JP2004284458A - アクセル操作機構 - Google Patents

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Hiroshi Tsuchiya
拓 土谷
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Abstract

【課題】走行速度保持機構の作動を維持しながら、エンジン回転数操作を可能とする。
【解決手段】原動機としてのエンジン5と、該エンジン5の出力を変速するベルトプーリ式無段変速装置13と、エンジン出力回転数を増減制御するコントロールレバー470を操作するアクセルレバー(アクセル操作具)72と、式無段変速装置13を変速操作する変速ペダル(変速操作具)74とを作業車両1に備え、走行速度を略一定に保持した状態で走行させる走行速度保持機構を設け、走行速度保持機構の作動解除操作を変速ペダル74にて行うものとし、変速ペダル74とコントロールレバー470とを連結連動して、アクセルレバー72と変速ペダル74の双方においてアクセル操作可能とするとともに、アクセルレバー72と変速ペダル74とを非連動とした。
【選択図】 図16

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、田植機等の作業車両におけるエンジン回転数を増減操作するアクセル操作機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、田植機等の作業車両において、アクセルレバーやアクセルペダル等のアクセル操作具と、エンジンのスロットル開度を操作することによってエンジン回転数を増減させるためのコントロールレバーとを、アクセルワイヤによって連結し、アクセル操作具によってエンジンの回転数を変更操作する構成が知られている。
これら従来の構成では、アクセル操作具であるアクセルレバーとアクセルペダルとは連動しており、いずれか片方のアクセル操作具を操作すれば他方も操作されて、いずれの操作具からも同様にアクセル操作を行うことができる。また、変速操作具とアクセル操作具とを連動させて、速度変化に応じてエンジン回転数を変化させる構成のものもある。例えば、特許文献1に記載の技術である。
【0003】
また、田植機やトラクタ等の作業車両には、作業時に一定速度で走行するため、ある一定の走行速度を保持した状態で走行することができるように、走行速度保持機構(オートクルーズ機構)が備えられている。例えば、特許文献2に記載の技術である。この技術では、オートクルーズ解除操作はブレーキペダルの踏込操作により行われる構成とされている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−23874号公報
【特許文献2】
特開2002−2326号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
走行速度保持機構により走行速度を保持しながらの走行中に、走行面の凹凸や硬軟等により、略同一の走行出力を保持した状態で走行していても、走行場所によっては負荷が大きくなり格段に走行速度が落ちてしまったり、停止してしまったりする場合がある。
【0006】
そこで、圃場の凹凸部分や硬軟部分を通過するために一時的にエンジン回転数を上げたり、減速(低速側に変速)したりする必要が生じるが、走行速度保持機構を有し、一定速度で作業を行っている場合、変速操作具を操作するため、走行速度保持機構の作動は解除されてしまう。そして、その凹凸部分や硬軟部分を通過した後は、再び作業速度を設定したうえで走行速度保持機構を作動させなくてはならず、操作が煩雑になってしまう。
また、エンストを回避するためにクラッチペダル又はブレーキペダルを踏んで車両が停止してしまった場合には、走行を再開するために、アクセル操作具と変速操作具とを操作し、且つ、走行速度保持機構の作動が解除されるので、再び変速操作具によって設定を行う必要があり、前述と同様の不都合が生じる。
【0007】
そこで、本発明では、走行速度保持機構により走行速度を略一定に保持しながらの走行中におけるアクセル操作を変速操作具に対して非連動とし、定速走行中のアクセル操作を可能とすることによって、上記課題を解決するためのアクセル操作機構を提案する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
即ち、請求項1においては、原動機としてのエンジンと、該エンジンの出力を変速する変速装置と、エンジン出力回転数を増減制御するエンジン回転数制御部材を操作するアクセル操作具と、変速装置を変速操作する変速操作具とを備え、走行速度を略一定に保持した状態で走行させる走行速度保持機構を設けた作業車両において、変速操作具とエンジン回転数制御部材とを連結連動して、アクセル操作具と変速操作具の双方においてエンジン出力回転数を変更可能とするとともに、アクセル操作具と変速操作具とを非連動としたものである。
【0010】
請求項2においては、前記変速操作具を走行速度保持機構の作動解除操作具とするものである。
【0011】
請求項3においては、前記変速装置を複数の円錐プーリとこれらの円錐プーリに巻回された伝動ベルトから成る無段変速装置とし、前記変速操作具と円錐プーリ間に形成される溝幅の変更操作部材とを連動するとともに、該変更操作部材とエンジン回転数制御部材とを連結連動するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本実施例に係る乗用田植機の全体平面図、図2は同じく左側面図、図3は車体フレームの概略斜視図である。図4はエンジンとミッションケース間の概略斜視図、図5はベルト式無段変速装置の平面図、図6はベルト式無段変速装置の平面断面図である。
図7は操作機構の斜視図、図8は変速ペダルの平面図、図9は変速ペダルの右側面図、図10はオートクルーズ解除センサを示す斜視図、図11は変速モータセンサを示す右側面図、図12は変速モータを示す右側面図、図13はブレーキペダル及び苗継ぎレバーの操作機構を示す斜視図、図14はオートクルーズ機構に係る制御の流れ図である。
図15はアクセル操作機構を示す平面図、図16はアクセル操作機構の説明図、図17はコントロールレバーを示す平面図、図18はコントロールレバーとアクセルワイヤの連結を示す側面図、図19はアクセルレバーを示す右側面図、図20は各操作段階における二股分岐体内部の様子を示す図である。
【0013】
以下に本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
なお、本実施例では走行車両1として乗用田植機を例に採り説明しているが、走行車両1はこれに限定されることなく、トラクタ、コンバイン、野菜移植機等の各種作業機の走行車両にも適用できるものである。
【0014】
図1及び図2に示す如く、乗用田植機は、走行車両1と、該走行車両1の後部に昇降リンク機構10を介して昇降可能に連結した植付部9とで構成されている。そして、走行車両1の前部及び後部にはそれぞれ前輪2・2と後輪3・3とが懸架され、車体フレーム4の前部には原動機としてのエンジン5が搭載されてボンネット22で覆われている。
前記ボンネット22の両側には予備苗載台90が配設され、同じくボンネット22の後上方には操向ハンドル8が配設されている。そして、操向ハンドル8の周囲であってボンネット22の後部左側には主変速レバー75、全動力を入切操作可能な苗継ぎレバー76等が配設され、該操向ハンドル8の右側下方には走行速度保持操作具であるオートクルーズレバー355や、アクセル操作具であるアクセルレバー72が配設され、該操向ハンドル8の右側下方の車体カバー20に一体的に形成されたステップ上には、車体内側からブレーキペダル73、変速装置を変速操作する変速ペダル74が配設されている。
【0015】
エンジン5後方であって車体フレーム4の左右略中央には前後方向に長く形成したミッションケース6が配置されており、該ミッションケース6の前部左右に固定されたフロントアクスルケース37・37で前輪2・2が支承され、該ミッションケース6の後部に一体的に形成されたリヤアクスルケース38で後輪3・3が支承されている。ミッションケース6は、ボンネット22後方から車体カバー20によって覆われており、該車体カバー20の後上部には運転席7が設けられている。さらに、車体カバー20の運転席7側方には植付部9の昇降・植付の入切・植付時の変速・線引きマーカ等の操作を行うシフトレバー77や油圧感度調節レバー25等が設けられている。
【0016】
このようにして、上述の乗用田植機は、エンジン5の動力を利用して前輪2・2及び後輪3・3を駆動して走行車両1を走行移動させるとともに、植付部9を駆動して連続的に苗を植え付けるように構成されている。
【0017】
ここで、車体フレーム4の構造について説明する。
図1乃至図3に示す如く、前後方向に伸延しその略中央部から後側を上方に向けて屈曲するように形成された左右一対のメインフレーム41L・41Rに対して、前端部間に略コ字状のトップフレーム40が架設され、前側中途部間にフロントフレーム45が架設され、また、前後中途部間にステップ支持フレーム46と、正面視略門型の座席支持フレーム51の基端部とが架設され、さらには、後端部間に背面視略門型のリヤフレーム43の上部が架設されて、車体フレーム4が構成されている。
【0018】
前記トップフレーム40の中央部とフロントフレーム45の中央部との間にエンジン5を載置するための矩形平板状のエンジン支持板50が架設され、該エンジン支持板50の後端には、ステアリング機構を支持するための矩形平板状のステアリング支持板50aが延設され、該ステアリング支持板50aの上面にミッションケース6の前上部が取り付けられるブラケット49が設けられている。
【0019】
前記フロントフレーム45の左右端部には、トップフレーム40の左右端部が連結されるとともに、予備苗載台90・90の構成部材である予備苗載台支柱90a・90aの基端部がブラケット29・29を介して固定されており、また、フロントフレーム45とメインフレーム41L・41Rとの交差部にはステップ支柱57・57が立設されている。
【0020】
前記トップフレーム40の中央上部に左右一対のボンネットフレーム36・36の前端下部が固定され、該ボンネットフレーム36・36の後端上部は、ステアリング軸59を回動自在に支持する円筒状のステアリングポスト58に略U字状のプレート36a及びブラケット58bを介して固定されている。さらに、右側のボンネットフレーム36には、アクセルレバー72を支承するブラケット105が固設されている。
前記ステアリングポスト58の下部には、トルクジェネレータケース27が接続され、該トルクジェネレータケース27は前記ステアリング支持板50aに螺設されている。
【0021】
また、ステップ支持フレーム46の左右略中央部にはブラケット48・48が設けられており、該ブラケット48・48の上部48a・48aには、前記植付部9を昇降させるための油圧式昇降シリンダ(図示せず)の基部が支承され、同じく下部48b・48bにはミッションケース6の前後中途部が取り付けられている。
【0022】
さらに、図2及び図3に示す如く、リヤフレーム43の左右側部に左右一対のステップ支持フレーム47・47の基端部が固定されるとともに、リヤフレーム43とステップ支持フレーム47・47の基端部との間にリヤデッキ支持ブラケット44・44が固定されている。各ステップ支持フレーム47・47は、その基端部が左右幅方向に向けて伸延されるとともに、中途部で屈曲して、その先端部が前後方向に向けて伸延されている。
また、前記リヤフレーム43の下端部左右両側にはリヤアクスルケース38・38を固定するためのステー39・39が固設されており、さらに、前記リヤフレーム43の左右中央部には昇降リンク機構10の前端を支承するためのブラケット42が固設されている。
【0023】
上述の如く構成した車体フレーム4において、ミッションケース6の前端部は、前記エンジン支持板50の後端部上面に設けられたブラケット49に連結されるとともに、ミッションケース6の前後途中部は、前記ステップ支持フレーム46の車体幅方向略中央に設けられたブラケット48の下部に連結され、さらに、ミッションケース6の後部に一体的に形成されたリヤアクスルケース38・38はステー39・39を介してリヤフレーム43下端に連結されている。
上述の如く車体フレーム4に支持されるミッションケース6へ、ベルトプーリ式無段変速装置13によって無段変速されたエンジン5の出力が伝達される。
【0024】
ここで、図4乃至図7を用いて、前記ベルトプーリ式無段変速装置13の構成について説明する。
無段変速装置13はエンジン5とミッションケース6との一側(実施形態では進行方向に向かって左側)と、一方(左側)のメインフレーム41Lとの間に配置され、エンジン5の側面から突出する駆動軸52に設けられた駆動側プーリ53とミッションケース6の側面に突出する入力軸56に設けられた従動側プーリ55と、これらのプーリ53・55に巻回されるベルト54等から構成されている。ベルト54には、張力を略一定に保持するためのテンションローラ383が圧接され、該テンションローラ383を回動可能に支持するアーム384の基端軸385はエンジン支持板50の側面に固定されている。
そして、無段変速装置13では、前記円錐プーリ53・55間に形成される溝幅を変更することにより、各プーリ53・55の有効径を自在に変化させ、ミッションケース6内へ、エンジン5からの動力を変速して入力できるようにしている。
【0025】
駆動側プーリ53における固定シーブ377及び可動シーブ378、従動側プーリ55における固定シーブ387、可動シーブ386はともに円錐面を対向させて配置して割りプーリとされている。
また、駆動側プーリ53における可動シーブ378の移動方向と、従動側プーリ55における可動シーブ386の移動方向とが互いに逆作動するように配置されている。
【0026】
前記駆動側プーリ53において、固定シーブ377は、そのボス部377aが軸線方向に移動不能に駆動軸52に外嵌され、該駆動軸52と一体的に回転される。また、可動シーブ378は、そのボス部378aの内径に形成したキー溝が、固定シーブ377のボス部377aの外周に固定した滑りキー382に摺動自在に被嵌されている。このようにして、可動シーブ378が固定シーブ377に対して近接・離間可能とされている。
【0027】
前記エンジン5の側面に基端をボルト等にて固定されたカバー兼用の支持体375には、固定カム381が固定されており、該固定カム381の内径部に対して軸受を介して固定シーブ377のボス部377aが相対的に回転可能に軸支されている。また、可動シーブ378の背面側には、軸受を介して可動カム379が相対的に回動可能に装着されている。さらに、可動カム379の背面に形成される傾斜カム面379aに、固定カム381の円盤面に支持台を介して回動可能に設けられた転動体380が当接されている。
そして、前記可動カム379には、駆動側作動ロッド353の先端部が回動可能に装着されており、この駆動側作動ロッド353により可動シーブ378を固定シーブ377に対して接離移動するように作動される。
【0028】
前記従動側プーリ55において、固定シーブ387は、そのボス部387aが前記入力軸56に軸線方向に移動不能に被嵌され、該入力軸56と一体的に回転される。また、可動シーブ386は、そのボス部386aの内径に形成されたキー溝が、前記固定シーブ387のボス部387aの外周に固定した滑りキー391に摺動自在に被嵌されている。このようにして、可動シーブ386が固定シーブ387に対して近接・離間可能とされている。
【0029】
また、固定カム390がミッションケース6の側面にボルト等にて固定され、可動カム388は軸受を介して可動シーブ386の背面側に対して相対的に回動可能に装着されている。さらに、可動カム388の背面に形成される傾斜カム面388aに、固定カム390の円盤面に支持台を介して回動可能に設けられた転動体389が当接されている。
そして、前記可動カム388には、従動側作動ロッド352の先端部が回動可能に装着されており、この従動側作動ロッド352により可動シーブ386を固定シーブ387に対して接離移動させるように作動される。
【0030】
前記駆動側作動ロッド353及び従動側作動ロッド352は、筒体344の一側に固設された出力アーム351・350に固定されている。該筒体344は、メインフレーム41L・41Rに対して略直交方向に支持された支軸334に遊嵌されるとともに、ロッド347を介して変速カム349が連結されたアーム345が固定されている。
【0031】
図3及び図12に示す如く、前記変速カム349は、モータ支持フレーム297に固設された固定プレート296に螺結された支持板398に固設された軸395に、変速カム349が回動可能に支承されている。該モータ支持フレーム297は、ステップ支持フレーム46と、該ステップ支持フレーム46とリヤフレーム43の間において左右のメインフレーム41L・41R間に架設された門状の後部支持フレーム298との間に架設されている。
そして、該変速カム349の外周部に形成された歯349aが変速モータ348によって回動駆動されるギア348aと噛合されている。
従って、変速モータ348によりギア348aが回動されることによって、変速カム349が軸395を中心として回動され、該変速カム349に連結されたロッド347及びアーム345を介して筒体344が回動される。そして、筒体344の回動に伴って出力アーム351・350が回動されると、該出力アーム351・350に連結された駆動側作動ロッド353及び従動側作動ロッド352を介して駆動側プーリ53及び従動側プーリ55の可動シーブ378・386が固定シーブ377・387に対して離接駆動される。
【0032】
上述の如く構成された無段変速装置13において、変速モータ348の駆動は変速ペダル74により制御される。
次に、変速操作具である変速ペダル74の操作機構について説明する。
【0033】
図7乃至図9に示す如く、変速ペダル74の基部は、支承部材74aに左右方向に貫設されたピン74bによって回動自在に支承され、該支承部材74aは、メインフレーム41R固定されたブラケット401に固設されたステー404に螺結されている。
一方、変速ペダル74の裏面先端部には、連結部74cが突設され、該連結部74cには、ペダルアーム321の一側端部が回動可能に連結されている。該ペダルアーム321の他側端部は、コ字状の支承部材402に左右方向に貫設されたピン403に回動可能に支承され、該支承部材402はメインフレーム41Rに左右方向に挿通された支承筒293(図3)に支承されたペダル軸323にその基部が固定されたペダルアーム322に固設されている。
【0034】
そして、ブラケット401に固設されたステー404に一体的に形成されたバネ受け404aと、ペダルアーム322に形成されたバネ受け322aとの間に架設された付勢バネ393によって、変速ペダル74は上方へ回動するように付勢されている。すなわち、変速ペダル74の踏込操作を解除すると、変速ペダル74は低速操作位置(アイドリング操作位置)まで復帰するように構成されている。
【0035】
前記ペダル軸323のペダルアーム322が固設されている他側には、アーム331を固設したボス332が外嵌固定されている。該アーム331には前方へ伸延する前アーム331bと、後方へ伸延する後アーム331aとが形成されている。
【0036】
前記前アーム331bには、図10にも示す如く、その先端部にピン343bが貫設されている。該ピン343bにはアーム343が回動可能に支承されており、該アーム343はオートクルーズ解除操作の検出に利用されるオートクルーズ解除検出手段であるオートクルーズ解除センサ340のセンサアーム341に当接可能な被検出ピン342が備えられている。
アーム343はバネ394により、センサアーム341の存在する方向へピン343bを中心として回動するよう付勢されるとともに、該アーム343に一体的に形成された係止部343aがアーム331に当接することにより、その上方への回動が規制されている。
【0037】
オートクルーズ解除センサ340は、メインフレーム41Rの内側に固定されたプレート406に固定されており、該プレート406には、該プレート406を嵌通するピン406aによってセンサアーム341の一側端部が回動可能に支承されている。
前記センサアーム341はピン406aに巻回された付勢バネ341aによって、オートクルーズ解除センサ340の下方に突設されている接点340aに当接するように付勢されている。該接点340aは、センサアーム341が当接しているときにスイッチOFFとされ、センサアーム341が離れてその押圧が解除されると、スイッチONとされオートクルーズ解除操作が検出される。
なお、オートクルーズ解除センサ340は、オートクルーズ解除センサ340が検出待機状態にある時のみ、接点340aのスイッチON/スイッチOFFを検出するように制御されている。
【0038】
一方、前記後アーム331aには、ピン405が貫設されており、該ピン405には、ロッド333の前端が回動可能に支承されている。該ロッド333の後端は、支軸334に遊嵌されたボス335に固設されたカム336に支承されている。このような構成により、変速ペダル74の踏込操作に伴って、ペダル軸323とアーム331とが一体的に回動され、このペダル軸323の回動に連動して、カム336が支軸334を中心として回動される。
また、前記後アーム331aに貫設されたピン405には、アクセルワイヤ478に連結された操作ワイヤ420の一側端部が連結されている。従って、変速ペダル74の踏込操作によってアクセル操作が為される。アクセル操作機構については後述する。
【0039】
図11にも示す如く、前記カム336は略L字状に形成され、そのL字の一側でロッド333の後端が支承され、L字の他側には操作ピン337が固定されている。該操作ピン337は変速モータスイッチ338のスイッチアーム339に当接可能とされている。
従って、変速ペダル74の踏込操作に連動してカム336が回動されると、該カム336に設けられた操作ピン337により変速モータスイッチ338のスイッチアーム339が押圧され回動される。
【0040】
支軸334に遊嵌された筒体344に固設されたアーム345の上部には、ステー346を介して変速モータスイッチ338が固定され、また、アーム345の下部には、図12にも示す如く、ロッド347を介して変速モータ348により回動操作される変速カム349が連結されている。該ロッド347は、アジャストナットによりその長さが調節可能とされており、ロッド347の長さを調節することにより変速ペダル74の操作量に対する変速量が調節される。
また、前記筒体344の一側(左側)には、二本の出力アーム350・351が固設され、出力アーム350の下部には従動側作動ロッド352を介して従動側プーリ55側の可動カム388が、出力アーム351の下部には駆動側作動ロッド353を介して駆動側プーリ53側の可動カム379が連結されている。
【0041】
図11に示す如く、変速モータスイッチ338のスイッチアーム339にはその操作位置において、電気的に変速モータスイッチ338に相対する三の操作範囲が予め設定されており、それぞれ、上方から、減速範囲、中立範囲、増速範囲とされている。また、変速モータスイッチ338のスイッチアーム339は上方、すなわち、減速範囲側へ回動する方向に付勢されている。
【0042】
変速ペダル74の踏込開始状態では、スイッチアーム339の操作位置が変速モータスイッチ338に対して電気的に中立範囲にある状態とされている。
そして、変速ペダル74の踏込操作において、変速ペダル74に連動して回動される筒体344上に固設されたカム336が支軸334を中心として下方へ回転され、該カム336に支承された操作ピン337によりスイッチアーム339が押圧されて下方へ回転される。すると、スイッチアーム339は変速モータスイッチ338に対して電気的に増速範囲に達するまで回転される。
【0043】
続いて、変速モータスイッチ338のスイッチアーム339が増速範囲にあることが検出され、変速モータ348にその情報が伝達されれば、変速モータ348はギアを増速方向に回転駆動させる。そして、変速モータ348の作動により変速カム349が増速方向に回転されて、ロッド347及びアーム345を介して筒体344が変速モータスイッチ338を支持するステー346とともに増速方向(本実施例において後方)へ変速モータスイッチ338がスイッチアーム339と電気的に中立範囲に達するまで回転される。
【0044】
筒体344が回転すれば、該筒体344に固設された出力アーム350・351に連結された駆動側作動ロッド353及び従動側作動ロッド352を介して駆動側プーリ53及び従動側プーリ55の可動カム379・388がそれぞれ回転され、駆動側プーリ53及び従動側プーリ55の可動シーブ378・386が固定シーブ377・387に対して近接・離間されて、駆動軸52の回転が入力軸56に高速回転として伝達される。
【0045】
一方、変速ペダル74の踏込解除操作において、変速ペダル74に連動して回動される筒体344上に固設されたカム336が支軸334を中心として上方へ回転され、上方に回転するように付勢されているスイッチアーム339は変速モータスイッチ338に対して電気的に減速範囲にまで回転される。
【0046】
変速モータスイッチ338のスイッチアーム339が減速範囲にあることが検出され、変速モータ348にその情報が伝達されれば、変速モータ348はギア348aを減速方向に回転駆動させる。そして、変速モータ348の作動により変速カム349が減速方向に回転されて、ロッド347及びアーム345を介して筒体344が変速モータスイッチ338を支持するステー346とともに減速方向(本実施例において前方)へ変速モータスイッチ338がスイッチアーム339と電気的に中立範囲に達するまで回転される。
【0047】
筒体344が回転すれば、該筒体344に固設された出力アーム351・350に連結された駆動側作動ロッド353及び従動側作動ロッド352を介して駆動側プーリ53及び従動側プーリ55の可動カム379・388がそれぞれ回転され、駆動側プーリ53及び従動側プーリ55の可動シーブ378・386が固定シーブ377・387に対して近接・離間されて、駆動軸52の回転が入力軸56に低速回転として伝達される。
【0048】
次に、オートクルーズ機構(走行速度保持機構)について説明する。
オートクルーズ機構は、無段変速装置13の変速比を固定することにより、略一定の速度を保持したまま車両を走行させるための走行速度保持機構である。
【0049】
オートクルーズ機構の作動(オートクルーズON)は走行速度保持操作具であるオートクルーズレバー355により操作される。また、オートクルーズ機構の解除(オートクルーズOFF)は、オートクルーズレバー355、苗継ぎレバー76、ブレーキペダル73及び変速ペダル74の各操作具において行うことが可能である。
【0050】
図8及び図10に示す如く、オートクルーズ解除センサ340が検出待機状態にあるとき、変速ペダル74が踏込操作されれば、変速ペダル74の踏込操作に伴って回動されるアーム331に固定されたアーム343に挿通された被検出ピン342が、オートクルーズ解除センサ340のセンサアーム341に当接し、オートクルーズ解除センサ340の下方に突設された接点340aよりセンサアーム341が離れることによって、オートクルーズOFFが検出される。
【0051】
また、図7及び図13に示す如く、ブレーキペダル73の基部に固設されペダル軸323に遊嵌されたボス360には、アーム362が固設されており、該アーム362には転動体366の取り付けられたピン364が挿設されている。転動体366は、中間軸309の一側(右側)端部に固設されたカム319の操作孔319aの内周に当接可能に構成されており、ブレーキペダル73の踏込操作に伴ってアーム362が回転すれば、転動体366がカム319を下方へ押し下げ、中間軸309を回転させる。
一方、中間軸309の他側(左側)端部に固定されたボス316に固設されたアーム317には下方に被検出アーム317aが延出されており、該被検出アーム317aはブレーキペダル73が非操作の状態でオートクルーズ解除センサ318のセンサアーム318aに当接した状態とされている。そして、ブレーキペダル73の踏込操作に伴って中間軸309が回転され、被検出アーム317aが回転されて、センサアーム318aより離れると、オートクルーズ解除操作が検出されオートクルーズOFFとされる。
【0052】
また、苗継ぎレバー76の基部はブラケット312により左右方向に揺動可能に支承されており、該ブラケット312に固設されたボス313はレバー操作軸303に遊嵌されている。ボス313には下前方に延出するアーム313aが固設されており、該アーム313aにはロッド315を介して中間軸309の一側(左側)端部に固定されたボス316の前方に固設されたアーム317に連結されている。苗継ぎレバー76が手前側(後方)へ操作されると、該アーム317より下方に延出された被検出アーム317aが、オートクルーズ解除センサ318のセンサアーム318aから離れ、オートクルーズ解除操作が検出されることによってオートクルーズOFFとされる。
【0053】
次に、図14に示す流れ図を用いて、オートクルーズ機構の作動制御について説明する。
【0054】
まず、条件分岐S11において、オートクルーズレバー355が操作されて、オートクルーズ作動操作が検出されれば、オートクルーズONの状態とされ、オートクルーズレバー355と、各オートクルーズ解除センサ318・340がオートクルーズ解除操作の検出待機状態とされ(S12)、変速モータ348が駆動不可能な状態とされる(S13)。
【0055】
オートクルーズONの状態では、変速モータ348が作動せず、変速モータ348によって駆動されるギア348aの回転が固定されるため、該ギア348aと噛合している歯349aが形成された変速カム349は、その操作位置が保持されることとなり、よって、駆動側作動ロッド353と従動側作動ロッド352が位置固定されることにより、無段変速装置13の駆動側プーリ53と従動側プーリ55の可動シーブ378・386と固定シーブ377・387の離間距離が固定されて、変速比が略一定に保持されることとなる。このようにして、任意の変速比で固定することが可能とされている。
なお、オートクルーズONの状態となれば、変速ペダル74はいずれの操作位置にあったとしても、付勢バネ393の付勢力により該変速ペダル74が上方へ戻されて低速操作位置(アイドリング操作位置)となるようにされている。
【0056】
そして、条件分岐S14において、オートクルーズレバー355と、各オートクルーズ解除センサ318・340のうちいずれかからオートクルーズ解除操作が検出されれば、オートクルーズレバー355と、各オートクルーズ解除センサ318・340が、オートクルーズ解除操作の検出不可状態とされるとともに(S15)、変速モータ348が駆動可能な状態とされる(S16)。
【0057】
ここで、前記アクセル操作機構について説明する。
アクセル操作機構は、エンジンの回転数を調節するものであり、アクセル操作具であるアクセルレバー72及び変速ペダル74により、エンジン回転数を制御し、駆動速度調節を行うことができる。
【0058】
図15に示す如く、エンジン回転数を制御するエンジン回転数制御部材としてのコントロールレバー(スロットルレバー)470はエンジン5側部に付設されている。図16及び図17に示す如く、該コントロールレバー470には三方向に延出するアーム470a・470b・470cが形成されており、それぞれのアーム470a・470b・470cには、アクセルレバー72に連結されたアクセルワイヤ477と、変速ペダル74及び無段変速装置13に連結されたアクセルワイヤ478と、ガバナレバー469との間に架設されたバネ472・472とが、それぞれ連結されている。
【0059】
前記コントロールレバー470に連結された二本のアクセルワイヤ477・478の一方は、アクセルレバー72に連動するアクセルワイヤ477であり、もう一方は、変速ペダル74と無段変速装置13とに連動する操作ワイヤ420・421が二股分岐体424において連結された一本のアクセルワイヤ478である。コントロールレバー470は、時計回り(高速回転方向H)の回転操作がエンジン出力回転数の増加操作であり、逆時計回り(低速回転方向L)の回転操作がエンジン出力回転数の減少操作とされており、低速回転方向Lに回動するように付勢されている。
【0060】
図17及び図18に示す如く、コントロールレバー470のワイヤ連結部には、孔470h・470hが形成されており、該孔470h・470hにはコマ473・473が回動自在に挿通されている。そして、コマ473・473にはアクセルワイヤ477・478を挿通自在とする挿通孔が軸心と直角方向に穿設されている。
変速ペダル74及び無段変速装置13側に連結されたアクセルワイヤ478は、コマ473に形成された挿通孔に挿通され、該コマ473に挿入されたボルト455で押圧固定されている。また、アクセルレバー72に連結されたアクセルワイヤ477はコマ473に形成された挿通孔に挿通されたうえ、その端部には留め具474が固定されている。留め具474には、挿通孔が形成されており、該挿通孔にアクセルワイヤ477の端部が挿通されたうえ、同じく留め具474に挿入されたボルト475で押圧固定されている。
なお、アクセルワイヤ477・478が伸びた時等にボルト475の固定位置を変更して長さ調整できるようにしている。
【0061】
前記アクセルレバー72の構成について説明する。
図3及び図19に示す如く、車体フレーム4を構成するトップフレーム40とステアリングポスト58との間に架設されたボンネットフレーム36には、ブラケット105が固設されており、該ブラケット105にはL字状に形成されたアクセルレバー72の基部72aが回動可能に支承されている。アクセルレバー72の基部72aには、該基部72aを軸としてアクセルレバー72と一体的に回動するカム体106が固設されている。該カム体106には、一端をコントロールレバー470に連結されたアクセルワイヤ477の他端が連結されており、アクセルレバー72の回動操作によってアクセルワイヤ477を介してコントロールレバー470が操作される。
また、前記カム体106はアクセルレバー72の基部72aに嵌装された皿バネ108によりブラケット105に押圧されており、これによってアクセルレバー72の回動位置が任意位置で固定できるようにしている。従って、アクセルレバー72は任意の操作位置に固定することができる。
【0062】
前記変速ペダル74によるアクセル操作経路について説明する。
図8に示す如く、変速ペダル74のペダルアーム322の基部を固設したペダル軸323に外嵌固定されたアーム331に貫設されたピン405には、ロッド333とともにバネ422の一端が支承されている。該バネ422の他端には、操作ワイヤ420の一端に固定された留め球420a(図16)が係止されている。従って、変速ペダル74が踏込操作されることによってアーム331がペダル軸323を中心として回動されると、これに伴って操作ワイヤ420が牽引される。図15及び図16に示す如く、前記操作ワイヤ420のワイヤアウタは、変速ペダル74よりも後方において、メインフレーム41Rの上部に固定されたワイヤアウタ受け426に掛止されて、一旦後方へ誘導され、さらに、支軸334近傍で方向を転換して前方へ誘導されて、その端部はエンジン5近傍に配設された二股分岐体424に挿入されている。
なお、変速ペダル74と操作ワイヤ420との間に弾性体であるバネ422を介設したことによって、変速ペダル74側の操作ストロークをアクセルレバー72側の操作ストロークよりも大きくさせることによって、操作のばらつきを防止し、常に安定したエンジン回転数で作業速度の変速を可能として、作業の信頼性の向上が図られている。
【0063】
また、無段変速装置13の駆動側プーリ53の可動シーブ378を操作する駆動側作動ロッド353が連結された出力アーム351には、操作ワイヤ421の一端に固定された留め球421aが係止されたバネ423が支承されている。この操作ワイヤ421のワイヤアウタは、メインフレーム41Lに固定されたワイヤアウタ受け427に掛止されており、操作ワイヤ421はメインフレーム41Lの側方を通って、エンジン5近傍に配設された二股分岐体424に挿入されている。
【0064】
前記二股分岐体424には、前記二本の操作ワイヤ420・421の一端が同方向から挿入されている。これらの操作ワイヤ420・421は、二股分岐体424の内部424aにおいてカプラ425に挿通されたうえで該操作ワイヤ420・421の端部に固定された留め具420b・421bによってカプラ425から抜け止めされている。カプラ425は、二股分岐体424の内部424aを摺動可能とされており、所定の移動ストロークが確保されている。そして、該カプラ425には、前記操作ワイヤ420・421と相対する方向から挿入されたアクセルワイヤ478の他端が固定されている。該アクセルワイヤ478は、コントロールレバー470に連結されている。
【0065】
そして、アクセルレバー72に連結されたアクセルワイヤ477によりコントロールレバー470の操作位置を設定している状態で、他方のアクセルワイヤ478が牽引されると、アクセルワイヤ477はコマ473に形成された挿通孔を摺動するだけで、コントロールレバー470は操作されるが、アクセルレバー72は操作されない。また、アクセルレバー72に連結されたアクセルワイヤ477によりコントロールレバー470の操作位置を設定している状態で、他方のアクセルワイヤ478が弛緩されると、アクセルワイヤ477によってコントロールレバー470の低速回転方向Lへの回転が規制されているため、コントロールレバー470は操作されない。
【0066】
上述の構成のアクセル操作機構において、エンジン回転数の最低回転数はアクセルレバー72で操作する。
アクセルレバー72をエンジン回転数減少側へ操作すると、アクセルワイヤ477が弛緩されて、コントロールレバー470は低速回転方向Lへ回転するように付勢されているため、低速回転方向Lへ回転する。このとき、他方のアクセルワイヤ478は弛緩される方向に操作され、カプラ425が二股分岐体424内を、該カプラに挿通された操作ワイヤ420・421とともに摺動し、変速ペダル74及び無段変速装置13の低速操作位置におけるエンジン最低回転数が設定される。
【0067】
また、アクセルレバー72をエンジン回転数増加側へ操作すると、アクセルワイヤ477が牽引されて、該アクセルワイヤ477の端部に固定された留め具がコマ473に当接し押圧することによって、コントロールレバー470が高速回転方向Hへ回転される。このとき、他方のアクセルワイヤ478はコントロールレバー470に押されることによって牽引される方向に操作され、カプラ425が二股分岐体424内を摺動する。該カプラ425に挿通された操作ワイヤ420・421は、変速ペダル74が低速操作位置に復帰するように付勢されていることを受けて、該操作ワイヤ420・421に連結された変速ペダル74及び無段変速装置13側へ牽引される方向に付勢されており、変速ペダル74が踏込操作されず且つオートクルーズ機構が作動していない状態では、カプラ425とともに移動する。これにより、変速ペダル74及び無段変速装置13の低速操作位置におけるエンジン最低回転数が設定される。
【0068】
そして、通常の走行において、変速ペダル74を踏込操作すれば、操作ワイヤ420が牽引され、図20(b)に示す如く、操作ワイヤ420の留め具420bとともにカプラ425が二股分岐体424内を摺動し、アクセルワイヤ478が牽引されて、コントロールレバー470が高速回転方向Hに回転する。このとき、コントロールレバー470は回転するが、アクセルレバー72に連結されたアクセルワイヤ477は、コマ473の挿通孔を摺動するだけで操作されず、アクセルレバー72は操作されない。
続いて、変速ペダル74の踏込操作を受けて作動する変速モータ348により筒体344が回動されて出力アーム351が回動されると、操作ワイヤ421が牽引されて、図20(c)に示す如く、操作ワイヤ421のみがカプラ425に形成された挿通孔を摺動する。
【0069】
また、変速ペダル74の踏込解除操作をすれば、操作ワイヤ420が弛緩され、図20(d)に示す如く、操作ワイヤ420のみがカプラ425に形成された挿通孔を摺動する。そして、変速ペダル74の踏込解除操作を受けて変速モータ348により出力アーム351が回動されると、操作ワイヤ421が弛緩されて、図20(a)に示す如く、操作ワイヤ421の留め具421bとともに、カプラ425が二股分岐体424内を摺動し、アクセルワイヤ478が弛緩操作されて、コントロールレバー470が低速回転方向Lに回転する。このとき、アクセルレバー72に連結されたアクセルワイヤ477では、コマ473と留め具474とが離れた位置にあり、コントロールレバー470はコマ473と留め具474とが当接する位置、すなわち、エンジン最低回転数設定操作位置まで低速回転方向Lに回転することとなる。
【0070】
上述の如く、発進時には変速ペダル74の操作によってアクセル操作が為され、停止時には変速ペダル74の操作を受けて作動する変速モータ348の動作によってアクセル操作が為されるようにしている。
これにより、発進時にはアクセルレバー72で設定したエンジン最低回転数から速やかに回転数を増加させ、停止時には変速装置13の動作に伴って緩やかにエンジン回転数をエンジン最低回転数まで減少させるようにして、よりショックの少ない発進及び停止を行うことができるようにされている。
【0071】
そして、オートクルーズ機構を作動させたときには、出力アーム351が所定の操作位置に固定されることによって無段変速装置13の変速比が固定されたのち、変速ペダル74は低速操作位置に復帰するように構成されているため、二股分岐体424は、図20(d)に示す状態となる。
この状態において、エンジン最低回転数の設定値を現状よりも上昇させようとするときには、アクセルレバー72を操作する。
【0072】
アクセルレバー72をエンジン回転数を増大させる方向に操作すると、アクセルワイヤ477が牽引される。このとき、アクセルレバー72に連結されたアクセルワイヤ477では、コマ473と留め具474とが離れた位置にあり、アクセルワイヤ477が牽引されることによってコマ473と留め具474との離間距離が縮まり、コントロールレバー470によるエンジン最低回転数設定操作位置が現状よりも高速回転方向Hに変更される。
なお、アクセルレバー72をエンジン回転数を増大させる方向にさらに操作することによって、エンジン回転数を現状よりも高速回転とすることもできる。アクセルレバー72の操作によりアクセルワイヤ477がさらに牽引されると、アクセルワイヤ477上のコマ473と留め具474とが当接し、コントロールレバー470が高速回転方向Hに回転される。このとき、コントロールレバー470が回転することによって他方のアクセルワイヤ478は牽引される方向に操作され、カプラ425が二股分岐体424内を摺動するが、該カプラ425に挿通された操作ワイヤ420・421は操作されず、従って、変速ペダル74及び無段変速装置13は操作されない。
【0073】
また、オートクルーズ機構を作動させた状態において、アクセルレバー72をエンジン回転数を減少させる方向に操作すると、アクセルレバー72に連結されたアクセルワイヤ477はコマ473に形成された挿通孔を通過するだけでコントロールレバー470を操作せず、また、操作ワイヤ421によってカプラ425の移動が規制されているためコントロールレバー470は回動しないので、変速ペダル74及び無段変速装置13は操作されない。但し、留め具474の位置が変更されているため、オートクルーズ機構を解除したときのエンジン最低回転数は変更される。
【0074】
上述の如く、アクセルレバー72と変速ペダル74とは、いずれもアクセル操作を行うことができるが、各操作具を独立させて操作することができる。
従って、変速ペダル74の低速操作位置に対応する、エンジン最低回転数をアクセルレバー72にて自由に設定することができる。すなわち、アクセルレバー72と変速ペダル74の各アクセル操作具によって独立したエンジン出力回転数の制御を行うことができ、エンジン最低回転数設定操作と、エンジン回転数増減操作の各操作による速度制御を行うことができる。
【0075】
また、アクセルレバー72と変速ペダル74の各操作具におけるエンジン回転数増加操作において、各操作具の操作は非連動であり且つ各操作具を独立させて操作することができる。
従って、オートクルーズ機構作動時に、無段変速装置13の操作状態を変更させることなく、オートクルーズ機構の作動解除操作をすることなく、エンジン回転数を増大させることができる。これにより、オートクルーズ機構によって速度を保持した状態での走行時に、泥濘等によって圃場内において速度低下や走行不可能となってしまったときに、アクセルレバー72を操作してエンジン回転数を一時的に上昇させることによって必要な馬力を得て、速度を維持したり、凹部や泥の部分から脱出したりすることができる。
【0076】
また、オートクルーズ機構作動時に、アクセルレバー72を操作することによって、オートクルーズ機構作動解除時の最低速度の設定を行うことができる。これにより、オートクルーズ機構作動解除時に所望の速度で走行を開始することができる。
【0077】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0078】
即ち、請求項1に示す如く、原動機としてのエンジンと、該エンジンの出力を変速する変速装置と、エンジン出力回転数を増減制御するエンジン回転数制御部材を操作するアクセル操作具と、変速装置を変速操作する変速操作具とを備え、走行速度を略一定に保持した状態で走行させる走行速度保持機構を設けた作業車両において、変速操作具とエンジン回転数制御部材とを連結連動して、アクセル操作具と変速操作具の双方においてエンジン出力回転数を変更可能とするとともに、アクセル操作具と変速操作具とを非連動としたので、
走行速度保持機構の作動を維持した状態で、変速装置を操作することなくアクセル操作具を操作してエンジン回転数を操作することができる。さらに、走行速度保持機構の作動中に、作動解除後の最低速度の設定を行うことができる。
【0079】
請求項2に示す如く、前記変速操作具を走行速度保持機構の作動解除操作具とするので、
走行速度保持機構の作動を維持した状態で、アクセル操作具を操作してエンジン回転数を操作することができる。さらに、走行速度保持機構の作動中に、作動解除後の最低速度の設定を行うことができる。
【0080】
請求項3に示す如く、前記変速装置を複数の円錐プーリとこれらの円錐プーリに巻回された伝動ベルトから成る無段変速装置とし、前記変速操作具と円錐プーリ間に形成される溝幅の変更操作部材とを連動するとともに、該変更操作部材とエンジン回転数制御部材とを連結連動するので、
走行における速度の増減速と、エンジン回転数の増減を比例させることができて、無駄にエンジン回転数を上げて燃費を悪くしたり、低回転で走行してエンジンに負荷をかけ過ぎたりすることがなくなる。また、発進及び停止時のショックの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る乗用田植機の全体平面図。
【図2】同じく左側面図。
【図3】車体フレームの概略斜視図。
【図4】エンジンとミッションケース間の概略斜視図。
【図5】ベルト式無段変速装置の平面図。
【図6】ベルト式無段変速装置の平面断面図。
【図7】操作機構の斜視図。
【図8】変速ペダルの平面図。
【図9】変速ペダルの右側面図。
【図10】オートクルーズ解除センサを示す斜視図。
【図11】変速モータセンサを示す右側面図。
【図12】変速モータを示す右側面図。
【図13】ブレーキペダル及び苗継ぎレバーの操作機構を示す斜視図。
【図14】オートクルーズ機構に係る制御の流れ図。
【図15】アクセル操作機構を示す平面図。
【図16】アクセル操作機構の説明図。
【図17】コントロールレバーを示す平面図。
【図18】コントロールレバーとアクセルワイヤの連結を示す側面図。
【図19】アクセルレバーを示す右側面図。
【図20】各操作段階における二股分岐体内部の様子を示す図。
【符号の説明】
5 エンジン
6 ミッションケース
13 ベルトプーリ式無段変速装置
72 アクセルレバー(アクセル操作具)
74 変速ペダル(変速操作具・アクセル操作具)
318・340 オートクルーズ解除センサ
348 変速モータ
355 オートクルーズレバー(速度保持操作具)
470 コントロールレバー(エンジン回転数制御部材)
477・478 アクセルワイヤ

Claims (3)

  1. 原動機としてのエンジンと、該エンジンの出力を変速する変速装置と、エンジン出力回転数を増減制御するエンジン回転数制御部材を操作するアクセル操作具と、変速装置を変速操作する変速操作具とを備え、走行速度を略一定に保持した状態で走行させる走行速度保持機構を設けた作業車両において、
    変速操作具とエンジン回転数制御部材とを連結連動して、アクセル操作具と変速操作具の双方においてエンジン出力回転数を変更可能とするとともに、アクセル操作具と変速操作具とを非連動としたことを特徴とするアクセル操作機構。
  2. 前記変速操作具を走行速度保持機構の作動解除操作具とする、請求項1に記載のアクセル操作機構。
  3. 前記変速装置を複数の円錐プーリとこれらの円錐プーリに巻回された伝動ベルトから成る無段変速装置とし、前記変速操作具と円錐プーリ間に形成される溝幅の変更操作部材とを連動するとともに、該変更操作部材とエンジン回転数制御部材とを連結連動する、請求項1又は請求項2に記載のアクセル操作機構。
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