JP2004280685A - 自動改札機 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者がドアに接触したときの衝撃を少なくして利用者に優しい自動改札機とする。
【解決手段】乗車券に記録されているデータを基に入出場の演算処理を行い、その演算処理の結果、入出場を許可できないと判定したときに、自動改札機の本体のドアを閉動作させる自動改札機において、前記乗車券に記録されているデータに基づいてその乗車券の所持者の種別を判定する種別判定手段と、判定された乗車券の所持者の種別に応じて前記自動改札機の本体のドアの閉速度を調整する調整手段とを有する。
【選択図】 図4
【解決手段】乗車券に記録されているデータを基に入出場の演算処理を行い、その演算処理の結果、入出場を許可できないと判定したときに、自動改札機の本体のドアを閉動作させる自動改札機において、前記乗車券に記録されているデータに基づいてその乗車券の所持者の種別を判定する種別判定手段と、判定された乗車券の所持者の種別に応じて前記自動改札機の本体のドアの閉速度を調整する調整手段とを有する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者がドアに接触したときに衝撃を与えないようにした、利用者に優しい自動改札機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の自動改札機は、乗車券に記録されているデータを基にした所定の入出場(入場又は出場を意味している。)の演算処理の結果、入出場を許可できないとき、又は無札者が検出されたときに、自動改札機の本体に設けられているドアが改札通路を閉じるように構成されている。また、ドアが改札通路を閉じたときは、利用者(旅客)がドアに強く衝突するおそれがあるので、これを防止するために、改札通路内の利用者速度に基づいてドアの閉動作を制御するようにした提案も数多く存在している(特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開平4−245392号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、利用者の速度等に基づいて閉動作するドアを制御することは数多く提案されているが、ファジィ制御によりドア制御を行うような場合は、制御論理が複雑であり、また、特別な検出装置や制御機構を必要とするために実装置には適用されていない現状にある。
【0005】
また、近年、乗車券を無線通信機能を備えたICカードからなる非接触券とし、この非接触券を処理する非接触式自動改札機も使用されているが、この非接触式自動改札機が非接触券専用型となったときは、内部に磁気券を処理するカードハンドラを実装しないので、改札通路方向の筐体の長さが短くなり、利用者がドアに接触する機会が増大すると考えられ、したがって、何らかの改善策を講じることが求められていた。
【0006】
そこで、本発明は、自動改札機の本体に設けられているドアが利用者に接触することがないように、また、仮りに接触してもそのときの衝撃を和らげることのできる、利用者に優しい自動改札機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動改札機は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、乗車券に記録されているデータを基に入出場の演算処理を行い、その演算処理の結果、入出場を許可できないと判定したときに、自動改札機の本体のドアを閉動作させる自動改札機において、前記乗車券に記録されているデータに基づいてその乗車券の所持者の種別を判定する種別判定手段と、判定された乗車券の所持者の種別に応じて前記自動改札機の本体のドアの閉速度を調整する調整手段と、を有することを特徴としている。
本発明に係る自動改札機は、上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、乗車券に記録されているデータを基に入出場の演算処理を行い、その演算処理の結果、入出場を許可できないと判定したときに、自動改札機の本体のドアを閉動作させる自動改札機において、前記乗車券に記録されているデータに基づいてその乗車券の所持者の種別を判定する種別判定手段と、判定された乗車券の所持者の種別に応じて前記自動改札機の本体のドアの閉の保持力を調整する調整手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の自動改札機は、乗車券の所持者の種別は、乗車券の所持者が老人、小児又は身体障害者であるかを判定するものであることを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の自動改札機は、自動改札機の本体は、非接触式自動改札機の本体であることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係る自動改札機を非接触券のみを使用する専用型の非接触式自動改札機としたときの斜視図である。この非接触式自動改札機の本体(以下、「改札機本体」という。)Gの入口側の筐体Hの上面には、非接触券Cと交信するためのアンテナaが設けられている。
【0009】
改札機本体Gの筐体Hの改札通路Pの入口側には、改札機本体Gの使用状態、つまり改札通路Pを通過できるか否かを利用者に表示するための表示部1が設けられている。また、図1中、S,S…は、改札通路Pへの利用者の進入又は改札通路Pからの退出、あるいは、通過を検知するための光電式の人間検知器であって、筐体Hの側面に所定の間隔を保って設けられている。さらに、この人間検知器は、筐体Hの上面の改札通路Pと反対側で、その改札通路Pの通過方向に沿って設けられたセンサ取付ボックス2内に設けられている反射型センサからなる人間検知器S′,S′…によっても構成されている。この反射型センサからなる人間検知器S′,S′…は、改札通路P内の大人の利用者を検知できるように、改札通路Pの床面から所定高さ以上の物体(利用者)を検知できるように構成されている。
【0010】
筐体Hの側面には、利用者に対して音声により所定の案内をアナウンスするためのスピーカ3が取付けられているとともに、その筐体Hの側面の改札通路Pの出口側及び進入側には、ドアD1 ,D2 がそれぞれ設けられている。また、筐体Hの上面のほぼ中央部には、利用者に対して文字により所定の案内を行うための表示画面4が取付けられている。
【0011】
図2は、上記ドアD1 ,D2 を開閉する駆動機構の概略構成図である。これらドアD1 ,D2 は同一機構なのでドアD1 を例に説明すると、モータMと、そのモータMの回転を減速する減速機10と、その減速機10の出力によりドアD1 を開閉(回動)するリンク機構11と、モータMの回転軸に制動力(ブレーキ)を付与する制動装置12とから構成されている。
【0012】
上記モータMは可変速に構成されていて、ドアD1 の閉速度を任意の速度に調整できるように構成されている。また、制動装置12は、摩擦板クラッチやマグネットクラッチからなるクラッチで、クラッチ力を任意に調整できるように構成されている。したがって、このクラッチの調整により、ドアD1 の閉の保持力は任意に調整される。
【0013】
図1中、5は、改札機本体Gの動作を司どる制御器であり、マイクロコンピュータを中心に構成されている。そして、この制御器5には、非接触券Cとの間でデータの授受を行うための上述のアンテナaを接続したリーダライタR(後述の図3参照)が接続されている。
【0014】
図3は、改札機本体Gに設けられている制御器5及び非接触券Cの電気的構成を示すブロック図である。制御器5側から説明すると、この制御器5のCPU20は、ROM21に記憶されているシステムプログラム及びRAM22に記憶されているワーキングデータを用いて演算処理を行って、改札機本体Gを統括的に制御できるように構成されている。そして、このCPU20には、I/Oユニット23を介してドアD1 ,D2 を駆動制御するドア駆動ユニット24と、表示画面4の表示内容を駆動制御する表示画面駆動ユニット25と、人間検知器S,S…、S′,S′…の検知信号を入力するための人間検知器ユニット26とが接続されている。
【0015】
リーダライタRには、非接触券Cと交信を行うためのアンテナaが接続されている。このアンテナaは、非接触券Cとデータ授受を行う機能と、非接触券Cに電力を供給する機能とが備えられている。
【0016】
非接触券Cは、無線通信機能を有するICカードと同様に構成されている。すなわち、この非接触券Cには、アンテナAと、改札機本体G側と交信するための通信制御部30と、その通信制御部30とI/Oユニット31を介して接続されているCPU32と、システムプログラムデータ、定期券データ、ストアードフェアカード(SFカード)データ及びカードIDデータ等の所定のカードデータの記録されているメモリ33と、改札機本体Gからの電力波をアンテナAを介して受信し、非接触券Cの駆動電力を生成する電力生成回路34とを有している。
【0017】
以下、図4のフローチャートを用いて制御動作について説明する。今、利用者(図示せず)が非接触券Cをアンテナaに軽くタッチして又はそのアンテナaにかざして(以下、タッチで説明する。)入出場しようとしているものとする(ステップ100肯定。以下、ステップを「S」とする。)。
【0018】
非接触券Cがアンテナaにタッチされると、その非接触券Cに記録されている定期券データ等のカードデータが読取られ、その読取られたカードデータを用いてCPU20による所定の入出場の演算処理が行われる(S102)。そして、その演算処理の結果、入出場を許可できるときは(S104肯定)、ドアD1 が開かれて(改札機本体Gがノーマルオープン型のときはそのまま)、利用者の改札通路Pの通過が許可される(S105)。
【0019】
ところで、上述の演算処理の結果、有効期間切れや残額不足等により入出場を許可できないとき、あるいは入出場を許可できるが非接触券Cに対する新たな入出場データの書込終了前に非接触券Cがアンテナaから離れて処理未了のときは(S104否定)、非接触券Cから読取られたデータ中からその非接触券Cの所持者の種別を示すデータが抽出される。そして、その抽出されたデータが、例えば60才以上の老人、女性、小児(子供)又は身体障害者であることを示すときは(S106肯定)、ドアD1 は、通常の利用者(上述した種別以外の利用者)のときのドア閉速度よりも遅く閉動作し、また、閉じられたときのドアD1 の保持力は通常の利用者のときよりも弱く調整される。そして、表示画面4又はスピーカを介して精算案内等の適切な案内が行われる(S108)。したがって、利用者は、ドアD1 に接触しても衝撃が弱く、利用者に優しい自動改札機とすることができる。なお、ここでは、ドアD1 の速度とドアD1 の閉の保持力との両方を調整したが、いずれか一方とすることができる。しかし、上述のように両方を調整すると、より利用者に優しい自動改札機とすることができる。
【0020】
入出場が拒否された利用者が通常の利用者の場合は(S106否定)、通常の閉速度でドアD1 が閉じられ、また、その閉じられたドアD1 は、通常の保持力で保持されて強行突破が効果的に阻止される(S110)。
【0021】
なお、上述の例では、改札機本体Gを非接触券の専用型としたが、磁気券との併用型、又は磁気券の専用型としてもよい。しかし、非接触券の専用型のときは、改札通路P方向の筐体Hの長さが短く、よりドアD1 に接触する機会が多くなるので、本発明の効果が顕著である。
【0022】
また、上述の例では、ドアD1 の調整を乗車券(非接触券)の所持者の種別により行ったが、利用者の改札通路P内の速度を人間検知器S,S…、S′,S′…を用いて検出し、この検出された速度も加味して調整するようにしてもよい。例えば、検出された速度が所定以上のときは、所持者の種別に関係なく、又はその種別とともにドアD1 の速度を通常よりも遅く、あるいはドアD1 の速度調整とともにドアD1 の閉の保持力を通常よりも弱くするようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の自動改札機は、乗車券に記録されているデータに基づいてその乗車券の所持者の種別を判定する種別判定手段と、判定された乗車券の所持者の種別に応じて改札機本体のドアの閉速度を調整する調整手段とを有するので、利用者に優しい自動改札機とすることができる。
本発明の請求項2に記載の自動改札機は、乗車券に記録されているデータに基づいてその乗車券の所持者の種別を判定する種別判定手段と、判定された乗車券の所持者の種別に応じて改札機本体のドアの閉の保持力を調整する調整手段とを有するので、利用者に優しい自動改札機とすることができる。
本発明の請求項3に記載の自動改札機は、乗車券の所持者の種別は、乗車券の所持者が老人、小児又は身体障害者であるかを判定するので、特に、弱者に優しい自動改札機とすることができる。
本発明の請求項4に記載の自動改札機は、自動改札機の本体を非接触式自動改札機の本体としたので、改札通路側の筐体の長さが短くとも利用者に優しい自動改札機とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る改札機本体を構成する一対の筐体のうちの一方の筐体の斜視図である。
【図2】ドアの駆動機構の概略構成図である。
【図3】制御器及び非接触券のブロック図である。
【図4】制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
G 自動改札機の本体(改札機本体)
H 筐体
D1 ,D2 ドア
P 改札通路
S,S′ 人間検知器
a アンテナ
C 制御器
2 センサ取付ボックス
3 スピーカ
4 表示画面
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者がドアに接触したときに衝撃を与えないようにした、利用者に優しい自動改札機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の自動改札機は、乗車券に記録されているデータを基にした所定の入出場(入場又は出場を意味している。)の演算処理の結果、入出場を許可できないとき、又は無札者が検出されたときに、自動改札機の本体に設けられているドアが改札通路を閉じるように構成されている。また、ドアが改札通路を閉じたときは、利用者(旅客)がドアに強く衝突するおそれがあるので、これを防止するために、改札通路内の利用者速度に基づいてドアの閉動作を制御するようにした提案も数多く存在している(特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開平4−245392号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、利用者の速度等に基づいて閉動作するドアを制御することは数多く提案されているが、ファジィ制御によりドア制御を行うような場合は、制御論理が複雑であり、また、特別な検出装置や制御機構を必要とするために実装置には適用されていない現状にある。
【0005】
また、近年、乗車券を無線通信機能を備えたICカードからなる非接触券とし、この非接触券を処理する非接触式自動改札機も使用されているが、この非接触式自動改札機が非接触券専用型となったときは、内部に磁気券を処理するカードハンドラを実装しないので、改札通路方向の筐体の長さが短くなり、利用者がドアに接触する機会が増大すると考えられ、したがって、何らかの改善策を講じることが求められていた。
【0006】
そこで、本発明は、自動改札機の本体に設けられているドアが利用者に接触することがないように、また、仮りに接触してもそのときの衝撃を和らげることのできる、利用者に優しい自動改札機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動改札機は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、乗車券に記録されているデータを基に入出場の演算処理を行い、その演算処理の結果、入出場を許可できないと判定したときに、自動改札機の本体のドアを閉動作させる自動改札機において、前記乗車券に記録されているデータに基づいてその乗車券の所持者の種別を判定する種別判定手段と、判定された乗車券の所持者の種別に応じて前記自動改札機の本体のドアの閉速度を調整する調整手段と、を有することを特徴としている。
本発明に係る自動改札機は、上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、乗車券に記録されているデータを基に入出場の演算処理を行い、その演算処理の結果、入出場を許可できないと判定したときに、自動改札機の本体のドアを閉動作させる自動改札機において、前記乗車券に記録されているデータに基づいてその乗車券の所持者の種別を判定する種別判定手段と、判定された乗車券の所持者の種別に応じて前記自動改札機の本体のドアの閉の保持力を調整する調整手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の自動改札機は、乗車券の所持者の種別は、乗車券の所持者が老人、小児又は身体障害者であるかを判定するものであることを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の自動改札機は、自動改札機の本体は、非接触式自動改札機の本体であることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係る自動改札機を非接触券のみを使用する専用型の非接触式自動改札機としたときの斜視図である。この非接触式自動改札機の本体(以下、「改札機本体」という。)Gの入口側の筐体Hの上面には、非接触券Cと交信するためのアンテナaが設けられている。
【0009】
改札機本体Gの筐体Hの改札通路Pの入口側には、改札機本体Gの使用状態、つまり改札通路Pを通過できるか否かを利用者に表示するための表示部1が設けられている。また、図1中、S,S…は、改札通路Pへの利用者の進入又は改札通路Pからの退出、あるいは、通過を検知するための光電式の人間検知器であって、筐体Hの側面に所定の間隔を保って設けられている。さらに、この人間検知器は、筐体Hの上面の改札通路Pと反対側で、その改札通路Pの通過方向に沿って設けられたセンサ取付ボックス2内に設けられている反射型センサからなる人間検知器S′,S′…によっても構成されている。この反射型センサからなる人間検知器S′,S′…は、改札通路P内の大人の利用者を検知できるように、改札通路Pの床面から所定高さ以上の物体(利用者)を検知できるように構成されている。
【0010】
筐体Hの側面には、利用者に対して音声により所定の案内をアナウンスするためのスピーカ3が取付けられているとともに、その筐体Hの側面の改札通路Pの出口側及び進入側には、ドアD1 ,D2 がそれぞれ設けられている。また、筐体Hの上面のほぼ中央部には、利用者に対して文字により所定の案内を行うための表示画面4が取付けられている。
【0011】
図2は、上記ドアD1 ,D2 を開閉する駆動機構の概略構成図である。これらドアD1 ,D2 は同一機構なのでドアD1 を例に説明すると、モータMと、そのモータMの回転を減速する減速機10と、その減速機10の出力によりドアD1 を開閉(回動)するリンク機構11と、モータMの回転軸に制動力(ブレーキ)を付与する制動装置12とから構成されている。
【0012】
上記モータMは可変速に構成されていて、ドアD1 の閉速度を任意の速度に調整できるように構成されている。また、制動装置12は、摩擦板クラッチやマグネットクラッチからなるクラッチで、クラッチ力を任意に調整できるように構成されている。したがって、このクラッチの調整により、ドアD1 の閉の保持力は任意に調整される。
【0013】
図1中、5は、改札機本体Gの動作を司どる制御器であり、マイクロコンピュータを中心に構成されている。そして、この制御器5には、非接触券Cとの間でデータの授受を行うための上述のアンテナaを接続したリーダライタR(後述の図3参照)が接続されている。
【0014】
図3は、改札機本体Gに設けられている制御器5及び非接触券Cの電気的構成を示すブロック図である。制御器5側から説明すると、この制御器5のCPU20は、ROM21に記憶されているシステムプログラム及びRAM22に記憶されているワーキングデータを用いて演算処理を行って、改札機本体Gを統括的に制御できるように構成されている。そして、このCPU20には、I/Oユニット23を介してドアD1 ,D2 を駆動制御するドア駆動ユニット24と、表示画面4の表示内容を駆動制御する表示画面駆動ユニット25と、人間検知器S,S…、S′,S′…の検知信号を入力するための人間検知器ユニット26とが接続されている。
【0015】
リーダライタRには、非接触券Cと交信を行うためのアンテナaが接続されている。このアンテナaは、非接触券Cとデータ授受を行う機能と、非接触券Cに電力を供給する機能とが備えられている。
【0016】
非接触券Cは、無線通信機能を有するICカードと同様に構成されている。すなわち、この非接触券Cには、アンテナAと、改札機本体G側と交信するための通信制御部30と、その通信制御部30とI/Oユニット31を介して接続されているCPU32と、システムプログラムデータ、定期券データ、ストアードフェアカード(SFカード)データ及びカードIDデータ等の所定のカードデータの記録されているメモリ33と、改札機本体Gからの電力波をアンテナAを介して受信し、非接触券Cの駆動電力を生成する電力生成回路34とを有している。
【0017】
以下、図4のフローチャートを用いて制御動作について説明する。今、利用者(図示せず)が非接触券Cをアンテナaに軽くタッチして又はそのアンテナaにかざして(以下、タッチで説明する。)入出場しようとしているものとする(ステップ100肯定。以下、ステップを「S」とする。)。
【0018】
非接触券Cがアンテナaにタッチされると、その非接触券Cに記録されている定期券データ等のカードデータが読取られ、その読取られたカードデータを用いてCPU20による所定の入出場の演算処理が行われる(S102)。そして、その演算処理の結果、入出場を許可できるときは(S104肯定)、ドアD1 が開かれて(改札機本体Gがノーマルオープン型のときはそのまま)、利用者の改札通路Pの通過が許可される(S105)。
【0019】
ところで、上述の演算処理の結果、有効期間切れや残額不足等により入出場を許可できないとき、あるいは入出場を許可できるが非接触券Cに対する新たな入出場データの書込終了前に非接触券Cがアンテナaから離れて処理未了のときは(S104否定)、非接触券Cから読取られたデータ中からその非接触券Cの所持者の種別を示すデータが抽出される。そして、その抽出されたデータが、例えば60才以上の老人、女性、小児(子供)又は身体障害者であることを示すときは(S106肯定)、ドアD1 は、通常の利用者(上述した種別以外の利用者)のときのドア閉速度よりも遅く閉動作し、また、閉じられたときのドアD1 の保持力は通常の利用者のときよりも弱く調整される。そして、表示画面4又はスピーカを介して精算案内等の適切な案内が行われる(S108)。したがって、利用者は、ドアD1 に接触しても衝撃が弱く、利用者に優しい自動改札機とすることができる。なお、ここでは、ドアD1 の速度とドアD1 の閉の保持力との両方を調整したが、いずれか一方とすることができる。しかし、上述のように両方を調整すると、より利用者に優しい自動改札機とすることができる。
【0020】
入出場が拒否された利用者が通常の利用者の場合は(S106否定)、通常の閉速度でドアD1 が閉じられ、また、その閉じられたドアD1 は、通常の保持力で保持されて強行突破が効果的に阻止される(S110)。
【0021】
なお、上述の例では、改札機本体Gを非接触券の専用型としたが、磁気券との併用型、又は磁気券の専用型としてもよい。しかし、非接触券の専用型のときは、改札通路P方向の筐体Hの長さが短く、よりドアD1 に接触する機会が多くなるので、本発明の効果が顕著である。
【0022】
また、上述の例では、ドアD1 の調整を乗車券(非接触券)の所持者の種別により行ったが、利用者の改札通路P内の速度を人間検知器S,S…、S′,S′…を用いて検出し、この検出された速度も加味して調整するようにしてもよい。例えば、検出された速度が所定以上のときは、所持者の種別に関係なく、又はその種別とともにドアD1 の速度を通常よりも遅く、あるいはドアD1 の速度調整とともにドアD1 の閉の保持力を通常よりも弱くするようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の自動改札機は、乗車券に記録されているデータに基づいてその乗車券の所持者の種別を判定する種別判定手段と、判定された乗車券の所持者の種別に応じて改札機本体のドアの閉速度を調整する調整手段とを有するので、利用者に優しい自動改札機とすることができる。
本発明の請求項2に記載の自動改札機は、乗車券に記録されているデータに基づいてその乗車券の所持者の種別を判定する種別判定手段と、判定された乗車券の所持者の種別に応じて改札機本体のドアの閉の保持力を調整する調整手段とを有するので、利用者に優しい自動改札機とすることができる。
本発明の請求項3に記載の自動改札機は、乗車券の所持者の種別は、乗車券の所持者が老人、小児又は身体障害者であるかを判定するので、特に、弱者に優しい自動改札機とすることができる。
本発明の請求項4に記載の自動改札機は、自動改札機の本体を非接触式自動改札機の本体としたので、改札通路側の筐体の長さが短くとも利用者に優しい自動改札機とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る改札機本体を構成する一対の筐体のうちの一方の筐体の斜視図である。
【図2】ドアの駆動機構の概略構成図である。
【図3】制御器及び非接触券のブロック図である。
【図4】制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
G 自動改札機の本体(改札機本体)
H 筐体
D1 ,D2 ドア
P 改札通路
S,S′ 人間検知器
a アンテナ
C 制御器
2 センサ取付ボックス
3 スピーカ
4 表示画面
Claims (4)
- 乗車券に記録されているデータを基に入出場の演算処理を行い、その演算処理の結果、入出場を許可できないと判定したときに、自動改札機の本体のドアを閉動作させる自動改札機において、
前記乗車券に記録されているデータに基づいてその乗車券の所持者の種別を判定する種別判定手段と、
判定された乗車券の所持者の種別に応じて前記自動改札機の本体のドアの閉速度を調整する調整手段と、
を有することを特徴とする自動改札機。 - 乗車券に記録されているデータを基に入出場の演算処理を行い、その演算処理の結果、入出場を許可できないと判定したときに、自動改札機の本体のドアを閉動作させる自動改札機において、
前記乗車券に記録されているデータに基づいてその乗車券の所持者の種別を判定する種別判定手段と、
判定された乗車券の所持者の種別に応じて前記自動改札機の本体のドアの閉の保持力を調整する調整手段と、
を有することを特徴とする自動改札機。 - 請求項1又は2に記載の自動改札機において、乗車券の所持者の種別は、乗車券の所持者が老人、小児又は身体障害者であるかを判定するものであることを特徴とする自動改札機。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の自動改札機において、自動改札機の本体は、非接触式自動改札機の本体であることを特徴とする自動改札機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003073931A JP2004280685A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | 自動改札機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003073931A JP2004280685A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | 自動改札機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004280685A true JP2004280685A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33289708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003073931A Pending JP2004280685A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | 自動改札機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004280685A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013069060A (ja) * | 2011-09-21 | 2013-04-18 | Toshiba Corp | 自動改札装置および改札方法 |
JP2013196303A (ja) * | 2012-03-19 | 2013-09-30 | Toshiba Corp | 自動改札装置および自動改札装置の制御方法 |
JP2018022449A (ja) * | 2016-08-05 | 2018-02-08 | 株式会社東芝 | 自動改札機、鉄道利用管理システム、自動改札機制御プログラム、およびアプリケーションプログラム |
JP2019164428A (ja) * | 2018-03-19 | 2019-09-26 | 株式会社東芝 | 自動改札機 |
-
2003
- 2003-03-18 JP JP2003073931A patent/JP2004280685A/ja active Pending
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