JP2004278115A - 配管類吊具の固定方法及び配管類吊下げ用ワイヤ - Google Patents

配管類吊具の固定方法及び配管類吊下げ用ワイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】低コストであって、また、きわめて簡単な作業により、安全かつ確実に配管類吊具を固定することができるようにする。
【解決手段】デッキプレート1に貫通孔2を穿ち、床スラブ7を形成するコンクリート5を打設する前に、貫通孔2に、可撓性を有するワイヤ10の一方端部11をデッキプレート1の上側に係止させてワイヤ10を挿通し、ワイヤ10の他方端部12をデッキプレート1の下方に垂らし、次いで、デッキプレート1上にコンクリート5を打設することにより、ワイヤ10の一方端部11を床スラブ7のコンクリート5の内部に埋設、固定する。ワイヤ10は、金属製ワイヤの表面を、合成樹脂その他の防錆材料で被覆してなるものが好ましい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床スラブの下方にダクトや配管材等の配管類を吊り下げるために使用される、配管類吊具の固定方法及び配管類吊下げ用ワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
デッキプレートを床型枠として用いてコンクリートを打設することにより、床スラブを構築する工法は知られている。このような床スラブから空調ダクトその他電気配線用の配管、飲料用上水や消火用水等の液体輸送用の配管の如き配管類を吊り下げる際に使用される吊具及びその固定方法としては、従来、次のような方法が知られている。
(a) コンクリートを打設する前にデッキプレートに透孔を穿設し、雌ネジの形成されたインサートをデッキプレートの上でその透孔に合わせて取り付け、コンクリートを打設した後、このインサートに適合する配管類吊具としてのアンカーボルトをデッキプレートの下側からインサートにねじ込む方法。
(b) コンクリートを打設した後にデッキプレートの下側からデッキプレートを貫通させてアンカーを打ち込み、このアンカーに、配管類吊具としてのアンカーボルトをデッキプレートの下側からねじ込む方法。
(c) 永久磁石を使用して吊具を構成し、コンクリートを打設した後、永久磁石の吸着力を利用して金属製のデッキプレートに吊具を吸着させる方法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術(a) 及び(b) の方法は、吊具としてアンカーボルトを用いるものであり、これを切断して取り付け、専用のバンドで吊るため、アンカーボルトの長さを調整する際の切断の手間がかかり、また、切断後の廃材の処理が面倒である。さらに、取り付けた硬い棒状体(剛体)であるアンカーボルトがデッキプレートの下側に突出するため配管類の取付け等の作業に際して危険を伴う、といった不都合がある。
上記従来技術(c) の方法は、これらに比べて簡易な固定が可能であり、安全であるも、吊具は配管類の吊下げに耐え得る磁力を備えていなければならないので、吊具の製作コストが高くなり、また重量の重い配管類についての使用は困難であるといった不都合がある。
また、上記(a)(b)(c) いずれの方法も、吊具の取付け自体は、デッキプレートの下側から上を見上げて行わなければならないものであるため、作業がしにくいという不都合がある。
【0004】
本発明は、上記のような事情を考慮してなされたもので、低コストであって、また、きわめて簡単な作業により、安全かつ確実に配管類吊具を固定することができる、配管類吊具の固定方法及び配管類吊下げ用ワイヤを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するためになされたもので、
(1) デッキプレートに貫通孔を穿ち、床スラブを形成するコンクリートを打設する前に、貫通孔に、可撓性を有するワイヤの一方端部をデッキプレートの上側に係止させてワイヤを挿通し、ワイヤの他方端部をデッキプレートの下方に垂らし、次いで、デッキプレート上にコンクリートを打設することにより、ワイヤの一方端部を床スラブのコンクリートの内部に埋設、固定することからなる、配管類吊具の固定方法である。
(2) デッキプレートに適宜間隔をおいて2箇所の貫通孔を穿ち、床スラブを形成するコンクリートを打設する前に、各貫通孔に、可撓性を有するワイヤの各端部をデッキプレートの上側から挿通し、各貫通孔からワイヤの各端部をデッキプレートの下方に垂らし、次いで、デッキプレート上にコンクリートを打設することにより、ワイヤの中間部を床スラブのコンクリートの内部に埋設、固定することからなる、配管類吊具の固定方法である。
上記(1)(2)の各固定方法においては、前記ワイヤは、金属製ワイヤの表面を、合成樹脂その他の防錆材料で被覆してなるものが好ましい。
また、色分けされた複数種のワイヤを用い、配管の系統に対応させて異なる色のワイヤを固定するのが望ましい。
なお、本発明において、配管類とは、空調用ダクト、その他電気、水道、ガス等の各種配管類及び各種配線類を含む。
【0006】
さらに、本発明は、上記(1) に記載の配管類吊具の固定方法に直接使用するワイヤであって、その一方端部に係止部を設けてなる、配管類吊下げ用ワイヤである。
また、この配管類吊下げ用ワイヤは、その一方端部をリング状に形成することにより係止部を設けてなるものが一つの好ましい態様である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、実施例を挙げて説明する。図1は本発明に係る配管類吊具の固定方法の実施例の説明図、図2は実施例におけるワイヤ10の係止態様を例示する斜視図、図3,4は配管の吊下げ態様を例示する縦断面図、図5〜7は実施例におけるワイヤ10の係止態様を例示する斜視図、図8は本発明に係る配管類吊具の固定方法の他の実施例の説明図である。
【0008】
先ず、図1に基いて配管類吊具の固定方法の実施例を説明する。図1は、配管類吊具の固定方法について断面図を用いて説明するもので、(a)はコンクリート3を打設する前の状態、(b)はワイヤ10をデッキプレート1に取り付けた状態、(c)はコンクリート5を打設して床スラブ7が形成された状態である。
【0009】
先ず、図1(a)に示すとおり、配設されたデッキプレート1に、床スラブを形成するコンクリートを打設する前に、ドリル等を用いて貫通孔2を穿つ。デッキプレート1は、通常、鋼製の波形板が使用されるが、床型枠としての機能を発揮し得るものであればよく、その材質や形状等は特に限定されない。貫通孔2は、後の工程で挿通するワイヤ10を挿入可能な大きさであり、ワイヤ10の外径やワイヤ10の一方端部11の係止手段にもよるが、例えば、ワイヤ10の外径を1.2mm程度とすれば、通常、2〜3mm程度あればよい。貫通孔2を穿つ作業は、通常、作業者がデッキプレート1の上にのって行うが、予めデッキプレート1に貫通孔2を設けておき、このデッキプレート1を配設するようにしてもよい。
なお、デッキプレートを用いた床型枠工法には、デッキプレートを仮設材として用いる場合と、床スラブの構成要素とした合成構造として用いる場合の二通りがあり、本発明は後者の場合に好ましく適用されるが,前者の場合にも適用可能である。
【0010】
次いで、図1(b)に示すとおり、貫通孔2に、可撓性を有するワイヤ10の一方端部11をデッキプレート1の上側に係止させてワイヤ10を挿通し、ワイヤ10の他方端部12をデッキプレート1の下方に垂らす。ワイヤ10の他方端部12は自由端を形成している。
配管類吊具であるワイヤ10は可撓性及び弾性を有するもので、縒りをかけた金属製のものが強度の点で好ましい。また防錆性能に優れているステンレススチール製のものが好ましく用いられる。ワイヤ10の直径は、例えば通常の空調ダクトの吊下げにおいて、ステンレススチール製のものでは、1mm程度であるものが強度や取扱性、価格の点で好ましい。
また、ワイヤ10は、金属製ワイヤの表面を、合成樹脂その他の防錆材料で被覆してなるものが好ましい。例えば、金属製ワイヤの表面を、塩化ビニル樹脂その他の合成樹脂のチューブで被覆したものが使用される。防錆材料は、防錆機能を有するものであれば合成樹脂でなくてもよく、また被覆手段は公知の適宜手段を採用し得る。
【0011】
ワイヤ10の一方端部11をデッキプレート1の上側に係止させる手段は、種々のものを採用し得る。例えば、配管類吊下げ用のワイヤ10としてその一方端部11に係止部を設けてなるものを使用して係止することができる。
図1に示すものは、ワイヤ10の一方端部11を、図2に示すとおり、リング状に形成することにより係止部を設けたものであり、このリング状部の孔に、廃材の寸切ボルト等の棒状体である係止具20を挿入して、ワイヤ10の一方端部11をデッキプレート1の上側に係止させるようにしている。
【0012】
ワイヤ10の一方端部11のリング状部は、本実施例では、図2に示すとおり、圧着端子を形成するのに用いられるような圧着スリーブ15を止め具として使用して形成されている。圧着スリーブ15にワイヤ10を通し、ワイヤ10の端部を反対側に折り曲げてリングを作り、その端部を圧着スリーブ15内に挿通して束ね、適宜圧着工具を用いて圧着スリーブ15を潰すことにより、ワイヤ10の一方端部11をリング状に固定している。なお、ワイヤ10の一方端部11をこのようにリング状に形成するのは、予め工場で製作したものを施工現場に搬入して使用してもよいし、施工現場で作業者が行ってもよい。
しかして、ワイヤ10の一方端部11をデッキプレート1の上側に係止させてワイヤ10を貫通孔2に挿通し、ワイヤ10の他方端部12をデッキプレート1の下方に垂らすことにより、配管類吊具のデッキプレート1への取付け作業は完了する。
【0013】
次いで、図1(c)に示すとおり、デッキプレート1上にコンクリート5を打設することにより、ワイヤの10一方端部11は、床スラブ7のコンクリート5の内部に埋設、固定され、ワイヤ10を用いた配管類吊具の固定が完了する。デッキプレート1の下方に垂れたワイヤ10は、アンカーボルトと異なり、可撓性を有するので、ケガ等の危険もなく、安全性が高い。
【0014】
ワイヤ10の床スラブ7への固定が完了した後、ワイヤ10の他方端部12を用いて配管類50を吊り下げる作業を行う。これらの作業及びワイヤ10の他方端部12と配管類50との連結態様は、公知の適宜手段を使用することができ、何ら限定されない。
例えば、図3に示すように、配管類50の外周を包囲する、適宜の構造を有する吊バンド60、に設けた上部透孔にワイヤ10の他方端部12を通し、先に説明したような圧着スリーブ15その他の止め具を用いて、ワイヤ10の他方端部12と配管類50とを連結することができる。
また、例えば、図4に示すように、ワイヤ10の他方端部12側をぐるりと直接に配管類50の外周に巻き付けて、先に説明したような圧着スリーブ15その他の止め具を用いて固定し、ワイヤ10の他方端部12と配管類50とを連結することができる。
【0015】
本発明に係る配管類吊具の固定方法においては、色分けされた複数種のワイヤを用い、配管の系統に対応させて異なる色のワイヤを固定するのが望ましい。例えば、エアダクトと冷媒管、上水道管等の設備管とを区別したり、空調ダクトの配管種類(例えば、本管と分岐管)を区別したりするために、これらの配管の系統(種類)に対応させた形で、色分けされたワイヤ10を用い、固定する。このようにしておけば、後の、ワイヤ10に配管類を吊り下げる作業を行う際、配管の系統を瞬時に識別することができ、配管を迅速かつ確実に行うことができる。ワイヤ10は、前述のとおり、金属製ワイヤの表面を、塩化ビニル樹脂その他の合成樹脂によって被覆したものを使用し得るので、異なる色のワイヤ10の製造は容易であり、コストもかからない。
【0016】
ワイヤ10の一方端部11をデッキプレート1の上側に係止させる手段として、他の態様を図5〜7を参照して説明する。図5〜7において、ワイヤ10の構成は、ワイヤ10の一方端部11をリング状に形成したものであり、既に図1,2を参照して説明したものと基本的に同じ構成であるため、その説明を省略する。
【0017】
図5に示すものは、ワイヤ10の一方端部11を、他の係止具を用いてこれと係合させて係止する点では、図1,2で説明したものと同じである。しかし、係止具20として、中央に透孔21が設けられた座金(板状体)(20)を用いている点が異なる。透孔21は、ワイヤ10の外径よりわずかに大きい直径を有する。ワイヤ10の他方端部12を、この座金(20)の透孔21に挿入してから、デッキプレート1の貫通孔2に挿通する。これにより、ワイヤ10の一方端部11のリング状部(圧着スリーブ15でもよい)が、デッキプレート1の上側で座金(20)に係止される状態となる。
【0018】
図6に示すものは、ワイヤ10の一方端部11を、他の係止具を用いることなく、デッキプレート1の上側に係止させてワイヤ10を貫通孔2に挿通し、ワイヤ10の他方端部12をデッキプレート1の下方に垂らすものである。
デッキプレート1に穿つ貫通孔2を、ワイヤ10の一方端部11のリング状部(圧着スリーブ15でもよい)が丁度係止される大きさに形成しておき、ワイヤ10の他方端部12を、そのままデッキプレート1の貫通孔2に挿通する。これにより、ワイヤ10の一方端部11のリング状部(圧着スリーブ15でもよい)が、デッキプレート1の上側でデッキプレート1に係止される状態となる。
【0019】
図7に示すものは、床スラブ7内に配筋される鉄筋8にワイヤ10の一方端部11を係止する例を示す。図7(a)に示すように、デッキプレート1上、床スラブ7内に配筋される鉄筋8を利用してこれにワイヤ10を係止し、ワイヤ10を貫通孔2に挿通し、ワイヤ10の他方端部12をデッキプレート1の下方に垂らすものである。ワイヤ10の一方端部11のリング状部に、鉄筋8が挿通する態様である。通常、施工現場において鉄筋8を巻くようにしてワイヤ10のリング状部を形成して前記した圧着スリーブ15等の止め具を用い、ワイヤ10の係止部となし、鉄筋8に係止する。そして、図7(b)に示すようにコンクリート5を打設することにより、ワイヤ10の一方端部11のリング状部が、デッキプレート1の上側で床スラブ7内に配筋される鉄筋8に係止される状態となる。
ワイヤ10は可撓性を有するので、配管類を吊り下げるため所定の位置に設けるべき貫通孔2の直上位置に鉄筋8がない場合でも、ワイヤ10を近くの鉄筋8に係止して貫通孔2に導くことができるため、とても便利である。
【0020】
その他、ワイヤ10の一方端部11に設ける係止部は、必ずしもリング状に形成する必要はない。リング状に形成せずに、ワイヤ10の一方端部11をデッキプレート1の上側に係止させることも可能である。例えば、ワイヤ10の一方端部に、棒状体あるいは板状体等の係止部材を直接、溶接等の適宜固着手段を用いて固着することにより、係止部を設けたワイヤ10が得られる(図示省略)。この場合、棒状体であればその中央部にワイヤ10の一方端部11をほぼ直角に固着すればよい。板状体であれば、板面の中央部にワイヤ10の一方端部11を板面に対してほぼ直角に固着すればよい。
【0021】
図8は、請求項2に相当する配管類吊具の固定方法を示すものである。
この固定方法では、先ず図8(a)に示すように、デッキプレート1に適宜間隔Lをおいて2箇所の貫通孔2,2を穿つ。間隔Lは、必要に応じて適宜設定し得る。
次いで図8(b)に示すとおり、床スラブを形成するコンクリートを打設する前に、各貫通孔2,2に、可撓性を有するワイヤ10の各端部11,12をデッキプレート1の上側から挿通し、各貫通孔2,2からワイヤ10の各端部11,12をデッキプレート1の下方に垂らす。
次いで、(c)に示すとおり、デッキプレート1上にコンクリート5を打設することにより、ワイヤ10の中間部13を床スラブ7のコンクリート5の内部に埋設、固定することができる。
この固定方法では、ワイヤ10に対し何ら加工を施す必要がない。また、デッキプレート1の下方に垂れた2筋のワイヤ10は、一の配管類の吊下げに用いることができるほか、それぞれ異なる配管類の吊下げに使用することもできる。
【0022】
以上、本発明の実施の形態について実施例を挙げて説明したが、本発明は上記したものに限定されるものではなく、本発明の範囲で適宜変更、付加等して実施することができるものである。
【0023】
【発明の効果】
(1) 請求項1に係る発明によれば、コストを安価になし得、またデッキプレートの下側から上を見上げて行う作業もなく、作業はきわめて簡単である。そして、配管類吊具を任意の適正位置に確実に固定することができ、安全性も高い。ワイヤを挿通する貫通孔は小さくてよいから、該孔から打設するコンクリートが漏れる心配もない。吊り下げる配管類の荷重に耐え得るワイヤを選定すればよいので、重量の重い配管類についての使用にも磁気吸着式の吊具のような不都合はない。
(2) 請求項2に係る発明によれば、コストを安価になし得、ワイヤのほかには別途部品を必要せず、またデッキプレートの下側から上を見上げて行う作業もなく、作業はきわめて簡単である。そして、配管類吊具を任意の適正位置に確実に固定することができ、安全性も高い。ワイヤを挿通する貫通孔は小さくてよいから、打設するコンクリートが該貫通孔から漏れる心配もない。吊り下げる配管類の荷重に耐え得るワイヤを選定すればよいので、重量の重い配管類についての使用にも磁気吸着式の吊具のような不都合はない。
(3) 請求項3に係る発明によれば、コストをあまりかけずに、防錆効果に優れた配管類吊具の固定方法が提供される。
(4) 請求項4に係る発明によれば、後の、ワイヤに配管類を吊り下げる作業を行う際、配管の系統を瞬時に識別することができ、配管類の配管を迅速かつ確実に行うことができる。
(5) 請求項5に係る発明によれば、低コストであって、また、きわめて簡単な作業により、安全かつ確実に固定することができる配管類吊具が提供される。
(6) 請求項6に係る発明によれば、簡単な加工で低コストに、また、きわめて簡単な作業により、安全かつ確実に固定することができる配管類吊具が提供される。ワイヤを現場で加工するのも簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配管類吊具の固定方法の実施例の説明図である。
【図2】実施例におけるワイヤ10の係止態様を例示する斜視図である。
【図3】配管類の吊下げ態様を例示する縦断面図である。
【図4】配管類の吊下げ態様を例示する縦断面図である。
【図5】実施例におけるワイヤ10の係止態様を例示する斜視図である。
【図6】実施例におけるワイヤ10の係止態様を例示する斜視図である。
【図7】実施例におけるワイヤ10の係止態様を例示する斜視図である。
【図8】本発明に係る配管類吊具の固定方法の他の実施例の説明図である。
【符号の説明】
1 デッキプレート
2 貫通孔
5 コンクリート
7 床スラブ
8 鉄筋
10 ワイヤ
11 ワイヤの一方端部
12 ワイヤの他方端部
13 ワイヤの中間部
15 止め具
20 係止具
50 配管類

Claims (6)

  1. デッキプレートに貫通孔を穿ち、床スラブを形成するコンクリートを打設する前に、貫通孔に、可撓性を有するワイヤの一方端部をデッキプレートの上側に係止させてワイヤを挿通し、ワイヤの他方端部をデッキプレートの下方に垂らし、次いで、デッキプレート上にコンクリートを打設することにより、ワイヤの一方端部を床スラブのコンクリートの内部に埋設、固定することからなる、配管類吊具の固定方法。
  2. デッキプレートに適宜間隔をおいて2箇所の貫通孔を穿ち、床スラブを形成するコンクリートを打設する前に、各貫通孔に、可撓性を有するワイヤの各端部をデッキプレートの上側から挿通し、各貫通孔からワイヤの各端部をデッキプレートの下方に垂らし、次いで、デッキプレート上にコンクリートを打設することにより、ワイヤの中間部を床スラブのコンクリートの内部に埋設、固定することからなる、配管類吊具の固定方法。
  3. 前記ワイヤは、金属製ワイヤの表面を、合成樹脂その他の防錆材料で被覆してなる、請求項1又は2に記載の配管類吊具の固定方法。
  4. 色分けされた複数種のワイヤを用い、配管の系統に対応させて異なる色のワイヤを固定することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の配管類吊具の固定方法。
  5. 請求項1に記載の配管類吊具の固定方法に直接使用するワイヤであって、その一方端部に係止部を設けてなる、配管類吊下げ用ワイヤ。
  6. ワイヤの一方端部をリング状に形成することにより係止部を設けてなる、請求項5に記載の配管類吊下げ用ワイヤ。
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