JP2006010194A - 三重効用形吸収冷温水機 - Google Patents

三重効用形吸収冷温水機 Download PDF

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一志 広政
Kenichi Saito
健一 斉藤
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Abstract

【課題】 三重効用形吸収冷温水機において、システム全体の省エネルギーを図る。
【解決手段】 三重効用形吸収冷温水機において、高温再生器10の気液混合物導管に接続された気液分離器26に、液面検出装置44を設け、気液分離器26からの蒸気管28又は気液分離器に再生圧力検出器118が接続され、この再生圧力検出器118と運転・制御盤114とが接続され、この運転・制御盤114と冷却水ポンプ100とが、冷却水ポンプ動力の制御を行うことができるように接続されて、冷却水ポンプ動力を節減して省エネルギーを図るように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高温再生器圧力又は温度、及び高温再生器の液面を制御の条件として、従来機に比べ安全面及びシステム全体の省エネルギー面の両方を満足させることができる三重効用形吸収冷温水機に関するものである。
従来から、蒸気式二重効用吸収冷凍機として、図5に例示したようなものが知られている。この吸収冷凍機は、吸収液(例えば、臭化リチウム水溶液)が吸収器aから低温再生器cを経て高温再生器eに流されるというリバースサイクルを構成している。この吸収冷凍機における吸収サイクルを説明すると、まず、吸収器aで多量の冷媒蒸気を吸収して濃度が薄められた吸収液(稀吸収液)が吸収器aから低温熱交換器bに送給され、この低温熱交換器bにより加熱された後に低温再生器cに送給される。前記稀吸収液は、この低温再生器cにおいて低温再生され、吸収している冷媒の一部を放出し濃度がその分高くなって中間濃度の吸収液(中間吸収液)となる。次に、この中間吸収液は、低温再生器cから高温熱交換器dに送給され、この高温熱交換器dにより加熱された後に高温再生器eに送給される。
前記中間吸収液は、この高温再生器eにおいて高温再生され、吸収している冷媒(例えば、水蒸気)の一部を放出し濃度がさらに高くなって高濃度の吸収液(濃吸収液)となる。そして、この濃吸収液が前記高温熱交換器dの加熱側に前記中間吸収液を加熱する加熱源として戻され、さらに、低温熱交換器bの加熱側に前記稀吸収液を加熱する加熱源として戻された後、前記吸収器aに帰還する。この帰還した濃吸収液は吸収器aにおいて伝熱管上に散布され、冷却水により冷却されながら再び冷媒蒸気を吸収して前記稀吸収液となる。
このような蒸気式二重効用吸収冷凍機においては、前記高温再生器eには蒸気ボイラfから高温の蒸気(スチーム)が加熱源として供給されるようになっており、この蒸気により中間吸収液が加熱されて吸収していた冷媒が放出され、この放出された冷媒蒸気は、低温再生器cにこの低温再生器cでの加熱源として利用された後、凝縮器gに戻されて凝縮する。凝縮器gからの冷媒液(例えば、水)は蒸発器hに入り、この凝縮した冷媒液が冷媒ポンプにより蒸発器hの伝熱管(水が流通している)に散布され蒸発潜熱により冷却されて冷水が得られる。
また、低温再生器cからの吸収液配管iと、高温熱交換器dと低温熱交換器bとの間の加熱側の吸収液配管jとを接続するバイパス管kが設けられ、低温再生器cを出て高温再生器eへ供給される中間濃縮吸収液の一部を、吸収器aへ戻る濃吸収液配管にバイパスさせるように構成されている。
ボイラは通常、単独で運転する場合の制御は、外部の負荷変化によって変化するボイラ出口部の蒸気圧力変化を検出して、蒸気圧力が定められた圧力範囲内に入るように燃焼量を制御している。また、運転中はボイラ内の保有水が定められた水位の範囲内に入るよう給水ポンプを発停制御して水位を制御している。
一方、図5に示すような従来の吸収冷凍機においては、外部の負荷変化によって変化する冷凍機出口部又は入口部の冷水温度変化を検出して、冷凍機出口部又は入口部の温度が定められた温度になるよう、供給される熱源の量を制御している。
上記のボイラと吸収冷凍機については、インターロックを組んで連動運転をするなどの運転システムがあるが、制御はそれぞれ独立しているのが通常の運転システムである。ボイラは内部圧力が大気圧を越える圧力容器に該当し、吸収冷凍機は内部圧力が大気圧力以下の真空容器に該当する。このため、従来は両者を一体にして運転、制御することなどは無理なこととしてあきらめられていた。
しかし、環境問題などから、さらに省エネルギーとなる冷温水機の開発が求められており、今回開発された本発明の冷温水機は、時代の要請に応えたものとなっている。
吸収冷凍機は、内部を循環し熱エネルギーの交換をする媒体として、例えば臭化リチウム水溶液を保有している。一般的には吸収液と呼ばれ、冷媒となる水を吸収、蒸発させることによって冷房効果を発揮するように構成されている。
従来から、吸収冷温水機において、冷却水流量を冷温水機出口温度を判断条件として制御し、省エネルギーを図る冷却水流量制御方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、三重効用形吸収冷温水機において、貫流ボイラ方式の高温再生器の液面を最適に制御する方式が知られている(例えば、特許文献2参照)。さらに、吸収式冷凍機において、再生器の温度、圧力、濃度を検出し、最も大きい制御値から冷却水流量を決定する省エネルギー運転方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2004−36957号公報(第2頁、図2) 特開2003−214720号公報(第2頁、図1) 特開2002−5538号公報(第2頁、図1)
しかし、上記の特許文献1においては、冷却水流量を減少させると吸収冷温水機出口部での冷却水出口温度が上昇し、当然吸収冷温水機内の吸収液温度が上がって再生器の圧力があがるので、連続して運転を継続するためには吸収冷温水機内の再生器温度・圧力も同時に監視し、制御する必要がある。しかし、それらを監視・制御して、かつ運転を継続する方法については、この特許文献1に述べられていない。すなわち、冷却水流量の制御に主眼が置かれ、冷温水機の制御は安全監視程度で、省エネルギー運転を継続する方法については述べられていない。
また、上記の特許文献2においては、主に、安全面から見た制御を中心とした液面制御方法が記載されているが、省エネルギー運転の面から液面を制御する方法については述べられていない。
また、上記の特許文献3においては、再生器の温度、圧力、濃度を検出しても吸収液を加熱濃縮する再生器の液溜り量又は液面を無視して冷却水の循環量を増減することは、高温再生器本体の過熱及び空缶運転をする恐れがある。安全に連続して運転を継続するためには、再生器の温度、圧力濃度の検出よりも先に、再生器の液溜り量又は液面を維持する制御と監視が必要になる。省エネルギー運転のための検出条件として効果があるが、連続して安全な運転を継続するための制御については述べられていない。また、負荷が高いが冷却水温度(外気温度)が低い場合の制御については述べられていない。
一般的な空調では、起動から停止までの間の冷房運転のほとんどが部分負荷で運転している。性能を落とさずに省エネルギー運転をする有効策として、部分負荷運転時の省エネルギーをすることが有効と考えられる。特に電力消費量を削減する運転制御方法を構築することが有効である。ガス、油を熱源とする吸収冷温水機は三重効用等の多重効用の原理を採用したサイクルで運転されており、成績係数は1を越えているが、ポンプなど周辺の動力機器は効率100%を越えることはない。吸収冷温水機の省エネルギーもさることながら、周辺の動力機器の省エネルギーを計りながら運転する方が、システムとして効率が上がり省エネルギー効果が上がることに着目し、省エネルギー運転方案を提案するものである。冷房負荷と冷却水温度との一般的な関係は表1に示すごとくである。
Figure 2006010194
夏期の最盛期1週間程度は冷房負荷、冷却水温度ともに最高となる日が続くが、それ以外の夏期、中間期は、用途により若干の差異はある。しかし、負荷が高い日であっても冷却水温度は最盛期より低くなる。特に朝晩の温度は低く、ほぼ全ての用途で冷却水温度制御を行っている。冷却水温度制御では、ファン発停のみの場合や三方弁制御の場合、又はその両者を併用する場合などがあるが、そのいずれの場合でも、冷却水温度の冷え過ぎを防止するための制御となっている。なお、夏の最盛期に、冷却水を定格温度まで冷却する能力を有する冷却塔と冷温水機が1対1の組合せの場合を想定している。
再生器圧力(温度)は従来の制御では成行きと考えられており、再生器圧力(温度)が上限を越えた時にのみ安全停止する安全装置作動用として利用されていた。しかし、再生器圧力(温度)を制御に利用することにより、空調システムの運転動力を削減し省エネルギー運転が可能になる運転システム及び制御の開発が要求される。
解決しようとする問題点は、三重効用形吸収冷温水機においては、安全を図るように構成されているが、ポンプ等の周辺の動力機器の省エネルギーが十分に図られていない点である。
本発明は、三重効用形吸収冷温水機の高温再生器圧力又は温度、及び高温再生器の液面を制御の条件として、従来機に比べ安全面及び省エネルギー面の両面を満足するように構成することを最も主要な特徴とする。
本発明の吸収冷温水機においては、高温再生器圧力(温度)を、例えば0.1MPa 以下とか0.2MPa 以下とかなどに設定し、その圧力以下になるように、再生器圧力(温度)に影響を与える冷却水の流量を制御すれば、冷房負荷又は冷却水温度が定格値を下回る冷房運転期間のほぼ全領域において、空調システムの運転動力を削減した省エネルギー運転を行うことになり、非常に大きな経済効果が見込まれ、また同時に環境に影響を与えるエネルギー消費量が低減するなどの環境改善効果が見込まれる。
夏場の最盛期1週間程度を乗りきれば、あとはほとんどの運転時間帯で冷水と冷却水の温度制御を行っていると言える。すなわち、冷水、冷却水の冷え過ぎ防止の制御をしている。その冷水、冷却水温度制御を行っている時間帯で、負荷変化とのバランスを取りながら冷却水の流量制御を行って、冷却水ポンプ動力と冷却塔ファン動力の運転動力費用を削減するようにすることが最も省エネルギー省コストに効果のある使い方となる。
このように、本発明では吸収冷温水機の高温再生器圧力(温度)及び再生器の液面を制御の条件として、吸収冷温水機の制御だけでなく、周辺機器である冷却水ポンプ動力の制御を加える事で大幅な省エネルギー運転を可能にすることができる。
本発明の三重効用形吸収冷温水機は、貫流方式ボイラ又は貫流方式ボイラと同等の構造を持つボイラを高温再生器として、このボイラと吸収冷凍機とを一体化した三重効用形吸収冷温水機であって、高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、熱交換器類、溶液ポンプ、冷媒ポンプ、冷却水ポンプ及び冷温水ポンプを主構成機器として有し、吸収器の吸収液を低温再生器から中温再生器へ、ついで高温再生器へ導くリバースフロー式の三重効用形吸収冷温水機であって、冷温水温度センサから負荷側の温度変化を検出し、その温度変化を運転・制御盤からの制御信号によりボイラに供給される燃料を増減し、燃焼装置の燃焼量を増減してボイラの効率的な運転を行い、同時に吸収冷凍機の各吸収液ポンプを運転して、水の含有割合の異なる吸収液を安定的に供給して連続運転が可能となる液の循環流動用配管を有し、低温再生器から上位の再生器に液を供給する吸収液ポンプに流入する吸収液の一部を分岐して戻り配管にバイパスする配管を有し、同時に中温再生器から水・吸収液供給ポンプに流入する液の一部を分岐して戻り配管にバイパスする配管を有して、水・吸収液の供給量を調整して、ポンプに掛かる動力負荷を調整して、安定した連続運転ができるようにし、前記高温再生器の気液混合物導管に接続された気液分離器に、液面検出装置を設けた三重効用形吸収冷温水機において、気液分離器からの蒸気管又は気液分離器に再生圧力検出器が接続され、この再生圧力検出器と前記運転・制御盤とが接続され、この運転・制御盤と前記冷却水ポンプとが、冷却水ポンプ動力の制御を行うことができるように接続されて、冷却水ポンプ動力を節減して省エネルギーを図るようにしてなることを特徴としている。
この三重効用形吸収冷温水機において、運転・制御盤と冷温水ポンプとが接続された構成とすることができる。また、再生圧力検出器の代りに再生温度検出器を設けた構成とする場合もある。
本発明は上記のように構成されているので、つぎのような効果を奏する。
(1) 三重効用形吸収冷温水機の制御だけでなく、周辺機器である冷却水ポンプ動力の制御を加えているので、システム全体の大幅な省エネルギーを図ることができる。
(2) 上記(1)に加えて、安全運転をも行うことができる。
三重効用形吸収冷温水機におけるシステム全体の省エネルギー運転を行うという目的を、高温再生器の圧力又は温度、及び高温再生器の液面高さを制御の条件として制御できるように構成することにより実現した。
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定されるものではなく、適宜変更して実施することができるものである。
図1は、本発明の実施の第1形態による三重効用形吸収冷温水機を示している。一例として、高温再生器の圧力及び高温再生器の液面を検出し設定範囲内に制御して周辺機器の省エネルギー運転を行う場合を示している。図2は、図1に示す三重効用形吸収冷温水機と周辺システムとの組合せを示す概念図を示している。図3は、図1及び図2に示す三重効用形吸収冷温水機における制御フローを示している。
高温再生器としては、貫流方式ボイラ又はこれと同等の機能、構造を有するボイラが用いられるが、本実施形態では、高温再生器として貫流式ボイラ形のものを用いる場合を示している。10は貫流式ボイラ構造の高温再生器で、上部と下部に環状の上部管寄せ(上部ヘッダー)12及び下部管寄せ(下部ヘッダー)14を有し、これらの管寄せ12、14間に鉛直方向の多数の上昇管16を略円筒状に配設し、上部中央部に燃焼装置18、例えばバーナーを有し、稀吸収液を下部管寄せ14に導入して加熱濃縮し、上部管寄せ12から気液混合物を取り出すことができるように構成されている。20は燃焼室である。
この高温再生器10に気液混合物導管24を介して気液分離器26が接続されている。気液分離器26の上部には蒸気抜出導管(蒸気管)28が接続され、気液分離器26の下側部には吸収液抜出導管30が接続されている。
気液分離器26の下部と高温再生器10の下部管寄せ14とは、吸収液循環導管36を介して接続されている。吸収液循環導管36又は下部管寄せ14には、吸収液供給管42が接続されている。44は気液分離器26の液面検出装置である。99は冷温水ポンプ、100は冷却水ポンプ、114は運転・制御盤である。
本実施形態は、吸収器81、ポンプ(稀液ポンプ)82、低温熱交換器83、低温再生器84、ポンプ(中間液ポンプ)85、高温熱交換器86、中温再生器87、凝縮器88、蒸発器89、冷媒ポンプ90、冷却ポンプ100、冷温水ポンプ99及びこれらの機器を接続する吸収液配管、冷媒配管、冷却水配管、冷温水配管等を構成要素とするリバースサイクル式の二重効用式吸収冷凍機に対し、貫流式ボイラ構造の高温再生器10、溶液供給手段としての水・吸収液供給ポンプ93、付加熱交換器94等を組み合わせて一体化したものである。なお、図1において、実線に付した矢印は吸収液、冷媒液又は水の流れ方向を示し、破線に付した矢印は冷媒蒸気、又は冷媒蒸気と凝縮冷媒(冷媒ドレン)との混合物の流れ方向を示す。
95は第一バイパス管で、低温再生器84からの吸収液の一部を高温熱交換器86からの濃吸収液配管にバイパスさせるためのものである。また、96は第二バイパス管で、中温再生器87からの吸収液の一部を付加熱交換器94からの戻り濃吸収液配管にバイパスさせるためのものである。130は冷暖切替弁である。
つぎに、上記のように構成された吸収冷温水機において、吸収液の循環サイクルについて順に説明する。まず、吸収器81で多量の冷媒蒸気を吸収して濃度が薄められた稀吸収液が、稀液ポンプ82によって吸収器81から低温熱交換器83に送給され、この低温熱交換器83により加熱された後に低温再生器84に送給される。そして、この稀吸収液は、この低温再生器84において低温再生され、吸収している冷媒の一部を放出し濃度がその分高くなって中間濃度の中間吸収液となる。
この中間濃縮吸収液の大部分は、低温再生器84から中間吸収液ポンプ85によって高温熱交換器86に送給され、この高温熱交換器86により加熱された後に中温再生器87に送給される。この中間濃縮吸収液は、この中温再生器87において高温再生され、吸収している冷媒の一部を放出し濃度がさらに高くなって高濃度の濃吸収液となる。
低温再生器84からの中間濃縮吸収液の残部は、吸収器81へ戻る濃吸収液配管にバイパス管95を経てバイパス供給される。
中温再生器87からの濃吸収液の一部又は全部は、吸収液ポンプ93により付加熱交換器94へ送給され、ここで、高温再生器10からの濃吸収液と熱交換して加熱された後、高温再生器10に供給される。中温再生器87からの濃吸収液の残部(零の場合もあり得る)は、第二バイパス管96を経て付加熱交換器94からの加熱側の吸収液配管に合流する。
高温再生器10において、燃料の燃焼熱により加熱濃縮された濃吸収液は、付加熱交換器94の加熱側に導入されて中温再生器87からの濃吸収液を加熱した後、高温熱交換器86の加熱側に導入される。中温再生器87からの濃吸収液の残部(零の場合もあり得る)は、第二バイパス管96を経て付加熱交換器94からの加熱側の吸収液配管に合流する。
高温再生器10からの冷媒蒸気は蒸気抜出導管28を経て中温再生器87へ導入され、ここで吸収液を加熱濃縮させた後、冷媒ドレンは低温再生器84へ導入される。
中温再生器87からの冷媒蒸気は冷媒蒸気配管97を経て、中温再生器87からの冷媒ドレンとともに低温再生器84に送られ、ここで吸収液を加熱濃縮させる。
低温再生器84からの冷媒蒸気は冷媒蒸気配管98を経て、低温再生器84からの冷媒ドレンとともに凝縮器88に導入される。
上記のように構成された吸収冷温水機において、さらに次のような構成が付加されて本発明の吸収冷温水機が完成する。すなわち、気液分離器26からの蒸気管28又は気液分離器に再生圧力検出器118が接続され、この再生圧力検出器118と前記運転・制御盤114とが接続され、この運転・制御盤114と前記冷却水ポンプ100及び冷温水ポンプ99とが、冷却水ポンプ動力の制御を行うことができるように周辺機器運転・制御盤132を介して接続されて、冷却水ポンプ動力を節減して省エネルギーを図るように構成されている。134、136は制御器である。
また、冷温水入口管に冷温水温度センサ103が設けられ、冷温水取出管に冷温水温度センサ102が設けられている。また、138は冷却水入口管に設けられた冷却水温度センサ、140は冷却水出口管に設けられた冷却水温度センサで、運転・制御盤114とこれらの冷却水温度センサ138、140とが接続されている。図2において、142は冷却塔、144は冷却塔ファンモータ、146は冷却水入口温度制御装置、148は冷却水入口温度センサ、150は燃焼装置と制御装置、152は燃料制御弁である。
上記のように構成された三重効用形吸収冷温水機において、高温再生器10の圧力及び高温再生器10の液面を検出し、冷却水ポンプ100の循環量を制御する制御信号を出して、部分負荷時又は冷却水温度が低い時にポンプ動力を節減し、省エネルギーを図る制御が行われる。同時に、冷却水循環量を削減した際に吸収冷温水機内で起こる吸収液温度の変化と同時に生じる吸収液循環量の変化にも追随して液面制御を行い、吸収冷温水機を安全に継続して運転できるようにしている。
図3は、高温再生器の圧力制御(図3の(3))に、高温再生器の液面制御(図3の(4))を組み込んだ制御フロー図である。負荷が高いが冷却水温度が低い場合にも、冷却水流量を削減して省エネルギー運転が可能となるように高温再生器10の液面制御を行うようにしている。高温再生器10の圧力及び液面の両方を監視・制御することにより、吸収冷温水機を運転する際の冷却水循環水量の制御幅を広げられるようになり、従来は100%〜50%の幅で制御することが限界であったが、冷却水ポンプの回転数制御の限界から決まる100%〜約30%の幅まで運転することが可能になり大幅な省エネルギー運転が可能となる。
省エネルギーの要求度合い又は用途によって、冷温水出入り口の温度差の平均が一定となるように、冷温水ポンプ99の回転数を制御して冷水流量を制御する。すなわち、図3の(1)の冷水出口温度制御が行われる。省エネルギーの要求度合い又は用途によって、冷却塔ファンモータ144の回転数を制御し、風量を制御して冷却塔142を出る冷却水温度の上がりすぎ防止と下がり過ぎ防止を行う。すなわち、図3の(2)の冷却水入口温度制御が行われる。
図4は、本発明の実施の第2形態による三重効用形吸収冷温水機を示している。本実施形態は、再生圧力検出器の代りに再生温度検出器154を設けたものである。他の構成及び作用は実施の第1形態の場合と同様である。
本発明の実施の第1形態による三重効用形吸収冷温水機の系統的概略構成図である。 図1に示す冷温水機と周辺システムとの組合せ概念図である。 図1及び図2に示す冷温水機における制御フロー図である。 本発明の実施の第2形態による冷温水機の系統的概略構成図である。 従来の吸収式冷凍機の一例を示す系統的概略構成図である。
符号の説明
10 高温再生器
12 上部管寄せ
14 下部管寄せ
16 上昇管
18 燃焼装置
20 燃焼室
24 気液混合物導管
26 気液分離器
28 蒸気抜出導管(蒸気管)
30 吸収液抜出導管
36 吸収液循環導管
42 吸収液供給管(水・吸収液供給管)
44 液面検出装置
81 吸収器
82 稀液ポンプ(低温吸収液ポンプ)
83 低温熱交換器
84 低温再生器
85 中間液ポンプ(高温吸収液ポンプ)
86 高温熱交換器
87 中温再生器
88 凝縮器
89 蒸発器
90 冷媒ポンプ
93 吸収液ポンプ(水・吸収液供給ポンプ)
94 付加熱交換器
95、96 バイパス管
97、98 冷媒蒸気配管
99 冷温水ポンプ
100 冷却水ポンプ
102、103 冷温水温度センサ
114 運転・制御盤
118 再生圧力検出器
122 排ガス通路
130 冷暖切替弁
132 周辺機器運転・制御盤
134、136 制御器
138、140 冷却水温度センサ
142 冷却塔
144 冷却塔ファンモータ
146 冷却水入口温度制御装置
148 冷却水入口温度センサ
150 燃焼装置と制御装置
152 燃料制御弁
154 再生温度検出器

Claims (3)

  1. 貫流方式ボイラ又は貫流方式ボイラと同等の構造を持つボイラを高温再生器として、このボイラと吸収冷凍機とを一体化した三重効用形吸収冷温水機であって、高温再生器、中温再生器、低温再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器、熱交換器類、溶液ポンプ、冷媒ポンプ、冷却水ポンプ及び冷温水ポンプを主構成機器として有し、吸収器の吸収液を低温再生器から中温再生器へ、ついで高温再生器へ導くリバースフロー式の三重効用形吸収冷温水機であって、冷温水温度センサから負荷側の温度変化を検出し、その温度変化を運転・制御盤からの制御信号によりボイラに供給される燃料を増減し、燃焼装置の燃焼量を増減してボイラの効率的な運転を行い、同時に吸収冷凍機の各吸収液ポンプを運転して、水の含有割合の異なる吸収液を安定的に供給して連続運転が可能となる液の循環流動用配管を有し、低温再生器から上位の再生器に液を供給する吸収液ポンプに流入する吸収液の一部を分岐して戻り配管にバイパスする配管を有し、同時に中温再生器から水・吸収液供給ポンプに流入する液の一部を分岐して戻り配管にバイパスする配管を有して、水・吸収液の供給量を調整して、ポンプに掛かる動力負荷を調整して、安定した連続運転ができるようにし、前記高温再生器の気液混合物導管に接続された気液分離器に、液面検出装置を設けた三重効用形吸収冷温水機において、気液分離器からの蒸気管又は気液分離器に再生圧力検出器が接続され、この再生圧力検出器と前記運転・制御盤とが接続され、この運転・制御盤と前記冷却水ポンプとが、冷却水ポンプ動力の制御を行うことができるように接続されて、冷却水ポンプ動力を節減して省エネルギーを図るようにしてなることを特徴とする三重効用形吸収冷温水機。
  2. 運転・制御盤と冷温水ポンプとが接続された請求項1記載の三重効用形吸収冷温水機。
  3. 再生圧力検出器の代りに再生温度検出器を設けた請求項1又は2記載の三重効用形吸収冷温水機。
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