JP2004284696A - ロープウインチ - Google Patents

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Kazunori Yamamoto
一徳 山本
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Hitachi Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd
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Abstract

【課題】ドラムロック装置のパウルをドラムに対して簡単に位置調整することができ、作業者等の負担を軽減できるようにする。
【解決手段】主巻ウインチ11の主巻ドラム21を各縦板7上に支持ブラケット22等を介して回転可能に設ける。ドラムロック装置27のパウル28を底板6上に固定ブラケット29、可動ブラケット32等を介して取付ける。可動ブラケット32の下端側は、固定ブラケット29の上端側にピン33等を介して矢示C,D方向に変位可能に取付け、可動ブラケット32の上端側にはパウル28をピン35を用いて回動可能に取付ける。可動ブラケット32の下端側には位置調整用のボルトを螺合して設け、可動ブラケット32と共にパウル28を、フランジ24の係合溝24Aに対し矢示C,D方向に変位させて位置調整する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧クレーン等の建設機械に設けられ、ワイヤロープ等をドラムから巻出し,巻取ることにより荷吊作業等を行うのに好適に用いられるロープウインチに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧クレーン等の建設機械には、例えばワイヤロープ等からなるロープを用いた吊荷作業を行なうためにロープウインチが搭載されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−143178号公報
【0004】
この種の従来技術によるロープウインチは、建設機械等のフレーム(支持体)上に回転可能に設けられロープが巻取り,巻出し可能に巻回されるドラムと、前記ロープに付加される負荷によって該ドラムが逆回転するのを規制するドラムロック装置等とにより構成されている。
【0005】
この場合、ロープウインチのドラムは、ロープが巻回される円筒状の巻胴と、該巻胴の左,右両側に一体的に設けられ径方向に突出する円形鍔としてのフランジとからなり、該左,右のフランジのうち一方のフランジには、その外周側に周方向の間隔をもって複数の係合溝が設けられている。
【0006】
そして、前記ドラムロック装置は、前記フランジの径方向外側となる位置に配置され、係合爪となるパウルを前記フランジの係合溝に係脱可能に係合させることにより、前記ロープをドラムから巻出す方向に外部から負荷が作用したときに前記ドラムが不用意に逆回転されるのを規制するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、ロープウインチのドラムとドラムロック装置とを、ロープウインチの支持体に対しそれぞれ別々のブラケットを用いて取付ける構成としているため、前記支持体上にドラムとドラムロック装置とをそれぞれ組付けた段階で、前記ドラムロック装置のパウルと前記フランジの係合溝とがドラムの軸方向で位置ずれする虞れがあり、前記フランジの係合溝にパウルを安定して係合させるのが難しいという問題がある。
【0008】
また、前記ドラムロック装置のパウルと前記フランジの係合溝とをドラムの軸方向で位置調整する手段としては、例えば板厚が異なる複数枚のシム板を予め用意しておき、前記ドラムロック装置のブラケットとパウルとの間に前記シム板を選択的に抜き差しすることにより、前記パウルをブラケットに対して軸方向に位置合わせし、前記フランジの係合溝とパウルとをドラムの軸方向で位置調整する等の対策が取られている。
【0009】
しかし、このようなシム板を用いたパウルの位置調整作業は、複数枚のシム板を抜き差しすることによってパウルの位置合せが終わった後にも、これらのシム板を前記ブラケットまたはパウルにボルト等で固定し、シム板を抜止め状態に保持しておく必要があり、作業性が非常に悪いという問題がある。
【0010】
また、ドラムロック装置は、前記支持体とドラムとの間の狭いスペース内に取付けられることが多く、このような場合には、シム板を用いたパウルの位置調整作業を狭いスペース内で行う必要が生じ、作業者にとっては大きな負担になるという問題がある。
【0011】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ドラムロック装置のパウルをドラムに対して簡単に位置調整することができ、位置調整時の作業性を向上できると共に、作業者の負担を軽減することができるようにしたロープウインチを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、ロープが巻回される巻胴と該巻胴の軸方向両側に形成された左,右のフランジとを有し該各フランジのうち一方のフランジの外周側に周方向の間隔をもって複数の係合溝が設けられたドラムと、前記ロープに付加される負荷によって該ドラムが回転するのを規制するため前記フランジの係合溝に係脱可能に係合するパウルを有したドラムロック装置とからなるロープウインチに適用される。
【0013】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記ドラムロック装置は、前記パウルを前記ドラムの軸方向に変位させることにより前記フランジの係合溝に対する前記パウルの係合位置を調整するパウル位置調整装置を備える構成としたことにある。
【0014】
このように、パウル位置調整装置を用いることにより、ドラムロック装置のパウルがドラムの軸方向でフランジの係合溝と位置ずれしているような場合でも、パウルを軸方向に変位させることによって、前記フランジの係合溝に対するパウルの係合位置を調整でき、位置調整作業を容易に行うことができる。
【0015】
また、請求項2の発明によると、ドラムロック装置は、ドラムを回転可能に支持する支持体に固定して設けられた固定ブラケットと、一端側が該固定ブラケットにピンを介して前記ドラムの軸方向に変位可能に設けられ他端側に前記パウルが回動可能に取付けられた可動ブラケットとを有し、パウル位置調整装置は該可動ブラケットに設ける構成としている。
【0016】
これにより、可動ブラケットを固定ブラケットに対して軸方向に変位させるときには、パウルを可動ブラケットと共に軸方向に変位できるので、フランジの係合溝に対してパウルを軸方向に位置調整することができる。
【0017】
また、請求項3の発明によると、パウル位置調整装置は、フランジの係合溝に対するパウルの係合位置を調整するための調節ねじを備え、該調節ねじを回転することにより前記パウルをドラムの軸方向に変位させる構成としている。
【0018】
このように、パウル位置調整装置は調節ねじを備えることにより、ドラムロック装置のパウルがドラムの軸方向でフランジの係合溝と位置ずれしているような場合でも、調節ねじを回転させることによってパウルを軸方向に変位させ、前記フランジの係合溝に対するパウルの係合位置を調整でき、位置調整作業を容易に行うことができる。
【0019】
また、請求項4の発明によると、パウル位置調整装置は、フランジの係合溝に対するパウルの係合位置を調整するための調節ねじを備え、該調節ねじは、可動ブラケットに螺合して設けられ先端側が固定ブラケットに当接することにより前記可動ブラケットを固定ブラケットに対してドラムの軸方向に変位させる構成としている。
【0020】
これにより、可動ブラケットに螺合して設けた調節ねじを回転させれば、該調節ねじの先端側が固定ブラケットに向けて軸方向に進退されるので、可動ブラケットを固定ブラケットに対して軸方向に変位させることができる。そして、このときにはパウルを可動ブラケットと共に軸方向に変位できるので、前記フランジの係合溝に対してパウルを軸方向に位置調整することができる。
【0021】
また、請求項5の発明によると、ドラムロック装置の可動ブラケットは、固定ブラケットをピンの軸方向両側から隙間をもって挟む2枚の板体からなり、パウル位置調整装置の調節ねじは、該各板体にそれぞれ螺合して設けられ先端側で固定ブラケットを両側から挟持する複数のボルトにより構成している。
【0022】
この場合には、調節ねじである複数のボルトを予め固定ブラケットの両側から離間させて調整代(隙間)を確保した状態で、一方のボルトを固定ブラケットに向けて押付けるように回転させれば、パウルをフランジの係合溝に対して位置調整することができる。そして、この状態で他方のボルトを固定ブラケットに向けて押付けるように回転させれば、各ボルトの先端側で固定ブラケットを両側から挟持でき、これによって前記位置調整状態を保持することができる。
【0023】
さらに、請求項6の発明によると、ドラムロック装置の可動ブラケットとパウルとの間には、該パウルをフランジの係合溝に向けて付勢する付勢部材を設け、前記可動ブラケットには、前記係合溝に対するパウルの係合を強制的に解除するため該付勢部材に抗して前記パウルを係合溝から離脱する方向に駆動するアクチュエータを設ける構成としている。
【0024】
これにより、アクチュエータを用いてパウルを係合溝から離脱する方向に駆動したときには、フランジの係合溝(ドラム)に対するパウルの係合を解除でき、ドラムロック状態を無効にすることができる。また、アクチュエータを可動ブラケットに予め組付けた状態でドラムロック装置の組立作業を行うことができ、組立時の作業性を向上することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるロープウインチを、油圧クレーンに適用した場合を例に挙げ、添付図面の図1ないし図9に従って詳細に説明する。
【0026】
図中、1は油圧クレーンの下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に設けられた上部旋回体で、該上部旋回体2は、旋回フレーム3を有し、該旋回フレーム3上には、その前部右側に位置し運転室を画成するキャブ4と、旋回フレーム3の後端側に位置するカウンタウエイト5等とが設けられている。
【0027】
ここで、旋回フレーム3は、後述するロープウインチ11〜14の支持体となり、図2ないし図4に示す如く旋回フレーム3の前,後方向に延びる底板6と、該底板6上に左,右に離間して立設され前,後方向に延びた一対の縦板7,7等とにより構成されている。そして、これらの縦板7の前端側には、ブラケット部7A(図4中に一方のみ図示)が一体に形成され、該各ブラケット部7Aには、後述のブーム8が起伏可能に取付けられるものである。
【0028】
8は上部旋回体2の前部側に起伏可能に設けられたブームで、該ブーム8は、基端側が旋回フレーム3(ブラケット部7A)に回動可能に連結され、その先端側には後述の主巻ロープ15が巻回されるシーブ8Aが回転可能に設けられている。
【0029】
9は旋回フレーム3に設けられたA型フレームで、該A型フレーム9は、左,右の前脚部9Aと、左,右の後脚部9B(いずれも1個のみ図示)とにより略A字状に形成されている。
【0030】
10は旋回フレーム3とブーム8との間に設けられたバックストップで、該バックストップ10は、ブーム8の起立角に応じて伸縮し、ブーム8を背後から支えるものである。
【0031】
11は旋回フレーム3の前部側に位置して左,右の縦板7,7間に設けられた主巻用のロープウインチ(以下、主巻ウインチ11という)で、該主巻ウインチ11は、後述の主巻ドラム21、ドラムロック装置27等を含んで構成されるものである。
【0032】
12,13は主巻ウインチ11の後側に位置して旋回フレーム3上に設けられた補巻用のロープウインチ(以下、補巻ウインチ12,13という)を示している。また、14は該補巻ウインチ12,13の後側に位置して旋回フレーム3上に設けられた起伏用のロープウインチ(以下、起伏ウインチ14という)を示している。
【0033】
15は一端側が後述の主巻ドラム21に巻回されたワイヤロープ等からなる主巻ロープで、該主巻ロープ15の他端側は、シーブ8Aが巻回された状態でブーム8の先端側に係止されている。そして、主巻ロープ15のうちブーム8の先端側から下向きに垂下した部位には吊荷フック16が吊下げられている。
【0034】
17は一端側が後述の起伏ドラム53に巻回された起伏ロープで、該起伏ロープ17の他端側は、A型フレーム9を介してブームハンガ18とブームブライドル19との間に巻回されている。また、ブームブライドル19にはペンダントロープ20の一端側が接続され、該ペンダントロープ20の他端側はブーム8の先端側に接続されている。
【0035】
次に、前述した主巻ウインチ11、補巻ウインチ12,13および起伏ウインチ14のうち主巻ウインチ11を例に挙げ、図3ないし図7を参照して詳細に説明する。なお、補巻ウインチ12,13および起伏ウインチ14については、主巻ウインチ11とほぼ同様の構成を有するもので、その説明を省略するものとする。
【0036】
21は上部旋回体2の旋回フレーム3上に設けられた主巻ドラムで、該主巻ドラム21は、図3に示す如く支持体となる旋回フレーム3の縦板7,7上に支持ブラケット22,22等を介して回転可能に設けられ、外周側に主巻ロープ15が整列状態で巻回される円筒状の巻胴23と、該巻胴23の軸方向(左,右)両端側に一体に設けられた円板状をなす左,右のフランジ24,25等とにより構成されている。
【0037】
また、主巻ドラム21は、図2、図3に示す油圧モータ26等により正,逆方向に回転駆動される。そして、主巻ドラム21は、図4中の矢示A方向に回転駆動されるときに主巻ロープ15を巻胴23に巻取り、これによって図1に示す吊荷フック16をシーブ8A側に上昇させる。また、主巻ドラム21が図4中の矢示B方向に回転駆動(逆回転)されるときには、主巻ロープ15が巻胴23から巻出され、これによって吊荷フック16は下向きに下降されるものである。
【0038】
ここで、主巻ドラム21のフランジ24,25のうち、例えば一方のフランジ24には、図3ないし図5に示す如く外周側に複数の係合溝24A,24A,…が周方向に間隔をもって設けられ、該各係合溝24Aは、フランジ24の外周側部位にその外側端面24Bから一定の深さhをもった切込みを入れることにより形成されている。
【0039】
そして、該各係合溝24Aは、所謂ラチェット歯の形状をなし、後述のパウル28が各係合溝24Aのいずれかに選択的に係合することにより、主巻ドラム21が図4中の矢示B方向(主巻ロープ15が巻出される方向)に強制回転されるのをパウル28と協働して規制し、矢示A方向(主巻ロープ15を巻取る方向)の回転は許すものである。
【0040】
27は主巻ドラム21の逆回転を規制するドラムロック装置で、該ドラムロック装置27は、図3ないし図7に示す如く主巻ドラム21の径方向外側からフランジ24の係合溝24Aに係脱可能に係合する係合爪としてのパウル28と、後述の固定ブラケット29、可動ブラケット32、スプリング40およびアクチュエータ42等とにより構成されている。
【0041】
そして、ドラムロック装置27は、フランジ24の係合溝24Aにパウル28を係合させることにより、図1に例示する主巻ロープ15に外部から負荷等が作用したときに、主巻ドラム21が図4中の矢示B方向(主巻ロープ15が巻出される方向)へと強制的に逆回転されるのを規制するものである。
【0042】
29は旋回フレーム3の底板6に固定して設けられた固定ブラケットで、該固定ブラケット29は、図3、図4に示す如くフランジ24の径方向外側となる位置(フランジ24と上,下で対向する位置)に配設され、その下端側は底板6に溶接により接合されている。また、固定ブラケット29の左,右両側には、左,右の縦板7,7との間に補強板30,31が接合して設けられている。
【0043】
そして、固定ブラケット29は、左,右の縦板7,7間で底板6上に補強板30,31を介して強固に支持、固定されている。また、固定ブラケット29の上端側には、図6、図9に示す如く2個のピン穴29A,29Bが前,後に離間して穿設され、これらのピン穴29A,29Bには、後述のピン33,34が摺動可能に挿嵌されている。
【0044】
32は固定ブラケット29の上端側にピン33,34を介して取付けられた可動ブラケットで、該可動ブラケット32は、図5ないし図9に示す如く2枚の板体からなる担持板32A,32Aと、該各担持板32Aの前,後方向両側に位置し各担持板32Aを左,右方向で一体的に連結した連結板部32B,32C等とにより構成されている。
【0045】
そして、可動ブラケット32の担持板32A,32Aは、その下端(一端)側が固定ブラケット29の上端側を左,右方向(ピン33,34の軸方向)両側から隙間をもって挟み、互い平行となって上,下方向に延びている。また、可動ブラケット32の上端(他端)側には、パウル28が各担持板32A間に他のピン35を用いて回動可能に取付けられている。
【0046】
ここで、ピン33,34は、後述のボルト37,38を挟んで前,後に離間して配置され、その軸方向両端側が担持板32A,32Aに取付けられている。そして、ピン33,34は、その軸方向中間部が固定ブラケット29のピン穴29A,29B内に挿通され、固体ブラケット29に対して可動ブラケット32(各担持板32A)を図6、図7、図9中の矢示C,D方向で摺動変位可能に支持するものである。
【0047】
36はドラムロック装置27に設けたパウル位置調整装置で、該パウル位置調整装置36は、可動ブラケット32、ピン33,34および後述のボルト37,38等により構成され、フランジ24の係合溝24Aに対するパウル28の係合位置を軸方向で調整するものである。
【0048】
37,38は可動ブラケット32およびピン33,34と共にパウル位置調整装置36を構成する調節ねじとしてのボルトで、該ボルト37,38は、可動ブラケット32の各担持板32Aにそれぞれ螺合して設けられ、図9に示す如く前,後のピン33,34間で互いに対向するように配置されている。そして、これらのボルト37,38は、その先端側で固定ブラケット29を左,右両側から挟持するものである。
【0049】
ここで、パウル位置調整装置36のボルト37,38は、後述の如くフランジ24の係合溝24Aに対するパウル28の係合位置を調整するときに、予め固定ブラケット29の両面から離間する方向に手動または工具を用いて回転され、固定ブラケット29の両面とボルト37,38の先端との間に位置調整代(調整代となる隙間)を確保しておく。
【0050】
そして、この状態で一方のボルト37を矢示C方向にねじ込んだときには、ボルト37の先端が固定ブラケット29に押付けられたときの反力により、可動ブラケット32の各担持板32Aが固体ブラケット29に対し矢示D方向にピン33,34を介して摺動変位する。
【0051】
また、他方のボルト38を矢示D方向にねじ込んだときには、ボルト38の先端が固定ブラケット29に押付けられたときの反力により、可動ブラケット32の各担持板32Aが固体ブラケット29に対し矢示C方向にピン33,34を介して摺動変位する。
【0052】
そして、上述の如くボルト37(または38)をねじ込んでパウル28の位置調整作業が終わったときには、最後に反対側のボルト38(または37)を締付けて、図7、図9に示す如くボルト37,38の先端側で固定ブラケット29を左,右両側から挟持した状態に保つものである。
【0053】
39はパウル28に設けられたばね受板で、該ばね受板39は、図5、図8に示すように主巻ドラム21のフランジ24と径方向で対向する位置でパウル28の側面に溶接して設けられている。そして、ばね受板39には、後述のスプリング40が取付けられている。
【0054】
40は可動ブラケット32の連結板部32Cとばね受板39との間に配設された付勢部材としてのスプリングで、該スプリング40は、図8に示す如く一方の端部が可動ブラケット32の連結板部32Cに掛止めされ、他方の端部がばね受板39に掛止めされている。そして、スプリング40は、パウル28をフランジ24の係合溝24Aに向けて常時付勢し、両者を係合状態(ドラムロック状態)に保持するものである。
【0055】
41は可動ブラケット32の各担持板32A間に位置してパウル28の下端側端面に溶接して設けられた解除板で、該解除板41は、金属板等をL字状に折曲げることにより形成され、その突出端側には図7に示す如く挿通穴41Aが形成されている。そして、解除板41の挿通穴41Aには、後述の可動ケーブル47が挿通され、この可動ケーブル47を図5中の矢示F方向に縮小させたときに、パウル28は係合溝24Aとの係合が解除されるものである。
【0056】
42はフランジ24の係合溝24Aに対するパウル28の係合を強制的に解除するアクチュエータで、該アクチュエータ42は、図5ないし図7に示す如く可動ブラケット32の一方の担持板32Aに締結ボルト43,43等を用いて着脱可能に取付けられたベースカバー44と、該ベースカバー44に取付けられた電動モータ45、駆動力伝達部46および可動ケーブル47等とにより構成されている。
【0057】
そして、アクチュエータ42の駆動力伝達部46は、例えば送りねじ機構等を用いて構成され、電動モータ45の回転を可動ケーブル47の軸方向変位に変換し、該可動ケーブル47を図5中の矢示E,F方向に進退(伸縮)させるものである。また、可動ケーブル47の先端側には突部47Aが設けられ、該突部47Aは、解除板41の挿通穴41A周囲に掛止め可能な形状を有している。
【0058】
ここで、アクチュエータ42は、電動モータ45を一方向に回転して駆動力伝達部46により可動ケーブル47を図5中の矢示E方向に進出させたときに、パウル28がスプリング40の付勢力によって実線で示す位置まで回動するのを許し、このときにパウル28は、ドラムロック状態となってフランジ24の係合溝24Aに係合することになる。
【0059】
そして、このようなドラムロック状態を無効にするため、電動モータ45を他方向に回転して駆動力伝達部46により可動ケーブル47を図5中の矢示F方向に後退させたときには、可動ケーブル47の先端側に設けた突部47Aを解除板41の挿通穴41A周囲に掛止めしつつ、解除板41を矢示F方向へと強制的に引っ張る。
【0060】
このため、パウル28は、解除板41と共に矢示F方向に引っ張られ、スプリング40の付勢力に抗して図5中に二点鎖線で示す位置までフランジ24の係合溝24Aから離脱する方向に回動される。これによりアクチュエータ42は、係合溝24Aに対するパウル28の係合を強制的に解除するものである。
【0061】
なお、補巻ウインチ12,13および起伏ウインチ14についても、図2に示す如く主巻ウインチ11とほぼ同様に補巻ドラム51,52および起伏ドラム53が設けられ、これらのドラム51,52,53も油圧モータ26等によって回転駆動される。また、これらのドラム51,52,53に対しても、ドラムロック装置27と同様の装置がそれぞれ着脱可能に取付けられるものである。
【0062】
本実施の形態による油圧クレーンは上述の如き構成を有するもので、以下、その作動について説明する。
【0063】
まず、吊荷作業を行なうときには、ブーム8の先端側を所望の高さに上昇させた後に、主巻ウインチ11の主巻ドラム21を回転させ、主巻ロープ15の巻取り、巻出しを行なうことにより、吊荷フック16に吊下げた資材等の吊荷(図示せず)を高所に運搬する。
【0064】
そして、主巻ロープ15を主巻ドラム21の巻胴23に巻取るときには、主巻ウインチ11の油圧モータ26等で主巻ドラム21を矢示A方向に正回転させることにより、主巻ドラム21の巻胴23には主巻ロープ15が整列状態で多層状に巻取られる。
【0065】
一方、主巻ドラム21の巻胴23から主巻ロープ15を巻出すときには、主巻ウインチ11の油圧モータ26等で主巻ドラム21を矢示B方向に逆回転させることにより、巻胴23の外周側から主巻ロープ15が順次巻出され、これに伴って吊荷フック16が図1に示す如くブーム8の先端側から下方に下降される。
【0066】
そして、このように吊荷作業を行う間は、ドラムロック装置27のパウル28をアクチュエータ42により、図5中に二点鎖線で示す解除位置まで回動しておき、パウル28をフランジ24の係合溝24Aから離脱させた状態に保持する。
【0067】
しかし、吊荷作業が終了したときには、アクチュエータ42の電動モータ45を一方向に回転して駆動力伝達部46により可動ケーブル47を図5中の矢示E方向に進出させると共に、パウル28をスプリング40の付勢力によって実線で示す係合位置に回動させ、パウル28をフランジ24の係合溝24Aに係合させる。
【0068】
これにより、ドラムロック装置27は、主巻ドラム21に巻回された主巻ロープ15に外部から負荷が作用したとき等に、主巻ドラム21がロープ15の巻出し方向(図5中の矢示B方向)に強制回転されるのを規制し、作業の安全性を確保する。
【0069】
ところで、主巻ウインチ11の主巻ドラム21は、図3に示す如く支持体となる旋回フレーム3の縦板7,7上に支持ブラケット22,22等を介して回転可能に設けられる。一方、ドラムロック装置27のパウル28は、旋回フレーム3の底板6上に固定ブラケット29等を用いて取付けられるものである。
【0070】
このため、旋回フレーム3に対する主巻ドラム21の組立作業とドラムロック装置27の組立作業とは別々に行われることになり、主巻ドラム21のフランジ24に形成した係合溝24Aとドラムロック装置27のパウル28との間には、主巻ドラム21の軸方向(図3中の矢示C,D方向)で位置ずれが発生し易く、深さhの係合溝24Aに対するパウル28の係合が不安定になり、場合によってはドラムロック自体ができなくなる可能性がある。
【0071】
そこで、本実施の形態では、ドラムロック装置27のパウル28と固定ブラケット29との間に、2枚の担持板32A,32Aからなる可動ブラケット32を配置し、該可動ブラケット32の担持板32A,32Aは、下端側を固定ブラケット29の上端側にピン33,34を介して軸方向(矢示C,D方向)に摺動変位可能に取付けると共に、可動ブラケット32の上端側には、パウル28を各担持板32A間にピン35を用いて回動可能に取付ける構成としている。
【0072】
また、可動ブラケット32の各担持板32Aには、図9に示す如くピン33,34の間に位置して調節ねじとなるボルト37,38をそれぞれ螺合して設け、これらのボルト37,38により可動ブラケット32およびピン33,34と共にパウル28の位置調整装置36を構成している。
【0073】
そして、位置調整装置36のボルト37,38を用いてフランジ24の係合溝24Aに対するパウル28の位置調整作業を行うときには、まず、ボルト37,38を固定ブラケット29の両面から離間する方向に手動または工具を用いて回転させ、固定ブラケット29の両面とボルト37,38の先端との間に位置調整代(隙間)を確保しておく。
【0074】
次に、この状態でボルト37,38のうち一方のボルト37を図7中の矢示C方向にねじ込んだときには、ボルト37の先端が固定ブラケット29に押付けられて逆向き(矢示D方向)の反力が発生するので、このときの反力により可動ブラケット32の担持板32Aを固体ブラケット29に対し矢示D方向にピン33,34を介して摺動変位させる。
【0075】
これによって、パウル28をフランジ24の係合溝24Aに対し矢示D方向で位置調整することができる。そして、上述の如くボルト37をねじ込んでパウル28の位置調整作業が終わったときには、次に反対側のボルト38を締付けて、図7、図9に示すようにボルト37,38の先端側で固定ブラケット29を左,右両側から挟持した状態に保ち、パウル28と可動ブラケット32を固定ブラケット29に対して位置決めすることができる。
【0076】
一方、パウル28をフランジ24の係合溝24Aに対し矢示C方向に位置調整するときには、ボルト38を矢示D方向にねじ込んで先端を固定ブラケット29に押付けつつ、このときの反力(矢示C方向の反力)により、可動ブラケット32の担持板32Aを固体ブラケット29に対し矢示C方向にピン33,34を介して摺動変位させる。
【0077】
そして、このようにボルト38をねじ込んで矢示C方向におけるパウル28の位置調整作業が終わったときには、次に反対側のボルト37を締付けて、ボルト37,38の先端側で固定ブラケット29を左,右両側から挟持した状態に保ち、パウル28と可動ブラケット32を固定ブラケット29に対して位置決めすることができる。
【0078】
かくして、本実施の形態にあっては、位置調整装置36のボルト37,38を用いてフランジ24の係合溝24Aに対するパウル28の位置調整作業を簡単に行うことができ、従来技術で述べたように複数枚のシム板等を用いた手間のかかる位置調整作業を不要にすることができる。
【0079】
また、図3、図4に例示したように旋回フレーム3の底板6と主巻ドラム21との間の狭いスペース内にドラムロック装置27を取付けた場合でも、位置調整装置36のボルト37,38を用いてパウル28の位置調整作業を、狭いスペース内において容易に行うことができ、作業者の負担を確実に軽減することができる。
【0080】
従って、本実施の形態によれば、ドラムロック装置27のパウル28を主巻ドラム21(フランジ24の係合溝24A)に対して簡単に位置調整することができ、位置調整時の作業性を大幅に向上できると共に、作業者の負担を軽減することができる。
【0081】
また、ドラムロック装置27の可動ブラケット32には、前記係合溝24Aに対するパウル28の係合を強制的に解除するアクチュエータ42を、2枚の担持板32Aのうち一方の担持板32Aに設ける構成としているので、ドラムロック装置27の組立作業を容易に行うことができる。
【0082】
即ち、ドラムロック装置27の組立時には、アクチュエータ42を可動ブラケット32の担持板32Aに締結ボルト43,43等を用いて組付けるときに、パウル28側の解除板41とアクチュエータ42の可動ケーブル47との位置調整等を容易に行うことができる。
【0083】
そして、このような位置調整等が完了した状態で、可動ブラケット32の各担持板32Aを固定ブラケット29上にピン33,34を用いて取付けることができ、ドラムロック装置27の組立作業を効率的に行うことができると共に、組立時の作業性を向上することができる。
【0084】
なお、前記実施の形態では、ドラムロック装置27等を主巻ウインチ11に設ける場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば補巻ウインチ12,13にドラムロック装置27を設けた場合、または起伏ウインチ14に設けた場合にも、主巻ウインチ11の場合とほぼ同様の作用効果を得ることができるものである。
【0085】
また、前記実施の形態では、ロープウインチが設けられる建設機械としてクローラ式油圧クレーンを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の油圧クレーン、定置式油圧クレーン等の各種のクレーン、さらに各種の建設機械、産業機械に用いるロープウインチにも広く適用することができる。
【0086】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1に記載の発明によれば、負荷によってドラムが回転されるのを規制するドラムロック装置にパウル位置調整装置を設け、ドラムロック装置のパウルを軸方向に変位させることによりドラムのフランジに設けた係合溝に対しパウルを軸方向で位置調整する構成としているので、ドラムロック装置のパウルがドラムの軸方向でフランジの係合溝と位置ずれしているような場合でも、パウルを軸方向に変位させることにより前記フランジの係合溝とパウルとを簡単に位置調整することができ、位置調整時の作業性を向上できると共に、作業者の負担を軽減することができる。
【0087】
また、請求項2に記載の発明によると、ドラムロック装置は固定ブラケットと可動ブラケットとを有し、パウル位置調整装置は該可動ブラケットに設ける構成としているので、可動ブラケットを固定ブラケットに対して軸方向に変位させるときには、パウルを可動ブラケットと共に軸方向に変位でき、フランジの係合溝に対してパウルを軸方向に位置調整することができる。
【0088】
また、請求項3に記載の発明によれば、パウル位置調整装置は、調節ねじを備え、該調節ねじを回転してドラムロック装置のパウルを軸方向に変位させることによりドラムのフランジに設けた係合溝に対しパウルを軸方向で位置調整する構成としているので、ドラムロック装置のパウルがドラムの軸方向でフランジの係合溝と位置ずれしているような場合でも、調節ねじを回転させることによってパウルを軸方向に変位させ、前記フランジの係合溝とパウルとを簡単に位置調整することができ、位置調整時の作業性を向上できると共に、作業者の負担を軽減することができる。
【0089】
また、請求項4に記載の発明によると、パウル位置調整装置は、ドラムロック装置の可動ブラケットに螺合して設けた調節ねじを備える構成としているので、可動ブラケットに螺合して設けた調節ねじを回転させれば、該調節ねじの先端側が固定ブラケットに向けて軸方向に進退されることにより、可動ブラケットを固定ブラケットに対して軸方向に変位させることができると共に、パウルを可動ブラケットと一緒に軸方向に変位させ、前記フランジの係合溝に対してパウルを軸方向に位置調整することができる。
【0090】
また、請求項5に記載の発明によると、可動ブラケットは固定ブラケットをピンの軸方向両側から隙間をもって挟む2枚の板体からなり、パウル位置調整装置の調節ねじは、該各板体にそれぞれ螺合して設けられ先端側で固定ブラケットを両側から挟持する複数のボルトにより構成しているので、これらのボルトを予め固定ブラケットの両側から離間させた状態で、一方のボルトを固定ブラケットに向けて押付けるように回転させれば、パウルをフランジの係合溝に対して位置調整することができ、この状態で他方のボルトを固定ブラケットに向けて押付けるように回転させれば、各ボルトの先端側で固定ブラケットを両側から挟持でき、これによって前記位置調整状態を保持することができる。
【0091】
さらに、請求項6に記載の発明によると、可動ブラケットには、係合溝に対するパウルの係合を強制的に解除するため付勢部材に抗して前記パウルを係合溝から離脱する方向に駆動するアクチュエータを設ける構成としているので、アクチュエータを用いてパウルを係合溝から離脱する方向に駆動したときには、フランジの係合溝(ドラム)に対するパウルの係合を自動的に解除でき、ドラムロック状態を無効にすることができる。そして、アクチュエータを可動ブラケットに予め組付けた状態でドラムロック装置の組立作業を行うことができ、組立時の作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるロープウインチを備えた油圧クレーンを示す正面図である。
【図2】図1に示す油圧クレーンの平面図である。
【図3】主巻ウインチ等を図2中の矢示 III−III 方向からみた拡大断面図である。
【図4】主巻ウインチ等を図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。
【図5】ドラムロック装置等を拡大して示す図4中の要部詳細図である。
【図6】主巻ドラム等の一部をドラムロック装置と共に図5中の矢示VI−VI方向からみた断面図である。
【図7】ドラムロック装置等を図5中の矢示 VII−VII 方向からみた断面図である。
【図8】図5に示すドラムロック装置の背面図である。
【図9】ドラムロック装置の固定ブラケットと可動ブラケット等を図5中の矢示IX−IX方向からみた拡大断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 旋回フレーム(支持体)
6 底板(支持体)
7 縦板(支持体)
11 主巻ウインチ(主巻用のロープウインチ)
12,13 補巻ウインチ(補巻用のロープウインチ)
14 起伏ウインチ(起伏用のロープウインチ)
15 主巻ロープ
21 主巻ドラム
23 巻胴
24,25 フランジ
24A 係合溝
26 油圧モータ
27 ドラムロック装置
28 パウル
29 固定ブラケット
32 可動ブラケット
32A 担持板(板体)
33,34 ピン
36 パウル位置調整装置
37,38 ボルト(調節ねじ)
40 スプリング(付勢部材)
41 解除板
42 アクチュエータ
43 締結ボルト
44 ベースカバー
45 電動モータ
47 可動ケーブル
51,52 補巻ドラム
53 起伏ドラム

Claims (6)

  1. ロープが巻回される巻胴と該巻胴の軸方向両側に形成された左,右のフランジとを有し該各フランジのうち一方のフランジの外周側に周方向の間隔をもって複数の係合溝が設けられたドラムと、前記ロープに付加される負荷によって該ドラムが回転するのを規制するため前記フランジの係合溝に係脱可能に係合するパウルを有したドラムロック装置とからなるロープウインチにおいて、
    前記ドラムロック装置は、前記パウルを前記ドラムの軸方向に変位させることにより前記フランジの係合溝に対する前記パウルの係合位置を調整するパウル位置調整装置を備える構成としたことを特徴とするロープウインチ。
  2. 前記ドラムロック装置は、前記ドラムを回転可能に支持する支持体に固定して設けられた固定ブラケットと、一端側が該固定ブラケットにピンを介して前記ドラムの軸方向に変位可能に設けられ他端側に前記パウルが回動可能に取付けられた可動ブラケットとを有し、前記パウル位置調整装置は該可動ブラケットに設ける構成としてなる請求項1に記載のロープウインチ。
  3. 前記パウル位置調整装置は、前記フランジの係合溝に対する前記パウルの係合位置を調整するための調節ねじを備え、該調節ねじを回転することにより前記パウルを前記ドラムの軸方向に変位させる構成としてなる請求項1または2に記載のロープウインチ。
  4. 前記パウル位置調整装置は、前記フランジの係合溝に対する前記パウルの係合位置を調整するための調節ねじを備え、該調節ねじは、前記可動ブラケットに螺合して設けられ先端側が前記固定ブラケットに当接することにより前記可動ブラケットを固定ブラケットに対して前記ドラムの軸方向に変位させる構成としてなる請求項2に記載のロープウインチ。
  5. 前記ドラムロック装置の可動ブラケットは、前記固定ブラケットを前記ピンの軸方向両側から隙間をもって挟む2枚の板体からなり、前記パウル位置調整装置の調節ねじは、該各板体にそれぞれ螺合して設けられ先端側で前記固定ブラケットを両側から挟持する複数のボルトにより構成してなる請求項4に記載のロープウインチ。
  6. 前記ドラムロック装置の可動ブラケットと前記パウルとの間には、該パウルを前記フランジの係合溝に向けて付勢する付勢部材を設け、前記可動ブラケットには、前記係合溝に対するパウルの係合を強制的に解除するため該付勢部材に抗して前記パウルを係合溝から離脱する方向に駆動するアクチュエータを設ける構成としてなる請求項2,4または5に記載のロープウインチ。
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