JP2990427B2 - ワンタッチ継手 - Google Patents

ワンタッチ継手

Info

Publication number
JP2990427B2
JP2990427B2 JP10067624A JP6762498A JP2990427B2 JP 2990427 B2 JP2990427 B2 JP 2990427B2 JP 10067624 A JP10067624 A JP 10067624A JP 6762498 A JP6762498 A JP 6762498A JP 2990427 B2 JP2990427 B2 JP 2990427B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
touch
touch joint
insertion member
coupling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10067624A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10306809A (ja
Inventor
清 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP10067624A priority Critical patent/JP2990427B2/ja
Publication of JPH10306809A publication Critical patent/JPH10306809A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2990427B2 publication Critical patent/JP2990427B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
    • F16L3/14Hangers in the form of bands or chains

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワンタッチ継手に
関し、特に、天井などから管状部材を吊り下げたり、壁
面に管状部材を固定する際に使用するワンタッチ継手に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、天井などから設備配管などを吊り
下げるに際しては、例えば図1に示すような吊り下げ具
を使用していた。すなわち、図1において、1は天井、
2は天井1に固定された固定ボルト、3は回転ナットを
示し、回転ナット3は、抜け止め部4と、ストッパー6
とによって、タン5上部の開口部に回転可能ではある
が、脱落しないように挿入されている。7は管状部材の
固定具であって、8はボルト、9はナット、10はワッ
シャ、11はヒンジ、12は配管等の管状部材である。
【0003】このような従来の吊り下げ具を使用するに
は、まず、固定ボルト2に対して回転ナット3を回転さ
せて、固定ボルト2と回転ナット3とを結合し、次い
で、ナット9を外して固定具7を開いて管状部材12を
挿入し、固定具7を閉じた後、再びナット9を締めて、
管状部材12を天井1から吊り下げていた。
【0004】しかしながら、このような従来の吊り下げ
具においては、回転ナット3の回転によって固定ボルト
2へ吊り下げ具全体を結合するので、作業に時間が掛か
り、特に、管状部材12の吊り下げ位置が上方にある場
合には、作業者は、上を向いて上方に手を伸ばして回転
ナット3を回転しなければならず、首や腕に余分な負担
がかかるという不都合があった。また、回転ナット3を
回す際に、連られてタン5や固定具7も回転してしまう
傾向があり、それを防ぐためには、もう一人の作業者が
タン5や固定具7を押さえておくなど、吊り下げ作業が
二人がかりで行わなければならないという欠点があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら従来
技術の持つ種々の欠点を解消するために為されたもので
あり、簡単な作業で、設備配管等を天井などから吊り下
げたりすることを可能にするワンタッチ継手を提供する
ことを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下すぼまりの
テーパー状内壁を有する、下部に向かって開口した内部
空間を備えた中子収容部材と、内面に顎部を有する拡開
可能に形成された係合空間を下部に備え、中子収容部材
の内部空間に収容される中子と、中子の係合空間内の顎
部と係合する拡大部を有し、中子収容部材の下部開口か
ら挿入可能に形成された挿入部材とからなるワンタッチ
継手を提供することによって、上記課題を解決した。
【0007】本発明のワンタッチ継手によれば、挿入部
材を中子収容部材の下部開口部から、中子の係合空間に
向かって挿入し、挿入部材の頭部によって中子の係合空
間を拡開し、挿入部材の拡大部を係合空間内面の顎部と
係合させることによって、挿入部材と中子収容部材との
連結をワンタッチで行うものである。挿入部材の拡大部
と中子係合空間内面の顎部とが一旦係合した後は、挿入
部材に引き抜く方向の力が作用しても、中子収容部材の
下すぼまりのテーパー状内壁によって、中子の係合空間
が縮閉するので、挿入部材の拡大部と中子係合空間の顎
部との係合は外れることがない。
【0008】中子収容部材や、挿入部材は、それぞれ任
意の他の部材と結合される。その結合のために、中子収
容部材や挿入部材には、他の部材との結合手段を備えて
おくことができる。このようにすることによって、本発
明のワンタッチ継手によれば、任意の2つの部材を簡単
な操作で結合することが可能となる。
【0009】特に、中子収容部材に、天井や壁面などに
固定された固定ボルトとの結合手段を設けておき、ま
た、挿入部材に管状部材の固定具との結合手段を設けて
おけば、天井からの配管等の吊り下げや、壁面への管状
部材の固定が極めて簡単な作業で行えるものである。な
お、挿入部材と管状部材の固定具とは一体に形成してお
くことも可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】図2は、本発明のワンタッチ継
手、及び、それを使用した配管吊り下げ具の一例を示す
断面図である。図1と同じものには同じ符号を付してあ
る。13は、本発明のワンタッチ継手の構成部品の1つ
である中子収容部材であり、上部13aと側部13bと
から構成され、テーパー状内壁14を備えた内部空間1
7を有している。テーパー状内壁14は、図に示すよう
に、下部開口15に近づくほど間隔が狭くなる下すぼま
りのテーパーとなるように形成されている。なお、16
は中子収容部材13の上部13aに設けられた他部材と
の結合用の雌ねじである。
【0011】18は、中子であって、内部空間17内に
収容され、内部空間17が許す限りにおいて、内部空間
17内で自由に移動が可能である。19は係合空間、2
0は顎部、21はスリットである。22は挿入部材であ
り、23は挿入部材22の頭部、24は拡大部である。
【0012】図3に、中子18と挿入部材22のみを取
り出して示す。中子18の係合空間位置に対応する下部
には、複数のスリット21が設けられており、このスリ
ット21によって、中子18の下部は拡開可能になって
おり、下から挿入部材22の頭部23が侵入してきた際
には、中子18の下部は拡開し、頭部23の侵入を許容
することができるようになっている。なお、スリット2
1の数に特に制限はなく、頭部23の侵入の際に中子1
8の下部の拡開を許容する程度の数だけあればよい。ま
た、中子18の下部を拡開可能にするための手段として
は、特にスリットに限るものではなく、例えば中子18
の下部がスリットがなくとも十分に拡開する程度に柔軟
な材質である場合には、スリットは特に設けなくても良
い。
【0013】挿入部材22の頭部23の先端部には、中
子18の係合空間19への侵入を容易とするために、図
3に示すような若干のテーパーを設けるのが好ましい。
テーパーは、中子18の下端内周に付けても良いことは
勿論である。25は、ボルト8を挿入するための孔であ
り、この孔25を介して、挿入部材22には、固定具7
が取り付けられる。
【0014】また、この例では、中子収容部材13、中
子18、及び挿入部材22のいずれもが、水平断面形状
が円のものを示したが、これら部材の水平断面形状は何
も円に限る訳ではなく、例えば、図4に示すような長方
形であっても良く、その他、正方形、楕円、三角形、五
画形、六画形、八角形など、どのような形でも構わな
い。また、挿入部材22の水平断面形状が三角形で、中
子18の水辺断面形状が円というように、それぞれの部
材の水平断面形状が異なっていても良い。
【0015】次に、本発明のワンタッチ継手の使用状態
を図5ないし図7を用いて説明する。本発明のワンタッ
チ継手を使用するには、まず、図5に示すように、挿入
部材22を中子収容部材13の下部開口15から挿入し
て、挿入部材22の頭部23を中子18の係合空間19
の下端部に押し当てて、中子18の下部を拡開させる。
【0016】挿入部材22をさらに挿入すると、図6に
示すように、挿入部材22の拡大部24が、係合空間1
9の顎部20と係合し、中子22の拡開していた下部は
自身の弾力によって元の位置に復帰する。このようにし
て、ワンタッチ継手の係合が完了する。
【0017】顎部20と拡大部24とが一旦係合した後
は、挿入部材22に引き抜く方向の力が加えられたとし
ても、図7に示すように、中子収容部材13の下すぼま
りの内壁14によって、中子18の下部には縮閉方向の
力が作用し、中子22の顎部24と挿入部材22の拡大
部24との係合が外れることはない。特に、本発明のワ
ンタッチ継手を垂直方向に使用した場合には、挿入部材
22に結合される他の部材自身の重量が作用し、挿入部
材22は下方に引かれることになるので、中子18の下
部にかかる縮閉方向の力はますます強くなって、挿入部
材22と中子18との係合は一層堅固なものとなる。こ
のように、本発明のワンタッチ継手は、挿入部材22を
中子収容部材13の下部開口15に挿入するだけの簡単
な操作で、挿入部材22と中子収容部材13との連結を
行うものである。
【0018】本発明のワンタッチ継手を作成する材料と
しては、各種ステンレス、鉄、銅、亜鉛、アルミニウ
ム、チタン合金などの金属類、ABS樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、FRP、ポリアミド樹脂、強化ポリアミド樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ブタジエン−スチレン樹脂
などプラスチック、セラミック等種々のものが使用可能
であるが、中でもプラスチックを用いるのが、製作上も
便利であり好ましい。使用するプラスチックとしては、
中子収容部材13には、アクリル樹脂、ABS樹脂、硬
質ナイロン樹脂、ポリカーボネート樹脂などの硬質樹脂
が好ましく、中子18及び挿入部材22には、ポリプロ
ピレンやナイロンなどのやや軟質の樹脂を用いるのが好
ましい。なお、中子18と挿入部材22とは、同じ材料
を用いてもよいし、また、それぞれ別の材料を用いても
良い。
【0019】このように、本発明のワンタッチ継手を金
属以外の絶縁性の材料で作製した場合には、電線等の配
管を固定する場合にも、固定具等に特段の絶縁手段を講
じなくても良いので便利である。特に、中子収容部材1
3を絶縁性セラミックで作製した場合には、優れた絶縁
効果が得られるので好ましい。
【0020】なお、テーパー内壁14のテーパーの角度
に特に制限はないが、テーパー面の水平面に対する角度
α(図6参照)としては、50度ないし85度の範囲、
望ましくは、75度ないし81度の範囲が中子18の下
部を有効に縮閉させる上で好ましい。中子18の外周に
も、中子収容部材13のテーパー内壁14のテーパーに
対応したテーパー、好ましくは、テーパー内壁14のテ
ーパー角度と同じ角度、若しくは、テーパー内壁14の
角度よりも大きな角度のテーパーを付けることが望まし
いが、特にテーパーを設けずに、単なる円筒形であって
も良い。
【0021】本発明のワンタッチ継手を配管等の吊り下
げ具として使用する場合には、例えば図2に示すよう
に、挿入部材22を結合しない状態での中子収容部材1
3を用い、その中子収容部材13を、その上部13aに
設けられた雌ねじ16によって、例えば天井1に固定さ
れたボルト2を接続する。なお、この雌ねじ16は、上
部13aにダイスでねじ穴を切ることによって設けても
良いし、雌ねじを切った別の部材を埋め込むなどして設
けても良い。また、天井1に固定された結合手段がボル
ト2以外のものである場合には、中子収容部材13の上
部13aには、それに対応した結合手段が設けられるこ
とは勿論であるし、そのような結合手段を設ける場所が
上部13aに限られないことも勿論である。
【0022】中子収容部材13とボルト2との接続が終
了した後、挿入部材22を下部開口15に挿入すること
によって、挿入部材22と中子収容部材13とを結合す
る。挿入部材22には、図2に示すように、配管等の固
定具7を予め取り付けておくことが望ましい。固定具7
に予め図示しない配管等を仮止めしておけば、挿入部材
22のワンタッチの挿入操作のみによって、配管等を天
井1から吊り下げることができる。このように、本発明
の吊り下げ具を使用すれば、天井に固定された部材への
結合をワンタッチで行うことができるので、少々重い配
管であっても、予め固定具7に取り付けておくことがで
きる。
【0023】なお、固定具7と挿入部材22との結合
は、図2ではボルトナットによるものを示したが、これ
に限られず、種々の結合手段を採用することができる。
例えば、フックによって、固定具の端部を挿入部材22
に結合しても良いし、吊り下げられる配管が軽いもので
ある場合には、ボタン止めや、着脱自在の面ファスナー
などを使用しても良い。
【0024】また、固定具7としても、金属製、プラス
チック製、その他、市販のものを適宜使用することがで
きる。
【0025】さらには、図8に示すように、挿入部材2
2と管状部材の固定具7とを一体に形成しても良い。す
なわち、固定具7を、ポリプロピレン等の合成樹脂等で
作製し、その開口端部を挿入部材22として形成するも
のである。使用に際しては、まず、固定具7を、挿入部
材22を兼ねる開口端部から開口し、そこに管状部材を
挟み込んだ後、挿入部材22の部分を中子18の係合空
間19に挿入する。このように、固定具7と挿入部材2
2とを一体に形成しておけば、管状部材の固定と天井や
壁面等への結合とが同時に行えて便利である。
【0026】図9は、本発明のワンタッチ継手の他の例
であって、中子収容部材13に、他の部材との結合手段
としてフック26を設けた例を示す。27はワンタッチ
継手が取り付けられるべき他の部材に設けられた突起で
ある。この例においては、挿入部材22の頭部23も、
丸みを帯びた円錐状に形成されており、中子18の係合
空間への挿入が容易な形と為されている。27は挿入部
材22に設けられた他の部材との結合手段としてのフッ
クであり、このフック27によって結合したい種々の部
材との結合をはかることができる。
【0027】図10は、中子収容部材13の他の例であ
って、フック26を中子収容部材13と一体的に形成し
た例を示す。
【0028】このように、本発明のワンタッチ継手にお
いては、中子収容部材13及び挿入部材22に設けられ
る他の部材との結合手段としては種々のものを用いるこ
とが可能であり、結合すべき他の部材の形状や特性によ
って、種々の組合せを使用することができる。
【0029】なお、以上の例では、他の部材との結合手
段が中子収容部材13と一体化された例のみを示した
が、他の部材との結合手段と中子収容部材13とは別体
に構成することも可能である。例えば、図11に示すよ
うに、固定ボルト2と螺合する雌ねじ16を、中子収容
部材13とは別体のナット16aとして形成し、内部空
間17内に収容するようにしても良い。このようにして
おけば、中子収容部材13を固定ボルト2に雌ねじ16
を介して結合した後も、中子収容部材13は固定ボルト
2に対してある程度の自由度をもって動くことができる
ので、例えば、地震等、振動にさらされることがあって
も、その振動を緩和し、継手の損傷を防止することがで
きる。
【0030】図12は、図11のワンタッチ継手を上か
らみた平面図であるが、この図に示されるように、ナッ
ト16aは例えば六角形に形成されて、同じく六角形の
上部開口部を有する内部空間17内に収容されるので、
中子収容部材13全体を回転させることによってナット
16aも回転させることができ、固定ボルト2との螺合
も確実に行うことができる。
【0031】更に、本発明のワンタッチ継手は何も垂直
方向にのみ使用され、管状部材を水平方向に固定するも
のではなく、例えば、図13に示すように、水平方向に
用いて管状部材を垂直に固定することも可能である。図
13において、28は雨水などを導く樋であり、家など
の壁面29に固定される。この例においては、図8に示
すタイプのワンタッチ継手を用いて、樋28を壁面29
に固定してある。
【0032】また、管状部材としても、断面が円形のも
のに限られる訳ではなく、断面楕円形、三角形、四角形
等種々の形状のものが固定可能であるし、内部が中空で
ある必要もなく、中実部材であっても良いし、複数本の
管状部材を同時に固定することも可能である。
【0033】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を更に説明す
るが、本発明はこれに限られるものではない。
【0034】実施例1 図2に示すような配管吊り下げ具として本発明のワンタ
ッチ継手を作製した。使用した材料は、中子収容部材1
3にはアクリル樹脂を用い、中子18及び挿入部材22
には6−ナイロンを用いた。中子収容部材13は、上部
13aと側部13bとを別々に作製し、側部13bの内
部空間17内に別途作製した中子18を収容した後に、
予め雌ねじ16を切った上部13aを載せ、側部13b
と上部13aとの接合面を超音波融着して作製した。テ
ーパー内壁14の水平面に対する角度αは78度とし
た。
【0035】次いで、図2に示すような形状の挿入部材
22を作製し、この挿入部材22に、ステンレス製の固
定具7を、樹脂製のワッシャ10を介して、ボルト8及
びナット9で取り付け、配管吊り下げ具とした。
【0036】作製した配管吊り下げ具を用いて、建物の
廊下部分、約50mにわたって50cm間隔に設けられ
た固定ボルトに、電力用ケーブルを内蔵した配管を吊り
下げた。吊り下げは、ワンタッチの操作で、極めて能率
良く行うことができた。
【0037】実施例2 図8に示すような管状部材固定具として本発明のワンタ
ッチ継手を作製した。使用した材料は、中子収容部材1
3には、アクリル樹脂を用い、中子18及び、固定具7
と一体に形成された挿入部材22には、ポリプロピレン
を用いた。中子収容部材13の作製は実施例1と同様に
行い、テーパー内壁14の水平面に対する角度αも、実
施例1と同様に78度とした。
【0038】次に、図13に示すように、垂直壁面に予
め埋め込まれて固定された固定ボルトに、中子収容部材
を結合した。固定ボルトの突き出し長さは、中子収容部
材の雌ねじ穴の深さよりも若干短めに設定し、中子収容
部材が壁面に密着するようにした。固定ボルトの取り付
け間隔は30cmであった。中子収容部材を壁面に固定
した後、塩化ビニール製の雨樋に挿入部材と一体化した
固定具を所要数取り付け、固定具の挿入部材部分を下か
ら順々に中子収容部材に挿入して、雨樋の固定を完了し
た。作業は一人で簡単に行うことができた。
【0039】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明のワンタッ
チ継手は、挿入部材を挿入するだけの極めて簡単な操作
で、2つの部材を結合することができ、極めて便利なも
である。特に、本発明のワンタッチ継手を配管等の管状
部材の吊り下げ具、あるいは固定具として使用する場合
には、従来困難であった上を向いての作業等が極めて能
率良く行えるだけでなく、部品を樹脂等の絶縁材料で作
製することが可能となり、電気関係の配管の吊り下げを
行うに際しても、特段の絶縁対策を講じる必要がないと
いう優れた効果が得られるものであり、極めて有用な発
明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の配管吊り下げ具を示す図である。
【図2】 本発明のワンタッチ継手の一例を示す断面図
である。
【図3】 本発明のワンタッチ継手の中子及び挿入部材
を示す図である。
【図4】 中子及び挿入部材の他の例を示す図である。
【図5】 挿入部材の挿入状態を示す図である。
【図6】 挿入部材と中子との係合状態を示す断面図で
ある。
【図7】 中子下部の縮閉状態を示す図である。
【図8】 本発明のワンタッチ継手の他の例を示す図で
ある。
【図9】 本発明のワンタッチ継手の他の例を示す図で
ある。
【図10】 中子収容部材の他の例を示す図である。
【図11】 本発明のワンタッチ継手の他の例を示す断
面図である。
【図12】 本発明のワンタッチ継手の他の例を示す平
面図である。
【図13】 本発明のワンタッチ継手の使用例を示す図
である。
【符号の説明】
1 天井 2 固定ボルト 3 回転ナット 4 抜け止め部 5 タン 6 ストッパー 7 固定具 8 ボルト 9 ナット 10 ワッシャ 11 ヒンジ 12 管状部材 13 中子収容部材 13a 中子収容部材の上部 13b 中子収容部材の側部 14 テーパー内壁 15 下部開口 16 雌ねじ 16a ナット 17 内部空間 18 中子 19 係合空間 20 顎部 21 スリット 22 挿入部材 23 挿入部材の頭部 24 拡大部 25 孔 26、27 フック 28 雨樋 29 壁面 α テーパーの水平面に対する角度

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下すぼまりのテーパー状内壁を有する、
    下部に向かって開口した内部空間を備えた中子収容部材
    と、内面に顎部を有する拡開可能に形成された係合空間
    を下部に備え中子収容部材の内部空間に収容される中子
    と、中子の係合空間内の顎部と自由度をもって係合する
    拡大部を有し中子収容部材の下部開口から挿入可能に形
    成された挿入部材とからなるワンタッチ継手。
  2. 【請求項2】 係合空間がスリットによって拡開可能に
    されている請求項1記載のワンタッチ継手。
  3. 【請求項3】 中子収容部材が他の部材との結合手段を
    備えている請求項1又は2記載のワンタッチ継手。
  4. 【請求項4】 結合手段がネジである請求項3記載のワ
    ンタッチ継手。
  5. 【請求項5】 結合手段がフックである請求項3記載の
    ワンタッチ継手。
  6. 【請求項6】 結合手段と中子収容部材とが別体であ
    り、結合手段の少なくとも一部が中子収容部材の内部空
    間内に収容されている請求項3、4又は5記載のワンタ
    ッチ継手。
  7. 【請求項7】 他の部材が天井や壁面等に固定されたボ
    ルトである請求項4、5又は6記載のワンタッチ継手。
  8. 【請求項8】 挿入部材が他の部材との結合手段を備え
    ている請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のワン
    タッチ継手。
  9. 【請求項9】 結合手段がボルトナットである請求項8
    記載のワンタッチ継手。
  10. 【請求項10】 結合手段がフックである請求項8記載
    のワンタッチ継手。
  11. 【請求項11】 他の部材が管状部材の固定具である請
    求項8、9又は10記載のワンタッチ継手。
  12. 【請求項12】 挿入部材と管状部材の固定具とが一体
    に形成されている請求項1、2、3、4、5、6又は7
    記載のワンタッチ継手。
  13. 【請求項13】 中子収容部材、中子、及び挿入部材
    が、合成樹脂から形成されている請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9、10、11又は12記載のワ
    ンタッチ継手。
  14. 【請求項14】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12又は13記載のワンタッチ継
    手を用いる管状部材固定具。
JP10067624A 1997-03-05 1998-03-04 ワンタッチ継手 Expired - Fee Related JP2990427B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10067624A JP2990427B2 (ja) 1997-03-05 1998-03-04 ワンタッチ継手

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6559097 1997-03-05
JP9-65590 1997-03-05
JP10067624A JP2990427B2 (ja) 1997-03-05 1998-03-04 ワンタッチ継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10306809A JPH10306809A (ja) 1998-11-17
JP2990427B2 true JP2990427B2 (ja) 1999-12-13

Family

ID=26406728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10067624A Expired - Fee Related JP2990427B2 (ja) 1997-03-05 1998-03-04 ワンタッチ継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2990427B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011196463A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Takahashi Techno:Kk 締結具
GB2518819A (en) * 2013-09-03 2015-04-08 Jcco 330 Ltd Improvements in and relating to pipe support systems

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10306809A (ja) 1998-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3405497A (en) Suspension device for ceilings and fixtures
CA2231941C (en) Electrical outlet box and removable clamp therefor
US20070080265A1 (en) Automatically self-locking utility clamp
TW200829803A (en) Anchor assembly with large range of motion suspension members, and restraint systems for suspended components
US4303968A (en) Mounting assembly for a chandelier-type light fixture
US7546988B1 (en) Multi size wire, cable and conduit fastener—clamp
JP2990427B2 (ja) ワンタッチ継手
US20180051827A1 (en) Magnetic loop hanger
JP3494926B2 (ja) 配線用ボックス装置、支持金具及び支持金具装置
JP3031784B2 (ja) 天井埋め込み用電気機器収納ボックスおよびその設置方法
JPH0738724Y2 (ja) 柵柱用ポール取付具
JPH0219072Y2 (ja)
JPS6114837Y2 (ja)
JPH08140244A (ja) 合成樹脂製埋め込み配線ボックス
KR0121972Y1 (ko) 케이블고정구
US1881998A (en) Fixture support
JPS6073965A (ja) コンクリ−ト製品の吊り下げ用係止具
JP2003235425A (ja) 釣り竿支持台
JP3919687B2 (ja) 配管類吊具の固定方法及び配管類吊下げ用ワイヤ
CN212114604U (zh) 一种带锁扣装置的挂钩
JP4778881B2 (ja) 竪樋用化粧鎖取付具
JPH0215101Y2 (ja)
JPH0353546Y2 (ja)
JPH0216700Y2 (ja)
JPH0241411Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees