JP2004283859A - 水溶性中子及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】十分な中子強度と鋳物砂の流動性を併せ持つ水溶性中子を提供する。
【解決手段】鋳物砂粒子1の表面が無機塩バインダ2で被覆され、該鋳物砂粒子の隙間に無機微粉末3が充填された水溶性中子。
【選択図】 図1
【解決手段】鋳物砂粒子1の表面が無機塩バインダ2で被覆され、該鋳物砂粒子の隙間に無機微粉末3が充填された水溶性中子。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流動性と充填性を低下させずに、強度を向上させた水溶性中子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
鋳型に溶湯を圧入し,急冷凝固させて鋳物を製造することができる。このような、精密鋳造技術においては、機械部品等の精密鋳造品の内部に空間を設けるために、中子が広く利用されている。例えば、アルミ合金を使ったシリンダの内部空間、エグゾースト内部の冷却媒体通路の作製に中子は不可欠なものである。
【0003】
中子の強度を増加させるためには、樹脂、無機塩等のバインダが使用されている。特に、中子バインダとして無機塩を用いることにより、鋳造時のガス発生量を低減させ、鋳造後は中子砂落しを水で行うことのできる水溶性中子が考えられている。しかしながら、実用化・量産化されたものはない。その理由は、バインダの結合力がないため、必要な中子強度を得ることが困難なことによる。
【0004】
即ち、中子用鋳物砂に無機塩等のバインダを添加する場合、
(1)バインダ量を増加すれば、中子強度が向上する。
(2)バインダは、水に溶かして(飽和濃度にして)鋳物砂に添加する。よって、バインダ量の増加は、水の量の増加となる。
(3)水の増加は、鋳物砂の流動性低下となり、中子型への鋳物砂の充填性を阻害する。
【0005】
このように、鋳物砂に、バインダだけの添加だと、中子強度と鋳物砂の流動性を両立させることができない。そこで、バインダ量を増加させずに、中子強度を向上させる技術が必要となっている。
【0006】
下記特許文献1には、流動性、充填性、成形性の改善をを目的として、無機粒子に黒鉛をバインダで被覆してなる無機複合粒子であって、黒鉛の被覆量が無機粒子100重量部に対して0.1〜50重量部であり、かつ黒鉛に対するバインダの重量比が0.002〜2である無機複合粒子からなる鋳物用砂の発明が開示されている。しかし、用いられているバインダは、フェノール樹脂、フラン樹脂、ピッチであり、本発明のように、水溶性中子を得るものではない。
【0007】
また、下記特許文献2には、氷もしくはドライアイスで中子を造型する方法が提案されている。しかしながら、この方法では、造型後、鋳造までの間に、上記氷もしくはドライアイスが溶けて中子形状が崩れてしまい、設計通りの鋳物が得られないという問題がある。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−263782号公報
【特許文献2】
特開平5−318024号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記問題に鑑み、本発明は、流動性と充填性を低下させずに、強度を向上させた水溶性中子及びその製造方法を提供し、水溶性中子を実用性のあるものとすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、表面が特定のバインダで被覆された鋳物用砂の隙間を特定のもので充填することによって、上記課題が解決されることを見出し、本発明に到達した。
即ち、第1に、本発明は、鋳物砂粒子の表面が無機塩バインダで被覆され、該鋳物砂粒子の隙間に無機微粉末が充填された水溶性中子である。
【0011】
ここで、無機塩バインダとしては、十分な水溶性と、鋳物砂粒子同士を結合する力と、耐熱性を有するものである。具体的には、硫酸マグネシウムまたは硫酸マグネシウムを主成分とするもの、ヘキサメタリン酸ナトリウム、リン酸2水素ナトリウム等が好ましく例示される。
【0012】
本発明で用いられる鋳物砂粒子は、従来知られたものを用いることができる。具体的には、SiC、アルミナ、ムライト、シリカ、ジルコンを用いることが好ましい。これらは、優れた強度、低熱膨張率を有するとともに入手が比較的容易であり、強度、寸法精度等に優れた水溶性中子を製造することができる。
【0013】
無機微粉末は、表面が無機塩バインダで被覆された鋳物砂粒子の隙間に充填されて、鋳物砂粒子の結合力を高めるものである。具体的には、カオリナイト、デッカイト、ハロサイト等のカオリン、タルクから選択される1種以上が好ましく例示される。その平均粒径は、数μm〜数10μm程度が鋳物砂の隙間に充填するのに好ましい。
【0014】
これら、鋳物砂粒子:無機塩バインダ:無機微粉末の量比としては、100:4〜7:1〜7であることが中子強度と鋳物砂の流動性を両立させることから好ましい。
【0015】
本発明では、前記バインダに加えて、鋳物砂粒子の表面が、2次バインダで被覆されていることが、中子強度を向上させる上で好ましい。
ここで、2次バインダとしては、砂糖、ゼラチン、水ガラスから選択される1種以上等が好ましく例示される他、上記無機塩バインダとして例示したヘキサメタリン酸ナトリウム、リン酸2水素ナトリウム等も2次バインダとして併用することもできる。前記無機塩バインダと2次バインダを併用することで中子強度の一層の向上が達成される。
【0016】
第2に、本発明は、鋳物砂粒子と、無機塩バインダの水溶液と、無機微粉末とを配合・混練し、得られた混練物を中子型で成型する水溶性中子の製造方法である。この方法により、十分な中子強度と流動性(充填性)を兼ね備えた水溶性中子を製造することが出来る。上記第1の発明と同様に、更に、2次バインダを配合することが好ましい。
【0017】
第3に、本発明は、上記第1の発明の水溶性中子を用いたアルミ合金の鋳造方法である。本発明により、例えば、内部配管構造を有するアルミ合金シリンダ等の精密鋳造品を製造することが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の水溶性中子及びその製造方法につき,図1を用いて説明する。図1(a)は、鋳物砂に無機塩バインダのみを添加した場合であり、鋳物砂1の表面に無機塩バインダ2が被覆されている。鋳物砂間の結合力は、鋳物砂間の接点に存在する無機塩バインダ量に依存しており、多量のバインダを添加しても、接点以外の表面に被覆されたバインダは結合に寄与しない。これに対して、図1(b)は、鋳物砂にバインダと無機微粉末を添加した場合であり、鋳物砂1の表面に無機塩バインダ2が被覆されるとともに、鋳物砂間の隙間に無機微粉末3が存在している。鋳物砂間の結合力は、無機塩バインダと無機微粉末の両者によって発揮され、無機塩バインダのみの場合と比べて、その結合力が向上している。
【0019】
【実施例】
以下、本発明を実施例により説明する。
(実施例1)
[配合]
鋳物砂としてウェドロン1kg(100部)、無機微粉末としてタルクとカオリナイトを無添加(0部:比較例)、10g(1部)、30g(3部)、50g(5部)、70g(7部)、100g(10部)を用い、これらを60分間、混練した。その後、無機塩バインダとして硫酸マグネシウム50g(5部)を水60cc(6部)に溶かした水溶液を添加し、120分間、混練した。
[中子造型]
断面10mm×10mm(H)、長さ60mmの中子形状を有する金型に、上記配合物を手込めした。上記金型を、恒温炉にて、150℃で30分間放置して乾燥した。
[中子強度測定]
中子をl(50mm)間の支点に置き、中心部へ上部よりP(kgf)加圧した。下記式より、抗折強度σ(kgf/m2)を求めた。
σ = 3/2 × l/a・H2 × P
図2に、結果を示す。図2より、無機微粉末が無添加の中子より、無機微粉末としてカオリナイト、タルクを添加した中子が抗折強度σが向上していることが分かる。
【0020】
(実施例2)
無機微粉末として、ハロサイト、デッカイトを用いて、実施例1と同様の中子を成型し、強度を測定した所、実施例1と同様の添加効果が見られた。
【0021】
(実施例3)
無機微粉末としてカオリナイトを用い、硫酸マグネシウムに代えて、MgSO4/NaH2PO4=80/20とMgSO4/NaPO3=80/20を用いて実施例1と同様の中子を成型し、強度を測定した所、下記表1の添加効果が見られた。
【0022】
【表1】
【0023】
(実施例4)
2次バインダとして、砂糖を10g(1部)、50g(5部)加えて、実施例1と同様の中子を成型し、強度を測定した所、中子強度に添加効果が見られた。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、鋳物砂粒子の表面が無機塩バインダで被覆され、該鋳物砂粒子の隙間に無機微粉末を充填することで、十分な中子強度と鋳物砂の流動性を併せ持つ水溶性中子を得ることができる。また、この水溶性中子を用いることで、鋳造時に型崩れせず、鋳造後の除去が容易な鋳造を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水溶性中子の鋳物砂の結合状況を示す模式図。図1(a)は、鋳物砂にバインダのみを添加した場合であり、図1(b)は、鋳物砂にバインダと無機微粉末を添加した場合を示す。
【図2】無機微粉末添加量と中子強度の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1:鋳物砂、2:無機塩バインダ、3:無機微粉末。
【発明の属する技術分野】
本発明は、流動性と充填性を低下させずに、強度を向上させた水溶性中子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
鋳型に溶湯を圧入し,急冷凝固させて鋳物を製造することができる。このような、精密鋳造技術においては、機械部品等の精密鋳造品の内部に空間を設けるために、中子が広く利用されている。例えば、アルミ合金を使ったシリンダの内部空間、エグゾースト内部の冷却媒体通路の作製に中子は不可欠なものである。
【0003】
中子の強度を増加させるためには、樹脂、無機塩等のバインダが使用されている。特に、中子バインダとして無機塩を用いることにより、鋳造時のガス発生量を低減させ、鋳造後は中子砂落しを水で行うことのできる水溶性中子が考えられている。しかしながら、実用化・量産化されたものはない。その理由は、バインダの結合力がないため、必要な中子強度を得ることが困難なことによる。
【0004】
即ち、中子用鋳物砂に無機塩等のバインダを添加する場合、
(1)バインダ量を増加すれば、中子強度が向上する。
(2)バインダは、水に溶かして(飽和濃度にして)鋳物砂に添加する。よって、バインダ量の増加は、水の量の増加となる。
(3)水の増加は、鋳物砂の流動性低下となり、中子型への鋳物砂の充填性を阻害する。
【0005】
このように、鋳物砂に、バインダだけの添加だと、中子強度と鋳物砂の流動性を両立させることができない。そこで、バインダ量を増加させずに、中子強度を向上させる技術が必要となっている。
【0006】
下記特許文献1には、流動性、充填性、成形性の改善をを目的として、無機粒子に黒鉛をバインダで被覆してなる無機複合粒子であって、黒鉛の被覆量が無機粒子100重量部に対して0.1〜50重量部であり、かつ黒鉛に対するバインダの重量比が0.002〜2である無機複合粒子からなる鋳物用砂の発明が開示されている。しかし、用いられているバインダは、フェノール樹脂、フラン樹脂、ピッチであり、本発明のように、水溶性中子を得るものではない。
【0007】
また、下記特許文献2には、氷もしくはドライアイスで中子を造型する方法が提案されている。しかしながら、この方法では、造型後、鋳造までの間に、上記氷もしくはドライアイスが溶けて中子形状が崩れてしまい、設計通りの鋳物が得られないという問題がある。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−263782号公報
【特許文献2】
特開平5−318024号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記問題に鑑み、本発明は、流動性と充填性を低下させずに、強度を向上させた水溶性中子及びその製造方法を提供し、水溶性中子を実用性のあるものとすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、表面が特定のバインダで被覆された鋳物用砂の隙間を特定のもので充填することによって、上記課題が解決されることを見出し、本発明に到達した。
即ち、第1に、本発明は、鋳物砂粒子の表面が無機塩バインダで被覆され、該鋳物砂粒子の隙間に無機微粉末が充填された水溶性中子である。
【0011】
ここで、無機塩バインダとしては、十分な水溶性と、鋳物砂粒子同士を結合する力と、耐熱性を有するものである。具体的には、硫酸マグネシウムまたは硫酸マグネシウムを主成分とするもの、ヘキサメタリン酸ナトリウム、リン酸2水素ナトリウム等が好ましく例示される。
【0012】
本発明で用いられる鋳物砂粒子は、従来知られたものを用いることができる。具体的には、SiC、アルミナ、ムライト、シリカ、ジルコンを用いることが好ましい。これらは、優れた強度、低熱膨張率を有するとともに入手が比較的容易であり、強度、寸法精度等に優れた水溶性中子を製造することができる。
【0013】
無機微粉末は、表面が無機塩バインダで被覆された鋳物砂粒子の隙間に充填されて、鋳物砂粒子の結合力を高めるものである。具体的には、カオリナイト、デッカイト、ハロサイト等のカオリン、タルクから選択される1種以上が好ましく例示される。その平均粒径は、数μm〜数10μm程度が鋳物砂の隙間に充填するのに好ましい。
【0014】
これら、鋳物砂粒子:無機塩バインダ:無機微粉末の量比としては、100:4〜7:1〜7であることが中子強度と鋳物砂の流動性を両立させることから好ましい。
【0015】
本発明では、前記バインダに加えて、鋳物砂粒子の表面が、2次バインダで被覆されていることが、中子強度を向上させる上で好ましい。
ここで、2次バインダとしては、砂糖、ゼラチン、水ガラスから選択される1種以上等が好ましく例示される他、上記無機塩バインダとして例示したヘキサメタリン酸ナトリウム、リン酸2水素ナトリウム等も2次バインダとして併用することもできる。前記無機塩バインダと2次バインダを併用することで中子強度の一層の向上が達成される。
【0016】
第2に、本発明は、鋳物砂粒子と、無機塩バインダの水溶液と、無機微粉末とを配合・混練し、得られた混練物を中子型で成型する水溶性中子の製造方法である。この方法により、十分な中子強度と流動性(充填性)を兼ね備えた水溶性中子を製造することが出来る。上記第1の発明と同様に、更に、2次バインダを配合することが好ましい。
【0017】
第3に、本発明は、上記第1の発明の水溶性中子を用いたアルミ合金の鋳造方法である。本発明により、例えば、内部配管構造を有するアルミ合金シリンダ等の精密鋳造品を製造することが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の水溶性中子及びその製造方法につき,図1を用いて説明する。図1(a)は、鋳物砂に無機塩バインダのみを添加した場合であり、鋳物砂1の表面に無機塩バインダ2が被覆されている。鋳物砂間の結合力は、鋳物砂間の接点に存在する無機塩バインダ量に依存しており、多量のバインダを添加しても、接点以外の表面に被覆されたバインダは結合に寄与しない。これに対して、図1(b)は、鋳物砂にバインダと無機微粉末を添加した場合であり、鋳物砂1の表面に無機塩バインダ2が被覆されるとともに、鋳物砂間の隙間に無機微粉末3が存在している。鋳物砂間の結合力は、無機塩バインダと無機微粉末の両者によって発揮され、無機塩バインダのみの場合と比べて、その結合力が向上している。
【0019】
【実施例】
以下、本発明を実施例により説明する。
(実施例1)
[配合]
鋳物砂としてウェドロン1kg(100部)、無機微粉末としてタルクとカオリナイトを無添加(0部:比較例)、10g(1部)、30g(3部)、50g(5部)、70g(7部)、100g(10部)を用い、これらを60分間、混練した。その後、無機塩バインダとして硫酸マグネシウム50g(5部)を水60cc(6部)に溶かした水溶液を添加し、120分間、混練した。
[中子造型]
断面10mm×10mm(H)、長さ60mmの中子形状を有する金型に、上記配合物を手込めした。上記金型を、恒温炉にて、150℃で30分間放置して乾燥した。
[中子強度測定]
中子をl(50mm)間の支点に置き、中心部へ上部よりP(kgf)加圧した。下記式より、抗折強度σ(kgf/m2)を求めた。
σ = 3/2 × l/a・H2 × P
図2に、結果を示す。図2より、無機微粉末が無添加の中子より、無機微粉末としてカオリナイト、タルクを添加した中子が抗折強度σが向上していることが分かる。
【0020】
(実施例2)
無機微粉末として、ハロサイト、デッカイトを用いて、実施例1と同様の中子を成型し、強度を測定した所、実施例1と同様の添加効果が見られた。
【0021】
(実施例3)
無機微粉末としてカオリナイトを用い、硫酸マグネシウムに代えて、MgSO4/NaH2PO4=80/20とMgSO4/NaPO3=80/20を用いて実施例1と同様の中子を成型し、強度を測定した所、下記表1の添加効果が見られた。
【0022】
【表1】
【0023】
(実施例4)
2次バインダとして、砂糖を10g(1部)、50g(5部)加えて、実施例1と同様の中子を成型し、強度を測定した所、中子強度に添加効果が見られた。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、鋳物砂粒子の表面が無機塩バインダで被覆され、該鋳物砂粒子の隙間に無機微粉末を充填することで、十分な中子強度と鋳物砂の流動性を併せ持つ水溶性中子を得ることができる。また、この水溶性中子を用いることで、鋳造時に型崩れせず、鋳造後の除去が容易な鋳造を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水溶性中子の鋳物砂の結合状況を示す模式図。図1(a)は、鋳物砂にバインダのみを添加した場合であり、図1(b)は、鋳物砂にバインダと無機微粉末を添加した場合を示す。
【図2】無機微粉末添加量と中子強度の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1:鋳物砂、2:無機塩バインダ、3:無機微粉末。
Claims (9)
- 鋳物砂粒子の表面が無機塩バインダで被覆され、該鋳物砂粒子の隙間に無機微粉末が充填された水溶性中子。
- 前記無機塩バインダが硫酸マグネシウムまたは硫酸マグネシウムを主成分とするものであることを特徴とする請求項1に記載の水溶性中子。
- 前記無機微粉末がカオリン、タルクから選択される1種以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の水溶性中子。
- 前記鋳物砂粒子:無機塩バインダ:無機微粉末が、100:4〜7:1〜7であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の水溶性中子。
- 前記鋳物砂粒子の表面が、更に、2次バインダで被覆されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水溶性中子。
- 前記2次バインダが、砂糖、ゼラチン、水ガラスから選択される1種以上であることを特徴とする請求項5に記載の水溶性中子。
- 鋳物砂粒子と、無機塩バインダの水溶液と、無機微粉末とを配合・混練し、得られた混練物を中子型で成型する水溶性中子の製造方法。
- 更に、2次バインダを配合したことを特徴とする請求項7に記載の水溶性中子の製造方法。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の水溶性中子を用いたアルミ合金の鋳造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003078248A JP2004283859A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | 水溶性中子及びその製造方法 |
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JP2003078248A JP2004283859A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | 水溶性中子及びその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004283859A true JP2004283859A (ja) | 2004-10-14 |
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JP (1) | JP2004283859A (ja) |
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-
2003
- 2003-03-20 JP JP2003078248A patent/JP2004283859A/ja active Pending
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