JP3363518B2 - 一重二重効用吸収冷凍機の運転制御方法 - Google Patents

一重二重効用吸収冷凍機の運転制御方法

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JP3363518B2
JP3363518B2 JP13068693A JP13068693A JP3363518B2 JP 3363518 B2 JP3363518 B2 JP 3363518B2 JP 13068693 A JP13068693 A JP 13068693A JP 13068693 A JP13068693 A JP 13068693A JP 3363518 B2 JP3363518 B2 JP 3363518B2
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豪夫 石河
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸収冷凍機に関し、特に
低熱源再生器と凝縮器とを収納した低熱源再生器凝縮器
胴を備えた一重二重効用吸収冷凍機の運転制御の方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平4−260760号公報に
は、蒸発器と吸収器を収納した蒸発器吸収器胴、低温再
生器と凝縮器を収納した低温再生器凝縮器胴、温廃水な
どを低温熱源とする低熱源再生器と凝縮器を収納した低
熱源再生器凝縮器胴、高温再生器、低温熱交換器、高温
熱交換器、稀吸収液ポンプおよび中間吸収液ポンプを配
管接続して一重二重効用吸収冷凍機とする技術が開示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記一重二重効用吸収
冷凍機においては、稀吸収液ポンプ、すなわち吸収器と
低熱源再生器とを接続している配管部に設置され、吸収
器から稀吸収液を低熱源再生器に送るためのポンプは、
冷凍機を起動してから停止する間中、定格運転、すなわ
ち一定の回転数で運転されるように設けられている。
【0004】このため、従来の収冷凍機においては、負
荷が小さく、低熱源再生器を運転するだけで十分なとき
や、低熱源再生器と高温再生器の併用運転を行ってい
て、負荷が減少して高温再生器の火が消えたようなとき
にも、定格の最大流量の溶液が低温再生器に循環するこ
とから、顕熱ロスが大きく、したがって成績係数が低下
すると云った問題点があり、この点の解決が課題となっ
ていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
課題を解決するため、蒸発器と吸収器とを収納した蒸発
器吸収器胴、低温再生器と凝縮器とを収納した低温再生
器凝縮器胴、温廃水などを低温熱源とする低熱源再生器
と凝縮器とを収納した低熱源再生器凝縮器胴、高温再生
器、低温熱交換器、高温熱交換器、稀吸収液ポンプおよ
び中間吸収液ポンプを配管接続した一重二重効用吸収冷
凍機において、
【0006】低負荷時に、低熱源再生器と高温再生器と
を接続している配管部に設置された中間吸収液ポンプの
運転と、高温再生器の運転を共に停止し、吸収器と低熱
源再生器とを接続している配管部に設置された稀吸収液
ポンプの回転数を、低熱源再生器から吐出した溶液の温
度に基づいて制御するようにしたものであり、
【0007】高負荷時に、吸収器と低熱源再生器とを接
続している配管部に設置された稀吸収液ポンプを定格運
転し、低熱源再生器と高温再生器とを接続している配管
部に設置された中間吸収液ポンプの回転数を、高温再生
器の溶液温度と、吸収器に流入している冷却水の入口温
度とに基づいて制御するようにしたものである。
【0008】
【0009】
【作用】低熱源再生器に流入する温廃水などの低温熱源
から、負荷に対して十分な熱量が得られるときには、中
間吸収液ポンプの運転と、高温再生器の運転を共に停止
し、稀吸収液ポンプの回転数を、低熱源再生器から吐出
した溶液の温度に基づいて制御する一重効用運転を行う
ので、稀吸収液の循環が減少し、これによって冷媒の蒸
発量が減少するので、顕熱ロスが減少し、成績係数が向
上する。
【0010】一方、負荷が大きいときには、低熱源再生
器の運転に加えて、高温再生器と中間吸収液ポンプとを
起動し、一重二重効用の運転を行うので、高い冷凍能力
が得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいてさ
らに詳細に説明する。図1は例えば冷媒に水、吸収液
(溶液)に臭化リチウム(LiBr)溶液を用いた一重
二重効用吸収冷凍機の概略構成図であり、1は蒸発器、
2は吸収器、3は蒸発器1と吸収器2とを収納した蒸発
器吸収器胴(以下、下胴と云う)、4は例えばガスバー
ナ5を備え、これが生成する火炎によって加熱される高
温再生器、6は低温再生器、7は低温再生器6のための
凝縮器(以下、第1凝縮器と云う)、8は低温再生器6
と第1凝縮器7とを収納した低温再生器凝縮器胴(以
下、第1上胴と云う)、9は例えば80℃前後の温廃水
を低温熱源とする低熱源再生器、10は低熱源再生器9
のための凝縮器(以下、第2凝縮器と云う)、11は低
熱源再生器9と第2凝縮器10とを収納した低熱源再生
器凝縮器胴(以下、第2上胴と云う)、12は低温熱交
換器、13は高温熱交換器である。
【0012】2Aは吸収器2の下部に形成された稀吸収
液溜りであり、この稀吸収液溜り2Aと低熱源再生器9
の気相部とは、途中に稀吸収液ポンプP1を備えた稀吸
収液配管14により配管接続されている。また、低熱源
再生器9の下部に形成された中間吸収液溜り9Aと高温
再生器4の気相部とは、途中に中間吸収液ポンプP2を
備えた中間吸収液配管15によって配管接続されてい
る。
【0013】4Aは高温再生器4に形成された中間吸収
液溜りであり、この中間吸収液溜り4Aと低温再生器6
の気相部とは、中間吸収液配管16によって配管接続さ
れている。また、低温再生器6の下部に形成された濃吸
収液溜り6Aと吸収器2の気相部に設けられた濃吸収液
散布装置2Bとは、濃吸収液管17A・17Bからなる
濃吸収液配管17によって配管接続されている。
【0014】また、中間吸収液ポンプP2の吸込側の中
間吸収液管15Aと低温熱交換器12の上流側の濃吸収
液管17Aとは、吸収液管18により接続されている。
そして、この吸収液管18は第1上胴8よりも低いレベ
ルに設置され、第2上胴内の圧力と第1上胴8内の圧力
の間に差が生じた場合でも、各胴間をUシールできるよ
うになっている。
【0015】また、高温熱交換器13の上流側の中間吸
収液管16Aと吸収器2とは、開閉弁19Vを途中に備
えた中間吸収液配管19により配管接続されている。こ
の開閉弁19Vは冷水供給時に閉じられ、温水供給時に
開放される。
【0016】20は高温再生器4の気相部から第1上胴
8に至る冷媒蒸気配管であり、低温再生器6の内部を経
由して第1凝縮器7の底部に開口している。21は途中
に開閉弁21Vを備えて、低温再生器6手前の冷媒蒸気
管20Aと吸収器2の気相部とを連通する冷媒蒸気配管
であり、この開閉弁21Vは冷水供給時に閉じられ、温
水供給時に開放される。
【0017】22は第1凝縮器7の底部と蒸発器1の気
相部とを配管接続する第1冷媒液配管であり、この第1
冷媒液配管22にUシール部22Aが形成されている。
また、23は第2凝縮器10の底部と第1冷媒液配管2
2のUシール部22Aとを配管接続する第2冷媒液配管
である、このため、この第2冷媒液配管23にも、第1
冷媒液配管22との接続部にUシール部23Aが形成さ
れることになる。
【0018】24は蒸発器1の冷媒液溜り1Aと冷媒散
布装置1Bとを配管接続する冷媒液循環配管であり、こ
の冷媒液循環配管24の途中に冷媒液ポンプP3が設け
られている。また、25は冷媒液溜り1Aと稀吸収液溜
り2Aとの間に配管接続された冷媒液ドレン配管であ
り、この冷媒液ドレン配管25の途中に開閉弁25Vが
設けられている。
【0019】26は冷温水管26A・冷温水熱交換器2
6B・冷温水管26Cからなる冷温水配管である。ま
た、27は冷却水配管であり、この冷却水配管27は冷
却塔(図示せず)から吸収器熱交換器27A・第1凝縮
器熱交換器27B・第2凝縮器熱交換器27Cを経て冷
却塔に還流する冷却水の循環路を形成している。
【0020】第1凝縮器熱交換器27Bから第2凝縮器
熱交換器27Cに至る冷却水管27Dと冷温水配管26
の冷温水管26Cとは、途中に開閉弁28Vを備えた冷
却水配管28によって配管接続され、この開閉弁28V
は温水供給時で、かつ、冷却水配管27に冷却水を貯溜
するときに開放される。
【0021】29は80℃程度の温廃水を低温熱源とし
て低熱源再生器9に供給するための低熱源供給配管であ
り、低熱源水管29A・低熱源熱交換器29B・低熱源
水管29C・側路管29D・三方弁である流量制御弁2
9Eから構成されている。
【0022】C1はメインの制御器であり、この制御器
C1は温度センサT1が計測する、冷温水熱交換器26
Bで熱交換して冷温水管26Cを流れている冷温水の温
度に基づいて、低熱源供給配管29の流量制御弁29E
の開度を制御し、低熱源再生器9に供給する温廃水の量
を調節することで、低熱源再生器9における冷媒の再生
能力を制御すると共に、制御器C2・C3に前記温度デ
ータを与え、ガスバーナ5に供給するガス流量の制御
と、中間吸収液ポンプP2の起動/停止制御と、稀吸収
液ポンプP1の定格運転指示とを実行する。
【0023】制御器C2は制御器C1から得た冷温水の
温度情報に基づいて、前記したガスバーナ5に供給する
ガス流量の制御と、中間吸収液ポンプP2の起動/停止
制御を行う他に、温度センサT2が計測する冷却水配管
27を流れて吸収器2に流入している冷却水の温度と、
温度センサT3が計測する高温再生器4内の溶液温度と
に基づいて、中間吸収液ポンプP2に供給する電力の周
波数を、周波数変換器I2によって変換する機能をも果
たすようになっている。
【0024】C3は稀吸収液ポンプP1の運転を制御す
る制御器であり、この制御器C3は制御器C1からの温
度情報に基づいて稀吸収液ポンプP1の前記定格運転を
指示する他、この定格運転が指示されていないときに
は、温度センサT4が計測する低熱源再生器9から中間
吸収液配管15に吐出している中間吸収液の温度に基づ
いて、稀吸収液ポンプP1に供給する電力の周波数を、
周波数変換器I1によって変換するようになっている。
【0025】(イ)一重効用運転制御 上記構成の吸収冷凍機において、負荷に冷水を供給する
ときで、低熱源供給配管29の温廃水から負荷に対して
十分な熱量が得られている場合に行う、一重効用冷水供
給運転の制御について説明すると、この冷水供給時には
開閉弁19V・21V・25V・28Vを閉じている。
そして、温度センサT1が計測する冷水の温度に基づい
て、制御器C1が制御弁29Eの開度を制御し、低熱源
熱交換器29Bを流れる温排水の流量を調整する。この
とき、温度センサT1が計測した冷水温度は所定の温度
以下であるので、制御器C1はこの温度情報を制御器C
2・C3に送信する。
【0026】制御器C2は、制御器C1から得た冷温水
管26Cを流れている冷水の温度が所定温度以下である
との温度情報に基づいて、ガスバーナ5へのガス供給は
行わず、中間吸収液ポンプP2の起動も指示しない。
【0027】一方、制御器C3は制御器C1から得た、
冷水温度が所定の温度以下であるとの前記温度情報に基
づいて、稀吸収液ポンプP1の定格運転を指示するので
はなく、温度センサT4が計測する中間吸収液の温度に
基づいて、稀吸収液ポンプP1に供給する電力の周波数
を、周波数変換装置I1において例えば図2のように制
御し、稀吸収液ポンプP1の回転数を制御する。
【0028】すなわち、例えば温度センサT4が計測し
た中間吸収液の温度が80℃以上のときには定格の60
Hzで運転し、70℃以下のときには定格の半分の周波
数30Hzで運転し、70〜80℃の間のときには温度
に比例する周波数で運転することにより、負荷が小さい
ときには稀吸収液の循環が減少し、これによって冷媒の
蒸発量も減少するため、顕熱ロスが減少し、成績係数が
向上する。
【0029】なお、冷媒と溶液の流れ方自体は従来周知
であるが、簡単に説明すると、低熱源再生器9で冷媒を
分離して濃度が上昇した中間吸収液は中間吸収液管15
A・吸収液管18・濃吸収液管17A・低温熱交換器1
2・濃吸収液管17Bを経て濃吸収液散布装置2Bから
吸収器熱交換器27Aに散布される。
【0030】低熱源再生器9で分離した冷媒は、第2凝
縮器10に流入して冷却され凝縮する。そして、冷媒液
は第2冷媒液配管23を流下し、Uシール部23A・2
2Aに溜る。Uシール部23A・22Aに溜った冷媒液
は溢れて蒸発器1に流入する。Uシール部23Aから第
1冷媒液配管22に流入した冷媒液は自己蒸発し、蒸気
圧力により第1冷媒液配管22および第1上胴8の内部
圧力は上昇する。
【0031】蒸発器1の冷媒液溜り1Aに溜った冷媒液
は、冷媒液循環配管24の冷媒液ポンプP3の運転によ
り、冷媒散布装置1Bから冷温水熱交換器26Bに散布
される。そして、冷媒液が気化する際の潜熱によって冷
却された冷水が冷温水熱交換器26B・冷温水管26C
から負荷に供給される。蒸発器1で気化した冷媒は吸収
器2へ流れ、濃吸収液散布装置2Bから散布される濃吸
収液に吸収される。
【0032】(ロ)一重二重併用運転制御 冷水負荷が大きく、温度センサT1が計測した冷温水管
26Cを流れている冷水の温度上昇に合わせて低熱源熱
交換器29Bに供給する温廃水の流量を増加させても、
温度センサT1が計測する前記冷水温度が設定温度まで
低下しなくなった場合は、制御器C1から送信される冷
水の温度情報に基づいて、制御器C2は中間吸収液ポン
プP2の起動を指示すると共に、ガスバーナ5の点火を
指示し、且つガスバーナ5に供給するガス流量を前記温
度情報に基づいて制御する。
【0033】さらに、制御器C2は温度センサT2が計
測する冷却水の温度と、温度センサT3が計測する高温
再生器4内の溶液温度に基づいて、中間吸収液ポンプP
2に供給する電力の周波数を、周波数変換装置I2にお
いて例えば図3のように制御し、中間吸収液ポンプP2
の回転数を制御する。
【0034】すなわち、定格周波数が60Hzである場
合は、最低周波数を例えば定格の半分以下の28Hzと
し、この間で温度センサT2が計測する冷却水の温度が
低いほど、温度センサT3が計測する高温再生器4内の
溶液温度が高いほど、周波数を上げるように変換し、中
間吸収液ポンプP2の回転数を高める制御を行う。
【0035】一方、制御器C3は制御器C1から得た、
冷水温度が所定温度にまで低下していないとの前記温度
情報に基づいて、稀吸収液ポンプ1の定格運転を開始
し、これにより装置全体として、吸収器2・低熱源再生
器9・高温再生器4・高温熱交換器13・低温再生器6
・低温熱交換器12・第1凝縮器7・第2凝縮器10・
蒸発器1による、冷凍サイクルが構成されるので、冷水
負荷の増大にも速やかに対応することができる。
【0036】この場合、低熱源再生器9の中間吸収液は
中間吸収液ポンプP2によって高温再生器4へ送られ、
ここで加熱されて冷媒が蒸発分離する。高温再生器4で
濃度が上昇した中間吸収液は、従来の二重効用吸収冷凍
機と同様に高温熱交換器13を経て低温再生器6へ送ら
れる。そして、中間吸収液は低温再生器6において、冷
媒蒸気配管20によって送られてくる冷媒蒸気によって
加熱され、さらに冷媒が分離して濃度が一段と高くな
り、この濃吸収液が低温熱交換器12を経て吸収器2へ
送られ、濃吸収液散布装置2Bから散布される。
【0037】また、低熱源再生器9で分離した冷媒は第
2凝縮器10で凝縮し、低温再生器6で分離した冷媒は
第1凝縮器7で凝縮する。そして、冷媒液が第1凝縮器
7および第2凝縮器10から第1冷媒液配管22および
第2冷媒液配管23を経て蒸発器1へ流れ、冷媒散布装
置1Bから散布される。
【0038】そして、冷温水熱交換器26Bで冷却され
た冷水が、冷温水管26Cによって負荷に供給される。
また、蒸発器1で気化した冷媒は吸収器2へ流れ、濃吸
収液散布装置2Bから散布される濃吸収液に吸収され
る。
【0039】負荷に温水を供給する場合には、開閉弁1
9V・21V・25V・28Vを開き、高温再生器4で
発生した高温の冷媒蒸気が冷媒蒸気管20A、冷媒蒸気
配管21を経て下胴3へ流れる。そして、冷媒蒸気によ
って冷温水熱交換器26Bを流れる温水が加熱され、冷
温水管26Cを介して負荷に供給される。また、冷温水
熱交換器26Bに接触して凝縮し、冷媒液溜り1Aに溜
った冷媒液は冷媒液ドレン配管25を経て稀吸収液溜り
2Aへ流れる。
【0040】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱
しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0041】例えば、制御器C1・C2・C3は、本発
明の理解を助けるため実施例においては個別に設けてあ
るが、実際の装置では1個のチップに制御回路を書き込
んだマイコンなどで形成することはもちろん可能であ
る。
【0042】また、一つの温度センサT1が計測する冷
温水温度に基づいて、流量制御弁29Eの開度制御・稀
吸収液ポンプP1の定格運転指示・中間吸収液ポンプP
2の起動/停止・ガスバーナ5に供給するガス量の制御
を行うようにしているが、各機器に対応した温度センサ
を設置した構成とすることもできる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、低
熱源再生器に流入する温廃水などの低温熱源から、負荷
に対して十分な熱量が得られるときには、中間吸収液ポ
ンプの運転と、高温再生器の運転を共に停止し、稀吸収
液ポンプの回転数を、低熱源再生器から吐出した溶液の
温度に基づいて制御する一重効用運転が行われるので、
稀吸収液の循環が減少し、これによって冷媒の蒸発量が
減少するので、顕熱ロスが減少し、成績係数が向上す
る。
【0044】一方、負荷が大きいときには、低熱源再生
器の運転に加えて、高温再生器と中間吸収液ポンプとを
起動し、一重二重効用の運転が行なわれるので、高い冷
凍能力が得られるといった顕著な効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一重二重効用吸収冷凍機の概略構成図である。
【図2】稀吸収液ポンプの制御例を示す説明図である。
【図3】中間吸収液ポンプの制御例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 蒸発器 1A 冷媒液溜り 1B 冷媒散布装置 2 吸収器 2A 稀吸収液溜り 2B 濃吸収液散布装置 3 下胴(蒸発器吸収器胴) 4 高温再生器 4A 中間吸収液溜り 5 ガスバーナ 6 低温再生器 6A 濃吸収液溜り 7 第1凝縮器 8 第1上胴(低温再生器凝縮器胴) 9 低熱源再生器 9A 中間吸収液溜り 10 第2凝縮器 11 第2上胴(低熱源再生器凝縮器胴) 12 低温熱交換器 13 高温熱交換器 14 稀吸収液配管 15 中間吸収液配管 15A 中間吸収液管 16 中間吸収液配管 16A 中間吸収液管 17 濃吸収液配管 17A 濃吸収液管 17B 濃吸収液管 18 吸収液管 19 中間吸収液配管 19V 開閉弁 20 冷媒蒸気配管 20A 冷媒蒸気管 21 冷媒蒸気配管 21V 開閉弁 22 第1冷媒液配管 22A Uシール部 23 第2冷媒液配管 23A Uシール部 24 冷媒液循環配管 25 冷媒液ドレン配管 25V 開閉弁 26 冷温水配管 26A 冷温水管 26B 冷温水熱交換器 26C 冷温水管 27 冷却水配管 27A 吸収器熱交換器 27B 第1凝縮器熱交換器 27C 第2凝縮器熱交換器 27D 冷却水管 28 冷却水配管 28V 開閉弁 29 低熱源供給配管 29A 低熱源水管 29B 低熱源熱交換器 29C 低熱源水管 29D 側路管 29E 流量制御弁 C1 (メイン)制御器 C2 (中間吸収液ポンプ用)制御器 C3 (稀吸収液ポンプ用)制御器 I1・I2 周波数変換装置 P1 稀吸収液ポンプ P2 中間吸収液ポンプ P3 冷媒液ポンプ T1〜T4 温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−161766(JP,A) 特開 平3−84371(JP,A) 特開 昭62−37953(JP,A) 特開 平4−257668(JP,A) 特開 昭62−777(JP,A) 特開 昭58−129170(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 15/00 F25B 15/00 306

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発器と吸収器とを収納した蒸発器吸収
    器胴、低温再生器と凝縮器とを収納した低温再生器凝縮
    器胴、温廃水などを低温熱源とする低熱源再生器と凝縮
    器とを収納した低熱源再生器凝縮器胴、高温再生器、低
    温熱交換器、高温熱交換器、稀吸収液ポンプおよび中間
    吸収液ポンプを配管接続した一重二重効用吸収冷凍機に
    おいて、低負荷時に、低熱源再生器と高温再生器とを接
    続している配管部に設置された中間吸収液ポンプの運転
    と、高温再生器の運転を共に停止し、吸収器と低熱源再
    生器とを接続している配管部に設置された稀吸収液ポン
    プの回転数を、低熱源再生器から吐出した溶液の温度に
    基づいて制御することを特徴とする一重二重効用吸収冷
    凍機の運転制御方法。
  2. 【請求項2】 蒸発器と吸収器とを収納した蒸発器吸収
    器胴、低温再生器と凝縮器とを収納した低温再生器凝縮
    器胴、温廃水などを低温熱源とする低熱源再生器と凝縮
    器とを収納した低熱源再生器凝縮器胴、高温再生器、低
    温熱交換器、高温熱交換器、稀吸収液ポンプおよび中間
    吸収液ポンプを配管接続した一重二重効用吸収冷凍機に
    おいて、高負荷時に、吸収器と低熱源再生器とを接続し
    ている配管部に設置された稀吸収液ポンプを定格運転
    し、低熱源再生器と高温再生器とを接続している配管部
    に設置された中間吸収液ポンプの回転数を、高温再生器
    の溶液温度と、吸収器に流入している冷却水の入口温度
    とに基づいて制御することを特徴とする一重二重効用吸
    収冷凍機の運転制御方法。
JP13068693A 1993-06-01 1993-06-01 一重二重効用吸収冷凍機の運転制御方法 Expired - Lifetime JP3363518B2 (ja)

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