JP2004285536A - 耐熱性湿式不織布 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐熱性、耐薬品性を有するとともに、良好な耐熱寸法安定性を有するPPS繊維からなる耐熱性湿式不織布を提供すること。
【解決手段】ポリフェニレンサルファイド繊維からなり、乾熱面積収縮率(180℃)が5%以下であることを特徴とする耐熱性湿式不織布であり、更に、該不織布において、好ましくは、180℃における乾熱収縮率が1%以下であるポリフェニレンサルファイド繊維からなる耐熱性湿式不織布であり、好ましくは、更に、ポリフェニレンサルファイド繊維を少なくとも50重量%含有する耐熱性湿式不織布である。
【選択図】なし
【解決手段】ポリフェニレンサルファイド繊維からなり、乾熱面積収縮率(180℃)が5%以下であることを特徴とする耐熱性湿式不織布であり、更に、該不織布において、好ましくは、180℃における乾熱収縮率が1%以下であるポリフェニレンサルファイド繊維からなる耐熱性湿式不織布であり、好ましくは、更に、ポリフェニレンサルファイド繊維を少なくとも50重量%含有する耐熱性湿式不織布である。
【選択図】なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐熱性、耐薬品性を有するポリフェニレンサルファイド(以下、PPSと略す)繊維からなる耐熱性湿式不織布に関するものである。更に詳しくは良好な耐熱性、耐薬品性、及び耐熱寸法安定性を有するPPS繊維からなる耐熱性湿式不織布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、技術革新の高度化および高性能化に伴い、合成繊維を紙の原料にした合成紙が広く使用されている。これら合成紙には天然パルプ素材にはない特徴が求められ、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性、難燃性などに優れた素材として、各種フィルター、電気絶縁材、抄紙カンバス、電池セパレーターなどの用途への利用が期待されている。
【0003】
特に耐熱性を有する湿式不織布としては、耐熱性繊維である全芳香族ポリアミド短繊維と同種の全芳香族ポリアミド系パルプとを混抄した湿式法による不織布が広く知られている。
【0004】
しかしながら、全芳香族ポリアミド繊維を主体とした湿式不織布は、耐酸性および耐加水分解性が劣り、耐薬品性を求める用途には不向きである。
【0005】
また、耐薬品性を有する湿式不織布に関しては、PPS繊維からなる紙等が開示されている(特許文献1、特許文献2)。PPS素材は、耐熱性および耐薬品性に優れた素材で、特に200℃以下では溶解できる溶剤がないことで知られている素材であるが、耐熱寸法安定性が全芳香族ポリアミドに比べて劣り、高温下での収縮による緻密な寸法安定性を求める用途への展開が困難であった。
【0006】
【特許文献1】特開平1−272899号公報
【0007】
【特許文献2】特開平9−67786号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、耐熱性、耐薬品性を有するとともに、良好な耐熱寸法安定性を有するPPS繊維からなる耐熱性湿式不織布を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明は次の構成を有する。
【0010】
すなわち、本発明の耐熱性湿式不織布は、PPS繊維からなり、乾熱面積収縮率(180℃)が5%以下であることを特徴とするものである。
【0011】
また、180℃における乾熱収縮率が1%以下であるPPS繊維からなり、乾熱面積収縮率(180℃)が5%以下であることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の耐熱性湿式不織布について詳細に説明する。
【0013】
本発明におけるPPS繊維を構成するPPSとは、繰り返し単位としてp−フェニレンスルフィド単位やm−フェニレンスルフィド単位などのフェニレンスルフィド単位を含有するポリマーを意味する。PPSは、ホモポリマーまたはp−フェニレンするフィド単位とm−フェニレンスルフィド単位の両者を有する共重合体であってもよく、また本発明の主旨を逸脱しない限り、他の芳香族スルフィドとの共重合体あるいは混合物であっても構わない。また、PPS重合体は重量平均分子量が40000〜60000であることが望ましい。重量平均分子量が40000未満のPPS重合体を用いて溶融紡糸した場合、紡糸張力が低く、紡糸時に糸切れが多発し、紡糸工程が著しく悪くなる。また、得られたPPS繊維も力学的特性の劣ったものになる。一方、重量平均分子量が60000を超えるPPS重合体を用いると溶融紡糸に溶液の粘度が高くなり、紡糸設備を特殊な高耐圧仕様にしなければならず、製造設備費用の高騰を招くことになる。
【0014】
本発明にかかる耐熱不織布の180℃における乾熱面積収縮率は5%以下でなければならない。PPS素材の長期耐久温度は一般に180℃であり、該温度における収縮率を極小にすることで、寸法安定性を保つことが可能となる。乾熱面積収縮率が5%を超えると、不織布にシワが生じやすくなり、フィルター用途などでは、濾過面積が減少して使用寿命が短くなったり、収縮による破損が生じたりする。該湿式不織布の乾熱面積収縮率は小さいほど好ましく、より好ましくは3%以下である。
【0015】
該湿式不織布の乾熱面積収縮率を5%以下にするには、該湿式不織布を構成するPPS繊維の180℃における乾熱収縮率を1%以下にすることで可能となる。PPS繊維よりなる耐熱湿式不織布の乾熱面積収縮率を下げて、耐熱寸法安定性を上げるには、構成する繊維自体の収縮を抑制することが効果的である。PPS繊維の収縮率が1%を超えると、該繊維よりなる耐熱湿式不織布の乾熱面積収縮率を5%以下にするのが困難となる。該湿式不織布の乾熱面積収縮率をより低下させるには、繊維の180℃における収縮率をより低下させることが好ましく、より好ましくは0.5%以下、最も好ましくは0.1%以下である。
【0016】
PPS繊維の180℃における乾熱収縮率を1%以下にする手段の1つを例に挙げると、該繊維の製造工程において、延伸した繊維を130〜160℃の弛緩熱処理を施すことにより可能となる。予め弛緩熱処理を施して、繊維を収縮させることにより、該繊維を用いた布帛の収縮率を低減することが可能となる。ただし、弛緩熱処理温度を高めて、繊維の乾熱収縮率を低減させると、繊維の収縮による繊維の繊度が上がるので、弛緩熱処理を行う前に、110〜150℃の温度で緊張熱処理を施すことで繊度が上がることを抑制できる。
【0017】
本発明の耐熱性湿式不織布は実質的にはPPS繊維から構成される。本発明の目的である、耐熱性、耐薬品性および耐熱寸法安定性を損なわない範囲で、他素材の繊維を混抄しても良いが、好ましくはPPS繊維の含有量が50重量%以上、より好ましくは70重量%以上、最も好ましくは80重量%である。また、混抄繊維としては、熱圧着するために、PPSの未延伸繊維を用いることが好ましい。 湿式不織布は、その形態は特に限定されることはないが電気絶縁体、電池セパレーターなどの用途での目付は10〜100g/m2 、より好ましくは10〜50g/m2 である。
【0018】
【実施例】
以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明する。
【0019】
なお、本発明で定義する各特性値は以下の方法で求めた。
(1)乾熱面積収縮率
測定対象の湿式不織布を20cm×20cmに切り、180℃の熱風乾燥機中で4時間熱処理を行う。該熱処理した湿式不織布を25℃にて2時間放置後、該湿式不織布の面積を測定して、収縮率を測定した。測定は3回行い、平均値を用いたものである。
【0020】
乾熱面積収縮率(%)= {(A−B)/ A}×100
A:熱処理前の湿式不織布面積
B:熱処理後の湿式不織布面積
(2)乾熱収縮率(繊維)
JIS L−1015−7.15の方法に準じて処理温度180℃にて測定した。なお、繊維長の短いものは、短くカットする前の繊維を用いて測定した。
実施例1、比較例1、2
重量平均分子量が50000のPPS重合体を紡糸温度320℃で、丸形状の吐出孔を有する紡糸口金(孔数708)から350g/分で吐出し、引取速度800m/分で紡糸を行った。次に、得られた未延伸糸を集束して糸条束とし、延伸温度98℃、延伸速度80m/minで3.2〜3.5倍に延伸し、次いで表に示す温度で緊張熱処理および弛緩熱処理を行った。なお、弛緩熱処理とは、繊維にローラー等による機械的な緊張を加えないことを意味する。得られた糸条束を、6mmに切断して、PPS(延伸)繊維を得た。得られた繊維の乾熱収縮率を表1に示す。
【0021】
また、重量平均分子量が50000のPPS重合体を紡糸温度320℃で、丸形状の吐出孔を有する紡糸口金(孔数708)から350g/分で吐出し、引取速度800m/分で紡糸に、得られた未延伸糸を集束して糸条束とし、6mmに切断して、PPS(未延伸繊維)繊維を得た。得られた未延伸繊維の特性は表1に示す通りであった。
【0022】
次に、得られたPPS延伸繊維とPPS未延伸繊維を70:30の割合で混抄し、繊維濃度が0.4%となるように水に分散させた。このスラリーを円網抄紙機に供給し、目付25g/m2 の湿式不織布を得た。この不織布を190℃のカレンダーに通して熱プレスした。得られた、湿式不織布の特性は表1に示す通りであった。
【0023】
【表1】
【0024】
実施例と比較例1、2から確認できるように、湿式不織布の収縮を抑制することで、シワの発生も抑制することが可能となり、耐熱寸法安定性を向上させることが可能となった。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、耐熱性、耐薬品性を有すると供に、良好な耐熱寸法安定性を有するPPS繊維からなる耐熱性湿式不織布を提供することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐熱性、耐薬品性を有するポリフェニレンサルファイド(以下、PPSと略す)繊維からなる耐熱性湿式不織布に関するものである。更に詳しくは良好な耐熱性、耐薬品性、及び耐熱寸法安定性を有するPPS繊維からなる耐熱性湿式不織布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、技術革新の高度化および高性能化に伴い、合成繊維を紙の原料にした合成紙が広く使用されている。これら合成紙には天然パルプ素材にはない特徴が求められ、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性、難燃性などに優れた素材として、各種フィルター、電気絶縁材、抄紙カンバス、電池セパレーターなどの用途への利用が期待されている。
【0003】
特に耐熱性を有する湿式不織布としては、耐熱性繊維である全芳香族ポリアミド短繊維と同種の全芳香族ポリアミド系パルプとを混抄した湿式法による不織布が広く知られている。
【0004】
しかしながら、全芳香族ポリアミド繊維を主体とした湿式不織布は、耐酸性および耐加水分解性が劣り、耐薬品性を求める用途には不向きである。
【0005】
また、耐薬品性を有する湿式不織布に関しては、PPS繊維からなる紙等が開示されている(特許文献1、特許文献2)。PPS素材は、耐熱性および耐薬品性に優れた素材で、特に200℃以下では溶解できる溶剤がないことで知られている素材であるが、耐熱寸法安定性が全芳香族ポリアミドに比べて劣り、高温下での収縮による緻密な寸法安定性を求める用途への展開が困難であった。
【0006】
【特許文献1】特開平1−272899号公報
【0007】
【特許文献2】特開平9−67786号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、耐熱性、耐薬品性を有するとともに、良好な耐熱寸法安定性を有するPPS繊維からなる耐熱性湿式不織布を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明は次の構成を有する。
【0010】
すなわち、本発明の耐熱性湿式不織布は、PPS繊維からなり、乾熱面積収縮率(180℃)が5%以下であることを特徴とするものである。
【0011】
また、180℃における乾熱収縮率が1%以下であるPPS繊維からなり、乾熱面積収縮率(180℃)が5%以下であることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の耐熱性湿式不織布について詳細に説明する。
【0013】
本発明におけるPPS繊維を構成するPPSとは、繰り返し単位としてp−フェニレンスルフィド単位やm−フェニレンスルフィド単位などのフェニレンスルフィド単位を含有するポリマーを意味する。PPSは、ホモポリマーまたはp−フェニレンするフィド単位とm−フェニレンスルフィド単位の両者を有する共重合体であってもよく、また本発明の主旨を逸脱しない限り、他の芳香族スルフィドとの共重合体あるいは混合物であっても構わない。また、PPS重合体は重量平均分子量が40000〜60000であることが望ましい。重量平均分子量が40000未満のPPS重合体を用いて溶融紡糸した場合、紡糸張力が低く、紡糸時に糸切れが多発し、紡糸工程が著しく悪くなる。また、得られたPPS繊維も力学的特性の劣ったものになる。一方、重量平均分子量が60000を超えるPPS重合体を用いると溶融紡糸に溶液の粘度が高くなり、紡糸設備を特殊な高耐圧仕様にしなければならず、製造設備費用の高騰を招くことになる。
【0014】
本発明にかかる耐熱不織布の180℃における乾熱面積収縮率は5%以下でなければならない。PPS素材の長期耐久温度は一般に180℃であり、該温度における収縮率を極小にすることで、寸法安定性を保つことが可能となる。乾熱面積収縮率が5%を超えると、不織布にシワが生じやすくなり、フィルター用途などでは、濾過面積が減少して使用寿命が短くなったり、収縮による破損が生じたりする。該湿式不織布の乾熱面積収縮率は小さいほど好ましく、より好ましくは3%以下である。
【0015】
該湿式不織布の乾熱面積収縮率を5%以下にするには、該湿式不織布を構成するPPS繊維の180℃における乾熱収縮率を1%以下にすることで可能となる。PPS繊維よりなる耐熱湿式不織布の乾熱面積収縮率を下げて、耐熱寸法安定性を上げるには、構成する繊維自体の収縮を抑制することが効果的である。PPS繊維の収縮率が1%を超えると、該繊維よりなる耐熱湿式不織布の乾熱面積収縮率を5%以下にするのが困難となる。該湿式不織布の乾熱面積収縮率をより低下させるには、繊維の180℃における収縮率をより低下させることが好ましく、より好ましくは0.5%以下、最も好ましくは0.1%以下である。
【0016】
PPS繊維の180℃における乾熱収縮率を1%以下にする手段の1つを例に挙げると、該繊維の製造工程において、延伸した繊維を130〜160℃の弛緩熱処理を施すことにより可能となる。予め弛緩熱処理を施して、繊維を収縮させることにより、該繊維を用いた布帛の収縮率を低減することが可能となる。ただし、弛緩熱処理温度を高めて、繊維の乾熱収縮率を低減させると、繊維の収縮による繊維の繊度が上がるので、弛緩熱処理を行う前に、110〜150℃の温度で緊張熱処理を施すことで繊度が上がることを抑制できる。
【0017】
本発明の耐熱性湿式不織布は実質的にはPPS繊維から構成される。本発明の目的である、耐熱性、耐薬品性および耐熱寸法安定性を損なわない範囲で、他素材の繊維を混抄しても良いが、好ましくはPPS繊維の含有量が50重量%以上、より好ましくは70重量%以上、最も好ましくは80重量%である。また、混抄繊維としては、熱圧着するために、PPSの未延伸繊維を用いることが好ましい。 湿式不織布は、その形態は特に限定されることはないが電気絶縁体、電池セパレーターなどの用途での目付は10〜100g/m2 、より好ましくは10〜50g/m2 である。
【0018】
【実施例】
以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明する。
【0019】
なお、本発明で定義する各特性値は以下の方法で求めた。
(1)乾熱面積収縮率
測定対象の湿式不織布を20cm×20cmに切り、180℃の熱風乾燥機中で4時間熱処理を行う。該熱処理した湿式不織布を25℃にて2時間放置後、該湿式不織布の面積を測定して、収縮率を測定した。測定は3回行い、平均値を用いたものである。
【0020】
乾熱面積収縮率(%)= {(A−B)/ A}×100
A:熱処理前の湿式不織布面積
B:熱処理後の湿式不織布面積
(2)乾熱収縮率(繊維)
JIS L−1015−7.15の方法に準じて処理温度180℃にて測定した。なお、繊維長の短いものは、短くカットする前の繊維を用いて測定した。
実施例1、比較例1、2
重量平均分子量が50000のPPS重合体を紡糸温度320℃で、丸形状の吐出孔を有する紡糸口金(孔数708)から350g/分で吐出し、引取速度800m/分で紡糸を行った。次に、得られた未延伸糸を集束して糸条束とし、延伸温度98℃、延伸速度80m/minで3.2〜3.5倍に延伸し、次いで表に示す温度で緊張熱処理および弛緩熱処理を行った。なお、弛緩熱処理とは、繊維にローラー等による機械的な緊張を加えないことを意味する。得られた糸条束を、6mmに切断して、PPS(延伸)繊維を得た。得られた繊維の乾熱収縮率を表1に示す。
【0021】
また、重量平均分子量が50000のPPS重合体を紡糸温度320℃で、丸形状の吐出孔を有する紡糸口金(孔数708)から350g/分で吐出し、引取速度800m/分で紡糸に、得られた未延伸糸を集束して糸条束とし、6mmに切断して、PPS(未延伸繊維)繊維を得た。得られた未延伸繊維の特性は表1に示す通りであった。
【0022】
次に、得られたPPS延伸繊維とPPS未延伸繊維を70:30の割合で混抄し、繊維濃度が0.4%となるように水に分散させた。このスラリーを円網抄紙機に供給し、目付25g/m2 の湿式不織布を得た。この不織布を190℃のカレンダーに通して熱プレスした。得られた、湿式不織布の特性は表1に示す通りであった。
【0023】
【表1】
【0024】
実施例と比較例1、2から確認できるように、湿式不織布の収縮を抑制することで、シワの発生も抑制することが可能となり、耐熱寸法安定性を向上させることが可能となった。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、耐熱性、耐薬品性を有すると供に、良好な耐熱寸法安定性を有するPPS繊維からなる耐熱性湿式不織布を提供することができる。
Claims (3)
- ポリフェニレンサルファイド繊維からなり、乾熱面積収縮率(180℃)が5%以下であることを特徴とする耐熱性湿式不織布。
- 180℃における乾熱収縮率が1%以下であるポリフェニレンサルファイド繊維からなることを特徴とする請求項1記載の耐熱性湿式不織布。
- ポリフェニレンサルファイド繊維を少なくとも50重量%含有することを特徴とする請求項1または2記載の耐熱性湿式不織布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003082361A JP2004285536A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 耐熱性湿式不織布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003082361A JP2004285536A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 耐熱性湿式不織布 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004285536A true JP2004285536A (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=33295678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003082361A Pending JP2004285536A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 耐熱性湿式不織布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004285536A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010007919A1 (ja) | 2008-07-18 | 2010-01-21 | 東レ株式会社 | ポリフェニレンサルファイド繊維およびその製造方法、湿式不織布、湿式不織布の製造方法 |
JP2010024574A (ja) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Toray Ind Inc | 電気絶縁紙及び電気絶縁紙の製造方法 |
JP2013011025A (ja) * | 2011-06-28 | 2013-01-17 | Toyobo Co Ltd | ポリフェニレンサルファイド繊維 |
WO2014111053A1 (zh) * | 2013-01-18 | 2014-07-24 | 东丽纤维研究所(中国)有限公司 | 水电解槽用隔膜布及其制造方法 |
CN104746202A (zh) * | 2013-12-27 | 2015-07-01 | 东丽纤维研究所(中国)有限公司 | 一种水电解槽用隔膜布及其生产方法 |
CN105408111A (zh) * | 2013-07-25 | 2016-03-16 | 东丽株式会社 | 由膜与纤维片材形成的层合体 |
WO2017181915A1 (zh) * | 2016-04-18 | 2017-10-26 | 东丽纤维研究所(中国)有限公司 | 一种水电解槽用聚苯硫醚机织物及其制造方法 |
-
2003
- 2003-03-25 JP JP2003082361A patent/JP2004285536A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8734614B2 (en) | 2008-07-18 | 2014-05-27 | Toray Industries, Inc. | Polyphenylene sulfide fiber, method for producing the same, wet-laid nonwoven fabric, and method for producing wet-laid nonwoven fabric |
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WO2017181915A1 (zh) * | 2016-04-18 | 2017-10-26 | 东丽纤维研究所(中国)有限公司 | 一种水电解槽用聚苯硫醚机织物及其制造方法 |
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