JP2004280524A - タッチパネル及びその製造方法と、それを備えた画面入力型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タッチパネルのシール部からの水蒸気透過性を防止して、性能を安定させる。
【解決手段】透明絶縁基板12の下面に透明電極13と引き回し電極14,15を設けた上基板と、透明絶縁基板2の上面に透明電極3と引き回し電極5と透明電極上に形成した複数のドットスペーサ8とを設けた下基板とを、所定の隙間を持たせて対向配置し、絶縁性のシール材47で前記上下基板の外周域を周回し一体化したタッチパネル40において、前記シール材47の外周域にシリコン材48を設けた。シリコン材48の撥水効果により、タッチパネル40内への水蒸気透過が防止され、タッチパネル40の性能が長期間に渡り安定した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ATM、カーナビゲーション、自動販売機、複写機、各種端末機等の機器において、液晶ディスプレイ等の表示画面上に配置し、透視した画面の指示に従って使用者が情報の表示画面を指やペンで直接押してデータの入力が行われるタッチパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術における抵抗膜式タッチパネルは、可撓性を有する透明絶縁基板の下面に透明電極とこの透明電極に接続する引き回し電極を形成した上基板と、同じく上面に透明電極とこの透明電極に接続する引き回し電極を形成し、前記透明電極の上面にドットスペーサを一定間隔に配設した下基板とが、所定の隙間を持って透明電極同士が対面するような配置構造を取っている。そして、このタッチパネルを液晶表示装置等の表示装置の上面側に配置して使用される。表示装置の表示部分に位置する所のタッチパネルを指又はペンで押すことによって、タッチパネルの上基板が撓んでその押した所の透明電極が下基板の透明電極に接触し、そして、その接触点の位置が電気抵抗の測定によって検知されて入力情報が読みとられる。
【0003】
以下、従来例を図5〜9を用いて説明する。図5は従来技術におけるタッチパネルの平面図、図6は図5におけるE−E断面図、図7は図5における下基板の平面図、図8は図5における上基板の平面図、図9は図6におけるシール部Cの拡大図を示している。
【0004】
図5、図6、図7、図8に示すように、従来例のタッチパネル20は形状が方形をなす下基板1と可撓性を有する上基板11とを備えている。下基板1は、板厚が1.1mmの透明な方形のガラスからなる透明絶縁基板2と、この透明絶縁基板2の上面に方形形状に形成された透明電極3と、この透明電極3の図中上下の対向する両辺に沿って接続形成されて透明絶縁基板2の片方端にある点線枠で囲ったFPC取付部Sまで延設した一対の引き回し電極4及び5と、FPC取付部S近辺に形成された接続電極6、7と、透明電極3上にマトリックス状に配置したドットスペーサ8とで構成されている。尚、上記接続電極6、7は、後述する上基板11の引き回し電極14、15に導通接続を行うためにFPC取付部S近辺に設けられている。
【0005】
上基板11は、板厚が0.2mmの可撓性のある透明な方形のマイクロガラス(マイクロシートガラス)からなる透明絶縁基板12と、この透明絶縁基板12の下面に方形形状に形成されている透明電極13と、この透明電極13の図中左右の対向する両辺に沿って接続形成されてFPC取付部S方向に向かって延設された一対の引き回し電極14、15とで構成されている。
【0006】
そして、上下基板11、1の引き回し電極14、15及び4、5が方形配置となるように対向配置し、上下基板11、1とに10μm前後の隙間を持たせてシール材17で上下基板11、1とを固定すると共に、上下基板11、1の外周域を周回してシールしている。更に、上基板11に設けられた引き回し電極14及び15は、接続部B及びAの場所において、その先端部14a、15aが下基板1に設けた接続電極6及び7と導電性接着剤を介して接続され、導通がとられている。
【0007】
また、シール材17は、図中中央上部において、封口材19で封口した封口部Dを有している。
【0008】
また、防眩性を高めて透視性や品質表示を良くするために、上基板11の上面には偏光板18、下基板1の下面には位相差板16が貼付けられている。また、下基板1のFPC取付部SにはFPC9が取り付けられて外部との導通が図られるようになっている。
【0009】
上記構造を成すタッチパネル20の各構成要素部品は次のようになっている。下基板1を構成する透明絶縁基板2は透明なガラスが用いられる。このガラスはソーダガラスや石英ガラス、アルカリガラス、ほうけい酸ガラス、普通板ガラス等が利用でき、反り等が起きない程度の厚さのものが使われる。多くは0.7〜1.1mmのものが選択される。上基板11を構成する透明絶縁基板12は可撓性を必要とするところなので透明な薄板ガラスや透明なプラスチックフイルムが用いられる。一般的に、耐熱性が求められる機器(例えば、カーナビゲーション等)にはガラスが使用される。上記従来例は耐熱性や衝撃性にも強く、且つ可撓性も有する0.2mm厚みのほうけい酸ガラスからなるマイクロガラス(マイクロシートガラス)を使っている。
【0010】
下基板1を構成する透明電極3及び上基板11を構成する透明電極13は錫をドープした酸化インジウムのITO(Indium Tin Oxide)膜で、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法、印刷法等で形成する。この透明電極3及び13は高抵抗値であることが求められるため250〜500オングストロームの範囲で非常に薄く形成する。このITO膜は、基板全面に形成したものをフォトリソグラフィにより不要部分を除去し、必要な部分を残して形成する。
【0011】
下基板1を構成する引き回し電極4、5、接続電極6、7、及び上基板11を構成する引き回し電極14、15は、透明電極3、13に電圧印加するために設けるもので、銀粉や銅粉等の高導電性金属粉を熱硬化性のエポキシ樹脂等に混ぜ合わせてインク化したものをスクリーン印刷等の印刷方法で形成する。タッチパネルの性能上、これらの電極の抵抗値が低ければ低いほど良いものであり、一般に、透明電極のシート抵抗値に対してこれらの電極のシート抵抗値は100分の1以下であることが必要とされている。そこで、これらの電極の印刷の厚さを増したり、幅を広くしたりして抵抗値を小さく押さえる設計がなされている。
【0012】
下基板1を構成するドットスペーサ8は、押圧した部分以外の部分の透明電極同士が接触しないために設けるもので、透明なアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、その他の透明な樹脂材料をスクリーン印刷等の方法でドットマトリックス状に一定間隔に形成し、その後、熱または紫外線で硬化処理を施して形成する。このドットスペーサ8は目に見えない大きさであることが求められることから、直径30〜60μm、高さは2〜5μm、ドット間隔は1〜8mmの範囲で設計される。
【0013】
偏光板18と位相差板16は防眩性を高めて透視性や表示品質を良くするために設けている。偏光板18は、様々なものが使用されているが一例をあげると、ポリビニールアルコールフイルムを常法により一軸延伸することによって厚さが20μmの偏光フイルムを作成し、この両面に厚さが80μmのセルロース系フイルムを張り合わせて厚さ180μmの偏光板としたもの等が利用できる。また、位相差板16は、ポリカーボネイトを素材として形成され、厚さ80μm程度である。
【0014】
図9は図6におけるシール部Cを拡大したタッチパネルの断面図である。図9に示す様に、シール材17はスペーサボール17bを熱硬化性のエポキシ樹脂やアクリル樹脂等の接着剤17cに分散させたものからなっている。このスペーサボール17bは上基板11と下基板1との隙間を一定隙間に保持するために設けるもので、所定の大きさの絶縁性のあるプラスチックボールやファイバーガラス等が利用される。このプラスチックボールやファイバーガラスの大きさは、上基板11の透明絶縁基板12の材質や厚さによって異なるが、0.2mmのマイクロガラスを使用した場合は概ね10μm前後の径のものが選択される。このシール材17を上基板11または下基板1の何れか一方にスクリーン印刷等で印刷した後、上基板11と下基板1とを位置を合わせて貼合わせ、加圧の下で加熱処理を施して硬化させ、接着固定を行っている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
シール材17は上基板11と下基板1を固定する役目と共に内部に水分やゴミ等の進入を防止するシールの役目も持っている。しかし、熱硬化性のエポキシ樹脂やアクリル樹脂等の接着剤17cを主成分とする従来のシール材17は、わずかではあるが、水蒸気透過性(透湿性)があった。そこで、透湿性を改善するため少しでもシール材17の幅を増やす必要があった。ところが、タッチパネル20は全体の外形を大きくしないで、有効利用領域(アクティブエリア)をなるべく大きくとることが望ましい。この為、アクティブエリアを囲む枠部を狭くする所謂、狭額縁化を目指すことになり、その設計手法として、引き回し電極4,5,14,15の線幅を細くしたり、引き回し電極4,5,14,15間の間隙を狭めたり、シール材17の幅を狭くしたりして総合的に対応してきた。しかし、シール材17の幅を狭くすると、シール材17が本来持っていた水蒸気透過性がより顕著になり、シール材17を通して内部に水分が浸入する問題が避けられなくなった。特に、タッチパネル20を高温高湿条件下で長期間使用すると、タッチパネル20内部に滲入したの水分が原因となり、短絡現象が現れたり、指示位置が不正確になったり、強い押力が必要になるといった様々なトラブルが発生した。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために成されたものである。解決する手段として、本発明の請求項1にかかわる発明は、透明絶縁基板の下面に透明電極と引き回し電極を設けた上基板と、透明絶縁基板の上面に透明電極と引き回し電極と透明電極上に形成した複数のドットスペーサとを設けた下基板とを、所定の隙間を持たせて対向配置し、絶縁性のシール材で前記上下基板の外周域を周回し一体化したタッチパネルにおいて、前記シール材の外周域にシリコン材を設けたことを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明の請求項2にかかわる発明は、上基板または下基板の何れか一方の基板にシール材を印刷塗布し、他方の基板にシリコン材を印刷塗布した後、上下基板を貼り合わせ一体化したことを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明の請求項3にかかわる発明は、前記シリコン材はシリコン変性エポキシ樹脂からなることを特徴とするものである。
【0019】
また、本発明の請求項4にかかわる発明は、透明絶縁基板の下面に透明電極と引き回し電極を設けた上基板と、透明絶縁基板の上面に透明電極と引き回し電極と透明電極上に形成した複数のドットスペーサとを設けた下基板とを、所定の隙間を持たせて対向配置し、絶縁性のシール材で前記上下基板の外周域を周回し一体化したタッチパネルの製造方法において、上基板または下基板の何れか一方の基板にシール材を印刷塗布し、他方の基板にシリコン材を印刷塗布し、その後、上下基板を対向配置し、加圧装置で加圧の下で加圧焼成することを特徴とするタッチパネルの製造方法である。
【0020】
また、本発明の請求項5にかかわる発明は、前記シリコン材が、シリコン変性エポキシ樹脂であることを特徴とするタッチパネルの製造方法である。
【0021】
また、本発明の請求項6にかかわる発明は、液晶表示装置などの表示装置の上面にタッチパネルを備えている画面入力型表示装置であって、前記請求項1乃至3のいずれか1つに記載のタッチパネルを備えていることを特徴とするものである。
【0022】
また、本発明の請求項7にかかわる発明は、液晶表示装置などの表示装置の上面にタッチパネルを備えている画面入力型表示装置であって、前記請求項4または5の製造方法で製造したタッチパネルを備えていることを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下本発明の好ましい実施形態について、図1〜4を用いて説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るタッチパネルの平面図、図2は図1におけるE−E断面図、図3は図2におけるシール部Cの拡大断面図、図4は本発明の第2実施形態に係るタッチパネルのシール部Cの拡大断面図を示している。尚、従来技術で説明した構成部品と全く同一部品は同一符号を付してある。また、本発明のタッチパネルの説明にあたって従来技術と同一構成部品のものは簡単な説明にとどめてその詳細は省略する。
【0024】
図1、図2に示すように、本発明のタッチパネル40は形状が方形をなす下基板1と可撓性を有する上基板11とを備えている。下基板1は、従来技術で説明した下基板1と同じで、板厚が1.1mmの透明な方形のガラスからなる透明絶縁基板2と、この透明絶縁基板2の上面に方形形状に形成された透明電極3と、この透明電極3の図中上下の対向する両辺に沿って接続形成されて透明絶縁基板2の片方端にある点線枠で囲ったFPC取付部Sまで延設した一対の引き回し電極4、5と、FPC取付部S近辺に形成された接続電極6、7と、透明電極3上にマトリックス状に配置したドットスペーサ8とで構成されている。尚、上記接続電極6、7は、後述する上基板11の引き回し電極14、15に導通接続を行うためにFPC取付部S近辺に設けられている。
【0025】
上基板11は、従来技術で説明した上基板11と同じで、板厚が0.2mmの可撓性のある透明な方形のマイクロガラス(マイクロシートガラス)からなる透明絶縁基板12と、この透明絶縁基板12の下面に方形形状に形成されている透明電極13と、この透明電極13の図中左右の対向する両辺に沿って接続形成されてFPC取付部S方向に向かって延設された一対の引き回し電極14、15とで構成されている。
【0026】
そして、上下基板11、1の引き回し電極14、15及び4、5が方形配置となるように対向配置し、上下基板11、1とに、本実施形態では8μmの隙間を持たせてシール材47で上下基板11、1とを接着固定すると共に、上下基板11、1の外周域を周回してシールしている。更に、上基板11に設けられた引き回し電極14及び15は、接続部B及びAの場所において、下基板31に設けた接続電極6及び7と導電性接着剤を介して接続され、導通がとられている。
【0027】
また、シール材47の図中中央上部において、開口部47aを封口材45で封口した封口部Dを有している。シール材47に設ける開口部47aは、シール材47を高温で硬化させるときに発生する内部の膨張空気を外に逃がすために設けるものである。
【0028】
また、防眩性を高めて透視性や品質表示を良くするために、上基板11の上面には偏光板18、下基板1の下面には位相差板16が貼付けられている。また、下基板1のFPC取付部SにはFPC9が取り付けられて外部との導通が図られるようになっている。
【0029】
本発明の第1実施形態の要部を図2のシール部Cを拡大して図3で示す。シール材47は、従来技術と同様に、熱硬化性エポキシ樹脂系の接着剤47cを主成分として、その中にスペーサボール47bを混入したものを用いた。従来技術では、シール材47の幅は、接着剤47cを熱硬化させて上下基板11,1を貼り合わせ後で約1.5mm位、高さは8μmであるが、本発明の第1実施形態では高さ(h)は従来と同様の8μmだが、幅(w)を約1mmに縮小して、外周域に幅約0.5mmの間隙を残しておく。そして、シール材47が熱硬化し、常温に戻った状態で、シール材47の外周全域に渡って、上下基板11,1の隙間にシリコン材48としてシリコン樹脂を塗布した。
【0030】
シール材47の幅(w)は従来例より減少させ、その減少分だけの幅で、シリコン材48を設けたのでタッチパネル40のアクティブエリアとしては従来例と同じにしたが、シリコン樹脂には撥水性があり、タッチパネル40内部への水分や蒸気の透過を抑えることができた。
【0031】
図4は本発明の第2実施形態にかかわるタッチパネル50のシール部Cの構造を示したものである。シール材57は、熱硬化性のエポキシ樹脂系の接着剤57cを主成分として、その中にスペーサボール57bを混入したものを用いた。シール材57を、シール材57の貼り合わせ後の高さが8μで幅が約1mmになるように、上基板11にスクリーン印刷で塗布し、また、シリコン材58(シリコン変性エポキシ樹脂)を、シリコン材58の貼り合わせ後の高さが8μで幅が約0.5mmになるように、下基板1上にスクリーン印刷で塗布した後、上下基板11,1を貼り合わせ、接着剤57cを熱硬化させて上下基板11,1を一体化した。第2実施形態にかかわるタッチパネル50内部への水分や蒸気の透過抑制効果については第1実施形態と同等であり、更に、第2実施形態では、シリコン材58の塗布作業効率が良くなり、生産コストを下げることができた。
【0032】
本発明では第1、第2実施形態とも、シリコン材48,58をシール材47、57の外周に設けた。シリコン樹脂は撥水性があり、これをシール材47、57の外周域に用いることにより、エポキシ樹脂やアクリル樹脂等から成るシール材47,57の水蒸気や湿気の耐透過性を補い、タッチパネル40,50内部への水分や蒸気の透過を抑えることができる。ところで、シリコン樹脂には、不純物として低分子量シロキサンが含まれる。もし、本発明に用いるシリコン樹脂がシール材47、57より内側にあれば、この成分が滲み出してタッチパネル40,50の電気的導通を阻害するおそれがある。しかし本発明では、エポキシ樹脂等の接着剤からなるシール材47、57の外側に設けたので、この成分が透明電極間に滲入してタッチパネル40,50の性能を阻害する心配はない。
【0033】
シール材47、57の接着剤47c、57cとしてエポキシ樹脂を使用した場合、シリコン材48、58としてシリコン変性エポキシ樹脂(例えば、アルプス化学産業株式会社のアルボンEX−330)を採用すると、シール材47、57との親和性が増して、両材料間の接着が強固になり、接着効果、シーリング効果がより大きくなることもわかった。
【0034】
画面入力型表示装置に備えられている表示装置の上面に本発明のタッチパネルを使用すれば長期的に安定した品質の下でタッチパネルの利用を図ることができる。例えば、車載のカーナビゲーションは高温、高湿の下での長時間品質保証が強く求められている。このカーナビゲーションへの本発明のタッチパネル利用は耐水性や耐湿性が向上して長期間に及ぶ品質保証が維持でき、最適に効果を発揮する。また、カーナビゲーションばかりでなく、FAX、ATM、自動販売機、複写機、その他各種の端末装置などに本発明のタッチパネルを備えることによって同様な効果を得る。
【0035】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明のタッチパネルは、高温高湿条件下で長期間使用しても、シール材を通してタッチパネル内部への水蒸気透過(透湿)がなくなった。この結果、タッチパネルを長期間使用しても、短絡現象や、指示位置が不正確になったり、強い押力が必要になるといったとトラブルの発生がなくなり、長期間性能が安定したタッチパネルを得ることができた。また、本発明のタッチパネルを備えた画面入力型表示装置にあっては、長期的に安定した品質を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るタッチパネルの平面図である。
【図2】図1におけるE−E断面図である。
【図3】図2におけるC部の拡大断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るタッチパネルのC部の拡大断面図である。
【図5】従来技術におけるタッチパネルの平面図である。
【図6】図5におけるE−E断面図である。
【図7】図5における下基板の平面図である。
【図8】図5における上基板の平面図である。
【図9】図6におけるC部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 下基板
2、12 透明絶縁基板
3、13 透明電極
4、5、14、15 引き回し電極
6、7 接続電極
8 ドットスペーサ
11 上基板
17、47、57 シール材
16 位相差板
17a、47a 開口部
18 偏光板
19、45 封口材
20、40、50 タッチパネル
47b、57b スペーサボール
47c、57c 接着剤
48、58 シリコン材
C シール部
D 封口部

Claims (7)

  1. 透明絶縁基板の下面に透明電極と引き回し電極を設けた上基板と、透明絶縁基板の上面に透明電極と引き回し電極と透明電極上に形成した複数のドットスペーサとを設けた下基板とを、所定の隙間を持たせて対向配置し、絶縁性のシール材で前記上下基板の外周域を周回し一体化したタッチパネルにおいて、前記シール材の外周域にシリコン材を設けたことを特徴とするタッチパネル。
  2. 前記上基板または下基板の何れか一方の基板にシール材を印刷塗布し、他方の基板にシリコン材を印刷塗布した後、上下基板を貼り合わせ一体化したことを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
  3. 前記シリコン材はシリコン変性エポキシ樹脂からなることを特徴とする請求項1または2記載のタッチパネル。
  4. 透明絶縁基板の下面に透明電極と引き回し電極を設けた上基板と、透明絶縁基板の上面に透明電極と引き回し電極と透明電極上に形成した複数のドットスペーサとを設けた下基板とを、所定の隙間を持たせて対向配置し、絶縁性のシール材で前記上下基板の外周域を周回し一体化したタッチパネルの製造方法において、上基板または下基板の何れか一方の基板にシール材を印刷塗布し、他方の基板にシリコン材を印刷塗布し、その後、上下基板を対向配置し、加圧装置で加圧の下で加圧焼成することを特徴とするタッチパネルの製造方法。
  5. 前記シリコン材が、シリコン変性エポキシ樹脂であることを特徴とする請求項4記載のタッチパネルの製造方法。
  6. 液晶表示装置などの表示装置の上面にタッチパネルを備えている画面入力型表示装置であって、前記請求項1乃至3のいずれか1つに記載のタッチパネルを備えていることを特徴とする画面入力型表示装置。
  7. 液晶表示装置などの表示装置の上面にタッチパネルを備えている画面入力型表示装置であって、前記請求項4または5の製造方法で製造したタッチパネルを備えていることを特徴とする画面入力型表示装置。
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