JP2004285939A - 送風ファン - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の翼部を有する合成樹脂製のファンにおいて、粉砕時に金属部の分離を必要とせず、リサイクル性の優れた、空気調和機等用の送風ファンを提供することを目的としている。
【解決手段】バネ方式で圧着するバランスウエイトは、羽根8に密度が3.0〜12.0の高密度樹脂或いは高密度熱可塑性エラストマーのバランスウエイト701を取付けて構成したものである。この構成によれば、側板と翼部とボス組立部の合成樹脂とバランスウエイトを同時粉砕することが可能となりリサイクル性を向上さすことができる。
【選択図】 図1
【解決手段】バネ方式で圧着するバランスウエイトは、羽根8に密度が3.0〜12.0の高密度樹脂或いは高密度熱可塑性エラストマーのバランスウエイト701を取付けて構成したものである。この構成によれば、側板と翼部とボス組立部の合成樹脂とバランスウエイトを同時粉砕することが可能となりリサイクル性を向上さすことができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂或いは熱可塑性エラストマー製のバランスウエイトを用い金属を含まない翼部を形成し、リサイクル性及び加工性の向上を図った空気調和機用等に使用される送風ファンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の樹脂製送風ファンは、側板(端版)と翼部とボス組立部が一体構造とされていて、その構造体の合成樹脂材には、ファン全体にアクリロニトリル・スチレン系樹脂(以下、AS系樹脂と略す)にガラスファイバー(以下、GFと略す)を混入して強度の向上を図ったもの等が使用されている(例えば特許文献1、2参照)。
【0003】
従来ファンのバランスは、側板側の翼部と中央部の翼部とボス組立部の翼部の羽根に取付け左右と中央に、0.2〜1.5グラム程度の適度なバランスウエイトを取り付けて調整している。尚バランスウエイトの材質は、炭素鋼(バネ材)でS65CMなどが使用されている。翼部は、通常7連〜13連程度の連結されたものが使用され、送風ファンの全長は600〜900mm程度のものまで使用されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−234795号公報
【特許文献2】
特開平9−317691号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の送風ファンの構成では、金属製のバランスウエイトをファンの側板側の翼部と中央部の翼部とボス組立部の翼部の羽根に取り付けいるため、リサイクル時に同時粉砕は出来なく、金属部を外して粉砕する必要がある。
【0006】
本発明は、このような従来の課題を解決するもので、側板側の翼部と中央部の翼部とボス組立部の翼部の羽根に、密度が3.0〜12.0の高密度樹脂或いは高密度熱可塑性エラストマー製のバランスウエイトを取付けて、粉砕時に金属部の分離を必要とせず、リサイクル性の優れた空気調和機用の送風ファンを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するに本発明の送風ファンは、軸を有する側板と複数の羽根と仕切り板を有する翼部とファンモーターの軸を固定するボス部を有するボス組立部を高剛性、耐熱クリープ性に優れたAS系樹脂或いは、高剛性、耐熱クリープ性、特に流動性に優れたスチレンと耐熱性を付与したモノマーとから生成される共重合樹脂(以下、耐熱PS系樹脂と略す)にGFを20〜40重量%混入させた樹脂を用い、側板側の翼部と中央部の翼部とボス組立部の翼部の羽根に高密度樹脂或いは高密度熱可塑性エラストマー製のバランスウエイトを用いて構成している。
【0008】
上記構成によって、従来の金属製のバランスウエイトを取付けていた時には出来なかった、翼部の羽根とバランスウエイトの同時粉砕が可能となり金属製のバランスウエイトが混入することも無くリサイクル性が向上する。また、バランスウエイトの形状において、羽根の両端と中間部を圧着するバネ方式で固定させ、或いは一方に抜け防止の穴を設けて勘合し、羽根の外周部を包み込んで保持することによって簡単に確実固定でき生産性が向上できる。
【0009】
尚、側板・翼部・ボス組立部の合成樹脂材を耐熱PS系樹脂にすることによって、流動性がよくなり、ボス組立部と翼部と側板の成形時に、成型機の成形条件の調整が容易となり、また成形時にショートショットの発生も少なくなって4〜6ケの多数個取りした時の歩留まりが良くなり、生産加工性を向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、複数の翼部を有するファンにおいて、軸を有する側板と複数の羽根と仕切り板を有する翼部とファンモーターの軸を固定するボス部を有するボス組立部が合成樹脂材で形成され、前記側板側の翼部と中央部の翼部とボス組立部の翼部の羽根に密度が3.0〜12.0の高密度樹脂或いは高密度熱可塑性エラストマーのバランスウエイトを取付けて構成したものである。この構成によれば、側板と翼部とボス組立部の合成樹脂とバランスウエイトを同時粉砕することが可能となりリサイクル性を向上さすことができる。
【0011】
本発明の請求項2記載の発明は、前記バランスウエイトの構成材料に酸化亜鉛紛或いは鉄粉或いはステンレス粉或いはガラス繊維或いはタングステン紛のいずれかの充填材を一種或いは二種を用いたものである。この構成によれば、炭素鋼(S65CM)と同程度の大きさでバランスウエイトを造ることができる。また、充填材は微粉末と微繊維でありリサイクル時に同時粉砕でき、リサイクル材成形時のゲート詰まりなども少なく生産性に優れる。
【0012】
本発明の請求項3記載の発明は、前記高密度樹脂にAS系樹脂或いは耐熱PS系樹脂或いはアクリロニトリル・ブダジエン・スチレン系樹脂(以下、ABS系樹脂と略す)或いはポリアミド系樹脂(以下、PA系樹脂と略す)を用いて構成したものである。この構成によれば、側板と翼部とボス組立部の合成樹脂とバランスウエイトを同時粉砕ができ、またリサイクル材の物性低下も少ない。また、羽根の両端と中間部を圧着するバネ方式で固定する形状では、前記充填材を混入すると曲げ弾性率で6000MPa以上の高剛性の適した樹脂材料となる。
【0013】
本発明の請求項4記載の発明は、前記高密度熱可塑性エラストマーに、スチレン系或いはウレタン系或いはオレフィン系の熱可塑性エラストマーを用いている。この構成によれば、側板と翼部とボス組立部の合成樹脂とバランスウエイトを同時粉砕ができ、またリサイクル材の物性低下も少ない。また前記充填材を混入した高密度熱可塑性エラストマーは柔軟性に優れ、羽根に取付けて保持する時フィットしやすい。また柔軟性がありフィットしやすい分、バランスウエイトの一方に抜け防止の穴を設けて勘合し、羽根の外周部を包み込んで保持して固定する方法に適している。
【0014】
本発明の請求項5記載の発明は、前記バランスウエイトの形状において、羽根の両端と中間部を圧着するバネ方式で固定させて構成したものである。この構成によれば、羽根に簡単に挿入して固定できる。
【0015】
本発明の請求項6記載の発明は、前記バランスウエイトの形状において、一方に抜け防止の穴を設け、もう一方を差し込んで勘合し、羽根の外周部を包み込んで保持して構成したものである。この構成によれば、バランスウエイトが羽根外周部を包み込み抜けにくい。また外周部を包み込んでいる分ウエイトの1ケ当たりの重量を多くしやすい。
【0016】
本発明の請求項7記載の発明は、前記ファンの側板と翼部とボス組立部の合成樹脂を、AS系樹脂或いは耐熱PS系樹脂に、ガラスファイバーを20〜40重量%混入した高剛性樹脂で構成したものである。この構成によれば、側板と翼部とボス組立部の各接合部の超音波溶着性も優れ、AS系樹脂は高剛性、耐熱クリープ性に優れている。また耐熱PS系樹脂は高剛性、耐熱クリープ性、特に流動性に優れ歩留まりが良くなり成形サイクルの向上が図れる。また、前記翼部とボス組立部の羽根に高密度樹脂或いは高密度熱可塑性エラストマーのバランスウエイトを取付けてリサイクル材として混入しても、ファンとしての物性強度の低下が少なく、空気調和機用の送風ファンとして長期の使用においてバランス変化の少ない優れたファンを造ることができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面及び表を参照して説明する。図1は、本発明のバネ方式で固定した一実施例におけるクロスフローファンの翼部の断面部とバランスウエイトの外観斜視図、図2は、本発明の抜け防止穴を設けて勘合した一実施例におけるクロスフローファンの翼部の断面部とバランスウエイトの斜視図。図3は、従来の翼部の断面部とバランスウエイトの外観斜視図、図4は、従来のクロフスローファンの外観斜視図である。
【0018】
また、表1は高密度樹脂を用いた実施例と従来例の材料構成と実用性、表2は高密度熱可塑性エラストマーを用いた実施例と従来例の材料構成と実用性、表3は側板と翼部とボス組立部使用した合成樹脂の一般物性を示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】
まず、本発明の実施例ついて図1〜4を用いて説明する。尚、図1は実施例において羽根の両端と中間部を圧着するバネ方式で固定させた一実施例を示し、図2は羽根の一方に抜け防止穴を設けもう一方を差し込んで勘合した一実施例を示す。実施例1〜12は、密度3.0〜12.0の高密度樹脂を使用したもので、実施例13〜24は、密度3.0〜12.0の高密度熱可塑性エラストマーを使用したものである。図4に示すように複数の翼部を有するクロスフローファン1(以下、ファンと略す)は、軸受けと連結する側板4と、仕切り板5を有する中央部の翼部3と、ファンモータの軸と連結するボス組立部2で構成されてファンを回転させて送風させるものである。また、側板4と仕切り板5とボス組立部2の羽根8にはファンを回転させた時のバランスを取るためにバランスウエイト701や702を付けている。
【0023】
パランスウエイトは、通常重さが0.2g、0.5g、1.0g程度の大きさのものを造る。ファン1は、側板4と仕切り板5とボス組立部2を超音波溶着で接合し、専用のバランスマシーン機でバランスウエイトを取り付けて調整する。
【0024】
初期のアンバランス量は、中央部の翼部で3〜8g・cm程度、軸側の翼部とボス組立側の左右の翼部で0.5〜2g・cm程度あるため、このアンバランス量を適度のおもりを取り付けて修正するもので、1台1台のファンについて全数修正している。尚、修正後には中央部で1g・cm程度以下、左右部で0.3g・cm程度以下にしてバランスを取っている。
【0025】
また、モータは効率面からDC製のトランジスタモータを使用している。ファンの全長は約641mm、外形は約95mmで翼部が9連仕様のものを用いた。
【0026】
尚、ファンは、側板と翼部とボス組立部の接合部を超音波溶着加工した後に、成形歪と溶着歪を除去するためアニール処理を実施している。アニール処理方法は、90℃の温風循環炉にファン1を縦置き放置で置いて約8時間処理したものである。
【0027】
次に実施例の固定方法を図1と図2を用いて説明する。図1は、実施例において羽根の両端と中間部を圧着するバネ方式で固定させた時の状態(以下、バネ式と略す)を示し、バランスウエイト701を羽根8に挿入した時に、羽根8の両端部801aと802aと羽根の中間部803aをバネ圧で圧着し固定さすものである。また、図2は、羽根の一方に抜け防止穴を設けもう一方を差し込んで勘合し、羽根の外周部を包み込んで保持した時(以下、抜け防止穴方式)の状態を示し、バランスウエイト702を羽根8に挿入した時に、羽根8の両端部801bと802bと羽根の中間部803bを圧着し接触固定させ、且つ抜け防止穴702aにもう一方の突起部702bを入れ込み図2の示すように勘合させ固定さすものである。
【0028】
次にバランスウエイトの羽根の挿入と取り外し方法について説明する。羽根の挿入は、バネ式では701a部に羽根の先端801aを入れて701cを矢印のA方向に押すと簡単に挿入することができる。抜け防止穴方式では、抜け防止穴702aと突起部702b部を少し開けて矢印のD方向に801bから803b・802bに順次入れ込み、羽根の先端801bにバランスウエイトの702eの内側が当たると、抜け防止穴702aに突起部702b部が入り簡単に挿入させることができる。
【0029】
尚、抜け防止穴方式では抜け防止穴702aに突起部702b部を勘合して固定させるため、バネ式のように強く羽根を圧着しなくても取り付けられる。また外周部を包み込んでいる分、バランスウエイトの1ケ当たりの重量を多くしやすい。
【0030】
羽根からバランスウエイトを外す時は、バネ式ではバランスウエイトの701aと羽根803aの間に肉厚0.5mm程度で幅15mm程度の鋼尺(SUS)などの板を入れて、701bを矢印のC方向に押して、701aをこじるように持ち上げると外すことができる。尚、従来品は、図3に示すバネ式で厚み約0.3mmの炭素鋼S65CMを使用して強固に保持させているが、バネ方式で701と同様の方向に押してこじるように持ち上げると外すことができる。
【0031】
また、抜け防止穴方式においては702e部を矢印のB方向に押して、702c部から702d部を同様にこじるように持ち上げると、抜け防止穴702aから突起部702bが外れバランスウエイト702を羽根8から外すことができる。また、充填材を混入した高密度熱可塑性エラストマーは柔軟性に優れいるため高密度樹脂よりも羽根の接触部が多くフィットしている。
【0032】
実施例に使用した、バランスウエイトの材料特性は、表1に示すものは高密度樹脂で、実施例1〜5は側板と翼部とボス組立部の構成樹脂にAS+GF20%を用い、バランスウエイトの構成樹脂はAS樹脂で、実施例1は酸化亜鉛粉で密度を3.0、実施例2はステンレス紛とGFで密度4.0、実施例3は鉄粉で密度5.0、実施例4はタングステン粉で密度7.0、実施例5はタングステン粉で密度12.0の各々の充填材を適量混入して密度調整した高密度樹脂である。
【0033】
以下、表1に示す側板と翼部とボス組立部の構成樹脂とバランスウエイトの各高密度樹脂に各充填材を混入している。また、高密度樹脂の曲げ弾性率を表1に示し詳細な説明は省略する。充填材を混入した高密度樹脂の曲げ弾性率は6000MPa以上の高剛性で、特にバネ式においては取付け後外れない適度な圧着力となり羽根の両端と中央付近を圧着できる。高密度樹脂は、実施例6はABS系樹脂、実施例7と8はPA系樹脂、実施例9と10はAS系樹脂、実施例11と12は耐熱PS系樹脂を用いている。尚、表に示す耐熱静止たわみは、図1に示すようにバネ式と、図2に示す抜け防止穴方式において、バランスウエイト含むファンの合成樹脂を粉砕してバージン材と混入してリペレ化し、再度成形した時のファンのバランス変化量を示す。
【0034】
リペレ化とは、ファンとして一度成形した成形品を粉砕し、ルーダー機(ペレットを製造する)を通して再度3〜5mm程度の長さのペレットを造ることを言う。バージン材に対する再生材混入比率は、ファンの場合は特に耐熱クリープ性の要求される機能部品であり20%程度としている。バージン材と粉砕した再生材は、タンブラー(混合機)で混合して使用する。
【0035】
また、表2示す高密度熱可塑性エラストマーを使用したものは、実施例13〜17と21〜24はスチレン系熱可塑性エラストマーを用いて、実施例13は酸化亜鉛粉で密度を3.0、実施例14はステンレス紛とGFで密度4.0、実施例15は鉄粉で密度5.0、実施例16はタングステン粉で密度7.0、実施例17はタングステン粉で密度12.0の各々の充填材を適量混入して密度調整したものである。以下、表2に示す充填材を混入して、実施例18はウレタン系熱可塑性エラストマー、実施例19と20は、オレフィン系の熱可塑性エラストマーを用いている。
【0036】
高密度樹脂や高密度熱可塑性エラストマーの密度は、充填材の混入量で調整している。ステンレス紛と酸化亜鉛粉の場合は3.5〜4.0程度、鉄粉4.5〜6程度、タングステン紛は6〜12程度として混入できる。また、成形時の詰まりなどを抑えるために粉状の充填材は粒径が20μm以下、繊維状の充填材は繊維径が15μm以下で、成形後においては繊維長さが1.0mm程度以下のものを使用している。リサイクル時の物性において、引張り強度(JIS−K−7113)、アイゾット衝撃強度(JIS−K−7110、ノッチ付き)をバージンと比較して85%以上確保するには、バランスウエイトを含んだリサイクル材の混入率は20%以下にすれば可能となる。
【0037】
また、鉄粉などを使用した時の耐水性を向上さすには、耐食性の表面処理コート処理材や表面処理コートをすることによって可能となる。尚、高密度樹脂や高密度熱可塑性エラストマーの密度が3以下では、バランスウエイトの形状が大きくなり取り扱いにくい。ファンとして使用するときは、騒音面からバランスウエイトは、羽根に密着して回転時に抵抗になりにくい形状面の要求があり、形状、厚みの小さいものが望ましい。密度が12以上では、小さくなるがバランスウエイトの衝撃性が低くなり、取付け時や取外し時に割れやすくなる。従って密度が3.0〜12.0の範囲が好ましい。
【0038】
表1、2に示すファンの実用性は、リサイクル性とファン完成品の耐熱静止たわみとファン回転時のバランスウエイトの外れ有無を評価して判断した。表2と表3には、リサイクル性と耐熱静止たわみのバランス変化量を示す。リサイクル性は、翼部3とバランスウエイト701或いは702を粉砕・混練した場合の再生可能性から、同時粉砕ができて再生可能なものを○、従来例のように樹脂と金属とは相溶性が悪く分離しないと再生できないものは×とした。
【0039】
尚、リサイクル時に、側板やボス組立部を再生する場合は、金属製の軸やボス部に関しては事前に除去した。従来は、側板とボス組立部の両サイド部と羽根のバランスウエイトは事前に裁断機なとでカットなどして取り除いている。尚、リサイクル時にバランスウエイトの高密度樹脂や高密度エラストマーの材料がファンのAS系樹脂或いは耐熱PS系に比率で1重量%未満混入しても大きな物性低下は生じない。
【0040】
耐熱静止たわみとは、試験前後のファンのバランス変化量を測定しファンの耐熱クリープ性を評価するものである。この数値は、出来るだけ小さい方か優れている。特に製品が長期保管や高温雰囲気に暴露された場合には、この変化量が小さいと変化量も少なく優れている。耐熱静止たわみの試験法は次に示す通りである。試験は、70℃の恒温層にファン1の両端2点を支え、水平に168h放置した前後のバランス変化量を、ファン専用のバランスマシーン測定機で計測したものである。熱変形が大きくなると数値が大きくなりバランス不良が発生する。
【0041】
バランス変化量が軸側とボス組立側の左右で2g・cm以上また中央の翼部で4g・cm以上を超えると、空気調和機本体の振動が大きくなり、異常音等による不具合を生じることがある。単位はg・cmで表示する。尚、本発明ではボス組立側の変化量を用いている。
【0042】
また、回転時のバランスウエイト外れの確認は、ファンを送風方向に2500rpmの高速で回転させ時のバランスウエイトの外れがないか確認したもで、実施例では外れがない。尚、空気調和機のファンとしての通常使用回転ではMAXで1700rpm程度である。
【0043】
また、側板と翼部とボス組立部の構成樹脂に使用した実施例1〜24と従来例の合成樹脂の特性は表3に示す。実施例1〜8と実施例13〜20はAS系樹脂にGF20重量%、実施例9と21と従来例はAS系樹脂にGF30重量%、実施例10と22はAS系樹脂にGF40重量%、実施例11〜12と実施例23〜24は耐熱PS系樹脂にGF30重量%のものを使用している。各特性値に関しての詳細は省略する。
【0044】
耐熱PS系樹脂とは、スチレンと耐熱性を付与したモノマー、すなわちアクリル系のモノマーやマレイン系のモノマーやNフェニルマレイミド系のモノマーやメタクリル系モノマーとの共重合体やシンジオタクチック・ポリスチレン(SPS)樹脂であって、耐熱温度を上げることが可能になり、実施例23〜24では荷重たわみ温度が約106℃の樹脂を使用している。
【0045】
従来品のAS系樹脂にGF30重量%と比較しても1℃高く、一般的なポリスチレン(PSと略す)樹脂をベースにした場合を比較すると(PS樹脂+GF30重量%)荷重たわみ温度は約95℃である為、11℃程度高くすることができる。尚、本実施例ではアクリル系の耐熱樹脂とPS樹脂とを重合させた耐熱PS系樹脂を用い、この樹脂にGFを均等分散させて製造し強度の高いものを使用している。尚、GFは樹脂材料製造時に成形機のサイドフィーダーより一定量を均一分散して混入させている。
【0046】
尚、本発明の送風ファンは空気調和機用以外にも温風暖房等を行う温風機器または暖房機器用にも利用でき、また本発明の技術は樹脂製の羽根車が使用される他の送風機分野で広く利用できる。
【0047】
【発明の効果】
上記から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、翼部とボス組立部の羽根に密度が3.0〜12.0の高密度樹脂或いは高密度熱可塑性エラストマーのバランスウエイトを取付けているため、側板と翼部とボス組立部の合成樹脂とバランスウエイトを同時粉砕することが可能となりリサイクル性を向上さすことができる。
【0048】
また、請求項2記載の発明によれば、バランスウエイトの構成材料に酸化亜鉛粉或いは鉄粉或いはステンレス粉或いはガラス繊維或いはタングステン紛のいずれかの充填材を一種或いは二種を用いているため、炭素鋼(バネ材)と同程度の大きさでバランスウエイトを造ることができる。また、充填材は微粉末と微繊維でありリサイクル時に同時粉砕でき、リサイクル材成形時のゲート詰まりなども少なく生産性に優れる。
【0049】
また、請求項3記載の発明によれば、高密度樹脂にAS系樹脂或いは耐熱PS系樹脂或いはABS系樹脂或いはPA系樹脂を用いて構成しているため、側板と翼部とボス組立部の合成樹脂とバランスウエイトを同時粉砕ができる。またリサイクル材の物性も引張り強度やアイゾット衝撃強度において85%以上の強度を確保でき物性低下も少ない。また、充填材を混入バネ羽根の両端と中間部を圧着するバネ方式で固定する方法には充填材で曲げ弾性率で6000MPa以上の高剛性樹脂となり適した樹脂材料となる。
【0050】
また、請求項4記載の発明によれば、スチレン系或いはウレタン系或いはオレフィン系の熱可塑性エラストマーを用いているため、側板と翼部とボス組立部の合成樹脂とバランスウエイトを同時粉砕ができ、またリサイクル材の物性低下も少なく、引張り強度やアイゾット衝撃強度において85%以上の強度を確保できる。また前記充填材を混入した高密度熱可塑性エラストマーは柔軟性に優れ羽根に保持する時フィットしやすい。また、バランスウエイトの一方に抜け防止の穴を設けて勘合し、羽根の外周部を包み込んで保持して固定する方法に適している。
【0051】
また、請求項5記載の発明によれば、バランスウエイトの形状において、羽根の両端と中間部を圧着するバネ方式で固定させているため、羽根にバランスウエイトが簡単に挿入して固定できる。
【0052】
また、請求項6記載の発明によれば、一方に抜け防止の穴を設け、もう一方を差し込んで勘合し、羽根の外周部を包み込んで保持しているため、バネ式のように羽根に強く圧着しなくてもバランスウエイトが固定でき外れにくい。また外周部を包み込んでいる分ウエイトの1ケ当たりの重量を多くしやすい。
【0053】
また、請求項7記載の発明によれば、側板と翼部とボス組立部の合成樹脂を、アクリロニトリル・スチレン系樹脂或いはスチレンと耐熱性を付与したモノマーとから生成される共重合樹脂(耐熱PS系樹脂)に、ガラスファイバーを20〜40重量%混入した高剛性樹脂で構成しているため、側板と翼部とボス組立部の各接合部の超音波溶着性も優れ、AS系樹脂は高剛性、耐熱クリープ性に優れている。また耐熱PS系樹脂は高剛性、耐熱クリープ性、特に流動性に優れ歩留まりが良くなり成形サイクルの向上が図れる。また、前記翼部とボス組立部の羽根に高密度樹脂或いは高密度熱可塑性エラストマーのバランスウエイトを取付けてリサイクル材として混入しても、ファンとしての物性強度の低下が少なく、空気調和機用の送風ファンとして長期の使用においてバランス変化の少ない優れたファンを造ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバネ方式で固定した一実施例におけるクロスフローファンの翼部の断面部とバランスウエイトの外観斜視図
【図2】本発明の抜け防止穴を設けて勘合した一実施例におけるクロスフローファンの翼部の断面部とバランスウエイトの斜視図
【図3】従来の翼部の断面部とバランスウエイトの外観斜視図
【図4】従来のクロフスローファンの外観斜視図
【符号の説明】
1 クロスフローファン
2 ボス組立部
3 翼部
4 側板
5 翼部
8 羽根
701、702 バランスウエイト
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂或いは熱可塑性エラストマー製のバランスウエイトを用い金属を含まない翼部を形成し、リサイクル性及び加工性の向上を図った空気調和機用等に使用される送風ファンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の樹脂製送風ファンは、側板(端版)と翼部とボス組立部が一体構造とされていて、その構造体の合成樹脂材には、ファン全体にアクリロニトリル・スチレン系樹脂(以下、AS系樹脂と略す)にガラスファイバー(以下、GFと略す)を混入して強度の向上を図ったもの等が使用されている(例えば特許文献1、2参照)。
【0003】
従来ファンのバランスは、側板側の翼部と中央部の翼部とボス組立部の翼部の羽根に取付け左右と中央に、0.2〜1.5グラム程度の適度なバランスウエイトを取り付けて調整している。尚バランスウエイトの材質は、炭素鋼(バネ材)でS65CMなどが使用されている。翼部は、通常7連〜13連程度の連結されたものが使用され、送風ファンの全長は600〜900mm程度のものまで使用されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−234795号公報
【特許文献2】
特開平9−317691号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の送風ファンの構成では、金属製のバランスウエイトをファンの側板側の翼部と中央部の翼部とボス組立部の翼部の羽根に取り付けいるため、リサイクル時に同時粉砕は出来なく、金属部を外して粉砕する必要がある。
【0006】
本発明は、このような従来の課題を解決するもので、側板側の翼部と中央部の翼部とボス組立部の翼部の羽根に、密度が3.0〜12.0の高密度樹脂或いは高密度熱可塑性エラストマー製のバランスウエイトを取付けて、粉砕時に金属部の分離を必要とせず、リサイクル性の優れた空気調和機用の送風ファンを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するに本発明の送風ファンは、軸を有する側板と複数の羽根と仕切り板を有する翼部とファンモーターの軸を固定するボス部を有するボス組立部を高剛性、耐熱クリープ性に優れたAS系樹脂或いは、高剛性、耐熱クリープ性、特に流動性に優れたスチレンと耐熱性を付与したモノマーとから生成される共重合樹脂(以下、耐熱PS系樹脂と略す)にGFを20〜40重量%混入させた樹脂を用い、側板側の翼部と中央部の翼部とボス組立部の翼部の羽根に高密度樹脂或いは高密度熱可塑性エラストマー製のバランスウエイトを用いて構成している。
【0008】
上記構成によって、従来の金属製のバランスウエイトを取付けていた時には出来なかった、翼部の羽根とバランスウエイトの同時粉砕が可能となり金属製のバランスウエイトが混入することも無くリサイクル性が向上する。また、バランスウエイトの形状において、羽根の両端と中間部を圧着するバネ方式で固定させ、或いは一方に抜け防止の穴を設けて勘合し、羽根の外周部を包み込んで保持することによって簡単に確実固定でき生産性が向上できる。
【0009】
尚、側板・翼部・ボス組立部の合成樹脂材を耐熱PS系樹脂にすることによって、流動性がよくなり、ボス組立部と翼部と側板の成形時に、成型機の成形条件の調整が容易となり、また成形時にショートショットの発生も少なくなって4〜6ケの多数個取りした時の歩留まりが良くなり、生産加工性を向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、複数の翼部を有するファンにおいて、軸を有する側板と複数の羽根と仕切り板を有する翼部とファンモーターの軸を固定するボス部を有するボス組立部が合成樹脂材で形成され、前記側板側の翼部と中央部の翼部とボス組立部の翼部の羽根に密度が3.0〜12.0の高密度樹脂或いは高密度熱可塑性エラストマーのバランスウエイトを取付けて構成したものである。この構成によれば、側板と翼部とボス組立部の合成樹脂とバランスウエイトを同時粉砕することが可能となりリサイクル性を向上さすことができる。
【0011】
本発明の請求項2記載の発明は、前記バランスウエイトの構成材料に酸化亜鉛紛或いは鉄粉或いはステンレス粉或いはガラス繊維或いはタングステン紛のいずれかの充填材を一種或いは二種を用いたものである。この構成によれば、炭素鋼(S65CM)と同程度の大きさでバランスウエイトを造ることができる。また、充填材は微粉末と微繊維でありリサイクル時に同時粉砕でき、リサイクル材成形時のゲート詰まりなども少なく生産性に優れる。
【0012】
本発明の請求項3記載の発明は、前記高密度樹脂にAS系樹脂或いは耐熱PS系樹脂或いはアクリロニトリル・ブダジエン・スチレン系樹脂(以下、ABS系樹脂と略す)或いはポリアミド系樹脂(以下、PA系樹脂と略す)を用いて構成したものである。この構成によれば、側板と翼部とボス組立部の合成樹脂とバランスウエイトを同時粉砕ができ、またリサイクル材の物性低下も少ない。また、羽根の両端と中間部を圧着するバネ方式で固定する形状では、前記充填材を混入すると曲げ弾性率で6000MPa以上の高剛性の適した樹脂材料となる。
【0013】
本発明の請求項4記載の発明は、前記高密度熱可塑性エラストマーに、スチレン系或いはウレタン系或いはオレフィン系の熱可塑性エラストマーを用いている。この構成によれば、側板と翼部とボス組立部の合成樹脂とバランスウエイトを同時粉砕ができ、またリサイクル材の物性低下も少ない。また前記充填材を混入した高密度熱可塑性エラストマーは柔軟性に優れ、羽根に取付けて保持する時フィットしやすい。また柔軟性がありフィットしやすい分、バランスウエイトの一方に抜け防止の穴を設けて勘合し、羽根の外周部を包み込んで保持して固定する方法に適している。
【0014】
本発明の請求項5記載の発明は、前記バランスウエイトの形状において、羽根の両端と中間部を圧着するバネ方式で固定させて構成したものである。この構成によれば、羽根に簡単に挿入して固定できる。
【0015】
本発明の請求項6記載の発明は、前記バランスウエイトの形状において、一方に抜け防止の穴を設け、もう一方を差し込んで勘合し、羽根の外周部を包み込んで保持して構成したものである。この構成によれば、バランスウエイトが羽根外周部を包み込み抜けにくい。また外周部を包み込んでいる分ウエイトの1ケ当たりの重量を多くしやすい。
【0016】
本発明の請求項7記載の発明は、前記ファンの側板と翼部とボス組立部の合成樹脂を、AS系樹脂或いは耐熱PS系樹脂に、ガラスファイバーを20〜40重量%混入した高剛性樹脂で構成したものである。この構成によれば、側板と翼部とボス組立部の各接合部の超音波溶着性も優れ、AS系樹脂は高剛性、耐熱クリープ性に優れている。また耐熱PS系樹脂は高剛性、耐熱クリープ性、特に流動性に優れ歩留まりが良くなり成形サイクルの向上が図れる。また、前記翼部とボス組立部の羽根に高密度樹脂或いは高密度熱可塑性エラストマーのバランスウエイトを取付けてリサイクル材として混入しても、ファンとしての物性強度の低下が少なく、空気調和機用の送風ファンとして長期の使用においてバランス変化の少ない優れたファンを造ることができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面及び表を参照して説明する。図1は、本発明のバネ方式で固定した一実施例におけるクロスフローファンの翼部の断面部とバランスウエイトの外観斜視図、図2は、本発明の抜け防止穴を設けて勘合した一実施例におけるクロスフローファンの翼部の断面部とバランスウエイトの斜視図。図3は、従来の翼部の断面部とバランスウエイトの外観斜視図、図4は、従来のクロフスローファンの外観斜視図である。
【0018】
また、表1は高密度樹脂を用いた実施例と従来例の材料構成と実用性、表2は高密度熱可塑性エラストマーを用いた実施例と従来例の材料構成と実用性、表3は側板と翼部とボス組立部使用した合成樹脂の一般物性を示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】
まず、本発明の実施例ついて図1〜4を用いて説明する。尚、図1は実施例において羽根の両端と中間部を圧着するバネ方式で固定させた一実施例を示し、図2は羽根の一方に抜け防止穴を設けもう一方を差し込んで勘合した一実施例を示す。実施例1〜12は、密度3.0〜12.0の高密度樹脂を使用したもので、実施例13〜24は、密度3.0〜12.0の高密度熱可塑性エラストマーを使用したものである。図4に示すように複数の翼部を有するクロスフローファン1(以下、ファンと略す)は、軸受けと連結する側板4と、仕切り板5を有する中央部の翼部3と、ファンモータの軸と連結するボス組立部2で構成されてファンを回転させて送風させるものである。また、側板4と仕切り板5とボス組立部2の羽根8にはファンを回転させた時のバランスを取るためにバランスウエイト701や702を付けている。
【0023】
パランスウエイトは、通常重さが0.2g、0.5g、1.0g程度の大きさのものを造る。ファン1は、側板4と仕切り板5とボス組立部2を超音波溶着で接合し、専用のバランスマシーン機でバランスウエイトを取り付けて調整する。
【0024】
初期のアンバランス量は、中央部の翼部で3〜8g・cm程度、軸側の翼部とボス組立側の左右の翼部で0.5〜2g・cm程度あるため、このアンバランス量を適度のおもりを取り付けて修正するもので、1台1台のファンについて全数修正している。尚、修正後には中央部で1g・cm程度以下、左右部で0.3g・cm程度以下にしてバランスを取っている。
【0025】
また、モータは効率面からDC製のトランジスタモータを使用している。ファンの全長は約641mm、外形は約95mmで翼部が9連仕様のものを用いた。
【0026】
尚、ファンは、側板と翼部とボス組立部の接合部を超音波溶着加工した後に、成形歪と溶着歪を除去するためアニール処理を実施している。アニール処理方法は、90℃の温風循環炉にファン1を縦置き放置で置いて約8時間処理したものである。
【0027】
次に実施例の固定方法を図1と図2を用いて説明する。図1は、実施例において羽根の両端と中間部を圧着するバネ方式で固定させた時の状態(以下、バネ式と略す)を示し、バランスウエイト701を羽根8に挿入した時に、羽根8の両端部801aと802aと羽根の中間部803aをバネ圧で圧着し固定さすものである。また、図2は、羽根の一方に抜け防止穴を設けもう一方を差し込んで勘合し、羽根の外周部を包み込んで保持した時(以下、抜け防止穴方式)の状態を示し、バランスウエイト702を羽根8に挿入した時に、羽根8の両端部801bと802bと羽根の中間部803bを圧着し接触固定させ、且つ抜け防止穴702aにもう一方の突起部702bを入れ込み図2の示すように勘合させ固定さすものである。
【0028】
次にバランスウエイトの羽根の挿入と取り外し方法について説明する。羽根の挿入は、バネ式では701a部に羽根の先端801aを入れて701cを矢印のA方向に押すと簡単に挿入することができる。抜け防止穴方式では、抜け防止穴702aと突起部702b部を少し開けて矢印のD方向に801bから803b・802bに順次入れ込み、羽根の先端801bにバランスウエイトの702eの内側が当たると、抜け防止穴702aに突起部702b部が入り簡単に挿入させることができる。
【0029】
尚、抜け防止穴方式では抜け防止穴702aに突起部702b部を勘合して固定させるため、バネ式のように強く羽根を圧着しなくても取り付けられる。また外周部を包み込んでいる分、バランスウエイトの1ケ当たりの重量を多くしやすい。
【0030】
羽根からバランスウエイトを外す時は、バネ式ではバランスウエイトの701aと羽根803aの間に肉厚0.5mm程度で幅15mm程度の鋼尺(SUS)などの板を入れて、701bを矢印のC方向に押して、701aをこじるように持ち上げると外すことができる。尚、従来品は、図3に示すバネ式で厚み約0.3mmの炭素鋼S65CMを使用して強固に保持させているが、バネ方式で701と同様の方向に押してこじるように持ち上げると外すことができる。
【0031】
また、抜け防止穴方式においては702e部を矢印のB方向に押して、702c部から702d部を同様にこじるように持ち上げると、抜け防止穴702aから突起部702bが外れバランスウエイト702を羽根8から外すことができる。また、充填材を混入した高密度熱可塑性エラストマーは柔軟性に優れいるため高密度樹脂よりも羽根の接触部が多くフィットしている。
【0032】
実施例に使用した、バランスウエイトの材料特性は、表1に示すものは高密度樹脂で、実施例1〜5は側板と翼部とボス組立部の構成樹脂にAS+GF20%を用い、バランスウエイトの構成樹脂はAS樹脂で、実施例1は酸化亜鉛粉で密度を3.0、実施例2はステンレス紛とGFで密度4.0、実施例3は鉄粉で密度5.0、実施例4はタングステン粉で密度7.0、実施例5はタングステン粉で密度12.0の各々の充填材を適量混入して密度調整した高密度樹脂である。
【0033】
以下、表1に示す側板と翼部とボス組立部の構成樹脂とバランスウエイトの各高密度樹脂に各充填材を混入している。また、高密度樹脂の曲げ弾性率を表1に示し詳細な説明は省略する。充填材を混入した高密度樹脂の曲げ弾性率は6000MPa以上の高剛性で、特にバネ式においては取付け後外れない適度な圧着力となり羽根の両端と中央付近を圧着できる。高密度樹脂は、実施例6はABS系樹脂、実施例7と8はPA系樹脂、実施例9と10はAS系樹脂、実施例11と12は耐熱PS系樹脂を用いている。尚、表に示す耐熱静止たわみは、図1に示すようにバネ式と、図2に示す抜け防止穴方式において、バランスウエイト含むファンの合成樹脂を粉砕してバージン材と混入してリペレ化し、再度成形した時のファンのバランス変化量を示す。
【0034】
リペレ化とは、ファンとして一度成形した成形品を粉砕し、ルーダー機(ペレットを製造する)を通して再度3〜5mm程度の長さのペレットを造ることを言う。バージン材に対する再生材混入比率は、ファンの場合は特に耐熱クリープ性の要求される機能部品であり20%程度としている。バージン材と粉砕した再生材は、タンブラー(混合機)で混合して使用する。
【0035】
また、表2示す高密度熱可塑性エラストマーを使用したものは、実施例13〜17と21〜24はスチレン系熱可塑性エラストマーを用いて、実施例13は酸化亜鉛粉で密度を3.0、実施例14はステンレス紛とGFで密度4.0、実施例15は鉄粉で密度5.0、実施例16はタングステン粉で密度7.0、実施例17はタングステン粉で密度12.0の各々の充填材を適量混入して密度調整したものである。以下、表2に示す充填材を混入して、実施例18はウレタン系熱可塑性エラストマー、実施例19と20は、オレフィン系の熱可塑性エラストマーを用いている。
【0036】
高密度樹脂や高密度熱可塑性エラストマーの密度は、充填材の混入量で調整している。ステンレス紛と酸化亜鉛粉の場合は3.5〜4.0程度、鉄粉4.5〜6程度、タングステン紛は6〜12程度として混入できる。また、成形時の詰まりなどを抑えるために粉状の充填材は粒径が20μm以下、繊維状の充填材は繊維径が15μm以下で、成形後においては繊維長さが1.0mm程度以下のものを使用している。リサイクル時の物性において、引張り強度(JIS−K−7113)、アイゾット衝撃強度(JIS−K−7110、ノッチ付き)をバージンと比較して85%以上確保するには、バランスウエイトを含んだリサイクル材の混入率は20%以下にすれば可能となる。
【0037】
また、鉄粉などを使用した時の耐水性を向上さすには、耐食性の表面処理コート処理材や表面処理コートをすることによって可能となる。尚、高密度樹脂や高密度熱可塑性エラストマーの密度が3以下では、バランスウエイトの形状が大きくなり取り扱いにくい。ファンとして使用するときは、騒音面からバランスウエイトは、羽根に密着して回転時に抵抗になりにくい形状面の要求があり、形状、厚みの小さいものが望ましい。密度が12以上では、小さくなるがバランスウエイトの衝撃性が低くなり、取付け時や取外し時に割れやすくなる。従って密度が3.0〜12.0の範囲が好ましい。
【0038】
表1、2に示すファンの実用性は、リサイクル性とファン完成品の耐熱静止たわみとファン回転時のバランスウエイトの外れ有無を評価して判断した。表2と表3には、リサイクル性と耐熱静止たわみのバランス変化量を示す。リサイクル性は、翼部3とバランスウエイト701或いは702を粉砕・混練した場合の再生可能性から、同時粉砕ができて再生可能なものを○、従来例のように樹脂と金属とは相溶性が悪く分離しないと再生できないものは×とした。
【0039】
尚、リサイクル時に、側板やボス組立部を再生する場合は、金属製の軸やボス部に関しては事前に除去した。従来は、側板とボス組立部の両サイド部と羽根のバランスウエイトは事前に裁断機なとでカットなどして取り除いている。尚、リサイクル時にバランスウエイトの高密度樹脂や高密度エラストマーの材料がファンのAS系樹脂或いは耐熱PS系に比率で1重量%未満混入しても大きな物性低下は生じない。
【0040】
耐熱静止たわみとは、試験前後のファンのバランス変化量を測定しファンの耐熱クリープ性を評価するものである。この数値は、出来るだけ小さい方か優れている。特に製品が長期保管や高温雰囲気に暴露された場合には、この変化量が小さいと変化量も少なく優れている。耐熱静止たわみの試験法は次に示す通りである。試験は、70℃の恒温層にファン1の両端2点を支え、水平に168h放置した前後のバランス変化量を、ファン専用のバランスマシーン測定機で計測したものである。熱変形が大きくなると数値が大きくなりバランス不良が発生する。
【0041】
バランス変化量が軸側とボス組立側の左右で2g・cm以上また中央の翼部で4g・cm以上を超えると、空気調和機本体の振動が大きくなり、異常音等による不具合を生じることがある。単位はg・cmで表示する。尚、本発明ではボス組立側の変化量を用いている。
【0042】
また、回転時のバランスウエイト外れの確認は、ファンを送風方向に2500rpmの高速で回転させ時のバランスウエイトの外れがないか確認したもで、実施例では外れがない。尚、空気調和機のファンとしての通常使用回転ではMAXで1700rpm程度である。
【0043】
また、側板と翼部とボス組立部の構成樹脂に使用した実施例1〜24と従来例の合成樹脂の特性は表3に示す。実施例1〜8と実施例13〜20はAS系樹脂にGF20重量%、実施例9と21と従来例はAS系樹脂にGF30重量%、実施例10と22はAS系樹脂にGF40重量%、実施例11〜12と実施例23〜24は耐熱PS系樹脂にGF30重量%のものを使用している。各特性値に関しての詳細は省略する。
【0044】
耐熱PS系樹脂とは、スチレンと耐熱性を付与したモノマー、すなわちアクリル系のモノマーやマレイン系のモノマーやNフェニルマレイミド系のモノマーやメタクリル系モノマーとの共重合体やシンジオタクチック・ポリスチレン(SPS)樹脂であって、耐熱温度を上げることが可能になり、実施例23〜24では荷重たわみ温度が約106℃の樹脂を使用している。
【0045】
従来品のAS系樹脂にGF30重量%と比較しても1℃高く、一般的なポリスチレン(PSと略す)樹脂をベースにした場合を比較すると(PS樹脂+GF30重量%)荷重たわみ温度は約95℃である為、11℃程度高くすることができる。尚、本実施例ではアクリル系の耐熱樹脂とPS樹脂とを重合させた耐熱PS系樹脂を用い、この樹脂にGFを均等分散させて製造し強度の高いものを使用している。尚、GFは樹脂材料製造時に成形機のサイドフィーダーより一定量を均一分散して混入させている。
【0046】
尚、本発明の送風ファンは空気調和機用以外にも温風暖房等を行う温風機器または暖房機器用にも利用でき、また本発明の技術は樹脂製の羽根車が使用される他の送風機分野で広く利用できる。
【0047】
【発明の効果】
上記から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、翼部とボス組立部の羽根に密度が3.0〜12.0の高密度樹脂或いは高密度熱可塑性エラストマーのバランスウエイトを取付けているため、側板と翼部とボス組立部の合成樹脂とバランスウエイトを同時粉砕することが可能となりリサイクル性を向上さすことができる。
【0048】
また、請求項2記載の発明によれば、バランスウエイトの構成材料に酸化亜鉛粉或いは鉄粉或いはステンレス粉或いはガラス繊維或いはタングステン紛のいずれかの充填材を一種或いは二種を用いているため、炭素鋼(バネ材)と同程度の大きさでバランスウエイトを造ることができる。また、充填材は微粉末と微繊維でありリサイクル時に同時粉砕でき、リサイクル材成形時のゲート詰まりなども少なく生産性に優れる。
【0049】
また、請求項3記載の発明によれば、高密度樹脂にAS系樹脂或いは耐熱PS系樹脂或いはABS系樹脂或いはPA系樹脂を用いて構成しているため、側板と翼部とボス組立部の合成樹脂とバランスウエイトを同時粉砕ができる。またリサイクル材の物性も引張り強度やアイゾット衝撃強度において85%以上の強度を確保でき物性低下も少ない。また、充填材を混入バネ羽根の両端と中間部を圧着するバネ方式で固定する方法には充填材で曲げ弾性率で6000MPa以上の高剛性樹脂となり適した樹脂材料となる。
【0050】
また、請求項4記載の発明によれば、スチレン系或いはウレタン系或いはオレフィン系の熱可塑性エラストマーを用いているため、側板と翼部とボス組立部の合成樹脂とバランスウエイトを同時粉砕ができ、またリサイクル材の物性低下も少なく、引張り強度やアイゾット衝撃強度において85%以上の強度を確保できる。また前記充填材を混入した高密度熱可塑性エラストマーは柔軟性に優れ羽根に保持する時フィットしやすい。また、バランスウエイトの一方に抜け防止の穴を設けて勘合し、羽根の外周部を包み込んで保持して固定する方法に適している。
【0051】
また、請求項5記載の発明によれば、バランスウエイトの形状において、羽根の両端と中間部を圧着するバネ方式で固定させているため、羽根にバランスウエイトが簡単に挿入して固定できる。
【0052】
また、請求項6記載の発明によれば、一方に抜け防止の穴を設け、もう一方を差し込んで勘合し、羽根の外周部を包み込んで保持しているため、バネ式のように羽根に強く圧着しなくてもバランスウエイトが固定でき外れにくい。また外周部を包み込んでいる分ウエイトの1ケ当たりの重量を多くしやすい。
【0053】
また、請求項7記載の発明によれば、側板と翼部とボス組立部の合成樹脂を、アクリロニトリル・スチレン系樹脂或いはスチレンと耐熱性を付与したモノマーとから生成される共重合樹脂(耐熱PS系樹脂)に、ガラスファイバーを20〜40重量%混入した高剛性樹脂で構成しているため、側板と翼部とボス組立部の各接合部の超音波溶着性も優れ、AS系樹脂は高剛性、耐熱クリープ性に優れている。また耐熱PS系樹脂は高剛性、耐熱クリープ性、特に流動性に優れ歩留まりが良くなり成形サイクルの向上が図れる。また、前記翼部とボス組立部の羽根に高密度樹脂或いは高密度熱可塑性エラストマーのバランスウエイトを取付けてリサイクル材として混入しても、ファンとしての物性強度の低下が少なく、空気調和機用の送風ファンとして長期の使用においてバランス変化の少ない優れたファンを造ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバネ方式で固定した一実施例におけるクロスフローファンの翼部の断面部とバランスウエイトの外観斜視図
【図2】本発明の抜け防止穴を設けて勘合した一実施例におけるクロスフローファンの翼部の断面部とバランスウエイトの斜視図
【図3】従来の翼部の断面部とバランスウエイトの外観斜視図
【図4】従来のクロフスローファンの外観斜視図
【符号の説明】
1 クロスフローファン
2 ボス組立部
3 翼部
4 側板
5 翼部
8 羽根
701、702 バランスウエイト
Claims (7)
- 複数の翼部を有するファンにおいて、軸を有する側板と複数の羽根と仕切り板を有する翼部とファンモーターの軸を固定するボス部を有するボス組立部が合成樹脂材で形成され、前記翼部とボス組立部の羽根に密度が3.0〜12.0の高密度樹脂或いは高密度熱可塑性エラストマーのバランスウエイトを取付けて構成したことを特徴とする送風ファン。
- 前記高密度樹脂或いは高密度熱可塑性エラストマーの構成材料に、酸化亜鉛粉或いは鉄粉或いはステンレス粉或いはガラス繊維或いはタングステン紛のいずれかの充填材を一種或いは二種を用いたことを特徴とする請求項1記載の送風ファン。
- 前記高密度樹脂に、アクリロニトリル・スチレン系樹脂(AS系樹脂)或いはスチレンと耐熱性を付与したモノマーとから生成される共重合樹脂(耐熱PS系樹脂)或いはアクリロニトリル・ブダジエン・スチレン系樹脂(ABS系樹脂)或いはポリアミド系樹脂(PA系樹脂)を用いたことを特徴とする請求項1または2記載の送風ファン。
- 前記高密度熱可塑性エラストマーに、スチレン系或いはウレタン系或いはオレフィン系の熱可塑性エラストマーを用いたことを特徴とする請求項1または2記載の送風ファン。
- 前記バランスウエイトの形状において、羽根の両端と中間部を圧着するバネ方式で固定させたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の送風ファン。
- 前記バランスウエイトの形状において、一方に抜け防止穴を設けもう一方を差し込んで勘合し、羽根の外周部を包み込んで保持することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の送風ファン。
- 前記ファンの側板と翼部とボス組立部の合成樹脂を、アクリロニトリル・スチレン系樹脂或いはスチレンと耐熱性を付与したモノマーとから生成される共重合樹脂(耐熱PS系樹脂)に、ガラスファイバーを20〜40重量%混入した高剛性樹脂で構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の送風ファン。
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- 2003-03-24 JP JP2003080294A patent/JP2004285939A/ja active Pending
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