間濃縮吸収液は、この中温再生器87において再生され、吸収している冷媒の一部を放出し濃度がさらに高くなって高濃度の濃吸収液となる。
低温再生器84からの中間濃縮吸収液の残部は、吸収器81へ戻る濃吸収液配管にバイパス管95を経てバイパス供給される。
中温再生器87からの濃吸収液の一部又は全部は、高温吸収液ポンプ93により高温熱交換器94へ送給され、ここで、高温再生器10からの濃吸収液と熱交換して加熱された後、高温再生器10に供給される。中温再生器87からの濃吸収液の残部(零の場合もあり得る)は、第二バイパス管96を経て高温熱交換器94からの加熱側の吸収液配管に合流する。
高温再生器10において、ガス燃料などの燃料の燃焼熱により加熱濃縮された濃吸収液は、高温熱交換器94の加熱側に導入されて中温再生器87からの濃吸収液を加熱した後、中温熱交換器86の加熱側に導入される。中温再生器87からの濃吸収液の残部(零の場合もあり得る)は、第二バイパス管96を経て高温熱交換器94からの加熱側の吸収液配管に合流する。
高温再生器10からの冷媒蒸気は冷媒蒸気管28を経て中温再生器87へ導入され、ここで吸収液を加熱濃縮させた後、冷媒ドレンは低温再生器84へ導入される。
中温再生器87からの冷媒蒸気は冷媒蒸気管97を経て、中温再生器87からの冷媒ドレンとともに低温再生器84に送られ、ここで吸収液を加熱濃縮させる。
低温再生器84からの冷媒蒸気は冷媒蒸気管98を経て凝縮器へ、低温再生器84からの冷媒ドレンは冷媒ドレン熱交換器186で、排熱再生器へ送給される稀吸収液の一部を加熱した後、凝縮器88に導入される。なお、高温再生器10からの燃焼排ガスを排ガス熱交換器(図示略)に導入して、吸収液又は冷媒を加熱し、排ガスの保有熱を回収するように構成している。
また、冷温水取出管に冷温水温度センサー102が設けられ、中温再生器87からの蒸気ドレン管に蒸気ドレン温度センサー210が設けられ、気液分離器26からの吸収液抜出導管30に吸収液温度センサー212が設けられ、冷媒蒸気管28に蒸気温度センサー(図示略)、圧力計(圧力センサー(図示略))が設けられている。さらに、冷却水管の入口には冷却水入口温度センサー214が設けられ、冷却水管の出口には冷却水出口温度センサー216が設けられ、冷温水管の入口には冷温水入口温度センサー218が設けられている。なお、入口温度センサー214、218はポンプの上流側、下流側のいずれに設けてもよい。また、前述のように、高温再生器10の下部管寄せ14の下面に空缶防止用の吸収液温度センサー(図示略)が設けられている。
また、前述のように、運転制御・安全制御用運転盤114が設けられ、この運転盤114と、吸収液流量制御弁164、温水温度センサー174、176、排温水流量制御弁178、吸収液温度センサー182、冷温水温度センサー102、218、蒸気ドレン温度センサー210、気液分離器の液面検出装置43、燃焼装置18、気液分離器出口の吸収液温度センサー212、冷却水温度センサー214、216、空缶防止用の吸収液温度センサー、低温吸収液ポンプ82、中温吸収液ポンプ85、高温吸収液ポンプ93、冷媒蒸気管28の蒸気温度センサー、圧力計(圧力センサー)、排ガス温度センサーとが連動接続されて、これら各部の温度、圧力、流量等が制御できるように構成されている。
さらに、前述のように、高温再生器10の排ガス通路に排ガス熱交換器が設けられ、この排ガス熱交換器に、例えば、低温再生器から中温再生器に液を供給する吸収液ポンプからの吸収液の一部を導入して排ガスで加熱するように構成される。なお、吸収液の代りに燃焼用空気を導入し排ガスで加熱するように構成することも可能である。この排ガス熱交換器の出口の排ガス通路に排ガス温度センサー(図示略)が設けられている。
この排ガス温度センサーと前記運転制御・安全制御用運転盤114とは制御ラインで連動接続され、前記高温再生器10の気液混合物導管24に接続された気液分離器26に、高温再生器10の液面を制御するための液面検出・制御装置44が設けられている。
液面検出・制御装置44は、一例として、図2及び図3に示すように、気液分離器26に上部液出入り管128及び下部液出入り管130を介して接続された鉛直管132(例えば、金属管)内の液面134に、マグネット136を内蔵したフロート138を浮かべ、鉛直管132の外面に高位液面検出スイッチ140及び低位液面検出スイッチ142を取り付け、この高位液面検出スイッチ140は高温再生器の上部管寄せ12の管板面126の高さ近傍に位置しており、これらのスイッチ140、142がフロート138に内蔵されたマグネット136の磁力により作動し、液面変化を電気信号として検出し、該信号を前記運転制御・安全制御用運転盤114へ液面を知らせる制御信号として伝達されるように構成されている。
さらに、前記運転制御・安全制御用運転盤114が、起動時に液面検出・制御装置44が「高」スイッチの作動を確認しなければ、液面検出・制御装置44が異常であると運転制御・安全制御用運転盤114が判断して、運転に入らず警報を出し、また燃焼運転に入らないように制御する制御回路を備えて構成されている。
また、前記運転制御・安全制御用運転盤114に点検用のテスト運転モードを設け、このテスト運転モードに切り換えてから起動すると、自動運転制御回路により運転を開始しボイラ圧力または蒸気温度が設定値に上がるまで自動運転を行い、設定値に達すると安全のため先に燃焼を止める。燃焼停止確認後、自動的に循環量を減らすか循環ポンプを止める。その結果、ボイラ液面が下がり「液面低」の状態を作る。この時に「液面低」スイッチが正常に作動すれば「液面低」を確認して警報をだし、安全停止動作へ進むので「液面低」スイッチが正常であると容易に確認できる。このような安全点検機能を備えるように構成されることもある。
さらに、上記の2つの機能を備え、運転制御・安全制御用運転盤114が液面の「高」と「低」を容易に確認して安全を確認する機能を備えるように構成することがある。
なお、鉛直管132の中間部に液面制御用検出スイッチを設けた構成とする場合がある。
図4〜図6は液面検出・制御装置44の動作状態を示している。液面134が鉛直管132の中間位置にあるときは、図4に示すように、高位液面検出スイッチ140及び低位液面検出スイッチ142は開である。液面134が高位液面検出スイッチ140近傍まで上昇すると、図5に示すように、高位液面検出スイッチ140がフロートのマグネット136の作用により閉となり、電気信号が制御盤114へ制御信号として伝達される。液面134が低位液面検出スイッチ142近傍まで降下すると、図6に示すように、低位液面検出スイッチ142がフロートのマグネット136の作用により閉となり、電気信号が制御盤114へ制御信号として伝達される。
通常、吸収冷温水機の起動時は内部の圧力バランスが取れていないために、吸収液の循環量は安定せず、高温再生器には多量の吸収液が供給される。そのため、吸収冷温水機を起動すると吸収液の液面は必ず通常の運転中液面より高くなる。液面検出・制御装置が正常に作動することを日常の点検項目に加える手段として、本発明では、この起動時の液面変化を利用する。すなわち、起動時に液面検出・制御装置44が「高」スイッチの動作を確認しなければ、液面検出・制御装置44が異常であると運転制御・安全制御用運転盤114が判断して、運転に入らず警報を出し、また燃焼運転に入らないようにする制御回路を持っている。このように、起動時に液面検出・制御装置44のスイッチが「液面高」の作動を確認しなければ、運転に入れないように制御する運転制御・安全制御用運転盤114が設けられている。
また、運転制御・安全制御用運転盤114に定期点検用のテスト運転モードを設け、定期点検時に液面検出・制御装置44が「液面低」を検出する運転状態に切り換えることが出来るようにする。テスト運転モードに切り換えてから起動すると、自動運転制御回路により運転を開始しボイラ圧力または蒸気温度が設定値に上がるまで自動運転を行い、設定値に達すると安全のため先に燃焼を止める。燃焼停止確認後、自動的に循環量を減らすか循環ポンプを止める。その結果、ボイラ液面が下がり「液面低」の状態を作る。この時に「液面低」スイッチが正常に作動すれば「液面低」を確認して警報をだし、安全停止動作へ進むので「液面低」スイッチが正常であると容易に確認できる。テスト運転モードでの運転状況は下記の通りである。
(1) テスト運転モードに切り換える。通常は運転停止中の点検時に行う。(運転中に切り換えることも可能)
(2) 通常の起動操作を行う。通常は起動ボタン押すだけである。
(3) 自動運転制御信号により運転を開始し燃焼を開始する。ボイラ圧力または蒸気温度が設定値以上になるまで自動運転を行い、設定値以上に達すると安全のため、まず燃焼停止動作に入る。
(4) 燃焼停止確認後、自動的に吸収液循環量を減らすか吸収液ポンプを停止する。通常、テストモードでない時は吸収液ポンプ異常または吸収液温度異常など他の安全スイッチが先に動作してしまう可能性がある。
(5) ボイラ液面が下がり「液面低」の状態を作る。この時に「液面低」スイッチが正常に作動すれば「液面低」を確認して警報をだし、安全停止動作へ進むので、「液面低」スイッチが正常であると容易にかつ安全に確認できる。安全停止させずに液面低スイッチ動作確認OKの信号を出すようにしてもよい。
(6) 「液面低」を確認して警報をだし、安全停止動作へ進むと、通常の停止動作と同様に自動的に吸収液の稀釈運転に入り稀釈運転時間経過後停止する。
以上のような点検・動作確認は、通常は機械操作に慣れた運転マンが安全状況を確認しながら動作確認を行うことであるが、本発明では、この一連の動作を制御回路に組み込んで「テスト運転モード」とすることで、あまり時間をかけずに、また比較的専門知識のない人でも容易にかつ安全に安全装置の動作確認ができるようにすることを意図している。 この運転で液面が下がっても異常警報を発しない場合は、液面検出・制御装置44が異常と判断できる。この点検操作により液面検出・制御装置44の異常による高温再生器10の空缶運転を防止できる。本発明の吸収冷温水機は、このような安全点検機能を装備することもある。さらに、本発明の吸収冷温水機は、上記2つの機能を持ち、液面の高と低を容易に確認して安全を確認する運転制御・安全制御用運転盤を持つように構成することがある。
本実施形態では、密閉構造のサイクルを対象としているので、フロート138による液面検出について説明している。液面を検出する方法として、他の方式、例えば電極式のものを用いることも可能である。
図3〜図6に示す液面検出・制御装置44においては、筒状の液面検出管(鉛直管132)内を強い磁性体(マグネット136)を装着したフロート138が液面の変動に合わせて上下する。筒状の液面検出管内を強い磁性体を装着したフロート138が上昇して上限に達すると、筒の外に設けたスイッチ140が磁力により作動(励磁)する。筒状の液面検出管内を強い磁性体を装着したフロート138が下降して下限に達すると、筒の外に設けたスイッチ142が磁力により作動(励磁)する。
スイッチを作動させる方法として、フロートが上昇した時に上部スイッチを押し上げる方式、下降した時に下部スイッチを押し作動させる方式などがある。また、テコ式フロートスイッチによりテコの力でスイッチを作動させる方式がある。
このように構成された本発明の吸収冷温水機において、蒸発器89からの冷温水取出管に設けられた冷温水温度センサ102から負荷側の温度変化を検出し、その温度変化を運転制御・安全制御運転盤114からの制御信号を燃焼装置18又は燃料流量調節弁(図示略)に導入することにより高温再生器10に供給される燃料を増減し、燃焼装置18の燃焼量を増減して高温再生器10の効率的な運転を行う。
同時に各吸収液ポンプ82、85、93を運転して、水の含有割合の異なる吸収液を安定的に供給・循環して連続運転を行う。すなわち、低温再生器84から中温再生器87に液を供給する吸収液ポンプ85に流入する吸収液の一部を分岐させてバイパス管95により戻り配管にバイパスさせ、同時に中温再生器87から高温吸収液ポンプ93に流入する液の一部を分岐させてバイパス管96によりバイパスさせ、水・吸収液の供給・循環量を調整して、中温吸収液ポンプ85、高温吸収液ポンプ93に掛かる動力負荷を調整して、省エネルギーと安定した連続運転を行う。
また、負荷(冷温水)の温度を冷温水温度センサ102で検知し、運転盤114を介して燃焼装置18の燃焼量(加熱量)を増減すると同時に、高温再生器10内部の蒸気圧が上昇し温度が上昇して、蒸気で加熱される吸収冷凍機の高温再生器出口部の蒸気ドレン温度センサーで検出する温度が上昇した場合には、安全のため、運転盤114を介して高温吸収液ポンプ93の回転数を上げて、液循環量を増加させてその結果蒸気圧を下げ、蒸気ドレン温度センサーで検出するドレン温度が低下すれば、運転盤114を介して高温吸収液ポンプ93の回転数を下げて循環液量を減らして蒸気圧を上げ、連続運転に適した温度範囲と圧力範囲で安定した運転が継続できるようにする。ポンプ93と同時に低温吸収液ポンプ82を回転数制御すると、さらに対応速度を速める効果がある。ポンプ85は、回転数を変えずに一定速度で運転しても、バイパス管95で流量が調整されるので、回転数を制御しなくても、問題は生じない。
又は、負荷(冷温水)の温度変化によって燃焼装置18の燃焼量(加熱量)を増減するのと同時に、高温再生器10内部の蒸気圧が上昇し温度が上昇して、高温再生器出口部の蒸気配管で検出される、蒸気圧又は温度センサーで検出する温度が上昇した場合には、安全のため高温吸収液ポンプの回転数を上げて、液循環量を増加させて、その結果蒸気圧を下げ、蒸気圧力又は温度が低下すれば、高温吸収液ポンプ93の回転数を下げて液循環量を減らして蒸気圧を上げ、連続運転に適した温度範囲と圧力範囲で安定した運転が継続できるようにする。高温吸収液ポンプ93の回転数を上げ下げするのと同時に、低温吸収液ポンプ82の回転数を上げ下げすると、応答速度が速まり制御性がよくなるという効果がある。
また、高温再生器10の運転中の液面を液面検出・制御装置44により検出して、気液分離器26の液面が上昇した場合には、高温吸収液ポンプ93の回転数を減らし、液循環量を減らして液面を下げる。一方、液面が降下した場合には、ポンプ93の回転数を増やして液循環量を多くし液面を上げるように制御して、管板面126より上昇することがないようにすることが好ましい。また、高温再生器10の運転液面が安全運転の下限設定値よりさらに低下した場合には、運転盤114を介して、警報を発し燃焼を遮断して安全停止動作に入るようにする。
この場合、高温再生器10の運転中の液面を液面検出・制御装置44により検出して、ポンプ93の回転数を制御する方法として、運転条件、制御信号を受けて予め定められた回転数に段階的に変化させるようにした段階制御式を用いる方法や、運転条件、負荷信号、制御信号を受けて連続的に回転数を変化させるようにした連続制御式を用いる方法等が採用される。
運転中の蒸気ドレン温度、蒸気温度、蒸気圧力又はボイラの運転液面を、蒸気ドレン温度センサー、蒸気温度センサー、蒸気圧力計又は液面検出装置44で検出して、ポンプの回転数を制御する場合に、制御方式としては、低温吸収液ポンプ82、中温吸収液ポンプ85、高温吸収液ポンプ93の各ポンプを同時にもしくは単独に、又は低温吸収液ポンプ82と高温吸収液ポンプ93の2台だけ等の組合せの中から選択した運転方法から、1方式又は複数の方式に切り替えられるようにして、回転数制御をして水を含む吸収液の供給量(循環量)を制御し運転効率を高め、かつ各ポンプが供給量(循環量)不足や揚程(ヘッド)不足を起こさない回転数を確保するように制御される。
また、運転中に、高温再生器10への水・吸収液を供給する供給装置、例えば高温吸収液ポンプ93が故障して、供給量が減少した場合には、高温再生器10内部に保有する水・吸収液量が減少して連続運転に支障が生じるので、警報を発すると同時に燃焼を遮断して、安全停止動作に入るように制御する。
また、運転中に、高温再生器10への水・吸収液供給量が減少した場合や、高温再生器10内部に保有する水・吸収液量が減少して各部の温度が安全運転の設定値を越えた場合には、高温再生器10又は高温再生器10の吸収液出口部に設けた吸収液温度センサーや空缶防止用の吸収液温度センサーにより運転盤114を介して警報を発すると同時に燃焼を遮断して、安全停止動作に入るように制御する。
つぎに、制御フローについて、さらに詳しく説明する。まず、冷水出口(入口)温度Tc1検出→負荷制御演算→排温水入口温度Th1と排熱回収器入口吸収液温度Tw1の温度検出、排熱回収器出口温水温度Th2を検出する。
判定条件(1):Th1−Tw1>設定値のとき
排温水の三方制御弁178の排熱回収器側への流量制御開度を全開とし、全量排熱回収器168へ流す。制御弁178の開度100%を確認した後、冷水出口(入口)温度Tc1に応じて通常の燃焼制御を行う。ついで、負荷制御演算を行い、燃焼操作出力制御及び排温水の三方制御弁178の操作出力制御を行う。
図8、図9において、外部負荷の変化により冷温水機を循環する吸収液温度が変化し、排熱回収器168入口の吸収液温度Tw1が変化して、排熱回収器168の出口温水温度Th2が変化した場合は、出口温度に応じて三方制御弁178の開度を制御して排熱回収器168へ流す排温水量とバイパスさせる排温水量とを変える。そして、つぎの(a)、(b)、(c)の制御を行う。上記のように、出口温水温度Th2は固定値ではなく、可変値である。
(a) 排温水出口温度により、排温水の三方制御弁178の上限ピークカット制御を行う。
(b) ピークカット値は排温水出口温度による比例制御とする。
(c) 排温水のピークカットによる熱量不足分は、燃焼量を増加・制御する。なお、負荷制御演算により、負荷に比べて加熱量が少ない場合は、燃焼制御量を増やして排温水量の不足分を補正する。
また、負荷に比べて加熱量が多い場合は、燃焼制御量を減らして冷温水機冷水出口(入口)温度Tc1が設定温度で安定するよう制御する。燃焼熱量をゼロにしても、負荷より加熱量(排熱回収量)が多く、冷水出口(入口)温度Tc1が低下し設定温度に安定しない時は、吸収液を蒸発器89に流入させる吸収液流量調節弁164を開けて、吸収液を蒸発器89の冷媒溜り162に流入させ、この蒸発器の冷媒溜り162に溜まった冷媒と流入した吸収液を、蒸発器に設けたオーバーフロー用堰190から吸収器81の吸収液溜り202にこぼす(戻す)。
吸収液流量調節弁164は、例えば5秒間開けた後全閉にして冷水温度Tc1を確認して再度弁164を開けるかどうかの判断をする、時間経過と冷水温度Tc1の変化を確認する機能を制御装置に組み込み、吸収液を必要以上に冷媒溜まりに流入させない制御を含むため、冷水温度が上昇し過ぎることも防止している。そのため、外部熱源機器側の悪影響を軽減するとともに、冷房負荷側への悪影響も軽減することになりエネルギーロスを防止している。
吸収液を冷媒溜り162の冷媒に混入させること、及び冷媒と吸収液を吸収液溜り202にこぼす(戻す)ことにより、冷水出口(入口)温度の下がり過ぎと安全装置の作動を防止し、かつ、排温水を流し続けることにより排温水の戻り温度が安定して外部熱源機器、例えばガスエンジン側への悪影響を軽減する。また、排温水と熱交換する吸収液は、排温水の熱により吸収液温度が下がり過ぎることがなく、運転を継続中に負荷が増加した時の立ち上がりが早く、燃料を燃焼させる追い焚きも低減させることができるので、排熱を有効に利用して省エネルギー効果を上げることができる。
判定条件(2):Th1−Tw1<設定値のとき、又はTh1−Tw1=設定値のとき
排温水の三方制御弁178の排熱回収器168側への流量制御回路を全閉とし、全量排熱回収器168をバイパスさせる。この時、冷房負荷があって加熱源への燃焼操作出力信号がある場合は、通常の燃料燃焼制御を行う。
その他の条件としては、起動時、温水制御可能の場合、燃焼開始前に排温水制御弁178を全開とした後、燃焼制御動作が可能となる制御動作とする。停止時には、排温水の三方制御弁178は全閉とし、排熱回収器168へ排温水を送ることはせず、全量バイパスさせる。
発電機の負荷が大きく排熱量が多い場合で、冷房負荷が少ない場合には、冷温水機で回収する熱量が減るので、ガスエンジン側に戻る排温水の温度が上昇する。また、冷温水機で冷却する冷水温度が下がり過ぎる恐れもある。この場合、前述の吸収液を冷媒に注入させる制御で冷水温度の下がり過ぎを防止することは可能であるが、排温水温度を完全にコントロールすることはできない。そのため、従来のシステムでも採用されていたように、排熱を大気へ放出する冷却装置が別に必要となることは当然のことである。
本発明の冷温水機を設けることにより、冷温水機停止中にガスエンジンを単独で運転し排温水が発生する場合にも対処できるようになり、設備の重要性から考えて当然装備しなくてはならない装置といえる。
図10は本発明における排熱回収時の制御運転を行う場合のタイムチャート図を示している。図1に示す三重効用形吸収式冷温水機において、外部からの排熱のみで運転可能な低負荷(例えば、負荷率40〜60%以下)時に、吸収液循環ポンプ動力の低減、ポンプの損傷防止、冷温水機の効率向上を図る運転を可能とするために、冷水温度が低下してガス、灯油、重油などの高級エネルギーの供給量を制御する低負荷運転時に、加熱用燃焼エネルギーを使用していないこと(例えば、燃焼停止)を負荷制御信号及び燃焼制御信号で確認し、吸収液濃度を平均化するための稀釈運転を行う。このために、低温吸収液ポンプ82、中温吸収液ポンプ85及び高温吸収液ポンプ93を一定時間運転したあと、高温再生器10の出口部の吸収液温度(センサー212の温度)(a)又は高温再生器10で発生した冷媒蒸気が中温再生器87で高温再生器10の圧力に相当する飽和温度で凝縮して冷媒蒸気ドレンになった冷媒蒸気ドレンの中温再生器出口温度(センサー210の温度)(b)が設定値以下(例えば、(a)が120℃以下、(b)が80℃以下)であることを検知して稀釈を完了し、燃焼停止、かつ稀釈終了の条件が揃った時点で、中温吸収液ポンプ85及び高温吸収液ポンプ93の運転を停止して、あたかも一重効用サイクル運転のごとく、排熱再生器168でのみ吸収液の加熱、再生を行う。この時、吸収液は低温再生器84を経由し、バイパス管95を流れ、中温再生器87、高温再生器10をバイパスして吸収器81へ戻り吸収液の循環サイクルを一巡させる。このように、中温再生器87、高温再生器10をバイパスさせることにより、排熱回収運転及び補機動力の運転エネルギーを削減する省エネルギー運転を行うことができる。図12は、上記の場合における溶液ポンプ制御動作のイメージ図(ただし、40%負荷以下で変化させた場合)を示している。
また、図11は本発明における排熱回収時の溶液(吸収液)ポンプ回転数抑制制御運転を行う場合のタイムチャート図、図12は溶液ポンプの制御動作のイメージ図(40%負荷以下で変化させた場合)を示している。図1に示す三重効用形吸収式冷温水機において、外部からの排熱のみで運転可能な低負荷(例えば、負荷率40〜60%以下)時に、吸収液循環ポンプ動力の低減、ポンプの破損防止、冷温水機の効率向上を図る運転を可能とするようにする。このため、冷水温度が低下してガス、灯油、重油などの高級エネルギーの供給量を制御する低負荷運転時に、加熱用燃焼エネルギーを使用しない(燃焼停止)ことを負荷制御信号及び燃焼制御信号で確認し、高温再生器10の出口部の吸収液温度(センサー212の温度)(a)又は冷媒蒸気ドレンの中温再生器出口温度(センサー210の温度)(b)に応じて中温吸収液ポンプ85及び高温吸収液ポンプ93による吸収液の循環量制御を、加熱用燃焼エネルギーを使用して運転する通常の低負荷運転制御時と区別して、排熱専用運転時にはさらに循環量制御量を低く(例えば、ポンプの回転を低くし供給量を減らす)して、排熱のみで運転する時に新たな制御モードを追加することで、排熱回収専用運転時の制御が安定し、さらに高効率で安定した運転を可能になるようにする。排熱回収利用時は、高温再生器10で発生した冷媒蒸気が中温再生器87で高温再生器10の圧力に相当する飽和温度で凝縮して冷媒蒸気ドレンになった冷媒蒸気ドレンの中温再生器出口温度(b)又は高温再生器10の出口部の吸収液温度(a)によって運転状態(負荷率)を検知し、その温度によって段階的に中温吸収液ポンプ85及び高温吸収液ポンプ93の回転数を増減させて循環量を増減するように制御する。
図13は、本発明の実施の第2形態による三重効用形吸収式冷温水機と周辺システム、すなわち、周辺設備(装置)との組合せを示す概念図である。図14は、図13に示す吸収式冷温水機における制御フローを示している。また、図15は、図13に示す吸収式冷温水機において、冷房負荷変化及び外気温度変化による冷却水温度変化を省エネルギー運転に利用する制御、すなわち、冷却水設定温度を運転条件の変化により自動的に変更する制御を示す説明図であり、図16はこの場合の温度テーブルの一例を示している。
図13に示す三重効用形吸収式冷温水機は、燃料の燃焼により吸収液を間接的に加熱する構造の高温再生器10、中温再生器12、低温再生器14、凝縮器16、吸収器18、蒸発器20、熱交換器類、溶液ポンプ、冷媒ポンプ、冷却水ポンプ100、冷温水ポンプ99、冷却塔222及び冷却塔ファンモータ224を主構成機器として有し、吸収器81の吸収液を低温再生器84から中温再生器87へ、ついで高温再生器10へ導くリバースフロー式の三重効用形吸収式冷温水機である。
そして、このように構成された吸収式冷温水機において、冷温水の入口温度センサ218、冷温水の出口温度センサ102、冷却水の入口温度センサ220及び冷却水の出口温度センサ216と、運転・制御盤114とを接続し、この運転・制御盤114と、燃料の燃焼・制御装置226、冷温水ポンプ99の回転制御装置228、冷却水ポンプ100の回転制御装置230及び冷却塔ファンモータ224とを接続し、冷水出口温度を制御する加熱量制御信号を利用して冷却水ポンプ100の循環量を100%から50%の範囲で制御し、冷房負荷が50%以下となり0〜30%の範囲で加熱量がゼロになると、冷却水量を最低流量(30〜40%)まで低下させる制御を行い、加熱量ゼロ信号、すなわち燃焼停止信号を利用して冷却水流量を最低流量に変更する信号を出すように構成されている。232は燃料制御弁、234は冷却塔ファン、236は冷却塔ファンモータの回転制御装置である。
上記のような構成において、外気温度又は外部負荷の影響を受けて変化する吸収式冷温水機を循環する冷水温度と、外気で冷却されて吸収式冷温水機を循環する冷却水の温度を検知して、定格負荷運転時の冷却水温度設定値を変更する制御機能を有し、負荷が低下した時は吸収式冷温水機を循環する冷却水の設定温度を下げ、吸収式冷温水機の低冷却水温度特性を生かして運転効率を上げる。同様に、冷房負荷が低下した時には冷却水循環流量を減少させる制御機能を有し、冷却水循環ポンプ100のエネルギー消費量を減らし、さらに冷房負荷が低下した時には、燃焼停止時間と冷却水温度を判断条件として自動的に冷水の設定温度を上げる制御機能を有し、これにより、冷水の冷え過ぎを防止して運転効率を上げて、高負荷から低負荷まで高効率で省エネルギーとなる運転を実現するように、排熱再生器168を有している。
吸収式冷温水機は冷房負荷により吸収冷凍機の入口温度と出口温度が変化する。冷水温度が低下すれば、冷え過ぎを防止するために制御装置が働き、吸収液を加熱、再生する加熱エネルギー量を調節される。加熱エネルギーには、天然ガスのような高級な化石エネルギーもあれば、ガスエンジン排熱温水のように低品位のエネルギーもある。それらのエネルギーを単独又は併用して吸収式冷温水機を運転する。一般的に、加熱エネルギー量を調節する信号は、冷水出口温度の変化率(量)や冷水出入り口温度差を検知して負荷率(制御量)を演算し制御信号を電流値や抵抗値に変換して出力する。この時、冷却水温度は冷却塔222のファン234の発停や三方弁232の制御により、吸収式冷温水機入口温度が一定になるように制御されている。
一般的には、冷房負荷が外気温度とほぼ一致して変化するので大きな問題はないが、デパートやスーパーなどのように外気温度の他に人間の出入数で負荷が決まるような商業施設やプロセス冷却施設の場合には、冷房負荷は外気温度すなわち冷却水温度には関係なく変化する。このような運転をする場合には、吸収式冷温水機運転盤の制御機能、データ記憶機能を利用して、吸収式冷温水機の制御信号データ及び温度データから、その時その時の運転条件に最適となる冷却水温度設定値を算出して新たな設定値とすれば、吸収式冷温水機の省エネルギー運転が非常に効果的に、また容易に実施できる。
例えば、図15(a)、(b)に示すように、冷房負荷100%の時に、冷却塔水槽の温度(外気温度)が32℃近辺の時は循環する冷却水設定温度は32℃のままでよいが、冷房負荷100%の時に、冷却塔水槽の温度(外気温度)が22℃近辺まで低下するような温度まで外気温度が低下した時は、循環する冷却水設定温度を27℃(吸収液の結晶防止を考慮して温度を決める)に変更する等、事前に設定した演算基準と、図16に示す温度テーブルにより、吸収式冷温水機運転中は、吸収式冷温水機の負荷制御・運転装置による演算結果から、循環する冷却水の設定温度を変える信号を出力して、冷却塔222のファン234の発停やファンモータ224の回転数制御などによる冷却水温度調節を行うようにする。
負荷が変化した時は、変更後の設定温度を基準として冷房能力(負荷率)に連動して比例的に冷却水の温度が変化するように制御すれば、全負荷領域において吸収式冷温水機に最適な冷却水温度条件による省エネルギー運転が可能となる。同様に冷房負荷が低下した時には冷却水循環流量を減少させる制御機能を有し、外部信号出力により冷却水循環ポンプ100の回転数を減らし、循環水量を減らして循環ポンプのエネルギー消費量を減らす。
また、夏期の冷房運転のピークを過ぎた後で、冷却水温度が低下し、加えて冷房負荷が低下し、低負荷運転が長時間に及ぶ場合には、冷水の設定温度を、通常7℃で設定している場合には8℃、9℃、10℃のように、事前に設定した演算基準と温度テーブルにより、吸収式冷温水機の負荷制御・運転装置による演算結果から冷水の設定温度を変え、加熱エネルギーの使用量を制限するようにして冷え過ぎを防止し、省エネルギー運転が行えるようにする。この場合、冷却水温度設定値の変化に対応して、冷却塔ファンモータ224の回転数制御信号及び発停制御信号を出力するように構成することもできる。
本発明の実施の第1形態による排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機の系統的概略構成図である。 図1の冷温水機における貫流方式の高温再生器及び液面検出・制御装置を示す概略構成図である。 図2における液面検出・制御装置の詳細を示す構成図である。 液面検出・制御装置においてフロートが中間位置にあるときの構成図である。 液面検出・制御装置においてフロートが上昇したときの構成図である。 液面検出・制御装置においてフロートが降下したときの構成図である。 本発明の冷温水機における制御方法を説明するためのもので、時間と冷水出口温度及び冷媒温度との関係を示すグラフである。 本発明の冷温水機における制御方法を説明するためのもので、排温水出口温度と排温水の三方制御弁開度との関係を示すグラフである。 排熱再生器及び排熱温水の三方制御弁まわりの拡大説明図である。 本発明の方法を実施するタイムチャートの一例を示す図である。 本発明の方法を実施するタイムチャートの他の例を示す図である。 本発明の方法の実施における溶液ポンプ制御動作イメージ図である。 本発明の実施の第2形態による排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機の系統的概略構成図である。 図13における冷温水機の制御フロー説明図である。 冷房負荷変化及び外気温度変化による冷却水温度変化を省エネルギー運転に利用する制御、すなわち、冷却水設定温度を運転条件の変化により自動的に変更する制御を行う場合を示しており、図15(a)は従来の制御と動作を示す冷房負荷率と冷却水温度との関係を示すグラフ、図15(b)は変更後(本発明)の制御と動作を示す冷房負荷範囲と冷却水温度との関係を示すグラフである。 冷房負荷率と冷却水温度との関係の温度テーブルの一例を示す説明図である。 従来の吸収式冷温水機の一例を示す系統的概略構成図である。
符号の説明
10 高温再生器
12 上部管寄せ
14 下部管寄せ
16 上昇管
18 燃焼装置
20 燃焼室
24 気液混合物導管
26 気液分離器
28 冷媒蒸気管
30 吸収液抜出導管
36 吸収液循環導管
42 吸収液供給管(水・吸収液供給管)
43 液面検出装置
44 液面検出・制御装置
81 吸収器
82 低温吸収液ポンプ
83 低温熱交換器
84 低温再生器
85 中温吸収液ポンプ
86 中温熱交換器
87 中温再生器
88 凝縮器
89 蒸発器
90 冷媒ポンプ
93 高温吸収液ポンプ
94 高温熱交換器
95、96 バイパス管
97、98 冷媒蒸気管
99 冷温水ポンプ
100 冷却水ポンプ
102 冷温水出口温度センサー
114 運転制御・安全制御用運転盤
126 管板面
128 上部液出入り管
130 下部液出入り管
132 鉛直管
134 液面
136 マグネット
138 フロート
140 高位液面検出スイッチ
142 低位液面検出スイッチ
151 第一冷暖切替弁
166 吸収液管
162 冷媒液溜り
168 排熱回収器
170 排温水入口管
172 排温水出口管
174、176 温水温度センサー
178 排温水流量制御弁(三方制御弁)
180 吸収液管
182 吸収液温度センサー
184 第二冷暖切替弁
186 冷媒ドレン熱交換器
188 排ガス熱交換器
190 オーバーフロー用堰
192 排熱再生器からの吸収液管
194、196 冷媒蒸気管
200 排温水熱交換器
202 吸収液溜り
210 蒸気ドレン温度センサー
212 吸収液温度センサー
214、220 冷却水入口温度センサー
216 冷却水出口温度センサー
218 冷温水入口温度センサー
222 冷却塔
224 冷却塔ファンモータ
226 燃焼・制御装置
228、230、236 回転制御装置
232 燃料制御弁
234 冷却塔ファン

Claims (9)

  1. 高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、熱交換器類、低温吸収液ポンプ、中温吸収液ポンプ、高温吸収液ポンプ及び冷媒ポンプを少なくとも有し、吸収器の吸収液を低温再生器から中温再生器へ、ついで高温再生器へ導くリバースフロー式の三重効用形吸収式冷温水機に、外部からの排熱を回収し加熱源として利用し、吸収液を加熱し吸収液に吸収されている冷媒を加熱蒸発させて吸収液の濃度を上げるための排熱再生器を、低温再生器の手前に設け、外部からの排熱のみで運転可能な低冷暖房負荷時に、吸収液循環ポンプ動力の低減、ポンプの損傷防止、冷温水機の効率向上を図る運転を可能とするために、冷水温度が低下して加熱用燃料の供給量を制御する低冷暖房負荷運転時に、加熱用燃を使用していないことを負荷制御信号及び燃焼制御信号で確認し、吸収液濃度を平均化するための稀釈運転を行うために、低温吸収液ポンプ、中温吸収液ポンプ及び高温吸収液ポンプを一定時間運転したあと、高温再生器出口部の吸収液温度又は高温再生器で発生した冷媒蒸気が中温再生器で高温再生器の圧力に相当する飽和温度で凝縮して冷媒蒸気ドレンになった冷媒蒸気ドレンの中温再生器出口温度が設定値以下であることを検知して稀釈を完了し、燃焼停止、かつ稀釈終了の条件が揃った時点で、中温吸収液ポンプ及び高温吸収液ポンプの運転を停止して、あたかも一重効用サイクル運転のごとく、排熱再生器でのみ吸収液の加熱、再生を行い、吸収液は低温再生器を経由し、バイパス管を流れ、中温再生器、高温再生器をバイパスして吸収器へ戻り吸収液の循環サイクルを一巡させ、中温再生器、高温再生器をバイパスすることにより、排熱回収運転及び補機動力の運転エネルギーを削減する省エネルギー運転を行うことを特徴とする排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機制御方法。
  2. 高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、熱交換器類、低温吸収液ポンプ、中温吸収液ポンプ、高温吸収液ポンプ及び冷媒ポンプを少なくとも有し、吸収器の吸収液を低温再生器から中温再生器へ、ついで高温再生器へ導くリバースフロー式の三重効用形吸収式冷温水機に、外部からの排熱を回収し加熱源として利用し、吸収液を加熱し吸収液に吸収されている冷媒を加熱蒸発させて吸収液の濃度を上げるための排熱再生器を、低温再生器の手前に設け、外部からの排熱のみで運転可能な低冷暖房負荷時に、吸収液循環ポンプ動力の低減、ポンプの破損防止、冷温水機の効率向上を図る運転を可能とするために、冷水温度が低下して加熱用燃料の供給量を制御する低冷暖房負荷運転時に、加熱用燃を使用しないことを負荷制御信号及び燃焼制御信号で確認し、高温再生器出口部の吸収液温度又は冷媒蒸気ドレンの中温再生器出口温度に応じて中温吸収液ポンプ及び高温吸収液ポンプによる吸収液の循環量制御を、加熱用燃を使用して運転する通常の低冷暖房負荷運転制御時と区別して、排熱回収専用運転時にはさらに循環量制御量を低くして、排熱のみで運転する時に新たな制御モードを追加することで、排熱回収専用運転時の制御が安定し、さらに高効率で安定した運転を可能にし、排熱回収利用時は、高温再生器で発生した冷媒蒸気が中温再生器で高温再生器の圧力に相当する飽和温度で凝縮して冷媒蒸気ドレンになった冷媒蒸気ドレンの中温再生器出口温度又は高温再生器出口部の吸収液温度によって運転状態を検知し、その温度によって段階的に中温吸収液ポンプ及び高温吸収液ポンプの回転数を増減させて循環量を増減することを特徴とする排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機制御方法。
  3. 外部からの排熱を回収して排熱再生器の熱源とするために、排温水を三方制御弁で制御し、排温水の温度が、外部からの排熱を発生する熱源となっている熱源システム機器の運転条件・効率に悪影響を与えない温度になるよう、戻りの排温水温度を三方制御弁開度上限ピークカット制御を用いて制御し、排温水が排熱再生器に所定量流れ、吸収液を加熱する請求項1又は2記載の排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機制御方法。
  4. 排熱再生器入口への排熱温水の流量制御を行う三方制御弁の上限ピークカット制御を比例制御式とする請求項1、2又は3記載の排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機制御方法。
  5. 排熱再生器への排温水の流量制御を行い、排温水のピークカット制御を行った場合であって、冷暖房負荷の要求に対し加熱量が不足した時には、燃焼量を増やして制御し、負荷制御演算により、負荷に比べて加熱量が少ない時は、燃焼制御量を増やして排温水量の不足分を補正する制御を行う請求項1〜4のいずれかに記載の排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機制御方法。
  6. 外部排熱による加熱が無い場合には、起動時に燃焼制御運転から運転に入るように、運転モードの切替を行えるよう選択仕様を設ける請求項1〜5のいずれかに記載の排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機制御方法。
  7. 外気温度又は外部の冷房負荷の影響を受けて変化する吸収式冷温水機を循環する冷水温度と、外気で冷却されて吸収式冷温水機を循環する冷却水の温度を検知して、定格負荷運転時の冷却水温度設定値を変更する制御機能を有し、冷房負荷が低下した時は吸収式冷温水機を循環する冷却水の設定温度を下げ、吸収式冷温水機の低冷却水温度特性を生かして運転効率を上げ、同様に冷房負荷が低下した時には冷却水循環流量を減少させる制御機能を有し、冷却水循環ポンプのエネルギー消費量を減らし、さらに冷房負荷が低下した時には、燃焼停止時間と冷却水温度を判断条件として自動的に冷水の設定温度を上げる制御機能を有し、冷水の冷え過ぎを防止して運転効率を上げて、高冷房負荷から低冷房負荷まで高効率で省エネルギーとなる運転を行う請求項1〜6のいずれかに記載の排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機制御方法。
  8. 冷却水温度設定値の変化に対応して、冷却塔ファンモータの回転数制御信号及び発停制御信号を出力する請求項1〜7のいずれかに記載の排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機制御方法。
  9. 貫流方式ボイラ又は貫流方式ボイラと同等の構造を持つボイラを高温再生器として、この高温再生器と二重効用形吸収式冷温水機とを一体化した三重効用形吸収式冷温水機であって、高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、低温熱交換器、中温熱交換器、高温熱交換器、低温吸収液ポンプ、中温吸収液ポンプ、高温吸収液ポンプ、運転制御・安全制御用運転盤及び冷媒ポンプを少なくとも有し、低温再生器から中温再生器への吸収液配管と、中温熱交換器から低温熱交換器への吸収液配管との間に、低温再生器からの吸収液をバイパスさせるためのバイパス管を有し、吸収器の吸収液を低温再生器から中温再生器へ、ついで高温再生器へ導くリバースフロー式の三重効用形吸収式冷温水機において、外部からの排熱を回収し加熱源として利用し、吸収液を加熱し吸収液に吸収されている冷媒を加熱蒸発させて吸収液の濃度を上げるための排熱再生器を、外部排熱温水の三方制御弁を介して低温再生器の手前に設け、低温再生器で吸収液を加熱し吸収液の濃度を上げる加熱熱量の割合を、外部から回収する排熱量を制御して減少させることにより、低温再生器の熱交換量を低減させて、高温再生器及び中温再生器で発生させ吸収液を加熱・濃縮し低温再生器の加熱源となる冷媒蒸気の発生量を減らしても冷暖房負荷変化に応じた排熱回収運転ができるようにして、高温再生器での加熱に使用する加熱用燃料の消費量を減らし、省エネルギーを図るようにし、高温再生器の出口部の吸収液配管に高温再生器出口吸収液温度センサーを設け、中温再生器の出口部の冷媒蒸気ドレン配管に中温再生器出口冷媒蒸気ドレン温度センサーを設け、これらの温度センサーを運転制御・安全制御運転盤に接続したことを特徴とする排熱再生器を有する三重効用形吸収式冷温水機。
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