JP2004282951A - 回転電機の固定子 - Google Patents

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Abstract

【課題】マグネット割れや欠けを防止することができ、且つ、騒音や振動を悪化させることがない回転電機の固定子を得る。
【解決手段】ヨーク1と、ヨーク1の内周面に沿って固定される複数個のマグネット2と、第1、第2リング部10,11、マグネット2の間の周方向の所定間隔を埋めて配設された4本の連結部12を有しマグネット2をヨーク1の内周面に当接させて保持するマグネットホルダ3とを有し、マグネットホルダ3の各々の連結部12に複数の突起が突起群を形成するように設けられており、マグネットホルダ3に設けられた複数の突起群のうち、少なくとも2つの突起群が、第1リング部10側及び第2リング部11側のいずれか一方に偏って設けられ、他の突起群は他方に偏って設けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は回転電機に関し、特に界磁として永久磁石を使用する回転電機の固定子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の回転電機の固定子は、例えば次のように構成されている。固定子を構成する合成樹脂からなるマグネットホルダは、一対のリング部間に所定間隔毎に、例えば90度間隔毎で4本の連結部が架け渡されて一対のリング部と一体化され、カゴ型構造の円筒形枠組体なしている。各連結部の周方向両側面部には、マグネットに対向して突出する3つの突起からなる突起群が3個長手方向に所定の間隔を空けて形成されている。それぞれの突起は、軸線に直交する所定の平面上にて同一の円周上に設けられている。
【0003】
そして、マグネットホルダには、各連結部間にマグネットカバーを介して主面が鞍状に湾曲した断面扇形のマグネットが嵌入されている。このように構成された4枚のマグネットとマグネットホルダからなるマグネットアセンブリが、円筒状のヨークに圧入されている。
【0004】
このように構成された固定子構造において、マグネットアセンブリに作用する圧入力は、ヨークの内径と、マグネットをマグネットカバーを介してマグネットホルダに組み込んだ時の外径により決まる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−197690号公報(第2頁、第13図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成の従来の回転電機の固定子においては、マグネットホルダに組み込まれたマグネットの外径は、ヨークの内径よりわずかに大きくなっており締代をもつように設計されている。そして、マグネットアセンブリをヨークに圧入する際、各突起群が圧縮変形することによりマグネットに押圧力が働く。このとき、各突起が軸線に直交する所定の平面上にて同一の円周上に設けられているか、或いはそれに近い位置に設けられているため、マグネットアセンブリの圧入時には、全ての突起群が同様に圧縮変形する。そのため、突起群の寸法変化により、若干締代が大きくなっても、マグネットに過大な曲げ応力又はせん断応力が発生し、マグネット中央近辺が割れたり、角部が欠ける現象が発生していた。また、マグネットに割れや欠けが発生しなくてもヨークとの焼付きが発生し、ヨーク内面に焼付き跡が残って組立てに支障をきたしていた。
【0007】
一方、マグネットの割れや欠けを防ぐため、締代を更に小さくすると、マグネットの保持が甘くなるため、騒音や振動の悪化が懸念される問題が発生していた。
【0008】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、マグネット割れや欠け、ヨーク内面の焼付きを防止することができ、且つ、騒音や振動を悪化させることがない回転電機の固定子を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る回転電機の固定子は、軟磁性体からなる略中空円筒状のヨークと、ヨークの内周面に沿い周方向に所定間隔を空けて固定される複数個のマグネットと、マグネットを軸長方向の両端から挟持する第1、第2リング部、マグネットの間の周方向の所定間隔を埋めて配設され該第1、第2リング部を互いに連結する複数本の連結部を有しマグネットをヨークの内周面に当接させて保持する樹脂製のマグネットホルダとを有する回転電機の固定子において、マグネットホルダの各々の連結部の周方向両側面部にそれぞれマグネットに対向して突出する複数の突起が形成されており、 各側面部に設けられた複数の突起は集合して1つの突起群を形成し、マグネットホルダに設けられた複数の突起群のうち、少なくとも2つの突起群が、第1リング部側及び第2リング部側のいずれか一方に偏って設けられ、他の突起群は、第1リング部側及び第2リング部側のいずれか他方に偏って設けられている。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の回転電機の固定子を説明するための回転電機の概略の部分断面図である。図2は図1の回転電機の固定子の分解斜視図である。本実施の形態の回転電機は、例えば図1に示す如く構成されていて、回転電機の固定子は、軟磁性の軟鋼からなるほぼ中空円筒形のヨーク1と、ヨーク1の内周面1aに沿って圧入されて、ヨーク1内に固定されたマグネットアセンブリ5とを備えている。
【0011】
マグネットアセンブリ5は、周方向に所定の間隔を置いて設けられて磁極を形成する主面が鞍状に湾曲した断面扇形の複数のマグネット2と、マグネット2をヨーク1内で磁極を形成するように保持する円筒形枠組体であるマグネットホルダ3とを備えている。固定子の一端即ちヨーク1の開口には軸受6を持つリヤキャップ7が設けられていて、ヨーク1の閉端の軸受8と共に回転子9を回転可能に支持している。
【0012】
図2において、回転電機の固定子は、ヨーク1と、その中に圧入されるマグネットアセンブリ5とを備え、マグネットアセンブリ5は、マグネット2と、マグネット2を内周側から覆うカバー4と、カバー4とマグネット2とを所定の関係に保持するマグネットホルダ3とを備えている。マグネット2は、それぞれ第1及び第2端面2a及び2bと、2つの側面2c,2dとを持つ主面が鞍状に湾曲した断面扇形の永久磁石である。カバー4はマグネット2の内周面と両側面2c,2dとを覆い、さらにマグネット2の外周面に沿って外側に延びるフランジを形成するように折り曲げられた板部材である。
【0013】
マグネットホルダ3は、マグネット2の第1端面2aに当接してこれを支持する第1マグネット受け面13を持つ第1リング部10と、マグネット2の第2端面2bに当接してこれを支持する第2マグネット受け面14を持つ第2リング部11と、両リング部10及び11を互いに連結する連結部12とを備えていて、全体としてマグネット2をヨーク1内で磁極を構成するように保持する電気絶縁性の合成樹脂等の円筒形枠組体である。第1リング部10の図2及び3で上部外周部は、ヨーク1への圧入の容易のためとヨーク1の閉端部の湾曲部との一致のために面取りをされている。
【0014】
マグネットホルダ3にカバー4付のマグネット2を組み込むにあたって、摩擦を低減して作業を容易にするために、また互いの間の多少の寸法誤差を吸収するために、マグネットホルダ3の第2リング部11にはマグネット2に部分的に当接する突起14が設けられている。マグネット2の第2端面2bに当接してこれを支持する第2マグネット受け面14は、第2リング部11に設けた突起14の表面であり、第1マグネット受け面13は第1リング部10自体の表面である。
【0015】
図4に本実施の形態のマグネットホルダ3の展開図を示す。ここで、4個のマグネット2を説明上2A〜2Dとする。また、4本の連結部を説明上12A〜12Dとする。尚、図4において、図の左端の連結部12Aと図の右端の連結部は同一の連結部である。マグネット2Aとそれに隣り合うマグネット2Bを保持している突起群15Ab、15Ba、15Bb、15Ca(これらを、突起群グループG1と称する)は第1リング部10のマグネット受け面13から連結部の長さLに対して、(1/2)×Lの第1範囲に設けられており、そして、各突起群の先頭の突起18aは第1リング部10のマグネット受け面13近くにあり、さらに、各突起群の後端の突起18bは第1範囲の第1リング部10のマグネット受け面13と反対の端に設けられている。
【0016】
一方、マグネット2Cとそれに隣り合うマグネット2Dを保持している突起群15Cb、15Da、15Db、15Aa(突起群グループG2と称する)は第2リング部11のマグネット受け面14から連結部の長さLに対して、(1/2)×Lの第2範囲に設けられており、そして、各突起群の先頭の突起19aは第2リング部11のマグネット受け面14近くにあり、さらに、各突起群の後端の突起19bは第2範囲の第2リング部11のマグネット受け面14と反対の端に設けられている。
【0017】
以上のように構成された固定子では、マグネット2A〜2Dをヨーク1に圧入する際、マグネット2A〜2Dの圧入始点30からマグネット2A〜2Dの中央31までの圧入力は、突起群グループG1の圧縮変形力に依存するが、突起群グループG2にはあまり依存しない。そして、マグネットの中央31からマグネットの圧入終点32までの圧入力は、マグネット2A,2Bは突起群グループG1、マグネット2C,2Dは、突起群グループG2の圧縮変形力に依存する。
【0018】
尚、本実施の形態においては、上述第1及び第2範囲の長さを(1/2)×Lとしているが、この長さを種々に変化させながら圧入力を測定したところ、突起群を連結部の全体に設けたものに比べて、(1/3)×Lの場合で60%の低減、(3/4)×Lの場合で20%の低減がされていることが解った。そして、この(1/3)×Lから(3/4)×Lの範囲であれば、マグネット2を確実に保持することができるとともに、マグネット割れや欠け、ヨーク内面の焼付きを防止することができ、且つ、騒音や振動を悪化させることがないことが解った。
【0019】
以上のように、本実施の形態のマグネットホルダ3においては、マグネットホルダ3の各々の連結部12の周方向両側面部にそれぞれマグネット2に対向して突出する複数の突起が形成されており、 各側面部に設けられた複数の突起は集合して1つの突起群を形成し、マグネットホルダ3に設けられた複数の突起群のうち、いくつかの突起群が、第1リング部10側及び第2リング部11側のいずれか一方に偏って設けられ、他の突起群は、第1リング部10側及び第2リング部11側のいずれか他方に偏って設けられている。そのため、従来の構造と比較して圧入力を低減でき、過大な圧入力によるヨーク1の焼付きやマグネット2の割れや欠けの発生を抑制させることができる。また、締代は従来と同じのため騒音や振動は従来と同等とすることができる。
【0020】
そしてさらに、本実施の形態のマグネットホルダ3においては、複数の突起群のうち、第1リング部10側に偏って設けられた突起群は、第1リング部10のマグネット受け面13から連結部12の1/3から3/4の長さの第1範囲内に設けられ、これらの突起群の先頭の突起18aは、マグネット受け面13近傍に設けられ、且つこれらの突起群の後端の突起18bは、第1範囲のマグネット受け面13と反対の端に設けられ、第2リング部11側に偏って設けられた突起群は、第2リング部11のマグネット受け面14から連結部12の1/3から3/4の長さの第2範囲内に設けられ、これらの突起群の先頭の突起19aは、マグネット受け面14近傍に設けられ、且つこれらの突起群の後端の突起19bは、第2範囲のマグネット受け面14と反対の端に設けられている。そのため、必要とするマグネット2の保持力を確保して、且つヨーク1の焼付きやマグネット2の割れや欠けの発生を抑制することができる。
【0021】
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2の回転電機の固定子のマグネットホルダ及びマグネットの展開図である。本実施の形態のマグネットホルダ3に関しては、4本の連結部12A〜12Dに、それぞれの連結部に突起群25Aa、25Ab〜25Da、25Dbが設けられている。そこに4個のマグネット2A〜2Dを組み込み、ヨーク1に圧入する。マグネット2Aとそれに対向するマグネット2Cを保持している突起群25Ab、25Ba、25Cb、25Da(突起群グループG3と称する)は第1リング部10のマグネット受け面13から連結部の長さLに対して、(1/2)×Lの第1範囲に設けられており、そして、各突起群の先頭の突起16aは第1リング部10のマグネット受け面13近くにあり、さらに、各突起群の後端の突起16bは第1範囲の第1リング部10のマグネット受け面13と反対の端に設けられている。
【0022】
一方、マグネット2Bとそれに対向するマグネット2Dを保持している突起群25Bb、25Ca、25Db、25Aa(突起群グループG4と称する)は、第2リング部11のマグネット受け面14から連結部の長さLに対して、(1/2)×Lの第2範囲に設けられており、そして、各突起群の先頭の突起17aは第2リング部11のマグネット受け面14近くにあり、さらに、各突起群の後端の突起17bは第2範囲の第2リング部11のマグネット受け面14と反対の端に設けられている。
【0023】
このような構成のマグネットホルダ3においても、マグネット2をヨーク1に圧入する際、マグネット2の圧入始点30からマグネット2の中央31までの圧入力は、突起群グループG3の圧縮変形力に依存するが、突起群グループG4にはあまり依存しない。そして、マグネット2の中央31からマグネット2の圧入終点32までの圧入力は、マグネット2A,2Cは突起群グループG1、マグネット2B,2Dは、突起群グループG4の圧縮変形力に依存する。このため、実施の形態1と同様の効果が得られる。尚、本実施の形態では突起の範囲は(1/2)×Lとしているが、この範囲を(1/3)×Lから(3/4)×Lの範囲とすることにより、マグネット2を確実に保持することができるとともに、マグネット割れや欠け、ヨーク内面の焼付きを防止することができ、且つ、騒音や振動を悪化させることがないことは、実施の形態1と同様である。
【0024】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3の回転電機の固定子のマグネットホルダ及びマグネットの展開図である。本実施の形態のマグネットホルダ3に関しては、マグネット2Aを保持している突起群35Ab、35Ba(突起群グループG5と称する)は第1リング部10のマグネット受け面13から連結部の長さLに対して、(1/2)×Lの第1範囲に設けられており、そして、各突起群の先頭の突起20aは第1リング部10のマグネット受け面13近くにあり、さらに、各突起群の後端の突起20bは第1範囲の第1リング部10のマグネット受け面13と反対の端に設けられている。
【0025】
一方、マグネット2B、2C、2Dを保持している突起群35Bb、35Ca、35Cb、35Da、35Db、35Aa(突起群グループG6と称する)は第2リング部11のマグネット受け面14から連結部の長さLに対して、(1/2)×Lの第2範囲に設けられており、そして、各突起群の先頭の突起21aは第2リング部11のマグネット受け面14近くにあり、さらに、各突起群の後端の突起21bは第2範囲の第2リング部11のマグネット受け面14と反対の端に設けられている。
【0026】
このような構成のマグネットホルダ3においても、実施の形態1及び2のものと概略同様な効果を得ることができる。尚、本実施の形態では突起の範囲を(1/2)×Lとしているが、この範囲を(1/3)×Lから(3/4)×Lの範囲とすることにより所定の効果が得られることも、実施の形態1及び2と同様である。
【0027】
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4の回転電機の固定子のマグネットホルダ及びマグネットの展開図である。本実施の形態のマグネットホルダ3に関しては、マグネット2Aに対して、一方の周方向端面を保持している突起群45Abは第1リング部10のマグネット受け面13から連結部の長さLに対して、(1/2)×Lの第1範囲に設けられており、そして、各突起群の先頭の突起22aは第1リング部10のマグネット受け面13近くにあり、さらに、各突起群の後端の突起22bは第1範囲の第1リング部10のマグネット受け面13と反対の端に設けられている。
【0028】
そして、もう一方の周方向端面を保持している突起群45Baは第2リング部11のマグネット受け面14から連結部の長さLに対して、(1/2)×Lの第2範囲に設けられており、そして、各突起群の先頭の突起23aは第2リング部11のマグネット受け面14近くにあり、さらに、各突起群の後端の突起23bは第2範囲の第2リング部11のマグネット受け面14と反対の端に設けられている。そして、残りのマグネット2B、2C、2Dに対する突起群45Bb,45Ca,45Cb,45Da,45Db,45Aaも同様の配置となっている。
【0029】
このような構成のマグネットホルダ3においても、上述実施の形態1から3のものと概略同様な効果を得ることができる。尚、本実施の形態では突起の範囲を(1/2)×Lとしているが、この範囲を(1/3)×Lから(3/4)×Lの範囲としても所定の効果が得られることも、上述の実施の形態と同様である。
【0030】
さらには、図8のように、マグネット2Aと2Cの突起群の位置に対して2Bと2Dの突起群の位置を逆にしても同様の効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】
この発明に係る回転電機の固定子は、マグネットホルダの各々の連結部の周方向両側面部にそれぞれマグネットに対向して突出する複数の突起が形成されており、 各側面部に設けられた複数の突起は集合して1つの突起群を形成し、マグネットホルダに設けられた複数の突起群のうち、少なくとも2つの突起群が、第1リング部側及び第2リング部側のいずれか一方に偏って設けられ、他の突起群は、第1リング部側及び第2リング部側のいずれか他方に偏って設けられているので、マグネットをヨークに圧入する際、マグネットの圧入始点からマグネットの中央までとマグネット中央からマグネット圧入終点までの区間で突起群の圧縮変形による圧入力を分散できるので、過大な圧入力によるヨーク焼付きやそれによるマグネット割れ・欠けの発生を抑制させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の回転電機の固定子を説明するための回転電機の概略の部分断面図である。
【図2】図1の回転電機の固定子の分解斜視図である。
【図3】図1の回転電機のマグネットホルダの斜視図である。
【図4】この発明の実施の形態1の回転電機の固定子のマグネットホルダ及びマグネットの展開図である。
【図5】この発明の実施の形態2の回転電機の固定子のマグネットホルダ及びマグネットの展開図である。
【図6】この発明の実施の形態3の回転電機の固定子のマグネットホルダ及びマグネットの展開図である。
【図7】この発明の実施の形態4の回転電機の固定子のマグネットホルダ及びマグネットの展開図である。
【図8】この発明の実施の形態4の回転電機の固定子のマグネットホルダ及びマグネットの他の例を示す展開図である。
【符号の説明】
1 ヨーク、2,2A〜2D マグネット、3 マグネットホルダ、4 カバー、5 マグネットアセンブリ、10 第1リング部、11 第2リング部、12,12A〜12D 連結部、13 第1マグネット受け面、14 第2マグネット受け面、16a〜23a 先頭の突起、16b〜23b 後端の突起、15Aa〜15Da,15Ab〜15Db,25Aa〜25Da,25Ab〜25Db,35Aa〜35Da,35Ab〜35Db,45Aa〜45Da,45Ab〜45Db,55Aa〜55Da,55Ab〜55Db 突起群。

Claims (7)

  1. 軟磁性体からなる略中空円筒状のヨークと、
    前記ヨークの内周面に沿い周方向に所定間隔を空けて固定される複数個のマグネットと、
    前記マグネットを軸長方向の両端から挟持する第1、第2リング部、前記マグネットの間の周方向の所定間隔を埋めて配設され該第1、第2リング部を互いに連結する複数本の連結部を有し前記マグネットを前記ヨークの内周面に当接させて保持する樹脂製のマグネットホルダと
    を有する回転電機の固定子において、
    前記マグネットホルダの各々の前記連結部の周方向両側面部にそれぞれ前記マグネットに対向して突出する複数の突起が形成されており、
    前記各側面部に設けられた複数の前記突起は集合して1つの突起群を形成し、
    前記マグネットホルダに設けられた複数の前記突起群のうち、
    少なくとも2つの突起群が、前記第1リング部側及び前記第2リング部側のいずれか一方に偏って設けられ、
    他の突起群は、前記第1リング部側及び前記第2リング部側のいずれか他方に偏って設けられている
    ことを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 複数の前記突起群のうち、
    前記第1リング部側に偏って設けられた前記突起群は、
    前記第1リング部のマグネット受け面から前記連結部の1/3から3/4の長さの第1範囲内に設けられ、該突起群の先頭の突起は、該マグネット受け面近傍に設けられ、且つ該突起群の後端の突起は、該第1範囲の該マグネット受け面と反対の端に設けられ、
    前記第2リング部側に偏って設けられた前記突起群は、
    前記第2リング部のマグネット受け面から前記連結部の1/3から3/4の長さの第2範囲内に設けられ、該突起群の先頭の突起は、該マグネット受け面近傍に設けられ、且つ該突起群の後端の突起は、該第2範囲の該マグネット受け面と反対の端に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 隣り合う所定の2つの前記マグネットを保持する前記突起群を前記第1範囲内に設け、他の前記マグネットを保持する前記突起群を前記第2範囲内に設けた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機の固定子。
  4. 対向する所定の一対の前記マグネットを保持する前記突起群を前記第1範囲内に設け、他の前記マグネットを保持する前記突起群を前記第2範囲内に設けた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機の固定子。
  5. 所定の1つの前記マグネットを保持する前記突起群を前記第1範囲内に設け、他の前記マグネットを保持する前記突起群を前記第2範囲内に設けた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機の固定子。
  6. 前記マグネットの一方の側部を保持する前記突起群を前記第1範囲内に設け、該マグネットのもう一方の側部を保持する前記突起群を前記第2範囲内に設けた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機の固定子。
  7. 前記マグネットは、前記マグネットホルダとともに前記ヨークに圧入されている
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の回転電機の固定子。
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