JP2004272735A - タッチパネル - Google Patents

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Masato Watanabe
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Abstract

【課題】アクティブエリアの全域に亘り操作感が安定し、かつ製造コストが安価なタッチパネルを得る。
【解決手段】上透明絶縁基板(上ガラス)12を主要構成部品とする上基板と、下透明絶縁基板(下ガラス)2を主要構成部品とする下基板とを、所定の隙間を持たせて対向配置し、接着剤51中に、ボール型スペーサ52とファイバー型スペーサ53を混入したシール材50で前記上下基板の外周域を周回して接着シールした。ボール型スペーサ52でシール材50のシール際の上下基板間のギャップ精度を確保することでタッチパネルの操作感を安定させ、安価なファイバー型スペーサ53を用いることで高価なボール型スペーサ52の使用量を減らした。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ATM、カーナビゲーション、自動販売機、複写機、各種端末機等の機器において、液晶ディスプレイ等の表示画面上に配置し、透視した画面の指示に従って使用者が情報の表示画面を指やペンで直接押してデータの入力が行われるタッチパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術における抵抗膜式タッチパネルは、可撓性を有する透明絶縁基板の下面に透明電極とこの透明電極に接続する引き回し電極を形成した上基板と、同じく上面に透明電極とこの透明電極に接続する引き回し電極を形成し、前記透明電極の上面にドットスペーサを一定間隔に配設した下基板とが、所定の隙間を持って透明電極同士が対面するような配置構造を取っている。このタッチパネルを液晶表示装置等の表示装置の上面側に配置して使用される。表示装置の表示部分に位置する所のタッチパネルを指又はペンで押すことによって、タッチパネルの上基板が撓んでその押した所の透明電極が下基板の透明電極に接触し、その接触点の位置が電気抵抗の測定によって検知されて入力情報が読みとられる。
【0003】
以下、従来例を図5〜10を用いて説明する。図5は従来技術におけるタッチパネルの平面図、図6は図5におけるE−E断面図、図7は図5における下基板の平面図、図8は図5における上基板の平面図、図9は図5のF部拡大図であり、図9(a)は、ボール型スペーサ52を、図9(b)はファイバー型スペーサ53を混入した場合を示す。また図10は図6のc部拡大図であり、図10(a)は、ボール型スペーサ52を、図10(b)は、ファイバー型スペーサ53を混入した場合を示している。
【0004】
図5、図6、図7、図8に示すように、従来例のタッチパネル20は形状が方形をなす下基板1と可撓性を有する上基板11とを備えている。下基板1は、板厚が1.1mmの透明な方形のガラスからなる透明絶縁基板2と、この透明絶縁基板2の上面に方形形状に形成された透明電極3と、この透明電極3の図中上下の対向する両辺に沿って接続形成されて透明絶縁基板2の片方端にある点線枠で囲ったFPC取付部Sまで延設した一対の引き回し電極4及び5と、FPC取付部S近辺に形成された接続電極6、7と、透明電極3上にマトリックス状に配置したドットスペーサ8とで構成されている。尚、上記接続電極6、7は、後述する上基板11の引き回し電極14、15に導通接続を行うためにFPC取付部S近辺に設けられている。
【0005】
上基板11は、板厚が0.2mmの可撓性のある透明な方形のマイクロガラス(マイクロシートガラス)からなる透明絶縁基板12と、この透明絶縁基板12の下面に方形形状に形成されている透明電極13と、この透明電極13の図中左右の対向する両辺に沿って接続形成されてFPC取付部S方向に向かって延設された一対の引き回し電極14、15とで構成されている。
【0006】
そして、上下基板11、1の引き回し電極14、15及び4、5が方形配置となるように対向配置し、上下基板11、1とに10μm前後の隙間を持たせてシール材17で上下基板11、1とを固定すると共に、上下基板11、1の外周域を周回してシールしている。更に、上基板11に設けられた引き回し電極14及び15は、接続部B及びAの場所において、その先端部14a、15aが下基板1に設けた接続電極6及び7と導電性接着剤を介して接続され、導通がとられている。
【0007】
また、シール材17は、図中中央上部において、封口材19で封口した封口部Dを有している。
【0008】
また、防眩性を高めて透視性や品質表示を良くするために、上基板11の上面には偏光板18、下基板1の下面には位相差板16が貼付けられている。また、下基板1のFPC取付部SにはFPC9が取り付けられて外部との導通が図られるようになっている。
【0009】
上記構造を成すタッチパネル20の各構成要素部品は次のようになっている。下基板1を構成する透明絶縁基板2は透明なガラスが用いられる。このガラスはソーダガラスや石英ガラス、アルカリガラス、ほうけい酸ガラス、普通板ガラス等が利用でき、反り等が起きない程度の厚さのものが使われる。多くは0.7〜1.1mmのものが選択される。上基板11を構成する透明絶縁基板12は可撓性を必要とするところなので透明な薄板ガラスや透明なプラスチックフイルムが用いられる。一般的に、耐熱性が求められる機器(例えば、カーナビゲーション等)にはガラスが使用される。上記従来例は耐熱性や衝撃性にも強く、且つ可撓性も有する0.2mm厚みのほうけい酸ガラスからなるマイクロガラス(マイクロシートガラス)を使っている。
【0010】
下基板1を構成する透明電極3及び上基板11を構成する透明電極13は錫をドープした酸化インジウムのITO(Indium Tin Oxide)膜で、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法、印刷法等で形成する。この透明電極3及び13は高抵抗値であることが求められるため250〜500オングストロームの範囲で非常に薄く形成する。このITO膜は、基板全面に形成したものをフォトリソグラフィにより不要部分を除去し、必要な部分を残して形成する。
【0011】
下基板1を構成する引き回し電極4、5、接続電極6、7、及び上基板11を構成する引き回し電極14、15は、透明電極3、13に電圧印加するために設けるもので、銀粉や銅粉等の高導電性金属粉を熱硬化性のエポキシ樹脂等に混ぜ合わせてインク化したものをスクリーン印刷等の印刷方法で形成する。タッチパネルの性能上、これらの電極の抵抗値が低ければ低いほど良いものであり、一般に、透明電極のシート抵抗値に対してこれらの電極のシート抵抗値は100分の1以下であることが必要とされている。そこで、これらの電極の印刷の厚さを増したり、幅を広くしたりして抵抗値を小さく押さえる設計がなされている。
【0012】
下基板1を構成するドットスペーサ8は、押圧した部分以外の部分の透明電極同士が接触しないために設けるもので、透明なアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、その他の透明な樹脂材料をスクリーン印刷等の方法でドットマトリックス状に一定間隔に形成し、その後、熱または紫外線で硬化処理を施して形成する。このドットスペーサ8は目に見えない大きさであることが求められることから、直径30〜60μm、高さは2〜5μm、ドット間隔は1〜8mmの範囲で設計される。
【0013】
シール材17は、ボール型スペーサ52またはファイバー型スペーサ53を分散させた熱硬化性のエポキシ樹脂やアクリル樹脂等から成る接着剤51をスクリーン印刷等の方法で印刷して形成する。ここで使われるスペーサ52,53は、上基板11と下基板1との隙間を一定隙間に保持するために設けるもので、所定の大きさの絶縁性のある球状をしたシリカボール、プラスチックボールや、棒状をしたファイバーガラスが利用される。このプラスチックボールやファイバーガラスの大きさは、上基板11の透明絶縁基板12の材質や厚さによって異なるが、0.2mmのマイクロガラスを使用した場合は概ね10μm前後の径のものが選択される。このシール材17は上基板11または下基板1の何れか一方に印刷した後、上基板11と下基板1とを位置を合わせて貼合わせ、接着固定するために加圧の下で約160゜C、90分の加熱焼成を施して硬化させ、接着固定を行っている。また、このシール材17は上基板11と下基板1を固定する役目と共に内部に水分やゴミ等の進入を防止するシールの役目も持っている
【0014】
偏光板18と位相差板16は防眩性を高めて透視性や表示品質を良くするために設けている。偏光板18は、様々なものが使用されているが一例をあげると、ポリビニールアルコールフイルムを常法により一軸延伸することによって厚さが20μmの偏光フイルムを作成し、この両面に厚さが80μmのセルロース系フイルムを張り合わせて厚さ180μmの偏光板としたもの等が利用できる。また、位相差板16は、ポリカーボネイトを素材として形成され、厚さ80μm程度である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
タッチパネル20の製造工程で、上基板11と下基板1とをシール材17で接着固定する際、上下基板11,1間のギャップを確実にするため、シール材17は、エポキシ樹脂やアクリル樹脂等の接着剤51中に、所定の割合でボール型スペーサ52またはファイバー型スペーサ53を添加したたものを用いる。図9は図5のF部拡大図であり、図9(a)は、ボール型スペーサ52を、図9(b)はファイバー型スペーサ53を混入した場合を示す。また図10は図6のc部拡大図であり、図10(a)は、ボール型スペーサ52を、図10(b)は、ファイバー型スペーサ53を混入した場合を示す。
【0016】
ボール型スペーサ52とファイバー型スペーサ53には以下のような短所長所がある。即ちファイバー型スペーサについてはシール焼成時、温度上昇による接着剤51の軟化にあわせて、接着剤51中のスペーサ53が移動し、接着剤51の硬化によって固定される際、ファイバー型スペーサ53はその形状の故に接着剤51の軟化状態での動きが悪く、シール材17の末端迄達しない状態で固定されるとの問題があった。スペーサが末端迄達しないシール材17を用いたタッチパネル20は、上下基板11,1間のシール際でのギャップにばらつきが生じ、その結果、タッチパネル20の入力時の感触が、入力画面の場所によって異なってしまう問題もあった。この問題を緩和する目的でファイバー型スペーサ53の添加量を増加させた場合、線状のファイバー型スペーサ53同士が絡み合って重なることで、ファイバー外径寸法に依存する上下基板のギャップの均一性が損なわれるとの問題があった。しかしながら、ファイバー型スペーサ53を単体で見ると、上下基板11、1を線で受けるので、少な目の添加量でファイバー型スペーサを用いれば、上下基板間のギャップ精度が出し易く、且つタッチパネルの製造工程中の加圧焼成や、製品として使用される際の上基板(入力側基板)への繰り返しの押圧に対し、ギャップを維持する耐荷重が高く、耐久性が良好であるとの長所があった。また、ファイバー型スペーサは、長い線状のファイバーガラスを所望の寸法に切断して製作するため、スペーサとしては安価であるとの長所もあった。以上の内容から、従来技術のタッチパネルでは多くはファイバー型スペーサが用いられていた。
【0017】
一方、ボール型スペーサ52は、ファイバー型スペーサ53と異なり、シール焼成時の温度上昇による接着剤51の軟化にあわせて、シール末端迄動きやすいとの優れた長所がある反面、他方でボール同士が凝集し、分布に片寄りが生じ易いとの問題があった。この問題を緩和するためにはボール型スペーサの混入量を増やすことが必要であり、またボール型スペーサ52を単体で見ると、上下基板11、1を点で受けることから、混入量を増やさなければならなかった。さらにボール型スペーサ52はファイバー型スペーサ53と比べて真球度が高く且つ粒径の揃ったボールを製作するために、価格が数倍〜10倍と高価となる結果、ボール型スペーサの採用はタッチパネル20の大きなコストアップを招く問題があった。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために成されたものである。解決するための手段として、本発明の請求項1記載に係る発明は、透明絶縁基板の下面に透明電極と引き回し電極を設けた上基板と、透明絶縁基板の上面に透明電極と引き回し電極と透明電極上に形成した複数のドットスペーサとを設けた下基板とを、前記上下基板の外周域を周回する絶縁性のシール材で、所定の隙間を持たせて対向配置して接着シールしたタッチパネルにおいて、該シール材中に、形状が異なるスペーサを混入したことを特徴とするものである。
【0019】
また、本発明の請求項2記載に係る発明は、前記形状が異なるスペーサは、ボール状スペーサとファイバー状スペーサであることを特徴とするものである。
【0020】
また、本発明の請求項3記載に係る発明は、前記形状が異なるスペーサは、長さが異なる2種以上のファイバー型スペーサからなることを特徴とするものである。
【0021】
また、本発明の請求項4記載に係る発明は、前記ボール型スペーサと前記ファイバー型スペーサの混合比を、2対8〜7対3の割合としたことを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下図1〜4を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明のタッチパネルの平面図、図2は図1におけるE−E断面図、図3は、図1におけるF部の拡大平面図、図4は図3におけるC部の拡大断面図である。尚、従来技術で説明した構成部品と全く同一部品は同一符号を付してある。また、本発明のタッチパネルの説明にあたって従来技術と同一構成部品のものは簡単な説明にとどめてその詳細は省略する。
【0023】
図1、図2に示すように、本発明のタッチパネル40は形状が方形をなす下基板1と可撓性を有する上基板11とを備えている。下基板1は、従来技術で説明した下基板1と同じで、板厚が1.1mmの透明な方形のガラスからなる透明絶縁基板2と、この透明絶縁基板2の上面に方形形状に形成された透明電極3と、この透明電極3の図中上下の対向する両辺に沿って接続形成されて透明絶縁基板2の片方端にある点線枠で囲ったFPC取付部Sまで延設した一対の引き回し電極4、5と、FPC取付部S近辺に形成された接続電極6、7と、透明電極3上にマトリックス状に配置したドットスペーサ8とで構成されている。尚、上記接続電極6、7は、後述する上基板11の引き回し電極14、15に導通接続を行うためにFPC取付部S近辺に設けられている。
【0024】
上基板11は、従来技術で説明した上基板11と同じで、板厚が0.2mmの可撓性のある透明な方形のマイクロガラス(マイクロシートガラス)からなる透明絶縁基板12と、この透明絶縁基板12の下面に方形形状に形成されている透明電極13と、この透明電極13の図中左右の対向する両辺に沿って接続形成されてFPC取付部S方向に向かって延設された一対の引き回し電極14、15とで構成されている。
【0025】
そして、上下基板11、1の引き回し電極14、15及び4、5が方形配置となるように対向配置し、上下基板11、1とに、本実施形態では8μmの隙間を持たせてシール材50で上下基板11、1とを接着固定すると共に、上下基板11、1の外周域を周回してシールしている。更に、上基板11に設けられた引き回し電極14及び15は、接続部B及びAの場所において、下基板1に設けた接続電極6及び7と導電性接着剤を介して接続され、導通がとられている。
【0026】
また、シール材50の図中中央上部において、開口部50aを封口材19で封口した封口部Dを有している。シール材50に設ける開口部50aは、シール材50を高温で硬化させるときに発生する内部の膨張空気を外に逃がすために設けるものである。
【0027】
また、防眩性を高めて透視性や品質表示を良くするために、上基板11の上面には偏光板18、下基板1の下面には位相差板16が貼付けられている。また、下基板1のFPC取付部SにはFPC9が取り付けられて外部との導通が図られるようになっている。
【0028】
本発明のタッチパネルを成す以上の構成はシール材50を除いて、従来技術と同じである。そこで、図1におけるF部の拡大平面図である図3及び図3におけるC部の拡大断面図である図4を用いて、本発明の主要構成部品であるシール材50の説明を行う。
【0029】
本発明のシール材50では、熱硬化性のエポキシ樹脂接着剤やアクリル樹脂接着剤等の接着剤51中に、スペーサとして、ボール型スペーサ52と、ファイバー型スペーサ53を混在させた。シール材50中での混合割合(重量)は、3〜5%である。スペーサの素材として、ボール型スペーサ52にはシリカボールを、ファイバー型スペーサ53には、ファイバーガラスを用いた。スペーサの大きさは、上基板11の透明絶縁基板12の材質や厚さによって異なるが、上基板11の透明絶縁基板12に0.2mmのマイクロガラスを使用したので、スペーサの径として10μmのものを選択した。ファイバー型スペーサ53の長さは外径の10倍、即ち100μmとした。シール材50をスクリーン印刷で下基板1に、約30μm厚、約0.5mm幅で印刷した後、上基板11と下基板1とを位置を合わせて貼合わせ、接着固定するために加圧の下で約160゜C、90分の加熱焼成を施して硬化させ、約1.5mm幅で接着固定を行った。その結果、ボール型スペーサ52とファイバー型スペーサ53の混合比(個数)を、2対8〜7対3の割合の範囲で混在させた場合、ギャップ精度にばらつきの少ないタッチパネルを得ることができた。
【0030】
即ち、シール末端迄動きやすいが、混入量を増やさないと分布に片寄りが発生し易く、また高価であるボール型スペーサ52の使用量を増やさなくても、ボール型スペーサ52の中に、安価で、かつギャップ精度を出し易いが、シール軟化時に動きが悪くシール末端迄達しにくいファイバー型スペーサ53を、50〜30%混在させることにより、シール材50のシール際に亘るまでギャップ精度を確保することができた。その結果、タッチパネル40のアクティブエリア全域に亘り安定した入力が可能なタッチパネル40を低コストで製造することが可能になった。
【0031】
本発明の実施形態の別な例として、ボール型スペーサ52にプラスチックボールを、ファイバー型スペーサ53には外径が同じく10μmで、長さが15μm、40μm、100μmの3種類のファイバーガラスを、それぞれ3対2対1の割合で混合したものを用いた。ボール型スペーサとファイバー型スペーサとの比率は2対8でシ−ル材50を構成して、同様に印刷、焼成を行った。
【0032】
このように、長さが異なるファイバー型スペーサ53を混入させることで次の様な効果を得ることができた。即ち、シール焼成時、温度上昇による接着剤51の軟化にあわせて、接着剤51中のスペーサ(52、53)が移動するが、長いファイバー型スペーサ53は個体としてみたとき、他のスペーサに当たる確率が高く、又、投影面積が大きいので、移動時の樹脂51からの抵抗が大きくなる。その傾向はファイバー型スペーサ53の長さが長ければ長いほど顕著になり、その結果、シール末端迄きめ細かく行き渡れなくなる。即ち、一般的傾向として、ファイバー型スペーサ53はその長さが、直径値(実施形態では10μm)に近づく程、シール末端迄移動し易くなり、ボール型スペーサ52に近い効果を得ることができる。従って、高価なボール型スペーサ52を混入する代わりに、或いはボール型スペーサ52の混入量を減らして、適切な長さの異なるファイバー型スペーサを2種以上混入させることで、シール材50のシール際に亘るまでギャップ精度を確保しつつ、タッチパネル40のコストダウンを実現することができた。
【0033】
また、シール材50のスペーサとして、プレスチックボールのみを使用すると、軟質性のプラスチックボールがシール材50の加圧と、約160゜Cの焼成により変形し、上下基板の間隙(ギャップ)の均一性が維持しにくいとの問題があったが、本実施形態のように、ファイバー型スペーサ53と混合使用することで、プラスチックボールとの比較において、寸法精度が優れ、且つ温度変形が生じにくいガラスよりなるファイバー型スペーサ53によって上下基板の間隙が保持されるため、シリカボールに比べ真球度、相互差等の寸法精度が得られ易い、すなわち安価であるプラスチックボールの使用が可能になり、タッチパネル40のさらなるコストダウンができた。
【0034】
【発明の効果】
上述の通り、本発明によれば、接着剤中に形状の異なるスペーサを混入させたシール材を用いることにより、タッチパネルのアクティブエリア全域に亘り入力時の操作感が安定し、かつ製造コストが安価で耐久性も優れたタッチパネルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタッチパネルの平面図である。
【図2】図1におけるE−E断面図である。
【図3】図1におけるF部の拡大平面図である。
【図4】図3におけるC部の拡大断面図である。
【図5】従来技術におけるタッチパネルの平面図である。
【図6】図5におけるE−E断面図である。
【図7】図5における下基板の平面図である。
【図8】図5における上基板の平面図である。
【図9】図5のF部拡大図である。
【図10】図6のC部拡大図である。
【符号の説明】
1 下基板
2 下透明絶縁基板
3、13 透明電極
4、5,14、15 引き回し電極
6、7 接続電極
8 ドットスペーサ
9 FPC
11 上基板
12 上透明絶縁基板
16 位相差板
17 シール材
18 偏光板
20、40 タッチパネル
50 シール材
51 接着剤
52 ボール型スペーサ
53 ファイバー型スペーサ

Claims (4)

  1. 透明絶縁基板の下面に透明電極と引き回し電極を設けた上基板と、透明絶縁基板の上面に透明電極と引き回し電極と透明電極上に形成した複数のドットスペーサとを設けた下基板とを、前記上下基板の外周域を周回する絶縁性のシール材で、所定の隙間を持たせて対向配置して接着シールしたタッチパネルにおいて、該シール材中に、形状が異なるスペーサを混入したことを特徴とするタッチパネル。
  2. 前記形状が異なるスペーサは、ボール型スペーサとファイバー型スペーサであることを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
  3. 前記形状が異なるスペーサは、長さが異なる2種以上のファイバー型スペーサからなることを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
  4. 前記ボール型スペーサと前記ファイバー型スペーサの混合比を、2対8〜7対3の割合としたことを特徴とする請求項2記載のタッチパネル。
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